説明

合成ペプチドアミド

本発明は、κオピオイド受容体の合成ペプチドアミド配位子に関し、特に、P450CYPの阻害が少なく、脳への浸透が少ないκオピオイド受容体のアゴニストに関する。本発明の合成ペプチドアミドは、式Iの構造
【化1】


に一致する。これらの化合物を含有する医薬組成物は、多種多様な疾患および症状に関連する痛みや炎症を予防および治療する上で有用である。このような治療可能な痛みとしては、内臓痛、神経因性疼痛、痛覚過敏があげられる。IBDおよびIBSなどの症状と関連する炎症、眼および耳の炎症あるいは、掻痒症、浮腫、低ナトリウム血症、低カリウム血症、腸閉塞、咳、緑内障などの他の機能障害および症状が、本発明の医薬組成物で治療可能または予防可能である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】

【化1】

(式中、
Xaaは、(A)(A’)D−Phe、(A)(A’)(α−Me)D−Phe、D−Tyr、D−Tic、D−tert−ロイシン、D−ネオペンチルグリシン、D−フェニルグリシン、D−ホモフェニルアラニン、β−(E)D−Alaからなる群から選択され、各(A)および各(A’)は、−H、−F、−Cl、−NO、−CH、−CF、−CN、−CONHからなる群から独立に選択されるフェニル環置換基であり、各(E)は、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ピリジル、チエニル、チアゾリルからなる群から独立に選択され、
Xaaは、(A)(A’)D−Phe、3,4−ジクロロ−D−Phe、(A)(A’)(α−Me)D−Phe、D−1Nal、D−2Nal、D−Tyr、(E)D−Ala、D−Trpからなる群から選択され、
Xaaは、D−Nle、D−Phe、(E)D−Ala、D−Leu、(α−Me)D−Leu、D−Hle、D−Val、D−Metからなる群から選択され、
Xaaは、(B)D−Arg、(B)D−Nar、(B)D−Har、ζ−(B)D−Hlys、D−Dap、ε−(B)D−Lys、ε−(B)−D−Lys、D−Amf、アミジノ−D−Amf、γ−(B)D−Dbu、δ−(B)α−(B’)D−Orn、D−2−アミノ−3(4−ピペリジル)プロピオン酸、D−2−アミノ−3(2−アミノピロリジル)プロピオン酸、D−α−アミノ−β−アミジノプロピオン酸、α−アミノ−4−ピペリジン酢酸、cis−α,4−ジアミノシクロヘキサン酢酸、trans−α,4−ジアミノシクロヘキサン酢酸、cis−α−アミノ−4−メチルアミノシクロ−ヘキサン酢酸、trans−α−アミノ−4−メチルアミノシクロヘキサン酢酸、α−アミノ−1−アミジノ−4−ピペリジン酢酸、cis−α−アミノ−4−グアニジノシクロヘキサン酢酸、trans−α−アミノ−4−グアニジノシクロヘキサン酢酸からなる群から選択され、各(B)は、HおよびC〜Cアルキルからなる群から独立に選択され、(B’)は、Hまたは(α−Me)であり、
Wは、
ヌル(ただし、Wがヌルである場合、YはNである)、
bが0、1、2、3、4、5または6である−NH−(CH−、
cが2または3である−NH−(CH−O−(ただし、YはCである)
からなる群から選択され、
部分
【化2】

は、置換されていてもよい4から8員環の複素環部分であり、式中、前記環部分の環ヘテロ原子はいずれもNであり、式中、YおよびZは各々独立に、CまたはNであり、ただし、当該環部分が、6員環、7員環または8員環である場合、YとZとは少なくとも2個の環原子で隔てられ、ただし、当該環部分がNである単一の環ヘテロ原子を有する場合、当該環部分は非芳香族であり、
VはC〜Cアルキルであり、eは0または1であり、式中、eが0である場合、Vはヌルであり、RおよびRは、同一または異なる環原子に直接に結合され、
(i)Rが、−H、−OH、ハロ、−CF、−NH、−COOH、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、アミジノ、C〜Cアルキル置換アミジノ、アリール、置換されていてもよいヘテロシクリル、Pro−アミド、Pro、Gly、Ala、Val、Leu、Ile、Lys、Arg、Orn、Ser、Thr、−CN、−CONH、−COR’、−SOR’、−CONR’R’’、−NHCOR’、OR’、SONR’R’’からなる群から選択され、前記置換されていてもよいヘテロシクリルは、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、オキソ、−OH、−Cl、−F、−NH、−NO、−CN、−COOH、アミジノからなる群から独立に選択される置換基で単一置換または二重置換されていてもよく、式中、R’およびR’’は各々独立に、−H、C〜Cアルキル、アリールまたはヘテロシクリルであるか、R’とR’’の組み合わせで、4員環から8員環の環を形成し、この環は、C〜Cアルキル、−C〜Cアルコキシ、−OH、−Cl、−F、−NH、−NO、−CN、−COOH、アミジノからなる群から独立に選択される置換基で単一置換または二重置換されていてもよく、Rは、−H、アミジノ、単一または二重のC〜Cアルキル置換アミジノ、−CN、−CONH、−CONR’R’’、−NHCOR’、−SONR’R’’、−COOHからなる群から選択されるか、
(ii)RおよびRが一緒になって、Y・Z含有環部分の単一の環原子に結合された、置換されていてもよい4員環から9員環の複素単環式または二環式の環部分を形成可能であるか、
(iii)RおよびRが、Y・Z含有環部分の単一の環原子と一緒になって、置換されていてもよい4員環から8員環の複素環部分を形成してスピロ構造を形成可能であるか、
(iv)RおよびRが、Y・Z含有環部分の2個またはそれよりも多くの隣接する環原子と一緒になって、Y・Z含有環部分に融合された、置換されていてもよい4員環から9員環の複素単環式または二環式の環部分を形成可能であり、
式中、RおよびRを含む、前記置換されていてもよい4員環、5員環、6員環、7員環、8員環および9員環の複素環部分は各々、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、置換されていてもよいフェニル、オキソ、−OH、−Cl、−F、−NH、−NO、−CN、−COOH、アミジノからなる群から独立に選択される置換基で単一置換または二重置換されていてもよく、
ただし、Y・Z含有環部分が単一の環ヘテロ原子を有する6員環または7員環であり、かつ、eが0である場合、Rは−OHではなく、RおよびRはともに−Hであることはなく、
ただし、Y・Z含有環部分が2個の環ヘテロ原子を有する6員環であり、YおよびZがともにNであり、Wがヌルである場合、−(V)はZ以外の環原子に結合され、eが0であれば、RおよびRはともに−Hであることはなく、
最後に、ただし、XaaがD−Nleである場合、Xaaは(B)D−Argではなく、XaaがD−Leuまたは(αMe)D−Leuである場合、Xaaはδ−(B)α−(B’)D−Ornではない)
で表される合成ペプチドアミドあるいは、その立体異性体、立体異性体混合物、プロドラッグ、薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、酸性塩水和物、N−オキシドまたは同形結晶形態。
【請求項2】
ジペプチドXaaがD−Leuであり、Xaaが、D−Arg、D−Nar、D−Har、D−Lys、ε−(イソプロピル)−D−Lys、ε−(メチル)−D−Lysからなる群から選択される、請求項1に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項3】
Xaa−Xaaが、D−Phe−D−Pheである、請求項2に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項4】
XaaがD−(4−F)Pheであり、XaaがD−(4−Cl)Pheである、請求項2に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項5】
XaaがD−PheまたはD−Ala(2−チエニル)であり、XaaがD−(4−Cl)Pheである、請求項1に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項6】
XaaがD−LeuまたはD−Nleである、請求項5に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項7】
Xaaが、D−Phe、D−(4−F)Phe、D−(2−F)Phe、シクロペンチルD−Ala、2−チエニルD−Alaからなる群から選択され、Xaaが、D−(4−F)Phe、D−(4−Cl)Phe、D−1Nal、D−2Nal、D−Trpからなる群から選択される、請求項2に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項8】
Xaaが(A)(A’)D−Pheである、請求項1に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項9】
XaaがD−Pheである、請求項8に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項10】
Xaaが(A)(A’)D−Pheである、請求項1、8または9のいずれか一項に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項11】
XaaがD−Pheである、請求項10に記載のペプチドアミド。
【請求項12】
Xaaが、D−NleおよびD−Leuからなる群から選択される、請求項1または8〜11のいずれか一項に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項13】
XaaがD−Leuである、請求項12に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項14】
Xaaが、(B)D−Arg、D−Lys、(B)D−Har、ζ−(B)D−Hlys、D−Dap、ε−(B)D−Lys、ε−(B)−D−Lys、D−Amf、アミジノ−D−Amf、γ−(B)D−Dbu、δ−(B)α−(B’)D−Ornからなる群から選択される、請求項1または8〜13のいずれか一項に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項15】
Xaaが、D−Lys、(B)D−Har、ε−(B)D−Lys、ε−(B)−D−Lysからなる群から選択される、請求項14に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項16】
Xaaが、δ(B)D−OrnおよびD−Argからなる群から選択される、請求項14に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項17】
Xaaがδ(B)D−Ornであり、各(B)が、H、メチル、イソプロピルからなる群から選択される、請求項16に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項18】
Xaaが(B)D−Ornであり、式中、一方の(B)がHであり、他方の(B)がメチルおよびイソプロピルからなる群から選択される、請求項17に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項19】
XaaがD−Ornである、請求項17に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項20】
Xaaが、D−Arg、(Et)D−Arg、δ−(B)D−Ornからなる群から選択され、(B)が、H、Me、iPrまたはBuである、請求項14に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項21】
Wがヌルである、請求項1〜20のいずれか一項に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項22】
Wが−N−(CH(bは、0、1、2、3または4である)である、請求項1〜20のいずれか一項に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項23】
bが0であり、YがCである、請求項22に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項24】
bが1または2であり、YがNである、請求項22に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項25】
bが1または2であり、YがCである、請求項22に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項26】
Wが−N−(CH−O−である、請求項1〜20のいずれか一項に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項27】
cが2である、請求項26に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項28】
YがNである、請求項22または26に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項29】
YがCである、請求項22または26に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項30】
Y・Z含有環部分が5員環である、請求項1、28または29のいずれか一項に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項31】
Y・Z含有環部分が6員環である、請求項1、28または29のいずれか一項に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項32】
Y・Z含有環部分が7員環である、請求項1、28または29のいずれか一項に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項33】
Wがヌルであり、YがNであり、ZがCである、請求項1〜20のいずれか一項に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項34】
Y・Z含有環部分が、単一の環ヘテロ原子を含む6員環の飽和環である、請求項33に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項35】
YおよびZがともにNであり、Y・Z含有環部分の唯一の環ヘテロ原子である、請求項1〜20のいずれか一項に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項36】
Y・Z含有環部分が6員環である、請求項35に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項37】
Y・Z含有環部分が7員環である、請求項35に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項38】
およびRが、Y・Z含有環部分の0個、1個または2個の環原子と一緒になって、単環式または二環式の4〜9員環の複素環部分を構成する、請求項1〜37のいずれか一項に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項39】
およびRが、Y・Z含有環部分の1個の環原子と一緒になって、4員環から8員環の複素環部分を構成し、これによってY・Z含有環部分がスピロ構造を形成する、請求項38に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項40】
eが0である、請求項1〜39のいずれか一項に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項41】
およびRが同一の環原子に結合される、請求項40に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項42】
eが1であり、VがC〜Cアルキルである、請求項1〜39のいずれか一項に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項43】
およびRのうちの1つだけが水素原子である、請求項40または42に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項44】
が、−H、−OH、−NH、−COOH、C〜Cアルキル、アミジノ、C〜Cアルキル置換アミジノ、ジヒドロイミダゾール、D−Pro、D−ProアミドまたはCONHであり、Rが、H、−COOHまたはC〜Cアルキルである、請求項40、41または42に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項45】
が、−H、D−Pro、D−Proアミドまたは−NHであり、Rが、Hまたは−COOHである、請求項44に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項46】
が−COOHである、請求項45に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項47】
が−NHである、請求項46に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項48】
が−Hであり、RがZに隣接する炭素環原子に直接に結合される、請求項40に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項49】
が、H、アミジノ、C〜Cアルキル置換アミジノ、C〜Cアルキル、ジヒドロイミダゾール、D−Pro、D−Proアミドまたは−CONHであり、eが0であり、Rが−Hである、請求項37に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項50】
が、−H、アミジノまたはメチルアミジノである、請求項49に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項51】
Y・Z含有環部分が5員環であり、eが0であり、Rが−COOHである、請求項30に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項52】
Wがヌルであり、Y・Z含有環部分が単一のヘテロ原子のみを含む5員環の飽和環であり、eが0であり、RまたはRのいずれかがYに隣接する環炭素原子に結合される場合、Rが、−H、−OH、ハロ、−CF、−NH、C〜Cアルキル、アミジノ、C〜Cアルキル置換−アミジノ、アリール、Pro、Gly、Ala、Val、Leu、Ile、Lys、Arg、Orn、Ser、Thr、−CN、−SOR’、−NHCOR’、−OR’、−SONR’R’’からなる群から選択され、Rが、−H、アミジノ、単一または二重のC〜Cアルキル置換アミジノ、−CN、−NHCOR’、SONR’R’’からなる群から選択される、請求項1〜20のいずれか一項に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項53】
が、−H、−OH、ハロ、−CF、−NH、C〜Cアルキル、アミジノ、C〜Cアルキル置換−アミジノ、アリール、−CN、−SOR’、−NHCOR’、−OR’、−SONR’R’’からなる群から選択され、R’およびR’’が各々独立に、−H、C〜Cアルキル、アリールまたはヘテロシクリルである、請求項52に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項54】
部分
【化3】

が、
【化4】

からなる群から選択される、請求項1〜20のいずれか一項に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項55】
化合物(2)
【化5】

D−Phe−D−Phe−D−Leu−D−Lys−[ω(4−アミノピペリジン−4−カルボン酸)]−OH(配列番号2)
の構造を有する、請求項12に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項56】
選択的κオピオイド受容体アゴニストである、請求項1〜55のいずれか一項に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項57】
EC50が約100nM未満である、請求項56に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項58】
EC50が約10nM未満である、請求項57に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項59】
EC50が約1nM未満である、請求項58に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項60】
EC50が約0.10nM未満である、請求項59に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項61】
鎮静作用でのED50が鎮痛作用でのED50の少なくとも約10倍である、請求項56に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項62】
鎮静作用でのED50が鎮痛作用でのED50の少なくとも約30倍である、請求項61に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項63】
鎮静作用でのED50が鎮痛作用でのED50の少なくとも約50倍である、請求項62に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項64】
長時間継続する持続作用を示す、請求項1〜56のいずれか一項に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項65】
持続作用が、0.1mg/kgの合成ペプチドアミドの投与後3時間の時点で最大薬効の少なくとも約50%である、請求項64に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項66】
持続作用が、0.1mg/kgの合成ペプチドアミドの投与後3時間の時点で最大薬効の少なくとも約75%である、請求項65に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項67】
持続作用が、0.1mg/kgの合成ペプチドアミドの投与後3時間の時点で最大薬効の少なくとも約90%である、請求項66に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項68】
持続作用が、0.1mg/kgの合成ペプチドアミドの投与後3時間の時点で最大薬効の少なくとも約95%である、請求項67に記載の合成ペプチドアミド。
【請求項69】
有効量の請求項1〜55のいずれか一項に記載の合成ペプチドアミドと、薬学的に許容される賦形剤または担体とを含む、医薬組成物。
【請求項70】
合成ペプチドアミドが、κオピオイド受容体関連症状について哺乳動物を治療または予防するのに有効な量で存在する、請求項69に記載の医薬組成物。
【請求項71】
κオピオイド受容体関連症状が、痛み、炎症、掻痒症、浮腫、腸閉塞、咳、緑内障からなる群から選択される、請求項70に記載の医薬組成物。
【請求項72】
オピオイド、カンナビノイド、抗鬱剤、抗痙攣剤、神経遮断薬、副腎皮質ステロイド、イオンチャネル遮断剤、非ステロイド抗炎症剤(NSAID)からなる群から選択される化合物をさらに含む、請求項69に記載の医薬組成物。
【請求項73】
カンナビノイドが、テトラヒドロカンナビノール(THC)、THC誘導体、レボナントラドール、マリノール、ナビロン、リモナバン、サビテックスからなる群から選択されるカンナビノイドのうちの1種または複数である、請求項72に記載の医薬組成物。
【請求項74】
抗鬱剤が、イミプラミン、デシプラミン、トリミプラミン、プロトリプチリン、ノルトリプチリン、アミトリプチリン、ドキセピン、クロミプラミン、アモキサピン、マプロチリン、トラゾドン、ブプロピオン、ベンラファキシン、フルオキセチン、セルトラリン、パロキセチン、シタロプラムフルボキサミン、レボキセチン、ネファゾドン、ミルタザピンからなる群から選択される、請求項72に記載の医薬組成物。
【請求項75】
オピオイドが、アルフェンタニル、アルファプロジン、アニレリジン、ブレマゾシン、ブプレノルフィン、ブトルファノール、コデイン、コノルホン、デキストロモラミド、デキストロプロポキシフェン、デゾシン、ジアモルヒネ、ジヒドロコデイン、ジヒドロモルヒネ、ジフェノキシラート、ジピパノン、ドクスピコミン、エトヘプタジン、エチルケタゾシン、エチルモルヒネ、エトルフィン、フェンタニール、ヒドロコドン、ヒドロモルホン、ケトベミドン、レボメタジル、レボルファノール、ロフェンタニル、ロペラミド、メペリジン(ペチジン)、メプタジノール、メタドン、モルヒネ、モルヒネ−6−グルクロニド、ナルブフィン、ナロルフィン、ニコモルヒネ、オキシコドン、オキシモルフォン、ペンタゾシン、フェナゾシン、フェノペリジン、ピリトラミド、プロピラム、プロポキシフェン、レミフェンタニル、スフェンタニル、チリダート、トナゾシン、トラマドールからなる群から選択されるオピオイドのうちの1種または複数である、請求項72に記載の医薬組成物。
【請求項76】
NSAIDが、エトフェナマート、メクロフェナム酸、メフェナム酸、ニフルム酸、アセメタシン、アンフェナク、シンメタシン、クロピラク、ジクロフェナク、フェンクロフェナク、フェンクロラク、フェンクロズ酸、フェンチアザク、グルカメタシン、イソキセパク、ロナゾラク、メチアジン酸、ナプロキシン、オキサメタシン、プログルメタシン、スリンダク、チアラミド、トルメチン、ブチブフェン、フェンブフェン、クリダナク、ケトロラック、チノリジン、ブクロクス酸、カルプロフェン、フェノプロフェン、フルノキサプロフェン、イブプロフェン、イブプロキサム、オキサプロジン、フルルビプロフェン、ピケトプロフェン、ピルプロフェン、プラノプロフェン、プロチジン酸、チアプロフェン酸、エトドラク、メピリゾール、クロフェゾン、フェプラゾン、モフェブタゾン、オキシフェンブタゾン、フェニルブタゾン、フェニルピラゾリジニノン、スキシブゾン、チアゾリノブタゾン、アスピリン、ブロモサリゲニン、ジフルシナル、フェンドサール、サリチル酸グリコール、メサラミン、サリチル酸1−ナフチル、サリチル酸マグネシウム、オルサラジン、サリチルアミド、サルサラート、スルファサラジン、ドロキシカム、イソキシカム、ピロキシカム、ε−アセトアミドカプロン酸、アセトアミノフェン、s−アデノシルメチオニン、3−アミノ−4−ヒドロキシ酪酸、アミキセトリン、ベンダザック、ブコローム、カルバゾン、クロモリン、ジフェンピラミド、ジタゾール、ヒドロキシクロロキン、インドメタシン、ケトプロフェン、6−メトキシ−2−ナフチル酢酸、グアイアズレン、ミコフェノール酸のヘテロ環アミノアルキルエステルおよび誘導体、ナブメトン、ニメスリド、オルゴテイン、オキサセプロール、オキサゾール誘導体、パラニリン、ピホキシム、2−置換−4,6−ジ−tert−ブチル−s−ヒドロキシ−1,3−ピリミジン、プロクァゾン、テニダプ、セレコキシブ、ロフェコキシブからなる群から選択されるNSAIDのうちの1種または複数である、請求項72に記載の医薬組成物。
【請求項77】
抗鬱剤が、ドンペリドン、メトクロプラミド、レボスルピリド、スルピリド、チエチルペラジン、ジプラシドン、ゾテピン、クロザピン、クロルプロマジン、アセトフェナジン、カルフェナジン、クロルプロチキセン、フルフェナジン、ロキサピン、メソリダジン、モリンドン、ペルフェナジン、ピモジド、ピペラセタジン、パークロルペラジン、チオリダジン、チオチキセン、トリフロペラジン、トリフルプロマジン、ピパンペロン、アンペロジド、クエチアピン、メルペロン、レモキシプリド、ハロペリドール、リスペリドン、オランザピン、セルチンドール、プロクロルペラジンからなる群から選択されるD2ドパミン受容体アンタゴニストである、請求項72に記載の医薬組成物。
【請求項78】
副腎皮質ステロイドが、メチルプレドニゾロン、ベタメタゾン、ヒドロコルチゾン、プレドニゾロン、コルチゾン、デキサメサゾン、プレドニゾン、アルクロメタゾン、クロベタゾール、クロコルトロン、デソニド、デソキシメタゾン、ジフロラゾン、フルオシノロン、フルオシノニド、フルランドレノリド、フルチカゾン、フロロメタロン、ハルシノニド、ハロベタゾール、ロテプレドノール、モメタゾン、プレドニカルベート、トリアムシノロンからなる群から選択される、請求項72に記載の医薬組成物。
【請求項79】
イオンチャネル遮断剤が、カルバマゼピン、ジコノチド、ケタミンからなる群から選択される、請求項72に記載の医薬組成物。
【請求項80】
哺乳動物においてκオピオイド受容体を結合する方法であって、請求項1〜56のいずれか一項に記載の合成ペプチドアミドを有効量で含む組成物を哺乳動物に投与することを含む、方法。
【請求項81】
哺乳動物がヒトである、請求項80に記載の方法。
【請求項82】
哺乳動物においてκオピオイド受容体関連疾患または症状を治療または予防する方法であって、κオピオイド受容体関連疾患または症状の治療または予防を必要とする哺乳動物に、請求項1に記載の合成ペプチドアミドを有効量で含む組成物を投与することを含む、方法。
【請求項83】
哺乳動物がヒトである、請求項82に記載の方法。
【請求項84】
κオピオイド受容体関連症状が、痛み、炎症、掻痒症、浮腫、低ナトリウム血症、低カリウム血症、腸閉塞、咳、緑内障からなる群から選択される、請求項82に記載の方法。
【請求項85】
痛みが、神経因性疼痛、体性痛、内臓痛、皮膚痛からなる群から選択される、請求項84に記載の方法。
【請求項86】
痛みが、関節痛、腎臓結石痛、子宮痙攣、月経困難症、子宮内膜症、消化不良、手術後の痛み、医療処置後の痛み、眼の痛み、耳の痛み、癌の突出痛、GI機能障害に関連した痛みからなる群から選択される、請求項84に記載の方法。
【請求項87】
手術が、骨盤腹腔鏡手術、卵管結紮、子宮摘出、胆嚢摘出である、請求項86に記載の方法。
【請求項88】
医療処置が、大腸内視鏡検査、膀胱鏡検査、子宮鏡検査、子宮内膜生検からなる群から選択される、請求項86に記載の方法。
【請求項89】
GI機能障害が、IBDまたはIBSである、請求項86に記載の方法。
【請求項90】
神経因性疼痛が、三叉神経痛、偏頭痛、糖尿病性疼痛、ウイルスによる痛み、化学療法に伴う痛み、転移癌疼痛からなる群から選択される、請求項85に記載の方法。
【請求項91】
炎症が、リウマチ性関節炎の炎症、骨関節炎、IBDの炎症、IBSの炎症、眼炎症、耳炎症、自己免疫炎症からなる群から選択される、請求項84に記載の方法。
【請求項92】
掻痒症が、アトピー性皮膚炎、腎臓透析関連掻痒症、眼の掻痒症、耳の掻痒症、昆虫に噛まれた掻痒症、オピオイド誘導掻痒症からなる群から選択される、請求項84に記載の方法。
【請求項93】
アトピー性皮膚炎が、乾癬、湿疹、接触性皮膚炎からなる群から選択される、請求項92に記載の方法。
【請求項94】
腸閉塞が、術後腸閉塞またはオピオイド誘導腸管機能不全である、請求項84に記載の方法。
【請求項95】
合成ペプチドアミドが、全身送達または局所送達される、請求項82に記載の方法。
【請求項96】
全身投与が、静脈内投与、皮下投与、腹腔内投与、鼻腔内投与、頬側投与、吸入投与、経口投与からなる群から選択される、請求項95に記載の方法。
【請求項97】
局所投与が、外用投与、イオン泳動投与、経皮パッチによるものからなる群から選択される、請求項95に記載の方法。
【請求項98】
浮腫が、鬱血性心疾患またはADH不適合分泌症候群によるものである、請求項84に記載の方法。
【請求項99】
哺乳動物においてプロラクチン分泌を誘導する方法であって、請求項1〜55のいずれか一項に記載の合成ペプチドアミドを有効量で含む組成物を哺乳動物に投与することを含む、方法。
【請求項100】
哺乳動物がヒトである、請求項99に記載の方法。
【請求項101】
哺乳動物が、乳汁分泌不全、不適切な乳汁分泌、乳汁分泌不足、精子運動能低下、年齢による機能障害、I型糖尿病、不眠症、不適切なレム睡眠からなる群から選択される症状に羅患している、請求項99に記載の方法。
【請求項102】
関連する副作用を有する低用量のμオピオイドアゴニスト鎮痛化合物と合成ペプチドアミドとを同時投与して、治療上の鎮痛作用を得る方法であって、低用量の化合物が、単独で投与した場合に得られる治療上の鎮痛作用を達成するのに必要な用量の化合物での副作用よりも、関連する副作用が少ない、請求項84に記載の方法。
【請求項103】
哺乳動物において神経変性疾患または症状を治療または予防する方法であって、神経変性疾患または症状の治療または予防を必要とする哺乳動物に、請求項1に記載の合成ペプチドアミドを有効量で含む組成物を投与することを含む、方法。
【請求項104】
神経変性疾患または症状が眼の疾患である、請求項103に記載の方法。
【請求項105】
眼の疾患が、緑内障、黄斑変性症、レチナール虚血性疾患、糖尿病性神経障害から選択される疾患である、請求項103に記載の方法。
【請求項106】
眼の疾患が高眼内圧(IOP)である、請求項103に記載の方法。
【請求項107】
合成ペプチドアミドを外用投与する、請求項103に記載の方法。
【請求項108】
合成ペプチドアミドをインプラントとして投与する、請求項103に記載の方法。
【請求項109】
神経変性疾患または症状が、虚血、無酸素症、脳卒中、脳傷害、脊髄損傷、再灌流障害から選択される、請求項103に記載の方法。
【請求項110】
哺乳動物における心血管疾患または症状を治療または予防する方法であって、心血管疾患または症状の治療または予防を必要とする哺乳動物に、請求項1に記載の合成ペプチドアミドを有効量で含む組成物を投与することを含む、方法。
【請求項111】
κオピオイド受容体関連疾患または症状が低ナトリウム血症または低カリウム血症である、請求項84に記載の方法。
【請求項112】
前記低ナトリウム血症が、心不全に関連したものである、請求項111に記載の方法。
【請求項113】
前記方法が、チアジド利尿薬またはループ利尿薬またはカリウム保持性利尿薬を用いる集中利尿薬療法をさらに含む、請求項112に記載の方法。
【請求項114】
水分をため込む症状の治療または予防を必要とする患者に、請求項1に記載の合成ペプチドアミドを治療有効量で投与することを含む、水分をため込む症状を治療または予防する方法。
【請求項115】
前記水分をため込む症状が、鬱血性心不全、肝硬変、ネフローゼ症候群または高血圧症からなる群から選択される、請求項114に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公表番号】特表2010−509343(P2010−509343A)
【公表日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−536339(P2009−536339)
【出願日】平成19年11月12日(2007.11.12)
【国際出願番号】PCT/US2007/023858
【国際公開番号】WO2008/057608
【国際公開日】平成20年5月15日(2008.5.15)
【出願人】(506041833)カラ セラピューティクス インコーポレイテッド (6)
【Fターム(参考)】