説明

ローソニア・イントラセルラリス由来の核酸およびポリペプチド配列ならびに使用方法

本発明は、ローソニア・イントラセルラリス(L. intracellularis)に特有の核酸分子を提供する。本発明はまた、本発明のローソニア・イントラセルラリス特異的核酸分子によりコードされるポリペプチド、および該ローソニア・イントラセルラリス特異的核酸分子によりコードされるポリペプチドに対する特異的結合親和性を有する抗体を提供する。本発明は更に、本発明の核酸分子、ポリペプチドおよび抗体を使用する、サンプル中のローソニア・イントラセルラリスの検出方法を提供する。本発明はまた、動物におけるローソニア・イントラセルラリス感染の予防方法を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
配列番号8741に対して又は配列番号8741の相補体に対して少なくとも75%の配列同一性を有する少なくとも10ヌクレオチド長の核酸分子を含んでなる単離された核酸であって、10〜29ヌクレオチド長である任意の該分子が、標準的な増幅条件下、ローソニア・イントラセルラリス(Lawsonia intracellularis)核酸からは、適当な第2の核酸分子を使用した場合に増幅産物を生成するが、ホモ・サピエンス(Homo sapiens)、ラッツス・ノルベギクス(Rattus norvegicus)、ムス・ムスクルス(Mus musculus)、クロストリジウム・テタニ(Clostridium tetani)E88、クロストリジウム・スティックランジイ(Clostridium sticklandii)、フソバクテリウム・ヌクレアタム亜種ヌクレアタム(Fusobacterium nucleatum subsp. nucleatum)ATCC 25586、ストレプトコッカス・ニゥモニエ(Streptococcus pneumoniae)、オリザ・サチバ(Oryza sativa)、ヘニアンツス・サリシフォリウス・バール・オボバツス(Haenianthus salicifolius var. obovatus)、ヘニアンツス・インクラッサツス(Haenianthus incrassatus)、ダニオ・レリオ(Danio rerio)、アラビドプシス・タリアナ(Arabidopsis thaliana)、ドロソフィラ・メラノガスター(Drosophila melanogaster)、セノルハブディティス・エレガンス(Caenorhabditis elegans)、ブドウ蔓葉巻き病関連(Grapevine leafroll-associated)ウイルス、マイコプラズマ・カプリコルム(Mycoplasma capricolum)およびウトリクラリア・ラシニアタ(Utricularia laciniata)よりなる群から選ばれる生物のいずれの核酸からも、適当な第3の核酸分子を使用した場合に増幅産物を生成しないことを特徴とする、上記核酸。
【請求項2】
前記核酸分子が、配列番号8741に示す配列を有する、請求項1記載の核酸。
【請求項3】
前記核酸分子が配列番号8741に対して少なくとも75%の配列同一性を有する、請求項1記載の核酸。
【請求項4】
前記核酸分子が配列番号8741に対して少なくとも80%の配列同一性を有する、請求項1記載の核酸。
【請求項5】
前記核酸分子が配列番号8741に対して少なくとも85%の配列同一性を有する、請求項1記載の核酸。
【請求項6】
前記核酸分子が配列番号8741に対して少なくとも90%の配列同一性を有する、請求項1記載の核酸。
【請求項7】
前記核酸分子が配列番号8741に対して少なくとも95%の配列同一性を有する、請求項1記載の核酸。
【請求項8】
前記核酸分子が配列番号8741に対して少なくとも99%の配列同一性を有する、請求項1記載の核酸。
【請求項9】
請求項1記載の核酸を含んでなるベクター。
【請求項10】
請求項9記載のベクターを含んでなる宿主細胞。
【請求項11】
請求項1記載の核酸によりコードされる単離されたポリペプチド。
【請求項12】
前記ポリペプチドが、配列番号8740に示すアミノ酸配列を有する、請求項11記載の単離されたポリペプチド。
【請求項13】
請求項11記載のポリペプチドを含んでなる製造物品。
【請求項14】
請求項11記載のポリペプチドに対する特異的結合親和性を有する抗体。
【請求項15】
生物学的サンプル中のローソニア・イントラセルラリス(L. intracellularis)の存在または非存在を検出するための方法であって、以下のステップ:
標準的な増幅条件下、配列番号8741に対して少なくとも75%の配列同一性を有する少なくとも10ヌクレオチド長の核酸分子を含む少なくとも1つの核酸と生物学的サンプルとを接触させること、ここで、該生物学的サンプル中にローソニア・イントラセルラリス(L. intracellularis)核酸が存在する場合に増幅産物が生成されること、
該増幅産物の存在または非存在を検出すること、
を含んでなり、その際、該増幅産物の存在が該生物学的サンプル中のローソニア・イントラセルラリス(L. intracellularis)の存在を示し、該増幅産物の非存在が該生物学的サンプル中のローソニア・イントラセルラリス(L. intracellularis)の非存在を示すことを特徴とする、上記方法。
【請求項16】
生物学的サンプルがブタ、ハムスター、子ウマ、イヌ、シカ、キツネ、ウサギ、ラット、エミュー、ダチョウ、非ヒト霊長類およびヒトに由来する、請求項15記載の方法。
【請求項17】
生物学的サンプルが糞便サンプルおよび血液サンプルである、請求項15記載の方法。
【請求項18】
生物学的サンプル中のローソニア・イントラセルラリス(L. intracellularis)の存在または非存在を検出するための方法であって、以下のステップ:
ハイブリダイゼーション条件下、配列番号8741に対して少なくとも75%の配列同一性を有する少なくとも10ヌクレオチド長の核酸分子を含む少なくとも1つの核酸と生物学的サンプルとを接触させること、ここで、該生物学的サンプル中にローソニア・イントラセルラリス(L. intracellularis)核酸が存在する場合にハイブリダイゼーション複合体が生成されること、
該ハイブリダイゼーション複合体の存在または非存在を検出すること、
を含んでなり、その際、該ハイブリダイゼーション複合体の存在が該生物学的サンプル中のローソニア・イントラセルラリス(L. intracellularis)の存在を示し、該ハイブリダイゼーション複合体の非存在が該生物学的サンプル中のローソニア・イントラセルラリス(L. intracellularis)の非存在を示すことを特徴とする、上記方法。
【請求項19】
生物学的サンプル中に存在する核酸を電気泳動により分離する、請求項18記載の方法。
【請求項20】
電気泳動により分離された核酸を固相支持体に結合させる、請求項19記載の方法。
【請求項21】
固相支持体がナイロンメンブランおよびニトロセルロースメンブランである、請求項20記載の方法。
【請求項22】
1以上の核酸が標識されている、請求項18記載の方法。
【請求項23】
生物学的サンプルが、糞便サンプルおよび血液サンプルよりなる群から選ばれる、請求項18記載の方法。
【請求項24】
生物学的サンプル中のローソニア・イントラセルラリス(L. intracellularis)の存在または非存在を検出するための方法であって、以下のステップ:
生物学的サンプルを請求項11記載のポリペプチドと接触させること、ここで、該ポリペプチドに対する特異的結合親和性を有する抗体が該サンプル中に存在する場合にポリペプチド-抗体複合体が生成されること、
該ポリペプチド-抗体複合体の存在または非存在を検出すること、
を含んでなり、その際、該ポリペプチド-抗体複合体の存在が該生物学的サンプル中のローソニア・イントラセルラリス(L. intracellularis)の存在を示し、該ポリペプチド-抗体複合体の非存在が該生物学的サンプル中のローソニア・イントラセルラリス(L. intracellularis)の非存在を示すことを特徴とする、上記方法。
【請求項25】
前記ポリペプチドが固相支持体に結合されている、請求項24記載の方法。
【請求項26】
生物学的サンプルが、糞便サンプルおよび血液サンプルよりなる群から選ばれる、請求項24記載の方法。
【請求項27】
生物学的サンプル中のローソニア・イントラセルラリス(L. intracellularis)の存在または非存在を検出するための方法であって、以下のステップ:
生物学的サンプルを請求項14記載の抗体と接触させること、ここで、該抗体が特異的結合親和性を有するポリペプチドが該生物学的サンプル中に存在する場合に抗体-ポリペプチド複合体が生成されること、
該抗体-ポリペプチド複合体の存在または非存在を検出すること、
を含んでなり、その際、該抗体-ポリペプチド複合体の存在が該生物学的サンプル中のローソニア・イントラセルラリス(L. intracellularis)の存在を示し、該抗体-ポリペプチド複合体の非存在が該生物学的サンプル中のローソニア・イントラセルラリス(L. intracellularis)の非存在を示すことを特徴とする、上記方法。
【請求項28】
前記抗体が固相支持体に結合されている、請求項27記載の方法。
【請求項29】
生物学的サンプルが、血液サンプルおよび乳サンプルよりなる群から選ばれる、請求項27記載の方法。
【請求項30】
動物におけるローソニア・イントラセルラリス(L. intracellularis)による感染を予防する方法であって、
請求項11記載のポリペプチドを含む化合物を動物に投与すること、
を含んでなり、その際、該化合物がローソニア・イントラセルラリス(L. intracellularis)に対して該動物を免疫することを特徴とする、上記方法。
【請求項31】
動物におけるローソニア・イントラセルラリス(L. intracellularis)による感染を予防する方法であって、
配列番号8741に対して少なくとも75%の配列同一性を有する少なくとも10ヌクレオチド長の核酸分子を含む核酸を含む化合物を動物に投与すること、
を含んでなり、その際、該化合物がローソニア・イントラセルラリス(L. intracellularis)に対して該動物を免疫することを特徴とする、上記方法。
【請求項32】
第1オリゴヌクレオチドプライマーと第2オリゴヌクレオチドプライマーとを含んでなる組成物であって、第1オリゴヌクレオチドプライマーおよび第2オリゴヌクレオチドプライマーがそれぞれ10〜50ヌクレオチド長であり、第1および第2オリゴヌクレオチドプライマーが、ローソニア・イントラセルラリス(L. intracellularis)核酸の存在下では、標準的な増幅条件下で増幅産物を生成するが、ローソニア・イントラセルラリス(L. intracellularis)以外の生物からの核酸の存在下では増幅産物を生成しないことを特徴とする、上記組成物。
【請求項33】
配列番号8741または配列番号8741の相補体に対して少なくとも75%の配列同一性を有する10ヌクレオチド長を超える核酸分子を含んでなる単離された核酸であって、該分子が、ローソニア・イントラセルラリス(L. intracellularis)核酸とはストリンジェントな条件下でハイブリダイズするが、同じハイブリダイゼーション条件下でローソニア・イントラセルラリス(L. intracellularis)以外の生物からの核酸とはハイブリダイズしないことを特徴とする、上記核酸。
【請求項34】
請求項32記載の組成物を含んでなる製造物品。
【請求項35】
請求項1記載の単離された核酸を含んでなる製造物品。

【図1−1】
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【図1−2】
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【図1−3】
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【図1−4】
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【図1−5】
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【図1−6】
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【図1−7】
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【図1−8】
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【図1−9】
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【図1−10】
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【図1−11】
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【図1−12】
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【図1−13】
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【図1−14】
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【図1−15】
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【図1−16】
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【図2−1】
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【図2−2】
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【図2−3】
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【図2−4】
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【図2−5】
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【図2−6】
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【図3−1】
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【図3−2】
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【図3−3】
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【図3−4】
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【図3−5】
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【図3−6】
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【公表番号】特表2006−501846(P2006−501846A)
【公表日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−543106(P2004−543106)
【出願日】平成15年10月1日(2003.10.1)
【国際出願番号】PCT/US2003/031318
【国際公開番号】WO2004/033631
【国際公開日】平成16年4月22日(2004.4.22)
【出願人】(301078489)リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ ミネソタ (24)
【Fターム(参考)】