印刷制御システム
【課題】印字途中で用紙不足が発生する場合、ユーザがプレビュー上で意図した印刷結果となるかどうかを迅速に確認することができる印刷制御システムを提供することを目的とする。
【解決手段】プリンタの用紙残量を取得する用紙残量取得手段と、印刷イメージのサイズを取得するサイズ取得手段と、取得された上記用紙残量と上記印刷イメージのサイズとを比較し、印刷できない部分を判定する判定手段と、上記判定手段による判定結果に基づいて、印刷できる部分と印刷できない部分とを区別して表示する表示手段とを有する印刷制御システムである。
【解決手段】プリンタの用紙残量を取得する用紙残量取得手段と、印刷イメージのサイズを取得するサイズ取得手段と、取得された上記用紙残量と上記印刷イメージのサイズとを比較し、印刷できない部分を判定する判定手段と、上記判定手段による判定結果に基づいて、印刷できる部分と印刷できない部分とを区別して表示する表示手段とを有する印刷制御システムである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタに装着されているロール紙残量と、印刷イメージサイズとを比較して、プレビュー画面上で、印刷不可領域を表示する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
印刷を行う上で、印刷の失敗を防ぐために、プレビューの機能は重要である。特に、大判プリンタでは、大きな用紙に印刷するので、用紙、インク、時間など、失敗時のコストが高いので、正確なプレビューによる失敗防止は、非常に効果的である。
【0003】
これまで、多くのプリンタドライバでは、今から印刷しようとする画像の見栄えを確認するためにプレビューする手段は多く提案されている。
【0004】
また、アプリケーションにおいて、さらに多機能なプレビューも提案され、たとえば、プリンタに設定されているロール紙残量を検出する手段が提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平4−080077号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来、ロール紙に印刷し、この印字途中で用紙不足が発生する場合、プレビュー上でユーザに印字途中で用紙不足が発生する情報を伝えることができない。このために、ユーザは、プリンタに装着されているロール紙の残量に関係なく、印刷を開始し、途中まで印刷した印刷物の用紙やインクを無駄にするという問題がある。
【0007】
また、プリンタに装着されているロール紙残量を、プリンタから取得することができたとしても、印刷前に、プリンタから取得したロール紙残量と、印刷イメージのサイズとを、ユーザ自身が比較する必要がある。したがって、プレビュー画面を見ただけでは、どこまで印刷できるのかを正確に確認することができないという問題がある。
【0008】
また、プリンタから取得するロール紙残量において、プリンタにロール紙を設置したときに、ロール紙残量の値が決まる。印刷したサイズを減算することによって、ロール紙残量値を導く用紙残量簡易算出方法では、印刷を繰り返すと、フィード量の誤差によって、ロール紙残量を正確に取得することができないという問題がある。
【0009】
また、ロール紙残量を簡易取得方法によって取得し、比較した結果、印刷できるかどうかが微妙な判定である場合に、ロール紙残量を詳細に取得する方法が知られていないという問題がある。
【0010】
本発明は、印字途中で用紙不足が発生する場合、ユーザがプレビュー上で意図した印刷結果となるかどうかを迅速に確認することができる印刷制御システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、プリンタの用紙残量を取得する用紙残量取得手段と、印刷イメージのサイズを取得するサイズ取得手段と、取得された上記用紙残量と上記印刷イメージのサイズとを比較し、印刷できない部分を判定する判定手段と、上記判定手段による判定結果に基づいて、印刷できる部分と印刷できない部分とを区別して表示する表示手段とを有する印刷制御システムである。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、印字途中で用紙不足が発生する場合、ユーザがプレビュー上で意図した印刷結果となるかどうかを迅速に確認することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施例1である印刷制御システムPS1を示す構成図である。
【図2】プリンタドライバのロール紙プレビュー表示ダイアログ301の図である。
【図3】印字途中でロール紙残量が足りなくなる状態を示す図である。
【図4】1ページの印刷データにおいて、ロール紙に印刷した場合を示す図である。
【図5】ロール紙プレビュー表示の主要な動作を示すフローチャートである。
【図6】印刷できるかどうか微妙なプレビュー表示結果の場合の動作図である。
【図7】別の方法で詳細ロール紙残量を再度確認するフローチャートである。
【図8】確認メッセージを示す図である。
【図9】警告メッセージを示す図である。
【図10】3ページデータの印刷で、印字途中にロール紙が不足する図である。
【図11】実施例2で、複数ページで、ロール紙残量を示すフローチャートである。
【図12】3ページで、縮小画像を表示するときの表示倍率を求める図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
発明を実施するための形態は、次の実施例である。
【実施例1】
【0015】
図1は、本発明の実施例1である印刷制御システムPS1を示す構成図である。印刷制御システムPS1は、パーソナルコンピュータ等の上位装置201として表現することができ、また、大判プリンタに代表されるプリンタ202に接続される。
【0016】
プリンタ202は、ロール紙給紙ユニットを備え、プリンタドライバが許容する範囲内で、任意の長さの原稿の印刷を行うことができる。また、カット紙用の給紙口を備えることによって、ロール紙のみならずカット紙に印刷を行うことも可能である。
【0017】
印刷制御システムPS1には、オペレーティングシステム(OS)203がインストールされ、さらに、プリンタを制御するソフトウェアであるプリンタドライバ204と、各種ドキュメントを作成するアプリケーション205とが、インストールされている。OS203とプリンタドライバ204とが動作する。
【0018】
プリンタドライバ204は、ユーザからの入力を受け付けるユーザインタフェース206と、プリンタに送信する印刷データを生成するグラフィックス処理手段207と、印刷のレイアウト等を確認するための印刷プレビュー制御手段208とを有する。また、プリンタドライバ204は、プリンタに装着されているロール紙情報を取得するプリンタ情報取得手段209を有する。
【0019】
印刷制御システムPS1の主要部分は、プリンタドライバ204であり、特に、印刷プレビュー制御手段208とプリンタ情報取得手段209とである。
【0020】
次に、ユーザの操作手順に従って、印刷プレビュー制御手段208を利用した印刷手順について説明する。
【0021】
初めに、ユーザは、アプリケーション205によって、任意のドキュメントを作成し、アプリケーション205の持つメニュー等から印刷指示を行い、印刷ダイアログを起動する。アプリケーション205の持つ印刷ダイアログからは、プロパティボタン等を押下することによって、選択しているプリンタドライバの設定を、確認することができ、または変更を行うことができる。
【0022】
図2は、印刷プレビュー制御手段208によって制御されるプリンタドライバのロール紙プレビュー表示ダイアログ301を示す図である。
【0023】
ロール紙プレビュー表示ダイアログ301には、プレビュー表示領域302と、ドライバ設定の表示手段305とが表示されている。
【0024】
プレビュー表示領域302内に、ロール紙イメージ303が表示されている。ロール紙イメージ303上に、第1ページ目の印刷領域304が表示されている。ドライバ設定の表示手段305に、給紙方法306と、印刷する際の警告メッセージ領域307と、印刷実行ボタン308とが表示され、プレビューした通りに、問題なく印刷できる。
【0025】
図3は、ロール紙プレビュー表示ダイアログ301において、印字途中でロール紙残量が足りなくなる状態を示す図である。
【0026】
警告メッセージ領域307に、印字途中で用紙残量が足りないので途中で印刷が切れてしまう状態401が表示されている。領域402は、プレビューした結果の中でロール紙残量が足りなくて印刷できない領域であり、半透明で表示されている。
【0027】
なお、図内に記されている内部符号で、番号が同一のものは、同一の内容である。
【0028】
図4は、1ページの印刷データにおいて、ロール紙に印刷した場合を示す図である。
【0029】
また、下記の印刷イメージサイズは、図4における印刷領域の縦方向の長さ1101と、図12における印刷領域の縦方向の長さ1205とであり、印刷領域の縦方向の長さを意味している。
【0030】
図4には、印刷領域の縦方向の長さ1101と、印刷領域1102と、ロール紙イメージ1103とが記載されている。
【0031】
次に、実施例1の詳細な動作を説明する。
【0032】
図1に示すシステムにおいて、プリンタ202に装着されているロール紙残量が印刷イメージサイズと比較して足りず、ロール紙プレビューを実行した場合である。ただし、適用対象は、プリンタドライバに限らず、ロール紙プレビュー機能を持つシステムの全てに適用可能である。
【0033】
図5は、本発明の実施例1において、ロール紙プレビュー表示の主要な動作を示すフローチャートである。
【0034】
実施例1は、ロール紙プレビュー起動時に適用される実施例である。ロール紙プレビューが実行されると、S1で、プリンタ本体からロール紙残量を取得する。S2で、印刷イメージサイズを取得する。S3では、S1で取得したロール紙残量とS2で取得した印刷イメージサイズとを比較する。
【0035】
このときに、印刷イメージサイズが、ロール紙残量より小さければ、印字途中でロール紙残量が足りなくなることがないので、S7で、プレビュー表示処理を行い、たとえば、図2のように表示する。
【0036】
S3の判定処理で、印刷イメージサイズが、ロール紙残量もより大きければ、ロール紙残量が、印字途中で足りなくなるので、S4で、印刷できない領域について、半透明化処理を行う。S4の処理後に、S5で、警告メッセージ表示処理を行う。S6で、プレビュー表示処理を行う。S4〜S6の処理を、たとえば、図3に示すプレビュー表示領域302のように、印刷できない領域を半透明化してプレビュー表示し、同時に、図3に示すロール紙プレビュー表示ダイアログ301のように、警告メッセージ表示領域にメッセージを表示する。この処理によって、図3に示すロール紙プレビュー表示ダイアログ301、プレビュー表示領域302のように、プレビュー上で、正常に印刷できるかどうかを判断できるので、一目瞭然である。
【0037】
次に、印刷できるかどうか微妙なプレビュー表示結果を得た場合について説明する。
【0038】
図6は、実施例1において、印刷できるかどうか微妙なプレビュー表示結果を得た場合の動作を示す図である。
【0039】
印刷不可能な領域503が示され、警告メッセージ502によって、印刷できない可能性があることを示している。この場合、図6に示す確認ボタン501を選択することによって、プリンタ202から他の方法で、用紙残量を再度取得し、プレビュー上で確認することができる。
【0040】
たとえば、30mのロール紙をプリンタに新規に設置した際に、プリンタのロール紙残量は30mであるが、繰り返し印刷を行っている間に、プリンタの能力(フィード処理やカット処理)によって、ロール紙残量値に正確性が欠けることがある。このために、プリンタから別の方法で、詳細なロール紙残量を再度確認することがある。
【0041】
次に、プリンタから別の方法で、詳細なロール紙残量を再度確認する動作について説明する。
【0042】
図7は、プリンタから別の方法で、詳細なロール紙残量を再度確認する動作を示すフローチャートである。
【0043】
図6に示すように、印刷できるかどうか微妙な判定結果を得た後に、再度確認したい場合、確認ボタン501を選択する。確認ボタン501を選択すると、S11で、プリンタから詳細なロール紙残量を取得する。たとえば、プリンタに装着されているロール紙を、ロールエンドまでフィードさせて確認する方法がある。繰り返しフィード処理を行うことによって、誤差が生じる確率は高まるが、ロールエンドまでフィードさせて確認する上記方法は、フィードを1度のみ行わせるので、より正確な値を取得することができる。
【0044】
S12で、印刷イメージサイズを取得する。S13で、印刷イメージサイズと、S11で取得した詳細なロール紙残量とを比較する。
【0045】
図8は、確認メッセージを示す図である。印刷イメージサイズがロール紙残量よりも小さければ、S15で、確認メッセージ表示処理を行い、図8に示す確認メッセージを表示する。
【0046】
図9は、警告メッセージを示す図である。
【0047】
逆に、印刷イメージサイズがロール紙残量よりも大きければ、S14で、警告メッセージ表示処理を実行し、図9に示す警告メッセージを表示する。図6に示すように、印刷できるか微妙な判定結果を得た際に、印刷可能であるかどうかを再度調べることによって、用紙を有効活用できる。
【実施例2】
【0048】
本発明の実施例2は、複数ページあるデータを印刷する際における各ページの縮小画像を表示する実施例である。図1に示す実施例1の構成は、実施例2における構成と同じである。つまり、実施例2は、各ページの縮小画像を表示可能な印刷制御システムの例である。
【0049】
また、下記に記載する印刷イメージサイズは、図4に示す縦方向の長さ1101、図12に示す縦方向の長さ1205を示し、印刷領域の縦方向の長さを意味している。
【0050】
図10は、3ページあるデータを印刷する場合、各ページの縮小画像を一画面内に表示し、印字途中で、ロール紙が足りなくなる場合を示す図である。
【0051】
警告メッセージ1001は、2ページ目のデータでロール紙が足りなくなり、印刷ができないことを示す。表示1002は、2ページ目のデータの何処から用紙が足りなくなるのかを示し、印刷できない領域を半透明化して示す。表示1003も、上記と同様に、ロール紙残量が足りなくて印刷できない領域を、半透明化して示す。
【0052】
次に、実施例2の詳細について説明する。
【0053】
図11は、本発明の実施例2において、複数ページが存在する場合、ロール紙残量を考慮した動作を示すフローチャートである。
【0054】
本発明の実施例2は、プリンタに装着されているロール紙残量が、複数ページある印刷イメージサイズと比較し、足りない場合、各ページの縮小画像を表示する実施例である。
【0055】
各ページの縮小画像を表示すると、S21で、プリンタ本体からロール紙残量を取得する。S22で、複数ページある印刷イメージサイズを取得する。S23で、各ページのデータを、1画面内に収まるように縮小する。
【0056】
次に、実施例2において、縮小処理を行う際の動作について説明する。
【0057】
図12は、3ページ(複数ページ)の印刷データにおいて、図10に示す縮小画像を表示する際に適用した表示倍率を求める方法を示す図である。
【0058】
図12において、プレビュー領域1201と、その縦方向の長さ1202と、ロール紙イメージ1203と、印刷領域1204と、印刷領域の縦方向の長さ1205とが記載されている。
【0059】
表示倍率をBとすると、1202>1205*Bである表示倍率Bを求める。この表示倍率Bを、ロール紙イメージ1203と印刷領域1204とにそれぞれ適用して表示することによって、縮小処理を実行することができる。S24では、S21で取得したロール紙残量と、S22で取得した印刷イメージサイズとを比較する。このときに、印刷イメージサイズが、ロール紙残量よりも小さければ、印字途中で、ロール紙残量が足りなくなることがないので、S28で、サムネイル表示処理を行う。
【0060】
S24の判定処理において、印刷イメージサイズが、ロール紙残量よりも大きければ、ロール紙残量が印字途中で足りなくなるので、S23で、1画面内に収まるように、縮小処理を行った結果に基づいて、S25で、印刷できない領域を半透明化する。
【0061】
S25の処理後に、S26で、警告メッセージを、図10に示す警告メッセージ1001のように表示する。S27で、各ページの縮小画像に、印刷できない領域を、半透明させた結果として、図10に示すサムネイル1004のように表示する。各ページの縮小画像を、図10に示すように表示すると、正常に印刷できるかどうかを判断ことが容易である。
【0062】
実施例2は、実施例1と同様に、プリンタドライバに限らず、ロール紙の各ページの縮小画像表示機能を持つシステムの全てに、適用することができる。
【0063】
上記実施例は、ロール紙印刷プレビューを実行した際に、印刷イメージのサイズと、プリンタに装着されているロール紙の残量とを比較し、用紙不足が印字途中で発生するか否かを容易に判断できるように、プレビュー表示する。上記実施例は、印字途中で用紙不足が発生すると、ロール紙残量不足によって印刷できない領域を、半透明にするので、ユーザがプレビュー上で意図した印刷結果になるかどうかを迅速に認識することができる。
【0064】
また、上記実施例によれば、ロール紙残量を簡易取得方法で判断して印刷できるかどうか微妙な判定結果になった場合、詳細取得方法で、ロール紙残量を再確認できるので、正確な比較を行うことができる。
【0065】
また、上記実施例によれば、複数ページあるデータにおいても、各ページの縮小画像で、どこまで印刷できるのかを迅速に確認することができる。これらの視認性に優れた印刷プレビュー効果によって、失敗印刷が減少し、用紙・インク使用量の削減が図られ、印刷の効率を上げることができる。
【0066】
つまり、プリンタ情報取得手段209は、プリンタの用紙残量を取得する用紙残量取得手段の例であり、印刷イメージのサイズを取得するサイズ取得手段の例である。
【0067】
印刷プレビュー制御手段208は、取得された上記用紙残量と上記印刷イメージのサイズとを比較し、印刷できない部分を判定する判定手段である。また、印刷プレビュー制御手段208は、上記判定手段による判定結果に基づいて、印刷できる部分と印刷できない部分とを区別して表示する表示手段の例である。
【0068】
この場合、上記用紙残量取得手段は、用紙残量を簡易的に取得する簡易取得手段と、用紙残量を詳細に取得する詳細取得手段とを有する手段である。また、上記簡易取得手段が取得した用紙残量と、上記印刷イメージのサイズとを、上記判定手段が比較する。そして、判定した結果に基づいて、印刷できないと判断された場合、上記詳細取得手段が用紙残量を再取得し、上記印刷イメージと再度判別する。
【0069】
プリンタ情報取得手段209は、複数ページあるデータを印刷する際に、プリンタの用紙残量を取得する用紙残量取得手段の例であり、全ページの印刷イメージのサイズを取得するサイズ取得手段の例である。
【0070】
印刷プレビュー制御手段208は、取得された上記用紙残量と、上記印刷イメージのサイズとを比較し、どのページまで印刷できるかを判定する判定手段の例である。印刷プレビュー制御手段208は、上記判定手段が判定した結果に基づいて、上記表示システムで表示される縮小画像に印刷できる部分と印刷できない部分とを区別して表示する表示手段の例である。
【符号の説明】
【0071】
PS1…印刷制御システム、
208…印刷プレビュー制御手段、
209…プリンタ情報取得手段、
307…警告メッセージ表示領域、
402、503…印刷できない部分を半透明化した領域。
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタに装着されているロール紙残量と、印刷イメージサイズとを比較して、プレビュー画面上で、印刷不可領域を表示する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
印刷を行う上で、印刷の失敗を防ぐために、プレビューの機能は重要である。特に、大判プリンタでは、大きな用紙に印刷するので、用紙、インク、時間など、失敗時のコストが高いので、正確なプレビューによる失敗防止は、非常に効果的である。
【0003】
これまで、多くのプリンタドライバでは、今から印刷しようとする画像の見栄えを確認するためにプレビューする手段は多く提案されている。
【0004】
また、アプリケーションにおいて、さらに多機能なプレビューも提案され、たとえば、プリンタに設定されているロール紙残量を検出する手段が提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平4−080077号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来、ロール紙に印刷し、この印字途中で用紙不足が発生する場合、プレビュー上でユーザに印字途中で用紙不足が発生する情報を伝えることができない。このために、ユーザは、プリンタに装着されているロール紙の残量に関係なく、印刷を開始し、途中まで印刷した印刷物の用紙やインクを無駄にするという問題がある。
【0007】
また、プリンタに装着されているロール紙残量を、プリンタから取得することができたとしても、印刷前に、プリンタから取得したロール紙残量と、印刷イメージのサイズとを、ユーザ自身が比較する必要がある。したがって、プレビュー画面を見ただけでは、どこまで印刷できるのかを正確に確認することができないという問題がある。
【0008】
また、プリンタから取得するロール紙残量において、プリンタにロール紙を設置したときに、ロール紙残量の値が決まる。印刷したサイズを減算することによって、ロール紙残量値を導く用紙残量簡易算出方法では、印刷を繰り返すと、フィード量の誤差によって、ロール紙残量を正確に取得することができないという問題がある。
【0009】
また、ロール紙残量を簡易取得方法によって取得し、比較した結果、印刷できるかどうかが微妙な判定である場合に、ロール紙残量を詳細に取得する方法が知られていないという問題がある。
【0010】
本発明は、印字途中で用紙不足が発生する場合、ユーザがプレビュー上で意図した印刷結果となるかどうかを迅速に確認することができる印刷制御システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、プリンタの用紙残量を取得する用紙残量取得手段と、印刷イメージのサイズを取得するサイズ取得手段と、取得された上記用紙残量と上記印刷イメージのサイズとを比較し、印刷できない部分を判定する判定手段と、上記判定手段による判定結果に基づいて、印刷できる部分と印刷できない部分とを区別して表示する表示手段とを有する印刷制御システムである。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、印字途中で用紙不足が発生する場合、ユーザがプレビュー上で意図した印刷結果となるかどうかを迅速に確認することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施例1である印刷制御システムPS1を示す構成図である。
【図2】プリンタドライバのロール紙プレビュー表示ダイアログ301の図である。
【図3】印字途中でロール紙残量が足りなくなる状態を示す図である。
【図4】1ページの印刷データにおいて、ロール紙に印刷した場合を示す図である。
【図5】ロール紙プレビュー表示の主要な動作を示すフローチャートである。
【図6】印刷できるかどうか微妙なプレビュー表示結果の場合の動作図である。
【図7】別の方法で詳細ロール紙残量を再度確認するフローチャートである。
【図8】確認メッセージを示す図である。
【図9】警告メッセージを示す図である。
【図10】3ページデータの印刷で、印字途中にロール紙が不足する図である。
【図11】実施例2で、複数ページで、ロール紙残量を示すフローチャートである。
【図12】3ページで、縮小画像を表示するときの表示倍率を求める図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
発明を実施するための形態は、次の実施例である。
【実施例1】
【0015】
図1は、本発明の実施例1である印刷制御システムPS1を示す構成図である。印刷制御システムPS1は、パーソナルコンピュータ等の上位装置201として表現することができ、また、大判プリンタに代表されるプリンタ202に接続される。
【0016】
プリンタ202は、ロール紙給紙ユニットを備え、プリンタドライバが許容する範囲内で、任意の長さの原稿の印刷を行うことができる。また、カット紙用の給紙口を備えることによって、ロール紙のみならずカット紙に印刷を行うことも可能である。
【0017】
印刷制御システムPS1には、オペレーティングシステム(OS)203がインストールされ、さらに、プリンタを制御するソフトウェアであるプリンタドライバ204と、各種ドキュメントを作成するアプリケーション205とが、インストールされている。OS203とプリンタドライバ204とが動作する。
【0018】
プリンタドライバ204は、ユーザからの入力を受け付けるユーザインタフェース206と、プリンタに送信する印刷データを生成するグラフィックス処理手段207と、印刷のレイアウト等を確認するための印刷プレビュー制御手段208とを有する。また、プリンタドライバ204は、プリンタに装着されているロール紙情報を取得するプリンタ情報取得手段209を有する。
【0019】
印刷制御システムPS1の主要部分は、プリンタドライバ204であり、特に、印刷プレビュー制御手段208とプリンタ情報取得手段209とである。
【0020】
次に、ユーザの操作手順に従って、印刷プレビュー制御手段208を利用した印刷手順について説明する。
【0021】
初めに、ユーザは、アプリケーション205によって、任意のドキュメントを作成し、アプリケーション205の持つメニュー等から印刷指示を行い、印刷ダイアログを起動する。アプリケーション205の持つ印刷ダイアログからは、プロパティボタン等を押下することによって、選択しているプリンタドライバの設定を、確認することができ、または変更を行うことができる。
【0022】
図2は、印刷プレビュー制御手段208によって制御されるプリンタドライバのロール紙プレビュー表示ダイアログ301を示す図である。
【0023】
ロール紙プレビュー表示ダイアログ301には、プレビュー表示領域302と、ドライバ設定の表示手段305とが表示されている。
【0024】
プレビュー表示領域302内に、ロール紙イメージ303が表示されている。ロール紙イメージ303上に、第1ページ目の印刷領域304が表示されている。ドライバ設定の表示手段305に、給紙方法306と、印刷する際の警告メッセージ領域307と、印刷実行ボタン308とが表示され、プレビューした通りに、問題なく印刷できる。
【0025】
図3は、ロール紙プレビュー表示ダイアログ301において、印字途中でロール紙残量が足りなくなる状態を示す図である。
【0026】
警告メッセージ領域307に、印字途中で用紙残量が足りないので途中で印刷が切れてしまう状態401が表示されている。領域402は、プレビューした結果の中でロール紙残量が足りなくて印刷できない領域であり、半透明で表示されている。
【0027】
なお、図内に記されている内部符号で、番号が同一のものは、同一の内容である。
【0028】
図4は、1ページの印刷データにおいて、ロール紙に印刷した場合を示す図である。
【0029】
また、下記の印刷イメージサイズは、図4における印刷領域の縦方向の長さ1101と、図12における印刷領域の縦方向の長さ1205とであり、印刷領域の縦方向の長さを意味している。
【0030】
図4には、印刷領域の縦方向の長さ1101と、印刷領域1102と、ロール紙イメージ1103とが記載されている。
【0031】
次に、実施例1の詳細な動作を説明する。
【0032】
図1に示すシステムにおいて、プリンタ202に装着されているロール紙残量が印刷イメージサイズと比較して足りず、ロール紙プレビューを実行した場合である。ただし、適用対象は、プリンタドライバに限らず、ロール紙プレビュー機能を持つシステムの全てに適用可能である。
【0033】
図5は、本発明の実施例1において、ロール紙プレビュー表示の主要な動作を示すフローチャートである。
【0034】
実施例1は、ロール紙プレビュー起動時に適用される実施例である。ロール紙プレビューが実行されると、S1で、プリンタ本体からロール紙残量を取得する。S2で、印刷イメージサイズを取得する。S3では、S1で取得したロール紙残量とS2で取得した印刷イメージサイズとを比較する。
【0035】
このときに、印刷イメージサイズが、ロール紙残量より小さければ、印字途中でロール紙残量が足りなくなることがないので、S7で、プレビュー表示処理を行い、たとえば、図2のように表示する。
【0036】
S3の判定処理で、印刷イメージサイズが、ロール紙残量もより大きければ、ロール紙残量が、印字途中で足りなくなるので、S4で、印刷できない領域について、半透明化処理を行う。S4の処理後に、S5で、警告メッセージ表示処理を行う。S6で、プレビュー表示処理を行う。S4〜S6の処理を、たとえば、図3に示すプレビュー表示領域302のように、印刷できない領域を半透明化してプレビュー表示し、同時に、図3に示すロール紙プレビュー表示ダイアログ301のように、警告メッセージ表示領域にメッセージを表示する。この処理によって、図3に示すロール紙プレビュー表示ダイアログ301、プレビュー表示領域302のように、プレビュー上で、正常に印刷できるかどうかを判断できるので、一目瞭然である。
【0037】
次に、印刷できるかどうか微妙なプレビュー表示結果を得た場合について説明する。
【0038】
図6は、実施例1において、印刷できるかどうか微妙なプレビュー表示結果を得た場合の動作を示す図である。
【0039】
印刷不可能な領域503が示され、警告メッセージ502によって、印刷できない可能性があることを示している。この場合、図6に示す確認ボタン501を選択することによって、プリンタ202から他の方法で、用紙残量を再度取得し、プレビュー上で確認することができる。
【0040】
たとえば、30mのロール紙をプリンタに新規に設置した際に、プリンタのロール紙残量は30mであるが、繰り返し印刷を行っている間に、プリンタの能力(フィード処理やカット処理)によって、ロール紙残量値に正確性が欠けることがある。このために、プリンタから別の方法で、詳細なロール紙残量を再度確認することがある。
【0041】
次に、プリンタから別の方法で、詳細なロール紙残量を再度確認する動作について説明する。
【0042】
図7は、プリンタから別の方法で、詳細なロール紙残量を再度確認する動作を示すフローチャートである。
【0043】
図6に示すように、印刷できるかどうか微妙な判定結果を得た後に、再度確認したい場合、確認ボタン501を選択する。確認ボタン501を選択すると、S11で、プリンタから詳細なロール紙残量を取得する。たとえば、プリンタに装着されているロール紙を、ロールエンドまでフィードさせて確認する方法がある。繰り返しフィード処理を行うことによって、誤差が生じる確率は高まるが、ロールエンドまでフィードさせて確認する上記方法は、フィードを1度のみ行わせるので、より正確な値を取得することができる。
【0044】
S12で、印刷イメージサイズを取得する。S13で、印刷イメージサイズと、S11で取得した詳細なロール紙残量とを比較する。
【0045】
図8は、確認メッセージを示す図である。印刷イメージサイズがロール紙残量よりも小さければ、S15で、確認メッセージ表示処理を行い、図8に示す確認メッセージを表示する。
【0046】
図9は、警告メッセージを示す図である。
【0047】
逆に、印刷イメージサイズがロール紙残量よりも大きければ、S14で、警告メッセージ表示処理を実行し、図9に示す警告メッセージを表示する。図6に示すように、印刷できるか微妙な判定結果を得た際に、印刷可能であるかどうかを再度調べることによって、用紙を有効活用できる。
【実施例2】
【0048】
本発明の実施例2は、複数ページあるデータを印刷する際における各ページの縮小画像を表示する実施例である。図1に示す実施例1の構成は、実施例2における構成と同じである。つまり、実施例2は、各ページの縮小画像を表示可能な印刷制御システムの例である。
【0049】
また、下記に記載する印刷イメージサイズは、図4に示す縦方向の長さ1101、図12に示す縦方向の長さ1205を示し、印刷領域の縦方向の長さを意味している。
【0050】
図10は、3ページあるデータを印刷する場合、各ページの縮小画像を一画面内に表示し、印字途中で、ロール紙が足りなくなる場合を示す図である。
【0051】
警告メッセージ1001は、2ページ目のデータでロール紙が足りなくなり、印刷ができないことを示す。表示1002は、2ページ目のデータの何処から用紙が足りなくなるのかを示し、印刷できない領域を半透明化して示す。表示1003も、上記と同様に、ロール紙残量が足りなくて印刷できない領域を、半透明化して示す。
【0052】
次に、実施例2の詳細について説明する。
【0053】
図11は、本発明の実施例2において、複数ページが存在する場合、ロール紙残量を考慮した動作を示すフローチャートである。
【0054】
本発明の実施例2は、プリンタに装着されているロール紙残量が、複数ページある印刷イメージサイズと比較し、足りない場合、各ページの縮小画像を表示する実施例である。
【0055】
各ページの縮小画像を表示すると、S21で、プリンタ本体からロール紙残量を取得する。S22で、複数ページある印刷イメージサイズを取得する。S23で、各ページのデータを、1画面内に収まるように縮小する。
【0056】
次に、実施例2において、縮小処理を行う際の動作について説明する。
【0057】
図12は、3ページ(複数ページ)の印刷データにおいて、図10に示す縮小画像を表示する際に適用した表示倍率を求める方法を示す図である。
【0058】
図12において、プレビュー領域1201と、その縦方向の長さ1202と、ロール紙イメージ1203と、印刷領域1204と、印刷領域の縦方向の長さ1205とが記載されている。
【0059】
表示倍率をBとすると、1202>1205*Bである表示倍率Bを求める。この表示倍率Bを、ロール紙イメージ1203と印刷領域1204とにそれぞれ適用して表示することによって、縮小処理を実行することができる。S24では、S21で取得したロール紙残量と、S22で取得した印刷イメージサイズとを比較する。このときに、印刷イメージサイズが、ロール紙残量よりも小さければ、印字途中で、ロール紙残量が足りなくなることがないので、S28で、サムネイル表示処理を行う。
【0060】
S24の判定処理において、印刷イメージサイズが、ロール紙残量よりも大きければ、ロール紙残量が印字途中で足りなくなるので、S23で、1画面内に収まるように、縮小処理を行った結果に基づいて、S25で、印刷できない領域を半透明化する。
【0061】
S25の処理後に、S26で、警告メッセージを、図10に示す警告メッセージ1001のように表示する。S27で、各ページの縮小画像に、印刷できない領域を、半透明させた結果として、図10に示すサムネイル1004のように表示する。各ページの縮小画像を、図10に示すように表示すると、正常に印刷できるかどうかを判断ことが容易である。
【0062】
実施例2は、実施例1と同様に、プリンタドライバに限らず、ロール紙の各ページの縮小画像表示機能を持つシステムの全てに、適用することができる。
【0063】
上記実施例は、ロール紙印刷プレビューを実行した際に、印刷イメージのサイズと、プリンタに装着されているロール紙の残量とを比較し、用紙不足が印字途中で発生するか否かを容易に判断できるように、プレビュー表示する。上記実施例は、印字途中で用紙不足が発生すると、ロール紙残量不足によって印刷できない領域を、半透明にするので、ユーザがプレビュー上で意図した印刷結果になるかどうかを迅速に認識することができる。
【0064】
また、上記実施例によれば、ロール紙残量を簡易取得方法で判断して印刷できるかどうか微妙な判定結果になった場合、詳細取得方法で、ロール紙残量を再確認できるので、正確な比較を行うことができる。
【0065】
また、上記実施例によれば、複数ページあるデータにおいても、各ページの縮小画像で、どこまで印刷できるのかを迅速に確認することができる。これらの視認性に優れた印刷プレビュー効果によって、失敗印刷が減少し、用紙・インク使用量の削減が図られ、印刷の効率を上げることができる。
【0066】
つまり、プリンタ情報取得手段209は、プリンタの用紙残量を取得する用紙残量取得手段の例であり、印刷イメージのサイズを取得するサイズ取得手段の例である。
【0067】
印刷プレビュー制御手段208は、取得された上記用紙残量と上記印刷イメージのサイズとを比較し、印刷できない部分を判定する判定手段である。また、印刷プレビュー制御手段208は、上記判定手段による判定結果に基づいて、印刷できる部分と印刷できない部分とを区別して表示する表示手段の例である。
【0068】
この場合、上記用紙残量取得手段は、用紙残量を簡易的に取得する簡易取得手段と、用紙残量を詳細に取得する詳細取得手段とを有する手段である。また、上記簡易取得手段が取得した用紙残量と、上記印刷イメージのサイズとを、上記判定手段が比較する。そして、判定した結果に基づいて、印刷できないと判断された場合、上記詳細取得手段が用紙残量を再取得し、上記印刷イメージと再度判別する。
【0069】
プリンタ情報取得手段209は、複数ページあるデータを印刷する際に、プリンタの用紙残量を取得する用紙残量取得手段の例であり、全ページの印刷イメージのサイズを取得するサイズ取得手段の例である。
【0070】
印刷プレビュー制御手段208は、取得された上記用紙残量と、上記印刷イメージのサイズとを比較し、どのページまで印刷できるかを判定する判定手段の例である。印刷プレビュー制御手段208は、上記判定手段が判定した結果に基づいて、上記表示システムで表示される縮小画像に印刷できる部分と印刷できない部分とを区別して表示する表示手段の例である。
【符号の説明】
【0071】
PS1…印刷制御システム、
208…印刷プレビュー制御手段、
209…プリンタ情報取得手段、
307…警告メッセージ表示領域、
402、503…印刷できない部分を半透明化した領域。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プリンタの用紙残量を取得する用紙残量取得手段と;
印刷イメージのサイズを取得するサイズ取得手段と;
取得された上記用紙残量と上記印刷イメージのサイズとを比較し、印刷できない部分を判定する判定手段と;
上記判定手段による判定結果に基づいて、印刷できる部分と印刷できない部分とを区別して表示する表示手段と;
を有することを特徴とする印刷制御システム。
【請求項2】
請求項1であって、
上記用紙残量取得手段は、用紙残量を簡易的に取得する簡易取得手段と、用紙残量を詳細に取得する詳細取得手段とを有する手段であり、
上記簡易取得手段が取得した用紙残量と、上記印刷イメージのサイズとを、上記判定手段が比較し、判定した結果に基づいて、印刷できないと判断された場合、上記詳細取得手段が用紙残量を再取得し、上記印刷イメージと再度判別することを特徴とする印刷制御システム。
【請求項3】
各ページの縮小画像を表示可能な印刷制御システムにおいて、
複数ページあるデータを印刷する際に、プリンタの用紙残量を取得する用紙残量取得手段と;
全ページの印刷イメージのサイズを取得するサイズ取得手段と;
取得された上記用紙残量と、上記印刷イメージのサイズとを比較し、どのページまで印刷できるかを判定する判定手段と;
上記判定手段が判定した結果に基づいて、表示システムで表示される縮小画像に印刷できる部分と印刷できない部分とを区別して表示する表示手段と;
を有することを特徴とする印刷制御システム。
【請求項1】
プリンタの用紙残量を取得する用紙残量取得手段と;
印刷イメージのサイズを取得するサイズ取得手段と;
取得された上記用紙残量と上記印刷イメージのサイズとを比較し、印刷できない部分を判定する判定手段と;
上記判定手段による判定結果に基づいて、印刷できる部分と印刷できない部分とを区別して表示する表示手段と;
を有することを特徴とする印刷制御システム。
【請求項2】
請求項1であって、
上記用紙残量取得手段は、用紙残量を簡易的に取得する簡易取得手段と、用紙残量を詳細に取得する詳細取得手段とを有する手段であり、
上記簡易取得手段が取得した用紙残量と、上記印刷イメージのサイズとを、上記判定手段が比較し、判定した結果に基づいて、印刷できないと判断された場合、上記詳細取得手段が用紙残量を再取得し、上記印刷イメージと再度判別することを特徴とする印刷制御システム。
【請求項3】
各ページの縮小画像を表示可能な印刷制御システムにおいて、
複数ページあるデータを印刷する際に、プリンタの用紙残量を取得する用紙残量取得手段と;
全ページの印刷イメージのサイズを取得するサイズ取得手段と;
取得された上記用紙残量と、上記印刷イメージのサイズとを比較し、どのページまで印刷できるかを判定する判定手段と;
上記判定手段が判定した結果に基づいて、表示システムで表示される縮小画像に印刷できる部分と印刷できない部分とを区別して表示する表示手段と;
を有することを特徴とする印刷制御システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2010−211449(P2010−211449A)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−56097(P2009−56097)
【出願日】平成21年3月10日(2009.3.10)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年3月10日(2009.3.10)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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