説明

左右連動操作装置

【課題】ユニバーサルジョイントを用いずに左右の操作部を良好に連動させることができ、ユニバーサルジョイントのがたつき発生による不具合を防止する。
【解決手段】左操作部8と右操作部9との間に左右連動機構10を備える。例えば左操作部8の左グリップ8aを第1軸線12を中心に矢印A方向へ回動操作すると、その回動操作力は、左第1傘歯車20、左第2傘歯車22、左第1平歯車24、左第2平歯車25、第1線条部材41,42、右第2平歯車35、右第1平歯車34、右第2傘歯車32、右第1傘歯車30を介して右操作部9に伝達されて、右グリップ9aが左グリップ8aと同様の操作方向に動作する。また、左操作部8を第2軸線16を中心に矢印B方向へ揺動操作すると、その揺動操作力は、左回転体27、第2線条部材43,44、右回転体37を介して右操作部9に伝達されて、右操作部9が左操作部8と同様の操作方向に動作する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、左操作部と右操作部とを連動させる構成の左右連動操作装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両において車両の走行運転を操作する操作装置として、運転者にかかる負担を軽減する技術が種々開発されている。その一つの技術としては、走行運転のための操作装置の操作部(グリップ)に操舵操作系と加減速操作系の両方を集約し、一つの操作部を操作することで車両の操舵操作と加減速操作を可能とする技術がある。
【0003】
また、この種の操作装置としては、運転席の左右両側に操作部(グリップ)を配置して、これら左右の操作部に連動性を持たせた左右連動操作装置が開発されている(例えば、特許文献1参照)。この左右連動操作装置は、左右の操作部のうち一方の操作部を操作すると、他方の操作部も同様の操作方向に動く動作をとる操作装置のことである。このように、運転席の左右に操作部を配置するとともに、左右の操作部を連動させるのは、車両運転中に例えば一方の手が使用できない状態となっても、もう片方の手で操作部を操作して車両の運転ができる利点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−93416号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記特許文献1のものでは、左右の各操作部の動きをユニバーサルジョイント及びワイヤーケーブルを介して他方の操作部へ伝える構成となっている。ところが、操作部の操作によりユニバーサルジョイントに過大な負荷が掛かったり、或いは繰り返しの操作などが原因でユニバーサルジョイントに変形が発生したりして、ユニバーサルジョイントに、いわゆるがたつきが発生するおそれがある。ユニバーサルジョイントにがたつきが発生すると、一方の操作部を操作しても他方の操作部が連動しなくなったり、操作部の操作位置や操作量を検出するセンサが操作部の操作を正確に検出することができず、ユニバーサルジョイントのがたつき分、誤差が出たりしてしまうという問題がある。
【0006】
本発明は上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユニバーサルジョイントを用いずに左右の操作部を良好に連動させることができ、ユニバーサルジョイントのがたつき発生による不具合を防止できる左右連動操作装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した目的を達成するために、請求項1の発明は、それぞれ第1軸線を中心に第1の方向へ往復回動操作可能で、かつ前記第1軸線と交差する第2軸線を中心に第2の方向へ揺動操作可能に設けられた左操作部及び右操作部と、
前記左操作部と右操作部との間に設けられ、これら両操作部のうちの一方の操作部の回動操作力及び揺動操作力を他方の操作部に伝達してその他方の操作部を前記一方の操作部と連動させる左右連動機構とを備えた左右連動操作装置において、
前記左右連動機構は、
前記左操作部の前記第1の方向への回動操作に伴い前記第1軸線を中心に前記第1の方向へ回転する左第1傘歯車と、
前記左操作部の前記第2軸線と平行な第3軸線を中心に回転可能に設けられ前記左第1傘歯車と噛み合う左第2傘歯車と、
前記左第2傘歯車と一体に前記第3軸線を中心に回転可能に設けられた左第1平歯車と、
前記左操作部の前記第2軸線を中心に回転可能に設けられ前記左第1平歯車と噛み合う左第2平歯車と、
前記左操作部の前記第2軸線を中心に回転可能に設けられ前記左操作部の前記第2の方向への揺動操作に伴い前記第2軸線を中心に回転する左回転体と、
前記右操作部の前記第1の方向への回動操作に伴い前記第1軸線を中心に前記第1の方向へ回転する右第1傘歯車と、
前記右操作部の前記第2軸線と平行な第3軸線を中心に回転可能に設けられ前記右第1傘歯車と噛み合う右第2傘歯車と、
前記右第2傘歯車と一体に前記第3軸線を中心に回転可能に設けられた右第1平歯車と、
前記右操作部の前記第2軸線を中心に回転可能に設けられ前記右第1平歯車と噛み合う右第2平歯車と、
前記右操作部の前記第2軸線を中心に回転可能に設けられ前記右操作部の前記第2の方向への揺動操作に伴い前記第2軸線を中心に回転する右回転体と、
前記左第2平歯車と前記右第2平歯車との間にこれらを接続するように設けられこれら左右の第2平歯車のうち一方の第2平歯車の回転を他方の第2平歯車に伝達する第1線条部材と、
前記左回転体と前記右回転体との間にこれらを接続するように設けられこれら左右の回転体のうち一方の回転体の回転を他方の回転体に伝達する第2線条部材と、
を備えていることを特徴とする。
【0008】
また、同様な目的を達成するために、請求項2の発明は、
それぞれ第1軸線を中心に第1の方向へ往復回動操作可能で、かつ前記第1軸線と交差する第2軸線を中心に第2の方向へ揺動操作可能に設けられた左操作部及び右操作部と、
前記左操作部と右操作部との間に設けられ、これら両操作部のうちの一方の操作部の回動操作力及び揺動操作力を他方の操作部に伝達してその他方の操作部を前記一方の操作部と連動させる左右連動機構とを備えた左右連動操作装置において、
前記左右連動機構は、
前記左操作部の前記第1の方向への回動操作に伴い前記第1軸線を中心に前記第1の方向へ回転する左第1傘歯車と、
前記左操作部の前記第2軸線と平行な第3軸線を中心に回転可能に設けられ前記左第1傘歯車と噛み合う左第2傘歯車と、
前記左第2傘歯車と一体に前記第3軸線を中心に回転可能に設けられた左第1平歯車と、
前記左操作部の前記第2軸線を中心に回転可能に設けられ前記左第1平歯車と噛み合う左第2平歯車と、
前記左操作部の前記第2軸線と平行な第4軸線を中心に回転可能に設けられ前記左第2平歯車に噛み合う左第3平歯車と、
前記左第3平歯車に噛み合うギヤ部を有して前記第4軸線に交差する第3の方向へ直線移動可能に設けられ前記左第3平歯車の回転に伴い前記第3の方向へ直線移動する左ラックギヤと、
前記左操作部の前記第2軸線を中心に回転可能に設けられ前記左操作部の前記第2の方向への揺動操作に伴い前記第2軸線を中心に回転する左回転体と、
前記右操作部の前記第1の方向への回動に伴い前記第1軸線を中心に前記第1の方向へ回転する右第1傘歯車と、
前記右操作部の前記第2軸線と平行な第3軸線を中心に回転可能に設けられ前記右第1傘歯車と噛み合う右第2傘歯車と、
前記右第2傘歯車と一体に前記第3軸線を中心に回転可能に設けられた右第1平歯車と、
前記右操作部の前記第2軸線を中心に回転可能に設けられ前記右第1平歯車と噛み合う右第2平歯車と、
前記右操作部の前記第2軸線と平行な第4軸線を中心に回転可能に設けられ前記右第2平歯車に噛み合う右第3平歯車と、
前記右第3平歯車に噛み合うギヤ部を有して前記第4軸線に交差する第3の方向へ直線移動可能に設けられ前記右第3平歯車の回転に伴い前記第3の方向へ直線移動する右ラックギヤと、
前記右操作部の前記第2軸線を中心に回転可能に設けられ前記右操作部の前記第2の方向への揺動操作に伴い前記第2軸線を中心に回転する右回転体と、
前記左ラックギヤと前記右ラックギヤとの間にこれらを接続するように設けられこれら左右のラックギヤのうち一方のラックギヤの直線移動を他方のラックギヤに伝達する第1線条部材と、
前記左回転体と前記右回転体との間にこれらを接続するように設けられこれら左右の回転体のうち一方の回転体の回転を他方の回転体に伝達する第2線条部材と、
を備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
請求項1の発明において、例えば左操作部を第1の方向へ回動操作すると、その回動操作力は、左第1傘歯車、左第2傘歯車、左第1平歯車、左第2平歯車、第1線条部材、右第2平歯車、右第1平歯車、右第2傘歯車、右第1傘歯車を順に介して右操作部に伝達されて、右操作部が左操作部と同様の操作方向に動作するように連動する。また、左操作部を第1の方向とは交差する第2の方向へ揺動操作すると、その揺動操作力は、左回転体、第2線条部材、右回転体を順に介して右操作部に伝達されて、右操作部が左操作部と同様の操作方向に動作するように連動する。上述とは逆に、右操作部を第1の方向へ回動操作した場合、及び第2の方向へ揺動操作した場合も、上述と同様にして右操作部の回動操作力及び揺動操作力が左右連動機構を介して左操作部に伝達されて、左操作部が右操作部と同様の操作方向に動作するように連動する。
【0010】
したがって、請求項1の発明においては、ユニバーサルジョイントを用いずに左右の操作部を良好に連動させることができ、ユニバーサルジョイントのがたつき発生による不具合を防止できる。
【0011】
請求項2の発明において、例えば左操作部を第1の方向へ回動操作すると、その回動操作力は、左第1傘歯車、左第2傘歯車、左第1平歯車、左第2平歯車、左第3平歯車、左ラックギヤ、第1線条部材、右ラックギヤ、右第3平歯車、右第2平歯車、右第1平歯車、右第2傘歯車、右第1傘歯車を順に介して右操作部に伝達されて、右操作部が左操作部と同様の操作方向に動作するように連動する。また、左操作部を第1の方向とは交差する第2の方向へ揺動操作すると、その揺動操作力は、左回転体、第2線条部材、右回転体を順に介して右操作部に伝達されて、右操作部が左操作部と同様の操作方向に動作するように連動する。上述とは逆に、右操作部を第1の方向へ回動操作した場合、及び第2の方向へ揺動操作した場合も、上述と同様にして右操作部の回動操作力及び揺動操作力が左右連動機構を介して左操作部に伝達されて、左操作部が右操作部と同様の操作方向に動作するように連動する。
【0012】
したがって、請求項2の発明においても、請求項1の発明と同様に、ユニバーサルジョイントを用いずに左右の操作部を良好に連動させることができ、ユニバーサルジョイントのがたつき発生による不具合を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すもので、左右連動操作装置を組み込んだ運転席シート付近の外観斜視図
【図2】左右連動操作装置の概略構成を示す斜視図
【図3】左操作部付近の概略側面図
【図4】加速操作した状態の図4相当図
【図5】左右連動機構の概略構成を示す斜視図
【図6】左第2傘歯車と左第1平歯車を一体化した歯車の平面図
【図7】本発明の第2の実施形態を示す図5相当図
【発明を実施するための形態】
【0014】
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図1〜図6を参照して説明する。
まず、図1には、車両1の運転席シート2付近が示されている。運転席シート2は、車両1を運転する際に運転者が着座するものであり、座部3と、背もたれ部4と、運転者が腕を載せるための左アームレスト5と右アームレスト6を備えている。そして、この運転席シート2には、車両1の操舵方向や走行速度等の状態を切り替える際に操作するための操作系として、図2に示すようなグリップ操作式の左右連動操作装置7が組み込まれている。
【0015】
この左右連動操作装置7は、左アームレスト5の前方側の先端部に設けられた左操作部8と、右アームレスト6の前方側の先端部に設けられた右操作部9と、これら左操作部8及び右操作部9の動きを連動させるための左右連動機構10を備えている。
【0016】
このうち左操作部8は、図3にも示すように、左グリップ8aと、この左グリップ8aの基端部に位置した左グリップ基部8bとを備えている。左操作部8の左グリップ8aは、左グリップ基部8bに対して第1軸線12を中心に第1の方向である矢印A方向(左右方向)(図1、図2参照)へ回動操作が可能である。また、左操作部8は、左グリップ基部8bごと、第1軸線12と交差する(直交する)第2軸線13を中心に第2の方向である矢印B方向(上下方向)(図1〜図3参照)へ揺動操作が可能となっている。この場合、左グリップ8aの矢印A方向への回動操作は操舵用であり、車両1を右方向へ向けたい場合は右方向へ、左方向へ向けたい場合は左方向へ回動させる。また、左操作部8の矢印B方向への揺動操作は加減速操作用であり、加速したい場合には左操作部8を下方へ回動させ、減速したい場合は上方へ回動させる。
【0017】
右操作部9も上記した左操作部8と同様な構成となっている。すなわち、右操作部9は、右グリップ9aと、この右グリップ9aの基端部に位置した右グリップ基部9bとを備えている。右操作部9の右グリップ9aは、右グリップ基部9bに対して第1軸線15を中心に第1の方向である矢印A方向(左右方向)へ回動操作が可能である。また、右操作部9は、右グリップ基部9bごと、第1軸線15と交差する(直交する)第2軸線16を中心に第2の方向である矢印B方向(上下方向)へ揺動操作が可能となっている。右グリップ9aの矢印A方向への回動操作も操舵用であり、右操作部9の矢印B方向への揺動操作も加減速操作用である。
なお、左グリップ8a及び右グリップ9aには、図2に示すように、それぞれの外側に1個の押圧操作式のスイッチ17が設けられているとともに、内側に2個の押圧操作式のスイッチ18,19が設けられている。
【0018】
次に、左右連動機構10について、主に図5を参照して説明する。
まず、左操作部8側の構成について説明する。左操作部8側の左第1傘歯車20は、外周部に左第1傘歯車部20aを有し、前記第1軸線12を中心に回転可能に設けられていて、左グリップ8aの矢印A方向への回動操作に伴い第1軸線12を中心に同矢印A方向へ回動される。この左第1傘歯車20の前部には、平歯車部21aを有する平歯車21が一体に設けられている。なお、この平歯車21はなくてもよい。左第2傘歯車22は、外周部に前記左第1傘歯車部20aに噛み合う左第2傘歯車部22aを有していて、前記第1軸線12と直交し、かつ前記第2軸線13と平行な第3軸線23を中心に回転可能に設けられている。この左第2傘歯車22にも、図6に示すように、左第1平歯車部24aを有する左第1平歯車24が一体に設けられている。したがって、左第1平歯車24は、左第2傘歯車22と一体に第3軸線23を中心に回転される。この場合、左第1平歯車24は、左第2傘歯車22に一体に設けられているが、左第2傘歯車22とは別部材で構成することもできる。
【0019】
左第1平歯車部24aには、左第2平歯車25の左第2平歯車部25aが噛み合っている。この左第2平歯車25の中心部にはベアリング26が設けられていて、左第2平歯車25は、ベアリング26を介して前記第2軸線13方向に延びる第2軸(図示せず)を中心に回転可能に設けられている。左回転体27は、第2軸線13を中心に回転するように設けられていて、前記左操作部8の矢印B方向への揺動操作に伴い図示しない前記第2軸と一体に同矢印B方向へ回動されるようになっている。左回転体27の外周部には平歯車部27aが設けられている。
【0020】
左第1平歯車24の近傍には、この場合ポテンショメータからなる左第1検出手段28が設けられている。この右第1検出手段28は、左第1平歯車部24aに噛み合う歯車28aを有していて、左第1平歯車24の回転位置、ひいては前記左操作部8における左グリップ8aの矢印A方向の回動位置を検出する検出手段を構成している。また、左回転体27の近傍にも、この場合ポテンショメータからなる左第2検出手段29が設けられている。この左第2検出手段29は、左回転体27の平歯車部27aに噛み合う歯車29aを有していて、左回転体27の回転位置、ひいては前記左操作部8の矢印B方向の回動位置を検出する検出手段を構成している。
【0021】
次に、左右連動機構10の右操作部9側の構成について説明する。右操作部9側の構成は、基本的に上記した左操作部8側と同様な構成となっている。右操作部9側の右第1傘歯車30は、外周部に右第1傘歯車部30aを有し、前記第1軸線15を中心に回転可能に設けられていて、右グリップ9aの矢印A方向への回動操作に伴い第1軸線15を中心に同矢印A方向へ回動される。この右第1傘歯車30の前部にも、平歯車部31aを有する平歯車31が一体に設けられている。なお、この平歯車31もなくてもよい。右第2傘歯車32は、外周部に前記右第1傘歯車部30aに噛み合う右第2傘歯車部32aを有していて、前記第1軸線15と直交し、かつ前記第2軸線16と平行な第3軸線33を中心に回転可能に設けられている。この右第2傘歯車32には、前記左第2傘歯車22と同様に、右第1平歯車部34aを有する右第1平歯車34が一体に設けられている。したがって、右第1平歯車34は、右第2傘歯車32と一体に第3軸線33を中心に回転される。この場合も、右第1平歯車34は、右第2傘歯車32に一体に設けられているが、右第2傘歯車32とは別部材で構成することもできる。
【0022】
右第1平歯車部34aには、右第2平歯車35の右第2平歯車部35aが噛み合っている。この右第2平歯車35の中心部にはベアリング36が設けられていて、右第2平歯車35は、ベアリング36を介して前記第2軸線16方向に延びる第2軸(図示せず)を中心に回転可能に設けられている。右回転体37は、第2軸線16を中心に回転するように設けられていて、前記右操作部9の矢印B方向への揺動操作に伴い図示しない前記第2軸と一体に同矢印B方向へ回動されるようになっている。右回転体37の外周部にも平歯車部37aが設けられている。
【0023】
右第1平歯車34の近傍にも、この場合ポテンショメータからなる右第1検出手段38が設けられている。この右第1検出手段38は、右第1平歯車部34aに噛み合う歯車38aを有していて、右第1平歯車34の回転位置、ひいては前記右操作部9における右グリップ9aの矢印A方向の回動位置を検出する検出手段を構成している。また、右回転体37の近傍にも、この場合ポテンショメータからなる右第2検出手段39が設けられている。この右第2検出手段39も、右回転体37の平歯車部37aに噛み合う歯車39aを有していて、右回転体37の回転位置、ひいては前記右操作部9の矢印B方向の回動位置を検出する検出手段を構成している。ここで、前記左第1検出手段28、左第2検出手段29、右第1検出手段38、右第2検出手段39、並びに、左右の各グリップ8a,9aのスイッチ17,18,19信号は、図示しない制御手段に出力される。
【0024】
そして、左第2平歯車25と右第2平歯車35との間には、それぞれワイヤからなる2本の第1線条部材41、42が接続されている。このうち一方の第1線条部材41は、左第2平歯車25の上部と右第2平歯車35の下部とに接続され、他方の第1線条部材42は、左第2平歯車25の下部と右第2平歯車35の上部とに接続されている。また、左回転体27と右回転体37との間にも、それぞれワイヤからなる2本の第2線条部材43,44が接続されている。このうち一方の第2線条部材43は、左回転体27の上部と右回転体37の下部に接続され、他方の第2線条部材44は、左回転体27の下部と右回転体37の上部に接続されている。
【0025】
次に、上記構成の作用を説明する。運転者が車両1を運転する場合には、運転者は運転席シート2に着座し、左腕を左アームレスト5に、右腕を右アームレスト6に置く。そして、例えば、左操作部8の左グリップ8aを矢印A方向のうち、右方向(矢印A1方向)へ回動させると、左第1傘歯車20が図5の矢印A1方向へ回動する。これに伴い、左第1傘歯車部20aに噛み合った左第2傘歯車22と、これと一体の左第1平歯車24が、図5の矢印方向へ回動する。これに伴い、左第1平歯車部24aに噛み合った左第2平歯車25が、図5の矢印方向へ回動する。これに伴い、一対の第1線条部材41を介して右操作部9側の右第2平歯車35が、図5の矢印方向へ回動する。これに伴い、右第2平歯車部35aに噛み合った右第1平歯車34と、これと一体の右第2傘歯車32が、図5の矢印方向へ回動する。これに伴い、右第2傘歯車部32aに噛み合った右第1傘歯車30が図5の矢印A1方向へ回動し、これに伴い右操作部9の右グリップ9aが同矢印A1方向(右方向)へ回動される。したがって、左操作部8の左グリップ8aの回動操作が、左右連動機構10を介して右操作部9の右グリップ9aに伝達され、右グリップ9aが左グリップ8aと連動する。
【0026】
このとき、左グリップ8aの矢印A1方向の回動方向及び回動位置が左第1検出手段28にて検出されるとともに、右グリップ9aの回動方向及び回動位置が右第1検出手段38にて検出され、それらの信号が制御手段に出力される。これに基づき、制御手段は車両1の操舵装置を制御して車両1の操舵方向を右方向とする。なお、左グリップ8aを矢印A1方向へ回動操作しても、左回転体27及び右回転体37は回転しない。
【0027】
また、左操作部8の左グリップ8aを、上述とは逆に矢印A1方向とは反対の左方向へ回動操作した場合には、各部材の回動方向が、上記右方向へ操作した場合とは反対方向になるだけで、同様な動作となり、車両1の操舵方向は左方向となる。右操作部9の右グリップ9aを矢印A1方向あるいは矢印A1とは反対方向へ操作した場合も、左グリップ8aを操作した場合と同様な動作となる。
【0028】
一方、左操作部8を、矢印B方向のうち矢印B1方向(下方向)へ回動させると、左操作部8が、左グリップ基部8bごと、第2軸線13を中心に矢印B1方向へ回動する(図4参照)。これに伴い、左回転体27及び左第2平歯車25が、第2軸線13を中心に図5の矢印方向へ回転する。このうち、左回転体27の回転に伴い、一対の第2線条部材43,44を介して右操作部9側の右回転体37が、図5の矢印方向へ回動する。この回動に伴い、右操作部9が図2の矢印B1方向へ回動される。したがって、左操作部8の矢印B1方向への回動操作が、左右連動機構10を介して右操作部9に伝達され、右操作部9が左操作部8と連動する。
【0029】
このとき、左操作部8の矢印B1方向への回動方向及び回動位置が左第2検出手段29にて検出されるとともに、右操作部9の回動方向及び回動位置が右第2検出手段39にて検出され、それらの信号が制御手段に出力される。これに基づき、制御手段は車両1の加減速装置を制御して車両1を加速する。なお、左操作部8の矢印B1方向への回動操作に伴い、左第2平歯車25も同方向へ回転するが、左第2平歯車25と左第1平歯車24との噛み合い位置は変わらず、左第1平歯車24及び左第2傘歯車22、並びに左第1傘歯車20は、左操作部8と同方向へ移動はするが回転(自転)はしない。
【0030】
また、左操作部8を、上述とは逆に矢印B1方向とは反対の上方向へ回動操作した場合には、各部材の回動方向が、上記下方向へ操作した場合とは反対方向になるだけで、同様な動作となり、車両1は減速される。右操作部9を矢印B1方向あるいは矢印B1とは反対方向へ操作した場合も、左操作部8を操作した場合と同様な動作となる。
【0031】
上記した第1の実施形態においては、左右連動操作装置7において、左操作部8と右操作部9との間にユニバーサルジョイントを用いておらず、ユニバーサルジョイントを用いずに左操作部8と右操作部9とを良好に連動させることができる。よって、ユニバーサルジョイントを用いたものとは違い、ユニバーサルジョイントのがたつき発生による不具合を防止できる。
【0032】
上記した第1の実施形態において、左第1検出手段28は左第1平歯車24の回転を検出し、右第1検出手段38は右第1平歯車34の回転を検出する構成としたが、左第1検出手段28は左第2平歯車25の回転を検出し、右第1検出手段38は右第2平歯車35の回転を検出する構成とすることもできる。しかし、左第2平歯車25及び右第2平歯車35は、左操作部8及び右操作部9を上下方向へ操作(加減速操作)した場合も回転するため、その加減速方向への操作分を差し引く補正が必要となる。
【0033】
(第2の実施形態)
図7は本発明の第2の実施形態を示したものであり、この第2の実施形態は上記した第1の実施形態とは次の点が異なっている。なお、第1の実施形態と同一の部分には同一の符号を付して説明は省略し、異なる部分について説明する。
左右連動機構45において、左操作部8側の左第2平歯車25の近傍に左第3平歯車46が設けられている。この左第3平歯車46は、外周部に左第3平歯車部46aを有し、第2軸線13と平行な第4軸線47を中心に回転可能とされていて、左第3平歯車部46aが左第2平歯車25の左第2平歯車部25aに噛み合っている。この左第3平歯車46の上下両側には、左第3平歯車部46aに噛み合うギヤ部48を有する一対の左ラックギヤ49,50が設けられている。これら左ラックギヤ49,50は、前記第4軸線47に交差する(直交する)第3の方向である矢印C方向に直線移動可能とされている。
【0034】
また、右操作部9側の右第2平歯車35の近傍にも、左第3平歯車46と同様な右第3平歯車52が設けられている。この右第3平歯車52も、外周部に右第3平歯車部52aを有し、第2軸線16と平行な第4軸線53を中心に回転可能とされていて、右第3平歯車部52aが右第2平歯車35の右左第2平歯車部35aに噛み合っている。この右第3平歯車52の上下両側にも、右第3平歯車部52aに噛み合うギヤ部54を有する一対の左ラックギヤ55,56が設けられている。これら右ラックギヤ55,56も、前記第4軸線53に交差する(直交する)第3の方向である矢印C方向に直線移動可能とされている。
【0035】
そして、左ラックギヤ49,50及び右ラックギヤ55,56のうち、図7中上側の左ラックギヤ49と下側の右ラックギヤ56との間には、ワイヤからなる第1線条部材57が接続され、また、図7中下側の左ラックギヤ50と、上側の右ラックギヤ55との間にも、ワイヤからなる第1線条部材58が接続されている。
【0036】
上記構成において、例えば、左操作部8(図2参照)の左グリップ8aにて操舵方向を右方向とする場合には、左グリップ8aを矢印A方向のうち、右方向(矢印A1方向)へ回動させる。すると、左第1傘歯車20、左第2傘歯車22及び左第1平歯車24、左第2平歯車25、左第3平歯車46が、図7のそれぞれ矢印で示す方向に回動される。このうちの左第3平歯車46の回動に伴い、上側の左ラックギヤ49が矢印C1方向へ直線移動するとともに、下側の左ラックギヤ50が矢印C1とは反対の矢印C2方向へ直線移動する。これに伴い、2本の第1線条部材57,58を介して右操作部9側の上側の右ラックギヤ55が矢印C1方向へ直線移動するとともに、下側の右ラックギヤ56が矢印C1とは反対の矢印C2方向へ直線移動する。これに伴い、右第3平歯車52、右第2平歯車35、右第1平歯車34及び右第2傘歯車32、右第1傘歯車30が、図7のそれぞれ矢印で示す方向に回動され、これに伴い右グリップ9a(図2参照)が同矢印A1方向(右方向)へ回動される。したがって、左操作部8の左グリップ8aの回動操作が、左右連動機構45を介して右操作部9の右グリップ9aに伝達され、右グリップ9aが左グリップ8aと連動する。
【0037】
また、左操作部8の左グリップ8aを、上述とは逆に矢印A1方向とは反対の左方向へ回動操作した場合には、各部材の回動方向が、上記右方向へ操作した場合とは反対方向になるだけで、同様な動作となり、車両1の操舵方向は左方向となる。右操作部9の右グリップ9aを矢印A1方向あるいは矢印A1とは反対方向へ操作した場合も、左グリップ8aを操作した場合と同様な動作となる。
【0038】
一方、左操作部8を、矢印B方向のうち矢印B1方向(下方向)へ回動させた場合には、第1の実施形態で説明したように、左操作部8が、左グリップ基部8bごと、第2軸線13を中心に矢印B1方向へ回動する(図4参照)。この回動操作が、左回転体27、第2線条部材43,44を介して右操作部9側の右回転体37に伝達され、これに伴い右操作部9が矢印B1方向へ回動される。このとき、車両1は加速される。
【0039】
またこのとき、左操作部8の矢印B1方向への回動操作に伴い、左第2平歯車25も同方向へ回転し、左第3平歯車46も矢印方向へ回転するが、左第2平歯車25と左第1平歯車24との噛み合い位置は変わらず、左第1平歯車24及び左第2傘歯車22、並びに左第1傘歯車20は、左操作部8と同方向へ移動はするが回転(自転)はしない
また、左操作部8を、上述とは逆に矢印B1方向とは反対の上方向へ回動操作した場合には、各部材の回動方向が、上記下方向へ操作した場合とは反対方向になるだけで、同様な動作となり、車両1は減速される。右操作部9を矢印B1方向あるいは矢印B1とは反対方向へ操作した場合も、左操作部8を操作した場合と同様な動作となる。
【0040】
上記した第2の実施形態においても、左右連動操作装置45において、左操作部8と右操作部9との間にユニバーサルジョイントを用いておらず、ユニバーサルジョイントを用いずに左操作部8と右操作部9とを良好に連動させることができる。よって、ユニバーサルジョイントを用いたものとは違い、ユニバーサルジョイントのがたつき発生による不具合を防止できる。
【0041】
また、上記した構成においては、例えば左操作部8の左右方向の操作角度及び上下方向の操作角度が大きく、左第2平歯車25が大きく回転しても、左第3平歯車46を介して左ラックギヤ49,50を直線移動させることができるため、第1線条部材57,58を介して右ラックギヤ55及び56を押し引きすることができ、右操作部9を良好に連動させることができる。よって、左右の操作部8,9の左右方向の操作角度及び上下方向の操作角度が大きくなっても、左右の操作部8,9を良好に連動させることが可能となる利点がある。
【0042】
ちなみに、第1の実施形態の場合において、左第2平歯車25の回転量が大きくなると、第1線条部材41,42をうまく押し引きすることができなくなり、ひいては左右の操作部8,9を良好に連動させることができなくなるおそれがあるが、上記した第2の実施形態においては、そのような不具合の発生を極力防止することができる。
【0043】
本発明は上記した各実施形態に限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。
左第1検出手段28、左第2検出手段29、右第1検出手段38、右第2検出手段39としては、ポテンショメータのみに限られず、ロータリエンコーダを追加してもよい。
本発明は、車両用に限られず、例えばゲーム機の操作装置に適用することもできる。
【符号の説明】
【0044】
図面中、1は車両、2は運転席シート、7は左右連動操作装置、8は左操作部、9は右操作部、10は左右連動機構、12は第1軸線、13は第2軸線、15は第1軸線、16は第2軸線、20は左第1傘歯車、22は左第2傘歯車、23は第3軸線、24は左第1平歯車、25は左第2平歯車、26はベアリング、27は左回転体、28は左第1検出手段、29は左第2検出手段、30は右第1傘歯車、32は右第2傘歯車、33は第3軸線、34は右第1平歯車、35は右第2平歯車、36はベアリング、37は右回転体、38は右第1検出手段、39は右第2検出手段、41,42は第1線条部材、43,44は第2線条部材、45は左右連動機構、46は左第3平歯車、47は第4軸線、48はギヤ部、49,50は左ラックギヤ、52は右第3平歯車、53は第4軸線、54はギヤ部、55,56は右ラックギヤ、57,58は第1線条部材を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれ第1軸線を中心に第1の方向へ往復回動操作可能で、かつ前記第1軸線と交差する第2軸線を中心に第2の方向へ揺動操作可能に設けられた左操作部及び右操作部と、
前記左操作部と右操作部との間に設けられ、これら両操作部のうちの一方の操作部の回動操作力及び揺動操作力を他方の操作部に伝達してその他方の操作部を前記一方の操作部と連動させる左右連動機構とを備えた左右連動操作装置において、
前記左右連動機構は、
前記左操作部の前記第1の方向への回動操作に伴い前記第1軸線を中心に前記第1の方向へ回転する左第1傘歯車と、
前記左操作部の前記第2軸線と平行な第3軸線を中心に回転可能に設けられ前記左第1傘歯車と噛み合う左第2傘歯車と、
前記左第2傘歯車と一体に前記第3軸線を中心に回転可能に設けられた左第1平歯車と、
前記左操作部の前記第2軸線を中心に回転可能に設けられ前記左第1平歯車と噛み合う左第2平歯車と、
前記左操作部の前記第2軸線を中心に回転可能に設けられ前記左操作部の前記第2の方向への揺動操作に伴い前記第2軸線を中心に回転する左回転体と、
前記右操作部の前記第1の方向への回動操作に伴い前記第1軸線を中心に前記第1の方向へ回転する右第1傘歯車と、
前記右操作部の前記第2軸線と平行な第3軸線を中心に回転可能に設けられ前記右第1傘歯車と噛み合う右第2傘歯車と、
前記右第2傘歯車と一体に前記第3軸線を中心に回転可能に設けられた右第1平歯車と、
前記右操作部の前記第2軸線を中心に回転可能に設けられ前記右第1平歯車と噛み合う右第2平歯車と、
前記右操作部の前記第2軸線を中心に回転可能に設けられ前記右操作部の前記第2の方向への揺動操作に伴い前記第2軸線を中心に回転する右回転体と、
前記左第2平歯車と前記右第2平歯車との間にこれらを接続するように設けられこれら左右の第2平歯車のうち一方の第2平歯車の回転を他方の第2平歯車に伝達する第1線条部材と、
前記左回転体と前記右回転体との間にこれらを接続するように設けられこれら左右の回転体のうち一方の回転体の回転を他方の回転体に伝達する第2線条部材と、
を備えていることを特徴とする左右連動操作装置。
【請求項2】
それぞれ第1軸線を中心に第1の方向へ往復回動操作可能で、かつ前記第1軸線と交差する第2軸線を中心に第2の方向へ揺動操作可能に設けられた左操作部及び右操作部と、
前記左操作部と右操作部との間に設けられ、これら両操作部のうちの一方の操作部の回動操作力及び揺動操作力を他方の操作部に伝達してその他方の操作部を前記一方の操作部と連動させる左右連動機構とを備えた左右連動操作装置において、
前記左右連動機構は、
前記左操作部の前記第1の方向への回動操作に伴い前記第1軸線を中心に前記第1の方向へ回転する左第1傘歯車と、
前記左操作部の前記第2軸線と平行な第3軸線を中心に回転可能に設けられ前記左第1傘歯車と噛み合う左第2傘歯車と、
前記左第2傘歯車と一体に前記第3軸線を中心に回転可能に設けられた左第1平歯車と、
前記左操作部の前記第2軸線を中心に回転可能に設けられ前記左第1平歯車と噛み合う左第2平歯車と、
前記左操作部の前記第2軸線と平行な第4軸線を中心に回転可能に設けられ前記左第2平歯車に噛み合う左第3平歯車と、
前記左第3平歯車に噛み合うギヤ部を有して前記第4軸線に交差する第3の方向へ直線移動可能に設けられ前記左第3平歯車の回転に伴い前記第3の方向へ直線移動する左ラックギヤと、
前記左操作部の前記第2軸線を中心に回転可能に設けられ前記左操作部の前記第2の方向への揺動操作に伴い前記第2軸線を中心に回転する左回転体と、
前記右操作部の前記第1の方向への回動に伴い前記第1軸線を中心に前記第1の方向へ回転する右第1傘歯車と、
前記右操作部の前記第2軸線と平行な第3軸線を中心に回転可能に設けられ前記右第1傘歯車と噛み合う右第2傘歯車と、
前記右第2傘歯車と一体に前記第3軸線を中心に回転可能に設けられた右第1平歯車と、
前記右操作部の前記第2軸線を中心に回転可能に設けられ前記右第1平歯車と噛み合う右第2平歯車と、
前記右操作部の前記第2軸線と平行な第4軸線を中心に回転可能に設けられ前記右第2平歯車に噛み合う右第3平歯車と、
前記右第3平歯車に噛み合うギヤ部を有して前記第4軸線に交差する第3の方向へ直線移動可能に設けられ前記右第3平歯車の回転に伴い前記第3の方向へ直線移動する右ラックギヤと、
前記右操作部の前記第2軸線を中心に回転可能に設けられ前記右操作部の前記第2の方向への揺動操作に伴い前記第2軸線を中心に回転する右回転体と、
前記左ラックギヤと前記右ラックギヤとの間にこれらを接続するように設けられこれら左右のラックギヤのうち一方のラックギヤの直線移動を他方のラックギヤに伝達する第1線条部材と、
前記左回転体と前記右回転体との間にこれらを接続するように設けられこれら左右の回転体のうち一方の回転体の回転を他方の回転体に伝達する第2線条部材と、
を備えていることを特徴とする左右連動操作装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−138311(P2011−138311A)
【公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−297789(P2009−297789)
【出願日】平成21年12月28日(2009.12.28)
【出願人】(000003551)株式会社東海理化電機製作所 (3,198)
【Fターム(参考)】