説明

半導体集積回路、検査装置および半導体集積回路の検査方法

【課題】 検査手順を指定することを可能としつつ、検査時にモニタ可能な情報量を増大させる。
【解決手段】 バス111上を流れるデータを取り込む情報取り込みレジスタ103をバス111に接続するとともに、情報取り込みレジスタ103に取り込まれたデータを無線で送信する無線通信回路102を情報取り込みレジスタ103に接続し、バス111上を流れるデータが情報取り込みレジスタ103に取り込まれると、無線通信回路102は、情報取り込みレジスタ103に取り込まれたデータをアンテナ101を介して外部に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は半導体集積回路、検査装置および半導体集積回路の検査方法に関し、特に、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)の検査方法に適用して好適なものである。
【背景技術】
【0002】
従来の半導体集積回路の検査方法では、JTAG(Joint Test Action Group)テストポートを用いることにより、回路基板上に装着されたICチップを試験する方法がある。このJTAG標準は、IEEE1149.1、“IEEE標準テストアクセスポート及び境界−スキャンアーキテクチャー”によって定義されている。このJTAGテストポートは、内部のレジスタや入出力バスの情報を外部に出力する機能を有している。
【0003】
また、例えば、特許文献1には、回路や基板に駆動電力を供給することなく検査を行えるようにするため、集積回路に検査回路を組み込み、検査装置の給電・送受信アンテナから放出される電磁波を受電受信部で受け取り、検査回路の駆動電力を生成する方法が開示されている。また、検査装置からの検査制御手順も同様に非接触で受け取り、制御ロジックは受け取った制御手順に従ってアナログSW、D/A回路、A/D回路、を制御して検査用配線を介した回路の検査を行い、検査結果をエンコーダおよび送信部を介して検査装置に送信することもできる。
【特許文献1】特開2003−57300号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、JTAGテストポートでは、10Mbps程度のシリアル通信にて情報のやり取りが行われる。このため、JTAG標準では、多ビット処理されているCPUに接続されているレジスタやバスの情報をモニタするには十分な情報量を扱うことができないという問題があった。
また、ASICの内部バスの信号をモニタするために、内部バスの信号をICパッケージ外に出力するためのピンを設けると、パッケージサイズが増大するという問題があった。さらに、内部バスの信号にノイズが付加され、誤動作する可能性があるという問題もあった。
【0005】
また、特許文献1に開示された方法では、外部より検査手順を受信して回路の状態を検査し、その検査結果を外部に送信するものであり、予め定められた手順以外の検査ができないという問題があった。
そこで、本発明の目的は、検査手順を指定することを可能としつつ、検査時にモニタ可能な情報量を増大させることが可能な半導体集積回路、検査装置および半導体集積回路の検査方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、本発明の一態様に係る半導体集積回路によれば、回路機能部と、前記回路機能部に接続されたバスと、前記バス上を流れるデータを取り込む情報取り込みレジスタと、前記情報取り込みレジスタに取り込まれたデータを無線で送信する無線通信回路とを備えることを特徴とする。
これにより、バス上に流れるデータを情報取り込みレジスタに取り込んでから、無線で外部に送信することができる。このため、大量の情報をリアルタイムでモニタすることが可能となり、CPUを含む複数の機能を有する回路が集積されたASICの機能試験を行うことが可能となるとともに、ASICの内部バスの信号をICパッケージ外に出力するためのピンを設ける必要がなくなり、パッケージサイズの増大を抑えることができる。
【0007】
また、本発明の一態様に係る半導体集積回路によれば、CPUと、前記CPUの内部レジスタに格納されているデータを取り込む情報取り込みレジスタと、前記情報取り込みレジスタに取り込まれたデータを無線で送信する無線通信回路とを備えることを特徴とする。
これにより、CPUの内部データを情報取り込みレジスタに取り込ませることが可能となり、CPUの内部データをモニタすることができる。
【0008】
また、本発明の一態様に係る半導体集積回路によれば、回路機能部と、前記回路機能部に設けられたデータラッチ部と、前記データラッチ部にラッチされたデータを取り込む情報取り込みレジスタと、前記情報取り込みレジスタに取り込まれたとデータを無線で送信する無線通信回路とを備えることを特徴とする。
これにより、特定の回路機能部のデータを情報取り込みレジスタに直接取り込ませることが可能となり、特定の回路機能部の動作を継続してモニタすることができる。
【0009】
また、本発明の一態様に係る半導体集積回路によれば、前記無線通信回路は、前記情報取り込みレジスタにデータの取り込みを指示する制御情報を受信する制御情報受信部を備えることを特徴とする。
これにより、モニタするデータを外部から指定することで、指定されたデータのみを情報取り込みレジスタに取り込ませることが可能となり、CPUを含む複数の機能を有する回路が集積されたASICの機能試験を効率よく行うことが可能となる。
【0010】
また、本発明の一態様に係る半導体集積回路によれば、前記無線通信回路にて行われる無線通信に付随する付加情報を有線で伝送する有線通信部をさらに備えることを特徴とする。
これにより、情報取り込みレジスタに取り込まれたデータを無線で外部に送信することを可能としつつ、無線通信時における認証情報を有線にて送ることができる。このため、無線通信時におけるセキュリティを確保しつつ、大量の情報をリアルタイムでモニタすることが可能となる。
【0011】
また、本発明の一態様に係る検査装置によれば、半導体集積回路と通信を行う無線通信部と、前記無線通信部にて受信された前記半導体集積回路のバス上を流れるデータまたは内部レジスタに格納されているデータに基づいて、前記半導体集積回路の検査を行う検査部とを備えることを特徴とする。
これにより、半導体集積回路のバス上を流れるデータまたは内部レジスタに格納されているデータを無線で検査装置に取り込むことが可能となり、CPUを含む複数の機能を有する回路が集積されたASICの機能試験を行うことが可能となる。
【0012】
また、本発明の一態様に係る半導体集積回路の検査方法によれば、情報取り込みレジスタにデータの取り込みを指示する制御情報を送信するステップと、前記制御情報に基づいて、半導体集積回路のバス上を流れるデータを前記情報取り込みレジスタに取り込ませるステップと、前記情報取り込みレジスタに取り込まれたデータを無線で送信させるステップとを備えることを特徴とする。
【0013】
これにより、指定したデータを情報取り込みレジスタに取り込ませてから、無線で外部に送信させることができる。このため、大量の情報をリアルタイムで効率よくモニタすることが可能となり、CPUを含む複数の機能を有する回路が集積されたASICの機能試験を行うことが可能となるとともに、ASICの内部バスの信号をICパッケージ外に出力するためのピンを設ける必要がなくなり、パッケージサイズの増大を抑えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態に係る半導体集積回路およびその検査方法について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る半導体集積回路の概略構成を示すブロック図である。
図1において、CPU104、メモリ105、ロジック回路106、108、制御回路107およびバッファ回路109は、バス111を介して互いに接続されている。そして、バス111には、バス111上を流れるデータを取り込む情報取り込みレジスタ103が接続され、情報取り込みレジスタ103には、情報取り込みレジスタ103に取り込まれたデータを無線で送信する無線通信回路102が接続されている。ここで、無線通信回路102には、電波の送受信を行うアンテナ101が設けられている。また、バッファ回路109には、外部インターフェース110が設けられている。
【0015】
なお、CPU104、メモリ105、ロジック回路106、108、制御回路107およびバッファ回路109は、ASICにおける回路機能部の構成要素とすることができる。また、CPU104、メモリ105、ロジック回路106、108、制御回路107、バッファ回路109、アンテナ101、無線通信回路102および情報取り込みレジスタ103は、同一の半導体チップ上に搭載することができる。
【0016】
そして、バス111上を流れるデータが情報取り込みレジスタ103に取り込まれると、無線通信回路102は、情報取り込みレジスタ103に取り込まれたデータを、アンテナ101を介して外部に送信する。なお、情報取り込みレジスタ103へのデータの取り込みや、無線通信回路102からのデータの吐き出しについては、JTAGの手法を踏襲することができる。
【0017】
これにより、バス111上を流れる大量のデータをリアルタイムでモニタすることが可能となり、CPU104を含む複数の機能を有する回路が集積されたASICの機能試験を行うことが可能となるとともに、ASICの内部バス111の信号をICパッケージ外に出力するためのピンを設ける必要がなくなり、パッケージサイズの増大を抑えることができる。
【0018】
また、バス111上を流れるデータを無線で送信することにより、データライン上をプロービングする必要がなくなる。このため、プローブの寄生容量に起因して波形が歪み、半導体集積回路が動作不良を起こすことを防止することができ、半導体集積回路の検査を安定して行うことができる。
なお、無線通信回路102は、情報取り込みレジスタ103にデータの取り込みを指示する制御情報を受信し、指定されたデータのみを外部に送信するようにしてもよい。例えば、ユーザは、“ロジック回路106にアクセスしたデータ”などのように無線通信回路102に出力されるデータを選択し、情報取り込みレジスタ103は、バス111上のデータをデコードして選択されたデータのみを取り出せるようにしてもよい。
【0019】
また、無線通信回路102は、UWB(Ultra Wide Band)などの広帯域近距離無線通信を行うことができ、情報の伝送速度は数百Mbps程度を確保することができる。このため、ASICの内部バス111上を流れる高速なデータをリアルタイムでモニタすることができる。
図2は、図1の無線通信回路102の概略構成を示すブロック図である。
【0020】
図2において、無線通信回路102にてデータの受信が行われる場合、送受信切り替え回路201は、アンテナ101との接続をアンプ202側に切り替える。そして、アンテナ101を介して受信された受信信号はアンプ202にて増幅された後、バンドパスフィルタ203にて不要帯域の妨害波が除去され同期回路204に入力される。そして、同期回路204では受信信号パケット内のプリアンブルを検出し、復調に必要な同期タイミングやクロックをPLL回路206と協調し生成する。そして、復調回路205は、受信信号を受けて同期回路204やPLL回路206の出力を使い、受信データの復調を行う。ロジック回路207は、復調された受信データにタイミングを合わせてクロック信号を発生させ、情報取り込みレジスタ103へ出力することにより、情報取り込みレジスタ103にデータの取り込みを行わせることができる。
【0021】
一方、無線通信回路102にてデータの送信が行われる場合、送受信切り替え回路201は、アンテナ101との接続をアンプ211側に切り替える。そして、並直変換回路208は、情報取り込みレジスタ103から出力された並列データを直列データに変換し、変調回路209に出力する。そして、変調回路209は、PLL回路206で生成された搬送周波数を並直変換回路208から受け取ったデータで変調する。そして、バンドパスフィルタ210およびアンプ211を介して変調信号をアンテナ101に送り、アンテナ101を介して外部に送信する。
【0022】
ここで、無線通信回路102に双方向通信機能を持たせることにより、CPU104へのコマンドなどの入力も無線で行うことができる。また、外部から無線経由でメモリ105にプログラムを書き込むことで、メモリ105に書き込まれたプログラムをCPU104に実行させることができる。
図3は、本発明の第2実施形態に係る半導体集積回路の検査装置350の概略構成を示すブロック図である。
【0023】
図3において、回路基板331にはASIC332が搭載されている。なお、ASIC332には、図1のアンテナ101、無線通信回路102および情報取り込みレジスタ103を内蔵している。
そして、検査装置350はASIC332内のデータをモニタする場合、ASIC332から送信されたデータをアンテナ300にて受信する。そして、アンテナ300を介して受信された受信信号はアンプ302にて増幅された後、バンドパスフィルタ303にて不要帯域の妨害波が除去され同期回路304に入力される。そして、同期回路304では受信信号内のプリアンブルを検出し、復調に必要な同期タイミングやクロックをPLL回路306と協調し生成する。復調回路305は、受信信号を受けて同期回路304やPLL回路306の出力を使い、受信信号の復調を行った後、直並変換回路308に復調データを出力する。そして、直並変換回路308は、直並変換したデータを処理回路321に出力する。また、ロジック回路307は、復調回路305にて復調された受信データにタイミングを合わせてクロック信号を発生させ、処理回路321に出力する。そして、処理回路321は、直並変換されたデータを直並変換回路308から受け取ると、ロジック回路307から出力されたタイミングに合わせて表示部322にリアルタイムで表示させることができる。
【0024】
図4は、本発明の第3実施形態に係る半導体集積回路の検査装置450の概略構成を示すブロック図である。
図4において、回路基板431にはASIC432が搭載されている。なお、ASIC432には、図1のアンテナ101、無線通信回路102および情報取り込みレジスタ103を内蔵している。
【0025】
そして、検査装置450はASIC432の外部制御を行う場合、送受信切り替え回路401は、アンテナ400との接続をアンプ411側に切り替える。そして、操作部423にてデータの取り込み指示が行われると、処理回路421は、データの取り込みを指示する制御情報を生成し、ロジック回路407に伝送する。そして、ロジック回路407は、処理回路421から制御情報を受け取ると、無線伝送のためのパケットを生成し、変調回路409に出力する。変調回路409は、PLL回路406で生成された搬送周波数にてロジック回路407から受け取ったデータを変調する。そして、バンドパスフィルタ410およびアンプ411を介して変調信号をアンテナ400に送り、アンテナ400を介して外部に送信する。
【0026】
一方、検査装置450はASIC432内のデータをモニタする場合、ASIC432から送信された信号をアンテナ400にて受信する。そして、アンテナ400を介して受信された受信信号はアンプ402にて増幅された後、バンドパスフィルタ403にて不要帯域の妨害波が除去され同期回路404に入力される。そして、同期回路404では受信信号内のプリアンブルを検出し、復調に必要な同期タイミングやクロックをPLL回路406と協調し生成する。復調回路405は、受信信号を受けて同期回路404やPLL回路406の出力を使い、受信データの復調を行った後、直並変換回路408に出力する。そして、直並変換回路408は、直並変換されたデータを処理回路421に出力する。また、ロジック回路407は、復調回路405にて復調された受信データにタイミングを合わせてクロック信号を発生させ、処理回路421に出力する。そして、処理回路421は、直並変換されたデータを直並変換回路408から受け取ると、ロジック回路407から出力されたタイミングに合わせて表示部422にリアルタイムで表示させることができる。
【0027】
なお、上述した半導体集積回路の検査方法は、半導体集積回路の製造が正常に行われたかを確認するために使用してもよいし、半導体集積回路の品質検査に使用してもよい。あるいは、半導体集積回路の開発時において、ASICを構成する各回路機能部が正しく設計されているかを確認するために使用することもできる。
また、上述した実施形態では、回路基板に搭載されたASICの検査方法について説明したが、ASICを筐体内に収容してからASICの検査を行うようにしてもよい。
【0028】
図5は、本発明の第4実施形態に係る半導体集積回路の概略構成を示すブロック図である。
図5において、CPU504、メモリ505、ロジック回路506、508、制御回路507およびバッファ回路509は、バス511を介して互いに接続されている。そして、CPU504は、CPU504の内部レジスタに格納されているデータを取り込む情報取り込みレジスタ503が接続され、情報取り込みレジスタ503には、情報取り込みレジスタ503に取り込まれたデータを無線で送信する無線通信回路502が接続されている。ここで、無線通信回路502には、電波の送受信を行うアンテナ501が設けられている。また、バッファ回路509には、外部インターフェース510が設けられている。
【0029】
そして、CPU504の内部レジスタに格納されているデータが情報取り込みレジスタ503に取り込まれると、無線通信回路502は、情報取り込みレジスタ503に取り込まれたデータを、アンテナ501を介して外部に送信する。
これにより、CPU504の内部データ(命令キャシュなど)を情報取り込みレジスタ503に取り込ませることが可能となり、CPU504の内部データをモニタすることが可能となる。このため、バス511からアクセスできないデータについてもモニタすることが可能となり、検査精度を向上させることができる。
【0030】
図6は、本発明の第5実施形態に係る半導体集積回路の概略構成を示すブロック図である。
図6において、CPU604、ロジック回路606、608、制御回路607およびバッファ回路609は、バス611を介して互いに接続されている。また、メモリ605には、メモリ605に格納されるデータをラッチするデータラッチ回路612が設けられ、データラッチ回路612はバス611に接続されている。そして、データラッチ回路612には、データラッチ回路612にラッチされたデータを取り込む情報取り込みレジスタ603が接続され、情報取り込みレジスタ603には、情報取り込みレジスタ603に取り込まれたデータを無線で送信する無線通信回路602が接続されている。ここで、無線通信回路602には、電波の送受信を行うアンテナ601が設けられている。また、バッファ回路609には、外部インターフェース610が設けられている。
【0031】
そして、データラッチ回路612にラッチされたデータが情報取り込みレジスタ603に取り込まれると、無線通信回路602は、情報取り込みレジスタ603に取り込まれたデータを、アンテナ601を介して外部に送信する。
これにより、メモリ605に格納されたデータを情報取り込みレジスタ603に直接取り込ませることが可能となり、メモリ605の動作を継続してモニタすることができる。
【0032】
図7は、本発明の第6実施形態に係る半導体集積回路の概略構成を示すブロック図である。
図7において、CPU704、メモリ705、ロジック回路706、708、制御回路707およびバッファ回路709は、バス711を介して互いに接続されている。そして、バス711には、バス711上を流れるデータを取り込む情報取り込みレジスタ703が接続され、情報取り込みレジスタ703には、情報取り込みレジスタ703に取り込まれたデータを無線で送信する無線通信回路702が接続されている。ここで、無線通信回路702には、電波の送受信を行うアンテナ701が設けられている。また、バッファ回路709には、外部インターフェース710が設けられている。また、無線通信回路702は、有線712を介して外部インターフェース710に接続されている。ここで、無線通信回路702には、無線通信回路702にて行われる無線通信に付随する付加情報を有線で伝送することができる。なお、付加情報としては、例えば、暗号鍵や認証情報などを挙げることができる。
【0033】
そして、半導体集積回路の検査を行う場合、例えば、有線712を介して暗号鍵を無線通信回路702に送出することができる。そして、無線通信回路702は、バス711上を流れるデータが情報取り込みレジスタ703に取り込まれると、情報取り込みレジスタ703に取り込まれたデータを暗号鍵を使って暗号化し、アンテナ701を介して外部に送信する。
【0034】
これにより、暗号鍵を有線712にて無線通信回路702に送出することが可能となり、暗号鍵が他人に読み取られることを防止することができる。このため、無線通信時におけるセキュリティを確保しつつ、大量の情報をリアルタイムでモニタすることが可能となる。
なお、上述した実施形態では、半導体集積回路にアンテナを1個だけ設ける方法について説明したが、半導体集積回路にアンテナを2個設け、送受信が同時に行えるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の第1実施形態に係る半導体集積回路の構成を示すブロック図。
【図2】図1の無線通信回路102の概略構成を示すブロック図。
【図3】第2実施形態に係る半導体集積回路の検査装置の構成を示すブロック図。
【図4】第3実施形態に係る半導体集積回路の検査装置の構成を示すブロック図。
【図5】本発明の第4実施形態に係る半導体集積回路の構成を示すブロック図。
【図6】本発明の第5実施形態に係る半導体集積回路の構成を示すブロック図。
【図7】本発明の第6実施形態に係る半導体集積回路の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
【0036】
101、300、501、601、701 アンテナ、102、502、602、702 無線通信回路、103、503、603、703 情報取り込みレジスタ、104、504、604、704 CPU、105、505、605、705 メモリ、106、108、207、307、407、506、508、606、608、706、708 ロジック回路、107、507、607、707 制御回路、109、509、609、709 バッファ回路、110、510、610、710 インターフェース、111、511、611、711 バス、201、401 送受信切り替え回路、202、211、302、402、411 アンプ、203、210、303、403、410 バンドパスフィルタ、204、304、404 同期回路、205、305、405 復調回路、206、306、406 PLL回路、208 並直変換回路、209、409 変調回路、308、408 直並変換回路、331、431 回路基板、332、432 ASIC、321、421 処理回路、322、422 表示部、350、450 検査装置、423 操作部、612 データラッチ回路、712 有線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回路機能部と、
前記回路機能部に接続されたバスと、
前記バス上を流れるデータを取り込む情報取り込みレジスタと、
前記情報取り込みレジスタに取り込まれたデータを無線で送信する無線通信回路とを備えることを特徴とする半導体集積回路。
【請求項2】
CPUと、
前記CPUの内部レジスタに格納されているデータを取り込む情報取り込みレジスタと、
前記情報取り込みレジスタに取り込まれたデータを無線で送信する無線通信回路とを備えることを特徴とする半導体集積回路。
【請求項3】
回路機能部と、
前記回路機能部に設けられたデータラッチ部と、
前記データラッチ部にラッチされたデータを取り込む情報取り込みレジスタと、
前記情報取り込みレジスタに取り込まれたとデータを無線で送信する無線通信回路とを備えることを特徴とする半導体集積回路。
【請求項4】
前記無線通信回路は、前記情報取り込みレジスタにデータの取り込みを指示する制御情報を受信する制御情報受信部を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の半導体集積回路。
【請求項5】
前記無線通信回路にて行われる無線通信に付随する付加情報を有線で伝送する有線通信部をさらに備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の半導体集積回路。
【請求項6】
半導体集積回路と通信を行う無線通信部と、
前記無線通信部にて受信された前記半導体集積回路のバス上を流れるデータまたは内部レジスタに格納されているデータに基づいて、前記半導体集積回路の検査を行う検査部とを備えることを特徴とする検査装置。
【請求項7】
情報取り込みレジスタにデータの取り込みを指示する制御情報を送信するステップと、 前記制御情報に基づいて、半導体集積回路のバス上を流れるデータを前記情報取り込みレジスタに取り込ませるステップと、
前記情報取り込みレジスタに取り込まれたデータを無線で送信させるステップとを備えることを特徴とする半導体集積回路の検査方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−29800(P2006−29800A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−204579(P2004−204579)
【出願日】平成16年7月12日(2004.7.12)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】