説明

増粘剤並びにこれを含有する化粧料及び洗浄料

【課題】高い温度条件において増粘又はゲル化し、低い温度条件においてゾル状態に戻る新規な増粘剤を開発し、化粧料及び洗浄料に応用すること。
【解決手段】0℃から50℃の範囲にLCSTを有する高分子部分(A)と、親水性高分子部分(B)とが結合した重量平均分子量が95000以下であるブロック共重合体からなり、該ブロック共重合体の水溶液が0℃から50℃の範囲で温度変化にかけられた場合に、増粘又はゲル化することを特徴とする増粘剤。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は温度変化に応じて増粘又はゲル化する増粘剤、これを含有する化粧料及び洗浄料に関する。
【背景技術】
【0002】
化粧料は、人を美しく見せる美的効果は当然のことながら、使いやすいこと、使用の際に良好な感触を得られることが重要な要件である。使いやすさ、良好な使用感触を化粧料に与えるため、増粘剤、ゲル化剤が化粧料に配合される。しかしながら、これまでの増粘剤、ゲル化剤は、高い温度条件において、増粘効果、ゲル化効果が損なわれることがあり、満足のいくものではなかった。
【0003】
この課題を解決する手段として、しばしば、増粘剤、ゲル化剤を大量に配合することがあった。しかしながら、増粘効果、ゲル化効果が過剰な場合、使い難さ、使用感触の悪化など化粧料に望ましくない効果として反映される。
【0004】
このため、増粘剤、ゲル化剤が配合される化粧料は、高い温度条件においても、増粘効果、ゲル化効果が損なわれることなく十分に発揮されることと、使い易さや使用感触が良いことが強く望まれている。
【0005】
一方、温度変化に応じて増粘又はゲル化するポリマーを含む化粧料は、特許文献1〜5等に記載されている。しかしながら、いずれも、ポリマーの分子量が非常に大きく、制御されていない。増粘剤を構成するポリマーの分子量が大きいと、分散安定性の低下を起こし、ゲル状態における離水性、使用時の感触の悪化、ゾル−ゲル転移に時間を要するなどの欠点として反映される。そのため、分子量を小さく制御し、高い温度条件においても、十分な増粘効果、ゲル化効果を発揮するポリマーが求められていた。
【0006】
【特許文献1】特許第3585309号
【特許文献2】特表2004−515570
【特許文献3】特表2004−522833
【特許文献4】特表2004−525886
【特許文献5】特開2005−314419
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明が解決すべき課題は下記である。
(1)高い温度条件にて、増粘効果、ゲル化効果が損なわれない増粘剤を開発すること。
(2)増粘剤を配合する化粧料又は洗浄料が使い易く(塗布し易い)、使用感触が良いこと。
(3)増粘剤を構成するポリマーが低い分子量に制御されており、分散安定性に優れたものであること。
(4)ゲル状態で離水し難い増粘ゲル化剤を開発すること。
(5)塗布後に低い温度条件にて低粘度のゾル状態であり、皮膚に塗布する際には塗布し易く、高い温度条件(例えば、15〜36℃)にて増粘又はゲル化する新規な化粧料及び洗浄料を開発すること。
(6)新規な使用感触を有する化粧料及び洗浄料を開発すること。
【0008】
本発明者らは上述の課題に鑑み鋭意研究を行なった結果、0℃から50℃の範囲にLCSTを有する高分子部分(A)と、親水性高分子部分(B)とが結合された数平均分子量が95000以下のブロック共重合体が、驚くべきことに、温度条件に応じて迅速に増粘又はゲル化を可逆的に引き起こし、且つ、増粘剤ポリマーが有する離水現象や使用感触が好ましくないという従来の欠点を克服していることを見出した。すなわち、前記ブロック共重合体を含有する水性組成物は、低い温度条件において、低粘度のゾル状態であり、高い温度条件においては、増粘又はゲル化する。さらに、増粘剤を構成するブロック共重合体の重量平均分子量が低く制御されていることから、分散安定性にも優れており、離水を起こさず、使用感触にも優れている。この結果、前記ブロック共重合体からなる増粘剤を、化粧料や洗浄料に配合した場合、高い温度条件においても安定した増粘又はゲル化状態を保持できること、高い温度条件に敏感に反応して増粘又はゲル化すること、さらには、離水を起こさず、使用感触にも優れるということを見出し、本発明を完成するに至った。
【課題を解決するための手段】
【0009】
すなわち、本発明は、0℃から50℃の範囲にLCSTを有する高分子部分(A)と、親水性高分子部分(B)とが結合した重量平均分子量が95000以下であるブロック共重合体からなり、該ブロック共重合体の水溶液が0℃から50℃の範囲で温度変化にかけられた場合に、増粘又はゲル化することを特徴とする増粘剤を提供するものである。
【0010】
また、本発明は、前記高分子部分(A)が、ポリ−N−アクリロイルピペリジン、ポリ−N−n−プロピルメタアクリルアミド、ポリ−N−イソプロピルアクリルアミド、ポリ−N,N−ジエチルアクリルアミド、ポリ−N−イソプロピルメタアクリルアミド、ポリ−N−シクロプロピルアクリルアミド、ポリ−N−アクリロイルピロリジン、ポリ−N,N−エチルメチルアクリルアミド、ポリ−N−シクロプロピルメタアクリルアミド、ポリ−N−エチルアクリルアミドからなる群から選択される1種又は2種以上の高分子であることを特徴とする上記の増粘剤を提供するものである。
【0011】
さらに、本発明は、前記ブロック共重合体の構造が、(A)−(B)−(A)及び/又は(A)−(B)であることを特徴とする上記の増粘剤を提供するものである。
【0012】
また、本発明は、前記親水性高分子部分(B)の分子量が、4000から50000の範囲であることを特徴とする上記の増粘剤を提供するものである。
【0013】
さらに、本発明は、前記高分子部分(A)の分子量が15000から75000の範囲にあり、且つ、前記ブロック共重合体全体の重量平均分子量が95000以下であることを特徴とする上記の増粘剤を提供するものである。
【0014】
また、本発明は、上記の増粘剤を含有することを特徴とする化粧料を提供するものである。
【0015】
さらに、本発明は、上記の増粘剤を含有することを特徴とする洗浄料を提供するものである。
【発明の効果】
【0016】
本発明の増粘剤は、高い温度条件において安定した増粘状態を維持することが可能である。また、低い温度条件では粘度の低いゾル状態、皮膚に塗布した際の高い温度条件(体温)では、ゲル状態に速やかに変化することにより、ゲル状物質の容易な塗布が可能となっている。さらに、従来の欠点を克服し、離水を起こさず、使用感触にも優れているという特徴を有している。
本発明の増粘剤を配合した化粧料及び洗浄料は、温度に敏感に反応し、特有の優れた使用感を付与することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の好適な実施の形態について詳述する。
【0018】
本発明の増粘剤を構成するポリマーは、0℃から50℃の範囲にLCSTを有する高分子部分(A)と、親水性高分子部分(B)とが結合された重量平均分子量が95000以下のブロック共重合体であることが特徴である。本発明において、LCST(Lower Critical Solution Temperature)とは、高分子化合物の水和と脱水和の転移温度を意味する。本発明に用いるポリマーは、LCSTより低い温度では親水性で水に可溶性であるが、LCSTより高い温度では疎水性となって水中で不溶性であって沈澱し、この変化は可逆的である。本発明の増粘剤を配合した化粧料が、塗布した際に体温(皮膚の温度)に速やかに対応して、増粘、ゲル化の可逆的変化を与えるためには、特に高分子部分(A)のLCSTが0℃〜36℃程度(体温)が好ましく、さらに好ましくは、15℃程度(室温)〜30℃程度である。これにより、皮膚上での増粘、ゲル効果が敏感に発揮される。
【0019】
該高分子部分(A)は、ポリ−N−アクリロイルピペリジン、ポリ−N−n−プロピルメタアクリルアミド、ポリ−N−イソプロピルアクリルアミド、ポリ−N,N−ジエチルアクリルアミド、ポリ−N−イソプロピルメタアクリルアミド、ポリ−N−シクロプロピルアクリルアミド、ポリ−N−アクリロイルピロリジン、ポリ−N,N−エチルメチルアクリルアミド、ポリ−N−シクロプロピルメタアクリルアミド、ポリ−N−エチルアクリルアミドの一種又は二種以上が好ましい。特にポリ−N−イソプロピルアクリルアミドが好適である。
【0020】
該高分子部分(B)は、水に溶解するポリマーならば特に制限されないが、ポリエチレンオキサイドが好適である。ポリエチレンオキサイドは市販品を用いることができる。ポリエチレンオキサイドの分子量は制限されないが、PEG4000、PEG20000などが好適である。特に、水溶液でゾル−ゲル転移可能な最低濃度を低くすることが出来るという点でPEG20000が好ましい。
【0021】
本発明に用いるポリマーの構造は、0℃から50℃の範囲にLCSTを有する高分子部分(A)と、親水性高分子部分(B)とが結合されたブロック共重合体である。(A)−(B)−(A)、(A)−(B)、若しくはこれらの混合物であることが好ましい。(A)−(B)−(A)の構造のみからなるブロック共重合体で増粘剤が構成されることが特に好ましい。
【0022】
本発明に用いるポリマーの構造は、0℃から50℃の範囲にLCSTを有する高分子部分(A)の分子量が15000から75000であることが好ましい。なぜなら、高い温度条件において、LCSTを有する(A)部分が凝集し、増粘又はゲル化する。この際、(A)部分がある程度の大きさを有していないと、安定な構造を形成できず、増粘効果は発揮されない。また、(A)部分が大きすぎると、高い温度条件における凝集力が強すぎるため、水を排除し、離水を生じさせる。
【0023】
本発明に用いられるポリマーの構造は、親水性高分子部分(B)の分子量が4000から50000の範囲であることが好ましい。親水性高分子部分(B)は、高い温度条件において水を保持し、増粘または、ゲル化に寄与する。この際、ある程度の大きさの(B)部分が必要であり、また、(B)部分が大きすぎると、ポリマー全体の親水力が強すぎるため、ポリマー全体が溶解状態となってしまい、増粘効果は発揮されない。
【0024】
また、ポリマー全体の重量平均分子量は95000以下であるが、重量平均分子量が20000〜50000であることが特に好ましい。この範囲で得られるポリマーは、多分散度が小さく、Mw/Mnが1.1〜1.8となり、温度応答性に極めて敏感な増粘剤を提供することが可能となる。本発明において、分子量、数平均分子量(Mn)、重量平均分子量(Mw)は、GPCによりPEGスタンダードを用いて決定される。
【0025】
本発明に用いるポリマーは、ポリエチレンオキサイドからラジカルを発生させ、N−イソプロピルアクリルアミドを重合させる方法、リビングラジカル重合法の一種であるRAFT重合法(WO98/01479参照)等の公知の方法を利用して製造することができる。RAFT重合法とは、従来のラジカル重合法に可逆的付加開裂連鎖移動剤(RAFT試薬)を加えることによって、末端活性ラジカルの反応性を制御して、擬似リビング的に重合を進行させる方法である。
【0026】
本発明に用いるポリマーは、RAFT重合法を利用すると、分子量が小さく制御することが可能となり好ましい。特に好ましい重合方法としては、例えば、カルボキシル基を有するRAFT試薬を、高分子部分(B)のポリエチレンオキサイドにエステル結合を介して導入し、その後に、高分子部分(A)のN−ポリイソプロピルアクリルアミドを重合させるという方法が挙げられる。
【0027】
重合の際に用いられる溶媒としては、各種モノマーを溶解又は懸濁し得るものであれば、いかなる溶媒でも用いることが可能であり、例えば、水、有機溶媒としては、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール等のアルコール系溶媒、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、イソオクタン、デカン、流動パラフィンなどの炭化水素系溶媒、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン系溶媒、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶媒、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素等の塩化物系溶媒などの他、ジメチルホルムアミド、ジエチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジオキサン等が挙げられる。これらの溶媒は2種以上混合して用いてもよい。通常、用いる重合開始剤の開始温度よりも沸点が高い溶媒を選択することが好適である。
【0028】
重合開始剤としては、ラジカル重合を開始する能力を有するものであれば特に制限はなく、例えば、過酸化ベンゾイル等の過酸化物、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)、2,2’−アゾビス(イソ酪酸)ジメチル等のアゾ系化合物の他、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸系重合開始剤が挙げられる。なお、これらの重合開始剤によらずとも、光化学反応や、放射線照射等によっても重合を行なうことができる。重合温度は各重合開始剤の重合開始温度以上とする。例えば、過酸化物系重合開始剤では、通常50〜70℃程度とすればよい。
【0029】
重合時間は特に制限されないが、通常30分〜24時間程度である。本発明に用いるポリマーは重量平均分子量95000以下であり、重合時間は4時間から8時間程度が好適である。重合されたポリマーは公知の方法により精製され、増粘剤(又はゲル化剤)として供される。そして、該ポリマーからなる増粘剤(又はゲル化剤)の水溶液(少なくとも10質量%水溶液)は、0℃〜50℃の範囲で温度変化にかけられた場合に増粘又はゲル化する。
【0030】
本発明に用いる上記ポリマーと、従来公知の特許文献1記載のポリマーとの根本的な違いは、特許文献1記載のポリマーは、架橋高分子およびグラフト共重合体であり、100000以上の分子量のものを限外濾過により分画して回収している点である。本願発明に用いるポリマーは、重合段階で重量平均分子量95000以下に容易に制御可能なブロック共重合体である。また、特許文献2〜5記載のポリマーは、平均分子量400000以上の親水性高分子にLCSTを有する高分子部分をグラフト化させたグラフト共重合体であり、重量平均分子量95000以下であり、ブロック共重合体である本発明のポリマーとは根本的に異なるものである。
【0031】
本発明の化粧料又は洗浄料は、上記ポリマーを増粘剤又はゲル化剤として配合する感温性(温度応答性:温度変化により粘度が変化する)の組成物である。該ポリマーの他に、本発明の効果を損なわない範囲で、通常化粧料及び洗浄料に用いる水、油分、粉体、界面活性剤、フッ素化合物、樹脂、粘剤、防腐剤、香料、紫外線吸収剤、保湿剤、生理活性成分、塩類、溶媒、酸化防止剤、キレート剤、中和剤、pH調整剤等の成分を配合し、剤型に応じて常法により製造することができる。
【0032】
本発明の化粧料の形態は特に限定ないが、化粧水、乳液、スキンクリーム、パック、マスクなどのスキンケア化粧料、整髪料、ヘアコンディショナー、ヘアクリームなどの毛髪化粧料が好ましい。また、洗浄料の形態も特に限定されないが、シャンプー、リンス等の毛髪洗浄料、手洗いや洗顔、メーク落としなどの皮膚洗浄料が好ましい。これらの化粧料及び洗浄料は、塗布するときに粘性の低いゾル状態で塗布し易く、塗布後に皮膚上で増粘又はゲル化する特有の使用感を付与することが可能である。また、化粧料や洗浄料を容器ごと湯に浸して温度をかけ、増粘若しくはゲル化した好みの粘度状態で使用することも可能である。
【実施例】
【0033】
以下に本発明の比較例と実施例を挙げるが、本発明はこれらに限定されるものではない。最初に、本発明に用いるポリマーの合成方法について説明する。
【0034】
「合成例1:ポリ−N−イソプロピルアクリルアミド−b−ポリエチレンオキサイド−b−ポリ−N−イソプロピルアクリルアミド」
【化1】

【0035】
N−イソプロピルアクリルアミド1.20g(10.6mmol)、平均分子量4000のポリエチレングリコール2.25g(0.56mmol)、炭酸水素ナトリウム0.24g(2.86mmol)、硝酸二アンモニウムセリウム(IV)0.60g(1.09mmol)を、水360mLに溶解した。60分間アルゴンをバブルして脱気を行ない、セプタムで容器に蓋をして24時間、室温で重合した。重合反応終了後に反応溶液を45℃の温浴で過熱し、形成した白色ゲルを回収した。得られた白色ゲルを冷却し、透明な溶液を得た。(収量36.5g、ポリマー含有量1.53g)。得られたポリマーの平均分子量は340000だった。(ポリマー1)






【0036】
「合成例2:ポリ−N−イソプロピルアクリルアミド−b−ポリエチレンオキサイド−b−ポリ−N−イソプロピルアクリルアミド」
【化2】

【0037】
N−イソプロピルアクリルアミド6.0g(53.0mmol)、平均分子量20000のポリエチレングリコール11.3g(0.56mmol)、炭酸水素ナトリウム0.24g(2.88mmol)、硝酸二アンモニウムセリウム(IV)0.60g(1.09mmol)を、水360mLに溶解した。60分間アルゴンをバブルして脱気を行ない、セプタムで容器に蓋をして24時間、室温で重合した。重合反応終了後に反応溶液を45℃の温浴で過熱し、形成したゲルを回収した。このゲルを冷却し、透明な溶液を得た。(収量103g、ポリマー含有量7.18g)。得られたポリマーの平均分子量は930000だった。(ポリマー2)
【0038】
「合成例3:ポリ−N−イソプロピルアクリルアミド−b−ポリエチレンオキサイド−b−ポリ−N−イソプロピルアクリルアミド」
【化3】

【0039】
RAFT試薬である4−シアノペンタン酸ジチオベンゾエート(CPD)6.98g(25.0mmol)、平均分子量4000のポリエチレングリコール20.0g(5.0mmol)、触媒量のジメチルアミノピリジン、ジシクロヘキシルカルボジイミド5.16g(25.0mmol)を、ジクロロメタン180mlに溶解し、40℃にて60分間、アルゴンをバブルして脱気を行ない、20時間反応させた。減圧濾過により白色沈殿を除き、得られた濃赤色液体をエバポレートにより濃縮した。濃縮した反応溶液を順相カラムクロマトグラフィーにより精製した。充填剤はワコーゲル C−200(和光純薬社製)、展開溶媒はクロロホルム、体積分率95:5のクロロホルム−メタノールの混合溶媒、体積分率90:10のクロロホルム−メタノールの混合溶媒を順次用いた。目的物のフラクションを収集し、エパポレートで濃縮後、減圧乾燥を行ない、平均分子量4000のRAFT導入ポリエチレンオキサイドを得た。(収量20.2g、収率89.1%)。
得られた平均分子量4000のRAFT導入ポリエチレンオキサイド5.0g、N−イソプロピルアクリルアミド106.1g(937.5mmol)、アゾビスイソブチロニトリル51.3mg(0.31mmol)を1,4−ジオキサン625gに溶解し、60℃にて60分間、アルゴンをバブルして脱気を行ない、反応を進行させた。22時間後に12反応液を流水で冷却して反応を停止させた。エバポレートで濃縮し、大過剰のジエチルエーテルに滴下して、沈殿物を吸引ろ過で回収した。このポリマーをポリマー3と呼ぶこととする。ポリマー3の重メタノール中の1H−NMRを図1に示す。
【0040】
「合成例4:ポリ−N−イソプロピルアクリルアミド−b−ポリエチレンオキサイド−b−ポリ−N−イソプロピルアクリルアミド」
【化4】

【0041】
4−シアノペンタン酸ジチオベンゾエート(CPD)1.40g(5.01mmol)、平均分子量20000のポリエチレングリコール20.0g(1.0mmol)、触媒量のジメチルアミノピリジン、ジシクロヘキシルカルボジイミド1.03g(4.99mmol)を、ジクロロメタン180mlに溶解し、40℃にて60分間、アルゴンをバブルして脱気を行ない、20時間反応させた。減圧濾過により白色沈殿を除き、得られた濃赤色液体をエバポレートにより濃縮した。濃縮した反応溶液を順相カラムクロマトグラフィーにより精製した。充填剤はワコーゲル C−200(和光純薬社製)、展開溶媒はクロロホルム、体積分率95:5のクロロホルム−メタノールの混合溶媒、体積分率90:10のクロロホルム−メタノールの混合溶媒を順次用いた。目的物のフラクションを収集し、エパポレートで濃縮後、減圧乾燥を行ない、平均分子量20000のRAFT導入ポリエチレンオキサイドを得た。(収量7.64g、収率38.2%)。
得られた平均分子量20000のRAFT導入ポリエチレンオキサイド5.0g、N−イソプロピルアクリルアミド21.2g(187.5mmol)、アゾビスイソブチロニトリル10.3mg(0.063mmol)を1,4−ジオキサン125gに溶解し、60℃にて60分間、アルゴンをバブルして脱気を行ない、反応を進行させた。4、6、8、21時間後に30gずつ反応液を採取し、流水で冷却して反応を停止させた。エバポレートで濃縮し、大過剰のジエチルエーテルに滴下して、沈殿物を吸引ろ過で回収した。反応時間が4、6、8、21時間のポリマーをそれぞれポリマー4、5、6、7と呼ぶこととする。ポリマー5の重メタノール中の1H−NMRを図2に示す。
【0042】
上記で得られたポリマー1から7の組成を表1に列挙する。重量平均分子量は、GPC(装置として東ソー株式会社製TOSOH HLC−8220 GPC、カラムとしてShodex Asahipak GF−7M HQ、移動相としてLiClO4を0.1mol/L含んだメタノール、標準物質としてPEGスタンダードを用い、測定温度40℃という条件)により測定した。
【表1】

【0043】
「実施例1〜15、比較例1〜6」
本発明者らは、前述のポリマー水溶液が温度に応じてゲル化挙動を示すか評価を行なった。評価項目は、45℃のウォーターバスにつけた際ゲル化するか、更にゲル化する場合はゲル化に要するポリマーの濃度、離水の有無、使用感触である。本発明においてゲル化とは、試料を入れたサンプル瓶を逆さにした際、流動が起こらないことを言う。
【0044】
「ゲル化する最低濃度の評価」
各ポリマー水溶液の濃度を変えて調整し、水溶液2gが45℃のウォーターバスでゲル化するか否か評価し、ゲル化する最低濃度を決定した。
【表2】

【0045】
表1及び表2に示すように、全てのポリマー水溶液が45℃においてゲル化することが明らかとなった。
【0046】
「ゲル化の際の離水性評価」
各ポリマーをゲル化に要する最低濃度の水溶液に調整した。水溶液2gを45℃のウォーターバスに15分浸漬し、充分にゲル化させ、離水の有無を評価した。

【表3】

【0047】
表3に示すように、比較例3及び比較例4は離水を生じるのに対し、実施例6〜10は15分間、45℃ウォーターバスに浸漬させても離水は生じなかった。
【0048】
「ゲルの使用感触」
各ポリマーをゲル化に要する最低濃度の水溶液に調整した。水溶液2gを45℃のウォーターバスに15分浸漬し、充分にゲル化させ、肌上に塗布してその使用感触を評価した。
【表4】

【0049】
表4に示すように、比較例5及び比較例6はザラザラした感触であり、不快なのに対し、実施例11〜15は、均一に伸ばすことができ、好適な感触を得ることができる。
【0050】
以上の評価から、重量平均分子量を95000以下に制御することで、離水を生じさせないこと、更に、好適な使用感触であることという特徴を有することが明らかとなった。
【0051】
以下、本発明の化粧料及び洗浄料の実施例を挙げる。本発明はこれに限定されるものではない。温度に応答し、増粘変化を生じる感温性(温度応答性)を有する化粧料、洗浄料である。
【0052】
実施例16
感温性化粧水 配合量(質量%)
(1)合成例4に記載のポリマー5 10.0
(2)エタノール 8.0
(3)グリセリン 4.0
(4)ジプロピレングリコール 5.0
(5)1,3−ブチレングリコール 3.0
(6)ヒドロキシエチルセルロース 0.13
(7)クエン酸 0.06
(8)クエン酸ナトリウム 0.04
(9)EDTA3ナトリウム 0.1
(10)フェノキシエタノール 適量
(11)香料 適量
(12)精製水 残余
【0053】
実施例16の感温性化粧水を肌に塗布したところ、肌に化粧水を擦り込むに従い、増粘し、肌への密着感を得ることができ、その感触は良好であった。
【0054】
実施例17
感温性乳液 配合量(質量%)
(1)合成例4に記載のポリマー5 10.0
(2)ジメチルポリシロキサン 3.0
(3)デカメチルシクロペンタシロキサン 4.0
(4)エタノール 5.0
(5)グリセリン 6.0
(6)1,3−ブチレングリコール 5.0
(7)ポリオキシエチレンメチルグルコシド 3.0
(8)ヒマワリ油 1.0
(9)スクワラン 2.0
(10)水酸化カリウム 0.1
(11)ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.05
(12)ヒドロキシプロピル−6−シクロデキストリン 0.1
(13)グリチルリチン酸ジカリウム 0.05
(14)ビワ葉エキス 0.1
(15)L−グルタミン酸ナトリウム 0.05
(16)ウイキョウエキス 0.1
(17)酵母エキス 0.1
(18)ラベンダー油 0.1
(19)ジオウエキス 0.1
(20)ジモルホリノピリダジノン 0.1
(21)キサンタンガム 0.1
(22)カルボキシビニルポリマー 0.1
(23)アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体(ペミュレンTR−1)
0.1
(24)ベンガラ 適量
(25)黄酸化鉄 適量
(26)パラベン 適量
(27)精製水 残余
【0055】
実施例18
感温性乳液 配合量(質量%)
(1)合成例4に記載のポリマー5 10.0
(2)ジメチルポリシロキサン 2.0
(3)ベヘニルアルコール 1.0
(4)バチルアルコール 0.5
(5)グリセリン 5.0
(6)1,3−ブチレングリコール 7.0
(7)エリスリトール 2.0
(8)硬化油 3.0
(9)スクワラン 6.0
(10)テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット 2.0
(11)イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル 1.0
(12)モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン 1.0
(13)水酸化カリウム 適量
(14)ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.05
(15)フェノキシエタノール 適量
(16)カルボキシビニルポリマー 0.1
(17)精製水 残余
【0056】
実施例19
感温性乳液 配合量(質量%)
(1)合成例4に記載のポリマー5 10.0
(2)流動パラフィン 7.0
(3)ワセリン 3.0
(4)デカメチルシクロペンタシロキサン 2.0
(5)グリセリン 5.0
(6)ジプロピレングリコール 7.0
(7)ポリエチレングリコール1500 2.0
(8)ホホバ油 1.0
(9)イソステアリン酸 0.5
(10)ステアリン酸 0.5
(11)ベヘニン酸 0.5
(12)テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット 3.0
(13)2−エチルヘキサン酸セチル 3.0
(14)モノステアリン酸グリセリン 1.0
(15)モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン 1.0
(16)水酸化カリウム 0.1
(17)ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.05
(18)グリチルレチン酸ステアリル 0.05
(19)L−アルギニン 0.1
(20)ローヤルゼリーエキス 0.1
(21)酵母エキス 0.1
(22)酢酸トコフェロール 0.1
(23)アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム 0.1
(24)エデト酸三ナトリウム 0.05
(25)4−t−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン 0.1
(26)パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル 0.1
(27)カルボキシビニルポリマー 0.15
(28)パラベン 適量
(29)香料 適量
(30)精製水 残余
【0057】
実施例20
感温性乳液 配合量(質量%)
(1)合成例4に記載のポリマー5 10.0
(2)ワセリン 5.0
(3)ベヘニルアルコール 0.5
(4)バチルアルコール 0.5
(5)グリセリン 7.0
(6)1,3−ブチレングリコール 7.0
(7)1,2−ペンタンジオール 1.0
(8)キシリット 3.0
(9)ポリエチレングリコール20000 2.0
(10)硬化油 2.0
(11)ホホバ油 2.0
(12)スクワラン 5.0
(13)イソステアリン酸 0.5
(14)テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット 2.0
(15)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.5
(16)ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 0.4
(17)水酸化カリウム 適量
(18)ピロ亜硫酸ナトリウム 0.01
(19)ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.05
(20)グリチルリチン酸ジカリウム 0.05
(21)トリメチルグリシン 3.0
(22)アルブチン 3.0
(23)酵母エキス 0.1
(24)酢酸トコフェロール 0.1
(25)チオタウリン 0.1
(26)クララエキス 0.1
(27)ベンガラ 適量
(28)クインスシードエキス 0.1
(29)カルボキシビニルポリマー 0.2
(30)フェノキシエタノール 適量
(31)精製水 残余
【0058】
実施例21
感温性乳液 配合量(質量%)
(1)合成例4に記載のポリマー5 10.0
(2)ワセリン 5.0
(3)ジメチルポリシロキサン 2.0
(4)ベヘニルアルコール 0.6
(5)バチルアルコール 0.5
(6)ジプロピレングリコール 2.0
(7)1,3−ブチレングリコール 4.0
(8)キシリット 1.0
(9)ポリエチレングリコール1500 1.0
(10)スクワラン 5.0
(11)トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 2.0
(12)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.5
(13)グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
(14)酵母エキス 0.1
(15)シャクヤクエキス 0.1
(16)EDTA3ナトリウム 0.05
(17)キサンタンガム 0.1
(18)カルボキシビニルポリマー 0.15
(19)香料 適量
(20)精製水 残余
【0059】
実施例22
感温性乳液 配合量(質量%)
(1)合成例4に記載のポリマー5 10.0
(2)流動パラフィン 35.0
(3)デカメチルシクロペンタシロキサン 5.0
(4)グリセリン 2.0
(5)ジプロピレングリコール 5.0
(6)1,3−ブチレングリコール 1.0
(7)2−エチルヘキサン酸セチル 8.0
(8)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 2.0
(9)ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム 1.0
(10)塩化カルシウム 0.01
(11)塩化マグネシウム 0.01
(12)フェノキシエタノール 0.2
(13)エデト酸3ナトリウム 0.01
(14)カルボキシビニルポリマー 0.15
(15)香料 適量
(16)精製水 残余
【0060】
実施例23
感温性乳液 配合量(質量%)
(1)合成例4に記載のポリマー5 10.0
(2)流動パラフィン 10.0
(3)ワセリン 5.0
(4)セタノール 1.0
(5)ジグリセリン 0.5
(6)1,3−ブチレングリコール 5.0
(7)ポリエチレングリコール1500 3.0
(8)ステアリン酸 2.0
(9)モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)
0.2
(10)オレイン酸(トリエチレングリコール・プロピレングリコール)
2.0
(11)トリエタノールアミン 1.0
(12)酢酸トコフェロール 0.1
(13)カルボキシビニルポリマー 0.03
(14)パラベン 適量
(15)精製水 残余
【0061】
実施例24
感温性乳液 配合量(質量%)
(1)合成例4に記載のポリマー5 10.0
(2)ワセリン 1.0
(3)ジメチルポリシロキサン 3.0
(4)メチルフェニルポリシロキサン 3.0
(5)ステアリルアルコール 0.5
(6)グリセリン 7.0
(7)ジプロピレングリコール 3.0
(8)1,3−ブチレングリコール 7.0
(9)キシリトール 3.0
(10)スクワラン 1.0
(11)イソステアリン酸 0.5
(12)ステアリン酸 0.5
(13)モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン 1.0
(14)モノステアリン酸グリセリン 2.0
(15)水酸化カリウム 0.05
(16)リン酸L−アスコルビルマグネシウム 0.1
(17)酢酸トコフェロール 0.1
(18)アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム 0.1
(19)EDTA3ナトリウム 0.05
(20)4−t−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン 2.0
(21)パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル 5.0
(22)カルボキシビニルポリマー 0.1
(23)フェノキシエタノール 適量
(24)香料 適量
(25)精製水 残余
【0062】
実施例25
感温性乳液 配合量(質量%)
(1)合成例4に記載のポリマー5 10.0
(2)デカメチルシクロペンタシロキサン 3.0
(3)メチルフェニルポリシロキサン 3.0
(4)ベヘニルアルコール 1.0
(5)1,3−ブチレングリコール 5.0
(6)イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル 1.5
(7)モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン 1.0
(8)グリチルリチン酸ジカリウム 0.05
(9)トリメチルグリシン 1.0
(10)L−アスコルビン酸2−グルコシド 2.0
(11)エデト酸3ナトリウム 0.1
(12)パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル 7.0
(13)キサンタンガム 0.1
(14)カルボキシビニルポリマー 0.3
(15)フェノキシエタノール 適量
(16)香料 適量
(17)精製水 残余
【0063】
実施例26
感温性乳液 配合量(質量%)
(1)合成例4に記載のポリマー5 10.0
(2)ジメチルポリシロキサン 3.0
(3)メチルフェニルポリシロキサン 3.0
(4)エタノール 5.0
(5)グリセリン 4.0
(6)ジプロピレングリコール 5.0
(7)コハク酸ジ2−エチルヘキシル 3.5
(8)水酸化カリウム 0.1
(9)ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.1
(10)チオタウリン 0.1
(11)エデト酸三ナトリウム 0.1
(12)4−t−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン 3.0
(13)パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル 3.0
(14)酸化鉄 0.01
(15)アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体(ペミュレンTR−2)
0.1
(16)カルボキシビニルポリマー 0.2
(17)パラベン 適量
(18)香料 適量
(19)精製水 残余
【0064】
実施例27
感温性乳液 配合量(質量%)
(1)合成例4に記載のポリマー5 10.0
(2)セタノール 1.0
(3)グリセリン 5.0
(4)1,3−ブチレングリコール 5.0
(5)ポリエチレングリコール20000 2.0
(6)テトラ(2−エチルヘキサン酸・パラメトキシ桂皮酸)ペンタエリスリット
3.0
(7)コハク酸ジ2−エチルヘキシル 3.0
(8)水酸化カリウム 0.1
(9)エデト酸3ナトリウム 0.1
(10)トリメトキシ桂皮酸メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルイソペンチル
2.0
(11)4−t−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン 2.0
(12)パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル 2.0
(13)ジパラメトキシ桂皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル
2.0
(14)カルボキシビニルポリマー 0.15
(15)アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体(ペミュレンTR−1)
0.1
(16)パラベン 適量
(17)フェノキシエタノール 適量
(18)香料 適量
(19)精製水 残余
【0065】
実施例28
感温性化粧水 配合量(質量%)
(1)合成例4に記載のポリマー5 10.0
(2)エチルアルコール 5.0
(3)グリセリン 1.0
(4)1,3−ブチレングリコール 5.0
(5)ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテル
0.2
(6)ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.03
(7)トリメチルグリシン 1.0
(8)ポリアスパラギン酸ナトリウム 0.1
(9)α−トコフェロール2−L−アスコルビン酸リン酸ジエステルカリウム
0.1
(10)チオタウリン 0.1
(11)緑茶エキス 0.1
(12)西洋ハッカエキス 0.1
(13)イリス根エキス 0.1
(14)EDTA3ナトリウム 0.1
(15)カルボキシビニルポリマー 0.05
(16)水酸化カリウム 0.02
(17)フェノキシエタノール 適量
(18)香料 適量
(19)精製水 残余
【0066】
実施例29
感温性化粧水 配合量(質量%)
(1)合成例4に記載のポリマー5 10.0
(2)グリセリン 2.0
(3)1,3−ブチレングリコール 4.0
(4)エリスリトール 1.0
(5)ポリオキシエチレンメチルグルコシド 1.0
(6)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.5
(7)クエン酸 0.02
(8)クエン酸ナトリウム 0.08
(9)フェノキシエタノール 適量
(10)N−ヤシ油脂肪酸アシルL−アルギニンエチル・DL−ピロリドンカルボン酸
0.1
(11)精製水 残余
【0067】
実施例30
感温性化粧水 配合量(質量%)
(1)合成例4に記載のポリマー5 10.0
(2)エタノール 5.0
(3)グリセリン 0.5
(4)ジプロピレングリコール 2.0
(5)1,3−ブチレングリコール 6.0
(6)ローズマリー油 0.01
(7)セージ油 0.01
(8)クエン酸 0.02
(9)クエン酸ナトリウム 0.08
(10)ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.03
(11)ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン 0.1
(12)ムクロジエキス 0.1
(13)エイジツエキス 0.1
(14)ユリエキス 0.1
(15)オウバクエキス 0.1
(16)トゲナシエキス 0.1
(17)木苺エキス 0.1
(18)ラベンダー油 0.1
(19)トウニンエキス 0.1
(20)アルギン酸ナトリウム 0.001
(21)精製水 残余
【0068】
実施例31
感温性化粧水 配合量(質量%)
(1)合成例4に記載のポリマー5 10.0
(2)エタノール 10.0
(3)グリセリン 2.0
(4)ジプロピレングリコール 1.0
(5)イソステアリン酸 0.1
(6)ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)・メチルポリシロキサン共重合体
1.0
(7)ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 0.1
(8)クエン酸 0.02
(9)クエン酸ナトリウム 0.08
(10)ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.01
(11)ヒポタウリン 0.1
(12)カモミラエキス 0.1
(13)ラベンダー油 0.001
(14)フェノキシエタノール 適量
(15)活性水素水 1.0
(16)精製水 残余
【0069】
実施例32
感温性化粧水 配合量(質量%)
(1)合成例4に記載のポリマー5 10.0
(2)エタノール 10.0
(3)ジプロピレングリコール 1.0
(4)ポリエチレングリコール1000 1.0
(5)ポリオキシエチレンメチルグルコシド 1.0
(6)ホホバ油 0.01
(7)トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 0.1
(8)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.2
(9)ジイソステアリン酸ポリグリセリル 0.15
(10)N−ステアロイル−L−グルタミン酸ナトリウム 0.1
(11)クエン酸 0.05
(12)クエン酸ナトリウム 0.2
(13)水酸化カリウム 0.4
(14)グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
(15)塩酸アルギニン 0.1
(16)L−アスコルビン酸2−グルコシド 2.0
(17)オウゴンエキス 0.1
(18)ユキノシタエキス 0.1
(19)オドリコソウエキス 0.1
(20)トラネキサム酸 1.0
(21)エデト酸三ナトリウム 0.05
(22)パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル 0.01
(23)ジブチルヒドロキシトルエン 適量
(24)パラベン 適量
(25)海洋深層水 3.0
(26)香料 適量
(27)精製水 残余
【0070】
実施例33
感温性化粧水 配合量(質量%)
(1)合成例4に記載のポリマー5 10.0
(2)ジメチルポリシロキサン 1.0
(3)エタノール 3.0
(4)ベヘニルアルコール 0.3
(5)グリセリン 5.0
(6)ジプロピレングリコール 5.0
(7)エリスリトール 1.0
(8)ポリエチレングリコール4000 1.0
(9)スクワラン 0.4
(10)2−エチルヘキサン酸セチル 0.1
(11)N−ステアロイル−L−グルタミン酸ナトリウム 0.2
(12)塩化マグネシウム 0.1
(13)塩化アルギニン 0.1
(14)ヒポタウリン 0.1
(15)エデト酸三ナトリウム 0.1
(16)パラベン 適量
(17)香料 適量
(18)精製水 残余
【0071】
実施例34
感温性化粧水 配合量(質量%)
(1)合成例4に記載のポリマー5 10.0
(2)エタノール 40.0
(3)ジプロピレングリコール 1.0
(4)ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテル
0.1
(5)無水ケイ酸 1.0
(6)サリチル酸 0.1
(7)クエン酸ナトリウム 0.2
(8)パラフェノールスルホン酸亜鉛 0.2
(9)グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
(10)塩酸ピリドキシン 0.1
(11)L−メントール 0.05
(12)EDTA3ナトリウム 0.05
(13)セルロース粉末 1.0
(14)ベントナイト 0.8
(15)精製水 残余
【0072】
実施例35
感温性化粧水 配合量(質量%)
(1)合成例4に記載のポリマー5 10.0
(2)グリセリン 1.0
(3)ジプロピレングリコール 12.0
(4)エタノール 8.0
(5)POEメチルグルコシド 3.0
(6)POE(24)POP(13)デシルテトラデシルエーテル 0.5
(7)クエン酸 0.02
(8)クエン酸ナトリウム 0.08
(9)ヒドロキシプロピル−6−シクロデキストリン 0.5
(10)チオタウリン 0.1
(11)アデノシン3リン酸−2ナトリウム 0.1
(12)ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
(13)EDTA3ナトリウム 0.01
(14)ヒドロキシエチルセルロース 0.1
(15)パラベン 適量
(16)香料 適量
(17)精製水 残余
【0073】
実施例36
感温性化粧水 配合量(質量%)
(1)合成例4に記載のポリマー5 10.0
(2)エチルアルコール 5.0
(3)グリセリン 1.0
(4)1,3−ブチレングリコール 5.0
(5)ポリオキシエチレン(30)フィトステロール 0.1
(6)セスキイソステアリン酸ソルビタン 0.033
(7)スクワラン 0.25
(8)イソステアリン酸 0.25
(9)ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.03
(10)トリメチルグリシン 1.0
(11)ポリアスパラギン酸ナトリウム 0.1
(12)α−トコフェロール2−L−アスコルビン酸リン酸ジエステルカリウム
0.1
(13)チオタウリン 0.1
(14)緑茶エキス 0.1
(15)西洋ハッカエキス 0.1
(16)イリス根エキス 0.1
(17)EDTA3ナトリウム 0.1
(18)クエン酸 0.2
(19)クエン酸ナトリウム 0.8
(20)フェノキシエタノール 適量
(21)香料 適量
(22)精製水 残余
【0074】
実施例37
感温性パック 配合量(質量%)
(1)合成例4に記載のポリマー5 10.0
(2)エタノール 10.0
(3)1,3−ブチレングリコール 6.0
(4)ポリエチレングリコール4000 2.0
(5)オリーブ油 1.0
(6)マカデミアナッツ油 1.0
(7)ヒドロキシステアリン酸フィトステリル 0.05
(8)乳酸 0.05
(9)乳酸ナトリウム 0.1
(10)L−アスコルビン酸硫酸エステル2ナトリウム 0.1
(11)α−トコフェロール2−L−アスコルビン酸リン酸ジエステルカリウム
0.1
(12)ビタミンEアセテート 0.1
(13)魚コラーゲン 0.1
(14)コンドロイチン硫酸トリウム 0.1
(15)カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.2
(16)ポリビニルアルコール 12.0
(17)パラオキシ安息香酸エステル 適量
(18)香料 適量
(19)精製水 残余
【0075】
実施例38
感温性パック 配合量(質量%)
(1)合成例4に記載のポリマー5 10.0
(2)グリセリン 1.0
(3)1,3−ブチレングリコール 8.0
(4)キシリット 2.0
(5)ポリエチレングリコール1500 2.0
(6)ローズマリー油 0.01
(7)セージ油 0.1
(8)クエン酸 0.02
(9)クエン酸ナトリウム 0.08
(10)ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.01
(11)ヒドロキシプロピル−6−シクロデキストリン 0.1
(12)アロエ抽出液 0.1
(13)バーチエキス 0.1
(14)ラベンダー油 0.01
(15)キサンタンガム 0.05
(16)カルボキシビニルポリマー 0.15
(17)パラオキシ安息香酸エステル 適量
(18)精製水 残余
【0076】
実施例39
感温性パック 配合量(質量%)
(1)合成例4に記載のポリマー5 10.0
(2)エタノール 3.0
(3)グリセリン 5.0
(4)1,3−ブチレングリコール 6.0
(5)ポリエチレングリコール1500 5.0
(6)ポリオキシエチレンメチルグルコシド 2.0
(7)トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 1.0
(8)ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.05
(9)ヒドロキシプロピル−6−シクロデキストリン 0.1
(10)グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
(11)ビワ葉エキス 0.1
(12)L−グルタミン酸ナトリウム 0.1
(13)ウイキョウエキス 0.1
(14)ハマメリスエキス 0.1
(15)オウバクエキス 0.1
(16)ジオウエキス 0.1
(17)ユーカリ油 0.05
(18)ジモルホリノピリダジノン 0.1
(19)キサンタンガム 0.05
(20)カルボキシビニルポリマー 0.5
(21)アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体(ペミュレンTR−1)
0.05
(22)水酸化カリウム 0.05
(23)フェノキシエタノール 適量
(24)精製水 残余
【0077】
実施例40
感温性パック 配合量(質量%)
(1)合成例4に記載のポリマー5 10.0
(2)ワセリン 6.0
(3)ベヘニルアルコール 2.5
(4)グリセリン 10.0
(5)マルチトール液 2.0
(6)ポリエチレングリコール1500 12.0
(7)スクワラン 10.0
(8)ベヘニン酸カリウム 2.0
(9)ヒドロキシステアリン酸コレステリル 0.1
(10)モノイソステアリン酸N−アルキレン(20−30)グリコール
3.0
(11)2−エチルヘキサン酸セチル 4.0
(12)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.3
(13)モノステアリン酸グリセリン 2.0
(14)酸化チタン 1.0
(15)ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.1
(16)L−アルギニン 0.1
(17)ビタミンEアセテート 0.1
(18)ニンジンエキス 0.1
(19)ベントナイト 0.5
(20)パラオキシ安息香酸エステル 適量
(21)香料 適量
(22)精製水 残余
【0078】
実施例41
感温性シャンプー 配合量(質量%)
(1)合成例4に記載のポリマー5 10.0
(2)グリセリン 3.0
(3)ポリオキシエチレンラウリルエーテル(12E.O.) 1.0
(4)ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 3.0
(5)ポリオキシエチレンアルキル(12,13)エーテル硫酸トリエタノールアミン
15.0
(6)ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 4.0
(7)ポリマーJR−400(ユニオンカーバイド社製) 0.6
(8)クエン酸 0.25
(9)無水リン酸1水素ナトリウム 0.1
(10)イリス根エキス 0.02
(11)安息香酸ナトリウム 適量
(12)エデト酸2ナトリウム 適量
(13)香料 適量
(14)精製水 残余
【0079】
実施例42
感温性シャンプー 配合量(質量%)
(1)合成例4に記載のポリマー5 10.0
(2)ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム 4.0
(3)ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン
1.0
(4)ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 5.0
(5)ポリマーJR−400(ユニオンカーバイド社製) 0.6
(6)クエン酸 0.05
(7)塩化ナトリウム 0.5
(8)安息香酸ナトリウム 適量
(9)香料 適量
(10)精製水 残余
【0080】
実施例43
感温性シャンプー 配合量(質量%)
(1)合成例4に記載のポリマー5 10.0
(2)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 0.2
(3)グリセリン 1.0
(4)マカデミアナッツ油 0.01
(5)2−エチルヘキサン酸セチル 0.5
(6)ポリオキシエチレンラウリルエーテル(20E.O.) 3.5
(7)ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 6.5
(8)ポリオキシエチレン牛脂アルキルヒドロキシミリスチレンエーテル
0.5
(9)ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム 1.0
(10)2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン 10.0
(11)ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 8.0
(12)塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 2.0
(13)ポリコート NH 1.5
(14)クエン酸 0.8
(15)クエン酸ナトリウム 2.0
(16)加水分解魚コラーゲン液 0.1
(17)エデト酸2ナトリウム 適量
(18)香料 適量
(19)精製水 残余
【0081】
実施例44
感温性シャンプー 配合量(質量%)
(1)合成例4に記載のポリマー5 10.0
(2)エタノール 10.0
(3)グリセリン 3.0
(4)トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 0.15
(5)ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム 4.5
(6)2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン 1.5
(7)ポリマーJR−400(ユニオンカーバイド社製) 0.5
(8)クエン酸 0.1
(9)エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸三ナトリウム 0.05
(10)キサンタンガム 0.3
(11)精製水 残余
【0082】
実施例45
感温性シャンプー 配合量(質量%)
(1)合成例4に記載のポリマー5 10.0
(2)ジステアリン酸エチレングリコール 1.5
(3)ヤシ油脂肪酸エタノールアミド 5.5
(4)ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム 8.0
(5)ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 5.0
(6)ポリマーJR−400(ユニオンカーバイド社製) 0.5
(7)クエン酸 0.5
(8)塩化ナトリウム 1.2
(9)ビワ葉エキス 0.1
(10)フェノキシエタノール 0.1
(11)安息香酸ナトリウム 適量
(12)エデト酸2ナトリウム 適量
(13)香料 適量
(14)精製水 残余
【0083】
実施例46
感温性シャンプー 配合量(質量%)
(1)合成例4に記載のポリマー5 10.0
(2)ジメチルポリシロキサン 1.5
(3)ジプロピレングリコール 3.0
(4)ジステアリン酸エチレングリコール 2.0
(5)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド 2.0
(6)ラウロイルメチルタウリンナトリウム 0.1
(7)ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム 7.5
(8)ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン
3.5
(9)ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 3.5
(10)マーコート550(カルゴン社製) 7.5
(11)クエン酸 0.01
(12)L−グルタミン酸 0.2
(13)塩化ナトリウム 1.0
(14)安息香酸ナトリウム 適量
(15)エデト酸2ナトリウム 適量
(16)水酸化ナトリウム 0.01
(17)香料 適量
(18)精製水 残余
【0084】
実施例47
感温性シャンプー 配合量(質量%)
(1)合成例4に記載のポリマー5 10.0
(2)ジメチルポリシロキサン 2.0
(3)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 2.0
(4)セタノール 0.5
(5)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 4.0
(6)ジステアリン酸エチレングリコール 2.0
(7)ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 7.0
(8)ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム 5.0
(9)ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン
2.5
(10)ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム 1.0
(11)ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム 4.0
(12)ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 5.0
(13)ポリマーJR−400(ユニオンカーバイド社製) 0.4
(14)塩化ステアリルトリメチルアンモニウム(25%) 0.1
(15)クエン酸 0.4
(16)安息香酸ナトリウム 適量
(17)エデト酸2ナトリウム 適量
(18)香料 適量
(19)精製水 残余
【0085】
実施例48
感温性シャンプー 配合量(質量%)
(1)合成例4に記載のポリマー5 10.0
(2)グリセリン 5.0
(3)ポリエチレングリコール1500 3.0
(4)ポリオキシエチレンラウリルエーテル(12E.O.) 2.0
(5)ポリオキシエチレン(25)ポリオキシプロピレングリコール(30)
0.5
(6)ジステアリン酸エチレングリコール 2.8
(7)ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 7.0
(8)ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム 5.0
(9)ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 5.0
(10)ポリマーJR−400(ユニオンカーバイド社製) 0.5
(11)クエン酸 0.5
(12)乳酸ナトリウム 0.05
(13)酢酸トコフェロール 0.1
(14)ユリエキス 0.01
(15)安息香酸ナトリウム 適量
(16)トリクロロカルバニリド 0.3
(17)エデト酸2ナトリウム 適量
(18)香料 適量
(19)精製水 残余
【0086】
実施例49
感温性シャンプー 配合量(質量%)
(1)合成例4に記載のポリマー5 10.0
(2)ジメチルポリシロキサン 0.2
(3)高重合ジメチルポリシロキサン 0.15
(4)ジステアリン酸エチレングリコール 2.5
(5)ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 6.0
(6)ドデカン−1,2−ジオール酢酸エーテルナトリウム 1.5
(7)ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム 7.5
(8)ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 5.0
(9)ポリマーJR−400(ユニオンカーバイド社製) 0.1
(10)塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体
1.0
(11)クエン酸 0.7
(12)塩化ナトリウム 0.7
(13)フェノキシエタノール 適量
(14)安息香酸ナトリウム 適量
(15)エデト酸2ナトリウム 適量
(16)香料 適量
(17)精製水 残余
【0087】
実施例50
感温性シャンプー 配合量(質量%)
(1)合成例4に記載のポリマー5 10.0
(2)ジメチルポリシロキサン 0.5
(3)ジプロピレングリコール 2.0
(4)ジステアリン酸エチレングリコール 2.0
(5)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド 2.0
(6)ドデカン−1,2−ジオール酢酸エーテルナトリウム 3.5
(7)ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム 35.0
(8)ラウロイルメチルタウリンナトリウム 0.5
(9)ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 5.0
(10)塩化ヒドロキシプロピルトリモニウムデンプン 0.5
(11)ポリマーJR−400(ユニオンカーバイド社製) 0.5
(12)クエン酸 0.2
(13)L−グルタミン酸 0.1
(14)レシチン 0.1
(15)塩化ナトリウム 0.3
(16)安息香酸ナトリウム 適量
(17)エデト酸2ナトリウム 適量
(18)水酸化ナトリウム 適量
(19)香料 適量
(20)精製水 残余
【0088】
実施例51
感温性シャンプー 配合量(質量%)
(1)合成例4に記載のポリマー5 10.0
(2)エタノール 7.0
(3)グリセリン 1.0
(4)エリスリトール 1.0
(5)ステアリン酸 0.1
(6)ポリオキシエチレン(25)ポリオキシプロピレングリコール(30)
10.0
(7)ジステアリン酸エチレングリコール 1.0
(8)ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム 2.0
(9)ミリストイルメチルタウリンナトリウム 1.0
(10)2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン 8.0
(11)ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド 0.5
(12)ポリマーJR−400(ユニオンカーバイド社製) 0.8
(13)クエン酸 0.8
(14)グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
(15)エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸三ナトリウム 適量
(16)ローズマリー油 適量
(17)ヨモギエキス 0.1
(18)オレンジ油 適量
(19)精製水 残余
【0089】
実施例52
感温性リンス 配合量(質量%)
(1)合成例4に記載のポリマー5 10.0
(2)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 6.0
(3)エタノール 10.0
(4)オクチルドデカノール 0.15
(5)グリセリン 5.0
(6)1,3−ブチレングリコール 2.0
(7)スクワラン 0.1
(8)ピログルタミン酸オレイン酸グリセリル 0.05
(9)塩化ステアリルトリメチルアンモニウム(80%) 1.15
(10)加水分解ケラチン液 0.1
(11)塩化N−(2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル)加水分解コラーゲン 0.5
(12)パラオキシ安息香酸エステル 適量
(13)ヒドロキシエチルセルロース 1.0
(14)香料 適量
(15)精製水 残余
【0090】
実施例53
感温性リンス 配合量(質量%)
(1)合成例4に記載のポリマー5 10.0
(2)ジメチルポリシロキサン 2.0
(3)ステアリルアルコール 2.0
(4)ベヘニルアルコール 1.0
(5)グリセリン 1.5
(6)パルミチン酸オクチル 1.0
(7)ポリオキシエチレンステアリルエーテル 0.2
(8)クエン酸 0.05
(9)パラオキシ安息香酸エステル 適量
(10)フェノキシエタノール 適量
(11)ヒドロキシエチルセルロース 0.1
(12)塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1.0
(13)高重合メチルポリシロキサン 1.5
(14)香料 適量
(15)精製水 残余
【0091】
実施例54
感温性リンス 配合量(質量%)
(1)合成例4に記載のポリマー5 10.0
(2)ジメチルポリシロキサン 20.0
(3)高重合ジメチルポリシロキサン 1.0
(4)セタノール 4.5
(5)グリセリン 10.0
(6)2−エチルヘキサン酸セチル 2.0
(7)塩化アルキルトリメチルアンモニウム 1.5
(8)塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 0.3
(9)クエン酸 0.01
(10)酢酸トコフェロール 0.05
(11)パラオキシ安息香酸エステル 適量
(12)フェノキシエタノール 適量
(13)ヒドロキシエチルセルロース 0.05
(14)香料 適量
(15)精製水 残余
【0092】
実施例55
感温性リンス 配合量(質量%)
(1)合成例4に記載のポリマー5 10.0
(2)ジメチルポリシロキサン 2.0
(3)セタノール 0.5
(4)ベヘニルアルコール 3.0
(5)グリセリン 3.0
(6)2−エチルヘキサン酸セチル 1.0
(7)ポリオキシエチレンステアリルエーテル 0.1
(8)塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.7
(9)クエン酸 0.05
(10)乳酸ナトリウム液 0.01
(11)グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
(12)ユリエキス 0.1
(13)ヒドロキシエチルセルロース 0.1
(14)パラオキシ安息香酸エステル 適量
(15)香料 適量
(16)精製水 残余
【0093】
実施例56
感温性リンス 配合量(質量%)
(1)合成例4に記載のポリマー5 10.0
(2)セタノール 1.0
(3)ベヘニルアルコール 5.0
(4)グリセリン 2.5
(5)グリセリン脂肪酸エステルエイコサンニ酸縮合物 0.5
(6)2−エチルヘキサン酸セチル 2.0
(7)自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 1.0
(8)アミセーフLMA-60(味の素社製) 0.5
(9)ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド 0.5
(10)クエン酸 0.4
(11)フェノキシエタノール 適量
(12)安息香酸ナトリウム 適量
(13)香料 適量
(14)精製水 残余
【0094】
実施例57
感温性リンス 配合量(質量%)
(1)合成例4に記載のポリマー5 10.0
(2)高重合ジメチルシロキサン・メチル(アミノプロピル)シロキサン共重合体
0.2
(3)硬化ナタネ油アルコール 3.0
(4)グリセリン 3.5
(5)3−メチル−1,3−ブタンジオール 5.0
(6)ヒドロキシステアリン酸 0.5
(7)2−エチルヘキサン酸セチル 1.0
(8)イソノナン酸イソノニル 0.5
(9)センサマー CI−50(ナルコ社製) 0.2
(10)ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド 1.0
(11)マーコート550(カルゴン社製) 1.0
(12)L−グルタミン酸 0.5
(13)フェノキシエタノール 0.5
(14)レシチン 0.1
(15)香料 適量
(16)色素 適量
(17)精製水 残余
【0095】
実施例58
感温性リンス 配合量(質量%)
(1)合成例4に記載のポリマー5 10.0
(2)高重合ジメチルシロキサン・メチル(アミノプロピル)シロキサン共重合体
3.0
(3)ベヘニルアルコール 10.0
(4)1,3−ブチレングリコール 2.0
(5)塩化ステアリルトリメチルアンモニウム(80%) 1.2
(6)クエン酸 0.07
(7)パラオキシ安息香酸エステル 適量
(8)色素 適量
(9)精製水 残余
【0096】
実施例59
感温性リンス 配合量(質量%)
(1)合成例4に記載のポリマー5 10.0
(2)ジメチルポリシロキサン 0.5
(3)ベンジルアルコール 5.0
(4)セトステアリルアルコール 7.0
(5)ベヘニルアルコール 3.0
(6)自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 1.0
(7)N−ステアロイル−N−メチルタウリンナトリウム 1.0
(8)クエン酸 0.2
(9)フェノキシエタノール 適量
(10)香料 適量
(11)精製水 残余
【産業上の利用可能性】
【0097】
本発明の増粘剤は、高い温度条件において安定した増粘効果を発揮することが可能である。また、低い温度条件では粘度の低いゾル状態となり、皮膚に塗布後の高い温度条件(体温)ではゲル状態に速やかに変化するので、ゲル状物質の容易な塗布が可能となっている。さらに、ポリマーからなる増粘剤の欠点を克服し、離水を起こさず、使用感触にも優れるという特徴を有しているので、化粧料及び洗浄料に極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【0098】
【図1】本発明の増粘剤を構成するポリマー(合成例3のポリマー3)の1H−NMRである。
【図2】本発明の増粘剤を構成するポリマー(合成例4のポリマー5)の1H−NMRである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
0℃から50℃の範囲にLCSTを有する高分子部分(A)と、親水性高分子部分(B)とが結合した重量平均分子量が95000以下であるブロック共重合体からなり、該ブロック共重合体の水溶液が0℃から50℃の範囲で温度変化にかけられた場合に、増粘又はゲル化することを特徴とする増粘剤。
【請求項2】
前記高分子部分(A)が、ポリ−N−アクリロイルピペリジン、ポリ−N−n−プロピルメタアクリルアミド、ポリ−N−イソプロピルアクリルアミド、ポリ−N,N−ジエチルアクリルアミド、ポリ−N−イソプロピルメタアクリルアミド、ポリ−N−シクロプロピルアクリルアミド、ポリ−N−アクリロイルピロリジン、ポリ−N,N−エチルメチルアクリルアミド、ポリ−N−シクロプロピルメタアクリルアミド、ポリ−N−エチルアクリルアミドからなる群から選択される1種又は2種以上の高分子であることを特徴とする請求項1記載の増粘剤。
【請求項3】
前記ブロック共重合体の構造が、(A)−(B)−(A)及び/又は(A)−(B)であることを特徴とする請求項1又は2記載の増粘剤。
【請求項4】
前記親水性高分子部分(B)の分子量が、4000から50000の範囲であることを特徴とする請求項1、2又は3記載の増粘剤。
【請求項5】
前記高分子部分(A)の分子量が15000から75000の範囲にあり、且つ、前記ブロック共重合体全体の重量平均分子量が95000以下であることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の増粘剤。
【請求項6】
請求項1、2、3、4又は5記載の増粘剤を含有することを特徴とする化粧料。
【請求項7】
請求項1、2、3、4又は5記載の増粘剤を含有することを特徴とする洗浄料。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate


【公開番号】特開2007−217348(P2007−217348A)
【公開日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−40069(P2006−40069)
【出願日】平成18年2月17日(2006.2.17)
【出願人】(000001959)株式会社資生堂 (1,748)
【Fターム(参考)】