説明

平版印刷版原版

【課題】支持体としてプラスチックフィルムを用い、その上に重合系の感光層およびポリビニルアルコール系の保護層を設けたネガ型の平版印刷版原版であって、保護層とプラスチックフィルムの裏面との接着を抑制して、ブロッキングおよび搬送不良の問題の発生、クニック状の欠陥等のトラブルを防止する平版印刷版原版を提供すること。
【解決手段】 プラスチックフィルム支持体上に、(A)親水性層と、(B)350〜450nmに吸収極大を有する増感色素、重合開始剤、重合性化合物および酸価0.3meq/g以下の疎水性バインダーポリマーを含有する感光層と、(C)ポリビニルアルコールおよび/または変性ポリビニルアルコールを含有する保護層とをこの順に設けてなり、前記プラスチックフィルム支持体の感光層とは反対側に(D)金属酸化物粒子を含有するバックコート層を備える平版印刷版原版。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラスチックフィルム支持体上に、(A)親水性層と、(B)350〜450nmに吸収極大を有する増感色素、重合開始剤、重合性化合物および酸価0.3meq/g以下の疎水性バインダーポリマーを含有する感光層と、(C)ポリビニルアルコールおよび/または変性ポリビニルアルコールを含有する保護層とをこの順に設けてなり、前記プラスチックフィルム支持体の感光層とは反対側に(D)金属酸化物粒子を含有するバックコート層を備える平版印刷版原版。
【請求項2】
前記金属酸化物粒子が、ZnO、SnO2、Al23、In23、MgO、BaO、MoO3、V25、TiO2、SiO2およびこれらの複合酸化物からなる群より選ばれる少なくとも1種である金属酸化物の微粒子であることを特徴とする請求項1に記載の平版印刷版原版。
【請求項3】
前記バックコート層が、アクリル樹脂、ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂およびポリエステル樹脂からなる群より選ばれる、少なくとも一種のポリマーとメラミン化合物との硬化生成物を含有することを特徴とする請求項1または2に記載の平版印刷版原版。
【請求項4】
前記バックコート層側の最外層に、ポリオレフィンからなるオーバーコート層を有する請求項1〜3のいずれかに記載の平版印刷版原版。
【請求項5】
前記保護層中に、無機質の層状化合物が含まれることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の平版印刷版原版。
【請求項6】
前記保護層中に、さらに、ポリビニルピロリドンが含まれることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の平版印刷版原版。
【請求項7】
前記重合開始剤が、ヘキサアリールビイミダゾール系化合物であることを特徴とする請求項1に記載の平版印刷版原版。
【請求項8】
前記感光層中に、さらに、下記一般式(I)で表されるチオール化合物が含まれることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の平版印刷版原版。
【化1】

ここで、Rは置換基を有してもよいアルキル基、または置換基を有してもよいアリール基を表し、AはN=C−N部分と共に炭素原子を有する5員環または6員環のヘテロ環を形成する原子団を表し、Aはさらに置換基を有してもよい。
【請求項9】
プラスチックフィルム支持体上に、(A)親水性層と、(B)350〜450nmに吸収極大を有する増感色素、重合開始剤、重合性化合物および酸価0.3meq/g以下の疎水性バインダーポリマーを含有する感光層と、(C)ポリビニルアルコールおよび/または変性ポリビニルアルコールを含有する保護層とをこの順に設けてなり、前記プラスチックフィルム支持体の感光層とは反対側に(D)金属酸化物粒子を含有するバックコート層を備える平版印刷版原版であって、350〜450nmの波長域に発振波長を有するレ
ーザーで露光した後、擦り部材を備えた自動処理機により、pHが2〜10の現像液の存在下、擦り部材で版面を擦ることにより、保護層および非露光部の感光層を除去することが可能な平版印刷版原版。
【請求項10】
プラスチックフィルム支持体上に、(A)親水性層と、(B)350〜450nmに吸収極大を有する増感色素、重合開始剤、重合性化合物および酸価0.3meq/g以下の疎水性バインダーポリマーを含有する感光層と、(C)ポリビニルアルコールおよび/または変性ポリビニルアルコールを含有する保護層とをこの順に設けてなり、前記プラスチックフィルム支持体の感光層とは反対側に(D)金属酸化物粒子を含有するバックコート層を備える平版印刷版原版であって、350〜450nmの波長域に発振波長を有するレーザーで露光した後、擦り部材を備えた自動処理機により、pHが3〜8の現像液の存在下、擦り部材で版面を擦ることにより、保護層および非露光部の感光層を除去することが可能な平版印刷版原版。

【図1】
image rotate


【公開番号】特開2008−20610(P2008−20610A)
【公開日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−191490(P2006−191490)
【出願日】平成18年7月12日(2006.7.12)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】