小型作業機械のキャノピ構造
【課題】メンテナンスの作業性を維持しながら運転席の保護を図ることができる小型作業機械のキャノピ構造を提供すること。
【解決手段】左側支柱28は、運転席6の背もたれ6bの前方で当該運転席6を側方から覆うように上下に延びる保護部32と、運転席6の後方で前記旋回フレーム5上に固定される固定部26と、この固定部26から前方へ延びて保護部32の下端部につながる取り回し部31とを備え、保護部32は、運転席6の座面6aの範囲D1内に配置されているとともに、背もたれ6bの上端部よりも低い位置から上方の範囲に形成されている。
【解決手段】左側支柱28は、運転席6の背もたれ6bの前方で当該運転席6を側方から覆うように上下に延びる保護部32と、運転席6の後方で前記旋回フレーム5上に固定される固定部26と、この固定部26から前方へ延びて保護部32の下端部につながる取り回し部31とを備え、保護部32は、運転席6の座面6aの範囲D1内に配置されているとともに、背もたれ6bの上端部よりも低い位置から上方の範囲に形成されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、運転席が外部に開放されて設けられている小型作業機械のキャノピ構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、前記小型作業機械として、例えば、下部走行体と、この下部走行体に旋回自在に搭載された旋回フレームを有する上部旋回体と、この上部旋回体の機器カバー上に取り付けられた運転席とを備えたミニショベルと称されるものが知られている。
【0003】
前記ミニショベルには、運転席の後部に立設された支柱によって当該運転席の上方にルーフを保持するようにしたもの(例えば、特許文献1)がある。
【特許文献1】特開2001−279718号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、前記ミニショベルにおいては、外部に開放された運転席を横転時において保護するため、当該運転席の側方に支柱を立設することが望ましい。
【0005】
しかしながら、前記ミニショベルでは運転席の側方に支柱を立設するためのスペースを確保することは困難だった。
【0006】
すなわち、運転席の左右位置に配設された機器カバーには、ショベル作動用の作動油タンクや燃料タンク等の駆動機器類が内蔵されているため、これら駆動機器類が載置される旋回フレーム上に支柱を立設するスペースを確保するためには前記駆動機器類のレイアウト変更等が必要となり、当該駆動機器類のメンテナンスの作業性が犠牲になる。
【0007】
ここで、前記機器カバー上に直接支柱を立設することも考えられるが、この場合にも機器カバーの開閉方向等を制限する必要が生じて駆動機器類のメンテナンスの作業性低下を引き起こすおそれがある。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、メンテナンスの作業性を維持しながら運転席の保護を図ることができる小型作業機械のキャノピ構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明は、下部走行体に旋回自在に搭載され、上部に運転席が設けられる旋回フレームと、この旋回フレーム上に立設されるとともに前記運転席を側方から保護する保護柱とを有する小型作業機械のキャノピ構造であって、前記保護柱は、前記運転席の背もたれの前方で当該運転席を側方から覆うように上下に延びる保護部と、前記運転席の後方で前記旋回フレーム上に固定される固定部と、この固定部から前方へ延びて前記保護部の下端部につながる取り回し部とを備え、前記保護部は、側面視において前記運転席の座面の範囲内に配置されているとともに、前記背もたれの上端部よりも低い位置から上方の範囲に形成されていることを特徴とする小型作業機械のキャノピ構造を提供する。
【0010】
本発明によれば、運転席の後方で旋回フレーム上に固定される固定部から前方へ延びる取り回し部に対し保護部を設けることにより、当該保護部によって運転席を側方から保護することができるので、旋回フレーム上に直接支柱を設ける場合と異なり当該旋回フレーム上の駆動機器類のレイアウト変更等を行うことなく、従前より確保されていた運転席の後方のスペースを利用して保護柱を設けることができる。
【0011】
したがって、本発明によれば、運転席の側方において旋回フレーム上のスペースが制限されている場合であっても、当該旋回フレーム上の駆動機器類のレイアウト変更等を生じさせることなく保護柱を設けることができるので、駆動機器類のメンテナンスの作業性を維持したまま横転時における運転席の保護を図ることができる。
【0012】
なお、取り回し部について「前方へ延びる」とは、水平方向に延びることだけでなく、上下方向又は左右方向に傾斜することも含む趣旨である。
【0013】
前記キャノピ構造において、前記運転席の上方に保持される上部保護フレームをさらに備え、前記保護部は、その上端部が前記上部保護フレームに連結されていることが好ましい。
【0014】
この構成によれば、背もたれの上端よりも低い位置から上部保護フレームまでの上下範囲について、運転席を側方から保護することができる。
【0015】
前記旋回フレームは、具体的に、前記下部走行体に取り付けられるフレーム本体と、このフレーム本体上に突設されて前記運転席を支持する支持フレームとをさらに備え、前記固定部は、前記支持フレームの上部に固定されていることが好ましい。
【0016】
この構成によれば、前記固定部を支持フレームの上部に固定するようにしているので、フレーム本体に固定部を固定する場合よりも保護柱の全長を短くすることができる分だけ、同様の強度を確保するために必要な保護柱の断面積を低減することができ、オペレータの視界を良好に確保することができるだけでなく、全長を短くすること及び断面積を低減することによる保護柱のコストの低減を図ることもできる。
【0017】
前記旋回フレーム取付時における前記固定部の姿勢は特に限定されることはないが、前記固定部は、その軸線が上下方向及び前記下部走行体の進行方向と直交する姿勢で前記旋回フレームに固定されていることが好ましい。
【0018】
この構成によれば、小型作業機械の横転時に付加される外力(保護柱が地面との衝突によって受ける外力)が固定部の軸線方向に沿って入力されることになるので、前記外力によって保護柱が旋回フレームとの固定部分(固定部)において曲がり変形するのを抑制することができ、運転席の保護強度をより向上させることができる。
【0019】
そして、前記旋回フレームに対し、前記運転席の後方に左右一対の柱状部材を立設した場合には、これら柱状部材のうち少なくとも一方を前記保護柱とすることにより、運転席を側方片側から保護することができ、さらに各柱状部材の双方を前記保護柱とすることにより、運転席を側方両側から保護することができる。
【0020】
この場合、前記運転席の前方で前記旋回フレーム上に立設された前部支柱と、この前部支柱と前記各柱状部材とによって前記上部保護フレームを支持することがさらに好ましい。
【0021】
この構成によれば、横転時に前記保護部へ入力される外力を、上部保護フレームを介して柱状部材及び前部支柱へ分散させることができるので、前記外力によって各柱状部材又は前部支柱のうち外力を受けるもの(横転時に地面と衝突するもの)が極端に変形するのを抑制してより確実に運転席を保護することができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、メンテナンスの作業性を維持しながら運転席の保護を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。
【0024】
図1は、本発明に係るキャノピ構造が適用される小型油圧ショベルの構成を示す側面図である。
【0025】
図1を参照して、小型油圧ショベル1は、クローラ式の下部走行体2上に上部旋回体3が旋回自在に搭載されており、この上部旋回体3の前側にはフロントアタッチメント4が設けられている。このフロントアタッチメント4は、図示を省略するが、ブーム、アーム、バケット及びこれらを作動する油圧シリンダから主に構成されている。
【0026】
図2は、図1に示す上部旋回体3のフレーム構造を示す側面図である。
【0027】
図1及び図2を参照して、上部旋回体3は、下部走行体2に対し旋回自在に搭載される旋回フレーム5と、この旋回フレーム5上にそれぞれ設けられた運転席6、キャノピ7及び機器カバー8とを備えている。なお、以下の説明では、運転席6に着座したオペレータHが前方を見たときの左右方向を小型油圧ショベル1の左右方向として説明する。
【0028】
旋回フレーム5は、前記下部走行体2に旋回自在に取り付けられたフレーム本体9と、このフレーム本体9上の後部に突設されたシートスタンド(支持フレーム)10とを備えている。
【0029】
フレーム本体9は、長手方向を前後方向に向けた略長方形の板状部材である。このフレーム本体9上には、前縁部に沿って前部台座11が、後縁部で左右に並ぶ一対の取付部12(図2では1つ示している)が、これら台座11と各取付部12との間で左右に延びる後部台座14がそれぞれ立設されている。
【0030】
図3は、図2の上部旋回体3の旋回フレーム5を省略して示す背面図である。図4は、図3の上部旋回体3の斜視図である。図5は、シートスタンド10を拡大して示す斜視図である。
【0031】
図2〜図5を参照して、シートスタンド10は、前記各取付部12及び後部台座14上に取り付けられた略矩形で枠状のフレームであり、その上部で運転席6を支持するようになっている。
【0032】
具体的に、シートスタンド10は、各取付部12に対しボルトB1によって締結される左右一対の後部脚部15a及び15bと、後部台座14上に取り付けられる座板16と、この座板16上に立設された左右一対の前部脚部17a及び17bと、これら前部脚部17a及び17bと前記後部脚部15a及び15bとの上部同士を連結する左右一対の上辺部18a及び18bと、各後部脚部15a及び15bの上端部同士を連結する取付板19とを備えている。なお、上辺部18a及び18bは、それぞれ前部脚部17a及び17bが後方へ屈曲されて形成されている。
【0033】
そして、シートスタンド10は、その上辺部18a及び18b上で運転席6を支持する。これにより、前記取付板19は運転席6の後方に配置されることになる。
【0034】
本発明に係るキャノピ7は、前部台座11上に立設された前部支柱20と、前記シートスタンド10の取付板19上に設けられた支持部材21と、これら前部支柱20と支持部材21とによって運転席6の上方に保持された上部保護フレーム22と、この上部保護フレーム22を被覆するルーフ35とを備えている。
【0035】
前部支柱20は、前部台座11の右上面に立設された支柱本体23と、この支柱本体23の途中部から左側へ延びるとともに下方へ屈曲して前部台座11の左上面に固定された手摺部24とを備え、支柱本体23の上端部によって上部保護フレーム22を支持するようになっている。
【0036】
支持部材21は、筒状部材25を介して取付板19上に固定された単一の金属パイプ材である。ここで、筒状部材25は、その軸線を左右方向に向けた姿勢で、左右一対のボルトB3により取付板19上に固定されるものである。
【0037】
具体的に、支持部材21は、筒状部材25に挿通される固定部26と、筒状部材25の左右両側から上方へ屈曲された右側支柱27及び左側支柱28とを備えている。
【0038】
固定部26は、前記筒状部材25に挿通された状態で当該筒状部材25、固定部26及び取付板19を上下に貫くボルトB3に対しナットB2を螺合させることにより、その軸線を左右方向に向けた姿勢で取付板19上に固定されている。
【0039】
右側支柱27は、図2及び図3に示すように、取付板19から右側へ開きながら上方へ延びる立ち上り部29と、この立ち上り部29の上端部から左側へ閉じながら前方へ傾斜して前記上部保護フレーム22に連結される連結部30とを備えている。
【0040】
左側支柱28は、取付板19から左側へ開くとともに前方へ傾斜して前記運転席6の左側方まで延びる取り回し部31と、この取り回し部31の上端部から右側へ閉じながら上方へ延びて前記上部保護フレーム22に連結される保護部32とを備えている。
【0041】
保護部32は、図2の側面図に示すように、運転席6の座面6aの範囲D1内に配置されているとともに、運転席6の背もたれ6bの上端部位置P1よりも低い位置から上方の範囲に配置されている。したがって、小型油圧ショベル1が横転した場合であっても、保護部32によりオペレータHを左側から保護することができる。
【0042】
より具体的に、保護部32は、運転席6に着座するオペレータHの上半身の厚さ範囲D2内に配置されるとともに、当該保護部32の下端部はオペレータHの肩H1の高さ位置P2よりも低い位置に配置されていることが好ましい。このようにすることにより、オペレータHの頭部を保護部32によって確実に保護することができる。
【0043】
なお、図2及び図3に示すように、前記フロントアタッチメント4操縦用のコントロールボックス33が運転席6の左側に配置されている場合、保護部32は、コントロールボックス33の上部位置P3よりも上方の範囲に配置されることが好ましい。このようにすれば、前記上部位置P3より低い範囲についてはコントロールボックス33によってオペレータHを左側から保護することができるとともに、前記上部位置P3よりも高い範囲については保護部32によってオペレータHを左側から保護することができる。
【0044】
図1及び図5を参照して、機器カバー8は、前記旋回フレーム5上に搭載された各種駆動機器類(例えば、作動油タンク34)を内蔵するとともにシートスタンド10の後方及び側方を取り囲むようにして前記旋回フレーム5上に設けられている。なお、本実施形態の作動油タンク34は、前記シートスタンド10の左側に設けられている。
【0045】
そして、上部保護フレーム22は、図4に示すように、平面視枠状に形成されたフレームであり、支柱本体23、右側支柱27、及び左側支柱28の上端部にそれぞれ連結され、その上部に合成樹脂製のルーフ35が装着されている。なお、上部保護フレーム22とルーフ35とは、別々に構成することに限定されず、これら両者を一体に形成してもよい。
【0046】
以上説明したように、前記小型油圧ショベル1によれば、運転席6の後方で旋回フレーム5上に固定される固定部26から前方へ延びる取り回し部31に対し保護部32を設けることにより、当該保護部32によって運転席6を側方から保護することができるので、旋回フレーム5上に直接支柱を設ける場合と異なり当該旋回フレーム5上の作動油タンク34のレイアウト変更等を行うことなく、従前より確保されていた運転席6の後方のスペースを利用して左側支柱(保護柱)28を設けることができる。
【0047】
したがって、前記小型油圧ショベル1によれば、図5に示すように、運転席6の左側において旋回フレーム5上のスペースが作動油タンク34によって制限されている場合であっても、当該旋回フレーム5上の作動油タンク34のレイアウト変更等を生じさせることなく左側支柱28を設けることができるので、作動油タンク34のメンテナンスの作業性を維持したまま横転時における運転席6の保護を図ることができる。
【0048】
また、前記小型油圧ショベル1では、固定部26をシートスタンド10の上部に固定しているので、フレーム本体9に固定部26を固定する場合よりも左側支柱28の全長を短くすることができる分だけ、同様の強度を確保するために必要な左側支柱28の断面積を低減することができ、オペレータHの視界を良好に確保することができるだけでなく、全長を短くすること及び断面積を低減することによる左側支柱28のコストの低減を図ることもできる。
【0049】
そして、前記固定部26がその軸線を左右方向(上下方向及び前後方向と直交する方向)に向けた姿勢で旋回フレーム5に固定された前記小型油圧ショベル1によれば、横転時に付加される外力(左側支柱28が地面との衝突によって受ける外力)が固定部26の軸線方向に沿って入力されることになるので、前記外力によって左側支柱28が旋回フレーム5との固定部分(固定部26)において曲がり変形するのを抑制することができ、運転席6の保護強度をより向上させることができる。
【0050】
なお、前記小型油圧ショベル1においては、運転席6の後方に立設された左右一対の支柱27、28のうち、左側支柱28に対し取り回し部31及び保護部32を設けるようにしているが、これら左右支柱27及び28に対し取り回し部31及び保護部32をそれぞれ設けることもできる。このようにすれば、左右支柱27及び28によって運転席6を左右両側から保護することができる。
【0051】
一方、例えば、運転席6が平面視においてフレーム本体9の左右何れかに寄って配置されている場合には、少なくともこの寄っている側への横転時に備え、右側支柱27又は左側支柱28の何れかに保護部32を設けることが好ましい。
【0052】
そして、前部支柱20、右側支柱27及び左側支柱28によって運転席6の上方に上部保護フレーム22を保持する前記小型油圧ショベル1によれば、横転時に保護部32へ入力される外力を、上部保護フレーム22を介して前部支柱20及び右側支柱27へ分散させることができるので、前記外力によって左側支柱28が極端に変形するのを抑制してより確実に運転席6を保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明に係るキャノピ構造が適用される小型油圧ショベルの構成を示す側面図である。
【図2】図1に示す上部旋回体のフレーム構造を示す側面図である。
【図3】図2の上部旋回体の旋回フレームを省略して示す背面図である。
【図4】図3の上部旋回体の斜視図である。
【図5】シートスタンドを拡大して示す斜視図である。
【符号の説明】
【0054】
1 小型油圧ショベル
2 下部走行体
3 上部旋回体
5 旋回フレーム
6 運転席
6a 座面
7 キャノピ
9 フレーム本体
10 シートスタンド
19 取付板
21 支持部材
22 上部保護フレーム
23 支柱本体(柱状部材の一例)
26 固定部
27 右側支柱(柱状部材の一例)
28 左側支柱(保護柱の一例)
31 取り回し部
32 保護部
D1 座面範囲
P1 上端部位置
【技術分野】
【0001】
本発明は、運転席が外部に開放されて設けられている小型作業機械のキャノピ構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、前記小型作業機械として、例えば、下部走行体と、この下部走行体に旋回自在に搭載された旋回フレームを有する上部旋回体と、この上部旋回体の機器カバー上に取り付けられた運転席とを備えたミニショベルと称されるものが知られている。
【0003】
前記ミニショベルには、運転席の後部に立設された支柱によって当該運転席の上方にルーフを保持するようにしたもの(例えば、特許文献1)がある。
【特許文献1】特開2001−279718号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、前記ミニショベルにおいては、外部に開放された運転席を横転時において保護するため、当該運転席の側方に支柱を立設することが望ましい。
【0005】
しかしながら、前記ミニショベルでは運転席の側方に支柱を立設するためのスペースを確保することは困難だった。
【0006】
すなわち、運転席の左右位置に配設された機器カバーには、ショベル作動用の作動油タンクや燃料タンク等の駆動機器類が内蔵されているため、これら駆動機器類が載置される旋回フレーム上に支柱を立設するスペースを確保するためには前記駆動機器類のレイアウト変更等が必要となり、当該駆動機器類のメンテナンスの作業性が犠牲になる。
【0007】
ここで、前記機器カバー上に直接支柱を立設することも考えられるが、この場合にも機器カバーの開閉方向等を制限する必要が生じて駆動機器類のメンテナンスの作業性低下を引き起こすおそれがある。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、メンテナンスの作業性を維持しながら運転席の保護を図ることができる小型作業機械のキャノピ構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明は、下部走行体に旋回自在に搭載され、上部に運転席が設けられる旋回フレームと、この旋回フレーム上に立設されるとともに前記運転席を側方から保護する保護柱とを有する小型作業機械のキャノピ構造であって、前記保護柱は、前記運転席の背もたれの前方で当該運転席を側方から覆うように上下に延びる保護部と、前記運転席の後方で前記旋回フレーム上に固定される固定部と、この固定部から前方へ延びて前記保護部の下端部につながる取り回し部とを備え、前記保護部は、側面視において前記運転席の座面の範囲内に配置されているとともに、前記背もたれの上端部よりも低い位置から上方の範囲に形成されていることを特徴とする小型作業機械のキャノピ構造を提供する。
【0010】
本発明によれば、運転席の後方で旋回フレーム上に固定される固定部から前方へ延びる取り回し部に対し保護部を設けることにより、当該保護部によって運転席を側方から保護することができるので、旋回フレーム上に直接支柱を設ける場合と異なり当該旋回フレーム上の駆動機器類のレイアウト変更等を行うことなく、従前より確保されていた運転席の後方のスペースを利用して保護柱を設けることができる。
【0011】
したがって、本発明によれば、運転席の側方において旋回フレーム上のスペースが制限されている場合であっても、当該旋回フレーム上の駆動機器類のレイアウト変更等を生じさせることなく保護柱を設けることができるので、駆動機器類のメンテナンスの作業性を維持したまま横転時における運転席の保護を図ることができる。
【0012】
なお、取り回し部について「前方へ延びる」とは、水平方向に延びることだけでなく、上下方向又は左右方向に傾斜することも含む趣旨である。
【0013】
前記キャノピ構造において、前記運転席の上方に保持される上部保護フレームをさらに備え、前記保護部は、その上端部が前記上部保護フレームに連結されていることが好ましい。
【0014】
この構成によれば、背もたれの上端よりも低い位置から上部保護フレームまでの上下範囲について、運転席を側方から保護することができる。
【0015】
前記旋回フレームは、具体的に、前記下部走行体に取り付けられるフレーム本体と、このフレーム本体上に突設されて前記運転席を支持する支持フレームとをさらに備え、前記固定部は、前記支持フレームの上部に固定されていることが好ましい。
【0016】
この構成によれば、前記固定部を支持フレームの上部に固定するようにしているので、フレーム本体に固定部を固定する場合よりも保護柱の全長を短くすることができる分だけ、同様の強度を確保するために必要な保護柱の断面積を低減することができ、オペレータの視界を良好に確保することができるだけでなく、全長を短くすること及び断面積を低減することによる保護柱のコストの低減を図ることもできる。
【0017】
前記旋回フレーム取付時における前記固定部の姿勢は特に限定されることはないが、前記固定部は、その軸線が上下方向及び前記下部走行体の進行方向と直交する姿勢で前記旋回フレームに固定されていることが好ましい。
【0018】
この構成によれば、小型作業機械の横転時に付加される外力(保護柱が地面との衝突によって受ける外力)が固定部の軸線方向に沿って入力されることになるので、前記外力によって保護柱が旋回フレームとの固定部分(固定部)において曲がり変形するのを抑制することができ、運転席の保護強度をより向上させることができる。
【0019】
そして、前記旋回フレームに対し、前記運転席の後方に左右一対の柱状部材を立設した場合には、これら柱状部材のうち少なくとも一方を前記保護柱とすることにより、運転席を側方片側から保護することができ、さらに各柱状部材の双方を前記保護柱とすることにより、運転席を側方両側から保護することができる。
【0020】
この場合、前記運転席の前方で前記旋回フレーム上に立設された前部支柱と、この前部支柱と前記各柱状部材とによって前記上部保護フレームを支持することがさらに好ましい。
【0021】
この構成によれば、横転時に前記保護部へ入力される外力を、上部保護フレームを介して柱状部材及び前部支柱へ分散させることができるので、前記外力によって各柱状部材又は前部支柱のうち外力を受けるもの(横転時に地面と衝突するもの)が極端に変形するのを抑制してより確実に運転席を保護することができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、メンテナンスの作業性を維持しながら運転席の保護を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。
【0024】
図1は、本発明に係るキャノピ構造が適用される小型油圧ショベルの構成を示す側面図である。
【0025】
図1を参照して、小型油圧ショベル1は、クローラ式の下部走行体2上に上部旋回体3が旋回自在に搭載されており、この上部旋回体3の前側にはフロントアタッチメント4が設けられている。このフロントアタッチメント4は、図示を省略するが、ブーム、アーム、バケット及びこれらを作動する油圧シリンダから主に構成されている。
【0026】
図2は、図1に示す上部旋回体3のフレーム構造を示す側面図である。
【0027】
図1及び図2を参照して、上部旋回体3は、下部走行体2に対し旋回自在に搭載される旋回フレーム5と、この旋回フレーム5上にそれぞれ設けられた運転席6、キャノピ7及び機器カバー8とを備えている。なお、以下の説明では、運転席6に着座したオペレータHが前方を見たときの左右方向を小型油圧ショベル1の左右方向として説明する。
【0028】
旋回フレーム5は、前記下部走行体2に旋回自在に取り付けられたフレーム本体9と、このフレーム本体9上の後部に突設されたシートスタンド(支持フレーム)10とを備えている。
【0029】
フレーム本体9は、長手方向を前後方向に向けた略長方形の板状部材である。このフレーム本体9上には、前縁部に沿って前部台座11が、後縁部で左右に並ぶ一対の取付部12(図2では1つ示している)が、これら台座11と各取付部12との間で左右に延びる後部台座14がそれぞれ立設されている。
【0030】
図3は、図2の上部旋回体3の旋回フレーム5を省略して示す背面図である。図4は、図3の上部旋回体3の斜視図である。図5は、シートスタンド10を拡大して示す斜視図である。
【0031】
図2〜図5を参照して、シートスタンド10は、前記各取付部12及び後部台座14上に取り付けられた略矩形で枠状のフレームであり、その上部で運転席6を支持するようになっている。
【0032】
具体的に、シートスタンド10は、各取付部12に対しボルトB1によって締結される左右一対の後部脚部15a及び15bと、後部台座14上に取り付けられる座板16と、この座板16上に立設された左右一対の前部脚部17a及び17bと、これら前部脚部17a及び17bと前記後部脚部15a及び15bとの上部同士を連結する左右一対の上辺部18a及び18bと、各後部脚部15a及び15bの上端部同士を連結する取付板19とを備えている。なお、上辺部18a及び18bは、それぞれ前部脚部17a及び17bが後方へ屈曲されて形成されている。
【0033】
そして、シートスタンド10は、その上辺部18a及び18b上で運転席6を支持する。これにより、前記取付板19は運転席6の後方に配置されることになる。
【0034】
本発明に係るキャノピ7は、前部台座11上に立設された前部支柱20と、前記シートスタンド10の取付板19上に設けられた支持部材21と、これら前部支柱20と支持部材21とによって運転席6の上方に保持された上部保護フレーム22と、この上部保護フレーム22を被覆するルーフ35とを備えている。
【0035】
前部支柱20は、前部台座11の右上面に立設された支柱本体23と、この支柱本体23の途中部から左側へ延びるとともに下方へ屈曲して前部台座11の左上面に固定された手摺部24とを備え、支柱本体23の上端部によって上部保護フレーム22を支持するようになっている。
【0036】
支持部材21は、筒状部材25を介して取付板19上に固定された単一の金属パイプ材である。ここで、筒状部材25は、その軸線を左右方向に向けた姿勢で、左右一対のボルトB3により取付板19上に固定されるものである。
【0037】
具体的に、支持部材21は、筒状部材25に挿通される固定部26と、筒状部材25の左右両側から上方へ屈曲された右側支柱27及び左側支柱28とを備えている。
【0038】
固定部26は、前記筒状部材25に挿通された状態で当該筒状部材25、固定部26及び取付板19を上下に貫くボルトB3に対しナットB2を螺合させることにより、その軸線を左右方向に向けた姿勢で取付板19上に固定されている。
【0039】
右側支柱27は、図2及び図3に示すように、取付板19から右側へ開きながら上方へ延びる立ち上り部29と、この立ち上り部29の上端部から左側へ閉じながら前方へ傾斜して前記上部保護フレーム22に連結される連結部30とを備えている。
【0040】
左側支柱28は、取付板19から左側へ開くとともに前方へ傾斜して前記運転席6の左側方まで延びる取り回し部31と、この取り回し部31の上端部から右側へ閉じながら上方へ延びて前記上部保護フレーム22に連結される保護部32とを備えている。
【0041】
保護部32は、図2の側面図に示すように、運転席6の座面6aの範囲D1内に配置されているとともに、運転席6の背もたれ6bの上端部位置P1よりも低い位置から上方の範囲に配置されている。したがって、小型油圧ショベル1が横転した場合であっても、保護部32によりオペレータHを左側から保護することができる。
【0042】
より具体的に、保護部32は、運転席6に着座するオペレータHの上半身の厚さ範囲D2内に配置されるとともに、当該保護部32の下端部はオペレータHの肩H1の高さ位置P2よりも低い位置に配置されていることが好ましい。このようにすることにより、オペレータHの頭部を保護部32によって確実に保護することができる。
【0043】
なお、図2及び図3に示すように、前記フロントアタッチメント4操縦用のコントロールボックス33が運転席6の左側に配置されている場合、保護部32は、コントロールボックス33の上部位置P3よりも上方の範囲に配置されることが好ましい。このようにすれば、前記上部位置P3より低い範囲についてはコントロールボックス33によってオペレータHを左側から保護することができるとともに、前記上部位置P3よりも高い範囲については保護部32によってオペレータHを左側から保護することができる。
【0044】
図1及び図5を参照して、機器カバー8は、前記旋回フレーム5上に搭載された各種駆動機器類(例えば、作動油タンク34)を内蔵するとともにシートスタンド10の後方及び側方を取り囲むようにして前記旋回フレーム5上に設けられている。なお、本実施形態の作動油タンク34は、前記シートスタンド10の左側に設けられている。
【0045】
そして、上部保護フレーム22は、図4に示すように、平面視枠状に形成されたフレームであり、支柱本体23、右側支柱27、及び左側支柱28の上端部にそれぞれ連結され、その上部に合成樹脂製のルーフ35が装着されている。なお、上部保護フレーム22とルーフ35とは、別々に構成することに限定されず、これら両者を一体に形成してもよい。
【0046】
以上説明したように、前記小型油圧ショベル1によれば、運転席6の後方で旋回フレーム5上に固定される固定部26から前方へ延びる取り回し部31に対し保護部32を設けることにより、当該保護部32によって運転席6を側方から保護することができるので、旋回フレーム5上に直接支柱を設ける場合と異なり当該旋回フレーム5上の作動油タンク34のレイアウト変更等を行うことなく、従前より確保されていた運転席6の後方のスペースを利用して左側支柱(保護柱)28を設けることができる。
【0047】
したがって、前記小型油圧ショベル1によれば、図5に示すように、運転席6の左側において旋回フレーム5上のスペースが作動油タンク34によって制限されている場合であっても、当該旋回フレーム5上の作動油タンク34のレイアウト変更等を生じさせることなく左側支柱28を設けることができるので、作動油タンク34のメンテナンスの作業性を維持したまま横転時における運転席6の保護を図ることができる。
【0048】
また、前記小型油圧ショベル1では、固定部26をシートスタンド10の上部に固定しているので、フレーム本体9に固定部26を固定する場合よりも左側支柱28の全長を短くすることができる分だけ、同様の強度を確保するために必要な左側支柱28の断面積を低減することができ、オペレータHの視界を良好に確保することができるだけでなく、全長を短くすること及び断面積を低減することによる左側支柱28のコストの低減を図ることもできる。
【0049】
そして、前記固定部26がその軸線を左右方向(上下方向及び前後方向と直交する方向)に向けた姿勢で旋回フレーム5に固定された前記小型油圧ショベル1によれば、横転時に付加される外力(左側支柱28が地面との衝突によって受ける外力)が固定部26の軸線方向に沿って入力されることになるので、前記外力によって左側支柱28が旋回フレーム5との固定部分(固定部26)において曲がり変形するのを抑制することができ、運転席6の保護強度をより向上させることができる。
【0050】
なお、前記小型油圧ショベル1においては、運転席6の後方に立設された左右一対の支柱27、28のうち、左側支柱28に対し取り回し部31及び保護部32を設けるようにしているが、これら左右支柱27及び28に対し取り回し部31及び保護部32をそれぞれ設けることもできる。このようにすれば、左右支柱27及び28によって運転席6を左右両側から保護することができる。
【0051】
一方、例えば、運転席6が平面視においてフレーム本体9の左右何れかに寄って配置されている場合には、少なくともこの寄っている側への横転時に備え、右側支柱27又は左側支柱28の何れかに保護部32を設けることが好ましい。
【0052】
そして、前部支柱20、右側支柱27及び左側支柱28によって運転席6の上方に上部保護フレーム22を保持する前記小型油圧ショベル1によれば、横転時に保護部32へ入力される外力を、上部保護フレーム22を介して前部支柱20及び右側支柱27へ分散させることができるので、前記外力によって左側支柱28が極端に変形するのを抑制してより確実に運転席6を保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明に係るキャノピ構造が適用される小型油圧ショベルの構成を示す側面図である。
【図2】図1に示す上部旋回体のフレーム構造を示す側面図である。
【図3】図2の上部旋回体の旋回フレームを省略して示す背面図である。
【図4】図3の上部旋回体の斜視図である。
【図5】シートスタンドを拡大して示す斜視図である。
【符号の説明】
【0054】
1 小型油圧ショベル
2 下部走行体
3 上部旋回体
5 旋回フレーム
6 運転席
6a 座面
7 キャノピ
9 フレーム本体
10 シートスタンド
19 取付板
21 支持部材
22 上部保護フレーム
23 支柱本体(柱状部材の一例)
26 固定部
27 右側支柱(柱状部材の一例)
28 左側支柱(保護柱の一例)
31 取り回し部
32 保護部
D1 座面範囲
P1 上端部位置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下部走行体に旋回自在に搭載され、上部に運転席が設けられる旋回フレームと、この旋回フレーム上に立設されるとともに前記運転席を側方から保護する保護柱とを有する小型作業機械のキャノピ構造であって、
前記保護柱は、前記運転席の背もたれの前方で当該運転席を側方から覆うように上下に延びる保護部と、前記運転席の後方で前記旋回フレーム上に固定される固定部と、この固定部から前方へ延びて前記保護部の下端部につながる取り回し部とを備え、
前記保護部は、側面視において前記運転席の座面の範囲内に配置されているとともに、前記背もたれの上端部よりも低い位置から上方の範囲に形成されていることを特徴とする小型作業機械のキャノピ構造。
【請求項2】
前記運転席の上方に保持される上部保護フレームをさらに備え、前記保護部は、その上端部が前記上部保護フレームに連結されていることを特徴とする請求項1に記載の小型作業機械のキャノピ構造。
【請求項3】
前記旋回フレームは、前記下部走行体に取り付けられるフレーム本体と、このフレーム本体上に突設されて前記運転席を支持する支持フレームとをさらに備え、前記固定部は、前記支持フレームの上部に固定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の小型作業機械のキャノピ構造。
【請求項4】
前記固定部は、その軸線が上下方向及び前記下部走行体の進行方向と直交する姿勢で前記旋回フレームに固定されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の小型作業機械のキャノピ構造。
【請求項5】
前記旋回フレーム上には、前記運転席の後方に左右一対の柱状部材が立設されており、これら柱状部材のうち少なくとも一方が前記保護柱であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の小型作業機械のキャノピ構造。
【請求項6】
前記各柱状部材の双方が前記保護柱であることを特徴とする請求項5に記載の小型作業機械のキャノピ構造。
【請求項7】
前記運転席の前方で前記旋回フレーム上に立設された前部支柱と、この前部支柱と前記各柱状部材とによって前記上部保護フレームを支持することを特徴とする請求項5又は6に記載の小型作業機械のキャノピ構造。
【請求項1】
下部走行体に旋回自在に搭載され、上部に運転席が設けられる旋回フレームと、この旋回フレーム上に立設されるとともに前記運転席を側方から保護する保護柱とを有する小型作業機械のキャノピ構造であって、
前記保護柱は、前記運転席の背もたれの前方で当該運転席を側方から覆うように上下に延びる保護部と、前記運転席の後方で前記旋回フレーム上に固定される固定部と、この固定部から前方へ延びて前記保護部の下端部につながる取り回し部とを備え、
前記保護部は、側面視において前記運転席の座面の範囲内に配置されているとともに、前記背もたれの上端部よりも低い位置から上方の範囲に形成されていることを特徴とする小型作業機械のキャノピ構造。
【請求項2】
前記運転席の上方に保持される上部保護フレームをさらに備え、前記保護部は、その上端部が前記上部保護フレームに連結されていることを特徴とする請求項1に記載の小型作業機械のキャノピ構造。
【請求項3】
前記旋回フレームは、前記下部走行体に取り付けられるフレーム本体と、このフレーム本体上に突設されて前記運転席を支持する支持フレームとをさらに備え、前記固定部は、前記支持フレームの上部に固定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の小型作業機械のキャノピ構造。
【請求項4】
前記固定部は、その軸線が上下方向及び前記下部走行体の進行方向と直交する姿勢で前記旋回フレームに固定されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の小型作業機械のキャノピ構造。
【請求項5】
前記旋回フレーム上には、前記運転席の後方に左右一対の柱状部材が立設されており、これら柱状部材のうち少なくとも一方が前記保護柱であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の小型作業機械のキャノピ構造。
【請求項6】
前記各柱状部材の双方が前記保護柱であることを特徴とする請求項5に記載の小型作業機械のキャノピ構造。
【請求項7】
前記運転席の前方で前記旋回フレーム上に立設された前部支柱と、この前部支柱と前記各柱状部材とによって前記上部保護フレームを支持することを特徴とする請求項5又は6に記載の小型作業機械のキャノピ構造。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【公開番号】特開2007−91032(P2007−91032A)
【公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−282982(P2005−282982)
【出願日】平成17年9月28日(2005.9.28)
【出願人】(000246273)コベルコ建機株式会社 (644)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年9月28日(2005.9.28)
【出願人】(000246273)コベルコ建機株式会社 (644)
【Fターム(参考)】
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