説明

公共警報システムのための電力制御の方法及び装置

無線通信システム内でメッセージを放送する方法が提供される。この方法は、無線装置上で放送イベントを受信するためにページングチャネルを使用すること、及び装置上で警報メッセージをトリガするために放送イベントを利用することを含む。例えば、放送イベントは、最初の地震警報又は津波等の自然災害から検出されることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2007年9月17日に出願され、公共警報システムのための電力制御の方法及び装置(METHOD AND APPARATUS OF POWER CONTROL FOR A PUBLIC WARNING SYSTEM)と題された米国仮特許出願第60/973,142号に対する利益を主張し、この仮特許出願の全体は、参照によってここに組み込まれる。
本発明は、一般に無線通信システムに係り、特に、無線通信システムのための公共警報システム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信システムは、音声及びデータ等の様々な種類の通信コンテンツを提供するために広く展開されている。これらのシステムは、利用可能なシステムリソース(例えば、帯域幅及び送信出力)を共有することによって、複数のユーザとの通信をサポートすることができる多元接続システムでありうる。このような多元接続システムの例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、3GPPロングタームエボリューション(LTE)システム及び直交周波数分割多元接続(OFDMA)システムを含む。
【0003】
直交周波数分割多重(OFDM)通信システムは、全システム帯域幅を複数(N個)のサブキャリアに効果的に分割する。ここで、サブキャリアは、周波数サブチャネル、トーン又は周波数ビンと称されることもできる。OFDMシステムにおいて、送信されるべきデータ(即ち、情報ビット)は、符号化ビットを生成するために特定の符号化スキームでまず符号化され、符号化ビットは、後に変調シンボルへマッピングされるマルチビットシンボルへさらにグループ化される。各変調シンボルは、データ伝送に使用される特定の変調スキーム(例えば、M−PSK又はM−QAM)によって定義された信号コンステレーション(signal constellation)内の点に対応する。各周波数サブキャリアの帯域幅に依存することができる各時間間隔で、変調シンボルは、N個の周波数サブキャリアの各々によって送信されることができる。従って、OFDMは、システム帯域幅中の異なる減衰量によって特徴づけられる、周波数選択フェージングに起因するシンボル間干渉(ISI)を抑制するために使用されることができる。
【0004】
一般に、無線多元接続通信システムは、順方向及び逆方向リンク上での送信を介して1以上の基地局と通信する複数の無線端末に対して、通信を同時にサポートすることができる。順方向リンク(即ち、ダウンリンク)は、基地局から端末への通信リンクを指す。さらに、逆方向リンク(即ち、アップリンク)は、端末から基地局への通信リンクを指す。この通信リンクは、単入力単出力、多入力単出力又は多入力多出力(MIMO)システムを介して確立されることができる。
MIMOシステムは、データ伝送のために、複数(NT個)の送信アンテナ及び複数(NR個)の受信アンテナを使用する。NT個の送信アンテナ及びNR個の受信アンテナによって形成されるMIMOチャネルは、空間チャネルとも称されうるNS個の独立チャネルに分解されることができる。ここで、N≦min{N,N}である。一般に、NS個の独立チャネルの各々は、1次元に対応する。複数の送信及び受信アンテナによって作られた追加の次元が利用される場合、MIMOシステムは、改善されたパフォーマンス(例えば、より高いスループット及び/又はより大きな信頼性)を提供することができる。MIMOシステムは、時分割複信(TDD)及び周波数分割複信(FDD)システムをさらにサポートする。TDDシステムでは、順方向及び逆方向リンク送信は、同じ周波数領域上であり、その結果、相互関係の原理(reciprocity principle)は、逆方向リンクチャネルから順方向リンクチャネルの推定を可能にする。これにより、複数のアンテナがアクセスポイントにおいて利用可能である場合、アクセスポイントは、順方向リンク上で送信ビームフォーミング利得を得ることができるようになる。
【0005】
このような無線システムは、無線ネットワークの至る所に警報を放送する能力を含んでいて、公共サービスに使用されることができる。例えば、公共警報システムのために、3GPPによって規定されるシステム等のセルラシステムを使用することへの関心がある。しかしながら、このような公共警報システムに対する、世界の異なる地域からの要求は、相反している。例えば、日本には、地震警報にシステムを利用する計画があり、この地震警報は、5秒未満の応答時間を要求し、さらに同時に、転送されるデータ量に対する制限要件を持つ。他の地域では、応答時間は、それほど厳しくないが、極めて多量のデータ(例えば、地図、命令、イベントの説明)の送信要求がある。公共警報システムのこれらのより少ない時間制約された用途を満足させるために、セルブロードキャストサービス(CBS)のようなポイントツーマルチポイント(point-to-multipoint)伝送、モバイルブロードキャストマルチメディアサービス(MBMS)、又はメディアフロー(MediaFLO)のようなモバイルテレビは、使用可能な解決策でありうる。しかしながら、これらには、2つの主な欠点があり、第1に、これらは、地震警報システムに必要な速い応答時間を提供することが困難であり、第2に、それは、関連のポイントツーマルチポイントシステムをモニタするように移動局が構成されることを要求し、このような永続的なモニタリングが移動局の待機時消費電力の著しい増加をもたらす。
【発明の概要】
【0006】
以下は、クレームされた主題の複数の態様の基本的な理解を提供するために、簡略化された概要を示す。この概要は、広範囲な概観ではなく、また、重要又は重大な要素を特定するように、或いはクレームされた主題の範囲を線引きするように意図するものではない。その唯一の目的は、後に提示されるより詳細な説明の前置きとして、簡略化した形式で、いくつかの概念を提示することにある。
【0007】
システム及び方法は、タイムリーにモバイル無線装置へ送信されるべき公共警報を可能にし、かつ各々の装置内で電力消費を節約するために提供される。ページングチャネル(又は、モバイル装置をアクティブするために使用される他のチャネル)は、最初の地震が検出されたときに提供されるような公共警報を受信するために利用される。複数のユーザは、ページングチャネルを介して、地震等のイベントが発生したことをユーザ及びユーザの装置に警告する高速ウェイクアップ信号を受信することができる。ページングチャネル警報は、装置中で指定のアラーム音又は他の信号(アラーム振動)をトリガすることができ、後続メッセージを受信することができるリッスンモードに装置を設定するために使用されることができる。後続メッセージは、特定の警報に応答又は反応する方法に関する命令を含むことができる。各々の装置は、適切なタイムフレーム中に警報を適切に受信するために、或いは、警報に適切に応答するために高出力モニタリングモードにある必要がないので、公共警報の場合に装置をアクティブにするためにページングチャネルを使用することによって、電力は、装置内で節約されることができる。装置がページングチャネルを介して警報に対してアクティブにされた後、セルブロードキャストサービス又はモバイルテレビのような他のシステムは、続行又は応答する方法に関するより多量の詳細な情報を配信するために使用されることができる。
【0008】
前述及び関連の目的の達成のために、特定の実例となる態様は、後の説明及び添付の図面に関連してここに説明されている。しかしながら、これらの態様は、クレームされた主題の原理が使用されることができる種々の方法のうちのほんの数例だけを示しており、クレームされた主題が全てのこのような態様及びこれらの等価物を含むように意図される。他の利点及び新規の特徴は、図面とともに考慮されたときに、以下の詳細な説明から明らかになるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、モバイル装置の無線ネットワーク中に公共メッセージを放送するシステムのハイレベルブロック図である。
【図2】図2は、公共警報システムのためにページングチャネルを使用するシステムのブロック図である。
【図3】図3は、無線ネットワーク上で公共警報を配信するサービスの例のブロック図である。
【図4】図4は、無線ネットワーク上で公共警報を開始するためにページングチャネルを使用する典型的な方法を示す。
【図5】図5は、公共警報システムのための論理モジュールの例を示す。
【図6】図6は、無線通信のための論理モジュールの例を示す。
【図7】図7は、無線公共警報システムのための通信装置の例を示す。
【図8】図8は、多元接続無線通信システムを示す。
【図9】図9は、無線公共警報システムを含んで使用されることができる通信システムの例を示す。
【図10】図10は、無線公共警報システムを含んで使用されることができる通信システムの例を示す。
【詳細な説明】
【0010】
システム及び方法は、モバイル無線装置中で電力を節約しながら、イベント警報を送信するために提供される。一態様では、無線通信システム内でメッセージを放送する(broadcast)方法が提供される。この方法は、無線装置上で放送イベント(broadcast event)を受信するためにページングチャネルを使用すること、並びに、装置上で警報メッセージをトリガする(trigger)ために放送イベントを利用することを含む。例えば、放送イベントは、最初の地震警報又は津波等の自然災害から検出されることができる。方法は、イベントに関する後続データを受信するために無線装置をリッスンモードに設定する(place)ために、放送イベントを利用することをさらに含み、後続データは、例えば、セルブロードキャストサービス(Cell Broadcast Service)、モバイルテレビ(MobileTV)又はモバイルブロードキャストマルチメディアサービス(mobile broadcast multimedia service)を介して、放送されることができる。
【0011】
さらに、種々の態様が、端末に関連してここに説明される。端末は、システム、ユーザ装置、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイル装置、遠隔局、遠隔端末、アクセス端末、ユーザ端末、ユーザエージェント又はユーザ機器と称されることもできる。ユーザ装置は、セルラ電話機、コードレス電話機、セッション開始プロトコル(SIP)電話機、無線ローカルループ(WLL)局、PDA、無線接続能力を備えたハンドヘルド装置、端末内のモジュール、ホスト装置に取り付けられるか、或いは、ホスト装置内に組み込まれることができるカード(例えば、PCMCIAカード)、若しくは、無線モデムに結合された他の処理装置でありうる。
さらに、クレームされた(claimed)主題の態様は、クレームされた主題の種々の態様を実施するために、コンピュータ又はコンピュータ構成要素を制御するためのソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア又はこれらの組み合わせを製造するための標準プログラミング及び/又は工学技術を使用する方法、装置又は製品として実現されることができる。ここに使用されるような用語「製品」は、任意のコンピュータ読み取り可能装置、キャリア又は媒体からアクセス可能なコンピュータプログラムを含むように意図される。例えば、コンピュータ読み取り可能媒体は、次のものに限定されないが、磁気記憶装置(例えば、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ等)、光ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD)、デジタルバーサタイルディスク(DVD)等)、スマートカード及びフラッシュメモリ装置(例えば、カード、スティック、キードライブ等)を含むことができる。加えて、音声メールの送受信に使用されるような、或いは、セルラーネットワーク等のネットワークにアクセスするのに使用されるようなコンピュータ読み取り可能な電子データを運ぶために、搬送波が使用されることができることは、認識されるべきである。当然のことながら、当業者は、ここに説明されるものの範囲又は精神から逸脱することなしに、種々の変形がこの構成に対してなされてもよいことを認識するだろう。
【0012】
ここで図1を参照すると、システム100は、モバイル装置の無線ネットワーク内で公共メッセージ(public message)を放送することを示す。システム100は、1以上の検出イベント(detected event)120から情報を受信することができる1以上の放送センタ(broadcast center)110を含む。このようなイベント120は、社会全般にとって関心がありうる実質的にいかなるタイプの活動(activity)にも関連していることができる。例えば、地震イベント120が発生した場合、後に続く地震イベント、即ち、第2の地震イベントが続いて発生する可能性を示すメッセージは、放送センタ110によって放送されることができる。このような警報又はイベント120は、津波イベント、火災警報、ハリケーン及びトルネード、病気の発生、火山の噴火、他の自然災害、差し迫った戦争、並びに、公衆向けの放送価値を有し、かつ、タイムリーに、或いは緊急に必要とされる他の発生を含む実質的にいかなるタイプの活動からもトリガされることができる。図示されるように、ページングチャネル130は、検出イベント120に関連する最初の警報140を複数の無線装置150に放送するために使用されることができる。このような最初の警報140は、低電力又は休止動作状態から装置150をアクティブにする(activate)ために利用される。より多くの情報が収集されるときには、或いは、より多くの情報が利用可能であるときには、第2の放送160は、以下に説明する各種チャネル上で装置に送信されることができる補足情報170を提供する。
【0013】
概して、システム100は、公共警報(public warning)がタイムリーに移動式の(又は、移動式でない)無線装置150へ送信されることを可能にし、さらに、各々の装置内で電力消費を節約する。ページングチャネル130、又はモバイル装置150をアクティブにするために使用される他のチャネルは、最初の地震が検出されたときに提供されるような公共警報を受信するために利用される。複数のユーザは、ページングチャネル130を介して、地震等のイベントが発生したことをユーザ及びユーザの各々の装置150に警告する(alert)高速ウェイクアップ(wake-up)信号又は最初の警報140を受信することができる。ページングチャネル警報140は、装置150において指定のアラーム音又は他の信号(アラーム振動)をトリガすることができ、後続メッセージ170が受信されることができるリスニングモードに装置をトリガするために使用される。後続メッセージ170は、特定の警報に対して応答又は反応する方法に関する命令を含むことができる。各々の装置は、適切なタイムフレーム(timeframe)中に、警報を適切に受信するために、或いは、警報に適切に応答するために、高出力モニタリングモードにある必要がないので、公共警報の場合に装置150をアクティブにするためにページングチャネル130を使用することによって、電力は、装置内で節約されることができる。装置150がページングチャネル130を介して警報に対してアクティブにされた後に、セルブロードキャストサービス又はモバイルテレビのような他のシステムは、続行(proceed)又は応答する方法に関するより詳細な情報を配信するために使用されることができる。
【0014】
典型的な態様では、ページングチャネル130で受信されたメッセージは、携帯電話装置150(又はパーソナルエリアネットワーク内の他の装置)に緊急メッセージを配信するために使用され、同じメッセージは、さらに、例えば、電話機又は装置中で、セルブロードキャストサービス(CBS)、モバイルブロードキャストマルチメディアサービス(MBMS)、デジタルビデオブロードキャストハンドへルド(DVB−H:Digital Video Broadcast Handheld)又はモバイルテレビを有効にすることができる。
【0015】
検出イベント120に充分に速く応答するために装置150が常に高出力リッスンモードになっているという問題を克服するために、公共警報インジケータ(indicator)のためのウォーニングインジケータ(Warning Indicator)の機能を果たすメッセージは、ページングチャネル130に追加されることができる。ウォーニングインジケータは、所定期間に全てのページンググループ/ブロック中で送信されることができる。このウォーニングインジケータは、二重機能性を持つことができる。即ち、ウォーニングインジケータは、様々なタイプの特定の警報、例えば、地震警報を直接送信する能力を持つことができ、加えて、ウォーニングインジケータは、セルブロードキャストサービス、MBMS及びモバイルテレビのように、より詳細な情報170が送信される場所へのポインタ(pointer)とともに、公共警報システム情報が送信されることを、モバイル装置150に通知する警報ウェイクアップ信号140を送信することができる。モバイル装置150は、ウェイクアップ信号140に反応して、装置上で、及び/又はユーザのパーソナルエリアネットワーク内の他の装置上で、ユーザに対してアラーム(例えば、オーディオ、視覚、振動)を与える。この解決策の利点は、移動局が、地震警報に対しての応答時間に関する厳しい要求を満たすために必要とされるものより高頻度に、かつ任意の方法で、ページングチャネル130をモニタすることであり、従って、このモニタリングは、移動局での電力消費の増加をもたらすことがなく、また、利用可能なより多くの情報が実際にある場合には、移動局がより詳細な警報のキャリアをリッスンすることを実際に可能にする。
【0016】
一態様では、ページングチャネル130上のウォーニングインジケータは、少なくとも2つの本質的な選択可能物があり、専用のメッセージ、又は既存のページングメッセージ中でのインジケータの送信を含む。既存のページングメッセージを用いたインジケータの送信においては、固有のモバイルカントリーコード(MCC:Mobile Country Code)及びモバイルネットワークコード(MNC:Mobile Network Code)の組み合わせが使用されることができ、例えば、ローカルサービスエリアのサポート(SoLSA:Support of Localized Service Area)のために、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM:Global System for Mobile communications)緊急通報ハンドリング(handling)用に既に割り当てられている901−008が使用されることができる。そして、その情報は、モバイルの国際携帯電話加入者識別番号(IMSI:International Mobile Subscriber Identity)メッセージの残存部分、例えば地震等の差し迫った警報を含むメッセージの一部分、公共警報システム警戒情報(Public Warning System alert information)のキャリアへのポインタを含む他の部分中に符号化される。
【0017】
システム100は、アクセス端末又はモバイル装置で使用されることができ、さらに、例えばSDカード、ネットワークカード、無線ネットワークカード、コンピュータ(ラップトップ、デスクトップ、パーソナルデジタルアシスタントPDAを含む)、携帯電話、スマートフォン、或いはネットワークにアクセスするのに利用されることができる他の適切な端末等のモジュールであってもよいことに留意されたい。端末は、アクセスコンポーネント(図示せず)を介してネットワークにアクセスする。一例では、端末とアクセスコンポーネントとの間の接続は、事実上、無線であることができ、この場合、アクセスコンポーネントが基地局であることができ、モバイル装置が無線端末である。例えば、端末及び基地局は、任意の適切な無線プロトコルを介して通信することができ、この無線プロトコルは、次のものに限定されることはないが、時分割多元接続(TDMA)、符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多重(OFDM)、フラッシュOFDM、直交周波数分割多元接続(OFDMA)又は他の適切なプロトコルを含む。
【0018】
アクセスコンポーネントは、有線ネットワーク又は無線ネットワークに関連するアクセスノードでありうる。そのために、アクセスコンポーネントは、例えば、ルータ、スイッチ又はこれらの同種のものでありうる。アクセスコンポーネントは、他のネットワークノードと通信するために、1以上のインタフェース、例えば、通信モジュールを含むことができる。加えて、アクセスコンポーネントは、セルラ型ネットワーク中の基地局(又は無線アクセスポイント)であることができ、基地局(又は無線アクセスポイント)は、複数の加入者に対して無線サービスエリア(coverage area)を提供するために利用される。このような基地局(又は無線アクセスポイント)は、1以上の携帯電話機及び/又は他の無線端末に連続的なサービスエリアを提供するように配置されることができる。
【0019】
図2を参照すると、一例のプロトコルページングチャネルシステム200及び実施が、図1に関して上述されたシステムの代わりに提供される。上述したものと同様に、システム200は、1以上の検出イベント220から情報を受信することができる1以上の放送センタ210を含む。このようなイベント220は、社会全般にとって関心がありうる実質的にいかなるタイプの活動にも関連していることができる。ページングチャネル230は、検出イベント220に関連する最初の警報を複数の無線装置(図示せず)に放送するために使用される。図示されるように、ページングチャネルは、モバイルカントリーコード(MCC)及びモバイルネットワークコード(MNC)要素140を使用する。モバイルネットワークコード(MNC)は、GSM、CDMA、iDEN、TETRA及びUMTS公共陸上モバイルネットワーク(public land mobile network)、並びに複数の衛星モバイルネットワークを使用する携帯電話オペレータ/キャリアを一意的に識別するために、モバイルカントリーコード(MCC)と組み合わせて使用される(「MCC/MNCタプル」としても知られている)。全ての装置が対応するMCC/MNCの組み合わせの一例は、MCCが901であり、かつMNCが08であるものである。901−08というこの特定のMCC/MNCは、モバイルが加入者(subscription)IMSIを有していない場合に、局識別用に確保されている。従って、加入が必要とされないので、いかなるモバイル無線装置も各々の警報を受信することができる。従って、901−08において、加入者IMSI(国際携帯電話加入者識別番号)(GSMネットワーク上の個々のユーザを識別するために使用される固有の15桁のコード)は、各々の警報に応答する必要はなく、或いは各々の警報を受信する必要はない。
【0020】
図3を参照すると、サービス300の一例は、上述したページングチャネル要素を介してアクティブにされた無線装置に補足情報を配信することに関して示されている。一態様では、サービス300は、セルブロードキャストサービス、即ち、CBS310を含む。セルブロードキャストサービス310は、システムが、規定の反復間隔で送信されたセルブロードキャストメッセージを移動局に送信することを可能にする。これにより、移動局は、最初の送信の後にセルに入った場合であっても、メッセージを受信することができる。セルブロードキャストメッセージは、長さが1から15ページであることができ、また、セルブロードキャストサービスが無効になるまで、或いは、送信されているメッセージの状態がオフに設定されるまで、テストセットによって送信される。一般に、このセットから送信された全てのメッセージは、可能な最小のページ数に自動的に分割される。セルブロードキャストメッセージは、受信している最新ページの番号及びメッセージの総ページ数を移動局に示すページパラメータを含む。メッセージセットは、セルブロードキャストサービスを使用して、同時に3つまでの異なるメッセージを送信することができる。セルブロードキャストサービスが複数のメッセージを送信するように構成される場合、使用可能なメッセージの中の全てのページが送信されるまで、メッセージは、マルチフレーム毎に1ページの割合で順序正しく送信される。メッセージは、反復周期によって設定される指定の間隔で再送信される。
【0021】
警報に関連する情報を配信するサービスの他の例では、モバイルテレビ(TV)サービス320が提供されることができる。モバイルテレビは、携帯電話ハンドセットへのビデオコンテンツの配信を表現するために使用される一般名である。無線配信メカニズム及びハンドセットの可搬性の組み合わせに起因して、ユーザが位置されてもよい場所ならどこででも、モバイルテレビユーザは、スポーツイベント、お気に入りの番組、ニュース放送等を含むユーザが知っている番組を見ることができる。この場合、モバイルテレビサービスは、エンターテインメントコンテンツ又は他のデータと対立するものとしての補足警報情報を配信するために利用される。さらに他の例では、ハンドヘルドデジタルビデオブロードキャスト(DVB−H)は、警報コンテンツを配信するために使用されることができる。現在まで、DVB−Hは、オープンシステムインターコネクション(OSI:open systems interconnection)のレイヤー1及び2、並びにモバイルサービス及びブロードキャストDVBコンバージェンスの仕様を完成している。CBMSグループは、近年、IPのプロトコル及びコーデックの仕様の策定を開始した。グループは、3GPP MBMSの主要部分を採用するだろう。DVB−Hに関連するいくつかの挑戦は、モバイルネットワークのサービスエリアと同等のサービスエリアを提供するためのネットワーク要件及び関連する配備コストである。
【0022】
サービスの他の例では、モバイルブロードキャストマルチメディアサービス(MBMS)340が提供されることができる。MBMS340は、モバイルネットワークに関する一連の特徴を提供する。これらの特徴は、ブロードキャスト/マルチキャスト配信サービスを制御する一連の機能を含む。他の特徴は、セル内のポイントツーマルチポイント(point-to-multi-point)無線送信のための効率的な無線ベアラ及びコアネットワーク内のデータの流れのブロードキャスト/マルチキャストルーティング(routing)を含む。さらに、マルチメディアデータの配信のためのプロトコル及びメディアコーデックを指定することができる。プロトコル及びメディアコーデックのほとんどは、新しい特徴ではなく、その代わりに、これらは、概して、オンデマンドユニキャストストリームと同じような他のサービスと「共用される」。サービスの例は、無線ネットワーク上で公共警報に関連する情報を配信する1つの方法に過ぎないことに留意されたい。無線ネットワーク内でタイムリーに情報コンテンツを配信することができる本質的にいかなるサービス又はデータ交換も使用されることができることは、認識されるべきである。同様に、ページングチャネルは、無線装置をウェイクアップする(wake up)ためのメカニズムとして説明されているが、無線装置をアクティブにするために、或いは、無線装置に差し迫った警報を通知するために利用される本質的にいかなる信号も同様に使用されることができることは、認識されるべきである。
【0023】
次に、図4を参照すると、無線通信手順は、公共警報システムに関して示されている。説明を簡単にするために、手順が一連の動作として示されて説明されるが、手順が動作の順序によって限定されることなく、いくつかの動作が1以上の実施形態に従って、ここに示されて説明されるものと異なる順序で、及び/又はここに示されて説明される他の動作と同時に、起こってもよいことは、理解されて認識されるべきである。例えば、当業者は、手順が、例えば状態図に、一連の相互に関連する状態又はイベントとして選択的に示されることができることを理解して認識する。さらに、全ての示された動作が、クレームされた主題に従って手順を実現するために、利用されるとは限らない。
【0024】
図4は、無線通信ネットワーク内で警報及び後続警報情報を生成する方法400を示している。402に進むと、最初の警報イベントが検出される。上述したように、このようなイベントは、公衆が警告されることを必要とする自然災害又は他の発生に関連していることができる。404では、ページングチャネル(又は、モバイル装置をアクティブにするために使用される他のチャネル)は、例えば最初の地震が検出されたときに提供されるような、(放送センタからの)公共警報を生成するために利用される。複数のユーザは、ページングチャネルを介して、地震等のイベントが生じたことをユーザ及びユーザの装置に警告する高速ウェイクアップ信号を受信することができる。406では、ページングチャネル警報は、装置をまずウェイクアップさせてユーザに警告するために、装置内で、指定されたアラーム音又は他の信号(アラーム振動)をトリガする。408では、ページングチャネル警報は、装置を、後続メッセージが受信されることができるリッスンモードへトリガするために使用される。410では、装置がページングチャネル警報によってアクティブにされた後に、特定の警報に応答又は反応する方法に関する情報を含むことができる後続メッセージ及び情報が与えられる。前述したように、各々の装置は、適切なタイムフレーム中に警報を適切に受信するために、或いは、警報に適切に応答するために、高出力モニタリングモードにある必要がないので、公共警報の場合に装置をアクティブにするためにページングチャネルを使用することによって、電力は、装置内で節約されることができる。装置がページングチャネルを介して警報に対してアクティブにされた後、セルブロードキャストサービス、モバイルテレビ又はマルチメディアサービス等の他のシステムは、続行又は応答する方法に関してより多くの詳細な情報を配信するために使用されることができる。
【0025】
ここに説明される技術は、様々な手段によって実現されることができる。例えば、これらの技術は、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現されることができる。ハードウェアの実施では、処理装置は、1以上の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラム可能論理装置(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、ここに説明される機能を実行するように設計された他の電子ユニット、又はこれらの組み合わせ内で実現されてもよい。ソフトウェアでの実施は、ここに説明される機能を実行するモジュール(例えば、プロシージャ、関数等)を介していることができる。ソフトウェアコードは記憶装置に格納され、プロセッサによって実行されてもよい。
【0026】
次に、図5及び図6を参照すると、無線信号処理に関連するシステムが提供される。システムは、プロセッサ、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア又はこれらの任意の適切な組み合わせによって実現される機能を示すことができる一連の相互に関係する機能ブロックとして示される。
【0027】
図5を参照すると、無線通信装置500が提供される。この装置500は、複数の非加入(non-subscribing)モバイル装置に対して生成されるページングイベントに応答する論理モジュール502手段を含む。この装置500は、ページングイベントに関連する後続メッセージのためのチャネルを有効にする論理モジュール504をさらに含む。装置500は、ページングイベントを受信するとユーザに警告する論理モジュール506をさらに含む。
【0028】
図6を参照すると、無線通信システム600が提供される。このシステムは、複数のモバイル装置へ送信されるページングイベントを生成する論理モジュール602、及びページングイベントに関連する後続メッセージを生成する論理モジュール604を含む。システム600は、ページングイベントを伝達することでユーザに警告する論理モジュール606をさらに含む。
【0029】
図7は、例えば無線端末のような無線通信装置でありうる通信装置700を示す。加えて、或いは、代わりに、通信装置700は、有線ネットワーク内に存在していてもよい。通信装置700は、無線通信端末内で信号解析を実行するためのコード(命令ともいう)を保持することができるメモリ702を含むことができる。さらに、通信装置700は、メモリ702内の命令及び/又は他のネットワーク装置から受け取った命令を実行することができるプロセッサ704を含むことができ、これらの命令は、通信装置700又は関連する通信装置を構成又は作動することに関連することができる。
図8を参照すると、多元接続無線通信システム800が示されている。多元接続無線通信システム800は、セル802、804及び806を含む複数のセルを含む。一態様のシステム800では、セル802、804及び806は、複数のセクタを含むノードBを含むことができる。複数のセクタは、セルの一部の中のUEとの通信に関与する各アンテナを含んだアンテナグループによって形成されることができる。例えば、セル802では、アンテナグループ812、814及び816は、各々異なるセクタに対応することができる。セル804では、アンテナグループ818、820及び822は、各々異なるセクタに対応する。セル806では、アンテナグループ824、826及び828は、各々異なるセクタに対応する。セル802、804及び806は、各セル802、804又は806の1以上のセクタと通信していることができる複数の無線通信装置、例えば、ユーザ機器又はUEを含むことができる。例えば、UE830及び832は、ノードB842と通信していることあり、UE834及び836は、ノードB844と通信していることがあり、UE838及び840は、ノードB846と通信していることがある。
【0030】
次に、図9を参照すると、一態様に従う多元接続無線通信システムが示されている。アクセスポイント(AP)900は、複数のアンテナグループを含み、例えば、904及び906を含む1つのアンテナグループ、908及び910を含む他のアンテナグループ、並びに、912及び914を含む追加のアンテナグループを含む。図9では、アンテナグループ毎に2つのアンテナだけ示されているが、より多数の、或いは、より少数のアンテナがアンテナグループ毎に利用されてもよい。アクセス端末(AT)916は、アンテナ912及び914と通信しており、アンテナ912及び914は、順方向リンク920を通じてアクセス端末916に情報を伝達し、逆方向リンク918を通じてアクセス端末916から情報を受信する。アクセス端末922は、アンテナ906及び908と通信しており、アンテナ906及び908は、順方向リンク926を通じてアクセス端末922に情報を伝達し、逆方向リンク924を通じてアクセス端末922から情報を受信する。FDDシステムでは、通信リンク918、920、924及び926は、異なる周波数を通信に使用することができる。例えば、順方向リンク920は、逆方向リンク918によって使用されるものとは異なる周波数を使用することができる。
【0031】
アンテナグループ及び/又はアンテナグループが通信するために設計されたエリアの各々は、アクセスポイントのセクタと称されることもある。アンテナグループは、各々、アクセスポイント900によってカバーされるエリアのセクタ内のアクセス端末と通信するために、設計されている。順方向リンク920及び926上での通信では、アクセスポイント900の送信アンテナは、異なるアクセス端末916及び924に関して、順方向リンクの信号対雑音比を改善するために、ビームフォーミングを利用する。さらに、サービスエリア(coverage)の至る所にランダムに散在するアクセス端末に送信するためにビームフォーミングを使用するアクセスポイントは、全てのアクセス端末に単一のアンテナを通じて送信するアクセスポイントより小さい干渉を近隣のセルのアクセス端末にもたらす。アクセスポイントは、端末と通信するために使用される固定局であることができ、アクセスポイント、ノードBと称されることもでき、或いは、他の用語で称されることもできる。アクセス端末は、アクセス端末、ユーザ機器(UE)、無線通信装置、端末、アクセス端末と称されることもでき、或いは、他の用語で称されることもできる。
【0032】
図10を参照すると、システム1000は、MIMOシステム1000内の送信器システム210(アクセスポイントともいう)及び受信器システム1050(アクセス端末ともいう)を示す。送信器システム1010では、複数のデータストリームのためのトラフィックデータは、データソース1012から送信(TX)データプロセッサ1014へ提供される。各データストリームは、別個の送信アンテナを介して送信される。TXデータプロセッサ1014は、符号化データを提供するために、そのデータストリームのために選択された特定の符号化スキームに基づいて、データストリーム毎にトラフィックデータをフォーマットし、符号化し、インターリーブする。
【0033】
データストリーム毎の符号化データは、OFDM技術を使用して、パイロットデータとともに多重化されることができる。パイロットデータは、典型的には、既知の方法で処理された既知のデータパターンであり、チャネル応答を評価するために受信器システムにおいて使用されることができる。その後、データストリーム毎の多重化パイロット及び符号化データは、変調シンボルを提供するために、そのデータストリームのために選択された特定の変調スキーム(例えば、BPSK、QSPK、M−PSK又はM−QAM)に基づいて、変調される(即ち、シンボルマップされる)。データストリーム毎のデータレート、符号化及び変調は、プロセッサ1030によって実行される命令によって決定されることができる。
【0034】
続いて、全てのデータストリームに関する変調シンボルは、変調シンボルを(例えば、OFDM用に)さらに処理するTX MIMOプロセッサ1020に提供される。その後、TX MIMOプロセッサ1020は、NT個の変調シンボルストリームを、NT個の送信器(TMTR)1022a〜1022tに提供する。特定の実施形態では、TX MIMOプロセッサ1020は、データストリームのシンボルに、並びに、シンボルが送信されるアンテナにビームフォーミング重みを適用する。
【0035】
各送信器1022は、1以上のアナログ信号を提供するために、各々のシンボルストリームを受信して処理し、MIMOチャネルを通じた送信に適した変調信号を提供するために、アナログ信号をさらに調整する(例えば、増幅し、フィルタリングし、アップコンバートする)。その後、送信器1022a〜1022tからのNT個の変調信号は、夫々NT個のアンテナ1024a〜1024tから送信される。
【0036】
受信器システム1050では、送信された変調信号は、NR個のアンテナ1052a〜1052rによって受信され、各アンテナ1052からの受信信号は、各々の受信器(RCVR)1054a〜1054rに提供される。各受信器1054は、各々の受信信号を調整し(例えば、フィルタリングし、増幅し、ダウンコンバートし)、サンプルを提供するために調整信号をデジタル化し、対応する「受信」シンボルストリームを提供するためにサンプルをさらに処理する。
【0037】
続いて、RXデータプロセッサ1060は、NT個の「検出」シンボルストリームを提供するために、特定の受信器処理技術に基づいて、NR個の受信器1054からNR個の受信シンボルストリームを受信して処理する。その後、RXデータプロセッサ1060は、データストリームのためのトラフィックデータを再生するために、各検出シンボルストリームを復調し、デインターリーブし、デコードする。RXデータプロセッサ1060による処理は、送信器システム1010のTX MIMOプロセッサ1020及びTXデータプロセッサ1014によって実行される処理と相補的である。
【0038】
プロセッサ1070は、(以下に説明するように)どのプリコーディング行列(pre-coding matrix)を使用するかを定期的に決定する。プロセッサ1070は、行列インデックス部分及びランク値部分を含む逆方向リンクメッセージを定式化する(formulate)。逆方向リンクメッセージは、通信リンク及び/又は受信データストリームに関する様々なタイプの情報を含むことができる。その後、逆方向リンクメッセージは、データソース1036から多くのデータストリームに関するトラフィックデータをさらに受け取るTXデータプロセッサ1038によって処理され、変調器1080によって変調され、送信器1054a〜1054rによって調整され、送信器システム1010へ返信される。
【0039】
送信器システム1010では、受信器システム1050からの変調信号は、アンテナ1024によって受信され、受信器1022によって調整され、復調器1040によって復調され、そして、受信器システム1050によって送信された逆方向リンクメッセージを取り出すために、RXデータプロセッサ1042によって処理される。次に、プロセッサ1030は、ビームフォーミングが重みを決定するためにどのプリコーディング行列を使用するか決定し、続いて、取り出されたメッセージを処理する。
【0040】
一態様では、論理チャネルは、制御チャネル及びトラフィックチャネルに分類される。論理制御チャネルは、システム制御情報を放送するためのDLチャネルであるブロードキャスト制御チャネル(BCCH)を含む。ページング情報を転送するDLチャネルであるページング制御チャネル(PCCH)。1又は複数のMTCHのための制御情報、並びにマルチメディアブロードキャスト及びマルチキャストサービス(MBMS)スケジューリングを送信するために使用されるポイントツーマルチポイントDLチャネルであるマルチキャスト制御チャネル(MCCH)。概して、RRC接続を確立した後に、このチャネルは、MBMS(注:古いMCCH+MSCH)を受信するUEによって使用されるだけである。専用制御チャネル(DCCH)は、専用制御情報を送信する二地点間双方向チャネルであり、RRC接続を有するUEによって使用される。論理トラフィックチャネルは、ユーザ情報の転送のために、1つのUEに専用の二地点間双方向チャネルである専用トラフィックチャネル(DTCH)を含む。さらに、トラフィックデータを送信するためのポイントツーマルチポイントDLチャネル用のマルチキャストトラフィックチャネル(MTCH)。
【0041】
トランスポートチャネルは、DL及びULに分類される。DLトランスポートチャネルは、ブロードキャストチャネル(BCH)、ダウンリンク共有データチャネル(DL−SDCH)及びページングチャネル(PCH)を含み、PCHは、UEの省電力化(power saving)(DRXサイクルがUEへのネットワークによって示される)をサポートするためのものであり、セル全体にわたって放送され、他の制御/トラフィックチャネルに使用されることができるPHYリソースにマッピングされる。ULトランスポートチャネルは、ランダムアクセスチャネル(RACH)、要求チャネル(REQCH)、アップリンク共有データチャネル(UL−SDCH)及び複数のPHYチャネルを含む。物理チャネルは、DLチャネル及びULチャネルのセットを含む。
DL PHYチャネルは、以下のものを含む。
共通パイロットチャネル(CPICH)
同期チャネル(SCH)
共通制御チャネル(CCCH)
共通DL制御チャネル(SDCCH)
マルチキャスト制御チャネル(MCCH)
共有UL割り当てチャネル(SUACH)
アクノレッジメントチャネル(ACKCH)
DL物理共有データチャネル(DL−PSDCH)
UL電力制御チャネル(UPCCH)
ページングインジケータチャネル(PICH)
ロードインジケータチャネル(LICH)
【0042】
UL PHYチャネルは、以下のものを含む。
物理ラングムアクセスチャネル(PRACH)
チャネル品質インジケータチャネル(CQICH)
アクノレッジメントチャネル(ACKCH)
アンテナサブセットインジケータチャネル(ASICH)
共有要求チャネル(SREQCH)
UL物理共有データチャネル(UL−PSDCH)
ブロードバンドパイロットチャネル(BPICH)
【0043】
一態様では、シングルキャリア波形の低PAR(いかなる時間においても、チャネルが周波数において連続的かつ一様に間隔を保たれる)特性を維持するチャネル構造が提供される。
【0044】
1以上の典型的な設計では、説明された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はこれらの任意の組み合わせにより実現されることができる。ソフトウェアにより実現される場合、説明された機能は、コンピュータ読み取り可能媒体に1以上の命令又はコードとして格納され、或いは、コンピュータ読み取り可能媒体に1以上の命令又はコードとして送信されることができる。コンピュータ読み取り可能媒体は、ある場所から他の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にするあらゆる媒体を含む通信媒体及びコンピュータストレージ媒体の両方を含む。記録媒体は、汎用又は特定用途のコンピュータによってアクセスされることができるいかなる利用可能な媒体であることができる。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ読み取り可能媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROM又は他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置又は他の磁気記憶装置、或いは、命令又はデータ構造の形態で希望のプログラムコード手段を運ぶためか、格納するために使用されることができ、かつ、汎用又は特定用途のコンピュータによって、若しくは、汎用又は特定用途のプロセッサによってアクセスされることができるいかなる他の媒体を、含むことができる。さらに、いかなる接続もコンピュータ読み取り可能媒体と適切に称される。例えば、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者線(DSL)、或いは、赤外線、無線及びマイクロ波等の無線技術を使用して、ソフトウェアがウェブサイト、サーバ又は他の遠隔ソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、或いは、赤外線、ラジオ及びマイクロ波等の無線技術は、媒体の定義に含まれる。ここで使用されるようなディスク(disk)及びディスク(disc)は、コンパクトディスク(CD)、レーザーディスク(登録商標)、光ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピーディスク及びブルーレイディスクを含み、ここで、ディスク(disk)は、通常、データを磁気によって再生するのに対して、ディスク(disc)は、レーザを用いてデータを光学的に再生する。上記のものの組み合わせも、コンピュータ読み取り可能媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0045】
上述したものは、1以上の実施形態の例を含む。当然のことながら、前述の実施形態を説明するために、構成要素又は手順のすべての考えられる組み合わせを説明することは、不可能であるが、当業者は、種々の実施形態について多くのさらなる組み合わせ及び交換が可能であることを認識するだろう。従って、説明される実施形態は、添付のクレームの精神及び範囲に含まれる全てのこのような変更、修正及び変形を含むように意図される。用語「含む(includes)」が詳細な説明又はクレームで使用される限りにおいて、このような用語は、「具備する(comprising)」がクレームでトランジショナルワード(transitional word)として使用される場合に解釈されるように、用語「具備する(comprising)」と同様に、包括的であるように意図される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいてメッセージを放送する方法であって、
無線装置上で放送イベントを受信するために、ページングチャネルを使用することと、
前記装置上で警報メッセージをトリガするために、前記放送イベントを利用することと、
を具備する方法。
【請求項2】
前記放送イベントは、自然災害から検出される、請求項1の方法。
【請求項3】
前記放送イベントは、最初の地震警報から検出される、請求項2の方法。
【請求項4】
前記イベントに関する後続データを受信するために前記無線装置をリッスンモードに設定するために、前記放送イベントを利用することをさらに具備する請求項1の方法。
【請求項5】
前記後続データは、セルブロードキャストサービス、モバイルテレビジョンサービス、デジタルビデオブロードキャスト又はモバイルブロードキャストマルチメディアサービスを介して放送される、請求項4の方法。
【請求項6】
専用の警報メッセージを受信すること、又は当該警報メッセージを、既存のページングメッセージに関する送信インジケータとして受信することをさらに具備する請求項1の方法。
【請求項7】
前記無線装置をアクティブにするために、モバイルカントリーコード(MCC)及びモバイルネットワークコード(MNC)を使用することをさらに具備する請求項6の方法。
【請求項8】
前記MCCが901であり、前記MNCが08である、請求項7の方法。
【請求項9】
無線モバイル装置のページングチャネルを通じて警報信号を受信するコードを保持するメモリであって、当該警報信号が前記装置において後続警報メッセージを可能にするために使用されるメモリと、
前記コードを実行するプロセッサと、
を具備する通信装置。
【請求項10】
前記警報信号は、地震、津波イベント、火災警報、ハリケーン、トルネード、病気の発生、火山の噴火、又は差し迫った戦争からトリガされる、請求項9の通信装置。
【請求項11】
前記後続警報メッセージは、セルブロードキャストサービス、モバイルテレビジョンサービス、デジタルビデオブロードキャスト又はモバイルブロードキャストマルチメディアサービスを介して放送される、請求項9の通信装置。
【請求項12】
無線装置をアクティブにするために使用される専用の警報メッセージ又は既存のページングメッセージに関する送信インジケータをさらに備える請求項9の通信装置。
【請求項13】
前記無線装置をアクティブにするために、モバイルカントリーコード(MCC)及びモバイルネットワークコード(MNC)をさらに備える請求項12の通信装置。
【請求項14】
前記MCCが901であり、前記MNCが08である、請求項13の通信装置。
【請求項15】
前記無線モバイル装置上でユーザに警告するために、振動アラーム又は音アラームをさらに備える請求項9の通信装置。
【請求項16】
複数の非加入モバイル装置に対して生成されるページングイベントに応答する手段と、
前記ページングイベントに関連する後続メッセージのためのチャネルを有効にする手段と、
前記ページングイベントを受信すると、ユーザに警告する手段と、
を具備する通信装置。
【請求項17】
公共警報が発生した無線モバイル装置をアクティブにするために、少なくとも1つのページングチャネルイベントを受信し、
アラームを介して前記公共警報をユーザに通知し、
前記公共警報に関連する追加情報を受信するために、後続チャネルをアクティブにするための前記コンピュータ実行可能コードを格納して備えているコンピュータ読み取り可能製品。
【請求項18】
検出された自然災害から前記公共警報を生成することをさらに備える請求項17のコンピュータ読み取り可能製品。
【請求項19】
モバイルカントリーコード及びモバイルネットワークコードに従って、前記ページングチャネルイベントを受信することをさらに備える請求項17のコンピュータ読み取り可能製品。
【請求項20】
専用メッセージを介して前記ページングチャネルイベントを受信することをさらに備える請求項17のコンピュータ読み取り可能製品。
【請求項21】
検出された公共警報イベントから生成されたページングチャネルイベントに応答し、
音又は振動を介して、前記ページングチャネルイベントをユーザに通知し、
ブロードキャストサービスを介して、前記公共警報イベントに関する後続メッセージを受信するコードを実行するプロセッサ。
【請求項22】
無線通信システムにおいてメッセージを放送する方法であって、
複数の無線装置に対してブロードキャストイベントを生成するために、ページングチャネルを使用することと、
前記装置に対して後続警報メッセージをトリガするために、前記ブロードキャストイベントを利用することと、
を具備する方法。
【請求項23】
前記ブロードキャストイベントは、自然災害から検出される、請求項22の方法。
【請求項24】
前記無線装置をリッスンモードに設定するために、前記ブロードキャストイベントを利用することをさらに具備する請求項22の方法。
【請求項25】
前記後続データは、セルブロードキャストサービス、モバイルテレビジョンサービス、デジタルビデオブロードキャスト又はモバイルブロードキャストマルチメディアサービスを介して放送される、請求項24の方法。
【請求項26】
専用の警報メッセージを生成すること、又は前記警報メッセージを、既存のページングメッセージに関する送信インジケータとして生成することをさらに具備する請求項22の方法。
【請求項27】
前記無線装置をアクティブにするために、モバイルカントリーコード(MCC)及びモバイルネットワークコード(MNC)を使用することをさらに具備する請求項26の方法。
【請求項28】
前記MCCが901であり、前記MNCが08である、請求項27の方法。
【請求項29】
複数の無線モバイル装置に送信されるページングチャネルを通じて警報信号を生成するコードを保持するメモリであって、当該警報信号が前記装置において後続警報メッセージを有効にするために使用されるメモリと、
前記コードを実行するプロセッサと、
を具備する通信装置。
【請求項30】
前記警報信号は、地震、津波イベント、火災警報、ハリケーン、トルネード、病気の発生、火山噴火、又は差し迫った戦争からトリガされる、請求項29の通信装置。
【請求項31】
前記後続警報メッセージは、セルブロードキャストサービス、モバイルテレビジョンサービス、デジタルビデオブロードキャスト、又はモバイルブロードキャストマルチメディアサービスを介して放送される、請求項29の通信装置。
【請求項32】
複数のモバイル装置へ送信されるページングイベントを生成する手段と、
前記ページングイベントに関連する後続メッセージを生成する手段と、
前記ページングイベントを送信することでユーザに警告する手段と、
を具備する通信装置。
【請求項33】
公共警報が発生したことを無線モバイル装置に通知するために、少なくとも1つのページングチャネルイベントを生成し、
アラームを介して、前記公共警報をユーザに通知し、
前記公共警報に関連する追加情報を提供するために、後続メッセージを生成するためのコンピュータ実行可能コードを格納して備えるコンピュータ読み取り可能製品。
【請求項34】
検出された公共警報イベントから生成されたページングチャネルイベントを生成し、
音又は振動を介して、前記ページングチャネルイベントをユーザに警告し、
ブロードキャストサービスを介して、前記公共警報イベントに関する後続メッセージを生成するコードを実行するプロセッサ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2011−501885(P2011−501885A)
【公表日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−525924(P2010−525924)
【出願日】平成20年9月17日(2008.9.17)
【国際出願番号】PCT/US2008/076713
【国際公開番号】WO2009/039200
【国際公開日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】