説明

位相差フィルム、位相差フィルムの製造方法、偏光板及び表示装置

【課題】 本発明の目的は、異物故障、リターデーション斑が少ない位相差フィルム、位相差フィルムの製造方法、偏光板及び液晶表示装置を提供することである。
【解決手段】 セルロース樹脂と低揮発性可塑剤とを含有する位相差フィルムにおいて、該可塑剤の平均含有量が11〜25質量%であり、かつ陽電子消滅寿命法により求められる自由体積半径が0.250〜0.310nmであることを特徴とする位相差フィルム。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
セルロース樹脂と低揮発性可塑剤とを含有する位相差フィルムにおいて、該可塑剤の平均含有量が11〜25質量%であり、かつ陽電子消滅寿命法により求められる自由体積半径が0.250〜0.310nmであることを特徴とする位相差フィルム。
【請求項2】
前記可塑剤がポリエステル可塑剤、クエン酸エステル可塑剤、多価アルコールエステル可塑剤から選択される少なくとも1種の低揮発性可塑剤を含有することを特徴とする請求項1に記載の位相差フィルム。
【請求項3】
下記式(i)で表される面内のリターデーション値Roが23℃、55%RH下で20〜300nmの範囲であり、下記式(ii)で表される厚み方向のリターデーション値Rtが23℃、55%RH下で70〜400nmの範囲であることを特徴とする請求項1または2に記載の位相差フィルム。
式(i) Ro=(nx−ny)×d
式(ii) Rt=((nx+ny)/2−nz)×d
〔式中、nxはフィルム面内の屈折率が最も大きい方向の屈折率、nyはnxに直角な方向でのフィルム面内の屈折率、nzはフィルムの厚み方向の屈折率、dはフィルムの厚み(nm)をそれぞれ表す。〕
【請求項4】
溶液流延法によってセルロース樹脂と可塑剤とを含有する位相差フィルムの製造方法であって、該可塑剤の平均含有量が固形分あたり11〜25質量%となるように少なくともセルロース樹脂と可塑剤とを含有する溶液を支持体上に流延した後、剥離したウェブを乾燥させ、これを延伸した後、更に乾燥させ、105〜155℃、雰囲気置換率12〜45回/時間の熱処理工程で熱処理することを特徴とする位相差フィルムの製造方法。
【請求項5】
前記熱処理工程が、下式で表される可塑剤飛散率が0.5%以下である熱処理であることを特徴とする請求項4に記載の位相差フィルムの製造方法。
可塑剤飛散率=((熱処理工程前の固形分100g中の可塑剤含有量(g)−熱処理工程後の固形分100g中の可塑剤含有量(g))/熱処理工程後の固形分100g)×100(%)
【請求項6】
少なくとも一方の表面の可塑剤含有量が平均可塑剤含有量の30〜90質量%の範囲であるウェブを少なくとも一方向に対して1.1〜2倍延伸した後、熱処理することを特徴とする請求項4または5に記載の位相差フィルムの製造方法。
【請求項7】
少なくとも一方の面を鹸化処理した請求項1〜3のいずれか1項に記載の位相差フィルムと偏光子と反射防止フィルムとを貼合したことを特徴とする偏光板。
【請求項8】
前記反射防止フィルムが中空微粒子を含む低屈折率層を有することを特徴とする請求項7に記載の偏光板。
【請求項9】
直下型バックライトを有し、かつ請求項7または8に記載の偏光板を用いたことを特徴とする表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−259494(P2006−259494A)
【公開日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−79216(P2005−79216)
【出願日】平成17年3月18日(2005.3.18)
【出願人】(303000408)コニカミノルタオプト株式会社 (3,255)
【Fターム(参考)】