説明

医療用画像処理装置及び医療用画像処理プログラム

【課題】動き解析情報に基づき補間画像を実画像間に補間することで、画像内の特定の領域の変化を正確に表示すること。
【解決手段】本発明の医療用画像処理装置は、複数のボリュームデータ及び各ボリュームデータが有する時刻情報に基づき、前記複数のボリュームデータを補間する補間ボリュームデータと当該補間ボリュームデータの時刻情報を生成する生成部と、前記複数のボリュームデータ及び前記補間ボリュームデータを可視化し表示する表示部と、を備え、前記生成部は、前記補間ボリュームデータの時刻情報と、当該時刻情報の直前のボリュームデータの時刻情報との間隔が、前記補間ボリュームデータの時刻情報と、当該時刻情報の直後のボリュームデータの時刻情報との間隔とは、異なる非等間隔となるように、前記補間ボリュームデータの時刻情報を設定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療用画像処理装置及び医療用画像処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
X線CT装置およびMRI装置等の各種画像診断機器は、被検体のボリュームデータから検査部位の断層像を生成し、モニター画面に表示して診断を行うものである。例えば、心臓や血管等の循環器系およびその他の動きのある臓器の場合、それらを構成する組織の動きを断層像により観察して、それら臓器等の機能を診断することが行なわれている。このような画像診断機器により、高解像度の画像が短時間に得られるようになったことに伴い、取得したボリュームデータから、臓器や腫瘍等の関心領域(Region of Interest)を抽出し、これらを見やすく可視化し、あるいは定量化して面積や体積を量ることにより病変部の診断に役立てている。
【0003】
従来例1として、特許文献1に開示されている医療用画像処理装置は、各フェイズの複数のボリュームデータから新たに一の画像を生成し、各フェイズ現れる組織の変化を一の画像に表示することができる。しかし、各フェイズ間を補うボリュームデータを生成しているものではない。ここで、フェイズ(Phase)とは、同一の対象を同一手法で短時間のうちに撮像した複数のボリュームデータのうちの1つのボリュームデータを指す。
【0004】
従来例2として、特許文献2に開示されている医療用画像処理装置は、各フェイズの抽出領域から構造情報(たとえば、血管の中心線)を求めて、各フェイズの異常個所を比較、検出している。そのため、少ない計算量で領域抽出を行うことができる。しかし、各フェイズ間を補うボリュームデータを生成し、各フェイズの領域抽出を行っていない。
【0005】
従来例3として、非特許文献1では、いわゆる、モーフィングにより、医療画像とは異なる通常の画像で構成される動画像のフレーム間隔(例えば、1/60秒)の中間位置で新たに画像を補間している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−35895号公報
【特許文献2】特開2007−68658号公報
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】http://www.cvalley.co.jp/ae_plugin/re_visioneffects/twixtor.html
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、従来例1及び従来例2で開示されている技術では、各フェイズ間を補うボリュームデータを生成しているものではないので、各フェイズの位置合わせの精度を高めるには別の方法を検討する必要がある。また、従来例3では、新たに画像を補間するタイミングは、動画像(たとえば、テレビ映像)のフレーム間隔(例えば、1/60秒)の中間位置に固定されており、この位置を変更することはまでは示唆されていない。
【0009】
本発明の目的は、動き解析情報に基づき補間画像を実画像間に補間することで、画像内の特定の領域の変化を正確に表示することができる医療用画像処理装置及び医療用画像処理プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、時刻情報を有する複数のボリュームデータのそれぞれを可視化する医療用画像処理装置であって、前記複数のボリュームデータ及び各ボリュームデータが有する時刻情報に基づき、前記複数のボリュームデータを補間する補間ボリュームデータと当該補間ボリュームデータの時刻情報を生成する生成部と、前記複数のボリュームデータ及び前記補間ボリュームデータを可視化し表示する表示部と、を備え、前記生成部は、前記補間ボリュームデータの時刻情報と、当該時刻情報の直前のボリュームデータの時刻情報との間隔が、前記補間ボリュームデータの時刻情報と、当該時刻情報の直後のボリュームデータの時刻情報との間隔とは、異なる非等間隔となるように、前記補間ボリュームデータの時刻情報を設定する医療用画像処理装置を提供する。
【0011】
上記医療用画像処理装置では、前記生成部は、前記複数のボリュームデータ上の対応する位置、又は対応する物体を取得することで、動き解析情報である当該対応により、前記補間ボリュームデータを生成する。
【0012】
上記医療用画像処理装置では、前記生成部は、前記対応に表れる特徴のある時刻を、前記補間ボリュームデータの時刻情報として生成する。
【0013】
上記医療用画像処理装置では、前記生成部は、当該補間ボリュームの少なくとも一部を、前記対応を非線形補間して生成する。
【0014】
上記医療用画像処理装置では、前記生成部は、2組の前記時刻情報を有する複数のボリュームデータのうち、一方の組から生成する補間ボリュームデータの時刻情報を、前記2組の前記時刻情報を有する複数のボリュームデータのうち、他方の組に含まれる一のボリュームデータの時刻情報とする。
【0015】
上記医療用画像処理装置では、前記生成部は、2組の前記時刻情報を有する複数のボリュームデータのうち、一方の組から生成する補間ボリュームデータの時刻情報を、前記2組の前記時刻情報を有する複数のボリュームデータのうち、他方の組から生成する補間ボリュームデータの時刻情報とする。
【0016】
上記医療用画像処理装置では、前記生成部は、前記補間ボリュームデータの時刻情報を、医療画像撮影装置と共に使用する外部装置から取得された時刻に基づき生成する。
【0017】
また、本発明は、医療用画像処理プログラムであって、コンピュータを、複数のボリュームデータ、及び当該複数のボリュームデータのそれぞれが有する時刻情報に基づき、前記複数のボリュームデータを補間する補間ボリュームデータと当該補間ボリュームデータの時刻情報を生成する生成手段と、前記複数のボリュームデータ及び前記補間ボリュームデータを可視化し表示する表示手段として機能させ、前記生成手段は、前記補間ボリュームデータの時刻情報と、当該時刻情報の直前のボリュームデータの時刻情報との間隔が、前記補間ボリュームデータの時刻情報と、当該時刻情報の直後のボリュームデータの時刻情報との間隔とは、異なる非等間隔となるように、前記補間ボリュームデータの時刻情報を設定する医療画像プログラムである。
【発明の効果】
【0018】
本発明に係る医療用画像処理装置及び医療用画像処理プログラムによれば、動き解析情報に基づき補間画像を実画像間に補間することで、画像内の特定の領域の変化を正確に表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本実施の形態に係る医療用画像処理装置100の構成を示すブロック図
【図2】動き解析情報生成部103の動作を概念的に説明するための示す図
【図3】補間ボリュームデータ生成部105の動作を概念的に説明するための図
【図4】画像生成部107が生成する画像を模式的に示す図
【図5】時刻tk−1と時刻tと間の任意の時刻で画像生成部107が生成する画像を模式的に示す図
【図6】心室容量の大きさの経時変化を示すモデルと画像生成部107が作成した補間画像tauxとを比較した図
【図7】画像生成部107が生成した2組の時系列に並んだ3次元画像セットを示す図
【図8】図7に示す2組みの3次元画像セットを同期させた画像のシーケンスを示す図
【図9】等間隔に複数の補間画像を実画像に補った場合の画像のシーケンスを示す図
【図10】実画像に対して一時的に複数の補間画像補い、表示した例を示す図
【図11】医療用画像処理装置100の動作処理フロー
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
【0021】
図1を参照して、本実施の形態に係る医療用画像処理装置について説明する。図1に示す医療用画像処理装置100は、ボリュームデータ生成部101と、動き解析情報生成部103と、補間ボリュームデータ生成部105と、画像生成部107と、表示処理部109と、を備える。医療用画像処理装置100には、医療用画像処理装置100で生成された画像を表示する表示部111と、医療用画像処理装置100の各部を操作するためのユーザインターフェースである操作部113と、が設けられている。
【0022】
図1に示すように、医療用画像処理装置100は、コンピュータ断層撮影装置に接続されている。コンピュータ断層撮影装置は、被検体の組織等を可視化するものである。X線源1からは同図に鎖線で示す縁部ビームを有するピラミッド状のX線ビーム束2が放射される。X線ビーム束2は、例えば患者3である被検体を透過しX線検出器4に照射される。X線源1及びX線検出器4は、本実施形態の場合にはリング状のガントリー5に互いに対向配置されている。リング状のガントリー5は、このガントリーの中心点を通るシステム軸線6に対して、同図に示されていない保持装置に回転可能(矢印a参照)に支持されている。
【0023】
患者3は、X線が透過するテーブル7上に寝ている。このテーブル7は、図示されていない支持装置によりシステム軸線6に沿って移動可能(矢印b参照)に支持されている。従って、X線源1及びX線検出器4は、システム軸線6に対して回転可能でありかつシステム軸線6に沿って患者3に対して相対的に移動可能である測定システムを構成するので、システム軸線6に関して種々の投影角及び種々の位置のもとで患者3にX線を投射する。その際に発生するX線検出器4の出力信号は、ボリュームデータ生成部101に供給され、ボリュームデータに変換される。
【0024】
シーケンス走査の場合、患者3の層毎の走査が行なわれる。その際に、X線源1及びX線検出器4はシステム軸線6を中心に患者3の周りを回転し、X線源1及びX線検出器4を含む測定システムは患者3の2次元断層を走査するために多数の投影を撮影する。その際に取得された測定値から、走査された断層を表示する断層像が再構成される。相連続する断層の走査の間に、患者3はその都度システム軸線6に沿って移動される。この過程は全ての関心断層が捕捉されるまで繰り返される。
【0025】
スパイラル走査中は、X線源1及びX線検出器4を含む測定システムはシステム軸線6を中心に回転し、テーブル7は連続的に矢印bの方向に移動する。すなわち、X線源1及びX線検出器4を含む測定システムは、患者3に対して相対的に連続的にスパイラル軌道上を、患者3の関心領域が全部捕捉されるまで移動する。本実施形態の場合、同図に示されたコンピュータ断層撮影装置により、患者3の診断範囲における多数の相連続する断層信号がボリュームデータ生成部101に供給される。
【0026】
ボリュームデータ生成部101は、コンピュータ断層撮影装置により供給された断層信号から、撮影時刻の異なる複数のボリュームデータを生成し、各ボリュームデータが生成された時刻を表す時刻情報と共に、動き解析情報生成部103及び画像生成部107へ出力する。なお、ボリュームデータ生成部101は、図示しないメモリに、撮影時刻の異なる複数のボリュームデータを保持することができる。
【0027】
ここで、本実施の形態では、ボリュームデータ生成部101は、複数のボリュームデータの各ボリュームデータが、コンピュータ断層撮影装置により撮影された時刻tに基づき、ボリュームデータを生成した時刻情報t(n=1、2、…、k−1、k、k+1…:自然数)を生成するものとする。
【0028】
以下、説明のため、ボリュームデータ生成部101では、時刻情報tk−1のボリュームデータと、時刻tk−1から所定時間経過後に撮影され、ボリュームデータ生成部101に供給された断層信号に基づき生成された時刻情報tのボリュームデータと、時刻tから所定時間経過後に撮影され、ボリュームデータ生成部101に供給された断層信号に基づき生成された時刻情報tk+1のボリュームデータを保持しているものとする。
なお、以下、説明のため、時刻情報tのボリュームデータを、ボリュームデータtと適宜省略して記載する。
【0029】
動き解析情報生成部103は、ボリュームデータ生成部101から出力されたボリュームデータのうち、ボリュームデータtk−1及びその時刻情報tk−1、並びにボリュームデータt及びその時刻情報tから、動き解析情報を生成し(図2参照)、補間ボリュームデータ生成部105に出力する。
【0030】
ここで、動き解析情報とは、複数のボリュームデータ上の対応する位置もしくは対応する物体の対応関係の情報、及び、前記位置及び物体が移動変化する過程の情報を指す。また、各ボリュームデータの画素が、時刻k−1と時刻との間の任意の時刻での位置を示す指標となる。
【0031】
図2は、動き解析情報生成部103の動作を概念的に示す図である。図2に示すように、動き解析情報生成部103は、3次元画像の情報を含むボリュームデータtk−1の各画素がどのように変位して、ボリュームデータtでの画素となっているかを、動き解析情報として生成している。
【0032】
補間ボリュームデータ生成部105は、動き解析情報生成部103から出力された動き解析情報に基づき、ボリュームデータtk−1とボリュームデータtとの間を補間する、補間ボリュームデータtauxとその時刻情報tauxとを生成し、画像生成部107に出力する。
【0033】
ここで、補間ボリュームデータとは、時刻tk−1と時刻tとの間の特定の時刻tauxにおけるボリュームデータである。つまり、補間ボリュームデータ生成部105が補間ボリュームデータtauxを生成することは、実際はコンピュータ断層撮影装置で撮像されていない時刻tauxにおいて、あたかもコンピュータ断層撮影装置により撮像して、ボリュームデータ生成部101がボリュームデータを生成したことと、同等となる。
【0034】
図3は、補間ボリュームデータ生成部105の動作を概念的に示す図である。図3に示すように、補間ボリュームデータ生成部105は、3次元画像の情報を含むボリュームデータtk−1とボリュームデータtとの間を補間する、補間ボリュームデータtauxとその時刻情報tauxとを生成する。
【0035】
ここで、本実施の形態では、図3に示すように補間ボリュームデータtauxが有する時刻情報tauxは、時刻情報tk−1と時刻情報tとの中間の時刻情報ではない。言い換えると、補間ボリュームデータの時刻情報tauxと直前のタイミングに生成されたボリュームデータtk−1の時刻情報tk−1との間隔Aと、補間ボリュームデータの時刻情報tauxと直後のタイミングに生成されたボリュームデータの時刻情報tとの間隔Bとが異なる間隔、すなわち、非等間隔となっている。この理由については、後述する。
【0036】
画像生成部107は、ボリュームデータ生成部101から出力されるボリュームデータtk−1、t、及び時刻情報tk−1、t、並びに補間ボリュームデータ生成部105から出力される補間ボリュームデータtaux、及びその時刻情報tauxを入力とする。画像生成部107は、各ボリュームデータtk−1、tから実際の3次元画像を生成する一方、補間ボリュームデータtauxから補間3次元画像を生成し、時系列に並べる。
【0037】
表示処理部109は、画像生成部107で時系列となった実画像tk−1、t及び補間画像tauxを、表示部111のディスプレイに表示するための各種処理を行う。例えば、画像生成部107で生成された3次元画像のシーケンスを生成して、表示部111で動画像として再生するための処理(再生フレームレートの設定など)を行うことができる。
【0038】
表示部111は、表示処理部109で適宜処理された時系列となった実画像tk−1、t及び補間画像tauxを表示する。表示部111は、時系列となった実画像tk−1、t及び補間画像taux以外に、各画像の時刻情報も表示する。また、必要に応じて、表示部111は、画像生成部107で生成された3次元画像のシーケンスを、表示処理部109での処理の後、動画像として再生することができる。
【0039】
操作部113は、表示部111に表示された画像を加工するための各種のインターフェースを備えており、例えば、補間画像tauxを生成するための補間パラメータ(時刻情報tauxなど)を設定する。そして、ユーザは、表示部111を見ながら、操作部113により、医療用画像処理装置100の各部を操作することができる。そのため、ユーザは、インタラクティブに補間パラメータを変更できる。すなわち、したがって、本実施の形態の医療用画像処理装置において、画像生成部107は、操作部113から指示に基づき、インタラクティブに補間画像tauxを修正することができる。
【0040】
ここで、補間パラメータとして、たとえば、(1)位置補間アルゴリズム(リニア/キュービック/スプライン)、(2)ボクセル値の補間のアルゴリズム(リニア/キュービック/スプライン)、(3)補間により生成される3D画像のピッチ(時間間隔)や数、並びに(4)4Dフィルタの方法として、平滑化、エッジ強調、最大値・最小値投影、差分、累積加算、ヒストグラムマッチング、およびそれらの組み合わせなどがある。
【0041】
図4を参照して、画像生成部107が生成する3次元画像について説明する。図4は、画像生成部107が生成した各画像を模式的に示す図である。図4に示すように、実画像tk−1と実画像tとの間で、時刻情報tauxを有する補間画像tauxが、画像生成部107によって生成される。以下、説明のためボリュームデータtk−1、tから生成された、時刻tk−1、tにおける実際の3次元画像を、それぞれ実画像tk−1と実画像tと称し、補間ボリュームデータtauxから生成された、時刻tauxにおける3次元の補間画像を、補間画像tauxと称する。
【0042】
ここで、図4に示すように、補間画像tauxの時刻情報tauxと直前のタイミングに生成された実画像tk−1の時刻情報tk−1との間隔Cと、補間画像tauxの時刻情報tauxと直後のタイミングに生成された実画像tの時刻情報tとの間隔Dとが非等間隔となっている。本実施の形態において、ボリュームデータtk−1と、時刻情報tk−1の次のタイミングで生成されるボリュームデータtとの間隔が、およそ0.1秒から数年単位である。これは、画像生成部107で生成される医療画像(実画像tk−1、実画像t、及び補間画像taux)とは異なる通常の画像で構成される動画像(たとえば、テレビなどの映像)のフレーム間隔(例えば、1/60秒)と比べて非常に大きいことに起因する。
【0043】
つまり、本実施の形態では、実画像tk−1、と実画像tとの間の間隔(C+D)が、例えば年単位であって、実画像tk−1と実画像tとの間で発生している被検体である患者3の関心領域の経年変化を観察するのに、その中間位置での補間画像では十分ではないからである。そのため、補間画像tauxの時刻情報tauxと直前のタイミングに生成された実画像tk−1の時刻情報tk−1との間隔Cと、補間画像tauxの時刻情報tauxと直後のタイミングに生成された実画像tの時刻情報tとの間隔Dとが非等間隔とし、実画像tk−1、と実画像tとの間で被検体である患者3の検査部位(関心領域)の経年変化を中間位置とは異なる、実画像tk−1、と実画像tとの間の様々な位置で補間画像を生成することを可能としている。また、撮影に要する放射線量を最小にする目的で、関心の最も高い時刻では撮影の時間間隔を密にし、それ以外では疎に撮影することが行われている。また、心電図など被検体のリアルタイム情報を取得する別途の機器で指定されるタイミングで撮影することもある。これらによって撮影間隔が非等間隔となりうる。リアルタイム情報には他には例えば、造影剤の注入のタイミングもある。
【0044】
上述のように、本実施の形態では、補間画像tauxの時刻情報tauxと直前のタイミングに生成された実画像tk−1の時刻情報tk−1との間隔Cと、補間画像tauxの時刻情報tauxと直後のタイミングに生成された実画像tの時刻情報tとの間隔Dとが、非等間隔であるが、これに限らない。実画像tk−1と実画像tとの間で発生している被検体である患者3の関心領域の経時変化を観察するのに適したタイミングであれば、補間画像tauxの時刻情報tauxと直前のタイミングに生成された実画像tk−1の時刻情報tk−1との間隔Cと、補間画像tauxの時刻情報tauxと直後のタイミングに生成された実画像tの時刻情報tとの間隔Dとが、等間隔に設定されてもよい。すわなち、実画像tk−1と実画像tとの間で発生している被検体である患者3の検査部位(関心領域)の経時変化を観察するのに適したタイミングであれば、時刻情報tk−1と時刻情報tk−1との間の任意の時刻で画像生成部107が補間画像tauxを生成しても良い。言い換えると、本実施の形態において、ボリュームデータtauxの時刻tauxは、たとえば、被検体(患者3)の検査部位(関心領域)の変化が現れると予測される時間に依存して、適宜設定することができる。これにより、本実施の形態では、X線の線量を削減し、被検体である患者3への影響を極力抑えることができる。
【0045】
(任意の時刻の補間画像)
図5は、時刻tk−1と時刻tk−1との任意の時刻で画像生成部107が補間画像tauxを生成する一例を模式的に示す図である。図5に示すように、画像生成部107は、実画像tk−1を生成した時刻0.0secと、実画像tを生成した時刻情報1.5secとの間の任意の時刻情報1.0secの補間画像tauxを生成する。そのため、実画像を生成した時刻の間の任意の時刻で補間画像を生成することができ、実画像tk−1、と実画像tとの間で発生している患者3の診断範囲の経時変化を観察することができる。
【0046】
(補間画像とモデルとの比較)
図6は、心室容量の大きさの経時変化を示すモデルと画像生成部107が作成した補間画像tauxとを比較した図である。上述のように、時刻情報tk−1と時刻情報tk−1との間の時刻であれば、任意の時刻で画像生成部107が補間画像tauxを生成することが可能なので、たとえば図6に示すように、心室容量の大きさの経時変化を示すモデルの最大容量を示す時刻で、画像生成部107が補間画像tauxを作成し、心室容量の大きさの経時変化を示すモデルと補間画像tauxにあらわれる心室の大きさとを比較することができる。
【0047】
心室容量の大きさの経時変化を示すモデルは、図6に示すように線形的に変化するものではないので、2つの実画像tk−1、t間の中間位置では、心室容量は最大とならない、したがって、本実施の形態では、モデル上、心室容量が最大となる特徴を有する時刻で、実画像tk−1、tから補間画像tauxを生成する。図6に示すように、モデル上、心室容量が最大となる時刻はt=0.78secである。したがって、画像生成部107は、時刻情報tauxをモデル上、心室容量が最大となる時刻はt=0.78secとし、補間画像tauxを生成する。
【0048】
上述のように、観察対象となる被検体(患者3)の検査部位(関心領域)の特徴が現れると推定される時刻を補間画像の時刻情報とすることで、画像生成部107は、観察対象となる被検体(患者3)の検査部位(関心領域)の特徴を画像として生成し、表示部111が可視化することができる。
【0049】
なお、心室容量の大きさの経時変化を示すモデルから、観察対象となる被検体(患者3)の検査部位(関心領域)の特徴が現れると推定しているが、観察対象となる被検体(患者3)の検査部位(関心領域)の特徴を推定する手段は当該モデルだけに限らない。例えば、被検体である患者3に対して造影剤などが注入された外的要因が発生した時刻を、画像上に特徴が現れる時刻であると推定することも可能できる。そのため、補間画像tauxを作成し、実画像tk−1、t、及び補間画像tauxの一連の画像の変化から、被検体(患者3)の検査部位(関心領域)の外的要因による変化を観察することができる。また、時刻情報tauxモデルのみならず外部機器からの入力によって定めることが出来る。これは心電図など被検体のリアルタイム情報を実画像の取得と同時に行い、これを参照することによって求めることが出来る。例えば、心電図上の波形の特徴的な時刻や、造影剤の注入を行ったタイミングなどが考えられる。
【0050】
(異なる画像セットの同期)
また、画像生成部107は、同一の被検体から同一の検査部位を対象として、異なるモードで動作するコンピュータ断層撮影装置又は異なるコンピュータ断層撮影装置により供給された複数のボリュームデータから、時系列の複数の3次元画像セットを生成し、複数の3次元画像セットから正確に同期した画像のシーケンスを生成することができる。図7は、画像生成部107が生成した2組の時系列に並んだ3次元画像セットを示す。また、図8は、図7に示す2組みの3次元画像セットを同期させた画像のシーケンスを示す図である。
【0051】
図7に示す3次元画像セットBでは、第1の時刻情報tk−1(=0.2sec)を有する第1実画像tk−1、及び第2の時刻情報t(=1.7sec)を有する第2実画像t、並びに、第1実画像tk−1及び第2実画像tから生成され、時刻情報taux2を有する第2補間画像taux2が時系列に並んでいる。また、図7に示す3次元画像セットAでは、第3の時刻情報tk−1(=0.0sec)を有する第3実画像tk−1、及び第4の時刻情報t(=1.5sec)を有する第4実画像t、並びに第3実画像tk−1及び第4実画像tから生成され、時刻情報taux1を有する第1補間画像taux1が時系列に並んでいる。
【0052】
そして、図8に示すように、画像生成部107は、各画像の保持する時刻情報に基づき、3次元画像セットBの第2補間画像taux2を有する時刻情報taux2を、3次元画像セットAに時間的に同期させて、新たな画像のシーケンスを生成する。
【0053】
したがって、本実施の形態では、画像生成部107は、同一の被検体から同一の検査部位を対象として、異なるモードで動作するコンピュータ断層撮影装置又は異なるコンピュータ断層撮影装置により供給された複数のボリュームデータから、時系列の複数の3次元画像セットを生成することができる。そして、表示処理部109は、複数の3次元画像セットから正確に時間的に同期した画像のシーケンスを生成することができる。
【0054】
また、本実施の形態では、画像生成部107は、図8に示す3次元画像のシーケンスを用いれば、観察対象部位(心臓)のマルチフェイズデータでの同一フェイズ間のずれの補正も可能となる。また、本実施の形態では、画像生成部107は、図8に示す3次元画像のシーケンスを用いれば、「コンピュータ断層撮影装置から取得した検査の画像取得時間情報」と「表示処理部109で生成される再生フレームレート」を元に、表示部111で正確な実時間で動画再生することができる。
【0055】
さらに、本実施の形態では、画像生成部107は、図7に示す一方の3次元画像セットBにだけ存在する特定の取得時刻(例えば、t=1.7)の実画像tに合わせて、他方の3次元画像セットAの第3実画像tk−1及び第4実画像tから新たな補間画像を作成することにより、より正確な3次元画像間の比較を可能にする。
【0056】
図9に、画像生成部107が時間的に等間隔に複数の補間画像を実画像に補った場合の画像のシーケンスを示す。また、画像生成部107は、図9に示すように、同一の被検体から同一の検査部位を対象として、撮影間隔の異なるコンピュータ断層撮影装置により供給された複数のボリュームデータt(=0.00sec)、t(=0.17sec)、t(=0.30sec)から生成された複数の実画像t、t、tのうち実画像t、tに対して、時間的に等間隔に補う、時刻情報t(=0.10sec)を有する補間画像taux4、及び時刻情報t5(=0.20sec)を有する補間画像taux5を生成することができる。そのため、本実施の形態では、時間的に等間隔でない実画像に対して、補間画像を等時間間隔に生成するので、表示部111が表示する医療用画像の表示や解析の質・能力を高めることができる。
【0057】
図10に、実画像に対して一時的に複数の補間画像補い、表示部111に表示した例を示す。画像生成部107は、図10に示すように、表示部111に3次元画像のシーケンスを表示している時のみ、一時的に、画像生成部107が複数の補間画像temp1から補間画像temp3を生成し、各フレームごとに、レンダリング後に複数の補間画像temp1から補間画像temp3を破棄することで、メモリの使用量を削減でき、本実施の形態の医療用画像処理装置100への負荷を軽減することができる。
【0058】
次に、図11を参照して、本実施の形態に係る医療用画像処理装置100の動作処理フローを説明する。図11は、医療用画像処理装置100の動作処理フローである。
【0059】
まず、ステップST1で、ボリュームデータ生成部101は、コンピュータ断層撮影装置により供給された断層信号から、撮影時刻の異なる複数のボリュームデータ、及び各ボリュームデータの時刻情報tを生成する。そして、ステップST2へ遷移する。
【0060】
次に、ステップST2で、動き解析情報生成部103は、ボリュームデータ生成部101から出力されたボリュームデータのうち、ボリュームデータtk−1及びその時刻情報tk−1、並びにボリュームデータt及びその時刻情報tから、動き解析情報を生成する。そして、ステップST3へ遷移する。
【0061】
次に、ステップST3で、補間ボリュームデータ生成部105は、動き解析情報生成部103から出力された動き解析情報に基づき、ボリュームデータtk−1とボリュームデータtとの間を補間する、補間ボリュームデータtauxとその時刻情報tauxとを生成する。そして、ステップST4へ遷移する。
【0062】
次に、ステップST4で、画像生成部107は、各ボリュームデータtk−1、tから実際の3次元画像を生成する一方、補間ボリュームデータtauxから補間3次元画像を生成し、時系列に並べる。そして、ステップST5へ遷移する。
【0063】
次に、ステップST5で、表示処理部109は、画像生成部107で時系列となった実画像tk−1、t及び補間画像tauxを、表示部111のディスプレイに表示するための各種処理を行う。そして、ステップST6へ遷移する。
【0064】
最後に、ステップST6で、表示部111は、表示処理部109で適宜処理された時系列となった実画像tk−1、t及び補間画像tauxを表示する。そして、動作処理が終了する。
【0065】
以上、本実施の形態に係る医療用画像処理装置100によれば、動き解析情報に基づき補間画像を実画像間に補間することで、画像内の特定の領域の変化を正確に表示することができる。したがって、本実施の形態に係る医療用画像処理装置100によれば、被検体である患者3の検査部位(関心領域)の観察を精度良く行うことができる。
【0066】
例えば、医療用画像処理装置100により、動き解析情報に基づき補間画像を実画像間に補間すれば、従来のレンダリング法でシネ再生するだけでも、心機能の不全等を良好に観察できる。また、医療用画像処理装置100により、動き解析情報に基づき補間画像を実画像間に補間すれば、心臓マルチフェイズデータのような短い時間間隔のものだけでなく、病変の経年変化を観察するような長い時間間隔のデータにも応用できる。
【0067】
さらに、医療用画像処理装置100により、動き解析情報に基づき補間画像を実画像間に補間すれば、ストレイン解析、パフュージョン解析、心機能解析などで、再現性のある全自動化された定量化により、従来よりも安価に正確で結果を誰もが得られる。さらに、また、医療用画像処理装置100により、動き解析情報に基づき補間画像を実画像間に補間すれば、セグメンテーションにより隣接する関心領域(臓器)を設定し、動き解析情報により複数の臓器の動きが同一の部分を推定、臓器間癒着の可能性あり、として表示部111に表示することができる。
【0068】
また、本実施の形態に係る医療用画像処理装置100によれば、動き解析情報に基づき補間画像を実画像間に補間すれば、表示部111のノイズ軽減、ノイズのばらつき調整が可能である。
【0069】
例えば、医療用画像処理装置100が生成した動き解析情報によって、実画像及び補間画像の対応画素を特定することにより、本来の詳細な画像情報を失うことなくノイズを軽減できる。また、医療用画像処理装置100により、CTマルチフェイズ検査において、X線照射量の多いフェイズと少ないフェイズが混在しても、X線照射量の少ないフェイズについては、前後のフェイズの画素値を利用することで、良好な補間画像を得られる。
【0070】
さらに、医療用画像処理装置100により、動き解析情報に基づき補間画像を実画像間に補間すれば、重要なフェイズのみX線照射量を多くして実画像を生成し、それ以外のフェイズについては、補間画像を生成することで、患者3のX線の被ばく量を低減することができる。
【0071】
なお、本実施の形態に係る医療用画像処理装置100では、図1に示すコンピュータ断層撮影装置により、患者3の診断範囲における多数の相連続する断層信号がボリュームデータ生成部101に供給されているが、これに限らない。ボリュームデータ生成部101に供給される信号は、コンピュータ断層撮影装置以外に、たとえば、MRI装置(Magnetic Resonance Imaging)といった、被検体のボリュームデータから検査部位の断層像を生成し、モニター画面に表示して診断を行う装置からの断層信号も含まれる。
【0072】
なお、本実施の形態において、ボリュームデータtの時刻tは、ボリュームデータtk−1から所定時間経過した後の時刻であるが、この所定時間は任意の時間であり、たとえば、被検体(患者3)の検査部位(関心領域)の変化が現れると予測される時間に依存して、適宜設定することができる。
【0073】
なお、本実施の形態において、表示処理部109が、画像生成部107で時系列となった実画像tk−1、t及び補間画像tauxを、表示部111のディスプレイに表示するための各種処理を行う際、以下のような処理が表示部111で可能なように設定されても良い。つまり、(1)動き解析、マスク・パス等の編集、補間画像の生成は、時間・場所・処理装置に関して別々に行え、(2)動き解析情報と、マスク・パス等の編集状態(ワークスペース)を、別のファイルとして保存し、後で組み合わせて補間画像を生成する、(3)動き解析情報と、マスク・パス・レンダリングの情報を含む画像ファイルを、後で組み合わせて補間(増量)画像を生成する、(4)補間画像の生成やジオメトリ情報の伝播の機能があるワークステーション上に、動き解析情報の有無を表示し、ユーザに動き解析が完了したことを即時に知らせる、(5)異なる精度、アルゴリズム、による複数の動き解析情報のマネージメント(削除・コピー・移動)ができる。
【0074】
なお、本実施の形態では、ボリュームデータを生成した時刻情報を、コンピュータ断層撮影装置により供給された時刻に基づき、生成しているが、これに限らない。
【0075】
なお、本実施の形態の説明に用いた各機能ブロック(図1参照)は、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。特に、実画像及び補間画像を生成する計算処理は、GPU(Graphic Processing Unit)により行うことができる。GPUは、汎用のCPU(Central Processing Unit)と比較して画像処理に特化した設計なされている演算処理装置で、通常のCPUとは別個にコンピュータに搭載される。
【0076】
なお、本実施の形態では、心臓の観察に用いる例を示したが、これに限らない。例えば、腫瘍組織の経時変化の観察、血流灌流の観察などに用いることも出来る。
【産業上の利用可能性】
【0077】
本発明に係る医療用画像処理装置及び医療用画像処理プログラムは、動き解析情報に基づき補間画像を実画像間に補間することで、画像内の特定の領域の変化を正確に表示するという効果を有し、医療用画像処理装置等として有用である。
【符号の説明】
【0078】
100 医療用画像処理装置
101 ボリュームデータ生成部
103 動き解析情報生成部
105 補間ボリュームデータ生成部
107 画像生成部
109 表示処理部
111 表示部
113 操作部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
時刻情報を有する複数のボリュームデータのそれぞれを可視化する医療用画像処理装置であって、
前記複数のボリュームデータ及び各ボリュームデータが有する時刻情報に基づき、前記複数のボリュームデータを補間する補間ボリュームデータと当該補間ボリュームデータの時刻情報を生成する生成部と、
前記複数のボリュームデータ及び前記補間ボリュームデータを可視化し表示する表示部と、を備え、
前記生成部は、
前記補間ボリュームデータの時刻情報と、当該時刻情報の直前のボリュームデータの時刻情報との間隔が、前記補間ボリュームデータの時刻情報と、当該時刻情報の直後のボリュームデータの時刻情報との間隔とは、異なる非等間隔となるように、前記補間ボリュームデータの時刻情報を設定することを特徴とする医療用画像処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の医療用画像処理装置であって、
前記生成部は、
前記複数のボリュームデータ上の対応する位置、又は対応する物体を取得することで、動き解析情報である当該対応により、前記補間ボリュームデータを生成することを特徴とする医療用画像処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の医療用画像処理装置であって、
前記生成部は、
前記対応に表れる特徴のある時刻を、前記補間ボリュームデータの時刻情報として生成することを特徴とする医療用画像処理装置。
【請求項4】
請求項2に記載の医療用画像処理装置であって、
前記生成部は、
当該補間ボリュームの少なくとも一部を、前記対応を非線形補間して生成することを特徴とする医療用画像処理装置。
【請求項5】
請求項1に記載の医療用画像処理装置であって、
前記生成部は、
2組の前記時刻情報を有する複数のボリュームデータのうち、一方の組から生成する補間ボリュームデータの時刻情報を、
前記2組の前記時刻情報を有する複数のボリュームデータのうち、他方の組に含まれる一のボリュームデータの時刻情報とする医療用画像処理装置。
【請求項6】
請求項1に記載の医療用画像処理装置であって、
前記生成部は、
2組の前記時刻情報を有する複数のボリュームデータのうち、一方の組から生成する補間ボリュームデータの時刻情報を、
前記2組の前記時刻情報を有する複数のボリュームデータのうち、他方の組から生成する補間ボリュームデータの時刻情報とする医療用画像処理装置。
【請求項7】
請求項1に記載の医療用画像処理装置であって、
前記生成部は、前記補間ボリュームデータの時刻情報を、医療画像撮影装置と共に使用する外部装置から取得された時刻に基づき生成することを特徴とする医療用画像処理装置。
【請求項8】
医療用画像処理プログラムであって、
コンピュータを、
複数のボリュームデータ、及び当該複数のボリュームデータのそれぞれが有する時刻情報に基づき、前記複数のボリュームデータを補間する補間ボリュームデータと当該補間ボリュームデータの時刻情報を生成する生成手段と、
前記複数のボリュームデータ及び前記補間ボリュームデータを可視化し表示する表示手段として機能させ、
前記生成手段は、前記補間ボリュームデータの時刻情報と、当該時刻情報の直前のボリュームデータの時刻情報との間隔が、前記補間ボリュームデータの時刻情報と、当該時刻情報の直後のボリュームデータの時刻情報との間隔とは、異なる非等間隔となるように、前記補間ボリュームデータの時刻情報を設定することを特徴とする医療用画像処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−67279(P2011−67279A)
【公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−219458(P2009−219458)
【出願日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【出願人】(500109320)ザイオソフト株式会社 (59)
【Fターム(参考)】