説明

太陽電池放熱パッケージ装置

【課題】セラミック層がバッファ層と粘着層により、放熱ユニットに安定的に結合され放熱効率が向上される太陽電池放熱パッケージ装置を提供する。
【解決手段】平面部とフィンを有するか平面だけを有する放熱ユニットと、平面部上に積層される粘着層と、粘着層上に積層されるバッファ層と、バッファ層の一面上に積層されるセラミック層と、セラミック層の一面上に積層される回路層と、回路層の一面上に積層されて接続される太陽電池とが備えられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽電池放熱パッケージ装置に関し、特に、セラミック層がバッファ層と粘着層により放熱ユニットに安定的に結合され、放熱効率が向上されるものに関する。
【背景技術】
【0002】
一般の従来の太陽電池の放熱装置は図3のようであり、放熱フィンセット8と、放熱フィンセット8の一面上に積層される放熱ペースト81と、放熱ペースト81の一面上に積層されるセラミック材料層82と、セラミック材料層82の一面上に積層される回路レイアウト層83と、回路レイアウト層83の一面上に積層されて接続される太陽電池84とが備えられ、これにより、太陽電池84で太陽光源を吸収して光電変換を行い、また、回路レイアウト層83で変換された電力量を後段にある貯蔵ユニットへ伝送し、また同時に、放熱フィンセット8で太陽電池84と回路レイアウト層83が作動することによる熱源を発散する。
【0003】
上記の従来の太陽電池84は光電変換した後、回路レイアウト層83で電力量を後段にある貯蔵ユニットへ伝送し、また、放熱フィンセット8で太陽電池84と回路レイアウト層83が作動することによる熱源を発散するが、該太陽電池84と回路レイアウト層83が作動する時、非常に高い温度になるため、放熱ペースト81は高熱により変質し、そして放熱フィンセット8とセラミック材料層82とが脱落するか、安定的に接続されない恐れがあり、そのため太陽電池84と回路レイアウト層83が作動することにより発生した高温が有効に発散されず、太陽電池84や回路レイアウト層83が使用される時の速度や安定性に悪影響を与える。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の主な目的は、セラミック層がバッファ層と粘着層により、放熱ユニットに安定的に結合され、放熱効率を向上できる太陽電池放熱パッケージ装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記の目的を達成するため、平面部とフィンを有するか平面だけを有する放熱ユニットと、平面部上に積層される粘着層と、粘着層上に積層されるバッファ層と、バッファ層の一面上に積層されるセラミック層と、セラミック層の一面上に積層される回路層と、回路層の一面上に積層されて接続される太陽電池とが備えられる太陽電池放熱パッケージ装置である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
図1Aと図1Bは、それぞれ本発明の第1の実施例の断面状態概念図と本発明の第2の実施例の断面状態概念図である。図のように、本発明は太陽電池放熱パッケージ装置であり、少なくとも、放熱ユニット1と粘着層2、バッファ層3、セラミック層4、回路層5及び太陽電池6から構成され、セラミック層4は、バッファ層3と粘着層2により放熱ユニット1に安定的に結合され、放熱効率が向上される。
【0007】
上記の放熱ユニット1は平面部11があり、該平面部11からフィン12が延ばし、また、該放熱ユニット1は銅の材質やアルミニウムとニッケルとの混合材質から作製され、また、該放熱ユニット1は平面である金属板13であっても良い。
【0008】
該粘着層2は上記の放熱ユニット1の平面部11上に積層され、ペーストである。
【0009】
該バッファ層3は上記の粘着層2上に積層され、ペースト材質から作製される。
【0010】
該セラミック層4は、上記のバッファ層3の一面上に積層される。
【0011】
該回路層5は上記のセラミック層4の一面上に積層され、また、太陽電池6に合わせる電子回路レイアウトがある。
【0012】
該太陽電池6は、上記の回路層5の一面上に積層されて接続される。上記の構造により、新規の太陽電池放熱パッケージ装置が構成される。
【0013】
図2は、本発明の使用状態の概念図である。図のように使用する時、該回路層5はエネルギー貯蔵ユニット7が接続され、また、太陽電池6で太陽が照射した光源を吸収して、同時に必要とする光電変換を行い、その後、回路層5の導通により、太陽電池6により生成された電力量をエネルギー貯蔵ユニット7へ伝送し、これにより、光電変換された後の電力量を貯蔵でき、また、太陽電池6により太陽が照射した光源を吸収し、また、回路層5が作動する時、高温である熱源が発生し、この時、該熱源がセラミック層4によって吸収され、また、バッファ層3と粘着層2を通して放熱ユニット1上へ伝送され、そして、該放熱ユニット1がそのフィン12で熱源を発散し、これにより、太陽電池6と回路層5が作動する時より良い放熱効率が得られ、太陽電池6と回路層5が作動する時の速度や安定性が向上される。
【0014】
以上から分かるように、本発明に係わる太陽電池放熱パッケージ装置は有効に従来の諸欠点を改善でき、セラミック層が、バッファ層と粘着層により、放熱ユニットに安定的に結合され放熱効率が向上され、そのため、本発明はより進歩的かつより実用的で、法に従って特許請求を出願する。
【0015】
以上は、ただ、本発明のより良い実施例であり、本発明はそれによって制限されることが無く、本発明に係わる特許請求の範囲や明細書の内容に基づいて行った等価の変更や修正は、全てが本発明の特許請求の範囲内に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1A】本発明の第1の実施例の断面状態概念図
【図1B】本発明の第2の実施例の断面状態概念図
【図2】本発明の使用状態概念図
【図3】従来の断面状態概念図
【符号の説明】
【0017】
(本発明部分)
1 放熱ユニット
11 平面部
12 フィン
13 金属板
2 粘着層
3 バッファ層
4 セラミック層
5 回路層
6 太陽電池
7 エネルギー貯蔵ユニット
(従来部分)
8 放熱フィンセット
81 放熱ペースト
82 セラミック材料層
83 回路レイアウト層
84 太陽電池

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも平面部があり、該平面部からフィンが延ばす放熱ユニットと、上記の放熱ユニットの平面部上に積層される粘着層と、上記の粘着層上に積層されるバッファ層と、上記のバッファ層の一面上に積層されるセラミック層と、上記のセラミック層の一面上に積層される回路層と、上記の回路層の一面上に積層されて接続される太陽電池とが含有されることを特徴とする、太陽電池放熱パッケージ装置。
【請求項2】
該放熱ユニットは銅の材質から作製されることを特徴とする、請求項1に記載の太陽電池放熱パッケージ装置。
【請求項3】
該放熱ユニットはアルミニウムとニッケルを混合した材質から作製されることを特徴とする、請求項1に記載の太陽電池放熱パッケージ装置。
【請求項4】
該粘着層はペーストであることを特徴とする、請求項1に記載の太陽電池放熱パッケージ装置。
【請求項5】
該バッファ層はペースト材質から作製されることを特徴とする、請求項1に記載の太陽電池放熱パッケージ装置。
【請求項6】
該回路層はエネルギー貯蔵ユニットが接続されることを特徴とする、請求項1に記載の太陽電池放熱パッケージ装置。
【請求項7】
該放熱ユニットは平面状の金属板であることを特徴とする、請求項1に記載の太陽電池放熱パッケージ装置。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−88130(P2009−88130A)
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−254065(P2007−254065)
【出願日】平成19年9月28日(2007.9.28)
【出願人】(595165656)行政院原子能委員会核能研究所 (51)
【Fターム(参考)】