説明

印刷原版用感光性樹脂積層体及びそれから得られる感光性樹脂原版

【課題】
厚み精度も良好でソリのない印刷原版用感光性樹脂積層体を工業的に生産することを可能にし、その結果として新聞印刷適性に優れた印刷原版の提供を可能にするものである。
【解決手段】
(1)少なくとも金属支持体、合成ゴム系感光性樹脂層およびカバーフィルムを有する感光性樹脂積層体において、該感光性樹積層体の厚みが700μm以下であり、且つ前記金属支持体が80〜200μmであって、前記カバーフィルムとして100℃におけるカバーフィルムの加熱収縮率が0.1%未満の厚さ75〜188μmのフィルムを用いることを特徴とする感光性樹脂積層体。(2)該カバーフィルムが100〜125μmのポリエチレンテレフタレートであることを特徴とする(1)の感光性樹脂積層体。(3)該感光性樹積層体の合成ゴム系感光性樹脂層が(A)水分散ラテックスから得られる少なくとも2種の疎水性重合体(B)光重合性化合物、(C)光重合開始剤を含み、また、上記の成分に加えて、(D)親水性重合体などを含有した感光性樹脂組成物からなることを特徴とする(2)の感光性樹脂積層体。(4)(1)〜(3)の感光性樹脂積層体より得られることを特徴とする新聞印刷用感光性樹脂原版。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は新聞印刷の用途に使用される印刷原版用感光性樹脂積層体に関するものであり、特に水現像可能なフレキソ印刷用感光性樹脂印刷原版に用いる感光性樹脂積層体及びそれから得られる感光性樹脂原版に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、新聞印刷はオフセット印刷により行なわれてきたが、改善困難な課題を抱えていた。まず、オフセット印刷では油性インキを使用するため、乾燥中に溶剤を大気中に放出する。そのため、環境、人体に負荷を与える点好ましくない。また、乾燥後も十分にインキ溶剤を除去することが難しいため、新聞読者が印刷文字を触ると、インキが付着してしまう問題があった。さらに、印刷技術としては、オフセット版はブランケットロールを介して被写体にインキを転写したり、浸し水を使用するなど印刷立ち上げに時間がかかる。また、その時に使用する紙にも大きなロスが生じていた。
【0003】
そのために、近年、オフセット印刷に代わり、フレキソ印刷が行なわれ始めている。フレキソ印刷では水性インキの使用が可能であるために、乾燥後のインキの付着も防ぐことができる。また、フレキソ印刷では、ロールを介さず、直接版材にインキを載せ、版材から被印刷体に直接転写する方式であるため、印刷立ち上げ時間やコストも低減できるメリットがある。
【0004】
フレキソ印刷では、有機溶剤で現像する溶剤現像フレキソ版が一般的に使用されている。しかし、溶剤現像版では、溶剤の臭気が発生するために、作業環境が悪く、また、現像廃液を排水に流すことはできず、廃棄処理するための手間とコストが乗じていた。こういった背景や近年の環境意識の高揚、環境規制の追い風を受けて、種々の水現像性フレキソ版の提案がなされている。(例えば、特許文献1)
【0005】
水現像性フレキソ版として、水系現像液で現像でき、且つ水性インキに対する耐性を付与したフレキソ版材に、疎水性ポリマーを主成分とする相1、親水性ポリマ−を主成分とする相2を有する粒子を分散相として、親水性成分と疎水性成分とを有する相を連続相とする相構造が提案されている(例えば、特許文献2)。
【特許文献1】特開平1−108542号公報
【特許文献2】特開平03−136052号公報
【0006】
一方、新聞印刷は最新の情報を提供する使命から印刷工程のスピードが重要であり、印刷スピードは高速印刷で行なわれる。それに耐え得る機械的強伸度を兼ね備えた印刷用原版が要求される。また、オフセット印刷版と比較して、版準備時間の長さも重要である。そこで版胴にフレキソ版を装着する工程時間を短縮するため、フレキソ版は金属支持体のものが用いられる。
【0007】
一方、新聞印刷に使用される水現像性フレキソ版は、画像の再現性および現像時間すなわち製版時間を短くできるため、フレキソ版の総厚みが薄いものが好んで用いられる。主要な総厚みとして0.4mmから0.64mmのものが用いられている。総厚みが700μ以下の感光性樹脂積層体で総厚みが700μ以下の薄い感光性樹脂積層体では、感光性樹脂層をカバーフィルムと支持体との間でカレンダー処理(積層)する製造時にカバーフィルムの熱収縮によって感光性樹脂層に皺が混入し、厚み精度が悪くなる問題が発生しやすい。又、皺が混入しない場合でもカレンダー処理(積層)後の裁断で上下構成体の熱による収縮率の差により反りが生じてしまい、これによってカレンダー処理(積層)後の裁断や生産ライン上の次工程へ送る際に、シートの端部が裁断刃のエッジなどに引っかかり、工程トラブルが生じ易かった。
一方、印刷版製造段階においても、上記の反りが発生した感光性樹脂積層体を用いた場合には製版作業が悪く、平面性に優れた感光性樹脂積層体の製造が求められていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は上記問題を鑑みて、厚み精度も良好でソリのない印刷原版用感光性樹脂積層体を工業的に生産することを可能にし、その結果として新聞印刷適性に優れた印刷原版の提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の課題を解決には、カバーフィルムの加熱熱収縮率を非常に小さくすることが重要である。発明者らは感光性樹脂積層体の支持体に金属を用いた場合には支持体が金属では熱収縮が殆どないが、カバーフィルムが意外にも熱収縮が大きく、80〜120℃の間で感光性樹脂層をカレンダー処理(積層)する時にカバーフィルムが熱収縮を起こすことによって皺やソリが発生することを見出し、100℃における加熱収縮率を非常に小さくすることで問題を解決することを見出した。
すなわち本発明は、(1)少なくとも金属支持体、合成ゴム系感光性樹脂層およびカバーフィルムを有する感光性樹脂積層体において、該感光性樹積層体の厚みが700μm以下であり、且つ前記金属支持体が80〜200μmであって、前記カバーフィルムとして100℃におけるカバーフィルムの加熱収縮率が0.1%未満の厚さ75〜188μmのフィルムを用いることを特徴とする感光性樹脂積層体。(2)該カバーフィルムが100〜125μmのポリエチレンテレフタレートであることを特徴とする(1)の感光性樹脂積層体。(3)該感光性樹積層体の合成ゴム系感光性樹脂層が(A)水分散ラテックスから得られる少なくとも2種の疎水性重合体(B)光重合性化合物、(C)光重合開始剤を含み、また、上記の成分に加えて、(D)親水性重合体などを含有した感光性樹脂組成物からなることを特徴とする(2)の感光性樹脂積層体。(4)(1)〜(3)の感光性樹脂積層体より得られることを特徴とする新聞印刷用感光性樹脂原版。
【発明の効果】
【0010】
本発明の感光性樹脂積層体及びそれから得られる印刷用原版を用いることにより、感光性樹脂積層体の製造工程においても安定した製造が可能であり、さらに高印刷品位が得られる新聞用印刷原版を提供することが可能であるので、産業界に寄与すること大である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態を説明する。
本発明の感光性樹脂積層体は、支持体上に感光性樹脂層、カバーフイルムを順に積層した構成を有する。必要に応じて、支持体と感光性樹脂層の間に接着層を、感光性樹脂層とカバーフイルムの間に粘着防止層を有しても良い。
【0012】
本発明では、オフセット版を用いた新聞印刷機の印刷シリンダーに装着できるよう、金属の支持体を使用するものである。支持体に使用する金属として具体的には、アルミニウム、スチール、チタン、ニッケル、亜鉛、鉛、錫、銅などが挙げられる。また、純金属に限らず、前記金属を含む2種類以上の合金や合板、酸化金属板も使用することができる。一般的には、比較的低コストで可塑性に優れたスチール又はアルミニウムから作製された支持体が好ましい。さらには、寸法安定性に優れたスチールが特に好ましい。
【0013】
支持体に使用する金属の厚みとしては80〜200μmであり、取り扱い作業性と重量より100〜200μが好ましい。さらに好ましい厚みは150〜200μmである。80μm未満の厚みでは支持体として腰がないために変形して折れが発生しやすく、又200μmを超えると重量が重くなるので作業性が悪くなる。
【0014】
また、本発明では、支持体と感光性樹脂層を接着させるために、これらの二層間に接着層を設けることができる。接着層成分は、印刷時に剥離しない十分な接着があれば特に限定されない。接着層の成分としては、例えば、バインダーポリマー、イソシアネート化合物、その他の添加剤からなり、主成分であるバインダーポリマーとして、イソシアネート基と反応し得る官能基を有しているポリマーが好ましく、具体的には、ヒドロキシル基、カルボキシル基、アミノ基、メルカプト基などが挙げられ、それらを主鎖(末端基も含む)あるいは側鎖に有するオリゴマーまたはポリマーとして、具体的にはテレフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸、セバチン酸などの酸成分とエチレングリコール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、ブタンジオール、4,4’ージ(2ーヒドロキシエトキシフェニル)2,2’ープロパンなどのグリコール成分とから、あるいはカプロラクトンから得られるポリエステルなどが挙げられる。
【0015】
また接着層中のイソシアネート化合物としては、イソシアネート基を2個以上有する化合物であり、例えば、2,4−または2,6−トリレンジイソシアネート、2,4−または2、6ーシクロヘキサンジイソシアネートー1ーメチル、ナフチレン−1,5−ジイソシアネート、1,4−テトラメチレンジイソシアネート、4,4’ージフェニルメタンジイソシアネート、4,4’ージシクロヘキシルメタンジイソシアネート、イソプロピリデンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、m−またはpーキシリレンジイソシアネート、1,3−または1,4−シクロヘキサンジメチルイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、ビス(2ーイソシアネートエチル)フマラート、2,2,4ートリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、3,3’ージメトキシー4,4’ージフェニルジイソシアネート、2,4ートリレンダイマー、トリス(4ーフェニルイソシアネート)チオフォスフェート、ジフェニルエーテル2,4,4’ートリイソシアネート、2,4’ートリレンジイソシアネートの3量体などが挙げられる。
【0016】
本発明では、上記の接着層には、ハレーション防止剤を含むことが好ましい。この化合物により、露光時に支持体金属から反射される紫外線に従来未露光部であるべき箇所の光硬化を抑制し、レリーフ深度のより大きく、また、よりシャープ印刷画像にすることができる。ハレーション防止剤としては360nm付近に紫外線吸収を有することが必要であり、市販の紫外線吸収剤を使用できる。
【0017】
なお、前記原料を溶解させる溶剤としては、ベンゼンやトルエンなどのベンゼン系有機溶剤、メチルエチルケトン、アセトンなどのケトン系有機溶剤、酢酸エチルなどのエステル系溶剤、エチレングリコール系溶剤、ジメチルアミノホルムアルデヒド、ジメチルアミノアセトアミドなどの有機溶剤が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0018】
本発明の感光性樹脂層は、水現像性合成ゴム系感光性樹脂層が使用可能であり、公知の感光性樹脂層を用いることがきる。好ましい例としては(A)少なくとも一種のエラストマー系バインダー、(B)光重合性化合物、(C)光重合開始剤を含み、また、上記の成分に加えて、(D)親水性重合体などを含有した感光性樹脂組成物である。
【0019】
本発明では、好ましいゴム系感光性樹脂層中の(A)成分として、水分散ラテックスから得られる疎水性重合体を用いることが好ましく、水現像が可能で、且つ水膨潤率の低い感光性樹脂積層体を得ることができる。ここで、水分散ラテックスとは重合体粒子を分散質として水中に分散したものであり、他に界面活性剤が含有されている。
【0020】
具体的に、上記の疎水性重合体として、ポリブタジエンラテックス、天然ゴムラテックス、スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ラテックス、ポリクロロプレンラテックス、ポリイソプレンラテックス、ポリウレタンラテックス、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体ラテックス、ビニルピリジン重合体ラテックス、ブチル重合体ラテックス、チオコール重合体ラテックス、アクリレート重合体ラテックスなどの水分散ラテックス重合体やこれら重合体にアクリル酸やメタクリル酸などの他の成分を共重合して得られる重合体が挙げられる。この中でも分子鎖中にブタジエン骨格またはイソプレン骨格を含有する水分散ラテックス重合体が、硬度やゴム弾性の点から好ましく用いられる。具体的には、ポリブタジエンラテックス、スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ラテックス、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体ラテックス、ポリイソプレンラテックスが好ましい。
【0021】
また、水分散ラテックスから得られた疎水性重合体は、現像性を上げるために微粒子状に存在していることが望ましい。ここで「微粒子上に存在している」とは、例えば、走査型プローブ顕微鏡SPMを用いて形態観察と位相分布評価を行って、重合体同士が融着することなく、独立した粒子としの存在が確認できるということであり、疎水性重合体の微粒子は、(B)成分や(C)成分中に分散した形態を有してことが好ましい。
【0022】
本発明の(B)成分である光重合性化合物としては、光重合性オリゴマーが好ましく、光重合性オリゴマーとは、共役ジエン系重合体の末端および/または側鎖にエチレン性不飽和基が結合した重合体であって、数平均分子量が1000以上、10000以下のものである。具体的には、分子構造中に次のような構造を有する化合物をいう。
【0023】
共役ジエン系エチレン性重合体を構成する共役ジエン系重合体は、共役ジエン不飽和化合物の単独重合体または共役ジエン不飽和化合物とモノエチレン性不飽和化合物との共重合体によって構成される。かかる共役ジエン不飽和化合物の単独重合体または共役ジエン不飽和化合物とモノエチレン性不飽和化合物との共重合体としては、ブタジエン重合体、イソプレン重合体、クロロプレン重合体、スチレン−クロロプレン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−イソプレン共重合体、メタクリル酸メチル−イソプレン共重合体、アクリロニトリル−イソプレン共重合体、メタクリル酸メチル−イソプレン共重合体、メタクリル酸メチル−クロロプレン共重合体、アクリル酸メチル−ブタジエン共重合体、アクリル酸メチル−イソプレン共重合体、アクリル酸メチル−クロロプレン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、アクリロニトリル−クロロプレン−スチレン共重合体等が挙げられる。これらのうちゴム弾性と光硬化性の点で、ブタジエン重合体、イソプレン重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体が好ましく、特に好ましくはブタジエン重合体、イソプレン重合体である。
【0024】
共役ジエン系重合体の末端および/または側鎖エチレン性不飽和基を導入する方法は特に限定されないが、例えば、(1)過酸化水素を重合開始剤として得られた水酸基末端共役ジエン系重合体の末端の水酸基に(メタ)アクリル酸等のモノエチレン性不飽和カルボン酸を脱水反応によりエステル結合させる、若しくは、(メタ)アクリル酸メチルや(メタ)アクリル酸エチル等のモノエチレン性不飽和カルボン酸アルキルエステルをエステル交換反応によりエステル結合させる方法、(2)共役ジエン化合物と少なくとも一部に不飽和カルボン酸(エステル)を含むエチレン性不飽和化合物を共重合して得られた共役ジエン系重合体にアリルアルコール、ビニルアルコール等のエチレン性不飽和アルコールを反応させる方法、等が挙げられる。
【0025】
これら光重合性オリゴマーの含有量は(A)成分100重量部に対して1〜200重量部であることが好ましい。1重量部以下では生版が硬くなるため水系現像液で現像ができず、200重量部以上では生版が柔らかくなり過ぎ、ハンドリング性が悪くなるので好ましくない。
【0026】
本発明においては、印刷版の機械的強度を上げ、耐刷性を向上させるため、光重合性オリゴマーの内、前記以外に、少なくとも一種がアルキルメタクリレートであることが好ましい。特にアルキルメタクリレートが炭素数8〜18であり直鎖状であることが好ましい。
【0027】
具体的には、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、イソアミル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート等のシクロアルキル(メタ)アクリレート、メトキシエチル(メタ)アクリレート等のアルコキシアルキル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレートなどを挙げることができ、特に好ましくはn−ラウリルメタクリレート、アルキル(C12〜13)メタクリレート、トリデシルメタクリレート、アルキル(C12〜15)メタクリレートである。
【0028】
これらアルキルメタクリレートの含有量は、(A)成分100重量部に対して好ましくは1〜50重量、特に好ましくは5〜10重量部である。1重量部未満では、露光した版の機械的強度が充分ではなく、50重量部を超えると感光性樹脂組成物層の表面にブリードアウトし、カバーフィルムが剥がれ難くなるので好ましくない。
【0029】
また、本発明の感光性樹脂組成物は(C)成分として光重合開始剤を加えるものである。光重合開始剤としては、光によって重合性の炭素−炭素不飽和基を重合させることができるものであれば全て使用できる。なかでも、光吸収によって、自己分解や水素引き抜きによってラジカルを生成する機能を有するものが好ましく用いられる。例えば、ベンゾインアルキルエーテル類、ベンゾフェノン類、アントラキノン類、ベンジル類、アセトフェノン類、ジアセチル類などである。光重合開始剤の配合量としては、(A)成分100重量部に対して0.1〜50重量部の範囲が好ましい。0.1重量部以上とすることで、開始効率が減少することなく、画像再現が良好である。50重量部以下とすることで感度が高すぎることなくて、露光時間のコントロールが容易となるので好ましい。
【0030】
本発明は、必要に応じて(D)成分として親水性重合体を配合してもよく、親水性重合体としては、−COOH、−COOM(Mは1価、2価あるいは3価の金属イオンまたは置換または無置換のアンモニウムイオン)、−OH、−NH2、−SO3H、リン酸エステル基などの親水基を有するものが好ましく、具体的には、(メタ)アクリル酸またはその塩類の重合体、(メタ)アクリル酸またはその塩類とアルキル(メタ)アクリレートとの共重合体、(メタ)アクリル酸またはその塩類とスチレンとの共重合体、(メタ)アクリル酸またはその塩類と酢酸ビニルとの共重合体、(メタ)アクリル酸またはその塩類とアクリロニトリルとの共重合体、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリルアミド、ヒドロキシエチルセルロース、ポリエチレンオキサイド、ポリエチレンイミン、−COOM基を有するポリウレタン、−COOM基を有するポリウレアウレタン、−COOM基を有するポリアミド酸およびこれらの塩類または誘導体が挙げられる。これらはそれぞれを単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。
【0031】
これら親水性重合体の含有量は(A)成分100重量部に対して好ましくは0.1〜50重量部、特に0.1〜30重量部であることが好ましい。0.1重量部未満では水系現像液で現像時間が遅くなり、50重量部を超えると、水に対する膨潤が大きくなり、水性インキ耐性が悪くなるので好ましくない。
【0032】
本発明において、(D)成分を配合した場合、それと(A)成分とがそれぞれ共通の骨格構造を有していることが好ましく、例えば、共通の骨格構造としては、アクリロニトリルーブタジエン構造、ブタジエン構造等が挙げられる。
【0033】
本発明の感光性樹脂組成物には、さらに可塑剤を加えることもできる。この可塑剤としては、一般的に版材を柔軟化する性質を有するものであれば特に限定されるものではないが、(A)成分や(D)成分と相溶性が良好なものが好ましい。より好ましくは、室温で液状のポリエン化合物やエステル結合を有する化合物である。室温で液状のポリエン化合物としては、液状のポリブタジエン、ポリイソプレン、さらにそれらの末端基あるいは側鎖を変性したマレイン化物、エポキシ化物などがある。エステル結合を有する化合物としては、フタル酸エステル、リン酸エステル、セバシン酸エステル、アジピン酸エステル、分子量1000〜3000のポリエステルが挙げられる。
【0034】
これら可塑剤成分を加える場合には、光架橋前の固形版としての強度を充分なものとする観点から、(A)成分100重量部に対して0〜100重量部が好ましい。
【0035】
本発明の感光性樹脂組成物の熱安定性を上げる為に、従来公知の重合禁止剤を添加することもできる。好ましい重合禁止剤としては、フェノール類、ハイドロキノン類、カテコール類などが挙げられる。これらの配合量は、全感光性樹脂組成物に対して、0.001〜5重量%の範囲で使用することが一般的である。
【0036】
また、他の成分として、染料、顔料、粘度調整剤、消泡剤、紫外線吸収剤、香料、凝集防止剤、界面活性剤などを添加することができる。
【0037】
本発明の感光性樹脂組成物は、その組成によっては粘着性を生じるので、その上に重ねられるネガフィルムとの接触性を良くするためと、そのネガフイルムの繰り返し利用を可能にするために、その表面に水系で現像可能な粘着防止層を設けても良い。粘着防止層として具体的には、ポリアミド系、ポリビニルアルコール系、セルロース系エチレンオキサイド系、高分子電解質系、ナイロン系等の樹脂を、任意にカバーフイルムにコート処理された0.5μm〜10μm厚みのものを用いることができる。
【0038】
次に本発明に用いるカバーフイルムについて説明する。本発明に用いるカバーフイルムは本発明の課題を解決するために100℃における加熱収縮率が0.1%未満であることが必要である。発明者らは感光性樹脂積層体に用いる支持体が金属の場合には支持体が金属のために熱収縮が殆どないが、カバーフィルムは熱収縮が大きいために80〜120℃の間で感光性感光性樹脂層をカレンダー処理(積層)する時にカバーフィルムの熱収縮に起因して皺やソリが発生することを見出し、100℃における加熱収縮率を特定の値よりも小さくすることで問題を解決した。本発明はフィルムの方向性にも着目し、縦方向(MD:Machine Direction)及び横方向(TD:Transverse Direction)のいずれの加熱収縮率が0.1%未満であることが重要である。
本発明の感光性樹脂積層体に設けるカバーフイルムは熱可塑性の樹脂フイルムからなるものであり、感光樹脂組成物層を保護し、さらに印刷版作成時には剥離して取り除く必要がある。カバーフイルムの具体的な例としては、ポリエチレンテレフタレートフイルム、ポリエチレンフイルム、ポリプロピレンフイルム、ポリスチレンフイルム等が挙げられるが、その中でも100℃における熱収縮率が小さいポリエチレンテレフタレートフイルムが好ましい。これらのフィルムは、プレーンフイルムまたは表面粗度Ra=0.01〜2.00μmのマットフイルムが使用される。フイルムの厚さは75〜188μmが好ましく、さらに好ましくは100〜125μmである。フィルム厚みが75μm未満ではフイルム強度が不足して成型した感光性樹脂組成物積層体が変形しやすく、又感光樹脂組成物層を外力から保護する機能が不十分である。また188μmを超えるとフイルム強度が強すぎるので裁断時、感光性樹脂層と間で剥離を発生し易くなる。
【0039】
本発明で用いられるカバーフイルムは、100℃におけるカバーフイルムの加熱収縮率がフィルムロールに対して幅方向及び流れ方向のいずれも0.1%未満であることを特徴とする。カバーフイルムの熱収縮率が0.1%を超える場合、加熱カレンダー処理した時に発生する熱収縮によって積層体としてそりや皺等の問題が発生し、製造工程、製版工程及び厚み変動による印刷品位への影響が出るので好ましくない。
【0040】
本発明に用いる100℃における加熱収縮率が0.1%未満のカバーフィルムを得る方法としては、フィルム延伸後にリラックスさせた状態で高温処理するアニール処理によって得ることが可能であり、通常のアニール温度は樹脂融点より約10℃低い温度が好ましい。例えば、ポリエチレンテレフタレートフイルムの場合には240℃付近で処理することが好ましい。
【0041】
本発明の感光性樹脂組成物は各成分を混合することにより製造することができる。その手段としては、押出機やニーダ等を用いて樹脂組成物を混合した後に、熱プレス成型や押出成型により所望の厚さの層を形成することが可能である。支持体や粘着防止層は、シート成型後ロールラミネートにより感光層に密着させることができる。ラミネート後に加熱プレスして精度の良い感光層を得ることもできる。
感光層の厚みとしては、印刷機によっても要求厚みが異なるが一般的には200μm以上が好ましい。200μm以下では支持体面にインキが付着してインキ汚れが生じるので、好ましくない。
【0042】
本発明の感光性樹脂組成物積層体の厚みは700μm以下である。厚みが700μmを超えると感光性樹脂組成物自身の自重により、シート状に裁断した際の反りが抑えられ、工程トラブルは回避することができる。
【0043】
本発明の感光性樹脂組成物を光硬化するのに用いられる活性光線源としては、低圧水銀灯、高圧水銀灯、紫外線蛍光灯、カーボンアーク灯、キセノンランプ、ジルコニウムランプ、太陽光などがある。本発明の感光性樹脂組成物に透明画像担体を通じて光照射して画像を形成させた後、未照射部分を水系現像液を用いて除去(現像)することでレリーフ(印刷版)が得られる。
【0044】
本発明でいう水系現像液は、水にノニオン性、アニオン性などの界面活性剤、必要に応じてPH調整剤、洗浄促進剤などを配合してなる。ノニオン性界面活性剤の具体的な例としては、ポリオキシアルキレンアルキルまたはアルケニルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルまたはアルケニルフェニルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルまたはアルケニルアミン、ポリオキシアルキレンアルキルまたはアルケニルアミド、エチレンオキシド/プロピレンオキシドブロック附加物等がある。アニオン性界面活性剤の具体的な例としては、平均炭素数8〜16のアルキルを有する直鎖アルキルベンゼンスルフォン酸塩、平均炭素数10〜20のα−オレフィンスルフォン酸塩、アルキル基またはアルケニル基の炭素数が4〜10のジアルキルスルホコハク酸塩、脂肪酸低級アルキルエステルのスルフォン酸塩、平均炭素数10〜20のアルキル硫酸塩、平均炭素数10〜20の直鎖または分岐鎖のアルキル基もしくはアルケニル基を有し、平均0.5〜8モルのエチレンオキサイドを附加したアルキルエーテル硫酸塩、平均炭素数10〜22の飽和または不飽和脂肪酸塩等である。
【0045】
また、PH調整剤としては、ホウ酸ソーダ、炭酸ソーダ、ケイ酸ソーダ、メタケイ酸ソーダ、コハク酸ソーダ、酢酸ソーダ等がある。水に溶かしやすいことからケイ酸ソーダが好ましい。さらに、洗浄助剤があるが、上記界面活性剤、PH調整剤と併用して用いることにより、洗浄能力が高まるものである。具体的例としては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアミン類、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド等のアンモニウム塩類、パラフィン系炭化水素等がある。これらは、適量の混合比で水に0.1〜50重量%、好ましくは、1〜10重量%の範囲で添加混合されて使用される。現像後は版を、オーブン中で約60℃で15〜120分間乾燥するのが一般的である。
【0046】
本発明感光性樹脂組成物は、その組成によっては乾燥が終わった後も版表面にベトツキが残っている場合がある。その場合、公知の表面処理方法により、ベトツキを除去することができる。表面処理方法としては波長300nm以下の活性光線による露光処理が望ましい。
【実施例】
【0047】
以下、本発明を実施例を用いて具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、実施例における感光性樹脂組成物は、次の手順で準備した。
【0048】
(A)成分であるエラストマー系バインダーとして、疎水性重合体(α):アクリロニトリル−ブタジエンラテックス(Nipol SX1503 不揮発分42% 日本ゼオン(株)製)20重量部、疎水性重合体(β):ブタジエンラテックス(Nipol LX111NF 不揮発分55% 日本ゼオン(株)製)36重量部、(B)成分として、ラウリルメタクリレート(ライトエステルL 共栄社化学(株)製)4重量部、トリメチロールプロパントリメタクリレート4重量部、オリゴブタジエンアクリレート(ABU−2S 共栄社化学(株)製)12重量部、(C)成分の光重合開始剤1重量部、(D)成分である親水性重合体(PFT-3 不揮発分25% 共栄社化学(株)製)12重量部、可塑剤として、共役ジエンオリゴマー(B2000 日本石油化学(株)製)6重量部、重合禁止剤としてハイドロキノンモノメチルエーテル0.1重量部、をトルエン5重量部とともに容器中で混合してから、次に加圧ニーダーを用いて105℃で混練し、その後トルエンと水を減圧除去することにより、感光性樹脂組成物を得た。
【0049】
また、実施例における評価は、以下の通り実施した。
(1)生産工程ラインの引っかかり:感光性樹脂積層体のサンプルサイズ 巾2cm×長さ15cmのものが、生産工程ラインの最小隙間高さ15mmを通過する際の引っかかり有無を判定した。
(2)加熱収縮率:JIS2318の寸法変化の測定方法で評価を行った。なお、フィルムのMD方向とは縦方向であり、TD方向とは横方向のことを示す。
(3)全厚み変動: 作成した感光性樹脂積層体を24時間放置して固形化させた後に感光性樹脂積層体の成型幅方向の厚みを測定した。厚み測定はダイヤルゲージ(株式会社テクロック製 TM−1201)を使ってn=5で測定し、その最大値と最小値との差を全厚み変動とした。
(4)皺混入有無:積層体を作成した後に長さ1000mm幅にカットした後に、皺発生有無を目視で判定した。
(5)そり有無:積層体を作成した後にA2サイズにカットし、目視でそり有無を判定した。
【0050】
実施例1
感光性樹脂組成物を厚さ170μmのスチール板上にポリエステル系接着層をコーテイングした支持体と、ポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡績(株)製ポリエステルフイルムE5000 100μm厚み)上に粘着防止層(ポリビニルアルコール)をコーテイングしたフィルムで挟み(接着層、粘着防止層が感光性樹脂組成物と接触するように)、ヒートプレス機で100℃、100kg/cm2の圧力で15分間加圧することにより、厚さ0.4mmの感光性樹脂積層体を作製した。
評価結果を表1示すが、熱収縮率は小さいカバーフイルムを使用することで、皺混入やそりもなく、又生産工程ラインでの引っかかりも全く無かった。
【0051】
実施例2
実施例1で、ポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡績(株)製ポリエステルフイルムE5000 125μm厚み)以外は同様にして、感光性樹脂積層体を作製した。
評価結果を表1示すが、熱収縮率は小さいカバーフイルムを使用することで、皺混入やそりもなく、又生産工程ラインでの引っかかりも全く無かった。
【0052】
実施例3
実施例1で、ポリエチレンテレフタレートフイルム(帝人(株)製ポリエステルフイルムHS 125μm厚み)以外は同様にして得られた感光性樹脂積層体を作製した。
評価結果を表1示すが、熱収縮率は小さいカバーフイルムを使用することで、皺混入やそりもなく、又生産工程ラインでの引っかかりも全く無かった。
【0053】
実施例4
実施例1で、支持体として150μmのアルミを用いたこと以外は同様にして感光性樹脂積層体を作製した。評価結果を表1示すが、熱収縮率は小さいカバーフイルムを使用することで、皺混入やそりもなく、又生産工程ラインでの引っかかりも全く無かった。
【0054】
実施例5
実施例1で、支持体として150μmのアルミを用いたこと以外は同様にして感光性樹脂積層体を作製した。評価結果を表1示すが、熱収縮率は小さいカバーフイルムを使用することで、皺混入やそりもなく、又生産工程ラインでの引っかかりも全く無かった。
【0055】
実施例6
実施例1で、ポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡績(株)製ポリエステルフイルムE5000 188μm厚み)以外は同様にして、感光性樹脂積層体を作製した。
評価結果を表1示すが、熱収縮率は小さいカバーフイルムを使用することで、皺混入やそりもなく、又生産工程ラインでの引っかかりも全く無かった。
【0056】
比較例1
実施例1で、MD方向が0.15%でTD方向が0.05%である熱収縮率の大きい100μmポリエチレンテレフタレートフィルム(SKC製ポリエステルフイルムSH71S 100μm厚み)以外は同様にして得られた感光性樹脂積層体を作製した。評価結果を表2示すが、積層体に皺混入するとともにカットした積層体にはそりが発生し、生産工程ラインでの引っかかりが生じて生産性の悪い積層体であった。又、積層体を印刷原版として使用したが、そりが発生して製版準備作業性の悪く、厚み変動も大きい品質の悪い印刷原版であった。
【0057】
比較例2
比較例1で、感光性樹脂積層体の厚み1.14mmになるようにヒートプレス機で加圧した以外は、同様にして得られた感光性樹脂積層体は、厚くなることで増加した樹脂層の重みでシートの反りが少なく、生産工程ラインの引っかかりは無かった。しかし、積層体にはしわが混入して厚み変動が大きくなり、印刷原版として使用できるものではなかった。
【0058】
比較例3
実施例1で、カバーフィルムとして250μm厚みのポリエチレンテレフタレートフイルム(東洋紡績(株)E5000)以外は同様にして得られた感光性樹脂積層体を作製した。評価結果を表2示すが、熱収縮率は小さいカバーフイルムを使用することで、皺混入やそりもなく、又生産工程ラインでの引っかかりも全く無かった。しかし、裁断時にカバーフィルムと感光性樹脂層との間で剥離が最断面より5mm発生し、積層体として品質の悪いものであった。
【0059】
比較例4
実施例1で、カバーフィルムとして50μm厚みのポリエチレンテレフタレートフイルム(東洋紡績(株)E5000)以外は同様にして得られた感光性樹脂積層体を作製した。 評価結果を表2示すが、そりが発生しなかったことより生産工程ラインでの引っかかりも無かった。しかし、積層体生産のカレンダー処理時に積層体に皺が混入すると共に得られた積層体はカバーフィルムが薄いためにフィルム表面に凹みが発生し、品質の悪い積層体しか得られなかった。
【0060】
比較例5
実施例1で、ポリエチレンテレフタレートフイルム(SKC社製ポリエステルフイルムSH71S 100μm厚み)以外は同様にして得られた感光性樹脂積層体を作製した。使用したカバーフイルムの熱収縮率はMD方向が0.15、TD方向が0.05であり、MD方向の収縮率の大きいフィルムであった。評価結果を表1示すが、積層体に皺混入するとともにカットした積層体にはそりが発生し、生産工程ラインでの引っかかりが生じて生産性の悪い積層体であった。又、積層体を印刷原版として使用したが、そりが発生して製版準備作業性の悪く、厚み変動も大きい品質の悪い印刷原版であった。
【0061】
【表1】

【表2】

【産業上の利用可能性】
【0062】
以上、かかる構成よりなる本発明感光性樹脂組積層体は、熱による変形が少なくすることができ、生産工程ライン上で反りが少なくトラブルを起こすことなく、水系現像液で現像でき、且つ水性インキに対する耐性があり、画像再現性の良好な新聞用フレキソ印刷原版に利用することができる。



【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも金属支持体、合成ゴム系感光性樹脂層およびカバーフィルムを有する感光性樹脂積層体において、該感光性樹積層体の厚みが700μm以下であり、且つ前記金属支持体が80〜200μmであって、前記カバーフィルムとして100℃におけるカバーフィルムの加熱収縮率が0.1%未満の厚さ75〜188μmのフィルムを用いることを特徴とする感光性樹脂積層体。
【請求項2】
該カバーフィルムが100〜125μmのポリエチレンテレフタレートであることを特徴とする請求項1記載に記載の感光性樹脂積層体。
【請求項3】
該感光性樹積層体の合成ゴム系感光性樹脂層が(A)水分散ラテックスから得られる少なくとも2種の疎水性重合体(B)光重合性化合物、(C)光重合開始剤を含み、また、上記の成分に加えて、(D)親水性重合体などを含有した感光性樹脂組成物からなることを特徴とする請求項2に記載の感光性樹脂積層体。
【請求項4】
請求項1〜3に記載の感光性樹脂積層体より得られることを特徴とする新聞印刷用感光性樹脂原版

【公開番号】特開2009−139683(P2009−139683A)
【公開日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−316709(P2007−316709)
【出願日】平成19年12月7日(2007.12.7)
【出願人】(000003160)東洋紡績株式会社 (3,622)
【Fターム(参考)】