説明

可燃性原料供給システム

【課題】可燃性原料によってホッパ内にブリッジが形成されないようにすることで、高いシール性を発揮できると共に、可燃性原料を定量的に安定して可燃性原料処理装置に安全に供給できる可燃性原料供給システムを提供すること。
【解決手段】可燃性原料28を貯留するホッパ30と、ホッパ30と可燃性原料処理装置10の間に設置されスクリュー34を回転することでホッパ30内に貯留した可燃性原料28を可燃性原料処理装置10に供給するスクリューコンベヤ12と、ホッパ30内のヘッド側壁301近傍に設置されホッパ30内の可燃性原料28をテール方向に向けて押し込む第一の押し込み手段60と、ホッパ30内のテール側壁303近傍に設置されホッパ30内の可燃性原料28及び第一押し込み手段60によってテール方向に押し込まれた可燃性原料28をスクリューコンベヤ12内に押し込む第二の押し込み手段32とを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、可燃性原料供給システムに係り、特に都市ごみや産業廃棄物などの可燃性原料を可燃性原料処理装置に供給する可燃性原料供給システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
各種廃棄物等の可燃性廃棄物の処理方法として、近年主流となりつつあるガス化溶融方法は、可燃性廃棄物を一旦熱分解ガス化することが要点であるが、この熱分解ガス化に際して、必要以上の酸素が供給されると、可燃性廃棄物が必要以上に燃焼し温度が上昇して安定運転を阻害するおそれがあるので、供給する空気の量は厳密に管理することが望ましい。
【0003】
しかしながら、可燃性廃棄物の処理プロセスにおいては、ガスの噴出を防止するため、一般的には大気圧以下で運転されることが多く、可燃性廃棄物を炉内に供給する可燃性原料供給システムからの空気の漏れ込みを防ぎきれず、これが問題になっている。しかも、近年、可燃性廃棄物をガス化して完全燃焼させるのではなく、ガス化して得た生成ガスを精製し、それを原料として活用しようとする試みがなされているが、このような方式の場合、生成ガス側に不要な空気が流入するのは、生成ガスの質(すなわちエンタルピー)を低下させることにもつながる。このため、不定形かつ不定性状である可燃性廃棄物を安定に供給でき、空気の漏れ込みを最低限に抑制できる可燃性原料供給システムが望まれている。
【0004】
また可燃性廃棄物の処理プロセスにおいては、様々な性状の可燃性廃棄物が炉内に投入される。例えば、大きさや熱量、水分、揮発分の比率、固定炭素の比率などが異なる種々の可燃性廃棄物が投入される。このため、運転中に炉内に投入される可燃性廃棄物中の可燃分の質および量が変化し、安定した運転を実現することが難しい。
【0005】
これらの問題は上記したガス化炉に限られず、焼却炉などシール性や定量性が求められる他の炉においても同様に生じる問題である。
【0006】
なお上記可燃性廃棄物をガス化炉などの炉に供給する可燃性原料供給システムは、可燃性原料を貯留するホッパと、前記ホッパと炉の間に設置されるスクリューコンベヤとによって構成されていることがある。
【0007】
そして上記問題点を解決するには、ホッパ内の可燃性廃棄物によってホッパ内に形成されるいわゆるブリッジを解消することが効果的である。何故ならホッパ内に可燃性廃棄物によるブリッジが形成されるとその下側に空洞が生じ、ブリッジの形成、破壊が繰り返されることなどによってホッパからスクリューコンベヤへ供給される可燃性廃棄物に粗密が生じ、炉内へ空気が漏れ込み易くなったり、炉内への可燃性廃棄物の供給が不安定になったりするからである。そこで従来、ホッパ内に生じる可燃性原料によるブリッジを解消するため、可燃性廃棄物をスクリューコンベヤに押し込む押し込み手段を設置することが行われている。
【0008】
即ち例えばスクリューコンベヤを駆動することで可燃性廃棄物はホッパ内のヘッド側壁(ホッパの炉に近い側の側壁)に圧密して残留するが、この圧密・残留している可燃性廃棄物によってホッパのスクリューコンベヤへの供給口が実質的に小さくなってブリッジが生じ易くなる。そこでホッパのヘッド側壁の部分に前記押し込み手段を設置し、前記圧密・残留している可燃性廃棄物をスクリューコンベア内に押し込む方法がある(例えば特許文献1参照)。しかしこの押し込み手段によって可燃性廃棄物をスクリューコンベヤ方向に向けて押し込むと、可燃性廃棄物同士の摩擦のために、スクリューコンベヤ方向だけではなく、ホッパ内のテール側壁(ホッパの炉から離れた側の側壁)方向に向けても可燃性廃棄物が押し込まれホッパテール側壁に圧密して残留し、新たなブリッジが生じる恐れがあった。この問題を解決するには前記押し込み手段による可燃性廃棄物の押し込み量を少なくしてホッパテール側壁に向けて可燃性廃棄物が押し込まれないようにすれば良いが、そうするとこの押し込み手段を設置した当初の目的であるホッパヘッド側壁に圧密して残留する可燃性廃棄物の確実な除去ができなくなってしまう。つまりこの従来例では、スクリューコンベヤ上方の全域に渡ってブリッジを防ぐ解決手段とはならなかった。
【0009】
一方前記ブリッジを解消するための上記とは別の従来の押し込み手段として、ホッパテール側壁部分に押し込み手段を設ける方法がある(例えば特許文献2の図8参照)。しかしこの押し込み手段では、スクリューコンベヤの駆動によりホッパヘッド側壁の部分に圧密し残留する可燃性廃棄物に影響を与えることが難しく、やはりスクリューコンベヤ上方の全域に渡ってブリッジを防ぐ解決手段とはならなかった。
【0010】
また従来、ホッパのヘッド側壁部分に圧密し残留する可燃性廃棄物を減らし、圧密し残留する可燃性廃棄物の起因でブリッジが生じることを防ぐため、ホッパヘッド側壁を傾斜させていた(例えば特許文献1の第1図参照)。しかしながらホッパヘッド側壁を傾斜させると、これを垂直にした場合に比べ、上方から見たホッパの設置面積が大きくなり、このことから可燃性原料供給システムの小型化が阻害される。
【特許文献1】実開平1−67451号公報
【特許文献2】特表2007−528479号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、廃棄物をはじめとする可燃性原料によってホッパ内にブリッジが形成されないようにすることで、高いシール性を発揮できると共に、可燃性原料を定量的に安定して可燃性原料処理装置に安全に供給することができる可燃性原料供給システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本願請求項1に記載の発明は、可燃性原料を可燃性原料処理装置に供給する可燃性原料供給システムにおいて、前記可燃性原料を貯留するホッパと、前記ホッパと可燃性原料処理装置の間に設置され、スクリューを回転することでホッパ内に貯留した可燃性原料を可燃性原料処理装置に供給するスクリューコンベヤと、前記ホッパ内の前記可燃性原料処理装置に近い側のヘッド側壁近傍に設置され、ホッパ内の可燃性原料を前記可燃性原料処理装置より離れるテール方向に向けて押し込む第一の押し込み手段と、前記ホッパ内の前記ヘッド側壁に対向するテール側壁近傍に設置され、ホッパ内の原料及び前記第一押し込み手段によってテール方向に押し込まれた可燃性原料を前記スクリューコンベヤ内に押し込む第二の押し込み手段と、を具備することを特徴とする可燃性原料供給システムにある。
【0013】
請求項2に記載の発明は、可燃性原料を可燃性原料処理装置に供給する可燃性原料供給システムにおいて、前記可燃性原料を貯留するホッパと、前記ホッパと可燃性原料処理装置の間に設置され、スクリューを回転することでホッパ内に貯留した可燃性原料を可燃性原料処理装置に供給するスクリューコンベヤと、前記ホッパ内の前記可燃性原料処理装置から離れる側のテール側壁近傍に設置され、ホッパ内の可燃性原料を前記可燃性原料処理装置に近づくヘッド方向に向けて押し込む第一の押し込み手段と、前記ホッパ内の前記テール側壁に対向するヘッド側壁近傍に設置され、ホッパ内の原料及び前記第一押し込み手段によってヘッド方向に押し込まれた可燃性原料を前記スクリューコンベヤ内に押し込む第二の押し込み手段と、を具備することを特徴とする可燃性原料供給システムにある。
【0014】
本願請求項3に記載の発明は、前記第一の押し込み手段よりも前記第二の押し込み手段の方を前記ホッパ内の上部に設置し、さらに第一の押し込み手段の押し込みによって移動する原料移動領域の何れの部分も第二の押し込み手段の押圧面の上端部より低く、且つ第二の押し込み手段の押し込みによって移動する原料移動領域のいずれの部分も第一の押し込み手段の押圧面の上端部より低くなるように設置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の可燃性原料供給システムにある。
【0015】
本願請求項4に記載の発明は、前記第一の押し込み手段と第二の押し込み手段には、それぞれの押し込み動作を異なるタイミングで行わせる駆動手段が設けられていることを特徴とする請求項1又は2又は3に記載の可燃性原料供給システムにある。
【0016】
本願請求項5に記載の発明は、前記第二の押し込み手段は1又は複数のプッシャであり、このプッシャはホッパの水平方向に向かう幅全体に亘る幅寸法を有して構成され、且つプッシャによる可燃性原料の押し込み圧力をプッシャの押し込み位置の何れにおいても一定にしたことを特徴とする請求項1又は2又は3又は4に記載の可燃性原料供給システムにある。
【0017】
本願請求項6に記載の発明は、前記第二の押し込み手段は1又は複数のスクリューであり、このスクリューはホッパの水平方向に向かう幅全体に亘って設置され、且つスクリューによる可燃性原料の押し込み動作の際の回転トルクを一定にしたことを特徴とする請求項1又は2又は3又は4に記載の可燃性原料供給システムにある。
【発明の効果】
【0018】
請求項1に記載の発明によれば、第一の押し込み手段によってホッパ内の可燃性原料をホッパのテール方向に向けて押し込んだ上で、第二の押し込み手段によってホッパ内の原料及び第一押し込み手段によってテール方向に押し込んだ可燃性原料をスクリューコンベヤ内に押し込むので、両押し込み手段の協働により、ホッパのホッパヘッド側にもホッパテール側にも可燃性原料の圧密による残留が生じなくなる。従ってホッパ内にブリッジが生じなくなる。これによってホッパ内の可燃性原料をスクリューコンベヤ内に一定に押し込んでいくことができるため、高いシール作用を発揮することができると共に、廃棄物をはじめとする可燃性原料を定量的に安定して可燃性原料処理装置に安全に供給することができる。
【0019】
請求項2に記載の発明によれば、第一の押し込み手段によってホッパ内の可燃性原料をホッパのヘッド方向に向けて押し込んだ上で、第二の押し込み手段によってホッパ内の原料及び第一押し込み手段によってヘッド方向に押し込んだ可燃性原料をスクリューコンベヤ内に押し込むので、両押し込み手段の協働により、ホッパのホッパヘッド側にもホッパテール側にも可燃性原料の圧密による残留が生じなくなる。従ってホッパ内にブリッジが生じなくなる。これによってホッパ内の可燃性原料をスクリューコンベヤ内に一定に押し込んでいくことができるため、高いシール作用を発揮することができると共に、廃棄物をはじめとする可燃性原料を定量的に安定して可燃性原料処理装置に安全に供給することができる。
【0020】
請求項3に記載の発明によれば、第一の押し込み手段によってホッパテール方向又はホッパヘッド方向に向けて押し込まれる可燃性原料が、第二の押し込み手段の上部で圧密し残留することはない。また第二の押し込み手段によってスクリューコンベア方向に押し込まれる可燃性原料が、第一の押し込み手段の上部で圧密し残留することもない。従って第一,第二の押し込み手段によって圧縮された可燃性原料が何れも圧密して残留することがなくなり、さらにホッパ内にブリッジが生じなくなる。
【0021】
請求項4に記載の発明によれば、第一の押し込み手段と第二の押し込み手段の押し込み動作を異なるタイミングで行わせるので、第一の押し込み手段と第二の押し込み手段の両者によって同時に可燃性原料が強く圧縮され強い圧密状態となることを防止できる。これによってもさらにホッパ内にブリッジが生じなくなる。
【0022】
請求項5に記載の発明によれば、第二の押し込み手段を構成する1又は複数の並列に設置したプッシャによるスクリューコンベヤ方向への可燃性原料の押し込み圧力がホッパ内の水平方向に向かう幅全体にわたって押し込み位置の何れにおいても一定になるので、例え不定形且つ不定状性の可燃性原料であっても、これを同一の圧力で圧縮することで単位体積当りの質量を略同一にすることができ、この点からも高いシール作用を発揮することができると共に、可燃性原料を定量的に安定して可燃性原料処理装置に安全に供給することができるようになる。
【0023】
請求項6に記載の発明によれば、第二の押し込み手段を構成する1又は複数の並列に設置したスクリューによる押し込み動作の際の回転トルクを一定にすることで、第二の押し込み手段によるスクリューコンベヤ方向への可燃性原料の押し込み圧力をホッパ内の水平方向に向かう幅全体にわたって一定にすることができ、従って例え不定形且つ不定状性の可燃性原料であっても、これを同一の圧力で圧縮することで単位体積当りの質量を略同一にすることができ、この点からも高いシール作用を発揮することができると共に、可燃性原料を定量的に安定して可燃性原料処理装置に安全に供給することができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
〔第1の実施形態〕
図1は本発明の第1の実施形態にかかる可燃性原料供給システム1−1を有する焼却設備100の一例を示す概略図である。図1に示すようにこの焼却設備100は、可燃性原料処理装置10と、可燃性原料処理装置10内に可燃性原料28を供給する可燃性原料供給システム1−1と、可燃性原料処理装置10から不燃物を抜き出す不燃物抜出装置14と、廃熱ボイラや空気予熱器などの熱回収装置16と、バグフィルタなどの脱塵装置18と脱塩装置20と脱硝装置22とを備えて構成されている。
【0025】
可燃性原料処理装置10は、燃焼炉やガス化炉など、内部のシール性や、供給される可燃性原料の定量性が求められる炉であり、この焼却設備100においては流動床式の炉(流動床炉)が用いられている。
【0026】
可燃性原料処理装置10には原料供給口24が設けられており、この原料供給口24にはケーシング27を介して可燃性原料供給システム1−1が接続されている。ケーシング27は可燃性原料処理装置10に向かって下降するように傾斜しており、その下端に可燃性原料処理装置10の原料供給口24が接続され、その上端に可燃性原料供給システム1−1の下記するコンベヤケーシング26が接続されている。
【0027】
可燃性原料供給システム1−1は、可燃性原料28を投入し貯留するホッパ30と、ホッパ30と可燃性原料処理装置10の間に設置されスクリュー34を回転することでホッパ30内に貯留した可燃性原料28を可燃性原料処理装置10に供給するスクリューコンベヤ12とを具備している。スクリューコンベヤ12はコンベヤケーシング26内にスクリュー34を収納しており、その下流側(可燃性原料処理装置10側)の下面に前記ケーシング27の上端が接続され、コンベヤケーシング26の上流側(可燃性原料処理装置10から離れる側)の上面にホッパ30が接続されている。スクリュー34の駆動軸341はコンベヤケーシング26の一端部からその外方に引き出され、モータ36に連結されている。モータ36は制御装置40によって運転制御される。スクリュー34は1軸スクリューであっても良いし、多軸スクリューであっても良い。多軸スクリューの場合は、同一水平面上で各駆動軸341が並列に(図1の紙面奥行き方向に並列に)並ぶように設置され、コンベヤケーシング12もこれら全てのスクリュー34を収納する形状に形成される。なおこの例ではスクリューコンベヤ12を、そのスクリュー34の駆動軸341が水平になるように据付けたが、本発明はこれに限られず、水平に対して斜めに傾斜して設置しても良い。
【0028】
ホッパ30は所定量の可燃性原料28を貯留できる容量に形成されており、ホッパ30の側壁の内の可燃性原料処理装置10に近い側の側壁であるヘッド側壁301とヘッド側壁301に接続される左右の側壁(紙面手前奥側の側壁)は垂直に設置され、一方可燃性原料処理装置10から離れた側の側壁(ヘッド側壁301に対向する側壁)であるテール側壁303は上方向に向かって開いていく方向に傾斜して設置されている。なおホッパ30内の可燃性原料処理装置10より離れる方向(ヘッド側壁301からテール側壁303側を向く方向)をテール方向Tといい、逆にホッパ30内の可燃性原料処理装置10に近づく方向(テール側壁303からヘッド側壁301側を向く方向)をヘッド方向Hという。
【0029】
そしてホッパ30内のヘッド側壁301近傍であってスクリューコンベヤ12の上方に接近した位置に第一の押し込み手段60が設置され、またホッパ30内のテール側壁303近傍であってスクリューコンベヤ12の上方に少し離れた位置に第二の押し込み手段32が設置されている。第一の押し込み手段60はこの例ではスクリュー601aを用いている。スクリュー601aの駆動軸603はホッパ30のヘッド側壁301からその外方に引き出され、駆動手段(この例ではモータ)605に連結されている。駆動手段605は制御装置40によって運転制御される。スクリュー601aは1軸スクリューであっても良いし、多軸スクリューであっても良い。多軸スクリューの場合は、各駆動軸603が並列に(図1の紙面奥行き方向に並列に)並ぶように設置される。なおこの例ではスクリュー601aの駆動軸603が水平になるように据付けたが、本発明はこれに限られず、水平に対して斜めに傾斜して設置しても良い。そして駆動手段605を駆動することでスクリュー601aを回転駆動すると、ホッパ30内の可燃性原料28は可燃性原料処理装置10より離れるテール方向Tに向けて(駆動軸603方向、略水平方向に向けて)押し込まれる。
【0030】
第二の押し込み手段32はこの例ではプッシャを用いている。図2(a),(b)はそれぞれ異なる構造の第二の押し込み手段32を正面(図1の矢印A方向)から見た図である。図2(a),(b)に示すように何れの第二の押し込み手段32も全体として直方体形状であり、図2(a)に示す第二の押し込み手段32は一体型、即ち一個の直方体形状のプッシャ321を駆動軸323によって前進後退させる構成であり、図2(b)に示す第二の押し込み手段32は分割型、即ち複数の直方体形状のプッシャ321の側面同士を接合して各プッシャ321に取り付けた駆動軸323によってそれぞれ独立して前進後退させる構成である。何れの第二の押し込み手段32においても、この第二の押し込み手段32を設置したテール側壁303側のホッパ30の水平方向に向かう幅全体に亘る幅寸法を有して構成されている。これによってプッシャ後退時間以外において可燃性原料28がプッシャ321の先端の押圧面によって押圧する圧力は幅方向(図1の奥行方向)に逃げないので、ホッパ30の幅方向全体の可燃性原料28を均一に押圧することができる。このため例えばホッパ30の横断面(水平面で切断した断面)が四角形状ならばプッシャ321の横断面形状は四角形状とすることが望ましいが、本発明はこれに限定されず、円形形状やその他の形状であっても良い。
【0031】
図1に示すように第二の押し込み手段32はホッパ30の外部に引き出された駆動軸323に接続された駆動手段325によって駆動軸323方向、即ちスクリューコンベヤ12方向に向けて前進後退するように駆動される。駆動手段325を制御する制御装置40は、第二の押し込み手段32による可燃性原料28の押し込み圧力が第二の押し込み手段32の押し込み位置が何れの位置であっても一定になるように駆動手段325を制御する。そして駆動手段325を駆動することでプッシャ321を直線状に突出(前進)すると、ホッパ30内の可燃性原料28はスクリューコンベヤ12方向に向けて押し込まれる。なおプッシャ321のストロークは、ホッパ30に貯留され且つプッシャ321の前方にある可燃性原料28全体を押すことができるよう、できるだけ長い方が望ましく、伸長時のプッシャ321の先端部はスクリュー34に干渉しない程度まで近づけることが望ましい。ストロークが短いと、プッシャ321によって押圧された可燃性原料28がスクリュー34に到達する手前の部分で圧密してしまい、効果的にスクリューコンベヤ12内に可燃性原料28を押し込めないからである。
【0032】
なお第二の押し込み手段32は、図2(a)に示す一体型よりも、図2(b)に示す分割型の方が、スクリューコンベヤ12への可燃性原料28の供給量をより一定にすることができ、定量性が向上する。即ち図2(a)に示す一体型の場合は、プッシャ321を後退させるときは可燃性原料28をスクリューコンベヤ12へ供給できない。これに対して図2(b)に示す分割型の場合は、分割された複数のプッシャ321を同時に後退させない運転をすることで、常に可燃性原料28をスクリューコンベヤ12に向けて押し出すことができ、定量性が向上するのである。また前述のようにプッシャ321の後退時は可燃性原料28を押し出せないので、プッシャ321の前進時間に比して、プッシャ321の後退時間はできるだけ短くした方が良い。例えば前進時間10分に対して後退時間を10秒とする。なおプッシャを分割型としてそれらの駆動タイミングをずらした場合、隣り合うプッシャの押圧面間に段差が生じ、より前方へ突出している方のプッシャの押圧面によって押圧される可燃性原料28が、隣接する少し引っ込んでいるプッシャの押圧面の前方側にはみ出そうとするが、この隣の少し引っ込んでいるプッシャの前方の可燃性原料28も所定の圧縮力にて押圧されているので、前記はみ出しは生じない。従ってこの場合もホッパ30の幅方向全体(但し後退中のプッシャ前方の可燃性原料28を除く)の可燃性原料28を均一に押圧できる。
【0033】
以上のように構成された燃焼設備100において、モータ36によりスクリュー34を回転させると、コンベヤケーシング26内の可燃性原料28が前方(可燃性原料処理装置10の方向)に移動し、ケーシング27を介して可燃性原料処理装置10の原料供給口24を通って可燃性原料処理装置10に供給される。スクリューコンベヤ12の回転速度は、モータ36に接続された制御装置40によって制御される。例えばモータ36の回転速度に応じてプッシャ321の前進後退速度、プッシャ321のストローク、及びプッシャ321に加える力のうち少なくとも1つを制御装置40により調整すれば、可燃性原料28の供給の定量性を向上でき、可燃性原料28の供給量を一定にすることができる。
【0034】
そして可燃性原料処理装置10内に供給された可燃性原料28は流動層38内で燃焼し、燃焼ガスとなってフリーボード42を通って熱回収装置16に送られる。可燃性原料28の中の不燃物は、不燃性粒子である流動媒体と共に可燃性原料処理装置10の流動層38の底部から排出され、不燃物抜出装置14に送られる。不燃物抜出装置14では、流動媒体から不燃物44が抜き出され、流動媒体46と不燃物44とが分離される。分離された流動媒体46は、流動媒体経路48を通ってスクリューコンベヤ12のコンベヤケーシング26内に供給されるようになっている。
【0035】
可燃性原料処理装置10で発生した燃焼ガス52は、ガス経路54を通って熱回収装置16に送られ、熱回収装置16では、廃熱ボイラにより蒸気56を得たり、空気予熱器により可燃性原料処理装置10に送る予熱空気58を得る。この予熱空気58は、予熱空気供給経路59を介して可燃性原料処理装置10の流動空気や燃焼空気として用いられる。熱回収装置16で熱が回収され、温度の低下した燃焼ガス64は、ガス経路66を通って脱塵装置18を通過し、ここで飛灰68が除去される。脱塵装置18を通過した燃焼ガスは、脱塩装置20及び脱硝装置22を経て、脱塩及び脱硝処理された後、排ガス70となって煙突(図示せず)から大気中に放出される。
【0036】
一方このとき可燃性原料供給システム1−1においては、前記スクリューコンベヤ12の駆動と連動して、第一の押し込み手段60と第二の押し込み手段32とが駆動され、第一の押し込み手段60によってホッパ30のヘッド側壁301側の可燃性原料28がテール側壁303側に押し込まれ、第二の押し込み手段32によってテール側壁303側の可燃性原料28(ホッパ30内の可燃性原料28及び第一押し込み手段60によってテール方向Tに押し込まれた可燃性原料28)が全面的にスクリューコンベヤ12内に機械的に押し込まれる。つまり両押し込み手段60,32の協働によって、ホッパ30のホッパヘッド側にもホッパテール側にも可燃性原料28の圧密による残留が生じなくなり、全てスクリューコンベヤ12内に押し込まれる。従ってコンベヤケーシング26へのホッパ30の供給口が前記可燃性原料28の圧密の残留によって狭まることはなく、ホッパ30内にブリッジが生じなくなる。さらに不定形な大きさであり、不定性状である可燃性原料28を第2の押し込み手段32によって一定の力でスクリューコンベヤ12内に押し込むことができ、ホッパ30内でブリッジさせることなく、可燃性原料28同士の隙間を潰し、定常的にスクリューコンベヤ12内の充填率を高め、且つ充填率を一定にすることができる。
【0037】
これによりランダムに生じるスクリューコンベヤ12内の可燃性原料28同士間の空隙が減り、可燃性原料28を可燃性原料処理装置10内へ定量的に安定して投入することができると同時に、高いシール作用が生じることによって、コンベヤケーシング26内におけるガスの流動抵抗が増し、スクリューコンベヤ12からのガスリーク、即ち可燃性原料処理装置10外から可燃性原料処理装置10内への空気リークを減らすことができる。
【0038】
第一,第二の押し込み手段60,32の運転サイクルは可燃性原料28の性状に応じて最適化できるように変更可能である。可燃性原料28の性状に因るが、ホッパ30内で可燃性原料ができるだけ圧密されないように、一方の押し込み手段によって可燃性原料28を押し出している際は、他方の押し込み手段は押し出ししないようにした方が望ましい。具体的にいえば、第二の押し込み手段32のプッシャ321が前進している間は、第一の押し込み手段60の駆動を停止し、第一の押し込み手段60が駆動している間は、第二の押し込み手段32を後退又は停止させるように、両駆動手段605,325を駆動することが望ましい。このように第一の押し込み手段60と第二の押し込み手段32のそれぞれの押し込み動作を異なるタイミングで行わせるように駆動する駆動手段605,325を設けることで、第一の押し込み手段60と第二の押し込み手段32の両者によって同時に可燃性原料28が強く圧縮され圧密状態となることを防止でき、これによってもさらにホッパ30内にブリッジが生じなくなる。
【0039】
また上述のようにこの可燃性原料供給システム1−1によれば、ホッパ30のヘッド側壁301側とテール側壁303側に圧密し残留する可燃性原料28を何れもそれぞれ最終的には第一,第二の押し込み手段60,32により確実にスクリューコンベヤ12内に押し込むことができるため、前記背景技術の欄で説明したようにホッパ30のヘッド側壁301を傾斜させる必要がなくなる。そのため、上方から見たホッパ30の設置面積を小さくでき、可燃性原料供給システム1−1全体の小型化が図れる。
【0040】
またこの可燃性原料供給システム1−1によれば、第二の押し込み手段32のプッシャ321はこのプッシャ321を設置するホッパ30の水平方向に向かう幅全体に亘る幅寸法を有して構成され、且つプッシャ321による可燃性原料28の押し込み圧力をプッシャ321の押し込み位置の何れにおいても一定にしているので、プッシャ321によるスクリューコンベヤ12方向への可燃性原料28の押し込み圧力がホッパ30内の水平方向に向かう幅全体にわたって押し込み位置の何れにおいても一定になるので、例え不定形且つ不定状性の可燃性原料28であっても、これを同一の圧力で圧縮することで可燃性原料28の密度を均一化でき、これによって単位体積当りの質量を略同一にすることができ、この点からも高いシール作用を発揮することができると共に、スクリュー34(スクリュー34は定容量の可燃性原料28を搬送する)によって、定密度・定容量(従って略定質量)の可燃性原料28を安定して可燃性原料処理装置10に安全に供給することができるようになる。
【0041】
図3は前記ホッパ30内における第一,第二の押し込み手段60,32の位置関係を示す図である。同図には、第一の押し込み手段60が可燃性原料28を押圧する先端の押圧面全体から可燃性原料28の押圧方向に平行な方向全体の領域(図3に点線で示す領域D1)よりも所定の角度θ1だけ広がりを持つ方向全体の原料移動領域(図3に一点鎖線で示す領域D11)と、第二の押し込み手段32が可燃性原料28を押圧する先端の押圧面全体から可燃性原料28の押圧方向に平行な方向全体の領域(図3に点線で示す領域D2)よりも所定の角度θ2だけ広がりを持つ方向全体の原料移動領域(図3に一点鎖線で示す領域D21)とが記載されている。第一,第二の押し込み手段60,32が可燃性原料28を押圧した際に、押圧して移動する可燃性原料28は押圧される直線方向前方、即ち領域D1,D2のもののみでなく、所定の角度の広がりを持った範囲の可燃性原料28が移動するが、原料移動領域D11,D21とは、この可燃性原料28の移動する範囲を定義したものである。なお、角度θ1および角度θ2は0°以上90°以下であるが、可燃性原料28の性質によって変わるので、事前に供給試験をしてホッパ30内の可燃性原料28の圧密状況から、角度θ1と角度θ2を計測および決定し、第一,第二の押し込み手段60,32の据付位置と据付角度を決定することが望ましい。
【0042】
そしてこの可燃性原料供給システム1−1においては、第一の押し込み手段60よりも第二の押し込み手段32の方をホッパ30内の上部に設置し、さらに第一の押し込み手段60の原料移動領域D11の何れの部分も、最も後退した状態の第二の押し込み手段32の押圧面の上端部S2より低く、且つ最も後退した状態の第二の押し込み手段32の原料移動領域D21のいずれの部分も、第一の押し込み手段60の押圧面の上端部S1より低くなるように設置している。なお上端部S2とは第一の押し込み手段60から見て第二の押し込み手段32の押圧面の最も上端の部分をいい、上端部S1とは第二の押し込み手段32から見て第一の押し込み手段60の押圧面の最も上端の部分をいう。
【0043】
このように構成しているので、第一の押し込み手段60によってホッパテール方向Tに向けて押し込まれた可燃性原料28が第二の押し込み手段32の上部(部分F2)で圧密されることはなくその下側部分で圧密され、したがって第二の押し込み手段32が押し出された際に確実にスクリューコンベヤ12方向に押し込まれる。また第二の押し込み手段32によってスクリューコンベア12方向に押し込まれた可燃性原料28が、第一の押し込み手段60の上部(部分F1)で圧密されることはなくその前方部分で圧密され、第一の押し込み手段60によって確実にホッパテール方向Tに向けて押し込まれる。従って第一,第二の押し込み手段60,32によって圧縮されて圧密された可燃性原料28は何れもホッパ30内に残留することがなくなり、ホッパ30からスクリューコンベヤ12への開口部が狭められることがなくなり、さらにホッパ30内にブリッジが生じなくなる。
【0044】
〔第2の実施形態〕
図4は本発明の第2の実施形態にかかる可燃性原料供給システム1−2を示す概略図である。同図に示す可燃性原料供給システム1−2において、前記図1〜図3に示す可燃性原料供給システム1−1と同一又は相当部分には同一符号を付す。なお以下で説明する事項以外の事項については、前記図1〜図3に示す可燃性原料供給システム1−1と同じである(この点は、以下の各可燃性原料供給システム1−3〜1−6においても同様である)。
【0045】
この可燃性原料供給システム1−2において前記可燃性原料供給システム1−1と相違する点は、第一の押し込み手段60の構成のみであり、具体的には第一の押し込み手段60としてスクリュー601aを用いる代わりに、プッシャ601を用いている。即ちこの第一の押し込み手段60は、ホッパ30内のヘッド側壁301近傍であってスクリューコンベヤ12の上部に接近した位置にプッシャ601を設置して構成されている。図5(a),(b)はそれぞれ異なる構造の第一の押し込み手段60を正面(図4の矢印C方向)から見た図である。図5(a),(b)に示すように何れの第一の押し込み手段60も全体として直方体形状であり、図5(a)に示す第一の押し込み手段60は一体型、即ち一個の直方体形状のプッシャ601を駆動軸603によって前進後退させる構成であり、図5(b)に示す第一の押し込み手段60は分割型、即ち複数の直方体形状のプッシャ601の側面同士を接合して各プッシャ601に取り付けた駆動軸603によってそれぞれ独立して前進後退させる構成である。何れの第一の押し込み手段60においても、この第一の押し込み手段60を設置したヘッド側壁301側のホッパ30の水平方向に向かう幅全体に亘る幅寸法を有して構成されている。これによってプッシャ後退時間以外において可燃性原料28がプッシャ601の先端の押圧面によって押圧する圧力は幅方向(図1の奥行方向)に逃げないので、ホッパ30の幅方向全体の可燃性原料28を均一に押圧することができる。このため例えばホッパ30の横断面(水平面で切断した断面)が四角形状ならばプッシャ601の横断面形状は四角形状とすることが望ましいが、本発明はこれに限定されず、円形形状やその他の形状であっても良い。
【0046】
そして駆動手段605を駆動することでプッシャ601を直線状に突出すると、ホッパ30内の可燃性原料28はプッシャ601の前方方向(水平方向)に向けて押し込まれる。なおプッシャ601のストロークは、プッシャ32によりホッパ30からスクリューコンベヤ12に可燃性原料28が押し込まれるに十分な間口を確保した上で、できるだけ長い方が望ましい。
【0047】
なお第一の押し込み手段60も第二の押し込み手段32の場合と同様に、図5(a)に示す一体型よりも、図5(b)に示す分割型の方が、押し込む可燃性原料28の供給量をより一定にすることができ、より定量性が向上する。またプッシャ601の後退時は可燃性原料28を押し出せないので、プッシャ321の場合と同様に、プッシャ601の前進時間に比して、後退時間はできるだけ短くした方が良い。なおこの例ではプッシャ601の押し出し方向を水平としたが、本発明はこれに限られず、プッシャ601の押し出し方向が水平に対して斜めに傾斜するように設置しても良い。
【0048】
そしてこの可燃性原料供給システム1−2においても、両押し込み手段60,32の協働により、前記可燃性原料供給システム1−1の場合と同様の作用・効果が発揮される。この可燃性原料供給システム1−2においても、ホッパ30内で可燃性原料28ができるだけ圧密されないように、一方の押し込み手段によって可燃性原料28を押し出している際は、他方の押し込み手段は押し出ししないようにした方が望ましい。即ち第二の押し込み手段32が前進している間は、第1の押し込み手段60を後退又は停止させ、第一の押し込み手段60が前進している間は、第2の押し込み手段32を後退又は停止させるように、両駆動手段605,325を駆動することが望ましい。
【0049】
またこの可燃性原料供給システム1−2においても、ホッパ30内における第一,第二の押し込み手段60,32の位置関係は、第一の押し込み手段60よりも第二の押し込み手段32の方をホッパ30内の上部に設置し、さらに最も後退した状態の第一の押し込み手段60の原料移動領域D11の何れの部分も、最も後退した状態の第二の押し込み手段32の押圧面の上端部S2より低く、且つ最も後退した状態の第二の押し込み手段32の原料移動領域D21のいずれの部分も、最も後退した状態の第一の押し込み手段60の押圧面の上端部S1より低くなるように設置している。その効果は前記可燃性原料供給システム1−1の場合と同じである。
【0050】
〔第3の実施形態〕
図6は本発明の第3の実施形態にかかる可燃性原料供給システム1−3を示す概略図である。同図に示す可燃性原料供給システム1−3において前記可燃性原料供給システム1−2と相違する点は、第一,第二の押し込み手段60,32の構成のみであり、具体的には第一の押し込み手段60として用いるプッシャ601と、第二の押し込み手段32として用いるプッシャ321とを何れも揺動運動(振り子運動)を行う構造のプッシャとし、これに応じてそれぞれの駆動軸603,323及び駆動手段605,325の構造を変更した点である。即ち第一の押し込み手段60は、プッシャ601の横断面が扇形形状であり、その要の部分を回転軸602とし、このプッシャ601の所定部分とホッパ30の静止している他の部分との間にリミットスイッチ付駆動シリンダからなる駆動手段605を駆動軸603によって連結して構成されている。一方第二の押し込み手段32も、プッシャ321の横断面が扇形形状であり、その要の部分を回転軸322とし、このプッシャ321の所定部分とホッパ30の静止している他の部分との間にリミットスイッチ付駆動シリンダからなる駆動手段325を駆動軸323によって連結して構成されている。
【0051】
なおこの例におけるプッシャ601,321についても、一体型、即ち一本の扇柱状の棒状体からなるプッシャ601,321を駆動手段605,325によって揺動(押圧面が揺動しながら前進後退する)させる構成としても良いし、分割型、即ち複数の扇形状のプッシャ601,321の側面同士を接合して各プッシャ601,321に取り付けた駆動手段605,325によってそれぞれ独立して揺動させる構成としてもよい。何れの第一,第二の押し込み手段60,32も、ホッパ30内の水平方向に向かう幅全体に亘る幅寸法を有して構成されている。なお各駆動手段605,325は、制御装置40によって駆動制御される。
【0052】
そして制御装置40によって駆動軸603を伸長すると駆動軸603は駆動手段605に内蔵したリミットスイッチがオンする位置まで伸長し、プッシャ601は回転軸602を中心に揺動してその押圧面がホッパ30内に突出し、可燃性原料28がホッパテール側に押し込まれる。一方制御装置40によって前記駆動軸603を収縮すると駆動軸603は駆動手段605に内蔵したリミットスイッチがオンする位置まで収縮し、プッシャ601は回転軸602を中心に揺動してその押圧面が後退する。一方同様に、制御装置40によって駆動軸323を伸長すると駆動軸323は駆動手段325に内蔵したリミットスイッチがオンする位置まで伸長し、プッシャ321は回転軸322を中心に揺動してその押圧面がホッパ30内に突出し、可燃性原料28がスクリューコンベヤ12側に押し込まれる。一方制御装置40によって駆動軸323を収縮すると駆動軸323は駆動手段325に内蔵したリミットスイッチがオンする位置まで収縮し、プッシャ321は回転軸322を中心に揺動してその押圧面が後退する。
【0053】
そしてこの可燃性原料供給システム1−3においても、両押し込み手段60,32の協働により、前記可燃性原料供給システム1−1,1−2の場合と同様の作用・効果が発揮される。この可燃性原料供給システム1−3においても、ホッパ30内で可燃性原料28ができるだけ圧密されないように、一方の押し込み手段によって可燃性原料28を押し出している際は、他方の押し込み手段は押し出ししないようにした方が望ましい。なおこの例ではリミットスイッチによって駆動軸603,323の伸長位置と収縮位置とを検出したが、その代りにタイマ等の他の手段によってその前後運動方向を変えるように構成しても良い。なお前記可燃性原料供給システム1−1,1−2に用いる駆動手段605,325として、この駆動シリンダからなる駆動手段605,325を用いても良いことは言うまでもない。
【0054】
〔第4の実施形態〕
図7は本発明の第4の実施形態にかかる可燃性原料供給システム1−4を示す概略図である。同図に示す可燃性原料供給システム1−4において、前記可燃性原料供給システム1−2と相違する点は、ホッパ30のヘッド側壁301を従来通り傾斜させた点である。このように構成すると、ヘッド側壁301への可燃性原料28の圧密による残留がさらに解消できる。またこの例ではヘッド側壁301をテール側壁303よりさらに水平方向に向けて傾斜させている。これによってホッパの下側部分ほどホッパ30の内径が広がって可燃性原料28の搬送路方向に末広がりのホッパ形状となるので、ホッパ30内の可燃性原料28が下に移動していく際に圧縮され難く、その分圧密の程度が小さくなり、従って可燃性原料28の圧密による残留がさらに解消できる。
【0055】
〔第5の実施形態〕
図8は本発明の第5の実施形態にかかる可燃性原料供給システム1−5を示す概略図である。同図に示す可燃性原料供給システム1−5において、前記可燃性原料供給システム1−2と相違する点は、第二の押し込み手段32としてプッシャ321を用いる代わりにスクリュー321aを用い、駆動手段325として駆動軸323を回転駆動するモータを用いた点である。このように構成しても、スクリュー321aを回転駆動することで可燃性原料28をスクリューコンベヤ12内に押し込むことができる。
【0056】
スクリュー321aは1軸スクリューでも多軸スクリューでもよいが、多軸スクリューの場合は各駆動軸323が並列に(図8の紙面奥行方向に並列に)並ぶように設置される。そして何れの場合もスクリュー321aは、このスクリュー321aを設置したテール側壁303側のホッパ30の水平方向に向かう幅全体に亘って設置されている。これによって可燃性原料28が各スクリュー321aによって押圧される圧力は幅方向(図8の奥行方向)に逃げないので、ホッパ30の幅方向全体の可燃性原料28を均一に押圧することができる。なお各スクリュー321aは斜め方向を向いて設置されているが鉛直方向を向けて設置しても良い。また各スクリュー321aの押し込み動作の際の回転トルクを一定にしている。
【0057】
このように1又は複数の並列に設置した各スクリュー321aによる押し込み動作の際の回転トルクを一定にすることで、第二の押し込み手段32によるスクリューコンベヤ12方向への可燃性原料28の押し込み圧力をホッパ30内の水平方向に向かう幅全体にわたって一定にすることができ、従って例え不定形且つ不定状性の可燃性原料28であっても、これを同一の圧力で圧縮することで単位体積当りの質量を略同一にすることができ、この点からも高いシール作用を発揮することができると共に、可燃性原料28を定量的に安定して可燃性原料処理装置10に安全に供給することができる。
【0058】
〔第6の実施形態〕
図9は本発明の第6の実施形態にかかる可燃性原料供給システム1−6を示す概略図である。同図に示す可燃性原料供給システム1−6において、前記可燃性原料供給システム1−1と相違する点は、第二の押し込み手段32として前記可燃性原料供給システム1−5と同じスクリュー321aを用い、駆動手段325として駆動軸323を回転駆動するモータを用いた点である。このように第一,第二の押し込み手段60,32の両者にスクリューを用いても、前記可燃性原料供給システム1−1〜1−5に示すと同様の効果が生じる。
【0059】
〔第7の実施形態〕
上述した各可燃性原料供給システム1−1〜1−6においては何れも、第一の押し込み手段60をホッパ30内のヘッド側壁301近傍に設置してホッパ30内の可燃性原料28をテール方向Tに向けて押し込むように設置し、且つ第二の押し込み手段32をホッパ30内のテール側壁303近傍に設置してホッパ30内の原料28及び前記第一押し込み手段60によってテール方向Tに押し込まれた可燃性原料28をスクリューコンベヤ12内に押し込むように設置しているが、以下で説明する可燃性原料供給システム1−7及びそれ以後の各可燃性原料供給システム1−8〜1−10では何れも、第一,第二の押し込み手段60,32の設置位置を逆転している。
【0060】
図10は本発明の第7の実施形態にかかる可燃性原料供給システム1−7を示す概略図であるが、この可燃性原料供給システム1−7及びそれ以後の各可燃性原料供給システム1−8〜1−10では何れも、第一の押し込み手段60を、ホッパ30内の可燃性原料処理装置10から離れた側のテール側壁303近傍に設置し、ホッパ30内の可燃性原料28を可燃性原料処理装置10に近づくヘッド方向Hに向けて押し込む構成であり、一方第二の押し込み手段32は、ホッパ30内のヘッド側壁301近傍に設置され、ホッパ30内の可燃性原料28及び前記第一押し込み手段60によってヘッド方向Hに押し込まれた可燃性原料28をスクリューコンベヤ12内に押し込む構成である。なお以下の各可燃性原料供給システム1−7〜1−10においても前記図1〜図9に示す可燃性原料供給システム1−1〜1−6と同一又は相当部分には同一符号を付す。また以下で説明する事項以外の事項については、前記図1〜図9に示す可燃性原料供給システム1−1〜1−6と同じである。
【0061】
具体的に図10に示す可燃性原料供給システム1−7においては、第一,第二の押し込み手段60,32として何れもプッシャ601,321を用いている。またホッパ30のヘッド側面301及びテール側面303は何れも鉛直方向を向いており、これに合わせてプッシャ321も鉛直方向に駆動されるように構成している。なおプッシャ601は水平方向に駆動されるが、水平方向から傾斜させた方向に駆動させても良い。
【0062】
そしてモータ36によりスクリュー34を回転させると、コンベヤケーシング26内の可燃性原料28が前方(可燃性原料処理装置10の方向)に移動していくが、このスクリューコンベヤ12の駆動と連動して、第一の押し込み手段60と第二の押し込み手段32とが駆動され、第一の押し込み手段60によってホッパ30のテール側壁303側の可燃性原料28がヘッド側壁301側に押し込まれ、第二の押し込み手段32によってヘッド側壁301側の可燃性原料28(ホッパ30内の可燃性原料28及び第一押し込み手段60によってヘッド方向Hに押し込まれた可燃性原料28)が全面的にスクリューコンベヤ12内に機械的に押し込まれる。つまり両押し込み手段60,32の協働により、ホッパ30のホッパヘッド側にもホッパテール側にも可燃性原料28の圧密による残留が生じなくなり、全てスクリューコンベヤ12内に押し込まれる。従ってホッパ30内にブリッジが生じなくなる。さらに不定形な大きさであり、不定性状である可燃性原料28を第2の押し込み手段32によって一定の力でスクリューコンベヤ12内に押し込むことができ、ホッパ30内でブリッジさせることなく、可燃性原料28同士の隙間を潰し、定常的にスクリューコンベヤ12内の充填率を高め、且つ充填率を一定にすることができる。
【0063】
これによりランダムに生じるスクリューコンベヤ12内の可燃性原料28同士間の空隙が減り、可燃性原料28を可燃性原料処理装置10内へ定量的に安定して投入することができると同時に、高いシール作用が生じることによって、コンベヤケーシング26内におけるガスの流動抵抗が増し、スクリューコンベヤ12からのガスリーク、即ち可燃性原料処理装置10外から可燃性原料処理装置10内への空気リークを減らすことができる。
【0064】
第一,第二の押し込み手段60,32の運転サイクルが可燃性原料28の性状に応じて最適化できるように変更可能であることは、前記可燃性原料供給システム1−1,1−2等の場合と同じである。
【0065】
またこの可燃性原料供給システム1−7においても、ホッパ30内における第一,第二の押し込み手段60,32の位置関係は、第一の押し込み手段60よりも第二の押し込み手段32の方をホッパ30内の上部に設置し、さらに最も後退した状態の第一の押し込み手段60の原料移動領域D11の何れの部分も、最も後退した状態の第二の押し込み手段32の押圧面の上端部S2(図10ではプッシャ321の押圧面が真下を向いているが、上端部S2はプッシャ601から見て最も上端となる図示の位置)より低く、且つ最も後退した状態の第二の押し込み手段32の原料移動領域D21のいずれの部分も、最も後退した状態の第一の押し込み手段60の押圧面の上端部S1より低くなるように設置している。そしてその効果は前記可燃性原料供給システム1−1の場合と同じである。
【0066】
なおこの可燃性原料供給システム1−7では、第二の押し込み手段32のプッシャ321による可燃性原料28の押し込み方向が鉛直下方向となっているが、例えば前記可燃性原料供給システム1−1の第二の押し込み手段32のように水平方向から斜めに傾斜させて設置してもよい。第二の押し込み手段32の据付けを鉛直とした場合はヘッド側壁301を鉛直に設置できるのでホッパ30をコンパクトに設置できるという利点がある。また第二の押し込み手段32の据付けが前記可燃性原料供給システム1−1のように水平に対して斜めである場合はスクリューコンベヤ12のスクリュー34の羽根が駆動軸341に対して斜めに取り付けられているので、つまりスクリュー34を真上から見たときの羽根の投影面積よりスクリュー34を所定角度の斜め上方から見たときの羽根の投影面積の方が小さいので、スクリュー34の羽根の間の空間内に可燃性原料28を押し込み易くなるという利点と、プッシャ321によって押し込んで後退した後に生じる可燃性原料28内の空隙に、その上側に位置する可燃性原料28が容易に落ち込み易いという利点とがある。なお前記可燃性原料供給システム1−1〜1−6の第二の押し込み手段(プッシャとスクリューを含む)32の押し込み方向をこの例のように鉛直下方向としてもよい。
【0067】
〔第8の実施形態〕
図11は本発明の第8の実施形態にかかる可燃性原料供給システム1−8を示す概略図である。同図に示す可燃性原料供給システム1−8において、前記可燃性原料供給システム1−7と相違する点は、第一の押し込み手段60としてプッシャの代りにスクリュー601aを用い、駆動手段605として駆動軸603を回転駆動するモータを用いた点である。このように構成しても前記可燃性原料供給システム1−7に示すと同様の効果が生じる。
【0068】
〔第9の実施形態〕
図12は本発明の第9の実施形態にかかる可燃性原料供給システム1−9を示す概略図である。同図に示す可燃性原料供給システム1−9において、前記可燃性原料供給システム1−7と相違する点は、第二の押し込み手段32としてプッシャ321の代りにスクリュー321aを用い、駆動手段325として駆動軸323を回転駆動するモータを用いた点である。このように構成しても前記可燃性原料供給システム1−7に示すと同様の効果が生じる。
【0069】
〔第10の実施形態〕
図13は本発明の第10の実施形態にかかる可燃性原料供給システム1−10を示す概略図である。同図に示す可燃性原料供給システム1−10において、前記可燃性原料供給システム1−7と相違する点は、第一の押し込み手段60としてプッシャの代りにスクリュー601aを用い、駆動手段605として駆動軸603を回転駆動するモータを用い、且つ第二の押し込み手段32としてプッシャ321の代りにスクリュー321aを用い、駆動手段325として駆動軸323を回転駆動するモータを用いた点である。このように構成しても前記可燃性原料供給システム1−7に示すと同様の効果が生じる。
【0070】
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。例えば上記した作用・効果を有する構造である以上、ホッパの形状・構造、スクリューコンベヤの形状・構造、第一,第二の押し込み手段の形状・構造にさらに種々の変形が可能であることはいうまでもない。また上記各可燃性原料供給システムでは、原料の押し込み手段としてプッシャやスクリューを用いた例を示したが、原料の押し込み手段はこれらに限定されず、原料を押し込む機能を有する機械であれば他のどのような構成の機械であっても良い。
【0071】
また本発明にかかる可燃性原料供給システムを適用する設備は、図1に例示する焼却設備100の構成に限定されず、他の各種構成の設備、例えばガス化溶融設備、ガス化改質設備やさらにその他の設備であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】可燃性原料供給システム1−1を有する焼却設備100を示す概略図である。
【図2】第二の押し込み手段32の正面図である。
【図3】ホッパ30内における第一,第二の押し込み手段60,32の位置関係を示す図である。
【図4】可燃性原料供給システム1−2を示す概略図である。
【図5】第一の押し込み手段60の正面図である。
【図6】可燃性原料供給システム1−3を示す概略図である。
【図7】可燃性原料供給システム1−4を示す概略図である。
【図8】可燃性原料供給システム1−5を示す概略図である。
【図9】可燃性原料供給システム1−6を示す概略図である。
【図10】可燃性原料供給システム1−7を示す概略図であるが
【図11】可燃性原料供給システム1−8を示す概略図である。
【図12】可燃性原料供給システム1−9を示す概略図である。
【図13】可燃性原料供給システム1−10を示す概略図である。
【符号の説明】
【0073】
1−1〜1−10 可燃性原料供給システム
100 焼却設備
10 可燃性原料処理装置
12 スクリューコンベヤ
28 可燃性原料
30 ホッパ
301 ヘッド側壁
303 テール側壁
32 第二の押し込み手段
321 プッシャ
325 駆動手段
34 スクリュー
36 モータ
40 制御装置
60 第一の押し込み手段
601a スクリュー
605 駆動手段
D11 原料移動領域
D21 原料移動領域
S1 第一の押し込み手段60の押圧面の上端部
S2 第二の押し込み手段32の押圧面の上端部
321a スクリュー
601 プッシャ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
可燃性原料を可燃性原料処理装置に供給する可燃性原料供給システムにおいて、
前記可燃性原料を貯留するホッパと、
前記ホッパと可燃性原料処理装置の間に設置され、スクリューを回転することでホッパ内に貯留した可燃性原料を可燃性原料処理装置に供給するスクリューコンベヤと、
前記ホッパ内の前記可燃性原料処理装置に近い側のヘッド側壁近傍に設置され、ホッパ内の可燃性原料を前記可燃性原料処理装置より離れるテール方向に向けて押し込む第一の押し込み手段と、
前記ホッパ内の前記ヘッド側壁に対向するテール側壁近傍に設置され、ホッパ内の原料及び前記第一押し込み手段によってテール方向に押し込まれた可燃性原料を前記スクリューコンベヤ内に押し込む第二の押し込み手段と、
を具備することを特徴とする可燃性原料供給システム。
【請求項2】
可燃性原料を可燃性原料処理装置に供給する可燃性原料供給システムにおいて、
前記可燃性原料を貯留するホッパと、
前記ホッパと可燃性原料処理装置の間に設置され、スクリューを回転することでホッパ内に貯留した可燃性原料を可燃性原料処理装置に供給するスクリューコンベヤと、
前記ホッパ内の前記可燃性原料処理装置から離れる側のテール側壁近傍に設置され、ホッパ内の可燃性原料を前記可燃性原料処理装置に近づくヘッド方向に向けて押し込む第一の押し込み手段と、
前記ホッパ内の前記テール側壁に対向するヘッド側壁近傍に設置され、ホッパ内の原料及び前記第一押し込み手段によってヘッド方向に押し込まれた可燃性原料を前記スクリューコンベヤ内に押し込む第二の押し込み手段と、
を具備することを特徴とする可燃性原料供給システム。
【請求項3】
前記第一の押し込み手段よりも前記第二の押し込み手段の方を前記ホッパ内の上部に設置し、
さらに第一の押し込み手段の押し込みによって移動する原料移動領域の何れの部分も第二の押し込み手段の押圧面の上端部より低く、且つ第二の押し込み手段の押し込みによって移動する原料移動領域のいずれの部分も第一の押し込み手段の押圧面の上端部より低くなるように設置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の可燃性原料供給システム。
【請求項4】
前記第一の押し込み手段と第二の押し込み手段には、それぞれの押し込み動作を異なるタイミングで行わせる駆動手段が設けられていることを特徴とする請求項1又は2又は3に記載の可燃性原料供給システム。
【請求項5】
前記第二の押し込み手段は1又は複数のプッシャであり、このプッシャはホッパの水平方向に向かう幅全体に亘る幅寸法を有して構成され、
且つプッシャによる可燃性原料の押し込み圧力をプッシャの押し込み位置の何れにおいても一定にしたことを特徴とする請求項1又は2又は3又は4に記載の可燃性原料供給システム。
【請求項6】
前記第二の押し込み手段は1又は複数のスクリューであり、このスクリューはホッパの水平方向に向かう幅全体に亘って設置され、
且つスクリューによる可燃性原料の押し込み動作の際の回転トルクを一定にしたことを特徴とする請求項1又は2又は3又は4に記載の可燃性原料供給システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2009−126615(P2009−126615A)
【公開日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−301397(P2007−301397)
【出願日】平成19年11月21日(2007.11.21)
【出願人】(000000239)株式会社荏原製作所 (1,477)
【Fターム(参考)】