説明

可視ビーズ、カチオン性ポリマー、及び界面活性剤を含むパーソナルケア組成物

本パーソナルケア組成物は、可視ビーズ、カチオン性ポリマー、及び界面活性剤を含む。本パーソナルケア組成物に含まれている可視ビーズは、製品に好ましい外見を提供するために用いることもできる。この可視ビーズは、皮膚有益剤を包含し、皮膚又は毛髪に供給するために用いることもできる。可視ビーズは、製品の安定度を保つために他の方法ではパーソナルケア組成物マトリックスと混合できない物質を包含することもできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願に対する相互対照)
本願は、2004年10月15日申請の仮出願第60/619,214号の便益を主張する。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、可視ビーズ及びカチオン性ポリマーを含むパーソナルケア組成物に関するものである。この組成物は、皮膚及び/又は毛髪のクレンジング及び/又はコンディショニングに適しており、例えば、泡浴剤、シャワー製品、皮膚洗浄剤、皮膚保湿剤、ヘアシャンプー、ヘアコンディショナーなどの形態で使用されてもよい。
【背景技術】
【0003】
皮膚及び/又は毛髪のクレンジング及び/又はコンディショニングに適したパーソナルケア組成物は、様々な製品形態で提供される。パーソナルケア組成物の一般的な形態の1つは、液体ボディウォッシュ製品である。消費者に好まれる液体ボディウォッシュ製品は、良好なクリーニング性能及び泡立ち性能を示し、更に皮膚への刺激が少なく、皮膚有益剤を皮膚に付着させて各種の効果を消費者に提供するものである。消費者は、店頭での展示時及びシャワー室又は浴室での収納時に見た目が良い製品も好む。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、皮膚及び/又は毛髪への刺激が少なく、好ましい外見を備え、皮膚及び/又は毛髪に皮膚有益剤を供給でき、並びに安定であるパーソナルケア組成物の開発が所望されている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のパーソナルケア組成物は、可視ビーズ、カチオン性ポリマー、及び界面活性剤を含む。本組成物に含まれている可視ビーズは、製品に好ましい外見を提供するために用いることもできる。この可視ビーズは、皮膚有益剤を包含し、皮膚又は毛髪に供給するために用いることもできる。可視ビーズは、製品の安定度を保つために他の方法ではパーソナルケア組成物マトリックスと混合できない物質を包含することもできる。
【0006】
可視ビーズは、好ましくはラクトース、セルロース、及びヒドロキシプロピルメチルセルロースを含む構造物質を含む。可視ビーズの構造物質は、可視ビーズに着色した外見を付与するために更に顔料を含むことができる。可視ビーズは、更に皮膚有益剤などの内包物質を含むことができる。パーソナルケア組成物は、好ましくは約1,000センチポアズ(約1Pa・s)〜約40,000センチポアズ(約40Pa・s)未満の粘度を有する。本組成物で用いられるカチオン性ポリマーは、好ましくはグアーヒドロキシプロピル塩化トリモニウムである。本組成物は、好ましくは更に高分子量エステル油を含む。好ましい高分子量エステル油には、ポリデセンなどポリα−オレフィンが挙げられる。
【0007】
本発明は、更に皮膚及び/又は毛髪の洗浄及び/又は保湿を行うために本明細書記載のパーソナルケア組成物を使用する方法に関するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
可視ビーズ
本発明の組成物は目に見えるビーズを含んでいる。可視ビーズとは、本組成物中に含まれている時に裸眼で個々の粒子として明確に検出でき、本組成物中で安定な粒子である。この可視ビーズは、裸眼で個々の粒子として明確に検出される限り、当該製品の所望の特徴に従って任意の大きさ、形状又は色であることができる。この可視ビーズは、典型的には小型の丸いボールの形状である。一般に、可視ビーズの平均直径は、約50μm〜約5,000μm、好ましくは約100μm〜約3,000μm、より好ましくは約300μm〜約1,000μmである。安定とは、これらの可視ビーズが通常の貯蔵条件下で崩壊しないか、凝集しないか又は分離しないことを意味する。
【0009】
本明細書における可視ビーズは、典型的には、本組成物の約0.01重量%〜約25重量%、好ましくは約0.01重量%〜約5重量%、及びより好ましくは約0.05重量%〜約3重量%の濃度で本組成物に組み込まれる。
【0010】
本明細書における可視ビーズは、典型的には、構造物質を、好ましくは内包物質を含む。
【0011】
上記構造物質は上記可視ビーズに一定の強度を提供し、その結果上記可視粒子は通常の貯蔵条件下では本発明の組成物中で明確に検出可能な構造を保持する。1つの実施形態では、上記構造物質は更に、使用時に指による非常に僅かな剪断だけで手の上で破壊しそして崩壊することができる。
【0012】
上記可視ビーズは、本組成物中で安定である限り、固体であるか又は液体であるか、中詰であるか又は中詰でないことができる。これらの可視ビーズを製造するために使用される構造物質は他の成分並びに可視ビーズ内に包み込まれる物質(存在する場合)との適合性に依存して変化する。本明細書における可視ビーズを製造するための代表的な物質としては、多糖及び糖誘導体、例えば結晶性セルロース、セルロースアセテート、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセテートフタレート、セルロースニトレート、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、アカシアゴム(アラビアゴム)、寒天、アガロース、マルトデキストリン、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸カルシウム、デキストラン、デンプン、ガラクトース、グルコサミン、シクロデキストリン、キチン、アミロース、アミロペクチン、グリコーゲン、ラミナラン、リケナン、クルドラン、イヌリン、レバン、ペクチン、マンナン、キシラン、アルギン酸、アラビン酸、グルコマンナン、アガロース、アガロペクチン、プロフィラン、カラギーナン、フコイダン、グリコサミノグリカン、ヒアルロン酸、コンドロイチン、ペプチドグリカン、リポ多糖、グアーガム、デンプン、及びデンプン誘導体;オリゴ糖、例えばスクロース、ラクトース、マルトース、ウロン酸、ムラミン酸、セロビオース、イソマルトース、プランテオース、メレジトース、ゲンチアノース、マルトトリオース、スタキオース、グルコシド及びポリグルコシド;単糖類、例えばグルコース、フルクトース及びマンノース;合成ポリマー、例えばポリアクリルアミド、ポリ(アルキルシアノアクリレート)及びポリ(エチレン−ビニルアセテート)を含むアクリルポリマー及びコポリマー、並びにカルボキシビニルポリマー、ポリアミド、ポリ(メチルビニルエーテル−無水マレイン酸)、ポリ(アジピル−L−リシン)、ポリカーボネート、ポリテレフタルアミド、ポリビニルアセテートフタレート、ポリ(テレフタロイル−L−リシン)、ポリアリールスルホン、ポリ(メチルメタクリレート)、ポリ(ε−カプロラクトン)、ポリビニルピロリドン、ポリジメチルシロキサン、ポリオキシエチレン、ポリエステル、ポリグリコール酸、ポリ乳酸、ポリグルタミン酸、ポリリシン、ポリスチレン、ポリ(スチレン−アクリロニトリル)、ポリイミド、及びポリ(ビニルアルコール);並びに他の物質、例えば脂肪、脂肪酸、脂肪族アルコール、乳固形物、糖蜜、ゼラチン、グルテン、アルブミン、セラック、カゼイネート、蜜ろう、カルナウバろう、鯨ろう、水素添加タロー、モノパルミチン酸グリセリン、ジパルミチン酸グルセリン、硬化ヒマシ油、モノステアリン酸グリセリン、ジステアリン酸グリセリン、トリステアリン酸グリセリン、12−ヒドロキシステアリルアルコール、タンパク質、及びタンパク質誘導体;並びにこれらの混合物が挙げられる。本明細書における成分は本組成物の有用な成分として他の項で記載されていることがある。しかしながら、本明細書における成分は可視ビーズの構造物を製造するために実質的に使用されるので、通常の貯蔵条件下で本組成物のバルクに溶解されるか又は分散されることはない。
【0013】
明細書におけるとりわけ好ましい構造物質は、多糖及びこれらの誘導体、糖類及びこれらの誘導体、オリゴ糖、単糖類、並びにこれらの混合物からなる群より選択される成分、なお好ましくは、上記した群より選択される成分を含む種々の水溶解度を有する成分が選択される。特に好ましい実施形態において、構造物質は、ラクトース、セルロース、及びヒドロキシプロピルメチルセルロースを含む。
【0014】
適した可視ビーズには、米国特許第6,797,683号に記載されているオルガノゲル粒子も含まれる。オルガノゲル粒子である可視ビーズは、典型的には、ポロキサマー化合物(即ち、BASFから入手可能なプルロニックF−127(Pluronic F−127)などのポリオキシプロピレン―ポリオキシエチレンブロックコポリマー)、ワックス(例えば、蜜蝋、パラフィン、非水溶性ワックス、炭素系ワックス、シリコーンワックス、マイクロクリスタリンワックスなど)、トリグリセリド、酸トリグリセリド、ポリマー、フルオロアルキル(メタ)アクリレートポリマー及びコポリマー、アクリレートポリマー、エチレン/アクリレートコポリマー、ポリエチレン、ポリプロピレンポリマー及びコポリマー、脂肪酸、脂肪族アルコール、脂肪酸エステル、脂肪酸エーテル、脂肪酸アミド、アルキレン多価アルコール、アルカノールアミンの脂肪酸アミド、モノステアリン酸グリセリン、(アリール置換)糖、ジベンジルソルビトール(又はマニトール、ラビトールなど)、低級一価アルコールの縮合物及び初期縮合物、三価アルコール、低級ポリグリコール、プロピレン/エチレン重縮合物などから選択される構造物質を含む。オルガノゲル粒子である可視ビーズの好ましい構造物質には、蜜蝋、カルナウバ蝋、低分子量エチレンホモポリマー(例えば、ベイカー・ペトライト(Baker Petrolite Corp.)から入手可能なポリワックス500(Polywax 500)、ポリワックス1000(Polywax 1000)、ポリワックス2000(Polywax 2000)などのポリエチレン材)、又はパラフィンワックスなどが挙げられる。
【0015】
本明細書における可視ビーズは内包物質を包含するか、含むか又はこのような物質で充満されていることができる。このような内包物質は、水溶性又は非水溶性であることができる。適した内包物質は、本明細書記載のビタミン、アミノ酸、タンパク質及びタンパク質誘導体、ハーブ抽出物、顔料、染料、抗菌剤、キレート化剤、紫外線吸収剤、蛍光増白剤、シリコーン化合物、香料、保湿剤、及びこれらの混合物などの皮膚有益剤を含む。1つの実施形態では、水溶性構成成分が好ましい内包物質である。本明細書における内包物質は、可視ビーズ内部に実質的に保持されており、そして通常の貯蔵条件下では本発明の組成物のバルク中で実質的に溶解されない。
【0016】
本発明において特に有用で市販されている可視ビーズは、インデュケム・アーゲー(Induchem AG)(スイス)から入手可能な商品名ユニスフィア(Unisphere)及びユニセリン(Unicerin)、並びにユナイテッド−ガーディアン・インク.(United−Guardian Inc.)(米国ニューヨーク)から入手可能なコンフェッティ・ダーマル・エッセンシャルズ(Confetti Dermal Essentials)である。ユニスフィアやユニセリン粒子は微結晶性セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ラクトース、ビタミン、顔料、及びタンパク質でできている。使用時に、上記ユニスフィアやユニセリン粒子は、指による非常に小さな剪断だけで手の上で事実上抵抗無く崩壊することができ、上記組成物に容易に溶解する。
【0017】
本組成物に組み込むのに適した可視ビーズは、米国特許第6,797,683号(オルガノゲル粒子)、米国特許第6,045,813号(裂開ビーズ)、米国特許第2004/0047822 A1号(可視カプセル)、及び国際公開第97/23194号(カプセル化又は粒子化された油性物質)に詳細が記載されている。
【0018】
カチオン性ポリマー
本発明によるパーソナルケア組成物は、カチオン性ポリマーを含む。カチオン性ポリマーは、皮膚のコンディショニングなど望ましい肌触り特性を提供するために本発明の組成物で有用であり得る。また、カチオン性ポリマーの添加は、可視ビーズ又は非水溶性油の付着を高めるために、可視ビーズ又は非水溶性油と組み合わせると有用であり得る。カチオン性ポリマーは、約0.01重量%〜約5重量%、好ましくは約0.01重量%〜約3重量%、特に約0.01重量%〜約2重量%の濃度で存在することが好ましい。
【0019】
適したカチオン性ポリマーは、高分子量材(例えば光散乱によって決定される質量平均分子量が、一般に約2,000〜約5,000,000、好ましくは約5,000〜約3,000,000、より好ましくは100,000〜約1,000,000)を含む。
【0020】
本明細書において適したカチオン性ポリマーの代表的な部類には、カチオン性グアーガム、カチオン性多糖類;アクリル酸及び/又はメタクリル酸から誘導されるカチオン性ホモポリマー及びコポリマー;カチオン性セルロース樹脂、四級化ヒドロキシエチルセルロースエーテル;ジメチルジアリール塩化アンモニウム及びアクリルアミド及び/又はアクリル酸のカチオン性コポリマー;ジメチルジアリール塩化アンモニウムのカチオン性ホモポリマー;メタクリル酸ジメチルアミノエチル及びアクリルアミドのコポリマー、アクリル酸/ジメチルジアリール塩化アンモニウム/アクリルアミドコポリマー、アミノアルコールの四級化ビニルピロリドンアクリレート又はメチルメタクリレートコポリマー、ビニルピロリドン及びジメチルアミノエチルメタクリルアミドの四級化コポリマー、ビニルピロリドン/ビニルイミダゾリウムメトクロリドコポリマー及びポリアルキレン及びエトキシポリアルキレンイミン;四級化シリコーン、アクリル酸のターポリマー、メタクリルアミドプロピルトリメチル塩化アンモニウム及びメチルアクリレート、並びにこれらの混合物が挙げられる。
【0021】
非限定例として、本明細書に用いるのに適したカチオン性ポリマーとしては、上記で特定したカチオン基に加えて、ヒドロキシプロピル置換基(d.s.は0.8〜1.1)を含むヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムグアーガム(d.s.は0.11〜0.22)のようなカチオン性グアーガム(ジャガーC−14−S(Jaguar C−14−S)(登録商標)、ジャガーC−17(Jaguar C−17)(登録商標)、及びジャガーC−16(Jaguar C−16)(登録商標)の商品名で入手可能)、及び四級化ヒドロキシエチルセルロースエーテル(ユーケアポリマーJR−30M、JR−400、LR400(Ucare Polymer JR−30M, JR−400, LR400)、カタナル(Catanal)(登録商標)、及びセルクアット(Celquat)の商品名で入手可能)が挙げられる。その他の適したカチオンポリマーは、Merquat 100の商品名で入手可能なジメチルジアリール塩化アンモニウムのホモポリマー、メタクリル酸ジメチルアミノエチルとアクリルアミドのコポリマー、Merquat 550及びMerquat Sの商品名で入手可能なジメチルジアリール塩化アンモニウムとアクリルアミドのコポリマー、Merquat 3330の商品名で入手可能なアクリル酸/ジメチルジアリール塩化アンモニウム/アクリルアミドコポリマー、Merquat 2001の商品名で入手可能なアクリル酸、メタクリルアミドプロピルトリメチル塩化アンモニウム及びメチルアクリレートのターポリマー、例えばポリクアテルニウム11、23及び28(ビニルピロリドン及びメタクリル酸ジメチルアミノエチルの四級化コポリマー−ガフクァット755N及ビニルピロリドン及びジメチルアミノエチルメタクリルアミド及び四級化コポリマー−HS−100)など、Gafquatの商品名で入手可能なアミノアルコールの四級化ビニルピロリドンアクリレート又はメチルメタクリレートコポリマー、Luvquat FC370の商品名で入手可能なビニルピロリドン/ビニルイミダゾリウムメトクロライドコポリマー、ポリクアテルニウム2、並びにポリエチレンイミン及びエトキシ化ポリエチレンイミンのようなポリアルキレンイミンである。また、本明細書に用いるのに適したのは、アクアロン(Aqualon)からN−ハンス(N−Hance)の商品名で入手可能なカチオン性ポリマーである。
【0022】
界面活性剤
本組成物は、好ましくは皮膚及び/又は毛髪にクレンジング効果を提供する界面活性剤を含む。本明細書において用いられる界面活性剤は、好ましくは水溶性の界面活性剤である。本明細書において定義する水溶性とは、分子量が約20,000未満であり、周囲条件下で0.2%w/wで水に溶解した場合に透明な等方性溶液を形成できる界面活性剤である。本発明による組成物に含まれる適した界面活性剤は、一般に約6個〜約22個の炭素原子の親油性鎖長を備え、アニオン性、非イオン性、双性イオン性、及び両性の界面活性剤、並びにこれらの混合物から選択できる。本組成物中に含まれる界面活性剤の総濃度は、好ましくは組成物の約2重量%〜約40重量%、より好ましくは約3重量%〜約25重量%、及び特に約5重量%〜約20重量%である。本組成物は、好ましくはアニオン性と双性イオン性及び/又は両性界面活性剤との混合物を含む。アニオン性界面活性剤:双性イオン性及び/又は両性界面活性剤の重量比は、約1:10〜約10:1、好ましくは約1:5〜約5:1、より好ましくは約1:3〜約3:1の範囲である。本発明の範囲内で他の適した組成物には、アニオン性、双性イオン性、及び/又は両性界面活性剤と1つ以上の非イオン性界面活性剤との混合物が含まれる。
【0023】
本発明の組成物は、約0.1重量%〜約25重量%、より好ましくは約1重量%〜約20重量%、及び特に約5重量%〜約15重量%の濃度の水溶性アニオン性界面活性剤を含むことができる。
【0024】
発明の組成物に含むのに適した水溶性アニオン性界面活性剤には、アルキルサルフェート、エトキシ化アルキルサルフェート、アルキルエトキシカルボキシレート、アルキルグリセリルエーテルスルホネート、エトキシエーテルスルホネート、メチルアシルタウレート、脂肪性アシルグリシネート、N−アシルグルタメート、アシルイセチオネート、アルキルスルホスクシネート、アルキルエトキシスルホスクシネート、α−スルホン化脂肪酸、それらの塩及び/又はそれらのエステル、アルキルホスフェートエステル、エトキシ化アルキルホスフェートエステル、アシルサルコシネート及び脂肪酸/タンパク質濃縮物、アンモニウム、マグネシウム、カリウム、トリエタノールアミンのような石鹸及びラウリン酸、ミリスチン酸及びパルミチン酸のナトリウム塩、アシルアスパルテート、アルコキシコカミドカルボキシレート、(エトキシ化)アルカノールアミドスルホスクシネート、エトキシ化アルキルシトレートスルホスクシネート、アシルエチレンジアミントリアセテート、アシルヒドロキシエチルイセチオネート、アシルアミドアルコキシサルフェート、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、パラフィンスルホネート、α−オレフィンスルホネート、アルキルアルコキシサルフェート、及びそれらの混合物が挙げられる。このような界面活性剤に関するアルキル鎖及び/又はアシル鎖の長さは、C6〜C22、好ましくはC12〜C18、より好ましくはC12〜C14である。
【0025】
本発明による組成物で用いるのに適したその他の水溶性アニオン性界面活性剤は、1モルの高級脂肪族アルコール及び約1〜約12モルのエチレンオキシドと好ましい対イオンのナトリウム、アンモニウム、及びマグネシウムとの反応生成物の硫酸エステル塩である。特に好ましいのは、ラウレス−2硫酸ナトリウム、ラウレス−3硫酸ナトリウム、ラウレス−3硫酸アンモニウム及びラウレス−3,6硫酸マグネシウムナトリウムのような、約2〜6モル、好ましくは2〜4モルのエチレンオキシドを含むアルキルエトキシサルフェートである。好ましい実施形態において、アニオン性界面活性剤は、少なくとも約50重量%、特に少なくとも約75重量%のエトキシル化アルキルサルフェートを含む。
【0026】
従来のナトリウムが触媒となるエトキシル化法及びそれに続くサルフェート化工程によって得られる広い範囲のエトキシ化アルキルサルフェートに加えて、狭い範囲のエトキシル化(NRE)から得られるエトキシ化アルキルサルフェートも、本組成物に用いるのに適した水溶性アニオン性界面活性剤である。本明細書に用いるのに適した狭い範囲のエトキシ化アルキルサルフェートは、NREラウレス−3硫酸ナトリウムのような、エチレンオキシドを平均して約1〜約6、好ましくは約2〜約4、特に約3モル含むサルフェート化アルキルから選択される。本明細書に用いるのに適したNRE物質は、EOnの15重量%〜約30重量%、EOn+1の約10重量%〜約20重量%及びEOn-1の約10重量%〜約20重量%の範囲で所望のエチレンオキシド(EOn)の分布を含む。とりわけ好ましいNRE物質は、7モル以上のエチレンオキシドを有するエトキシ化アルキルサルフェートの約9重量%未満、及び非エトキシル化アルキルサルフェートの約13重量%未満を含む。適したラウレス3硫酸NRE物質は、GENAPOL ZRO Narrow Range及びGENAPOL Narrow Rangeの商品名でHoechstから入手可能である。
【0027】
本発明の組成物は、水溶性アニオン性界面活性剤のアルキルエトキシカルボキシレートサルフェートとして、約0.5重量%〜約15重量%、好ましくは約1重量%〜約10重量%、より好ましくは約1重量%〜約6重量%、及び特に約1重量%から4重量%の濃度で含んでもよい。アルキルエトキシカルボキシレートサルフェートは、本発明による組成物が皮膚に対する低刺激性と共に優れたすすぎ性能及び望ましい泡立ち特性を提供する上で特に重要である。
【0028】
本明細書に用いるのに適したアルキルエトキシカルボキシレートは、次の一般式を有する(I):
3O(CH2CH2O)kCH2COO-M+
式中、R3はC10〜C16アルキル又はアルケニル基、好ましくはC11〜C15、より好ましくはC12〜C14アルキル又はC12〜C13アルキル基であり、kは2〜約7、好ましくは約3〜約6、より好ましくは約3.5〜約5.5、特に約4〜約5、最も好ましくは約4〜約4.5の範囲であるエトキシル化の平均値であり、Mは水溶性化カチオン、好ましくはアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、低級アルカノールアンモニウム、並びにモノ−、ジ−、及びトリ−エタノールアンモニウム、より好ましくはナトリウム、カリウム及びアンモニウム、最も好ましくはナトリウム及びアンモニウム、並びにマグネシウム及びカルシウムイオンを伴うこれらの混合物である。
【0029】
本明細書に用いるのに適した水溶性アニオン性界面活性剤として特に好ましいのは、特定の分布のアルキル鎖長及び/又はエトキシレートを有するアルキルエトキシカルボキシレートサルフェートである。したがって、本発明による組成物で用いるのに適したアルキルエトキシカルボキシレートサルフェートは、異なる平均値のR3及び/又はkを持つアルキルエトキシカルボキシレートの分布を含んでもよい。
【0030】
3の平均がC11、C12、C13、又はC14の場合、kの平均値は、一般に約3〜約6の範囲に収まる。本明細書に用いるのに適した好ましい水溶性アルキルエトキシカルボキシレートサルフェートは、C12〜C14(平均EO 3〜6)エトキシカルボキシレート及びC12〜C13(平均EO3〜6)エトキシカルボキシレートである。適した物質としては、シェル(Shell Inc.)(米国テキサス州ヒューストン)から入手可能なネオドックス23-4(NEODOX 23−4)(登録商標)及びオルブライト・アンド・ウイルソン(Albright & Wilson)のエムピコル(EMPICOL)(登録商標)CBCSが挙げられる。本明細書に用いるのにとりわけ好ましいのは、R3がC12〜C14又はC12〜C13のアルキル基であり、kの平均値が約3〜約6、より好ましくは約3.5〜約5.5、特に約4〜約5、及び最も好ましくは約4〜約4.5の範囲である場合のアルキルエトキシカルボキシレートサルフェートである。
【0031】
好ましい実施形態において、本組成物は、石鹸を実質的に含まない。即ち、約5重量%未満、好ましくは約1重量%未満、好ましくは0重量%の石鹸を含む。
【0032】
本発明による組成物は、更に約0.1重量%〜約20重量%、より好ましくは約0.1重量%〜約10重量%、特に約1重量%〜約8重量%の濃度で水溶性非イオン性界面活性剤を含んでもよい。この部類の界面活性剤には、スクロースポリエステル界面活性剤、C10〜C18アルキルポリグリコシド及び次式(III)を有するポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面活性剤が含まれる。
【0033】
【化1】

【0034】
式(III)における好ましいN−アルキル、N−アルコキシ又はN−アリールオキシ、ポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面活性剤は、R8が、C5〜C31の炭化水素基、好ましくはC6〜C19の炭化水素基で、直鎖及び分岐鎖アルキル及びアルケニル基、又はその混合物が挙げられ、R9は、典型的には水素、C1〜C8のアルキル又はヒドロキシアルキル基、好ましくはメチル基、又は式−R1−O−R2の1つの基で、式中、R1はC2〜C8の炭化水素基であって、直鎖、分岐鎖及び環状(アリール基を含む)が挙げられ、好ましくはC2〜C4のアルキレン基であり、R2は、C1〜C8の直鎖、分岐鎖及び環状炭化水素基で、アリール及びオキシ炭化水素基が挙げられ、好ましくはC1〜C4のアルキル基、特にメチル基又はフェニル基である界面活性剤である。Z2は、直鎖炭化水素鎖を有するポリヒドロキシ炭化水素部分であって、その鎖に直接少なくとも2つのヒドロキシル基(グリセルアルデヒドの場合)もしくは少なくとも3つのヒドロキシル基(その他の還元糖の場合)を有するものか、又はそれらのアルコキシル化誘導体(好ましくはエトキシ化誘導体もしくはプロポキシル化誘導体)である。Z2は、好ましくは還元型アミノ化反応における還元糖から誘導され、最も好ましくはZ2は、グリシチル部分である。適した還元糖としては、グルコース、フルクトース、マルトース、ラクトース、ガラクトース、マンノース、及びキシロース、並びにグリセルアルデヒドが挙げられる。上記個々の糖と同様に、原材料として、高級ブドウ糖コーンシロップ、高級フルクトースコーンシロップ、及び高級マルトースコーンシロップを利用することができる。これらのコーンシロップによって、Z2が糖成分の混合物となる可能性がある。これは決して他の適した原材料を除外しようとするものではないことを解するべきである。Z2は、好ましくはCH2−(CHOH)n−CH2OH、CH(CH2OH)−(CHOH)n-1−CH2OH、CH2(CHOH)2(CHOR’)(CHOH)CH2OH、及びこれらのアルコキシル化誘導体から成る群より選択され、nは包括的に約1〜約5の整数であり、R’はH又は環状の単糖類もしくは多糖類である。上述したとおり、最も好ましいものは、nが4であるグリシチル類、特にCH2−(CHOH)4−CH2OHである。
【0035】
最も適したポリヒドロキシ脂肪酸アミドは、式R8(CO)N(CH3)CH2(CHOH)4CH2OHを有し、ここでR8はC6〜C19の直鎖アルキル又はアルケニル基である。上記式の化合物では、R8−CO−N<は、例えば、ココアミド、ステアロアミド、オレアミド、ラウロアミド、ミリスタミド、カプリカミド、カプリリカミド、パルミトアミド、タロウアミドなどであってもよい。
【0036】
本発明による組成物に用いるのに適した代表的な非イオン性界面活性剤としては、ココアミン(ウイトコ(Witco)からアダゲン160D(Adagen 160D)(商標)として入手可能)のような第一級アミン及びコカミドMEA(オルブライト・アンド・ウイルソン(Albright and Wilson)からエムピランCME(Empilan CME)(商標)として入手可能)、PEG−3コカミド、コカミドDEA(オルブライト・アンド・ウイルソン(Albright and Wilson)からエムピランCDE(Empilan CDE)(商標)として入手可能)、ラウロアミドMEA(オルブライト・アンド・ウイルソン(Albright and Wilson)からエムピランLME(Empilan LME)(商標)として入手可能)、ラウロアミドMIPA、ラウロアミドDEA、及びこれらの混合物のようなアルカノールアミドが挙げられる。
【0037】
本明細書に用いるのに適した両性界面活性剤としては、次のものが挙げられる。(a)次式[V]のアンモニウム誘導体
【0038】
【化2】

式中、R1はC5〜C22アルキル又はアルケニル、R2はCH2CH2OH、又は
CH2CO2M、MはH、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、又は
アルカノールアンモニウム、及びR3はCH2CH2OH又はHであり;
(b)式[VI]のアミノアルカノエート
1NH(CH2nCO2
式[VII]のイミノジアルカノエート
1N[(CH2mCO2M]2
及び式(VIII)のイミノポリアルカノエート
【0039】
【化3】

式中、n、m、p、及びqは、1〜4の数字であり、R1及びMは上記で指定された群からそれぞれ選択され;並びに
(c)これらの混合物。
【0040】
タイプ(a)の適した両性界面活性剤には式(V)の化合物が含まれ、式中R1はC817(特にイソカプリル)、C919、及びC1123のアルキルである。タイプ(a)の適した両性界面活性剤は、ミラノール(Miranol)及びエムピゲン(Empigen)の商品名で販売されている。
【0041】
CTFA目録では、本発明に用いるのに適した物質として、ココ両性カルボキシプロピオネート、ココ両性カルボキシプロピオン酸、ココ両性酢酸及びココ両性二酢酸塩(又はココ両性カルボキシグリシネートともいう)、ラウロアンホ酢酸ナトリウム(又は、ラウロアンホカルボキシグリシン酸ナトリウムともいう)が挙げられる。具体的な商品には、Ampholak 7TX(カルボキシメチルタローポリプロピルアミンナトリウム)、Empgen CDL60及びCDR60(Albrght&Wlson)、M
ranol H2M Conc、Mranol C2M Conc.N.P.、M
anol C2M Conc.O.P.、Mranol C2M SF、Mrano
l CM Specal、Mranol Ultra L32及びC32(Rhon
e−Poulenc)、Alkaterc 2CIB(Alkarl Chem
als)、Amphoterge W−2(Lonza Inc.)、Monater
c CDX−38、Monaterc CSH−32(Mona Industr
s)、Rewoterc AM−2C(Rewo Chemcal Group)、
及び、Shercotc MS−2(Sher Chemcals)の商品名で販売
されているものが挙げられる。
【0042】
当然のことながら、このタイプの市販の両性界面活性剤の多くは、例えば水酸化物対イオン、又はアニオン性サルフェートもしくはスルホネートサルフェート、特に硫酸化されたC8〜C18のアルコール、C8〜C18のエトキシ化アルコールもしくはC8〜C18のアシルグリセリドタイプとの電気的に中性な錯体の形態で製造され、販売される。しかし、低刺激性及び製品の安定度の観点から好ましいのは、本質的に硫酸化アルコール界面活性剤が含まれていない(エトキシル化されていない)ものである。本発明において両性界面活性剤の濃度及び重量比は界面活性剤の非錯体化型形態に基づいており、アニオン性界面活性剤対イオンはアニオン性界面活性剤成分の含有量全体の一部と見なされることにも留意する必要がある。
【0043】
タイプ(b)の両性界面活性剤の適した例としては、ベロル・ノベル(Berol Nobel)よりアムフォラックX07(Ampholak X07)及びアムフォラック7CX(Ampholak 7CX)の商品名で販売されているN−アルキルポリトリメチレンポリ−、カルボキシメチルアミン、及び塩(特にトリエタノールアンモニウム塩)、及びN−ラウリル−β−アミノプロピオン酸及びN−ラウリル−イミノ−ジプロピオン酸塩が挙げられる。このような物質は、HenkelよりDerphatの商品名で、及びRhone−Poulencより
rataneの商品名で販売されている。
【0044】
本明細書の組成物は、約0.1重量%〜約20重量%、より好ましくは約0.1重量%〜約10重量%、特に約1重量%〜約8重量%の双極性界面活性剤を含むこともできる。
【0045】
本発明の組成物に含まれるのに適した水溶性ベタイン界面活性剤には、式R567+(CH2nCO2Mのアルキルベタイン及び次式のアミノベタインが挙げられる。
【0046】
【化4】

式中、R5はC5〜C22アルキル又はアルケニル、R6及びR7はそれぞれC1〜C3アルキルであり、MはH、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム又はアルカノールアンモニウムであり、n、mはそれぞれ1〜4の数である。適したベタインには、THゴールドシュミット(TH Goldschmidt)よりテゴベタイン(Tego betaine)の商品名で市販されているココアミドプロピルジメチルカルボキシメチルベタイン、並びにオルブライト・アンド・ウィルソン(Albright and Wilson)よりエムピゲンBR(Empigen BR)の商品名及びTHゴールドシュミット(TH Goldschmidt)よりテゴベタインL10S(Tegobetaine L10S)の商品名で市販されているラウリルアミドプロピルジメチルカルボキシメチルベタインが挙げられる。
【0047】
本発明の組成物に含まれるのに適した水溶性スルタイン界面活性剤には、次式のアルキルアミドスルタイン類が挙げられる。
【0048】
【化5】

式中、R1はC7〜C22アルキル又はアルケニル、R2及びR3は独立してC1〜C3アルキルであり、MはH、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム又はアルカノールアンモニウムであり、n、mは1〜4の数である。本明細書に用いるのに適したものはRhone−PoulencよりMratane CBSの商品名で入手可能なコ
コアミドプロピルヒドロキシスルタインである。
【0049】
本発明の組成物に含まれるのに適した水溶性アミノオキシド界面活性剤には、アルキルアミンオキシド
567NO及び次式のアミドアミンオキシドが挙げられる。
【0050】
【化6】

式中、R5はC11〜C22アルキル又はアルケニル、R6及びR7は独立してC1〜C3アルキルであり、MはH、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム又はアルカノールアンモニウムであり、mは1〜4の数である。好ましいアミンオキシドとしては、ココアミドプロピルアミンオキシド、ラウリルジメチルアミンオキシド及びミリスチルジメチルアミンオキシドが挙げられる。
【0051】
懸濁剤
本発明のパーソナルケア組成物は、任意に懸濁剤を含んでいる。本明細書に用いるのに適した懸濁剤としては、種々の長鎖アシル誘導体物質、又は長鎖アシル誘導体物の混合物が挙げられる。約16個〜約22個の炭素原子を有する脂肪酸のエチレングリコールエステルが含まれる。好ましいのは、エチレングリコールステアレート類で、モノ及びジステアレートの両方でであるが、特にモノステアレートを約7%未満含むジステアレートである。他の有用な懸濁剤には、約16〜約22個の炭素原子、好ましくは約16〜18個の炭素原子を有する脂肪酸のアルカノールアミドが含まれる。好ましいアルカノールアミドは、ステアリン酸モノエタノールアミド、ステアリン酸ジエタノールアミド、ステアリンモノイソプロパノールアミド及びステアリン酸モノエタノールアミドステアレートである。
【0052】
更に他の適した懸濁剤は、ステアリルジメチルアミノオキシドのようなアルキル(C16〜C22)ジメチルアミンオキシド、及びレオックス(Rheox)よりシクシン(Thixcin)(登録商標)の商品名で市販されているトリヒドロキシステアリンである。本明細書に用いるのに好ましい懸濁剤は、レオックス(Rheox)のシクシン(Thixcin)(登録商標)である。
【0053】
懸濁剤は、約0.1%〜約5%、好ましくは約0.1%〜約3%の濃度で存在することが好ましい。懸濁剤は、可視ビーズ及び/又は皮膚有益剤の懸濁補助に用いることができ、製品にパールエッセンスを付与できる。懸濁剤の混合物も本発明の組成物に用いるのに適している。
【0054】
水性キャリア
本発明のパーソナルケア組成物は、水性キャリアを含んでいる。このキャリアの濃度と種は、他の成分との適合性及び当該製品の他の所望の特性により選択される。
【0055】
本発明で有用なキャリアには、水及び低級アルキルアルコール類の水溶液が挙げられる。本明細書において有用な低級アルキルアルコールは、1〜6個の炭素を有する一価アルコール、より好ましくはエタノール及びイソプロパノールである。
【0056】
好ましくは、水性キャリアは実質的に水である。脱イオン水が好ましく使用される。ミネラルカチオン類を含む天然供給源からの水も、製品の所望の特性に応じて使用することができる。一般に、本発明の組成物は約20%〜約99%、好ましくは約40%〜約98%、より好ましくは約50%〜約98%の水を含む。
【0057】
皮膚有益剤
本組成物は、任意に更に皮膚有益剤を含み、処置対象の皮膚に更なる効果を提供できる。皮膚有益剤は、本組成物の可視ビーズに包含される、ビーズ外のパーソナルケア組成物に存在する、又はその両方の形態であることができる。存在する場合、皮膚有益剤は、組成物の約0.0001重量%〜約40重量%、好ましくは約0.01重量%〜約20重量%、及びより好ましくは約0.1重量%〜約10重量%の濃度で本組成物に組み込むことができる。本発明において適した皮膚有益剤として次のものが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0058】
直鎖及び環状ポリジメチルシロキサン;アミノ、アルキル、アルキルアリール、及びアリールシリコーンオイルなどのシリコーンオイル及びそれらの修飾物;
ホホバ油、大豆油、ヒマワリ油、コメヌカ油、アボガド油、アーモンド油、オリーブ油、ゴマ油、杏仁油、キャスター油、ココナッツ油、ミンク油などの天然脂肪及び油;カカオ脂;牛脂;ラード;前述の油を水素化することによって得られる硬化油;及びミリスチン酸グリセリド及び2−エチルヘキサン酸グリセリドなどの合成モノ−、ジ−、及びトリ−グリセリドを含む、脂肪及び油;
カルナウバ蝋、鯨蝋、蜜蝋、ラノリン、及びその誘導体などのワックス;
疎水性及び親水性の植物エキス;
流動パラフィン、石油、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス、セレシン、スクアレン、プリスタン、及び鉱物油などの炭化水素;
ラウリル酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ラノリン酸、イソステアリン酸、アラキドン酸、及び多価不飽和脂肪酸(PUFA)などの高級脂肪酸;
ラウリル、セチル、ステアリル、オレイル、ベヘニル、コレステロール、及び2−ヘキシルデカノールアルコールなどの高級アルコール;
オクタン酸セチル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、アジピン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、オレイン酸デシル、イソステアリン酸コレステロール、グリセロールモノステアレート、グリセロールジステアレート、グリセロールトリテアレート、乳酸アルキル、クエン酸アルキル及び酒石酸アルキルなどのエステル;
メンタ、ジャスミン、樟脳、ヌマヒノキ、苦橙皮、リュー(ryu)、テルペンチン、クワ樹皮、桂皮、ベルガモット、ウンシュウミカン、ショウブ、マツ、ラベンダー、月桂樹、クローブ、ヒバ、ユーカリ、レモン、スターフラワー、タイム、ペパーミント、バラ、セージ、ゴマ、ショウガ、バジル、ジュニパー、レモングラス、ローズマリー、紫檀、アボガド、ブドウ、グレープシード、ミルラ、キュウリ、クレソン、キンセンカ、ニワトコの花、ゼラニウム、菩提樹の花、アマランス、海藻、イチョウ、ヤクヨウニンジン、ニンジン、ガラナ、ティーツリー、ホホバ、コンフリー、オートミール、ココア、ネロリ、バニラ、緑茶、メグサハッカ、アロエベラ、メントール、シネオール、オイゲノール、シトラール、レモンバーベナ、ボルネオール、リナロール、ゲラニオール、月見草、樟脳、チモール、スピラントール、ペンテン、リモネン、及びテルペノイド油などの精油及びその抽出物;
コレステロール、セラミド、ショ糖エステル、及び擬似セラミドなどの脂質;
シアバター;
香料;
ミルク、ビタミンA(レチニルプロピオネート)、ビタミンB3(ナイアシンアミド)、ビタミンC(リン酸アスコルビルナトリウム)、ビタミンE(トコフェリルアセテート)、及びビタミンK;ビタミンCアルキルエステルなどのビタミンアルキルエステル;マグネシウム、カルシウム、銅、亜鉛、及び他の金属成分などのビタミン、ミネラル、及び皮膚栄養素;
オクチルメトキシルシンナメート(パーソルMCX(Parsol MCX))及びブチルメトキシベンゾイルメタン(パーソル1789(Parsol 1789))などの日焼け止め剤;
リン脂質;
アスパラギン、アラニン、インドール、グルタミン酸、チロシン、トリプタミン、及びその塩などのアミノ酸;
二酸化チタンなどの皮膚用ホワイトニング化合物;
α−ヒドロキシ酸、β−ヒドロキシ酸などの抗加齢化合物;並びに
上記成分のいずれかの混合物など。
【0059】
好ましくは、皮膚有益剤は、植物油、エステル、動物脂、鉱物油、ワセリン、シリコーンオイル、又はその混合物などから選択される。より好ましくは、皮膚有益剤は、ヒマワリ種子油、大豆油、ヒマシ油、アーモンド油、ベニバナ油、ゴマ油、キャノーラ油、ホホバ油、又はオリーブオイルから選択される。好ましい皮膚有益剤は、ヒマワリ種子油である。
【0060】
高分子量エステル油
本組成物は、任意に更に高分子量エステル油を含む。本発明における有用な高分子量エステル油は、典型的には非水溶性であり、少なくとも約500、好ましくは少なくとも約800の分子量を有し、そして25℃で液状形態のものである。本明細書における有用な高分子量エステル油には、ペンタエリスリトールエステル油、トリメチロールエステル油、ポリα−オレフィン油、クエン酸エステル油、グリセリルエステル油、及びこれらの混合物が挙げられる。本発明における高分子量エステル油は、皮膚にベタツキを残さずに、しっとりした感触及び滑らかな感触などのコンディショニング効果を提供できる。この高分子量エステル油は、存在する場合、好ましくは、本組成物の約0.01重量%〜約5重量%、好ましくは約0.01重量%〜約3重量%、特に約0.01重量%〜約2重量%の濃度で存在する。
【0061】
本明細書で有用なペンタエリスリトールエステル油は、次の式を有するものである。
【0062】
【化7】

式中、R1、R2、R3及びR4は独立に、1〜約30の炭素を有する分岐状、直鎖状、飽和又は不飽和のアルキル、アリール及びアルキルアリール基である。好ましくは、R1、R2、R3及びR4は、独立して、約8から約22個までの炭素を有する分岐鎖、直鎖、飽和又は不飽和アルキル基である。更に好ましくは、R1、R2、R3及びR4は、上記化合物の分子量が約800から約1200までであるように定義される。
【0063】
本明細書で有用なトリメチロールエステル油には以下の式を有するものが挙げられる。
【0064】
【化8】

式中、R11は、1〜約30の炭素を有するアルキル基であり、R12、R13及びR14は独立に、1〜約30の炭素を有する分岐状、直鎖状、飽和又は不飽和のアルキル、アリール及びアルキルアリール基である。好ましくは、R11はエチルであり、そしてR12、R13及びR14は、独立して、8から約22個までの炭素を有する分岐鎖、直鎖、飽和又は不飽和アルキル基である。更に好ましくは、R11、R12、R13及びR14は、上記化合物の分子量が約800から約1200までであるように定義される。
【0065】
本明細書で有用なポリα−オレフィン油は次式を有し、そして約1cst(約0.000001m2/s)〜約35,000cst(約0.035m2/s)の粘度、約200〜約60,000の分子量及び約3未満の多分散性を有するものである。
【0066】
【化9】

式中、R31は約4から14個までの炭素、好ましくは4〜10個の炭素を有するアルキルである。少なくとも約800の分子量を有するポリα−オレフィン油が本明細書においては有用である。このような高分子量ポリα−オレフィン油は毛髪に長期間持続する潤い感を提供するものと考えられる。約800未満の分子量を有するポリα−オレフィン油が本明細書においては有用である。このような低分子量ポリα−オレフィン油は毛髪に滑らかな、軽い、清浄な感触を提供するものと考えられる。
【0067】
本明細書で有用なクエン酸エステル油は、下記式を有し、少なくとも約500の分子量を有するものである。
【0068】
【化10】

式中、R21は、OH又はCH3COOであり、R22、R23及びR24は独立に、1〜約30個の炭素を有する分岐状、直鎖状、飽和又は不飽和のアルキル基、アリール基及びアルキルアリール基である。好ましくは、R21はOHであり、そしてR22、R23及びR24は、独立して、8から約22個までの炭素を有する分岐鎖、直鎖、飽和又は不飽和アルキル、アリール及びアルキルアリール基である。更に好ましくは、R21、R22、R23及びR24は、上記化合物の分子量が少なくとも約800であるように定義される。
【0069】
本明細書で有用なグリセリルエステル油は、少なくとも約500の分子量を有し、以下の式を有するものである。
【0070】
【化11】

式中、R41、R42及びR43は独立して、1〜約30の炭素を有する分岐状、直鎖状、飽和又は不飽和のアルキル、アリール及びアルキルアリール基である。好ましくはR41、R42及びR43は、独立して、8から約22個までの炭素を有する分岐鎖、直鎖、飽和又は不飽和アルキル、アリール及びアルキルアリール基である。更に好ましくは、R41、R42及びR43は、上記化合物の分子量が少なくとも約800であるように定義される。
【0071】
本明細書における特に有用なペンタエリスリトールエステル油類及びトリメチロールエステル油類には、ペンタエリスリトールテトライソステアレート、ペンタエリスリトールテトラオレエート、トリメチロールプロパントリイソステアレート、トリメチロールプロパントリオレエート、及びこれらの混合物が包含される。このような化合物は、コーキョウ・アルコール(Kokyo Alcohol)から商標名KAKPTI、KAKTTIとして、及び新日本理化株式会社(Shin-nihon Rika)から商標名PTO、ENUJERUBU TP3SOとして入手可能である。
【0072】
本明細書において特に有用なポリα−オレフィン油類には、モービル・ケミカル(Mobil Chemical Co.)から入手可能な、数平均分子量が約500の商標名ピュアシン6(PURESYN 6)、数平均分子量が約3000の商標名ピュアシン100(PURESYN 100)及び数平均分子量が約6000の商標名ピュアシン300(PURESYN 300)のポリデセン類が挙げられる。
【0073】
本明細書における特に有用なクエン酸エステル油には、バーネル(Bernel)から入手可能な商品名シトモール(CITMOL)316としてトリイソセチルシトレート、フェニックス(Phoenix)から入手可能な商品名ペレモール(PELEMOL)TISCとしてトリイソステアリルシトレート、及びバーネルから入手可能な商品名シトモール320としてトリオクチルドデシルシトレートが含まれる。
【0074】
本明細書において特に有用なグリセリルエステル油類には、太陽化学株式会社(Taiyo Kagaku)から商標名サン・エスポール(SUN ESPOL)G−318として入手可能なトリイソステアリン、クローダ・サーファクタンツ(Croda Surfactants Ltd.)から商標名シスロール(CITHROL)GTOとして入手可能なトリオレイン、ヴェヴィ(Vevy)から商標名エファダーマ−F(EFADERMA−F)又はブルックス(Brooks)から商標名エファ−グリセライズ(EFA−GLYCERIDES)として入手可能なトリリノレインが挙げられる。
【0075】
保湿剤
本発明の組成物は、任意選択的に更に保湿剤を含むことができる。本明細書における保湿剤は、多価アルコール、水溶性アルコキシル化非イオンポリマー、及びこれらの混合物からなる群より選択される。本明細書における保湿剤は、組成物の重量に対し、好ましくは約0.1重量%〜約20重量%、より好ましくは約0.5重量%〜約5重量%の濃度で用いられる。
【0076】
本明細書で有用な多価アルコール類には、グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、エトキシル化グルコース、1,2−ヘキサンジオール、ヘキサントリオール、ジプロピレングリコール、エリスリトール、トレハロース、ジグリセリン、キシリトール、マルチトール、マルトース、グルコース、フルクトース、コンドロイチン硫酸(sultate)ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、アデノシン(adenosin)リン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、ピロリドンカーボネート、グルコサミン、シクロデキストリン及びこれらの混合物が挙げられる。
【0077】
本明細書において有用な水溶性アルコキシル化非イオンポリマーには、約1,000までの分子量を有するポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコール、例えば、CTFA名称ポリエチレングリコール−200、ポリエチレングリコール−400、ポリエチレングリコール−600、ポリエチレングリコール−1000を有するもの、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0078】
本明細書における市販の湿潤剤は、プロクター・アンド・ギャンブル社(The Procter & Gamble Company)より入手可能な商品名スター(STAR)及びスーパロール(SUPEROL)、クローダ・ユニバーサル社(Croda Universal Ltd.)より入手可能なクロデロール(CRODEROL)GA7000、ユニケマ(Unichema)より入手可能なプレセリン(PRECERIN)シリーズ、及びNOFより入手可能で化学名と同一の商品名のグリセリン;イノレックス(Inolex)より入手可能な商品名レクソール(LEXOL)PG−865/855、BASFより入手可能な米国薬局方1,2−プロピレングリコールとしてプロピレングリコール;リポ(Lipo)より入手可能な商品名リポニック(LIPONIC)シリーズ、ICIより入手可能なソルボ(SORBO)、アレックス(ALEX)、A−625、及びA−641、並びにUPIより入手可能なユニスイート(UNISWEET)70、ユニスイート(UNISWEET)CONCとしてソルビトール;BASFより入手可能な同一の商品名のジプロピレングリコール;ソルベイGmbH(Solvay GmbH)より入手可能な商品名ジグリセロール(DIGLYCEROL)としてジグリセリン;協和(Kyowa)及びエーザイ(Eizai)より入手可能な同一の商品名のキシリトール;林原(Hayashibara)より入手可能な商品名マルビット(MALBIT)としてマルチトール;フリーマン(Freeman)及びバイオイベリカ(Bioiberica)より入手可能な同一商品名で、またアトマージック・ケメタルズ(Atomergic Chemetals)より入手可能な商品名アトマージック・ソジウム・コンドロイチン・スルフェート(ATOMERGIC SODIUM CHONDROITIN SULFATE)としてコンドロイチン硫酸ナトリウム;アクチブ・オーガニックス(Active Organics)より入手可能な商品名アクチモイスト(ACTIMOIST)、インターゲン(Intergen)より入手可能なアビアン・ソジウム・ヒアルロネート(AVIAN SODIUM HYALURONATE)シリーズ、イチマル・ファーコス(Ichimaru Pharcos)より入手可能なヒアルロン酸Naとしてヒアルロン酸ナトリウム;旭化成(Asahikasei)、協和、及び第一製薬(Daiichi Seiyaku)より入手可能な同一の商品名のアデノシンリン酸ナトリウム;メルク(Merck)、和光(Wako)、及び昭和化工(Showa Kako)より入手可能な同一の商品名の乳酸ナトリウム;アメリカン・メイズ(American Maize)より入手可能な商品名カビトロン(CAVITRON)、ローヌ・プーラン(Rhone-Poulenc)より入手可能なロードカップ(RHODOCAP)シリーズ、及びトーメン(Tomen)より入手可能なデクスパール(DEXPEARL)としてシクロデキストリン;並びにユニオン・カーバイド(Union Carbide)より入手可能な商品名カーボワックス(CARBOWAX)シリーズとしてポリエチレングリコールを含む。
【0079】
補助剤成分
本組成物は、香料、キレート剤(例えば、EDTA二ナトリウム)、防腐剤(例えば、カトンCG(Kathon CG)、安息香酸ナトリウム)、視覚補助剤(例えば、酸化ポリエチレン)、pH調整剤(例えば、クエン酸)、紫外線吸収剤、蛍光増白剤、などの化粧品に適用可能な補助剤成分を更に含むことができる。
【0080】
本組成物のpHは、好ましくは約3〜約10、より好ましくは約5〜約9、特に約5〜約8、及び最も好ましくは約5〜約7である。
【0081】
本発明の組成物は、シャワージェル、固形石鹸、ボディウォッシュ、ヘアシャンプーなど各種の皮膚及び毛髪ケアの用途に使用できる。1つの実施形態において、本組成物は、液体ボディウォッシュ組成物である。
【0082】
本発明の組成物は、手又は好ましくはパフなどのパーソナルクレンジング器具を使用して皮膚及び/又は毛髪に適用してもよい。本発明の組成物で用いるのに適したパーソナルクレンジング器具は、米国特許第5,144,744号、米国特許第3,343,196号、国際公開第95/26671号、国際公開第95/00116号、及び国際公開第95/26670号に開示されている器具が挙げられる。
【0083】
本発明のパーソナルケア組成物は、透明、半透明、又は不透明なパーソナルケア組成物であり得る。
【0084】
本組成物は、好ましくは、約1,000センチポアズ(約1Pa・s)〜約400,000センチポアズ(約400Pa・s)、より好ましくは約1,000センチポアズ(約1Pa・s)〜約100,000センチポアズ(約100Pa・s)、より好ましくは約1,000センチポアズ(約1Pa・s)〜約40,000センチポアズ(約40Pa・s)未満、より好ましくは約1,000センチポアズ(約1Pa・s)〜約35,000センチポアズ(約35Pa・s)、より好ましくは約1,000センチポアズ(約1Pa・s)〜約30,000センチポアズ(約30Pa・s)、より好ましくは約1,000センチポアズ(約1Pa・s)〜約20,000センチポアズ(約20Pa・s)の粘度を有する。このパーソナルケア組成物の粘度は、ブルックフィールド RVT DV‐II粘度計(25℃で、CP52コーンスピンドル、1RPM)で測定される。
【0085】
本明細書全体を通じて記載されるあらゆる最大数値限定は、それより小さいあらゆる数値限定を、そのような小さい数値限定が本明細書に明確に記載されているかのように包含することを理解すべきである。本明細書全体に渡って記載されるあらゆる最小数値限定は、それより大きいあらゆる数値限定を、そのようなより大きい数値限定が本明細書に明示的に記載されているかのように含む。本明細書全体に渡って記載されるあらゆる数値範囲は、そのようなより広い数値範囲内にあるあらゆるより狭い数値範囲を、そのようなより狭い数値範囲が本明細書にすべて明示的に記載されているかのように含む。
【0086】
特に指定がない限り、本明細書の明細、実施例、及び請求の範囲におけるすべての割合、比率、及び百分率は重量基準であり、すべての数値限定は、当該技術分野により提供される通常の程度の精度で使用される。
【実施例】
【0087】
以下は、本発明による液体ボディウォッシュ組成物の非限定例である。下記の量は、重量%で記載されている。
【0088】
【表1】

aアクロン(Aqulon)から入手可能なグアーヒドロキシプロピル塩化トリモニウム
bレオックス(Rheox)から入手可能なシクシン(Thixcin)
cダウ・ケミカル(Dow Chemical Co.)から入手可能なPEG−14M
dローム・アンド・ハース(Rohm & Haas)から入手可能な防腐剤
eラクトース、セルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、酸化クロム緑、及びトコフェリルアセテートを含む可視ビーズ;インデュケム(Induchem)から入手可能
fビタミンC
gビタミンE
hビタミンA
iビタミンB3
jエクソンモービル・ケミカル(ExxonMobil Chemical Co.)から入手可能なポリデセン
【0089】
「発明を実施するための最良の形態」において引用されるすべての文献は、その関連部分において本明細書に参考として組み込まれるが、いずれの文献の引用も、それが本発明に対する先行技術であることを認めるものと解釈されるべきではない。
【0090】
本発明の特定の実施形態を説明し記載してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、他の様々な変形及び修正を実施できることが、当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を、添付の特許請求の範囲で扱うものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)ラクトース、セルロース、及びヒドロキシプロピルメチルセルロースを含む構造物質を含む可視ビーズ、
(b)カチオン性ポリマー、並びに
(c)界面活性剤
を含む、パーソナルケア組成物。
【請求項2】
(a)可視ビーズ、
(b)カチオン性ポリマー、及び
(c)界面活性剤
を含む、パーソナルケア組成物であって、
ブルックフィールドRVT DV−II粘度計(25℃で、CP52コーンスピンドル、1RPM)で測定する際に、約1,000センチポアズ(約1Pa・s)〜約40,000センチポアズ(約40Pa・s)未満の粘度を有する、パーソナルケア組成物。
【請求項3】
前記パーソナルケア組成物が高分子量エステル油を更に含む、請求項1又は2に記載のパーソナルケア組成物。
【請求項4】
(a)可視ビーズ、
(b)カチオン性ポリマー、
(c)界面活性剤、及び
(d)高分子量エステル油
を含む、パーソナルケア組成物。
【請求項5】
前記高分子量エステル油がポリα−オレフィンである、請求項3又は4に記載のパーソナルケア組成物。
【請求項6】
前記ポリα−オレフィンがポリデセンである、請求項3〜5のいずれか1項に記載のパーソナルケア組成物。
【請求項7】
前記パーソナルケア組成物が、ブルックフィールドRVT DV−II粘度計(25℃で、CP52コーンスピンドル、1RPM))で測定する際に、約1,000センチポアズ(約1Pa・s)〜約35,000センチポアズ(約35Pa・s)、好ましくは約1,000センチポアズ(約1Pa・s)〜約20,000センチポアズ(約20Pa・s)の粘度を有する、請求項1〜6のいずれか1項に記載のパーソナルケア組成物。
【請求項8】
前記可視ビーズが内包物質を更に含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載のパーソナルケア組成物。
【請求項9】
前記内包物質が皮膚有益剤である、請求項8に記載のパーソナルケア組成物。
【請求項10】
前記皮膚有益剤がトコフェリルアセテートである、請求項9に記載のパーソナルケア組成物。
【請求項11】
前記可視ビーズが顔料を更に含む、請求項1〜10のいずれか1項に記載のパーソナルケア組成物。
【請求項12】
前記パーソナルケア組成物が懸濁剤を更に含む、請求項1〜11のいずれか1項に記載のパーソナルケア組成物。
【請求項13】
前記懸濁剤がトリヒドロキシステアリンである、請求項12に記載のパーソナルケア組成物。
【請求項14】
前記パーソナルケア組成物が前記組成物の約2重量%〜約40重量%の前記界面活性剤を含む、請求項1〜13のいずれか1項に記載のパーソナルケア組成物。
【請求項15】
前記パーソナルケア組成物が前記組成物の約20重量%〜約99重量%の水性キャリアを更に含む、請求項1〜14のいずれか1項に記載のパーソナルケア組成物。
【請求項16】
前記パーソナルケア組成物が液体ボディウォッシュ組成物である、請求項1〜15のいずれか1項に記載のパーソナルケア組成物。
【請求項17】
皮膚の非治療的クレンジングのための、請求項1〜16のいずれか1項に記載のパーソナルケア組成物の使用。

【公表番号】特表2008−516966(P2008−516966A)
【公表日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−536885(P2007−536885)
【出願日】平成17年10月14日(2005.10.14)
【国際出願番号】PCT/US2005/036820
【国際公開番号】WO2006/044538
【国際公開日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】