説明

ローカライズされた環境に関連したモバイルデバイス位置特定

本明細書で開示される主題は、ローカライズされた環境に関連したモバイルデバイス位置特定のためのシステム、方法、装置、物品などに関する。ある例示的な実装形態では、方法は、モバイルデバイスにおいて、その位置を示す情報を含む1つまたは複数の信号を取得するステップを含むことが可能である。この情報を1つまたは複数のサーバに送信することが可能である。送信することに応答して、前記モバイルデバイスが位置特定されたローカライズされた環境に対応する位置コンテキスト識別子(LCI)を受信することが可能である。LCIを1つまたは複数のサーバに送信することが可能である。そのLCIを送信することに応答して、LCIに関連し、前記ローカライズされた環境に関する位置ベースのデータを受信することが可能である。モバイルデバイスの位置は、前記位置ベースのデータに少なくとも一部基づいて、前記ローカライズされた環境に関して決定可能である。その他の例示的な実装形態が本明細書で説明される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、本出願の譲受人に譲渡され、参照により本明細書に明示的に組み込まれている、2009年10月1日に出願した、「SYSTEM FOR INDOOR LOCATION」という表題の米国仮特許出願第61/247,865号の優先権を主張するものである。
【0002】
本明細書で開示される主題は、ローカライズされた環境に関連したモバイルデバイスの位置特定に関する。
【背景技術】
【0003】
人類は、地点「A」から地点「B」への移動に常に追われてきた。古代では、個人は、不慣れな領域において、案内なしに歩き回っていたか、または、場合によっては、地元住民に経路を尋ねる危険を冒していた。人々は、最終的に、所望される目的地に達するための案内書を提供するために地図を開発した。識字能力と紙の可用性がますます一般的になったため、より多くの人がその移動の間に地図を使用する能力を得た。
【0004】
20世紀の間に、地図は電子形態で利用可能になり始めた。インターネットの出現により、人々は、世界中から多くの場所の地図に電子的にアクセスできた。ウェブマッピングサービスは、地点「A」から地点「B」までの経路案内を提供することも可能であった。これらのウェブベースのマッピング経路案内は比較的静的であった。しかし、衛星測位システム(SPS)技術と、よりいっそう小型の電子デバイスの発明により、人々がその目的地に向かって移動するにつれて、いわゆる、ターンバイターン方式(turn-by-turn)の経路案内を動的に提供することが可能であった。
【0005】
残念ながら、これらの電子地図およびウェブベースのマッピングサービスは、ある住所から別の住所までなど、屋外で経路案内を提供することに重点を置く。同様に、ターンバイターン方式の経路案内は、伝統的には、道路に限定されてきた。屋内など、特定の環境で類似のマッピングサービスと経路案内サービスとを提供する能力は現在欠如している。
【0006】
非限定的および限定的な態様、特徴などが以下の図面を参照して説明され、様々な図面を通して、類似の番号は類似の部分を指す。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
ある例示的な実装形態の場合、方法は、モバイルデバイスにおいて、モバイルデバイスの位置を示す情報を含む1つまたは複数の信号を取得するステップを含むことが可能である。モバイルデバイスの位置を示すこの情報を1つまたは複数のサーバに無線で送信することが可能である。モバイルデバイスの位置を示すその情報を無線で送信するステップに応答して、モバイルデバイスが位置特定されたローカライズされた環境に対応する位置コンテキスト識別子を無線で受信することが可能である。位置コンテキスト識別子は1つまたは複数のサーバに、無線で送信することが可能である。位置コンテキスト識別子を無線で送信するステップに応答して、位置コンテキスト識別子に関連し、ローカライズされた環境に関する位置ベースのデータを無線で受信することが可能である。位置ベースのデータに少なくとも一部基づいて、ローカライズされた環境に関してモバイルデバイスの位置を決定することが可能である。しかし、これらは、単なる実装形態であり、本明細書においてその他の実装形態が説明され、特許請求される主題から逸脱せずに実装可能である点を理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】ある実装形態による、位置ベースのサービスを提供できるように、モバイルデバイスがその位置を示す情報を取得することが可能な、ある例示的なローカライズされた環境に関連したモバイルデバイスを例示する概略ブロック図である。
【図2】ある実装形態による、位置コンテキスト識別子を取得するためのモバイルデバイスと測位サーバとの間のある例示的な相互作用を示す概略ブロック図である。
【図3】ある実装形態による、モバイルデバイスの位置を示す情報を位置コンテキスト識別子と関連付ける、ある例示的な位置コンテキスト識別子マッピングデータ構造の概略ブロック図である。
【図4】ある実装形態による、位置ベースのデータを取得するためのモバイルデバイスと位置ベースのデータサーバとの間のある例示的な相互作用を示す概略ブロック図である。
【図5】ある実装形態による、位置コンテキスト識別子を位置ベースのデータと関連付ける、ある例示的な位置ベースのデータマッピングデータ構造の概略ブロック図である。
【図6】ある実装形態による、モバイルデバイスが、モバイルデバイスの位置を示す情報に少なくとも一部基づいて、位置コンテキスト識別子を取得して、位置コンテキスト識別子に少なくとも一部基づいて、位置ベースのデータを取得するための、ある例示的な方法を示す流れ図である。
【図7】ある実装形態による、1つまたは複数のサーバ(例えば、測位サーバおよび位置ベースのデータサーバ)が、モバイルデバイスの位置を示す情報に少なくとも一部基づいて、位置コンテキスト識別子を提供して、位置コンテキスト識別子に少なくとも一部基づいて、位置ベースのデータを提供するための、ある例示的な方法を示す流れ図である。
【図8】ある実装形態による、ある例示的なローカライズされた環境および関連する地図情報の概略図である。
【図9】ローカライズされた環境に関連したモバイルデバイス位置特定の1つまたは複数の態様を実施できる、ある実装形態による、ある例示的なデバイスを示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書を通して「ある特徴」、「一特徴」、「ある例」、「一例」などに対する参照は、特許請求される主題の少なくとも1つの特徴および/もしくは例に関連しうる特徴ならびに/または例に関して説明される特定の特徴、構造、特性などを意味する。したがって、本明細書を通して様々な場所における「一例では」、「ある例では」、「一特徴では」、「ある特徴では」、「ある例示的な実装形態では」、「ある例示的な実装形態の場合」などの句の出現は、すべて同じ特徴、例、および/または例示的な実装形態を指すとは限らない。さらに、特定の特徴、例、構造、特性などは、1つまたは複数の例示的な実装形態、例示的なシステムなどと組み合わせることが可能である。
【0010】
前述のとおり、電子地図およびウェブベースのマッピングサービスは、通常、特定のローカライズされた環境に関して提供されない。同様に、ターンバイターン方式の経路案内は、通常、特定のローカライズされた環境に関して提供されない。ローカライズされた環境は、限定ではなく、例として、建物構造などの屋内空間、共同住宅などの私有地領域などを含みうる。多くの屋内空間は、位置情報が、例えば、モバイルデバイスのユーザに有用でありうるようにナビゲートするにはかなり大きく、複雑であり、かつ/または、そうでない場合、困難である。したがって、ユーザは、ナビゲーション情報または別の位置ベースのサービス(LBS)が屋内でもしくはその他のローカライズされた環境内でモバイルデバイスを経由して提供されることになることを望む場合がある。残念ながら、位置情報が、例えば、SPS技術から利用可能でありうる屋外領域と対照的に、屋内位置情報は一般に利用可能でない。さらに、位置ベースのサービスの範囲を十分提供するために、ローカライズされた位置レベルメタデータと、サービスレベルメタデータとを使用することが可能である。
【0011】
比較的高い精度の位置情報を使用して、モバイルデバイス向けの応用例は、例えば、ほんのいくつかの例を挙げると、測位、個人車両ナビゲーション/歩行者ナビゲーション、リアルタイムのターンバイターン方式の経路案内、位置ベースの検索など、多くの異なるサービスをユーザに提供することが可能である。そのような状況において、(例えば、SPSインフラストラクチャなどから取得される)比較的高い精度の位置情報は、グローバル座標系(例えば、緯度および経度、またはその他の地球中心xyz座標)に従って処理可能である。グローバル座標系を参照した位置情報のそのような使用は、いくつかのサービス(例えば、屋外車両ナビゲーション)を提供する際に有用な可能性があるが、グローバル座標系を参照したそのような位置情報は、屋内の歩行者ナビゲーションなど、その他のタイプのサービスにとって実用的でない場合がある。例えば、局所地図が知られている場合ですら、そのような局所地図がグローバル座標系内で地球に対してどの程度適合するかは依然として知られていない可能性がある。
【0012】
したがって、ある例示的な実装形態では、ほんのいくつかの例を挙げると、屋内歩行者ナビゲーション、グローバル座標系に直接的にマッピングされないか、または参照されない局所的な関心地点(points of interest)の検索など、特定のサービスに関して、1つまたは複数の局所座標系を確立することが可能である。特定の例示的な実装形態では、少なくとも1つの測位サーバなど、1つまたは複数のサーバは、位置コンテキスト識別子(LCI)を記憶して、それを特定の「位置コンテキスト」と関連付けることが可能である。そのような位置コンテキストは、例えば、グローバル座標系に従ってマッピング可能でない建物の特定の階、もしくはその他の屋内領域など、局所的に画定された領域またはその他の環境を含むことが可能である。位置コンテキスト識別子は、ほんのいくつかの例を挙げると、例えば、屋内地図上のルートまたは経路、特定の位置コンテキストに対して局所的または独自の関心地点など、そのような位置コンテキストに関連する(例えば、そのような位置コンテキスト上に重複された)追加の情報を要求するためのハンドルとして使用可能である。
【0013】
その他の特定の例示的な実装形態では、ローカライズされた環境内に移動するモバイルデバイスは、ローカライズされた環境に関連する1つまたは複数の位置コンテキスト識別子を取得するために測位サーバに連絡することが可能である。所与のローカライズされた環境に関連するまたは関係する位置コンテキスト識別子を取得するために、モバイルデバイスは、まず、所与のローカライズされた環境に関連する局所送信機および/または所与のローカライズされた環境を表す局所送信機から情報を受信することが可能である。例えば、モバイルデバイスは、1つまたは複数のWi-Fiアクセスポイントから送信された信号からの媒体アクセス制御(MAC)識別子(MAC ID)、および/または、MAC IDに関する受信信号強度表示(RSSI)もしくは往復時間(RTT)を取得することが可能である。あるいは、モバイルデバイスは、例えば、SPSから送信された信号および/またはいくつかのレベルの位置情報を提供できるアプリケーションプログラミングインターフェース(API)からの情報を受信することが可能である。
【0014】
モバイルデバイスは、上で議論されたような位置情報(例えば、MAC ID、RSSI、および/またはその他の位置情報)を提供することによって、所与のローカライズされた環境に関連する1つもしくは複数の位置コンテキスト識別子を要求するために、測位サーバと無線で通信することが可能である。測位サーバは、次いで、位置コンテキスト(例えば、建物の階またはその他の屋内空間)を決定するために、モバイルデバイスから受信されたそのような情報を使用して、決定された位置コンテキストに関連する1つまたは複数の位置コンテキスト識別子を提供することによって、その要求に応答することが可能である。
【0015】
ある例示的な実装形態では、少なくとも1つの位置コンテキスト識別子を取得するとすぐ、モバイルデバイスは、少なくとも1つの位置ベースのデータサーバなど、1つまたは複数のサーバから位置ベースのデータを要求するためのハンドルとして、位置コンテキスト識別子を使用することが可能である。位置ベースのデータは、ローカライズされた環境の地図上に重複させることが可能である。特定の例示的な実装形態では、モバイルデバイスは、やはり、かつ/または、その代わりに、ローカライズされた環境の地図を取得するために位置コンテキスト識別子を使用することも可能である。その他の特定の例示的な実装形態では、モバイルデバイスは、特定の対応する位置コンテキストに関係する特定の応用例において使用されることになる情報を取得するために、位置コンテキスト識別子を使用することが可能である。例えば、モバイルデバイスは、屋内歩行者ナビゲーション応用例において使用するために特定の位置コンテキストに関する情報を取得することが可能である。そのような応用例は、例えば、廊下、部屋、玄関、扉、入口、化粧室、および/または(その他の)関心地点を提供することが可能である。特定の応用例の場合、そのような情報は、グローバル座標系から区別できるとして、特定の位置コンテキストに対して局所的な座標系内に提示されたルーティングトポロジを画定することが可能である。関心地点に関する特定の例示的な実装形態では、モバイルデバイスは、位置コンテキスト識別子を含む要求を関心地点サーバに送ることによって、特定の位置コンテキストに関する情報を取得することが可能である。そのような関心地点サーバは、受信された位置コンテキスト識別子を関心地点情報と関連付けることが可能である。そのような関心地点情報は、関心地点に関する特定の応用例において使用されるように要求モバイルデバイスに戻すことが可能である。
【0016】
図1は、ある実装形態による、位置ベースのサービスを提供できるように、モバイルデバイスがその位置を示す情報を取得することが可能な、ある例示的なローカライズされた環境に関連したモバイルデバイスを例示する概略ブロック図100である。例示されるように、ブロック図100は、ローカライズされた環境104に少なくとも近接したモバイルデバイス102と、少なくとも1つの情報源106とを含むことが可能である。より詳細には、ブロック図100は、複数の情報源106a、106b、および106cと、情報108と、少なくとも1つの信号110と、少なくとも1つの位置ベースのサービス112と、1つまたは複数のサーバ114とをさらに含むことが可能である。
【0017】
ある例示的な実装形態の場合、モバイルデバイス102は、モバイルデバイス102の位置を示す(例えば、「ヒント」を提供する)情報108を含む1つまたは複数の信号110を取得することが可能である。モバイルデバイス102は、ブロック図100において、信号源106aから信号110を取得するとして示されるが、そのような信号110は、あるいは、複数の情報源106(例えば、情報源106aおよび情報源106c)から取得することが可能である。さらに、モバイルデバイス102は、そのような信号110をモバイルデバイス102と一体のメモリまたはその他の情報源106から取り出すことによって、モバイルデバイス102の位置を示す情報108を含む1つまたは複数の信号110を取得することが可能である。ローカライズされた環境104は、例えば、局所座標系に対応しうる。
【0018】
モバイルデバイス102の例は、ほんのいくつかの例を挙げると、移動局、モバイル電話、ユーザ装置、ネットブック、ラップトップ、タブレットコンピュータまたはスレートコンピュータ、娯楽電化製品、それらの何らかの組合せなどを含むことが可能であるが、これらに限定されない。加えて、かつ/または、その代わりに、モバイルデバイス102は、無線測定機能を備えた任意のモバイルデバイス、および/またはその他の運動関連センサを備えた任意のモバイルデバイスを含むことが可能である。本明細書において、追加のモバイルデバイス例は、図9を特に参照して下で説明される。しかし、特許請求される主題は、モバイルデバイスの任意の特定のタイプ、範疇、サイズ、能力などに限定されない。
【0019】
情報源106の例は、Wi-Fi/WLANアクセスポイント、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(Worldwide Interoperability for Microwave Access)(WiMAX)ノード、フェムトセル、セルラ基地局およびその他のセルラ無線ノード、SPSインフラストラクチャ(例えば、衛星、疑似衛星など)、Bluetooth(登録商標)またはその他の類似の短距離無線ノード、それらの組合せなどを含むことが可能であるが、これらに限定されない。示されるように、情報源106は、ほんのいくつかの例を挙げると、ローカライズされた環境104に対して内部に位置付けされてよく、ローカライズされた環境104に対して外部に位置付けされてよく、ローカライズされた環境104の境界上に(例えば、部分的にその内部にかつ部分的にその外部に)位置付けされてよく、モバイルデバイス102に対して外部に位置付けされてよく、モバイルデバイス(明示せず)に対して内部に位置付けされてよく、モバイルデバイスから物理的に分離して位置付けされてよく、モバイルデバイス(明示せず)に物理的に接続されて位置付されてよく、それらの任意の組合せなどであってもよい。したがって、情報源106と相互作用することに加えて、そのような情報源106は、やはり、かつ/あるいは、その代わりに、情報108を取得するために、モバイルデバイスおよび/またはそのハードウェア構成要素もしくはソフトウェア構成要素の少なくとも一部を含むことが可能である。
【0020】
ある例示的な実装形態では、情報源106は、無線アクセスデバイス(別途例示せず)を備えることが可能である。無線アクセスデバイスは、ほんのいくつかの例を挙げると、Wi-Fi/WLANアクセスポイント(AP)、フェムトセルデバイス、WiMAXノードデバイスなどを含むことが可能である。情報108は、モバイルデバイスの無線通信範囲内にあり、かつそのような無線アクセスデバイス識別子を含む信号を送信している1つまたは複数の無線アクセスデバイスに関連する1つまたは複数の無線アクセスデバイス識別子を含むことが可能である。情報源106のWi-Fiアクセスポイント実装形態の場合、例えば、無線アクセスデバイス識別子は、アクセスポイントMAC IDを含むことが可能である。さらに、モバイルデバイスの位置を示す情報108は、やはり、または、その代わりに、ほんのいくつかの例を挙げると、往復時間(RTT)測定値、受信信号強度インジケータ/受信信号強表示(RSSI)測定値など、測定値およびその他の検出情報を含むことが可能である。
【0021】
複数の無線アクセスデバイスがモバイルデバイスの範囲内にあるとき、例えば、三辺測量を使用して、モバイルデバイスによって所望されるレベルの精度でそのモバイルデバイスの位置を決定することが可能である。ローカルコンテキストは、例えば、モバイルデバイスの近位の(例えば、信号範囲内の)アクセスポイントによって送信されている1つまたは複数のMAC IDに少なくとも一部基づいて獲得可能である。ローカルコンテキストは、限定ではなく、例として、グローバル座標系の代わりに、(例えば、局所座標系を用いて)局所レベルで表される地図またはその他の位置ベースの情報に関係しうる。グローバル座標系は、例えば、地球中心座標のセットに対応しうる。ローカルコンテキストは、例えば、局所的に関係する観点から関心地点の位置を識別する平面図または類似図に対応しうる。ローカルコンテキストは、相対位置を全地球的位置に変換するために、グローバル座標系と関連付けることが可能である。
【0022】
モバイルデバイスの位置を示す情報(例えば、1つまたは複数の位置「ヒント」)を受信するとすぐに、応答サーバは、やはり、またはその代わりに、1つまたは複数のネットワーク要素(例えば、Wi-Fi/WLANアクセスポイント、フェムトセルノード、WiMAXノードデバイスなど)の関連セットを識別して、それをモバイルデバイスに戻すことが可能である。関連ネットワーク要素のそのようなセットは、その関連ネットワーク要素の位置を含むことが可能であり、かつ/またはそれらの位置を伴うことが可能である。ネットワーク要素の位置は、局所座標および/またはグローバル(例えば、WGS84)座標の形であってよい。戻されたネットワーク要素情報は、無線アクセスデバイスの処理遅延または実際のRSSI距離モデルなど、モバイルデバイスによる測位を助けるためのその他の情報を含むことも可能である。ネットワーク要素に関するそのような情報は、地図情報および/またはその他の位置ベースのデータの一部を含むことが可能である。
【0023】
ある例示的な実装形態では、情報源106は、モバイルデバイス102のメモリを備えることが可能である。そのようなメモリから信号110を取り出して、取得することが可能であり、情報108は、(例えば、ローカライズされた環境104に入るのに先立って)SPSインフラストラクチャを経由して獲得されたSPS座標(例えば、地球中心GPS座標)含むことが可能である。そのような情報108が古い場合、モバイルデバイスは、それを使用するのを拒否できる。別の例示的な実装形態では、情報源106は、モバイルデバイスの入力構成要素を備えることが可能である。例えば、カメラまたはマイクロフォンは、位置ヒントとして機能し、したがって、モバイルデバイスの位置を示す情報を含む少なくとも1つの信号110(例えば、画像、音声など)を検出して、取得することが可能である。
【0024】
別の例示的な実装形態では、情報源106は、モバイルデバイスの層/アプリケーションを備えることが可能である。例えば、利用可能な測位層(例えば、支援SPS層など、SPS座標データを含むか、もしくはそうでない場合、SPS座標データに対するアクセスを有するSPS層またはその他の層)に対するAPI呼を介して、比較的粗い位置情報を取得することが可能である。そのような測位層/測位アプリケーションから信号110を取得することが可能である。そのようなアプリケーションは、ほんのいくつかの例を挙げると、自動的に、(例えば、ユーザが一般的な位置または特定の位置を「クリック」するとき、または示すとき)手動で、それらの組合せなどで、位置情報を取得することが可能である。そのような粗い位置情報は、ローカライズされた環境に入るのに先立って取得されている可能性がある。そのような情報が古い場合、その情報は無視されてよい。
【0025】
ある例示的な実装形態では、モバイルデバイス102は、1つまたは複数のサーバ114と通信することが可能であるか、またはそうでない場合、1つまたは複数のサーバ114と相互作用することが可能である。限定ではなく、例として、そのような相互作用は、位置ベースのサービス112の提供を円滑にできる。サーバ114の例は、本明細書において、図2、4、および7を特に参照して下で説明される。位置ベースのサービス112の例は、ナビゲーション情報を提供することを含みうるが、それに限定されない。例えば、地図情報、ルーティンググラフ、ターンバイターン方式の経路命令、ある位置から別の位置までの「静的」経路案内、近位関心地点、それらの組合せなどを提供することが可能である。位置ベースのサービス112の他の例は、ルーティング、測位、位置フィルタリング、ナビゲーション、インセンティブアプリケーション(incentives applications)(例えば、位置に基づく提供)、位置ベースの検索、それらの組合せなどを含むことが可能であるが、これらに限定されない。ナビゲーション情報または位置ベースのサービス(LBS)に関するその他の情報は、ほんのいくつかの例を挙げると、(例えば、モバイルデバイスを経由して、視覚的に、触覚的に、かつ/または聴覚的に)それをユーザに提示することによって、それをモバイルデバイスに送信することによって、モバイルデバイスにデータを記憶することによって、それらの組合せなどによって提供できる。位置ベースのサービス112の追加の例、ならびにその例示的な態様は、本明細書において、図8を特に参照して下で説明される。
【0026】
位置ベースのサービス112の提供に関連して、かつ/または位置ベースのサービス112の提供を促すために、位置関係のメタデータおよび/もしくはサービス関係のメタデータをモバイルデバイスに個々に配信することが可能であり、かつ/または位置ベースのデータの一部として配信することが可能である。例えば、AP MACアドレス、ならびにその位置および特性をモバイルデバイスに送ることが可能である。また、異なるタイプの地図関係のデータを配信することも可能である。地図関係のデータの例は、地図を描くための線および弧、階段、外部ドア、エレベータなどのポータル、部屋、人々などのPOI、それらの組合せなどを含むが、それらに限定されない。グラフ関係のデータを配信することも可能である。グラフ関係のデータの例は、ナビゲーション用の粒度の粗いルーティンググラフ、位置フィルタリング用の粒度の細かい接続性グラフ、それらの何らかの組合せなどを含むが、これらに限定されない。その他のタイプのデータは、追加の測位および/またはナビゲーション処理を円滑にできる。例えば、信号ヒートマップ(signal heatmap)データおよび/または信号ヒートマップモデル、位置確率データ、そのようなデータの組合せなどをモバイルデバイスに配信することが可能である。加えて、無線アクセスデバイスの位置および/または測距モデルをモバイルデバイスに配信することも可能である。位置関係のメタデータおよびサービス関係のメタデータのその他の例は、本明細書において下で説明される。
【0027】
図2は、ある実装形態による、位置コンテキスト識別子を取得するためのモバイルデバイスと測位サーバとの間のある例示的な相互作用を示す概略ブロック図200である。例示されるように、ブロック図200は、モバイルデバイス102と、情報108と、少なくとも1つの測位サーバ202など、1つまたは複数のサーバ114と、位置コンテキスト識別子(LCI)204と、1つまたは複数のネットワーク206と、連絡情報208とを含むことが可能である。
【0028】
ある例示的な実装形態の場合、モバイルデバイス102は、モバイルデバイスの位置を示す情報108を測位サーバ202に(または、より詳細には、1つまたは複数のサーバ114の第1のサーバに)送信することが可能である。したがって、測位サーバ202は、モバイルデバイス102の位置を示す情報108を受信することが可能である。応答して、測位サーバ202は、モバイルデバイスの位置を示す情報108に関連する位置(または、局所)コンテキスト識別子204のモバイルデバイス102に対する送信を開始することが可能である。したがって、モバイルデバイス102は、測位サーバ202から位置コンテキスト識別子204を受信することが可能である。位置コンテキスト識別子204は、ハンドル、ラベル、用語、数値識別子、英数字値、または少なくとも1つの特定のローカライズされた環境104に対応する任意のその他の表現であってよい。しかし、特許請求される主題は、位置コンテキスト識別子204の任意の実装形態に限定されない。
【0029】
ネットワーク206は、1つまたは複数のネットワークを含むことが可能である。そのようなネットワーク206の例は、無線ネットワーク、有線ネットワーク、インターネット、通信ネットワーク、アドホックネットワーク、ローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、WiMAXネットワーク、Wi-Fiネットワーク、Bluetooth(登録商標)ネットワーク、公衆網、私設網、コンピュータネットワーク、セルラネットワーク、ケーブルネットワークまたは光ファイバネットワーク、それらの任意の組合せなどのうちの1つもしくは複数を含むことが可能であるが、これらに限定されない。測位サーバ202からモバイルデバイス102に位置コンテキスト識別子204を通信するために使用されるネットワークと比べて、モバイルデバイス102から測位サーバ202に情報108を通信するために、異なるネットワーク206、異なるタイプのネットワーク206、および/または異なる数のネットワーク206を利用することが可能である。
【0030】
ある例示的な実装形態では、モバイルデバイス102は、アクセスポイント、フェムトセルノード、セルラ基地局などに情報108を無線で送信することが可能であり、次いで、アクセスポイント、フェムトセルノード、セルラ基地局などは、1つもしくは複数の有線ネットワーク(例えば、通信ネットワークおよび/またはインターネット)を介して、そのような情報108を測位サーバ202に転送することが可能である。したがって、少なくとも一部無線ネットワークを介してモバイルデバイス102と測位サーバ202との間の通信が行われる、ある例示的な実装形態では、モバイルデバイスの位置を示す情報108を測位サーバ202に無線で送信することが少なくとも一部有線ネットワークを介して完了される場合ですら、モバイルデバイス102は、測位サーバ202に対するそのような送信が可能である。同様に、送信が有線ネットワークを介して測位サーバ202によって開始される場合ですら、モバイルデバイス102は、測位サーバ202から位置コンテキスト識別子204を無線で受信することが可能である。あるいは、特許請求される主題から逸脱せずに、その他の通信シナリオを実施することが可能である。
【0031】
ある例示的な実装形態では、測位サーバ202に関連する所定の連絡情報208に従って、情報108を測位サーバ202に送信することが可能である。限定ではなく、例として、所定の連絡情報208は、ユニフォームリソース識別子(URI)を含むことが可能である。URIは、ほんのいくつかの例を挙げると、例えば、インターネットプロトコル(IP)アドレス、電話番号、電子メールアドレスなどのアドレス、一般に、ユニフォームリソースロケータ(URL)などのネットワーク位置識別子、アカウント名またはユーザ名、それらの何らかの組合せなどを含むことが可能である。モバイルデバイス102は、いくつかの技法のうちの任意の1つまたは複数を使用して、測位サーバ202にアクセスする際に使用するために所定の連絡情報208を取得することが可能である。限定ではなく、例として、所定の連絡情報208は、事前設定すること(例えば、モバイルデバイスに記憶すること)、(例えば、所与のローカライズされた環境104において)リンク層広告を介したブロードキャストまたはその他の送信を経由して確認すること、1つまたは複数の動的ホスト構成プロトコル(DHCP)サービスを経由して確認すること、それらの任意の組合せなどが可能である。しかし、特許請求される主題は、所定の連絡情報208に関する任意の特定の実装形態に限定されない。
【0032】
測位サーバ202は、モバイルデバイスの位置を示す情報108に関連する位置コンテキスト識別子204を決定することが可能である。そのような決定は、限定ではなく、例として、モバイルデバイスの位置を示す情報108を位置コンテキスト識別子204にマッピングし、逆も同様であるデータ構造を使用して、測位サーバ202によって行うことが可能である。ある例示的なマッピングデータ構造が、本明細書において、特に図3を参照して下で説明される。しかし、特許請求される主題は、任意特定のマッピングデータ構造および/または関連機構に限定されない。
【0033】
図3は、ある実装形態による、モバイルデバイスの位置を示す情報を位置コンテキスト識別子と関連付ける、ある例示的な位置コンテキスト識別子マッピングデータ構造の概略ブロック図300である。例示されるように、ブロック図300は、複数の関連エントリー304を含む位置コンテキスト識別子マッピングデータ構造302を含むことが可能である。ある例示的な実装形態の場合、そのようなエントリー304は、情報108を位置コンテキスト識別子204と関連付けることが可能である。より詳細には、それぞれのエントリー304a、304bは、モバイルデバイスの位置を示すそれぞれの情報108a、108bをそれぞれの位置コンテキスト識別子204a、204bと関連付けることが可能である。2つのそのような関連エントリー304aおよび304bだけが図3に明示されるが、位置コンテキスト識別子マッピングデータ構造302は、あるいは、特許請求される主題から逸脱せずに、より多くの(または、より少ない)関連エントリー304を有することが可能である。
【0034】
ある例示的な動作実施形態では、(図2の)ブロック図200をやはり参照すると、測位サーバ202は、モバイルデバイス102の位置を示す情報108を(例えば、モバイルデバイス102から)受信することが可能である。測位サーバ202は、位置コンテキスト識別子マッピングデータ構造302を備えることが可能であるか、または、そうでない場合、位置コンテキスト識別子マッピングデータ構造302に対するアクセスを有することが可能である。特定の情報108(例えば、情報108b)に基づいて、かつその受信に応答して、測位サーバ202は、受信された特定の情報108(例えば、情報108b)と(例えば、特定の関連エントリー304bにおいて)関連付けられる特定の位置コンテキスト識別子204(例えば、LCI204b)を取り出すために、位置コンテキスト識別子マッピングデータ構造302にアクセスすることが可能である。そのような取り出された位置コンテキスト識別子204は、1つまたは複数のネットワーク206を経由して、モバイルデバイス102に戻すことが可能である。限定ではなく、例として、位置コンテキスト識別子マッピングデータ構造302は、1つまたは複数のWi-Fiアクセスポイントの(情報108のある例として)1つまたは複数のMAC IDを、その識別が少なくとも1つのローカライズされた環境104に対応する、(LCI204のある例として)少なくとも1つの英数字識別と関連付けることが可能である。
【0035】
図4は、ある実装形態による、位置ベースのデータを取得するためのモバイルデバイスと位置ベースのデータサーバとの間のある例示的な相互作用を例示する概略ブロック図400である。例示されるように、ブロック図400は、モバイルデバイス102と、位置コンテキスト識別子(LCI)204と、1つまたは複数のネットワーク206と、少なくとも1つの位置ベースのデータサーバ402など、1つまたは複数のサーバ114と、位置ベースのデータ(LBD)404と、連絡情報406とを含むことが可能である。
【0036】
ある例示的な実装形態の場合、モバイルデバイス102は、少なくとも1つの位置コンテキスト識別子204を位置ベースのデータサーバ402に(または、より一般的には、1つまたは複数のサーバ114の第2のサーバに)送信することが可能である。したがって、位置ベースのデータサーバ402は、位置コンテキスト識別子204をモバイルデバイス102から受信することが可能である。応答して、位置ベースのデータサーバ402は、位置コンテキスト識別子204に関連する位置ベースのデータ404のモバイルデバイス102に対する送信を開始することが可能である。それに応じて、モバイルデバイス102は、位置ベースのデータサーバ402から位置ベースのデータ404を受信することが可能である。位置ベースのデータ404は、位置ベースのサービス(例えば、図1の位置ベースのサービス112)の提供を可能にする任意のデータ、その提供を円滑にする任意のデータ、その提供に関係する任意のデータなどを含むことが可能である。位置ベースのデータ404の例は、さらに、本明細書において、上で一般的に、ならびに図8を特に参照して、本明細書において、下で説明される。
【0037】
(図2を参照した)上記のように、ネットワーク206は、1つまたは複数のネットワークを含むことが可能である。例えば、ネットワーク206は、無線ネットワークの少なくとも一部、およびインターネットなど、有線ネットワークの少なくとも一部を含むことが可能である。位置ベースのデータサーバ402からモバイルデバイス102に位置ベースのデータ404を通信するために使用されるネットワークと比べて、モバイルデバイス102から位置ベースのデータサーバ402に位置コンテキスト識別子204を通信するために、異なるネットワーク206、異なるタイプのネットワーク206、および/または異なる数のネットワーク206を利用することが可能である。さらに、モバイルデバイス102と(図2の)測位サーバ202との間の通信のために利用可能な1つまたは複数のネットワークと比べて、モバイルデバイス102と(図4の)位置ベースのデータサーバ402との間の通信のために、異なる1つまたは複数のネットワークを利用することが可能である。
【0038】
ある例示的な実装形態では、モバイルデバイス102は、アクセスポイント、フェムトセルノード、セルラ基地局などに位置コンテキスト識別子204を無線で送信することが可能であり、次いで、アクセスポイント、フェムトセルノード、セルラ基地局などは、1つもしくは複数の有線ネットワーク(例えば、通信ネットワークおよび/またはインターネット)を介して、そのような位置コンテキスト識別子204を位置ベースのデータサーバ402に転送する。したがって、モバイルデバイス102と位置ベースのデータサーバ402との間の通信が少なくとも一部無線ネットワークを介して行われる、ある例示的な実装形態では、位置コンテキスト識別子204を位置ベースのデータサーバ402に無線で送信することが少なくとも一部有線ネットワークを介して実施される場合ですら、モバイルデバイス102は、位置ベースのデータサーバ402に対するそのような送信が可能である。同様に、送信が有線ネットワークを介して位置ベースのデータサーバ402によって開始される場合ですら、モバイルデバイス102は、位置ベースのデータサーバ402から位置ベースのデータ404を無線で受信することが可能である。あるいは、特許請求される主題から逸脱せずに、その他の通信シナリオを実施することが可能である。
【0039】
ある例示的な実装形態では、位置ベースのデータサーバ402に関連する所定の連絡情報406に従って、位置コンテキスト識別子204を位置ベースのデータサーバ402に送信することが可能である。限定ではなく、例として、所定の連絡情報406は、ユニフォームリソース識別子(URI)を含むことが可能である。URIは、ほんのいくつかの例を挙げると、例えば、インターネットプロトコル(IP)アドレス、電話番号、電子メールアドレスなどのアドレス、一般に、ユニフォームリソースロケータ(URL)などのネットワーク位置識別子、アカウント名およびユーザ名、それらの組合せなどを含むことが可能である。モバイルデバイス102は、いくつかの技法のうちの任意の1つを使用して、位置ベースのデータサーバ402にアクセスする際に使用するための所定の連絡情報406を取得することが可能である。限定ではなく、例として、所定の連絡情報406は、事前設定すること(例えば、モバイルデバイスに記憶すること)、(例えば、所与のローカライズされた環境104において)リンク層広告を介したブロードキャストまたはその他の伝送を経由して確認すること、1つもしくは複数の動的ホスト構成プロトコル(DHCP)サービスを経由して確認すること、それらの任意の組合せなどが可能である。さらに、あるいは、(例えば、図2の測位サーバ202からモバイルデバイス102に戻された)モバイルデバイスの位置を示す情報108に応答して、所定の連絡情報406を提供することが可能である。所定の連絡情報406は、位置コンテキスト識別子204と共に通信すること、かつ/または(例えば、図2の測位サーバ202から送られる位置コンテキスト識別子204内にURIまたは類似情報を埋め込むことによって)位置コンテキスト識別子204の少なくとも一部として通信することも可能である。しかし、特許請求される主題は、所定の連絡情報406に関する任意特定の実装形態に限定されない。
【0040】
(例えば、図1、2、および4の)1つまたは複数のサーバ114は、互いと共同設置されてよく、かつ/あるいはデータセンタ内に部分的にもしくは完全に分布されてよく、または地理的に分散されてもよい。当技術分野で知られているように、1つまたは複数のサーバは、ほんのいくつかの例を挙げると、単一の機械上で、または複数の機械上で/複数の機械を通して、サーバのラックを用いてかつ/またはデータセンタに関してモジュール構成されたユニットを用いて、別個のリソース(例えば、メモリリソース、処理リソース、および/または通信帯域幅リソースなど)を使用して、共有リソースを使用して、仮想機械(VM)アーキテクチャを使用して、論理分割および/または論理重複を用いたアーキテクチャを使用して実施可能であり、それらの任意の組合せなども可能である。したがって、(例えば、少なくとも図2および7に関連する)測位サーバ202と(例えば、少なくとも図4および7に関連する)位置ベースのデータサーバ402は両方とも、これらの様式のうちのいずれかの形で個々にかつ/または一緒に実施することが可能である。例えば、測位サーバ202および位置ベースのデータサーバ402は、異なる機械上に位置付けられてよく、または単一の機械上に共同設置されてもよい。さらに、測位サーバ202および位置ベースのデータサーバ402は、別個のかつ/もしくは相互に関係する測位機能と位置ベースのデータサービス提供機能とを有する単一の実際のサーバまたは単一の論理サーバとして実施可能である。ある例示的な動作実装形態では、位置コンテキスト識別子204を使用して、1つまたは複数の位置ベースのデータサーバ402(例えば、1つまたは複数のPOIサーバ)から関心地点(POI)情報(例えば、ローカルコンテキストに関する1つまたは複数の層)を取り出すことが可能である。別の例示的な動作実装形態では、位置コンテキスト識別子204を使用して、少なくとも1つの測位サーバ202からメタデータを取り出すことが可能であり、位置コンテキスト識別子204を使用して、少なくとも1つの位置ベースのデータサーバ402からローカライズされた環境に関する他の情報を取り出すことが可能である。
【0041】
サーバに関するデバイスまたは装置は、ほんのいくつかの例を挙げると、単一のサーバ、サーバのバンク、サーバファーム、いくつかの局所相互接続および/または分布相互接続を介して通信している複数のプロセッサおよびメモリ要素など、いくつかの処理サービスを提供するために一緒に動作する任意の1つまたは複数の部品を含むことが可能である。測位サーバ202および/もしくは位置ベースのデータサーバ402を実施するそのようなデバイス、装置、ならびに/またはシステムは、ほんのいくつかの例を挙げると、通信ネットワークの少なくとも1つのノードの少なくとも一部、インターネット上の少なくとも1つのサーバ、それらの何らかの組合せなどを含むことが可能である。装置自体が、1つまたは複数のデバイスを備えることが可能である。
【0042】
位置ベースのデータサーバ402は、位置コンテキスト識別子204に関連する位置ベースのデータ404を決定することが可能である。そのような決定は、限定ではなく、例として、位置コンテキスト識別子204を位置ベースのデータ404にマッピングし、逆も同様であるデータ構造を使用して、位置ベースのデータサーバ402によって行うことが可能である。ある例示的なマッピングデータ構造が、本明細書において図5を特に参照して下で説明される。しかし、特許請求される主題は、そのような任意の特定のマッピングデータ構造および/または関連機構に限定されない。
【0043】
図5は、ある実装形態による、位置コンテキスト識別子を位置ベースのデータと関連付ける、ある例示的な位置ベースのデータマッピングデータ構造の概略ブロック図500である。例示されるように、ブロック図500は、複数の関連エントリー504を含む位置ベースのデータマッピングデータ構造502を含むことが可能である。ある例示的な実装形態の場合、そのようなエントリー504は、位置コンテキスト識別子204を位置ベースのデータ404と関連付けることが可能である。より詳細には、それぞれのエントリー504a、504bは、それぞれの位置コンテキスト識別子204a、204bをそれぞれの位置ベースのデータ404a、404bと関連付けることが可能である。2つのそのような関連エントリー504aおよび504bだけが図5に明示されるが、位置ベースのデータマッピングデータ構造502は、あるいは、特許請求される主題から逸脱せずに、より多くの(または、より少ない)関連エントリー504を有することが可能である。
【0044】
ある例示的な動作実装形態では、(図4の)ブロック図400をやはり参照すると、位置ベースのデータサーバ402は、(図1の)ローカライズされた環境104に対応する位置コンテキスト識別子204をモバイルデバイス102から受信することが可能である。位置ベースのデータサーバ402は、位置ベースのデータマッピングデータ構造502を備えることが可能であるか、または、そうでない場合、位置ベースのデータマッピングデータ構造502に対するアクセスを有することが可能である。特定の位置コンテキスト識別子204(例えば、LCI204a)に基づいて、かつその受信に応答して、位置ベースのデータサーバ402は、受信された特定の位置コンテキスト識別子204(例えば、LCI204a)と(例えば、特定の関連エントリー504aにおいて)関連する特定の位置ベースのデータ404(例えば、LBD404a)を取り出すために、位置ベースのデータマッピングデータ構造502にアクセスすることが可能である。そのような取り出された位置ベースのデータ404は、1つまたは複数のネットワーク206を経由して、モバイルデバイス102に戻すことが可能である。限定ではなく、例として、位置ベースのデータマッピングデータ構造502は、(LCI204のある例として)少なくとも1つの英数字識別を(LBD404のある例として)地図情報と関連付けることが可能であり、その地図情報は、ルーティンググラフ、所与のローカルコンテキストに存在する、知られている無線アクセスデバイス、関心地点、または少なくとも1つのローカライズされた環境104に関し、かつアノテーション情報の1つまたは複数の層を通して分布されたその他のそのようなアノテーション情報を含むことが可能である。位置ベースのデータ404は、ユニット全体として、および/もしくは複数の部分に分割された状態で(例えば、1つまたは複数の層の形で)モバイルデバイス102によって要求可能であり、かつ/または位置ベースのデータサーバ402によって提供可能である。
【0045】
図6は、ある実装形態による、モバイルデバイスが、モバイルデバイスの位置を示す情報に少なくとも一部基づいて、位置コンテキスト識別子を取得して、位置コンテキスト識別子に少なくとも一部基づいて、位置ベースのデータを取得するためのある例示的な方法を示す流れ図600である。例示されるように、流れ図600は、7つの動作ブロック602〜614を含むことが可能である。動作602〜614は特定の順序で示され、説明されるが、方法は、特許請求される主題から逸脱せずに、(異なる数の動作を用いることを含めて)代替の形で実行可能である点を理解されたい。また、流れ図600の少なくともいくつかの動作は、他の動作と完全にまたは部分的に重複するように実行可能である。加えて、下の説明は、ある他の図(図1〜5)で例示される特定の態様および特徴を参照するが、方法は、その他の態様および/または特徴を用いて実施可能である。
【0046】
ある例示的な実装形態の場合、動作602〜614は、少なくとも一部モバイルデバイス102によって実行可能である。動作602において、モバイルデバイスの位置を示す情報を含む信号を取得することが可能である。例えば、モバイルデバイス102は、少なくとも1つの情報源106から1つまたは複数の信号110を取得することが可能であり、そのような信号110は、モバイルデバイス102の位置を示す情報108を含む。
【0047】
動作604において、測位サーバに関連する所定の連絡情報に従って、モバイルデバイスの位置を示す情報を測位サーバに送信することが可能である。例えば、モバイルデバイスの位置を示す情報108は、測位サーバ202に関連する所定の連絡情報208に従って、1つまたは複数のネットワーク206を介して、モバイルデバイス102から測位サーバ202に送信可能である。
【0048】
動作606において、モバイルデバイスの位置を示す情報の送信に応答して、モバイルデバイスにおいて位置コンテキスト識別子を受信することが可能である。例えば、位置コンテキスト識別子204は、モバイルデバイスの位置を示す情報108の測位サーバ202に対する送信に応答して、1つまたは複数のネットワーク206を経由して、モバイルデバイス102において測位サーバ202から受信可能である。
【0049】
モバイルデバイスの位置を示す情報の送信に応答して、モバイルデバイスにおいて、位置ベースのサービスの提供に関係する追加のデータをサーバデバイスから受信することも可能である。位置コンテキスト識別子と共に、または位置コンテキスト識別子とは別個にそのような位置ベースのデータを送ることができる。あるいは、モバイルデバイスは、そのような他の位置ベースのデータ/追加の位置ベースのデータを受信するために、受信された位置コンテキスト識別子を同じサーバにまたは別のサーバに提出することが可能である。位置コンテキスト識別子を送信することに応答して、モバイルデバイスにおいて位置ベースのデータを受信することに関係する例示的な実装形態は、本明細書において、特に図4〜5を参照して上で説明され、さらに動作608〜614に関して下で説明される。
【0050】
一般に、モバイルデバイスが位置特定されたローカライズされた環境に対応する位置コンテキスト識別子を取得することが可能である。例えば、モバイルデバイス102がローカライズされた環境104に入るとすぐに、モバイルデバイス102によって位置コンテキスト識別子204を取得することが可能である。限定ではなく、例として、位置コンテキスト識別子204は、動作602〜606に従って取得可能である。線616によって示されるように、モバイルデバイス102は、動作608〜614に関する文脈と比べて、動作602〜606に関する文脈で異なるサーバと相互作用することが可能である。限定ではなく、例として、モバイルデバイス102が1つを超えるサーバ114と相互作用する場合、モバイルデバイス102は、動作602〜606を実行しているとき、測位サーバ202と相互作用することが可能であり、動作608〜614を実行しているとき、位置ベースのデータサーバ402と相互作用することが可能である。
【0051】
動作608において、所定の連絡情報に従って、位置コンテキスト識別子を位置ベースのデータサーバに送信することが可能である。例えば、取得された位置コンテキスト識別子204は、その所定の連絡情報406が位置コンテキスト識別子204の少なくとも一部を含みうる、位置ベースのデータサーバ402に関連する所定の連絡情報406に従って、1つまたは複数のネットワーク206を介して、モバイルデバイス102から位置ベースのデータサーバ402に送信可能である。動作610において、位置コンテキスト識別子の送信に応答して、位置ベースのデータを受信することが可能である。例えば、モバイルデバイス102は、モバイルデバイス102による位置コンテキスト識別子204の送信に応答して、1つまたは複数のネットワーク206を経由して、位置ベースのデータサーバ402から位置ベースのデータ404を受信することが可能である。
【0052】
動作612において、受信された位置ベースのデータに少なくとも一部基づいて、ローカライズされた環境内のモバイルデバイスの位置を決定することが可能である。例えば、ローカライズされた環境104内のモバイルデバイス102の現在の位置は、受信された位置ベースのデータ404に少なくとも一部基づいて決定可能である。例えば、モバイルデバイス102の位置は、ほんのいくつかの例を挙げると、ローカライズされた環境104の1つまたは複数の識別された無線アクセスデバイス、関連するルータビリティ(routability)情報を有するローカライズされた環境104の地図、ローカライズされた環境104の信号ヒートマップデータおよび/または信号ヒートマップモデル、ローカライズされた環境104の位置確率データ、それらの何らかの組合せなどに少なくとも一部基づいて、そのようなモバイルデバイスによって決定可能である。限定ではなく、別の例として、モバイルデバイス102の位置は、ローカライズされた環境104に関する地図情報を含む位置ベースのデータ404を使用して洗練化できる(例えば、モバイルデバイスは、位置をより高い程度の精度まで決定することによって、そのような位置を洗練化できる)。
【0053】
動作614において、受信された位置ベースのデータに少なくとも一部基づいて、少なくとも1つの位置ベースのサービスをモバイルデバイスのユーザに提供することが可能である。例えば、少なくとも1つの位置ベースのサービス112は、(例えば、動作612において受信された位置ベースのデータ404から決定された位置を使用することによってなど)受信された位置ベースのデータ404に少なくとも一部基づいて、モバイルデバイス102のユーザに提供可能である。そのような位置ベースのサービス112は、そのようなモバイルデバイス102のディスプレイスクリーンおよび/またはスピーカを少なくとも一部経由して提供可能である。位置ベースのデータ404、ならびに位置ベースのデータ404に少なくとも一部基づいて提供されうる位置ベースのサービス112の例は、本明細書において、特に図8を参照して下で説明される。さらに、モバイルデバイス102は、異なるタイプの位置ベースのデータ404および/または異なる時点で最新のデータを受信するために、位置コンテキスト識別子204をいくつかの異なるサーバに、かつ/またはいくつかの異なる時点で送信することが可能である。異なる位置ベースの応用例に関して、そのような位置ベースのデータ404を使用することが可能である。
【0054】
図7は、ある実装形態による、1つまたは複数のサーバ(例えば、測位サーバおよび位置ベースのデータサーバ)が、モバイルデバイスの位置を示す情報に少なくとも一部基づいて、位置コンテキスト識別子を提供して、位置コンテキスト識別子に少なくとも一部基づいて、位置ベースのデータを提供するための、ある例示的な方法を示す流れ図700である。例示されるように、流れ図700は、6つの動作ブロック702〜712を含むことが可能である。動作702〜712は特定の順序で示され、説明されるが、方法は、特許請求される主題から逸脱せずに、(異なる数の動作を用いることを含めて)代替様式で実行可能である点を理解されたい。また、流れ図700の少なくとも一部の動作は、他の動作と完全にまたは部分的に重複するように実行可能である。加えて、下の説明は、ある他の図(図1〜5)で例示される特定の態様および特徴を参照するが、方法は、その他の態様および/または特徴を用いて実施可能である。
【0055】
ある例示的な実装形態の場合、動作702〜712は、1つまたは複数のサーバ(例えば、測位サーバ202および/または位置ベースのデータサーバ402)によって少なくとも一部実行可能である。限定ではなく、例として、線714に示されるように、動作702〜712が1つを超えるサーバ114によって実行される場合、動作702〜706は、測位サーバ202によって実行可能であり、動作708〜712は、位置ベースのデータサーバ402によって実行可能である。動作702において、モバイルデバイスからモバイルデバイスの位置を示す情報を受信することが可能である。例えば、モバイルデバイス102の位置を示す情報108は、1つまたは複数のネットワーク206を経由して測位サーバ202においてモバイルデバイス102から受信可能である。
【0056】
動作704において、モバイルデバイスの位置を示す受信された情報に関連する位置コンテキスト識別子を取り出すために、位置コンテキスト識別子マッピングデータ構造にアクセスすることが可能である。例えば、測位サーバ202は、モバイルデバイス102の位置を示す特定の情報108を参照して、特定の関連エントリー304において位置コンテキスト識別子マッピングデータ構造302にアクセスできる。そのようなアクセスにより、測位サーバ202は、特定の情報108に関連する特定の位置コンテキスト識別子204を取り出すことが可能である。動作706において、取り出された位置コンテキスト識別子をモバイルデバイスに送信すること可能である。例えば、受信された情報108に関連する位置コンテキスト識別子204は、1つまたは複数のネットワーク206を介して、測位サーバ202からモバイルデバイス102に送信可能である。
【0057】
動作708において、位置ベースのデータサーバにおいてモバイルデバイスから位置コンテキスト識別子を受信することが可能である。例えば、位置ベースのデータサーバ402は、1つまたは複数のネットワーク206を経由して、モバイルデバイス102から少なくとも1つの位置コンテキスト識別子204を受信することが可能である。動作710において、受信された位置コンテキスト識別子に関連する位置ベースのデータを取り出すために、位置ベースのデータマッピングデータ構造にアクセスすることが可能である。例えば、位置ベースのデータサーバ402は、受信された位置コンテキスト識別子204に関連する位置ベースのデータ404を関連エントリー504から取り出すために、位置ベースのデータマッピングデータ構造502にアクセスすることが可能である。動作712において、取り出された位置ベースのデータをモバイルデバイスに送信することが可能である。例えば、位置ベースのデータサーバ402は、1つまたは複数のネットワーク206を介して、取り出された位置ベースのデータ404のモバイルデバイス102に対する送信を開始することが可能である。
【0058】
図8は、ある実装形態による、ある例示的なローカライズされた環境および関連する地図情報の概略図800である。例示されるように、概略図800は、屋内環境の地図と、その屋内環境に関して作成されているルーティンググラフとを含む。屋内環境は、ほんのいくつかの例を挙げると、オフィスビル、アパート、ショッピングモール、空港、競技場、コンベンションセンタ、スタジアムなどを含むことが可能である。屋内環境は、壁、扉、柱、階段、エレベータなどを有する場合がある。これらのタイプの建物特性およびその他の物体は、屋内環境のあちらこちらへの移動を制限する可能性がある。屋内環境は、ほんのいくつかの例を挙げると、ロビー、共用領域、通路、部屋などの開放領域を有する場合もある。したがって、そのような屋内環境に関する移動の経路は、一部の領域において制限される可能性があるため(他の開放領域において、それらの経路は制限されない可能性もあるが)、そのような屋内環境は、制約された環境のある例でありうる。より一般には、ローカライズされた環境は、屋内環境に加えて、ほんのいくつかの例を挙げると、共同住宅、ビジネス地区、商業地区および/または工業地区、リゾートまたはその他の娯楽地区などの環境をさらに含むことも可能である。
【0059】
ある例示的な実装形態の場合、地図情報、ナビゲーション情報などは、位置ベースのデータとして提供可能である。リンクされたアノテーション情報、またはそうでない場合、関連するアノテーション情報を伴うルーティンググラフを含みうる地図情報は、ナビゲーション情報を提供するために使用できる。ナビゲーション情報は、限定ではなく、例として、測位情報、経路案内情報、ターンバイターン方式の経路案内などを含むことが可能である。そのようなナビゲーション情報は、地点「A」から地点「B」までの移動を円滑にできる。限定ではなく、例として、関連するアノテーション情報を伴うルーティンググラフは、所与の地図の実行可能領域を記述して、ある位置から別の位置まで(例えば、1つまたは複数の潜在的な目的地まで)の通過がどのように可能であるかを示すことが可能である。そのようなルーティンググラフおよび/または関連するアノテーション情報は、ルータビリティ情報のある例を含むことが可能である。任意の所与の建物の場合、ルーティンググラフは、建物内のある地点から別の地点までの実行可能領域と通過可能経路とを示すノードおよびエッジのセットを含むことが可能である。通過可能経路は、限定ではなく、例として、壁またはその他の障害物によって妨害されていない任意の2つの地点間の経路を含むことが可能である。実行可能性情報は、限定ではなく、例として、特定のゾーン、空間、部屋、もしくはその他の位置がアクセス可能であるかどうかを示すか、またはそうでない場合、それらを識別する情報を含むことが可能である。
【0060】
例示的な概略図800に示されるように、建物構造の少なくとも一部を記述する建物情報からアノテーション情報812へのリンクを含みうる、ある例示的なルーティンググラフ810が作成されている。そのような建物情報は、任意の形態のデータを含むことが可能である。建物情報は、ほんのいくつかの例を挙げると、コンピュータ支援設計(CAD)ファイル、図面交換フォーマット(drawing interchange format)(DXF)ファイル、画像ファイル、それらの何らかの組合せなどを含むことが可能である。
【0061】
例示として、概略図800は、外部扉/内部扉802と、外壁/内壁804と、少なくとも1つの実行不可能領域806と、建物外部領域808と、ルーティンググラフ810と、アノテーション情報812とを含むことが可能である。ルーティンググラフ810を使用して、ナビゲーション応用例および/またはナビゲーションシステムは、個人が、例えば、地点「A」から地点「B」まで移動するための経路命令を提供することが可能である。視覚的に明瞭にするために、すべてのそのような例示される特徴は、図8において参照番号を用いて明示されないが、説明文(legend)814は、どの特定の図面特徴によって、どの建物特徴およびナビゲーション特徴が暗示されるかを示す。また、概略図800は、一般に、かつルーティンググラフ810は、詳細には、図8に例示され、本明細書において下で説明されるような、ある例示的な構成要素を含むことが可能であるが、特許請求される主題は、そのように限定されない。代わりに、所与の実装形態は、より多い構成要素、より少ない構成要素、および/または異なる構成要素を含むことが可能である。例えば、建物情報は、扉表示を省略する場合がある。また、実行不可能領域が識別されない場合もある。さらに、追加のアノテーション情報および/または追加のタイプのそのような情報をルーティンググラフ810とリンクさせることも可能である。特許請求される主題から逸脱せずに、その他の代替案および代替構成要素を追加すること、組み込むこと、省略すること、変更することなどが可能である。
【0062】
限定ではなく、例として、ルーティンググラフ810は、ルーティングトポロジを示すことが可能である。概略図800の建物構造に対応するように、ルーティンググラフ810を(例えば、メモリから、遠隔位置からなど)取り出すこと、もしくは受信すること、および/または作成することが可能である。ある例示的な実装形態では、(図4および5の)位置ベースのデータ404の少なくとも一部を含むルーティンググラフ810を受信することが可能である。ルーティンググラフ810を作成するために、地点のグリッド(grid of points)を建物情報に適用することが可能である。建物情報は、そのように適用された地点のグリッドを使用して探索可能である。限定ではなく、例として、地点のグリッドの離散的なセットを使用して、地図上の考えられる位置を表すことができる。この離散性は、所望されるレベルの精度を超えるように、適用された地点のグリッドの粒度を増大することが可能であるため、システム全体の精度に関する問題を表す必要がない。
【0063】
建物情報のある例示的な探索の一部として、自律領域を決定できる。自律領域(autonomous area)は、ほんのいくつかの例を挙げると、部屋、廊下、建物外部などを含むことが可能である。少なくとも1つの自律領域は、建物外部領域808を含むとして確認できる。1つまたは複数のその他の自律領域は、実行不可能領域806を含むとして決定できる。例えば、扉を伴わない領域および/またはアノテーション情報を伴わない領域は、実行不可能として決定できる。他方で、到達可能な自律領域および/またはアノテーション情報に関連する自律領域は、実行可能領域(例えば、アクセス可能な部屋、店舗、廊下など)を含むとして決定できる。
【0064】
建物情報内に扉が示される場合、1つまたは複数の外部扉802が建物外部領域808に接続され、建物外部領域808に対するアクセスを提供する場合、そのような扉(例えば、建物構造に関する出口および/または入口を表す、図8のより大きな扉の長方形)を決定できる。1つまたは複数の内部扉802(例えば、図8のより小さな扉の長方形)は、内部の部屋、廊下など、その他の実行可能領域に対するアクセスを提供すると決定できる。
【0065】
アノテーション情報812は、異なる領域(例えば、部屋、ゾーンなど)同士、および/もしくは異なる領域(例えば、部屋、ゾーンなど)間のナビゲーション支援、ならびに/または別の位置ベースのサービスをさらに可能にするために、ルーティンググラフ810とリンクさせることが可能である。アノテーション情報812は、ほんのいくつかの例を挙げると、ロビー、エレベータ群、食堂の位置など、特定のゾーンに関連する情報を提供することも可能である。限定ではなく、例として、アノテーション情報812は、部屋の指示(例えば、「A」、「1.24」など)、部屋の名称(例えば、「会議室1」など)、部屋の目的(例えば、「浴室」、「厨房」など)、部屋の住民または占有者(例えば、「Amy」、「Ray」など)、ゾーン出展者(例えば、「Acme」、「AA Industrializing」など)、店舗所有者(例えば、「Rugs-R-Us」、「Nicky's Nick-Knacks」など)などを含むことが可能である。
【0066】
ルータビリティ情報は、例えば、ルートの決定を支援および/または円滑にできる情報を含むことが可能である。限定ではなく、例として、ルータビリティ情報は、以下のうちの任意の1つまたは複数を含むことが可能である。すなわち、ほんのいくつかの例を挙げると、ルーティンググラフ810、(例えば、ルーティンググラフ810にリンクされた)アノテーション情報812、一般的な建物情報、実行可能領域および実行不可能領域の表示、通過可能経路の表示、それらの任意の組合せなどである。ルーティンググラフ810は、あるアノテーション領域もしくはあるアノテーションゾーンから別のアノテーション領域もしくは別のアノテーションゾーンまでを含めて、ある地点から別の地点までの経路をプロットするために使用可能である。地図情報は、ほんのいくつかの例を挙げると、ルータビリティ情報、建物情報、それらの任意の部分または任意の組合せなどを含むことが可能である。限定ではなく、例として、地図情報は、(そこからルーティンググラフを作成できる)関心地点を伴う地図または関心地点を伴わない地図、(そこから関心地点に対するルートを決定できる)ルーティンググラフおよび関連アノテーション情報、それらの何らかの組合せなどを含むことが可能である。限定ではなく、例として、位置ベースのデータ404は、地図情報(例えば、ローカライズされた環境の特徴を示す情報)、アノテーション情報812、少なくとも1つのルーティンググラフ810、それらの任意の組合せなどを含むことが可能である。位置ベースのデータ404は、限定ではなく、例として、やはり、かつ/または、その代わりに、(例えば、地理参照を可能にするために、かつ/もしくは地理参照を実施するために)ローカライズされた環境104に対応する局所座標系からグローバル座標系までの少なくとも1つの基準を含むことも可能である。
【0067】
本明細書において上で説明されたように、モバイルデバイス102は、位置コンテキスト識別子204を用いて位置ベースのデータ404を要求することが可能である。要求は、すべての利用可能な位置ベースのデータ、または情報の1つまたは複数の層など、その一部に関するものであってよい。限定ではなく、例として、モバイルデバイスは、関心地点サーバなど、位置ベースのデータサーバから、現在の位置コンテキストに関する1つまたは複数の関心地点層を取得できる。1つの例示的な層は、ノードおよび/またはリンクを含みうる位相グラフ表現を含むことが可能である。別の例示的な層は、第1のタイプのアノテーション情報を含むことが可能である。さらに別の例示的な層は、第2のタイプのアノテーション情報を含むことが可能である。さらにまた別の例示的な層は、アノテーション情報の異なる項目同士の間および/またはアノテーション情報の異なる項目間のルートが決定できるように、ルーティンググラフを含むことが可能である。あるいは、特許請求される主題から逸脱せずに、その他の層を実施することが可能である。
【0068】
位置コンテキスト識別子204を使用して、モバイルデバイス102は、位置コンテキスト識別子に対応する追加の位置ベースのデータ404情報を要求することが可能である。関心地点サーバなど、位置ベースのデータサーバ402から取り出すことが可能な6つの例示的な項目がここで説明される。第1に、内部現場など、ローカライズされた環境のルーティングトポロジ(例えば、リンク/ノードの表示)を取り出すことができる。第2に、ローカライズされた環境の地図に関して、どの離散的地点またはそれらのセットが実行可能であるか、および実行不可能であるかの表示を取り出すことができる。第3に、特定の方向(例えば、真北)に引かれたベクトルによって、方向情報を示すことができる。第4に、グローバル座標および/またはその局所座標が知られているある陸標関心地点に関する情報を取り出すことができる。第5に、エレベータおよび階段など「特別な」ポータルの位置に関する情報を取り出すことができる。第6に、ある地点から別の他の近位時点までの最短距離のルーティングコストならびに開始方向ベクトルおよび終了方向ベクトルの表示を位置ベースのデータサーバから取得することができる。そのような情報は、(例えば、モバイルデバイスにおいて実行している)測位エンジンによって使用可能である。特許請求される主題から逸脱せずに、少なくとも1つの位置コンテキスト識別子を使用して、ローカライズされた地図上の様々な地点におけるエントリーを指定する追加の関心地点層および/または代替の関心地点層を1つまたは複数のサーバから取り出すことができる。
【0069】
ある例示的な実装形態では、位置ベースのデータの複数の部分、タイプ、層などを受信した後で、モバイルデバイスは、それらを組み合わせて「マッシュアップ」にすることが可能である。指定された目的地として選択できる特定の関心地点に関して、そのようなマッシュアップを検索することが可能である。近接検索機能(例えば、現在の位置の近くを検索するための機能)を含む関心地点のリストがモバイルデバイス内でさらに検索可能になる場合がある。そのような検索は、局所座標および/またはグローバル座標に基づいて制約可能である。地図にリンクされる関心地点のリストは、地図に関するアノテーションレイヤのある例と見なすことができる。複数のサービスプロバイダは、ほんのいくつかの例を挙げると、別個の地図情報ファイルを作成することによって、1つの地図情報ファイルに関して別個の層を作成することによって、アノテーション情報を組み合わせて1つの地図情報ファイルに関する単一の層にすることなどによって、所与のローカライズされた環境に関してその独自のアノテーションを作成することが可能である。そのような個人化されたアノテーションは、やはり、かつ/または、その代わりに、位置コンテキスト識別子204を使用して、位置ベースのデータ404として取り出すことが可能である。
【0070】
ある例示的な実装形態では、指定された目的地までのルーティングを計算して、ユーザに提示することが可能である。ルーティングは、ほんのいくつかの例を挙げると、(例えば、地図上に重複されて)グラフィックで、(例えば、視覚的にかつ/または聴覚的に)用語を用いて、それらの何らかの組合せなどで提示することが可能である。局所座標内またはグローバル座標内の現在の位置を考慮して、ユーザに提示されることになるルートを決定するために、例えば、最短経路のルーティングアルゴリズムをルーティンググラフに適用できる。しかし、代替として、特許請求される主題から逸脱せずに、ルートを決定するために、その他のルーティングアルゴリズムをルーティンググラフに適用することも可能である。限定ではなく、例として、ユーザは、(図8の)地点「A」に位置特定でき、所望される目的地として、地点「B」に対応する関心地点を指定することが可能である。ルーティンググラフ810を介してルートを決定して、ユーザに提示することが可能である。結果として生じるナビゲーショングラフは、やはり、地図情報内に埋め込まれて、アノテーションレイヤにおいて関心地点と見なされているルートのノードおよびエッジを用いてアノテーションレイヤとしてモデル形成されることも可能である。
【0071】
ある例示的なルート決定シナリオでは、終点、すなわち目的地は、ユーザによって指定可能である。ユーザの現在の位置は、開始位置としてアノテーション可能である。ユーザは、ルーティングを円滑にするために、開始位置を選択することも可能にされうる。開始地点から、ルート決定のための開始場所として、最も近いk個(例えば、kは、非ゼロ整数である)の地図ノードを取得することが可能である。ユーザが1つだけの出口を有する部屋の中にいる事例の場合、最も近い地図ノードは、その部屋に対する扉と定義できる。ユーザがすでに廊下にいる場合、最も近い1つまたは複数のノードは、最も近い廊下の交差地点でありうる。しかし、最も近い1つまたは複数の地図ノードを代替の態様で決定することも可能である。
【0072】
最短経路アルゴリズムは、例えば、指定された目的地に対する起点の地点からの経路を生成するために適用可能である。ユーザは、2つの出口扉を有する部屋から、または複数の近くの交差点を有する廊下位置からなど、複数の第1のノード選択肢を有する場合がある。これらのような事例では、ルーティングアルゴリズムは、これらの起点または開始地点のそれぞれに適用可能であり、結果として生じる最短経路をルートとしてユーザに提示するために選択できる。同様に、指定された目的地が複数のノード選択肢を有する場合、ユーザに提示するために、複数の経路の並替えを計算して、考慮することが可能である。
【0073】
ローカライズされた環境の複数の階がサポートされる事例では、エレベータと階段吹抜けとをカバーするために、ノードフレームワークを拡張できる。例えば、エレベータは、エレベータがアクセスを有するそれぞれの階に対するエッジを有するノードとして特徴付けることができる。同様に、階段吹抜けは、それぞれの階段吹抜けが真上の階段吹抜けと真下の階段吹抜けとに接続されるように、ノードを用いて交差点としてマーキングできる。
【0074】
図9は、ローカライズされた環境に関連したモバイルデバイス位置特定の1つまたは複数の態様を実施できる、ある実装形態による、ある例示的なデバイス900を示す概略図である。例示されるように、デバイス900は、少なくとも1つのプロセッサ902と、1つまたは複数のメモリ904と、少なくとも1つの通信インターフェース906と、少なくとも1つの電源908と、SPSユニット(SPSU)(明示せず)など、その他の構成要素910とを含むことが可能である。メモリ904は、命令912を含むとして例示されている。しかし、あるいは、デバイス900は、特許請求される主題から逸脱せずに、例示される構成要素よりもより多くの構成要素、より少ない構成要素、および/または異なる構成要素を含むことが可能である。
【0075】
ある例示的な実装形態の場合、デバイス900は、少なくとも1つの電子デバイスを含むか、かつ/または備えることが可能である。デバイス900は、例えば、少なくとも1つのプロセッサおよび/またはメモリを有する任意の電子デバイスを備えることが可能である。デバイス900に関する例は、比較的固定された処理デバイス(例えば、デスクトップコンピュータ、1つまたは複数のサーバコンピュータ、少なくとも1つの通信ノード、インテリジェントルータ/インテリジェントスイッチ、アクセスポイント、それらの何らかの組合せなど)、比較的可動性の処理デバイス(例えば、ノートブックコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、ネットブック、スレートコンピュータまたはタブレットコンピュータ、携帯用娯楽デバイス、モバイルフォン、スマートフォン、移動局、それらの何らかの組合せなど)などを含むが、これらに限定されない。
【0076】
電源908は、デバイス900の構成要素および/または回路に電力を提供することが可能である。電源908は、バッテリなど、携帯用電源であってよく、あるいは公共電源に対する車内、住宅内、もしくは建物内のコンセントまたはその他のコンジットなど、固定電源であってもよい。電源908は、太陽発電機または炭素燃料ベースの発電機など、可搬型電源であってもよい。電源908は、デバイス900と一体であってよく、またはデバイス900から分離されてもよい。
【0077】
プロセッサ902は、任意の1つまたは複数の処理ユニットを備えることが可能である。メモリ904は、プロセッサ902によって実行可能でありうる命令912(例えば、プログラム、アプリケーションなど、またはその部分、オペレーショナルデータ構造、プロセッサ実行可能命令、コード、それらの何らかの組合せなど)を記憶すること、そのような命令912を含むこと、またはそうでない場合、そのような命令912に対するアクセスを提供することが可能である。プロセッサ902が命令912に対するアクセスを有する場合、および/またはプロセッサ902が命令912を実行している場合、プロセッサ902は、命令912を実行するように構成可能である。1つまたは複数のプロセッサ902によるそのような命令912の実行は、デバイス900を専用のコンピューティングデバイス、装置、プラットフォーム、それらの何らかの組合せなどに変換できる。
【0078】
命令912は、ほんのいくつかの例を挙げると、位置関係の命令912a、位置関係の情報912bなどを含むことが可能である。ある例示的なモバイルデバイス実装形態では、位置関係の命令912aは、例えば、動作602〜614のうちの任意の1つまたは複数など、(図6の)流れ図600の1つまたは複数の実装形態の少なくとも一部を実施できる命令に対応しうる。位置関係の情報912bは、モバイルデバイスに関してローカライズされた環境に関連したモバイルデバイス位置特定を円滑にする任意の情報、モバイルデバイス位置特定を可能にする任意の情報、またはそうでない場合、モバイルデバイス位置特定に関係する任意の情報を備えることが可能である。位置関係の情報912bは、モバイルデバイスの位置を示す情報108、受信された位置コンテキスト識別子204、位置ベースのデータ404、それらの任意の組合せなどを含むことが可能であるが、それらに限定されない。
【0079】
ある例示的なサーバ(例えば、測位サーバおよび/または位置ベースのデータサーバ)実装形態では、位置関係の命令912aは、例えば、動作702〜712のうちの任意の1つまたは複数など、(図7の)流れ図700の1つまたは複数の実装形態の少なくとも一部を実施できる命令に対応しうる。位置関係の情報912bは、測位サーバおよび/もしくは位置ベースのデータサーバに関してローカライズされた環境に関連したモバイルデバイス位置特定を円滑にする任意の情報、モバイルデバイス位置特定を可能にする任意の情報、またはそうでない場合、モバイルデバイス位置特定に関係する任意の情報を含むことが可能である。位置関係の情報912bは、モバイルデバイスの位置を示す受信情報108、取り出された位置コンテキスト識別子204、位置コンテキスト識別子マッピングデータ構造302、位置ベースのデータ404、位置ベースのデータマッピングデータ構造502、それらの任意の組合せなどを含むことが可能であるが、これらに限定されない。明示されないが、ほんのいくつかの例を挙げると、命令912は、(例えば、サーバ実装形態に関することを含むが、それに限定されない)位置ベースのデータ404を修正または作成するための命令、(例えば、モバイルデバイス実装形態に関することを含むが、それに限定されない)位置ベースのサービス112を提供する目的で位置ベースのデータ404を利用するための命令などを含むことも可能である。
【0080】
ある例示的な実装形態では、サーバノードおよび/または通信ノードなど、比較的固定された処理デバイスは、モバイルデバイスの位置を示す情報108を受信することに応答して、位置コンテキスト識別子204を戻すために、位置関係の命令912aを実行することが可能である。同じ比較的固定された処理デバイスまたは異なる比較的固定された処理デバイスは、情報108および/または位置コンテキスト識別子204をモバイルデバイスから受信することに応答して、位置ベースのデータ404を戻すことが可能である。位置ベースのデータ404は、何らかの位置ベースのサービス112を可能にするために、またはそうでない場合、何らかの位置ベースのサービス112をさらに実行するために、モバイルデバイスに提供可能である。さらに別の代替形態案として、モバイルデバイスは、ルーティンググラフおよび/またはその他の地図情報を含みうる位置関係の情報912bに少なくとも一部基づいて、位置ベースのサービス112をユーザに提供するために、位置関係の命令912aを実行することが可能である。特許請求される主題から逸脱せずに、その他の代替形態を代わりに実施することが可能である。
【0081】
通信インターフェース906は、デバイス900と他のデバイス(例えば、および/または人間のオペレータ)との間に1つまたは複数のインターフェースを提供することが可能である。したがって、通信インターフェース906は、スクリーン、スピーカ、キーボードもしくはキー、またはその他の人間・デバイスによる入力特徴/出力特徴を含むことが可能である。通信インターフェース906は、(例えば、無線通信リンクもしくは有線通信リンクを介して)無線信号および/または有線信号を通信するために、トランシーバ(例えば、送信機および/もしくは受信機)、無線、アンテナ、有線インターフェースコネクタまたはその他のそのような装置、それらの何らかの組合せなどを含むことが可能である。少なくとも1つの通信インターフェース906とのそのような通信は、ほんのいくつかの例を挙げると、伝送の送信、受信、開始などを可能にできる。通信インターフェース906は、デバイス900のその他の構成要素同士の間および/もしくは当該構成要素間のバスまたはその他の相互接続として機能することも可能である。その他の構成要素910は、存在する場合、1つまたは複数のその他の種々のセンサ、特徴などを備えることが可能である。
【0082】
本明細書で説明された方法論は、特定の特徴および/または例による応用例に応じて、様々な手段によって実施可能である。例えば、そのような方法論は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、離散論理回路/固定論理回路、それらの任意の組合せなどの形で実施可能である。ハードウェア実装形態および/または論理回路実装形態の場合、例えば、プロセッサ/処理ユニットは、ほんのいくつかの例を挙げると、1つもしくは複数の特定用途集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、一般にプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、命令を実行するようにプログラムされた、かつ/または本明細書で説明された機能を実行するように設計されたその他のデバイスまたはユニット、および/あるいはそれらの組合せの中で実施可能である。本明細書において、「制御論理」という用語は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、離散論理回路/固定論理回路、それらの任意の組合せなどによって実施される論理を包含することが可能である。
【0083】
ファームウェア実装形態および/またはソフトウェア実装形態の場合、これらの方法論は、本明細書で説明された機能を実行する命令を有するモジュール(例えば、手順、機能など)を用いて実施可能である。本明細書で説明される方法論を実施する際に、命令を有形に実施する任意の機械可読媒体を使用することが可能である。例えば、ソフトウェアコーディングは、メモリ内に記憶可能であり、プロセッサによって実行可能である。メモリは、プロセッサ内で実施されることが可能であり、またはプロセッサの外部で実施されることも可能である。本明細書で使用される場合、「メモリ」という用語は、任意のタイプの長期メモリ/長期媒体、短期メモリ/短期媒体、揮発性メモリ/揮発性媒体、不揮発性メモリ/不揮発性媒体、またはその他のストレージメモリ/記憶媒体を指し、任意の特定のタイプのメモリもしくは任意の特定の数のメモリ、またはメモリが記憶される媒体のタイプに限定されない。
【0084】
1つまたは複数の例示的な実装形態では、説明された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、離散論理回路/固定論理回路、それらの何らかの組合せなどの形で実施可能である。ファームウェアおよび/またはソフトウェアの形で実施される場合、これらの機能は、1つもしくは複数の命令またはコードとして、(例えば、電子デジタル信号を経由した)物理的コンピュータ可読媒体上に記憶可能である。コンピュータ可読媒体は、データ構造、コンピュータプログラム、それらの組合せなどを用いて符号化されうる物理的なコンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の利用可能な物理媒体であってよい。限定ではなく、例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、所望されるプログラムコードを命令またはデータ構造の形で記憶するために使用可能であり、かつコンピュータおよび/またはそのプロセッサによってアクセス可能なRAM、ROM、EEPROM、CD-ROMもしくはその他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶デバイスもしくはその他の磁気記憶デバイス、または任意のその他の媒体を含むことが可能である。本明細書で使用される場合、ディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(CD)と、レーザディスクと、光ディスクと、デジタル多用途ディスク(DVD)と、フロッピー(登録商標)ディスクと、ブルーレイディスクとを含み、この場合、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、一方、ディスク(disc)は、レーザを用いて、データを光学的に再生する。
【0085】
また、コンピュータ命令/コンピュータコード/コンピュータデータは、(例えば、電子デジタル信号を経由して)送信機から受信機に物理伝送媒体を介して、信号を経由して送信可能である。例えば、ソフトウェアは、同軸ケーブル、光ファイバ、より対線、デジタル加入者線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などの無線技術の物理的構成要素を使用して、ウェブサイト、サーバ、またはその他の遠隔ソースから送信可能である。上記の組合せも、物理伝送媒体の範囲内に含まれうる。そのようなコンピュータ命令および/またはコンピュータデータは、異なる時点において(例えば、第1の時点および第2の時点において)、部分で(例えば、第1の部分および第2の部分で)送信可能である。
【0086】
電子デバイスは、Wi-Fi/WLANまたはその他の無線ネットワークと共に動作することも可能である。例えば、測位データは、Wi-Fiまたはその他の無線ネットワークを経由して獲得可能である。Wi-Fi/WLAN信号に加えて、無線デバイス/モバイルデバイスは、それぞれ、本明細書において、一般に、衛星測位システム(SPS)またはGNSS(全地球航法衛星システム)と呼ばれる、全地球測位システム(GPS)、Galileo、GLONASS、NAVSTAR、QZSS、これらのシステムの組合せからの衛星を使用するシステム、または将来開発される任意のSPSからでありうる、衛星からの信号を受信することも可能である。さらに、本明細書で説明された実装形態は、疑似衛星または衛星と疑似衛星の組合せを利用する測位決定システムと共に使用可能である。疑似衛星は、通常、GPS時間と同期されうる、Lバンド(または、その他の周波数)搬送波信号上で変調された疑似ランダム雑音(PRN)コードまたは(例えば、GPSセルラ信号またはCDMAセルラ信号に類似した)その他の測距コードをブロードキャストする地上ベースの送信機である。遠隔受信機による識別を可能にするために、それぞれのそのような送信機に独自のPNコードを割り当てることができる。疑似衛星は、トンネル、鉱山、建物、アーバンキャニオン、またはその他の閉鎖領域の中など、軌道衛星からのSPS信号が利用可能でない可能性がある状況において特に有用でありうる。疑似衛星の別の実装形態は、無線ビーコンとして知られている。本明細書で使用される場合、「衛星」という用語は、疑似衛星、疑似衛星の均等物、ならびに同様の技術および/または類似の技術も含むべきである。本明細書で使用される場合、「SPS信号」という用語は、疑似衛星または疑似衛星の均等物からのSPSのような信号も含むべきである。ある種の実装形態は、フェムトセル、またはフェムトセルを含むシステムの組合せに適用することも可能である。例えば、フェムトセルは、データ通信および/または音声通信を提供することが可能である。さらに、フェムトセルは、測位データを提供することが可能である。
【0087】
ある例示的な実装形態では、(存在するとき)SPSUは、1つまたは複数のSPSシステムを使用して、デバイス900の位置を決定できる場合がある。したがって、本明細書で説明された例示的な実装形態は、様々なSPSと共に使用できる。SPSは、通常、エンティティが、送信機から受信された信号に少なくとも一部基づいて、地球上または地球上空のその位置を決定することを可能にするために設置された送信機のシステムを含む。そのような送信機は、必ずしもそうではないが、通常、設定された数のチップの反復疑似ランダム雑音(PN)コードを用いてマーキングされた信号を送信し、地上ベースの制御局上、ユーザ措置上、および/または宇宙船上に位置特定可能である。特定の例では、そのような送信機は、地球軌道衛星ビークル(SV)上に位置特定可能である。例えば、全地球測位システム(GPS)、Galileo、Glonass、またはCompassなど、全地球航法衛星システム(GNSS)のコンスタレーション内のSVは、(例えば、GPS内のそれぞれの衛星に関して異なるPNコードを使用して、またはGlonassにおけるように、異なる周波数上の同じコードを使用して)そのコンスタレーション内のその他のSNによって送信されたPNコードから区別可能なPNコードを用いてマーキングされた信号を送信することが可能である。ある態様によれば、本明細書で提示された技法は、SPSに関するグローバスシステム(例えば、GNSS)に限定されない。例えば、本明細書で提供される技法は、例えば、日本上空の準天頂衛星システム(QZSS)、インド上空のインド領域航法衛星システム(IRNSS)、中国上空の北斗など、ならびに/あるいは1つもしくは複数の全地球航法衛星システムおよび/または地域航法衛星システムとの使用に関連しうるか、あるいはそうでない場合、当該システムとの使用に関して可能にされうる様々な補強システム(例えば、衛星ベースの補強システム(SBAS))など、様々な領域システムにおける使用に適用されうるか、またはそうでない場合、当該使用に関して可能にされうる。限定ではなく、例として、SBASは、例えば、広域補強システム(WAAS)、欧州静止航法オーバーレイサービス(EGNOS)、運用多目的衛星用衛星航法補強システム(MSAS)、GSP支援地球補強航法またはGPSおよび地球補強航法(GAGAN)など、完全性情報、差分補正(differential corrections)などを提供する補強システムを含むことが可能である。したがって、本明細書で使用される場合、SPSは、1つもしくは複数の全地球航法衛星システムおよび/または地域航法衛星システムならびに/あるいは補強システムの任意の組合せを含むことが可能であり、SPS信号は、SPS信号、SPSのような信号、および/またはそのような1つもしくは複数のSPSに関連するその他の信号を含むことが可能である。
【0088】
この発明を実施するための形態の一部は、特定の装置、または専用コンピューティングデバイスもしくは専用プラットフォームのメモリ内に記憶可能な2進デジタル信号に関する演算のアルゴリズムあるいは記号表現の点で提示される。この特定の明細書の文脈で、特定の装置などの用語は、その装置がプログラムソフトウェア/プログラム命令からの命令に従って特定の機能を実行するようにプログラムされると、汎用コンピュータを含む。アルゴリズム記述または記号表現は、信号処理技術分野または関係する技術分野の当業者がその研究の内容を他の当業者に伝えるために使用される技法の例である。この場合、アルゴリズムは、一般に、所望される結果を導く動作または類似の信号処理の自己無撞着系列と見なされる。この文脈で、動作または処理は、物理量の物理的操作を必要とする。そうであるとは限らないが、典型的には、そのような数量は、記憶されること、転送されること、組み合わされること、比較されること、送信されること、受信されること、もしくはそうでない場合、操作されることが可能な電気信号または磁気信号の形をとりうる。
【0089】
主に、共通使用の理由により、そのような信号をビット、データ、値、要素、シンボル、文字、変数、項、数、数字などと呼ぶことは、時には好都合であることが証明されている。しかし、これらの用語または類似の用語のすべては、適切な物理量と関連付けられるべきであり、単なる好都合なラベルである点を理解されたい。別段に明記されていない限り、上の議論から明瞭なように、本明細書を通して、「処理」、「演算」、「計算」、「決定」、「確認」、「取得」、「送信」、「受信」、「実行」、「適用」、「測位/測距」、「測定」、「アクセス」、「取出し」、「提供」、「検出」、「選択」などの用語を利用する議論は、専用コンピュータもしくは類似の専用電子コンピューティングデバイスなど、特定の装置の活動または処理を指す点を理解されよう。したがって、本明細書の文脈で、専用コンピュータまたは類似の専用電子コンピューティングデバイスは、通常、専用コンピュータあるいは類似の専用電子コンピューティングバイスのメモリ、レジスタ、またはその他の情報記憶デバイス、送信デバイス、もしくはディスプレイデバイスの中の物理的な電子量、電気量、および/または磁気量として表される信号を操作あるいは変換することが可能である。
【0090】
現在例示的な特徴と見なされるものが示され、説明されているが、特許請求される主題から逸脱せずに、様々なその他の修正を行うことが可能であり、均等物を置換することが可能である点を当業者は理解されよう。加えて、本明細書で説明された主な概念から逸脱せずに、特定の状況を特許請求される主題の教示に適応させるために、多くの修正を行うことが可能である。したがって、特許請求される主題は、開示された特定の例に限定されることが意図されず、そのような特許請求される主題は、添付の請求項およびその均等物の中に包含されるすべての態様を含むことも可能であることが意図される。
【符号の説明】
【0091】
100 概略ブロック図、ブロック図
102 モバイルデバイス
104 ローカライズされた環境
106 情報源
106a 情報源
106b 情報源
106c 情報源
108 情報
108a 情報
108b 情報
110 信号
112 位置ベースのサービス
114 サーバ
200 概略ブロック図、ブロック図
202 測位サーバ
204 位置コンテキスト識別子(LCI)
204a 位置コンテキスト識別子(LCI)
204b 位置コンテキスト識別子(LCI)
206 ネットワーク
208 連絡情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
モバイルデバイスにおいて、前記モバイルデバイスの位置を示す情報を含む1つまたは複数の信号を取得するステップと、
前記モバイルデバイスの前記位置を示す前記情報を1つまたは複数のサーバに無線で送信するステップと、
前記モバイルデバイスの前記位置を示す前記情報を前記無線で送信するステップに応答して、前記モバイルデバイスが位置特定されたローカライズされた環境に対応する位置コンテキスト識別子を無線で受信するステップと、
前記位置コンテキスト識別子を前記1つまたは複数のサーバに無線で送信するステップと、
前記位置コンテキスト識別子を前記無線で送信するステップに応答して、前記位置コンテキスト識別子に関連し、前記ローカライズされた環境に関する位置ベースのデータを無線で受信するステップと、
前記位置ベースのデータに少なくとも一部基づいて、前記ローカライズされた環境に関して前記モバイルデバイスの前記位置を決定するステップと
を含む方法。
【請求項2】
前記位置ベースのデータが地図情報を含み、前記モバイルデバイスの前記位置を前記決定するステップが、
前記地図情報を使用して、前記モバイルデバイスの前記位置を洗練化するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記位置ベースのデータが、前記ローカライズされた環境に関する通過可能経路と、前記ローカライズされた環境の実行可能な位置を識別する実行可能性情報とを提供する少なくとも1つのルーティングトポロジを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ローカライズされた環境が、前記モバイルデバイスが位置特定された建物構造の少なくとも一部に対応する屋内環境を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つのルーティングトポロジが、前記位置コンテキスト識別子に関連する局所座標系に少なくとも一部基づく、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記位置ベースのデータが、前記モバイルデバイスが位置特定された前記ローカライズされた環境に対応する1つまたは複数の無線アクセスデバイスに関する情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記位置ベースのデータが、前記ローカライズされた環境に対応する局所座標系からグローバル座標系までの少なくとも1つの基準を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記位置ベースのデータに少なくとも一部基づいて、位置ベースのサービスを前記モバイルデバイスのユーザに提供するステップ
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記位置ベースのデータが、前記ローカライズされた環境に関する関心地点情報を含み、位置ベースのサービスを前記提供するステップが、
指定された関心地点に応答して、前記モバイルデバイスを経由してナビゲーション情報を前記ユーザに提示するステップを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記取得するステップが、
前記モバイルデバイスにおいて、少なくとも1つの無線アクセスデバイスから前記1つまたは複数の信号を無線で受信するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記モバイルデバイスの前記位置を表す前記情報が、前記少なくとも1つの無線アクセスデバイスに関連する少なくとも1つの媒体アクセス制御(MAC)識別子を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記モバイルデバイスの前記位置を示す前記情報が、前記少なくとも1つのMAC識別子に関連する少なくとも1つの往復時間(RTT)測定値をさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記モバイルデバイスの前記位置を示す前記情報が、前記少なくとも1つのMAC識別子に関連する、少なくとも1つの受信信号強度表示(RSSI)測定値をさらに含む請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記モバイルデバイスの前記位置を示す前記情報を1つまたは複数のサーバに前記無線で送信するステップが、
前記1つまたは複数のサーバに関連する所定の連絡情報に従って、前記モバイルデバイスの前記位置を示す前記情報を前記1つまたは複数のサーバに無線で送信するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記所定の連絡情報が、前記1つまたは複数のサーバに関連する少なくとも1つのユニフォームリソース識別子(URI)を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記1つまたは複数のサーバが、第1のサーバと第2のサーバとを備え、
前記モバイルデバイスの前記位置を示す前記情報を1つまたは複数のサーバに前記無線で送信するステップが、前記モバイルデバイスの前記位置を示す前記情報を前記1つまたは複数のサーバの前記第1のサーバに無線で送信するステップを含み、
位置コンテキスト識別子を前記無線で受信するステップが、前記1つまたは複数のサーバの前記第1のサーバから前記位置コンテキスト識別子を無線で受信するステップを含み、
前記位置コンテキスト識別子を前記1つまたは複数のサーバに前記無線で送信するステップが、前記位置コンテキスト識別子を前記1つまたは複数のサーバの前記第2のサーバに無線で送信するステップを含み、
位置ベースのデータを前記無線で受信するステップが、前記1つまたは複数のサーバの前記第2のサーバから前記位置ベースのデータを無線で受信するステップを含む
請求項1に記載の方法。
【請求項17】
1つまたは複数のサーバにおいて、モバイルデバイスの位置を示す情報を受信するステップと、
前記モバイルデバイスの前記位置を示す前記情報に関連し、前記モバイルデバイスが位置特定されたローカライズされた環境に対応する位置コンテキスト識別子を取り出すために、位置コンテキスト識別子マッピングデータ構造にアクセスするステップと、
前記モバイルデバイスに対する前記位置コンテキスト識別子の送信を開始するステップと、
前記1つまたは複数のサーバにおいて、前記モバイルデバイスから前記位置コンテキスト識別子を受信するステップと、
前記位置コンテキスト識別子に関連し、前記モバイルデバイスが位置特定された前記ローカライズされた環境に関する位置ベースのデータを取り出すために、位置ベースのデータマッピングデータ構造にアクセスするステップと、
前記モバイルデバイスに対する前記位置ベースのデータの送信を開始するステップと
を含む方法。
【請求項18】
前記位置ベースのデータが、前記モバイルデバイスが位置特定された前記ローカライズされた環境を記述する地図情報を含み、前記地図情報が、前記ローカライズされた環境の複数の潜在的な目的地に関する関心地点情報を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記地図情報が、前記ローカライズされた環境に関する通過可能経路と、前記ローカライズされた環境の実行可能な位置を識別する実行可能性情報とを提供するルーティンググラフを含み、前記ローカライズされた環境が、前記モバイルデバイスが位置特定された建物構造の少なくとも一部に対応する屋内環境を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記位置ベースのデータが、前記モバイルデバイスが地図情報を使用して前記モバイルデバイスの前記位置を洗練化することを可能にする前記地図情報を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項21】
前記位置ベースのデータが、前記ローカライズされた環境に対応する局所座標系からグローバル座標系までの少なくとも1つの基準を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項22】
1つまたは複数のサーバにおいて、モバイルデバイスの位置を示す情報を前記受信するステップが、
前記モバイルデバイスの無線通信範囲内の1つまたは複数の無線アクセスデバイスに関連する1つまたは複数の無線アクセスデバイス識別子を受信するステップを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項23】
前記1つまたは複数のサーバが、少なくとも1つの測位サーバと、少なくとも1つの位置ベースのデータサーバとを備え、
位置コンテキスト識別子マッピングデータ構造に前記アクセスするステップが、前記モバイルデバイスの前記位置を示す前記情報に関連する前記位置コンテキスト識別子を取り出すために、前記少なくとも1つの測位サーバによって、前記位置コンテキスト識別子マッピングデータ構造にアクセスするステップをさらに含み、
位置ベースのデータマッピングデータ構造に前記アクセスするステップが、前記位置コンテキスト識別子に関連する前記位置ベースのデータを取り出すために、前記少なくとも1つの位置ベースのデータサーバによって、前記位置ベースのデータマッピングデータ構造にアクセスするステップをさらに含む
請求項17に記載の方法。
【請求項24】
モバイルデバイスにおいて、前記モバイルデバイスの位置を示す情報を含む1つまたは複数の信号を取得するための手段と、
前記モバイルデバイスの前記位置を示す前記情報を1つまたは複数のサーバに無線で送信するための手段と、
前記モバイルデバイスの前記位置を示す前記情報を無線で送信するための前記手段に応答して、前記モバイルデバイスが位置特定されたローカライズされた環境に対応する位置コンテキスト識別子を無線で受信するための手段と、
前記位置コンテキスト識別子を前記1つまたは複数のサーバに無線で送信するための手段と、
前記位置コンテキスト識別子を無線で送信するための前記手段に応答して、前記位置コンテキスト識別子に関連し、前記ローカライズされた環境に関する位置ベースのデータを無線で受信する手段と、
前記位置ベースのデータに少なくとも一部基づいて、前記ローカライズされた環境に関して前記モバイルデバイスの前記位置を決定するための手段と
を備えるシステム。
【請求項25】
前記位置ベースのデータが地図情報を含み、前記モバイルデバイスの前記位置を決定するための前記手段が、
前記地図情報を使用して、前記モバイルデバイスの前記位置を洗練化するための手段を含む、請求項24に記載のシステム。
【請求項26】
前記位置ベースのデータが、前記ローカライズされた環境に関する通過可能経路と、前記ローカライズされた環境の実行可能な位置を識別する実行可能性情報とを提供する少なくとも1つのルーティングトポロジを含む、請求項24に記載のシステム。
【請求項27】
前記ローカライズされた環境が、前記モバイルデバイスが位置特定された建物構造の少なくとも一部に対応する屋内環境を含む、請求項26に記載のシステム。
【請求項28】
前記少なくとも1つのルーティングトポロジが、前記位置コンテキスト識別子に関連する局所座標系に少なくとも一部基づく、請求項26に記載のシステム。
【請求項29】
前記位置ベースのデータが、前記モバイルデバイスが位置特定された前記ローカライズされた環境に対応する1つまたは複数の無線アクセスデバイスに関する情報を含む、請求項24に記載のシステム。
【請求項30】
前記位置ベースのデータが、前記ローカライズされた環境に対応する局所座標系からグローバル座標系までの少なくとも1つの基準を含む、請求項24に記載のシステム。
【請求項31】
前記位置ベースのデータに少なくとも一部基づいて、位置ベースのサービスを前記モバイルデバイスのユーザに提供するための手段
をさらに備える、請求項24に記載のシステム。
【請求項32】
前記位置ベースのデータが、前記ローカライズされた環境に関する関心地点情報を含み、位置ベースのサービスを提供するための前記手段が、
指定された関心地点に応答して、前記モバイルデバイスを経由してナビゲーション情報を前記ユーザに提示するための手段を含む、請求項31に記載のシステム。
【請求項33】
取得するための前記手段が、
前記モバイルデバイスにおいて、少なくとも1つの無線アクセスデバイスから前記1つまたは複数の信号を無線で受信するための手段を含む、請求項24に記載のシステム。
【請求項34】
前記モバイルデバイスの前記位置を示す前記情報が、前記少なくとも1つの無線アクセスデバイスに関連する少なくとも1つの媒体アクセス制御(MAC)識別子を含む、請求項33に記載のシステム。
【請求項35】
前記モバイルデバイスの前記位置を示す前記情報が、前記少なくとも1つのMAC識別子に関連する少なくとも1つの往復時間(RTT)測定値をさらに含む、請求項34に記載のシステム。
【請求項36】
前記モバイルデバイスの前記位置を示す前記情報が、前記少なくとも1つのMAC識別子に関連する少なくとも1つの受信信号強度表示(RSSI)測定値をさらに含む、請求項34に記載のシステム。
【請求項37】
前記モバイルデバイスの前記位置を示す前記情報を1つまたは複数のサーバに無線で送信する前記手段が、
前記1つまたは複数のサーバに関連する所定の連絡情報に従って、前記モバイルデバイスの前記位置を示す前記情報を前記1つまたは複数のサーバに無線で送信するための手段を含む、請求項24に記載のシステム。
【請求項38】
前記所定の連絡情報が、前記1つまたは複数のサーバに関連する少なくとも1つのユニフォームリソース識別子(URI)を含む、請求項37に記載のシステム。
【請求項39】
前記1つまたは複数のサーバが、第1のサーバと第2のサーバとを備え、
前記モバイルデバイスの前記位置を示す前記情報を1つまたは複数のサーバに無線で送信するための前記手段が、前記モバイルデバイスの前記位置を示す前記情報を前記1つまたは複数のサーバの前記第1のサーバに無線で送信するための手段を備え、
位置コンテキスト識別子を無線で受信するための前記手段が、前記1つまたは複数のサーバの前記第1のサーバから前記位置コンテキスト識別子を無線で受信するための手段を備え、
前記位置コンテキスト識別子を前記1つまたは複数のサーバに無線で送信するための前記手段が、前記位置コンテキスト識別子を前記1つまたは複数のサーバの前記第2のサーバに無線で送信するための手段を備え、
位置ベースのデータを無線で受信するための前記手段が、前記1つまたは複数のサーバの前記第2のサーバから前記位置ベースのデータを無線で受信するための手段を備える
請求項24に記載のシステム。
【請求項40】
1つまたは複数のサーバにおいて、モバイルデバイスの位置を示す情報を受信するための手段と、
前記モバイルデバイスの前記位置を示す前記情報に関連し、前記モバイルデバイスが位置特定されたローカライズされた環境に対応する位置コンテキスト識別子を取り出すために、位置コンテキスト識別子マッピングデータ構造にアクセスするための手段と、
前記モバイルデバイスに対する前記位置コンテキスト識別子の送信を開始するための手段と、
前記1つまたは複数のサーバにおいて、前記モバイルデバイスから前記位置コンテキスト識別子を受信するための手段と、
前記位置コンテキスト識別子に関連し、前記モバイルデバイスが位置特定された前記ローカライズされた環境に関する位置ベースのデータを取り出すために、位置ベースのデータマッピングデータ構造にアクセスするための手段と、
前記モバイルデバイスに対する前記位置ベースのデータの送信を開始するための手段と
を備えるシステム。
【請求項41】
前記位置ベースのデータが、前記モバイルデバイスが位置特定された前記ローカライズされた環境を記述する地図情報を含み、前記地図情報が、前記ローカライズされた環境の複数の潜在的な目的地に関する関心地点情報を含む、請求項40に記載のシステム。
【請求項42】
前記地図情報が、前記ローカライズされた環境に関する通過可能経路と、前記ローカライズされた環境の実行可能な位置を識別する実行可能性情報とを提供するルーティンググラフを含み、前記ローカライズされた環境が、前記モバイルデバイスが位置特定された建物構造の少なくとも一部に対応する屋内環境を含む、請求項41に記載のシステム。
【請求項43】
前記位置ベースのデータが、前記モバイルデバイスが地図情報を使用して前記モバイルデバイスの前記位置を洗練化することを可能にする前記地図情報を含む、請求項40に記載のシステム。
【請求項44】
前記位置ベースのデータが、前記ローカライズされた環境に対応する局所座標系からグローバル座標系までの少なくとも1つの基準を含む、請求項40に記載のシステム。
【請求項45】
1つまたは複数のサーバにおいて、モバイルデバイスの位置を示す情報を受信するための前記手段が、
前記モバイルデバイスの無線通信範囲内の1つまたは複数の無線アクセスデバイスに関連する1つまたは複数の無線アクセスデバイス識別子を受信するための手段を備える、請求項40に記載のシステム。
【請求項46】
前記1つまたは複数のサーバが、少なくとも1つの測位サーバと、少なくとも1つの位置ベースのデータサーバとを備え、
位置コンテキスト識別子マッピングデータ構造にアクセスするための前記手段が、前記モバイルデバイスの前記位置を示す前記情報に関連する前記位置コンテキスト識別子を取り出すために、前記少なくとも1つの測位サーバによって、前記位置コンテキスト識別子マッピングデータ構造にアクセスするための手段をさらに備え、
位置ベースのデータマッピングデータ構造にアクセスするための前記手段が、前記位置コンテキスト識別子に関連する前記位置ベースのデータを取り出すために、前記少なくとも1つの位置ベースのデータサーバによって、前記位置ベースのデータマッピングデータ構造にアクセスするための手段をさらに備える
請求項40に記載のシステム。
【請求項47】
命令を記憶するための少なくとも1つのメモリと、
モバイルデバイスにおいて、前記モバイルデバイスの位置を示す情報を含む1つまたは複数の信号を取得するため、
前記モバイルデバイスの前記位置を示す前記情報を1つまたは複数のサーバに無線で送信するため、
前記モバイルデバイスの前記位置を示す前記情報を前記1つまたは複数のサーバに無線で送信することに応答して、前記モバイルデバイスが位置特定されたローカライズされた環境に対応する位置コンテキスト識別子を無線で受信するため、
前記位置コンテキスト識別子を前記1つまたは複数のサーバに無線で送信するため、
前記位置コンテキスト識別子を前記1つまたは複数のサーバに無線で送信することに応答して、前記位置コンテキスト識別子に関連し、前記ローカライズされた環境に関する位置ベースのデータを無線で受信するため、および
前記位置ベースのデータに少なくとも一部基づいて、前記ローカライズされた環境に関して前記モバイルデバイスの前記位置を決定するために、
前記命令を実行して、前記モバイルデバイスに専用コンピューティングデバイスを提供するように構成された1つまたは複数のプロセッサと
を備えるモバイルデバイス。
【請求項48】
前記位置ベースのデータが地図情報を含み、前記モバイルデバイスの前記位置を決定するために、前記1つまたは複数のプロセッサが、
前記地図情報を使用して、前記モバイルデバイスの前記位置を洗練化するために、前記命令を実行するようにさらに構成された、請求項47に記載のモバイルデバイス。
【請求項49】
前記位置ベースのデータが、前記ローカライズされた環境に関する通過可能経路と、前記ローカライズされた環境の実行可能な位置を識別する実行可能性情報とを提供する少なくとも1つのルーティングトポロジを含む、請求項47に記載のモバイルデバイス。
【請求項50】
前記ローカライズされた環境が、前記モバイルデバイスが位置特定された建物構造の少なくとも一部に対応する屋内環境を含む、請求項49に記載のモバイルデバイス。
【請求項51】
前記少なくとも1つのルーティングトポロジが、前記位置コンテキスト識別子に関連する局所座標系に少なくとも一部基づく、請求項49に記載のモバイルデバイス。
【請求項52】
前記位置ベースのデータが、前記モバイルデバイスが位置特定された前記ローカライズされた環境に対応する1つまたは複数の無線アクセスデバイスに関する情報を含む、請求項47に記載のモバイルデバイス。
【請求項53】
前記位置ベースのデータが、前記ローカライズされた環境に対応する局所座標系からグローバル座標系までの少なくとも1つの基準を含む、請求項47に記載のモバイルデバイス。
【請求項54】
前記1つまたは複数のプロセッサが、
前記位置ベースのデータに少なくとも一部基づいて、位置ベースのサービスを前記モバイルデバイスのユーザに提供するために、前記命令を実行して、前記モバイルデバイスに専用コンピューティングデバイスを提供するようにさらに構成された、請求項47に記載のモバイルデバイス。
【請求項55】
前記位置ベースのデータが、前記ローカライズされた環境に関する関心地点情報を含み、位置ベースのサービスを提供するために、前記1つまたは複数のプロセッサが、
指定された関心地点に応答して、前記モバイルデバイスを経由してナビゲーション情報を前記ユーザに提示すために、前記命令を実行するようさらに構成された、請求項54に記載のモバイルデバイス。
【請求項56】
前記モバイルデバイスにおいて、1つまたは複数の信号を取得するために、前記1つまたは複数のプロセッサが、
前記モバイルデバイスにおいて、少なくとも1つの無線アクセスデバイスから前記1つまたは複数の信号を無線で受信するために、前記命令を実行するようにさらに構成された、請求項47に記載のモバイルデバイス。
【請求項57】
前記モバイルデバイスの前記位置を示す前記情報が、前記少なくとも1つの無線アクセスデバイスに関連する少なくとも1つの媒体アクセス制御(MAC)識別子を含む、請求項56に記載のモバイルデバイス。
【請求項58】
前記モバイルデバイスの前記位置を示す前記情報が、前記少なくとも1つのMAC識別子に関連する少なくとも1つの往復時間(RTT)測定値をさらに含む、請求項57に記載のモバイルデバイス。
【請求項59】
前記モバイルデバイスの前記位置を示す前記情報が、前記少なくとも1つのMAC識別子に関連する少なくとも1つの受信信号強度表示(RSSI)測定値をさらに含む、請求項57に記載のモバイルデバイス。
【請求項60】
前記モバイルデバイスの前記位置を示す前記情報を1つまたは複数のサーバに無線で送信するために、前記1つまたは複数のプロセッサが、
前記1つまたは複数のサーバに関連する所定の連絡情報に従って、前記モバイルデバイスの前記位置を示す前記情報を前記1つまたは複数のサーバに無線で送信するために、前記命令を実行するようにさらに構成された、請求項47に記載のモバイルデバイス。
【請求項61】
前記所定の連絡情報が、前記1つまたは複数のサーバに関連する少なくとも1つのユニフォームリソース識別子(URI)を含む、請求項60に記載のモバイルデバイス。
【請求項62】
前記1つまたは複数のサーバが、第1のサーバと第2のサーバとを備え、
前記モバイルデバイスの前記位置を示す前記情報を1つまたは複数のサーバに無線で送信するために、前記1つまたは複数のプロセッサが、前記モバイルデバイスの前記位置を示す前記情報を前記1つまたは複数のサーバの前記第1のサーバに無線で送信するために、前記命令を実行するようにさらに構成され、
位置コンテキスト識別子を無線で受信するために、前記1つまたは複数のプロセッサが、前記1つまたは複数のサーバの前記第1のサーバから前記位置コンテキスト識別子を無線で受信するために、前記命令を実行するようにさらに構成され、
前記位置コンテキスト識別子を前記1つまたは複数のサーバに無線で送信するために、前記1つまたは複数のプロセッサが、前記位置コンテキスト識別子を前記1つまたは複数のサーバの前記第2のサーバに無線で送信するために、前記命令を実行するようにさらに構成され、
位置ベースのデータを無線で受信するために、前記1つまたは複数のプロセッサが、前記1つまたは複数のサーバの前記第2のサーバから前記位置ベースのデータを無線で受信するために、前記命令を実行するようにさらに構成された、
請求項47に記載のモバイルデバイス。
【請求項63】
命令を記憶するための少なくとも1つのメモリと、
1つまたは複数のサーバにおいて、モバイルデバイスの位置を示す情報を受信するため、
前記モバイルデバイスの前記位置を示す前記情報に関連し、前記モバイルデバイスが位置特定されたローカライズされた環境に対応する位置コンテキスト識別子を取り出すために、位置コンテキスト識別子マッピングデータ構造にアクセスするため、
前記モバイルデバイスに対する前記位置コンテキスト識別子の送信を開始するため、
前記1つまたは複数のサーバにおいて、前記モバイルデバイスから前記位置コンテキスト識別子を受信するため、
前記位置コンテキスト識別子に関連し、前記モバイルデバイスが位置特定された前記ローカライズされた環境に関する位置ベースのデータを取り出すために、位置ベースのデータマッピングデータ構造にアクセスするため、および
前記モバイルデバイスに対する前記位置ベースのデータの送信を開始するために、
前記命令を実行して、装置に少なくとも1つの専用コンピューティングデバイスを提供するように構成された1つまたは複数のプロセッサと
を備える装置。
【請求項64】
前記位置ベースのデータが、前記モバイルデバイスが位置特定された前記ローカライズされた環境を記述する地図情報を含み、前記地図情報が、前記ローカライズされた環境の複数の潜在的な目的地に関する関心地点情報を含む、請求項63に記載の装置。
【請求項65】
前記地図情報が、前記ローカライズされた環境に関する通過可能経路と、前記ローカライズされた環境の実行可能な位置を識別する実行可能性情報とを提供するルーティンググラフを含み、前記ローカライズされた環境が、前記モバイルデバイスが位置特定された建物構造の少なくとも一部に対応する屋内環境を含む、請求項64に記載の装置。
【請求項66】
前記位置ベースのデータが、前記モバイルデバイスが地図情報を使用して前記モバイルデバイスの前記位置を洗練化することを可能にする前記地図情報を含む、請求項63に記載の装置。
【請求項67】
前記位置ベースのデータが、前記ローカライズされた環境に対応する局所座標系からグローバル座標系までの少なくとも1つの基準を含む、請求項63に記載の装置。
【請求項68】
1つまたは複数のサーバにおいて、モバイルデバイスの位置を示す情報を受信するために、前記1つまたは複数のプロセッサが、
前記モバイルデバイスの無線通信範囲内の1つまたは複数の無線アクセスデバイスに関連する1つまたは複数の無線アクセスデバイス識別子を受信するために、前記命令を実行するようにさらに構成された、請求項63に記載の装置。
【請求項69】
前記1つまたは複数のサーバが、少なくとも1つの測位サーバと、少なくとも1つの位置ベースのデータサーバとを備え、
位置コンテキスト識別子マッピングデータ構造にアクセスするために、前記1つまたは複数のプロセッサが、前記モバイルデバイスの前記位置を示す前記情報に関連する前記位置コンテキスト識別子を取り出すために、前記少なくとも1つの測位サーバによって、前記位置コンテキスト識別子マッピングデータ構造にアクセスするために、前記命令を実行するようにさらに構成され、
位置ベースのデータマッピングデータ構造にアクセスするために、前記1つまたは複数のプロセッサが、前記位置コンテキスト識別子に関連する前記位置ベースのデータを取り出すために、前記少なくとも1つの位置ベースのデータサーバによって、前記位置ベースのデータマッピングデータ構造にアクセスするために、前記命令を実行するようにさらに構成された
請求項63に記載の装置。
【請求項70】
モバイルデバイスにおいて、前記モバイルデバイスの位置を示す情報を含む1つまたは複数の信号を取得するため、
前記モバイルデバイスの前記位置を示す前記情報を1つまたは複数のサーバに無線で送信するため、
前記モバイルデバイスの前記位置を示す前記情報を前記1つまたは複数のサーバに無線で送信することに応答して、前記モバイルデバイスが位置特定されたローカライズされた環境に対応する位置コンテキスト識別子を無線で受信するため、
前記位置コンテキスト識別子を前記1つまたは複数のサーバに無線で送信するため、
前記位置コンテキスト識別子を前記1つまたは複数のサーバに無線で送信することに応答して、前記位置コンテキスト識別子に関連し、前記ローカライズされた環境に関する位置ベースのデータを無線で受信するため、および
前記位置ベースのデータに少なくとも一部基づいて、前記ローカライズされた環境に関して前記モバイルデバイスの前記位置を決定するために
1つまたは複数のプロセッサによって実行可能な命令を記憶している少なくとも1つの記憶媒体を備える物品。
【請求項71】
前記位置ベースのデータが地図情報を含み、前記モバイルデバイスの前記位置を決定するために、前記少なくとも1つの記憶媒体が、
前記地図情報を使用して、前記モバイルデバイスの前記位置を洗練化するために、1つまたは複数のプロセッサによって実行可能な命令をさらに記憶している、請求項70に記載の物品。
【請求項72】
前記位置ベースのデータが、前記ローカライズされた環境に関する通過可能経路と、前記ローカライズされた環境の実行可能な位置を識別する実行可能性情報とを提供する少なくとも1つのルーティングトポロジを含む、請求項70に記載の物品。
【請求項73】
前記ローカライズされた環境が、前記モバイルデバイスが位置特定された建物構造の少なくとも一部に対応する屋内環境を含む、請求項72に記載の物品。
【請求項74】
前記少なくとも1つのルーティングトポロジが、前記位置コンテキスト識別子に関連する局所座標系に少なくとも一部基づく、請求項72に記載の物品。
【請求項75】
前記位置ベースのデータが、前記モバイルデバイスが位置特定された前記ローカライズされた環境に対応する1つまたは複数の無線アクセスデバイスに関する情報を含む、請求項70に記載の物品。
【請求項76】
前記位置ベースのデータが、前記ローカライズされた環境に対応する局所座標系からグローバル座標系までの少なくとも1つの基準を含む、請求項70に記載の物品。
【請求項77】
前記少なくとも1つの記憶媒体が、
前記位置ベースのデータに少なくとも一部基づいて、位置ベースのサービスを前記モバイルデバイスのユーザに提供するために、1つまたは複数のプロセッサによって実行可能な命令をさらに記憶している、請求項70に記載の物品。
【請求項78】
前記位置ベースのデータが、前記ローカライズされた環境に関する関心地点情報を含み、位置ベースのサービスを提供するために、前記少なくとも1つの記憶媒体が、
指定された関心地点に応答して、前記モバイルデバイスを経由してナビゲーション情報を前記ユーザに提示するために、1つまたは複数のプロセッサによって実行可能な命令をさらに記憶している、請求項77に記載の物品。
【請求項79】
前記モバイルデバイスにおいて、1つまたは複数の信号を取得するために、前記少なくとも1つの記憶媒体が、
前記モバイルデバイスにおいて、少なくとも1つの無線アクセスデバイスから前記1つまたは複数の信号を無線で受信するために、1つまたは複数のプロセッサによって実行可能な命令をさらに記憶している、請求項70に記載の物品。
【請求項80】
前記モバイルデバイスの前記位置を示す前記情報が、前記少なくとも1つの無線アクセスデバイスに関連する少なくとも1つの媒体アクセス制御(MAC)識別子を含む、請求項79に記載の物品。
【請求項81】
前記モバイルデバイスの前記位置を示す前記情報が、前記少なくとも1つのMAC識別子に関連する、少なくとも1つの往復時間(RTT)測定値をさらに含む、請求項80に記載の物品。
【請求項82】
前記モバイルデバイスの前記位置を示す前記情報が、前記少なくとも1つのMAC識別子に関連する少なくとも1つの受信信号強度表示(RSSI)測定値をさらに含む、請求項80に記載の物品。
【請求項83】
前記モバイルデバイスの前記位置を示す前記情報を1つまたは複数のサーバに無線で送信するために、前記少なくとも1つの記憶媒体が、
前記1つまたは複数のサーバに関連する所定の連絡情報に従って、前記モバイルデバイスの前記位置を示す前記情報を前記1つまたは複数のサーバに無線で送信するために、1つまたは複数のプロセッサによって実行可能な命令をさらに記憶している、請求項70に記載の物品。
【請求項84】
前記所定の連絡情報が、前記1つまたは複数のサーバに関連する少なくとも1つのユニフォームリソース識別子(URI)を含む、請求項83に記載の物品。
【請求項85】
前記1つまたは複数のサーバが、第1のサーバと第2のサーバとを備え、
前記モバイルデバイスの前記位置を示す前記情報を1つまたは複数のサーバに無線で送信するために、前記少なくとも1つの記憶媒体が、前記モバイルデバイスの前記位置を示す前記情報を前記1つまたは複数のサーバの前記第1のサーバに無線で送信するために、1つまたは複数のプロセッサによって実行可能な命令をさらに記憶しており、
位置コンテキスト識別子を無線で受信するために、前記少なくとも1つの記憶媒体が、前記1つまたは複数のサーバの前記第1のサーバから前記位置コンテキスト識別子を無線で受信するために、1つまたは複数のプロセッサによって実行可能な命令をさらに記憶しており、
前記位置コンテキスト識別子を前記1つまたは複数のサーバに無線で送信するために、前記少なくとも1つの記憶媒体が、前記位置コンテキスト識別子を前記1つまたは複数のサーバの前記第2のサーバに無線で送信するために、1つまたは複数のプロセッサによって実行可能な命令をさらに記憶しており、
位置ベースのデータを無線で受信するために、前記少なくとも1つの記憶媒体が、前記1つまたは複数のサーバの前記第2のサーバから前記位置ベースのデータを無線で受信するために、1つまたは複数のプロセッサによって実行可能な命令をさらに記憶している
請求項70に記載の物品。
【請求項86】
1つまたは複数のサーバにおいて、モバイルデバイスの位置を示す情報を受信するため、
前記モバイルデバイスの前記位置を示す前記情報に関連し、前記モバイルデバイスが位置特定されたローカライズされた環境に対応する位置コンテキスト識別子を取り出すために、位置コンテキスト識別子マッピングデータ構造にアクセスするため、
前記モバイルデバイスに対する前記位置コンテキスト識別子の送信を開始するため、
前記1つまたは複数のサーバにおいて、前記モバイルデバイスから前記位置コンテキスト識別子を受信するため、
前記位置コンテキスト識別子に関連し、前記モバイルデバイスが位置特定された前記ローカライズされた環境に関する位置ベースのデータを取り出すために、位置ベースのデータマッピングデータ構造にアクセスするため、および
前記モバイルデバイスに対する前記位置ベースのデータの送信を開始するために、
1つまたは複数のプロセッサによって実行可能な命令を記憶している少なくとも1つの記憶媒体を備えた物品。
【請求項87】
前記位置ベースのデータが、前記モバイルデバイスが位置特定された前記ローカライズされた環境を記述する地図情報を含み、前記地図情報が、前記ローカライズされた環境の複数の潜在的な目的地に関する関心地点情報を含む、請求項86に記載の物品。
【請求項88】
前記地図情報が、前記ローカライズされた環境に関する通過可能経路と、前記ローカライズされた環境の実行可能な位置を識別する実行可能性情報とを提供するルーティンググラフを含み、前記ローカライズされた環境が、前記モバイルデバイスが位置特定された建物構造の少なくとも一部に対応する屋内環境を含む、請求項87に記載の物品。
【請求項89】
前記位置ベースのデータが、前記モバイルデバイスが地図情報を使用して前記モバイルデバイスの前記位置を洗練化することを可能にする前記地図情報を含む、請求項86に記載の物品。
【請求項90】
前記位置ベースのデータが、前記ローカライズされた環境に対応する局所座標系からグローバル座標系までの少なくとも1つの基準を含む、請求項86に記載の物品。
【請求項91】
1つまたは複数のサーバにおいて、モバイルデバイスの位置を示す情報を受信するために、前記少なくとも1つの記憶媒体が、
前記モバイルデバイスの無線通信範囲内の1つまたは複数の無線アクセスデバイスに関連する1つまたは複数の無線アクセスデバイス識別子を受信するために、1つまたは複数のプロセッサによって実行可能な命令をさらに記憶している、請求項86に記載の物品。
【請求項92】
前記1つまたは複数のサーバが、少なくとも1つの測位サーバと、少なくとも1つの位置ベースのデータサーバとを備え、
位置コンテキスト識別子マッピングデータ構造にアクセスするために、前記少なくとも1つの記憶媒体が、前記モバイルデバイスの前記位置を示す前記情報に関連する前記位置コンテキスト識別子を取り出すために、前記少なくとも1つの測位サーバによって、前記位置コンテキスト識別子マッピングデータ構造にアクセスするために、1つまたは複数のプロセッサによって実行可能な命令をさらに格納しており、
位置ベースのデータマッピングデータ構造にアクセスするために、前記少なくとも1つの記憶媒体が、前記位置コンテキスト識別子に関連する前記位置ベースのデータを取り出すために、前記少なくとも1つの位置ベースのデータサーバによって、前記位置ベースのデータマッピングデータ構造にアクセスするために、1つまたは複数のプロセッサによって実行可能な命令をさらに格納している
請求項86に記載の物品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図9】
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【図8】
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【公表番号】特表2013−506848(P2013−506848A)
【公表日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−532371(P2012−532371)
【出願日】平成22年10月1日(2010.10.1)
【国際出願番号】PCT/US2010/051214
【国際公開番号】WO2011/041743
【国際公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【出願人】(507364838)クアルコム,インコーポレイテッド (446)
【Fターム(参考)】