説明

化合物、光学フィルム及び光学フィルムの製造方法

【課題】広い波長域において一様の偏光変換が可能な光学フィルムを与える新しい化合物の提供。
【解決手段】式(1−1)又は式(1−2)で表される2価の基を含む化合物。[Z1及びZ2は、水素原子などを、Q1及びQ2は、−CR1R2−、−S−、−NR2−、−CO−又は−O−を、G1及びG2は、2価の脂環式炭化水素基を表す。]


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(1−1)又は式(1−2)で表される2価の基を有する化合物。


[式(1−1)及び式(1−2)中、Z及びZは、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、シアノ基、ニトロ基、炭素数1〜6のアルキルスルフィニル基、炭素数1〜6のアルキルスルホニル基、カルボキシ基、炭素数1〜6のフルオロアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数1〜6のアルキルスルファニル基、炭素数1〜6のN−アルキルアミノ基、炭素数2〜12のN,N−ジアルキルアミノ基、炭素数1〜6のN−アルキルスルファモイル基又は炭素数2〜12のN,N−ジアルキルスルファモイル基を表す。
及びQは、それぞれ独立に、−CR−、−S−、−NR−、−CO−又は−O−を表す。
及びRは、それぞれ独立に、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表す。
は、置換もしくは非置換の多環式芳香族炭化水素基又は置換もしくは非置換の多環式芳香族複素環基を表す。
及びDは、それぞれ独立に、単結合又は2価の連結基を表す。
及びGは、それぞれ独立に、2価の脂環式炭化水素基を表し、該脂環式炭化水素基に含まれる水素原子は、ハロゲン原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のフルオロアルキル基、炭素数1〜4アルコキシ基、シアノ基又はニトロ基で置換されていてもよく、該脂環式炭化水素基に含まれる−CH−は、−O−、−S−又は−NH−に置き換わっていてもよい。]
【請求項2】
式(2−1)又は式(2−2)で表される2価の基を含む請求項1記載の化合物。

[式(2−1)及び式(2−2)中、Z、Z、Q、Q、Y、D、D、G及びGは、上記と同じ意味を表す。
及びEは、それぞれ独立に、単結合又は2価の連結基を表す。
及びBは、それぞれ独立に、単結合又は2価の連結基を表す。
及びAは、それぞれ独立に、2価の脂環式炭化水素基又は2価の芳香族炭化水素基を表し、該脂環式炭化水素基及び該芳香族炭化水素基に含まれる水素原子は、ハロゲン原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4アルコキシ基、シアノ基又はニトロ基で置換されていてもよい。該炭素数1〜4のアルキル基及び該炭素数1〜4アルコキシ基に含まれる水素原子は、フッ素原子で置換されていてもよい。
k及びlは、それぞれ独立に、0〜3の整数を表す。kが2以上の整数である場合、複数のA及びBは互いに同一であっても異なっていてもよい。lが2以上の整数である場合、複数のA及びBは互いに同一であっても異なっていてもよい。]
【請求項3】
式(3−1)又は式(3−2)で表される請求項1又は2記載の化合物。

[式(3−1)及び式(3−2)中、Z、Z、Q、Q、Y、D、D、G、G、E、E、B、B、A、A、k及びlは、上記と同じ意味を表す。
及びFは、それぞれ独立に、炭素数1〜12のアルカンジイル基を表し、該アルカンジイル基に含まれる水素原子は、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数1〜5のアルコキシ基又はハロゲン原子で置換されていてもよく、該アルカンジイル基に含まれる−CH−は、−O−又は−CO−に置き換わっていてもよい。
及びPは、それぞれ独立に、水素原子又は重合性基を表す。]
【請求項4】
が式(Y−1)又は式(Y−4)で表される基である請求項1〜3のいずれか記載の化合物。

[式(Y−1)及び式(Y−4)中、*印は連結部を表し、Zは、それぞれ独立に、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、シアノ基、ニトロ基、ニトロソ基、炭素数1〜6のアルキルスルホニル基、炭素数1〜6のアルキルスルフィニル基、カルボキシ基、炭素数1〜6のフルオロアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数1〜6のアルキルスルファニル基、炭素数2〜8のN,N−ジアルキルアミノ基、炭素数1〜4のN−アルキルアミノ基、スルファモイル基、炭素数1〜6のN−アルキルスルファモイル基又は炭素数2〜12のN,N−ジアルキルスルファモイル基を表す。
は、−CO−、−S−、−NR−、−O−、−Se−又は−SO−を表す。
〜Wは、それぞれ独立に、−CR=又は−N=を表す。
ただし、V及びW〜Wのうち少なくとも1つは、S、N、O又はSeを含む基を表す。
は、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表す。
aは、それぞれ独立に、0〜3の整数を表す。aが2以上の整数である場合、複数のZは互いに同一であっても異なっていてもよい。]
【請求項5】
が式(Y−1)又は式(Y−3)で表される基である請求項1〜4のいずれか記載の化合物。

[式(Y−1)及び式(Y−3)中、Z、a、V及びWは、上記と同じ意味を表す。]
【請求項6】
が、−S−、−NR−又は−O−である請求項4又は5記載の化合物。
【請求項7】
及びGが、trans−1,4−シクロヘキサンジイル基である請求項1〜6のいずれか記載の化合物。
【請求項8】
及びAが、それぞれ独立に、1,4−フェニレン基又は1,4−シクロヘキサンジイル基であり、該1,4−フェニレン基及び該1,4−シクロヘキサンジイル基に含まれる水素原子は、ハロゲン原子、炭素数1〜4のアルキル基、トリフルオロメチル基、シアノ基又はニトロ基で置換されていてもよい請求項2〜7のいずれか記載の化合物。
【請求項9】
にのみ結合しているB及びAにのみ結合しているBが、それぞれ独立に、−CH−CH−、−CO−O−、−O−CO−、−CO−NH−、−NH−CO−、−O−CH−、−CH−O−又は単結合であり、
に結合しているB及びFに結合しているBが、それぞれ独立に、−O−、−CO−O−、−O−CO−、−O−CO−O−、−CO−NH−、−NH−CO−又は単結合である請求項2〜8のいずれか記載の化合物。
【請求項10】
及びPが、それぞれ独立に、水素原子、アクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基(ただし、P及びPのうち少なくとも1つは、アクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基を表す)である請求項3〜9のいずれか記載の化合物。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか記載の化合物と、式(20)で表される化合物とを含有する組成物。
11−E11−(B11−A11−B12−G (20)
[式(20)中、A11は、それぞれ独立に、2価の芳香族炭化水素基、2価の脂環式炭化水素基又は2価の複素環基を表し、該芳香族炭化水素基、該脂環式炭化水素基及び該複素環基に含まれる水素原子は、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数1〜6のN−アルキルアミノ基、炭素数2〜12のN,N−ジアルキルアミノ基、ニトロ基、シアノ基又はスルファニル基で置換されていてもよい。
11及びB12は、それぞれ独立に、−CR1415−、−C≡C−、−CH=CH−、−CH−CH−、−O−、−S−、−C(=O)−、−C(=O)−O−、−O−C(=O)−、−O−C(=O)−O−、−C(=S)−、−C(=S)−O−、−O−C(=S)−、−CH=N−、−N=CH−、−N=N−、−C(=O)−NR16−、−NR16−C(=O)−、−OCH−、−OCF−、−NR16−、−CHO−、−CFO−、−CH=CH−C(=O)−O−、−O−C(=O)−CH=CH−又は単結合を表す。R14及びR15は、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表すか、R14及びR15が連結して炭素数4〜7のアルカンジイル基を表す。R16は、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表す。
11は、炭素数1〜12のアルカンジイル基を表し、該アルカンジイル基に含まれる水素原子は、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基又はハロゲン原子で置換されていてもよい。
11は、重合性基を表す。
Gは、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜13のアルキル基、炭素数1〜13のアルコキシ基、炭素数1〜13のフルオロアルキル基、炭素数1〜13のN−アルキルアミノ基、炭素数2〜26のN,N−ジアルキルアミノ基、シアノ基、ニトロ基であるか、重合性基を有する炭素数1〜18のアルキル基を表し、該アルキル基に含まれる水素原子は、炭素数1〜6のアルコキシ基又はハロゲン原子で置換されていてもよい。
tは、1〜5の整数を表す。tが2以上の整数である場合、複数のA11及びB11は互いに同一であっても異なっていてもよい。]
【請求項12】
さらに重合開始剤を含有する請求項11記載の組成物。
【請求項13】
重合開始剤が、アセトフェノン化合物を含有する重合開始剤である請求項12記載の組成物。
【請求項14】
請求項1〜10のいずれか記載の化合物を重合することにより得られる光学フィルム。
【請求項15】
請求項11〜13のいずれか記載の組成物を重合することにより得られる光学フィルム。
【請求項16】
波長550nmにおける位相差値(Re(550))が113〜163nmのλ/4板用である請求項14又は15記載の光学フィルム。
【請求項17】
波長550nmにおける位相差値(Re(550))が250〜300nmのλ/2板用である請求項14又は15記載の光学フィルム。
【請求項18】
請求項14〜17のいずれか記載の光学フィルム及び偏光フィルムを含む偏光板。
【請求項19】
請求項14〜17のいずれか記載の光学フィルムが、カラーフィルタ基板上に塗布された配向膜上に形成されてなるカラーフィルタ。
【請求項20】
請求項19記載のカラーフィルタを含む液晶表示装置。
【請求項21】
請求項18記載の偏光板を含む液晶パネルを備えるフラットパネル表示装置。
【請求項22】
請求項18記載の偏光板を含む有機エレクトロルミネッセンスパネルを備える有機EL表示装置。
【請求項23】
請求項1〜10のいずれか記載の化合物を含む溶液を支持基材に塗布し、乾燥させる未重合フィルムの製造方法。
【請求項24】
請求項1〜10のいずれか記載の化合物を含む溶液を、支持基材上に形成された配向膜上に塗布し、乾燥させる未重合フィルムの製造方法。
【請求項25】
請求項23又は24記載の未重合フィルムの製造方法で得られた未重合フィルムを、硬化させる光学フィルムの製造方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2011−207765(P2011−207765A)
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−58959(P2010−58959)
【出願日】平成22年3月16日(2010.3.16)
【出願人】(000002093)住友化学株式会社 (8,981)
【Fターム(参考)】