説明

入力装置

【課題】印刷物として本来の機能を維持しつつ、使い勝手がよい入力装置を提供する。
【解決手段】住宅地図1は、表示画面に処理内容を表示する情報提供サーバに処理を行わせるコマンド情報と、該コマンド情報に付加される付加情報とが、読取装置により読み取り可能なコードとして付与された入力装置として機能するものである。この住宅地図1は、複数の情報ページ13と、情報ページ13より厚みが厚いおもて表紙11および裏表紙12とを有する冊子本体10と、裏表紙12の小口側に連接された操作用シート片14とから構成されている。操作用シート片14は、収納状態においては裏表紙12の内側に折り畳まれ、使用状態においてはおもて表紙11と裏表紙12との間から取り出す。住宅地図が掲載された情報ページ13を捲りながら操作用シート片14に印刷されたアイコンを用いて情報提供サーバへのコマンドなどを入力することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、視認コンテンツが印刷されたシート状の印刷媒体に読取可能な情報パターンが印刷され、このパターンを読取装置により読み取らせることで、コンピュータを操作することができる冊子状の入力装置に関する。
【背景技術】
【0002】
カーナビゲーションシステムは、LCD上に表示された地図画面を見ながら出発地や目的地を指定して、距離的に近い経路や、交通事情を考慮した時間的に短い経路を探索することができる。また、インターネット上に開設された地図検索サーバにアクセスしたり、地図データベースと経路検索ソフトをインストールしたパーソナルコンピュータを操作したりする場合でも、精度や処理に要する時間が異なるが、同様の経路探索を行うことができる。このような経路探索装置は、無駄な経路を経由することなく目的地まで辿り着くことができるので利便性が高い。
【0003】
地図画面を見ながら場所を指定する経路探索装置は、出発地と目的地とが一画面に表示しきれない場合には、出発地を地図上で指定した後に画面スクロールさせて目的地を指定したり、出発地や目的地の細かな住所がわかっていれば、出発地の住所と目的地の住所とを文字入力して選択したりする。
【0004】
地図画面をスクロールさせながら場所を指定する場合、出発地から目的地まで直線的に地図画面を移動させるものの、スクロールに時間を要したり、表示画面の位置が地図全体のどの位置かがわからなくなってしまったりすることがある。地図帳を用いた場所の指定であれば、それぞれのページを捲りながら場所の選択ができるので、操作者にとっては直感的に場所が理解しやすい。このような地図帳で場所を指定することが可能な入力装置の例が、特許文献1に記載されている。
【0005】
特許文献1に記載の経路入力装置は、地図情報が印刷された地図領域と、時間情報を入力するための時間情報入力領域と、出発地や目的地を入力するためのコマンド入力領域とが同じページ上に印刷された地図帳から、情報パターンで表された位置情報をペン型入力装置により読み取り、読み取った位置情報をナビゲーション装置へ転送することで、経路探索のための情報を入力するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−89355号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1に記載の経路入力装置は、地図領域と、時間情報入力領域と、コマンド入力領域とが、同じページ上に印刷された地図帳であるため、限られた1ページの面積の中では、時間情報入力領域とコマンド入力領域とを確保しようとすると、地図領域を広く確保することができない。従って、地図帳としての印刷物の本来の機能を発揮することができない。
【0008】
また、ページによっては、地図領域が占める形状が異なることで、空いたスペースに配置される時間情報入力領域とコマンド入力領域とが、各ページごとに印刷される位置が異なることが想定される。そうなると時間情報入力領域とコマンド入力領域とが入力しにくい場所に配置されてしまい、使い勝手が悪くなるおそれがある。
【0009】
そこで本発明は、印刷物として本来の機能を維持しつつ、使い勝手がよい入力装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、表示画面に処理内容を表示するコンピュータに処理を行わせるコマンド情報と、該コマンド情報に付加される付加情報とが読取装置により読み取り可能なコードとして付与された冊子状の入力装置であって、複数のシート状の印刷媒体と、該印刷媒体より厚みが厚いおもて表紙および裏表紙とを有する冊子本体と、前記おもて表紙および前記裏表紙のうちの少なくとも一方の小口側に連接され、収納状態においては前記裏表紙の内側に折り畳まれ、使用状態においては前記おもて表紙と前記裏表紙との間から操作可能に取り出される操作用シート片とを備え、前記印刷媒体には、印刷された視認コンテンツに対応した前記付加情報に対応する前記コードが付与され、前記操作用シート片には、各視認コンテンツに関連した前記コマンド情報を示すアイコンが印刷されていると共に、該アイコンが印刷された位置に前記コマンド情報に対応する前記コードが付与されていることを特徴とする。
【0011】
本発明の入力装置は、コマンド情報に対応するコードと、付加情報に対応するコードとを読取装置により読み取らせることで、表示画面に処理内容を表示するコンピュータに対して処理を行わせるためのコマンド情報と、コマンド情報に付加される付加情報とを入力する冊子状の印刷物である。この入力装置は、収納状態においては、操作用シート片がおもて表紙と裏表紙との間に折り畳まれることで、取り扱いが粗略でも操作用シート片が折れ曲がったり損傷したりしにくい。そして、使用状態においては操作用シート片を操作可能に取り出すことで、処理を行わせるコマンド情報と、コマンド情報に付加される付加情報とを示すコードを読取装置により読み取らせることができる。従って、操作用シート片と印刷媒体とが別々に設けられていることで、印刷媒体には視認コンテンツをページ一面全体に印刷することができる。また、操作用シート片は、印刷媒体より厚みの厚いおもて表紙または裏表紙の少なくとも一方の小口側に連接されていることで、おもて表紙や裏表紙と同質の厚みの厚い操作用シート片とすることができる。従って、使用状態のときに操作用シート片を取り出して使っていても、より破損や折れ曲がりに強い。
【0012】
前記アイコンは、各印刷媒体に共通したコマンド情報であると、それぞれの印刷媒体の内容に個別に対応させた操作用シート片を設ける必要がないので、印刷媒体を捲りながら1枚の操作用シート片によりコマンド情報や付加情報を入力することができる。
【0013】
1つの前記アイコンの位置に付与された前記コードは、他の前記アイコンと区別可能な識別情報を示すものであるのが望ましい。アイコンの位置に付与されたコードが、読み取られた位置や座標を示す位置情報であると、コンピュータ側で読み取った位置情報から、対応するコマンドを判別するために、位置情報がどのアイコンの範囲に含まれるものか否かの判定が必要となり、処理が煩雑となる。コードが他のアイコンと区別可能な識別情報であると、読み取ったアイコンを識別情報から容易に判断することができるので、コンピュータ側での処理負担や開発負担を軽減することができる。
【0014】
前記操作用シート片には、表示画面に表示された表示内容を拡大することを前記コンピュータに指示する拡大表示用の前記コマンド情報を示すアイコンが印刷されていると共に、該アイコンが印刷された位置に前記拡大表示用のコマンド情報に対応する前記コードが付与されているのが望ましい。操作用シート片に表示画面に表示された表示内容を拡大することをコンピュータに指示するコマンド情報を示すアイコンが設けられていると、読取装置によりこのアイコンに付与されたコードを読み取ることで、表示内容を拡大させる指示をコンピュータに対して入力することができる。
【0015】
前記操作用シート片には、前記表示画面に選択項目を示すリストを表示させることを前記コンピュータに指示するリスト表示用のコマンド情報を示す前記アイコンが印刷されていると共に、該アイコンが印刷された位置に前記リスト表示用のコマンド情報に対応する前記コードが付与されているのが望ましい。操作用シート片に表示画面に選択項目を示すリストを表示させることをコンピュータに指示するコマンド情報を示すアイコンが設けられていると、読取装置によりこのアイコンに付与されたコードを読み取ることで、選択項目を示すリストを表示させる指示をコンピュータに対して入力することができる。
【0016】
前記操作用シート片には、前記表示画面における選択位置を所定方向に移動させることを前記コンピュータに指示する移動用の前記コマンド情報を示す前記アイコンが印刷されていると共に、該アイコンが印刷された位置に前記移動用のコマンド情報に対応するコードが付与されているのが望ましい。操作用シート片に表示画面における選択位置を所定方向に移動させることをコンピュータに指示するコマンドを示すアイコンが設けられていると、読取装置によりこのアイコンに付与されたコードを読み取ることで、選択位置を所定方向に移動させる指示をコンピュータに対して入力することができる。
【0017】
前記操作用シート片には、前記コンピュータに対して位置情報を入力するタブレットが設けられていると共に、該タブレット上の座標に対応するコードが付与されていると、タブレット上を読取装置により読み取る操作を行うだけで、コンピュータに対して位置情報の入力をすることができる。
【0018】
前記操作用シート片には、前記コンピュータに対してキー入力を行うキーボードが印刷されていると共に、該キーボードに対応するコードが付与されていると、キーボード上を読み取る操作を行うだけで、コンピュータに対してキー入力をすることができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明の入力装置は、視認コンテンツが印刷されたシート状の印刷媒体とは別に、操作用シート片が設けられていることで、ページ一面全体に視認コンテンツが印刷された印刷媒体を見ながら、操作用シート片を開いた状態で操作用シート片上を、読取装置により読取操作してコンピュータに対してコマンドを入力することができる。よって、本発明の入力装置は、印刷物として本来の機能を維持しつつ、使い勝手がよいものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施の形態1に係る住宅地図を入力装置として用いた情報提供システムの構成を示す図である。
【図2】図1に示す情報提供システムの住宅地図の斜視図である。
【図3】図2に示す住宅地図の位置図ページの図である。
【図4】図2に示す住宅地図の索引図ページの図である。
【図5】図2に示す住宅地図の目次ページの図である。
【図6】操作用シート片を示す図である。
【図7】ドットパターンの一例を示す図である。
【図8】図1に示す情報提供システムの読取装置の構成を示すブロック図である。
【図9】図1に示す情報提供システムの携帯電話の構成を示すブロック図である。
【図10】図1に示す情報提供システムの情報提供サーバの構成を示すブロック図である。
【図11】エリア指定画面の一例を示す図である。
【図12】選択されたエリアを示す表示画面の一例を示す図である。
【図13】エリアの基本情報表示画面の一例を示す図である。
【図14】施設名入力画面の一例を示す図である。
【図15】施設名入力画面の入力欄に「コインパーキング」と表示された表示画面の一例を示す図である。
【図16】選択されたエリアを示す表示画面の一例を示す図である。
【図17】エリアに所在する施設の一覧の表示画面の一例を示す図である。
【図18】選択されたコインパーキングの所在地を示すマークを地図に重畳させた地図画面の一例を示す図である。
【図19】検索項目入力画面の一例を示す図である。
【図20】検索結果一覧表示画面の一例を示す図である。
【図21】エリアを指定する旨の表示画面の一例を示す図である。
【図22】選択されたエリアを示す表示画面の一例を示す図である。
【図23】人口分布を色分けした表示画面の一例を示す図である。
【図24】本発明の実施の形態1に係る情報提供システムの変形例を示す図である。
【図25】図24に示す情報提供システムのカーナビゲーション装置の初期画面の図である。
【図26】青山通りの歩道を目的地として指定した表示画面を示す図である。
【図27】経路案内中の表示画面を示す図である。
【図28】本発明の実施の形態2に係る情報提供システムの構成を示す図である。
【図29】図28に示す情報提供システムの旅行ガイドの斜視図である。
【図30】「観光地と施設」ボタンを選択したときの表示画面の一例を示す図である。
【図31】「食事とお土産」ボタンを選択したときの表示画面の一例を示す図である。
【図32】「宿泊情報」ボタンを選択したときの表示画面の一例を示す図である。
【図33】「交通情報」ボタンを選択したときの表示画面の一例を示す図である。
【図34】本発明の実施の形態3に係る情報提供システムの構成を示す図である。
【図35】図34に示す情報提供システムの料理ガイドの図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る入力装置を図面に基づいて説明する。本実施の形態1では、地図帳の一例である住宅地図を入力装置として使用した例を説明する。
図1に示すように住宅地図1は、様々な地図情報を検索するための入力装置として機能する冊子状の印刷物である。本実施の形態1では、住宅地図1として渋谷区を掲載したものを例に説明する。
【0022】
この住宅地図1を用いた情報提供システム100は、住宅地図1からコマンドなどを読み取る読取装置2と、読取装置2と接続され、読み取ったコードを送信したり、提供された情報を表示したりする携帯電話3と、受信したコードに基づいて処理を行い、情報を提供する情報提供サーバ4とを備えている。携帯電話3と情報提供サーバ4とは、ネットワークの一例であるインターネットWに通信可能に接続されている。図1においては、携帯電話3が通信する中継局や基地局は図示していない。
【0023】
図2に示すように、住宅地図1は、おもて表紙11と裏表紙12との間に、シート状の印刷媒体である紙媒体に、視認コンテンツとしてユーザに提供する情報が印刷された複数の情報ページ13が綴じられた冊子本体である地図本体10と、操作用シート片14とを備えている。視認コンテンツとは、視覚的に把握することができる印刷された情報を指す。
情報ページ13は、渋谷区の位置を示す位置図ページ131(図3参照)、見開き2ページに渡って印刷され、ブロックに区分けされた渋谷区の掲載ページを案内する索引図ページ132(図4参照)、表形式に町名索引が印刷された目次ページ133(図5参照)、建物名称・居住者名や番地を大縮尺の地図上に詳しく表示した住宅地図ページ134(図2参照)、住宅地図ページ134の凡例を解説した凡例ページ(図示せず)などから構成されている。
【0024】
操作用シート片14は、この裏表紙12の小口側に連接されている。操作用シート片14が、裏表紙12と一体的に連接されていることで、裏表紙12と同質の厚みの厚い紙媒体で形成されている。
図6に示すように、操作用シート片14には、アイコン群141と、タブレット142と、キーボード143とが印刷されている。
アイコン群141としては、縦列に、「基本情報」ボタン141a、「個別情報検索」ボタン141b、「マーケティング検索」ボタン141c、「拡大」ボタン141d、「戻る」ボタン141e、「次へ」ボタン141f、「上へ」ボタン141g、「決定」ボタン141h、「下へ」ボタン141j、「リスト表示」ボタン141k、「住宅地図帳データで表示」ボタン141m、「ナビゲータで表示」ボタン141n、「3Dデータで表示」ボタン141o、および終了ボタン141pが印刷されている。
タブレット142としては、5つのファンクションキー142aと、入力エリアとなるパッド部142bとが印刷されている。
キーボード143としては、QWERTYキー配置された文字や、数字、記号の入力に使用されるキャラクターキー143aと、「ALT」キー、「SHIFT」キー、「ENTER」キー、などの制御キー143bと、カーソルを移動させるときに使用されるカーソルキー143cと、切り取りや、コピー、貼り付けなどのショートカットキー143dなどが印刷されている。
【0025】
この操作用シート片14に印刷されたアイコン群141、タブレット142、およびキーボード143と、情報ページ13とには、読取装置2によって読み取られるドットパターンが印刷されている。ドットパターンは、小さい黒点の集合である。例えば、図7に示すようなドットパターンが付与されている。ドットパターンは、ドットの配置によりコマンド情報やコマンド情報に付加される付加情報に対応するコードを表したものである。
アイコン群141には他のアイコンと区別可能な識別情報に対応するコードが印刷され、キーボード143のそれぞれのキーには他のキーと区別可能な識別情報に対応するコードが印刷されている。また、タブレット142のファンクションキー142aにも、それぞれのキーに対応したコードが印刷されている。
また、タブレット142のパッド部142bに印刷されたドットパターンは、タブレット142であることを示す識別情報に対応するコードと、パッド部142b内の座標を示す位置情報に対応するコードとが印刷されている。
また、情報ページ13に印刷されたドットパターンは、何ページ目かを示すページ情報に対応するコードと、そのページの座標を示す位置情報に対応するコードとが印刷されている。
また、ドットパターンは、ドットの一つ一つを目視できないような大きさに印刷することにより、視認コンテンツおよびアイコンの見映えを損なわないようにすることが好ましい。
【0026】
次に、読取装置2について、図8に基づいて説明する。
読取装置2は、住宅地図1に印刷されたドットパターンに先端を向けて読み取るペン型の光学的読取装置である。読取装置2は、携帯電話3のUSB(Universal Serial Bus)端子に接続ケーブルを介して接続される。
【0027】
読取装置2は、照明手段21と、読取手段22と、パターン認識手段23と、通信手段24とを備えている。
照明手段21は、紙面を明るく照射するためのもので、LED(Light Emitting Diode)が使用できる。読取手段22は、紙面に印刷されたドットパターンをイメージデータとして読み取るもので、例えばCCD(Charge Coupled Device)などが使用できる。パターン認識手段23は、読取手段22により読み取ったイメージデータをパターン認識によりコードに変換する。通信手段24は、読取手段22から出力されたコードを携帯電話3へ出力するUSBインタフェースである。
【0028】
次に携帯電話3について、図9に基づいて説明する。図9においては、電話機能は図示していない。
携帯電話3は、地図情報検索アプリケーションプログラムを動作させることで、読取装置2からのコードをインターネットW上の情報提供サーバ4へ送信して、情報提供サーバ4の処理内容を受信して表示する地図情報検索装置として機能するものである。
携帯電話3は、通信手段31と、入力手段32と、表示手段33と、無線手段34と、制御手段35とを備えている。
【0029】
通信手段31は、読取装置2からのコードを受信するUSBインタフェースである。入力手段32は、数字キー、記号キー、機能キー、十字キー(カーソルキーまたは選択キー)などから構成されている。表示手段33は、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Organic Electro-Luminescence)などが使用できる。無線手段34は、無線信号により基地局または中継局と通信するものであり、制御手段35からの送信パケットを変調したり、受信パケットを復調して制御手段35へ出力したりする機能を備えている。制御手段35は、携帯電話3全体を統括制御する機能を備えている。
【0030】
次に、情報提供サーバ4について、図10に基づいて説明する。
情報提供サーバ4は、携帯電話3からのコードが示すコマンド情報および付加情報に基づいて処理をするコンピュータで、電子地図情報提供装置として機能するものである。
情報提供サーバ4は、通信手段41と、入力手段42と、表示手段43と、制御手段44と、記憶手段45とを備えている。
【0031】
通信手段41は、インターネットWを介して携帯電話3と通信する機能を備えており、例えば、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)や、FTTP(Fiber To The Premises)と接続するLAN(Local Area Network)とすることができる。入力手段42および表示手段43はメンテナンスの際に使用される。入力手段42は、キーボードやマウスとすることができる。表示手段43は、CRT(Cathode Ray Tube)やLCDとすることができる。
制御手段44は、コード解析手段441と、検索手段442と、経路探索手段443と、表示画面生成手段444と、処理手段445とを備えている。
コード解析手段441は、携帯電話3から送信されたコードを解析して処理手段445へ通知する。検索手段442は、処理手段445からの指示により記憶手段45内に格納されたデータベースへアクセスして検索結果を処理手段445へ出力する。経路探索手段443は、ユーザから指定されたコマンド情報および付加情報に基づき出発地から目的地までの経路探索を行う機能を備えている。経路探索には、例えば、ダイクストラ法などの周知の方法が利用可能である。表示画面生成手段444は、処理手段445からの表示データに基づいて携帯電話3へ表示させる画面を生成する。処理手段445は、情報提供サーバ4全体を統括制御する機能を備えている。
記憶手段45は、様々な情報が検索手段442によって検索可能な状態で格納されているデータベースである。本実施の形態1では、記憶手段45に地図表示や経路探索に使用される電子地図情報データベースが構築されている。この記憶手段45は、大容量で高速アクセスが可能なハードディスクドライブを採用することができる。電子地図情報データベースには、地図に関する情報以外に、総人口、総面積、世帯数、銀行やコンビニなどの店舗数などの基本情報、施設に関する個別情報、営業活動に役立てることができるマーケティング情報などがエリアごとに格納されている。
【0032】
以上のように構成された本発明の実施の形態1に係る情報提供システム100の動作および使用状態を、図11から図27に基づいて説明する。
(初期操作)
まず、操作用シート片14を使用していない場合には、操作用シート片14を内側に折り込むことで、情報ページ13より厚みが厚いおもて表紙11および裏表紙12の間に折り畳まれた状態となる。実施の形態1においては、操作用シート片14は、裏表紙12の小口側に連接されており、アイコン郡141、タブレット142およびキーボード143は谷折された状態で内側に位置するようになる。操作用シート片14を使用する場合には、操作用シート片14を外側へ開くことで、操作可能に取り出せる。
次に、携帯電話3の入力手段32を操作して、地図情報検索アプリケーションプログラムを起動して、情報提供サーバ4へアクセスする。
【0033】
(基本情報表示)
基本情報表示とは、総人口や、面積、世帯数など、指定されたエリアに関する基本的な情報を、エリアを選択して、電子地図情報データベースを検索することで、表示させることができる機能である。
【0034】
ユーザは、最初に操作用シート片14に印刷された「基本情報」ボタン141aのアイコンに、読取装置2の先端を向ける。読取装置2は、「基本情報」ボタン141aに印刷されたドットパターンを読取手段22により読み取り、読み取ったドットパターンをパターン認識手段23により対応したコードに変換して、通信手段24を介して携帯電話3に出力する。携帯電話3では、制御手段35が読取装置2からのコードを、無線手段34を介して情報提供サーバ4へ送信する。
【0035】
情報提供サーバ4では、コード解析手段441が受信したコードを解析する。コード解析手段441は、解析した結果、基本情報表示を要求するコード情報であることを判定すると、処理手段445に対してその旨を通知する。処理手段445は、コード解析手段441からの通知が基本情報表示を要求するコマンド情報であると、表示画面生成手段444へエリア指定を案内する画面の生成を指示する。
これにより情報提供サーバ4からエリア指定画面(図11参照)が送信されることで、携帯電話3の表示手段33に表示される。情報提供サーバ4の処理手段445は、このコマンド情報に続く付加情報となるエリア情報の送信待ちをする。
【0036】
次に、ユーザは、例えば、図4に示す索引図ページ132の中からブロックで示されるエリアを決め、そのエリアの位置に読取装置2の先端を向ける。このエリアは、1箇所でもよいし、複数箇所でもよい。本実施の形態1では、ブロック41,42,45,46を読取装置2により選択したものとする。この操作は、予め索引図ページ132を表示画面上に表示させておいて、タブレット142のパッド部142b上のドットパターンを読取装置2により読み取り情報提供サーバ4へ送信することで、パッド部142bに印刷された位置情報に応じて表示画面のマウスカーソルを移動させて、ブロックを選択することも可能である。
【0037】
読取装置2は、ブロック41,42,45,46に印刷されているドットパターンを読み取り、この読取ったドットパターンを、索引図ページ132を示すページ情報に対応するコードと、ブロック41,42,45,46が位置する座標を示す位置情報に対応するコードへ変換して、基本情報表示を要求するコマンド情報に付加される付加情報として、携帯電話3を介して情報提供サーバ4へ送信する。
【0038】
情報提供サーバ4では、コード解析手段441が受信したコードを解析する。コード解析手段441は、解析した結果、基本情報表示を要求するコマンド情報に付加される選択されたエリアを指定するページ情報および位置情報であると判定すると、その旨を処理手段445へ通知する。処理手段445は、ページ情報および位置情報に基づいて選択された複数のエリア(渋谷区および選択されたブロック名「41図」,「42図」,「45図」,「46図」)を示す表示画面(図12参照)を、表示画面生成手段444に生成させ、携帯電話3へ送信する。
【0039】
次に、ユーザは、操作用シート片14に印刷された「決定」ボタン141hのアイコンに、読取装置2の先端を向け、選択されたエリアの基本情報を表示させることを要求するコマンド情報を読み取る。
【0040】
読取装置2は、「決定」ボタン141hに印刷されているドットパターンを読み取り、読み取ったこのドットパターンを「決定」ボタン141hを示す識別情報に対応するコードへ変換して、携帯電話3を介して情報提供サーバ4へ送信する。
情報提供サーバ4では、処理手段445が、コード解析手段441により解析されたエリアの基本情報を表示させることを要求するコマンド情報に基づいて、検索手段442に記憶手段45へ選択されたエリアの基本情報を検索させる。処理手段445は、検索された基本情報に基づいて、表示画面生成手段444にエリアの基本情報表示画面(図13参照)を生成させ、携帯電話3へ送信する。
【0041】
携帯電話3では、情報提供サーバ4から送信された、エリアの基本表示画面を表示手段33に表示する。このようにして、選択したエリアの総人口、総面積、世帯数などの基本情報を表示させることができる。
【0042】
(個別情報検索)
個別情報検索とは、指定されたエリアに所在する施設に関する情報および施設名を入力すると共に、エリアを選択することで、電子地図情報データベースを検索して表示させる機能である。
【0043】
ユーザは、最初に操作用シート片14に印刷された「個別情報検索」ボタン141bのアイコンに、読取装置2の先端を向ける。読取装置2は、「個別情報検索」ボタン141bに印刷されたドットパターンに対応したコードを、個別情報検索を要求するコマンド情報として、携帯電話3を介して情報提供サーバ4へ送信する。
【0044】
情報提供サーバ4では、処理手段445が、受信した個別情報検索を要求するコマンド情報に基づいて、表示画面生成手段444に施設名入力画面を生成させ、携帯電話3へ送信する。
これにより情報提供サーバ4から施設名入力画面(図14参照)が送信され、携帯電話3の表示手段33に表示される。情報提供サーバ4の処理手段445は、このコマンド情報に続く付加情報となるエリア情報の送信待ちをする。
【0045】
次に、ユーザは、携帯電話3の入力手段32を使用する代わりに、操作用シート片14のキーボード143の各キーに読取装置2の先端を向け、施設名を入力する。例えば、「コインパーキング」と入力する。「コインパーキング」と入力する場合には、読取装置2により「KOINNPA−KINNGU」の各キーのドットパターンを読み取った後に、制御キー143bの「変換」キーのドットパターンを読み取る。携帯電話3の入力手段32では、限られた数のキーしか設けられていないため、複数のキーが一つのキーに割り当てられているが、操作用シート片14のキーボード143では、パーソナルコンピュータに設けられているキーボードを模して印刷されているため、パーソナルコンピュータを操作するときと同じ手順で入力することができる。
【0046】
読取装置2は、読み取ったドットパターンを、キーボード143の各キーを示す識別情報に対応するコードに変換して、入力されたコードごとに携帯電話3へ送信する。この入力により携帯電話3の制御手段35は、内蔵したかな漢字変換辞書によりローマ字入力をカタカナに変換して、施設名入力画面の入力欄に「コインパーキング」と表示された表示画面(図15参照)を表示する。
【0047】
次に、ユーザは、調べたいエリアを選択する。この選択は、例えば、図5に示す目次ページ133から選択することができる。例えば、ユーザは、「初台」に読取装置2の先端を向け、選択したものとする。
読取装置2は、目次ページ133の「初台」の位置からドットパターンを読み取り、目次ページ133が何ページ目かを示すページ情報に対応するコードと目次ページ上における「初台」が位置する座標を示す位置情報に対応するコードとを、個別情報検索を要求するコマンド情報に対する付加情報として携帯電話3を介して情報提供サーバ4へ送信する。
【0048】
情報提供サーバ4では、処理手段445が、付加情報として受信したページ情報および位置情報に基づいて、表示画面生成手段444に、選択されたエリア(渋谷区初台)を示す表示画面(図16参照)を生成させ、携帯電話3へ送信する。
次に、ユーザは、操作用シート片14に印刷された「リスト表示」ボタン141kのアイコンに読取装置2の先端を向け、選択されたエリアに所在するコインパーキングの一覧を表示することを要求するコマンド情報を読み取る。
【0049】
読取装置2は、読み取った「リスト表示」ボタン141kに印刷されたドットパターンを、「リスト表示」ボタン141kを示す識別情報に対応するコードへ変換して、携帯電話3を介して情報提供サーバ4へ送信する。
【0050】
情報提供サーバ4では、処理手段445が、受信したエリアに所在するコインパーキングの一覧を表示させることを要求するコマンド情報に基づいて、検索手段442に記憶手段45内の電子地図データベースを検索させる。処理手段445は、検索されたコインパーキングに関する情報に基づいて、エリアに所在する施設(コインパーキング)の一覧を示す表示画面(図17参照)を、表示画面生成手段444に生成させ、携帯電話3へ送信する。
【0051】
携帯電話3では、情報提供サーバ4から送信された施設の一覧を示す表示画面を表示手段33に表示する。
次に、ユーザは、施設の一覧画面を見ながら、操作用シート片14に印刷された「上へ」ボタン141gまたは「下へ」ボタン141jに読取装置2の先端を向け、リスト表示された施設の一覧の中から参照したいコインパーキングを指定する。
【0052】
携帯電話3の制御手段35は、読取装置2からのコードが「上へ」ボタン141gに対応するコードであれば、施設の選択画面中のカーソルを上へ移動させる。また、「下へ」ボタン141jに対応するコードであれば、カーソルを下へ移動させる。そして、表示させたいコインパーキングの上にカーソルが移動したら「決定」ボタン141hを読み取らせる。そうすることで、施設の一覧の中から参照したいコインパーキングが選択されたことになる。
【0053】
複数のコインパーキングを選択したい場合には、引き続いて、「上へ」ボタン141gまたは「下へ」ボタン141jによりカーソルを移動させ、「決定」ボタン141hにより順次選択する。そして全てのコインパーキングについて選択が終了すると、ユーザは「住宅地図帳データで表示」ボタン141mのドットパターンを読取装置2により読み取る。
「住宅地図帳データで表示」ボタン141mに印刷されたドットパターンを読み取ることで、携帯電話3は、住宅地図帳データ表示を要求するコマンド情報に対応するコードを情報提供サーバ4へ送信する。
【0054】
情報提供サーバ4は、受信した住宅地図帳データ表示を要求するコマンド情報に基づいて、選択されたコインパーキングの所在地を示すマークを地図に重畳させた地図画面(図18参照)を生成して、携帯電話3へ送信する。
携帯電話3では、情報提供サーバ4から送信された地図画面を表示手段33に表示する。ユーザは、表示された地図画面を更に拡大したい場合には、「拡大」ボタン141dに読取装置2を向け、ドットパターンを読み取る。読取装置2から情報提供サーバ4へ拡大を示すコマンド情報に対応するコードが送信されることで、情報提供サーバ4は地図画面を拡大表示した地図画面を生成して携帯電話3へ送信する。そうすることで、小さい画面の携帯電話3では判りにくい地図画面を、拡大した状態で参照することができる。
このようにして、エリア内に所在する施設の所在地を、地図画面に重畳させて表示させることができる。
【0055】
(マーケティング検索)
マーケティング検索とは、営業活動などに役立つ情報を検索項目として入力すると共に、エリアを選択することで電子地図情報データベースを検索して表示させる機能である。
【0056】
ユーザは、最初に操作用シート片14に印刷された「マーケティング検索」ボタン141cのアイコンに、読取装置2の先端を向ける。読取装置2は、「マーケティング検索」ボタン141cに印刷されたドットパターンに対応したコードを、マーケティング検索を要求するコマンド情報として、携帯電話3を介して情報提供サーバ4へ送信する。
【0057】
情報提供サーバ4では、処理手段445が、受信したマーケティング検索を要求するコマンド情報に基づいて、表示画面生成手段444に検索項目入力画面を生成させ、携帯電話3へ送信する。
情報提供サーバ4から検索項目入力画面(図19参照)が送信されることで、携帯電話3の表示手段33に表示される。情報提供サーバ4の処理手段445は、このコマンド情報に続く付加情報となるエリア情報の送信待ちをする。
【0058】
次に、ユーザは、操作用シート片14のキーボード143の各キーに、読取装置2の先端を向け、検索項目を入力する。例えば、「渋谷区 65歳以上 分布」と入力する。キーボード143の各キーに読取装置2を向けて読み取ることで、各キーに印刷されたドットパターンに対応するコードが携帯電話3へ送信され、検索項目入力画面の入力欄に「渋谷区 65歳以上 分布」が入力される。
【0059】
次に、ユーザは、操作用シート片14の上方向を示す「上へ」ボタン141g、下方向を示す「下へ」ボタン141j、右方向を示す「次へ」ボタン141f、左方向を示す「戻る」ボタン141eをそれぞれ読取装置2により読み取らせ、携帯電話3の表示手段33内のマウスポインタを移動させて、検索項目入力画面の「候補表示」ボタン上に位置させ、シート片14の「Enter」キーを読み取らせる。
この検索項目入力画面の「候補表示」ボタンの押下により携帯電話3から情報提供サーバ4へ候補表示の要求するコマンド情報を示すコードが送信される。
【0060】
情報提供サーバ4は、候補表示の要求するコマンド情報に基づいて、「渋谷区 65歳以上 分布」をキーワードとして記憶手段45内の電子地図データベースを検索し、その結果をリスト表示した検索結果一覧表示画面(図20参照)を生成して携帯電話3へ送信する。
次に、ユーザは、携帯電話3の表示手段33に表示された検索結果一覧表示画面を見ながら操作用シート片14に印刷された「上へ」ボタン141gまたは「下へ」ボタン141jに読取装置2の先端を向け、リスト表示された検索結果一覧の中からから参照したい検索結果を選択する。
【0061】
携帯電話3の制御手段35は、読取装置2からのコードが「上へ」ボタン141gに対応するコードであれば、検索結果一覧表示画面中のカーソルを上へ移動させる。また、「下へ」ボタン141jに対応するコードであれば、カーソルを下へ移動させる。そして、表示させたい検索結果の上にカーソルが移動したら「次へ」ボタン141fを読み取らせる。そうすることで、検索結果一覧の中から参照したい検索結果が選択されたことになる。
情報提供サーバ4は、コマンド情報として受信した検索結果に基づいて、エリアを指定する旨の表示画面(図21参照)を生成して、携帯電話3へ送信する。
携帯電話3は、情報提供サーバ4から送信されたエリアを指定する旨の表示画面を表示手段33に表示する。
【0062】
次に、ユーザは、調べたいエリアを選択する。この選択は、例えば、図3に示す位置図ページ131から選択することができる。例えば、ユーザは、「渋谷区」を読取装置2の先端を向け、選択したものとする。
読取装置2は、位置図ページ131の「渋谷区」からドットパターンを読み取り、位置図ページ131を示すページ情報に対応するコードと、位置図ページ131上における「渋谷区」が位置する座標を示す位置情報に対応するコードとを、携帯電話3を介して情報提供サーバ4へ送信する。
【0063】
情報提供サーバ4は、受信したページ情報および位置情報に基づいて選択されたエリア(渋谷区)を示す表示画面(図22参照)を携帯電話3へ送信する。
次に、ユーザは、操作用シート片14に印刷された「ナビゲータで表示」ボタン141nのアイコンに、読取装置2の先端を向け、選択されたエリアについての検索結果を表示することを要求するコマンド情報を読み取る。
【0064】
読取装置2は、読み取った「ナビゲータで表示」ボタン141nに印刷されたドットパターンを、「ナビゲータで表示」ボタン141nを示す識別情報に対応するコードへ変換して、携帯電話3を介して情報提供サーバ4へ送信する。
情報提供サーバ4は、コマンド情報として受信したエリアの人口分布を記憶手段45内の電子地図データベースから検索し、人口分布を色分けした表示画面(図23参照)を生成して携帯電話3へ送信する。
【0065】
この人口分布を色分けした表示画面においても、個別情報検索と同様に、「拡大」ボタン141dにより拡大表示させることができる。
このようにして、エリア内の年齢別の人口分布などを地図画面に重畳させて表示させることができる。
【0066】
(地図情報検索アプリケーションプログラムの終了)
地図情報を検索することが終了した場合には、携帯電話3上で動作する地図情報検索アプリケーションプログラムを終了させる。この地図情報検索アプリケーションプログラムの終了は、終了ボタン141pを読取装置2により読み取る。そうすることで、読取装置2から終了ボタン141pに対応するコードが終了を示すコマンド情報として携帯電話3へ送信され、携帯電話3にて動作している地図情報検索アプリケーションプログラムが終了する。
【0067】
このように、本実施の形態1に係る住宅地図1は、視認コンテンツである地図やこの地図の目次が印刷された情報ページ13とは別に、操作用シート片14が設けられていることで、ページ一面全体に地図や目次を印刷することができる。従って、ページ一面全体に地図や目次が印刷された情報ページ13を見ながら、操作用シート片14を開いた状態で操作用シート片14上を、読取装置2により読取操作することで情報提供サーバ4に対してコマンドを入力することができ、住宅地図に関する情報やエリアに関する情報を得ることができる。よって、住宅地図1は、印刷物として本来の機能を維持しつつ、使い勝手がよいものである。
【0068】
操作用シート片14は、収納状態において、おもて表紙11および裏表紙12の間に折り畳まれて挟まれているので、取り扱いが粗略でも操作用シート片が折れ曲がったり損傷したりしにくい。
【0069】
操作用シート片14を裏表紙12と同質の紙媒体で形成することで、厚みが厚い操作用シート片14とすることができるので、使用状態のときに操作用シート片14を取り出して使っていても、破損に対する強度や折れ曲がりに対する強度を高いものとすることができる。
【0070】
操作用シート片14は、各情報ページ13に共通したコマンド情報なので、それぞれの情報ページ13の内容に個別に対応させた操作用シート片を別途設ける必要がない。従って、情報ページ13を捲りながら1枚の操作用シート片14によりコマンド情報や付加情報を入力することができる。特に、住宅地図ページ134を捲りながら操作するときには効果的である。
【0071】
操作用シート片14に設けられたアイコン群141の位置には、それぞれのアイコンと区別可能な識別情報に対応するコードがドットパターンによりコマンド情報として付与されているので、情報提供サーバ4のコマンド解析手段441はこのコマンド情報を解析し、処理手段445がコマンド情報に基づいて処理することができる。例えば、アイコンの位置に付与されたコードが、読み取られた位置や座標を示す位置情報であると、情報提供サーバ4側で読み取った位置情報から、対応するコマンドを判別するために、位置情報がどのアイコンの範囲に含まれるものか否かの判定が必要となり、処理が煩雑となる。コードが他のアイコンと区別可能な識別情報であると、読み取ったアイコンを識別情報から容易に判断することができるので、情報提供サーバ4側での処理負担や開発負担を軽減することができる。
【0072】
操作用シート片14には、表示画面に表示された表示内容を拡大することを情報提供サーバ4に指示する拡大表示用のコマンド情報を示す「拡大」ボタン141dが印刷されていると共に、「拡大」ボタン141dが印刷された位置に拡大表示用のコマンド情報に対応するコードが付与されているので、表示内容を拡大させる指示を情報提供サーバ4に対して入力することができる。従って、表示画面の内容を拡大表示させるために、例えば、表示画面に表示されたツールバーからドロップダウンするメニューを一つ一つ辿ってコマンドを指定することなく、表示を拡大させる指示を入力することができる。
【0073】
操作用シート片14には、表示画面に、選択されたエリアの基本情報を表示した基本情報表示画面(図13参照)や、選択されたエリアに所在する施設(コインパーキング)の一覧画面を表示させることを情報提供サーバ4に指示する「リスト表示」ボタン141kが印刷されていると共に、「リスト表示」ボタン141kが印刷された位置にリスト表示用のコマンド情報に対応するコードが付与されているので、選択項目を示すリストを表示させる指示を情報提供サーバ4に対して入力することができる。従って、選択項目を示すリスト表示をさせるために、例えば、表示画面に表示されたツールバーからドロップダウンするメニューを一つ一つ辿ってコマンドを指定することなく、リスト表示の指示を入力することができる。
【0074】
操作用シート片14には、表示画面におけるカーソルによる選択位置を所定方向に移動させることを情報提供サーバ4に指示する「次へ」ボタン141f、「上へ」ボタン141g、「決定」ボタン141h、「下へ」ボタン141jが印刷されていると共に、このアイコンが印刷された位置に移動用のコマンド情報に対応するコードが付与されているので、選択位置を所定方向に移動させる指示をコンピュータに対して入力させることができる。従って、読取装置2を持つ手を携帯電話3に持ち変えることなく、項目の選択操作を行うことができる。
【0075】
操作用シート片14には、情報提供サーバ4に対して位置情報を入力するタブレット142のパッド部142bが設けられていると共に、このタブレット142上の座標に対応するコードが付与されているので、タブレット142上を読取装置2により読み取る操作を行うだけで、情報提供サーバ4へ位置情報の入力が可能となる。従って、マウスが接続されていない携帯電話3であっても、操作性を損なうことなく、ユーザが表示画面を見ながらタブレット142により操作することができる。
【0076】
操作用シート片14には、情報提供サーバ4に対してキー入力を行うキーボード143が印刷されていると共に、キーボード143に対応するコードが付与されていていると、キーボード143上を読み取る操作を行うだけで、情報提供サーバ4に対してキー入力をすることができる。従って、限られた数のキーしか備えていない携帯電話3であっても操作性を損なうことなく、ユーザが表示画面を見ながら住宅地図1により操作することができる。
【0077】
(実施の形態1の変形例)
実施の形態1に係る情報提供システム100は、読取装置2は携帯電話3に接続され、住宅地図1から読取装置2に読み取ったコマンド情報や付加情報を携帯電話3を介して情報提供サーバ4へ送信することで、地図情報を検索して、結果を携帯電話3へ返信して表示している。この実施の形態1の変形例として機能する情報提供システム101(図24参照)は、読取装置2を情報提供サーバ4(図10参照)として機能するカーナビゲーション装置5に接続し、住宅地図1を入力装置として使用するものである。
【0078】
まず、カーナビゲーション装置5の初期画面(図25参照)にて、入力手段として機能するタッチパネルが設けられた表示画面51を指先でタッチして、「専用ペンで指定」ボタンを押下する。この操作により専用ペンとして機能する読取装置2が有効となる。
【0079】
出発地から目的地までの最適経路を探索する場合には、目的地の設定が必要である。
目的地は、住宅地図1の住宅地図ページ134の中から行きたい場所に印刷されたドットパターンを読取装置2により読み取ることで指定する。例えば、青山通りの歩道を目的地として指定したとする(図26参照)。
目的地が指定されたカーナビゲーション装置5は、現在地を出発地とし、指定された場所を目的地として、経路探査手段により最適経路を探索して音声と表示画面とでユーザを案内する(図27参照)。
【0080】
このように表示面積が小さいカーナビゲーション装置5であっても、目的地として、住宅地図ページ134を捲りながら行きたい場所を指定して最適経路を探索することができるので、情報提供システム101は、印刷物として、目的地の位置を把握しやすく理解しやすい視認性と、カーナビゲーション装置5としての機能性を兼ね備えている。従って、住宅地図1は、カーナビゲーション装置5の入力装置として使用しても、使い勝手がよいものである。
【0081】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る入力装置を図面に基づいて説明する。本実施の形態2では、旅行ガイドを入力装置として使用した例を説明する。図28においては、図1と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
図28に示すように旅行ガイド1xは、旅行に関する情報を検索する入力装置として機能する冊子状の印刷物である。本実施の形態2では、旅行ガイド1xは、四国旅行を掲載したものを例に説明する。
【0082】
この旅行ガイド1xを用いた情報提供システム100xは、旅行ガイド1xからドットパターンで示されるコマンド情報や付加情報などを読み取り、対応するコードに変換する読取装置2と、読み取ったコードを送信したり、提供された情報を表示したりする携帯電話3と、受信したコードに基づいて処理を行い、情報を提供する情報提供サーバ4とを備えている。
【0083】
図29に示す旅行ガイド1xは、おもて表紙11xと裏表紙12xとの間に、視認コンテンツが印刷された複数の情報ページ13xが綴じられた冊子本体であるガイド本体10xと、操作用シート片14xとを備えている。図29に示す見開いた状態の情報ページ13xは、視認コンテンツとして旅行概要が掲載された表示欄と行程の詳細が掲載された一覧表とが印刷された左側の行程ページ131xと、同様に視認コンテンツとして四国を示す地図上に、行程を示す順路が印刷された右側の行程順路マップページ132xとから構成されている。
【0084】
操作用シート片14xは、裏表紙12xの小口側に連接されている。操作用シート片14xが、裏表紙12xと一体的に連接されていることで、裏表紙12xと同質の厚みの厚い紙媒体で形成されている。
操作用シート片14xには、縦列にアイコン群141xが印刷されている。
情報提供サーバ4の記憶手段45には、観光地に関する情報、交通機関に関する情報、宿泊施設に関する情報などの旅行情報がデータベースとして構築されている(図10参照)。
【0085】
この旅行ガイド1xの使用方法は、最初に、知りたいところの位置に印刷されたドットパターンを読取装置2により読み取ることで付加情報を読み取ってポイント選択し、次に、アイコン群141xの中から該当するアイコンに印刷されたドットパターンを読取装置2により読み取ることでコマンド情報を読み取って機能選択する手順である。
【0086】
例えば、自宅にて、これから行く観光地の情報を得ようとする場合には、図30に示すように、まず行程順路マップページ132xの地図中の観光地(例えば「松山」P1)に読取装置2を向け、印刷されたドットパターンを読み取る。次に、操作用シート片14xの「観光地と施設」ボタンA1の位置のドットパターンを読み取る。
【0087】
この操作により情報提供サーバ4へは、選択された観光地が位置する座標を示すコードが付加情報として送信され、「観光地と施設」ボタンA1を示すコードがコマンド情報として送信される。これにより携帯電話3の表示手段33には、選択された観光地「松山」に関する観光情報が表示される。図30に示す例では、城、博物館、温泉などに関する情報が表示されている。
【0088】
観光地での食事やお土産に関する情報を得ようする場合には、図31に示すように、まず行程順路マップページ132xの地図中の観光地(例えば「松山」P1)に読取装置2を向け、印刷されたドットパターンを読み取る。次に、操作用シート片14xの「食事とお土産」ボタンA2の位置のドットパターンを読み取る。これにより携帯電話3の表示手段33には、情報提供サーバ4から送信された「松山」に関する食事やお土産に関する情報が表示される。図31の例では、飲食店やお土産や外観写真や、店舗の特徴、平均予算などの情報が表示されている。
【0089】
宿泊施設の情報を得ようとする場合には、宿泊予定の場所(例えば、「室戸岬」P2)をポイント選択すると共に、「宿泊情報」ボタンA3を機能選択すると、ホテルや旅館、民宿などの情報が表示される。図32の例では、ホテルの外観写真と、ホテル名、所在地、宿泊費、特徴などが表示されている。
観光地の交通についての情報を得ようする場合には、図33に示すように、まず行程順路マップページ132xの地図中の観光地(例えば「松山」P1)をポイント選択すると共に、「交通機関」ボタンA4を機能選択すると、飛行機の時刻表、レンタカー情報、私鉄情報などの交通機関に関する情報が表示される。
観光地の周辺についての情報を得ようとする場合には、観光地をポイント選択すると共に、「周辺マップ」ボタンA5を機能選択すると、周辺地域の観光地を案内する情報が表示される。
【0090】
このように本実施の形態2に係る旅行ガイド1xは、視認コンテンツである行程の順路を示す行程順路マップページ132xとは別に、操作用シート片14xが設けられていることで、ページ一面全体に行程順路を印刷することができる。従って、ページ一面全体に印刷された情報ページ13xを見ながら、操作用シート片14xを開いた状態で操作用シート片14x上を、読取装置2により読取操作することで情報提供サーバ4に対してコマンドを入力することができ、旅行に関する情報を得ることができる。よって、旅行ガイド1xは、印刷物として本来の機能を維持しつつ、使い勝手がよいものである。
【0091】
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係る入力装置を図面に基づいて説明する。本実施の形態3では、料理ガイドを入力装置として使用した例を説明する。図34においては、図1と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
図34に示す料理ガイド1yは、料理のレシピに関する情報を検索する入力装置として機能する冊子状の印刷物である。本実施の形態3では、料理としてお好み焼きを例に説明する。
【0092】
この料理ガイド1yを用いた情報提供システム100yは、料理ガイド1yからドットパターンで示されるコマンド情報や付加情報などを読み取り、対応するコードに変換する読取装置2と、読み取ったコードを送信したり、提供された情報を表示したりする携帯電話3と、受信したコードに基づいて処理を行い、情報を提供する情報提供サーバ4とを備えている。
【0093】
図35に示す料理ガイド1yは、おもて表紙11yと裏表紙12yとの間に、視認コンテンツが印刷された複数のシート状の印刷媒体である紙媒体に、複数の情報ページ13yが綴じられた冊子本体であるガイド本体10yと、操作用シート片14yとを備えている。情報ページ13yは、視認コンテンツとして上端のタイトル欄に料理名が記載され、残りの全部に料理の写真が大きく掲載された料理画像ページ131yから構成されている。図35に示す見開いた状態の料理画像ページ131yでは、視認コンテンツとして、左側に焼そばが印刷され、右側にお好み焼きが印刷されている。
【0094】
操作用シート片14yは、裏表紙12yの小口側に連接されている。この操作用シート片14yが、裏表紙12yと一体的に連接されていることで、裏表紙12yと同質の厚みの厚い紙媒体で形成されている。
操作用シート片14yには、縦列にアイコン群141yが印刷されている。
情報提供サーバ4の記憶手段45には、料理のレシピに関する情報や料理の動画などの料理情報がデータベースとして構築されている(図10参照)。
【0095】
この料理ガイド1yの使用方法は、最初に、料理画像ページ131yに印刷されたドットパターンを読取装置2により読み取ることで付加情報を読み取り、次に、アイコン群141xの中から該当するアイコンに印刷されたドットパターンを読取装置2により読み取ることでコマンド情報を読み取って機能選択をする手順である。
【0096】
例えば、お好み焼きであれば、料理画像ページ131yに印刷されたお好み焼の画像に読取装置2を向け、印刷されたドットパターンを読み取る。次に、操作用シート片14yの「再生」ボタンB1の位置のドットパターンを読み取る。これにより携帯電話3の表示手段33には、お好み焼きを作るところを撮影した動画が情報提供サーバ4から送信され携帯電話3に表示される。
【0097】
ユーザは必要に応じて、再生を停止する「停止」ボタンB2、巻き戻しをする「戻る」ボタンB3、先送りする「次へ」ボタンB4を読取装置2を向け、ドットパターンを読み取ることで、情報提供サーバ4が動画の再生を調整する。
また、料理画像ページ131yに印刷されたお好み焼の画像に読取装置2を向け、印刷されたドットパターンを読み取り、料理がお好み焼きであることを情報提供サーバ4へ通知した後に、「リスト表示」ボタンB5に印刷されたドットパターンを読取装置2により読み取ることで、お好み焼きのレシピを携帯電話3に表示させることができる。
【0098】
このように、本実施の形態3に係る料理ガイドは、視認コンテンツである料理画像が掲載された料理画像ページ131yとは別に、操作用シート片14yが設けられていることで、ページ一面全体に料理の画像を印刷することができる。従って、ページ一面全体に印刷された情報ページ13yを見ながら、操作用シート片14yを開いた状態で操作用シート片14y上を、読取装置2により読取操作することで情報提供サーバ4に対してコマンドを入力することができ、料理に関する情報を得ることができる。
【0099】
また、動画の再生を指示するアイコンである「再生」ボタンB1が設けられていることで、料理の作り方を確実に理解することができる。
【0100】
なお、実施の形態1〜3においては、操作用シート片14,14x,14yが裏表紙12,12x,12yの小口側に連接されていることで、右手が利き手のユーザに使いやすい状態であるが、左手が利き手のユーザが使いやすいように、おもて表紙11,11x,11yの小口側に連接されていてもよい。また、両方の小口側にそれぞれ操作用シート片が設けられていてもよい。
両方の小口側にそれぞれ操作用シート片が設けられていることで、収納状態において、おもて表紙および裏表紙の間にそれぞれ折り畳んでおくことで、破損や汚れを防止することができる。
【0101】
また、本実施の形態1〜3では、携帯電話3が、読取装置2からのコードを情報提供サーバ4へ送信したり、情報提供サーバ4からの表示画面を表示したりしていたが、携帯電話3の代わりに、デスクトップ型やノートブック型などのパーソナルコンピュータを使用して、情報提供サーバ4へコードを送信したり、情報提供サーバ4からの表示画面を受信したりすることも可能である。更に、情報提供サーバ4に読取装置2を直接接続する構成とすることも可能である。
【0102】
また、本実施の形態1〜3では、住宅地図1、旅行ガイド1x、料理ガイド1yに印刷された読み取り可能なコードとして光学的に読み取るドットパターンとしているが、磁気的なパターンを付与してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0103】
本発明は、パンフレット、ガイドブック、小説、雑誌、マニュアルなどの冊子状の印刷物には好適である。特に本発明は、ページを捲ることが多い住宅地図には最適である。
【符号の説明】
【0104】
1…住宅地図、10…地図本体、11…おもて表紙、12…裏表紙、13…情報ページ、14…操作用シート片、141…アイコン群、142…タブレット、143…キーボード
1x…旅行ガイド、10x…ガイド本体、11x…おもて表紙、12x…裏表紙、13x…情報ページ、14x…操作用シート片、141x…アイコン群
1y…料理ガイド、10y…ガイド本体、11y…おもて表紙、12y…裏表紙、13y…情報ページ、14y…操作用シート片、141y…アイコン群

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示画面に処理内容を表示するコンピュータに処理を行わせるコマンド情報と、該コマンド情報に付加される付加情報とが読取装置により読み取り可能なコードとして付与された冊子状の入力装置であって、
複数のシート状の印刷媒体と、該印刷媒体より厚みが厚いおもて表紙および裏表紙とを有する冊子本体と、
前記おもて表紙および前記裏表紙のうちの少なくとも一方の小口側に連接され、収納状態においては前記おもて表紙および裏表紙の間に折り畳まれ、使用状態においては前記おもて表紙と前記裏表紙との間から操作可能に取り出される操作用シート片とを備え、
前記印刷媒体には、印刷された視認コンテンツに対応した前記付加情報に対応する前記コードが付与され、
前記操作用シート片には、各視認コンテンツに関連した前記コマンド情報を示すアイコンが印刷されていると共に、該アイコンが印刷された位置に前記コマンド情報に対応する前記コードが付与されていることを特徴とする入力装置。
【請求項2】
前記アイコンは、各印刷媒体に共通した前記コマンド情報である請求項1記載の入力装置。
【請求項3】
1つの前記アイコンの位置に付与された前記コードは、他の前記アイコンと区別可能な識別情報を示すものである請求項1記載の入力装置。
【請求項4】
前記操作用シート片には、前記表示画面に表示された表示内容を拡大することを前記コンピュータに指示する拡大表示用の前記コマンド情報を示す前記アイコンが印刷されていると共に、該アイコンが印刷された位置に前記拡大表示用のコマンド情報に対応する前記コードが付与されている請求項1に記載の入力装置。
【請求項5】
前記操作用シート片には、前記表示画面に選択項目を示すリストを表示させることを前記コンピュータに指示するリスト表示用の前記コマンド情報を示す前記アイコンが印刷されていると共に、該アイコンが印刷された位置に前記リスト表示用のコマンド情報に対応する前記コードが付与されている請求項1に記載の入力装置。
【請求項6】
前記操作用シート片には、前記表示画面における選択位置を所定方向に移動させることを前記コンピュータに指示する移動用の前記コマンド情報を示す前記アイコンが印刷されていると共に、該アイコンが印刷された位置に前記移動用のコマンド情報に対応する前記コードが付与されている請求項1に記載の入力装置。
【請求項7】
前記操作用シート片には、前記コンピュータに対して位置情報を入力するタブレットが設けられていると共に、該タブレット上の座標に対応するコードが付与された請求項1に記載の入力装置。
【請求項8】
前記操作用シート片には、前記コンピュータに対してキー入力を行なうキーボードが印刷されていると共に、該キーボードに対応するコードが付与されている請求項1に記載の入力装置。

【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図24】
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【図28】
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【図34】
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【図35】
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【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図18】
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【図23】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【公開番号】特開2010−164488(P2010−164488A)
【公開日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−8173(P2009−8173)
【出願日】平成21年1月16日(2009.1.16)
【出願人】(501032984)株式会社ゼンリンプリンテックス (4)
【Fターム(参考)】