説明

外装材の取付構造

【課題】通気性及び通水性に優れた外装材の取付構造を提供する。
【解決手段】外壁本体(例えば、パネル本体2)の表面に外装材91〜95が取り付けられた外装材91〜95の取付構造であって、外壁本体2の表面に、縦方向に長尺な複数の縦胴縁71〜75が横方向に所定間隔で取り付けられている。縦胴縁71〜75の表面には、長尺な複数の外装材91〜95が、その長尺方向を縦方向に向けて取り付けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外壁本体の表面に外装材が取り付けられた外装材の取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、住宅の構築についてはその工業化が進み、例えば壁や床、屋根といった構成要素を予め工場にてパネル化しておき、施工現場でこれらのパネルを組み立てることにより、住宅を構築するといったパネル工法が一部に採用されている。このようなパネル工法に用いられる壁パネルとしては、框材を矩形枠状に組み立て、この矩形枠の内部に補強芯材を縦横に組み付けることで枠体を構成し、この枠体の表裏両面に合板等の面材を取り付けたものが一般的である。
そして、このような壁パネルを用いて外壁を形成するためには、壁パネルの外面側にタイベック等の防水透湿シートを貼着する。さらに、防水透湿シート上に胴縁を釘打ちによって取り付けた上で、胴縁の上に、軽量気泡コンクリートなどからなる外装材を釘打ちによって取り付け固定している。このように壁パネルの外面に胴縁を介して外装材を取り付けることによって、壁パネルの外面と外装材との間に空間が形成される。これによって、通気性を確保している。
ここで、胴縁及び外装材の取り付け方法として、横方向に長尺な横胴縁を、縦方向に所定間隔となるように取り付けておき、横胴縁上に、外装材をその長尺方向が縦方向となるように取り付ける場合が一般的である。その他、縦方向に長尺な縦胴縁を、横方向に所定間隔となるように取り付けておき、縦胴縁上に、外装材をその長尺方向が横方向となるように取り付ける技術も知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2004−27804号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、上述のように、横胴縁上に外装材をその長尺方向が縦方向となるように取り付ける場合や、縦胴縁上に外装材をその長尺方向が横方向となるように取り付ける場合、外装材の裏面において横胴縁間や縦胴縁間に空間が設けられる。しかしながら、これら横胴縁間や縦胴縁間に設けられる空間は、縦方向において途中で空気の流れが遮断されるため通気性及び通水性に優れない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、通気性及び通水性に優れた外装材の取付構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、例えば、図1に示すように、外壁本体(例えば、パネル本体2)の表面に外装材91〜96が取り付けられた外装材91〜96の取付構造であって、
前記外壁本体2の表面に、縦方向に長尺な複数の縦胴縁71〜75が横方向に所定間隔で取り付けられ、
前記縦胴縁71〜75の表面に、長尺な複数の外装材91〜96が、その長尺方向を縦方向に向けて取り付けられていることを特徴とする。
【0005】
請求項1の発明によれば、外壁本体91〜96の表面に、縦方向に長尺な複数の縦胴縁71〜75が横方向に所定間隔で取り付けられ、縦胴縁71〜75の表面に、長尺な複数の外装材91〜96が、その長尺方向を縦方向に向けて取り付けられているので、外装材91〜96の裏面における縦胴縁71〜75間において縦方向に空間Kが設けられる。そのため、従来のように縦方向において途中で通気性や通水性が途中で遮断されることなく、外装材91〜96の裏面における通気性及び通水性に優れる。
【0006】
請求項2の発明は、例えば、図1に示すように、請求項1に記載の外装材91〜96の取付構造において、
前記外壁本体2は、複数の壁パネル1,1,…が接合されてなり、前記壁パネル1は縦横の芯材(例えば、図3、図4の框材11a、桟材11b)を枠状に組みつけてなる枠体と、前記枠体の表裏面に貼設された面材12とを有し、
前記複数の縦胴縁71〜75は、前記壁パネル1の前記縦芯材11a,11bに沿って取り付けられていることを特徴とする。
【0007】
請求項2の発明によれば、外壁本体2は複数の壁パネル1,1,…が接合されてなり、複数の縦胴縁71〜75は、壁パネル1の縦芯材11a,11bに沿って取り付けられているので、縦胴縁71〜75を確実に固定することができ、強度面でも優れる。特に、横方向に互いに隣接する壁パネル1,1の継ぎ目の縦芯材11aに縦胴縁71〜75を取り付けた場合には、隣接する壁パネル1,1同士を強固に接合することができる。
【0008】
請求項3の発明は、例えば、図1に示すように、請求項1又は2に記載の外装材91〜96の取付構造において、
前記外装材91〜96は、その横方向の両側縁部が前記縦胴縁71〜75に沿うように配置されていることを特徴とする。
【0009】
請求項3の発明によれば、外装材91〜96は、その横方向の両側縁部が縦胴縁71〜75に沿うように配置されているので、両側縁部から縦胴縁71〜75に止着材(例えば、釘90)を打ち込むことによって外装材91〜96を容易かつ強固に固定することができる。また、外装材91〜96の位置出しも容易となる。
【0010】
請求項4の発明は、例えば、図1に示すように、請求項1〜3のいずれか一項に記載の外装材91〜96の取付構造において、
前記外壁本体2の表面で、前記縦胴縁73〜75の下方に下屋3が設けられており、
前記外壁本体2の表面で、前記縦胴縁73〜75の下端部と前記下屋3との間に、下屋3の傾斜面に沿うように下屋胴縁31が取り付けられ、
前記下屋胴縁31及び前記縦胴縁73〜75の表面に、前記外装材93〜95が取り付けられていることを特徴とする。
【0011】
請求項4の発明によれば、外壁本体2の表面で、縦胴縁73〜75の下端部と下屋3との間に下屋3の傾斜面に沿うように下屋胴縁31が取り付けられ、下屋胴縁31及び縦胴縁73〜75の表面に外装材93〜95が取り付けられているので、下屋3部分においても外装材93〜95を確実に固定することができる。
【0012】
請求項5の発明は、例えば、図1に示すように、請求項1〜4のいずれか一項に記載の外装材91〜96の取付構造において、
前記外壁本体2に開口部(例えば、窓用開口部21)が形成され、
前記開口部21を形成する上縁部に、長尺な開口部用胴縁(例えば、開口部用横胴縁77)が、その長尺方向を横方向に向けて取り付けられていることを特徴とする。
【0013】
請求項5の発明によれば、開口部21を形成する上縁部に、長尺な開口部用胴縁77が、その長尺方向を横方向に向けて取り付けられているので、開口部21近傍に取り付けられる外装材92を、開口部用胴縁77によって確実に固定することができる。
【0014】
請求項6の発明は、例えば、図1に示すように、請求項1〜5のいずれか一項に記載の外装材91〜96の取付構造において、
前記外壁本体2に開口部21が形成され、
前記開口部21を形成する左右縁部に、長尺な開口部用胴縁(例えば、開口部用縦胴縁76)が、その長尺方向を縦方向に向けて取り付けられていることを特徴とする。
【0015】
請求項6の発明によれば、開口部21を形成する左右縁部に、長尺な開口部用胴縁76が、その長尺方向を縦方向に向けて取り付けられているので、開口部21近傍に取り付けられる外装材91,93を、開口部用胴縁76によって確実に固定することができる。
【0016】
請求項7の発明は、例えば、図8に示すように、請求項1〜6のいずれか一項に記載の外装材94E,95E,97E,98Eの取付構造において、
横方向に互いに隣接する前記縦胴縁71E〜75Eの間で、かつ、前記外装材97E,98Eの外周縁に対応する位置には、複数の胴縁(例えば、点付け胴縁78E,78E,…)が点付けされていることを特徴とする。
【0017】
請求項7の発明によれば、横方向に互いに隣接する縦胴縁71E〜75Eの間で、かつ、外装材97E,98Eの外周縁に対応する位置には、複数の胴縁78E,78E,…が点付けされているので、外装材97E,98Eの外周縁を確実に固定することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、通気性及び通水性に優れた外装材の取付構造とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、図面を参照しながら本発明に係る外装材の取付構造について説明する。ただし、本発明は図示例のものに限定されるものではない。
[第一の実施形態]
図1は、外装材付きパネル100を示した外観斜視図である。
《パネル本体》
複数の壁パネル1,1,…が、その長尺方向を縦方向にして、各左右側面を互いに当接させて配置され、これによってパネル本体(外壁本体)2が構成されている。図中、内側に配置された壁パネル1の一つには窓枠21aが設置される窓用開口部21が形成されている。
壁パネル1は、框材(芯材)11aを矩形枠状に組み立てるとともに、この矩形枠の内部に補強用の桟材(芯材)11bを縦横に組み付けて枠体を構成し、枠体の両面に合板などの面材12が設けられてなる(図3、図4参照)。
【0020】
パネル本体2の下端部表面のうち、下屋3が配置される部分を除いた下端部には、下耳合板(下耳部材)4が取り付けられている。下耳合板4は、横方向に長尺な板状で、パネル本体2の下端部から下方に突出している。また、パネル本体2の左側縁部表面には、接合用合板5が取り付けられている。接合用合板5は、縦方向に長尺な板状で、パネル本体2の左側縁部から左方に突出している。接合用合板5は、横方向に隣接する他のパネル本体と接合する際に使用される。
【0021】
《防水透湿シート》
パネル本体2、下耳合板4及び接合用合板5の表面には、防水透湿シート6が取り付けられている。防水透湿シート6は、パネル本体2の上端部、下耳合板4の下端部及び接合用合板5の左側縁部よりも外側に延出して取り付けられている。防水透湿シート6は、ステープル打ちあるいは接着剤等によって固定されている。防水透湿シート6としては、例えば、タイベック(商品名:デュポン社製)等を使用することができる。
【0022】
《縦胴縁》
防水透湿シート6の表面には、縦方向に長尺な複数の縦胴縁71〜75が横方向に所定間隔に設けられている。各縦胴縁71〜75は、横方向に互いに隣接する壁パネル1,1の継ぎ目又は壁パネル1の横方向中央部に配置されている。すなわち、各縦胴縁71〜75は、縦方向に延在する縦框材11a又は縦桟材11bに沿って配置されている(図4参照)。
これら複数の縦胴縁71〜75はそれぞれ長さが異なる。以下、各縦胴縁71〜75について具体的に説明する。
【0023】
窓用開口部21の下方には、縦胴縁71,71,…が取り付けられている。縦胴縁71の上端部は、窓用開口部21を形成する下縁部近傍に位置し、縦胴縁71の下端部は、下耳合板4の上端部近傍に位置している。
窓用開口部21の上方には、縦胴縁71よりも長さの短い縦胴縁72,72,…が取り付けられている。縦胴縁72の上端部は、パネル本体2の上端部よりも下方に位置し、縦胴縁72の下端部は、窓用開口部21を形成する上縁部近傍に位置している。
窓用開口部21の右方には、縦胴縁71よりも長さの長い縦胴縁73,74,75が取り付けられている。縦胴縁73、74,75の上端部は、パネル本体2の上端部よりも下方に位置し、上記縦胴縁72の上端部と同じ高さに位置している。これら縦胴縁73,74,75の下端部は、下屋3の近傍に位置しており、下屋3の傾斜面に沿って傾斜している。
また、縦胴縁73,74,75の下端部で下屋3が配される位置には、下屋3の傾斜方向に沿って下屋胴縁31が取り付けられている。
【0024】
なお、パネル本体2の右側縁部には、他のパネル本体(図示しない)と接合する際に、他のパネル本体に取り付けられた接合用合板(図示しない)が取り付けられるようになっている。
【0025】
窓用開口部21を形成する左右側縁部には、開口部用縦胴縁76,76が取り付けられている。開口部用縦胴縁76の縦方向の長さは、窓用開口部21の縦方向の長さと略等しく、開口部用縦胴縁76の横方向の長さは、上記縦胴縁71〜75の横方向の長さの半分となっている。
窓用開口部21を形成する上縁部には、開口部用横胴縁77が取り付けられている。開口部用横胴縁77の横方向の長さは、窓用開口部21の横方向の長さと略等しく、開口部用横胴縁77の縦方向の長さは、上記縦胴縁71〜75の横方向の長さの半分となっている。
なお、各縦胴縁71〜75、開口部用縦胴縁76及び開口部用横胴縁77は、壁パネル1の縦框材11a又は縦桟材11bにビス70を打ち込むことによって固定されている(図3、図4参照)。
【0026】
また、縦胴縁71,71,…の下端部で下耳合板4の表面には、複数の下地材8,8,…が、横方向に縦胴縁71,71,…と同じ間隔で取り付けられている。下地材8は、例えば廃プラスチック等を材料とし、矩形板状である。下地材8の横方向の長さは、縦胴縁71の横方向の長さと略等しい。また、下地材8はステープル止めされている。このように縦胴縁71の下端部に、下地材8を縦胴縁71と同じ間隔で設けることによって、隣接する縦胴縁71,71間を横方向に遮断しないようになっている。そのため、後述する外装材91〜96の裏面における縦胴縁71,71間において縦方向に空間Kが形成される。これによって外装材91〜96の裏面における通気性及び通水性が確保されている。
【0027】
《外装材》
また、複数の縦胴縁71〜75、下耳合板4、接合用合板5、開口部用縦胴縁76、開口部用横胴縁77及び下屋胴縁31の表面に、複数の外装材91〜96が取り付けられている。複数の外装材91〜96は、その長尺方向を縦方向に向けて配置されている。外装材91〜95の左右両側縁部が、各縦胴縁71〜75に沿うように配置されている。すなわち、外装材91〜95の継ぎ目に、各縦胴縁71〜75が配置されている。以下、各外装材91〜96について具体的に説明する。
【0028】
窓用開口部21の左方に外装材91が配置され、窓用開口部21の上方に外装材92,92,…が配置され、窓用開口部21の下方に外装材96,96が配置されている。また、窓用開口部21の右方には、外装材93〜95が配置されている。
外装材91〜95の上端部は、略同じ高さに位置しており、接合用合板5及び縦胴縁72〜75の上端部より若干上方に位置している。外装材93〜95の下端部は、下屋3の傾斜面に沿って傾斜している。外装材91,96,96の下端部は、略同じ高さに位置しており、下耳合板4の下端部と略同じ高さに位置している。
そして、これら外装材91〜96の両側縁部は、縦胴縁71〜75、接合用合板5、開口部用縦胴縁76及び下地材8にそれぞれ釘90を打ち込むことによって固定されている。また、外装材92の下端部は、開口部用横胴縁77に釘90を打ち込むことによって固定され、外装材93〜95の下端部は、下屋胴縁31に釘90を打ち込むことによって固定されている。なお、横方向に互いに隣接する外装材91〜96同士は、各側面に実部9aが形成されており、これら実部9a,9aを互いに組み付けて接合されている(図4参照)。
以上のようにして外装材付きパネル100が構成されている。
【0029】
《外装材付きパネルの製造方法》
次に、上記外装材付きパネル100の製造方法について説明する。
図2(a)〜(e)は、外装材付きパネル100の製造方法を示した工程図である。なお、図面の関係上、図2に示す外装材付きパネル100は図1に示した外装材付きパネル100と、窓用開口部の大きさ、縦胴縁や外装材の形状及び個数等において若干異なっている。また、説明の関係上、図2に示す複数の縦胴縁はそれぞれ異なる形状であっても全て共通の符号7を付し、外装材についても全て共通の符号9を付して説明するものとする。
まず、図2(a)に示すように、壁パネル1,1,…を接合してなるパネル本体2の表面に、防水透湿シート6を配置し、ステープル等で固定する。このとき防水透湿シート6の下端部及び左端部は、後で設置する下耳合板4や接合用合板5の表面にも取り付けられるように長めにしておく。
次いで、下耳合板4及び接合用合板5を、パネル本体2の所定位置に取り付ける。そして、予めパネル本体2の表面に長めに配置しておいた防水透湿シート6の一部を下耳合板4及び接合用合板5の表面に取り付ける。
【0030】
次いで、図2(b)に示すように、下地材8を取り付けるための治具81を使用して位置出しをする。治具81としては、例えば長尺部材に、下地材8の寸法に等しい凹部82,82,…が所定間隔に形成されたものが挙げられる。そして、防水透湿シート6の表面に治具81を配置して、治具81の凹部82に下地材8を載置してステープル打ちすることによって下地材8を所定位置に固定する。
【0031】
次いで、図2(c)に示すように、縦胴縁7,7,…を取り付けるための治具79を使用して位置出しをする。具体的には、縦胴縁7,7,…は、壁パネル1の縦框材11a又は縦桟材11bに配置する。そして、縦胴縁7,7,…をビス70打ちすることによって所定位置に固定する。
【0032】
次いで、図2(d)に示すように、窓用開口部21を形成する左右縁部に開口部用縦胴縁76,76を取り付け、上縁部に開口部用横胴縁77を取り付ける。このとき、開口部用縦胴縁76と縦胴縁7との間、及び、縦胴縁7と開口部用横胴縁77との間に通気や通水のための所定の隙間Sを有しているか否かを確認する。
【0033】
最後に、図2(e)に示すように、外装材9をその長尺方向が縦方向となるように配置する。そして、外装材9の両側縁部、すなわち、縦胴縁7、接合用合板5、下地材4、開口部用縦胴縁76及び開口部用横胴縁77に釘90を打ち込むことによって、外装材9を固定する。
【0034】
《上下階における外装材の取付構造》
次に、上記外装材付きパネル100を取り付けた場合の上下階における外装材9の取付構造について説明する。
図3は、下階及び上階における外装材9の取付構造を示した縦断面図であり、図4は、上階における外装材9の取付構造を示した横断面図である。
基礎101の上端には台輪102が敷き込まれている。台輪102の上面のうちの内側半分に下階の床パネル103の端部が設置され、外側半分に長尺な桟材である半土台104が設置されている。半土台104及び下階の床パネル103の端部の上面には下階の壁パネル1が設置されている。
そして、これら基礎101、台輪102、半土台104及び下階の壁パネル1は、基礎101に予め埋設されたアンカーボルト(図示しない)がそれぞれ台輪102、半土台1104、下階の壁パネル1に挿通されて、下階の壁パネル1の下端部に止着されることによって固定されている。
下階の壁パネル1の上面のうちの内側半分に上階の床パネル108の端部が設置され、外側半分に胴差105が設置されている。胴差105及び上階の床パネル108の上面に上階の壁パネル1が設置されている。なお、床パネル103、胴差105、上階の壁パネル1等も、上階の壁パネル1の下端部で胴差ボルト(図示しない)により固定されている。このようにして上階の壁パネル1と下階の壁パネル1とが、上階の床パネル108を介して連結されている。
【0035】
下階の壁パネル1の下端部には下耳合板4が取り付けられ、上階の壁パネル1の下端部にも下耳合板4が取り付けられている。下耳合板4は、それぞれ下階の床パネル103の端部表面及び上階の床パネル108の端部表面に配置されている。
そして、上階の壁パネル1、上階の下耳合板4、上階の床パネル108の端部表面、下階の壁パネル1及び下階の下耳合板4の表面には、防水透湿シート6が取り付けられている。
この防水透湿シート6の表面には、複数の縦胴縁7,7,…が長尺方向を縦方向に向けて、横方向に所定間隔に取り付けられている。すなわち、横方向に隣接する上階の縦胴縁7,7間には空間Kが形成され、横方向に隣接する下階の縦胴縁7,7間においても空間Kが形成されている。また、上階の床パネル108の端部表面の防水透湿シート6の表面から下階の壁パネル4の上端部の防水透湿シート6の表面に跨って幕板用縦胴縁7aが取り付けられている。幕板用縦胴縁7aも、その長尺方向を縦方向に向けるとともに横方向に所定間隔に取り付けられている。これら上階の縦胴縁7,7間と、幕板用縦胴縁7a,7a間及び下階の縦胴縁7,7間は、縦方向において連通している。縦胴縁7,7aは、壁パネル1の縦框材11aや縦桟材11b、上階の床パネル108にビス70が打ち込まれることによって固定されている。
【0036】
上階及び下階の縦胴縁7の下端部で、上階及び下階の下耳合板4の各表面には、それぞれ下地材8が取り付けられている。そして、縦胴縁7及び下地材8の表面に、複数の外装材9が、その長尺方向を縦方向に向けて取り付けられている。外装材9は、縦胴縁7や下地材8に釘90が打ち込まれることによって固定されている。
また、上階の外装材9の下端部と、下階の外装材9の上端部との間には、幕板106が取り付けられている。幕板106は、幕板用縦胴縁7aに釘90が打ち込まれることによって固定されている。上階の外装材9の下端部と幕板106の上端部との間の隙間は、シーリング材107によってシーリングされ、下階の外装材9の上端部と幕板106の下端部との間の隙間もシーリング材107によってシーリングされている。
また、下階の壁パネル1の下端部と半土台104との間には、水切り109bが取り付けられている。上階の壁パネル1の上端部には、軒天見切材109aを介して軒天材109が取り付けられている。
【0037】
《建物》
次に、複数の外装材付きパネル100A〜100Dを使用した建物200について説明する。
図5は、複数の外装材付きパネル100A〜100Dを使用した建物200の正面図である。また、図5においても長さの異なる複数種類の縦胴縁が示されているが、これら縦胴縁についても、外装材付きパネル100A〜100D毎に、全て共通の数字7にそれぞれ符号A〜Dを付して説明するものとする。
建物200は、予め工場等で製造された複数の外装材付きパネル100A〜100Dを現場で組み立てることによって構成されている。図5に示す建物200は、外装材付きパネル100A、窓用開口部21B及び玄関用開口部22Bが形成された外装材付きパネル100B、窓用開口部21Cが形成された外装材付きパネル100C、バルコニー用開口部23Dが設けられた外装材付きパネル100Dを備えている。
下階では、外装材付きパネル100Aと外装材付きパネル100Bとが左右に接合され、上階では、外装材付きパネル100Cと外装材付きパネル100Dとが左右に接合されている。以下、各外装材付きパネル100A〜100Dについて具体的に説明する。
【0038】
外装材付きパネル100Aは、上述した外装材付きパネル100と同様に、パネル本体2Aの左側縁部に接合用合板5Aが取り付けられ、パネル本体2Aの下端部には下耳合板4Aが取り付けられている。
パネル本体2A、下耳合板4A及び接合用合板5Aの表面には防水透湿シート(図示しない)が取り付けられ、防水透湿シートの表面に複数の縦胴縁7A,7A…が横方向に所定間隔に取り付けられている。
下耳合板4Aの表面で、縦胴縁7Aの下端部及び接合用合板5Aの下端部には、それぞれ下地材8A,8A,…が取り付けられている。
さらに、縦胴縁7A及び下地材8Aの表面に複数の外装材9A,9A,…がその長尺方向を縦方向に向けて取り付けられている。
このように、外装材付きパネル100Aでは、外装材9Aの裏面における縦胴縁7A,7A,…間において縦方向に空間Kが形成されている。
【0039】
外装材付きパネル100Bは、そのパネル本体2Bに窓用開口部21B及び玄関用開口部22Bがそれぞれ形成されている。パネル本体2Bの左側縁部に、接合用合板5Bが取り付けられ、パネル本体2Bの下端部には、下耳合板4Bが取り付けられている。
パネル本体2B、下耳合板4B及び接合用合板5Bの表面には防水透湿シート(図示しない)が取り付けられている。防水透湿シートの表面で、かつ、窓用開口部21Bの上方、下方、玄関用開口部22Bの上方、窓用開口部21Bと玄関用開口部22Bとの間には、それぞれ縦胴縁7B,7B…が横方向に所定間隔に取り付けられている。
また、窓用開口部21Bを形成する上縁部及び左右側縁部、玄関用開口部22Bを形成する上縁部及び左右側縁部には、それぞれ開口部用横胴縁77B及び開口部用縦胴縁76Bが取り付けられている。
下耳合板4Bの表面で、窓用開口部21Bの下方に配置された縦胴縁7Bの下端部及び接合用合板5Bの下端部には、それぞれ下地材8B,8B,…が取り付けられている。
さらに、縦胴縁7B及び下地材8Bの表面に複数の外装材9B,9B,…がその長尺方向を縦方向に向けて取り付けられている。
このように、外装材付きパネル100Bでは、外装材9Bの裏面における縦胴縁7B,7B,…間において縦方向に空間Kが形成されている。
【0040】
外装材付きパネル100Cは、そのパネル本体2Cに窓用開口部21Cが形成されている。パネル本体2Cの左側縁部に接合用合板5Cが取り付けられ、パネル本体2Cの下端部には下耳合板4Cが取り付けられている。
パネル本体2C、下耳合板4C及び接合用合板5Cの表面には防水透湿シート(図示しない)が取り付けられている。防水透湿シートの表面で、かつ、窓用開口部21Cの上方及び下方には、それぞれ縦胴縁7C,7C,…が横方向に所定間隔に取り付けられている。
また、窓用開口部21Cを形成する上縁部及び左右側縁部には、それぞれ開口部用横胴縁77C及び開口部用縦胴縁76Cが取り付けられている。
下耳合板4Cの表面で、窓用開口部21Cの下方に配置された縦胴縁7Cの下端部及び接合用合板5Cの下端部には、それぞれ下地材8C,8C,…が取り付けられている。
さらに、縦胴縁7C及び下地材8Cの表面に複数の外装材9C,9C,…がその長尺方向を縦方向に向けて取り付けられている。
このように、外装材付きパネル100Cでは、外装材9Cの裏面における縦胴縁7C,7C,…間において縦方向に空間Kが形成されている。
【0041】
外装材付きパネル100Dは、そのパネル本体2Dにバルコニー用開口部23Dが形成されている。パネル本体2Dの左側縁部に接合用合板5Dが取り付けられ、パネル本体2Dの下端部には下耳合板4Dが取り付けられている。
パネル本体2D、下耳合板4D及び接合用合板5Dの表面には防水透湿シート(図示しない)が取り付けられている。防水透湿シートの表面で、かつ、バルコニー用開口部23Dの上方及び左右には、それぞれ縦胴縁7D,7D,…が横方向に所定間隔に取り付けられている。
また、バルコニー用開口部23Dを形成する上縁部及び左右側縁部には、それぞれ開口部用横胴縁77D及び開口部用縦胴縁76Dが取り付けられている。
下耳合板4Dの表面で、バルコニー用開口部21Dの左右に配置された縦胴縁7D,7Dの下端部及び接合用合板5Dの下端部には、それぞれ下地材8D,8D,…が取り付けられている。
さらに、縦胴縁7D及び下地材8Dの表面に複数の外装材9D,9D,…がその長尺方向を縦方向に向けて取り付けられている。
このように、外装材付きパネル100Dでは、外装材9Dの裏面における縦胴縁7D,7D,…間において縦方向に空間Kが形成されている。
【0042】
一方、下階の外装材付きパネル100Aとその上階の外装材付きパネル100Cとの連結部分には、図5では特に図示しないが、図3と同様に、上階の床パネルを介して連結されている。そして、上階の下地材8Cと下階の縦胴縁7Aとの間にも幕板用縦胴縁が取り付けられ、さらに、この幕板用縦胴縁7a及び上階の床パネル108を覆うようにして幕板が取り付けられている。このように下階の外装材付きパネル100Aの縦胴縁7A,7A,…間、幕板106部分における縦胴縁間、上階の外装材付きパネル100Cの縦胴縁7C,7C,…間とは、縦方向において連通している。そのため、上階及び下階において外装材9A,9B,9C,9Dの裏面における通気性及び通水性が確保されている。
【0043】
上記外装材付きパネル100Dによって構成された内部壁400には、バルコニーの手摺壁300が設けられている。
図6は、手摺壁300及び内部壁400の縦断面図、図7は、手摺壁300の正面図である。
内部壁400には、バルコニーの床材401が外方に張り出している。バルコニーの床材401の先端部に、その床面から上方に向かって手摺壁300が立設されている。
手摺壁300は、矩形枠材301の両面に面材302,302が設けられてなる。手摺壁300の外面側の下端部には、床材401に跨って下耳合板304が取り付けられている。そして、手摺壁300の外面、下耳合板304に防水透湿シート306が取り付けられている。防水透湿シート306には、縦胴縁308がその長尺方向を縦方向に向けて取り付けられている。また、縦胴縁308の下端部で下耳合板304の防水透湿シート306には、下地材308が取り付けられている。縦胴縁307及び下地材308を覆うように、外装材309がその長尺方向を縦方向に向けて取り付けられている。
【0044】
一方、手摺壁300の内面側にも防水透湿シート306が設けられている。この防水透湿シート306にも、上記と同様にして縦胴縁308が取り付けられ、さらに縦胴縁308に外装材309が取り付けられている。また、手摺壁300の上端面には、外装材309を覆うようにして笠木310が設置されている。
なお、内部壁400については、上述した外装材付きパネル100Dが取り付けられてなるもので、基本的に同様の構造であるため同様の符号を付してその説明を省略する。
【0045】
以上のように、本発明の第一の実施形態によれば、図1に示すように、複数の壁パネル1,1,…からなるパネル本体2の表面に、縦方向に長尺な縦胴縁71〜75が横方向に所定間隔で取り付けられ、縦胴縁71〜75の表面に、長尺な外装材91〜96が、その長尺方向を縦方向に向けて取り付けられているので、外装材91〜96の裏面における横方向に隣接する縦胴縁71〜75間において縦方向に空間Kが設けられる。そのため、従来のように縦胴縁間の縦方向において途中で通気性や通水性が遮断されることなく、外装材91〜96の裏面における通気性及び通水性に優れる。
また、パネル本体2の表面で、縦胴縁73〜75の下端部と下屋3との間に下屋3の傾斜面に沿うように下屋胴縁31が取り付けられ、下屋胴縁31及び縦胴縁73〜75の表面に外装材93〜95が取り付けられているので、下屋3部分においても外装材93〜95を確実に固定することができる。
また、窓用開口部21を形成する上縁部に、開口部用横胴縁77が、その長尺方向を横方向に向けて取り付けられているので、窓用開口部21近傍に取り付けられる外装材92を、開口部用横胴縁77によって確実に固定することができる。
また、窓用開口部21を形成する左右縁部に、開口部用縦胴縁76,76が、その長尺方向を縦方向に向けて取り付けられているので、窓用開口部21近傍に取り付けられる外装材91,93を、開口部用縦胴縁76,76によって確実に固定することができる。
また、複数の縦胴縁71〜75は、壁パネル1の縦芯材11に沿って取り付けられているので、縦胴縁71〜75を確実に固定することができ、強度面でも優れる。特に、横方向に互いに隣接する壁パネル1,1の継ぎ目の縦芯材11に縦胴縁71〜75を取り付けた場合には、隣接する壁パネル1,1同士を強固に接合することができる。
さらに、外装材91〜96は、その横方向の両側縁部が縦胴縁71〜75に沿うように配置されているので、両側縁部から縦胴縁71〜75に釘90を打ち込むことによって外装材91〜96を容易かつ強固に固定することができる。また、外装材91〜96の位置出しも容易となる。しかも、複数の縦胴縁71〜75が、横方向に互いに隣接する外装材91〜96の継ぎ目に対応する位置に配置されるので、横方向に隣接する外装材91〜96同士を強固に接合することができる。
【0046】
[第二の実施形態]
図8は、外装材付きパネル100Eの外観斜視図である。
第二の実施形態の外装材付きパネル100Eでは、外装材の大きさ及び形状において、第一の実施形態の外装材付きパネル100の外装材91〜96と異なる。また、縦胴縁71E〜75E間に、点付け胴縁78E,78E,…が設けられている点でも異なる。
具体的に説明すると、接合用合板5E、縦胴縁72E〜75Eの各上端部間に点付け胴縁78E,78E,…がそれぞれ取り付けられている。また、接合用合板5Eと、縦胴縁71Eの上端部との間及び縦胴縁71E,71Eの上端部間にも点付け胴縁78E,78E,…がそれぞれ取り付けられている。すなわち、点付け胴縁78E,78E,…は、窓用開口部21Eの周囲に設けられた外装材97E,98Eの上端部及び下端部に沿って所定間隔に配置されている。点付け胴縁78Eの縦方向の長さは、縦胴縁72Eの縦方向の長さよりも短くなっている。
さらに、窓用開口部21Eを形成する上縁部及び左右縁部にも、開口部用横胴縁77E及び開口部用縦胴縁76Eが取り付けられている。
【0047】
そして、複数の縦胴縁71E〜75E、開口部用縦胴縁76E、開口部用横胴縁77E、点付け胴縁78E,78E,…、接合用合板5E、下地材8E及び下屋胴縁31Eの表面に複数の外装材94E,95E,97E,98Eが取り付けられている。外装材94E,95E,97E,98Eは、その長尺方向を縦方向に向けて配置されている。
外装材97E,98Eは、窓用開口部21Eの周囲に配置され、窓用開口部21Eが嵌め込まれる凹部が形成されている。これら外装材97E,98Eは、窓用開口部21Eの横方向中心線に対して左右対称の関係となっている。外装材97E,97Eの横方向の長さは、第一の実施形態の外装材91〜96の横方向の長さの二倍である。
外装材94E,95Eは、窓用開口部21Eの右方に配置され、その下端部は、下屋3Eの傾斜面に沿って傾斜している。
外装材94E,95E,97E,98Eの上端部は、略同じ高さに位置しており、縦胴縁72E〜75E及び点付け胴縁78Eの上端部と略等しい高さに位置している。
そして、これら外装材94E,95E,97E,98Eの両側縁部は、縦胴縁71E〜75E、接合用合板5E及び開口部用縦胴縁76Eに釘90Eを打ち込むことによって固定されている。また、外装材97E,98Eの上端部及び下端部は、点付け胴縁78E,78E,…に釘90Eを打ち込むことによって固定されている。外装材94E,95Eの上端部は点付け胴縁78E,78Eに、下端部は下屋胴縁31Eに釘90Eを打ち込むことによって固定されている。
なお、横方向に互いに隣接する外装材94E,95E,97E,98E同士は、各側面に実部(図示しない)が形成されており、これら実部を互いに組み付けることによって接合されている。
【0048】
なお、外装材97E,98Eの下方には、現場で他の外装材が取り付けられるようになっている。
また、上記外装材付きパネル100Eを使用して建物を構築する場合、第一の実施形態では、上階の外装材9の下端部と下階の外装材9の上端部との間に幕板106を設けたが、第二の実施形態では幕板を設けずに、幕板を設ける位置にも外装材を取り付ける。
その他の構成は、第一の実施形態の外装材付きパネル100と同様であり、同様の構成部分については同様の数字に英字Eを付してその説明を省略する。
また、この外装材付きパネル100Eは、縦胴縁71E〜75Eを取り付けた後に、点付け胴縁78Eを取り付けて、その後、開口部用縦胴縁76E及び開口部用横胴縁77Eを取り付ける以外は、基本的に第一の実施形態の外装材付きパネル100と同様の手順で製造することができる。
【0049】
以上、第二の実施形態によれば、横方向に互いに隣接する縦胴縁71E〜75Eの間で、かつ、外装材97E,98Eの上端部及び下端部に対応する位置や、外装材94E,95Eの上端部に対応する位置に複数の点付け胴縁78E,78E,…が設けられているので、外装材94E,95E,97E,98Eの外周縁を確実に固定することができる。
また、第二の実施形態において、第一の実施形態と同様の構成部分については同様の効果を得ることができる。
【0050】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、複数の壁パネル1,1,…からなるパネル本体2に防水透湿シート6、縦胴縁71〜76、外装材91〜95等を予め工場等で施工して外装材付きパネル100とし、この外装材付きパネル100を現場で組み付けるものとしたが、現場で全て施工するようにしても構わない。
また、窓用開口部21等の開口部を形成する上縁部に、開口部用横胴縁77を設けるとしたが、上縁部だけでなく下縁部にも同様の開口部用横胴縁を設けても良い。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の第一の実施形態を示すためのもので、外装材付きパネル100の外観斜視図である。
【図2】(a)〜(e)は、外装材付きパネル100の製造方法を示した工程図である。
【図3】下階及び上階における外装材9の取付構造を示した縦断面図である。
【図4】、上階における外装材9の取付構造を示した横断面図である。
【図5】複数の外装材付きパネル100A〜100Dを使用した建物200の正面図である。
【図6】手摺壁300及び内部壁400の縦断面図である。
【図7】手摺壁300の正面図である。
【図8】本発明の第二の実施形態を示すためのもので、外装材付きパネル100Eの外観斜視図である。
【符号の説明】
【0052】
1,1E 壁パネル
2,2E パネル本体(外壁本体)
3,3E 下屋
31,31E 下屋胴縁
7,71,72,73,74,75 縦胴縁
71E,72E,73E,74E,75E 縦胴縁
76 開口部用縦胴縁(開口部用胴縁)
77 開口部用横胴縁(開口部用胴縁)
78E 点付け胴縁(胴縁)
9,91,92,93,94,95,96 外装材
94E,95E,97E,98E 外装材
11a 框材(芯材)
11b 桟材(芯材)
12 面材
21,21E 窓用開口部(開口部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外壁本体の表面に外装材が取り付けられた外装材の取付構造であって、
前記外壁本体の表面に、縦方向に長尺な複数の縦胴縁が横方向に所定間隔で取り付けられ、
前記縦胴縁の表面に、長尺な複数の外装材が、その長尺方向を縦方向に向けて取り付けられていることを特徴とする外装材の取付構造。
【請求項2】
請求項1に記載の外装材の取付構造において、
前記外壁本体は、複数の壁パネルが接合されてなり、前記壁パネルは縦横の芯材を枠状に組みつけてなる枠体と、前記枠体の表裏面に貼設された面材とを有し、
前記複数の縦胴縁は、前記壁パネルの前記縦芯材に沿って取り付けられていることを特徴とする外装材の取付構造。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の外装材の取付構造において、
前記外装材は、その横方向の両側縁部が前記縦胴縁に沿うように配置されていることを特徴とする外装材の取付構造。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の外装材の取付構造において、
前記外壁本体の表面で、前記縦胴縁の下方に下屋が設けられており、
前記外壁本体の表面で、前記縦胴縁の下端部と前記下屋との間に、下屋の傾斜面に沿うように下屋胴縁が取り付けられ、
前記下屋胴縁及び前記縦胴縁の表面に、前記外装材が取り付けられていることを特徴とする外装材の取付構造。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一項に記載の外装材の取付構造において、
前記外壁本体に開口部が形成され、
前記開口部を形成する上縁部に、長尺な開口部用胴縁が、その長尺方向を横方向に向けて取り付けられていることを特徴とする外装材の取付構造。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか一項に記載の外装材の取付構造において、
前記外壁本体に開口部が形成され、
前記開口部を形成する左右縁部に、長尺な開口部用胴縁が、その長尺方向を縦方向に向けて取り付けられていることを特徴とする外装材の取付構造。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか一項に記載の外装材の取付構造において、
横方向に互いに隣接する前記縦胴縁の間で、かつ、前記外装材の外周縁に対応する位置には、複数の胴縁が点付けされていることを特徴とする外装材の取付構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−37717(P2010−37717A)
【公開日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−197979(P2008−197979)
【出願日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【出願人】(307042385)ミサワホーム株式会社 (569)
【Fターム(参考)】