説明

基体接合用システムおよび基体結合方法

【課題】 過渡液相接合のためのシステムおよび方法が提供される。
【解決手段】 これらのシステムおよび方法の実施態様は、現在可能であるより強く、より均質な接合部(45)を製造するのにサンドイッチ中間層(40)を用いる。これらのサンドイ中間層(40)は、二つの外側接合層(43)の間に挟まれた中間接合層(41)を備える。中間接合層(41)は、外側接合層(43)とは、異なる組成から成り、また、異なる形態さえ含み得る。実施態様においては、これらのサンドイッチ中間層(40)は、単結晶材料(10)を多結晶材料(20)に結合して、一体化されたブレード付きロータなどのガスタービンエンジン部材を作成するのに使用できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般に接合技術に関する。より詳細には本発明は、過渡液相接合に使用するためのサンドイッチ中間層に関する。
【0002】
(連邦政府後援の研究または開発に関する陳述)
米国政府は、米国空軍との契約番号F33615−98−C−2823に従い本発明に一定の権利を有し得る。
【背景技術】
【0003】
ガスタービンエンジン部材などのさまざまな部品は、個々に製作されたセグメントを一緒に結合して単一の一体部材を形成することにより製造できる。このような部材内の割れまたは他の損傷も修理できる。拡散接合は、結合界面に亘る原子の固体状態移動および結晶粒成長を含んでおり、このような部材を結合することと、修理することの一方または両方を行うのに使用されてきた。拡散接合は、精密な冶金学的検査においてさえ、隣接するセグメント材料から実際上区別がつかない接合領域を有する複雑なアッセンブリの製作および修理を可能とする。これらの接合部は、一緒に結合されるセグメントの微細構造(microstructure)および機械的性質に実質的に類似した微細構造および機械的性質を含む。しかしながら、拡散接合は、部材の歪みを生じさせ得る高い圧力を必要とする。
【0004】
過渡液相接合(transient liquid phase bonding)は、拡散接合も使用することによりろう付け結合部に一般に付随する、より弱いフィラー材料の存在を克服する、ハイブリッドろう付けおよび拡散接合プロセスである。過渡液相接合においては、一つまたは複数の中間層(または層間)(interlayer)材料が、アッセンブリ(assembly)を形成するように一緒に結合される二つまたは三つ以上のセグメントの間に配置される。アッセンブリが、接合温度に加熱されると、中間層材料は、溶融し、セグメント間の間隙を塞ぐ。アッセンブリが、接合温度に保持されている間、特定の合金元素の相互拡散が、中間層と隣接するセグメントとの間に生じ、結合部において組成変化が生じ、この組成変化は、結合部を等温的に凝固させ、セグメント間に初期の接合部を生成する。アッセンブリを、より長い時間、接合温度に保持すると、セグメント間に実質的に均質な拡散接合部が形成される。過渡液相接合が必要とする圧力は非常に低く、従って、部材の歪みを生じさせない。これによって、過渡液相接合は、魅力的なアッセンブリと修理方法の一方または両方となる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
現在の過渡液相接合システムおよび方法は、いくつかの用途では基体間に十分に強い接合部を製造しない。従って、過渡液相接合技術を用いるときに、より強い接合部を製造できるのが望ましいであろう。また、このような接合部の硬さ、微細構造、および均質性(化学的および微細構造上の一方または両方)のうちの少なくとも一つを向上させるのが望ましいであろう。さらに、このような技術を用いることによって、異なる材料を結合できるのが望ましいであろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
従って、既存のシステムおよび方法の上述した欠点は、過渡液相接合システムおよび方法に関する本発明の実施態様によって克服される。これらのシステムおよび方法は、既存の過渡液相システムおよび方法を用いて現在可能であるより強く、より均質な接合部を形成するのにサンドイッチ中間層を用いる。また、これらのサンドイッチ中間層によって、そのような接合部内に、より微細な微細構造と、より均一な硬さとが得られる。
【0007】
本発明の実施態様は、過渡液相接合によって基体を接合するためのシステム(system)を含む。これらのシステムの実施態様は、二つの外側接合層と、これら二つの外側接合層間にサンドイッチまたは配置された中間接合層と、から成り、中間接合層は、外側接合層とは異なる組成から成る。接合の間に、外側接合層は、溶融するが、しかしながら、中間接合層は、溶融しない。
【0008】
実施態様においては、中間接合層の組成は、接合される基体の組成に実質的に類似のものとすることができる。中間接合層は、第一の形態を含むことができ、外側層は、第二の形態を含むことができ、第一の形態と第二の形態とは、互いに異なる。各外側接合層は、粉末、ペースト、布、テープ、またはホイルシート(foil sheet)を含むことができ、中間接合層は、粉末、ペースト、布、テープ、またはホイルシートを含むことができるが、しかしながら、外側接合層および中間接合層全てがホイルシートから成ることはない。実施態様においては、各外側接合層は、約25〜50μmの厚みとすることができ、中間接合層は、約75〜100μmの厚みとすることができる。
【0009】
また、本発明の実施態様は、過渡液相接合によって基体を一緒に結合する方法を含む。これらの方法は、一緒に結合する二つまたは三つ以上の基体を用意し、一緒に結合する基体間にサンドイッチ接合アッセンブリを配置し、サンドイッチ接合アッセンブリと基体とを所定の温度に加熱し、サンドイッチ接合アッセンブリと基体とを所定の長さの時間この所定の温度に保持する、ことを含むことができ、サンドイッチ接合アッセンブリは、二つの外側接合層の間に挟まれた中間接合層を備えており、中間接合層は、外側接合層とは異なる組成である。
【0010】
また、本発明の実施態様は、過渡液相接合によって基体を修理する方法を含む。これらの方法は、基体に関して所望の位置にサンドイッチ接合アッセンブリを配置し、基体とサンドイッチ接合アッセンブリとを所定の温度に加熱し、基体とサンドイッチ接合アッセンブリとを所定の長さの時間この所定の温度に保持する、ことを含むことができ、サンドイッチ接合アッセンブリは、二つの外側接合層の間に挟まれた中間接合層を備えており、中間接合層は、外側接合層とは異なる組成から成る。
【0011】
所定の温度は、外側接合層の融点より高く、中間接合層の融点より低く、かつ基体の融点より低い温度を含む。所定の長さの時間は、外側接合層を少なくとも実質的に溶融させるのに十分な時間を含む。所定の長さの時間はさらに、溶融した外側接合層を凝固させることにより一緒に結合される基体間に結合部を形成するのに十分な長さの時間を含む。所定の長さの時間はさらに、結合部を少なくとも実質的に均質化させるのに十分な長さの時間を含む。実施態様において、所定の長さの時間は、約4時間とすることができる。
【0012】
本発明は、類似のまたは異なる基体を一緒に結合することと、損傷した基体を修理する(すなわち、割れを修理する)ことの一方または両方を行うのに使用できる。実施態様においては、本発明は、例えば、ガスタービンエンジン部材を生成するなど、単結晶基体を多結晶基体に結合するのに使用できる。そのような実施態様においては、各外側接合層は、MBF80ホイルのシートから成ることができ、中間接合層は、以下の公称組成すなわち、60wt.%のNiと、12.4wt.%のCrと、18.5wt.%のCoと、3.2wt.%のMoと、5.0wt.%のAlと、4.3wt.%のTiと、0.8wt.%のVと、0.1wt.%のZrと、0.1wt.%のCと、0.02wt.%のBと、を有する粉末を含むことができる。
【0013】
本発明のさらなる特徴部、態様、および利点は、本発明のいくつかの好ましい形態を例示する添付の図面が参照されるとともに同様の参照符号が図面全体を通して同様の部材を示している以下の説明の過程で、当業者には容易に明らかになるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明のシステムおよび方法は、さまざまな図面を参照して以下に説明する。
【0015】
本発明の理解を促進する目的で、図1〜図5に例示されるような本発明のいくつかの好ましい実施態様と、本発明を記載するのに使用される特定の用語とをここで参照する。ここで使用する用語は、限定ではなく説明の目的のためのものである。ここに開示する特定の構造上および機能上の詳細は、限定として解釈されるものではなく、本発明をさまざまに利用するのを当業者に教示するための単なる基礎として解釈する必要がある。説明した構造および方法における任意の変更または変形、および、当業者には通常浮かぶであろうような、ここに例示した本発明の原理のさらなる適用は、本発明の精神および範囲内にあると考えられる。
【0016】
本発明は、過渡液相接合システムおよび方法に使用するためのサンドイッチ中間層に関する。これらのサンドイッチ中間層は、既存の過渡液相接合システムおよび方法を用いて現在製造できるより良好な接合部を製造する。さらに、これらのサンドイッチ中間層を用いて製造された接合部は、既存の過渡液相接合システムおよび方法を用いて形成した接合部に比較して、向上した強度、および硬さ、より微細な微細構造を有しており、かつ、より均質である。
【0017】
本発明の実施態様は、内部に複数の融点降下剤(depressant)層を有するサンドイッチ中間層を用いることにより二つまたは三つ以上の基体を一緒に結合する過渡液相接合システムおよび方法を含む。本発明の実施態様は、損傷した基体を修理するのにも使用できる。先に述べたとおり、過渡液相(「TLP」)接合は、中間層材料が、アッセンブリを形成するように接合される基体間に配置される、一種のろう付けおよび拡散接合プロセスである。TLP接合によって、接合部は、低い温度において形成されるとはいえ、結果として得られる接合部の再溶融温度は、よりいっそう高いものとなる。アッセンブリが、一緒に保持され、接合温度に加熱されると、中間層材料の少なくともいくつかは、溶融し、基体間の間隙を塞ぐ。アッセンブリが、接合温度に保持されている間、特定の合金元素の相互拡散が、中間層と基体との間に生じ、結合部において組成変化が生じ、この組成変化は、結合部を等温的に凝固させ、基体間に初期の接合部を生成する。アッセンブリを、より長い時間、接合温度に保持すると、基体間に実質的に均質な微細構造を有する拡散接合部が形成される。
【0018】
高精度のTLP接合は、類似のまたは異なる基体の間に高品質の化学的および微細構造上均質な接合部を製造するのに使用できる。本発明のサンドイッチ中間層は、TLP接合によって任意の適切な基体を結合または修理するのに使用できる。これらの基体は、任意の組成から成ることができ、また、任意の単結晶材料、多結晶材料、一方向凝固(directionally solidified)材料、およびこれらの組み合わせ、のうちの少なくとも一つから成ることができる。
【0019】
既存のTLP接合システムおよび方法は、例えば、薄いホイル、粉末、ペースト、布、テープ、ハニカム、薄い被覆、その他などといった、さまざまな形態の接合媒体(medium)を用いる。図1は、通常の既存のTLP接合構成を示しており、ここでは、単一の中間層30(すなわち、ホイルの薄いシート)が、単結晶基体10と、多結晶基体20との間に配置されて、これらの間に結合界面を形成する。この構成は、良好な接合部を製造するとはいえ、より強くかつより良好な接合部が、本発明のサンドイッチ中間層を用いて可能である。
【0020】
図2は、本発明の例示的なTLP接合構成を示す。ここに示すように、サンドイッチ中間層40が、単結晶基体10と、多結晶基体20との間に配置されて、これらの間に結合界面を形成する。このサンドイッチ中間層40は、二つの外側接合層43の間に挟まれた中間接合層41を備えており、中間接合層41は、外側接合層43とは異なる組成から成る。中間接合層41は、外側接合層43とは異なる形態を含むこともできる。例えば、いくつかの非限定的な実施態様においては、中間接合層41は、粉末を含むことができ、外側接合層43は、ホイルシートを含むことができ、粉末とホイルシートとは異なる組成から成る。他の非限定的な実施態様においては、中間接合層41と外側接合層43とは、同じ形態(すなわち、粉末)を含むことができるが、しかしながら、異なる組成から成ることができる。非常に多くの他の組み合わせも可能である。
【0021】
外側接合層43は、任意の適切な厚みとすることができ、また、例えば、粉末、ペースト、布、テープ、ホイルシート、その他などといった任意の適切な形態を含むことができる。例えば、実施態様においては、外側接合層43は、約25〜50μmの厚みのホイルシートを含むことができる。
【0022】
中間接合層41も、任意の適切な厚みとすることができ、また、例えば、粉末、ペースト、布、テープ、ホイルシート、その他などといった任意の適切な形態を含むことができる。中間接合層41内に含まれることができる(すなわち、ペーストまたはテープが使用される場合)任意の結合剤(binder)は、後に有害な残留物を全く残さずに蒸発できる必要がある。実施態様においては、中間接合層41は、約100μmの厚みの粉末の層を含むことができる。実施態様においては、中間接合層41は、粉末の混合物を含むことができ、結合される各基体の粉末が、一緒に混合されて、結合される基体の組成を含む単一の混合された粉末を形成する。
【0023】
結合される基体の強度特性に匹敵する強度特性を有する結合部の製作を容易にするために、相対的に小さな厚みを有するサンドイッチ中間層40を使用するのが望ましい。サンドイッチ中間層40の厚みが、大きすぎる場合は、結合部の機械的性質が、許容できなくなり得る。従って、実施態様においては、サンドイッチ中間層40全体は、約250μmの最大厚みを有する。
【0024】
サンドイッチ中間層40(中間接合層41と外側接合層43)は、一旦外側接合層43が溶融して、凝固すると、基体10、20と冶金学的な接合部を形成できる必要があり、それによって、十分な接合強度が、達成できる。冶金学的な接合がない場合は、結合部の強度は、不十分なものになるであろう。従って、サンドイッチ中間層40に使用される材料の組成は、結合される基体に適合させる必要がある。中間接合層41と外側接合層43の組成は、結合または修理される基体を用いる使用に機械的および/または化学的に適合した任意の組成から成ることができ、それによって、それらと共に形成される接合部の組成は、結合または修理される基体の少なくとも一つに実質的に類似する。でき上がった接合領域にその存在が必要とされておりかつその固体状態の拡散速度が遅い元素は、サンドイッチ中間層40内に使用される材料内に含まれるのが望ましい。一方、その存在が、接合プロセスと、でき上がった結合部の性質との一方または両方に有害な影響を及ぼし得る元素は、サンドイッチ中間層40の材料から除外するのが望ましい。例えば、結合される基体内に存在するいくつかの元素は、接合部内での脆く、除外するのが困難な相の形成を防止するように、サンドイッチ中間層40材料から除外できる。実施態様においては、中間接合層41は、接合される基体の少なくとも一つの組成に、適合するかまたは実質的に類似する組成から成ることができる。
【0025】
合金添加物が、さまざまな目的のために、サンドイッチ中間層40材料中に含まれることができる。例えば、ハフニウムが、接合区域に結晶粒界延性を付与するのを助けるように、中間接合層41内に含まれることができる。また例えば、外側接合層43の組成は、その中に融点降下剤を含むことができ、この融点降下剤によって、組成の融点は、接合される基体10、20の融点より低くかつ中間接合層41の融点より低い温度に低下され、それによって、外側接合層43の局所的な溶融と、それらの間に形成される接合部の、その後の等温凝固とが可能となる。外側接合層43内の融点降下剤が、隣接する基体10、20内へ拡散し、それによって、結合部内の融点降下剤の量が、たとえ温度が一定のままであったとしても凝固が生じるところまで低減するので、接合部の等温凝固が生じる。所定温度における時間が増加するにつれて、中間層40内の融点降下剤は、よく知られた拡散法則に従って、接合される基体10、20内へ移動し、濃度勾配を形成する。融点降下剤の最高濃度は、溶融した結合部の中心に留まっており、基体と結合部との間の界面に向かって低下する。融点降下剤濃度の臨界値が、結合部内で到達されると、結合部の等温凝固が開始する。ホウ素が、ガスタービンエンジン部材を接合または修理する際に融点降下剤として使用するのに特に有利であるが、その理由は、ホウ素が、このような部材に一般に使用される超合金中へ迅速に拡散できるからである。
【0026】
融点降下剤は、所望の接合温度において外側接合層43を融解するのに十分な任意の量で存在できる。接合領域全体が、空隙のない(void−free)でき上がった結合部を生成するよう十分に塞がれるのを保証するように、十分な量の液相が、所望の接合温度において存在する必要がある。実施態様においては、融点降下剤は、約1〜10重量パーセントのホウ素を含むことができるが、しかしながら、この量は、接合される基体と、サンドイッチ中間層40内に使用される材料とに応じて変わり得る。例えば、実施態様においては、融点降下剤は、約3重量パーセントのホウ素を含む。
【0027】
外側接合層43と接合される基体10、20との間の融点の差は、基体10、20に有害な影響を及ぼさない温度において、十分に流れて結合部を塞ぐよう外側接合層43を融解するように十分に大きなものとする必要がある。ある場合には、外側接合層43の融点は、基体10、20の融点より約60℃低い必要があり得る。しかしながら、より狭い融点差が、別の場合には許容可能であり得るし、一方、より広い融点差が、別の場合に基体に対する有害な影響が生じ得る温度に基体を晒すのを回避するために必要となり得る。
【0028】
サンドイッチ中間層40の形態と、その中に使用される材料の組成とは、接合される一つまたは複数の基体の最終用途によって決定できる。いくつかの用途では、部材の組成と微細構造とに実質的に一致する接合領域の実質的に完全な均質性と生成とが、絶対的に必要不可欠となり得る。別の用途では、より少ない程度の方の組成および微細構造の適合が、許容可能となり得る。
【0029】
本発明のサンドイッチ中間層40は、内部に高品質、高強度の接合部を有する新しい部材を製作するのに使用できる。このような部材は、中空のファンブレート、一体化したブレード付きのロータ(integrally bladed rotor)、高圧タービンブレード、低圧タービンブレード、高圧圧縮機ブレード、および他のガスタービン部材を含むことができる。これらのサンドイッチ中間層40は、類似のまたは異なる基体を一緒に結合するのに使用できる。例えば、現在使用されている複雑なクリスマス・ツリー(fir tree)およびスロット取り付け機構を必要とする代わりに、単結晶ガスタービンエンジンブレードが、本発明のシステムおよび方法によって、既存のロータブレードアッセンブリより大幅に重量の軽い一体化したブレード付きのロータを製造するように、多結晶ディスク/ロータに結合され得る。
【0030】
新しい部材を製作するのに加えて、部材の損傷した部分も、本発明のTLP接合システムおよび方法によって修理できる。例えば、部材の損傷した部分は、除去することができ、その代わりの交換部分を、部材内へ挿入できる。次いで、交換部分は、本発明のサンドイッチ中間層40によって部材の既存の部分に結合できる。割れもまた、本発明のサンドイッチ中間層40を用いて修理できる。本発明によって部材を結合するのに必要な圧力は、非常に低いので、歪みおよび残留応力は、結合プロセス中に生成されない。
【0031】
接合後にこのような部材を適切に熱処理することで、構造、機械的性質、および性能において元の部材材料にそっくりな構造上の接合部を内部に有する修理された部材が生成される。
【0032】
(実施例)
各結合部が単結晶基体を多結晶基体に結合する二つのTLP接合された結合部を調製し、比較することによって、本発明のシステムおよび方法を評価した。第一の結合部は、既知の過渡液相接合システムおよび方法を用い、第二の結合部は、本発明の過渡液相接合システムおよび方法を用いた。これらのサンプルに用いた単結晶基体は、以下の公称組成すなわち、3〜12wt.%のCrと、0〜3wt.%のMoと、3〜10wt.%のWと、0〜5wt.%のReと、6〜12wt.%のTaと、4〜7wt.%のAlと、0〜15wt.%のCoと、0〜0.02wt.%のBと、0〜0.1wt.%のZrと、0〜0.0045wt.%のCと、0〜0.8wt.%のHfと、0〜2wt.%のCb/Nbと、0〜1wt.%のVと、0〜0.7wt.%のTiと、0〜10wt.%の(Ru+Ir+Pt+Pd+Rh+Os)と、0〜0.1wt.%の(Y+La+Sc+Ce+ランタニド+アクチニド)と、残部のNiと、を有する、ガスタービンエンジンブレードを作成するのに一般に使用される材料から成っていた。これらのサンプルに用いた多結晶基体は、以下の公称組成すなわち、60wt.%のNiと、12.4wt.%のCrと、18.5wt.%のCoと、3.2wt.%のMoと、5.0wt.%のAlと、4.3wt.%のTiと、0.8wt.%のVと、0.1wt.%のZrと、0.1wt.%のCと、0.02wt.%のBと、を有する、ガスタービンエンジンディスク/ロータを作成するのに通常使用される材料から成っていた。
【0033】
(実施例1)
この第一のサンプルでは、図1に示すように、単結晶基体10を多結晶基体20に結合する単一の中間層30として、MBF80ホイルの単一のシートを用いた。MBF80ホイルのアモルファスシートは、約25μmの厚みであり、79.3wt.%のニッケルと、15.3wt.%のクロムと、1.5wt.%の鉄と、0.1wt.%のコバルトと、0.1wt.%のチタンと、0.1wt.%のアルミニウムと、3.7wt.%のホウ素と、0.1wt.%の炭素とから成る公称組成を有していた。この商業的に入手可能なMBF80ホイルは、結合区域の凝固後に結合区域に亘ってほぼ均一な化学的分布を与えるように選択した。このシート中のホウ素は、融点降下剤であり、この融点降下剤によって、MBF80ホイルは、約1940°Fにおいて溶融し、この温度は、ここで使用する単結晶基体10および多結晶基体20両方についてのガンマプライムソルバス温度(gamma prime solvus)温度より低い。
【0034】
約2065°Fの温度において真空中60psiで約4時間、このサンプルにTLP接合を遂行した。この温度は、単一の中間層30の融点より高いが、しかしながら、基体10、20の融点より低い。その後、接合部内にガンマプライム析出物(precipitate)を形成するように、接合後(post−bond)熱処理を実施した。熱処理は、アッセンブリを約2065°Fに加熱し、そこでそれを約4時間保持し、次いでそれを約90°F/minの速度で室温まで冷却する、ことを含んでいた。
【0035】
接合の間に、MBF80ホイル中間層30は、溶融し、内部のホウ素が、単結晶材料10および多結晶材料20の中へ拡散し、それによって、接合部35および隣接領域内での有害なホウ化物の形成を最小限に抑えた。クロムを除いて、このMBF80ホイル中間層30には、強度貫通固溶体(strength through solid solution)およびガンマプライム形成を基体に与える合金元素が実質的に欠けていた。しかしながら、このような合金元素は、基体10、20内に存在しており、接合の間、これらの元素は、基体10、20から接合部35内へと拡散し、それによって、接合部35を強化した。
【0036】
図3に示すように、この接合部35内に近無欠陥(near defect−free)粗粒子状(coarse−grained)微細構造が生成した。この粗粒子状微細構造は、より低い接合強度を意味することができ、より低い接合強度は、接合部35の機械的性質(すなわち、疲労)に有害な影響を及ぼし得る。一旦接合されると、この接合部の中心では、硬度の顕著な低下(dip)が存在した。図3に示すように、接合部の縁部における硬度は、約463ビッカース硬度数(Vicker’s Hardness Number)(VHN)であったが、しかしながら、接合部の中心では、約426VHNであった。この硬度の低下は、基体10、20から接合部35内への合金元素の拡散が、接合部35の中心において横ばいになったことを示唆し得る。
【0037】
(実施例2)
この第二のサンプルでは、図2に示すように、単結晶基体10を多結晶基体20に結合するのに、本発明の例示的なサンドイッチ中間層40を用いた。サンドイッチ中間層40は、二つの外側層43と、これら二つの外側層43間に挟まれた中間層41とから成っていた。各外側層43は、実施例1に使用したのと同じMBF80ホイルの約25μmの厚みのアモルファスシートから成っていた。中間層41は、以下の公称組成すなわち、60wt.%のNiと、12.4wt.%のCrと、18.5wt.%のCoと、3.2wt.%のMoと、5.0wt.%のAlと、4.3wt.%のTiと、0.8wt.%のVと、0.1wt.%のZrと、0.1wt.%のCと、0.02wt.%のBと、を有する10μm粉末の約100μmの厚みの層から成っていた。このサンドイッチ中間層40の全体の厚みは、約150μmの厚みであり、最終の接合された領域は、接合の間の粗大化に起因して、約250μmの厚みであった。
【0038】
実施例1において用いたのと同じ接合パラメータをここでも用いた。前のように、約2065°Fの温度において真空中60psiで約4時間、TLP接合を遂行した。その後、接合部内にガンマプライム析出物を形成するように、接合後熱処理を実施した。熱処理は、アッセンブリを約2065°Fに加熱し、そこでそれを約4時間保持し、次いでそれを約90°F/minの速度で室温まで冷却する、ことを含んでいた。
【0039】
接合の間に、MBF80ホイルシート43は、溶融し、粉末41は、接合部45の全体の組成が多結晶基体20の組成に近いものとなるように、接合部45内へ組み込まれた。このサンドイッチ中間層40内で使用された粉末41は、実施例1の中間層30に比較して、多量の固溶体強化剤(strengthener)およびガンマプライム形成剤(former)を有しており、それによって、この接合部45に、実施例1の接合部35に比較して、向上した強度を与えた。
【0040】
図4および図5に示すように、この接合部45に微細な結晶粒(fine−grained)のガンマ微細構造が生成した。サンプル1の接合部35とは異なって、サンプル2の接合部45は、図4に示すように、全体に亘って約480VHNのほぼ均一な硬度を有していた。実施例2の接合部についての引張り、疲労、クリープ、および衝撃特性などの機械的性質は、評価しなかったとはいえ、実施例2の向上した硬度およびより微細な微細構造は、実施例2の接合部45が実施例1の接合部35より優れていることを示している。
【0041】
上述したように、本発明は、向上した過渡液相接合システムおよび方法を提供する。有利なことには、これらのシステムおよび方法は、既存の過渡液相接合システムおよび方法を用いて現在可能であるより強く、より均質な接合部を形成するのにサンドイッチ中間層を用いる。これらのサンドイッチ中間層は、任意の組成の基体を、類似していようと異なっていようと、一緒に結合するのに使用できる。また、これらのサンドイッチ中間層によって、そのような結合部内に、より微細な微細構造と、より均一な硬度とが得られる。多くの他の実施態様および利点は、当業者には明らかであろう。
【0042】
本発明が満足させるさまざまな必要を果たす、本発明のさまざまな実施態様を説明した。これらの実施態様は、本発明のさまざまな実施態様の原理の単なる例示であることを理解する必要がある。本発明の多数の変形および適合は、本発明の精神および範囲から逸脱せずに当業者には明らかであろう。例えば、これらのサンドイッチ中間層は、類似のまたは異なる基体を一緒に結合するのに使用できるし、あるいは、損傷した基体を修理するのに使用できる。従って、本発明は、添付の請求項およびそれらの均等物の範囲に含まれる全ての適切な変形および変更を含むことが意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】どのように単結晶基体が、従来技術において一般に使用されるような薄いホイル中間層を介して多結晶基体に結合され得るかを示す概略図である。
【図2】どのように単結晶基体が、本発明の実施態様において使用されるような例示的なサンドイッチ中間層を介して多結晶基体に結合され得るかを示す概略図である。
【図3】図1に図示されるような薄いホイル中間層を介して多結晶基体に結合される単結晶基体を示すSEM顕微鏡写真である(「BOND LINE」は、「接合線」を意味する)。
【図4】図2に図示されるような例示的なサンドイッチ中間層を介して多結晶基体に結合される単結晶基体を示すSEM顕微鏡写真である(「POWDER FILL」は、「粉末充填」を意味する)。
【図5】図4に示される接合部の微細な結晶粒のガンマ微細構造をより高倍率で示すSEM顕微鏡写真である(「BOND LINE」は、「接合線」を意味する)。
【符号の説明】
【0044】
10…単結晶基体
20…多結晶基体
30…単一の中間層
35…接合部
40…サンドイッチ中間層
41…中間接合層
43…外側接合層
45…接合部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
二つの外側接合層と、
これら二つの外側接合層間に配置された中間接合層と、
から成る、過渡液相接合によって基体を接合するためのシステムであって、
中間接合層は、外側接合層とは異なる組成から成り、
中間接合層の組成は、接合される基体の組成に実質的に類似している、
ことを特徴とするシステム。
【請求項2】
中間接合層は、第一の形態を含み、外側層は、第二の形態を含み、第一の形態と第二の形態とは、互いに異なることを特徴とする請求項1記載のシステム。
【請求項3】
各外側接合層は、粉末、ペースト、布、テープ、およびホイルシートのうちの少なくとも一つから成り、
中間接合層は、粉末、ペースト、布、テープ、およびホイルシートのうちの少なくとも一つから成り、
外側接合層および中間接合層全てがホイルシートから成ることはない、
ことを特徴とする請求項1記載のシステム。
【請求項4】
各外側接合層は、粉末、ペースト、布、テープ、およびホイルシートのうちの少なくとも一つから成ることを特徴とする請求項1記載のシステム。
【請求項5】
各外側接合層は、約25〜50μmの厚みであることを特徴とする請求項1記載のシステム。
【請求項6】
中間接合層は、粉末、ペースト、布、テープ、およびホイルシートのうちの少なくとも一つから成ることを特徴とする請求項1記載のシステム。
【請求項7】
中間接合層は、約75〜100μmの厚みであることを特徴とする請求項1記載のシステム。
【請求項8】
各外側接合層は、MBF80ホイルのシートから成ることを特徴とする請求項1記載のシステム。
【請求項9】
中間接合層は、以下の公称組成すなわち、60wt.%のNiと、12.4wt.%のCrと、18.5wt.%のCoと、3.2wt.%のMoと、5.0wt.%のAlと、4.3wt.%のTiと、0.8wt.%のVと、0.1wt.%のZrと、0.1wt.%のCと、0.02wt.%のBと、を有する粉末を含むことを特徴とする請求項1記載のシステム。
【請求項10】
前記システムは、単結晶基体と多結晶基体との間に使用されることを特徴とする請求項1記載のシステム。
【請求項11】
前記システムは、(a)二つまたは三つ以上の基体を一緒に結合することと、(b)損傷した基体を修理することの、一方または両方を行うのに使用されることを特徴とする請求項1記載のシステム。
【請求項12】
二つの外側接合層の間に挟まれた中間接合層を備える、過渡液相接合のためのサンドイッチ接合アッセンブリであって、中間接合層は、外側接合層とは異なる組成から成り、外側接合層は、接合の間に、溶融し、中間接合層は、接合の間に、溶融しないことを特徴とするサンドイッチ接合アッセンブリ。
【請求項13】
中間接合層は、外側接合層とは異なる形態を含むことを特徴とする請求項12記載のサンドイッチ接合アッセンブリ。
【請求項14】
中間接合層の組成は、サンドイッチ接合アッセンブリによって接合される基体の組成に実質的に類似していることを特徴とする請求項12記載のサンドイッチ接合アッセンブリ。
【請求項15】
各外側接合層は、粉末、ペースト、布、テープ、およびホイルシートのうちの少なくとも一つから成ることを特徴とする請求項12記載のサンドイッチ接合アッセンブリ。
【請求項16】
中間接合層は、粉末、ペースト、布、テープ、およびホイルシートのうちの少なくとも一つから成ることを特徴とする請求項12記載のサンドイッチ接合アッセンブリ。
【請求項17】
各外側接合層は、粉末、ペースト、布、テープ、およびホイルシートのうちの少なくとも一つから成り、
中間接合層は、粉末、ペースト、布、テープ、およびホイルシートのうちの少なくとも一つから成り、
外側接合層および中間接合層全てがホイルシートから成ることはない、
ことを特徴とする請求項12記載のサンドイッチ接合アッセンブリ。
【請求項18】
各外側接合層は、MBF80ホイルのシートから成り、中間接合層は、以下の公称組成すなわち、60wt.%のNiと、12.4wt.%のCrと、18.5wt.%のCoと、3.2wt.%のMoと、5.0wt.%のAlと、4.3wt.%のTiと、0.8wt.%のVと、0.1wt.%のZrと、0.1wt.%のCと、0.02wt.%のBと、を有する粉末を含むことを特徴とする請求項12記載のサンドイッチ接合アッセンブリ。
【請求項19】
前記サンドイッチ接合アッセンブリは、単結晶基体と多結晶基体との間に使用されることを特徴とする請求項18記載のサンドイッチ接合アッセンブリ。
【請求項20】
一緒に結合する二つまたは三つ以上の基体を用意し、
一緒に結合する基体間にサンドイッチ接合アッセンブリを配置し、
サンドイッチ接合アッセンブリと基体とを所定の温度に加熱し、
サンドイッチ接合アッセンブリと基体とを所定の長さの時間この所定の温度に保持する、
ことを含む、過渡液相接合によって基体を一緒に結合する方法であって、サンドイッチ接合アッセンブリは、二つの外側接合層の間に挟まれた中間接合層を備えており、中間接合層は、外側接合層とは異なる組成であることを特徴とする方法。
【請求項21】
中間接合層は、外側接合層とは異なる形態を含むことを特徴とする請求項20記載の方法。
【請求項22】
前記所定の温度は、外側接合層の融点より高く、中間接合層の融点より低く、かつ各基体の融点より低い温度を含むことを特徴とする請求項20記載の方法。
【請求項23】
前記所定の長さの時間は、外側接合層を少なくとも実質的に溶融させるのに十分な時間を含むことを特徴とする請求項20記載の方法。
【請求項24】
前記所定の長さの時間はさらに、溶融した外側接合層を凝固させることにより一緒に結合される基体間に結合部を形成するのに十分な長さの時間を含むことを特徴とする請求項23記載の方法。
【請求項25】
前記所定の長さの時間はさらに、結合部を少なくとも実質的に均質化させるのに十分な長さの時間を含むことを特徴とする請求項24記載の方法。
【請求項26】
前記所定の長さの時間は、約4時間であることを特徴とする請求項20記載の方法。
【請求項27】
類似の基体が、一緒に結合されることを特徴とする請求項20記載の方法。
【請求項28】
異なる基体が、一緒に結合されることを特徴とする請求項20記載の方法。
【請求項29】
異なる基体は、単結晶基体と多結晶基体とから成ることを特徴とする請求項28記載の方法。
【請求項30】
各外側接合層は、MBF80ホイルのシートから成り、中間接合層は、以下の公称組成すなわち、60wt.%のNiと、12.4wt.%のCrと、18.5wt.%のCoと、3.2wt.%のMoと、5.0wt.%のAlと、4.3wt.%のTiと、0.8wt.%のVと、0.1wt.%のZrと、0.1wt.%のCと、0.02wt.%のBと、を有する粉末を含むことを特徴とする請求項20記載の方法。
【請求項31】
基体に関して所望の位置にサンドイッチ接合アッセンブリを配置し、
基体とサンドイッチ接合アッセンブリとを所定の温度に加熱し、
基体とサンドイッチ接合アッセンブリとを所定の長さの時間この所定の温度に保持する、
ことを含む、過渡液相接合によって基体を修理する方法であって、サンドイッチ接合アッセンブリは、二つの外側接合層の間に挟まれた中間接合層を備えており、中間接合層は、外側接合層とは異なる組成から成ることを特徴とする方法。
【請求項32】
中間接合層は、外側接合層とは異なる形態を含むことを特徴とする請求項31記載の方法。
【請求項33】
前記所定の温度は、外側接合層の融点より高く、中間接合層の融点より低く、かつ基体の融点より低い温度を含むことを特徴とする請求項31記載の方法。
【請求項34】
前記所定の長さの時間は、外側接合層を少なくとも実質的に溶融させるのに十分な時間を含むことを特徴とする請求項31記載の方法。
【請求項35】
前記所定の長さの時間はさらに、溶融した外側接合層を凝固させることにより一緒に結合される基体間に結合部を形成するのに十分な長さの時間を含むことを特徴とする請求項34記載の方法。
【請求項36】
前記所定の長さの時間はさらに、結合部を少なくとも実質的に均質化させるのに十分な長さの時間を含むことを特徴とする請求項35記載の方法。
【請求項37】
前記所定の長さの時間は、約4時間であることを特徴とする請求項31記載の方法。
【請求項38】
前記所望の位置は、割れを含むことを特徴とする請求項31記載の方法。
【請求項39】
基体は、ガスタービンエンジン部材を含むことを特徴とする請求項31記載の方法。
【請求項40】
ガスタービンエンジン部材は、中空のファンブレート、一体化したブレード付きのロータ、高圧タービンブレード、低圧タービンブレード、および高圧圧縮機ブレードのうちの少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項39記載の方法。
【請求項41】
各外側接合層は、MBF80ホイルのシートから成り、中間接合層は、以下の公称組成すなわち、60wt.%のNiと、12.4wt.%のCrと、18.5wt.%のCoと、3.2wt.%のMoと、5.0wt.%のAlと、4.3wt.%のTiと、0.8wt.%のVと、0.1wt.%のZrと、0.1wt.%のCと、0.02wt.%のBと、を有する粉末を含むことを特徴とする請求項31記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−102814(P2006−102814A)
【公開日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−226106(P2005−226106)
【出願日】平成17年8月4日(2005.8.4)
【出願人】(590005449)ユナイテッド テクノロジーズ コーポレイション (581)
【氏名又は名称原語表記】UNITED TECHNOLOGIES CORPORATION
【Fターム(参考)】