説明

平版印刷版原版、その塗布方法、及び印刷方法

【課題】ピックアップロール塗布装置を用いて長尺帯状支持体に、塗布欠陥もなく、表面形状も均一な安定且つ塗布性の良好な塗布面が得られ、性能も良好な平版印刷版原版の塗布・製造方法、及び平版印刷版原版を用いた印刷方法を提供する。
【解決手段】ピックアップロールにより塗布液をピックアップし、支持体に転写し塗布する平版印刷版原版の塗布方法において、該塗布液が磁性を有する金属粒子を含有し、該ピックアップロールの表面材質が非磁性材質であることを特徴とする平版印刷版原版の塗布方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、平版印刷版原版の塗布方法に関するものであり、詳しくは、ディジタル信号に基づいた画像記録が可能であり、塗布欠陥なく、安定した印刷物を得ることができる平版印刷版原版の塗布方法、及び当該平版印刷版原版を用いた印刷方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の印刷工程は、原稿画像からネガもしくはポジフィルムを作製し、フィルムを介してアルミ砂目支持体上に感光層を有する平版印刷版原版(以下において、「平版印刷版材料」ともいう。)に画像を露光し、アルカリ性現像液で現像処理を行うことで平版印刷版を作製し、これを印刷機に取り付け印刷するという手順で行われてきた。
【0003】
近年、コンピューターの普及に伴い、フィルムを介さずに原稿画像データを直接印刷版に描画するコンピューター・トゥー・プレート(computer−to−plate:以下において、「CTP」という。)技術が普及しつつあり、フィルム作製に要していた時間短縮、コスト削減が可能となってきている。又印刷物のニーズとして、数千枚〜1万枚程度の刷り枚数で多種の高品質画像を印刷する、少部数多品種の傾向が高くなってきた。この為、描画時間が短く、高解像度が得られるヒートモードレーザー記録を用いた刷版作製がCTPの主流となりつつある。
【0004】
CTPの普及と同期して印刷環境もオフィス化が進み、又環境適性の面からもアルカリ現像液を必要としない、更には全く現像処理を必要としない平版印刷版原版が望まれるようになってきた。
【0005】
例えば特開平9−123387号、同9−123388号、同9−131850号公報には親水性結合剤中に分散された熱可塑性粒子を含有する平版印刷版原版を印刷機に取り付け、印刷機上で現像して平版印刷版を作製する方法を開示している。これらの技術に依ればアルカリ現像を施すことなく、又現像機も要することなく刷版作製が可能であり、擬似的に現像処理不要の平版印刷版原版を提供できる。
【0006】
平版印刷版原版においては、支持体に親水性のアルミ基板を用いず近年プラスチックフィルムを支持体として用い得ることも記載されている。
【0007】
プラスチックフィルムは金属に比較して熱伝導性が低く、画像形成の際のレーザー露光により感熱層において発生する熱を支持体へと拡散させることなく、効率よく画像形成に利用でき、さらに、アルミニウム支持体に比較して安価であるという利点を有している。
【0008】
これらのプラスチックフィルムを支持体に用いた刷版として特開平9−314794号公報には表面をコロナ処理した支持体の使用例が挙げられており、特開平11−245530号公報にはプラズマ処理した支持体が開示されている。
【0009】
塗布装置としては各種の装置が知られている。例えばディップ塗布、バー塗布、ファウンテン塗布、その他エアーナイフ、ブレード塗布、バー塗布、スライドホッパー等である。
【0010】
上記塗布装置を使用した塗布方法の中で連続的に搬送される支持体へ間便に塗布する方法として、近年、薄膜・高速塗布用として多用されるようになってきた一つとして、塗布液をロールによりピックアップする塗布装置を使用したピックアップ塗布方法が知られている。
【0011】
特許文献1では、顔料塗布液のロールコーター塗布について述べているが、ロールコーター表面材質自身を規定しているものではなく、磁性を有する顔料塗布液に対する塗布安定性を十分に述べているものではなく、長尺安定性が望まれていた。
【特許文献1】特開平6−136692号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、上記状況・要望等に鑑みてなされたものであり、その解決課題は、ピックアップロール塗布装置を用いて長尺帯状支持体に、塗布欠陥もなく、表面形状も均一な安定且つ塗布性の良好な塗布面が得られ、性能も良好な平版印刷版原版の塗布・製造方法、及び当該平版印刷版原版を用いた印刷方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明に係る上記課題は下記手段によって解決される。
【0014】
1.ピックアップロールにより塗布液をピックアップし、支持体に転写し塗布する平版印刷版原版の塗布方法において、該塗布液が磁性を有する金属粒子を含有し、該ピックアップロールの表面材質が非磁性材質であることを特徴とする平版印刷版原版の塗布方法。
【0015】
2.前記ピックアップロールの表面が非磁性材料で形成されていることを特徴とする前記1に記載の平版印刷版原版の塗布方法。
【0016】
3.前記非磁性材料がチタン又はDLC(ダイヤモンド・ライク・カーボン)であることを特徴とする前記2に記載の平版印刷版原版の塗布方法。
【0017】
4.前記ピックアップロールの回転速度が1〜40m/minであることを特徴とする前記1〜3のいずれか一項に記載の平版印刷版原版の塗布方法。
【0018】
5.前記1〜4のいずれか一項に記載の平版印刷版原版の塗布方法で磁性を有する金属粒子を含有する塗布液が塗布されたことを特徴とする平版印刷版原版。
【0019】
6.前記5に記載の平版印刷版原版を画像情報に基づきレーザー露光し、機上現像後に印刷することを特徴とする印刷方法。
【発明の効果】
【0020】
ピックアップロール塗布装置を用いて長尺帯状支持体に、塗布欠陥もなく、表面形状も均一な安定且つ塗布性の良好な塗布面が得られ、性能も良好な平版印刷版原版の塗布・製造方法、及び当該平版印刷版原版を用いた印刷方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本発明の平版印刷版原版の塗布方法は、ピックアップロールにより塗布液をピックアップし、支持体に転写し塗布する平版印刷版原版の塗布方法において、該塗布液が磁性を有する金属粒子を含有し、該ピックアップロールの表面材質が非磁性材質であることを特徴とする。この特徴は、請求項1〜6に係る発明に共通する技術的特徴である。
【0022】
以下、本発明とその構成要素等について詳細な説明をする。
【0023】
(平版印刷版原版の塗布方法)
本発明の平版印刷版原版の塗布方法は、ピックアップロールにより塗布液をピックアップし、支持体に転写し塗布する平版印刷版原版の塗布方法において、該塗布液が磁性を有する金属粒子を含有し、該ピックアップロールの表面材質が非磁性材質であることを特徴とする。
【0024】
本発明においては、前記ピックアップロールの表面が非磁性材料で形成されていることが好ましい。また、当該非磁性材料がチタン又はDLC(ダイヤモンド・ライク・カーボン)であることが好ましい。
【0025】
磁性を有する金属粒子を含有する塗布液をピックアップロールによりピックアップし塗布する場合、支持体とピックアップロールとの間隙に塗布液が所要量転写される。この場合、ピックアップロール表面形成材料も磁性を有していると金属粒子が磁性を有しているためピックアップロール表面に逐次配行し、連続塗布でピックアップロール表面上に液よりが発生し、そのことでピックアップされた液が不均一に支持体に転写され塗布性が劣化することが発見された。このため、磁性を有する金属粒子をピックアップロールにより塗布する場合はピックアップロール表面材質が磁性を有さない表面材質であることが重要である。
【0026】
更に、本発明の塗布方法においては、ピックアップロール回転速度は、ピックアップする液溜め容器内の液の泡立ち防止や支持体への過剰な液転写を防止するため、1〜40m/minであることが好ましい。ピックアップロール回転速度が、40m/min以下であると塗布液の泡立ちを防止することができやすくなる方向となり、更には塗布液が磁性が帯びるのを防止することができ、塗布性が良好となる。ピックアップロール回転速度が1m/min以上であると、塗布液のピックアップ性が均一になる方向となる。
【0027】
(磁性を有する金属粒子)
本発明に係る平版印刷版原版は、上記塗布方法で磁性を有する金属粒子を含有する塗布液が塗布されたことを特徴とする。
【0028】
ここで述べる「磁性を有する金属粒子」とは、磁性を帯びることが可能な金属粒子をいう。磁界中に金属粒子を置くと金属粒子が磁化、すなわち磁界の影響を受け方向を変えることができる場合、磁性を有すると定義する。
【0029】
本発明において、磁性を有する金属粒子としては、酸化鉄、酸化チタン、その複合金属酸化物などが挙げられる。使用する金属粒子は一種でもよく、数種併用しても特に問題はない。
【0030】
(ピックアップロール)
本願において、「ピックアップロール」とは、塗布液をピックアップし、支持体に転写させるロールをいう。
【0031】
ピックアップロールにより転写された液が最終塗布量であってもなくてもよく、最終塗布量でない場合はピックアップロールにより転写された液をワイヤーバーでかきとる方法等が挙げられる。
【0032】
この場合、第一段階としてピックアップロール塗布装置により帯状支持体に適当に過剰量の塗布液を塗布し、これら過剰の塗布液(1次膜)にバー塗布装置(バーは静止、又は回転)によりバーを押し当てて過剰な塗布液を掻き落すことによって所望の膜厚(2次膜)を得る方法である。
【0033】
〈表面形成材料〉
本発明に係るピックアップロールの表面材質は非磁性材質であることを特徴とする。
【0034】
ここで、「表面材質は非磁性材質」とは、磁界中にその材料を置いても、その材料が磁化しない性質を有しているものをいう。従って、ピックアップロールの表面材料としては、磁性を有さない材料(「非磁性材料」という。)であれば特に制限なく用いられる。
【0035】
なお、磁性を有する材料表面に、磁性を有さない材料を表面にメッキ処理を施しても良い。表面メッキ処理としては、本発明の範囲を満たせば特に制限なく用いても良く例えばチタン、DLC(”Diamond Like Carbon”:ダイヤモンド・ライク・カーボン)等挙げられる。メッキ処理は単独でも良く、又は、一度メッキ処理したものに更にメッキ処理するなど複数行っても良い。また、磁性を有さない樹脂を表面に被覆、ピックアップロール形成材料全体が磁性を有さない樹脂であっても良い。
【0036】
なお、本発明においては、ピックアップロールの表面が非磁性材料で形成されていることを要する。また、特に、当該非磁性材料がチタン又はDLC(ダイヤモンド・ライク・カーボン)であることが好ましい。
【0037】
〈表面形成材料以外の材料〉
表面形成材料以外の材料は特に制限なく用いられる。ゴムとしては、ウレタンゴム、ブチルゴム、エチレン・プロピレンゴムなどが挙げられる。金属としては例えば鉄、銅、AL等があるが、加工性、腐食の点からALが好ましい。
【0038】
〈ピックアップロール表面形状〉
本発明にかかるピックアップロール表面形状は、平面状(プレーン)であっても全体に溝を有した形状、部分的に溝を有した形状でも特に制限なく用いることができる。
【0039】
「溝を有した形状」とは、ロール表面に複数の切り溝を有する形状をいう。ロールにワイヤーを巻きつけ形成しても、彫刻により溝を作製しても良く、特に制限なく用いられる。溝の形状は、例えば、断面形状が角型、台形、V字型、U字型などの溝形状が挙げられる。溝は、ロール回転方向に平行でも良いし、螺旋状でも良い。
【0040】
(粒子物)
本発明に係る塗布液には粒子物(フィラー)が含まれていることが望ましい。粒子物としては無機微粒子や有機樹脂粒子を挙げることができ、これらは離型剤を兼ねても良い。
【0041】
粒子物の具体例としては、カーボンブラック、グラファイト、TiO2、BaSO4、ZnS、MgCO3、CaCO3、ZnO、CaO、WS2、MoS2、MgO、SnO2、Al23、α−Fe23、α−FeOOH、SiC、CeO2、BN、SiN、MoC、BC、WC、チタンカーバイド、コランダム、人造ダイアモンド、ザクロ石、ガーネット、ケイ石、トリボリ、ケイソウ土、ドロマイト等の無機フィラーやポリエチレン樹脂粒子、フッ素樹脂粒子、グアナミン樹脂粒子、アクリル樹脂粒子、シリコン樹脂粒子、メラミン樹脂粒子等の有機フィラーを挙げることができる。
【0042】
また、粒子物としてコア−シェル構造を有するフィラーを挙げることができる。当該コア粒子部分及びシェル部分の構成成分としては、無機物でも有機物でもよい。コア粒子にシェルとなる粒子を何層にも固着(被覆)させても良い。コア粒子の平均粒径は0.1〜15μmが好ましく、より好ましくは平均粒径1〜10μmである。
【0043】
本発明においては、粒子物として、上記の粒子物の他に、ワックスを挙げることができる。ワックスとして具体的な化合物は、蜜ロウ、キャンデリラワックス、パラフィンワックス、エステルワックス、モンタンロウ、カルナバワックス、アミドワックス、ポリエチレンワックス、マイクロクリスタリンワックス等の固形ワックス類が挙げられる。
【0044】
シリコン系化合物(ワックス状のものを含む)として具体的な化合物は、ジメチルシリコンオイル、メチルフェニルシリコンオイル、メチルハイドロジェンシリコンオイル等のストレートシリコンオイル、オレフィン変性シリコンオイル、ポリエーテル変性シリコンオイル、エポキシ変性シリコンオイル、エポキシ・ポリエーテル変性シリコンオイル、アルコール変性シリコンオイル、フッ素変性シリコンオイル、アミノ変性シリコンオイル、フェノール変性シリコンオイル、メルカプト変性シリコンオイル、カルボキシ変性シリコンオイル、高級脂肪酸変性シリコンオイル、カルナバ変性シリコンオイル、アミド変性シリコンオイル、(メタ)アクリル変性シリコンオイル等のラジカル反応性シリコンオイル、シリコンジオールや、シリコンジアミン等の末端反応性シリコンオイル、ハロゲン基、アルコキシ基、エステル基、アミド基、イミド基等で変性された有機変性シリコンオイル等を挙げることができる。
【0045】
本発明においては、粒子物として、上記の粒子以外に、下記の金属原子含有粒子を使用することができる。
【0046】
ここで、「金属原子含有粒子」とは、鉄、クロム、マンガン、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、チタン、銀、アルミニウム、金、白金等の金属またはその酸化物等の化合物を総称している。金属原子含有粒子としては、強磁性酸化鉄粉末、強磁性金属粉末、立方晶板状粉末等が挙げられる。
【0047】
強磁性酸化鉄としては、γ−Fe23、Fe34、又はこれらの中間酸化鉄でFeOx(1.33<x<1.50)で表されるものを挙げることができる。
【0048】
強磁性金属粉末としては、Fe、Coを始め、Fe−Al系、Fe−Al−Ni系、Fe−Al−Zn系、Fe−Al−Co系、Fe−Al−Ca系、Fe−Ni系、Fe−Ni−Al系、Fe−Ni−Co系、Fe−Ni−Zn系、Fe−Ni−Mn系、Fe−Ni−Si系、Fe−Ni−Si−Al−Mn系、Fe−Ni−Si−Al−Zn系、Fe−Ni−Si−Al−Co系、Fe−Al−Si系、Fe−Al−Zn系、Fe−Co−Ni−P系、Fe−Co−Al−Ca系、Ni−Co系、Fe、Ni、Co等を主成分とするメタル磁性粉末等の強磁性金属粉末が挙げられ、中でもFe系金属粉末が好ましく、例えばCo含有γ−Fe23、Co被着γ−Fe23、Co含有Fe34、Co被着Fe34、Co含有磁性FeOx(4/3<x<3/2)粉末等のコバルト含有酸化鉄系磁性粉末が挙げられる。
【0049】
(支持体)
本発明に用いられる支持体としては、特に大きな制限は無く、金属、プラスチックフィルム、ポリオレフィン等で処理された紙、更にこれら材料を適宜貼り合わせた複合支持体等も用いることができる。
【0050】
プラスチックフィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリイミド、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、アセテート、ナイロン、ポリエーテルイミド、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリフェニレンオキサイド、ポリフェニレンサルファイド、セルロースエステル類等を挙げることができる。これらプラスチックフィルムは塗布層との接着性を向上させるために、塗布面に易接着処理や下塗り層塗布を行うことが好ましい。易接着処理としては、コロナ放電処理や火炎処理、紫外線照射処理等が挙げられる。また、下塗り層としては、ゼラチンやラテックスを含む層等が挙げられる。
【0051】
(バインダー)
本発明に用いられるバインダーとしては、特に大きな制限なく種々のバインダーを用いることができる。
【0052】
バインダー樹脂としては、ポリウレタン、ポリエステル、塩化ビニル系共重合体等の塩化ビニル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等の塩化ビニル系樹脂、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体等のポリオレフィン系樹脂、ポリビニルブチラール等のポリビニルアセタール系樹脂、ニトロセルロース等のセルロース系樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体等のスチレン系樹脂、ポリメチルメタクリレート等のアクリル系樹脂、ポリアミド、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセトアセタール、ポリビニルホルマール等のアセタール系樹脂、及びポリビニルアルコール、ゼラチン等の水溶性樹脂等がある。
【0053】
バインダー樹脂は、1種単独でも2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0054】
本発明の平版印刷版原版の画像記録材料としては、熱により融着可能な熱溶融性粒子及び熱により親油性を発現する物質の内から選択して含有することができる。
【0055】
熱により融着可能な熱溶融性粒子としては、ワックス類、アクリル系樹脂、アイオノマー樹脂、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、合成ゴム類、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、フッ素系樹脂、シリコーン樹脂などの水に分散されたラテックスやエマルジョンから得られるものが挙げられる。これらの内その融点が70〜180℃のものが好ましく、表面エネルギーの親水性成分が10dyn/cm2以下であることが好ましい。融点がこの温度より低い場合には、保存時における性能劣化がし易く、この温度より高い場合には画像の強度が得られず耐刷性が劣化し易い。又表面エネルギーがこの範囲であると画像部のインキ着肉性が良好になる。このような点で熱溶融性物質としてはワックス類、アクリル系樹脂、合成ゴム類が特に好ましい。
【0056】
本発明に利用可能なワックス類としてはカルナバワックス、蜜ろう、鯨ろう、木ろう、ホホバ油、ラノリン、オゾケライト、パラフィンワックス、モンタンワックス類、キャンデリラワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ライスワックスなどの天然ワックス、ポリエチレンワックス、フィッシャートロプシュワックス、モンタンワックス誘導体、パラフィンワックス誘導体、マイクロクリスタリンワックス誘導体、高級脂肪酸等が挙げられる。又、乳化しやすくするためにこれらのワックスを酸化し、水酸基、エステル基、カルボキシル基、アルデヒド基、ペルオキシド基などの極性基を導入することもできる。
【0057】
熱により融着可能な熱溶融性粒子としては、レーザー露光時の粒子の融着性を阻害しない範囲で皮膜性を付与する為に親水性結着剤を含有させてもよい。
【0058】
利用可能な親水性結着剤としては、例えばポリビニルアルコール、ポリ(メタ)アクリル酸、ポリ(メタ)アクリルアミド、ポリヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ポリビニルメチルエーテル、又は天然結合剤、例えばゼラチン、多糖類、例えばデキストラン、プルラン、セルロース、アラビアゴム、アルギニン酸が挙げられる。又親水性結着剤は、フェノール性ヒドロキシ基及び/又はカルボキシル基を有する水に不溶性、アルカリ溶解性又は膨潤性樹脂であってもよい。又種々の界面活性剤、コロイダルシリカなども利用できる。
【0059】
熱により親油性を発現する物質としては融点が70〜180℃の熱溶融性物質が利用でき、ワックス類ではカルナバワックス、蜜ろう、鯨ろう、木ろう、ホホバ油、ラノリン、オゾケライト、パラフィンワックス、モンタンワックス類、キャンデリラワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ライスワックスなどの天然ワックス、ポリエチレンワックス、フィッシャートロプシュワックス、モンタンワックス誘導体、パラフィンワックス誘導体、マイクロクリスタリンワックス誘導体、高級脂肪酸等が、アクリル系樹脂では、例えばメタクリル酸メチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸オクチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、スチレンなどの一種もしくは2種以上を共重合したものが、又合成ゴム類ではポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリクロロプレン、スチレン−ブタジエン共重合体、アクリル酸エステル−ブタジエン共重合体、メタアクリル酸エステル−ブタジエン共重合体、イソブチレン−イソプレン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−イソプレン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体等が挙げられる。又その他に、アイオノマー樹脂、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、フッ素系樹脂、シリコーン樹脂等が利用できる。これらの親油化剤は水分散体の形で利用することが塗工のし易さの面で好ましい。又、別の形態のものとして、熱破壊可能な親水性被覆材に覆われている熱架橋剤、熱により解離する保護基により官能基がブロックされた熱架橋剤が挙げられる。これら熱架橋剤は特開平7−1849号、同7−1850号、同9−311443号、同10−6468号、同10−1141168号公報にマイクロカプセル化された親油性成分として記載されている。
【0060】
(平版印刷版原版の作製)
本発明の平版印刷版原版は上述した支持体上に感光層を設けることで作製することができる。
【0061】
感光層はバインダー樹脂及び着色剤、必要に応じて潤滑剤、分散剤、帯電防止剤、充填剤、フィラー等と溶媒とを混練して、高濃度の感光層形成組成物を調製し、次いでこれを希釈して塗布用感光層形成組成物とし、支持体上に塗布・乾燥させて形成することができる。
【0062】
感光層を形成するための塗料に用いられる有機溶剤としては上記の組成物及び金属イオン錯体色素を溶解又は分散できるものであれば特に制限は無く、例えばアルコール類(エタノール、プロパノール等)、セロソルブ類(メチルセロソルブ、エチルセロソルブ)、芳香族類(トルエン、キシレン、クロルベンゼン等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、エステル系溶剤(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、エーテル類(テトラヒドロフラン、ジオキサン等)、ハロゲン系溶剤(クロロホルム、ジクロルベンゼン等)、アミド系溶剤(例えばジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン等)等を用いることができる。又、着色剤層成分の混練分散には二本ロールミル、三本ロールミル、ボールミル、ペブルミル、コボルミル、トロンミル、サンドミル、サンドグラインダー、Sqegvariアトライター、高速インペラー分散機、高速ストーンミル、高速度衝撃ミル、ディスパー、高速ミキサー、ホモジナイザー、超音波分散機、オープンニーダー、連続ニーダー等を用いることができる。
【0063】
支持体上への感光層の形成は、例えばエクストルージョン方式の押し出しコータにより塗布乾燥して行うことができ、高解像度の画像を得るため感光層表面の硬さを上げるために、該表面をカレンダー処理してもよい。
【0064】
(印刷方法及び画像露光)
本発明の平版印刷版原版に画像形成する露光光源としては、上記金属イオン錯体色素が感応することのできる光源であれば特に制限なく用いることができる。その中で高解像度を得るためにはエネルギー印加面積が絞り込める電磁波、特に波長が1nm〜1mmの範囲内の、紫外線、可視光線、赤外線が好ましく、このような光エネルギーを印加し得る光源としては、例えばレーザー、発光ダイオード、キセノンフラッシュランプ、ハロゲンランプ、カーボンアーク燈、メタルハライドランプ、タングステンランプ、石英水銀ランプ、高圧水銀ランプ等を挙げることができる。この際加えられるエネルギーは画像形成材料の種類により、露光距離、時間、強度を調整することにより適時選択して用いることができる。
【0065】
本発明の印刷方法に使用するレーザー光源としては一般によく知られているルビーレーザー、YAGレーザー、ガラスレーザーなどの固体レーザー;He−Neレーザー、Arイオンレーザー、Krイオンレーザー、CO2レーザー、COレーザー、He−Cdレーザー、N2レーザー、エキシマーレーザーなどの気体レーザー;InGaPレーザー、AlGaAsレーザー、GaAsPレーザー、InGaAsレーザー、InAsPレーザー、CdSnP2レーザー、GaSbレーザーなどの半導体レーザー;化学レーザー、色素レーザー等を挙げることができ、これらの中でも効率的にアブレートを起こさせるためには、波長が600〜1200nmのレーザーが光エネルギーを熱エネルギーに変換できることから、感度の面で好ましい。
【0066】
本発明の印刷方法では、画像情報に基づいてレーザー露光した後、現像処理を施さずに印刷することを特徴とする。
【0067】
(機上現像)
本発明における「機上現像」とは、露光済みの平版印刷版用原版を印刷機のシリンダーに装着し、シリンダーを回転しながら湿し水とインキを供給することによって、平版印刷版用原版の画像形成層の未露光部を除去する方法である。すなわち、平版印刷版用原版を露光後、そのまま印刷機に装着し、通常の印刷過程の中で現像処理が完了する方式である。
【0068】
本発明に係る印刷版材料を用いた上記印刷方法においては、下において述べるように、一般的な湿し水とプロセスインクとを使用することができる。
【0069】
(湿し水)
本発明で用いる湿し水には、以下のものを複数組み合わせることが好ましい。
(a)pH調整剤
(b)濡れ性向上のための助剤
(c)水溶性高分子化合物
(d)臭気マスキング剤
(e)防腐剤
(f)キレート化剤
(g)着色剤
(h)防錆剤
(i)消泡剤
本発明に係る湿し水は、表面張力及び粘度を調整して印刷適性を向上するためにアルコール類を添加しても良い。添加できるアルコールの例としては、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等が挙げられる。
【0070】
本発明に係る湿し水組成物の成分として残余は、水である。湿し水組成物は、通常商業ベースとするときは濃縮化して商品化するのが一般的である。従って、水、好ましくは脱塩水、即ち、純水を使用して、上記の各種成分を溶解した水溶液として濃縮湿し水組成物を得ることができる。このような濃縮液を使用するときに、通常使用時に水道水、井戸水等で10〜200倍程度に希釈し、使用時の湿し水組成物とする。
【0071】
本発明に係る湿し水は、呼び出し給水方式、連続給水方式のいずれの湿し水の供給装置でも使用できるが、特に連続給水方式の湿し水の供給装置で用いられることが好ましい。三菱ダイヤマチックダンプナー、コモリマチック、ダールグレンダンプナーやハイデルベルグのアルカラーダンプナーといった印刷機でも使用することができる。
【0072】
(インク)
本発明に係る印刷で用いることができるインクは、平版印刷に使用できるインクであればいずれのインクでも良いが、具体的には、ロジン変性フェノール樹脂と植物油(アマニ油、桐油、大豆油等)、石油系溶剤、顔料、酸化重合触媒(コバルト、マンガン、鉛、鉄、亜鉛等)等の成分よりなる油性インクとアクリル系オリゴマー、アクリルモノマー、光重合開始剤、顔料等の成分よりなる放射線紫外線硬化型のインクであり、さらに、油性インクの性質とUVインクの性質を併せ持つハイブリッドインクも使用できる。
【0073】
本発明において用いることができる放射線硬化性インクは少なくとも重合性化合物から構成される。また、可視画性を得る目的で色材を添加することもできる。
【0074】
色材としては、重合性化合物の主成分に溶解または分散できる色材、つまりは種々の染料、顔料が使用出来る。
【0075】
顔料を添加する場合には、その分散性が着色度に大きな影響を与えるため、適宜分散を行う。顔料の分散には、ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミル、アジテータ、ヘンシェルミキサ、コロイドミル、超音波ホモジナイザー、パールミル、湿式ジェットミル、ペイントシェーカー等を用いることができる。また、顔料の分散を行う際に分散剤を添加することも可能である。分散剤は高分子分散剤を用いることが好ましい高分子分散剤としてはZeneca社のSolsperseシリーズが挙げられる。また、分散助剤として、各種顔料に応じたシナージストを用いることも可能である。これらの分散剤および分散助剤は、顔料100質量部に対し、1〜50質量部添加することが好ましい。分散媒体は溶剤または重合性化合物で行うが、本発明に用いる照射線硬化型インクは、インク着弾直後に反応・硬化させるため、無溶剤であることが好ましい。溶剤が硬化画像に残ってしまうと、耐溶剤性の劣化、残留する溶剤のVOCの問題が生じる。よって、分散媒体は溶剤では無く重合性化合物、その中でも最も粘度の低いモノマーを選択することが分散適性上好ましい。
【0076】
分散は、平均粒径を0.08〜0.5μmとすることが好ましく、最大粒径は0.3〜10μm、好ましくは0.3〜3μmとなるよう、顔料、分散剤、分散媒体の選定、分散条件、ろ過条件を設定する。この粒径管理によって、ヘッドノズルの詰まりを抑制し、インクの保存安定性、インク透明性および硬化感度を維持することが出来る。
【0077】
色材はインク全体の0.1質量%乃至10質量%の添加量が好ましい。
【実施例】
【0078】
以下、本発明の実施形態を述べるが、本発明はこれに限るものではない。尚、以下の「部」は「質量部」を表す。
【0079】
〔支持体〕
厚さ0.30mmの材質1Sのアルミニウム板を8号ナイロンブラシと800メッシュのパミストンの水懸濁液を用い、その表面を砂目立てした後、よく水で洗浄した。10%水酸化ナトリウムに70℃で60秒間浸漬してエッチングした後、流水で、水洗後、20%HNO3で中和洗浄、水洗した。これをVA=12.7Vの条件下で正弦波の交番波形電流を用いて1%硝酸水溶液中で300クーロン/dm2の陽極時電気量で電解粗面化処理を行った。その表面粗さを測定したところ0.45μm(Ra表示)であった。ひきつづいて30%のH2SO4水溶液中に浸漬し、55℃で2分間デスマットした後、33℃、20%H2SO4水溶液中で、砂目立てした面に陰極を配置して、電流密度5A/dm2において50秒間陽極酸化したところ、厚さが2.7g/m2であった。これに下記の表面処理用中間層(1)液状組成物をSi量が2mg/m2となるように塗布し、100℃で1分間乾燥させたものを支持体とした。
【0080】
上記支持体上に下記液1を材質ALの表面にチタンメッキした直径118mm、ロール幅1450mm、溝きりのピッチ間隔1mm、溝間隔0.2mm、溝きり角度60度の溝きりピックアップロールにて、溝きりピックアップロールの回転速度7m/minにて液を転写させ、支持体搬送スピード、支持体とピックアップロール間隙を調整し、乾燥膜厚み4.5g/m2になるように塗布した。
【0081】
(液1)
スノーテックス−S〔日産化学工業株式会社〕 3.09部
スノーテックス−PSM〔日産化学工業株式会社〕平均粒径0.085μm
4.55部
シルトンJC−70〔水澤化学工業株式会社〕平均粒径4.0μm 3.2部
ETB−300〔チタン工業株式会社〕磁性材料 15.14部
AMT−08〔水澤化学工業株式会社〕 0.83部
MP−4540〔日産化学工業株式会社〕 3.2部
リチウムシリケート35〔日産化学工業株式会社〕 1.92部
リン酸三ナトリウム・12水 〔関東化学株式会社〕 0.07部
純水 68部
以下評価を行った。
【0082】
(評価)
〈塗布欠陥評価〉
塗布後100、2000m後のサンプル1m2当たりの抜け数をカウントした。塗布欠陥は数が多いほど悪いことになる。
【0083】
〈抜け大きさ評価〉
塗布後100、2000m後のサンプル1m2当たり塗布故障抜けのうち最も大きいものの大きさ(μm)を測定した。
【0084】
〈縦スジ(塗布方向スジ)〉
塗布後100、2000m後のサンプル1m2当たりのランクを以下の様に評価した。
【0085】
5;全く発生なし
4;少し発生、実害なし
3;少し発生、実害懸念レベル
2;発生、実害あり
1;多発、実害あり
上記液1塗布後100mサンプル上に下記液2を乾燥膜厚0.6g/m2になるようにバー塗布にて設けた。
【0086】
(液2)
DL−522〔株式会社日本触媒 平均分子量170.000〕 0.3125部
HI−DISPER A−118〔株式会社岐阜セラツク製造所〕カルナバワックス熱 溶融性粒子平均粒径0.30μm 3.165部
SE−2712F〔大成ファインケミカル株式会社〕スチレンアクリルポリマー粒子: 熱溶融性粒子平均粒径0.06μm 1.375部
下記赤外色素ADS830AT 0.0975部
【0087】
【化1】

【0088】
純水 89.85部
イソプロピルアルコール 5.15部
ペノンJE−66〔日澱化学株式会社〕 0.05部
液2塗布後に以下評価も更に行った。
【0089】
本サンプルをサンプル1とし、印刷評価を行った。
【0090】
〈平版印刷版原版の露光及び印刷〉
得られた平版印刷版原版に半導体レーザー光源(発光波長830nm、スポット寸法10μmの光源で解像度は走査方向、副走査方向ともに2000dpi)を用いて175線相当で50%網点画像及びベタ画像を、走査速度を変えて画像面における照射エネルギー量が250mJ/cm2で露光した。尚、dpiとは2.54cm当たりのドットの数を表す。
【0091】
露光後の平版印刷版原版を現像処理を行なわずにハイデルGTO印刷機に取り付け、エッチング液としてSEU−3(コニカミノルタ(株)製)の45倍水希釈液、インキとしてハイエコー(東洋インキ製造(株)製)を用い、印刷紙として上質紙を用いて印刷を行った。
【0092】
印刷は、23度48%の環境下で行った。
【0093】
〈印刷物仕上がり品質〉
塗布後2000m後のサンプルを以下評価した。
【0094】
印刷開始後30枚目の仕上がり品質を下記ランクにて目視評価した。
【0095】
5;品質良好
4;品質少し劣るが使用全く問題なし
3;品質少し劣るが、使用可能レベル
2;品質悪い、実害性懸念レベル
1;品質悪い、使用不可
〈耐刷〉
塗布後2000m後のサンプルを以下評価した。
【0096】
印刷物の50%網点が再現されなかったところの枚数を目視により評価した。
【0097】
枚数が多い方が耐刷性が高く、良好である。
【0098】
ピックアップロール表面材質、ピックアップロール表面形状、ピックアップロール回転速度を変化させたサンプルも作製し同様の評価を行った。同様に比較も評価した。
【0099】
上記評価結果をまとめて表1及び表2に示す。
【0100】
【表1】

【0101】
【表2】

【0102】
表2より明らかなように本発明に係る条件を満たせば良好な塗布性、印刷性能が得られていることが分る。
【図面の簡単な説明】
【0103】
【図1】本発明に係る塗布装置の概念図
【符号の説明】
【0104】
1 塗布装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ピックアップロールにより塗布液をピックアップし、支持体に転写し塗布する平版印刷版原版の塗布方法において、該塗布液が磁性を有する金属粒子を含有し、該ピックアップロールの表面材質が非磁性材質であることを特徴とする平版印刷版原版の塗布方法。
【請求項2】
前記ピックアップロールの表面が非磁性材料で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の平版印刷版原版の塗布方法。
【請求項3】
前記非磁性材料がチタン又はDLC(ダイヤモンド・ライク・カーボン)であることを特徴とする請求項2に記載の平版印刷版原版の塗布方法。
【請求項4】
前記ピックアップロールの回転速度が1〜40m/minであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の平版印刷版原版の塗布方法。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一項に記載の平版印刷版原版の塗布方法で磁性を有する金属粒子を含有する塗布液が塗布されたことを特徴とする平版印刷版原版。
【請求項6】
請求項5に記載の平版印刷版原版を画像情報に基づきレーザー露光し、機上現像後に印刷することを特徴とする印刷方法。

【図1】
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【公開番号】特開2008−155163(P2008−155163A)
【公開日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−348955(P2006−348955)
【出願日】平成18年12月26日(2006.12.26)
【出願人】(303000420)コニカミノルタエムジー株式会社 (2,950)
【Fターム(参考)】