説明

平版刷版の自動供給装置

【課題】装填されている平版刷版上に平版刷版を継ぎ足し装填する際に、平版刷版の感光層面に傷を付けることを防止する。
【解決手段】複数枚積み重ねられた平版刷版10の束における平面を、装填台144の斜状に配置した支持台160上に載せ、平版刷版10の束の底部を支持台160の表面から突出するよう装着した棚部材162に載せ、単数又は複数の傷防止シート12を備えた傷防止シート配備手段14における傷防止シート12を装填台144上に装填されている平版刷版10の表面に被せ、傷防止シート12の上から新たに平版刷版10の束を継ぎ足し装填できるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、平版刷版を搬出するための自動供給装置に配置した複数の平版刷版の束を装填するための装填台上で、既に装填されている平版刷版上に更に平版刷版の束を追加装填する際に、平版刷版同士が擦れ既に装填されている平版刷版の感光層に傷を付けることを防止可能とした、平版刷版の自動供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、オフセット印刷には、平版刷版(いわゆるPS版)が利用されている。また、この平版印刷の分野では、未露光の平版刷版の供給を受けて、この平版刷版に対しコンピュータ等のデジタルデータに基づいてレーザ露光処理をし、自動現像機で平版刷版上に形成された潜像を顕像に変換する現像処理をして直接印刷版を製版するCTP(Computer to Plate)システムが実用化されている。このCTPシステムには、平版刷版の自動供給装置(平版刷版の枚葉供給装置)を備えたものがある。
【0003】
従来の自動製版機の平版刷版の自動供給装置では、複数枚の平版刷版と合紙とが交互に積層されて束にされたものを印刷版包装箱に収納し、開閉蓋を閉じて遮光した状態で、平版刷版の自動供給装置内の印刷版供給カセットへ装填し、平版刷版の自動供給装置の扉を閉じて装置内部を遮光してから、自動装置で印刷版包装箱の開閉蓋を開き、製版作業が開始された際に、印刷版包装箱の内部に収納した平版刷版の束から平版刷版の自動供給装置の枚葉供給装置によって平版刷版の束から合紙を取り除き平版刷版を1枚づつ分離して露光処理部側へ搬出するものが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
このようなCTPシステムにおける平版刷版の自動供給装置では、製版の対象として選択された所定サイズで所定の厚さを持つ1種類の平版刷版を積層し所定複数枚重ねて束にしたものを平版刷版の自動供給装置の装填台に装填し、製版作業の開始と共に平版刷版の束における最も上にある平版刷版の表面にいわゆるローラピック方式のピックアップローラであるゴム製の搬出用ローラ(ナッジャーローラ)を転接させることにより、平版刷版を一枚づつ引き出して、露光処理部側へ搬出するよう構成されている。
【0005】
このように構成された平版刷版の自動供給装置を使用する場合には、平版刷版を装填台に装填する作業のために自動供給装置の動作を中断するのを防止して平版刷版の自動供給装置を合理的に稼動させるため、所要のタイミングで平版刷版の束を追加装填する作業を行うのが普通である。
【0006】
この平版刷版の束を追加装填する作業では、装填台に残っている一番上の平版刷版の感光層表面上に、新たな平版刷版の束の平版刷版後端エッジが当たって傷を付ける虞がある。
【特許文献1】特開平11−314771号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上述の点に鑑み、既に装填されている平版刷版の上に、新たに平版刷版を継ぎ足し装填する際に、平版刷版の感光層面に傷を付けることを防止可能とした、平版刷版の自動供給装置を新たに提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の請求項1に記載の平版刷版の自動供給装置は、所定複数枚積み重ねられた平版刷版の束における平面を斜状に配置した支持台上に載せ、平版刷版の束の底部を支持台の表面から突出するよう装着した棚部材に載せるように構成した装填台と、装填台上に装填されている平版刷版の最も外側の表面の所要範囲に傷防止シートを被せ、傷防止シートの上から新たに平版刷版の束を継ぎ足し装填できるように、単数又は複数の傷防止シートを備えた傷防止シート配備手段と、を具備することを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の平版刷版の自動供給装置において、傷防止シート配備手段を、棚部材上に設置した傷防止シート配備部材に、単数又は複数の傷防止シートの一端辺部を固着して保持するように構成したことを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の平版刷版の自動供給装置において、傷防止シート配備手段が、線材を半円弧状に湾曲させ、その両端部を支持台の壁に固着して配置したガイドリングと、ガイドリングを挿通穴に通し、ガイドリングの一方の端部側の使用位置とガイドリングの他方の端部側の待機位置との間を移動可能に装着された、単数又は複数の傷防止シートと、を有することを特徴とする。
【0011】
前述のように構成することにより、装填台上に既に平版刷版が装填されている状態で、装填台に新たに平版刷版を継ぎ足し装填する場合には、装填台上に装填されている平版刷版の感光層面上に傷防止シートを被せて保護しているので、新たに継ぎ足し装填する平版刷版の後端エッジが傷防止シートを介して感光層面に当たった場合でも、傷防止シートで衝撃が緩衝されて感光層面に傷が付くことを防止でき、平版刷版の後端エッジが傷防止シート上を摺動して棚部材上に移動するようガイドし、感光層面上に擦り傷が付くことを防止できる。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の平版刷版の自動供給装置において、傷防止シートに、継ぎ足し装填する際の平版刷版に押し下げられて座屈することがないように、上下方向に伸びるリブを設けたことを特徴とする。
【0013】
上述のように構成することにより、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の作用、効果に加えて、装填台に配置した傷防止シートが継ぎ足し装填する際の平版刷版に押し下げられて座屈することがないので、平版刷版の束を継ぎ足し装填する作業を容易にできる。
【0014】
請求項5に記載の発明は、請求項1、請求項3又は請求項4の何れか1項に記載の平版刷版の自動供給装置において、傷防止シートに、平版刷版の束を順次継ぎ足し装填する作業の際に、どの程度の枚数の平版刷版を継ぎ足し装填できるかを示す残量表示用目盛りを設けたことを特徴とする。
【0015】
上述のように構成することにより、請求項1、請求項3又は請求項4の何れか1項に記載の作用、効果に加えて、傷防止シートの上に継ぎ足し装填されて載置された平版刷版の束の外部側下端辺が位置する残量表示用目盛りを読んで、追加できる平版刷版の枚数の目安を知ることにより、平版刷版の束を継ぎ足し装填する作業の作業性を向上できる。
【0016】
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の平版刷版の自動供給装置において、傷防止シートに、捲るように操作する際に持つための取手を設けたことを特徴とする。
【0017】
上述のように構成することにより、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の作用、効果に加えて、傷防止シートに開口を穿設して取って構造とした取手又はタブ形状の取手を持って、傷防止シートを捲るように操作することにより、傷防止シートを容易に装填台上に載置されている平版刷版の上に被せる作業を行うことができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明の平版刷版の自動供給装置によれば、既に装填されている平版刷版の最上部に傷防止シートを被せることにより、新たに平版刷版を継ぎ足し装填する際に、傷防止シートを介在させて平版刷版同士が直接擦れることをなくし感光層面を保護し傷が発生することを抑制できるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明の平版刷版の自動供給装置に関する実施の形態について図1乃至図9により説明する。
【0020】
本実施の形態に係わる傷防止シートを備えた自動供給装置は、現在市販されている一般の平版刷版(PS版)と比較して、平版刷版の表面に感光剤を塗布して形成された記録層側の表面が外力に対し強く(20倍以上)、合紙の保護を必要としないフォトポリマPS版である、いわゆる合紙無し平版刷版(合紙レス平版刷版)を所定複数枚束にしたものを装置内に装填し、枚葉供給装置で各平版刷版を1枚づつ分離して搬出する送給作業を可能に構成する。
【0021】
なお、傷防止シートを備えた平版刷版の自動供給装置は、平版刷版の相互間に合紙を介在させて積層させて束にした、現在市販されている一般の平版刷版でも利用できる。
【0022】
この平版刷版の自動供給装置に用いる合紙無し平版刷版(合紙レスPS版)は、所定サイズの長方形の板状に形成された薄いアルミニウム板である支持体上に、感光材料を含有する感光剤を塗布して形成された記録層(画像記録層である感光面)を設けて構成する。
【0023】
例えば、この合紙レス平版刷版は、支持体である薄いアルミニュウム基板の表面上へ感光剤を層状に塗布して記録層としての感光層を構成し、さらに平版刷版の感光層表面に酸素による感光層の減感現像防止のためオーバーコート層を塗布し、外力に対し強い特性(例えば、通常のPS版の20倍以上の強度特性)とし、その裏面に、平版刷版を搬送する際に重なっている平版刷版同士が密着しないようにするための水ガラス製のバックコート層を設けて構成する。
【0024】
この合紙無しで束ねられる平版刷版は、これを製造してから所定複数枚の平版刷版を、合紙を廃止して、平版刷版の表面に当たる感光面(感光剤面であるEm面)に平版刷版の裏面に当たる(PS版アルミ面側であるBack面)を直接接触させる状態で積層して直方体の束にした状態で、運搬や保管を行い、平版刷版の自動供給装置の内部へ遮光状態で供給し、この平版刷版の自動供給装置の内部機構で搬出する際に、自重で重なった状態において、平版刷版のアルミ面側が、その下に位置する平版刷版の感光面上を摺動しても、傷や圧力カブリ等を生じないという特性を持つ。
【0025】
図1及び図2に示すように、この平版刷版の自動供給装置は、コンピュータ等のデジタルデータに基づいてレーザ露光処理をし、自動現像機で平版刷版10上に形成された潜像を顕像に変換する現像処理をして直接印刷版を製版するCTP(Computer to Plate)システムに装着して用いられる。
【0026】
図1及び図2に示すように、このCTPシステムは、合紙無しで所定複数枚積み重ねられた平版刷版10の束が供給される自動供給装置110と、この自動供給装置110と一体的に構成されて平版刷版10の束から平版刷版10(PS版)を1枚づつ分離して供給する枚葉供給装置112と、インナードラム露光装置(モノゴンスキャナー)114と、バッファ装置116と、現像処理装置118とを備える。
【0027】
このCTPシステムにおける自動供給装置110のハウジング内部には、枚葉供給装置112の要部の機構を配置して一体的に構成する。この枚葉供給装置112を構成するため、自動供給装置110の内部には、装填台144を設置する。
【0028】
図2に示すように、この装填台144は、自動供給装置110から枚葉供給装置112へかけてのケーシング内における床面からインナードラム露光装置114側の上部へかけて斜めに配置した平板状の支持台160に、平版刷版10の束の端部を載置するため、支持台160の表面から直立して突出する板状に形成した棚板部分を有する棚部材162を、支持台160の表面上をスライドして高さ位置を調整可能なように装着して構成する。
【0029】
さらに、図3に示すように、支持台160には、平版刷版10の束の左右側部をそれぞれガイドするため移動調整可能なガイド部材161を装着する。
【0030】
なお、装填台144を斜めに配置した場合には、装填台144を水平に配置する場合と比較して自動供給装置110の水平方向の大きさを削減して装置の小型化を図ることができる。
【0031】
図3乃至図5に示すように、傷防止シートを備えた平版刷版の自動供給装置では、既に装填されている平版刷版10の上に、新たに平版刷版10を継ぎ足し装填する際に、平版刷版10の感光層面に傷を付けることを防止するため、単数又は複数の傷防止シート12を備えた傷防止シート配備手段である傷防止シート配備部材14を設置する。
【0032】
図3乃至図5に示す傷防止シートを備えた平版刷版の自動供給装置では、傷防止シート配備部材14を棚部材162上に設置する。この傷防止シート配備部材14は、断面等脚台形の柱状の台座部材で、その頂部(側部でも良い)に長手方向に沿った矩形溝である挟持部14Aを穿設した形状に形成する。
【0033】
この傷防止シート配備部材14の挟持部14Aには、単数又は複数の傷防止シート12の一端辺部を挟み付けて抜けないように固着することで、傷防止シート12を保持するように構成する。
【0034】
このように傷防止シート12は、台座部材の挟持部14Aに固着されているので、装填台144から搬出するため引き上げられる平版刷版10に連られて搬出されることがない。
【0035】
この傷防止シート12は、平版刷版10の後ろ面(Back面)と感光層面とに対する摩擦係数が低くなる特性を持つ素材(テフロン(登録商標)、ナイロン(登録商標)、ポリエチレン、PET、等)製で所要の強度と厚み(約50μから200μ)を持ち可撓性に富んだフレシキブルシート状に加工した材料を所定形状に穿設して形成する。
【0036】
この傷防止シート12は、装填台144上に既に装填されている平版刷版10の上に、新たに平版刷版10を継ぎ足し装填する作業を行う際に、作業員が継ぎ足し装填する平版刷版10の束が中央を装填台144の支持台160側に向けて凸となるように湾曲させた状態で棚部材162上に置くことが多いいことから、継ぎ足し装填する平版刷版10の束の中央凸部が装填台144上に既に装填されている平版刷版10の感光層面に当たり易い範囲(ここでは、平版刷版10の後端中央部の高さ80mm、横幅200mmの範囲)をカバーする以上の大きさ及び形状に形成する。
【0037】
この図3乃至図5に示す傷防止シートを備えた平版刷版の自動供給装置では、傷防止シート12を、既に装填台144に装填されている平版刷版10の下部で幅方向中央の保護すべき所定部分を覆うことが可能な矩形形状に形成する。
【0038】
また、この図3乃至図5に示す傷防止シートを備えた平版刷版の自動供給装置では、傷防止シート配備部材14に複数(本実施の形態では5個)の傷防止シート12を設置し、装填台144上に載置された平版刷版10を使い切るまで待つことなく傷防止シート12がある分だけ連続して新たな平版刷版10を継ぎ足し装填する作業を行えるようにすることができる。
【0039】
このように構成した図1乃至図5に示す傷防止シートを備えた平版刷版の自動供給装置における平版刷版10が装填されていない装填台144に、合紙無しで所定複数枚積み重ねられた平版刷版10の束を載置する場合には、図示しないが、作業者が、暗室中で、包装材で包装されている平版刷版10の束を外箱から取り出して用意する。次に、作業者は、暗室中で自動供給装置110の扉142を開け、その内部に斜めに配置した装填台144上に平版刷版10の束における一方の端部を棚部材162の上に載せ、この束の左右側部にそれぞれガイド部材161を沿わせた状態で支持台160の表面に斜めに持たせ掛けるようにして載置し、扉142を閉じて遮光し、自動供給装置110内を暗室とする。
【0040】
また、既に平版刷版10が装填されている状態で装填台144に新たに平版刷版10を継ぎ足し装填する場合には、上述のように暗室中で扉142を開き図5に示すように作業員が一枚目の傷防止シート12を棚部材162上に残っている平版刷版10の感光層面上に当てる作業を行う。
【0041】
次に、作業員は、棚部材162上に残っている平版刷版10に被さっている傷防止シート12の上に、継ぎ足し装填する平版刷版10の束を置く。このとき、棚部材162上に残っている平版刷版10の感光層面は、傷防止シート12で覆われて保護されている。
【0042】
このため、例えば新たな平版刷版10の束における平版刷版10の後端エッジが傷防止シート12を介して感光層面に当たった場合には、傷防止シート12がクッションとなって衝撃を緩衝するので感光層面を傷付けることを防止し、さらに平版刷版10の後端エッジが傷防止シート12の表面上を滑らかに摺動して棚部材162上に移動するので感光層面上に擦り傷が付くことを防止できる。
【0043】
また図3に示すように、既に平版刷版10が装填されている状態で装填台144に新たに平版刷版10を継ぎ足し装填する場合には、作業員が棚部材162上に残っている平版刷版10の上にある継ぎ足し装填された平版刷版10の感光層面上に2枚目の傷防止シート12を被せる作業を行う。
【0044】
これにより、棚部材162上に載っている継ぎ足し装填された平版刷版10の感光層面は、傷防止シート12で覆われて保護されるので、さらに新たな平版刷版10の束における平版刷版10の後端エッジが傷防止シート12を介して感光層面に当たった場合でも、傷防止シート12で衝撃が緩衝されて感光層面に傷が付くことを防止でき、平版刷版10の後端エッジが傷防止シート12上を摺動して棚部材162上に移動するようガイドして感光層面上に擦り傷が付くことを防止できる。
【0045】
このようにして棚部材162上に載っている継ぎ足し装填された平版刷版10の上に順次新たな平版刷版10を、傷防止シート12を使い切るまで継ぎ足し装填することができる。なお、継ぎ足し装填作業の終了の際に扉142を閉じて遮光し、自動供給装置110内を暗室とする。
【0046】
また、この図1乃至図5に示す傷防止シートを備えた平版刷版の自動供給装置では、装填台144上から全ての平版刷版10が搬出されたときに、全ての傷防止シート12を棚部材162から外れた待機位置へと移動する。
【0047】
このように構成した平版刷版の自動供給装置では、図5に示すように、棚部材162上に平版刷版10の束を順次継ぎ足し装填する作業の際に、どの程度の枚数の平版刷版10の束を、支持台160の表面から傷防止シート配備部材14の端面に至るまでの最大装填高さまで継ぎ足し装填できるかを知るための目安を付ける手段として、傷防止シート12の継ぎ足し装填される平版刷版10を載置する側の表面に残量表示用目盛り12Aを設けることができる。
【0048】
この残量表示用目盛り12Aは、例えば、傷防止シート12の両方の縦側部(一方の縦側部又は傷防止シート12の表面上の任意の位置でも良い)に配置する。
【0049】
このように残量表示用目盛り12Aを設けた場合には、傷防止シート12の上に継ぎ足し装填されて載置された平版刷版10の束の外部側下端辺が位置する残量表示用目盛り12Aを読んで、追加できる平版刷版10の枚数の目安を知ることができる。
【0050】
なお、この残量表示用目盛り12Aは、棚部材162の表面における傷防止シート12でカバーされない部所に、傷防止シート配備部材14の端面と最も外側の平版刷版10との間に、何枚の平版刷版10を載置する余裕があるかを表示するように構成しても良い。
【0051】
図6に示すように、この傷防止シートを備えた平版刷版の自動供給装置では、装填台144に配置した傷防止シート12が継ぎ足し装填する際の平版刷版10に押し下げられて座屈することがないように、傷防止シート12に上下方向に伸びるリブ16を一体形成しても良い。
【0052】
このリブ16は、別体のリブ部材を貼着し若しくは傷防止シート12の平面にリブ構造を形成し又は傷防止シート12の所定部所だけを肉厚に形成して立て掛けた傷防止シート12を座屈させないように構成しても良い。
【0053】
また、この傷防止シート12は、傷防止シート12全体を肉厚に形成して立て掛けても座屈しない強度を持つように構成しても良い。
【0054】
図7に示すように、この傷防止シートを備えた平版刷版の自動供給装置では、装填台144に傷防止シート配備部材14によって配置された傷防止シート12を平版刷版10の感光層面上に被せる作業を容易にするため、傷防止シート12の自由端部に手の入る開口を穿設して取って構造とした取手18を設けても良い。
【0055】
このように傷防止シート12に取手18を設けた場合には、傷防止シート配備部材14に設置された傷防止シート12をカレンダを捲るように操作して装填台144上の最も外側に位置する平版刷版10に容易に被せることができる。
【0056】
図8に示すように、この傷防止シートを備えた平版刷版の自動供給装置では、装填台144に傷防止シート配備部材14によって配置された傷防止シート12を平版刷版10の感光層面上に被せる作業を容易にし、平版刷版10の束を継ぎ足し装填するのに利用した傷防止シート12の枚数を読み取って残りの傷防止シート12の枚数を容易に把握できるようにするため、傷防止シート12の自由端部の相互にシフトした各所定位置にタブ形状の取手20を一体形成し、このタブ形状の取手20に連続番号を付す。
【0057】
このように傷防止シート12にタブ形状の取手20を設けた場合には、傷防止シート配備部材14に設置された傷防止シート12をタブ形状の取手20を持って捲るように操作し装填台144上の最も外側に位置する平版刷版10に容易に被せることができる。
【0058】
次に、この傷防止シートを備えた平版刷版の自動供給装置における傷防止シート配備手段の他の構成例について、図9により説明する。
【0059】
この図9に示す傷防止シート配備手段では、装填台144における棚部材162の所定2箇所を切欠して通し空間を形成する。さらに、この棚部材162の通し空間内には、細い丸棒(線材)を半円弧状に湾曲させ、その両端部を支持台160の壁に固着してD字状に突出させたガイドリング22を配置する。
【0060】
このガイドリング22には、単数又は複数の傷防止シート12を移動可能に装着する。このため、傷防止シート12には、端部の所定2箇所から小矩形状に突設したガイド部分24を設ける。
【0061】
このガイド部分24には、挿通穴を穿孔する。そして、ガイド部分24の挿通穴にガイドリング22を通して装着することにより、図9に示すように、傷防止シート12がガイドリング22の下側に吊り下げられた待機位置と、ガイドリング22の上側に引き上げられた使用位置との間を移動可能に構成する。
【0062】
このように構成した図9に示す傷防止シート配備手段では、傷防止シート12を可撓性を持たない硬い材料で構成することができる。また、傷防止シート12の全面を平版刷版10の感光層面に密着させることができる。
【0063】
このように構成された図9に示す傷防止シート配備手段では、装填台144の支持台160上に載置されている最上部の平版刷版10の感光層面上に、傷防止シート12を沿わせるように被せてから、平版刷版10の束を継ぎ足し装填する作業を行う。
【0064】
また、この図9に示す傷防止シート配備手段では、装填台144上から全ての平版刷版10が搬出されたときに、全ての使用後の傷防止シート12をガイドリング22上の使用位置から待機位置へと移動する。
【0065】
図2及び図4に示すように、この枚葉供給装置112には、装填台144の上側の位置に、図示しない操作装置でピックアップ位置と退避位置との間を移動操作される、搬出手段としてのローラピック方式に構成された搬出用ローラ(ピックアップローラ)146を装着する。
【0066】
この搬出用ローラ146は、平版刷版10の幅方向中央部の所定長さ範囲に渡って転接するよう、回転軸方向の長さを所定寸法に形成する。この搬出用ローラ146は、図示しない駆動源である駆動モータで回動するよう構成する。なお図示しないが、搬出用ローラ146は、平版刷版10上に圧接するピックアップ位置と平版刷版10から離間した待避位置との間を移動操作可能に装着する。
【0067】
また、この枚葉供給装置112には、装填台144に載置されている平版刷版10の束における最も表面側に位置する搬出されるべき平版刷版10を捌くための捌き操作手段を装着する。
【0068】
図4に示すように、この捌き操作手段は、吸盤装置164で装填台144に載置されている最上部の平版刷版10における上端近くの部分(搬送方向下流側端部近傍)に吸着し、図示しないが、この吸着した平版刷版10を垂直に立てる方向に移動させて平版刷版10の束の第2番目の平版刷版10から引き離し、搬出する第1番目の平版刷版10と第2番目の平版刷版10との間に所定間隔の空間を作ることによって空気を導入してこれらの間の真空密着状態を解消する捌き位置へ移動操作する捌き動作を行うように構成する。
【0069】
さらに、この捌き操作手段は、第1番目の平版刷版10を引き上げる捌き動作に続けて、図示しないが、捌き位置にある第1番目の平版刷版10に対する吸盤装置164の吸着を解除して第1番目の平版刷版10を自重で第2番目の平版刷版10上へ落下させる捌き解除動作を行うように構成する。
【0070】
また、この枚葉供給装置112では、捌き操作手段が第1番目の平版刷版10を引き上げる捌き動作に、図示しない連動機構で連動して搬出用ローラ146を待避位置へ移動し、第1番目の平版刷版10を落下させる捌き解除動作に連動機構で連動して搬出用ローラ146を第1番目の平版刷版10の上面に圧接させる搬送操作状態(ピックアップ位置に復帰した状態)に復帰させるように構成する。
【0071】
上述のように構成した枚葉供給装置112では、装填台144に載置された平版刷版10の束の1番上にある第1の平版刷版10を、1枚だけ分離して搬送ベルト巻き掛け機構へ送給する動作を行う際に、まず、捌き操作手段によって、束の1番上にある平版刷版10だけを捌き位置に移動した後、捌き操作手段に捌き解除動作させることによって、第1番目の平版刷版10を自重で落下させて第2番目の平版刷版10上にのる状態とする。
【0072】
この枚葉供給装置112では上述した一連の動作により、第1番目の平版刷版10と第2番目の平版刷版10との間の空間に空気が入り、その後第1番目の平版刷版10が第2番目の平版刷版10上に降下する動作に伴って空間内の空気が第1番目の平版刷版10の裏面全面に行き渡り第1番目の平版刷版10と第2番目の平版刷版10との間の真空密着状態を解除して、真空密着に起因して発生する搬送抵抗を削減する。
【0073】
次に、この枚葉供給装置112では、第1番目の平版刷版10の捌き解除動作に連動して搬出用ローラ146を第1番目の平版刷版10の上面に圧接させる搬送操作状態(ピックアップ位置に復帰した状態)に復帰させてから、搬出用ローラ146を図示しない駆動モータ機構で回動することにより、搬出用ローラ146を平版刷版10の束の1番上にある平版刷版10上を転動させて、1枚だけを分離し搬送ベルト巻き掛け機構へ送給する。
【0074】
このとき、平版刷版10の束の1番上にある第1の平版刷版10と、その下にある第2番目の平版刷版10との間に、傷防止シート12が介在している場合には、第1の平版刷版10の搬送方向下流側の端部が傷防止シート12の表面を滑らかに摺動して搬出されるので、傷防止シート12によって第2番目の平版刷版10の感光層面が傷付けられることを防止できる。
【0075】
さらに、第1の平版刷版10と第2番目の平版刷版10との間に傷防止シート12が介在している場合には、第1の平版刷版10と第2番目の平版刷版10との間に、傷防止シート12の周囲に傷防止シート12の厚さ分だけ隙間があくので、第1の平版刷版10と第2番目の平版刷版10との間が密着することをより有効に防止して、第1の平版刷版10を第2の平版刷版10から分離する動作をより確実にできる。
【0076】
この枚葉供給装置112では、第1番目の平版刷版10を搬出して搬送ベルト巻き掛け機構で搬送できる状態となると、搬出用ローラ146が第1番目の平版刷版10から解離される。
【0077】
この搬送ベルト巻き掛け機構には、各平版刷版10を装填台144からインナードラム露光装置114まで搬送するために、主搬送ベルト148を張架した主搬送ベルト巻き掛け機構150と、副搬送ベルト152を張架した副搬送ベルト巻き掛け機構154とを設置する。
【0078】
この主搬送ベルト巻き掛け機構150は、装填台144上部に当たる平版刷版10の搬入位置から、インナードラム露光装置114への搬出位置との間に搬送ベルト148を張架して搬送路を構成する。
【0079】
また、副搬送ベルト巻き掛け機構154は、主搬送ベルト巻き掛け機構150における主搬送ベルト148の下側に設定される搬送路の一部を共用して搬送中の平版刷版10が脱落することを防止するよう構成する。
【0080】
このため、副搬送ベルト巻き掛け機構154は、主搬送ベルト148における、装填台144から搬出された各平版刷版10の先端が突き当てられるガイド範囲より搬送方向下流側の中間ローラ156から、主搬送ベルト148の下側に設定される搬送路の出口に近い中間ローラ158の区間で、主搬送ベルト148と副搬送ベルト152とが添うようになって走行するよう巻き掛けて構成する。
【0081】
このように構成された主搬送ベルト巻き掛け機構150では、搬出用ローラ146によって1枚だけ分離されて搬出された平版刷版10の先端が、主搬送ベルト148における先端の第1ローラ151と中間ローラ156との間に張架された部分に相当するガイド範囲148Aに当たり、主搬送ベルト148の走行動作に従って中間ローラ156側へ搬送される。
【0082】
この枚葉供給装置112では、搬出用ローラ146によって搬出された平版刷版10の先端が、ガイド範囲148Aに張架されている主搬送ベルト148に当たり、主搬送ベルト148が弾力的に容易に変形して平版刷版10に衝撃を与えないように受けると共に、平版刷版10の先端が当たった部分の主搬送ベルト148が略への字状に変形し、平版刷版10が撓んでその先端部が中間ローラ156の位置で主搬送ベルト148と副搬送ベルト152との間にスムーズに挟み込まれるようにできる。このように平版刷版10は、その先端が主搬送ベルト148に当たったときに、弾力的に柔らかく受けられるので、感光層を形成する感光面に外傷を受けないようにできる。
【0083】
また、この枚葉供給装置112では、継ぎ足し装填されたものを含んだ平版刷版10の束から何枚目の平版刷版10を搬出する場合であっても、搬出用ローラ146が転接して引き上げられる平版刷版10の先端が必ずガイド範囲148A内で主搬送ベルト148に当たるように設定して適切に搬出できるようにする。
【0084】
よって、この枚葉供給装置112では、平版刷版10の束から平版刷版10が引き出される毎に、その引き出し位置が変わっても適切に搬出できるから、装填台144に平版刷版10の引き出し位置を調整するための複雑な装置を設ける必要がないので、構成を簡素化し、装置を小型化することができる。
【0085】
そして、先端を主搬送ベルト148にガイドされた平版刷版10は、中間ローラ156の位置で、主搬送ベルト148と副搬送ベルト152との間に挟み込まれて挟持された状態で搬送路上を搬送され、出口に近い中間ローラ158の位置で挟持状態を開放され、インナードラム露光装置114へ搬入される。
【0086】
このCTPシステムにおけるインナードラム露光装置114は、円弧内周面形状(円筒内周面の一部を構成する形状)の支持体134を母体として構成されており、この支持体134の内周面に沿って平版刷版10を支持するようになっている。
【0087】
このインナードラム露光装置114では、図示しない真空吸着手段によって、未記録の記録媒体である平版刷版10を支持体134の内周面に確実に密着させて沿わせた状態に保持してから露光処理を行う。
【0088】
このインナードラム露光装置114では、支持体134の円弧中心位置に、光ビーム偏向器としてのスピナーミラー装置136を配設する。このスピナーミラー装置136は、反射鏡部材(スピナーミラー)138を頂面に配置した回転軸140を、図示しない制御装置のスピナードライバによって回転制御がされる駆動源としてのモータによって高速回転可能に構成する。このスピナーミラー装置136では、回転軸140の回転中心軸を支持体134の円弧中心軸と一致するように構成する。
【0089】
このスピナーミラー装置136では、光源側の光学系から投射された光ビームを、回動する反射鏡部材138の反射鏡面に反射させて平版刷版10の感光面に対して主走査方向への走査露光を行う。
【0090】
このスピナーミラー装置136は、図示しない副走査移動手段によって、支持体134の円弧中心軸の軸線方向(図2の表面から裏面に貫通する方向)に等速度で移動制御されることにより副走査する。
【0091】
このためスピナーミラー装置136では、制御装置のスピナードライバによって、そのモータの回転制御がされると共に、図示しない副走査移動手段により副走査方向に移動制御される。
【0092】
このように構成されたスピナーミラー装置136は、光源側の光学系から投射され画像情報に応じて変調された光ビームを、回動する反射鏡部材138の反射鏡面に反射させて主走査方向への走査露光を行いながら、スピナーミラー装置136を副走査方向へ移動することによって、平版刷版10の記録面全面に対して2次元の画像を記録する処理を行う。
【0093】
このCTPシステムに設けるバッファ装置116は、インナードラム露光装置114で露光処理された平版刷版10を、搬送速度を調整することによって所要のタイミングで現像処理装置118へ搬入する機能を有する。
【0094】
現像処理装置118は、搬入されて来た露光済の平版刷版10に対する現像処理を行って潜像を顕像化して印刷版を製版する。
【0095】
なお、前述したCTPシステムにおける平版刷版の自動供給装置は、前述した合紙の保護を必要としない平版刷版10であるフォトポリマPS版以外に、例えば、いわゆるサーマルPS版で、表面に形成された画像を形成する記録層に傷が付くことを防止するため、記録層の最外表面上にオーバーコート層(現像前の水洗工程で完全に除去できる水溶性材料で構成されたOC層等)が塗布されているものを利用することができる。さらに、平版刷版の自動供給装置は、合紙の保護を必要とせず、じかに重ねて束ねた状態で取り扱っても傷が問題とならない程度に記録層側の表面を強化した表面強化型のサーマルPS版を利用することができる。
【0096】
また、この平版刷版の自動供給装置の構成は、一般に平版印刷の分野で用いられる製版方式に対応した平版刷版である、光を利用して記録層に画像を記録する(光モード)の平版刷版、熱を利用して記録層に画像を記録する(熱モード)の平版刷版、記録層中で光を熱に変換させて画像を記録する(光、熱モード)の平版刷版、化学反応を利用した平版刷版、物理的な現像を利用した平版刷版等を一枚づつ分離して供給することに利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0097】
【図1】本発明の実施の形態に係わる平版刷版の自動供給装置を備えたCTP(Computer to Plate)システムの全体を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係わる平版刷版の自動供給装置を備えたCTPシステム内部の全体的な概略構成を示す構成図である。
【図3】本発明の実施の形態に係わる平版刷版の自動供給装置内に配置された装填台部分を取り出して示す要部概略側面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係わる平版刷版の自動供給装置内に配置された装填台部分を取り出して示す要部概略正面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係わる平版刷版の自動供給装置内に配置された装填台部分を取り出して示す要部概略斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態に係わる平版刷版の自動供給装置内に配置された他の構成の傷防止シートを備えた装填台部分を取り出して示す要部概略斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態に係わる平版刷版の自動供給装置内に配置された他の構成の傷防止シートを備えた装填台部分を取り出して示す要部概略斜視図である。
【図8】本発明の実施の形態に係わる平版刷版の自動供給装置内に配置された他の構成の傷防止シートを備えた装填台部分を取り出して示す要部概略斜視図である。
【図9】本発明の実施の形態に係わる平版刷版の自動供給装置内に配置された他の構成の傷防止シート配備手段を備えた装填台部分を取り出して示す要部概略斜視図である。
【符号の説明】
【0098】
10 平版刷版
12 傷防止シート
14 傷防止シート配備部材
14A 挟持部
16 リブ
18 取手
20 タブ形状の取手
22 ガイドリング
24 ガイド部分
110 自動供給装置
112 枚葉供給装置
142 扉
144 装填台
160 支持台
162 棚部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定複数枚積み重ねられた平版刷版の束における平面を斜状に配置した支持台上に載せ、前記平版刷版の束の底部を前記支持台の表面から突出するよう装着した棚部材に載せるように構成した装填台と、
前記装填台上に装填されている前記平版刷版の最も外側の表面の所要範囲に傷防止シートを被せ、当該傷防止シートの上から新たに平版刷版の束を継ぎ足し装填できるように、単数又は複数の前記傷防止シートを備えた傷防止シート配備手段と、
を具備することを特徴とする平版刷版の自動供給装置。
【請求項2】
前記傷防止シート配備手段を、
前記棚部材上に設置した傷防止シート配備部材に、前記単数又は複数の傷防止シートの一端辺部を固着して保持するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の平版刷版の自動供給装置。
【請求項3】
前記傷防止シート配備手段が、
線材を半円弧状に湾曲させ、その両端部を前記支持台の壁に固着して配置したガイドリングと、
前記ガイドリングを挿通穴に通し、前記ガイドリングの一方の端部側の使用位置と前記ガイドリングの他方の端部側の待機位置との間を移動可能に装着された、単数又は複数の前記傷防止シートと、
を有することを特徴とする請求項1に記載の平版刷版の自動供給装置。
【請求項4】
前記傷防止シートに、継ぎ足し装填する際の前記平版刷版に押し下げられて座屈することがないように、上下方向に伸びるリブを設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の平版刷版の自動供給装置。
【請求項5】
前記傷防止シートに、前記平版刷版の束を順次継ぎ足し装填する作業の際に、どの程度の枚数の前記平版刷版を継ぎ足し装填できるかを示す残量表示用目盛りを設けたことを特徴とする請求項1、請求項3又は請求項4の何れか1項に記載の平版刷版の自動供給装置。
【請求項6】
前記傷防止シートに、捲るように操作する際に持つための取手を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の平版刷版の自動供給装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−238247(P2007−238247A)
【公開日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−61735(P2006−61735)
【出願日】平成18年3月7日(2006.3.7)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】