説明

加熱調理器

【課題】筐体を構成する外郭の温度上昇を抑えながらセルフクリーニングの効果を最大限に発揮できる安全で使い勝手のよい加熱調理器を提供すること。
【解決手段】セルフクリーニングを行うための調理庫2内の温度設定および時間設定があらかじめ複数種類決められており、使用者が庫内の油汚れ状況に応じてセルフクリーニングの処理温度や時間を任意に設定できると共に、第二の加熱手段8も常に安全な出力で使用可能になるため、セルフクリーニング性能と安全性の確保に加え、セルフクリーニング処理条件の任意な選択や第二の加熱手段との同時使用といった使い勝手が向上できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、庫内壁面にセルフクリーニング処理を施した調理庫を有する加熱調理器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、調理庫を備えた加熱調理器においては、肉や魚等の調理を行った際に付着する油汚れを簡単にお手入れできるといった機能が市場の要望の中でも高い割合を占めている。このような要望に対応して、従来、この種の加熱調理器は、庫内壁面に金属酸化物等の触媒成分を含有する多孔質皮膜等のセルフクリーニング処理を施したものがあり、庫内を触媒活性化温度に昇温して、壁面に付着した油を触媒作用により分解することにより、簡単なお手入れができるものであった(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平8−49864号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、前記従来の構成では、セルフクリーニング処理部材が含有している触媒を十分に機能させるためには、この部分の温度を少なくとも250℃以上に保つことが望ましい。一方、近年、調理庫とそれ以外の熱源等で構成された複合加熱調理器(例えばビルトイン型や据置型のロースター搭載誘導加熱調理器等)が普及してきており、前記熱源の出力も年々、高出力のものが数多くなってきている。このような構成のものは、同一筐体内に調理庫とその他の高出力熱源が存在し、高出力熱源の影響により筐体を構成する外郭の温度が高温になるため、調理庫の庫内温度設定をあまり高くできないといった課題がある。すなわち、セルフクリーニング処理部材の温度を所望の温度まで昇温できず、油汚れを十分に分解できなくなるという課題を有していた。
【0004】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、このような複合加熱調理器における使用者の熱源使用状況に対応してセルフクリーニング処理の触媒能力を最大限に発揮することのできる使い勝手のよい加熱調理器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記従来の課題を解決するために、本発明の加熱調理器は、セルフクリーニング処理を施した内壁面と第一の加熱手段とを有する調理庫と、前記調理庫内以外での調理を行うための第二の加熱手段とを同一筐体内に備えた加熱調理器において、セルフクリーニング時における前記第一の加熱手段の動作条件に応じて、前記第二の加熱手段の動作を制御するようにしたものである。
【0006】
これによって、セルフクリーニングを行うために第一の加熱手段を動作させている時は、第二の加熱手段の出力を自動的に抑制するため、触媒を十分に機能させることのできる温度まで庫内を昇温できると同時に、筐体を構成する外郭の温度上昇を抑えることができる。
【発明の効果】
【0007】
本発明の加熱調理器は、筐体を構成する外郭の温度上昇を抑えながらセルフクリーニングの効果を最大限に発揮できる安全で使い勝手のよい加熱調理器を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
第1の発明は、セルフクリーニング処理を施した内壁面と、庫内を加熱するための第一の加熱手段とを有する調理庫と、前記調理庫内以外での調理を行うための少なくとも一つ以上の第二の加熱手段とを同一筐体内に備え、前記第一、第二の加熱手段の動作を制御するための制御装置を設け、前記制御装置により前記調理庫内壁面のセルフクリーニング時における前記第一の加熱手段の動作条件に応じて、前記第二の加熱手段の動作を制御する構成とすることにより、セルフクリーニング時に第一の加熱手段を動作させている時は第二の加熱手段の出力を自動的に抑制するため、触媒が十分に機能する温度まで庫内を昇温できると同時に、筐体を構成する外郭の温度上昇を抑えることができ、セルフクリーニングの効果を最大限に発揮できる安全で使い勝手のよい加熱調理器を提供できる。
【0009】
第2の発明は、特に、第1の発明のセルフクリーニング時において第二の加熱手段を停止する構成とすることにより、セルフクリーニング時に筐体を構成する外郭の温度を上昇させることなく庫内を十分に加熱することができるため、セルフクリーニング性能と安全性の確保を効果的に実現することができるものである。
【0010】
第3の発明は、特に、第1の発明の制御手段にセルフクリーニング時に使用者が選択可能な第一の加熱手段の加熱温度設定または加熱時間設定またはその両方を複数設け、選択した温度および時間に応じて第二の加熱手段停止の是非を判定する構成としているため、使用者が庫内の油汚れ状況に応じてセルフクリーニングの処理温度や時間を任意に設定できると共に、その設定状況によっては第二の加熱手段も使用可能になるため、セルフクリーニング性能と安全性の確保に加え、セルフクリーニング処理条件の任意な選択や第二の加熱手段との同時使用といった使い勝手が大幅に向上するものである。
【0011】
第4の発明は、特に、第1の発明の制御手段にセルフクリーニング時に使用者が選択可能な第一の加熱手段の加熱温度設定または加熱時間設定またはその両方を複数設け、選択した温度および時間に応じて第二の加熱手段の出力制限を行う構成としているため、使用者が庫内の油汚れ状況に応じてセルフクリーニングの処理温度や時間を任意に設定できると共に、第二の加熱手段も常に安全な出力で使用可能になるため、セルフクリーニング性能と安全性の確保に加え、セルフクリーニング処理条件の任意な選択や第二の加熱手段との同時使用といった使い勝手が更に向上するものである。
【0012】
第5の発明は、セルフクリーニング処理を施した内壁面と、庫内を加熱するための第一の加熱手段とを有する調理庫と、前記調理庫内以外での調理を行うための少なくとも一つ以上の第二の加熱手段とを同一筐体内に備え、前記第一、第二の加熱手段の動作を制御するための制御装置を設け、前記制御装置により前記第二の加熱手段の動作条件に応じて、調理庫内壁面のセルフクリーニング時における前記第一の加熱手段の動作を制御する構成とすることにより、セルフクリーニング時に第一の加熱手段を動作させている時に第二の加熱手段を使用してもセルクリーニング条件を自動的に制御するため、第二の加熱手段の出力を維持しながら筐体を構成する外郭の温度上昇を抑えることができる安全で使い勝手のよい加熱調理器を提供できる。
【0013】
第6の発明は、特に第5の発明の第二の加熱手段動作時においてセルフクリーニングを停止する構成とすることにより、第二の加熱手段の出力を維持しながら筐体を構成する外郭の温度上昇を効果的に抑えることができ、安全で使い勝手のよい加熱調理器を提供できる。
【0014】
第7の発明は、特に、第5の発明の第二の加熱手段の出力に応じてセルフクリーニング時における第一の加熱手段の温度調節レベルまたは加熱時間またはその両方を制限する構成とすることにより、第二の加熱手段の使用状況に応じた最大限可能なセルフクリーニング条件が自動的に設定されるため、安全性を確保しつつ第二の加熱手段とセルフクリーニング性能をバランス良く両立させることが可能となる。
【0015】
第8の発明は、セルフクリーニング処理を施した内壁面と、庫内を加熱するための第一の加熱手段とを有する調理庫と、前記調理庫内以外での調理を行うための少なくとも一つ以上の第二の加熱手段とを同一筐体内に備え、前記筐体には筐体内雰囲気または筐体壁面の温度を検知するための温度検知手段を設け、前記温度検知手段の温度信号に応じて、セルフクリーニング時における第一の加熱手段の温度調節レベルまたは加熱時間またはその両方を制限する構成とすることにより、第二の加熱手段を使用しているときでも常に筐体を構成する外郭の温度上昇を検知しながら、最大限可能なセルフクリーニング条件に自動的に調節するため、安全性を確保しつつ第二の加熱手段とセルフクリーニング性能を更に高いレベルで両立させることが可能となる。
【0016】
第9の発明は、セルフクリーニング処理を施した内壁面と、庫内を加熱するための第一の加熱手段とを有する調理庫と、前記調理庫内以外での調理を行うための少なくとも一つ以上の第二の加熱手段とを同一筐体内に備え、前記筐体には筐体内雰囲気または筐体壁面の温度を検知するための温度検知手段を設け、前記温度検知手段の温度信号に応じて、セルフクリーニング時における第二の加熱手段の出力を制限する構成とすることにより、セルフクリーニングのために第一の加熱手段を使用しているときでも常に筐体を構成する外郭の温度上昇を検知しながら、第二の加熱手段の出力を最大限可能なレベルに自動的に調節するため、安全性を確保しつつ第二の加熱手段とセルフクリーニング性能を更に高いレベルで両立させることが可能となる。
【0017】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって、本発明が限定されるものではない。
【0018】
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における加熱調理器の縦断面図を示すものである。
【0019】
図1において、加熱調理器の筐体1内には庫内で魚や肉等を加熱調理するための調理庫2が備えられており、その熱源としてシーズヒーター等から構成される第一の加熱手段3が調理庫2内部に設けられている。調理庫2の側面、底面、天面、背面を形成する内壁面4にはセルフクリーニング処理5が施されている。このセルフクリーニング処理5は金属酸化物等の触媒成分を含有する多孔質皮膜等から形成されており、調理庫2内を触媒活性化温度に昇温することにより内壁面4に付着した魚や肉等の油を触媒作用により分解する働きを持つ。触媒効果を十分に機能させるためには、この部分の温度を少なくとも250℃以上に保つことが望ましい。加熱調理中に発生する油煙やセルフクリーニング中に発生する分解成分、熱気等は排気筒6を通って筐体1の外部へ排出される。また筐体1には前記第一の加熱手段3以外にも上面に載置された鍋7を加熱するための誘導加熱コイルから成る第二の加熱手段8が天面の内側に設けられている。したがって本実施の形態の加熱調理器は異なる熱源を複数個有する複合加熱調理器を構成している。なお、第一、第二の熱源はガスバーナー等で構成されたものであってもよい。更に筐体1の内部には第一の加熱手段3や第二の加熱手段8の動作を制御するための制御装置9が設けられており、筐体1の天面前部内側には前記第一の加熱手段3や前記第二の加熱手段8の動作設定を使用者が行うための設定スイッチ10を有する設定手段11が設けられている。また前記調理庫2内部には庫内温度を検知して温度信号を前記制御装置9に送るためのサーミスター等からなる温度センサ12が設けられている。
【0020】
以上のように構成された加熱調理器について、以下その動作、作用を説明する。
【0021】
まず、セルフクリーニング時の庫内温度設定および時間設定があらかじめ数種類決められており、使用者が設定手段11に設けられた設定スイッチ10を押すことによりセルフクリーニング条件を決定できるようになっている。使用者がセルフクリーニングを行うために前記設定スイッチ10により条件設定すると設定手段11は設定情報を制御手段9に送る。この情報により制御手段9は決められた温度条件、時間条件で第一の加熱手段3を加熱し、庫内温度センサ12の温度情報を元に調理庫2内の温度制御を行う。次に、セルフクリーニングを行っている最中に使用者が第二の加熱手段8を使用した場合、通常3kWまでの出力が可能なところを、前記制御手段9が、セルフクリーニング設定条件に応じた出力制限を第二の加熱手段8にかける。例えば庫内設定温度が300℃の場合は第二の加熱手段は1.5kW、270℃の場合は2kWといった出力に制限する。この制限により筐体1を構成する外郭の温度上昇を抑制することができると同時にセルフクリーニングの性能を確保することができるものである。
【0022】
以上のように、本実施の形態では、セルフクリーニングを行うための調理庫2内の温度設定および時間設定があらかじめ複数種類決められており、使用者が庫内の油汚れ状況に応じてセルフクリーニングの処理温度や時間を任意に設定できると共に、第二の加熱手段8も常に安全な出力で使用可能になるため、セルフクリーニング性能と安全性の確保に加え、セルフクリーニング処理条件の任意な選択や第二の加熱手段との同時使用といった使い勝手が向上するものである。
【0023】
尚、本実施の形態では、セルフクリーニング時に第二の加熱手段8の出力を制限する構成をとっているが、例えば単純にセルフクリーニング時は第二の加熱手段を停止する構成であるとか、セルフクリーニング設定条件に応じて第二の加熱手段8の停止か運転かのみを判定する構成であっても、セルフクリーニング性能と安全性の両立を図れることは明らかである。
【0024】
(実施の形態2)
本発明の第2の実施の形態について前記実施の形態1と同じく図1を用いて説明する。
【0025】
図1において本発明の実施の形態2の構成部材は実施の形態1と同じであるが、制御手段9の動作が異なる。
【0026】
以上のように構成された加熱調理器について、以下その動作、作用を説明する。
【0027】
本実施の形態では、第二の加熱手段の出力設定が数種類決められており、使用者が設定手段11に設けられた設定スイッチ10を押すことにより出力条件を決定できるようになっている。使用者が第二の加熱手段を使用するために前記設定スイッチ10により条件設定すると設定手段11は設定情報を制御手段9に送る。この情報により制御手段9は決められた出力で第二の加熱手段3に動作させる。次に、第二の加熱手段を使用している最中に使用者が第一の加熱手段8を使用してセルフクリーニングを行った場合、通常300℃40分の加熱を行うところを、前記制御手段9が、第二の加熱手段の出力に応じた温度調節レベルや加熱時間の制限を第一の加熱手段3にかける。例えば第二の加熱手段の出力が2kWの場合は庫内設定温度270℃、加熱時間30分、第二の加熱手段の出力3kWの場合は、250℃20分といった温度、時間に制限する。この制限により筐体1を構成する外郭の温度上昇を抑制することができると同時に第二の加熱手段の出力を維持することができるものである。
【0028】
このように本実施の形態では、第二の加熱手段の使用状況に応じた最大限可能なセルフクリーニング条件が自動的に設定されるため、安全性を確保しつつ第二の加熱手段とセルフクリーニング性能をバランス良く両立させることが可能となるものである。
【0029】
尚、本実施の形態では、第二の加熱手段8の使用時にセルフクリーニングの温度や時間を制限する構成をとっているが、例えば単純に第二の加熱手段動作時はセルフクリーニングを停止する構成であっても、第二の加熱手段の出力を維持しながら筐体を構成する外郭の温度上昇を効果的に抑えることができ、安全で使い勝手のよい加熱調理器を提供できる。
【0030】
(実施の形態3)
図2は、本発明の第3の実施の形態における加熱調理器の縦断面図を示すものである。
【0031】
図2において、構成部材1〜12は図1と同様なので説明を省略する。本実施の形態では筐体1の内部には筐体1内の雰囲気や壁面の温度を検知して温度信号を制御手段9に送るためのサーミスター等からなる温度検知手段13を設けている。この温度検知手段13は筐体1において最も熱くなる部分やその近傍に取り付けるのが望ましい。
【0032】
以上のように構成された加熱調理器について、以下その動作、作用を説明する。
【0033】
まず、使用者がセルフクリーニングを行うために設定スイッチ10を押すと制御手段9は決められた温度条件、時間条件で第一の加熱手段3を加熱し、庫内温度センサ12の温度情報を元に調理庫2内の温度制御を行う。次に、セルフクリーニングを行っている最中に使用者が第二の加熱手段8を使用した場合、筐体1の背面内側に取り付けられた温度検知手段13の温度上昇が著しくなる。制御手段9はこの温度信号を受けて第一の加熱手段3の温度調節レベルや加熱時間を制限する。この制限により筐体1を構成する外郭の温度上昇を抑制することができると同時に第二の加熱手段8の出力を維持することができるものである。
【0034】
このように本実施の形態は第二の加熱手段を使用しているときでも常に筐体を構成する外郭の温度上昇を検知しながら、最大限可能なセルフクリーニング条件に自動的に調節するため、安全性を確保しつつ第二の加熱手段とセルフクリーニング性能を更に高いレベルで両立させることが可能となる。
【0035】
尚、本実施の形態では、温度検知手段13の温度信号に応じてセルフクリーニングの温度や時間を制限する構成をとっているが、例えば温度検知手段13の温度信号に応じて第二の加熱手段の出力を制限する構成であっても同様の効果が得られることは明らかである。
【0036】
また、実施の形態1〜3では第二の加熱手段を使用しない場合はセルフクリーニングの温度、時間の設定を筐体1の温度が上がり過ぎないレベルまで最大にできることは言うまでもない。
【0037】
また、実施の形態1〜3の構成に加えて、第一、第二の加熱手段を複合使用していずれかの動作に制限がかかった場合には、音や音声等で使用者にお知らせするように配慮すると、使い勝手が一段と向上する。
【産業上の利用可能性】
【0038】
以上のように、本発明にかかる加熱調理器は、複数の熱源を有すると同時にセルフクリーニング機構を有する構成をとる全ての用途に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の実施の形態1、2における加熱調理器の縦断面図
【図2】本発明の実施の形態3における加熱調理器の縦断面図
【符号の説明】
【0040】
1 筐体
2 調理庫
3 第一の加熱手段
4 内壁面
5 セルフクリーニング処理
8 第二の加熱手段
9 制御装置
13 温度検知手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
セルフクリーニング処理を施した内壁面と、庫内を加熱するための第一の加熱手段とを有する調理庫と、前記調理庫内以外での調理を行うための少なくとも一つ以上の第二の加熱手段とを同一筐体内に備え、前記第一、第二の加熱手段の動作を制御するための制御装置を設け、前記制御装置により前記調理庫内壁面のセルフクリーニング時における前記第一の加熱手段の動作条件に応じて、前記第二の加熱手段の動作を制御する加熱調理器。
【請求項2】
セルフクリーニング時は第二の加熱手段を停止する請求項1に記載の加熱調理器。
【請求項3】
制御手段には、セルフクリーニング時に使用者が選択可能な第一の加熱手段の加熱温度設定または加熱時間設定またはその両方を複数設け、選択した温度および時間に応じて第二の加熱手段停止の是非を判定する請求項1に記載の加熱調理器。
【請求項4】
制御手段には、セルフクリーニング時に使用者が選択可能な第一の加熱手段の加熱温度設定または加熱時間設定またはその両方を複数設け、選択した温度および時間に応じて第二の加熱手段の出力制限を行う請求項1に記載の加熱調理器。
【請求項5】
セルフクリーニング処理を施した内壁面と、庫内を加熱するための第一の加熱手段とを有する調理庫と、前記調理庫内以外での調理を行うための少なくとも一つ以上の第二の加熱手段とを同一筐体内に備え、前記第一、第二の加熱手段の動作を制御するための制御装置を設け、前記制御装置により前記第二の加熱手段の動作条件に応じて、調理庫内壁面のセルフクリーニング時における前記第一の加熱手段の動作を制御する加熱調理器。
【請求項6】
第二の加熱手段動作時はセルフクリーニングを停止する請求項5に記載の加熱調理器。
【請求項7】
第二の加熱手段動作の出力に応じてセルフクリーニング時における第一の加熱手段の温度調節レベルまたは加熱時間またはその両方を制限する請求項5に記載の加熱調理器。
【請求項8】
セルフクリーニング処理を施した内壁面と、庫内を加熱するための第一の加熱手段とを有する調理庫と、前記調理庫内以外での調理を行うための少なくとも一つ以上の第二の加熱手段とを同一筐体内に備え、前記筐体には筐体内雰囲気または筐体壁面の温度を検知するための温度検知手段を設け、前記温度検知手段の温度信号に応じて、セルフクリーニング時における第一の加熱手段の温度調節レベルまたは加熱時間またはその両方を制限する加熱調理器。
【請求項9】
セルフクリーニング処理を施した内壁面と、庫内を加熱するための第一の加熱手段とを有する調理庫と、前記調理庫内以外での調理を行うための少なくとも一つ以上の第二の加熱手段とを同一筐体内に備え、前記筐体には筐体内雰囲気または筐体壁面の温度を検知するための温度検知手段を設け、前記温度検知手段の温度信号に応じて、セルフクリーニング時における第二の加熱手段の出力を制限する加熱調理器。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2007−309560(P2007−309560A)
【公開日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−137554(P2006−137554)
【出願日】平成18年5月17日(2006.5.17)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】