力検出機能をもった駆動装置
【課題】駆動機能と力検出機能を備えた装置の構造単純化/薄型化を図る。
【解決手段】上方基板15と下方基板25との間に、2本のリニアアクチュエータU1,U2を、互いに逆方向に傾斜するように配置する。アクチュエータU1,U2の上端は、上方膜部11,12を介して上方基板15に接続され、下端は、導電性の下方膜部21,22を介して下方基板25に接続される。上方基板15に右方向の力が作用して右方へスライドすると、U1は寝る方向へ傾いて下方膜部21は上方へ変形し、U2は立つ方向へ傾いて下方膜部22は下方へ変形する。下方膜部21と電極E5による容量素子と、下方膜部22と電極E6による容量素子との容量値の差により、X軸方向の力検出を行う。両容量値の和により、Z軸方向の力検出もできる。アクチュエータU1,U2を伸縮駆動すれば、上方基板15を移動させたり回転させたりできる。
【解決手段】上方基板15と下方基板25との間に、2本のリニアアクチュエータU1,U2を、互いに逆方向に傾斜するように配置する。アクチュエータU1,U2の上端は、上方膜部11,12を介して上方基板15に接続され、下端は、導電性の下方膜部21,22を介して下方基板25に接続される。上方基板15に右方向の力が作用して右方へスライドすると、U1は寝る方向へ傾いて下方膜部21は上方へ変形し、U2は立つ方向へ傾いて下方膜部22は下方へ変形する。下方膜部21と電極E5による容量素子と、下方膜部22と電極E6による容量素子との容量値の差により、X軸方向の力検出を行う。両容量値の和により、Z軸方向の力検出もできる。アクチュエータU1,U2を伸縮駆動すれば、上方基板15を移動させたり回転させたりできる。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
XYZ三次元座標系において、所定の作用点に対して所定方向に作用した力を検出する検出機能と、前記作用点を所定方向に駆動する駆動機能と、を有する装置であって、
XY平面に平行な平面上に広がる上方構造体と、
XY平面に平行な平面上に広がり、前記上方構造体の下方に配置された下方構造体と、
上端が前記上方構造体の下面側に第1の上方接続部を介して接続され、下端が前記下方構造体の上面側に第1の下方接続部を介して接続され、与えられた電気信号に基づいて上下両端を結ぶ第1の接続線分の長さを変える第1の伸縮機構をもった第1の接続部材と、
上端が前記上方構造体の下面側に第2の上方接続部を介して接続され、下端が前記下方構造体の上面側に第2の下方接続部を介して接続され、与えられた電気信号に基づいて上下両端を結ぶ第2の接続線分の長さを変える第2の伸縮機構をもった第2の接続部材と、
前記第1の接続部材および前記第2の接続部材の下端の変位に基づいて、作用した力を示す電気信号を出力する検出部と、
前記第1の接続線分および前記第2の接続線分の長さがそれぞれ所望の長さになるように、前記第1の伸縮機構および前記第2の伸縮機構に所定の電気信号を与えて駆動する駆動部と、
を備え、
前記第1の上方接続部は、前記第1の接続部材がその上端付近を中心として少なくともXZ平面内で回動自在となるように、前記第1の接続部材を前記上方構造体に接続し、
前記第1の下方接続部は、前記第1の接続部材がその下端付近を中心として少なくともXZ平面内で回動自在となるように、前記第1の接続部材を前記下方構造体に接続し、
前記第2の上方接続部は、前記第2の接続部材がその上端付近を中心として少なくともXZ平面内で回動自在となるように、前記第2の接続部材を前記上方構造体に接続し、
前記第2の下方接続部は、前記第2の接続部材がその下端付近を中心として少なくともXZ平面内で回動自在となるように、前記第2の接続部材を前記下方構造体に接続し、
前記第1の接続線分と前記第2の接続線分とが同じ長さになるように前記第1の伸縮機構および前記第2の伸縮機構を調整したときに、前記第1の接続線分をXZ平面に正射影して得られる投影像は、Z軸に対して第1の方向に傾斜しており、前記第2の接続線分をXZ平面に正射影して得られる投影像は、Z軸に対して前記第1の方向とは逆の第2の方向に傾斜しており、
前記検出部は、前記第1の接続部材の下端のZ軸方向への変位を検出する第1のセンサと、前記第2の接続部材の下端のZ軸方向への変位を検出する第2のセンサと、を有し、前記第1のセンサの検出値と前記第2のセンサの検出値との差を示す電気信号を、前記下方構造体を固定した状態において前記上方構造体上の所定の作用点に作用したX軸方向の力Fxの検出値として出力し、
前記駆動部は、所定の電気信号を与えることにより、前記第1の伸縮機構および前記第2の伸縮機構を駆動して前記第1の接続線分と前記第2の接続線分との長さを調整し、前記下方構造体に対する前記上方構造体の位置もしくは向きを変化させることを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項2】
請求項1に記載の力検出機能をもった駆動装置において、
検出部が、更に、第1のセンサの検出値と第2のセンサの検出値との和を示す電気信号を、下方構造体を固定した状態において上方構造体に作用したZ軸方向の力Fzの検出値として出力することを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の力検出機能をもった駆動装置において、
第1の接続線分と第2の接続線分とが同じ長さになるように調整したときに、第1の接続線分と第2の接続線分とが、XZ平面もしくはXZ平面に平行な同一平面上に配置されており、YZ平面に関して面対称をなすことを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項4】
XYZ三次元座標系において、所定の作用点に対して所定方向に作用した力を検出する検出機能と、前記作用点を所定方向に駆動する駆動機能と、を有する装置であって、
XY平面に平行な平面上に広がる上方構造体と、
XY平面に平行な平面上に広がり、前記上方構造体の下方に配置された下方構造体と、
上端が前記上方構造体の下面側に上方接続部を介して接続され、下端が前記下方構造体の上面側に下方接続部を介して接続され、与えられた電気信号に基づいて上下両端を結ぶ接続線分の長さを変える伸縮機構をもった第1〜第4のX軸接続部材と、
上端が前記上方構造体の下面側に上方接続部を介して接続され、下端が前記下方構造体の上面側に下方接続部を介して接続され、与えられた電気信号に基づいて上下両端を結ぶ接続線分の長さを変える伸縮機構をもった第1〜第4のY軸接続部材と、
前記第1〜第4のX軸接続部材および前記第1〜第4のY軸接続部材の下端の変位に基づいて、作用した力を示す電気信号を出力する検出部と、
前記各接続線分の長さがそれぞれ所望の長さになるように、前記各伸縮機構に所定の電気信号を与えて駆動する駆動部と、
を備え、
前記各上方接続部は、前記接続部材がその上端付近を中心として任意の方向に回動自在となるように、前記接続部材を前記上方構造体に接続し、
前記各下方接続部は、前記接続部材がその下端付近を中心として任意の方向に回動自在となるように、前記接続部材を前記下方構造体に接続し、
前記各接続線分がすべて同じ長さになるように前記各伸縮機構を調整したときに、
前記第1のX軸接続部材の接続線分と前記第2のX軸接続部材の接続線分とは、X軸の正の領域においてX軸と直交するX軸正側直交面に含まれ、かつ、XZ平面に関して互いに逆方向に傾斜しており、
前記第3のX軸接続部材の接続線分と前記第4のX軸接続部材の接続線分とは、X軸の負の領域においてX軸と直交するX軸負側直交面に含まれ、かつ、XZ平面に関して互いに逆方向に傾斜しており、
前記第1のY軸接続部材の接続線分と前記第2のY軸接続部材の接続線分とは、Y軸の正の領域においてY軸と直交するY軸正側直交面に含まれ、かつ、YZ平面に関して互いに逆方向に傾斜しており、
前記第3のY軸接続部材の接続線分と前記第4のY軸接続部材の接続線分とは、Y軸の負の領域においてY軸と直交するY軸負側直交面に含まれ、かつ、YZ平面に関して互いに逆方向に傾斜しており、
前記検出部は、
前記第1のX軸接続部材の下端のZ軸方向への変位を検出する第1のX軸センサと、前記第2のX軸接続部材の下端のZ軸方向への変位を検出する第2のX軸センサと、前記第3のX軸接続部材の下端のZ軸方向への変位を検出する第3のX軸センサと、前記第4のX軸接続部材の下端のZ軸方向への変位を検出する第4のX軸センサと、前記第1のY軸接続部材の下端のZ軸方向への変位を検出する第1のY軸センサと、前記第2のY軸接続部材の下端のZ軸方向への変位を検出する第2のY軸センサと、前記第3のY軸接続部材の下端のZ軸方向への変位を検出する第3のY軸センサと、前記第4のY軸接続部材の下端のZ軸方向への変位を検出する第4のY軸センサと、を有し、各センサの検出値に基づいて得られた電気信号を、前記下方構造体を固定した状態において前記上方構造体上の所定の作用点に作用した力の検出値として出力し、
前記駆動部は、所定の電気信号を与えることにより、前記各伸縮機構を駆動して前記各接続線分の長さを調整し、前記下方構造体に対する前記上方構造体の位置もしくは向きを変化させることを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項5】
請求項4に記載の力検出機能をもった駆動装置において、
各接続線分がすべて同じ長さになるように各伸縮機構を調整したときに、
第1のX軸接続部材の接続線分のXY平面への正射影像および第1のY軸接続部材の接続線分のXY平面への正射影像が、XY座標系の第1象限に位置し、
第3のX軸接続部材の接続線分のXY平面への正射影像および第2のY軸接続部材の接続線分のXY平面への正射影像が、XY座標系の第2象限に位置し、
第4のX軸接続部材の接続線分のXY平面への正射影像および第4のY軸接続部材の接続線分のXY平面への正射影像が、XY座標系の第3象限に位置し、
第2のX軸接続部材の接続線分のXY平面への正射影像および第3のY軸接続部材の接続線分のXY平面への正射影像が、XY座標系の第4象限に位置することを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項6】
請求項5に記載の力検出機能をもった駆動装置において、
各接続線分がすべて同じ長さになるように各伸縮機構を調整したときに、
第1〜第4のX軸接続部材、第1〜第4のY軸接続部材、上方構造体、下方構造体によって構成される主構造体が、XZ平面に関して面対称をなし、かつ、YZ平面に関しても面対称をなすことを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項7】
請求項6に記載の力検出機能をもった駆動装置において、
検出部が、
「第1のY軸センサの検出値と第2のY軸センサの検出値との差」と「第3のY軸センサの検出値と第4のY軸センサの検出値との差」との和に対応する信号値V(Fx)*を、作用したX軸方向の力Fxの検出値として出力し、
「第1のX軸センサの検出値と第2のX軸センサの検出値との差」と「第3のX軸センサの検出値と第4のX軸センサの検出値との差」との和に対応する信号値V(Fy)*を、作用したY軸方向の力Fyの検出値として出力することを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項8】
請求項7に記載の力検出機能をもった駆動装置において、
検出部が、更に、
「第3のY軸センサの検出値と第4のY軸センサの検出値との和」と「第1のY軸センサの検出値と第2のY軸センサの検出値との和」との差に対応する信号値V(Mx)を、作用したX軸まわりのモーメントMxの検出値として出力し、
「第1のX軸センサの検出値と第2のX軸センサの検出値との和」と「第3のX軸センサの検出値と第4のX軸センサの検出値との和」との差に対応する信号値V(My)を、作用したY軸まわりのモーメントMyの検出値として出力することを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項9】
請求項6に記載の力検出機能をもった駆動装置において、
検出部が、
「第3のY軸センサの検出値と第4のY軸センサの検出値との和」と「第1のY軸センサの検出値と第2のY軸センサの検出値との和」との差に対応する信号値V(Mx)を、作用したX軸まわりのモーメントMxの検出値として出力し、
「第1のX軸センサの検出値と第2のX軸センサの検出値との和」と「第3のX軸センサの検出値と第4のX軸センサの検出値との和」との差に対応する信号値V(My)を、作用したY軸まわりのモーメントMyの検出値として出力することを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項10】
請求項9に記載の力検出機能をもった駆動装置において、
検出部が、更に、
「第1のY軸センサの検出値と第2のY軸センサの検出値との差」と「第3のY軸センサの検出値と第4のY軸センサの検出値との差」との和に対応する信号値V(Fx)*と、
「第1のX軸センサの検出値と第2のX軸センサの検出値との差」と「第3のX軸センサの検出値と第4のX軸センサの検出値との差」との和に対応する信号値V(Fy)*とを求め、
所定の係数k1〜k4を用いて、
V(Fx)*−k2/k1・V(My)なる式で得られる値に対応する信号値V(Fx)を、作用したX軸方向の力Fxの検出値として出力し、
V(Fy)*−k4/k3・V(Mx)なる式で得られる値に対応する信号値V(Fy)を、作用したY軸方向の力Fyの検出値として出力することを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項11】
請求項7〜10のいずれかに記載の力検出機能をもった駆動装置において、
検出部が、更に、
「第1〜第4のX軸センサの検出値の総和」もしくは「第1〜第4のY軸センサの検出値の総和」、または「第1〜第4のX軸センサの検出値の総和と第1〜第4のY軸センサの検出値の総和との和」に対応する信号値V(Fz)を、作用したZ軸方向の力Fzの検出値として出力することを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項12】
請求項7〜11のいずれかに記載の力検出機能をもった駆動装置において、
検出部が、更に、
「第1のX軸センサの検出値と第2のX軸センサの検出値との差」と「第4のX軸センサの検出値と第3のX軸センサの検出値との差」と「第2のY軸センサの検出値と第1のY軸センサの検出値との差」と「第3のY軸センサの検出値と第4のY軸センサの検出値との差」との和に対応する信号値V(Mz)を、作用したZ軸まわりのモーメントMzの検出値として出力することを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項13】
請求項4〜12のいずれかに記載の力検出機能をもった駆動装置において、
駆動部が、
第1〜第4のX軸接続部材ならびに第2および第4のY軸接続部材の伸縮機構に対して伸ばす動作を行わせるための電気信号を与え、第1および第3のY軸接続部材の伸縮機構に対して縮める動作を行わせるための電気信号を与えるか、もしくは、第1〜第4のX軸接続部材ならびに第1および第3のY軸接続部材の伸縮機構に対して伸ばす動作を行わせるための電気信号を与え、第2および第4のY軸接続部材の伸縮機構に対して縮める動作を行わせるための電気信号を与え、下方構造体に対する上方構造体のX軸方向に関する位置を変化させるX軸方向駆動動作を行う機能を有することを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項14】
請求項4〜13のいずれかに記載の力検出機能をもった駆動装置において、
駆動部が、
第1〜第4のY軸接続部材ならびに第2および第4のX軸接続部材の伸縮機構に対して伸ばす動作を行わせるための電気信号を与え、第1および第3のX軸接続部材の伸縮機構に対して縮める動作を行わせるための電気信号を与えるか、もしくは、第1〜第4のY軸接続部材ならびに第1および第3のX軸接続部材の伸縮機構に対して伸ばす動作を行わせるための電気信号を与え、第2および第4のX軸接続部材の伸縮機構に対して縮める動作を行わせるための電気信号を与え、下方構造体に対する上方構造体のY軸方向に関する位置を変化させるY軸方向駆動動作を行う機能を有することを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項15】
請求項4〜14のいずれかに記載の力検出機能をもった駆動装置において、
駆動部が、
第1〜第4のX軸接続部材および第1〜第4のY軸接続部材の伸縮機構に対して伸ばすか縮めるかのどちらかの共通の伸縮動作を行わせるための電気信号を与えることにより、下方構造体に対する上方構造体のZ軸方向に関する位置を変化させるZ軸方向駆動動作を行う機能を有することを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項16】
請求項4〜15のいずれかに記載の力検出機能をもった駆動装置において、
駆動部が、
第1および第3のX軸接続部材の伸縮機構に対して第1の伸縮動作を行わせるための電気信号を与え、第2および第4のX軸接続部材の伸縮機構に対して第2の伸縮動作を行わせるための電気信号を与え、第1および第2のY軸接続部材の伸縮機構に対して第3の伸縮動作を行わせるための電気信号を与え、第3および第4のY軸接続部材の伸縮機構に対して第4の伸縮動作を行わせるための電気信号を与え、
このとき、前記第1の伸縮動作と前記第3の伸縮動作とは、伸ばすか縮めるかのどちらかの共通の伸縮動作となり、前記第2の伸縮動作と前記第4の伸縮動作とは、伸ばすか縮めるかのどちらかの共通の伸縮動作となり、前記第1および第3の伸縮動作と前記第2および第4の伸縮動作とは、一方が伸ばす動作、他方が縮める動作という相反する関係になるようにし、かつ、前記第1の伸縮動作による伸縮量よりも前記第3の伸縮動作による伸縮量の方が大きくなり、前記第2の伸縮動作による伸縮量よりも前記第4の伸縮動作による伸縮量の方が大きくなるようにし、下方構造体に対して上方構造体をX軸に関して回転させるX軸まわり駆動動作を行う機能を有することを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項17】
請求項4〜16のいずれかに記載の力検出機能をもった駆動装置において、
駆動部が、
第1および第2のX軸接続部材の伸縮機構に対して第1の伸縮動作を行わせるための電気信号を与え、第3および第4のX軸接続部材の伸縮機構に対して第2の伸縮動作を行わせるための電気信号を与え、第1および第3のY軸接続部材の伸縮機構に対して第3の伸縮動作を行わせるための電気信号を与え、第2および第4のY軸接続部材の伸縮機構に対して第4の伸縮動作を行わせるための電気信号を与え、
このとき、前記第1の伸縮動作と前記第3の伸縮動作とは、伸ばすか縮めるかのどちらかの共通の伸縮動作となり、前記第2の伸縮動作と前記第4の伸縮動作とは、伸ばすか縮めるかのどちらかの共通の伸縮動作となり、前記第1および第3の伸縮動作と前記第2および第4の伸縮動作とは、一方が伸ばす動作、他方が縮める動作という相反する関係になるようにし、かつ、前記第1の伸縮動作による伸縮量よりも前記第3の伸縮動作による伸縮量の方が小さくなり、前記第2の伸縮動作による伸縮量よりも前記第4の伸縮動作による伸縮量の方が小さくなるようにし、下方構造体に対して上方構造体をY軸に関して回転させるY軸まわり駆動動作を行う機能を有することを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項18】
請求項4〜17のいずれかに記載の力検出機能をもった駆動装置において、
駆動部が、
第1および第4のX軸接続部材ならびに第2および第3のY軸接続部材の伸縮機構に対して第1の伸縮動作を行わせるための電気信号を与え、第2および第3のX軸接続部材ならびに第1および第4のY軸接続部材の伸縮機構に対して第2の伸縮動作を行わせるための電気信号を与え、このとき、前記第1の伸縮動作と前記第2の伸縮動作とは、一方が伸ばす動作、他方が縮める動作という相反する関係になるようにし、下方構造体に対して上方構造体をZ軸に関して回転させるZ軸まわり駆動動作を行う機能を有することを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項19】
請求項4〜18のいずれかに記載の力検出機能をもった駆動装置において、
上方構造体が、平板状の上方基板からなり、もしくは、平板状の上方基板を含み、
下方構造体が、平板状の下方基板からなり、もしくは、平板状の下方基板を含み、
各接続線分がすべて同じ長さになるように各伸縮機構を調整したときに、前記上方基板および前記下方基板の基板面が、XY平面に平行になるように構成されていることを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項20】
請求項19に記載の力検出機能をもった駆動装置において、
上方基板および下方基板のいずれか一方もしくは双方の上面側および下面側のいずれか一方もしくは双方に溝が形成されており、この溝の底部に形成された膜部を用いて上方接続部もしくは下方接続部を構成し、前記膜部のもつ可撓性により接続部材が回動自在となるようにしたことを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項21】
請求項20に記載の力検出機能をもった駆動装置において、
溝の内部に溝の底面から基板面位置まで伸びる突起部が設けられており、接続部材の端部が前記突起部を介して膜部に接続されていることを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項22】
請求項19に記載の力検出機能をもった駆動装置において、
上方基板および下方基板のいずれか一方もしくは双方が可撓性基板によって構成され、当該可撓性基板の一部が上方接続部もしくは下方接続部を構成し、前記上方接続部もしくは下方接続部のもつ可撓性により接続部材が回動自在となるようにしたことを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項23】
請求項22に記載の力検出機能をもった駆動装置において、
上方構造体が、可撓性基板によって構成された上方基板と、前記可撓性基板の上面の所定箇所に固着された連結部材と、前記連結部材の上方に接続され、検出対象となる力を受ける機能を果たす受力体と、を有することを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項24】
請求項22または23に記載の力検出機能をもった駆動装置において、
第1のX軸接続部材の接続位置および第2のX軸接続部材の接続位置を含む領域と、第3のX軸接続部材の接続位置および第4のX軸接続部材の接続位置を含む領域と、第1のY軸接続部材の接続位置および第2のY軸接続部材の接続位置を含む領域と、第3のY軸接続部材の接続位置および第4のY軸接続部材の接続位置を含む領域と、の4つの領域を可撓性基板上に定義したときに、これら4つの領域の境界に沿って、可撓性基板の外周側から中心部に向かってスリットが形成されていることを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項25】
請求項4〜18のいずれかに記載の力検出機能をもった駆動装置において、
下方構造体が、Z軸上に位置する中心部と、前記中心部から第1〜第4のX軸接続部材の下端への接続位置および第1〜第4のY軸接続部材の下端への接続位置へそれぞれ伸びる8本の可撓性をもった枝状部と、を有することを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項26】
請求項4〜18のいずれかに記載の力検出機能をもった駆動装置において、
上方接続部および下方接続部のいずれか一方もしくは双方が転がり球面軸受を用いて構成されていることを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項27】
請求項20〜24のいずれかに記載の力検出機能をもった駆動装置において、
下方接続部が可撓性をもった膜部もしくは可撓性基板の一部によって構成され、
各センサが、前記膜部もしくは前記可撓性基板の一部に形成された変位電極と、この変位電極に対向する位置に固定された固定電極と、からなる容量素子によって構成されていることを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項28】
請求項27に記載の力検出機能をもった駆動装置において、
膜部もしくは可撓性基板が導電性材料から構成され、前記膜部もしくは前記可撓性基板の一部が変位電極として機能することを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項29】
請求項25に記載の力検出機能をもった駆動装置において、
各センサが、枝状部に形成された変位電極と、この変位電極に対向する位置に固定された固定電極と、からなる容量素子によって構成されていることを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項30】
請求項29に記載の力検出機能をもった駆動装置において、
枝状部が導電性材料から構成され、前記枝状部の一部が変位電極として機能することを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項31】
請求項1〜30のいずれかに記載の力検出機能をもった駆動装置において、
接続部材が、
外側筒状部と、その内側に嵌合した内側柱状部と、を同一の軸上に配置してなる構造部と、
前記内側柱状部を前記外側筒状部に対して、前記軸に沿った方向に摺動させることにより全長を所望の長さに調整し、当該長さを維持させる伸縮機構と、
を有するリニアアクチュエータによって構成されていることを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項32】
請求項1〜30のいずれかに記載の力検出機能をもった駆動装置において、
接続部材が、
上方竿部および下方竿部と、
前記上方竿部の下端部に形成された貫通孔と前記下方竿部の上端部に形成された貫通孔との双方を貫通し、両者を軸に直交する平面内で回動自在な状態で相互に接続する枢軸と、
前記上方竿部もしくは前記下方竿部に対して動力を作用させることにより、前記上方竿部と前記下方竿部とのなす角度が所望の角度となるように調整し、当該角度を維持させる伸縮機構と、
を有するリンク機構によって構成されていることを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項1】
XYZ三次元座標系において、所定の作用点に対して所定方向に作用した力を検出する検出機能と、前記作用点を所定方向に駆動する駆動機能と、を有する装置であって、
XY平面に平行な平面上に広がる上方構造体と、
XY平面に平行な平面上に広がり、前記上方構造体の下方に配置された下方構造体と、
上端が前記上方構造体の下面側に第1の上方接続部を介して接続され、下端が前記下方構造体の上面側に第1の下方接続部を介して接続され、与えられた電気信号に基づいて上下両端を結ぶ第1の接続線分の長さを変える第1の伸縮機構をもった第1の接続部材と、
上端が前記上方構造体の下面側に第2の上方接続部を介して接続され、下端が前記下方構造体の上面側に第2の下方接続部を介して接続され、与えられた電気信号に基づいて上下両端を結ぶ第2の接続線分の長さを変える第2の伸縮機構をもった第2の接続部材と、
前記第1の接続部材および前記第2の接続部材の下端の変位に基づいて、作用した力を示す電気信号を出力する検出部と、
前記第1の接続線分および前記第2の接続線分の長さがそれぞれ所望の長さになるように、前記第1の伸縮機構および前記第2の伸縮機構に所定の電気信号を与えて駆動する駆動部と、
を備え、
前記第1の上方接続部は、前記第1の接続部材がその上端付近を中心として少なくともXZ平面内で回動自在となるように、前記第1の接続部材を前記上方構造体に接続し、
前記第1の下方接続部は、前記第1の接続部材がその下端付近を中心として少なくともXZ平面内で回動自在となるように、前記第1の接続部材を前記下方構造体に接続し、
前記第2の上方接続部は、前記第2の接続部材がその上端付近を中心として少なくともXZ平面内で回動自在となるように、前記第2の接続部材を前記上方構造体に接続し、
前記第2の下方接続部は、前記第2の接続部材がその下端付近を中心として少なくともXZ平面内で回動自在となるように、前記第2の接続部材を前記下方構造体に接続し、
前記第1の接続線分と前記第2の接続線分とが同じ長さになるように前記第1の伸縮機構および前記第2の伸縮機構を調整したときに、前記第1の接続線分をXZ平面に正射影して得られる投影像は、Z軸に対して第1の方向に傾斜しており、前記第2の接続線分をXZ平面に正射影して得られる投影像は、Z軸に対して前記第1の方向とは逆の第2の方向に傾斜しており、
前記検出部は、前記第1の接続部材の下端のZ軸方向への変位を検出する第1のセンサと、前記第2の接続部材の下端のZ軸方向への変位を検出する第2のセンサと、を有し、前記第1のセンサの検出値と前記第2のセンサの検出値との差を示す電気信号を、前記下方構造体を固定した状態において前記上方構造体上の所定の作用点に作用したX軸方向の力Fxの検出値として出力し、
前記駆動部は、所定の電気信号を与えることにより、前記第1の伸縮機構および前記第2の伸縮機構を駆動して前記第1の接続線分と前記第2の接続線分との長さを調整し、前記下方構造体に対する前記上方構造体の位置もしくは向きを変化させることを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項2】
請求項1に記載の力検出機能をもった駆動装置において、
検出部が、更に、第1のセンサの検出値と第2のセンサの検出値との和を示す電気信号を、下方構造体を固定した状態において上方構造体に作用したZ軸方向の力Fzの検出値として出力することを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の力検出機能をもった駆動装置において、
第1の接続線分と第2の接続線分とが同じ長さになるように調整したときに、第1の接続線分と第2の接続線分とが、XZ平面もしくはXZ平面に平行な同一平面上に配置されており、YZ平面に関して面対称をなすことを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項4】
XYZ三次元座標系において、所定の作用点に対して所定方向に作用した力を検出する検出機能と、前記作用点を所定方向に駆動する駆動機能と、を有する装置であって、
XY平面に平行な平面上に広がる上方構造体と、
XY平面に平行な平面上に広がり、前記上方構造体の下方に配置された下方構造体と、
上端が前記上方構造体の下面側に上方接続部を介して接続され、下端が前記下方構造体の上面側に下方接続部を介して接続され、与えられた電気信号に基づいて上下両端を結ぶ接続線分の長さを変える伸縮機構をもった第1〜第4のX軸接続部材と、
上端が前記上方構造体の下面側に上方接続部を介して接続され、下端が前記下方構造体の上面側に下方接続部を介して接続され、与えられた電気信号に基づいて上下両端を結ぶ接続線分の長さを変える伸縮機構をもった第1〜第4のY軸接続部材と、
前記第1〜第4のX軸接続部材および前記第1〜第4のY軸接続部材の下端の変位に基づいて、作用した力を示す電気信号を出力する検出部と、
前記各接続線分の長さがそれぞれ所望の長さになるように、前記各伸縮機構に所定の電気信号を与えて駆動する駆動部と、
を備え、
前記各上方接続部は、前記接続部材がその上端付近を中心として任意の方向に回動自在となるように、前記接続部材を前記上方構造体に接続し、
前記各下方接続部は、前記接続部材がその下端付近を中心として任意の方向に回動自在となるように、前記接続部材を前記下方構造体に接続し、
前記各接続線分がすべて同じ長さになるように前記各伸縮機構を調整したときに、
前記第1のX軸接続部材の接続線分と前記第2のX軸接続部材の接続線分とは、X軸の正の領域においてX軸と直交するX軸正側直交面に含まれ、かつ、XZ平面に関して互いに逆方向に傾斜しており、
前記第3のX軸接続部材の接続線分と前記第4のX軸接続部材の接続線分とは、X軸の負の領域においてX軸と直交するX軸負側直交面に含まれ、かつ、XZ平面に関して互いに逆方向に傾斜しており、
前記第1のY軸接続部材の接続線分と前記第2のY軸接続部材の接続線分とは、Y軸の正の領域においてY軸と直交するY軸正側直交面に含まれ、かつ、YZ平面に関して互いに逆方向に傾斜しており、
前記第3のY軸接続部材の接続線分と前記第4のY軸接続部材の接続線分とは、Y軸の負の領域においてY軸と直交するY軸負側直交面に含まれ、かつ、YZ平面に関して互いに逆方向に傾斜しており、
前記検出部は、
前記第1のX軸接続部材の下端のZ軸方向への変位を検出する第1のX軸センサと、前記第2のX軸接続部材の下端のZ軸方向への変位を検出する第2のX軸センサと、前記第3のX軸接続部材の下端のZ軸方向への変位を検出する第3のX軸センサと、前記第4のX軸接続部材の下端のZ軸方向への変位を検出する第4のX軸センサと、前記第1のY軸接続部材の下端のZ軸方向への変位を検出する第1のY軸センサと、前記第2のY軸接続部材の下端のZ軸方向への変位を検出する第2のY軸センサと、前記第3のY軸接続部材の下端のZ軸方向への変位を検出する第3のY軸センサと、前記第4のY軸接続部材の下端のZ軸方向への変位を検出する第4のY軸センサと、を有し、各センサの検出値に基づいて得られた電気信号を、前記下方構造体を固定した状態において前記上方構造体上の所定の作用点に作用した力の検出値として出力し、
前記駆動部は、所定の電気信号を与えることにより、前記各伸縮機構を駆動して前記各接続線分の長さを調整し、前記下方構造体に対する前記上方構造体の位置もしくは向きを変化させることを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項5】
請求項4に記載の力検出機能をもった駆動装置において、
各接続線分がすべて同じ長さになるように各伸縮機構を調整したときに、
第1のX軸接続部材の接続線分のXY平面への正射影像および第1のY軸接続部材の接続線分のXY平面への正射影像が、XY座標系の第1象限に位置し、
第3のX軸接続部材の接続線分のXY平面への正射影像および第2のY軸接続部材の接続線分のXY平面への正射影像が、XY座標系の第2象限に位置し、
第4のX軸接続部材の接続線分のXY平面への正射影像および第4のY軸接続部材の接続線分のXY平面への正射影像が、XY座標系の第3象限に位置し、
第2のX軸接続部材の接続線分のXY平面への正射影像および第3のY軸接続部材の接続線分のXY平面への正射影像が、XY座標系の第4象限に位置することを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項6】
請求項5に記載の力検出機能をもった駆動装置において、
各接続線分がすべて同じ長さになるように各伸縮機構を調整したときに、
第1〜第4のX軸接続部材、第1〜第4のY軸接続部材、上方構造体、下方構造体によって構成される主構造体が、XZ平面に関して面対称をなし、かつ、YZ平面に関しても面対称をなすことを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項7】
請求項6に記載の力検出機能をもった駆動装置において、
検出部が、
「第1のY軸センサの検出値と第2のY軸センサの検出値との差」と「第3のY軸センサの検出値と第4のY軸センサの検出値との差」との和に対応する信号値V(Fx)*を、作用したX軸方向の力Fxの検出値として出力し、
「第1のX軸センサの検出値と第2のX軸センサの検出値との差」と「第3のX軸センサの検出値と第4のX軸センサの検出値との差」との和に対応する信号値V(Fy)*を、作用したY軸方向の力Fyの検出値として出力することを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項8】
請求項7に記載の力検出機能をもった駆動装置において、
検出部が、更に、
「第3のY軸センサの検出値と第4のY軸センサの検出値との和」と「第1のY軸センサの検出値と第2のY軸センサの検出値との和」との差に対応する信号値V(Mx)を、作用したX軸まわりのモーメントMxの検出値として出力し、
「第1のX軸センサの検出値と第2のX軸センサの検出値との和」と「第3のX軸センサの検出値と第4のX軸センサの検出値との和」との差に対応する信号値V(My)を、作用したY軸まわりのモーメントMyの検出値として出力することを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項9】
請求項6に記載の力検出機能をもった駆動装置において、
検出部が、
「第3のY軸センサの検出値と第4のY軸センサの検出値との和」と「第1のY軸センサの検出値と第2のY軸センサの検出値との和」との差に対応する信号値V(Mx)を、作用したX軸まわりのモーメントMxの検出値として出力し、
「第1のX軸センサの検出値と第2のX軸センサの検出値との和」と「第3のX軸センサの検出値と第4のX軸センサの検出値との和」との差に対応する信号値V(My)を、作用したY軸まわりのモーメントMyの検出値として出力することを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項10】
請求項9に記載の力検出機能をもった駆動装置において、
検出部が、更に、
「第1のY軸センサの検出値と第2のY軸センサの検出値との差」と「第3のY軸センサの検出値と第4のY軸センサの検出値との差」との和に対応する信号値V(Fx)*と、
「第1のX軸センサの検出値と第2のX軸センサの検出値との差」と「第3のX軸センサの検出値と第4のX軸センサの検出値との差」との和に対応する信号値V(Fy)*とを求め、
所定の係数k1〜k4を用いて、
V(Fx)*−k2/k1・V(My)なる式で得られる値に対応する信号値V(Fx)を、作用したX軸方向の力Fxの検出値として出力し、
V(Fy)*−k4/k3・V(Mx)なる式で得られる値に対応する信号値V(Fy)を、作用したY軸方向の力Fyの検出値として出力することを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項11】
請求項7〜10のいずれかに記載の力検出機能をもった駆動装置において、
検出部が、更に、
「第1〜第4のX軸センサの検出値の総和」もしくは「第1〜第4のY軸センサの検出値の総和」、または「第1〜第4のX軸センサの検出値の総和と第1〜第4のY軸センサの検出値の総和との和」に対応する信号値V(Fz)を、作用したZ軸方向の力Fzの検出値として出力することを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項12】
請求項7〜11のいずれかに記載の力検出機能をもった駆動装置において、
検出部が、更に、
「第1のX軸センサの検出値と第2のX軸センサの検出値との差」と「第4のX軸センサの検出値と第3のX軸センサの検出値との差」と「第2のY軸センサの検出値と第1のY軸センサの検出値との差」と「第3のY軸センサの検出値と第4のY軸センサの検出値との差」との和に対応する信号値V(Mz)を、作用したZ軸まわりのモーメントMzの検出値として出力することを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項13】
請求項4〜12のいずれかに記載の力検出機能をもった駆動装置において、
駆動部が、
第1〜第4のX軸接続部材ならびに第2および第4のY軸接続部材の伸縮機構に対して伸ばす動作を行わせるための電気信号を与え、第1および第3のY軸接続部材の伸縮機構に対して縮める動作を行わせるための電気信号を与えるか、もしくは、第1〜第4のX軸接続部材ならびに第1および第3のY軸接続部材の伸縮機構に対して伸ばす動作を行わせるための電気信号を与え、第2および第4のY軸接続部材の伸縮機構に対して縮める動作を行わせるための電気信号を与え、下方構造体に対する上方構造体のX軸方向に関する位置を変化させるX軸方向駆動動作を行う機能を有することを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項14】
請求項4〜13のいずれかに記載の力検出機能をもった駆動装置において、
駆動部が、
第1〜第4のY軸接続部材ならびに第2および第4のX軸接続部材の伸縮機構に対して伸ばす動作を行わせるための電気信号を与え、第1および第3のX軸接続部材の伸縮機構に対して縮める動作を行わせるための電気信号を与えるか、もしくは、第1〜第4のY軸接続部材ならびに第1および第3のX軸接続部材の伸縮機構に対して伸ばす動作を行わせるための電気信号を与え、第2および第4のX軸接続部材の伸縮機構に対して縮める動作を行わせるための電気信号を与え、下方構造体に対する上方構造体のY軸方向に関する位置を変化させるY軸方向駆動動作を行う機能を有することを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項15】
請求項4〜14のいずれかに記載の力検出機能をもった駆動装置において、
駆動部が、
第1〜第4のX軸接続部材および第1〜第4のY軸接続部材の伸縮機構に対して伸ばすか縮めるかのどちらかの共通の伸縮動作を行わせるための電気信号を与えることにより、下方構造体に対する上方構造体のZ軸方向に関する位置を変化させるZ軸方向駆動動作を行う機能を有することを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項16】
請求項4〜15のいずれかに記載の力検出機能をもった駆動装置において、
駆動部が、
第1および第3のX軸接続部材の伸縮機構に対して第1の伸縮動作を行わせるための電気信号を与え、第2および第4のX軸接続部材の伸縮機構に対して第2の伸縮動作を行わせるための電気信号を与え、第1および第2のY軸接続部材の伸縮機構に対して第3の伸縮動作を行わせるための電気信号を与え、第3および第4のY軸接続部材の伸縮機構に対して第4の伸縮動作を行わせるための電気信号を与え、
このとき、前記第1の伸縮動作と前記第3の伸縮動作とは、伸ばすか縮めるかのどちらかの共通の伸縮動作となり、前記第2の伸縮動作と前記第4の伸縮動作とは、伸ばすか縮めるかのどちらかの共通の伸縮動作となり、前記第1および第3の伸縮動作と前記第2および第4の伸縮動作とは、一方が伸ばす動作、他方が縮める動作という相反する関係になるようにし、かつ、前記第1の伸縮動作による伸縮量よりも前記第3の伸縮動作による伸縮量の方が大きくなり、前記第2の伸縮動作による伸縮量よりも前記第4の伸縮動作による伸縮量の方が大きくなるようにし、下方構造体に対して上方構造体をX軸に関して回転させるX軸まわり駆動動作を行う機能を有することを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項17】
請求項4〜16のいずれかに記載の力検出機能をもった駆動装置において、
駆動部が、
第1および第2のX軸接続部材の伸縮機構に対して第1の伸縮動作を行わせるための電気信号を与え、第3および第4のX軸接続部材の伸縮機構に対して第2の伸縮動作を行わせるための電気信号を与え、第1および第3のY軸接続部材の伸縮機構に対して第3の伸縮動作を行わせるための電気信号を与え、第2および第4のY軸接続部材の伸縮機構に対して第4の伸縮動作を行わせるための電気信号を与え、
このとき、前記第1の伸縮動作と前記第3の伸縮動作とは、伸ばすか縮めるかのどちらかの共通の伸縮動作となり、前記第2の伸縮動作と前記第4の伸縮動作とは、伸ばすか縮めるかのどちらかの共通の伸縮動作となり、前記第1および第3の伸縮動作と前記第2および第4の伸縮動作とは、一方が伸ばす動作、他方が縮める動作という相反する関係になるようにし、かつ、前記第1の伸縮動作による伸縮量よりも前記第3の伸縮動作による伸縮量の方が小さくなり、前記第2の伸縮動作による伸縮量よりも前記第4の伸縮動作による伸縮量の方が小さくなるようにし、下方構造体に対して上方構造体をY軸に関して回転させるY軸まわり駆動動作を行う機能を有することを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項18】
請求項4〜17のいずれかに記載の力検出機能をもった駆動装置において、
駆動部が、
第1および第4のX軸接続部材ならびに第2および第3のY軸接続部材の伸縮機構に対して第1の伸縮動作を行わせるための電気信号を与え、第2および第3のX軸接続部材ならびに第1および第4のY軸接続部材の伸縮機構に対して第2の伸縮動作を行わせるための電気信号を与え、このとき、前記第1の伸縮動作と前記第2の伸縮動作とは、一方が伸ばす動作、他方が縮める動作という相反する関係になるようにし、下方構造体に対して上方構造体をZ軸に関して回転させるZ軸まわり駆動動作を行う機能を有することを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項19】
請求項4〜18のいずれかに記載の力検出機能をもった駆動装置において、
上方構造体が、平板状の上方基板からなり、もしくは、平板状の上方基板を含み、
下方構造体が、平板状の下方基板からなり、もしくは、平板状の下方基板を含み、
各接続線分がすべて同じ長さになるように各伸縮機構を調整したときに、前記上方基板および前記下方基板の基板面が、XY平面に平行になるように構成されていることを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項20】
請求項19に記載の力検出機能をもった駆動装置において、
上方基板および下方基板のいずれか一方もしくは双方の上面側および下面側のいずれか一方もしくは双方に溝が形成されており、この溝の底部に形成された膜部を用いて上方接続部もしくは下方接続部を構成し、前記膜部のもつ可撓性により接続部材が回動自在となるようにしたことを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項21】
請求項20に記載の力検出機能をもった駆動装置において、
溝の内部に溝の底面から基板面位置まで伸びる突起部が設けられており、接続部材の端部が前記突起部を介して膜部に接続されていることを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項22】
請求項19に記載の力検出機能をもった駆動装置において、
上方基板および下方基板のいずれか一方もしくは双方が可撓性基板によって構成され、当該可撓性基板の一部が上方接続部もしくは下方接続部を構成し、前記上方接続部もしくは下方接続部のもつ可撓性により接続部材が回動自在となるようにしたことを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項23】
請求項22に記載の力検出機能をもった駆動装置において、
上方構造体が、可撓性基板によって構成された上方基板と、前記可撓性基板の上面の所定箇所に固着された連結部材と、前記連結部材の上方に接続され、検出対象となる力を受ける機能を果たす受力体と、を有することを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項24】
請求項22または23に記載の力検出機能をもった駆動装置において、
第1のX軸接続部材の接続位置および第2のX軸接続部材の接続位置を含む領域と、第3のX軸接続部材の接続位置および第4のX軸接続部材の接続位置を含む領域と、第1のY軸接続部材の接続位置および第2のY軸接続部材の接続位置を含む領域と、第3のY軸接続部材の接続位置および第4のY軸接続部材の接続位置を含む領域と、の4つの領域を可撓性基板上に定義したときに、これら4つの領域の境界に沿って、可撓性基板の外周側から中心部に向かってスリットが形成されていることを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項25】
請求項4〜18のいずれかに記載の力検出機能をもった駆動装置において、
下方構造体が、Z軸上に位置する中心部と、前記中心部から第1〜第4のX軸接続部材の下端への接続位置および第1〜第4のY軸接続部材の下端への接続位置へそれぞれ伸びる8本の可撓性をもった枝状部と、を有することを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項26】
請求項4〜18のいずれかに記載の力検出機能をもった駆動装置において、
上方接続部および下方接続部のいずれか一方もしくは双方が転がり球面軸受を用いて構成されていることを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項27】
請求項20〜24のいずれかに記載の力検出機能をもった駆動装置において、
下方接続部が可撓性をもった膜部もしくは可撓性基板の一部によって構成され、
各センサが、前記膜部もしくは前記可撓性基板の一部に形成された変位電極と、この変位電極に対向する位置に固定された固定電極と、からなる容量素子によって構成されていることを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項28】
請求項27に記載の力検出機能をもった駆動装置において、
膜部もしくは可撓性基板が導電性材料から構成され、前記膜部もしくは前記可撓性基板の一部が変位電極として機能することを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項29】
請求項25に記載の力検出機能をもった駆動装置において、
各センサが、枝状部に形成された変位電極と、この変位電極に対向する位置に固定された固定電極と、からなる容量素子によって構成されていることを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項30】
請求項29に記載の力検出機能をもった駆動装置において、
枝状部が導電性材料から構成され、前記枝状部の一部が変位電極として機能することを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項31】
請求項1〜30のいずれかに記載の力検出機能をもった駆動装置において、
接続部材が、
外側筒状部と、その内側に嵌合した内側柱状部と、を同一の軸上に配置してなる構造部と、
前記内側柱状部を前記外側筒状部に対して、前記軸に沿った方向に摺動させることにより全長を所望の長さに調整し、当該長さを維持させる伸縮機構と、
を有するリニアアクチュエータによって構成されていることを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【請求項32】
請求項1〜30のいずれかに記載の力検出機能をもった駆動装置において、
接続部材が、
上方竿部および下方竿部と、
前記上方竿部の下端部に形成された貫通孔と前記下方竿部の上端部に形成された貫通孔との双方を貫通し、両者を軸に直交する平面内で回動自在な状態で相互に接続する枢軸と、
前記上方竿部もしくは前記下方竿部に対して動力を作用させることにより、前記上方竿部と前記下方竿部とのなす角度が所望の角度となるように調整し、当該角度を維持させる伸縮機構と、
を有するリンク機構によって構成されていることを特徴とする力検出機能をもった駆動装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54】
【図55】
【図56】
【図57】
【図58】
【図59】
【図60】
【図61】
【図62】
【図63】
【図64】
【図66】
【図67】
【図68】
【図69】
【図70】
【図71】
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【図45】
【図46】
【図47】
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【図2】
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【図5】
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【図11】
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【図23】
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【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
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【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図54】
【図55】
【図56】
【図57】
【図58】
【図59】
【図60】
【図61】
【図62】
【図63】
【図64】
【図66】
【図67】
【図68】
【図69】
【図70】
【図71】
【図72】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図65】
【公開番号】特開2011−208963(P2011−208963A)
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−74239(P2010−74239)
【出願日】平成22年3月29日(2010.3.29)
【出願人】(390013343)株式会社ワコー (34)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年3月29日(2010.3.29)
【出願人】(390013343)株式会社ワコー (34)
【Fターム(参考)】
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