説明

作業車

【課題】充電用接続部に対して外部給電設備を適切に接続できなくなる、或いは、充電用接続部の損傷を招くという問題の発生を防止することができ、しかも、充電用接続部に外部給電設備を接続したまま、誤って始動させてしまうのを防止すること。
【解決手段】充電用接続部24を被覆する被覆位置に装着自在な電力供給状態切換用スイッチ26が備えられ、その電力供給状態切換用スイッチ26は、被覆位置に装着された状態で、キー部材29の操作によって、バッテリから電動モータへの電力供給を可能とするON状態とバッテリから電動モータへの電力供給を不能とするOFF状態とに切換自在であり、且つ、被覆位置から取り外し自在に構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バッテリから給電を受ける電動モータと、前記バッテリへの充電を行う場合に外部給電設備に接続する充電用接続部とを備えた作業車に関する。
【背景技術】
【0002】
上記のような作業車として、従来、カッター等の作動部材を駆動するために電動モータが備えられた芝刈機等が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1に記載の作業車では、バッテリから電動モータへの電力供給を可能とするON状態とバッテリから電動モータへの電力供給を不能とするOFF状態とに切換自在な電力供給状態切換用スイッチが備えられ、充電用接続部は、電力供給状態切換用スイッチと間隔を隔てた位置に配置されている。そして、作業車にて作業を行う場合には、電力供給状態切換用スイッチのキー孔にキー部材を挿入して回動操作することにより、電力供給状態切換用スイッチをOFF状態からON状態に切り換え、バッテリから電動モータに給電して電動モータにてカッター等の作動部材を駆動している。バッテリへの充電を行う場合には、キー部材にて電力供給状態切換用スイッチをOFF状態とし、バッテリから電動モータへの電力供給を不能とした状態において、外部給電設備を充電用接続部に接続してバッテリへの充電を行っている。
【0003】
また、特許文献1に記載の作業車では、バッテリから電動モータへの電力供給を可能とした状態でのバッテリへの充電を不能とするために、キー部材を回動操作して電力供給状態切換用スイッチをON状態に切り換えると、充電用接続部の一部をキー部材にて覆うようにして、充電用接続部に外部給電設備が接続されるのを防止している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−191750号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1に記載の作業車では、電力供給状態切換用スイッチがON状態に切り換えられた場合に、充電用接続部の一部がキー部材にて覆われているものの、電力供給状態切換用スイッチがOFF状態に切り換えられている場合等、基本的には、充電用接続部は外部に露出されている。よって、充電用接続部が、風雨に曝されており、塵埃等の異物が侵入し易く、それに伴って、充電用接続部に対して外部給電設備を適切に接続できなくなる、或いは、充電用接続部の損傷を招くという問題を生じる。
【0006】
また、上記のような作業車では、充電用接続部に外部給電設備を接続したまま、誤って作業車を始動させてしまうと、例えば、充電用接続部に外部給電設備を接続したまま、作業車を走行させてしまうことになり、充電用接続部と外部給電設備を接続するコード等の破損を招く等の問題も生じる。したがって、充電用接続部に外部給電設備を接続したまま、誤って作業車を始動させてしまうのを防止することも求められている。
【0007】
本発明は、かかる点に着目してなされたものであり、その目的は、充電用接続部に対して外部給電設備を適切に接続できなくなる、或いは、充電用接続部の損傷を招くという問題の発生を防止することができ、しかも、充電用接続部に外部給電設備を接続したまま、誤って始動させてしまうのを防止することができる作業車を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的を達成するために、本発明に係る作業車の特徴構成は、バッテリから給電を受ける電動モータと、前記バッテリへの充電を行う場合に外部給電設備に接続する充電用接続部とを備えた作業車において、
前記充電用接続部を被覆する被覆位置に装着自在な電力供給状態切換用スイッチが備えられ、その電力供給状態切換用スイッチは、前記被覆位置に装着された状態で、キー部材の操作によって、前記バッテリから前記電動モータへの電力供給を可能とするON状態と前記バッテリから前記電動モータへの電力供給を不能とするOFF状態とに切換自在であり、且つ、前記被覆位置から取り外し自在に構成されている点にある。
【0009】
本特徴構成によれば、電力供給状態切換用スイッチが、充電用接続部を被覆する被覆位置に装着自在であるので、被覆位置に装着された電力供給状態切換用スイッチにて充電用接続部を覆うことができ、充電用接続部が外部に露出するのを防止することができる。したがって、充電用接続部が風雨に曝されるのを防止するとともに、充電用接続部に塵埃等の異物が侵入するのも防止することができ、充電用接続部に対して外部給電設備を適切に接続できなくなる、或いは、充電用接続部の損傷を招くという問題の発生を防止することができる。
そして、電力供給状態切換用スイッチは、被覆位置に装着できるだけでなく、その被覆位置から取り外し自在であるので、被覆位置から取り外すことで、充電用接続部に対して外部給電設備を接続できる状態とすることができる。よって、電力供給状態切換用スイッチが邪魔になることなく、バッテリへの充電を適切に行うことができる。
【0010】
しかも、電力供給状態切換用スイッチは、被覆位置に装着された状態で、バッテリから電動モータへの電力供給を可能とするON状態とバッテリから電動モータへの電力供給を不能とするOFF状態とに切換自在なスイッチとなっている。これにより、電力供給状態切換用スイッチを被覆位置に装着しなければ、バッテリから電動モータへの電力供給を可能とするON状態に電力供給状態切換用スイッチを切り換えることができない。よって、充電用接続部に外部給電設備を接続したままでは、電力供給状態切換用スイッチが被覆位置から取り外されており、電力供給状態切換用スイッチをON状態に切り換えることができず、電動モータを駆動させることができない。その結果、充電用接続部に外部給電設備を接続したまま、誤って作業車を始動させてしまうのを防止することができる。
【0011】
本発明に係る作業車の更なる特徴構成は、前記電力供給状態切換用スイッチは、前記キー部材の操作により、前記バッテリへの充電を行う充電状態に切換自在に構成され、前記電力供給状態切換用スイッチが前記充電状態以外の状態に切り換えられた場合に、前記電力供給状態切換用スイッチを前記被覆位置に装着した状態にロックし、且つ、前記電力供給状態切換用スイッチが前記充電状態に切り換えられた場合に、前記電力供給状態切換用スイッチを前記被覆位置に装着した状態でのロックを解除するロック手段が備えられている点にある。
【0012】
本特徴構成によれば、ロック手段は、電力供給状態切換用スイッチが充電状態以外のOFF状態やON状態に切り換えられている場合に、電力供給状態切換用スイッチを被覆位置に装着した状態にロックするので、電力供給状態切換用スイッチのON状態とOFF状態との切り換えを行う際に、誤って電力供給状態切換用スイッチが被覆位置から外れてしまうこともなく、電力供給状態切換用スイッチのON状態とOFF状態との切り換えを適切に行うことができる。そして、ロック手段は、電力供給状態切換用スイッチが充電状態に切り換えられた場合に、電力供給状態切換用スイッチを被覆位置に装着した状態でのロックを解除するので、キー部材の操作によって電力供給状態切換用スイッチを充電状態に切り換えることで、電力供給状態切換用スイッチの被覆位置からの取り外しをも適切に行うことができる。しかも、バッテリへの充電を行う場合には、作業者によるキー部材の操作によって電力供給状態切換用スイッチを充電状態に切り換えなければ、被覆位置から電力供給状態切換用スイッチを取り外すことができないので、誤って被覆位置から電力供給状態切換用スイッチを取り外してしまうことがなく、適切な作業を行ってバッテリへの充電を行うことができる。
【0013】
本発明に係る作業車の更なる特徴構成は、前記充電用接続部は、作業車本体の内方側に引退する内方位置とその内方位置よりも外方側に位置する外方位置とに移動自在に備えられ、前記電力供給状態切換用スイッチは、前記被覆位置に装着された状態で前記充電用接続部の内方位置から外方位置への移動を規制し、且つ、前記被覆位置から取り外された状態で前記充電用接続部の内方位置から外方位置への移動を許容するように備えられている点にある。
【0014】
本特徴構成によれば、電力供給状態切換用スイッチを被覆位置に装着することで、その電力供給状態切換用スイッチによって充電用接続部の内方位置から外方位置への移動を規制するので、電力供給状態切換用スイッチを被覆位置に装着することで、充電用接続部を作業車本体の内方側の内方位置に適切に位置させて、充電用接続部の外部への露出を確実に防止できる。しかも、電力供給状態切換用スイッチを被覆位置から取り外すことで、充電用接続部の内方位置から外方位置への移動を許容するので、充電用接続部を外方位置に移動させて、外部給電設備の接続コード等を作業車本体の内方側まで延長させる等の作業が必要なく、充電用接続部に対する外部給電設備の接続を簡易に行うことができる。
【0015】
本発明に係る作業車の更なる特徴構成は、前記充電用接続部を外方位置側に付勢する付勢手段が備えられている点にある。
【0016】
上述の如く、充電用接続部を内方位置と外方位置とに移動自在に備える場合には、作業車本体の内方側に手を挿入させて、内方位置から外方位置に充電用接続部を引っ張り出さなければならないので、内方位置から外方位置に充電用接続部を移動させる方が作業者に負担がかかる。そこで、本特徴構成によれば、充電用接続部を外方位置側に付勢する付勢手段が備えることで、その付勢手段の付勢力を用いて、内方位置から外方位置への充電用接続部の移動を行うことができ、作業者の負担の軽減を図ることができる。
【0017】
本発明に係る作業車の更なる特徴構成は、前記充電用接続部が外方位置に位置する場合に前記充電接続部を位置保持する位置保持手段が備えられている点にある。
【0018】
上述の如く、充電用接続部を内方位置と外方位置とに移動自在に備える場合には、バッテリへの充電を行う際に、充電用接続部を外方位置に位置させて、その充電用接続部に外部給電設備を接続することになる。このとき、充電用接続部が内方位置側等に移動してしまうと、充電用接続部に対する外部給電設備の接続作業が行い難いものとなる。そこで、本特徴構成によれば、充電用接続部が外方位置に位置する場合に充電接続部を位置保持する位置保持手段が備えることで、外方位置に位置保持された充電用接続部に外部給電設備を接続すればよく、充電用接続部に対する外部給電設備の接続作業が行い易いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】農用トラクタの概略を示す側面図
【図2】農用トラクタの概略を示す平面におけるブロック図
【図3】農用トラクタの操縦部において被覆位置から電力供給状態切換用スイッチを取り外した状態での斜視図
【図4】電力供給状態切換用スイッチをOFF状態に切り換えて被覆位置に電力供給状態切換用スイッチを装着した状態での操縦部の断面図及び操縦部の正面図
【図5】電力供給状態切換用スイッチをON状態に切り換えて被覆位置に電力供給状態切換用スイッチを装着した状態での操縦部の断面図及び操縦部の正面図
【図6】電力供給状態切換用スイッチを充電状態に切り換えて被覆位置から電力供給状態切換用スイッチを取り外した状態での操縦部の断面図及び操縦部の正面図
【図7】別実施形態におけるロック手段を示す図
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明に係る作業車の実施形態を図面に基づいて説明する。
本発明に係る作業車が、図1及び図2に示すように、電動式の農用トラクタ1に適応されており、この農用トラクタ1は、農用トラクタ1を駆動させる原動部としての電動モータ2(例えば、交流モータ)と、その電動モータ2に給電自在なバッテリ3とを備えている。
【0021】
農用トラクタ1は、電動モータ2とミッションケース4が、板金製のハウジングフレーム5を介して連結された構造となっており、電動モータ2の下部から前方に延出された前フレーム6に操向用の前輪7が支持されている。電動モータ2から取り出される回転力は、減速機を兼ねたギアケース8から、座席シート9の下方に配置された駆動軸10を経由してミッションケース4に伝達されている。ミッションケース4の後部に配置されたデフケース11の左右に走行用の後輪12が装着されており、そのデフケース11の後面からPTO出力軸13が後ろ向きに突設されている。デフケース11の上部に連結されたシリンダケース14によって油圧駆動されるリフトアーム15が、作業装置連結用の3点リンク機構16の昇降操作を行う。
【0022】
ミッションケース4には、電動モータ2の回転動力を、後輪12に駆動するための走行出力軸(図示省略)と、耕耘装置等の作業装置を駆動するためのPTO出力軸13とに分割する動力分割手段(図示省略)を備えている。動力分割手段は、例えば、電動モータ2の回転軸と連結された太陽ギアと、この太陽ギアの内歯と同時に噛合する2つの遊星ギアとで構成することができる。第1の遊星ギアによって取り出される回転力は、座席シート9の横側部等に備えられた変速レバー17を介して操作される前後進切換用及び変速用のギア列(図示省略)とデフケース11とを経由して、後輪12のみ又は前輪7及び後輪12の双方に伝達されている。第2の遊星ギアによって取り出される回転力は、座席シート9の横側部等に備えられたPTO操作レバー18を介して操作されるPTOクラッチ(図示省略)を経由して、PTO出力軸13に伝達されている。
【0023】
電動モータ2の後方にはステアリング19や各種の表示部等を備えた操縦部20が配置され、その操縦部20の後方には運転用の座席シート9が配置され、電動モータ2の前方にはその電動モータ2に給電するためのバッテリ3が配置されている。バッテリ3の電力は、電動モータ2に隣接配置されたインバータ付きの給電回路21を介して電動モータ2に給電されるように構成されている。そして、バッテリ3に充電するために、外部給電設備22の外部側接続部23に接続する充電用接続部24(例えば、充電用プラグ)が備えられ、外部給電設備22の外部側接続部23に接続された充電用接続部24に給電される電力は、充電回路25を介してバッテリ3に充電されるように構成されている。
【0024】
本実施形態では、図1及び図2に示すように、充電用接続部24が、操縦部20のステアリング19の右側部に配置された電力供給状態切換用スイッチ26にて覆われるように配置されている。この電力供給状態切換用スイッチ26は、キー部材29の操作によって、バッテリ3から電動モータ2への電力供給を可能とするON状態とバッテリ3から電動モータ2への電力供給を不能とするOFF状態とに切換自在であり、農用トラクタ1を駆動するための始動スイッチとなっている。
【0025】
以下、充電用接続部24と電力供給状態切換用スイッチ26について説明する。
図3〜図6に示すように、充電用接続部24は、操縦部20の内方側(作業車本体の内方側に相当する)に備えられ、電力供給状態切換用スイッチ26は、その充電用接続部24を被覆する被覆位置に装着自在であるとともに、その被覆位置から取り外し自在に構成されている。図3は、電力供給状態切換用スイッチ26を被覆位置から取り外した状態での斜視図を示している。図4は、電力供給状態切換用スイッチ26をOFF状態とし、電力供給状態切換用スイッチ26を被覆位置に装着した状態を示している。図5は、電力供給状態切換用スイッチ26をON状態とし、電力供給状態切換用スイッチ26を被覆位置に装着した状態を示している。図6は、電力供給状態切換用スイッチ26を被覆位置から取り外した状態を示している。図4〜図6において、(a)は操縦部20の断面図であり、(b)は操縦部20の正面図である。
【0026】
操縦部20における被覆位置には、図3に示すように、操縦部20の内方側に凹入する装着用凹部27が形成されており、図4(a)及び図5(a)に示すように、装着用凹部27には、その装着用凹部27の奥行き方向の奥側(図4(a)及び図5(a)中X1方向側、作業業車本体の内方側に相当する)に充電用接続部24が挿入されて装着され、その充電用接続部24よりも奥行き方向の手前側(図4(a)及び図5(a)中X2方向側)に電力供給状態切換用スイッチ26が挿入されて装着自在に構成されている。そして、図3及び図6(a)に示すように、その装着用凹部27から電力供給状態切換用スイッチ26を抜き出すことで、電力供給状態切換用スイッチ26を被覆位置から取り外し自在に構成されている。電力供給状態切換用スイッチ26は、紐状体等の連結体44により操縦部20に連結されており、被覆位置から取り外した場合でも、電力供給状態切換用スイッチ26の紛失を防止している。
【0027】
被覆位置は、装着用凹部27の奥行き方向の手前側から奥側に向かう方向(図4(a)及び図5(a)中X1方向、図4(b)及び図5(b)中紙面の表側から裏側に向かう方向)において、被覆位置に装着される電力供給状態切換用スイッチ26と充電用接続部24(図4(b)及び図5(b)中点線参照)とが重なる位置であり、且つ、その装着用凹部27の奥行き方向の手前側から奥側に向かう方向視において、充電用接続部24の全体を、電力供給状態切換用スイッチ26にて覆う位置に設定されている。これにより、電力供給状態切換用スイッチ26が被覆位置に装着されている場合には、充電用接続部24の外方側の全体が、電力供給状態切換用スイッチ26にて覆われており、充電用接続部24を車両の外部に露出せずに、充電用接続部24が風雨に曝されることなく、充電用接続部24への塵埃等の異物の侵入を防止している。
【0028】
電力供給状態切換用スイッチ26は、図3及び図4(a)に示すように、円柱状に形成されて装着用凹部27に挿脱自在な挿脱部位26aと、装着用凹部27の開口を閉塞する閉塞部位26bとを備えている。閉塞部位26bは、挿脱部位26aよりも大径の円盤状部位とその径方向の外側端部位を挿脱部位26a側に折り曲げた折曲部位とを備えた断面形状がコ字状(図4(a)参照)に形成されている。
【0029】
装着用凹部27は、その奥行き方向の手前側から順に(図4(a)及び図5(a)中X1方向)、第1部位27a、第2部位27b、第3部位27c、第4部位27dの複数の部位を備えている。第1部位27aは、電力供給状態切換用スイッチ26の挿脱部位26aと同じ径を有する円形状に形成されており、第2部位27bは、中空部位を第1部位27aよりも周方向の下方側に広げた形状に形成されている。第4部位27dは、矩形状に形成された充電用接続部24と同じ幅を有する矩形状に形成されており、第3部位27cは、中空部位を第4部位27dよりも周方向の下方側に広げた形状に形成されている。
ここで、充電用接続部24の形状については、矩形状に限らず、例えば、円柱状に形成することもでき、この場合には、装着用凹部27の第4部位27dも円形状に形成することができる。
【0030】
電力供給状態切換用スイッチ26の挿脱部位26aが第1部位27a及び第2部位27bに亘って摺動自在に備えられている。これにより、挿脱部位26aを装着用凹部27に挿入させることで、挿脱部位26aを第1部位27a及び第2部位27bに亘って摺動させて、充電用接続部24を被覆する被覆位置に電力供給状態切換用スイッチ26を装着している。操縦部20において装着用凹部27の周部には、車体の外方側に突出する突出部28が備えられている。電力供給状態切換用スイッチ26を被覆位置に装着させる場合には、その突出部28を挿脱部位26aと閉塞部位26bとにより挟み込み且つその突出部28の先端部を閉塞部位26bに当接させている。また、挿脱部位26aを第1部位27a及び第2部位27bに亘って摺動させて、挿脱部位26aを装着用凹部27から抜き取ることで、被覆位置から電力供給状態切換用スイッチ26を取り外している。
【0031】
電力供給状態切換用スイッチ26は、被覆位置に装着された状態において、キー部材29の操作によって、バッテリ3から電動モータ2への電力供給を可能とするON状態とバッテリ3から電動モータ2への電力供給を不能とするOFF状態とに切換自在に構成されている。電力供給状態切換用スイッチ26には、図3〜5に示すように、キー部材29を挿脱自在なキー孔30が形成されており、そのキー孔30にキー部材29を挿入させた状態でキー部材29を回動操作することで、装着用凹部27内で電力供給状態切換用スイッチ26自体を回動させてON状態とOFF状態とに切換自在に構成されている。つまり、電力供給状態切換用スイッチ26の挿脱部位26aには、その周方向の所定位置(例えば、キー孔30に対応する位置)にスイッチ側接点31が備えられ、装着用凹部27の内壁部には、その周方向の所定位置(例えば、「入」に対応する位置)に車体側接点32が備えられており、この接点同士が接触するか否かによりON状態とOFF状態とに切換自在となっている。図4に示すように、キー孔30が「切」に対応する位置に存在する場合には、スイッチ側接点31と車体側接点32とが離れており、電力供給状態切換用スイッチ26がOFF状態に切り換えられている。また、図5に示すように、キー孔30及びキー部材29が「入」に対応する位置に存在する場合には、スイッチ側接点31と車体側接点32とが接触されて、電力供給状態切換用スイッチ26がON状態に切り換えられる。キー孔30に対するキー部材29の抜き差しについては、キー孔30が「切」に対応する位置に存在する場合に、キー孔30に対してキー部材29を抜き差し可能に構成されている。
【0032】
ここで、図示は省略するが、キー孔30にキー部材29が挿入されていない状態での電力供給状態切換用スイッチ26自体の回動を阻止するための阻止手段が備えられている。この阻止手段は、例えば、キー孔30にキー部材29が挿入されていない場合には、電力供給状態切換用スイッチ26に係合して電力供給状態切換用スイッチ26自体の回動を阻止するとともに、キー孔30にキー部材29が挿入されることでキー部材29等に押圧されて電力供給状態切換用スイッチ26に対する係合を解除可能な係止ピン等を備えて構成することができる。
【0033】
これにより、農用トラクタ1を駆動させる場合には、キー孔30にキー部材29を挿入して回動操作することで、キー孔30及びキー部材29を「入」に対応する位置に回動させて電力供給状態切換用スイッチ26をON状態に切り換え、バッテリ3から電動モータ2への電力供給を開始して電動モータ2を駆動させて農用トラクタ1を駆動させている。
【0034】
電力供給状態切換用スイッチ26は、キー孔30に挿入されたキー部材29の回動操作によって、「入」及び「切」に対応する位置に加えて、「充電」に対応する位置にも回動自在に構成されている。電力供給状態切換用スイッチ26では、回動方向の時計回りで、「充電」、「切」、「入」の順に並ぶように配置されている。そして、キー部材29の回動操作によって、キー部材29及びキー孔30が「充電」に対応する位置に存在する場合に、電力供給状態切換用スイッチ26がバッテリ3への充電を行う充電状態に切り換えられる。ここで、「切」に対応する位置から「充電」に対応する位置への回動操作については、キー孔30の回動を規制する等により、そのままキー部材29を回動操作しても、「切」に対応する位置から「充電」に対応する位置へ回動できず、キー部材29及びキー孔30を装着用凹部27の奥行き方向の奥側に押し込むことで、「切」に対応する位置から「充電」に対応する位置への回動を行えるようにしている。これにより、キー部材29及びキー孔30を「充電」に対応する位置まで誤って回動操作してしまうのを防止している。
【0035】
電力供給状態切換用スイッチ26は、上述の如く、被覆位置に装着自在であるとともに、その被覆位置から取り外し自在であるので、図6(a)に示すように、バッテリ3への充電を行う場合には、電力供給状態切換用スイッチ26を被覆位置から取り外すことで、充電用接続部24に対して外部給電設備22の外部側接続部23を接続できるようにしている。そして、バッテリ3への充電を行わない場合には、被覆位置に対して電力供給状態切換用スイッチ26を位置保持するために、図3〜図5に示すように、ロック手段33が備えられている。
【0036】
ロック手段33は、電力供給状態切換用スイッチ26の挿脱部位26aにおける周方向の所定位置に備えられた突起部34と、車体側である操縦部20の装着用凹部27の内周部に備えられた凹状のロック用溝部35とを備えて構成されている。このロック用溝部35は、装着用凹部27の内壁部の周方向に沿って形成されている。そのロック用溝部35内に突起部34を係合させることで、電力供給状態切換用スイッチ26の装着用凹部27の奥行き方向での移動を規制して、電力供給状態切換用スイッチ26を被覆位置に装着した状態にロックしている。そして、装着用凹部27の内壁部には、その周方向の所望位置(例えば、「充電」に対応する位置)にロック用溝部35に連なる状態で奥行き方向に延びる凹状の突起部挿脱用溝部36が形成されている。その突起部挿脱用溝部36内に突起部34を係合させることで、電力供給状態切換用スイッチ26の装着用凹部27の奥行き方向での移動を許容して、電力供給状態切換用スイッチ26を被覆位置に装着した状態でのロックを解除している。このようにして、ロック手段33は、電力供給状態切換用スイッチ26が充電状態以外の状態に切り換えられた場合に、突起部34をロック用溝部35内に係合させて、電力供給状態切換用スイッチ26を被覆位置に装着した状態にロックし、且つ、電力供給状態切換用スイッチ26が充電状態に切り換えられた場合に、突起部34を突起部挿脱用溝部36内に係合させて、電力供給状態切換用スイッチ26を被覆位置に装着した状態でのロックを解除するように構成されている。
【0037】
充電用接続部24は、装着用凹部27内に固定されているのではなく、図4(a)及び図5(a)に示すように車体の内方側に引退する内方位置と、図6(a)に示すようにその内方位置よりも外方側に位置する外方位置とにスライド移動自在に備えられている。充電用接続部24は、装着用凹部27を摺動することで、内方位置と外方位置との間でスライド移動するように備えられており、内方位置と外方位置との間での充電用接続部24の移動が電力供給状態切換用スイッチ26によって規制されている。つまり、電力供給状態切換用スイッチ26は、図4(a)及び図5(a)に示すように、充電用接続部24に当接することで、被覆位置に装着された状態で充電用接続部24の内方位置から外方位置への移動を規制している。このとき、充電用接続部24の端子24a等は、装着用凹部27の奥行き方向で電力供給状態切換用スイッチ26の奥側端部に形成された凹状の収納部39に収納自在に構成されている。そして、電力供給状態切換用スイッチ26は、図6(a)に示すように、被覆位置から取り外された状態で充電用接続部24の内方位置から外方位置への移動を許容するように構成されている。
【0038】
充電用接続部24には、車体(作業車本体)の内方側端部に充電用コード37が接続されている。装着用凹部27の奥行き方向の奥側端部と充電用接続部24との間に、充電用接続部24を車体の外方側に付勢する付勢手段38(例えば、付勢バネ等の弾性体)が備えられ、この付勢手段38の付勢力によって充電用接続部24が外方位置側に付勢されている。これにより、図6(a)に示すように、電力供給状態切換用スイッチ26が被覆位置から取り外された場合に、付勢手段38の付勢力によって、充電用接続部24が内方位置から外方位置へ移動する。
【0039】
また、充電用接続部24が外方位置に位置する場合に、その充電用接続部24を外方位置に位置保持する位置保持手段40が備えられている。この位置保持手段40は、その基端部が装着用凹部27の第1部位27aの内壁部等に支持され、装着用凹部27の奥行き方向の手前側から奥側に延びる弾性変形自在な延設体41にて構成されている。延設体41の先端部には、傾斜部42と係合部43とが備えられている。図4(a)から図6(a)に示す状態に移行させるべく、充電用接続部24が内方位置から外方位置に移動する場合に、充電用接続部24が傾斜部42を摺動することで、内方位置から外方位置への充電用接続部24の移動を延設体41にて阻害しないようにしている。そして、図6(a)に示すように、充電用接続部24が外方位置に移動した場合に、係合部43が充電用接続部24の奥側端部に係合することで、装着用凹部27の奥行き方向の奥側への充電用接続部24の移動を規制して充電用接続部24を外方位置に位置保持している。これにより、外部給電設備22の外部側接続部23を充電用接続部24に接続する際に、充電用接続部24の移動を規制することができ、充電用接続部24への外部側接続部23の接続を簡易に且つ適切に行うことができる。また、延設体41は、弾性変形自在に構成されている。これにより、図4(a)及び図5(a)に示すように、被覆位置に電力供給状態切換用スイッチ26を装着する際に、装着用凹部27に電力供給状態切換用スイッチ26を挿入すると、電力供給状態切換用スイッチ26にて延設体41が下方側に押圧されて弾性変性し、装着用凹部27の第2部位27b及び第3部位27cにおいて下方側に広げた中空部位に収納される姿勢に弾性変形自在に構成されている。したがって、被覆位置に電力供給状態切換用スイッチ26を装着する際に、装着用凹部27への電力供給状態切換用スイッチ26の挿入を延設体41にて阻害されることなく、電力供給状態切換用スイッチ26を適切に被覆位置に装着することができる。
【0040】
以下、バッテリ3への充電を行う場合の手順について説明する。
例えば、農用トラクタ1を駆動させている状態からバッテリ3への充電を行う場合には、まず、図5から図4に示す状態に移行させるべく、キー部材29を「入」に対応する位置から「切」に対応する位置まで回動操作して、電力供給状態切換用スイッチ26をON状態からOFF状態に切り換えて、バッテリ3から電動モータ2への電力供給を不能とし、電動モータ2を駆動停止させる。これにより、バッテリ3から電動モータ2への電力供給を不能とした状態でバッテリ3への充電を行うことができる。次に、キー部材29を装着用凹部27の奥行き方向の奥側に押し込んで、図4から図6に示す状態に移行させるべく、「切」に対応する位置から「充電」に対応する位置にキー部材29を回動操作する。これに伴って、突起部34が突起部挿脱用溝部36内に係合されて、ロック手段33による電力供給状態切換用スイッチ26を被覆位置に装着した状態へのロックが解除され、電力供給状態切換用スイッチ26を被覆位置から取り外し可能となる。そして、装着用凹部27から電力供給状態切換用スイッチ26を取り外すことで、充電用接続部24が付勢手段38の付勢力により内方位置から外方位置に移動して、位置保持手段40によって充電用接続部24が外方位置に位置保持される。このようにして、位置保持手段40により外方位置に位置保持された充電用接続部24に対して外部給電設備22の外部側接続部23を接続することで、バッテリ3への充電を行うことができる。そして、充電用接続部24に外部給電設備22を接続している場合には、電力供給状態切換用スイッチ26が取り外されているので、その電力供給状態切換用スイッチ26をON状態に切り換えることができず、誤って農用トラクタ1を始動させてしまうことがない。
【0041】
次に、バッテリ3への充電が完了した状態から農用トラクタ1を駆動させる場合の手順について説明する。
まず、取り外した電力供給状態切換用スイッチ26を装着用凹部27に挿入させて、電力供給状態切換用スイッチ26にて充電用接続部24を装着用凹部27の奥行き方向の奥側に押し込んで外方位置から内方位置に移動させるとともに、電力供給状態切換用スイッチ26を被覆位置に装着させる。そして、図6から図4に示す状態に移行させるべく、キー部材29を「充電」に対応する位置から「切」に対応する位置に回動操作する。この回動操作により、突起部34がロック用溝部35内に係合されてロック手段33により電力供給状態切換用スイッチ26を被覆位置に装着した状態にロックする。キー部材29を「切」に対応する位置から「入」に対応する位置に回動操作して、電力供給状態切換用スイッチ26をOFF状態からON状態に切り換えて、バッテリ3から電動モータ2への電力供給を可能とし、電動モータ2を駆動させて農用トラクタ1を駆動させる。
【0042】
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、ロック手段33が、突起部34とロック用溝部35を備えて構成されている。これに代えて、例えば、図7に示すように、ロック手段33を、ロックピン45とそのロックピン45が係合自在な凹状の係合部46とを備えて構成することもできる。
【0043】
この場合には、例えば、装着用凹部27の周方向の所定位置(例えば、「充電」に対応する位置)に、その径方向の内方側に出退自在にロックピン45を備え、コイルバネ等の弾性体47によりロックピン45を突出側に付勢する。電力供給状態切換用スイッチ26の挿脱部位26aの周部の所定位置(例えば、「充電」に対応する位置以外の位置)に、その周方向に沿って延びるように係合部46を形成する。そして、キー部材29及びキー孔30が「充電」に対応する位置以外に存在する場合に、ロックピン45が係合部46に係合して、電力供給状態切換用スイッチ26の装着用凹部27の奥行き方向での移動を規制して、電力供給状態切換用スイッチ26を被覆位置に装着した状態にロックしている。また、キー部材29及びキー孔30が「充電」に対応する位置に存在する場合に、電力供給状態切換用スイッチ26の挿脱部位26aの周部によりロックピン45が引退側に押圧されて、ロックピン45が係合部46から離脱して、電力供給状態切換用スイッチ26の装着用凹部27の奥行き方向での移動を許容して、電力供給状態切換用スイッチ26を被覆位置に装着した状態でのロックを解除している。
【0044】
(2)上記実施形態では、装着用凹部27内で電力供給状態切換用スイッチ26自体を回動自在に構成している。これに代えて、例えば、電力供給状態切換用スイッチ26を、筒状体とその筒状体の内部で回動自在な回動体とを備えて構成することもできる。この場合には、筒状体を装着用凹部27に挿入して固定させ、回動体に形成するキー孔30にキー部材29を挿入することで筒状体に対して回動体を回動させて、「入」に対応する位置等の所定位置にキー孔30及びキー部材29を回動させることができる。そして、筒状体の周壁部に貫通溝を形成し、この貫通溝を通して筒状体を貫通する状態でスイッチ側接点31や突起部34を回動体の外周部に備えることで、上記実施形態と同様に、電力供給状態切換用スイッチ26をOFF状態とON状態と充電状態とに切換自在に構成できるとともに、ロック手段33を備えることができる。
【0045】
(3)上記実施形態では、電動モータ2を農用トラクタ1の原動部として備え、エンジンを備えずに、電動モータ2の回転動力によって、農用トラクタ1を走行自在に且つPTO出力軸13を回転自在に構成している。これに代えて、例えば、農用トラクタ1を走行させるための原動部としてエンジンを備えるとともに、PTO出力軸13を回転駆動させるための原動部として電動モータを備えることもできる。また、電動モータを1つ備えるのではなく、農用トラクタ1を走行させるための原動部としての電動モータとPTO出力軸13を回転駆動させるための原動部として電動モータとの2つの電動モータを備えることもできる。
【0046】
(4)上記実施形態では、本発明に係る作業車として、農用トラクタ1を例示したが、この農用トラクタに限るものではなく、例えば、コンバイン等の農作業車、土木用作業車、建設用作業車等の各種の作業車に適応することができる。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明は、バッテリから給電を受ける電動モータと、前記バッテリへの充電を行う場合に外部給電設備に接続する充電用接続部とを備え、充電用接続部に対して外部給電設備を適切に接続できなくなる、或いは、充電用接続部の損傷を招くという問題の発生を防止することができ、しかも、充電用接続部に外部給電設備を接続したまま、誤って始動させてしまうのを防止することができる各種の作業車に適応可能である。
【符号の説明】
【0048】
2 電動モータ
3 バッテリ
22 外部給電設備
24 充電用接続部
26 電力供給状態切換用スイッチ
29 キー部材
33 ロック手段
38 付勢手段
40 位置保持手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッテリから給電を受ける電動モータと、前記バッテリへの充電を行う場合に外部給電設備に接続する充電用接続部とを備えた作業車であって、
前記充電用接続部を被覆する被覆位置に装着自在な電力供給状態切換用スイッチが備えられ、その電力供給状態切換用スイッチは、前記被覆位置に装着された状態で、キー部材の操作によって、前記バッテリから前記電動モータへの電力供給を可能とするON状態と前記バッテリから前記電動モータへの電力供給を不能とするOFF状態とに切換自在であり、且つ、前記被覆位置から取り外し自在に構成されている作業車。
【請求項2】
前記電力供給状態切換用スイッチは、前記キー部材の操作により、前記バッテリへの充電を行う充電状態に切換自在に構成され、前記電力供給状態切換用スイッチが前記充電状態以外の状態に切り換えられた場合に、前記電力供給状態切換用スイッチを前記被覆位置に装着した状態にロックし、且つ、前記電力供給状態切換用スイッチが前記充電状態に切り換えられた場合に、前記電力供給状態切換用スイッチを前記被覆位置に装着した状態でのロックを解除するロック手段が備えられている請求項1に記載の作業車。
【請求項3】
前記充電用接続部は、作業車本体の内方側に引退する内方位置とその内方位置よりも外方側に位置する外方位置とに移動自在に備えられ、前記電力供給状態切換用スイッチは、前記被覆位置に装着された状態で前記充電用接続部の内方位置から外方位置への移動を規制し、且つ、前記被覆位置から取り外された状態で前記充電用接続部の内方位置から外方位置への移動を許容するように備えられている請求項1又は2に記載の作業車。
【請求項4】
前記充電用接続部を外方位置側に付勢する付勢手段が備えられている請求項3に記載の作業車。
【請求項5】
前記充電用接続部が外方位置に位置する場合に前記充電接続部を位置保持する位置保持手段が備えられている請求項3又は4に記載の作業車。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−66290(P2013−66290A)
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−203298(P2011−203298)
【出願日】平成23年9月16日(2011.9.16)
【出願人】(000001052)株式会社クボタ (4,415)
【Fターム(参考)】