説明

出力ドライバー

【課題】出力インピーダンスを伝送インピーダンス及び受信インピーダンスに效率的にマッチングさせることができる出力ドライバーを提供する。
【解決手段】モードレジスターセットを用いてインピーダンスを制御する出力ドライバーが掲示される。本発明の出力ドライバーは、データ信号によるメイン信号を所定の伝送線で出力及びドライビングするメインドライビング回路、補助信号を前記伝送線で出力及びドライビングする補助ドライビング回路及びモードレジスターセットを備える。モードレジスターセットは、インピーダンス制御信号群、ドライビング幅制御信号群及び遅延制御信号群を生成する。前記インピーダンス制御信号群、前記ドライビング幅制御信号群及び前記遅延制御信号群によって、補助インピーダンス(SIM)の大きさ、補助信号(XSDR)のドライビング幅及びドライビング時点に対する制御が可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子回路に係り、特に受信システムに效率的にデータを伝送するための出力ドライバーに関する。
【背景技術】
【0002】
データ信号を含めた多様な信号は、伝送線を通じて、送信システムから受信システムに伝送される。一般的に、送信システムは、伝送されるデータを效率的に送信するために、出力ドライバーを内蔵する。この場合、出力ドライバーの出力インピーダンスは、伝送線の伝送インピーダンス及び受信システムの受信インピーダンスに相応する値を有するように設計されることが非常に重要である。そして、ドライビング初期の伝送される信号の強化(emphasis)のために、別途の補助信号を発生する初期強化(pre−emphasis)技術が広く利用されている。このような、初期強化技術を通じて、伝送される信号の伝送效率が向上されうる。この時、補助信号を発生する補助出力端のインピーダンスの大きさ、補助信号のドライビング幅及びドライビング時点などは、伝送される信号を発生するメイン出力端のインピーダンス及び伝送データのドライビング時点などに適切にマッチングされることが非常に重要である。もし、適切なマッチングが成り立つことができない場合には、送信される信号は歪みうる。
【0003】
図1は、従来の出力ドライバーを示す図面である。図1において、メインドライビング回路10は、データ信号(DAT)に応じてメイン信号(XMDR)を伝送線1にドライビングし、メインドライビング回路10の出力端は、メインインピーダンス(MIM)を有する。そして、補助ドライビング回路20のPMOSトランジスター21は、プルアップ発生手段31から提供されるプルアップ制御信号(/UPCON)に応じて補助信号(XSDR)をプルアップする。そして、補助ドライビング回路20のNMOSトランジスター23は、プルダウン発生手段27から提供されるプルダウン制御信号(DNCON)に応じて補助信号(XSDR)をプルダウンする。この時、補助ドライビング回路20は、データ信号(DAT)の伝送初期に、補助信号(XSDR)をメイン信号(XMDR)と同一な方向にドライビングするように駆動される。
【0004】
その結果、データ信号(DAT)に応じて駆動されるメイン信号(XMDR)は、ドライビング初期に、補助信号(XSDR)によって強化されて出力信号(DOUT)として生成される。
【0005】
ところが、図1の出力ドライバーにおいて、補助ドライビング回路20の出力端におけるインピーダンスである補助インピーダンス(SIM)は固定的である。したがって、メインインピーダンス(MIM)と補助インピーダンス(SIM)との結合で形成される出力インピーダンス(OIM)も固定的である。
【0006】
したがって、従来の出力ドライバーでは、出力インピーダンス(OIM)を伝送線1の伝送インピーダンス(TIM)及び受信システム2の受信インピーダンス(RIM)にマッチングさせることが非常に難しいという問題点が発生する。
【0007】
また、図1の出力ドライバーにおいて、補助信号(XSDR)の初期ドライビング時点が固定的である。それ故に、従来の出力ドライバーでは、出力信号の初期強化時点を調整しにくいという問題点も発生する。
【0008】
また、図1の出力ドライバーにおいて、補助信号(XSDR)の初期ドライビング幅も固定的である。それ故に。従来の出力ドライバーでは、出力信号の初期強化幅を調整しにくいという問題点も発生する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
したがって、本発明の第1の目的は、出力インピーダンスを伝送インピーダンス及び受信インピーダンスに效率的にマッチングさせることができる出力ドライバーを提供するところにある。
【0010】
そして、本発明の第2の目的は、出力信号の初期強化時点を調整できる出力ドライバーを提供するところにある。
【0011】
そして、本発明の第3の目的は、出力信号の初期強化幅を調整できる出力ドライバーを提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記のような第1の技術的課題を達成するための本発明の第1の側面は、所定のメイン信号と補助信号の結合による出力信号を所定の伝送線で発生する出力ドライバーに関する。本発明の出力ドライバーは、所定のメインインピーダンスで、受信されるデータ信号に応じた前記メイン信号を前記伝送線に発生するメインドライビング回路と、前記メイン信号の前記伝送線での発生初期に前記出力信号を強化するための補助ドライビング回路であって、所定の補助インピーダンスで、前記データ信号に応じた補助信号を前記伝送線に発生する前記補助ドライビング回路と、所定の外部制御信号群に対応して論理状態が制御されるインピーダンス制御信号群を発生するモードレジスターセットと、を備える。前記補助インピーダンスは、前記インピーダンス制御信号群によって制御可能である。
【0013】
前記のような第2の技術的課題を達成するための本発明の第2の側面も、所定のメイン信号と補助信号の結合による出力信号を所定の伝送線で発生する出力ドライバーに関する。本発明の出力ドライバーは、所定のメインインピーダンスで、受信されるデータ信号に応じた前記メイン信号を前記伝送線に発生するメインドライビング回路と、前記メイン信号の前記伝送線での発生初期に前記出力信号を強化するための補助ドライビング回路であって、所定の補助インピーダンスで、前記データ信号に応じた補助信号を前記伝送線に発生する前記補助ドライビング回路と、所定の外部制御信号群に対応して論理状態が制御されるインピーダンス制御信号群を発生するモードレジスターセットと、を備える。前記補助信号のドライビング幅は、前記ドライビング幅制御信号群によって調整される。
【0014】
前記のような第3の技術的課題を達成するための本発明の第3の側面も、所定のメイン信号と補助信号の結合による出力信号を所定の伝送線で発生する出力ドライバーに関する。本発明の出力ドライバーは、所定のメインインピーダンスで、受信されるデータ信号に応じた前記メイン信号を前記伝送線に発生するメインドライビング回路と、前記メイン信号の前記伝送線での発生初期に前記出力信号を強化するための補助ドライビング回路であって、所定の補助インピーダンスで、前記データ信号に応じた補助信号を前記伝送線に発生する前記補助ドライビング回路と、所定の外部制御信号群に対応して論理状態が制御されるインピーダンス制御信号群を発生するモードレジスターセットと、を備える。前記補助信号のドライビング時点は、前記遅延制御信号群によって調整される。
【発明の効果】
【0015】
前記のような本発明の出力ドライバーは、データ信号によるメイン信号を所定の伝送線で出力及びドライビングするメインドライビング回路、補助信号を前記伝送線に出力及びドライビングする補助ドライビング回路及びモードレジスターセットを備える。そして、モードレジスターセットは、インピーダンス制御信号群、ドライビング幅制御信号群及び遅延制御信号群を生成する。そして、前記インピーダンス制御信号群、前記ドライビング幅制御信号群及び前記遅延制御信号群に応じて、補助インピーダンス(SIM)の大きさ、補助信号(XSDR)のドライビング幅及びドライビング時点に対する制御が可能である。
【0016】
したがって、本発明の出力ドライバーによれば、出力インピーダンス(OIM)の大きさ、初期強化幅及び初期強化時点に対する調節が容易であり、出力信号の受信システムでの伝送效率が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明と本発明の動作上の利点及び本発明の実施によって達成される目的を充分に理解するためには、本発明の望ましい実施形態を例示する添付図面及び添付図面に記載された内容が参照されるべきである。各図面において、同一の構成要素には可能な限り同一の参照符号が付されている。また、下記の説明で、具体的な回路構成のような多くの詳細事項は本発明のより全般的な理解を提供するためにのみ記述される。しかし、これら詳細事項がなくても、本発明が実施されうることは、当業者には自明な事実である。そして、本発明の要旨を埋没させる恐れがあると判断される公知機能及び構成に対する詳細な記述は省略する。
【0018】
以下、添付した図面を参照して本発明の望ましい実施形態を説明することで、本発明を詳細に説明する。
【0019】
図2は、本発明の一実施形態による出力ドライバーを示すブロック図である。本発明の一実施形態の出力ドライバーは、受信されるデータ信号(DAT)に対して、所定の出力インピーダンス(OIM)で出力信号(DOUT)をドライビングする。
【0020】
図2を参照すれば、本発明の一実施形態の出力ドライバーは、メインドライビング回路100、補助ドライビング回路200及びモードレジスターセット300を備える。
【0021】
メインドライビング回路100は、受信されるデータ信号(DAT)に応じてメイン信号(XMDR)を伝送線1に発生する。そして、補助ドライビング回路200は、受信されるデータ信号(DAT)に応じて補助信号(XSDR)を伝送線1に発生する。そして、メイン信号(XMDR)と補助信号(XSDR)は結合されて、’出力信号(DOUT)’になる。
【0022】
本明細書では、メインドライビング回路100単独の出力端のインピーダンスを’メインインピーダンス(MIM)’と呼び、補助ドライビング回路200単独の出力端のインピーダンスを’補助インピーダンス(SIM)’と呼ぶ。そして、本実施形態の出力ドライバーのインピーダンスは、’出力インピーダンス(OIM)’と呼ぶ。ここで、’出力インピーダンス(OIM)’は、’メインインピーダンス(MIM)’と’補助インピーダンス(SIM)’の結合で決定される。
【0023】
モードレジスターセット300は、外部制御信号群(EXCON)を受信し、インピーダンス制御信号群(XIM)、ドライビング幅制御信号群(XDR)及び遅延制御信号群(XDE)を生成する。本実施形態では、インピーダンス制御信号群(XIM)、ドライビング幅制御信号群(XDR)及び遅延制御信号群(XDE)の各々は、複数個の信号で構成される。ここで、インピーダンス制御信号群(XIM)、ドライビング幅制御信号群(XDR)及び遅延制御信号群(XDE)の信号は、複数個の信号で構成される外部制御信号群(EXCON)に応じて論理状態が制御される。
【0024】
補助ドライビング回路200は、具体的には、初期強化ドライビング部210及びドライビング制御信号発生部230を備える。初期強化ドライビング部210は、プルアップ制御信号(/UPCON)に応答して補助信号(XSDR)をプルアップするように駆動される。そして、初期強化ドライビング部210は、プルダウン制御信号(DNCON)に応答して、補助信号(XSDR)をプルダウンするように駆動される。ここで、初期強化ドライビング部210の出力端(補助ドライビング回路200の出力端でもある)のインピーダンスである補助インピーダンス(SIM)は、モードレジスターセット300から提供されるインピーダンス制御信号群(XIM)に応じて調整される。
【0025】
図3は、図2の初期強化ドライビング部210の例を示す図面である。図3を参照すれば、初期強化ドライビング部210は、プルアップ駆動手段211とプルダウン駆動手段212を備える。
【0026】
プルアップ駆動手段211は、プルアップ制御信号(/UPCON)が”L(ロー)”に活性化されている間(t1,図4参照)に、補助信号(XSDR)をプルアップするように駆動される。そして、プルダウン駆動手段212は、プルダウン制御信号(DNCON)が”H(ハイ)”に活性化されている間(t2,図4参照)に、補助信号(XSDR)をプルダウンするように駆動される。
【0027】
図3において、信号XIM<1>〜XIM<2>は、インピーダンス制御信号群(XIM)に含まれる信号を示し、信号XIM<1B>〜XIM<2B>の各々は、信号XIM<1>〜XIM<2>の反転信号を示す。
【0028】
この時、プルアップ駆動手段211及びプルダウン駆動手段212のコンダクタンスは、インピーダンス制御信号群(XIM)によって調整される。すなわち、”XIM<1>”が”H”で、信号”XIM<2>”が”L”の場合に、補助インピーダンス(SIM)は、相対的に大きい値である。そして、信号”XIM<1>”と信号”XIM<2>”がすべて”H”の場合に、補助インピーダンス(SIM)は、相対的に小さな値である。
【0029】
図4において、CASE12として示された補助信号(XSDR)は、CASE11として示された補助信号(XSDR)よりも急峻な(大きな)傾きを有する。ここで、CASE11は、信号”XIM<1>”が”H”で、信号”XIM<2>”が”L”の場合を示す。そして、CASE12は、信号”XIM<1>”と信号”XIM<2>”がすべて”H”の場合を示す。
【0030】
結果的に、CASE12の場合には、CASE11の場合と比べて、本発明の実施形態の出力ドライバーの全体的な出力インピーダンス(OIM)が減少し、ドライビング初期の出力信号(DOUT)のプルアップレベルが上昇する(h,図4参照)。
【0031】
図5は、図2の初期強化ドライビング部210の他の例210’を示す図面である。図5を参照すれば、初期強化ドライビング部210’は、第1駆動手段213と第2駆動手段214を備える。ここで、第1駆動手段213は、信号XIM1に応答してイネーブルされ、第2駆動手段214は、信号XIM2に応答してイネーブルされる。
【0032】
図6は、図2の初期強化ドライビング部210の更に他の例210”を示す図面である。図6を参照すれば、初期強化ドライビング部210’’は、第3駆動手段215と第4駆動手段216を備える。ここで、第3駆動手段215は、信号XIM1に応答してイネーブルされ、第4駆動手段216は、信号XIM2に応答してイネーブルされる。
【0033】
図5及び図6に図示される初期強化ドライビング部210’、210’’でも、図3に図示される初期強化ドライビング部210と同じく、信号XIM1及び信号XIM2によってドライビング初期の出力信号(DOUT)のプルアップレベルが調整される。
【0034】
このようにドライビング初期の出力信号(DOUT)のプルアップレベルが調整されることで、出力ドライバーの出力インピーダンス(OIM)は、伝送端1の伝送インピーダンス(TIM)及び受信システム2の受信インピーダンス(RIM)に応じた値に設定されうる。その結果、本発明に係る出力ドライバーでは、出力信号(DOUT)の受信システム2における伝送效率が向上されうる。
【0035】
また、図2を参照すれば、ドライビング制御信号発生部230は、プルアップ発生手段231及びプルダウン発生手段233を備える。プルアップ発生手段231は、プルアップ制御信号(/UPCON)を発生する。プルダウン発生手段233は、プルダウン制御信号(DNCON)を発生する。ここで、プルアップ制御信号(/UPCON)とプルダウン制御信号(DNCON)は、窮極的にデータ信号(DAT)に応答して活性化される。
【0036】
一方、プルアップ発生手段231とプルダウン発生手段233は、モードレジスターセット300から提供されるドライビング幅制御信号群(XDR)によって制御される。すなわち、プルアップ制御信号(/UPCON)及びプルダウン制御信号(DNCON)のドライビング幅は、ドライビング幅制御信号群(XDR)によって制御される。このように、プルアップ制御信号(/UPCON)及びプルダウン制御信号(DNCON)のドライビング幅が制御されることで、出力ドライバーにおいて、出力信号(DOUT)のドライビング初期の強化幅が制御される。
【0037】
すなわち、図7に図示されるところのように、CASE21(プルアップ制御信号(/UPCON)及びプルダウン制御信号(DNCON)のドライビング幅が相対的に小さな場合)よりCASE22(プルアップ制御信号(/UPCON)及び前記プルダウン制御信号(DNCON)のドライビング幅が相対的に大きい場合)において、出力信号(DOUT)のドライビング初期の強化幅が増加する。
【0038】
このように出力信号(DOUT)のドライビング初期の強化幅を調節することで、出力ドライバーの出力信号(DOUT)から受信システム2への伝送效率が向上する。
【0039】
また、図2を参照すれば、ドライビング制御信号発生部230は、プルアップ遅延手段235及びプルダウン遅延手段237を備える。プルアップ遅延手段235は、プルアップ発生手段231を制御して、窮極的にプルアップ制御信号(/UPCON)のドライビング時点の引き延ばしを調節する。プルダウン発生手段237は、プルダウン発生手段233を制御して、窮極的にプルダウン制御信号(DNCON)のドライビング時点の引き延ばしを調節する。ここで、プルアップ制御信号(/UPCON)及びプルダウン制御信号(DNCON)のドライビング時点の引き延ばしに対する調節は、モードレジスターセット300から提供される遅延制御信号群(XDE)に応じてなされる。
【0040】
このように、プルアップ制御信号(/UPCON)及びプルダウン制御信号(DNCON)のドライビング時点の引き延ばしが制御されることで、補助信号(XSDR)のドライビング時点が調節される。
【0041】
その結果、図8に図示されるところのように、CASE31(プルアップ制御信号(/UPCON)及びプルダウン制御信号(DNCON)のドライビング時点がメイン信号(XMDR)のドライビング時点に対して相対的に不一致である場合)よりCASE32(プルアップ制御信号(/UPCON)及びプルダウン制御信号(DNCON)のドライビング時点がメイン信号(XMDR)のドライビング時点に相対的に一致する場合)において、出力信号(DOUT)のドライビング初期の強化幅が増加する。
【0042】
このように補助信号(XSDR)のドライビング時点が調節されて、出力信号(DOUT)のドライビング初期の強化幅が調節される。これによって、出力ドライバーの出力信号(DOUT)から受信システム2への伝送效率が向上する。
【0043】
また、前述したいように、モードレジスターセット300は、外部制御信号群(EXCON)を受信し、インピーダンス制御信号群(XIM)、ドライビング幅制御信号群(XDR)及び遅延制御信号群(XDE)を生成する。すなわち、本発明の一実施形態の出力ドライバーでは、インピーダンス制御信号群(XIM)、ドライビング幅制御信号群(XDR)及び遅延制御信号群(XDE)の信号の論理状態は、外部から提供される外部制御信号群によって容易く調節される。
【0044】
その結果、補助インピーダンス(SIM)の大きさ、補助信号(XSDR)のドライビング幅及びドライビング時点に対する制御が容易であり、したがって、出力ドライバーにおいて、出力インピーダンス(OIM)の大きさ、初期強化幅及び初期強化時点に対する調節が容易である。
【0045】
本発明は、図面に図示された一実施形態を参考に説明されたが、これは例示的なものに過ぎず、当業者ならばこれより多様な変形及び均等な他実施形態が可能であるという点を理解できるであろう。したがって、本発明の真の技術的保護範囲は、添付した特許請求範囲の技術的思想によって決まるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明は、出力インピーダンス(OIM)の大きさ、初期強化幅及び初期強化時点に対する調節が容易であり、出力信号の受信システムでの伝送效率を向上させた出力ドライバーに関連し、半導体装置に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】従来の出力ドライバーを示す図面である。
【図2】本発明の一実施形態による出力ドライバーを示すブロック図である。
【図3】図2の初期強化ドライビング部の例を示す図面である。
【図4】図2の出力ドライバーでの出力インピーダンスの制御による出力信号の変化を説明するための図面である。
【図5】図2の初期強化ドライビング部の他の例を示す図面である。
【図6】図2の初期強化ドライビング部のまた他の例を示す図面である。
【図7】図2の出力ドライバーでの初期強化幅による出力信号の変化を説明するための図面である。
【図8】図2の出力ドライバーでの初期強化時点の制御による出力信号の変化を説明するための図面である。
【符号の説明】
【0048】
XIM:インピーダンス制御信号群
XDR:ドライビング幅制御信号群
XDE:遅延制御信号群
MIM:メインインピーダンス
SIM:補助インピーダンス
OIM:出力インピーダンス
DAT:データ信号
XMDR:メイン信号
XSDR:補助信号
DOUT:出力信号
/UPCON:プルアップ制御信号
DNCON:プルダウン制御信号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のメイン信号と補助信号の結合による出力信号を所定の伝送線に発生する出力ドライバーにおいて、
所定のメインインピーダンスで、受信されるデータ信号に応じた前記メイン信号を前記伝送線に発生するメインドライビング回路と、
前記メイン信号の前記伝送線での発生初期に前記出力信号を強化するための補助ドライビング回路であって、所定の補助インピーダンスで、前記データ信号に応じた補助信号を前記伝送線に発生する前記補助ドライビング回路と、
所定の外部制御信号群に対応して論理状態が制御されるインピーダンス制御信号群を発生するモードレジスターセットと、を備え、
前記補助インピーダンスは、前記インピーダンス制御信号群によって制御可能であることを特徴とする出力ドライバー。
【請求項2】
前記補助ドライビング回路は、
所定のプルアップ制御信号に応答して前記補助信号をプルアップし、所定のプルダウン制御信号に応答して前記補助信号をプルダウンする初期強化ドライビング部と、
前記データ信号に応答して、前記プルアップ制御信号及び前記プルダウン制御信号を提供するドライビング制御信号発生部と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の出力ドライバー。
【請求項3】
前記初期強化ドライビング部は、
前記プルアップ制御信号によって前記補助信号をプルアップするように駆動されるプルアップ駆動手段と、
前記プルダウン制御信号によって前記補助信号をプルダウンするように駆動されるプルダウン駆動手段と、を備え、
前記プルアップ駆動手段と前記プルダウン駆動手段のコンダクタンスは、
前記インピーダンス制御信号群によって調整されることを特徴とする請求項2に記載の出力ドライバー。
【請求項4】
前記初期強化ドライビング部は、
各々が前記プルアップ制御信号に応じて前記補助信号をプルアップするように駆動され、前記プルダウン制御信号に応じて前記補助信号をプルダウンするように駆動される複数個のドライビング手段を備え、
前記複数個のドライビング手段の中の少なくとも何れか一つは、
自身に対応するインピーダンス制御信号群の信号に応じてイネーブルされることを特徴とする請求項2に記載の出力ドライバー。
【請求項5】
所定のメイン信号と補助信号の結合による出力信号を所定の伝送線に発生する出力ドライバーにおいて、
所定のメインインピーダンスで、受信されるデータ信号に応じた前記メイン信号を前記伝送線に発生するメインドライビング回路と、
前記メイン信号の前記伝送線での発生初期に前記出力信号を強化するための補助ドライビング回路であって、所定の補助インピーダンスで、前記データ信号に応じた補助信号を前記伝送線で発生する前記補助ドライビング回路と、
所定の外部制御信号群に対応して論理状態が制御されるインピーダンス制御信号群を発生するモードレジスターセットと、を備え、
前記補助信号のドライビング幅は、前記ドライビング幅制御信号群によって調整されることを特徴とする出力ドライバー。
【請求項6】
前記補助ドライビング回路は、
前記データ信号に応答してプルアップ制御信号及びプルダウン制御信号を提供するドライビング制御信号発生部と、
前記プルアップ制御信号に応答して前記補助信号をプルアップし、前記プルダウン制御信号に応答して前記補助信号をプルダウンする初期強化ドライビング部と、
を備えることを特徴とする請求項5に記載の出力ドライバー。
【請求項7】
前記ドライビング制御信号発生部は、前記データ信号に応答して、前記プルアップ制御信号を発生するプルアップ発生手段と、前記プルダウン制御信号によって前記補助信号をプルダウンするように駆動されるプルダウン発生手段と、を備え、
前記プルアップ発生手段と前記プルダウン発生手段は、
前記ドライビング幅制御信号群に応じて、各々前記プルアップ制御信号及び前記プルダウン制御信号のドライビング幅を制御するように駆動されることを特徴とする請求項6に記載の出力ドライバー。
【請求項8】
所定のメイン信号と補助信号の結合による出力信号を所定の伝送線で発生する出力ドライバーにおいて、
所定のメインインピーダンスで、受信されるデータ信号に応じた前記メイン信号を前記伝送線で発生するメインドライビング回路と、
前記メイン信号の前記伝送線での発生初期に前記出力信号を強化するための補助ドライビング回路であって、所定の補助インピーダンスで、前記データ信号に応じた補助信号を前記伝送線で発生する前記補助ドライビング回路と、
所定の外部制御信号群に対応して論理状態が制御されるインピーダンス制御信号群を発生するモードレジスターセットと、を備え、
前記補助信号のドライビング時点は、前記遅延制御信号群によって調整されることを特徴とする出力ドライバー。
【請求項9】
前記補助ドライビング回路は、
前記データ信号に応答してプルアップ制御信号及びプルダウン制御信号を提供するドライビング制御信号発生部と、
前記プルアップ制御信号に応答して前記補助信号をプルアップし、前記プルダウン制御信号に応答して前記補助信号をプルダウンする初期強化ドライビング部と、を備えることを特徴とする請求項8に記載の出力ドライバー。
【請求項10】
前記ドライビング制御信号発生部は、
前記データ信号に応答して、窮極的に前記プルアップ制御信号の活性化時点を引き延ばすように駆動されるプルアップ遅延手段と、
前記データ信号に応答して、窮極的に前記プルダウン制御信号のドライビング時点を引き延ばすように駆動されるプルダウン遅延手段と、を備え、
前記プルアップ発生手段と前記プルダウン発生手段は、
前記遅延制御信号群に応じて、各々前記プルアップ制御信号及び前記プルダウン制御信号のドライビング時点を制御するように駆動することを特徴とする請求項9に記載の出力ドライバー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−104664(P2007−104664A)
【公開日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−263208(P2006−263208)
【出願日】平成18年9月27日(2006.9.27)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【Fターム(参考)】