説明

匂い物質受容体のモジュレーター

本発明は、匂い物質受容体細胞表面局在化および匂い物質受容体機能発現を促進する能力があるポリペプチドに関する。本発明はさらに、様々な匂い物質受容体に特異的なリガンドの検出のためのアッセイ法を提供する。さらに、本発明は、疾患状態に関連した匂い物質受容体アクセサリータンパク質多型および突然変異についてスクリーニングする方法、加えてそのようなタンパク質の治療剤、リガンドおよびモジュレーターについてスクリーニングする方法を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)i)REEP1、RTP1、RTP1-A、RTP1-A1、RTP1-D1、RTP1-D3もしくはRTP2を発現する、匂い物質受容体を含む細胞または細胞膜、および
ii)試験化合物、
を供給する段階、
b)該試験化合物を該細胞系へ曝す段階、ならびに
c)該匂い物質受容体の活性を検出する段階を含む、
匂い物質受容体リガンドを同定するための方法。
【請求項2】
検出段階がレポーティング剤を検出する段階を含む、請求項1記載の方法。
【請求項3】
細胞が293T細胞系である、請求項1記載の方法。
【請求項4】
匂い物質受容体がヒト匂い物質受容体である、請求項1記載の方法。
【請求項5】
試験化合物が匂いのある分子である、請求項1記載の方法。
【請求項6】
レポーティング剤がcAMP応答配列により制御される、請求項2記載の方法。
【請求項7】
細胞がGαolfを含む、請求項1記載の方法。
【請求項8】
匂い物質受容体がマウス匂い物質受容体である、請求項1記載の方法。
【請求項9】
匂い物質受容体が合成匂い物質受容体である、請求項1記載の方法。
【請求項10】
匂い物質受容体が、S6/79、S18、S46、S50、MOR23-1、MOR31-4、MOR31-6、MOR32-5および/またはMOR32-11を含む、請求項1記載の方法。
【請求項11】
レポーティング剤が照射剤である、請求項2記載の方法。
【請求項12】
照射剤がルシフェラーゼである、請求項11記載の方法。
【請求項13】
d)活性に基づいて匂い物質受容体リガンドの存在または非存在を検出する段階をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項14】
細胞が異種細胞系および天然の細胞系からなる群より選択される、請求項1記載の方法。
【請求項15】
発現が細胞表面に局在しており、細胞系がREEP1、RTP1、RTP2、RTP1-A、RTP1-A1、RTP1-D1、およびRTP1-D3の1つまたは複数を含む異種遺伝子を含む、匂い物質受容体を発現する細胞系。
【請求項16】
293T細胞系である、請求項15記載の細胞系。
【請求項17】
匂い物質受容体がヒト匂い物質受容体である、請求項15記載の細胞系。
【請求項18】
匂い物質受容体がレポーティング剤でタグを付けられている、請求項15記載の細胞系。
【請求項19】
レポーティング剤が照射レポーティング剤である、請求項18記載の細胞系。
【請求項20】
照射レポーティング剤が、グルタチオン-S-トランスフェラーゼ(GST)、c-myc、6-ヒスチジン(6X-His)、緑色蛍光タンパク質(GFP)、マルトース結合タンパク質(MBP)、インフルエンザAウイルス赤血球凝集素(HA)、β-ガラクトシダーゼ、またはGAL4を含む、請求項19記載の細胞系。
【請求項21】
Gαolf発現をさらに含む、請求項15記載の細胞系。
【請求項22】
匂い物質受容体がマウス匂い物質受容体である、請求項15記載の細胞系。
【請求項23】
匂い物質受容体が合成匂い物質受容体である、請求項15記載の細胞系。
【請求項24】
匂い物質受容体が、S6/79、S18、S46、S50、MOR23-1、MOR31-4、MOR31-6、MOR32-5およびMOR32-11を含む、請求項15記載の細胞系。
【請求項25】
配列番号:21、27、33、34、37、38、41、42、43、44、45、46、47、48、49、および50、ならびに配列番号:21、27、33、34、37、38、41、42、43、44、45、46、47、48、49、および50と少なくとも80%同一であるそれらの変種からなる群より選択されるタンパク質をコードする配列を含む単離かつ精製された核酸。
【請求項26】
異種プロモーターへ実施可能に連結される、請求項25記載の核酸配列。
【請求項27】
ベクター内に含まれる、請求項25記載の核酸配列。
【請求項28】
ベクターが宿主細胞において発現される、請求項27記載の核酸配列。
【請求項29】
配列番号:1、7、13、14、17および/または18を含む核酸へ高ストリンジェントな条件下でハイブリダイズする、単離かつ精製された核酸配列。
【請求項30】
異種プロモーターへ実施可能に連結される、請求項29記載の核酸配列。
【請求項31】
ベクター内に含まれる、請求項29記載の核酸配列。
【請求項32】
ベクターが宿主細胞において発現される、請求項31記載の核酸配列。
【請求項33】
宿主細胞が生物体に位置し、該生物体が非ヒト動物である、請求項32記載の核酸。
【請求項34】
請求項29記載の単離されたヌクレオチド配列へ高ストリンジェントな条件下でハイブリダイズする能力がある少なくとも15ヌクレオチドを含む、単離されたポリヌクレオチド配列。
【請求項35】
配列番号:1、7、13、14、17および18、ならびに配列番号:1、7、13、14、17および18と少なくとも80%同一であるそれらの変種からなる群より選択される核酸によりコードされる単離されたポリペプチド。
【請求項36】
タンパク質が配列番号:1、7、13、14、17および18と少なくとも90%同一である、請求項35記載の単離されたポリペプチド。
【請求項37】
タンパク質が配列番号:1、7、13、14、17および18と少なくとも95%同一である、請求項35記載の単離されたポリペプチド。
【請求項38】
タンパク質が配列番号:1、7、13、14、17および18と100%同一である、請求項35記載の単離されたポリペプチド。
【請求項39】
配列番号:1、7、13、14、17および18からなる群より選択される核酸の少なくとも一部のそれらの相補配列への結合を通してREEPまたはRTPポリペプチドの発現を阻害する単離された核酸を含む、組成物。
【請求項40】
a)REEP1ポリペプチドを含む被験体由来の生体試料を供給する段階、および
b)該生体試料において変種REEP1ポリペプチドの存在または非存在を検出する段階を含む、
被験体における変種REEP1ポリペプチドの検出のための方法。
【請求項41】
生体試料が、血液試料、組織試料、尿試料、および羊水試料からなる群より選択される、請求項40記載の方法。
【請求項42】
被験体が胎芽、胎児、新生動物、および幼若動物からなる群より選択される、請求項40記載の方法。
【請求項43】
動物がヒトである、請求項42記載の方法。
【請求項44】
検出段階が抗体結合の差を含む、請求項40記載の方法。
【請求項45】
検出段階がウェスタンブロットを含む、請求項40記載の方法。
【請求項46】
検出段階がREEP1核酸配列を検出する段階を含む、請求項40記載の方法。
【請求項47】
a)RTPポリペプチドを含む被験体由来の生体試料を供給する段階、および
b)該生体試料において、変種RTP1ポリペプチドおよび変種RTP2ポリペプチドからなる群より選択される変種RTPポリペプチドの存在または非存在を検出する段階を含む、
被験体における変種RTPポリペプチドの検出のための方法。
【請求項48】
生体試料が、血液試料、組織試料、尿試料、および羊水試料からなる群より選択される、請求項47記載の方法。
【請求項49】
被験体が胎芽、胎児、新生動物、および幼若動物からなる群より選択される、請求項47記載の方法。
【請求項50】
動物がヒトである、請求項47記載の方法。
【請求項51】
検出段階が抗体結合の差を含む、請求項47記載の方法。
【請求項52】
検出段階がウェスタンブロットを含む、請求項47記載の方法。
【請求項53】
変種RTP1ポリペプチドが、RTP1-A、RTP1-B、RTP1-C、RTP1-D、およびRTP1-E、RTP1-A1、RTP1-D1、RTP-D2、およびRTP1-D3からなる群より選択される、請求項47記載の方法。
【請求項54】
生体試料において変種REEP1ポリペプチドの存在または非存在を検出するために十分な試薬を含むキット。
【請求項55】
生体試料において変種REEPポリペプチドの存在または非存在を検出するためのキットを用いることについての使用説明書をさらに含む、請求項54記載のキット。
【請求項56】
使用説明書が、インビトロ診断キットについて連邦食品医薬品局(U.S. Food and Drug Agency)により要求される指示を含む、請求項54記載のキット。
【請求項57】
試薬が1つまたは複数の抗体を含む、請求項54記載のキット。
【請求項58】
生体試料が、血液試料、組織試料、尿試料、および羊水試料からなる群より選択される、請求項54記載のキット。
【請求項59】
試薬がREEP1核酸配列を検出するように構成されている、請求項54記載のキット。
【請求項60】
生体試料において、変種RTP1ポリペプチドおよび変種RTP2ポリペプチドからなる群より選択される変種RTPポリペプチドの存在または非存在を検出するために十分な試薬を含むキット。
【請求項61】
生体試料において変種RTPポリペプチドの存在または非存在を検出するためのキットを用いることについての使用説明書をさらに含む、請求項60記載のキット。
【請求項62】
変種RTP1ポリペプチドが、RTP1-A、RTP1-B、RTP1-C、RTP1-D、およびRTP1-E、RTP1-A1、RTP1-D1、RTP-D2、およびRTP1-D3からなる群より選択される、請求項60記載のキット。
【請求項63】
使用説明書が、インビトロ診断キットについて連邦食品医薬品局により要求される指示を含む、請求項61記載のキット。
【請求項64】
試薬が1つまたは複数の抗体を含む、請求項60記載のキット。
【請求項65】
生体試料が、血液試料、組織試料、尿試料、および羊水試料からなる群より選択される、請求項60記載のキット。
【請求項66】
試薬が、RTP1核酸配列およびRTP2核酸配列からなる群より選択される核酸を検出するように構成されている、請求項60記載のキット。
【請求項67】
a)i. REEP1ポリペプチドを発現する試料、
ii. 試験化合物
を供給する段階、
b)該試料を該試験化合物に曝し、生物学的効果を検出する段階を含む、
REEP1に対して特異的な化合物をスクリーニングするための方法。
【請求項68】
試料が細胞を含む、請求項67記載の方法。
【請求項69】
試料が組織を含む、請求項67記載の方法。
【請求項70】
試料が被験体において見出される、請求項67記載の方法。
【請求項71】
生物学的効果がREEP1の活性における変化を含む、請求項67記載の方法。
【請求項72】
生物学的効果がREEP1の発現における変化を含む、請求項67記載の方法。
【請求項73】
a)i. RTP1またはRTP2ポリペプチドを発現する試料
ii. 試験化合物
を供給する段階、
b)該試料を該試験化合物に曝し、生物学的効果を検出する段階を含む、
RTPに対して特異的な化合物をスクリーニングするための方法。
【請求項74】
RTPポリペプチドが、RTP1、RTP2、RTP1-A、RTP1-B、RTP1-C、RTP1-D、およびRTP1-E、RTP1-A1、RTP1-D1、RTP-D2、およびRTP1-D3からなる群より選択される、請求項73記載の方法。
【請求項75】
試料が細胞を含む、請求項73記載の方法。
【請求項76】
試料が組織を含む、請求項73記載の方法。
【請求項77】
試料が被験体において見出される、請求項73記載の方法。
【請求項78】
生物学的効果がRTPの活性における変化を含む、請求項73記載の方法。
【請求項79】
生物学的効果がRTPの発現における変化を含む、請求項73記載の方法。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【公表番号】特表2008−503220(P2008−503220A)
【公表日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−516837(P2007−516837)
【出願日】平成17年6月20日(2005.6.20)
【国際出願番号】PCT/US2005/021921
【国際公開番号】WO2006/002161
【国際公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【出願人】(506419331)デューク ユニバーシティー (2)
【Fターム(参考)】