説明

化学増幅型レジスト組成物用の酸発生剤

【課題】化学増幅型レジスト組成物において、優れた解像度とライン幅ラフネスを有し、ArF液浸工程において水への溶出の少ない新規な酸発生剤、および酸発生剤の製造時に用いられる中間体および中間体物質を合成する製造方法を提供する。
【解決手段】化学式1または2で表される酸発生剤(式中、Xは炭素数1〜20のアルキル、ハロアルキル、アルキルスルホニル基であって、少なくとも1つ以上の水素がエーテル基、エステル基、カルボニル基、アセタール基、ニトリル基、シアノ基、ヒドロキシ基、カルボキシル基またはアルデヒド基で置換又は非置換されたアルキル、ハロアルキル、アルキルスルホニル基、炭素数1〜4のペルフルオロアルキル基を表し、R6は炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のアルコキシ、またはN、S、F、Oから選択されたヘテロ原子であり、mは0〜2の整数であり、A+は有機対イオンである)。


(化学式1)


(化学式2)

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は酸発生剤に関し、より詳しくは、半導体工程に用いられる化学増幅型レジスト組成物として用いられる酸発生剤として好適な塩に関する。
【背景技術】
【0002】
リソグラフィーを用いた半導体微細加工における化学増幅型レジスト組成物は酸発生剤を含み、半導体微細加工には世代が変わるにつれてより高解像度のレジストが求められている。そのため、レジスト解像度の増加と望ましい物性を有するレジストを製造するためにその間多種の酸発生剤が発明されてきた。
【0003】
化学増幅型レジストのための光酸発生剤の開発は、初期にはヨードニウム塩のような低感度のイオン性光酸発生剤を用い、それと共に非イオン性光酸発生剤に光を照射した時、トルエンスルホン酸のようなスルホン酸の誘導体が発生し、樹脂の脱保護反応を誘導するように開発された。その後、より感度の速いスルホニル塩に多くの誘導体が作られ、主にカチオン部に多くの変化を与えて様々なスルホニル塩が作られた。
【0004】
最近の益々小さくなる微細パターンのレジスト開発においては、レジストのラインエッジラフネスが最も大きい解決課題となった。さらに、ArF液浸工程で水を用いることにより、求められる水への溶出を減らす問題に当面するようになった。そのことを改善するために、酸の拡散速度と透明度を改善し、水への溶出を減らす観点からアニオン側の変形による開発が進むようになった。また、実質的に酸の流動性とレジスト組成物の物性を改善する物理的、化学的性質として、カチオン側よりはアニオン側の方がより多い影響を及ぼし得るという多数の実験結果と論文に基づき、最近では酸発生剤のアニオン部に対する発明が新たになされており、これは、酸の拡散速度を下げ、193nmのArF光に対し透過性の良い光酸発生剤の発明に焦点が合わせられている。
【0005】
よって、光酸発生剤として好適な塩のアニオンに嵩高い脂環式環、炭素数の多いアルキルタイプ、アルコキシタイプ、またはエーテルタイプを導入する試みが急速に進められている。(韓国特許出願番号10−2006−0114104、10−2007−0069049、10−2005−0107599、10−2007−0053619)。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のような問題を解決するための本発明は、化学増幅型レジスト組成物において、優れた解像度とライン幅ラフネスを有し、ArF液浸工程において水への溶出の少ない新規な酸発生剤を提供することをその目的とする。
【0007】
また、酸発生剤の製造時に用いられる中間体および中間体物質を合成する製造方法を提供することを他の目的とする。但し、本発明が果たそうとする技術的課題は以上で言及した課題に制限されず、また他の技術的課題は下記の記載によって当業者にとって明確に理解できるはずである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するために、本発明に係る一実施形態は下記化学式1で表される酸発生剤を提供する。
【化1】

(化学式1)
式中、Xは炭素数1〜20のアルキル、ハロアルキル、アルキルスルホニル基であって、少なくとも1つ以上の水素がエーテル基、エステル基、カルボニル基、アセタール基、ニトリル基、シアノ基、ヒドロキシ基、カルボキシル基またはアルデヒド基で置換又は非置換されたアルキル、ハロアルキル、アルキルスルホニル基、炭素数1〜4のペルフルオロアルキル基を表し、R6は炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のアルコキシ、またはN、S、F、Oから選択されたヘテロ原子であり、mは0〜2の整数であり、A+は有機対イオンである。
【0009】
本発明に係る他の実施形態は下記化学式2で表される酸発生剤を提供する。
【化2】

(化学式2)
式中、Xは炭素数1〜20のアルキル、ハロアルキル、アルキルスルホニル基であって、少なくとも1つ以上の水素がエーテル基、エステル基、カルボニル基、アセタール基、ニトリル基、シアノ基、ヒドロキシ基、カルボキシル基またはアルデヒド基で置換又は非置換されたアルキル、ハロアルキル、アルキルスルホニル基、炭素数1〜4のペルフルオロアルキル基を表し、R6は炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のアルコキシ、またはN、S、F、Oから選択されたヘテロ原子であり、mは0〜2の整数であり、A+は有機対イオンである。
【0010】
本発明に係る他の実施形態は酸発生剤の製造に用いる中間体および中間体を合成する製造方法を提供する。本発明に係る他の実施形態は前記酸発生剤を含む化学増幅型レジスト組成物を提供する。その他、本発明に係る実施形態の具体的な事項は以下の詳細な説明に含まれている。
【発明の効果】
【0011】
本発明の酸発生剤は、嵩高い脂環式環を有したアニオンの光酸発生剤類と既存のトリフルオロメタンスルホネート、ノナフルオロブタンスルホネートタイプのように比較的に鎖が短く、疏水性の特性を有する光酸発生剤に比べ、拡散速度や分散の面で中間の物理的特性を有しており、高解像度のレジストの実現において拡散速度と分散の程度を調節できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態についてより詳細に説明する。但し、本実施形態は例示的なものであって、これによって本発明が制限されるものではなく、本発明は請求範囲の範疇によって定義されるものである。
【0013】
本発明の実施形態に係る化学増幅型レジスト組成物用の酸発生剤は下記化学式1または化学式2で表される酸発生剤である。
【化3】

(化学式1)
【化4】

(化学式2)
式中、Xは炭素数1〜20のアルキル、ハロアルキル、アルキルスルホニル基であって、少なくとも1つ以上の水素がエーテル基、エステル基、カルボニル基、アセタール基、ニトリル基、シアノ基、ヒドロキシ基、カルボキシル基またはアルデヒド基で置換又は非置換されたアルキル、ハロアルキル、アルキルスルホニル基、炭素数1〜4のペルフルオロアルキル基を表し、R6は炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のアルコキシ、またはN、S、F、Oから選択されたヘテロ原子であり、mは0〜2の整数であり、A+は有機対イオンである。
【0014】
前記化学式1および化学式2において、Xとしては、具体的には、−CH、−(CHCH、−(CHCH、−(CHCH、−CH(CH)CH、−CH(CHCH、−CH(CH、−CHCH(CH、−CH−CH(CH−O−CHCH、−(CH−O−(CHCH、−CHCH(CHなどが挙げられる。
【0015】
好ましくは、Xにおいて、炭素数1〜30のアルカンの2価または3価残基を用いることができる。アルカンまたはシクロアルカンにおいて、−CH−は−O−に代替することができ、アルカン、シクロアルカンにおいて、1つ以上の水素原子は炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数1〜4のペルフルオロアルキル基、炭素数1〜6のヒドロキシアルキル基、炭素数1〜6のスルホニル基、炭素数1〜8のハロアルキル基である。
【0016】
前記化学式1の酸発生剤は、好ましくは、アニオン部分が下記の1−i〜1−viiiのうちから選択された1種以上のものを用いることができる。
【化5】

【0017】
前記化学式2の酸発生剤のアニオン部分は、好ましくは、下記の2−i〜2−viのうちから選択された1種以上のものを用いることができる。
【化6】

【0018】
前記化学式1または化学式2において、A+は下記の化学式3aおよび3bのカチオンからなる群から選択された1つ以上のカチオンである塩を含むことができる。
【化7】

(化学式3a)
【化8】

(化学式3b)
【0019】
前記化学式3aと3bにおいて、RとRは各々独立に炭素数1〜20のアルキル基、シクロアルキル基、アリル基、ペルフルオロアルキル基、ベンジル基、またはアリール基を表し、R、RおよびRは水素、アルキル基、シクロアルキル基、ハロゲン基、アルコキシ基、アリール基、チオフェノキシ基、チオアルコキシ基、またはアルコキシカルボニルメトキシ基を表す。
【0020】
前記化学式1または化学式2において、A+は下記の化学式4aおよび4bのカチオンからなる群から選択された1つ以上のカチオンである塩を含むことができる。
【化9】

(化学式4a)
【化10】

(化学式4b)
式中、RとRは各々独立にアルキル基、シクロアルキル基、アリル基、ペルフルオロアルキル基、ベンジル基、またはアリール基を表し、R、Rは、水素、アルキル基、シクロアルキル基、ハロゲン基、アルコキシ基、アリール基、チオフェノキシ基、チオアルコキシ基、またはアルコキシカルボニルメトキシ基を表す。
【0021】
前記化学式3a、3b、4a、4bにおいて、アルキル基の例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基などが挙げられ、アルコキシ基の例としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ヘキシルオキシ基、オクチルオキシ基などが挙げられる。環状炭化水素基の例としては、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、アダマンチル基、ビシクロヘキシル基、フェニル基、ナフチル基、フルオレニル基、ビフェニル基などが挙げられる。
【0022】
前記化学式1の酸発生剤は、下記化学式5の塩および化学式9の反応によって生成することができる。
【化11】

(化学式5)
式中、Xは炭素数1〜20のアルキル、ハロアルキル、アルキルスルホニル基であって、少なくとも1つ以上の水素がエーテル基、エステル基、カルボニル基、アセタール基、ニトリル基、シアノ基、ヒドロキシ基、カルボキシル基またはアルデヒド基で置換又は非置換されたアルキル、ハロアルキル、アルキルスルホニル基、炭素数1〜4のペルフルオロアルキル基を表し、R6は炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のアルコキシまたはN、S、F、Oから選択されたヘテロ原子であり、mは0〜2の整数であり、MはLi、Na、またはKである。
+Z
(化学式9)
式中、A+は有機対イオンであり、ZはOSOCF、OSO、OSO17、N(CF、N(C、N(C、C(CF、C(C、C(C、F、Cl、Br、I、BF、AsFまたはPFなどである。
【0023】
前記化学式5の塩は、下記化学式7のアルコール化合物および下記化学式8のアシル化合物と反応して生成することができる。
【化12】

(化学式7)
式中、MはLi、Na、またはKである。
【化13】

(化学式8)
式中、Xは炭素数1〜20のアルキル、ハロアルキル、アルキルスルホニル基であって、少なくとも1つ以上の水素がエーテル基、エステル基、カルボニル基、アセタール基、ニトリル基、シアノ基、ヒドロキシ基、カルボキシル基またはアルデヒド基で置換又は非置換されたアルキル、ハロアルキル、アルキルスルホニル基、炭素数1〜4のペルフルオロアルキル基を表し、R6は炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のアルコキシまたはN、S、F、Oから選択されたヘテロ原子であり、mは0〜2の整数である。MはLi、Na、またはKである。
【0024】
前記化学式7のアルコール化合物は、下記化学式6のエステル化合物の還元反応によって生成されてよい。
【化14】

(化学式6)
式中、Rは水素、メチル、トリフルオロメチル、トリクロロメチル、トリブロモメチル、トリヨードメチル基などである。また、MはLi、Na、またはKである。
【0025】
一方、前記化学式2の酸発生剤は、下記化学式10の塩および化学式9の反応によって生成することができる。
【化15】

(化学式10)
式中、Xは炭素数1〜20のアルキル、ハロアルキル、アルキルスルホニル基であって、少なくとも1つ以上の水素がエーテル基、エステル基、カルボニル基、アセタール基、ニトリル基、シアノ基、ヒドロキシ基、カルボキシル基またはアルデヒド基で置換又は非置換されたアルキル、ハロアルキル、アルキルスルホニル基、炭素数1〜4のペルフルオロアルキル基を表し、R6は炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のアルコキシまたはN、S、F、Oから選択されたヘテロ原子であり、mは0〜2の整数であり、MはLi、NaまたはKである。
+Z
(化学式9)
式中、A+は有機対イオンであり、ZはOSOCF、OSO、OSO17、N(CF、N(C、N(C、C(CF、C(C、C(C、F、Cl、Br、I、BF、AsFまたはPFなどである。
【0026】
前記化学式1または化学式2において、A+は化学式3aおよび3bのカチオンからなる群から選択された1つ以上のカチオンである塩を含むことができ、前記化学式3aおよび化学式3bは、好ましくは、下記の3−i〜3−xxiiのうちから選択された1種以上のものを用いることができる。
【化16】

【0027】
前記化学式4aおよび化学式4bは、好ましくは、下記の4−i〜4−xiiiのうちから選択された1種以上のものを用いることができる。
【化17】

【0028】
前記化学式1の塩の製造方法としては、0〜100℃の温度でジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタンなどを水と共に混ぜて用い、化学式5と化学式9の反応物を混ぜて反応させるステップを含む方法を用いることができる。
【0029】
化学式5の使用量は、化学式9に対し1モル〜2モル程度であってよい。得られた化学式1の塩は、固体の場合は再結晶法、あるいは得られた塩をよく溶かす溶媒と溶かせない溶媒とを混合して用いて固体化法により回収し、オイルの場合は溶媒で抽出するか濃縮して回収することができる。
【0030】
化学式5の塩の製造方法は、その一例として化学式7のアルコールと化学式8の塩化アシルとを反応させる方法を用いることができる。このような反応の方法としては、一般的に0〜100℃の温度で反応溶媒としてジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタン、アセトニトリル、トルエンなどに化学式7のアルコールと化学式8の塩化アシルを溶かした後、塩基性触媒としてトリエチルアミン、ジエチルアミン、ピリジン、ジエチルイソプロピルアミンなどを反応物化学式8に対し1モル〜2モルまで用いて反応することができ、触媒としてはN,N−ジメチルアミノピリジンを化合物に対し0.1モル〜0.5モルまで用いて製造することができる。
【0031】
化学式7のアルコールの製造方法としては、化学式6のようなエステル化合物をテトラヒドロフランとメタノール、エタノール、プロパノールなどのアルコール溶媒に溶かし、アイスバス中で水素化ホウ素ナトリウム(NaBH)を徐々に滴下する。滴下が完了すれば、60℃オイルバス中で4時間ほど撹拌した後、反応混合液を蒸留水でクエンチ(quenching)して溶媒を除去する。蒸留水で再び溶媒が除去された反応混合液を溶かした後、濃い塩酸を用いてpH値が5〜6になるまで酸性化させる。
【0032】
再び前記混合液を濃縮した後、メタノールを入れてスラリー化して濾過する。濾液はヘキサンで洗浄した後に再び濃縮し、ジエチルエーテルで結晶化した後に濾過乾燥して化学式7のようなアルコールを製造することができる。
【0033】
本発明の酸発生剤を含む化学増幅型レジスト組成物は重合体100質量部に対し1〜20質量部含むことができ、重合体の種類に制限はない。1質量部未満であると化学増幅による適切なパターンを得ることができず、20質量部を超過すると過度な酸の発生によりパターン損失が激しくて望むパターンを得ることができない。
【実施例】
【0034】
以下、本発明の実施例および比較例について述べる。但し、下記の実施例は本発明の望ましい例に過ぎず、本発明は下記の実施例によって限定されるものではない。
【0035】
[合成例1]
ジフェニルメチルフェニル(3,3−ジメチル酪酸−2,2−ジフルオロ−2−スルホ−エチル−エステル)スルホニウム塩の製造
<1>1,1−ジフルオロ2−ヒドロキシエタンスルホン酸ナトリウム塩の合成
アイスバス中でジフルオロスルホ酢酸エチルエステルナトリウム塩83gをメタノール160mlと1.2LのTHFに溶かし、水素化ホウ素ナトリウム(NaBH)44gをゆっくり滴下する。滴下が完了した後にアイスバスを除去し、昇温して60℃で約4時間撹拌する。
【0036】
反応後、反応混合液を蒸留水でクエンチ(quenching)した後に溶媒を除去する。蒸留水で再びクルードな混合反応物を溶かし、濃い塩酸でpH値が5〜6になるように酸性化する。濃縮した後、メタノールを入れてスラリー化したものを濾過して無機塩を除去し、濾液をヘキサンで2回洗浄してメタノール層を再び濃縮した後、ジエチルエーテルを用いて結晶化する。濾過後に得た白色固体を真空乾燥し、図1に示すH−NMRによってその構造を確認した。乾燥濾過後、1,1−ジフルオロ2−ヒドロキシエタンスルホン酸ナトリウム塩68.5g(収率95%)を得た。
H−NMR(DO):(ppm)4.18(t,2H)
【0037】
【化18】

【0038】
<2>3,3−ジメチル酪酸−2,2−ジフルオロ−2−スルホ−エチル−エステルナトリウム塩の合成
アイスバス中で、前記で製造した1,1−ジフルオロ−2−ヒドロキシエタンスルホン酸ナトリウム塩10gとt−ブチルアセチルクロライド7.31gをジクロロエタン150mlに溶かして0℃で撹拌する。トリエチルアミン7.57mlを0℃で徐々に滴下した後、DMAP 0.5gを入れて反応温度を常温にまで昇温させて2時間撹拌する。
【0039】
反応完了後、蒸留水30mlで2回洗浄した後に溶媒を除去し、エチルエーテルでスラリー化して濾過する。濾過後、蒸留水とエチルエーテルを用いて洗浄し真空乾燥して、H−NMRによってその構造を確認し、下記の構造式のような3,3−ジメチル酪酸−2,2−ジフルオロ−2−スルホ−エチル−エステルナトリウム塩9.92g(収率64.8%)を得た。
【0040】
【化19】

【0041】
<3>前記<2>で製造した3,3−ジメチル酪酸−2,2−ジフルオロ−2−スルホ−エチル−エステルナトリウム塩7gとジフェニルメチルフェニルスルホニウムトリフルオロメタンスルホニウム塩9.6gをジクロロメタン100ml、水100mlに溶かし、二層反応をして3時間激しく撹拌する。
【0042】
撹拌が終われば、有機層を取り、19F−NMRによって反応の進行程度を確認する。反応が完了すれば、有機層を集めて溶媒を除去し、良溶媒であるジクロロメタンと貧溶媒であるヘキサンを用いて洗浄し溶媒を除去し、減圧乾燥して、ジフェニルメチルフェニル(3,3−ジメチル酪酸−2,2−ジフルオロ−2−スルホ−エチル−エステル)スルホニウム塩12.02g(収率99.5%)を得、その構造をH−NMRによって確認した。
【0043】
【化20】

【0044】
[合成例2]
ジフェニルメチルフェニル(ヘプタン酸2,2−ジフルオロ−2−スルホエチルエステル)ナトリウム塩の製造
<1>ヘプタン酸2,2−ジフルオロ−2−スルホエチルエステルナトリウム塩の製造
[合成例1]の<1>で製造したヒドロキシメチルジフルオロメタンスルホニウムナトリウム塩10gとヘプタノイルクロライド8.07gをジクロロエタン150mlに溶かして常温で撹拌する。トリエチルアミン11.36mlを0℃で徐々に滴下した後、DMAP 0.5gを入れ、反応温度を常温にまで昇温させて2時間撹拌する。
【0045】
反応完了後、MCで抽出した後に溶媒を除去し、エチルエーテルでスラリー化して濾過する。濾過後、蒸留水とエチルエーテルを用いて洗浄し真空乾燥して、H−NMRによってその構造を確認し、下記の構造式のようなヘプタン酸2,2−ジフルオロ−2−スルホエチルエステルナトリウム塩6.84g(収率46.3%)を得た。
【0046】
【化21】

【0047】
<2>ジフェニルメチルフェニル(ヘプタン酸2,2−ジフルオロ−2−スルホエチルエステル)ナトリウム塩の製造
前記<1>で製造したヘプタン酸2,2−ジフルオロ−2−スルホエチルエステルナトリウム塩3gとジフェニルメチルフェニルスルホニウムトリフルオロメタンスルホニウム塩3.32gをジクロロメタン30ml、水30mlに溶かし、二層反応をして3時間激しく撹拌する。
【0048】
撹拌が終われば、有機層を取り、19F−NMRによって反応の進行程度を確認する。反応が完了すれば、有機層を集めて溶媒を除去し、良溶媒であるジクロロメタンと貧溶媒であるヘキサンを用いて洗浄し溶媒を除去し、減圧乾燥して、ジフェニルメチルフェニル(ヘプタン酸2,2−ジフルオロ−2−スルホエチルエステル)ナトリウム塩4.59g(収率84.7%)を得、その構造をH−NMRによって確認した。
【0049】
【化22】

【0050】
[合成例3]
ジフェニルメチルフェニル(2−エトキシカルボニル−1,1−ジフルオロ−エタンスルホン酸)ナトリウム塩
<1>2−エトキシカルボニル−1,1−ジフルオロ−エタンスルホン酸ナトリウム塩の製造
[合成例1]の<2>とは全ての反応条件を同一にするが、アルコールとの反応物としてt−ブチルアセチルクロライドの代わりにクロロギ酸エチル5.89gを用い、下記のような2−エトキシカルボニル−1,1−ジフルオロ−エタンスルホン酸ナトリウム塩8g(収率57.6%)を得、その構造をH−NMRによって確認した。
【0051】
【化23】

【0052】
<2>ジフェニルメチルフェニル(2−エトキシカルボニル−1,1−ジフルオロ−エタンスルホン酸)ナトリウム塩
[合成例1]の<3>とは全ての反応条件を同一にするが、ジフェニルメチルフェニルスルホニウムトリフルオロメタンスルホニウム塩との反応にt−ブチルアセチルオキシメチルジフルオロスルホニウムナトリウム塩の代わりに前記<1>で製造した2−エトキシカルボニル−1,1−ジフルオロ−エタンスルホン酸ナトリウム塩8gを用い、下記のようなジフェニルメチルフェニル(2−エトキシカルボニル−1,1−ジフルオロ−エタンスルホン酸)ナトリウム塩9.1g(収率95%)を得、その構造をH−NMRによって確認した。
【0053】
【化24】

【0054】
[合成例4]
ジフェニルメチルフェニル(イソ酪酸2,2−ジフルオロ−2−スルホエチルエステル)ナトリウム塩の製造
<1>イソ酪酸2,2−ジフルオロ−2−スルホエチルエステルナトリウム塩の製造
[合成例1]の<2>とは全ての反応条件を同一にするが、アルコールとの反応物としてt−ブチルアセチルクロライドの代わりにイソブチリルクロライド6.95gを用い、下記のようなイソ酪酸2,2−ジフルオロ−2−スルホエチルエステルナトリウム塩7.5g(収率82%)を得、その構造をH−NMRによって確認した。
【0055】
【化25】

【0056】
<2>ジフェニルメチルフェニル(イソ酪酸2,2−ジフルオロ−2−スルホエチルエステル)ナトリウム塩
[合成例1]の<3>とは全ての反応条件を同一にするが、ジフェニルメチルフェニルスルホニウムトリフルオロメタンスルホニウム塩との反応にt−ブチルアセチルオキシメチルジフルオロスルホニウムナトリウム塩の代わりに前記合成例4の<1>で製造したイソ酪酸2,2−ジフルオロ−2−スルホエチルエステルナトリウム塩4gを用い、下記のようなジフェニルメチルフェニル(イソ酪酸2,2−ジフルオロ−2−スルホエチルエステル)ナトリウム塩5.62g(収率98%)得、その構造をH−NMRによって確認した。
【0057】
【化26】

【0058】
[合成例5]
前記合成例1の<2>で製造した3,3−ジメチル酪酸−2,2−ジフルオロ−2−スルホ−エチル−エステルナトリウム塩5.72gとジフェニルt−ブトキシカルボニルメトキシフェニルスルホニウムトリフルオロメタンスルホニウム塩10gをジクロロメタン100ml、水100mlに溶かし、二層反応をして3時間激しく撹拌する。
【0059】
撹拌が終われば、有機層を取り、19F−NMRによって反応の進行程度を確認する。反応が完了すれば、有機層を集めて溶媒を除去し、良溶媒であるジクロロメタンと貧溶媒であるヘキサンを用いて洗浄し溶媒を除去し、減圧乾燥して、ジフェニル−t−ブトキシカルボニルメトキシフェニル3,3−ジメチル酪酸−2,2−ジフルオロ−2−スルホ−エチル−エステルナトリウム塩11.4g(94.8%)を得、その構造をH−NMRによって確認した。
【0060】
【化27】

【0061】
[合成例6]
合成例1の<2>で製造した3,3−ジメチル酪酸−2,2−ジフルオロ−2−スルホ−エチル−エステルナトリウム塩7.22gとジフェニルフルオロフェニルスルホニウムトリフルオロメタンスルホニウム塩10gをジクロロメタン100ml、水100mlに溶かし、二層反応をして3時間激しく撹拌する。
【0062】
撹拌が終われば、有機層を取り、19F−NMRによって反応の進行程度を確認する。反応が完了すれば、有機層を集めて溶媒を除去し、良溶媒であるジクロロメタンと貧溶媒であるヘキサンを用いて洗浄し溶媒を除去し、減圧乾燥して、ジフェニルフルオロフェニル3,3−ジメチル酪酸−2,2−ジフルオロ−2−スルホ−エチル−エステルナトリウム塩13.1g(94.8%)を得、その構造をH−NMRによって確認した。
【0063】
【化28】

【0064】
<樹脂合成例1>
3−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−イル−3−ヒドロキシプロピオン酸t−ブチルエステル(以下、BHPという)、1−メチルアダマンタンアクリレート、γ−ブチロラクトンメチルアクリレートを1:1:1(33質量部:33質量部:33質量部)のモル比で充填させ、重合溶媒としては1,4−ジオキサンを反応単量体総質量の3倍を用い、開始剤としてはアゾビスイソブチロニトリルを単量体総モル量を基準に4mol%の比率で用いて、65℃で16時間反応させる。
【0065】
反応後、反応溶液はn−ヘキサンで沈殿を施し、真空乾燥して下記のような樹脂を得た。その結果、約8,500の質量平均分子量を有する共重合体を得た。
【化29】

【0066】
<レジストの調製、実施例1〜3および比較例1>
[実施例1]レジストの調製
樹脂合成例1で得られた樹脂100質量部に対し、酸発生剤として合成例1で作られたジフェニルメチルフェニル(3,3−ジメチル酪酸−2,2−ジフルオロ−2−スルホ−エチル−エステル)スルホニウム塩4質量部と、塩基性添加剤としてテトラメチルアンモニウムヒドロキシド0.5質量部を、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート1,000質量部に溶解させた後、0.2μm膜フィルタで濾過してレジストを調製した。
【0067】
得られたレジスト液をスピンナーを用いて基板に塗布し、110℃で90秒間乾燥させて0.20μm厚さの被膜を形成した。形成された被膜にArFエキシマレーザステッパ(レンズ開口数:0.78)で露光した後、110℃で90秒間熱処理した。次に、2.38wt%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液で40秒間現像、洗浄、乾燥して、レジストパターンを形成した。テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液に対する現像性と形成されたレジストパターンの基板に対する接着性は良好であり、解像度は0.08μm、感度は13mJ/cmであった。
【0068】
実施例の結果から、LERの場合、現像後に形成された0.10μmライン・アンド・スペース(L/S)パターンに対しパターンの照度を観察し、比較例で得られたパターンを1にするときにLERの観点から良くなった程度を1〜5で表記した(数字が大きいほど良いLER)。感度の場合、現像後に形成された0.10μmライン・アンド・スペース(L/S)パターンを1対1の線幅に形成する露光量を最適露光量とし、この最適露光量を感度とし、この時に解像される最小パターン寸法を解像度とした。
【0069】
[実施例1〜3]
合成例1、2、3で得られたPAGを用い、前記樹脂合成例1で作られた樹脂、塩基性添加剤をプロピレングリコールメチルエーテルアセテート1,000質量部に溶解した後、0.2μm膜フィルタで濾過し、表1に表されるレジスト組成物(但し、「部」は質量基準である)を調製した後、実施例1と同様に実施してポジティブレジストパターンを形成した後に各種評価を行った。評価結果は表1に示す。
【0070】
【表1】

表1で用いたPAGの種類
【0071】
実施例1:合成例1のジフェニルメチルフェニル(3,3−ジメチル酪酸−2,2−ジフルオロ−2−スルホ−エチル−エステル)スルホニウム塩
実施例2:合成例2のジフェニルメチルフェニル(ヘプタン酸2,2−ジフルオロ−2−スルホエチルエステル)ナトリウム塩
実施例3:合成例3のジフェニルメチルフェニル(2−エトキシカルボニル−1,1−ジフルオロ−エタンスルホン酸)ナトリウム塩
比較例1:トリフェニルスルホニウムトリフレート
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】[合成例1]−1により製造された化合物のH−NMR写真である。
【図2】[合成例1]−2により製造された化合物のH−NMR写真である。
【図3】[合成例1]−3により製造された化合物のH−NMR写真である。
【図4】[合成例2]−1により製造された化合物のH−NMR写真である。
【図5】[合成例2]−2により製造された化合物のH−NMR写真である。
【図6】[合成例3]−1により製造された化合物のH−NMR写真である。
【図7】[合成例3]−2により製造された化合物のH−NMR写真である。
【図8】[合成例4]−1により製造された化合物のH−NMR写真である。
【図9】[合成例4]−2により製造された化合物のH−NMR写真である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記化学式1で表される酸発生剤。
【化1】

(化学式1)
式中、Xは炭素数1〜20のアルキル、ハロアルキル、アルキルスルホニル基であって、少なくとも1つ以上の水素がエーテル基、エステル基、カルボニル基、アセタール基、ニトリル基、シアノ基、ヒドロキシ基、カルボキシル基またはアルデヒド基で置換又は非置換されたアルキル、ハロアルキル、アルキルスルホニル基、炭素数1〜4のペルフルオロアルキル基を表し、R6は炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のアルコキシ、またはN、S、F、Oから選択されたヘテロ原子であり、mは0〜2の整数であり、A+は有機対イオンである。
【請求項2】
下記化学式2で表される酸発生剤。
【化2】

(化学式2)
式中、Xは炭素数1〜20のアルキル、ハロアルキル、アルキルスルホニル基であって、少なくとも1つ以上の水素がエーテル基、エステル基、カルボニル基、アセタール基、ニトリル基、シアノ基、ヒドロキシ基、カルボキシル基またはアルデヒド基で置換又は非置換されたアルキル、ハロアルキル、アルキルスルホニル基、炭素数1〜4のペルフルオロアルキル基を表し、R6は炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のアルコキシ、またはN、S、F、Oから選択されたヘテロ原子であり、mは0〜2の整数であり、A+は有機対イオンである。
【請求項3】
A+は、下記の化学式3aおよび3bのカチオンからなる群から選択された1つ以上のカチオンである請求項1または2に記載の酸発生剤。
【化3】

(化学式3a)
【化4】

(化学式3b)
化学式3aと3bにおいて、R1とR2は各々独立に炭素数1〜20のアルキル基、シクロアルキル基、アリル基、ペルフルオロアルキル基、ベンジル基、またはアリール基を表し、R3、R4およびR5は水素、アルキル基、シクロアルキル基、ハロゲン基、アルコキシ基、アリール基、チオフェノキシ基、チオアルコキシ基、またはアルコキシカルボニルメトキシ基を表す。
【請求項4】
A+は下記の化学式4a、4bのカチオンからなる群から選択された1つ以上のカチオンである請求項1または2に記載の酸発生剤。
【化5】

(化学式4a)
【化6】

(化学式4b)
式中、R1とR4は各々独立にアルキル基、シクロアルキル基、アリル基、ペルフルオロアルキル基、ベンジル基、またはアリール基を表し、R2、R3は水素、アルキル基、シクロアルキル基、ハロゲン基、アルコキシ基、アリール基、チオフェノキシ基、チオアルコキシ基、またはアルコキシカルボニルメトキシ基を表す。
【請求項5】
酸発生剤のアニオン部分は、下記の1−i〜1−viiiのうちから選択された1種以上である請求項1に記載の酸発生剤。
【化7】

【請求項6】
酸発生剤のアニオン部分は、下記の2−i〜2−viのうちから選択された1種以上である請求項2に記載の酸発生剤。
【化8】

【請求項7】
下記化学式5の塩および化学式9の反応によって生成してなる請求項1に記載の酸発生剤。
【化9】

(化学式5)
式中、Xは炭素数1〜20のアルキル、ハロアルキル、アルキルスルホニル基であって、少なくとも1つ以上の水素がエーテル基、エステル基、カルボニル基、アセタール基、ニトリル基、シアノ基、ヒドロキシ基、カルボキシル基またはアルデヒド基で置換又は非置換されたアルキル、ハロアルキル、アルキルスルホニル基、炭素数1〜4のペルフルオロアルキル基を表し、R6は炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のアルコキシまたはN、S、F、Oから選択されたヘテロ原子であり、mは0〜2の整数であり、MはLi、Na、またはKである。
++Z-
(化学式9)
式中、ZはOSO2CF3、OSO249、OSO2817、N(CF32、N(C252、N(C492、C(CF33、C(C253、C(C493、F、Cl、Br、I、BF4、AsF6またはPF6であり、A+は有機対イオンである。
【請求項8】
化学式5の塩として、下記化学式7のアルコール化合物および下記化学式8のアシル化合物を反応して生成されるものを用いてなる請求項7に記載の酸発生剤。
【化10】

(化学式7)
【化11】

(化学式8)
式中、Xは炭素数1〜20のアルキル、ハロアルキル、アルキルスルホニル基であって、少なくとも1つ以上の水素がエーテル基、エステル基、カルボニル基、アセタール基、ニトリル基、シアノ基、ヒドロキシ基、カルボキシル基またはアルデヒド基で置換又は非置換されたアルキル、ハロアルキル、アルキルスルホニル基、炭素数1〜4のペルフルオロアルキル基を表し、R6は炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のアルコキシまたはN、S、F、Oから選択されたヘテロ原子であり、mは0〜2の整数である。MはLi、Na、またはKである。
【請求項9】
化学式7のアルコール化合物として、下記化学式6のエステル化合物の還元反応によって生成されるものを用いてなる請求項8に記載の酸発生剤。
【化12】


(化学式6)
式中、R1は水素、メチル、トリフルオロメチル、トリクロロメチル、トリブロモメチル、トリヨードメチル基であり、MはLi、Na、またはKである。
【請求項10】
下記化学式10の塩および化学式9の反応によって生成してなる請求項2に記載の酸発生剤。
【化13】

(化学式10)
式中、Xは炭素数1〜20のアルキル、ハロアルキル、アルキルスルホニル基であって、少なくとも1つ以上の水素がエーテル基、エステル基、カルボニル基、アセタール基、ニトリル基、シアノ基、ヒドロキシ基、カルボキシル基またはアルデヒド基で置換又は非置換されたアルキル、ハロアルキル、アルキルスルホニル基、炭素数1〜4のペルフルオロアルキル基を表し、R6は炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のアルコキシまたはN、S、F、Oから選択されたヘテロ原子であり、mは0〜2の整数であり、MはLi、NaまたはKである。
++Z-
(化学式9)
式中、ZはOSO2CF3、OSO249、OSO2817、N(CF32、N(C252、N(C492、C(CF33、C(C253、C(C493、F、Cl、Br、I、BF4、AsF6またはPF6であり、A+は有機対イオンである。
【請求項11】
請求項1または2の酸発生剤を含む化学増幅型レジスト組成物。
【請求項12】
前記酸発生剤を、共重合体100質量部に対し1〜20質量部で含む請求項11に記載の化学増幅型レジスト組成物。
【請求項13】
下記化学式5の化合物。
【化14】

(化学式5)
式中、Xは炭素数1〜20のアルキル、ハロアルキル、アルキルスルホニル基であって、少なくとも1つ以上の水素がエーテル基、エステル基、カルボニル基、アセタール基、ニトリル基、シアノ基、ヒドロキシ基、カルボキシル基またはアルデヒド基で置換又は非置換されたアルキル、ハロアルキル、アルキルスルホニル基、炭素数1〜4のペルフルオロアルキル基を表し、R6は炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10のアルコキシまたはN、S、F、Oから選択されたヘテロ原子であり、mは0〜2の整数であり、MはLi、Na、またはKである。
【請求項14】
下記化学式7の化合物。
【化15】

(化学式7)
式中、MはLi、Na、またはKである。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2009−280562(P2009−280562A)
【公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−244523(P2008−244523)
【出願日】平成20年9月24日(2008.9.24)
【出願人】(502323737)コリア クンホ ペトロケミカル カンパニー リミテッド (16)
【Fターム(参考)】