説明

厚み測定装置および厚み測定方法

【課題】 固定触針の先端と移動触針の先端とがずれた場合でも、被測定物の厚みを高精度で測定できる厚み測定装置を提供すること。
【解決手段】 厚み測定装置1は、固定触針141を有するベース部10と、このベース部10の固定触針141に対向配置されたスピンドル221と、ベース部10に設けられスピンドル221を固定触針141に接近、離隔させるダイヤルゲージ本体222と、このスピンドル221の移動距離を測定する表示部223と、を備える。ベース部10は、ステージ14と、スピンドル221の移動方向に対して交差する方向にステージ14を移動可能なステージ移動装置12と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、ガラスなどの平板状の厚みを測定する厚み測定装置および厚み測定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、平板状の被測定物の厚みを測定する方法として、触針式厚み測定装置が知られている。この触針式厚み測定装置は、例えば、以下のような構成である(特許文献1参照)。
図7は、本発明の従来例に係る触針式厚み測定装置70の拡大正面図である。
触針式厚み測定装置70は、固定触針72を有するベース部71と、このベース部71の固定触針72に対向配置された移動触針73と、ベース部71に設けられて移動触針73を図7中矢印方向に移動させることにより固定触針72に接近、離隔させる移動装置74と、この移動触針73の移動距離を測定する測定装置75と、を備える。
この触針式厚み測定装置70によれば、まず、図8中実線で示すように、固定触針72に移動触針73を当接させて、移動触針73の原点を設定する。この状態では、固定触針72の軸線は、移動触針73の軸線上に位置している。次に、固定触針72と移動触針73との間に被測定物を挟み込む。その後、移動触針73の原点からの移動距離を測定装置75で測定すると、この測定値は、被測定物の厚みとなる。
【特許文献1】特開平9−229663号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述した触針式厚み測定装置70では、被測定物の測定作業を繰り返すと、図8中破線で示すように、固定触針72の軸線と移動触針73の軸線とがずれる場合がある。この場合、固定触針の移動触針に対する相対位置を補正できないため、固定触針72の先端が移動触針73の先端からずれてしまい、被測定物の厚みを正確に測定することが困難になる。
【0004】
そこで、本発明は、固定触針の先端と移動触針の先端とがずれた場合でも、被測定物の厚みを高精度で測定できる厚み測定装置および厚み測定方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の厚み測定装置は、固定触針を有するベース部と、このベース部の固定触針に対向配置された移動触針と、前記ベース部に設けられ前記移動触針を前記固定触針に接近、離隔させる触針移動装置と、この移動触針の移動距離を測定する測定装置と、を備える厚み測定装置であって、前記ベース部は、ステージと、前記移動触針の移動方向に対して交差する方向に前記ステージを移動可能なステージ移動装置と、を有することを特徴とする。
【0006】
この発明によれば、まず、触針移動装置で移動触針を固定触針に当接させ、移動触針の原点を設定する。次に、移動触針を固定触針から離して、固定触針と移動触針との間に被測定物を挟み込む。その後、測定装置で、移動触針の原点からの移動距離を測定する。
ここで、ステージおよびステージ移動装置を含んでベース部を構成したので、移動触針の原点を設定する際に、移動触針の移動方向に対して交差する方向に固定触針を移動させることにより、移動触針の軸線上に固定触針を配置して、固定触針の位置を補正する。これにより、固定触針の先端と移動触針の先端とがずれた場合でも、被測定物の厚みを高精度で測定できる。
【0007】
本発明では、前記固定触針および移動触針の先端部は、略球面であることが好ましい。
【0008】
この発明によれば、以下の手順で、固定触針の位置補正および移動触針の原点の設定を行う。すなわち、まず、固定触針に移動触針を当接させる。次に、この状態で、測定装置で測定しながら、ステージ移動装置を操作することにより、移動触針の移動方向に対して交差する方向に固定触針を移動する。すると、固定触針および移動触針の先端部は略球面なので、移動触針は、固定触針の先端に押されて上下動する。測定装置の測定値が最も小さくなる位置を探し出すことで、移動触針がステージに対して最も離れた状態となる位置を探し出す。移動触針がステージに対して最も離れた状態では、移動触針の先端と固定触針の先端とが当接していることになるから、このときの移動触針の位置を原点とする。したがって、固定触針の位置を容易に補正できるうえに、移動触針の原点を簡単に設定できる。
【0009】
また、固定触針や移動触針の先端部を略平面とした場合に比べ、固定触針の軸線と移動触針の軸線とがずれても、誤差が急激に大きくなることはないので、測定誤差を低減できる。なお、固定触針や移動触針の先端部の曲率半径を、なるべく大きくすることにより、上述した測定誤差をより低減できる。
【0010】
本発明では、前記ステージは、前記固定触針とともに被測定物を支持する支持突起をさらに備えることが好ましい。
本発明では、前記支持突起は、2つであり、前記固定触針とともに3点で被測定物を支持することが好ましい。
【0011】
この発明によれば、固定触針および2つの支持突起の3点で被測定物を支持したので、被測定物が多少いびつな形状であっても、ぐらつきがなく確実に支持できる。
【0012】
本発明では、前記ステージは、前記ステージ移動装置に着脱可能であり、前記固定触針および前記支持突起の位置が異なる複数のステージの中から選択されたものであることが好ましい。
【0013】
この発明によれば、被測定物の大きさや形状に応じてステージを選択することにより、被測定物を確実に支持して、厚みを正確に測定できる。
【0014】
本発明では、前記支持突起の先端部は、略球面であることが好ましい。
【0015】
この発明によれば、支持突起の先端部を略平面とした場合に比べ、一点で被測定物に接触することになるから、確実に被測定物を支持できる。
【0016】
本発明では、前記ベース部は、前記ステージの傾斜角度を変更可能なステージ傾斜調整装置をさらに有することが好ましい。
【0017】
この発明によれば、ステージ傾斜調整装置で固定触針の傾斜角度を変更することにより、固定触針の姿勢を調整する。例えば、厚みが判明している基準測定物を用意し、この基準測定物を移動触針と固定触針との間に挟み込む。この状態で、測定装置で基準測定物の厚みを測定する。この測定値が基準測定物の実際の厚みより大きい場合には、固定触針が移動触針に対して傾斜していることになる。そこで、測定装置の測定値が基準測定物の厚みと略一致するように、ステージ傾斜調整装置を操作する。これにより、被測定物の厚みをさらに高精度で測定できる。
【0018】
本発明の厚み測定方法(請求項8、9)は、上述した厚み測定装置(請求項1〜請求項7)を、厚み測定方法として展開したものである。この厚み測定方法によれば、上述した厚み測定装置で述べた効果と同様の効果を奏することができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明の厚み測定装置および厚み測定方法によれば、次の効果が得られる。
ステージおよびステージ移動装置を含んでベース部を構成したので、移動触針の原点を設定する際に、移動触針の移動方向に対して交差する方向に固定触針を移動させることにより、移動触針の移動方向の軸線上に固定触針を配置して、固定触針の位置を補正する。これにより、固定触針の先端と移動触針の先端とがずれた場合でも、被測定物の厚みを高精度で測定できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る厚み測定装置1の全体斜視図である。
厚み測定装置1は、ベース部10と、このベース部10に設けられた測定部20と、を有する。
【0021】
測定部20は、ベース部10の後述する支持ベース11に固定された支柱21と、この支柱21に取り付けられたダイヤルゲージ22と、を備える。
【0022】
ダイヤルゲージ22は、後述するベース部10の固定触針141に対向配置された移動触針としてのスピンドル221と、このスピンドル221を固定触針141に接近、離隔させる触針移動装置としてのダイヤルゲージ本体222と、スピンドル221の原点からの移動距離を測定する測定装置としての表示部223と、を備える。
このスピンドル221は、先端部が略球面であり、上下方向、つまり図1中矢印方向に移動することにより、下方に位置するベース部10に向かって進退する。表示部223には、スピンドル221の原点からの移動距離が表示される。
【0023】
図2は、厚み測定装置1のベース部10の拡大正面図であり、図3は、ベース部10の分解斜視図である。
ベース部10は、下から順に、支持ベース11、ステージ移動装置12、ステージ傾斜調整装置13、およびステージ14が積層されて構成される。このうち、ステージ移動装置12は、下から順に、下側ステージ移動機構12Aと、上側ステージ移動機構12Bとが積層されて構成される。
【0024】
支持ベース11は、平面矩形状であり、図示しない机面上に載置されている。
各ステージ移動機構12A、12Bは、それぞれ、矩形平板状の下側基板121と、この下側基板121上を所定方向に摺動可能な矩形平板状の上側基板122と、上側基板122を下側基板121に対して所定寸法だけ相対移動させる精密送りねじ124と、を有する。
【0025】
精密送りねじ124は、シンブルの回転に応じて、スピンドル125が精密送りねじ本体126に対して進退するものである。この精密送りねじ本体126は、下側基板121に支持され、スピンドル125は、上側基板122に取り付けられている。よって、シンブルを回転させるだけで、スピンドル125が進退し、上側基板122が下側基板121に対して相対移動する。
【0026】
ステージ移動機構12A、12Bは、移動触針の移動方向をZ方向とすると、このZ方向に対して交差するX方向およびY方向にステージ14を移動可能となっている。具体的には、下側ステージ移動機構12Aの相対移動方向をX方向とすると、上側ステージ移動機構12Bの相対移動方向は、X方向に直交する方向、つまりY方向である。つまり、各ステージ移動機構12A、12Bは、上側基板122と下側基板121との相対移動の方向が異なっている。
また、下側ステージ移動機構12Aの下側基板121は、支持ベース11上に固定され、上側ステージ移動機構12Bの下側基板121は、下側ステージ移動機構12Aの上側基板122上に固定される。
【0027】
ステージ傾斜調整装置13は、矩形平板状の傾斜調整基板131と、この傾斜調整基板131の対角線上の角部に設けられた2個の送りねじ132と、この傾斜調整基板131の残る対角線上の角部に設けられた可変支持部材133と、で構成される。傾斜調整基板131は、上側ステージ移動機構12Bの上側基板122の上面に固定されている。送りねじ132は、傾斜調整基板131の上面に螺合されるとともに、ステージ14の下面に螺合される。各送りねじ132を回転させると、この送りねじ132の回転に応じて、傾斜調整基板131とステージ14とが接近または離隔し、ステージ14の傾斜調整基板131に対する角度が変化する。このとき、可変支持部材133は、適宜変形してステージ14の姿勢を安定させる。
【0028】
図4は、ステージ14の部分拡大断面図である。
ステージ14は、矩形平板状であり、被測定物、ここではガラスが載置される。このステージ14上には、固定触針141と、4つの支持突起142とが設けられており、これら固定触針141および4つの支持突起142のうちの2つの3点で被測定物を支持する。ここで、固定触針141および支持突起142の先端部は、略球面となっている。
【0029】
また、ステージ14は、ステージ傾斜調整装置13に着脱可能であり、固定触針141および支持突起142の位置が異なる複数のステージ14の中から選択されたものである。
【0030】
本発明の厚み測定装置は、以下のように動作する。
まず、ダイヤルゲージ22のスピンドル221の原点を設定する。具体的には、最初に、図5中破線で示すように、スピンドル221を固定触針141に当接させる。次に、この状態で、スピンドル221の原点を仮に設定し、表示部223で値を読みながら、ステージ移動装置12の2つの精密送りねじ124を操作することにより、ステージ14を略水平移動する。つまり、スピンドル221の移動方向(Z方向)に対して交差する方向(X、Y方向)に固定触針141を移動する。すると、固定触針141およびスピンドル221の先端部は略球面なので、スピンドル221は、固定触針141の先端に押されて上下動する。表示部223の値が最も小さくなる位置を探し出すことで、図5中実線で示すように、スピンドル221がステージ14に対して最も離れた状態となる位置を探し出す。スピンドル221がステージ14に対して最も離れた状態では、スピンドル221の先端と固定触針141の先端とが当接していることになるので、このときのスピンドル221の位置を原点とする。
【0031】
次に、厚みt0が判明している基準となる被測定物、ここではガラス31を用意し、この基準測定物31をスピンドル221と固定触針141との間に挟み込む。この状態で、表示部223で基準測定物31の厚みを測定する。図6に示すように、この測定値が基準測定物31の厚みt0よりも大きい値t1である場合には、固定触針141がスピンドル221に対して傾斜していることになる。そこで、表示部223で表示される値が基準測定物31の実際の厚みt0と略一致するように、ステージ傾斜調整装置13を操作する。
【0032】
次に、スピンドル221を固定触針141から離して、固定触針141とスピンドル221との間に被測定物を挟み込み、表示部223で、スピンドル221の原点からの移動距離を測定する。
【0033】
本発明によれば、以下のような効果がある。
(1)ステージ14およびステージ移動装置12を含んでベース部10を構成したので、スピンドル221の原点を設定する際に、スピンドル221の移動方向(Z方向)に対して交差する方向(X、Y方向)に固定触針141を移動させることにより、スピンドル221の軸線上に固定触針141を配置して、固定触針141の位置を補正する。これにより、固定触針141の先端とスピンドル221の先端とがずれた場合でも、被測定物の厚みを高精度で測定できる。
【0034】
(2)固定触針141やスピンドル221の先端部を略球面としたので、固定触針141の位置を容易に補正できるうえに、スピンドル221の原点を簡単に設定できる。
また、固定触針141やスピンドル221の先端部を略平面とした場合に比べ、固定触針141の軸線と移動触針の軸線とがずれても、誤差が急激に大きくなることはないので、測定誤差を低減できる。なお、固定触針や移動触針の先端部の曲率半径を、なるべく大きくすることにより、上述した測定誤差をより低減できる。
【0035】
(3)固定触針141および2つの支持突起142の3点で被測定物であるガラスを支持したので、ガラスが多少いびつな形状であっても、ぐらつきがなく確実に支持できる。
【0036】
(4)ステージ14を、ステージ傾斜調整装置13に着脱可能とし、固定触針141および支持突起142の位置が異なる複数のステージの中から選択したので、被測定物の大きさや形状に応じてステージ14を選択することにより、被測定物を確実に支持して、厚みを正確に測定できる。
【0037】
(5)支持突起142の先端部を略球面としたので、支持突起142の先端部を略平面とした場合に比べ、一点で被測定物に接触することになるから、確実に被測定物を支持できる。
【0038】
(6)ベース部10にステージ14の傾斜角度を変更可能なステージ傾斜調整装置13を設けたので、ステージ傾斜調整装置13で固定触針141の傾斜角度を変更することにより、固定触針141の姿勢を調整する。これにより、被測定物の厚みをさらに高精度で測定できる。
【0039】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。例えば、被測定物は、ガラスに限らず、めっきなどの薄膜、金属、セラミック等でもよい。
本発明において、被測定物の移送、触針の移動、測定などの工程は、手動で行っても自動で行ってもよい。例えば、特開2003−228436号公報に記載の自動化装置と組み合わせて、自動で行ってもよい。また、被測定物を移送する際に、特開平11−23206号公報に示すようなアームを用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の一実施形態に係る厚み測定装置の全体斜視図である。
【図2】前記実施形態に係る厚み測定装置のベース部の拡大正面図である。
【図3】前記実施形態に係るベース部の分解斜視図である。
【図4】前記実施形態に係るステージの部分拡大面図である。
【図5】前記実施形態に係る厚み測定装置の移動触針の原点を設定する手順を説明するための図である。
【図6】前記実施形態に係る厚み測定装置のステージの傾斜を調整する手順を説明するための図である。
【図7】本発明の従来例に係る触針式厚み測定装置の拡大正面図である。
【図8】前記従来例に係る触針式厚み測定装置の移動触針の原点を設定する手順を説明するための図である。
【符号の説明】
【0041】
1 厚み測定装置
10 ベース部
12 ステージ移動装置
13 ステージ傾斜調整装置
14 ステージ
141 固定触針
142 支持突起
221 スピンドル(移動触針)
222 ダイヤルゲージ本体(触針移動装置)
223 表示部(測定装置)




【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定触針を有するベース部と、このベース部の固定触針に対向配置された移動触針と、前記ベース部に設けられ前記移動触針を前記固定触針に接近、離隔させる触針移動装置と、この移動触針の移動距離を測定する測定装置と、を備える厚み測定装置であって、
前記ベース部は、ステージと、前記移動触針の移動方向に対して交差する方向に前記ステージを移動可能なステージ移動装置と、を有することを特徴とする厚み測定装置。
【請求項2】
請求項1に記載の厚み測定装置において、
前記固定触針および移動触針の先端部は、略球面であることを特徴とする厚み測定装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の厚み測定装置において、
前記ステージは、前記固定触針とともに被測定物を支持する支持突起をさらに備えることを特徴とする厚み測定装置。
【請求項4】
請求項3に記載の厚み測定装置において、
前記支持突起は、2つであり、前記固定触針とともに3点で被測定物を支持することを特徴とする厚み測定装置。
【請求項5】
請求項3または4に記載の厚み測定装置において、
前記ステージは、前記ステージ移動装置に着脱可能であり、前記固定触針および前記支持突起の位置が異なる複数のステージの中から選択されたものであることを特徴とする厚み測定装置。
【請求項6】
請求項3から5のいずれかに記載の厚み測定装置において、
前記支持突起の先端部は、略球面であることを特徴とする厚み測定装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれかに記載の厚み測定装置において、
前記ベース部は、前記ステージの傾斜角度を変更可能なステージ傾斜調整装置をさらに有することを特徴とする厚み測定装置。
【請求項8】
固定触針を有するベース部と、このベース部の固定触針に対向配置された移動触針と、前記ベース部に設けられ前記移動触針を前記固定触針に接近、離隔させる触針移動装置と、この移動触針の移動距離を測定する測定装置と、を備える厚み測定装置を用いて、被測定物の厚みを測定する厚み測定方法であって、
前記固定触針に前記移動触針を当接させて、前記移動触針の原点を設定する原点設定手順と、
前記固定触針と前記移動触針との間に前記被測定物を挟み込む被測定物挟み込み手順と、
前記測定部で、前記移動触針の前記原点からの移動距離を測定する移動距離測定手順と、を含み、
前記原点設定手順では、前記移動触針の移動方向に対して交差する方向に前記固定触針を移動させることにより、前記固定触針を前記移動触針の移動方向の延長線上に配置して、前記固定触針の位置を補正することを特徴とする厚み測定方法。
【請求項9】
請求項8に記載の厚み測定方法において、
前記原点設定手順では、前記固定触針の傾斜角度を変更することにより、前記固定触針の姿勢を調整することを特徴とする厚み測定方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−292584(P2006−292584A)
【公開日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−114851(P2005−114851)
【出願日】平成17年4月12日(2005.4.12)
【出願人】(000128784)株式会社オハラ (539)
【Fターム(参考)】