説明

単結晶基板の切断装置、および単結晶基板の切断方法

【課題】切断面に割れや欠けを生じさせること無く単結晶基板を切断可能であり、かつ、切断時に単結晶基板に強いダメージが加わることが無い単結晶基板の切断装置、単結晶基板の切断方法を提供する。
【解決手段】カッティングライン25の加工幅t1よりも外側領域まで、レーザ光源装置12からレーザー光線LRを照射する。このレーザー光線LRの照射幅t2は、カッティングライン25の加工幅t1よりも広くなるように設定する。即ち、レーザー光線LRは、カッティングライン25のエッジを越えて、半導体チップ20の形成領域の端部まで細長く照射する。この照射によって単結晶が多結晶化または非晶質化した改質領域Snを形成し、そこをブレード11で切断する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、単結晶基板の切断装置、および単結晶基板の切断方法に関し、詳しくは、単結晶基板の切断面を損傷させることなく切断する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えばシリコン単結晶ウェーハなどの単結晶基板に多数の半導体回路を形成した後、個々のチップに切り分けるダイシングを行う際には、ブレード(回転刃)を用いて切断を行っていた。
しかしながら、単結晶基板は強い物理的な応力が加わると結晶の劈開面に沿って劈開しやすいという特性がある。このため、ブレードなどで切断を行うと単結晶基板の厚み方向に沿って切断部分に強い応力が加わり、切断部分に割れや欠けが生じやすいという課題があった。
【0003】
このため、ブレードを用いたダイシングに代えて、カッティングラインに沿って単結晶基板にレーザー光線を照射して蒸発させ(アブレーション)ダイシングを行う方法が知られている。
例えば、特許文献1には、レーザー光線の焦点位置をダイシングラインの表層側にして照射し、更にレーザー光線の焦点位置を切断領域に対応する半導体ウェーハの内部に設定し、レーザー光線を照射して、半導体ウェーハを個々のチップに分割する半導体装置の製造方法が記載されている。
また、例えば、特許文献2には、切断予定ラインに予め凹部を形成し、この凹部に沿ってレーザービームを照射して切断する半導体基板の切断方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第2825753号公報
【特許文献2】特開2008−166445号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1や特許文献2に代表される、レーザー光線のエネルギーによって単結晶基板の一部を蒸発、分解させて切断する方法では、単結晶基板を完全に切断可能な程度の高エネルギーのレーザー光線を照射することになるため、単結晶基板の切断面のダメージが大きすぎるという課題があった。また、こうした高エネルギーのレーザー光線を照射可能な高出力レーザー光源も必要となり、切断装置が大型化、高コスト化してしまうという課題もある。
【0006】
本発明にかかるいくつかの態様は、上記事情に鑑みてなされたものであり、切断面に割れや欠けを生じさせること無く単結晶基板を切断可能であり、かつ、切断時に単結晶基板に強いダメージが加わることが無い単結晶基板の切断装置、単結晶基板の切断方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のいくつかの態様は次のような単結晶基板の切断装置、および単結晶基板の切断方法を提供した。
すなわち、本発明の単結晶基板の切断装置は、単結晶基板を所定のカッティングラインに沿って切断する単結晶基板の切断装置であって、前記カッティングラインに沿って電磁波または粒子線を照射し、前記単結晶基板の一部を多結晶化または非晶質化させる照射線源と、前記カッティングラインに沿って、前記単結晶基板を切断するブレードと、を少なくとも備えたことを特徴とする。
【0008】
前記照射線源はレーザー光源であればよい。
また、このレーザー光源は、パルスレーザー光源であればよい。
【0009】
本発明の単結晶基板の切断方法は、単結晶基板を所定のカッティングラインに沿って切断する単結晶基板の切断方法であって、前記カッティングラインに沿って電磁波または粒子線を照射し、前記単結晶基板の一部を多結晶化または非晶質化させる多結晶化工程と、前記カッティングラインに沿ってブレードを移動させ、前記単結晶基板を切断する切断工程と、を少なくとも備えたことを特徴とする。
【0010】
前記電磁波または粒子線は、少なくとも前記カッティングラインの外側領域に照射されればよい。
前記電磁波または粒子線は、前記カッティングラインの両側端にそれぞれ沿うように2本同時に照射されればよい。
【0011】
前記電磁波または粒子線は、前記単結晶基板の表面から所定の深さまでをアブレーションによって除去すればよい。
前記電磁波または粒子線は、前記カッティングラインに沿って間欠的に照射されればよい。
【0012】
前記電磁波はレーザー光線であればよい。
前記単結晶基板はシリコン単結晶ウェーハであればよい。
【発明の効果】
【0013】
本発明の単結晶基板の切断装置、および切断方法によれば、単結晶基板の多結晶化工程と平行して、または、多結晶化工程の完了後に、多結晶化、または非晶質化されたカッティングラインに沿って、ブレードの回転によって単結晶基板を切断する。この時、カッティングラインの外側、即ちカッティングラインの加工幅よりも広い幅で単結晶基板多結晶化、または非晶質化されているので、ブレードの回転によって比較的強い応力が単結晶基板に加わっても、カッティングラインの両側端に劈開などによる割れや欠けが生じることを効果的に防止することができる。よって、エッジ部分の割れや欠けの発生を防止した半導体チップを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の切断装置を示す模式図である。
【図2】単結晶基板を示す平面図である。
【図3】本発明の切断方法を示す模式図である。
【図4】多結晶化工程における改質領域の形成の様子を示す断面図である。
【図5】他の実施形態の多結晶化工程における改質領域の形成の様子を示す断面図である。
【図6】他の実施形態における切断方法を示す模式図である。
【図7】他の実施形態における切断方法を示す模式図である。
【図8】他の実施形態における切断方法を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して、本発明に係る単結晶基板の切断装置の一実施形態について説明する。なお、本実施形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。また、以下の説明で用いる図面は、本発明の特徴をわかりやすくするために、便宜上、要部となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
【0016】
図1は、本発明の単結晶基板の切断装置の一例を示す全体構成図である。
本発明の切断装置10は、円形の回転刃であるブレード(ダイシングブレード)11と、照射線源12と、被切断物である単結晶基板Wを載置するステージ13と、冷却液供給ユニット14を備えている。
ブレード11は、例えば周縁部に微細なダイヤモンド粒子が散在され、全体がステンレス鋼などから形成されている。こうしたブレード11はモータ15によって回転駆動される。
【0017】
照射線源12は、電磁波または粒子線を単結晶基板Wの一面に向けて照射させるものであり、電磁波としては、例えばレーザー光線、X線、ガンマ線などが挙げられる。また、粒子線としては、イオン化された原子や分子など、電子線、陽子線、中性子線などの粒子からなる粒子ビームが挙げられる。このうち、レーザー光線は、小型の光源装置によって比較的容易、かつ安価に得られるので、以下の実施形態における照射線源12としてはレーザ光源装置を用いる。
【0018】
ステージ13は、ブレード11やレーザ光源装置(照射線源)12に対して、切断方向に沿って移動する。なお、本実施形態ではステージ13を移動可能に構成しているが、ブレード11やレーザ光源装置12を移動可能にした構成であっても良い。以下の説明においては、ステージ13に載置された単結晶基板Wと、ブレード11およびレーザ光源装置12とは、互いに相対移動するものとする。
【0019】
冷却液供給ユニット14は、切断時のブレード11と単結晶基板Wとの摩擦による発熱を抑制するために冷却液を切断部分に供給するものである。こうした冷却液は、例えば純水が好ましく用いられる。
【0020】
被切断物である単結晶基板Wは、例えば一面(表面)に多数の集積回路を形成したシリコン単結晶ウェーハであればよい。
図2(a)に示すように、単結晶基板Wの一面Waは、切断中心線Cに沿って、個々の集積回路が形成された領域ごとに切断(Dicing)され、多数の半導体チップ20が1枚の単結晶基板Wから形成される(切り出される)。この時、図2(b)に示すように、ブレード11の厚みに相当する分だけ加工しろとして切断屑となり除去される。
【0021】
こうした切断中心線Cを中心とした幅t1の細長い領域である加工しろに相当する部分を、以下の説明においてカッティングライン25と称する。このカッティングラインという表現は、切断を行う際に予め設定する予定線を示すとともに、実際に切断が行われた後の領域(ダイシングストリート)も含む。
また、半導体チップ20という表現は、カッティングライン25に沿って実際に切断されて切り出されたものを示す以外に、これから切断を行うのに伴って形成される(区画される)予定の、個々の半導体チップの形成領域も含むものとする。
【0022】
次に、上述した本発明の切断装置の作用、および本発明の切断方法について説明する。
図3(a)は、本発明の切断方法を示す模式図である。本発明による単結晶基板Wの切断(ダイシング)にあたっては、まず、単結晶基板Wに対して加工幅t1の細長いカッティングライン(切断予定線)25を設定する。このカッティングライン25は、互いに隣接する半導体チップ20の形成領域のどうしの中間に設定された切断中心線C(図2参照)を中心として、ブレード11の厚みを勘案して設定すればよい。
【0023】
次に、このカッティングライン25の加工幅t1よりも外側領域まで、レーザ光源装置12からレーザー光線LRを照射する。このレーザー光線LRの照射幅t2は、カッティングライン25の加工幅t1よりも広くなるように設定される。即ち、レーザー光線LRは、カッティングライン25のエッジを越えて、半導体チップ20の形成領域の端部まで細長く照射される。
【0024】
図4に示すように、単結晶基板Wにレーザー光線LRが照射されると、レーザー光線のエネルギーによって単結晶領域Spに歪が生じ、結晶構造が多結晶化、または非晶質化した改質領域Snが形成される(多結晶化工程)。
【0025】
単結晶基板Wの単結晶領域Spは、原子が所定の方位に沿って整然と配列しているので、機械的な切断などの応力が加わると、特定の結晶面に沿って割れる劈開が生じやすい。一方、結晶構造を多結晶化、または非晶質化させた改質領域Snでは、原子がランダムに乱れて配列しているので特定の結晶面が存在せず、従って劈開が生じることが無い。
【0026】
なお、この多結晶化工程においては、レーザー光線LRの単結晶基板Wの一面に対する照射角度(入射角度)は、単結晶基板Wが劈開しやすい方向、即ち劈開面に沿って照射し、単結晶基板Wの劈開面に沿った方向を特に多結晶化、または非晶質化するのも好ましい。
【0027】
再び図3(a)を参照して、こうした単結晶基板Wの多結晶化工程と平行して、または、多結晶化工程の完了後に、改質領域Snが形成されたカッティングライン25に沿って、ブレード11の回転によって単結晶基板10を切断(ダイシング)する(切断工程)。この時、カッティングライン25の外側、即ちカッティングライン25の加工幅t1よりも広い幅t2の改質領域Snが形成されているので、ブレード11の回転によって比較的強い応力が単結晶基板Wに加わっても、カッティングライン25の両側端25a,25bに劈開などによる割れや欠けが生じることを効果的に防止することができる。
【0028】
このようにして切り出された(ダイシングされた)半導体チップ20は、その周囲が幅Δt((t2−t1)/2)の改質領域Snが形成された状態となる。こうした半導体チップ20のエッジ部分を、多結晶構造や非晶質構造からなる改質領域Snとすることによって、半導体チップ20のエッジ部分の割れや欠けの発生を防止することができる。
なお、個々の半導体チップ20の周縁部に形成される改質領域Snの幅Δtは、半導体チップ20の回路配線に影響を与えない程度の幅に設定される。このため、多結晶化工程におけるレーザー光線LRの照射幅t2は、切断後の半導体チップ20に残る改質領域Snが半導体チップ20の回路配線にかからない程度に設定すればよい。
【0029】
なお、上述した実施形態においては、図4に示すように、単結晶基板Wの一面側から他面側までの厚み全体を改質領域Snとしているが、これ以外にも、例えば図5に示すように、単結晶基板Wの一面側から所定の深さD1までを改質領域Snとし、それよりも他面側は単結晶領域Spとして残すことも好ましい。このような、単結晶基板Wの厚みのうち所定の深さD1までを改質領域Snとする場合には、レーザ光源装置12から照射されるレーザー光LRの強度や焦点を適宜設定することによって実現できる。
【0030】
図6は、本発明の切断方法の別な実施形態を示す模式図である。
この実施形態では、単結晶基板Wの多結晶化工程において、カッティングライン25の両側端25a,25bにそれぞれ沿うように、2本のレーザー光線LR1,LR2を同時に照射するものである。このため、この実施形態における切断装置は、2つのレーザ光源装置12a,12bを備えている。
【0031】
そして、多結晶化工程において、カッティングライン25の一方の端部25aに向けて、レーザ光源装置12aからレーザー光線LR1を照射する。また、カッティングライン25の他方の端部25bに向けて、レーザ光源装置12bからレーザー光線LR2を照射する。これによって、カッティングライン25の両側端部分が、幅t3でそれぞれ改質(多結晶化、または非晶質化)され、改質領域Sn1,Sn2が形成される。こうした改質領域Sn1,Sn2も、それぞれカッティングライン25の外側、即ちカッティングライン25の加工幅t1よりも外側まで形成される。
【0032】
これによって、切断工程において、ブレード11の回転によって比較的強い応力が単結晶基板Wに加わっても、多結晶化、または非晶質化された改質領域Sn1,Sn2によって、カッティングライン25の両側端25a,25bに、劈開などによる割れや欠けが生じることを効果的に防止することができ、エッジ部分に割れや欠けのない半導体チップ20を得ることができる。
【0033】
なお、この実施形態においては、複数本のレーザー光線を照射させるために、2つのレーザ光源装置12a,12bを設けているが、これ以外にも、例えば1つのレーザ光源装置から照射された1本のレーザー光線を、プリズムやハーフミラーなどの光学分光装置を用いて、複数本のレーザー光線に分割してから単結晶基板に向けて照射するような構成であっても良い。
【0034】
図7は、本発明の切断方法の更に別な実施形態を示す模式図である。
図7(a)に示すように、この実施形態における多結晶化工程では、カッティングライン25の加工幅t1よりも広い照射幅t2のパルスレーザー光線LRpで、単結晶基板Wのカッティングライン25に沿って、間欠的に改質領域Sn3,Sn3…を形成する。このため、この実施形態におけるレーザ光源装置は、パルスレーザー光源装置17を用いる。
【0035】
そして、カッティングライン25の外側領域まで、レーザ光源装置17からパルスレーザー光線LRpを照射する。これによって、結晶構造が多結晶化、または非晶質化したスポット状の改質領域Sn3,Sn3…が、カッティングライン25の外側、即ちカッティングライン25の加工幅t1よりも外側まで形成される。
【0036】
これによって、切断工程において、ブレード11の回転によって比較的強い応力が単結晶基板Wに加わっても、多結晶化、または非晶質化された改質領域Sn3,Sn3…によって、カッティングライン25の両側端25a,25bに、劈開などによる割れや欠けが生じることを効果的に防止することができる。図7(b)に示すように、こうして得られた半導体チップ20は、その周縁部分に間欠的に改質領域Sn3,Sn3…が残り、半導体チップ20のエッジ部分の割れや欠けの発生を防止することができる。
【0037】
図8は、本発明の切断方法の更に別な実施形態である、単結晶基板の厚み方向に沿った断面図である。
この実施形態では、図8(a)に示すように、複層、例えば2層の単結晶基板WSを用いて、カッティングライン25を設定する。2層の単結晶基板WSを構成する第一層31は、例えばシリコン単結晶から構成されれば良い。また、この第一層31に重ねて形成される第二層32は、例えば、シリコン酸化膜(SiO)、アモルファスシリコン、石英ガラスなどの薄膜であればよい。
【0038】
そして、図8(b)に示すように、多結晶化工程ではレーザ光源装置12から比較的強度の強いレーザー光線LRsを照射し、カッティングライン25の幅t1よりも広い幅t2の範囲で、第二層32をアブレーション(蒸発、侵食による分解)によって除去する。この時、単結晶構造の第一層31の表面(露呈部分)に、幅t2の範囲で多結晶化、または非晶質化した改質領域Sn4を形成することが好ましい。
【0039】
これによって、ブレードによる切断工程においては第一層31だけを切断する形となり、シリコン酸化膜(SiO)、アモルファスシリコン、石英ガラスなど、割れや欠けが生じやすい第二層32にブレードの応力が加わることが無い。このため、切り出した多層膜の半導体チップのエッジ部分の割れや欠けの発生を効果的に防止することができる。
【符号の説明】
【0040】
10…切断装置(単結晶基板の切断装置)、11…ブレード(ダイシングブレード)、12…レーザ光源装置(照射線源)、25…カッティングライン、W…単結晶基板。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
単結晶基板を所定のカッティングラインに沿って切断する単結晶基板の切断装置であって、
前記カッティングラインに沿って電磁波または粒子線を照射し、前記単結晶基板の一部を多結晶化または非晶質化させる照射線源と、
前記カッティングラインに沿って、前記単結晶基板を切断するブレードと、
を少なくとも備えたことを特徴とする単結晶基板の切断装置。
【請求項2】
前記照射線源はレーザー光源であることを特徴とする請求項1記載の単結晶基板の切断装置。
【請求項3】
前記レーザー光源は、パルスレーザー光源であることを特徴とする請求項2記載の単結晶基板の切断装置。
【請求項4】
単結晶基板を所定のカッティングラインに沿って切断する単結晶基板の切断方法であって、
前記カッティングラインに沿って電磁波または粒子線を照射し、前記単結晶基板の一部を多結晶化または非晶質化させる多結晶化工程と、
前記カッティングラインに沿ってブレードを移動させ、前記単結晶基板を切断する切断工程と、
を少なくとも備えたことを特徴とする単結晶基板の切断方法。
【請求項5】
前記電磁波または粒子線は、少なくとも前記カッティングラインの外側領域に照射されることを特徴とする請求項4記載の単結晶基板の切断方法。
【請求項6】
前記電磁波または粒子線は、前記カッティングラインの両側端にそれぞれ沿うように2本同時に照射されることを特徴とする請求項4または5記載の単結晶基板の切断方法。
【請求項7】
前記電磁波または粒子線は、前記単結晶基板の表面から所定の深さまでをアブレーションによって除去することを特徴とする請求項4ないし6いずれか1項記載の単結晶基板の切断方法。
【請求項8】
前記電磁波または粒子線は、前記カッティングラインに沿って間欠的に照射されることを特徴とする請求項4ないし7いずれか1項記載の単結晶基板の切断方法。
【請求項9】
前記電磁波はレーザー光線であることを特徴とする請求項4ないし8いずれか1項記載の単結晶基板の切断方法。
【請求項10】
前記単結晶基板はシリコン単結晶ウェーハであることを特徴とする請求項4ないし9いずれか1項記載の単結晶基板の切断方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−210915(P2011−210915A)
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−76619(P2010−76619)
【出願日】平成22年3月30日(2010.3.30)
【出願人】(000002037)新電元工業株式会社 (776)
【Fターム(参考)】