説明

光コネクタ付き光ケーブル

【課題】光コネクタを使用していないときに、光コネクタの入出力部が汚染から確実に保護され、清掃の手間が省かれる光コネクタ付き光ケーブルを提供する。
【解決手段】光コネクタ付き光ケーブル(10)は、第1の開口(18)及び第2の開口(20)を有し、且つ、第2の開口(20)側に格納室が規定された筒形状のケースと、第2の開口(20)を通じて延びる光ケーブル(12)と、光ケーブル(12)の端部に取り付けられた光コネクタ(14)と、ケース(16)の軸線方向に光コネクタ(14)を移動させる駆動機構と、ケース(16)に回動可能に取り付けられ、光コネクタ(14)が休止位置にあるときに閉位置に位置付けられて格納室の第1の開口(18)側の境界を形成する蓋(56)と、蓋(56)に支持され、蓋(56)が閉位置に位置付けられたときに光コネクタ(14)の入出力部に当接するクリーナー(72)と備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は光コネクタ付き光ケーブルに関し、より詳しくは、光コネクタを保護するケースを有する光コネクタ付き光ケーブルに関する。
【背景技術】
【0002】
光コネクタには、一般的に、光信号の入出力部を保護するために、非使用時にキャップが取り付けられる。
例えば特許文献1は光コネクタの保護キャップを開示しており、この保護キャップは、開閉時にフェルールの端面を清掃するブラシを備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許公開公報2005−189730号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1が開示する光コネクタの保護キャップでは、キャップが閉じられているときに、フェルールの端面にブラシは当接していない。このため、キャップが閉じられているとしても、フェルールの端面が汚れてしまう虞がある。
フェルールの端面が汚れた場合、汚れの一部がブラシによって掻き落とされずに残ってしまい、光学的な結合効率が低下してしまう虞がある。そして結合効率が低下した場合、結局、作業員が手作業でフェルール先端を清掃しなければならなくなる。
【0005】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされ、その目的とするところは、光コネクタを使用していないときに、光コネクタの入出力部が汚染から確実に保護され、清掃の手間が省かれる光コネクタ付き光ケーブルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様によれば、一端に第1の開口を有するとともに他端に第2の開口を有し、且つ、前記第2の開口側に格納室が規定された筒形状のケースと、前記ケース内に配置される端部を有し、前記第2の開口を通じて延びる光ケーブルと、前記光ケーブルの前記端部に取り付けられ、前記第1の開口側に光信号の入出力部を有する光コネクタと、前記格納室内の休止位置と前記休止位置よりも前記第1の開口側の作動位置との間にて、前記ケースの軸線方向に前記光コネクタを移動させる駆動機構と、前記ケースに回動可能に取り付けられ、前記光コネクタが前記休止位置にあるときに閉位置に位置付けられて前記格納室の前記第1の開口側の境界を形成する蓋と、前記蓋に支持され、前記蓋が前記閉位置に位置付けられたときに前記光コネクタの入出力部に当接するクリーナーとを備える光コネクタ付き光ケーブルが提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る光コネクタ付き光ケーブルによれば、光コネクタがケースの格納室に収容されているときに、蓋が閉位置に位置付けられる。そして、蓋によって支持されたクリーナーが光コネクタの入出力部に当接する。このため、光コネクタが外部機器に接続されていないときに、光コネクタの入出力部が汚染から確実に保護される。この結果として、人手による光コネクタの入出力部の清掃の手間が省かれ、運用費用の削減が図られる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】一実施形態の光コネクタ付き光ケーブルの作動状態を示す概略的な斜視図である。
【図2】図1の光コネクタ付き光ケーブルを分解して示す概略的な斜視図である。
【図3】図1の光コネクタ付き光ケーブルの概略的な縦断面図である。
【図4】図2中の駆動部材を拡大して示す概略的な斜視図である。
【図5】図2中の収容ボタンを拡大して示す概略的な斜視図である。
【図6】図2のケースを、収容ボタンとともに第1の開口側からみた概略的な平面図である。
【図7】図2の蓋部材を拡大して示す概略的な斜視図である。
【図8】図1の光コネクタ付き光ケーブルの概略的な縦断面図であって、収容ボタンが押された状態を示す概略的な縦断面図である。
【図9】図1の光コネクタ付き光ケーブルの概略的な縦断面図であって、光コネクタが格納室に収容された状態を示す概略的な縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。
図1は、一実施形態の光コネクタ付き光ケーブル10を概略的に示す斜視図である。
光コネクタ付き光ケーブル10は、光ケーブル12と、光ケーブル12の端部に取り付けられた光コネクタ14とを備える。例えば、光ケーブル12は複数の光ファイバを含むリボンファイバであり、光コネクタ14はMPO型コネクタである。
光コネクタ付き光ケーブル10は、例えばスイッチングハブ等の中継装置同士間の接続等に用いられる。
【0010】
また、光コネクタ付き光ケーブル10は、光コネクタ14が中継装置等の外部機器に接続されていないときに、光コネクタ14を収容するケース16を備える。
図2は、光コネクタ付き光ケーブル10を分解して示す概略的な斜視図であり、図3は、光コネクタ付き光ケーブル10の概略的な立て断面図である。
【0011】
〔ケース〕
ケース16は、例えば角筒形状を有する。光コネクタ14は、ケース16の長手方向にて、ケース16内を往復動可能である。ケース16は、例えば、ケース16を縦に半分にしたような2つの樹脂製の半割体16a,16bからなり、半割体16a,16b同士を接着剤で結合することによって構成される。
【0012】
ケース16は、一端に光コネクタ14用の開口(第1の開口)18を有し、光コネクタ14の先端側の一部が開口18から突出可能である。開口18から突出した状態の光コネクタ14の先端側は、外部機器に接続可能である。
また、ケース16は、他端に光ケーブル12用の開口(第2の開口)20を有し、開口20を通じて光ケーブル12が延びている。
【0013】
〔駆動部材〕
更に、光コネクタ付き光ケーブル10は、ケース16の軸線方向(長手方向)にて光コネクタ14を移動させるための駆動部材22を有する。図4は、駆動部材22を拡大して概略的に示す斜視図であり、駆動部材22は、光コネクタ14の光ケーブル12側に当接する当接板24、当接板24の外縁から延びるロッド部26、ロッド部26の先端に設けられた操作部28、及び、ロッド部26の先端側に設けられた係合部30を有する。
【0014】
当接板24は、光ケーブル12が挿通される中央孔24aを有し、光コネクタ14に対し後側から当接する。当接板24は、例えば接着剤を用いて光コネクタ14に結合される。
ロッド部26は、当接板24からケース16の他端に向けてケース16内を延びている。ケース16の一側壁には、ケース16の軸線方向に延びる溝32が形成され、溝32から駆動部材22の操作部28が突出している。従って、使用者は、操作部28を溝32に沿って移動させることによって、光コネクタ14を移動させることができる。
【0015】
〔板ばね〕
一方、ケース16の他端には、片持ち梁形状の板ばね34が一体に設けられ、板ばね34は、ケース16の略軸線方向に延びている。板ばね34の先端側には凹み34aが設けられており、駆動部材22の係合部30が凹み34aに嵌って係合することによって、駆動部材22の移動、則ち光コネクタ14の移動が規制される。具体的には、係合部30及び凹み34aの位置は、光コネクタ14が外部機器に接続される位置(作動位置)にて停止するように規定されている。
【0016】
〔光コネクタ押し出しばね〕
また更に、光コネクタ付き光ケーブル10は、係合部30と凹み34aが係合していないときに、光コネクタ14をケース16内の休止位置に位置付ける付勢手段として、圧縮コイルばねからなる光コネクタ押し出しばね36を有する。光コネクタ押し出しばね36の一端は、駆動部材22の当接板24の外縁部に当接し、光コネクタ押し出しばね36の他端は、ケース16に一体に設けられたばね座38,38に当接している。
【0017】
光コネクタ押し出しばね36はケース16の軸線方向に延び、光コネクタ14を囲むように配置されている。光コネクタ押し出しばね36は、光コネクタ14が作動位置にあるときには、ばね座38と当接板24の間で圧縮され、係合部30と凹み34aの係合状態が解除されると伸張し、これにより光コネクタ14がケース16の他端側の休止位置に位置付けられる。
【0018】
〔収容ボタン〕
そして、光コネクタ付き光ケーブル10は、係合部30と凹み34aの係合状態を解除するために、収容ボタン40を有する。
図5は収容ボタン40を概略的に示す斜視図である。収容ボタン40は、例えば円盤形状の操作部42と、操作部42と一体のフォーク形状の駆動部44とを有する。
図6は、第1の開口側からみたケース16及び収容ボタン40を概略的に示す平面図である。
【0019】
駆動部44は、駆動部材22のロッド部26を跨ぐようにして避けながら、板ばね34の先端側に当接可能である。従って、使用者が収容ボタン40を押し込むと板ばね34が弾性変形して撓み、係合部30と凹み34aの係合状態が解除される。
なお、ケース16の一側壁には、収容ボタン40の駆動部44が挿通される挿通孔46が形成されている。
【0020】
〔蓋部材・蓋用ばね〕
一方、再び図2及び図3を参照すると、ケース16には、例えば樹脂製の蓋部材50が回動可能にヒンジ結合されている。
具体的には、ケース16の第1の開口側18には、ケース16の一側壁から外側に向けて突出した一対の半円形状のヒンジ部52,52が一体に設けられ、ヒンジ部52,52の相互に対向する面には有底孔が形成されている。これらヒンジ部52,52の有底孔に、蓋部材50に取り付けられた例えば金属製の連結ピン54の両端が挿入され、蓋部材50は、連結ピン54を中心として回動可能にケース16に取り付けられる。
なお、連結ピン54は、ケース16の幅方向に延びている。
【0021】
図7は、蓋部材50を拡大して示す概略的な斜視図である。蓋部材50は、それぞれ四角形の平板形状の第1の蓋部56及び第2の蓋部58を有し、第1の蓋部56と第2の蓋部58は、各々の一側縁にて相互に垂直に交わっている。従って、第1の蓋部56及び第2の蓋部58の断面形状はL字形状、若しくは、くの字形状をなしている。
そして、第1の蓋部56と第2の蓋部58の一側縁から斜めに延びるアーム部60の先端に連結ピン54が取り付けられている。
【0022】
また、蓋部材50は、第1の蓋部56の一側縁の両端から、第2の蓋部58とは反対側に向けて突出する略扇形状の2つの突出部62を有し、突出部62からは、可動ピン64が一体に突出している。可動ピン64には、引張コイルばねからなる蓋用ばね66の一端が係合されている。
【0023】
一方、図6を参照すると、ケース16には、ばね座68が一体に形成され、ばね座68からは固定ピン68aが突出している。蓋用ばね66の他端は固定ピン68aに係合されている。
【0024】
ここで、ケース16の一側壁において、ヒンジ部52,52よりも一端側には、第1の蓋部56及び第2の蓋部58よりも若干広い四角形の開口70が形成されている。そして、蓋用ばね66は、蓋部材50の第1の蓋部56が、休止位置の光コネクタ14の先端に当接するように、蓋部材50を付勢している。
【0025】
〔クリーナー〕
そして、光コネクタ14の先端に当接する蓋部材50の第1の蓋部56の領域には、適当な厚さを有するシート形状のクリーナー72が取り付けられている。クリーナー72は、光コネクタ14の先端、則ち、光信号の入出力部よりも広く、光コネクタ14が休止位置にあるとき、クリーナー72が光コネクタ14の光信号の入出力部の全域に密接する。
なおクリーナー72は、例えば不織布からなり、粘着剤を用いて張り付けられている。従って、クリーナー72は、適宜新品に付け替え可能である。
【0026】
以下、光コネクタ付き光ケーブル10の使用方法について説明する。
〔作動状態〕
図1及び図3は、光コネクタ付き光ケーブル10の作動状態を示しており、光コネクタ14が作動位置に位置付けられている。この状態では、光コネクタ14の先端はケース16の開口から突出しており、光コネクタ14を外部機器に接続可能である。
【0027】
一方、作動状態では、蓋部材50は開位置に位置付けられ、第1の蓋部56がケース16の開口70を閉じている。
また、作動状態では、駆動部材22の係合部30が板ばね34の凹み34aに係合しており、光コネクタ14が作動位置に安定に位置付けられる。
【0028】
〔収容操作〕
図8は、光コネクタ14をケース16内の格納室に収容するために、収容ボタン40を使用者が押し下げた状態を示している。この状態では、収容ボタン40の駆動部44の先端が、駆動部材22のロッド部26を避けながら板ばね34の先端側に当接し、板ばね34の先端側が押し下げられる。
【0029】
これにより、駆動部材22の係合部30が板ばね34の凹み34aから外れると、光コネクタ押し出しばね36の付勢力によって、駆動部材22の当接板24がケース16の第2の開口20に向けて押される。そして、当接板24に連結された光コネクタ14も当接板24とともに休止位置に移動し、格納室に収容される。一方、光コネクタ14が作動位置から休止位置に向けて移動するのに伴い、蓋部材50は、蓋用ばね66の収縮力により開位置から閉位置へと回転する。
【0030】
〔休止状態〕
図9は、光コネクタ14がケース16内の格納室に収容された状態、即ち、光コネクタ付き光ケーブル10が外部機器に接続されていない休止状態を示している。
【0031】
休止状態では、閉位置に位置付けられた蓋部材50の第1の蓋部56がケース16内を格納室と作動室とに仕切っている。つまり、第1の蓋部56が、第1の開口18側の格納室の境界を規定し、格納室の蓋として機能している。
そして、この状態下では、第1の蓋部56に取り付けられたクリーナー72が、光コネクタ14の先端部、即ち光信号の入出力部に密接している。
一方、休止状態では、蓋部材50の第2の蓋部58がケース16の開口を閉じている。
【0032】
〔作動操作〕
光コネクタ付き光ケーブル10を図9の休止状態から図1及び図3の作動状態にするには、使用者は、駆動部材22の係合部30が板ばね34の凹み34に嵌るまで、駆動部材22の操作部28を溝32に沿って滑動するように押せばよい。駆動部材22の操作部28が押されると、駆動部材22のロッド部26及び当接板24を介して光コネクタ14が押され、光コネクタ14が作動位置まで移動させられる。
【0033】
そして、光コネクタ14の移動に伴い、第1の蓋部56がクリーナー72を介して押され、閉位置から開位置まで回転する。
なおこのとき、当然のことながら、使用者は、光コネクタ押し出しばね36の付勢力(伸張力)及び蓋用ばね66の付勢力(収縮力)に抗しながら操作部28を押す必要がある。
【0034】
上述した一実施形態の光コネクタ付き光ケーブル10によれば、光コネクタ14がケース16の格納室に収容されているときに、蓋部材50が閉位置に位置付けられる。そして、蓋部材50によって支持されたクリーナー72が光コネクタ14の入出力部に当接する。このため、光コネクタ14が外部機器に接続されていないときに、光コネクタ14の入出力部が汚染から確実に保護される。この結果として、人手による光コネクタの入出力部の清掃の手間が省かれ、運用費用の削減が図られる。
【0035】
そして、一実施形態の光コネクタ付き光ケーブル10によれば、光コネクタ14が休止位置から作動位置に移動するときに、又は作動位置から休止位置に移動するときに、クリーナー72が光コネクタ14の入出力部に対し摺動するので、入出力部に汚れが付着していたとしても、確実に払拭される。
更に、一実施形態の光コネクタ付き光ケーブル10によれば、クリーナー72によって光コネクタ14の入出力部が清掃されるので、ブラシを用いる場合に比べて、傷が付き難い。
【0036】
一方、一実施形態の光コネクタ付き光ケーブル10によれば、蓋用ばね66の収縮力によって、簡単な構成にて、蓋部材50が閉位置に位置付けられる。
その上、蓋用ばね66の収縮力によって、適当な接触圧にて、光コネクタ14の入出力部にクリーナー72が接触する。このため、休止状態のときにクリーナー72が確実に入出力部に当接し、入出力部の汚染が確実に防止される。
【0037】
また、一実施形態の光コネクタ付き光ケーブル10によれば、クリーナー72を交換可能であり、クリーナー72を適宜新品に交換することにより、光コネクタ14の入出力部を常に清浄に保つことができる。
【0038】
一方、一実施形態の光コネクタ付き光ケーブル10によれば、駆動部材22、光コネクタ押し出しばね(光コネクタ付勢用コイルばね)36、板ばね(係合部材)34、及び、収容ボタン(解除部材)40が光コネクタ14を移動させる駆動機構を構成しており、簡単な構成にて、光コネクタ14が移動させられる。
【0039】
本発明は、上述した一実施形態に限定されることはなく、上述した一実施形態に変更を加えた形態も含む。
例えば、上述した一実施形態では、蓋部材50が第2の蓋部58を有していたけれども、第2の蓋部58を省略してもよい。また、ケース16は、少なくとも格納室を有していればよい。
【0040】
一方、一実施形態では、光コネクタ14の付勢手段として、光コネクタ14を休止位置に向けて付勢する光コネクタ押し出しばね36を用いたけれども、これとは逆に、光コネクタ14を作動位置に向けて付勢する圧縮コイルばねを用いてもよい。そしてこの場合、収容ボタン40に代えて、休止位置から作動位置に移動させるための作動ボタンを設けてもよい。
【0041】
最後に、光コネクタ14は、MPO型コネクタに限定されることはなく、SC型コネクタ等であってもよい。そして、ケース16の断面形状や当接板24の中央孔24aの形状は、光コネクタの種類に応じて適宜変更可能である。また、光ケーブル12もリボンファイバに限定されることはない。
【符号の説明】
【0042】
10 光コネクタ付き光ケーブル
12 光ケーブル
14 光コネクタ
16 ケース
16a,16b 半割体
18 第1の開口
20 第2の開口
22 駆動部材
36 光コネクタ押し出しばね
50 蓋部材
56 第1の蓋部(蓋)
66 蓋用ばね
72 クリーナー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端に第1の開口を有するとともに他端に第2の開口を有し、且つ、前記第2の開口側に格納室が規定された筒形状のケースと、
前記ケース内に配置される端部を有し、前記第2の開口を通じて延びる光ケーブルと、
前記光ケーブルの前記端部に取り付けられ、前記第1の開口側に光信号の入出力部を有する光コネクタと、
前記格納室内の休止位置と前記休止位置よりも前記第1の開口側の作動位置との間にて、前記ケースの軸線方向に前記光コネクタを移動させる駆動機構と、
前記ケースに回動可能に取り付けられ、前記光コネクタが前記休止位置にあるときに閉位置に位置付けられて前記格納室の前記第1の開口側の境界を形成する蓋と、
前記蓋に支持され、前記蓋が前記閉位置に位置付けられたときに前記光コネクタの入出力部に当接するクリーナーと
を備える光コネクタ付き光ケーブル。
【請求項2】
前記駆動機構は、
使用者によって操作され、前記光コネクタと一体に前記ケースの軸線方向に移動可能な駆動部材と、
前記光コネクタが前記作動位置から前記休止位置に向けて移動するように前記駆動部材を付勢する光コネクタ付勢用コイルばねと、
前記コネクタが前記作動位置に位置付けられたときに前記駆動部材と解除可能に係合する係合部材と、
前記駆動部材と前記係合部材との係合を解除する解除部材と
を含む請求項1記載の光コネクタ付き光ケーブル。
【請求項3】
前記蓋を開位置から前記閉位置に向けて付勢する蓋付勢用コイルばねを更に備える請求項1又は2に記載の光コネクタ付き光ケーブル。
【請求項4】
前記クリーナーは、前記蓋に対し着脱可能であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の光コネクタ付き光ケーブル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−32496(P2012−32496A)
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−170474(P2010−170474)
【出願日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【出願人】(000005120)日立電線株式会社 (3,358)
【Fターム(参考)】