説明

入力装置

【課題】操作ノブを備えた入力装置の操作性を向上させる。
【解決手段】利用者からの操作を受付ける入力装置に、つまみ部21、つまみ部21と同軸の円柱部22、円柱部22の中心に取り付けられたロッド52、および円柱部52の周りに形成されたドーナツ形状の摺動部24を有する操作ノブ20と、操作ノブ20が上面に載置される筐体200と、ロッド52に接続されていて、ロッド52の垂直方向の動作、傾き、および回転を検出する、筐体200に収められた素子本体51と、を設ける。摺動部24に複数のブラシ25を設ける。筐体200の上面を、摺動部24に設けられた複数のブラシ25が当接された状態で操作ノブを回転自在に支持するガイド部222を形成し、ガイド部211の所定の位置には、ガイド部211から筐体200の外部に貫通する排出管226と接続している排出孔227を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オーディオ機器、空調装置、ナビゲーション装置等の各種装置を操作するための入力装置の技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の入力装置としては、例えば、以下の特許文献1に記載されているものがある。特許文献1の入力装置は、操作ノブが、本体に対して直立している中立状態と、中立状態から本体側に押し込まれた押下状態と、中立状態から装置本体に対して複数の方向に倒れた傾倒状態とに変位可能に構成されている。さらに、操作ノブは、回転自在に構成されている。そして、特許文献1の入力装置は、操作ノブの押下、操作ノブの所定方向への傾倒、および操作ノブの回転を検知することで、利用者からの各種操作を受け付ける。すなわち、特許文献1の入力装置は、1つの操作ノブが複数種の操作要求を受け付けるため、入力装置の小型化を図ることができる。そのため、特許文献1のような入力装置は、小型化が要求される環境、例えば、車載用装置の入力装置に利用されている。
【0003】
【特許文献1】特開2005―165608号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に入力装置は、以下の問題を有している。具体的には、特許文献1の入力装置の操作ノブは、押下方向、所定方向への傾倒、および回転方向の動作が可能に構成されている。そのため、操作ノブと装置本体との間にある程度の隙間が必要になる。そして、操作ノブと装置本体との間の隙間に塵や埃等が入ってきた場合、操作性が低下してしまうという問題が生じる。例えば、操作ノブと装置本体との接触部に塵や埃が入り込んでしまうと、操作ノブがスムーズに回転しなくなったり、操作ノブを傾倒させることができなくなったりする。なお、操作ノブと装置本体との接触部に塵や埃が多く堆積してしまうと、利用者からの操作を検出できなくなることもある。特に、入力装置を塵や埃が入りやすい環境(例えば、自動車の車内)で利用する場合、入力装置の操作性が悪くなるケースが多く発生する。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、操作ノブを備えた入力装置の操作性を向上させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明の一態様は、利用者からの操作を受付ける入力装置に適用される。
【0007】
そして、前記入力装置は、つまみ部分、該つまみ部分と同軸の円柱部、該円柱部の中心に取り付けられたロッド、および該円柱部の周りに形成されたドーナツ形状の摺動部を有する操作ノブと、前記操作ノブが上面に載置される筐体と、前記ロッドに接続されていて、該ロッドの垂直方向の動作、傾き、および回転を検出する、前記筐体に収められた入力素子と、を有し、前記ドーナツ形状の摺動部は、前記筐体との対向面に複数のブラシが設けられていて、前記筐体の上面には、前記操作ロッドの摺動部に設けられた複数のブラシが当接され、前記ブラシが当接された状態で操作ノブを回転自在に支持するガイド部が形成されていて、前記ガイド部には、該ガイド部から前記筐体の外部に貫通する排出管と接続している排出孔が形成されている。
【発明の効果】
【0008】
このように本発明では、筐体と当接する操作ノブの摺動部に、複数のブラシを設けている。また、操作ノブのブラシと当接する筐体のガイド部に、ガイド部から筐体の外部に貫通する排出管と接続している排出孔を形成するようにしている。そして、利用者が、入力装置の操作ノブを操作すれば、その操作に伴い、ブラシが操作ノブと筐体のガイド部との間に入り込んだ埃や塵を、排出孔および排出管に掃き出す。その結果、操作つまみと筐体のガイド部との間に入り込んだ埃や塵を入力装置の外部に排出できる。そのため、本発明によれば、入力装置に入り込んだ埃を原因とする、入力装置の操作性の低下を防ぐことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明に係る入力装置の一実施形態について、図面を用いて説明する。
【0010】
図1は、本発明の実施形態の入力装置の外観を示した斜視図である。図示する入力装置は、例えば、車両内に設置されるカーナビゲーション装置等の情報処理装置の入力手段として利用され、2つの前席の間等に配置される。
【0011】
具体的には、入力装置は、利用者からの各種の操作を受付けるための入力操作部10と、入力操作部10を上面に配置するとともに、利用者からの操作を受け付ける処理を行う基板40(図1には示さず)を収納する筐体200とを有する。入力操作部10は、操作ノブ20と、操作ノブ20の外側に配置されているスイッチ部100とを備える。
【0012】
操作ノブ20は、垂直方向(図示する矢印Z方向)に押下できるように構成されている。また、操作ノブ20は、中立状態(図1に示す状態)から複数の方向に倒れた傾倒状態に変位可能に構成されている。また、操作ノブ20は、矢印B方向に回転自在に動作可能に構成されている。利用者は、操作ノブ20を垂直方向に押下したり、操作ノブ20を倒したり、或いは、操作ノブ20を回転させることにより入力装置に対して各種の操作要求を行う。また、利用者は、スイッチ部100に設けられているスイッチを押下することにより各種の操作要求を行う。
【0013】
本実施形態の入力装置は、操作ノブ20を垂直方向に押下したり、操作ノブ20を複数の方向に傾倒したり、或いは、回転自在に動作できるように構成されている。そのため、操作ノブ20と、筐体200との接触する部分には、ある程度の隙間が必要になる。そして、操作ノブ20と筐体200との接触部分にゴミ、埃等(以下、ゴミ、埃を単に「埃」という)がたまると操作性が低下してしまう。特に、入力装置を、車両内のように埃が多い環境で利用すれば、入力装置の操作性が低下してしますケースが多くなる。
【0014】
本実施形態では、埃を原因とした操作性の低下を防止するため、操作ノブ20の筐体200と接触する部分に、埃を取り除くためのブラシ25(図2、3)を設け、筐体200の操作ノブ20と接触する面に埃を入力装置の外部に排出するための排出路(図2、4の226、227)を設けるようにしている。
【0015】
以下、入力装置から埃を取り除くための機構(クリーニング機構)について、図2〜4を用いて詳細に説明していく。なお、スイッチ部100の構成は、本実施形態の特徴であるクリーニング機構と直接関係しない。そのため、以下では、スイッチ部100の説明は省略する。
【0016】
図2は、図1に示した入力装置のA−A断面図である。図3は、本実施形態の操作ノブ20の形状を説明するための図である。図4は、本実施形態の入力装置の筐体200を上面図である。
【0017】
図2に示すように、入力装置は、利用者からの操作指示を受付ける操作ノブ20と、操作ノブ20を上面に配置する筐体200と、筐体200に収納されている基板40と、操作ノブ20と筐体200との間に配置され、操作ノブ20の垂直方向(Z方向)の操作を受け付ける際の緩衝材として機能する弾性部材30とを備える(図2では、スイッチ部100を省略している)。なお、弾性部材30の材質について特に限定しないが、例えば、ウレタンフォームのものを用いることができる。
【0018】
筐体200は、基板40を載置する第1部材210と、操作ノブ20を載置する第2部材220とにより構成される。そして、基板40は、第1部材210に形成された基板固定部2100と、第2部材220に形成された基板固定部2200との間に挟みこまれてネジ70でネジ留めされることにより、筐体200の内部で固定される。なお、基板40には、利用者からの操作を検知する入力素子50が搭載されている。
【0019】
入力素子50は、素子本体51と、素子本体51から突出している棒状の操作ロッド52とを備える。素子本体50は、操作ロッド52の垂直方向の動作(図示するZ方向)、傾き、および回転を検知する。なお、後述するが、操作ロッド52は、操作ノブ20に接続される。
【0020】
ここで、操作ノブ20について、図3を用いて説明する。
【0021】
図3では、(a)図に操作ノブ20の下方から見た斜視図を示し、(b)図に操作ノブの底面図を示している。
【0022】
操作ノブ20は、利用者が操作するためのつまみ部21を備える。また、操作ノブ20の底面には、つまみ部21と同軸の円柱部22と、弾性部材30が挿入される溝部23と、筐体200の上面のガイド部222(図2、4参照)と対向し、つまみ部21の回転にしたがい、ガイド部222上を回転自在に摺動する摺動部24とを備える。
【0023】
円柱部22の略中心には、操作ロッド52を挿入するための孔26が形成されている。操作ロッド52が孔26に挿入されることにより、操作ロッド52と操作ノブ20とが固定される。そして、利用者がつまみ部21を押下すると、利用者の押下にしたがい、操作ロッド52も押下される。利用者がつまみ部21を傾けると、操作ロッド52も利用者が傾けた方向に傾斜する。利用者がつまみ部21を回転させると、操作ロッド52がつまみ部21の回転にしたがい回転する。すなわち、利用者がつまみ部21を押下すると、素子本体51は、操作ロッド52を介して利用者の押下操作を検知する。利用者がつまみ部21を傾けると、素子本体51は、操作ロッド52を介して利用者が傾けた操作を検知する。また、利用者がつまみ部21を回転させると、素子本体51は、操作ロッド52を介して利用者の回転操作を検知する。
【0024】
また、弾性部材30は、一方の端部が操作ノブ20の底面に形成された溝部23に挿入されて、他方の端部が筐体200の上面のガイド部223(図2,4参照)と当接される。
【0025】
また、操作ノブ20の底面に形成された摺動部24には、操作ノブ20と筐体200のガイド部222とが接続する部分に埃が溜まることを防ぐために複数のブラシ25a〜hが設けられている。図示する例では、8個のブラシ25a〜hが、ドーナツ形状の摺動部24上に等間隔で配置されている(ドーナツ形状の円周方向と略直行する向きに配置されている)。なお、本実施形態では、ブラシ25a〜hの幅W1は、筐体200のガイド部222の幅W2(図4参照)と略同じ長さとする。ブラシ25a〜hの高さH1は、特に限定しないが例えば、5mm程度のものを用いるとよい。ブラシの奥行きD1についても特に限定しないが、1.5mm程度のものを用いるとよい。また、ブラシ25a〜hの材質について特に限定しない。例えば、ブラシ25a〜hにナイロン製のものを用いるようにしてもよい。また、図示しているブラシの数は例示に過ぎない。
【0026】
つぎに、図2および図4を用いて筐体200の形状について説明する。
【0027】
図2および図4に示すように、筐体200の上面(図2に示すZ1方向から見た面)には、入力素子50の操作ロッド52を操作ノブ20と接続するための開口部225が形成されている。また、筐体200の上面の開口部225の周辺には、弾性部材30が載置される略円状の凹型のガイド部223と、操作ノブ20の底面に形成された摺動部24が載置される略円状の凹型のガイド部222と、スイッチ部100(図1参照)が載置される略円状の凹型のガイド部221とが設けられている。なお、ガイド部222の摺動部24が載置される面は、摺動部24と略同様の形状をしているものとする。すなわち、ガイド部222の摺動部24が載置される面は、摺動部24と略同じドーナツ形状に形成されている。
【0028】
そして、弾性部材30が、ガイド部223に載置される。また、操作ノブ20の摺動部24がガイド部222に載置される。その結果、ガイド部222の摺動部24との対向面(上面)は、操作ノブ20の摺動部24に設けられたブラシ25a〜hと当接する。ガイド部222は、ブラシ25a〜hが当接された状態で操作ノブ20を回転自在に支持する。すなわち、利用者が操作ノブ20を回転させると、操作ノブ20の摺動部24に設けられてブラシ25がガイド部222に当接した状態で回転する。なお、操作ノブ20は、ガイド部222の外周面(2220)により平面方向の動きが制限される。
【0029】
筐体200の上面に形成されたガイド部222には、複数の排出孔227a〜d(図4参照)が設けられるとともに、排出孔227a〜dには、筐体200の上面から下面(図2に示すZ2方向から見た面)方向に伸びる略円筒形状の排出管226a〜dが接続されている(図2参照)。
【0030】
具体的には、筐体200を構成する第2部材220のガイド部222の摺動部24との対向面に、略等間隔に4つの排出孔227a〜dが形成されている。また、ガイド部222の操作ノブ20との対向面と反対側には、排出孔227a〜dに連結している略円筒形状の排出管226が形成されている。また、基板40には、それぞれの排出管226を貫通させる孔41が形成されている。さらに、筐体200の第1部材210には、それぞれの排出管226の外周と嵌合する略円筒状の嵌合部216が設けられている。そして、排出管226を基板の孔41に貫通させると共に、排出管226を第1部材210の嵌合部226に嵌め合わせることにより、ガイド部222上に、筐体200の上面から底面まで貫通する排出路が形成される。
【0031】
そして、利用者が操作ノブ200を回転させると、その回転に伴い、ガイド部222上に当接されているブラシ25a〜hも回転する。その結果、ガイド部222に入り込んだ埃は、ブラシ25a〜hにより排出管226に落ち、入力装置の外部に掃き出される。
【0032】
なお、ガイド部222に形成する排出孔227は、埃を入力装置の外部に排出するための機能を果たすためにある程度の寸法が必要である。そして、本実施形態では、他の構成(開口部225、ガイド部223、221等)との関係で、ガイド部222の摺動部24との対向面の半径方向(図4のb方向)の寸法が制限される。そのため、例えば、図4に示すように、排出孔227の形状を、ガイド部222の摺動部24との対向面の円周方向(図4に示すa方向)に長径を取り、ガイド部222の摺動部24との対向面の半径方向(図4に示すb方向)に短径をとる楕円形状としてもよい。このようにすることで、排出孔227に大きさを確保できる。
【0033】
また、排出孔227および排出管226により構成される排出路の形状について、例えば、図2に示すようにしてもよい。すなわち、排出孔227から下方に向けて所定の長さまで、内径を短くしていき、そこから下方は同じ内径の排出路として形成してもよい。
【0034】
また、本実施形態では、第1部材210の嵌合部216の高さ(図2のH2)を、基板40の底面(入力素子50が載置されている面と反対の面)まで届く長さにしている。また、嵌合部216に嵌合される排出管226の寸法を第1部材210の底面まで届く長さにしている。このように構成するのは、排出管226から排出される埃等が基板40の底面(入力素子50が載置されている面と反対の面)側に入るのを防ぐためである。
【0035】
このように、本実施形態によれば、入力装置の操作ノブ20を操作すれば、それに伴い、ブラシ25が操作ノブ20と筐体200のガイド部222との接合部分に入り込んだ埃や塵を、排出孔227および排出管226により形成される排出路を経由して、入力装置の外部に排出してくれる。そのため、本実施形態によれば、入力装置に入り込んだ埃を原因とする、入力装置の操作性の低下を防ぐことができる。そのため、本実施形態によれば、操作ノブを備えた入力装置の操作性を向上させることができる。また、操作ノブ20を操作すれば、それに伴い、埃を排出するため、定期的に入力装置の埃を取るためのメンテナンスをする必要がなく、利用者の手間を軽減できる。
【0036】
また、本実施形態では、排出管216により、埃を入力装置の外部に排出することができるため、操作ノブ20とガイド部222との間に溜まった埃が入力装置内部に入る可能性を低減できる。そのため、埃が原因で起こる故障(例えば、基板40上に埃がたまり部品間の接触が悪くなる等)を防止することができる。
【0037】
なお、本発明は以上で説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形が可能である。
【0038】
例えば、上記実施形態では、操作ノブ0と筐体200との接合部分であるガイド部222から筐体200の底面までを貫通する排出路を設けるようにしたが特にこれに限定するものではない。操作ノブと当接するガイド部222から筐体200の外部に埃を排出できる経路が確保できればかまわない。例えば、ガイド部222の上面から入力装置の側面に貫通する排出路を設けるようにして、埃を入力装置の外部に排出するようにしてもよい。
【0039】
また、上記の説明では、入力装置200に4つの排出路が形成されている場合を示したが、あくまでもこれは例示に過ぎない。排出路は、少なくとも1つあればよい。
【0040】
また、上記実施形態では、筐体200の第2部材220に、排出管226が一体で形成されている場合を例にしたが、これは例示に過ぎない。ガイド部222に形成された排出孔227に、別部材として形成されている排出管を接続するようにしてもよい。
【0041】
上記実施形態では、筐体200を第1部材210と、第2部材220とを組み合わせた構成としたが、筐体200が一体に形成されていてもかまわない。
【0042】
また、上記の説明では、入力装置が、車載用の情報処理装置を操作する機器として利用される場合を例示したが特にこれに限定するものではない。上述した操作ノブ20に相当する構成を有する装置であれば、本発明のクリーニング機構の構成を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の実施形態の入力装置の外観を示した斜視図である。
【図2】図1に示した入力装置のA−A断面図である。
【図3】本実施形態の操作ノブ20の形状を説明するための図である。
【図4】本実施形態の入力装置の筐体200を上面図である。
【符号の説明】
【0044】
10…入力操作部、20…操作ノブ、21…つまみ部、22…円柱部、23…溝部、24…摺動部、25…ブラシ、30…弾性部材、40…基板、41…孔、50…入力素子、51…素子本体、52…操作ロッド、100…スイッチ部、200…筐体、210…第1部材、216…嵌合部、220…第2部材、221…ガイド部、222…ガイド部、223…ガイド部、226…排出管、227…排出孔、

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者からの操作を受付ける入力装置であって、
つまみ部分、該つまみ部分と同軸の円柱部、該円柱部の中心に取り付けられたロッド、および該円柱部の周りに形成されたドーナツ形状の摺動部を有する操作ノブと、
前記操作ノブが上面に載置される筐体と、
前記ロッドに接続されていて、該ロッドの垂直方向の動作、傾き、および回転を検出する、前記筐体に収められた入力素子と、を有し、
前記ドーナツ形状の摺動部は、前記筐体との対向面に複数のブラシが設けられていて、
前記筐体の上面には、前記操作ロッドの摺動部に設けられた複数のブラシが当接され、前記ブラシが当接された状態で操作ノブを回転自在に支持するガイド部が形成されていて、
前記ガイド部の所定の位置には、該ガイド部から前記筐体の外部に貫通する排出管と接続している排出孔が形成されていること
を特徴とする入力装置。
【請求項2】
請求項1に記載の入力装置であって、
前記複数のブラシは、前記ドーナツ形状の摺動部の円周方向に略直行する方向に設けられていて、
前記排出管は、前記筐体の上面のガイド部から該筐体の底面を貫通すること
を特徴とする入力装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の入力装置であって、
前記ガイド部の前記ブラシが当接する面は、該摺動部と略同じドーナツ形状に形成されていて、
前記ガイド部に形成された排出孔は、略楕円形状に形成されていて、
前記楕円形状は、前記ドーナツ形状の円周方向が長径で、半径方向が短径であること
を特徴とする入力装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の入力装置であって、
前記ガイド部には、前記排出管と接続している排出孔が複数形成されていること
を特徴とする入力装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−323550(P2007−323550A)
【公開日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−155575(P2006−155575)
【出願日】平成18年6月5日(2006.6.5)
【出願人】(591132335)株式会社ザナヴィ・インフォマティクス (745)
【Fターム(参考)】