説明

伝送管理システム、伝送システム、及び伝送管理システム用プログラム

【課題】 従来のテレビ会議システムによると、あるテレビ会議端末が、所定の予約に基づくテレビ会議に参加するのを待ってからテレビ会議を開始したい場合に、このテレビ会議端末の通信の状態を電話等の他の通信手段によって確認してから会議を開始する必要があり、多大な手間を要していた。
【解決手段】 管理システムは、第2の伝送端末が予約に基づく通信を実行する場合に、この予約が所定の予約であるか否か判断し、判断の結果に基づいて第2の伝送端末の状態を示す情報を第1の伝送端末に送信する。これにより、第2の伝送端末が所定の予約に基づく通信を開始してからテレビ会議を開始したい場合に、第1の伝送端末の利用者は、送信された情報に基づいて通信を開始できるので、第2の伝送端末の通信の状態を電話等の他の通信手段によって確認する必要がなくなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、伝送端末の通信の状態を管理する伝送管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、出張経費及び出張時間を削減する要請に伴い、インターネット等の通信ネットワークを介してテレビ会議等を行うテレビ会議システムが普及している。このようなテレビ会議システムでは、複数のテレビ会議端末等の伝送端末の間で通話を開始すると、画像データ及び音声データ等のコンテンツデータの送受信が行われ、テレビ会議を実現することができる。
【0003】
また、近年のブロードバンド環境の充実化により、複数の伝送端末間で高画質の画像データや高音質の音声データ等のコンテンツデータの送受信が可能となった。これにより、テレビ会議の相手の状況を把握し易くなり、会話による意思疎通の充実度を向上することができるようになった。
【0004】
このようなテレビ会議システムでは、予約に基づくテレビ会議を開始する場合に、会議の開始時刻、会議端末等を特定するための会議開催情報を電子メールより抽出し、テレビ会議開催に必要な各種情報を蓄積しておくことが知られている(特許文献1参照)。これにより、テレビ会議システムでは、会議の開始時刻にテレビ会議に参加する会議端末を呼び出して、予約された会議を開始することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のテレビ会議システムによると、予約に基づくテレビ会議を開始する場合に、テレビ会議に参加する他の伝送端末の通信の状態を確認することができなかった。このため、あるテレビ会議端末が、所定の予約に基づくテレビ会議に参加するのを待ってからテレビ会議を開始したい場合に、このテレビ会議端末の通信の状態を電話等の他の通信手段によって確認してから会議を開始する必要があり、多大な手間を要していた。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に係る発明は、伝送端末が予約に基づく通信を実行する場合に、前記伝送端末を識別するための伝送端末識別情報と、前記予約を識別するための予約識別情報と、を関連付けて管理する通信管理部と、第1の伝送端末が所定の予約に基づく通信を実行する場合に、第2の伝送端末の状態の取得の要求を前記第1の伝送端末から受付ける受付部と、前記受付部によって前記要求が受付けられると、前記第2の伝送端末を識別するための伝送端末識別情報に関連付けられた予約識別情報を前記通信管理部から抽出する予約抽出部と、前記予約抽出部によって抽出された前記予約識別情報によって識別される予約が前記所定の予約であるか否かを判断する判断部と、前記判断部によって前記所定の予約であると判断された場合には、第1の状態を示す第1の状態情報を前記第1の伝送端末に送信し、前記所定の予約でないと判断された場合には、第2の状態を示す第2の状態情報を前記第1の伝送端末に送信する送信部と、を有することを特徴とする伝送管理システムである。
【発明の効果】
【0007】
以上説明したように本発明によれば、管理システムは、第2の伝送端末が予約に基づく通信を実行する場合に、この予約が所定の予約であるか否か判断し、判断の結果に基づいて第2伝送端末の状態を示す情報を第1の伝送端末に送信する。これにより、第2の伝送端末が所定の予約に基づく通信を開始してからテレビ会議を開始したい場合に、第1の伝送端末の利用者は、送信された情報に基づいて通信を開始できるので、第2の伝送端末の通信の状態を電話等の他の通信手段によって確認する必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の一実施形態に係る伝送システムの概略図である。
【図2】伝送システムにおける画像データ、音声データ、及び各種管理情報の送受信の状態を示した概念図である。
【図3】画像データの画質を説明する概念図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る伝送端末のハードウェア構成図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る伝送管理システム、中継装置、又はプログラム提供システムのハードウェア構成図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る伝送システムを構成する各端末、装置及びシステムの機能ブロック図である。
【図7】図6の中継装置選択部56が詳細に示された機能ブロック図である。
【図8】変更品質管理テーブルを示す概念図である。
【図9】中継装置管理テーブルを示す概念図である。
【図10】端末認証管理テーブルを示す概念図である。
【図11】端末管理テーブルを示す概念図である。
【図12】宛先リスト管理テーブルを示す概念図である。
【図13】セッション管理テーブルを示す概念図である。
【図14】品質管理テーブルを示す概念図である。
【図15】中継装置選択管理テーブルを示す概念図である。
【図16】予約管理テーブルを示す概念図である。
【図17】各中継装置の稼動状態を示す状態情報を管理する処理を示したシーケンス図である。
【図18】伝送端末間で通話を開始する準備段階の処理を示したシーケンス図である。
【図19】会議情報及び宛先情報を作成する処理を示したフロー図である。
【図20】会議情報・宛先情報の一例を示す概念図である。
【図21】本実施形態の宛先リストを示す概念図である。
【図22】会議・宛先詳細情報を作成する処理を示したフロー図である。
【図23】会議情報・宛先詳細情報の一例を示す概念図である。
【図24】本実施形態の会議・宛先詳細リストを示す概念図である。
【図25】要求元端末が予約されたセッションに参加するための処理を示したシーケンス図である。
【図26】セッションの管理を行うための処理を示したフロー図である。
【図27】伝送端末間で画像データ及び音声データを送受信する処理を示したシーケンス図である。
【図28】他の実施形態の宛先リストを示す概念図である。
【図29】本実施形態に係る端末の外観図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図1乃至図29を用いて、本発明の一実施形態について説明する。
<<実施形態の全体構成>>
図1は、本発明の一実施形態に係る伝送システム1の概略図である。図2は、伝送システムにおける画像データ、音声データ、及び各種管理情報の送受信の状態を示した概念図である。図3は、画像データの画質を説明する概念図である。
【0010】
本実施形態の伝送システム1では、コンテンツデータが通信されるセッションに参加する端末10の端末IDを指定して所定のセッションが予約されると、予約(予約ID(Identification))毎に仮想の会議室が設置されると想定する。この場合、各端末は、予約IDを指定して通信の開始を要求することにより仮想の会議室に入室し、同じ仮想の会議室に入室している端末間でコンテンツデータの通信(会議)が開始されるものとする。
【0011】
また、伝送システムには、伝送管理システムを介して一方の伝送端末から他方の伝送端末に一方向でコンテンツデータを伝送するデータ提供システムや、伝送管理システムを介して複数の伝送端末間で情報や感情等を相互に伝達するコミュニケーションシステムが含まれる。このコミュニケーションシステムは、コミュニケーション管理システム(「伝送管理システム」に相当)を介して複数のコミュニケーション端末(「伝送端末」に相当)間で情報や感情等を相互に伝達するためのシステムであり、テレビ会議システムやテレビ電話システム、音声会議システム、音声電話システム、PC(Personal Computer)画面共有システム等が例として挙げられる。
【0012】
本実施形態では、コミュニケーションシステムの一例としてのテレビ会議システム、コミュニケーション管理システムの一例としてのテレビ会議管理システム、及びコミュニケーション端末の一例としてのテレビ会議端末を想定した上で、伝送システム、伝送管理システム、及び伝送端末について説明する。即ち、本発明の伝送端末及び伝送管理システムは、テレビ会議システムに適用されるだけでなく、コミュニケーションシステム、又は伝送システムにも適用される。
【0013】
まず、図1に示されている伝送システム1は、複数の伝送端末(10aa,10ab,…)、各伝送端末(10aa,10ab,…)用のディスプレイ(120aa,120ab,…)、複数の中継装置(30a,30b,30c,30d,30e)、伝送管理システム50、プログラム提供システム90、及びメンテナンスシステム100によって構築されている。複数の伝送端末10は、コンテンツデータの一例としての画像データ及び音声データの送受信による伝送を行う。
【0014】
なお、以下では、「伝送端末」を単に「端末」として表し、「伝送管理システム」を単に「管理システム」として表す。また、複数の端末(10aa,10ab,…)のうち任意の端末は、「端末10」と表され、複数のディスプレイ(120aa,120ab,…)のうち任意のディスプレイは「ディスプレイ120」と表され、複数の中継装置(30a,30b,30c,30d,30e)のうち任意の中継装置は「中継装置30」と表されている。更に、テレビ会議の開始を要求する要求元としての端末は「要求元端末」と表され、要求先である宛先(中継先)としての端末は「宛先端末」と表されている。
【0015】
また、図2に示されているように、伝送システム1において、要求元端末と宛先端末との間では、管理システム50を介して、各種の管理情報を送受信するための管理情報用セッションseiが確立される。また、要求元端末と宛先端末との間では、中継装置30を介して、高解像度の画像データ、中解像度の画像データ、低解像度の画像データ、及び音声データの4つの各データを送受信するための4つのセッションが確立される。ここでは、これら4つのセッションをまとめて、画像・音声データ用セッションsedとして示している。
【0016】
ここで、本実施形態で扱われる画像データの画像の解像度について説明する。図3(a)に示されているように、横が160画素、縦が120画素から成り、ベース画像となる低解像度の画像と、図3(b)に示されているように、横が320画素、縦が240画素から成る中解像度の画像と、図3(c)に示されているように、横が640画素、縦が480画素から成る高解像度の画像とがある。このうち、狭帯域経路を経由する場合には、ベース画像となる低解像度の画像データのみから成る低画質の画像データが中継される。帯域が比較的広い場合には、ベース画像となる低解像度の画像データ、及び中解像度の画像データから成る中画質の画像データが中継される。また、帯域が非常に広い場合には、ベース画質となる低解像度の画像データ、中画解像度の画像データ、及び高解像度の画像データから成る高画質の画像データが中継される。
【0017】
図1に示されている中継装置30は、複数の端末10の間で、コンテンツデータの中継を行う。管理システム50は、端末10からのログイン認証、端末10の通話状況の管理、宛先リストの管理等、及び中継装置30の通信状況等を一元的に管理する。なお、画像データの画像は、動画であっても静止画であってもよく、動画と静止画の両方であってもよい。
【0018】
端末10は、他の端末10との間で通話を行うために、画像データ、音声データ等の送受信を行う。即ち、本実施形態における通話には、音声データの送受信だけでなく、画像データの送受信も含まれる。即ち、本実施形態における端末10は、画像データ及び音声データの送受信を行う。但し、端末10は画像データの送受信を行わず、音声データの送受信を行うようにしてもよい。
【0019】
本実施形態では、画像データの画像が動画の場合について説明するが、動画だけでなく静止画であってもよい。また、画像データの画像には、動画と静止画の両方が含まれてもよい。中継装置30は、複数の端末10の間で、画像データ及び音声データの中継を行う。管理システム50は、端末10及び中継装置30を一元的に管理する。
【0020】
複数のルータ(70a,70b,70c,70d,70ab,70cd)は、画像データ及び音声データの最適な経路の選択を行う。なお、以下では、ルータ(70a,70b,70c,70d,70ab,70cd)のうち任意のルータは「ルータ70」と表されている。
【0021】
プログラム提供システム90は、後述のHD(Hard Disk)204を備えており、端末10に各種機能を実現させる(又は、端末10を各種手段として機能させる)ための端末用プログラムが記憶され、端末10に端末用プログラムを送信することができる。また、プログラム提供システム90のHD204には、中継装置30に各種機能を実現させる(又は、中継装置30を各種手段として機能させる)ための中継装置用プログラムも記憶されており、中継装置30に、中継装置用プログラムを送信することができる。更に、プログラム提供システム90のHD204には、管理システム50に各種機能を実現させる(又は、管理システム50を各種手段として機能させる)ための伝送管理用プログラムも記憶されており、管理システム50に、伝送管理用プログラムを送信することができる。
【0022】
メンテナンスシステム100は、端末10、中継装置30、管理システム50、及びプログラム提供システム90のうちの少なくとも1つの維持、管理、又は保守を行うためのコンピュータである。例えば、メンテナンスシステム100が国内に設置され、端末10、中継装置30、管理システム50、又はプログラム提供システム90が国外に設置されている場合、メンテナンスシステム100は、通信ネットワーク2を介して遠隔的に、端末10、中継装置30、管理システム50、及びプログラム提供システム90のうちの少なくとも1つの維持、管理、保守等のメンテナンスを行う。また、メンテナンスシステム100は、通信ネットワーク2を介さずに、端末10、中継装置30、管理システム50、及びプログラム提供システム90のうちの少なくとも1つにおける機種番号、製造番号、販売先、保守点検、又は故障履歴の管理等のメンテナンスを行う。
【0023】
ところで、端末(10aa,10ab,・・・)、中継装置30a、及びルータ70aは、LAN2aによって通信可能に接続されている。端末(10ba,10bb,・・・)、中継装置30b、及びルータ70bは、LAN2bによって通信可能に接続されている。また、LAN2a及びLAN2bは、ルータ70abが含まれた専用線2abによって通信可能に接続されており、所定の地域A内で構築されている。例えば、地域Aは日本であり、LAN2aは東京の事業所内で構築されており、LAN2bは大阪の事業所内で構築されている。
【0024】
一方、端末(10ca,10cb,・・・)、中継装置30c、及びルータ70cは、LAN2cによって通信可能に接続されている。端末(10da,10db,・・・)、中継装置30d、及びルータ70dは、LAN2dによって通信可能に接続されている。また、LAN2c及びLAN2dは、ルータ70cdが含まれた専用線2cdによって通信可能に接続されており、所定の地域B内で構築されている。例えば、地域Bはアメリカ合衆国であり、LAN2cはニューヨークの事業所内で構築されており、LAN2dはワシントンD.C.の事業所内で構築されている。地域A及び地域Bは、それぞれルータ(70ab,70cd)からインターネット2iを介して通信可能に接続されている。
【0025】
また、管理システム50、及びプログラム提供システム90は、インターネット2iを介して、端末10、及び中継装置30と通信可能に接続されている。管理システム50、及びプログラム提供システム90は、地域A又は地域Bに設置されていてもよいし、これら以外の地域に設置されていてもよい。
【0026】
また、中継装置30eは、通信ネットワーク2を介して端末10と通信可能に接続されている。この中継装置30eは、常時稼動しており、地域A又は地域Bのローカルエリア内の通信量の影響を受けにくくするために、これら以外の地域に設置されている。この中継装置30eは、端末10が他のローカルエリアに設置された端末と通話する場合に、コンテンツデータを中継するために用いられる。また、この中継装置30eは、同一のローカルエリアの通話端末間で通話を行う場合、このローカルエリアに設置された中継装置が稼動していないときに通話データを中継するために用いられる。
【0027】
なお、本実施形態では、LAN2a、LAN2b、専用線2ab、インターネット2i、専用線2cd、LAN2c、及びLAN2dによって、本実施形態の通信ネットワーク2が構築されている。この通信ネットワーク2には、有線だけでなく、WiFi(Wireless Fidelity)や、Bluetooth(登録商標)等の無線による通信が行われる箇所があってもよい。
【0028】
また、図1において、各端末10、各中継装置30、管理システム50、各ルータ70、プログラム提供システム90、及びメンテナンスシステム100の上下に示されている4組の数字は、一般的なIPv4におけるIPアドレスを簡易的に示している。例えば、端末10aaのIPアドレスは「1.2.1.3」である。また、IPv4ではなく、IPv6を用いてもよいが、説明を簡略化するため、IPv4を用いて説明する。
【0029】
なお、各端末10は、複数の事業所間での通話や、同じ事業所内の異なる部屋間での通話だけでなく、同じ部屋内での通話や、屋外と屋内又は屋外と屋外での通話で使われてもよい。各端末10が屋外で使われる場合には、携帯電話通信網等の無線による通信が行われる。
【0030】
<<実施形態のハードウェア構成>>
次に、本実施形態のハードウェア構成を説明する。図29は、本発明の一実施形態に係る端末10の外観図である。以下、端末10の長手方向をX軸方向、水平面内でX軸方向に直交する方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向に直交する方向(鉛直方向)をZ軸方向として説明する。
【0031】
図29に示されているように、端末10は、筐体1100、アーム1200、及びカメラハウジング1300を備えている。このうち、筐体1100の前側壁面1110には、複数の吸気孔によって形成された不図示の吸気面が設けられており、筐体1100の後側壁面1120には、複数の排気孔が形成された排気面1121が設けられている。これにより、筐体1100に内蔵された冷却ファンの駆動によって、不図示の吸気面を介して端末10の後方の外気を取り込み、排気面1121を介して端末10の後方へ排気することができる。筐体1100の右側壁面1130には、収音用孔1131が形成され、後述する内蔵型のマイク114によって音声、物音、雑音等の音が収音可能となっている。
【0032】
筐体1100の右側壁面1130側には、操作パネル1150が形成されている。この操作パネル1150には、後述の複数の操作ボタン(108a〜108e)、後述の電源スイッチ109、及び後述のアラームランプ119が設けられていると共に、後述の内蔵型のスピーカ115からの出力音を通すための複数の音声出力孔によって形成された音出面1151が形成されている。また、筐体1100の左側壁面1140側には、アーム1200及びカメラハウジング1300を収容するための凹部としての収容部1160が形成されている。筐体1100の右側壁面1130には、後述の外部機器接続I/F118に対して電気的にケーブルを接続するための複数の接続口(1132a〜1132c)が設けられている。一方、筐体1100の左側壁面1140には、後述の外部機器接続I/F118に対して電気的にディスプレイ120用のケーブル120cを接続するための不図示の接続口が設けられている。
【0033】
なお、以下では、操作ボタン(108a〜108e)のうち任意の操作ボタンを示す場合には「操作ボタン108」を用い、接続口(1132a〜1132c)のうち任意の接続口を示す場合には「接続口1132」を用いて説明する。
【0034】
次に、アーム1200は、トルクヒンジ1210を介して筐体1100に取り付けられており、アーム1200が筐体1100に対して、135度のチルト角θ1の範囲で、上下方向に回転可能に構成されている。図29は、チルト角θ1が90度の状態を示している。
【0035】
カメラハウジング1300には、後述の内蔵型のカメラ112が設けられており、利用者、書類、及び部屋等を撮像することができる。また、カメラハウジング1300には、トルクヒンジ1310が形成されている。カメラハウジング1300は、トルクヒンジ1310を介して、アーム1200に取り付けられている。そして、カメラハウジング1300は、トルクヒンジ1310を介してアーム1200に取り付けられており、カメラハウジング1300がアーム1200に対して、図29で示されている状態を0度として±180度のパン角θ2の範囲で、且つ、±45度のチルト角θ3の範囲で、上下左右方向に回転可能に構成されている。
【0036】
なお、中継装置30、管理システム50、プログラム提供システム90、及びメンテナンスシステム100は、それぞれ一般のサーバ・コンピュータの外観と同じであるため、外観の説明を省略する。
【0037】
図4は、本発明の一実施形態に係る端末10のハードウェア構成図である。図4に示されているように、本実施形態の端末10は、端末10全体の動作を制御するCPU(Central Processing Unit)101、端末用プログラムを記憶したROM(Read Only Memory)102、CPU101のワークエリアとして使用されるRAM(Random Access Memory)103、画像データや音声データ等の各種データを記憶するフラッシュメモリ104、CPU101の制御にしたがってフラッシュメモリ104に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御するSSD(Solid State Drive)105、フラッシュメモリ等の記録メディア106に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御するメディアドライブ107、端末10の宛先を選択する場合などに操作される操作ボタン108、端末10の電源のON/OFFを切り換えるための電源スイッチ109、後述の通信ネットワーク2を利用してデータ伝送をするためのネットワークI/F(Interface)111を備えている。
【0038】
また、端末10は、CPU101の制御に従って被写体を撮像して画像データを得る内蔵型のカメラ112、このカメラ112の駆動を制御する撮像素子I/F113、音声を入力する内蔵型のマイク114、音声を出力する内蔵型のスピーカ115、CPU101の制御に従ってマイク114及びスピーカ115との間で音声信号の入出力を処理する音声入出力I/F116、CPU101の制御に従って外付けのディスプレイ120に画像データを伝送するディスプレイI/F117、各種の外部機器を接続するための外部機器接続I/F118、端末10の各種機能の異常を知らせるアラームランプ119、及び上記各構成要素を図4に示されているように電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン110を備えている。
【0039】
ディスプレイ120は、被写体の画像や操作用アイコン等を表示する液晶や有機ELによって構成された表示部である。また、ディスプレイ120は、ケーブル120cによってディスプレイI/F117に接続される。このケーブル120cは、アナログRGB(VGA)信号用のケーブルであってもよいし、コンポーネントビデオ用のケーブルであってもよいし、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)やDVI(Digital Video Interactive)信号用のケーブルであってもよい。
【0040】
カメラ112は、レンズや、光を電荷に変換して被写体の画像(映像)を電子化する固体撮像素子を含み、固体撮像素子として、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)や、CCD(Charge Coupled Device)等が用いられる。
【0041】
外部機器接続I/F118には、図2に示されている筐体1100の接続口1132に差し込まれたUSB(Universal Serial Bus)ケーブル等によって、外付けカメラ、外付けマイク、及び外付けスピーカ等の外部機器がそれぞれ電気的に接続可能である。外付けカメラが接続された場合には、CPU101の制御に従って、内蔵型のカメラ112に優先して、外付けカメラが駆動する。同じく、外付けマイクが接続された場合や、外付けスピーカが接続された場合には、CPU101の制御に従って、それぞれが内蔵型のマイク114や内蔵型のスピーカ115に優先して、外付けマイクや外付けスピーカが駆動する。
【0042】
なお、記録メディア106は、端末10に対して着脱自在な構成となっている。また、CPU101の制御にしたがってデータの読み出し又は書き込みを行う不揮発性メモリであれば、フラッシュメモリ104に限らず、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)等を用いてもよい。
【0043】
更に、上記端末用プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルによって、コンピュータで読み取り可能な記録媒体(記録メディア106等)に記録されて流通されるようにしてもよい。また、上記端末用プログラムは、フラッシュメモリ104ではなくROM102に記憶させるようにしてもよい。
【0044】
図5は、本発明の本実施形態に係る管理システムのハードウェア構成図である。管理システム50は、管理システム50全体の動作を制御するCPU201、IPL等のCPU201の駆動に用いられるプログラムを記憶したROM202、CPU201のワークエリアとして使用されるRAM203、伝送管理用プログラム等の各種データを記憶するHD204、CPU201の制御にしたがってHD204に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御するHDD(Hard Disk Drive)205、フラッシュメモリ等の記録メディア206に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御するメディアドライブ207、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像等の各種情報を表示するディスプレイ208、通信ネットワーク2を利用してデータ伝送をするためのネットワークI/F209、文字、数値、各種指示等の入力のための複数のキーを備えたキーボード211、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動等を行うマウス212、着脱可能な記録媒体の一例としてのCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)213に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御するCD−ROMドライブ214、及び、上記各構成要素を図5に示されているように電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン210を備えている。
【0045】
なお、上記伝送管理用プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、上記記録メディア206やCD−ROM213等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して流通させるようにしてもよい。また、上記伝送管理用プログラムは、HD204ではなくROM202に記憶されるようにしてもよい。
【0046】
また、中継装置30は、上記管理システム50と同様のハードウェア構成を有しているため、その説明を省略する。但し、HD204には、中継装置30を制御するための中継装置用プログラムが記録されている。この場合も、中継装置用プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、上記記録メディア206やCD−ROM213等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して流通させるようにしてもよい。また、上記中継装置用プログラムは、HD204ではなくROM202に記憶されるようにしてもよい。
【0047】
また、プログラム提供システム90及びメンテナンスシステム100は、上記管理システム50と同様のハードウェア構成を有しているため、その説明を省略する。但し、HD204には、プログラム提供システム90を制御するためのプログラム提供用プログラム又はメンテナンスシステム100を制御するためのメンテナンス用プログラムが記録されている。この場合も、これらのプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、上記記録メディア206やCD−ROM213等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して流通させるようにしてもよい。また、これらのプログラムは、HD204ではなくROM202に記憶されるようにしてもよい。
【0048】
なお、上記着脱可能な記録媒体の他の例として、CD−R(Compact Disc Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)、ブルーレイディスク等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0049】
<<実施形態の機能構成>>
次に、本実施形態の機能構成について説明する。図6は、本実施形態の伝送システム1を構成する各端末、装置及びシステムの機能ブロック図である。図6では、端末10、中継装置30、及び管理システム50が、通信ネットワーク2を介してデータ通信することができるように接続されている。また、図1に示されているプログラム提供システム90及びメンテナンスシステム100は、テレビ会議の通信において直接関係ないため、図6では省略されている。
【0050】
<端末の機能構成>
端末10は、送受信部11、操作入力受付部12、ログイン要求部13、撮像部14、音声入力部15a、音声出力部15b、表示制御部16、遅延検出部18、及び記憶・読出処理部19、宛先リスト作成部20を有している。これら各部は、図4に示されている各構成要素のいずれかが、フラッシュメモリ104からRAM103上に展開された端末用プログラムに従ったCPU101からの命令によって動作することで実現される機能、又は機能する手段である。また、端末10は、図4に示されているRAM103、及び図4に示されているフラッシュメモリ104によって構築される記憶部1000を有している。
【0051】
(端末の各機構成)
次に、図4及び図6を用いて、端末10の各機能構成について詳細に説明する。なお、以下では、端末10の各機能構成を説明するにあたって、図4に示されている各構成要素のうち、端末10の各機能構成を実現させるための主な構成要素との関係も説明する。
【0052】
図6に示されている端末10の送受信部11は、図4に示されているCPU101からの命令、及び図4に示されているネットワークI/F111によって実現され、通信ネットワーク2を介して他の端末、装置又はシステムと各種データ(または情報)の送受信を行う。この送受信部11は、所望の宛先としての端末10(宛先端末)と通話を開始する前から、管理システム50より、宛先候補としての各端末の状態を示す各状態情報の受信を開始する。なお、この状態情報は、各端末10の稼動状態(オンラインかオフラインかの状態)だけでなく、オンラインであっても更に通話可能であるか、通話中であるか、離籍中であるか等の詳細な状態を示す。また、この状態情報は、各端末10の稼動状態だけでなく、端末10でケーブル120cが端末10から外れていたり、音声を出力するが画像は出力させなかったり、音声を出力さないようにする(MUTE)等、様々な状態を示す。以下では、一例として、状態情報が稼動状態を示す場合について説明する。
【0053】
操作入力受付部12は、図4に示されているCPU101からの命令、並びに図4に示されている操作ボタン108及び電源スイッチ109によって実現され、利用者による各種入力を受付ける。例えば、利用者が、図4に示されている電源スイッチ109をONにすると、図6に示されている操作入力受付部12が電源ONを受付けて、電源をONにする。
【0054】
ログイン要求部13は、図4に示されているCPU101からの命令によって実現され、上記電源ONの受け付けを契機として、送受信部11から通信ネットワーク2を介して管理システム50に、ログインを要求する旨を示すログイン要求情報、及び要求元としての端末10(要求元端末)の現時点のIPアドレスを自動的に送信する。また、利用者が電源スイッチ109をONの状態からOFFにすると、送受信部11が管理システム50へ電源をOFFする旨の状態情報を送信した後に、操作入力受付部12が電源を完全にOFFにする。これにより、管理システム50側では、端末10が電源ONから電源OFFになったことを把握することができる。
【0055】
撮像部14は、図4に示されているCPU101からの命令、並びに図4に示されているカメラ112及び撮像素子I/F113によって実現され、被写体を撮像して、この撮像して得た画像データを出力する。
【0056】
音声入力部15aは、図4に示されているCPU101からの命令、及び図4に示されている音声入出力I/F116によって実現され、マイク114によって利用者の音声が音声信号に変換された後、この音声信号に係る音声データを入力する。音声出力部15bは、図4に示されているCPU101からの命令、及び図4に示されている音声入出力I/F116によって実現され、音声データに係る音声信号をスピーカに出力し、スピーカ115から音声を出力させる。
【0057】
表示制御部16は、図4に示されているCPU101からの命令、及び図4に示されているディスプレイI/F117によって実現され、後述のように、受信された解像度の異なる画像データを組み合わせ、この組み合わされた画像データをディスプレイ120に送信するための制御を行う。
【0058】
また、表示制御部16は、管理システム50から受信した宛先リスト及び会議リストの情報をディスプレイ120に送信して、ディスプレイ120に宛先リスト及び会議リストを表示させることができる。これにより、ディスプレイ120上には、表示制御部16によって、例えば、図21に示されているような宛先リスト枠311−1が表示される。この宛先リスト枠311−1には、宛先名「日本 東京事業所 AB端末」311−2等の各宛先名が表示されており、宛先名毎に状態情報に係る状態を示したアイコン(311−3a,311−3b,311−3c)が表示される。このうち、アイコン311−3aは、宛先候補の一つの端末がONライン状態で待受け中であるため、この端末と通話可能であることを示す。アイコン311−3bは、宛先候補の一つの端末がOFFライン状態で、この端末と通話不可能であることを示す。アイコン311−3cは、宛先候補の一つの端末が他の端末と通話中の状態で、この通話に参加できることを示す。また、この宛先リスト枠311−1には、会議開始時刻及び会議名「08:30 New York Branch…」314の各会議開始時刻及び会議名が表示されており、会議名毎に状態情報に係る状態を示したアイコン(311−4a,311−4b)が表示される。このうち、アイコン311−4aは、会議が予約されていることを示す。アイコン311−4bは、会議が開催されていることを示す。また、宛先リスト枠311−1には、右側にスクロールバー311−4が表示され、三角形の上向き又は下向きアイコンが選択されることで、図21には表示されていない宛先候補の宛先名および状態を示したアイコンが表示されることになる。
【0059】
遅延検出部18は、図4に示されているCPU101からの命令によって実現され、他の端末10から中継装置30を介して送られて来る画像データ又は音声データの遅延時間(ms)を検出する。
【0060】
記憶・読出処理部19は、図4に示されているCPU101からの命令及び図4に示すSSD105によって実行され、又はCPU101からの命令によって実現され、記憶部1000に各種データを記憶したり、記憶部1000に記憶された各種データを読み出す処理を行う。この記憶部1000には、端末10を識別するための端末ID(Identification)、及びパスワード等が記憶される。更に、記憶部1000には、宛先端末との通話を行う際に受信される画像データ及び音声データが、受信される度に上書き記憶される。このうち、上書きされる前の画像データによってディスプレイ120に画像が表示され、上書きされる前の音声データによってスピーカ115から音声が出力される。なお、本実施形態の端末ID及び後述の中継装置IDは、それぞれ端末10及び中継装置30を一意に識別するために使われる言語、文字、記号、又は各種のしるし等の識別情報を示す。また、端末ID及び中継装置IDは、上記言語、文字、記号、及び各種のしるしのうち、少なくとも2つが組み合わされた識別情報であってもよい。
【0061】
宛先リスト作成部20は、管理システム50から受信した、後述の会議リスト情報、宛先リスト情報、及び各宛先候補としての端末10の状態情報に基づいて、図21に示されているような宛先候補の状態がアイコンで示された宛先リストの作成及び更新を行う。
【0062】
<中継装置の機能構成>
中継装置30は、送受信部31、状態検知部32、データ品質確認部33、変更品質管理部34、データ品質変更部35、及び記憶・読出処理部39を有している。これら各部は、図5に示されている各構成要素のいずれかが、HD204からRAM203上に展開された中継装置用プログラムに従ったCPU201からの命令によって動作することで実現される機能又は機能する手段である。また、中継装置30は、図5に示されているRAM203、及び/又は図5に示されているHD204によって構築される記憶部3000を有している。
【0063】
(変更品質管理テーブル)
記憶部3000には、図8に示されているような変更品質管理テーブルによって構成されている変更品質管理DB(Data Base)3001が構築される。なお、図8は、変更品質管理テーブルを示す概念図である。変更品質管理テーブルでは、画像データの中継先(宛先)としての端末10のIPアドレス、及びこの中継先に中継装置30が中継する画像データの画質が関連付けられて管理される。
【0064】
<中継装置の各機能部>
次に、中継装置30の各機能構成について詳細に説明する。なお、以下では、中継装置30の各機能構成を説明するにあたって、図5に示されている各構成要素のうち、中継装置30の各機能構成を実現させるための主な構成要素との関係も説明する。
【0065】
図6に示されている中継装置30の送受信部31は、図5に示されているCPU201からの命令、及び図5に示されているネットワークI/F209によって実現され、通信ネットワーク2を介して他の端末、装置、又はシステムと各種データ(または情報)の送受信を行う。
【0066】
状態検知部32は、図5に示されているCPU201からの命令によって実現され、この状態検知部32を有する中継装置30の稼動状態を検知する。稼動状態としては、「オンライン」、「オフライン」、「通話中」又は「一時中断」の状態がある。
【0067】
データ品質確認部33は、図5に示されているCPU201からの命令によって実現され、宛先端末のIPアドレスを検索キーとして、変更品質管理DB3001(図8参照)を検索し、対応した中継される画像データの画質を抽出することで、中継される画像データの画質を確認する。
【0068】
変更品質管理部34は、図5に示されているCPU201からの命令によって実現され、管理システム50から送られて来る、後述の品質情報に基づいて、変更品質管理DB3001の内容を変更する。例えば、端末IDが「01aa」である要求元端末(端末10aa)と、端末IDが「01db」である宛先端末(端末10db)との間で高画質の画像データを送受信することによってテレビ会議を行っている最中に、他のテレビ会議を行う要求元端末(端末10bb)と宛先端末(端末10ca)が通信ネットワーク2を介してテレビ会議を開始すること等によって、宛先端末(端末10db)で画像データの受信の遅延が生じた場合には、中継装置30は今まで中継していた画像データの画質を、高画質から中画質に下げる。このような場合に、中画質を示す品質情報に基づいて、中継装置30が中継する画像データの画質を高画質から中画質に下げるように、変更品質管理DB3001の内容が変更される。
【0069】
データ品質変更部35は、図5に示されているCPU201からの命令によって実現され、送信元端末から送られて来た画像データの画質を、上記変更された変更品質管理DB3001の内容に基づいて変更する。
【0070】
記憶・読出処理部39は、図5に示されているCPU201からの命令、及び図5に示されているHDD205によって実現され、記憶部3000に各種データを記憶したり、記憶部3000に記憶された各種データを読み出す処理を行う。
【0071】
<管理システムの機能構成>
管理システム50は、送受信部51、端末認証部52、状態管理部53、端末抽出部54、端末状態取得部55、中継装置選択部56、セッション管理部57、品質決定部58、記憶・読出処理部59、遅延時間管理部60、予約内容抽出部61、セッション抽出部62、状態決定部63、及び会議情報作成部64を有している。これら各部は、図5に示されている各構成要素のいずれかが、HD204からRAM203上に展開された管理システム用プログラムに従ったCPU201からの命令によって動作することで実現される機能又は機能する手段である。また、管理システム50は、図5に示されているHD204により構築される記憶部5000を有している。この記憶部5000には、図21に示されている宛先リスト枠311−1が記憶されている。
【0072】
(中継装置管理テーブル)
記憶部5000には、図9に示されているような中継装置管理テーブルによって構成されている中継装置管理DB5001が構築されている。なお、図9は、中継装置管理テーブルを示す概念図である。この中継装置管理テーブルでは、各中継装置30の中継装置ID毎に、各中継装置30の稼動状態、稼動状態が示される状態情報が管理システム50で受信された受信日時、中継装置30のIPアドレス、及び中継装置30における最大データ伝送速度(Mbps)が関連付けられて管理される。例えば、図9に示されている中継装置管理テーブルにおいて、中継装置IDが「111a」の中継装置30aは、稼動状態が「オンライン」で、管理システム50で状態情報が受信された日時が「2010年11月10日の13時00分」で、この中継装置30aのIPアドレスが「1.2.1.2」で、この中継装置30aにおける最大データ伝送速度が100Mbpsであることが示されている。
【0073】
(端末認証管理テーブル)
更に、記憶部5000には、図10に示されているような端末認証管理テーブルによって構成されている端末認証管理DB5002が構築されている。なお、図10は、端末認証管理テーブルを示す概念図である。この端末認証管理テーブルでは、管理システム50によって管理される全ての端末10の各端末IDに対して、各パスワードが関連付けられて管理される。例えば、図10に示されている端末認証管理テーブルにおいて、端末10aaの端末IDは「01aa」で、パスワードは「aaaa」であることが示されている。
【0074】
(端末管理テーブル)
また、記憶部5000には、図11に示されているような端末管理テーブルによって構成されている端末管理DB5003が構築されている。なお、図11は、端末管理テーブルを示す概念図である。この端末管理テーブルでは、各端末10の端末ID毎に、各端末10を宛先とした場合の宛先名、各端末10の稼動状態、後述のログイン要求情報が管理システム50で受信された受信日時、及び端末10のIPアドレスが関連付けられて管理される。例えば、図11に示されている端末管理テーブルにおいて、端末IDが「01aa」の端末10aaは、端末名が「日本 東京事業所 AA端末」で、稼動状態が「オンライン(通話可能)」で、管理システム50でログイン要求情報が受信された日時が「2010年11月10日の13時40分」で、この端末10aaのIPアドレスが「1.2.1.3」であることが示されている。
【0075】
(宛先リスト管理テーブル)
更に、記憶部5000には、図12に示されているような宛先リスト管理テーブルによって構成されている宛先リスト管理DB5004が構築されている。なお、図12は、宛先リスト管理テーブルを示す概念図である。この宛先リスト管理テーブルでは、テレビ会議における通話の開始を要求する要求元端末の端末IDに対して、宛先端末の候補として登録されている宛先端末の端末IDが全て関連付けられて管理される。例えば、図12に示されている宛先リスト管理テーブルにおいて、端末IDが「01aa」である要求元端末(端末10aa)からテレビ会議における通話の開始を要求することができる宛先端末の候補は、端末IDが「01ab」の端末10ab、端末IDが「01ba」の端末10ba、及び端末IDが「01bb」の端末10bb等であることが示されている。この宛先端末の候補は、任意の要求元端末から管理システム50に対する追加又は削除の要請により、追加又は削除されることで更新される。
【0076】
(セッション管理テーブル)
また、この記憶部5000には、図13に示されているようなセッション管理テーブルによって構成されているセッション管理DB5005が構築されている。なお、図13は、セッション管理テーブルを示す概念図である。このセッション管理テーブルでは、端末間でコンテンツデータが通信されるセッションを識別するためのセッションID毎に、端末間で予約に基づく通信を実行する場合にこの予約を識別するための予約ID、画像データ及び音声データの中継に使用される中継装置30を識別するための中継装置ID、このセッションに参加する端末10(参加端末)を識別するための端末ID(参加端末ID)、宛先端末において画像データが受信される際の受信の遅延時間(ms)、及びこの遅延時間が示されている遅延情報を宛先端末から送られて来て管理システム50で受信された受信日時が関連付けられて管理される。
【0077】
例えば、図13に示されているセッション管理テーブルにおいて、セッションID「se01」に対応した予約IDが「rsv05」で、このセッションで中継装置30a(中継装置ID「111a」)は、参加端末(端末10aa,10cc)間で、画像データ及び音声データを中継しており、「2010年11月10日の14時00分」時点における画像データの遅延時間が200(ms)であることが示されている。なお、2つの端末10の間でテレビ会議を行う場合には、宛先端末又は要求元端末から送信されてきた遅延情報に基づいて、遅延情報の受信日時を管理してもよい。但し、3つ以上の端末10の間でテレビ会議を行う場合には、画像データ及び音声データの受信側の端末10から送信されてきた遅延情報に基づいて、遅延情報の受信日時を管理する。また、予約IDが「null(何のデータも含まれない状態)」の場合、このセッションは、予約なしに開始されたセッション(アドホック開催会議)であること意味する。
【0078】
(品質管理テーブル)
更に、記憶部5000には、図14に示されているような品質管理テーブルによって構成されている品質管理DB5007が構築されている。なお、図14は、品質管理テーブルを示す概念図である。この品質管理テーブルでは、要求元端末又は宛先端末における画像データの遅延時間(ms)が長い程、中継装置30で中継させる画像データの画質を下げるように、画像データの遅延時間と画像データの画質(画像の品質)とが関連付けられて管理される。
【0079】
(中継装置選択管理テーブル)
更に、記憶部5000には、図15に示されているような中継装置選択管理テーブルによって構成されている中継装置選択管理DB5008が構築されている。なお、図15は、中継装置選択管理テーブルを示す概念図である。この中継装置選択管理テーブルでは、管理システム50によって管理される全ての端末10の各端末IDに対して、画像データ及び音声データの中継に用いられる中継装置30の中継装置IDが関連付けられて管理される。
【0080】
(予約管理テーブル)
更に、記憶部5000には、図16に示されているような予約管理テーブルによって構成されている予約管理DB5009が構築されている。なお、図16は、予約管理テーブルを示す概念図である。この予約管理テーブルでは、予約された端末間でコンテンツデータが通信されるセッションを識別するための予約ID毎に、このセッションの開始日時、終了日時、名称、予約されたセッションに参加する端末の端末ID(参加端末ID)が関連付けられて管理される。例えば、図16に示されている予約管理テーブルにおいて、予約ID「rsv03」で予約されたセッションの開始日時が「2010年11月10日の15時00分」で、終了日時が「2010年11月10日の17時00分」で、名称が「セキュリティー打合せ」で、この予約されたセッションに参加する参加端末の端末IDが「01aa,01be,01af」であることが示されている。
【0081】
(管理システムの各機能構成)
次に、管理システム50の各機能構成について詳細に説明する。なお、以下では、管理システム50の各機能構成を説明するにあたって、図5に示されている各構成要素のうち、管理システム50の各機能構成を実現させるための主な構成要素との関係も説明する。
【0082】
送受信部51は、図5に示されているCPU201からの命令、及び図5に示されているネットワークI/F209によって実行され、通信ネットワーク2を介して他の端末、装置又はシステムと各種データ(または情報)の送受信を行う。
【0083】
端末認証部52は、図5に示されているCPU201からの命令によって実現され、送受信部51を介して受信されたログイン要求情報に含まれている端末ID及びパスワードを検索キーとして、記憶部5000の端末認証管理DB5002の端末認証管理テーブル(図10参照)を検索し、端末認証管理DB5002に同一の端末ID及びパスワードが管理されているかを判断することによって端末認証を行う。
【0084】
状態管理部53は、図5に示されているCPU201からの命令によって実現され、ログイン要求してきた要求元端末の稼動状態を管理すべく、端末管理DB5003の端末管理テーブル(図11参照)に、この要求元端末の端末ID、要求元端末の稼動状態、管理システム50でログイン要求情報が受信された受信日時、及び要求元端末のIPアドレスを関連付けて記憶して管理する。また、状態管理部53は、利用者が端末10の電源スイッチ109の状態をONからOFFにすることで、端末10から送られてきた、電源をOFFする旨の状態情報に基づいて、端末管理テーブルのオンラインを示す稼動状態をオフラインに変更する。
【0085】
端末抽出部54は、図5に示されているCPU201からの命令によって実現され、ログイン要求した要求元端末の端末IDをキーとして、宛先リスト管理DB5004の宛先管理テーブル(図12参照)を検索し、要求元端末と通話することができる宛先端末の候補の端末IDを読み出すことで、端末IDを抽出する。また、端末抽出部54は、ログイン要求してきた要求元端末の端末IDをキーとして、宛先リスト管理DB5004の宛先管理テーブルを検索し、上記要求元端末の端末IDを宛先端末の候補として登録している他の要求元端末の端末IDも抽出する。
【0086】
端末状態取得部55は、図5に示されているCPU201からの命令によって実現され、上記端末抽出部54によって抽出された宛先端末の候補の端末IDを検索キーとして、端末管理DB5003の端末管理テーブル(図11参照)を検索し、上記端末抽出部54によって抽出された端末ID毎に稼動状態を読み出す。これにより、端末状態取得部55は、ログイン要求してきた要求元端末と通話することができる宛先端末の候補の稼動状態を取得することができる。また、端末状態取得部55は、上記端末抽出部54によって抽出された端末IDを検索キーとして、端末管理DB5003の端末管理テーブルを検索し、ログイン要求してきた要求元端末の稼動状態も取得する。
【0087】
中継装置選択部56は、図5に示されているCPU201からの命令によって実現され、端末間でコンテンツデータが通信されるセッション毎に画像データ及び音声データの中継に用いられる中継装置30を選択する。そのため、中継装置選択部56は、図5に示されているCPU201からの命令によって、図7に示すセッションID生成部56a、中継装置抽出部56b、選択部56cを実現する。なお、図7は、図5の中継装置選択部56が詳細に示された機能ブロック図である。
【0088】
このうち、セッションID生成部56aは、端末間でコンテンツデータが通信されるセッションを識別するためのセッションIDを生成する。中継装置抽出部56bは、要求元端末から送られてきた開始要求情報に含まれている要求元端末の端末ID、及び宛先端末の端末IDに基づいて、中継装置選択管理DB5008の中継装置選択管理テーブル(図15参照)を検索することにより、対応するそれぞれの中継装置IDを抽出する。選択部56cは、中継装置管理DB5001の中継装置管理テーブル(図9参照)で管理されている中継装置30のうち、稼動状態が「オンライン」となっている中継装置30の中継装置IDを選択することにより、中継装置30の選択を行う。
【0089】
セッション管理部57は、記憶部5000のセッション管理DB5005のセッション管理テーブル(図6参照)に、セッションID生成部56aで生成されたセッションID、参加端末の端末IDを関連付けて記憶して管理する。また、セッション管理部57は、セッション管理DB5005に対して、セッションID毎に、選択部56cによって選択された中継装置30の中継装置IDを記憶して管理する。
【0090】
品質決定部58は、上記遅延時間を検索キーとして、品質管理DB5007の品質管理テーブル(図14参照)を検索し、対応する画像データの画質を抽出することで、中継装置30に中継させる画像データの画質を決定する。
【0091】
記憶・読出処理部59は、図5に示されているCPU201からの命令、及び図5に示されているHDD205によって実行され、記憶部5000に各種データを記憶したり、記憶部5000に記憶された各種データを読み出す処理を行う。
【0092】
遅延時間管理部60は、図5に示されているCPU201からの命令によって実現され、上記宛先端末のIPアドレスを検索キーとして、端末管理DB5003の端末管理テーブル(図11参照)を検索することで、対応する端末IDを抽出し、更に、セッション管理テーブル(図13参照)において、上記抽出した端末IDが含まれるレコードにおける遅延時間のフィールド部分に、上記遅延情報で示されている遅延時間を記憶して管理する。
【0093】
予約内容抽出部61は、ログイン要求した要求元端末の端末IDを検索キーとして、予約管理DB5009の予約管理テーブル(図16参照)を検索し、予約IDを抽出する。また、予約内容抽出部61は、抽出された予約ID毎に予約IDを検索キーとして、予約管理テーブルを検索し、開始日時、名称を抽出する。更に、予約内容抽出部61は、要求元端末(端末10aa)から送信された会議・宛先詳細要求情報に含まれる予約IDを検索キーとして、予約管理テーブルを検索し、予約された会議に参加する参加端末の端末ID(参加端末ID)を抽出する。
【0094】
セッション抽出部62は、予約内容抽出部61によって抽出された予約IDを検索キーとして、セッション管理DB5005のセッション管理テーブル(図13参照)を検索し、この予約IDに対応したセッションIDを抽出する。また、セッション抽出部62は、予約抽出部61によって抽出された参加端末IDを検索キーとして、セッション管理テーブルを検索し、この参加端末IDに対応した予約IDを抽出する。また、セッション抽出部62は、開始要求情報に含まれる予約IDを検索キーとして、セッション管理テーブルを検索し、この予約IDに対応したセッションID及び中継装置IDを抽出する。
【0095】
状態決定部63は、予約IDに対応したセッションIDが抽出されたか判断し、その結果に基づき、会議の状態を決定する。また、状態決定部63は、予約内容抽出部61によって抽出された予約IDによって識別される予約が、所定の予約であるか判断し、所定の予約であると判断された場合には、所定の宛先としての端末の状態を第1の状態に決定し、所定の予約でないと判断された場合には、所定の宛先としての端末の状態を第1の状態とは異なる第2の状態に決定する。
【0096】
会議情報作成部64は、予約内容抽出部61によって抽出された予約ID毎に、開始日時、名称、及び状態決定部63によって決定された状態を含む会議情報を作成する。また、会議情報作成部64は、端末抽出部54によって抽出された宛先の端末ID、及び端末状態取得部55によって抽出された宛先名、稼動状態を含む宛先情報を作成する。更に、会議情報作成部64は、予約内容抽出部61によって抽出された参加端末ID毎に、状態決定部63によって決定された参加端末の予約に関する通信の状態を含む会議・宛先詳細情報を作成する
【0097】
<<実施形態の処理または動作>>
次に、図17乃至図27を用いて、本実施形態に係る伝送システム1における処理方法を説明する。なお、図17は、各中継装置の稼動状態を示す状態情報を管理する処理を示したシーケンス図である。図18は、伝送端末間で通話を開始する準備段階の処理を示したシーケンス図である。図19は、会議情報及び宛先情報を作成する処理を示したフロー図である。図20は、会議情報・宛先情報の一例を示す概念図である。図21は。本実施形態の宛先リストを示す概念図である。図22は、会議・宛先詳細情報を作成する処理を示したフロー図である。図23は、会議情報・宛先詳細情報の一例を示す概念図である。図24は、本実施形態の会議・宛先詳細リストを示す概念図である。図25は、要求元端末(端末10aa)が予約されたセッションに参加するための処理を示したシーケンス図である。図26は、セッションの管理を行うための処理を示したフロー図である。図27は、伝送端末間で画像データ及び音声データを送受信する処理を示したシーケンス図である。
【0098】
まず、図17を用いて、各中継装置30から管理システム50に送信された各中継装置30の状態を示す状態情報を管理する処理を説明する。まず、各中継装置30では、図6に示されている状態検知部32が、自装置である中継装置30の稼動状態を定期的に検知している(ステップS1−1〜4)。そして、管理システム50側で各中継装置30の稼動状態をリアルタイムで管理させるべく、各中継装置30の送受信部31は、定期的に通信ネットワーク2を介して管理システム50へ各状態情報を送信する(ステップS2−1〜4)。これら各状態情報には、中継装置30毎の中継装置IDと、これら各中継装置IDに係る中継装置30の状態検知部32で検知された稼動状態とが含まれている。なお、本実施形態では、中継装置(30a,30b,30d)は、正常に稼動して「オンライン」となっている一方で、中継装置30cは稼働中ではあるが、中継装置30cの中継動作を実行するためのプログラムに何らかの不具合が生じて、「オフライン」となっている場合が示されている。
【0099】
次に、管理システム50では、各中継装置30から送られて来た各状態情報を送受信部51が受信し、記憶・読出処理部59を介して記憶部5000の中継装置管理DB5001(図6参照)に、中継装置ID毎に状態情報を記憶して管理する(ステップS3−1〜4)。これにより、図9に示されるような中継装置管理テーブルに対して、中継装置ID毎に「オンライン」、「オフライン」、又は「故障中」のいずれかの稼動状態が記憶されて管理される。またこの際に、中継装置ID毎に、管理システム50で状態情報が受信された受信日時も記憶されて管理される。なお、中継装置30から状態情報が送られない場合には、図9に示されている中継装置管理テーブルの各レコードにおける稼動状態のフィールド部分及び受信日時のフィールド部分が空白になるか、又は、前回の受信時の稼動状態及び受信日時をそれぞれ示す。
【0100】
次に、図18を用いて、端末10aaと他の端末10との間で、通話を開始する前の準備段階における各管理情報の送受信処理について説明する。なお、図18では、全て図2に示されている管理情報用セッションseiによって、各種管理情報が送受信される。
【0101】
まず、利用者が、図4に示されている電源スイッチ109をONにすると、図6に示されている操作入力受付部12が電源ONを受付けて、電源をONにする(ステップS21)。そして、ログイン要求部13は、上記電源ONの受け付けを契機とし、送受信部11から通信ネットワーク2を介して管理システム50に、ログイン要求を示すログイン要求情報を自動的に送信する(ステップS22)。このログイン要求情報には、要求元としての自端末である端末10aaを識別するための端末ID及びパスワードが含まれている。これら端末ID及びパスワードは、記憶・読出処理部19を介して記憶部1000から読み出されて、送受信部11に送られたデータである。なお、端末10aaから管理システム50へログイン要求情報が送信される際は、受信側である管理システム50は、送信側である端末10aaのIPアドレスを把握することができる。
【0102】
次に、管理システム50の端末認証部52は、送受信部51を介して受信したログイン要求情報に含まれている端末ID及びパスワードを検索キーとして、記憶部5000の端末認証管理DB5002の端末認証管理テーブル(図10参照)を検索し、端末認証管理テーブルに同一の端末ID及びパスワードが管理されているかを判断することによって端末認証を行う(ステップS23)。この端末認証部52によって、同一の端末ID及びパスワードが管理されているため、正当な利用権限を有する端末10からのログイン要求であると判断された場合には、状態管理部53は、端末管理DB5003(図6参照)に、端末10aaの端末ID、稼動状態、上記ログイン要求情報が受信された受信日時、及び端末10aaのIPアドレスを関連付けて記憶する(ステップS24)。これにより、図11に示されている端末管理テーブルには、端末ID「01aa」に、稼動状態「オンライン」、受信日時「2010.11.10.13:40」及び端末10aaのIPアドレス「1.2.1.3」が関連付けて管理されることになる。
【0103】
そして、管理システム50の送受信部51は、上記端末認証部52によって得られた認証結果が示された認証結果情報を、通信ネットワーク2を介して、上記ログイン要求してきた要求元端末(端末10aa)に送信する(ステップS25)。本実施形態では、端末認証部52によって正当な利用権限を有する端末であると判断された場合につき、以下続けて説明する。
【0104】
管理システム50の会議情報作成部64は、ログイン要求した要求元端末(端末10aa)の宛先情報及び要求元端末(端末10aa)を参加者に含む会議の会議情報を作成する(ステップS26)。会議情報及び宛先情報を作成する処理について図19を用いて詳細に説明する。図19は、会議情報及び宛先情報を作成する処理を示したフロー図である。管理システム50の予約内容抽出部61は、ログイン要求した要求元端末(端末10aa)の端末ID「01aa」を検索キーとして、予約管理テーブル(図16参照)を検索し、予約ID(「rsv03」、「rsv04」、…)を抽出する(ステップS26−1)。これにより、要求元端末(端末10aa)が参加する予約がされたセッションの予約IDが抽出される。尚、予約内容抽出部61は、予約IDを抽出する際に、予約管理DB5009の開始日時、及び終了日時を参照して、当日に開催される予約がされたセッションの予約IDや、現在から所定の時間内に開始される予約がされたセッションの予約IDのみを抽出しても良い。
【0105】
管理システム50の予約内容抽出部61は、抽出された予約ID(「rsv03」、「rsv04」、…)毎に予約IDを検索キーとして、予約管理DB5009の予約管理テーブル(図16参照)を検索し、開始日時、名称を抽出する(ステップS26−2)。これにより、各予約IDで予約されたセッションの開始日時、名称、セッションIDが抽出される。
【0106】
更にセッション抽出部62は、予約内容抽出部61によって抽出された予約IDを検索キーとして、セッション管理DB5005のセッション管理テーブル(図13参照)を検索し、この予約IDに対応したセッションIDを抽出する(ステップS26−3)。そして、状態決定部63はステップS26−3で予約IDに対応したセッションIDが抽出されたかを判断する(ステップS26−4)。セッションIDが抽出されたときは(ステップS26−4のYES)、状態決定部63は、この予約に基づく会議(セッション)の状態を「開催中」に決定する(ステップS26−5)。この場合、予約に対応するセッションが開始されているためである。セッションIDが抽出されなかったときは(ステップS26−4のNO)、状態決定部63は、この予約に会議の状態を「予約」に決定する(ステップS26−5)。この場合、予約に対応するセッションが開始されていないためである。管理システム50はステップS26−3からステップS26−5又は6までの処理を、予約内容抽出部61によって抽出された予約ID毎に繰り返す。これにより、会議情報作成部64は、予約内容抽出部61によって抽出された予約ID毎に、開始日時、名称、及び状態決定部63によって決定された状態を含む会議情報を作成する(ステップS26−7)。作成された会議情報の一例を図20(a)に示す。
【0107】
管理システム50の端末抽出部54は、ログイン要求した要求元端末(端末10aa)の端末ID「01aa」を検索キーとして、宛先リスト管理DB5004の宛先リスト管理テーブル(図12参照)を検索し、要求元端末(端末10aa)と通信することができる宛先端末の候補の端末IDを読み出すことによって抽出する(ステップS26−8)。ここでは、要求元端末(端末10aa)の端末ID「01aa」に対応する宛先端末(端末10ab,10ba,…,10db)のそれぞれの端末ID(「01ab」、「01ba」、…,「01db」)が抽出されることになる。
【0108】
次に、端末状態取得部55は、上記端末抽出部54によって抽出された宛先端末の候補の端末ID(「01ab」、「01ba」、…、「01db」)を検索キーとして、端末管理テーブル(図11参照)を検索し、上記端末抽出部54によって抽出された端末ID毎に稼動状態(「通話中」、「通話中」、…)、宛先名(「日本 東京事業所 AB端末」、「日本 大阪事業所 BA端末」、…)を読み出すことにより、端末(10ab,10ba,…,10db)の各稼動状態、各宛先名を抽出する(ステップS26−9)。これにより、会議情報作成部64は、端末抽出部54によって抽出された宛先の端末ID、及び端末状態取得部55によって抽出された宛先名、稼動状態を含む宛先情報を作成する(ステップS26−10)。作成された宛先情報の一例を図20(b)に示す。
【0109】
次に、管理システム50の送受信部51は、記憶・読出処理部59を介して記憶部5000から宛先リスト枠のデータ(図21で示されている宛先リスト枠311−1部分のデータ)を読み出す(ステップS27)。更に、送受信部51は、この宛先リスト枠並びに会議情報作成部64によって作成された会議情報を含めた「会議リスト情報(宛先リスト枠、予約ID、状態、開始時刻、名称)」と、宛先情報を含めた「宛先リスト情報(宛先リスト枠、端末ID、状態、宛先名)」とを、要求元端末(端末10aa)に送信する(ステップS28)。これにより、要求元端末(端末10aa)では、送受信部11が宛先リスト情報を受信し、記憶・読出処理部19が記憶部1000へ宛先リスト情報を記憶する(ステップS29)。
【0110】
このように、本実施形態では、各端末10で宛先リスト情報を管理するのではなく、管理システム50が全ての端末の宛先リスト情報を一元管理している。よって、伝送システム1に新たな端末10が含まれるようになったり、既に含まれている端末10に替えて新機種の端末10を含めるようになったり、宛先リスト枠の見栄え等を変更することになった場合でも、管理システム50側で一括して対応するため、各端末10側で宛先リスト情報の変更を行う手間を省くことができる。
【0111】
なお、管理システム50は所定のタイミングでステップS26の処理を繰り返し実行し、宛先情報及び会議情報の更新を管理する(ステップS30)。ここで、宛先情報及び会議情報のいずれかが更新された場合に、送受信部51は、会議リスト情報(宛先リスト枠、予約ID、状態、開始時刻、名称)と、宛先リスト情報(宛先リスト枠、端末ID、状態、宛先名)とを、要求元端末(端末10aa)に送信する(ステップS31)。
【0112】
次に、要求元端末(端末10aa)の記憶・読出処理部19は、順次、管理システム50から受信した端末の状態情報、及び会議の状態情報を記憶部1000に記憶する(ステップS32)。よって、要求元端末(端末10aa)は、上記状態情報を受信することで、要求元端末(端末10aa)と通話することができる宛先端末の候補である端末10ab等の現時点のそれぞれの稼動状態や、予約された会議の状態を取得することができる。
【0113】
次に、要求元端末(端末10aa)の宛先リスト作成部20は、記憶部1000に記憶されている端末及び会議の状態情報に基づいて、宛先候補としての端末10の状態を反映させた宛先リスト及び予約された会議の状態を反映させた会議の状態を反映させた会議リストを作成すると共に、表示制御部16が、図4に示されているディスプレイ120に対して、宛先リスト及び会議リストを表示するタイミングを制御する(ステップS34)。
【0114】
以上より、図21に示されているように、宛先リスト枠311−1に各宛先名311−2等及び各状態情報を反映させたアイコン311−3a等が表示された状態の宛先リストをディスプレイ120aaに表示させることになる。
【0115】
続いて、要求元端末(端末10aa)の利用者が図4に示されている操作ボタン108を押下して表示された会議リストの中から予約された会議を選択すると、図6に示されている操作入力受付部12は、予約された会議及びその会議に参加する宛先端末の詳細情報(会議・宛先詳細情報)の要求を受付ける(ステップS35)。要求元端末(端末10aa)の送受信部11は、要求元端末(端末10aa)の端末ID、及び選択された会議の予約IDが含まれ、この予約における宛先としての端末の通信の状態の取得を要求する旨を示す会議・宛先詳細要求情報を、管理システム50へ送信する(ステップS36)。これにより、管理システム50の送受信部51は、会議・宛先詳細要求情報を受信することにより、所定の通信の予約における所定の宛先としての端末の通信の状態の取得の要求を受付ける。
【0116】
次に、管理システム50の会議情報作成部64は、要求元端末(端末10aa)によって選択された会議及びその会議に参加する宛先端末に関する会議・宛先詳細情報を作成する(ステップS37)。会議・宛先詳細情報を作成する処理について図22を用いて詳細に説明する。図22は、会議・宛先詳細情報を作成する処理を示したフロー図である。管理システム50の端末抽出部54は、要求元端末(端末10aa)の端末ID「01aa」を検索キーとして、宛先リスト管理DB5004の宛先リスト管理テーブル(図12参照)を検索し、要求元端末(端末10aa)と通信することができる宛先端末の候補の端末IDを読み出すことによって抽出する(ステップS37−1)。
【0117】
続いて、管理システム50の予約内容抽出部61は、要求元端末(端末10aa)から送信された会議・宛先詳細要求情報に含まれる予約IDを検索キーとして、予約管理DB5009の予約管理テーブル(図16参照)を検索し、予約された会議に参加する参加端末の端末ID(参加端末ID)を抽出する(ステップS37−2)。次に、端末状態取得部55は、予約内容抽出部61によって抽出された参加端末ID毎に、参加端末IDを検索キーとして、端末管理DB5003の端末管理テーブル(図11参照)を検索し、稼動状態を読み出すことにより、参加端末の稼動状態を抽出する(ステップS37−3)。
【0118】
更に状態決定部63は、予約内容抽出部61によって抽出された参加端末IDが、端末抽出部54によって抽出された宛先端末の候補の端末IDのいずれかと同一であるかを判断する(ステップS37−5)。ステップS37−5で、参加端末IDが、宛先端末の候補の端末IDのいずれかと同一でない場合は(ステップS37−5のNO)、状態決定部63は、この参加端末IDによって識別される参加端末の状態を「不明」に決定する(ステップS37−9)。この場合、参加端末は要求元端末(端末10aa)の宛先端末の候補でないためである。
【0119】
更に状態決定部63は、端末状態取得部55によって抽出された稼動状態が「通話中」であるかを判断する(ステップS37−6)。端末状態取得部55によって抽出された稼動状態が「通話中」でない場合(ステップS37−6のNO)、状態決定部63は、この参加端末IDによって識別される参加端末の状態を、ステップS37−3で端末状態取得部55によって抽出された稼動状態(例えば、「オフライン」)に決定する(ステップS37−10)。端末状態取得部55によって抽出された稼動状態が「通話中」である場合(ステップS37−6のYES)、セッション抽出部62は、予約内容抽出部61によって抽出された参加端末IDを検索キーとして、セッション管理DB5005のセッション管理テーブル(図13参照)を検索し、この参加端末IDに対応した予約IDを抽出する(ステップS37−7)。
【0120】
続いて、状態決定部63は、予約内容抽出部61によって抽出された予約IDによって識別される予約が、要求元端末(端末10aa)から送信された会議・宛先詳細要求情報に含まれる予約IDによって識別される予約と同一であるか否かを判断する(ステップS37−8)。ここで、参加端末IDに対応した予約IDと、要求元端末(端末10aa)から送信された予約IDとが同一である場合(ステップS37−8のYES)、状態決定部63は、この参加端末IDによって識別される参加端末の予約に関する状態を「入室中」(第1の状態)に決定する(ステップS37−11)。要求元端末(端末10aa)によって選択された予約IDによって識別される予約に基づく会議(セッション)を参加端末が既に開始しているためである。参加端末IDに対応した予約IDと、要求元端末(端末10aa)から送信された予約IDとが異なる場合(ステップS37−8のNO)、状態決定部63は、この参加端末IDによって識別される参加端末の予約に関する状態を「使用中」(第2の状態)に決定する(ステップS37−12)。参加端末は、要求元端末(端末10aa)によって選択された予約IDによって識別される予約に基づくセッションとは異なるセッションを実行しているためである。管理システム50はステップS37−3からステップS37−9乃至11までの処理を、予約内容抽出部61によって抽出された参加端末ID毎に繰り返す。これにより、会議情報作成部64は、予約内容抽出部61によって抽出された参加端末ID毎に、状態決定部63によって決定された参加端末の予約に関する通信の状態を示す状態情報を含む会議・宛先詳細情報を作成する(ステップS37−13)。この状態情報には、「入室中」の状態を示す情報(第1の状態情報)、「使用中」の状態を示す情報(第2の状態情報)等が含まれる。作成された会議・宛先詳細情報の一例を図23に示す。
【0121】
次に、管理システム50の送受信部51は、会議情報作成部64によって作成された会議・宛先詳細情報と、要求元端末(端末10aa)から送信された会議・宛先詳細要求情報に含まれる予約IDとを、要求元端末(端末10aa)に送信する(ステップS38)。これにより、要求元端末(端末10aa)の宛先リスト作成部20は、管理システム50から送信された会議・宛先詳細情報、及び、記憶部1000に記憶されている会議リスト情報、宛先リスト情報に基づいて、参加端末の予約に関する通信の状態を反映させた会議・宛先詳細リストを作成する。更に、表示制御部16は、図4に示されているディスプレイ120に対して、会議・宛先詳細リストを表示するタイミングを制御する(ステップS39)。
【0122】
以上より、図24に示されているように、ディスプレイ120には会議開始時刻及び会議名314、各宛先名311−2及び会議又は参加端末の状態を反映させたアイコン311−3a等が表示された状態の宛先リストをディスプレイ120aaに表示される。ここで、参加端末の状態が「通話中」の場合には、状態決定部63によって決定された状態に基づいて、「入室中」の状態を示すアイコン311−3d、「使用中」の状態を示すアイコン311−3e、「不明」の状態を示すアイコン311−3f等が表示される。これにより、要求元端末(端末10aa)の利用者は参加端末の予約に関する通信の状態を把握することができるので、この通信の状態に応じてセッションに参加することが可能となる。なお、表示制御部16は、予約されたセッションへの参加を受付ける入室ボタン312、予約されたセッションには参加せず宛先リスト及び会議リストが表示された画面(図21参照)に戻るためのキャンセルボタン313を会議・宛先詳細リストとともに表示することができる。これにより、要求元端末(端末10aa)は、会議・宛先詳細リストが表示された画面から、予約された会議への参加を受付けることができる。
【0123】
一方、他の端末10でも、上記ステップS21と同様に、利用者が図5に示されている電源スイッチ109をONにすると、図6に示されている操作入力受付部12が電源ONを受け付け、上記ステップS22〜S39の処理と同様の処理を行うため、その説明を省略する。
【0124】
続いて、図25を用いて、要求元端末(端末10aa)が予約されたセッションに参加する場合の処理を説明する。図25は、要求元端末(端末10aa)が予約されたセッションに参加するための処理を示したシーケンス図である。なお、図25では、全て管理情報用セッションseiによって、各種管理情報が送受信される。また、本実施形態においては、要求元端末(端末10aa)は、会議・宛先詳細リストとともに表示された入室ボタン312の選択を受付けることにより、予約されたセッションへの参加の要求を受付ける。以下、所定の入室ボタン312の選択を受付けられた場合について説明を続ける。
【0125】
まず、要求元端末(端末10aa)の利用者が図4に示されている操作ボタン108を押下して入室ボタン312を選択すると、図6に示されている操作入力受付部12は、予約されたセッションへの参加の要求を受付ける(ステップS41)。端末10aaの送受信部11は、要求元端末(端末10aa)の端末ID、及び選択され予約を識別するための予約IDが含まれ、セッションを開始したい旨を示す開始要求情報(通信状況情報の一例)を、管理システム50へ送信する(ステップS42)。これにより、管理システム50の送受信部51は、上記開始要求情報を受信すると共に、送信元である要求元端末(端末10aa)のIPアドレスを把握することになる。
【0126】
そして、状態管理部53は、開始要求情報に含まれる要求元端末(端末10aa)の端末IDに基づき、端末管理DB5003の端末管理テーブル(図11参照)において、上記端末IDが含まれるレコードの稼動状態のフィールド部分を、「通話中」に変更する(ステップS43)。なお、この状態では、要求元端末(端末10aa)は、通話を開始していないが、通話中状態となり、他の端末10が端末10aaと通話しようとすると、いわゆる通話中状態を示す旨の音声又は表示が出力される。
【0127】
次に、管理システム50は、要求元端末(端末10aa)によって選択された予約に基づく通信を実行するためのセッション(画像・音声データ用セッションsed)の管理を行う(ステップS44)。セッションの管理を行うための処理について図26を用いて詳細に説明する。図26は、セッションの管理を行うための処理を示したフロー図である。まず、管理システム50のセッション抽出部62は、開始要求情報に含まれる予約IDを検索キーとして、セッション管理DB5005のセッション管理テーブル(図13参照)を検索し、この予約IDに対応したセッションID及び中継装置IDを抽出する(ステップS44−1)。続いて、セッション管理部57は、ステップS44−1で予約IDに対応したセッションIDが抽出されたかを判断する(ステップS44−2)。
【0128】
ステップS44−2でセッションIDが抽出された場合は(ステップS44−2のYES)、セッション管理部57は、セッション管理DB5005のセッション管理テーブル(図13参照)の抽出されたセッションIDが含まれるレコードにおける参加端末IDのフィールド部分に、開始要求情報に含まれる要求元端末(端末10aa)の端末IDを記憶して管理する(ステップS44−3)。ステップS44−2でセッションIDが抽出されなかった場合は(ステップS44−2のNO)、セッションID生成部56aは、要求元端末(端末10aa)によって選択された予約に基づき端末間でコンテンツデータが通信されるセッション(画像・音声データ用セッションsed)を識別するためのセッションIDを生成する(ステップS44−4)。
【0129】
次に、管理システム50は、要求元端末(端末10aa)によって選択された予約に基づく通信を実行するためのセッション(画像・音声データ用セッションsed)で画像・音声データを中継する中継装置30を選択するための処理を実行する。この場合、先ず、管理システム50の予約内容抽出部61は、要求元端末(端末10aa)から送信された開始要求情報に含まれる予約IDを検索キーとして、予約管理DB5009の予約管理テーブル(図16参照)を検索し、予約がされた会議に参加する端末10の端末ID(参加端末ID)を抽出する(ステップS44−5)。次に、端末状態取得部55は、予約内容抽出部61によって抽出された参加端末IDを検索キーとして、端末管理DB5003の端末管理テーブル(図11参照)を検索し、稼動状態を読み出すことにより、参加端末の稼動状態を抽出する(ステップS44−6)。
【0130】
続いて、中継装置抽出部56bは、予約内容抽出部61によって抽出された参加端末IDのうち稼動状態が「オンライン」の参加端末の参加端末IDに基づいて、中継装置選択管理DB5008の中継装置選択管理テーブル(図15参照)を検索することにより、参加端末に対応する中継装置IDを抽出する(ステップS44−7)。選択部56cは、抽出された中継装置IDに基づき、このセッションで画像・音声データを中継する中継装置を選択する(ステップS44−8)。ここで、「オンライン」の参加端末が複数あり、複数の中継装置IDが抽出された場合に、抽出された各中継装置IDが同一でないときは、選択部56cは、中継装置30eを、画像・音声データを中継するための中継装置に選択する。
【0131】
中継装置30の選択が完了すると、セッション管理部57は、ステップS44−4で生成されたセッションID、開始要求情報に含まれる要求元端末(端末10aa)の端末ID及び予約ID、ステップS44−8で選択された中継装置の中継装置IDを、セッション管理DB5005に関連付けて記憶させる(ステップS44−9)。
【0132】
次に、図6に示されている送受信部51は、ステップS44−1で抽出された中継装置ID又はステップS44−8で選択された中継装置IDと、ステップS44−1で抽出されたセッションID又はステップS44−4で生成されたセッションIDと、を含み選択された中継装置30に接続するための中継装置接続情報を要求元端末(端末10aa)に送信する(ステップS45)。なお、中継装置接続情報には、中継装置30のIPアドレスを含めることができる。この場合、送受信部51は、ステップS44−1で抽出された中継装置ID又はステップS44−8で選択された中継装置IDに対応した中継装置のIPアドレスを中継装置管理DB5001の中継装置管理テーブル(図9参照)から抽出し、要求元端末(端末10aa)に送信することができる。これにより、要求元端末(端末10aa)は、セッションIDにおけるセッションの実行において、画像・音声データの中継に用いられる中継装置30に接続するために用いられる中継装置接続情報を把握することができる。
【0133】
続いて、管理システム50の送受信部51は、通信ネットワーク2を介して選択された中継装置30へ、中継を開始する旨の要求が示された中継開始要求情報を送信する(ステップS46)。この中継開始要求情報には、中継される要求元端末(端末10aa)のIPアドレス「1.2.1.3」、及びステップS44−1で抽出されたセッションID又はステップS44−4で生成されたセッションIDが含まれている。これにより、中継装置30は、要求元端末(端末10aa)によって選択された予約に基づくセッションに参加する端末間で、低解像度、中解像度、及び高解像度の3つ画像データ、並びに、音声データを中継する旨を把握することができる。
【0134】
要求元端末(端末10aa)は、管理システム50から送信された中継装置接続情報を用いて選択された中継装置30との接続を確立し(ステップS47)、低解像度、中解像度、及び高解像度の3つ画像データ、並びに、音声データを通信する。これにより、要求元端末(端末10aa)は、ステップS41乃至S47と同様の処理により同じ予約に基づき中継装置30との接続を確立した参加端末と、画像・音声データを相互に通信し、テレビ会議を開始することができる。
【0135】
続いて、図6及び図27を用いて、要求元端末(端末10aa)と参加端末(ここでは、端末10dbとする)との間で、テレビ会議の通話を行うために、画像データ及び音声データを送受信する処理を説明する。なお、端末10aaから端末10dbに画像データ及び音声データを送信する一方向の処理と、端末10dbから端末10aaに画像データ及び音声データを送信する逆方向の処理とで、画像データ及び音声データの送受信や後述の遅延時間の検出等は同じ処理であるため、上記一方向の通信について説明し、上記逆方向の通信は省略する。
【0136】
まず、要求元端末(端末10aa)は、画像・音声データ用セッションsedによって、撮像部14で撮像された被写体の画像データ、及び音声入力部15aで入力された音声の音声データを、送受信部11から通信ネットワーク2を介して中継装置30へ送信する(ステップS81)。なお、本実施形態では、図2に示されている低解像度、中解像度、及び高解像度の3つから成る高画質の画像データ、並びに、音声データを送信している。これにより、中継装置30では、送受信部31で上記3つの解像度の画像データ及び音声データを受信する。そして、データ品質確認部33が、参加端末(端末10db)のIPアドレス「1.3.2.4」を検索キーとして、変更品質管理DB3001の変更品質管理テーブル(図8参照)を検索し、対応した中継する画像データの画質を抽出することで、中継する画像データの画像の品質を確認する(ステップS82)。本実施形態では、確認された画像データの画像の画質が「高画質」であり、送受信部31で受信した画像データの画質と同じであるため、中継装置30は、画像・音声データ用セッションsedによって、そのままの画質の画像データ、及びそのままの音質の音声データで、参加端末(端末10db)に送信する(ステップS83)。これにより、参加端末(端末10db)は、送受信部11で画像データ及び音声データを受信し、表示制御部16がディスプレイ120に上記画像データに基づく画像を表示させると共に、音声出力部15bが音声データに基づく音声を出力させることができる。
【0137】
次に、参加端末(端末10db)の遅延検出部18は、送受信部11で受信された画像データの受信の遅延時間を一定時間毎(例えば、1秒毎)に検出する(ステップS84)。なお、本実施形態では、遅延時間が200(ms)である場合について、以下説明を続ける。
【0138】
参加端末(端末10db)の送受信部11は、管理情報用セッションseiによって、通信ネットワーク2を介して管理システム50へ、遅延時間「200(ms)」を示す遅延情報を送信する(ステップS85)。これにより、管理システム50は、遅延時間を把握すると共に、遅延情報の送信元である端末10dbのIPアドレス「1.3.2.4」を把握することができる。
【0139】
次に、管理システム50の遅延時間管理部60は、上記宛先端末(端末10db)のIPアドレス「1.3.2.4」を検索キーとして、端末管理DB5003の端末管理テーブル(図11参照)を検索することで、対応する端末ID「01db」を抽出し、更に、セッション管理DB5005(図6参照)において、上記端末ID「01db」のレコードにおける遅延時間のフィールド部分に、上記遅延情報で示されている遅延時間「200(ms)」を記憶して管理する(ステップS86)。
【0140】
次に、品質決定部58は、上記遅延時間「200(ms)」を検索キーとして、品質管理DB5007の品質管理テーブル(図14参照)を検索し、対応する画像データの画質「中画質」を抽出することで、画質を「中画質」に決定する(ステップS87)。
【0141】
次に、送受信部51は、セッション管理DBのセッション管理テーブル(図13参照)において、上記端末ID「01db」に関連付けられている中継装置IDを検索キーとして、中継装置管理DB5001の中継装置管理テーブル(図9参照)を検索し、対応する中継装置30のIPアドレスを抽出する(ステップS88)。そして、送受信部51は、管理情報用セッションseiによって、通信ネットワーク2を介して中継装置30へ、上記ステップS87によって決定された画像データの画質「中画質」を示す品質情報を送信する(ステップS89)。この品質情報には、上記ステップS86において検索キーとして用いた宛先端末(端末10db)のIPアドレス「1.3.2.4」が含まれている。これにより、中継装置30では、変更品質管理部34が、変更品質管理DB3001の変更品質管理テーブル(図8参照)に、送信先の端末10(ここでは、宛先端末(端末10db))のIPアドレス「1.3.2.4」、及び中継される画像データの画質「中画質」を関連付けて記憶して管理する(ステップS90)。
【0142】
次に、参加端末(端末10aa)は、引き続き上記ステップS81と同様に、画像・音声データ用セッションsedによって、中継装置30へ、低画質、中画質、及び高画質の3つから成る高画質の画像データ、並びに、音声データを送信する(ステップS91)。これにより、中継装置30では、上記ステップS82と同様に、データ品質確認部33が、宛先端末(端末10db)のIPアドレス「1.3.2.4」を検索キーとして、変更品質管理DB3001の変更品質管理テーブル(図8参照)を検索し、対応した中継する画像データの画質「中画質」を抽出することで、中継される画像データの画像の品質を確認する(ステップS92)。本実施形態では、確認された画像データの画質が「中画質」であり、送受信部31で受信された画像データの画質「高画質」よりも低くなるため、データ品質変更部35は、画像データの画質を「高画質」から「中画質」に抑制することで、画像データの画像の品質を変更する(ステップS93)。そして、送受信部31は、画像・音声データ用セッションsedによって、通信ネットワーク2を介して参加端末(端末10db)へ、上記画像データの画質が「中画質」に変更された画像データ、及び音声の音質が変更されていない音声データを送信する(ステップS94)。このように、画像データを受信する参加端末(端末10db)で、受信の遅延が生じた場合には、中継装置30は画像の品質を変更し、テレビ会議に参加している人に違和感を与えないようにすることができる。
【0143】
<<実施形態の主な効果>>
以上説明したように本実施形態によれば、管理システム50のセッション管理DB5005のセッション管理テーブル(図13参照)は、端末が予約に基づく通信を実行する場合に、端末10を識別するための端末IDと、予約を識別するための予約IDと、を関連付けて管理する。管理システム50のセッション抽出部62は、所定の通信の予約がされた宛先端末を識別するための端末IDに基づいて、セッション管理テーブルから予約IDを抽出する。また、管理システム50の状態決定部63は、抽出された予約IDによって識別される予約が所定の通信の予約と同一であるか否かに基づいて、宛先としての端末の所定の通信の予約に基づく状態を決定する。これにより、宛先端末が所定の予約に基づく通信を実行しているか否かが判断できるようになるので、宛先端末が所定の予約に基づく通信を開始してからテレビ会議を開始したい場合に、宛先端末の通信の状態を他の通信手段によって確認する必要がなくなる。
【0144】
また、本実施形態によれば、管理システム50の予約管理DB5009の予約管理テーブル(図16参照)は、端末間の通信の予約がされた場合に、予約を識別するための予約IDと、通信の予約がされた端末を識別するための端末IDと、を関連付けて管理する。また、予約内容抽出部61は、送受信部51によって受付けられた予約IDに基づいて、宛先端末の端末IDを予約管理テーブルから抽出する。これにより、要求元端末は、宛先端末の状態を取得する際に宛先端末の端末IDを指定する必要がなくなる。
【0145】
また、本実施形態によれば、状態決定部63は、セッション抽出部62によって抽出された予約IDと送受信部51によって受付けられた予約IDとが同一である場合は、宛先端末の状態を「入室中」に決定し、同一でない場合は、宛先端末の所定の状態を「使用中」に決定する。これにより管理システムは、宛先としての端末の所定の通信の予約に基づく状態を容易に決定できる。
【0146】
<<実施形態の補足>>
また、上記各実施形態における管理システム50、及びプログラム提供システム90は、単一のコンピュータによって構築されてもよいし、各部(機能又は手段)を分割して任意に割り当てられた複数のコンピュータによって構築されていてもよい。また、プログラム提供システム90が単一のコンピュータによって構築されている場合には、プログラム提供システム90によって送信されるプログラムは、複数のモジュールに分けて送信されるようにしてもよいし、分けないで送信されるようにしてもよい。更に、プログラム提供システム90が複数のコンピュータによって構築されている場合には、複数のモジュールが分けられた状態で、各コンピュータから送信されるようにしてもよい。
【0147】
また、上記本実施形態の端末用プログラム、中継装置用プログラム、及び伝送管理用プログラムが記憶された記録媒体、並びに、これらプログラムが記憶されたHD204、及びこのHD204を備えたプログラム提供システム90は、いずれもプログラム製品(Program Product)として、国内又は国外へ、上記端末用プログラム、中継装置用プログラム、及び伝送管理用プログラムが利用者等に提供される場合に用いられる。
【0148】
更に、上記実施形態では、図8に示されている変更品質管理テーブル、及び図14に示されている品質管理テーブルによって、中継装置30で中継される画像データの画像の品質の一例として、画像データの画像の解像度に着目して管理したが、これに限られるものではなく、品質の他の例として、画像データの画質の深度、音声データの音声におけるサンプリング周波数、音声データの音声におけるビット長などに着目して管理してもよい。
【0149】
また、図9、図11、及び図13では、受信日時について管理しているが、これに限るものではなく、受信日時のうち少なくとも受信時間を管理すればよい。
【0150】
更に、上記実施形態では、図9で中継装置のIPアドレス、図11で端末のIPアドレスを管理することとしたが、これに限るものではなく、通信ネットワーク2上で中継装置30を特定するための中継装置特定情報、又は通信ネットワーク2上で端末10を特定するための端末特定情報であれば、それぞれのFQDN(Fully Qualified Domain Name)を管理してもよい。この場合、周知のDNS(Domain Name System)サーバによって、FQDNに対応するIPアドレスが取得されることになる。なお、「通信ネットワーク2で中継装置30を特定するための中継装置特定情報」だけでなく、「通信ネットワーク2上における中継装置30への接続先を示した中継装置接続先情報」、又は「通信ネットワーク2上における中継装置30への宛先を示した中継装置宛先情報」と表現してもよい。同じく、「通信ネットワーク2で端末10を特定するための端末特定情報」だけでなく、「通信ネットワーク2上における端末10への接続先を示した端末接続先情報」、又は「通信ネットワーク2上における端末10への宛先を示した端末宛先情報」と表現してもよい。
【0151】
本実施形態において、「テレビ会議」は、「ビデオ会議」と置き換え可能な用語として用いられている。
【0152】
また、上記実施形態では、伝送システム1の一例として、テレビ会議システムの場合について説明したが、これに限るものではなく、IP(Internet Protocol)電話や、インターネット電話等の電話システムであってもよい。また、伝送システム1は、カーナビゲーションシステムであってもよい。この場合、例えば、端末10の一方が自動車に搭載されたカーナビゲーション装置に相当し、端末10の他方が、カーナビゲーションを管理する管理センターの管理端末若しくは管理サーバ、又は他の自動車に搭載されているカーナビゲーション装置に相当する。更に、伝送システム1は、音声会議システム、又はPC(Personal Computer)画面共有システムであっても良い。
【0153】
伝送システム1は、携帯電話機の通信システムであってもよい。この場合、例えば、端末310は携帯電話機に相当する。この場合の宛先リストの表示例は、図28に示されている。図28は、他の実施形態の宛先リストを示す概念図である。即ち、携帯電話機としての端末310は、携帯電話機の本体310−1、この本体310−1に設けられたメニュー画面表示ボタン310−2、本体310−1に設けられた表示部310−3、本体310―1の下部に設けられたマイク310−4、本体310−1に設けられたスピーカ310−5を備えている。このうち、「メニュー画面表示ボタン」310−2は、各種アプリケーションを示すアイコンが表示されているメニュー画面を表示させるためのボタンである。表示部310−3は、タッチパネルになっており、利用者が宛先名を選択することで、相手の携帯電話機と通話を行うことができる。
【0154】
また、上記実施形態では、コンテンツデータの一例として、画像データ及び音声データについて説明したが、これに限るものではなく、触覚(touch)データであってもよい。この場合、一方の端末側でユーザが接触した感覚が、他方の端末側に伝達される。更に、コンテンツデータは、嗅覚(smell)データであってもよい。この場合、一方の端末側の匂い(臭い)が、他の端末側に伝達される。また、コンテンツデータは、画像データ、音声データ、触覚データ、及び嗅覚データのうち、少なくとも1つのデータであればよい。
【0155】
また、上記実施形態では、伝送システム1によってテレビ会議をする場合について説明したが、これに限るものではなく、打ち合わせ、家族間や友人間等の一般的な会話、又は、一方向での情報の提示に使用されても構わない。
【符号の説明】
【0156】
1 伝送システム
10 伝送端末
11 送受信部(受付部の一例、送信部の一例)
12 操作入力受付部
13 ログイン要求部
14 撮像部
15a 音声入力部
15b 音声出力部
16 表示制御部
18 遅延検出部
19 記憶・読出処理部
20 宛先リスト作成部
30 中継装置
31 送受信部
32 状態検知部
33 データ品質確認部
34 変更品質管理部
35 データ品質変更部
39 記憶・読出処理部
50 伝送管理システム
51 送受信部
52 端末認証部
53 状態管理部
54 端末抽出部
55 端末状態取得部
56 中継装置選択部
57 セッション管理部(予約抽出部の一例)
58 品質決定部
60 遅延時間管理部
61 予約内容抽出部(予約端末抽出部の一例)
62 セッション抽出部
63 状態決定部(判断部の一例)
64 会議情報作成部
70 ルータ
90 プログラム提供システム
100 メンテナンスシステム
120 ディスプレイ
1000 記憶部
3000 記憶部
3001 変更品質管理DB
5000 記憶部
5001 中継装置管理DB
5002 端末認証管理DB
5003 端末管理DB
5004 宛先リスト管理DB
5005 セッション管理DB(通信管理部の一例)
5007 品質管理DB
5008 中継装置選択管理DB
5009 予約管理DB(予約管理部の一例)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0157】
【特許文献1】特許第4292544号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
伝送端末が予約に基づく通信を実行する場合に、前記伝送端末を識別するための伝送端末識別情報と、前記予約を識別するための予約識別情報と、を関連付けて管理する通信管理部と、
第1の伝送端末が所定の予約に基づく通信を実行する場合に、第2の伝送端末の状態の取得の要求を前記第1の伝送端末から受付ける受付部と、
前記受付部によって前記要求が受付けられると、前記第2の伝送端末を識別するための伝送端末識別情報に関連付けられた予約識別情報を前記通信管理部から抽出する予約抽出部と、
前記予約抽出部によって抽出された前記予約識別情報によって識別される予約が前記所定の予約であるか否かを判断する判断部と、
前記判断部によって前記所定の予約であると判断された場合には、第1の状態を示す第1の状態情報を前記第1の伝送端末に送信し、前記所定の予約でないと判断された場合には、第2の状態を示す第2の状態情報を前記第1の伝送端末に送信する送信部と、を有することを特徴とする伝送管理システム。
【請求項2】
前記伝送端末間の通信の予約がされた場合に、前記予約を識別するための予約識別情報と、前記通信の予約がされた伝送端末を識別するための伝送端末識別情報と、を関連付けて管理する予約管理部と、
前記受付部によって前記要求が受付けられると、前記所定の予約を識別するための予約識別情報に関連付けられた第2の伝送端末の伝送端末識別情報を前記予約管理部から抽出する予約端末抽出部を有することを特徴とする請求項1に記載の伝送管理システム。
【請求項3】
前記判断部が、前記予約抽出部によって抽出された予約識別情報と前記所定の予約を識別するための予約識別情報とが同一である場合は、前記所定の予約であると判断し、前記予約抽出部によって抽出された予約識別情報と前記所定の予約を識別するための予約識別情報とが同一でない場合は、前記所定の予約でないと判断することを特徴とする請求項1又は2に記載の伝送管理システム。
【請求項4】
通信ネットワークを介してコンテーツデータを相互に通信する複数の伝送端末と、
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の伝送管理システムと、を有することを特徴とする伝送システム。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の伝送管理システムに用いられる伝送管理システム用プログラムであって、
前記伝送管理システムに、
第1の伝送端末が所定の予約に基づく通信を実行する場合に、第2の伝送端末の状態の取得の要求を前記第1の伝送端末から受付ける受付処理と、
前記受付処理によって前記要求が受付けられると、前記第2の伝送端末を識別するための伝送端末識別情報に関連付けられた予約識別情報を前記通信管理部から抽出する予約抽出処理と、
前記予約抽出処理によって抽出された前記予約識別情報によって識別される予約が前記所定の予約であるか否かを判断する判断処理と、
前記判断処理によって前記所定の予約であると判断された場合には、第1の状態を示す第1の状態情報を前記第1の伝送端末に送信し、前記所定の予約でないと判断された場合には、第2の状態を示す第2の状態情報を前記第1の伝送端末に送信する送信処理と、を実行させることを特徴とする伝送管理システム用プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【公開番号】特開2012−147416(P2012−147416A)
【公開日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−211015(P2011−211015)
【出願日】平成23年9月27日(2011.9.27)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】