説明

個別化されたユーザ経路指定及び推奨

【課題】 ユーザごとに個別化された経路を指定可能なナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】 コンピュータシステム上でユーザのナビゲーションを個別化する方法及びシステムが一般に開示される。ネットワークを介してコンピュータシステムから離れたナビゲーション装置から受け取られたユーザ観測データを評価するように編成された例示的な方法及びシステムは、コンピュータシステムにおいて、ユーザ観測データ、及びユーザに関連する経路要求を受け取る工程を含む。経路要求に関連するユーザ識別は、前記受け取られたユーザ観測データに少なくとも一部基づいて決定され得る。1つ又は複数の嗜好が、ユーザ識別に関連する具体的な嗜好を選択するために評価され得る。経路は、具体的な嗜好に少なくとも一部基づいて処理モジュール上で編集され得る。編集された経路は、ネットワークを介してナビゲーション装置に提供され得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
背景
[0002] 本開示は、一般には、ネットワーク化されたナビゲーションシステムに関し、より詳細には、個別化された経路を提供することに関する。
【背景技術】
【0002】
[0003] 組込み経路指定モジュールと地図データとを含む全地球測位システム(GPS)ナビゲーション装置は、ドライバの出発地点及び最終目的地点に基づいて経路を提供することができる。こうした装置は、携帯型であっても、車両に組み込まれてもよく、またアフターマーケットのオプションとして購入されることも、車両の組込みフィーチャとして購入されることもある。広く利用可能なGPS装置は、Bluetooth接続性及び最新交通情報などのフィーチャを提供する。これらの装置は、車両のドライバの身元とは無関係に動作し、誰が車両を操作しているかに関係なく同じ経路及び交通情報(travel information)を提供する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
[0004] 以下の詳細な説明は、特許請求の範囲と併せて読み、添付の図面と併せて考慮すればよりよく理解されよう。図面では、本開示の複数の実施形態のうちの1つ又は複数が示されている。しかし、本開示の様々な実施形態は、図面に示された厳密な構成及び手段に限定されないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0004】
図面の簡単な説明
【図1】[0006]個別化されたナビゲーションサービスを示すシステム図である。
【図2】[0007]図1の個別化されたナビゲーションサービスによるユーザ装置を示すブロック図である。
【図3】[0008]図1の個別化されたナビゲーションサービスのためにユーザに個別化された経路を提供するプロセスを示すシーケンス図である。
【図4】[0009]図1の個別化されたナビゲーションサービスのためにユーザをユーザグループに割り当てるプロセスを示すシーケンス図である。
【図5】[0010]図1の個別化されたナビゲーションサービスによる個別化された経路を決定することに関連するユースケース図である。
【図6】[0011]本開示の諸実施形態が実施され得るコンピュータシステムを示すブロック図である。
【図7】[0012]図1の個別化されたナビゲーションサービスによるナビゲーションサーバを示すブロック図である。
【図8】[0013]すべてが本開示に従って編成された、図1の個別化されたナビゲーションサービスによる個別化された経路を決定するためのクラス図である。
【発明を実施するための形態】
【0005】
詳細な説明
[0014] 以下の詳細な説明では、その一部をなす添付の図面に言及する。図面では、類似の記号は一般に、文脈に特に示されていない限り、類似の構成要素を識別する。詳細な説明、図面及び特許請求の範囲に述べられた例示的な実施形態は、限定するためのものではない。他の実施形態を使用してもよく、また本明細書に提示された主題の精神又は範囲から逸脱せずに、他の変更を行ってもよい。本明細書に一般的に述べられ、図に示された本開示の諸態様は、様々な異なる構成で編成され、置換され、組み合わされ、設計されることが可能であり、それらの構成のすべてが明示的に企図されており、本開示の一部をなしていることが容易に理解されよう。
【0006】
[0015] ユニファイドモデリング言語(「UML」)は、方法及びシステムをモデル化し、及び/又は記述し、その機能及び内部操作をよりよく理解するための、並びに標準化された表記法を使用して外部コンポーネント、システム及び人々とのインターフェースを記述するための基礎を提供するために使用され得る。本明細書では、限定されるものではないが、ユースケース図、クラス図、アクティビティ図を含むUML図は、本開示の諸実施形態についての説明の助けとするためのものであるが、その実装形態をいかなる特定のハードウェア又はソフトウェア実施形態に制約するものではない。
【0007】
[0016] 本開示はとりわけ、走行経路選択技術に関する方法、装置、コンピュータプログラム及びシステムに関し、より具体的には、ネットワーク化されたナビゲーション及び位置決め装置を有するユーザのための個別化(personalized)された経路生成について述べられる。経路は、出発地と目的地を結ぶ1つ又は複数のコース、道路、道路区分、又はその組合せを指す。目的地までの経路を探し求めるユーザを考慮して、本明細書に述べられた複数の実施形態は、ユーザの運転スタイルに最適化された経路を示す。このシステムは、ユーザにとって興味深いかもしれない関心地点(POI)情報を提示することもできる。最適化された経路及びPOI情報は、要求側のユーザが属するユーザグループを識別することによって生成され得る。
【0008】
[0017] 明確化のため、本明細書に開示された主題のいくつかの実施形態は、自動車及び無線システムに関して述べる。しかしながら、本開示に照らして、本明細書に述べられた走行経路決定技術は、航空機、PDAやパーソナルコンピュータなどの固定及び移動コンピューティング装置、及び無線通信装置、並びにセルラ電話網、WiFi及びWiMax網、有線電話網及びケーブル網などのチャネルを含めて、本技術分野で一般に知られている任意の移動の仕方及び任意の通信システムで使用され得ることが当業者には認識されよう。
【0009】
[0018] 簡潔に述べると、本開示の複数の実施形態は、ネットワークを介してコンピュータシステムから離れたナビゲーション装置から受け取られたユーザ観測データを評価することによってコンピュータシステム上でユーザのナビゲーションを個別化する方法を含む。述べられたいくつかの方法は、コンピュータシステムにおいて、ユーザ観測データ及びユーザに関連する経路要求を受け取る工程を含む。経路要求に関連するユーザ識別は、受け取ったユーザ観測データに少なくとも一部基づいて決定することができる。ユーザ識別に関連する嗜好を選択するために、1つ又は複数の嗜好が評価され得る。経路は、嗜好に、少なくとも一部、基づいて、処理モジュール上で編纂され得る。編纂された経路は、ネットワークを介してナビゲーション装置に提供することができる。
【0010】
[0019] 本開示は、ナビゲーション装置から観測データ及び経路要求メッセージを受け取るように構成された受信モジュールを含み得る例示的なナビゲーションサーバを含む。ユーザ識別モジュールは、受け取った観測データに、少なくとも一部、基づいて、経路要求メッセージに関連するユーザ識別を決定するように構成され得る。嗜好選択モジュールは、決定されたユーザ識別に関連する嗜好を識別するように構成され得る。経路生成モジュールは、識別された嗜好に少なくとも一部基づいて経路を編纂するように構成されてもよく、送信モジュールは、編纂された経路をナビゲーション装置に提供するように構成され得る。
【0011】
[0020] 本開示は、ユーザのナビゲーションを個別化する製品にも適用され、この製品は、遠隔に位置するナビゲーション装置から受け取ったユーザ観測データを評価することができる。いくつかの例示的な製品は、コンピュータ実行可能命令を保持するコンピュータ読取り可能媒体を含む。コンピュータ実行可能命令は、ユーザ観測データ、及びユーザに関連する経路要求の受信を可能にするように構成され得る。経路要求に関連するユーザ識別は、受け取られたユーザ観測データに少なくとも一部基づいて決定することができる。ユーザ識別に関連する嗜好を選択するために、1つ又は複数の嗜好が評価され得る。経路は、少なくとも一部嗜好に基づいて編集することができる。編集された経路は、ナビゲーション装置に提供することができる。
【0012】
[0021] 図1は、本開示に従って編成された、個別化されたナビゲーションサービス100を示すシステム図である。個別化されたナビゲーションサービス100は、ユーザ装置101と、ナビゲーションサーバ102と、外部データソースとを含む。外部データソースは、イベントデータソース104、交通データソース105、車道特性データソース106、天気データソース107及び地理マッピングデータソース108のうちの1つ又は複数を含み得る。さらに、ナビゲーションサーバ102は、ユーザグループ情報103のデータベース、車道情報110のデータベース、及び外部データ111のデータベースのうちの1つ又は複数に関連付けられ得る。データベース103、110、111、及び個別化されたナビゲーションサービス100によって使用された他の任意のデータベース、或いは記憶システム又は装置は、当技術分野で一般に知られている光学、磁気、テープ又はソリッドステート記憶装置、或いはその任意の組合せ内で維持され得る。外部データソース(例えば104、105、106、107及び108のうちの1つ又は複数)からの情報、及びデータベース(例えば103、110及び111のうちの1つ又は複数)からの情報を組み合わせることによって、ナビゲーションサーバ102は、ユーザに最適な経路及びPOI情報を提供する。個別化されたナビゲーションサービス100は、1つ又は複数のコンピュータを含むコンピュータシステム上で維持され得る。
【0013】
[0022] ユーザ装置(UE)101は一般に、移動又は固定通信装置である。UE101の例には、限定されるものでないが、携帯情報端末(PDA)、携帯電話(スマートフォンを含む)、パーソナルコンピュータ及び車載ナビゲーション装置(OEMとアフターマーケットの両方)を含む。こうした通信装置は一般に、当技術分野では知られており、それについての詳細な議論は、本明細書では単に便宜上省かれており、また限定するものと見なすべきでない。通信事業者、パイロット又は車両ドライバなどのユーザ109は、当技術分野では一般に理解されているやり方(例えばGUI、キーパッド、タッチスクリーンなど)で、UE101に関連するユーザインターフェース201(図2参照)を介してUE101と対話する。
【0014】
[0023]UE101は、ユーザ109に関するリアルタイム情報を収集する。この情報は、例えば、ユーザの地理的位置、方向、速度、及びこのようなデータが取得された時間を含み得る。一部の実施形態では、UE101は、ユーザ入力又は過去の走行習慣に基づいて、ユーザ嗜好を示すデータをも収集する。例えば、UE101は、特定のPOIの探索を監視し報告してもよい。内部位置検出装置を含む例示的なUE101は、ユーザの現在の場所又は位置に基づいて出発地を自動的に決定してもよい。こうした例示的な装置は、限定されるものでないが、全地球測位システム(GPS)、セル三角測量、慣性感知、又はその何らかの組合せを含めて、任意の位置感知技術を使用してもよい。一部の実施例では、ユーザ109は、開始位置を手動でUE101に入力してもよい。
【0015】
[0024] 図2は、本開示に従って編成された、図1の個別化されたナビゲーションサービスによるユーザ装置を示すブロック図である。いくつかの実施形態では、UE101内の経路要求生成コンポーネント202は、ナビゲーションサーバ102(図示せず)に送信される経路要求メッセージを生成する。経路要求メッセージは、UE101との対話を介してユーザ入力によって生成され得る。UE101は、イベントトリガ(例えば割り当てられた経路からユーザが逸脱すること、或いはしきい値超又は未満の交通量を検出すること)に基づいて、経路要求メッセージを自動的に生成することもできる。経路要求メッセージは、ユーザの現在の位置から所望の目的地への方向を提供するためのナビゲーションサーバ102についての情報を含む。経路要求メッセージに組み込まれた情報の例には、限定されるものでないが、(下記により詳細に論じられる)ユーザの運転習慣についての観測、ユーザ識別子、出発地、目的地、車両分類(例えばアクセル数、重量など)及び通行料の嗜好(toll preference)が含まれる。
【0016】
[0025] いくつかの実施形態では、経路要求メッセージに含まれた情報は、UE101内の1つ又は複数のコンポーネントから収集される。例えば、図2では、位置データコンポーネント203は、ユーザの現在の位置を示すデータを提供する。位置データコンポーネント203は、例えば、GPS受信機(図示せず)を含んでもよい。ユーザ観測コンポーネント216は、ユーザ109、車両(図示せず)及び/又は、ユーザ装置101の間の過去、現在及び将来の対話に関連する1つ又は複数のユーザ観測を供給するために使用され得る。これらの観測は、加速速度、減速速度、平均速度、平均走行距離、走行時間、選択された車道、走行した道路のタイプ、車両のタイプ、よく行く目的地、経路に沿った停車場、及び方向指示器の使用又は使用の欠如のうちの1つ又は複数を含み得る。これらの観測は、携帯電話通話データ、音楽選択及び音量の好み、座席位置及び環境制御設定など、UEI01に使用可能になる追加情報で増補され得る。追加の情報は、UE101によって観測されてもよいし、有線又は無線接続を介して車両によってUE101に提供されてもよい。増補された観測データは、ネットワークインターフェース204を介してナビゲーションサーバ102に送信することもできる。経路要求メッセージを策定する際に使用するためにナビゲーション装置(すなわちユーザ装置101)によって行われ得る様々な他の観測が、当業者には認識されよう。
【0017】
[0026] UE101によって取得され、又は記録された観測は、ネットワークインターフェース204を介してナビゲーションサーバ102に送られる前に、ユーザ観測コンポーネント216に格納され得る。各観測に対応するタイムスタンプは、観測と共に格納され得る。個別の走行についての観測は、独立した走行データを作成するためにタイムスタンプに基づいて分離され得る。
【0018】
[0027] プライバシーの設定に応じて、ユーザ観測コンポーネント216に格納された観測データは、ナビゲーションサーバ102に、予め定められた時間で周期的に送信され、或いは又は経路要求メッセージが経路要求生成コンポーネント202によって発行されるときに送信され得る。観測は経路要求メッセージの必要部分ではないが、ナビゲーションサーバ102は、UE101の観測データを有していない場合、経路を計算する前に、UE101による観測データの提供を要求してもよい。観測が経路要求と共に送信される場合、ユーザ観測コンポーネント216は、どの観測を送信すべきか決定する。次いで、これらの観測は、個別化された経路の作成に必要な他の任意の情報と共に要求メッセージで送信され得る。或いは、プライバシー設定によって、経路要求なしに観測更新の送信が可能になる場合、ユーザ観測コンポーネント216は、UE識別子を用いて、ナビゲーションサーバ102に送信すべき更新メッセージを発行してもよい。
【0019】
[0028] 送信すべき観測データは、ユーザ観測コンポーネント216に格納された、ドライバの車両との対話の観測と、関連するタイムスタンプとを含み得る。ナビゲーション装置によって記録された任意の追加情報が、収集されたドライバ観測データと共にナビゲーションサーバ102に送信され得るが、追加の情報の送信は、この実施形態の操作には必要ではなく、ユーザのプライバシー設定に依存し得る。ユーザのプライバシー設定は、ユーザ109によって、ユーザインターフェース201を介してUE101に入力され得る。観測データは、個別の走行に分割されて送信されてもよいし、解析のためにナビゲーションサーバ102によってまとめて送信されてもよい。UE101は、こうした送信の前に、観測データについての解析を任意選択により実施してもよい。任意選択により、ユーザは、データをナビゲーションサーバ102にどのように提供すべきか選択してもよい。データを送信するために、ネットワークインターフェース204は、ネットワーク205を介してナビゲーションサーバ102と通信する。
【0020】
[0029] ネットワーク205は、インターネット、イントラネット、ローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、直接接続又は一連の接続、ケーブルテレビ基盤、セルラ電話網、或いは装置、モジュール、及び個別化されたナビゲーションサービス100の他のコンポーネントの間の通信を容易にすることができる他の任意のネットワーク、伝送チャネル又は媒体を含めて、当技術分野で一般に知られている任意のネットワーク又はシステムであり得る。ネットワークは、有線、無線又はその組合せであってもよい。有線接続は、イーサネット(登録商標)、ユニバーサルシリアルバス(USB)、RJ−11、又は当技術分野で一般に知られている他のいずれかの有線接続を使用して実施され得る。無線接続は、wifi、wimax、bluetooth、赤外線、セルラネットワーク、衛星、又は当技術分野で一般に知られている他の任意の無線接続方法論を使用して実施され得る。ネットワークは、クライアントサーバ、トークンリング、ピアツーピア方式、又は当該技術分野で知られた他の任意のネットワークトポロジで実施され得る。さらに、いくつかのネットワークは、ネットワーク205内の通信を容易にするために、単独で機能することも、互いに通信して機能することもある。UE101がEDGE、3G及び/又は802.11などのネットワーク205(図1参照)と通信することを可能にするために、様々なネットワーキング規格を使用することができる。
【0021】
[0030] 図3は、本開示に従って編成された、図1の個別化されたナビゲーションサービスのためにユーザに個別化された経路を提供するプロセスを示すシーケンス図である。図2及び3を参照すると、UE101は、ユーザが車両を操作する間、ユーザ109を観測する(すなわちユーザ観測)。観測データは、UE101内の任意の光学、ソリッドステート或いは又は磁気記憶装置、又は或いはその組合せに格納され得る。ユーザは、UE101に目的地への経路を要求すると(すなわち経路要求)、経路要求生成コンポーネント202は、経路要求メッセージを編集し送信する(すなわち要求送信)。経路要求メッセージは、目的地についての情報、及び要求の一部として送信すべき任意のユーザ観測に関する情報を含む(すなわち目的地及びユーザ観測のパラメータ)。当該要求は、ネットワークインターフェース204を介してナビゲーションサーバ102に送信される。経路要求メッセージは、ナビゲーションサーバ102で受け取られると、ユーザ109の識別を決定するためにナビゲーションサーバ102によって処理される(すなわち図3のユーザ識別)。識別は、ドライバの免許証番号など、ユーザ109の実際の一意の識別であってもよい。一般に、ユーザ109の一意の識別を見つけることができない場合、ユーザ観測データは、ユーザ109が属し、又はそれに割り当てられ得るユーザグループを識別するために、ナビゲーションサーバ102によって解析され得る(すなわち、ユーザ観測の解析)。ユーザ109が識別され、又はユーザグループが割り当てられると、ユーザ又はユーザグループデータに関する使用可能な情報に基づいて、経路の嗜好が決定される(すなわち嗜好識別)。これらの経路嗜好は、ナビゲーションサーバ102によって、ユーザ109のための要求された目的地への個別化された経路を編集するために使用される(すなわち経路編集)。編集された経路は、ネットワーク205を介してUE101に提供され(すなわち編集された経路の提供)、ユーザのためにユーザインターフェース201上に表示される(すなわち経路の表示)。
【0022】
[0031] ユーザグループは、様々なユーザ特性を定義する人口統計的特性に基づき得る。図4は、本開示に従って編成された、図1の個別化されたナビゲーションサービスのためにユーザをユーザグループに割り当てるプロセスを示すシーケンス図である。図4に示されるように、ナビゲーションサーバ102は、下記により詳細に論じられるように、複数のユーザグループを作成する(例えばユーザグループの作成)。ユーザ装置401(UE1)、402(UE2)、403(UE3)は、それぞれのUEに関連するユーザを観測する(例えばユーザ観測)。UE1_401は、ナビゲーションサーバ102に、ユーザ観測データを提供する(例えばユーザ観測の提供)。ナビゲーションサーバ102は、受け取られた観測を解析し(例えば観測の解析)、UE1_401を第1のユーザグループに割り当てる(例えばグループ1の割当て)。このプロセス(すなわちユーザ観測、ユーザ観測の提供、観測の解析、グループの割当て)は、UE2_402及びUE3_403から受け取られた観測データの各セットについて繰り返され、UE2_402及びUE3_403は、ナビゲーションサーバ102によって、第2のユーザグループに割り当てられる(例えばグループ2の割当て)。観測データは、UEによっていつでも送信することができ、ナビゲーションサーバ102によって、いつでも解析しグループ化することができる。したがって、観測データは、経路要求の前又はそれと共に受け取られることもある。
【0023】
[0032] ユーザグループを作成する際に使用され得る人口統計的特性は、年齢、性別、配偶者の有無、子供の数、職及び収入など、ユーザデータから決定され得る任意の人口統計的特性を含む。例えば、平均速度、加速及び減速パターンは、ユーザの年齢及び性別を推定するために使用され得る。車両タイプは、収入、配偶者の有無、世帯の子供の数を決定するために使用され得る。職は、毎日ほぼ同じ時間に運転する、平日の繰返しの目的地から決定され得る。これらの決定は、排他的でなく、例示的なものである。当業者には、ユーザ観測から決定され得る他の人口統計的特性が認識されよう。音楽選択及び聴音量など、上記に論じられた追加の情報が、人口統計的特性の推定の精度を向上させるために使用され得る。
【0024】
[0033] ユーザグループの選択は、解析されたユーザの識別された人口統計にどのグループが最良適合するかに基づき得る。例えば、「経験不足ユーザ」のグループは、16歳と18歳の間と識別されたすべてのユーザを含み得る。「危険なユーザ」グループは、平均運転速度を超える、18歳と30歳の間の独身男性ユーザを含み得る。「ファミリーユーザ」グループは、所定速度制限内の平均速度を有する子持ちの既婚男女を含み得る。「シニアユーザ」グループは、一般に短い走行距離及び平均運転速度未満を有する75歳超の男女を含み得る。「通勤者」グループは、毎日長距離運転する22歳と70歳の間のユーザを含み得る。当業者には、識別されたユーザ人口統計的特性に基づいて形成され得る他のグループが認識されよう。これらのグループは、ナビゲーションサーバ102によって観測に基づいて動的に作成されても、個人及び/又は政府機関によって事前設定されてもよい。当技術分野において一般に知られている、ユーザとグループの間の一致の決定を実施するための様々なアルゴリズムのいずれか1つ又は組合せが使用され得る。このようなアルゴリズムについての議論は、単に便宜上、本明細書には含まれておらず、また本開示の範囲を限定するためのものではない。
【0025】
[0034] 車両が複数の用途又はユーザを有する場合、UE101によって提供される観測によって、ナビゲーションサーバ102が様々なときにそれぞれ異なるユーザの振舞いを決定することになり得ることに留意されたい。例えば、35歳の男性は、週末、そのユーザの期待速度より下の平均速度で運転する場合は、「ファミリーユーザ」グループに属すると見られ得る。同じユーザは、平日朝、期待平均速度超で運転する場合は、「通勤者グループ」に属すると見られ得る。最後に、金曜の晩、映画館までの走行の第3の運転スタイルは、ティーンエイジャーが車両を操作しているという決定につながり得る。こうした場合、UEは、2つ以上のユーザグループに割り当てられてもよく、経路要求メッセージが受け取られるとき、ナビゲーションサーバ102は、特定の要求を出すユーザがその時にどのユーザグループに属するか決定する。
【0026】
[0035] それぞれのユーザグループは、一般的な運転スタイル、又は特定のユーザグループのユーザの興味に合わせて作られ得る、関連する経路ナビゲーションポリシー、並びに関心地点(POI)嗜好を有し得る。経路ナビゲーションポリシーは、特定の運転スタイル、走行タイプ及び車両タイプに合わせて作られ得る。例えば、経路ナビゲーションポリシーは、一般道路よりも高速道路を強調してもよいし、その逆を行ってもよい。他の経路ナビゲーションポリシーは、工事、渋滞、橋、料金所及び交通量などの道路状況を回避することを含んでもよい。経路ナビゲーションポリシーは、特定のユーザグループ内のユーザのナビゲーションサーバ102によって、運転スタイルの解析に基づいて作成され得る。さらに、ポリシーは、任意の公共又は私的機関によって提供され得る。
【0027】
[0036] 図1を再び参照すると、ナビゲーションサーバ102は、危険な道路、交差点、連絡道路、さらには高速道路への出入り口を含めて、特定の車道又はその一部に関する全体的又は地域的に知られている情報を定義する車道情報データベース110を維持し、又はそれへのアクセスを有し得る。外部データソース104、105、106、107、108は、それぞれ追加の天候、道路状況、交通量、イベント及びマッピングデータを提供する。
【0028】
[0037] ナビゲーションサーバ102は、ユーザ109への経路指定情報の提供に関連し得るデータへのアクセスを提供することができる任意の装置又はネットワーク位置から環境データを編纂する。ナビゲーションサーバ102によって使用されるデータソースの例には、限定されるものでないが、イベントデータソース104、交通データソース105、車道特性データソース106、天気データソース107及び地理マッピングデータソース108が含まれる。ナビゲーションサーバ102は、外部データソースにデータを要求してもよく、このソースは、事前定義された又は周期的な間隔でナビゲーションサーバ102にデータを自動的に送信してもよい。また、ナビゲーションサーバ102は、記憶媒体内に格納されたデータで更新することができる。例えば、ナビゲーションサーバ102は、フレキシブル或いは又はハード磁気ディスク、磁気テープ、CD、CD−ROM、DVD、フラッシュメモリ装置などの光ディスク、又は或いはある時間間隔の間に使用されるデジタルデータを保存することができる当技術分野で一般に知られている他の任意のタイプのメディアから、格納されたデータを取得してもよい。外部ソースから収集されたデータは、ナビゲーションサーバ102の内部でローカルに格納することもできる。とりわけ、外部ソース105、106、104、107及び108から収集された環境データは、ナビゲーションサーバ102によって、外部データ111の1つ又は複数のデータベースに格納され得る。
【0029】
[0038] イベントデータソース104は、交通状況に現在影響を及ぼしているイベント、又は将来の交通状況に影響を及ぼし得るイベントに関する情報を提供する。イベント又はイベントのタイプの例には、限定されるものでないが、スポーツイベント、コンサート、政治集会、ビル火災や洪水、テロ行為などの緊急事態、及び街頭のお祭りやパレードなどのコミュニティのイベント、及び礼拝が含まれる。イベントに関する情報には、イベントの開催地、イベントの開始時間、(予測された、又は実際の)終了時間、期待された又は実際の出席者数、並びにイベントに関連する道路閉鎖及び制約が含まれ得る。
【0030】
[0039] 交通データソース105は、車道のリアルタイム或いは又はほぼリアルタイムの交通状況、道路区分、駐車区域、又は或いは交通流れ或いは又は量が影響を受け、及び/又は観測される他の任意のエリアに関する情報を提供する。この情報は、車道の渋滞レベル或いは又はその一部、車両移動の交通流れ又はレート、現在の道路閉鎖の説明、橋及び鉄道踏切の開通、事故報告、並びに車道の警察活動の表示を含んでもよい。現在の交通情報に加えて、交通データソースは、履歴交通データ、及び将来の交通状況の予測を提供してもよい。潜在的な交通データのソースには、次のものに限られないが、政府機関データ、カメラ或いは又はセンサからの車道観測、又は或いはインターネットベースの交通データアグリゲータを含む。或いは、ナビゲーションサーバ102は、交通データを受け取るときに、その交通データを記録してもよく、したがって、それは、履歴交通状況の記録を維持する。次いで、ナビゲーションサーバ102は、交通状況を予測するために、アルゴリズムを実行してもよい。
【0031】
[0040] 車道特性106データソースは、車道、道路区分、駐車場、又は車両が横断する他のエリアの物理的特性に関連する情報を提供する。この情報は、限定されるものでないが、各車道又は道路区分の速度制限、高速道路のレーン数、出口目的地及び合流車道、重量制限、料金所位置並びに容量を含み得る。道路特性データベースは、車道の交通量が制御されるか、それとも制御されないか(例えばレーンのマーキング及び交通制御信号が使用されるかどうか)示す情報を格納することもできる。
【0032】
[0041] 天気データソース107は、レーダ及び衛星データ、気温、風、並びに一般に観測される他の天気状況を含めて、現在及び過去の天気状況、並びに将来の天気状況の予測に関連するリアルタイム又はほぼリアルタイムのデータ(生と合成の両方)を提供する。天気データソース107によって追跡される天気事象には、限定されるものでないが、日光、雲、雨、竜巻、ひょう、雪、氷、雷雨、熱帯性低気圧及びハリケーンが含まれる。天気データソースは、雪崩、地震、洪水、津波、火山噴火、地滑り、ハリケーン、熱帯性低気圧及び泥流など、自然災害の表示を提供することもできる。天気事象が現在生じている場合、天気データソース107は、事象の位置の表示、さらには将来影響を受ける位置の表示を提供してもよい。1つ又は複数のレーダ又は衛星ソースからのレーダ及び/又は衛星データは、天気データソース107によって提供され得る。
【0033】
[0042] 地理マッピングデータは、1つ又は複数のマッピングデータソース108から収集してもよく、このマッピングデータソース108は、複数の車道、さらには主要ランドマークの位置を表すマッピングデータを提供する。地理マッピングデータ内に指定される車道には、限定されるものでないが、州間高速道路、州内高速道路、地方道路及び住宅街が含まれ得る。それぞれの車道は、単一のアイテムとして表すことができ、又は或いは車道は、1つ又は複数の道路区分(すなわち走行者によって使用される車道の任意のセクション)に分割され得る。道路区分は、提案された使用法によってさらに表すことができる。例えば、主要高速道路の一部である道路区分は、歩行者ではなく車両で使用可能なものと表され得る。地理マッピングデータに含まれたランドマークは、交通量増加の状況を予測する助けとなり得る。こうしたランドマークには、限定されるものでないが、警察及び消防署、遊園地、アリーナ、競技場、公園、マリーナ、空港、レストラン、ショッピングモール及び教会が含まれ得る。
【0034】
[0043] 図5は、本開示に従って編成された、図1の個別化された経路指定サービスのための個別化された経路の決定に関連するユースケース図である。ナビゲーションサーバ102は、必要に応じてソースを更新するためにそれぞれのデータソース104、105、106、107及び108と対話する更新外部データユースケース501を含む。同様に、外部データ受信ユースケース502は、データソース104、105、106、107及び108から、必要とされ得るように外部データを受信する。受信された外部データは、経路の作成のために全体又は一部使用されることもある。ユーザデータ受信ユースケース503は、メッセージを受け取るために、UE 101の経路要求生成コンポーネント202と対話する。ユーザデータ受信ユースケース503は、UE 101から、経路要求とユーザ観測データの両方を受け取る。ユーザ識別ユースケース504は、UE 101に関連するユーザ109の識別を決定するために、ユーザデータ受信ユースケース503によって受信されたユーザ観測データを解析する。ユーザ識別ユースケース504は、ユーザ109の一意の識別子を突き止めることが不可能な場合、ユーザ109をユーザグループに割り当てることができる。ユースケース504によって決定されたユーザの識別及びユーザグループ情報データベース103に格納されたデータは、ユーザ109の経路ナビゲーション嗜好及びPOI嗜好を識別するために、嗜好識別ユースケース505によって使用される。経路生成ユースケース506は、ユーザ109のためのカスタマイズされた経路及び推奨を作成するために、識別された嗜好、外部データ、及び車道情報データベース110内の任意の使用可能な内部車道データを使用する。経路送信ユースケース507は、UE 101のユーザインターフェース201による表示のため、経路生成ユースケース506によって作成された経路を提供するためにUE 101と対話する。
【0035】
[0044] 経路生成ユースケース506では、ナビゲーションサーバ102は、現在の状況及び、識別されたユーザについて決定された嗜好に従ってユーザの経路決定を行うために、外部データソース104、105、106、107及び108から受け取ったデータと共に車道情報データベース110を使用してもよい。例えば、「経験不足ユーザ」グループに属すると識別されるユーザには、難しい合流を回避するポリシーが割り当てられ得る。したがって、ユーザが州間高速道路を走行しなければならない場合、及び高速道路に最も近い入口が非常に短い加速車線を有する場合、ナビゲーションサーバ102は、より容易な合流を有する高速道路への入口を伴う経路を計算するかも知れない。
【0036】
[0045] 経路ナビゲーションポリシーに加えて、それぞれのユーザグループには、特定のPOI嗜好が割り当てられ得る。POI嗜好は、運転中のユーザの停止の観測に基づいて定義され得る。これらのPOI嗜好は、特定の走行に関して使用可能なデータに基づいて変化し得る。POIは、データベース(図示せず)に格納してもよく、POIのタイプに基づいて分類された、特定の場所の使用可能なすべてのPOIのディレクトリを含んでもよい。広告主は、注目のPOIを購入することによって、製品又はサービスをユーザに対して売り込みたいと思うかも知れない。注目のPOIは、UE 101を介してユーザに提示してもよく、広告主が表示したい任意の追加の情報と共に、注目のアイテムのロゴなどの追加のデータを含んでもよい。一例として、「通勤者」グループに属するユーザは、朝の通勤時にコーヒーショップに停車すると判断され得る。したがって、経路沿いのコーヒーショップは、ユーザの通勤経路に沿ったこうしたコーヒーショップの位置を提示するために、「通勤者」グループ内の広告を購入してもよい。同様に、金曜又は土曜の夜、「経験不足ユーザ」グループに属するユーザはしばしば、映画館まで走行すると判断されるだろう。この場合、映画館及び映画リストが送信され、ナビゲーション装置に表示され得る。
【0037】
[0046] POI嗜好は、例えば走行時間、走行日又は走行の継続時間に基づいて動的に選択され得る。したがって、「ファミリーユーザ」グループ内のユーザには、土曜の朝には運動場POIが提示され、昼食時にはファミリーレストランPOIが提示され得る。朝の通勤時に提示されるカフェに加えて、「通勤者」グループ内のユーザは、夕方の通勤時には食料雑貨店を推奨されるに違いない。
【0038】
[0047] 先に論じられたように、POIは、UE 101上に自動的に提示され得るが、ユーザによる選択のもととなる推奨として提示することもできる。例えば、金曜日の晩、車両が「経験不足ユーザ」グループからのユーザによって操作されていると判断される場合、UE 101は、ボウリング場、ミニチュアゴルフコース、映画館及びショッピングモールを含めて、娯楽オプションを提示してもよい。広告主は、POIカテゴリのうちのいずれかへの推奨及び任意のユーザグループ内の注目のリストを購入してもよい。
【0039】
[0048] 図8は、本開示に従って編成された、図1の個別化された経路指定サービスのための個別化された経路の決定に関連するクラス図である。図8のクラス内に示されたデータフィールドは、個別化された経路要求を遂行するためにナビゲーションサーバ102(図示せず)によって利用される格納されたデータを定義するのに役立つ。クラスの使用は、データのタイプをインデックス付けし、格納し、編成し又は操作することを強制するものではなく、またそのデータを管理するための機構を制限するものでもない。例えば、いくつかの実施形態では、ユーザ情報を格納するためにリレーショナルデータベースが使用され得るが、他の実施形態では、オブジェクト指向データベースが使用される。経路作成のための最新の外部情報を受け取るために、経路生成クラス506(GenerateRoute)は、外部データ受信クラス502(ReceiveExternalData)を使用し、この外部データ受信クラス502は、外部データ更新クラス501(UpdateExternalData)を使用する。経路要求に関連する嗜好を決定するために、経路生成クラス506は、嗜好識別クラス505(IdentifyPreferences)を使用する。嗜好識別クラス505は、ユーザ人口統計を決定し、又はユーザグループを割り当てるために、ユーザ識別クラス504(IdentifyUser)を使用する。経路要求に関連するデータを受け取るために、ユーザ識別クラス504は、ユーザデータ受信クラス503(ReceiveUserData)を使用する。
【0040】
[0049] 図7は、本開示に従って編成された、図1の個別化されたナビゲーションサービスによるナビゲーションサーバ102を示すブロック図である。ナビゲーションサーバ102は、受信機/送信機701、データ解析モジュール702、ユーザ識別モジュール703、嗜好選択モジュール704及び経路生成モジュール705のうちの1つ又は複数を含み得る。例示的なネットワークインターフェース701は、ネットワーク205(図1参照)を介してUE 101と通信するための送受信モジュールとして働く。ネットワークインターフェース701によって受信されるデータには、限定されるものでないが、UE 101からの経路要求及び観測データ、並びに外部データソース104、105、106、107及び108からの外部データが含まれる。ナビゲーションサーバ102によって受け取られたデータは、データ解析モジュール702によって解析し、観測データ、経路要求及び外的環境データの間で分離され得る。ユーザ識別モジュール703は、経路要求に関連するユーザの識別を決定するために使用され得る。ユーザ識別モジュール703は、ユーザグループが必要とされる場合、要求側ユーザにユーザグループを割り当てるように構成される。グループ割当てを行う際、ユーザ識別モジュール703は、ユーザグループ情報データベース103に格納されたデータを使用してもよい。嗜好選択モジュール704は、実際の観測に基づき、又は割り当てられたユーザグループのポリシーに基づいて、識別されたユーザに関連する嗜好を識別するように構成され得る。嗜好選択モジュール704は、ユーザグループ情報データベース103に格納されたデータを使用してもよい。経路生成モジュール705は、要求側ユーザのための経路を編集する際に、嗜好選択モジュール704からのユーザ嗜好を組み込むために使用することができる。経路生成モジュール705は、個別化された経路を編集するとき、外部データデータベース111及び車道情報データベース110に格納されたデータを使用してもよい。ネットワークインターフェースは、編集されたナビゲーション経路を要求側ユーザのUE101に送るための送信モジュールとして機能することもできる。
【0041】
[0050] 図6は、コンピュータアーキテクチャ又はシステム1000を示すブロック図であり、このコンピュータアーキテクチャ又はシステム1000によって、ナビゲーションサーバ102及びユーザ装置101(又はその一部)を含む個別化されたナビゲーションサービス100の現在開示されている諸実施形態を実現し及び/又は実施することができる。システムバス1002は、中央処理装置(CPU)1004、RAM1006、基本入出力システム(BIOS)1008及び他のコンポーネント間でデータを移送する。RAM1006は、観測データプロセス(ODP)1007を含んでもよい。観測データプロセス1007は、例えばUE101及び/又はナビゲーションサーバ102、並びに図3〜5及び8を参照して上記に述べられた観測データを収集し及び/又は解析してもよい。図6に示されたRAM1006は一例にすぎず、本開示の主題の他の態様は、図6のアーキテクチャで、図6のRAM1006に示された観測データプロセス1007と共に実装されても、それなしに実装されてもよい。CPU1004は、キャッシュメモリコンポーネント1024を含んでもよい。コンピュータシステム1000は、ハードディスクドライブ(HDD)、光記憶ドライブ(例えばCD−ROM、DVD−ROM、DVD−RW)、フラッシュメモリ、テープ装置又は他の記憶装置(図示せず)にアクセスするための1つ又は複数の外部記憶ポート1017を含んでもよい。関連の記憶装置は、外部記憶ポート1017を介して接続され、この外部記憶ポート1017は、ディスクコントローラ1022を介してシステムバス1002に接続される。キーボード及びポインティング装置(例えばマウス、タッチパッド)(図示せず)は、キーボード/マウスポート1012に接続されてもよく、他のI/O装置は、追加のI/Oポート1013に接続されてもよく、このI/Oポート1013は、I/Oコントローラ1010を介してシステムバス1002に接続される。シリアルポート、パラレルポート、ファイヤーワイヤアダプタ又はバイオメトリック装置(図示せず)など、追加のポート又は装置は、I/Oコントローラ1010を介して使用され得る。表示装置(図示せず)は、表示装置ポート1014に接続されてもよく、この表示装置ポート1014は、ビデオコントローラ1015を介してシステムバス1002に接続される。ネットワーク装置(図示せず)は、限定されるものでないが、ネットワーキング能力を有するイーサネット(登録商標)装置又は他の装置を含めて、ネットワークポート1020に接続されてもよく、このネットワークポート1020は、ネットワークコントローラ1016を介してシステムバス1002に接続される。コンピュータシステム1000は、システムバス1002に接続された無線コントローラ1026に接続されたアンテナ1028を使用して、限定されるものでないが、無線ルータを含めて、無線操作用に構成されたネットワーク装置(図示せず)に無線で接続されてもよく、アンテナが、ネットワーク装置へ/からの信号を送信/受信する。コンピュータシステム1000は、1つ又は複数のUSBポート1023を含み得る。限定されるものでないが、プリンタ、スキャナ、キーボード、マウス、デジタルカメラ、記憶装置、PDA、携帯電話、バイオメトリック装置、ウェブカメラ及びI/Oアダプタを含めて、USB装置(図示せず)は、USBポート1023に接続されてもよく、このUSBポート1023は、USBコントローラ1011を介してシステムバス1002に接続される。携帯電話、PDA及び他の携帯装置など、他の装置もまた、無線I/Oコントローラ1030に接続された無線I/Oアンテナ1032を介して無線で接続され得る。無線I/O技術の例には、限定されるものでないが、Bluetooth、赤外線(IR)及び無線周波数(RF)が含まれる。マイクロホン、スピーカ又はヘッドホンなどのオーディオ装置が、音声ポート1038に接続されてもよく、この音声ポート1038は、システムバス1002に接続された音声コントローラ1034に接続される。拡張スロット1018は、業界標準アーキテクチャ(ISA)スロット、周辺コンポーネント相互接続(PCI)拡張スロット、PCI Express拡張スロット、アクセラレイテッドグラフィックポート(AGP)スロット、又は追加のカードをコンピュータシステム1000内に入れることを可能にすると当技術分野において一般に知られている他のいずれかのスロットからなり得る。これらのスロットは、ネットワークカード、ビデオカード、音声カード、モデム、及び一般にコンピュータと共に使用される他の任意の周辺装置を接続するために使用され得る。コンピュータシステム1000は、限定されるものでないが、外部電力源に接続された電源、及び内部又は外部バッテリを含めて、電力源(図示せず)をも含む。これらの装置についての詳細な説明は、単に便宜上省かれており、限定的なものと解釈すべきでない。
【0042】
[0051] 本開示の諸実施形態は、ハードウェアとソフトウェアの任意の組合せで実施され得る。コンピュータ実施装置として実施される場合、この実施形態は、上記に述べられた諸工程及び機能のすべてを実施する手段を使用して実施される。
【0043】
[0052] 本開示の諸実施形態は、例えばコンピュータ使用可能媒体を有する製品(例えば1つ又は複数のコンピュータプログラム製品)に含めることができる。この媒体は、例えば、本開示の諸実施形態の機構を提供し容易にするコンピュータ読取り可能プログラムコード手段をその中に具現化している。製品は、コンピュータシステムの一部として含めることも、別々に販売することもできる。
【0044】
[0053] システムの態様のハードウェア実装とソフトウェア実装の間の区別は、ほとんど残っておらず、ハードウェア又はソフトウェアの使用は一般に、(常にではないが、特定のコンテキストでは、ハードウェアとソフトウェアの間の選択が非常に重要になり得るという点で)コストと効率性の兼ね合いを表す設計の選択である。本明細書に述べられたプロセス及び/又はシステム及び/又は他の技術を達成することができる様々な手段(例えばハードウェア、ソフトウェア、及び/又はファームウェア)があり、その上、好ましい手段は、プロセス及び/又はシステム及び/又は他の技術が展開されるコンテキストによって変化する。例えば、実施者は、速度及び精度が最も重要であると判断する場合、ハードウェア及び/又はファームウェア手段を主として選ぶことがあり、柔軟性が最も重要である場合、実施者は、ソフトウェア実装を主として選択してもよく、或いは、さらに別法として、実施者は、ハードウェア、ソフトウェア及び/又はファームウェアの何らかの組合せを選んでもよい。
【0045】
[0054] 上記の詳細説明は、ブロック図、フローチャート及び/又は例を使用することによって装置及び/又はプロセスの様々な実施形態について述べている。ブロック図、フローチャート、及び/又は例が1つ又は複数の機能及び/又は操作を含む限りでは、こうしたブロック図、フローチャート又は例の中のそれぞれの機能及び/又は操作は、幅広いハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、或いは事実上任意のその組合せによって個々に及び/又は集合的に実施され得ることが当業者には理解されよう。一実施形態では、本明細書に述べられた主題のいくつかの部分は、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、又は他の集積された形式によって実施され得る。しかし、本明細書に開示された諸実施形態の一部の態様は、1つ又は複数のコンピュータ上で実行される1つ又は複数のコンピュータプログラム(例えば1つ又は複数のコンピュータシステム上で実行される1つ又は複数のプログラムとして)、1つ又は複数のプロセッサ上で実行される1つ又は複数のプログラムとして(例えば1つ又は複数のマイクロプロセッサ上で実行される1つ又は複数のプログラムとして)、ファームウェアとして、或いは事実上任意のその組合せとして、全体的又は部分的に集積回路に同等に実装することができ、また回路を設計し、及び/又はソフトウェア及びファームウェアのコードを作成することは、本開示に鑑みて当業者の技術の十分範囲内であることが当業者には理解されよう。さらに、本明細書に述べられた主題の機構は、プログラム製品として様々な形で配布することができ、また本明細書に述べられた主題の例示的な一実施形態は、この配布を実際に実施するために使用された特定のタイプの信号保持媒体に関係なく適用されることが当業者には理解されよう。信号保持媒体の例には、それだけに限らないが、フレキシブルディスク、ハードディスクドライブ(HDD)、コンパクトディスク(CD)、デジタルビデオディスク(DVD)、デジタルテープ、コンピュータメモリなどの記録可能なタイプの媒体、並びにデジタル及び/又はアナログ通信媒体(例えば光ファイバケーブル、導波管、有線通信リンク、無線通信リンクなど)などの伝送タイプ媒体が含まれる。
【0046】
[0055] 本明細書に示されたやり方で装置及び/又はプロセスについて述べ、その後、述べられたこうした装置及び/又はプロセスをデータ処理システムに統合するために技術的実践法(engineering practice)を用いることは当技術分野では一般的であることが当業者には認識されよう。すなわち、本明細書に述べられた装置及び/又はプロセスの少なくとも一部が、十分な量の実験によってデータ処理システムに統合され得る。一般的なデータ処理システムは、システムユニット筐体、ビデオ表示装置、揮発性及び不揮発性メモリなどのメモリ、マイクロプロセッサ及びデジタル信号プロセッサなどのプロセッサ、オペレーティングシステムなどの計算型エンティティ、ドライバ、グラフィカルユーザインターフェース、及びアプリケーションプログラム、タッチパッドや画面などの1つ又は複数の対話装置、及び/或いはフィードバックループ及び制御モータ(例えば位置及び/又は速度を感知するためのフィードバック、コンポーネント及び/又は量を移動し及び/又は調整するための制御モータ)を含む制御システムのうちの1つ又は複数を一般に含むことが当業者には認識されよう。一般的なデータ処理システムが、データコンピューティング/通信、及び/又はネットワークコンピューティング/通信システムで一般に見られるものなど、任意の適切な市販のコンポーネントを使用して実装され得る。
【0047】
[0056] 本明細書に述べられた主題は、それぞれ異なる他のコンポーネント内に含まれた、又はそれに接続されたそれぞれ異なるコンポーネントを示すことがある。示されたこうしたアーキテクチャは、例示的なものにすぎず、実際、同じ機能性を達成する他の多くのアーキテクチャを実装できることを理解されたい。概念的な意味では、同じ機能性を達成するコンポーネントのどんな構成も、所望の機能性が達成されるように有効に「関連付けられる」。したがって、本明細書では特定の機能性を達成するために組み合わされたどんな2つコンポーネントもまた、アーキテクチャ又は中間のコンポーネントに関係なく所望の機能性が達成されるように互いに「関連付けられる」と見なすことができる。同様に、そのように関連付けられたいかなる2つのコンポーネントもまた、所望の機能性を達成するために互いに「動作可能に接続される」又は「動作可能に結合される」と見なすことができ、そのように関連付けが可能ないかなる2つのコンポーネントもまた、所望の機能性を達成するために互いに「動作可能に結合可能である」と見なすことができる。動作可能に結合可能であることの具体的な例には、それだけに限らないが、物理的に組にすることができ(mateable)、及び/又は物理的に対話するコンポーネントであり、及び/又は無線で対話可能であり、及び/又は無線で対話するコンポーネントであり、及び/又は論理的に対話し、及び/又は論理的に対話可能なコンポーネントであることが含まれる。
【0048】
[0057] 実質上任意の複数の及び/又は単数の用語を本明細書で使用することに関して、当業者は、コンテキスト及び/又は適用例に適切であるように、複数から単数に、及び/又は単数から複数に変換することができよう。様々な単数/複数の置換について、明瞭にするために、本明細書に明示的に述べられ得る。
【0049】
[0058] 一般に、本明細書、特に添付の特許請求の範囲(例えば特許請求の範囲の本文)中に用いられた用語は一般に、「開いた(open)」用語として意図されている(例えば、用語「含む(including)」は、「含むが、限定されるものでない」と解釈すべきであり、用語「有する(having)」は、「少なくとも有する」と解釈すべきであり、「含む(includes)」は、「含むが、限定されるものでない」となど解釈すべきである)ことが当業者には理解されよう。特定の数の導入クレームの列挙が意図されているが、こうした意図はクレーム中に明示的に列挙されており、こうした列挙がない場合にはこうしたことは意図されていないことが当業者にはさらに理解されよう。例えば、理解し易くするために、下記の添付のクレームは、クレーム列挙の導入のために導入語句「少なくとも1つ」及び「1つ又は複数」を含み得る。しかし、こうした語句の使用は、同じクレームが導入語句「1つ又は複数」又は「少なくとも1つ」、及び「1つ(a、an)」などの不定冠詞を含む場合でも、不定冠詞「1つ(a又はan)」によるクレーム列挙の導入によって、こうした導入クレーム列挙を含むいずれかの特定のクレームが、こうした列挙を1つしか含まない発明に限定されることを示唆すると解釈すべきでなく(例えば「1つ(a及び/又はan)」は、「少なくとも1つ」又は「1つ又は複数」を意味するものと一般に解釈すべきであり)、クレーム列挙の導入に用いられた定冠詞の使用についても同じことが当てはまる。さらに、特定の数の導入クレーム列挙が明示的に列挙される場合でも、こうした列挙は一般に、列挙された数を少なくとも意味するものと解釈すべきである(例えば、他の修飾子のない「2つの列挙」の素の列挙は一般に、少なくとも2つの列挙、或いは2つ以上の列挙を意味する)ことが当業者には認識されよう。さらに、「A、B及びCのうちの少なくとも1つなど」に類似の慣例的表現(convention)が用いられる場合では、一般にこうした構成は、当業者がこの慣例的表現を理解する意味に意図されている(例えば、A、B及びCのうちの少なくとも1つを有するシステムは、それだけに限らないが、Aだけ、Bだけ、Cだけ、AとB共に、AとC共に、BとC共に、及び/又はA、B、C共になど、を有するシステムを含む)。「A、B又はCのうちの少なくとも1つなど」に類似の慣例的表現が用いられる場合では、一般にこうした構成は、当業者がこの慣例的表現を理解する意味に意図されている(例えばA、B又はCのうちの少なくとも1つを有するシステムは、それだけに限らないが、Aだけ、Bだけ、Cだけ、AとB共に、AとC共に、BとC共に、及び/又はA、B、C共になど、を有するシステムを含む)。事実上任意の離接語、及び/又は2つ以上の代替語を提示する語句は、説明であれ、特許請求の範囲であれ、図面であれ、用語のうちの1つ、用語のいずれか、又は両方の用語を含む可能性を企図するものと理解すべきであると当業者にはさらに理解されよう。例えば、語句「A又はB」は、「A」或いは「B」、又は「A及びB」の可能性を含むものと理解されよう。
【0050】
[0059] 様々な態様及び実施形態が本明細書に開示されているが、他の態様及び実施形態が当業者には明らかであろう。本明細書に開示された様々な態様及び実施形態は、例示するためのものであり、限定するためのものではなく、真の範囲及び精神は、添付の特許請求の範囲に示される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介してコンピュータシステムから離れたナビゲーション装置から受け取ったユーザ観測データを評価することによって、前記コンピュータシステム上でユーザのナビゲーションを個別化する方法であって、前記コンピュータシステムのための方法が、
前記コンピュータシステムにおいて、前記ナビゲーション装置から前記ユーザ観測データ及び前記ユーザに関連する経路要求を受け取る工程と、
前記受け取ったユーザ観測データに、少なくとも一部、基づいて、前記経路要求に関連するユーザ識別を決定する工程と、
前記ユーザ識別に関連する特定の嗜好を識別するために1つ又は複数の嗜好を評価する工程と、
処理モジュール上で、前記特定の嗜好に少なくとも一部基づいて経路を編纂する工程と、
前記ネットワークを介して前記ナビゲーション装置に前記編纂された経路を提供する工程と、
を含む方法。
【請求項2】
前記特定の嗜好が、経路ナビゲーションの嗜好、関心地点の嗜好、又はその組合せのうちの1つ又は複数に対応する請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記特定の嗜好が前記関心地点に対応する場合、前記編纂された経路に関連する関心地点情報を前記ナビゲーション装置に提供する工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ナビゲーション装置が全地球測位システムナビゲーション装置である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ユーザ観測データが、加速パターン、平均車両速度、又はその組合せのうちの1つ又は複数に対応する、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記ユーザ識別を決定する工程が、
前記ユーザに関連する人口統計的特性を識別する工程と、
前記決定された人口統計的特性に基づいて前記ユーザのユーザグループを識別する工程と、
前記ユーザを前記識別されたユーザグループに割り当てる工程と、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ユーザが車両ドライバである、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
ナビゲーション装置と通信するように編成されたナビゲーションサーバであって、
前記ナビゲーション装置から観測データ及び経路要求メッセージを受け取るように構成された受信モジュールと、
前記受け取った観測データに、少なくとも一部、基づいて、前記経路要求メッセージに関連するユーザ識別を決定するように構成されたユーザ識別モジュールと、
前記決定されたユーザ識別に関連する嗜好を識別するように構成された嗜好選択モジュールと、
前記識別された嗜好に、少なくとも一部、基づいて経路を編纂するように構成された経路生成モジュールと、
前記編纂された経路を前記ナビゲーション装置に提供するように構成された送信モジュールと、
を含むナビゲーションサーバ。
【請求項9】
前記識別された嗜好が、経路ナビゲーション嗜好、関心地点嗜好、又はその組合せのうちの1つ又は複数に対応する、請求項8に記載のナビゲーションサーバ。
【請求項10】
前記送信モジュールがさらに、前記識別された嗜好が前記関心地点嗜好に対応する場合、前記編集された経路に関連する関心時点情報を前記ナビゲーション装置に提供するように構成される、請求項8に記載のナビゲーションサーバ。
【請求項11】
前記ナビゲーション装置が全地球測位システムナビゲーション装置である、請求項8に記載のナビゲーションサーバ。
【請求項12】
前記観測データが、加速パターン、平均車両速度、又はその組合せのうちの1つ又は複数に対応する、請求項11に記載のナビゲーションサーバ。
【請求項13】
前記ユーザ識別モジュールがさらに、
前記ユーザ識別に関連する人口統計的特性を識別し、
前記決定された人口統計的特性に基づいて前記ユーザのユーザグループを識別し、
前記一致したユーザグループに前記ユーザ識別を割り当てるように構成される、請求項8に記載のナビゲーションサーバ。
【請求項14】
前記ユーザが車両ドライバである、請求項8に記載のナビゲーションサーバ。
【請求項15】
遠隔に位置するナビゲーション装置から受け取ったユーザ観測データを評価することによってユーザのナビゲーションを個別化するための製品であって、
前記ナビゲーション装置から、ユーザ観測データ、及び前記ユーザに関連する経路要求を受け取る工程と、
前記受け取られたユーザ観測データに、少なくとも一部、基づいて、前記経路要求に関連するユーザ識別を決定する工程と、
前記ユーザ識別に関連する特定の嗜好を識別するために1つ又は複数の嗜好を評価する工程と、
前記特定の嗜好に、少なくとも一部、基づいて経路を編纂する工程と、
前記ナビゲーション装置に前記編纂された経路を提供する工程と、を含む方法を実施するためのコンピュータ実行可能命令を保持するコンピュータ読取り可能媒体を含む製品。
【請求項16】
前記特定の嗜好が、経路ナビゲーション嗜好、関心地点嗜好、又はその組合せのうちの1つ又は複数に対応する、請求項15に記載の製品。
【請求項17】
前記特定の嗜好が前記関心地点に対応する場合、前記編纂された経路に関連する関心地点情報を前記ナビゲーション装置に提供する工程をさらに含む、請求項15に記載の製品。
【請求項18】
前記ナビゲーション装置が全地球測位システムナビゲーション装置である、請求項15に記載の製品。
【請求項19】
前記ユーザ観測データが、加速パターン、平均車両速度、又はその組合せのうちの1つ又は複数に対応する、請求項18に記載の製品。
【請求項20】
前記ユーザ識別を決定する工程が、
前記ユーザに関連する人口統計的特性を識別する工程と、
前記決定された人口統計的特性に基づいて前記ユーザのユーザグループを識別する工程と、
前記識別されたユーザグループに前記ユーザを割り当てる工程と
を含む、請求項15に記載の製品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−204089(P2010−204089A)
【公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2009−287267(P2009−287267)
【出願日】平成21年12月18日(2009.12.18)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(509349059)スカイぺブル アソシエイツ エルエルシー (2)
【Fターム(参考)】