説明

基板搬送装置および乾式スペーサ散布装置

【課題】基板上において各スペーサが電極上に偏在してしまうのを防止し、スペーサ散布領域において各スペーサを全体的に均一に分散させる。
【解決手段】電極6が形成された透明基板2上にスペーサ3を散布するチャンバ4と、チャンバ4の内部からスペーサ3が散布された透明基板2を搬出する基板搬送装置14とを有し、基板搬送装置14は、チャンバ4の内部においてスペーサ3が散布された透明基板2の下面を支持して、透明基板2をチャンバ4の外部に搬出する搬送部10を備え、搬送部10のうちチャンバ4の内部に挿入される部分を、全て絶縁材料により形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スペーサ散布室の内部からスペーサが散布された基板を搬出するのに好適な基板搬送装置、およびこの基板搬送装置を備えた乾式スペーサ散布装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、一対の基板の対向する内面に設けられた複数の電極に選択的に電圧を印加することにより、両基板の間隙に封入された液晶を駆動させて文字等の画像の表示を行う液晶表示パネルが、コンピュータや携帯電話等の表示手段として多用されている。このような液晶表示パネルにおいては、一対の基板の間隙寸法を均一に保持するため、両基板の間隙に複数の微細な粒径を有するスペーサが配置されており、これらのスペーサは、電極が形成された一方の基板上にスペーサを散布した後、両基板を貼り合わせることにより、両基板の間隙に配置されるようになっている。
【0003】
ここで、基板上にスペーサを散布する方法としては、一般に、湿式散布法や乾式散布法等が知られており、乾式散布法においては、基板上に所定の帯電量に帯電された分散状態のスペーサをスペーサ散布ノズルから放出することにより、スペーサの静電気を利用して基板上にスペーサを散布、付着させるようになっている。
【0004】
この乾式散布法を用いて基板上にスペーサを散布する乾式スペーサ散布装置は、基板上へのスペーサの散布処理を行うスペーサ散布室(チャンバ)を有している。チャンバの内部には、所定の帯電量に帯電されたスペーサを放出するスペーサ散布ノズル、および基板を載置する載置台が配設されており、載置台には、上下方向に貫通する複数の貫通孔が形成されている。載置台の下方には、各貫通孔を通過して載置台に載置された基板の下面に当接する複数の支持部材が上下動可能に配設されており、各支持部材は、基板を下方から支持しながら上方へ突き上げて、載置台から離間させるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
また、乾式スペーサ散布装置は、前記基板をチャンバの内部に搬入するとともに、スペーサが散布された前記基板をチャンバの内部から搬出する基板搬送装置を有している(例えば、特許文献2参照)。この基板搬送装置は、一般に、基板の下面を支持しながら基板を搬送する搬送台を有しており、この搬送台は、アルミニウム等の金属材料により構成され、表面がアルマイト処理等により酸化物によって被覆されている。搬送台の上面には基板を吸着するためのフッ素樹脂等からなる吸着口が形成されている。
【0006】
この基板搬送装置によって基板をチャンバの内部から搬出する場合、前記基板搬送装置は、各支持部材により載置台から離間した位置に突き上げられた基板と載置台との間に搬送台を挿入し、吸着口によって基板の下面を吸着することにより、搬送台によって基板の下面を支持しながら、基板をチャンバの外部に搬出するようになっている。
【0007】
ここで、前記液晶表示パネルにおいて両基板の間隙寸法を均一に保持して高品質な表示を行うためには、両基板の間隙において、各スペーサを偏在させることなく全体的に均一に分散させることが必要である。このため、チャンバの内部においては、例えば、載置台、載置台に載置された基板、および基板に形成された電極等の帯電量が、各スペーサの帯電量と同電位に設定されており、これにより、前記乾式スペーサ散布装置は、各スペーサを、基板上におけるスペーサ散布領域において偏在することなく全体的に均一に分散するように散布することができるようになっている。
【0008】
しかし、前述の乾式スペーサ散布装置においては、例えば、チャンバの内部における基板の帯電量は6.6〜8.0KV程度であるのに対し、基板搬送装置における搬送台の帯電量は2.2〜3.8KV程度である。このため、図4に示すように、基板21をチャンバ22の内部から搬出する際、搬送台23が基板21と載置台23との間に挿入されると、基板21と搬送台23との電位差により基板21の電荷が搬送台に移動してしまう結果、基板21に形成された電極25の帯電量が急激に下がってしまうことがある。このような場合には、所定の帯電量に帯電されたスペーサ26と電極25との間に電位差が生じ、基板21上におけるスペーサ散布領域において均一に散布された各スペーサ26が、電極25上に移動して電極25の一端部に凝集してしまうおそれがあるという問題を有していた。
【0009】
【特許文献1】特開2003−167256号公報
【特許文献2】特開2005−183784号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、基板上において各スペーサが電極上に偏在してしまうのを防止し、スペーサ散布領域において各スペーサを全体的に均一に分散させることができる基板搬送装置および乾式スペーサ散布装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明に係る基板搬送装置の特徴は、電極が形成された基板上にスペーサを散布するスペーサ散布室の内部においてスペーサが散布された前記基板の下面を支持して、前記基板を前記スペーサ散布室の外部に搬出する搬送部を有し、前記搬送部のうち少なくとも前記基板の配置位置に対応する部分が、全て絶縁材料により形成されている点にある。
【0012】
この請求項1に記載の発明によれば、搬送部のうち少なくとも基板の配置位置に対応する部分は、全て絶縁材料により構成されているので、スペーサ散布室の内部において各スペーサの帯電量と同電位に帯電された基板や電極に、搬送部が基板に近接した場合であっても、電極の電荷が搬送部に移動してしまうのを防止することができる。したがって、スペーサの移動が生じない。
【0013】
また、請求項2に記載の発明に係る乾式スペーサ散布装置の特徴は、電極が形成された基板上にスペーサを散布するスペーサ散布室と、前記スペーサ散布室の内部からスペーサが散布された前記基板を搬出する基板搬送装置とを有し、前記基板搬送装置は、前記スペーサ散布室の内部においてスペーサが散布された前記基板の下面を支持して、前記基板を前記スペーサ散布室の外部に搬出する搬送部を備え、前記搬送部のうち少なくとも前記基板の配置位置に対応する部分が、全て絶縁材料により形成されている点にある。
【0014】
この請求項2に記載の発明によれば、搬送部のうち少なくとも基板の配置位置に対応する部分は、全て絶縁材料により構成されているので、スペーサ散布室の内部において各スペーサの帯電量と同電位に帯電された基板や電極に搬送部が近接した場合であっても、電極の電荷が基板に移動してしまうのを防止することができる。したがって、スペーサの移動が生じず、均一なスペーサの分散が得られる。
【0015】
さらに、請求項3に記載の発明に係る乾式スペーサ散布装置の特徴は、前記スペーサが散布された後、前記スペーサ散布室の外部に搬出された前記基板に対して軟X線を照射する軟X線照射装置を有する点にある。
【0016】
この請求項3に記載の発明によれば、スペーサ散布室の外部に搬出された基板に軟X線を照射するので、各スペーサや基板、さらには基板に形成された電極に帯電する電荷を除去することができる。これにより、基板上に分散して散布された各スペーサが偏在してしまうのを防止することができ、基板上におけるスペーサ散布領域において全体的により均一に各スペーサを分散させることができる。
【0017】
そして、請求項4に記載の発明に係る乾式スペーサ散布装置の特徴は、前記スペーサ散布室の外部に搬出された前記基板を、前記搬送部で支持した状態において軟X線を照射して該基板の帯電量を下げた後、前記搬送部から前記基板を他に移す移送手段をさらに設ける点にある。
【0018】
この請求項4に記載の発明によれば、スペーサ散布室の外部に搬出された基板の電荷を確実に除去した後で他の移送手段に接触させることができるので、スペーサの移動のない均一なスペーサ散布状態が得られる。
【発明の効果】
【0019】
以上述べたように、本発明に係る基板搬送装置および乾式スペーサ散布装置によれば、基板上に分散して散布された各スペーサが偏在してしまうのを防止することができ、基板上におけるスペーサ散布領域において全体的に均一に各スペーサを分散させることができる。これにより、両基板の間隙寸法を均一に保持することができ、このような両基板を用いた表示パネルによれば、高品質な文字や図形等の画像の表示を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明に係る基板搬送装置を備えた乾式スペーサ散布装置の一実施形態を図1(a)〜(e)から図3を参照して説明する。ここで、本実施形態においては、液晶表示パネルが備える一対の透明基板のうち一方の透明基板上にスペーサを散布する場合を用いて説明する。
【0021】
図1(a)〜(e)は、本実施形態に係る乾式スペーサ散布装置を示す模式的断面図であり、図1(a)〜(e)に示すように、本実施形態の乾式スペーサ散布装置1は、透明基板2上へのスペーサの散布処理を行うスペーサ散布室としてのチャンバ(密閉容器)4を有する。チャンバ4の内部における上部分には、スペーサ供給機19に接続されたスペーサ散布ノズル5が配設されており、スペーサ散布ノズル5は、スペーサ供給機19に貯留され所定の帯電量に帯電された複数の各スペーサをチャンバ4の内部に放出するようになっている。そして、この乾式スペーサ散布装置1は、チャンバ4の内部に放出された各スペーサ3の静電気を利用して、電極6が形成された透明基板2上に各スペーサ3を散布して付着させるようになっている。
【0022】
チャンバ4の内部であってスペーサ散布ノズル5の下方には、透明基板2を載置する載置台7が配設されており、載置台7の周縁部分であって載置台7に透明基板2が載置された際に透明基板2が当接する部分における所定の位置には、上下方向に貫通する複数の貫通孔8が形成されている。載置台7の下方には、各貫通孔8の内面に当接することなく各貫通孔8を通過可能であって、載置台7に載置された透明基板2の下面に各貫通孔8を通過して当接する複数の支持部材9が配設されている。各支持部材9は、図示しない駆動装置により上下動可能とされており、透明基板2を下方から支持しながら上方へ突き上げて、載置台7から離間させるようになっている。本実施形態において、載置台7は、ステンレス綱(SUS)により構成されており、各支持部材9は、SUSにより構成されているとともに、各支持部材9における透明基板2の下面に当接する先端部分は、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)により被覆されている。
【0023】
乾式スペーサ散布装置1は、透明基板2をチャンバ4の内部に搬入する基板搬入装置(図示せず)と、スペーサ3が散布された透明基板2をチャンバ4の内部から搬出する基板搬送装置14とを有している。基板搬送装置14は、チャンバ4の内部においてスペーサ3が散布された透明基板2の下面を支持しながらチャンバ4の内部から透明基板2を搬出する搬送部10を有しており、搬送部10のうち少なくとも透明基板2に対応する部分は、全て絶縁材料により形成されている。また、チャンバ4の内部に挿入される部分全てを絶縁材料とすることが好ましい。
【0024】
本実施形態において、この搬送部10は、透明基板2の下面を支持しながら透明基板2を搬送する搬送アーム11を有しており、搬送アーム11の上面には、図2に示すように、透明基板2の下面に当接する複数の当接部12が所定の間隙をもって配置され、複数の当接部取付けねじ13により搬送アーム11に取り付けられている。そして、搬送部10を構成する搬送アーム11、各当接部12、および当接部取付けねじ13は、全て絶縁材料により形成されている。搬送アーム11におけるチャンバ4の内部に挿入されない後端部分には、搬送アーム11を支持する支持アーム15が、複数の支持アーム取付けねじ16を用いて連結されている。本実施形態において、搬送アーム11、当接部12および当接部取付けねじ13は、全てPEEKにより構成され、支持アーム15、および搬送アーム11と支持アームとを連結する支持アーム取付けねじ16は、SUSにより構成されている。
【0025】
そして、基板搬送装置14は、図示しない駆動装置を用い支持アーム15を介して搬送アーム11をチャンバ4の内部および外部の間において移動させるようになっている。
【0026】
乾式スペーサ散布装置1におけるチャンバ4の外部には、スペーサ3が散布された後、チャンバ4の外部に搬出された透明基板2に対して搬送部10によって支持した状態でもって1〜4nmの波長の軟X線を照射する軟X線照射装置18が設けられており、軟X線照射装置18は、チャンバ4の内部から搬出された透明基板2に対し、透明基板2の上方から所定の波長の軟X線を所定時間照射するようになっている。本実施形態においては、透明基板2の上面から300mm離間した位置から、透明基板2に対し2秒間軟X線を照射するようになっている。
【0027】
そして、この軟X線照射装置18の下方には、軟X線が照射されて帯電量が低下した透明基板2を次の工程に移動させる搬送ローラ等の移送手段が配設されている。
【0028】
続いて、本実施形態の作用について説明する。
【0029】
本実施形態の乾式スペーサ散布装置1は、まず、図1(a)に示すように、透明基板2がチャンバ4の内部に搬入され載置台7の上面に平置き状態によって載置されると、所定の帯電量に帯電された複数のスペーサ3をスペーサ散布ノズル5から放出する。このとき、チャンバ4の内部においては、載置台7、各支持部材9、載置台7に載置された透明基板2および透明基板2に形成された各電極6の帯電量が、各スペーサ3の帯電量と同電位に設定されており、スペーサ散布ノズル5から放出された各スペーサ3は、透明基板2上に分散して散布され、透明基板2上に付着する。
【0030】
次に、乾式スペーサ散布装置1は、図1(b)に示すように、各支持部材9を上方向に移動させて、各支持部材9の先端部を透明基板2の下面に当接させ、透明基板2を下方から支持しながら上方に突き上げて載置台7から離間させる。
【0031】
続いて、乾式スペーサ散布装置1は、図1(c)に示すように、基板搬送装置14の搬送部10をチャンバ4の内部において透明基板2の下面と載置台7との間に挿入させる。このとき、搬送部10を構成する搬送アーム11、当接部12および当接部取付けねじ13はそれぞれPEEKにより形成されているので、透明基板2から搬送部10への電荷の移動は生じない。
【0032】
さらに、乾式スペーサ散布装置1は、図1(d)に示すように、搬送アーム11を上昇させ、当接部12を透明基板2の下面に当接させて、搬送アーム11によって透明基板2の下方から透明基板2を支持し、透明基板2をチャンバ4の外部に搬出する。
【0033】
そして、図1(e)に示すように、乾式スペーサ散布装置1は、軟X線照射装置18によってチャンバ4の外部に搬出された透明基板2の上面から所定の波長の軟X線を照射し、各スペーサや透明基板2、さらには透明基板2に形成された電極6に帯電する電荷を除去する。
【0034】
その後に、搬送ローラに透明基板2を載置することで、スペーサ3の移動を確実になくすことができる。また、帯電量解消後の搬送ローラの材質を導電性、絶縁性とどちらを採用してもよく、材質の選定の自由度が増加する。なお、チャンバ4の内部で軟X線を照射することも考えられるが、チャンバ4の内部は散布のための電荷を一定に保持する必要があり、チャンバ4の外部で帯電量の解消を行うことが均一なスペーサ3散布の観点から好ましい。
【0035】
このように、本実施形態によれば、搬送部10を構成する搬送アーム11、当接部12、および当接部取付けねじ13は、絶縁材料により構成されているので、チャンバ4の内部において各スペーサ3の帯電量と同電位に帯電された透明基板2や電極6から、チャンバ4の外部から内部に挿入された搬送部10への電荷の移動がない。したがって、電荷の移動にともなうスペーサ3の移動を防止することができる。図3は、本実施形態に係る乾式スペーサ散布装置1と、搬送部10がアルミニウムによって構成されている比較例としての乾式スペーサ散布装置1とにおいて、透明基板2を各支持部材9によって突き上げたとき、および搬送部10を透明基板2の下面と載置台7との間に挿入したときのそれぞれの透明基板2の帯電量を示す表である。図3に示すように、比較例においては、透明基板2を各支持部材9によって突き上げたときと、搬送部10を透明基板2の下面と載置台7との間に挿入したときとによって、透明基板2の帯電量は大幅に減少しており、これにより、電荷が搬送部10に移動してしまったと考えられる。一方、本実施形態においては、透明基板2を各支持部材9によって突き上げたときと、搬送部10を透明基板2の下面と載置台7との間に挿入したときとによって、透明基板2の帯電量はほとんど変化しなかった。これにより、搬送部10を透明基板2の下面と載置台7との間に挿入しても、透明基板2および電極6の電荷は搬送部10に移動しなかったと考えられる。
【0036】
したがって、透明基板2上に分散して散布された各スペーサ3が偏在してしまうのを防止することができ、透明基板2上におけるスペーサ散布領域において全体的に均一に各スペーサ3を分散させることができる。これにより、両透明基板2の間隙寸法を均一に保持することができ、このような両透明基板2を用いた液晶表示パネルは、高品質な文字や図形等の画像の表示を行うことができる。
【0037】
また、チャンバ4の外部に搬出された透明基板2の上面から軟X線を照射するので、各スペーサ3や透明基板2、さらには透明基板2に形成された電極6に帯電する電荷を除去することができる。これにより、透明基板2上に分散して散布された各スペーサ3が偏在してしまうのを防止することができ、スペーサ散布領域において全体的により均一に各スペーサ3を分散させることができる。
【0038】
軟X線を照射する前後で帯電量を測定すると、搬送部10で透明基板2を保持させた状態においては7KVであったものが、軟X線照射後は0.1KVとなり、帯電を解消した後に、他の部材(移送手段)と接するので、電荷の移動によるスペーサ3の移動を確実に防止することができる。
【0039】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々変更することが可能である。
【0040】
例えば、本実施形態においては液晶表示パネルの製造工程においてスペーサ3が散布された透明基板2を搬出する場合を用いて説明したが、これに限定されるものではなく、一対の基板の間隙寸法を均一に保持するためのスペーサが散布された種々の基板を搬送する基板搬送装置、およびこの基板搬送装置を備えた乾式スペーサ散布装置に適用することができる。
【0041】
また、本実施形態においては、搬送部10を絶縁性樹脂のPEEKで作成したが、他の絶縁性樹脂であってもよいし、絶縁性のセラミックスで作成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】(a)〜(e)は、本発明に係る乾式スペーサ散布装置におけるスペーサの各散布工程を示す模式的断面図
【図2】図1(a)〜(e)の乾式スペーサ散布装置における搬送部を示す模式的平面図
【図3】本実施形態に係る乾式スペーサ散布装置および比較例における乾式スペーサ散布装置の基板の帯電量を示す表
【図4】従来の乾式スペーサ散布装置におけるチャンバの内部に搬送台を挿入した場合を示す模式的断面図
【符号の説明】
【0043】
1 乾式スペーサ散布装置
2 透明基板
3 スペーサ
4 チャンバ
5 スペーサ散布ノズル
6 電極
7 載置台
8 貫通孔
9 支持部材
10 搬送部
11 搬送アーム
12 当接部
13 当接部取付けねじ
14 基板搬送装置
15 支持アーム
16 支持アーム取付けねじ
18 軟X線照射装置
19 スペーサ供給機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電極が形成された基板上にスペーサを散布するスペーサ散布室の内部においてスペーサが散布された前記基板の下面を支持して、前記基板を前記スペーサ散布室の外部に搬出する搬送部を有し、
前記搬送部のうち少なくとも前記基板の配置位置に対応する部分が、全て絶縁材料により形成されていることを特徴とする基板搬送装置。
【請求項2】
電極が形成された基板上にスペーサを散布するスペーサ散布室と、前記スペーサ散布室の内部からスペーサが散布された前記基板を搬出する基板搬送装置とを有し、
前記基板搬送装置は、前記スペーサ散布室の内部においてスペーサが散布された前記基板の下面を支持して、前記基板を前記スペーサ散布室の外部に搬出する搬送部を備え、
前記搬送部のうち少なくとも前記基板の配置位置に対応する部分が、全て絶縁材料により形成されていることを特徴とする乾式スペーサ散布装置。
【請求項3】
前記スペーサが散布された後、前記スペーサ散布室の外部に搬出された前記基板に対して軟X線を照射する軟X線照射装置を有する請求項2に記載の乾式スペーサ散布装置。
【請求項4】
前記スペーサ散布室の外部に搬出された前記基板を、前記搬送部によって支持した状態において軟X線を照射して該基板の帯電量を下げた後、前記搬送部から前記基板を他に移す移送手段をさらに設ける請求項2に記載の乾式スペーサ散布装置。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−273516(P2007−273516A)
【公開日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−93934(P2006−93934)
【出願日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【出願人】(000103747)オプトレックス株式会社 (843)
【Fターム(参考)】