説明

二次空気供給システム

【課題】二次空気を供給するポンプ側への排気の逆流を抑制する。
【解決手段】空気を吐出するポンプと、ポンプの出口を内燃機関の排気通路へ接続する二次空気供給管と、二次空気供給管内の圧力を検出する二次空気圧力検出装置と、排気通路内の圧力を検出する排気圧力検出装置と、二次空気圧力検出装置により検出される二次空気供給管内の圧力が、排気圧力検出装置により検出される排気通路内の圧力以上となるように、ポンプから吐出される空気の量を調整する吐出量制御装置と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二次空気供給システムに関する。
【背景技術】
【0002】
内燃機関の排気通路に設けられた排気浄化触媒よりも上流側に二次空気を供給するポンプを備え、該排気浄化触媒へ酸素を供給する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
このような二次空気を供給するシステムでは、排気通路からポンプへ排気が逆流しないように、ポンプから排気通路までの間の二次空気供給管に逆止弁を備えている。このため、二次空気を供給する際に、逆止弁を開弁させるための余計なポンプ仕事が必要となり、ポンプが電動の場合には消費電力が増加する虞がある。また、内燃機関のクランクシャフトにより駆動されるポンプの場合には、逆止弁を開くために内燃機関に供給する燃料を増加する必要があるため、燃費が悪化する虞がある。また、ポンプの仕事が増加することによりポンプが発熱して、劣化する虞がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−303939号公報
【特許文献2】特開2005−264879号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記したような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、二次空気を供給するポンプ側への排気の逆流を抑制することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を達成するために本発明による二次空気供給システムは、
空気を吐出するポンプと、
前記ポンプの出口を内燃機関の排気通路へ接続する二次空気供給管と、
前記二次空気供給管内の圧力を検出する二次空気圧力検出装置と、
前記排気通路内の圧力を検出する排気圧力検出装置と、
前記二次空気圧力検出装置により検出される前記二次空気供給管内の圧力が、前記排気圧力検出装置により検出される前記排気通路内の圧力以上となるように、前記ポンプから吐出される空気の量を調整する吐出量制御装置と、
を備える。
【0007】
二次空気供給管内の圧力が排気通路内の圧力以上となるようにポンプからの空気の吐出量を制御することにより、二次空気供給管に逆止弁を設けなくても、排気通路からポンプへ排気が逆流することを抑制できる。そして、逆止弁を開くための仕事が必要なくなるので、燃費の悪化または消費電力の増加、ポンプ負荷の増加を抑制できる。
【0008】
本発明においては、前記二次空気供給管が接続される箇所よりも下流側の排気通路に排気浄化触媒を備え、
前記吐出量制御装置は、前記排気浄化触媒の温度を上昇させる必要のある場合には、必要のない場合よりも、前記ポンプから吐出される空気の量を多くすることができる。
【0009】
排気浄化触媒の温度を上昇させる必要のある場合は、排気浄化触媒の温度が活性温度よりも低下する虞のあるときとしてもよい。これは、内燃機関から排出される排気の温度が低いために、排気浄化触媒の温度が低下する運転領域で運転されている場合とすることもできる。このような運転領域では、内燃機関の燃焼状態が不安定になるため、排気中に多くの未燃燃料が含まれている。このような未燃燃料は排気浄化触媒にて浄化される。そして、未燃燃料が酸化させるときに発熱するため、該排気浄化触媒の温度が上昇する。しかし、酸素の量が不足すると未燃燃料が浄化されず、且つ、排気浄化触媒の温度が低下してしまう。これに対し、二次空気の供給量を増加させることで、酸素が不足することを抑制できる。これにより、発熱量を増加させることができるため、排気浄化触媒の温度を上昇させることができる。
【0010】
一方、排気浄化触媒の温度を上昇させる必要のない場合には、二次空気供給管内の圧力が排気通路内の圧力以上となっていればよく、二次空気供給管内において排気が逆流しない程度の圧力差があればよい。すなわち、排気浄化触媒へ空気を供給する必要がないため、排気が逆流しない程度に空気を吐出させればよい。
【0011】
このように、必要に応じてポンプからの空気の吐出量を変化させることで、ポンプの仕事が減少するので、燃費の悪化または消費電力の増加、ポンプ負荷の増加を抑制できる。また、逆止弁を廃止することにより、逆止弁を設けたときに課題となる逆止弁へのデポジットの付着による該逆止弁の固着や、逆止弁のシールが不十分なことに起因する二次空気供給管への煤の堆積といったことがなくなる。その他、逆止弁を備えるものと比べて、逆止弁を介さない分、応答性が向上するといった効果も見込まれる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、二次空気を供給するポンプ側への排気の逆流を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】実施例に係る二次空気供給システムの概略構成を示す図である。
【図2】実施例1に係る二次空気供給装置の制御フローを示したフローチャートである。
【図3】機関回転数と、物理量と、ポンプの作動領域との関係を示した図である。
【図4】実施例2に係る二次空気供給装置の制御フローを示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明に係る二次空気供給システムの具体的な実施態様について図面に基づいて説明する。
【0015】
<実施例1>
図1は、本実施例に係る二次空気供給システムの概略構成を示す図である。図1に示す内燃機関1は、ディーゼル機関であっても、また、ガソリン機関であってもよい。
【0016】
内燃機関1には、排気通路2が接続されている。排気通路2の途中には、排気浄化触媒3が設けられている。排気浄化触媒3は、たとえば、吸蔵還元型NOx触媒、選択還元型
NOx触媒、三元触媒、酸化触媒などを例示できる。排気浄化触媒3は、酸化機能を有す
る触媒、または、還元剤と空気とを供給することで発熱する触媒としてもよい。
【0017】
また、排気浄化触媒3よりも上流側の排気通路2には、二次空気供給装置4が備えられている。この二次空気供給装置4は、排気通路2内に開口する開口部41、二次空気供給
管42、およびポンプ43を備えて構成されている。開口部41は、排気通路2の内径よりも小さな外径となるように、且つ、排気通路2の中心軸と同軸の筒状となるように形成されている。この開口部41は、二次空気供給管42を介してポンプ43に接続されている。ポンプ43はたとえば電動モータを備えて構成され、その回転数に応じた空気を吐出する。そして、ポンプ43が作動して空気を吐出することにより、排気通路2へ空気が供給される。なお、ポンプ43は、内燃機関1のクランクシャフトから駆動力を得てもよい。また、ポンプ43は、回転数を制御することで空気の吐出量を制御するものであってもよく、作動する時間と停止する時間とを調整することにより空気の吐出量を制御するものであってもよい。
【0018】
二次空気供給管42には、該二次空気供給管42内の圧力を検出する二次空気圧力センサ11が設けられている。また、開口部41と排気浄化触媒3との間の排気通路2には、該排気通路2内の圧力を検出する排気圧力センサ12が設けられている。また、排気浄化触媒3よりも下流側の排気通路2には、該排気通路2を流通する排気の温度を検出する排気温度センサ13が取り付けられている。この排気温度センサ13の出力信号に基づいて排気浄化触媒3の温度が検出される。なお、本実施例では二次空気圧力センサ11が、本発明における二次空気圧力検出装置に相当する。また、本実施例においては排気圧力センサ12が、本発明における排気圧力検出装置に相当する。
【0019】
以上述べたように構成された内燃機関1には、該内燃機関1を制御するための電子制御ユニットであるECU10が併設されている。このECU10は、内燃機関1の運転条件や運転者の要求に応じて内燃機関1の運転状態を制御するユニットである。
【0020】
ECU10には、上記センサが電気配線を介して接続され、該センサの出力信号が入力されるようになっている。一方、ECU10には、ポンプ43が電気配線を介して接続され、このポンプ43はECU10により制御される。
【0021】
そして本実施例では、二次空気供給管42内の圧力P1が、排気通路2内の圧力P2以上となるように、ECU10がポンプ43を制御する。すなわち、二次空気圧力センサ11により検出される圧力と、排気圧力センサ12により検出される圧力と、を比較して、二次空気圧力センサ11により検出される圧力が、排気圧力センサ12により検出される圧力以上となるように、ポンプ43を制御する。
【0022】
たとえば、二次空気供給管42内の圧力P1が、排気通路2内の圧力P2よりも低ければ、ポンプ43から吐出される空気の量を増加させるか又はポンプ43を作動させ、二次空気供給管42内の圧力P1が、排気通路2内の圧力P2以上であればポンプ43から吐出される空気の量を減少させるか又はポンプ43を停止させる。
【0023】
図2は、本実施例に係る二次空気供給装置4の制御フローを示したフローチャートである。本ルーチンはECU10により所定の時間毎に繰り返し実行される。なお、本実施例では図2に示したフローを処理するECU10が、本発明における吐出量制御装置に相当する。
【0024】
ステップS101では、二次空気供給管42内の圧力P1が、排気通路2内の圧力P2以上であるか否か判定される。すなわち、二次空気供給管42内を排気が逆流しない状態であるか否か判定される。
【0025】
ステップS101で肯定判定がなされた場合にはステップS102へ進む。ステップS102では、ポンプ43が停止される。本ステップでは、ポンプ43からの空気の吐出量を減少させてもよい。すなわち、二次空気供給管42内を排気が逆流しない状態であるた
め、ポンプ43を停止させるか、空気の吐出量を減少させることにより、ポンプ43の仕事を減少させる。
【0026】
一方、ステップS101で否定判定がなされた場合にはステップS103へ進む。ステップS103では、ポンプ43が作動される。本ステップでは、ポンプ43からの空気の吐出量を増加させてもよい。すなわち、二次空気供給管42内を排気が逆流する虞があるため、該排気が逆流しないようにポンプ43から空気を吐出させる。
【0027】
このようにして、二次空気供給管42内の圧力P1を、排気通路2内の圧力P2以上に維持することで、二次空気供給管42を排気が逆流することを抑制できる。これにより、逆止弁を廃止することができるため、燃費を向上させることができる。また、消費電力を低減させることができる。さらに、ポンプ43が劣化することを抑制できる。
【0028】
なお、本実施例では、二次空気圧力センサ11と、排気圧力センサ12と、設けているが、これに代えて、二次空気供給管42内の圧力と排気通路2内の圧力との差を検出する差圧センサを設けてもよい。このような差圧センサによっても、二次空気供給管42内の圧力P1と、排気通路2内の圧力P2と、を比較することができるため、二次空気供給管42内の圧力P1が排気通路2内の圧力P2以上となるようにポンプ43を制御することができる。
【0029】
また、本実施例では、二次空気供給管42内の圧力P1が、排気通路2内の圧力P2以上となるように、ポンプ43を制御しているが、これに代えて、二次空気供給管42内の圧力P1が0よりも大きくなるようにポンプ43を制御してもよい。また、二次空気供給管42内を排気が逆流しない程度にポンプ43を制御してもよい。ここで、排気の流量や排気の温度、背圧などに基づいて、二次空気供給管42内を排気が逆流するか否か判定することができる。また、予め実験等により求めたマップを用いてポンプ43を制御することもできる。
【0030】
<実施例2>
本実施例では、燃費の悪化を抑制しつつポンプ43を作動させる。その他の装置などは実施例1と同じため説明を省略する。
【0031】
本実施例では、排気浄化触媒3の温度を上昇させる必要がないときには、二次空気供給管42内を排気が逆流しないように必要最低限の空気をポンプ43から吐出させる。すなわち、排気浄化触媒3へ空気を供給する必要がないときには、ポンプ43からの空気の吐出量を制限する。また、ポンプ43を停止させても二次空気供給管42内を排気が逆流しない場合には、該ポンプ43を停止させてもよい。
【0032】
たとえば、機関回転数NE、機関トルクTRQ、燃料噴射量Q、吸入空気量Ga、排気流量Gex(=Ga+Q)、アクセル開度ACCP、排気圧力P6、単位時間当たりのアクセル開度の変化量(=ACCP/sec)など、排気の圧力と相関関係にある物理量を用いてポンプ43を制御する。これら物理量と、ポンプ43の作動状態と、の関係を予め実験等により求めてマップ化しておいてもよい。なお、機関回転数NEは、内燃機関1のクランクシャフトが所定角度回転する毎に信号を出力するクランクポジションセンサを設けることにより検出することができる。機関トルクTRQは、燃料噴射量Q又は吸入空気量Ga、アクセル開度ACCPに基づいて算出することができる。燃料噴射量QはECU10により算出される指令値を用いることできる。吸入空気量Gaは、吸気の流量を検出するエアフローメータを吸気通路に設けることにより検出することができる。排気流量Gexは、吸入空気量Gaと燃料噴射量Qとを加算して算出することができる。アクセル開度ACCPは、アクセルペダルの開度を検出するアクセル開度センサを設けることにより
検出することができる。排気圧力P6は、排気圧力センサ12の検出値としてもよい。
【0033】
また、内燃機関1から排出される未燃燃料(例えばHC)の量が多く、且つ、排気浄化触媒3が活性状態にある場合には、ポンプ43を作動させてもよい。これにより、排気浄化触媒3にて未燃燃料を浄化することができると共に、該排気浄化触媒3の活性を維持することができる。未燃燃料が排出されるか否かは、内燃機関1の運転状態により判断することができる。また、排気浄化触媒3が活性状態にあるか否かは、排気温度センサ13により判断することができる。
【0034】
図3は、機関回転数と、前記物理量と、ポンプ43の作動領域との関係を示した図である。横軸は機関回転数NEであり、縦軸は機関トルクTRQ、又は、燃料噴射量Q、吸入空気量Ga、排気流量Gex、アクセル開度ACCP、排気圧力P6である。
【0035】
ポンプ43を作動させる領域を「作動」で示し、ポンプ43を停止させる領域を「停止」で示している。図3の右上の「作動」で示される領域は、前記物理量及び機関回転数が大きな運転領域であり、高回転高負荷の運転領域である。この領域は、排気の圧力が比較的高くなる領域であり、このために二次空気供給管42を排気が逆流する虞がある領域である。したがって、二次空気供給管42内の圧力P1が、排気通路2内の圧力P2以上となるように、ポンプ43を作動させる。
【0036】
また、図3の「停止」の領域では、排気の圧力が比較的低いために二次空気供給管42を排気が逆流する虞がなく、且つ、内燃機関1から未燃燃料が排出される虞のない領域である。この領域は、中回転中負荷の運転領域である。この領域では、ポンプ43を停止させることにより、ポンプ43の仕事を減少させることができる。なお、二次空気供給管42内の圧力P1が、排気通路2内の圧力P2以上となるように、ポンプ43を作動させてもよい。
【0037】
また、図3の左下の「作動」で示される領域は、排気の圧力が比較的低いために、二次空気供給管42を排気が逆流する虞はないが、内燃機関1からの未燃燃料の排出が多くなる領域である。この領域は、低回転低負荷の運転領域であり、排気浄化触媒3の温度が低下する虞のある領域である。すなわち、排気浄化触媒3の温度を上昇させる必要のある領域である。この領域では、排気中に未燃燃料が多く含まれるため、排気浄化触媒3が活性状態にあれば、二次空気を供給することで、排気浄化触媒3の温度上昇をはかることができる。したがって、図3の左下の領域では、排気浄化触媒3が活性状態にある場合に限り、ポンプ43を作動させる。この場合、二次空気供給管42内の圧力P1を、排気通路2内の圧力P2以上とするために必要となる空気量よりも多くの空気量を必要とする。このため、ポンプ43からの空気の吐出量を、他の領域(排気浄化触媒3の温度を上昇させる必要のない領域)よりも多くする。
【0038】
図4は、本実施例に係る二次空気供給装置4の制御フローを示したフローチャートである。本ルーチンはECU10により所定の時間毎に繰り返し実行される。なお、本実施例では図4に示したフローを処理するECU10が、本発明における吐出量制御装置に相当する。
【0039】
ステップS201では、図3に示したマップの「作動」領域内であるか否か判定される。すなわち、二次空気供給管42内を排気が逆流する状態であるか否か、又は二次空気を供給して未燃燃料を酸化させることができるか否か判定される。
【0040】
ステップS201で肯定判定がなされた場合にはステップS202へ進む。ステップS202では、ポンプ43が作動される。本ステップでは、ステップS201で否定判定が
なされた場合よりも、ポンプ43からの空気の吐出量を増加させてもよい。すなわち、二次空気供給管42内を排気が逆流する虞があるため、該排気が逆流しないようにポンプ43から空気を吐出させる。または、排気浄化触媒3に二次空気を供給することで、未燃燃料が酸化されるようにポンプ43から空気を吐出させる。本ステップでは、二次空気供給管42内の圧力P1が、排気通路2内の圧力P2以上となるようにポンプ43から空気を吐出させる。その後、ステップS204へ進む。
【0041】
一方、ステップS201で否定判定がなされた場合にはステップS203へ進む。ステップS203では、ポンプ43が停止される。本ステップでは、ステップS201で肯定判定がなされた場合よりも、ポンプ43からの空気の吐出量を減少させてもよい。すなわち、二次空気供給管42内を排気が逆流しない状態であるため、ポンプ43を停止させるか、空気の吐出量を減少させることにより、仕事を減少させる。
【0042】
ステップS204では、排気浄化触媒3の温度上昇が必要か否か判定される。すなわち、図3の左下の「作動」の運転領域であるか否か判定される。合わせて、排気浄化触媒3の温度が活性温度に達しているか否か判定してもよい。ステップS204で肯定判定がなされた場合にはステップS205へ進み、否定判定がなされた場合には本ルーチンを終了させる。
【0043】
ステップS205では、ポンプ43からの空気の吐出量が増加される。このときには、排気浄化触媒3にて未燃燃料が酸化されるようにポンプ43が制御される。このときの空気の吐出量は、予め設定された固定値としてもよく、推定される未燃燃料の量に応じて多くしてもよい。
【0044】
このようにして、ポンプ43から空気を吐出する必要のある場合には、必要に応じてポンプ43を作動させることにより、燃費を向上させることができ、消費電力を減少させることができ、ポンプ43の故障を抑制することができる。
【0045】
なお、本実施例では、排気浄化触媒3の温度を上昇させる必要があるときに、内燃機関1から未燃燃料を排出させつつ二次空気を供給させてもよい。また、排気浄化触媒3の温度を上昇させる必要があるときに、排気浄化触媒3よりも上流側に還元剤を供給しつつ二次空気を供給してもよい。このように供給される未燃燃料や還元剤が空気により排気浄化触媒3にて発熱するために、排気浄化触媒3の温度を上昇させることができる。
【符号の説明】
【0046】
1 内燃機関
2 排気通路
3 排気浄化触媒
4 二次空気供給装置
10 ECU
11 二次空気圧力センサ
12 排気圧力センサ
13 排気温度センサ
41 開口部
42 二次空気供給管
43 ポンプ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気を吐出するポンプと、
前記ポンプの出口を内燃機関の排気通路へ接続する二次空気供給管と、
前記二次空気供給管内の圧力を検出する二次空気圧力検出装置と、
前記排気通路内の圧力を検出する排気圧力検出装置と、
前記二次空気圧力検出装置により検出される前記二次空気供給管内の圧力が、前記排気圧力検出装置により検出される前記排気通路内の圧力以上となるように、前記ポンプから吐出される空気の量を調整する吐出量制御装置と、
を備える二次空気供給システム。
【請求項2】
前記二次空気供給管が接続される箇所よりも下流側の排気通路に排気浄化触媒を備え、
前記吐出量制御装置は、前記排気浄化触媒の温度を上昇させる必要のある場合には、必要のない場合よりも、前記ポンプから吐出される空気の量を多くする請求項1に記載の二次空気供給システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−225309(P2012−225309A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−95338(P2011−95338)
【出願日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】