説明

建設装備用運転室

【課題】運転室に取り付けられたスライドドアの全開状態又は全閉状態において、運転室からの衝撃又は振動による振れや遊動を抑える。
【解決手段】出入口が開設される外側壁に備えられる上部レール4及び下部レール5と、それに係合される上部ローラ7及び下部ローラ8により出入口を開閉させるスライドドア3と、スライドドア3が完全に開放される開位置の外側壁に設けられ、スライドドア3が完全に開放されると上部ローラ7に接触することになり、上部ローラ7との接触時、弾性支持されたパッドの加圧によりスライドドア3の振れを防止する開位置の上部ストッパ21と、スライドドア3が完全に開放される開位置の外側壁に設けられ、スライドドア3が完全に開放されると下部ローラ8に接触することになり、下部ローラ8との接触時、弾性支持されたパッドの加圧によりスライドドア3の振れを防止する開位置の下部ストッパ23とにより振れや遊動を抑える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、運転室に取付けられたスライドドアの全閉(完全に閉鎖された状態)又は全開(完全に開放された状態)時、運転室に伝わる振動などによるスライドドアの振れや遊動を抑止することが可能となる建設装備用運転室に関する。
【0002】
さらに詳しくは、スライドドアの開放状態又は閉鎖状態で運転室からの衝撃又は振動によるスライドドアのX軸、Y軸、Z軸方向への振れや遊動を抑えることが可能な建設装備用運転室に関するものである。
【0003】
ここで、前述したX軸方向とは、運転室の前後方向(スライドドアが開閉される前後方向)を意味し、Y軸方向とは、運転室の左右方向を意味する。さらに、Z軸方向とは、運転室の上下方向を意味する。
【背景技術】
【0004】
一般に、掘削機などのような建設装備において、作業時、オペレータの視野を確保すると共に運転室内の換気を図るべく、運転室のドアを開放させた上で作業を行う場合が頻繁にあった。特に、市内や狭い場所での作業時にヒンジ式に開閉される運転室のドアを開放させたまま、旋回駆動を行うと作業現場の周辺にある障害物などに干渉する恐れがあった。
【0005】
それ故に、図1に示されたように、運転室ドアを含めた運転室外側壁が円弧形状をなすと共に、ドアの開放時、運転室の旋回半径内に納められ、スライド開閉されるドアが取り付けられた運転室を使用することになった。
【0006】
図1ないし図3Dに示されたように、特許文献1に記載のスライドドア3が外側壁2a上をスライド移動する運転室2は、外側壁2aの上部、下部、中央に形設される複数のレール4、5、6と、ドア3に取り付けられ、出入口2bが閉じる閉位置と、出入口2bが開く開位置との間をドア3がスライド移動する際、ドア3を支持する複数のローラ7、8、9と、雌ストライカ10、12と雄ストライカ11、13とを含んで、各ストライカセットの何れかの一つはドア3に設けられると共に、他の一つは外側壁2cに設けられ、ドア3が閉位置にある時には少なくとも一対が係合する一方、ドア3が完全に開位置にある時には少なくとも一対が係合するように設けられる複数組のストライカとを含んで、ストライカセットの少なくとも一対は、ドア3の全開時、ドア3の前面端で係合するように設けられ、少なくとも他の一対は、ドア3の全開時、ドア3の後面端で係合するように設けられる。
【0007】
図2に示されたように、上部ローラ7は、ドア3の開閉時、上部レール4に沿って移動するガイドローラ7aを含む。下部ローラ8は、ドア3の開閉時、下部レール5に沿ってX軸方向に転動し、ドア3の荷重を支持する転がりローラ8a及び、Y軸方向に転動し、下部レール5からドア3の離脱を防止するガイドローラ8bとを含める。
【0008】
図3Cに示されたように、ドア3に取り付けられた中央ローラ9は、ドア3の開閉時、X軸方向に転動し、ドア3の荷重を支持する転がりローラ9aと、ドア3の開閉時、Y軸方向に転動し、中央レール6からドア3の離脱を防止するガイドローラ9bとを含める。
【0009】
前述したスライドドア3の全開又は全閉状態で作業が行われると、運転室2に伝わる衝撃や振動によりドア3が左右方向に振れるか、又は上下方向に遊動が生ずる。これにより、オペレータが作業に集中することが難しく、作業性が劣り、セキュリティー上の問題が生じ得る。
【0010】
これに鑑みて、ドア3を完全に開放させた状態(図3B参照)又は閉鎖させた状態で(図3A参照)作業を行う場合、運転室2に伝わる振動などによるドア3の振れを防止すると共に、着脱可能に支持することができるように雌雄からなる複数のストライカ10、11、12、13、14、15をドア3と運転室2とにそれぞれ設けた(図1及び図2参照)。
【0011】
図1に示されたように、ドア3を開放ロックするか、又はドア3を閉位置にロックすることが可能となるようにロッキングストライカ16、17をドア3と運転室2とにそれぞれ設けた。ここで、ロッキングストライカ16は、出入口2bに近接する位置に設けられる一方、ロッキングストライカ17は、出入口2bから遠くなる位置に設けられる。
【0012】
従来技術による建設装備用運転室の構造は、運転室2に対してドア3を全開状態又は全閉状態に保持することができるように複数組の雌雄からなるストライカ10、11、12、13、14、15(図1及び図2参照)と、ロッキングストライカ16、17(図1参照)とを運転室2とドア3とに設ける。このことから、部品点数の増加によるコスト増を招くと共に、これらを取り付けるための作業時間及び作業工数の増加により作業能率が低下するという問題があった。
【0013】
しかも、運転室2とドア3に取り付けられたストライカ10、11、12、13、14、15と、ロッキングストライカ16、17とが外部に露出されることから、車両の外観美を損なうという問題もあった。
【0014】
また、図3Dに示されたように、ドア3を運転室2に開き状態に固定する場合、ドア3の開放方向(図面上、X軸方向をいう)へ生じ得る衝撃又は振動などを雌雄ストライカ14、15の構造により、吸収または抑止することができる。
【0015】
しかし、ドア3の上下方向(図面上、Z軸方向をいう)に生ずる衝撃又は振動を効率よく抑止ことはできなかった。また、ドア3の左右方向(図面上、Y軸方向をいう)に生ずる衝撃又は振動をも効果的に抑えることができないという不具合があった。
【0016】
さらに、ドア3を開放ロックするための雌雄ストライカ14、15の部品寸法があまりにも大きいため、運転室2の外部に多く突出されることにより建設車両の外観を損ねてしまう問題があった。
【0017】
【特許文献1】米国特許第5577795号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
本発明の実施例は、スライドドアの全開又は全閉状態において、運転室からの衝撃又は振動によるスライドドアの3方向(X軸、Y軸、Z軸方向をいう)への振れを抑止することから、オペレータは作業に集中することが可能となる建設装備用運転室に関連する。
【0019】
また、本発明の実施例は、運転室とスライドドアとの間で生じ得る製造偏差、ストッパ用パッドに磨耗が起きる場合、ストッパの固定位置を微細に変更することができる建設装備用運転室に関連する。
【0020】
さらに、本発明の実施例は、ストッパの構造を簡単かつ容易にすることから、製造コストを削減すると共に、運転室の外部へストッパが突出することを最小限に抑えた建設装備用運転室に関連する。
【課題を解決するための手段】
【0021】
本発明の一実施例による建設装備用運転室は、建設装備用運転室において、
出入口が開設される外側壁と、
外側壁の上部及び下部に備えられる上部レール及び下部レールと、
上部レール及び下部レールに係合される上部ローラ及び下部ローラによりスライド移動されることで出入口を開閉させるスライドドアと、
スライドドアが完全に開放される開位置の外側壁に設けられ、スライドドアが完全に開放されると上部ローラに接触することになり、上部ローラとの接触時、X軸方向に変位が生ずるように弾性支持されたパッドの加圧によりスライドドアの振れを防止する開位置の上部ストッパと、
スライドドアが完全に開放される開位置の外側壁に設けられ、スライドドアが完全に開放されると下部ローラに接触することになり、下部ローラとの接触時、X軸方向に変位が生ずるように弾性支持されたパッドの加圧によりスライドドアの振れを防止する開位置の下部ストッパとを含める。
【0022】
本発明の他の実施例による建設装備用運転室は、建設装備用運転室において、出入口が開設される外側壁と、
外側壁の上部及び下部に備えられる上部レール及び下部レールと、
上部レール及び下部レールに係合される上部ローラ及び下部ローラによりスライド移動されることで出入口を開閉させるスライドドアと、
スライドドアが完全に開放される開位置の外側壁に設けられ、スライドドアが完全に開放されると上部ローラに接触することになり、上部ローラとの接触時、X軸方向に変位が生ずるように弾性支持されたパッドの加圧によりスライドドアの振れを防止する開位置の上部ストッパと、
スライドドアが完全に開放される開位置の外側壁に設けられ、スライドドアが完全に開放されると下部ローラに接触することになり、下部ローラとの接触時、X軸方向に変位が生ずるように弾性支持されたパッドの加圧によりスライドドアの振れを防止する開位置の下部ストッパと、
スライドドアが完全に閉鎖される閉位置の外側壁に設けられ、スライドドアが完全に閉鎖されると上部ローラに接触することになり、上部ローラとの接触時、X軸方向に変位が生ずるように弾性支持されたパッドの加圧によりスライドドアの振れを防止する閉位置の上部ストッパと、
スライドドアが完全に閉鎖される閉位置の外側壁に設けられ、スライドドアが完全に閉鎖されると下部ローラに接触することになり、且つ、下部ローラとの接触時、X軸方向に変位が生ずるように弾性支持されたパッドの加圧によりスライドドアの振れを防止する閉位置の下部ストッパとを含める。
【0023】
本発明のさらに他の実施例による建設装備用運転室は、建設装備用運転室において、出入口が開設される外側壁と、
外側壁の上部、中央及び下部に備えられる上部レール、中央レール及び下部レールと、
上部レール、中央レール及び下部レールに係合される上部ローラ、中央ローラ及び下部ローラによりスライド移動されることによって出入口を開閉させるスライドドアと、
スライドドアが完全に開放される開位置の外側壁に設けられ、スライドドアが完全に開放されると上部ローラに接触することになり、上部ローラとの接触時、X軸方向に変位が生ずるように弾性支持されたパッドの加圧によりスライドドアの振れを防止する開位置の上部ストッパと、
スライドドアが完全に開放される開位置の外側壁に設けられ、スライドドアが完全に開放されると中央ローラに接触することになり、中央ローラとの接触時、X軸方向に変位が生ずるように弾性支持されたパッドの加圧によりスライドドアの振れを防止する開位置の中央ストッパと、
スライドドアが完全に開放される開位置の外側壁に設けられ、スライドドアが完全に開放されると下部ローラに接触することになり、下部ローラとの接触時、X軸方向に変位が生ずるように弾性支持されたパッドの加圧によりスライドドアの振れを防止する開位置の下部ストッパとを含める。
【0024】
前述した上部ストッパと下部ストッパのうちに、少なくとも何れかの一つは、外側壁に取り付けられるケースと、ケースを貫通して固定されたガイドに位置移動可能に組み合わせられ、スライドドアの開方向又は閉方向にその上面が上向きに傾斜したパッドと、パッド前後方向のガイド外側面に設けられ、スライドドアの全開時又は全閉時、上部ローラと下部ローラのうちに何れかの一つと接触するパッドを弾性復元力により加圧することによって、スライドドアを固定せしめる弾性部材とを含める。
【0025】
前述した上部ストッパ、中央ストッパ及び下部ストッパのうちに、少なくとも何れかの一つは、外側壁に取り付けられるケースと、
ケースを貫通して固定されたガイドに位置移動可能に組み合わせられ、スライドドアの開く方向にその上面が上向きに傾斜したパッドと、
パッド前後方向のガイド外側面に設けられ、スライドドアの全開時、上部ローラ、中央ローラ、下部ローラのうちに何れかの一つと接触するパッドを弾性復元力により加圧することによって、スライドドアを固定せしめる弾性部材とを含める。
【0026】
前述した上部ストッパ、中央ストッパ又は下部ストッパは、上部ローラ、中央ローラ又は下部ローラの個数にそれぞれ相応して外側壁に設けられる。
【0027】
前述した弾性部材は、パッド前後方向のガイドにそれぞれ設けられる。
【0028】
前述した弾性部材は、パッドが加圧される方向のガイドに設けられる。
【0029】
前述した弾性部材をパッド前後方向のガイドにそれぞれ設けるが、パッド前方のガイドに設置の弾性部材は、パッド後方の弾性部材より相対的に強度が高く、且つ、その設置場所がパッド前方のガイドの長さの一部に設けられる。
【0030】
前述した上部ストッパは、スライドドアの全開時又は全閉時、パッドにより上部ローラをX軸及びY軸方向に加圧するように設けられ、スライドドアのX軸及びY軸方向への振れを防止する。
【0031】
前述した下部ストッパは、スライドドアの全開時、パッドにより第1下部ローラをX軸及びZ軸方向に加圧するように設けられ、スライドドアのX軸及びZ軸方向への振れを防止する第1下部ストッパと、前記スライドドアの全開時、パッドにより第2下部ローラをX軸及びY軸方向に加圧するように設けられ、スライドドアのX軸及びY軸方向への振れを防止する第2下部ストッパとを含める。
【0032】
前述した中央ストッパは、スライドドアの全開時、パッドにより第1中央ローラをX軸及びZ軸方向に加圧するように設けられ、スライドドアのX軸及びZ軸方向への振れを防止する第1中央ストッパと、スライドドアの全開時、パッドにより第2中央ローラをX軸及びY軸方向に加圧するように設けられ、スライドドアのX軸及びY軸方向への振れを防止する第2中央ストッパとを含める。
【0033】
前述した上部ストッパ、中央ストッパ及び下部ストッパのうちに、何れかの一つを外側壁に対してX軸又はZ軸方向に位置移動させて固定せしめることができるように、ケースを外側壁に取り付けるためのブラケットに長孔形状からなる取付孔を備える。
【0034】
前述した外側壁の上部又は下部に設けられ、スライドドアの全開時、スライドドアの側面と面接触されることにより、スライドドアのX軸方向への振れを防止するサポータをさらに含める。
【0035】
前述したスライドドアの後方内側面に備えられるストッパバーホルダと、
スライドドアが完全に開放された場合、ストッパバーホルダに結合されるように外側壁に設けられ、スライドドアの全開時、ストッパバーホルダをロックさせることによりスライドドアのX軸及びY軸方向への振れを防止するストッパバーと、ストッパバーに隣接して設け、スライドドアの全開時、スライドドアに設けられたロッキングプレートによりロックされるロックストライカとをさらに含める。
【0036】
前述したケースは、パッドを中心としてケースの前後方向に対向するように形設され、スライドドアの全開時又は全閉時、上部ローラ、中央ローラ及び下部ローラのうちに何れかの一つがスライドドアの移動によりパッドの傾斜面に接触することになれば、パッドのX軸方向に直線移動をガイドする一対の隔壁部材をさらに含める。
【0037】
前述したストッパバーホルダは、プラスチック材からなる。
【0038】
前述したパッドは、プラスチック材からなる。
【0039】
前述したサポータは、プラスチック材からなる。
【0040】
前述した上部ストッパ、中央ストッパ、下部ストッパは、スライドドアが完全に開放される開位置の上部レール、中央レール又は下部レールの内側端部にそれぞれ位置するように備えられる。
【0041】
開位置の上部ストッパ又は下部ストッパは、スライドドアが完全に開放される開位置の上部レール又は下部レールの内側端部にそれぞれ位置するように設けられ、且つ、閉位置の上部ストッパ又は下部ストッパは、スライドドアが完全に閉鎖される閉位置の上部レール又は下部レールの内側端部にそれぞれ位置するように設けられる。
【発明の効果】
【0042】
以上述べたように、本発明の実施例による建設装備用運転室は、次のような効果を奏する。先ず、スライドドアの全開状態又は全閉状態において、運転室からの衝撃又は振動によるスライドドアの3方向(X軸、Y軸、Z軸方向を云う)への振れを防止することが可能となることから、オペレータは、作業に集中することができる。
【0043】
また、運転室とスライドドアとの製造偏差、ストッパ用のパッドに磨耗が生ずる場合、ストッパの取付け位置を微細に変更することができるから、スライドドアの開状態又は閉状態において、スライドドアの振れが常時抑止できる。さらに、ストッパの構造を簡単に構成することから、コスト削減を図ることができ、且つ、運転室の外部にストッパが突出されることを最小限に抑え、建設装備の外観美を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0044】
以下、本発明の望ましい実施例を添付図面に基づいて説明するが、これは本発明の属する技術分野において通常の知識を有する者が発明を容易に実施することができる程度内にて詳しく説明するためのものであって、これにより本発明の技術的思想及び範疇に限定されることを意味するものではない。
【0045】
図4、図5、図6、図8及び 図9に示されたように、本発明の一実施例による建設装備用運転室は(スライドドア3の全開時、上部ストッパ21と下部ストッパ23とによりスライドドア3の振れを防止する場合について述べる)、出入口2bが形成され、外側面が円弧形状からなる外側壁2aと、外側壁2aの上部及び下部に設けられる上部レール4及び下部レール5と、上部レール4及び下部レール5に係合される上部ローラ7及び下部ローラ8によりスライド移動されることで出入口2bを開閉させるスライドドア3と、スライドドア3が完全に開放される開位置の外側壁2aに設けられ、スライドドア3が完全に開放されると上部ローラ7に接触することになり、且つ、上部ローラ7との接触時、X軸方向に変位が生ずるように弾性支持されたパッド20の加圧によりX軸及びY軸方向にスライドドア3の振れを防止する開位置の上部ストッパ21と、スライドドア3が完全に開放される開位置の外側壁2aに設けられ、スライドドア3が完全に開放されると下部ローラ8に接触することになり、且つ、下部ローラ8との接触時、X軸方向に変位が生ずるように弾性支持されたパッド20の加圧によりX軸、Y軸及びZ軸方向にスライドドア3の振れを防止する開位置の下部ストッパ23とを含める。
【0046】
前述した外側壁2aの上部又は下部に設けられ、スライドドア3の全開時、スライドドア3の側面と面接触されることによって、スライドドア3のX軸方向への振れを防止するサポータ32をさらに含める。
【0047】
前述したスライドドア3の後方内側面に備えられるプラスチック材の‘コ’字状からなる結合片33aが上下側に形成されるリアストッパバーホルダ33と、スライドドア3が全開されると結合片33aが固定できるように外側壁2aに上下方向に設けられ、スライドドア3の全開時、ストッパバーホルダ33をロックさせることによって、スライドドア3のX軸及びY軸方向への振れを防止するストッパバー34と、ストッパバー34に隣接して設けられ、スライドドア3の全開時、スライドドア3に備えられたロッキングプレート(図示せず)によりロックされるロックストライカ40とをさらに含める。
【0048】
前述したリアストッパバーホルダ33は、スライドドア3の垂直方向の中央に設けられており、ストッパバー34は、スライドドア3を開放位置でロックすることができるように、スライドドア3の全開時に出入口2bから遠くなる位置の外側壁2aに設けられる。
【0049】
図4、図6、図8、図9及び図11に示されたように、本発明の他の実施例による建設装備用運転室は(スライドドア3の全開時と全閉時、上部ストッパ21、121と下部ストッパ23、123とにより、スライドドア3の振れを防止することについて述べる)、
出入口2bが形成され、外側面が円弧形状からなる外側壁2aと、外側壁2aの上部及び下部に設けられる上部レール4及び下部レール5と、上部レール4及び下部レール5に係合される上部ローラ7及び下部ローラ8によりスライド移動されることで出入口2bを開閉させるスライドドア3と、
スライドドア3が完全に開放される開位置の外側壁2aに設けられ、スライドドア3が完全に開放されると上部ローラ7に接触することになり、且つ、上部ローラ7との接触時、X軸方向に変位が生ずるように弾性支持されたパッド20の加圧によりX軸及びY軸方向にスライドドア3の振れを防止する開位置の上部ストッパ21と、
スライドドア3が完全に開放される開位置の外側壁2aに設けられ、スライドドア3が完全に開放されると下部ローラ8に接触することになり、且つ、下部ローラ8との接触時、X軸方向に変位が生ずるように弾性支持されたパッド20の加圧によりX軸、Y軸及びZ軸方向にスライドドア3の振れを防止する開位置の下部ストッパ23と、
スライドドア3が完全に閉鎖される閉位置の外側壁2aに設けられ、スライドドア3が完全に閉鎖されると上部ローラ7に接触することになり、且つ、上部ローラ7との接触時、X軸方向に変位が生ずるように弾性支持されたパッド20の加圧によりX軸及びY軸方向にスライドドア3の振れを防止する閉位置の上部ストッパ121と、
スライドドア3が完全に閉鎖される閉位置の外側壁2aに設けられ、スライドドア3が完全に閉鎖されると下部ローラ8に接触することになり、且つ、下部ローラ8との接触時、X軸方向に変位が生ずるように弾性支持されたパッド20の加圧によりX軸、Y軸及びZ軸方向にスライドドア3の振れを防止する閉位置の下部ストッパ123とを含める。
【0050】
つまり、スライドドア3を完全に開放させた場合、開位置の上部ストッパ21のパッド20により上部ローラ7を加圧することによって、X軸及びY軸方向にスライドドア3の振れを抑止すると共に、開位置の下部ストッパ23のパッド20により下部ローラ8を加圧することによって、X軸及びZ軸方向にスライドドア3の振れを抑止することが可能となる。
【0051】
また、スライドドア3を完全に閉鎖させた場合、閉位置の上部ストッパ121のパッド20により上部ローラ7を加圧することによって、X軸及びY軸方向にスライドドア3の振れを抑止すると共に、閉位置の下部ストッパ123のパッド20により下部ローラ8を加圧することによって、X軸及びZ軸方向にスライドドア3の振れを抑止することが可能となる。
【0052】
ここで、前述したスライドドア3の後方内側面に備えられるリアストッパバーホルダ33と、ストッパバーホルダ33と結合するように外側壁2aに上下方向に備えられるストッパバー34と、ストッパバー34に隣接して設けられ、スライドドア3に備えられたロッキングプレート(図示せず)によりロックされるロックストライカ40とは、本発明の一実施例と実際に同様に適用されるため、以下ではこれらの説明は略し、重複される図面符号は同様に付する。
【0053】
図4、図6、図7、図8、図9及び図12に示されたように、本発明のさらに他の実施例による建設装備用運転室は(スライドドア3が完全に開放された場合、上部ストッパ21、中央ストッパ22、下部ストッパ23によりスライドドア3の振れを防止することについて述べる)、
出入口2bが形成され、外側面が円弧形状からなる外側壁2aと、
外側壁2aの上部、中央及び下部に設けられる上部レール4、中央レール6及び下部レール5と、
上部レール4、中央レール6及び下部レール5に係合される上部ローラ7、中央ローラ9及び下部ローラ8によりスライド移動されることで出入口2bを開閉させるスライドドア3と、
スライドドア3が完全に開放される開位置の外側壁2aに設けられ、スライドドア3が完全に開放されると上部ローラ7に接触することになり、且つ、上部ローラ7との接触時、X軸方向に変位が生ずるように弾性支持されたパッド20の加圧によりスライドドア3のX軸及びY軸方向への振れを防止する開位置の上部ストッパ21と、
スライドドア3が完全に開放される開位置の外側壁2aに設けられ、スライドドア3が完全に開放されると中央ローラ9に接触することになり、且つ、中央ローラ9との接触時、X軸方向に変位が生ずるように弾性支持されたパッド20の加圧によりX軸、Y軸及びZ軸方向にスライドドア3の振れを防止する開位置の中央ストッパ22と、
スライドドア3が完全に開放される開位置の外側壁2aに設けられ、スライドドア3が完全に開放されると下部ローラ8に接触することになり、且つ、下部ローラ8との接触時、X軸方向に変位が生ずるように弾性支持されたパッド20の加圧によりX軸、Y軸及びZ軸方向にスライドドア3の振れを防止する開位置の下部ストッパ23とを含める。
【0054】
ここで、前述したスライドドア3の後方内側面に備えられるストッパバーホルダ33と、ストッパバーホルダ33と結合するように外側壁2aに上下方向に備えられるストッパバー34と、ストッパバー34に隣接して設けられ、スライドドア3に備えられたロッキングプレート(図示せず)によりロックされるロックストライカ40とは、本発明の一実施例と実際に同様に適用されるため、以下ではこれらの説明は略し、重複図面符号は同様に付する、
【0055】
前述した上部ストッパ21、中央ストッパ22、下部ストッパ23のうちに少なくとも何れかの一つは、図4Aに示されたように、外側壁2aに取り付けられるケース24と、ケース24を貫通して固定された棒状のガイド25に位置移動可能に組み合わせられ、スライドドア3の開方向又は閉方向に傾斜面20aが上向きに形設されたパッド20と、前記パッド20の前後方向のガイド25の外側面にそれぞれ設けられ、スライドドア3の全開時又は全閉時、上部ローラ7、中央ローラ9、下部ローラ8のうちに何れかの一つと接触するパッド20を弾性復元力により加圧することによって、スライドドア3を固定させる弾性部材26、27(一例として、圧縮コイルばねが用いられる)とを含める。
【0056】
図4Bに示されたように、スライドドア3が完全に開放される開位置で開放ロックされると、パッド20は(−)X軸方向に変位が生じない。これにより、パッド20が加圧される方向のガイド25にのみ弾性部材27を設けることができる(パッド20の後方にのみ弾性部材27が設けられた場合をいう)。
【0057】
図4Cに示されたように、前述した弾性部材26、27をパッド20の前後方向のガイド25にそれぞれ設けるが、パッド20前方のガイド25に設けられる弾性部材26は、パッド20後方の弾性部材27より相対的に強度が高く、且つ、設置場所がパッド20前方のガイド25の長さの一部に設けられる。つまり、弾性部材27の強度が低いことから、スライドドア3を少ないパワーでも開放することができるのは云うまでもない。
【0058】
前述したケース24は、パッド20を中心としてケース24の前後方向に対向するように設けられ、上部ローラ7、中央ローラ9、下部ローラ8のうちに何れかの一つが、スライドドア3の移動によりパッド20に接触することになれば、パッド20のX軸方向に直線移動をガイドする一対の隔壁部材35を含める。
【0059】
前述した上部ストッパ21、中央ストッパ22及び下部ストッパ23は、上部ローラ7、中央ローラ9又は下部ローラ8の個数にそれぞれ対応するように外側壁2aに設けられる。
【0060】
前述した上部ストッパ21は、図5、図6、図11及び図12に示されたように、スライドドア3の全開時又は全閉時、パッド20との接触により上部ローラ7のガイドローラ7aをX軸及びY軸方向に加圧するように設けられ、スライドドア3のX軸及びY軸方向への振れを防止する。
【0061】
前記下部ストッパ23は、図5、図8、図11及び図12に示されたように、スライドドア3の全開時又は全閉時、パッド20との接触により第1下部ローラ(下部ローラ8の転がりローラ8aをいう)をX軸及びZ軸方向に加圧するように設けられ、スライドドア3のX軸及びZ軸方向への振れを防止する第1下部ストッパ23aと、スライドドア3の全開時又は全閉鎖時、パッド20との接触により第2下部ローラ(下部ローラ8のガイドローラ8bをいう)をX軸及びY軸方向に加圧するように設けられ、スライドドア3のX軸及びY軸方向への振れを防止する第2下部ストッパ23bとを含める。
【0062】
前述した中央ストッパ22は、図7及び図12に示されたように、スライドドア3の全開時、パッド20との接触により第1中央ローラ(中央ローラ9の転がりローラ9aをいう)をX軸及びZ軸方向に加圧するように設けられ、スライドドア3のX軸及びZ軸方向への振れを防止する第1中央ストッパ22aと、スライドドア3の全開時、パッド20との接触により第2中央ローラ(中央ローラ9のガイドローラ9bをいう)をX軸及びY軸方向に加圧するように設けられ、スライドドア3のX軸及びY軸方向への振れを防止する第2中央ストッパ22bとを含める。
【0063】
前述した上部ストッパ21、中央ストッパ22及び下部ストッパ23は、スライドドア3が完全に開放される開位置の上部レール4、中央レール6及び下部レール5の内側端部にそれぞれ位置するように設けられる。
【0064】
前述した上部ストッパ21又は下部ストッパ23は、スライドドア3が完全に閉鎖される閉位置の上部レール4又は下部レール5の内側端部にそれぞれ位置するように設けられ、上部ストッパ21又は下部ストッパ23は、スライドドア3が完全に開放される開位置の上部レール4又は下部レール5の内側端部にそれぞれ位置するように設けられる。
【0065】
図4及び図10A、Bに示されたように、前述した運転室2とスライドドア3との間に製造偏差が生じたり、又は長期使用によりパッド20に磨耗が生ずる場合、上部ストッパ21、中央ストッパ22及び下部ストッパ23のうちに何れかの一つを外側壁2aに対してX軸又はZ軸方向に位置移動させて固定することが可能となるように、ケース24を外側壁2aに取り付けるためのブラケット30に円形又は長孔形状からなる取付孔31が備えられている。
【0066】
図5及び図6に示されたように、前述した上部ローラ7は、スライドドア3の開閉時、上部レール4に沿ってY軸方向に転動するガイドローラ7aを含める。
【0067】
図7に示されたように、前記中央ローラ9は、スライドドア3の開閉時、中央レール6に沿ってX軸方向に転動し、スライドドア3の荷重を支持する第1中央ローラ(中央ローラ9の転がりローラ9aをいう)と、スライドドア3の開閉時、Y軸方向に転動し、中央レール6からスライドドア3が離脱されることを防止する第2中央ローラ(中央ローラ9のガイドローラ9bをいう)とを含める。
【0068】
図8に示されたように、前記下部ローラ8は、スライドドア3の開閉時、下部レール5に沿ってX軸方向に転動し、スライドドア3の荷重を支持する第1下部ローラ(下部ローラ8の転がりローラ8aをいう)と、Y軸方向に転動し、下部レール5からスライドドア3が離脱されることを防止する第2下部ローラ(下部ローラ8のガイドローラ8bをいう)とを含める。
【0069】
以下では、本発明の一実施例による建設装備用運転室の使用例を添付図面に基づいて説明する。
【0070】
図4乃至図6、図8、図9に示されたように、オペレータによりスライドドア3を開放すべく、運転室2の後方側(つまり、出入口2bから遠くなる方向をいう)にスライド移動させる場合、スライドドア3の上部及び下部に形成の上部ローラ7及び下部ローラ8が、外側壁2aに形成の上部レール4及び下部レール5に沿ってそれぞれスライド移動されることによって、スライドドア3を開放させることが可能となる(図5に仮想線で示されている)。
【0071】
この際、開放されたスライドドア3の位置は、運転室2の旋回半径内に納められるため、作業空間の狭い市内の小道などで作業中の建設装備のスライドドア3を開放させた上で上部旋回体をスイング駆動する場合でも、作業現場の周辺に隣接した建物などのような障害物に干渉する恐れを無くすことが可能となる。
【0072】
図6に示されたように、上部ストッパ21のパッド20との接触により上部ローラ7を加圧することから、スライドドア3のX軸方向又はY軸方向への振れや遊動を抑えることが可能となる。
【0073】
前述したスライドドア3が完全に開放される開位置にスライド移動される場合、上部ローラ7のガイドローラ7aは、上部ストッパ21のパッド20の傾斜面20aに接触することになり、X軸方向(運転室2の前後方向、又はスライドドア3の開放方向をいう)にさらに前進することが不可能となる。
【0074】
ガイドローラ7aとの接触により、パッド20は、ガイド25に沿って前方又は後方に移動されることになり、X軸方向に変位が生ずる。この際、図面上、パッド20の後方に設けられた弾性部材27は圧縮力を受けると共に、図面上、パッド20の前方に設けられた弾性部材26は引張力を受けることになる。
【0075】
前述した上部ストッパ21のガイド25に弾設された弾性部材26、27の弾性復元力によりパッド20を固定せしめる。位置固定されたパッド20の傾斜面20aの構造によりガイドローラ7aを、図面上、X軸方向(運転室2の前後方向)に加圧することから、スライドドア3のX軸方向への振れや遊動を抑止することが可能となる。
【0076】
これと同時に、位置固定されたパッド20との接触により上部ローラ7のガイドローラ7aを、図面上、Y軸方向(運転室2の左右方向をいう)に加圧することから、スライドドア3のY軸方向への振れや遊動を抑止することが可能となる。
【0077】
したがって、前述したスライドドア3を全開位置にスライド移動させる場合、上部ストッパ21のパッド20との接触により上部ローラ7をX軸及びY軸方向に加圧することによって、スライドドア3のX軸及びY軸方向への振れや遊動を抑止することが可能となる。
【0078】
図5及び図8に示されたように、下部ストッパ23のパッド20との接触により下部ローラ8を加圧することによって、スライドドア3のX軸、Y軸又はZ軸方向への振れや遊動を抑止することが可能となる。
【0079】
前述したスライドドア3が完全に開放される開位置に移動される場合、下部ローラ8の第1下部ローラ(下部ローラ8の転がりローラ8aをいう)が、第1下部ストッパ23aのパッド20の傾斜面20aに接触されることによって、X軸方向(運転室2の前後方向、又はスライドドア3の開放方向)へさらに前進することが不可能となる。
【0080】
転がりローラ8aとの接触により、パッド20は、ガイド25に沿ってX軸方向に移動されることになり、変位が生ずる。この時、パッド20の左右側に設けられた一対の弾性部材26、27の弾性復元力によりパッド20の位置が決まる。
【0081】
位置固定されたパッド20の傾斜面20aの構造により、転がりローラ8aを、図面上、X軸方向(運転室2の前後方向)に加圧することから、スライドドア3のX軸方向への振れや遊動を防止することが可能となる。
【0082】
これと同時に、位置固定されたパッド20との接触により、転がりローラ8aを、図面上、Z軸方向(運転室2の上下方向)に加圧することから、スライドドア3のZ軸方向への振れや遊動を防止することが可能となる。
【0083】
一方、下部ローラ8の第2下部ローラ(下部ローラ8のガイドローラ8bをいう)は、第2下部ストッパ23bのパッド20の傾斜面20aに接触されることによって、X軸方向(運転室2の前後方向)にさらに前進することが不可能となる。
【0084】
ガイドローラ8bとの接触により、パッド20は、ガイド25に沿ってX軸方向に移動されることになり、変位が生ずる。この際、パッド20の左右側に設けられた弾性部材26、27の弾性復元力によりパッド20の位置が決まる。
【0085】
位置固定されたパッド20の傾斜面20aの構造によりガイドローラ8bを、図面上、X軸方向(運転室2の前後方向)に加圧することから、スライドドア3のX軸方向への振れや遊動を防止することができる。
【0086】
これと同時に、位置固定されたパッド20との接触により、下部ローラ8のガイドローラ8bを、図面上、Y軸方向(運転室2の左右方向)に同時に加圧することから、スライドドア3のY軸方向への振れや遊動を防止することができる。
【0087】
したがって、スライドドア3を全開させた場合、第1下部ストッパ23aのパッド20との接触により、第1下部ローラ(転がりローラ8aをいう)をX軸及びZ軸方向に加圧することから、スライドドア3のX軸及びZ軸方向への振れや遊動を抑えることが可能となる。これと同時に、第2下部ストッパ23bのパッド20との接触により、第2下部ローラ(ガイドローラ8bをいう)をX軸及びY軸方向に加圧することから、スライドドア3のX軸及びY軸方向への振れや遊動を抑えることができる。
【0088】
図9に示されたように、スライドドア3を全開位置に移動させた場合、出入口2bから遠くなる位置のスライドドア3の内側面に設置のプラスチック材のリアストッパバーホルダ33の結合片33aが、外側壁2aに設けられたストッパバー34に結合される。
【0089】
これにより、スライドドア3の全開位置でストッパバーホルダ33がストッパバー34にロックされることによって、図面上、スライドドア3がX軸及びY軸方向に振れたり、又は遊動されることを防止することができる。
【0090】
この時、前述したストッパバー34とストッパバーホルダ33とが結合すると、ストッパバー34に隣接して設けられたロックストライカ40と、ストッパバーホルダ34に隣接して設けられたロッキングプレート(図示せず)とのロックにより、スライドドア3を全開位置でロックさせることができる。
【0091】
また、スライドドア3が全開位置に移動される場合、スライドドア3の外側面が外側壁2aの上・下部に設けられたサポータ32に密着されることになる。このことから、スライドドア3のX軸方向への振れや遊動を防止することが可能となる。
【0092】
図4、6、7、8及び図12に示されたように(本発明のさらに他の実施例による建設装備用運転室をいう)、スライドドア3を、上部、中央、下部レール4、5、6に沿って全開位置にスライド移動させる場合、スライドドア3の上部ローラ7、中央ローラ9、下部ローラ8は、外側壁2aの上部、中央、下部に設けられた上部ストッパ21、中央ストッパ22、下部ストッパ23のそれぞれのパッド20の傾斜面20aに接触することになる。
【0093】
この際、前述した上部ストッパ21と下部ストッパ23は、本発明の一実施例と実際に同様に適用されるため、これらの詳細な説明は略する。
【0094】
図7及び図12に示されたように、中央ストッパ22のパッド20との接触により中央ローラ9を加圧して、スライドドア3のX軸、Y軸及びZ軸方向への振れ又は遊動を防止することができる。
【0095】
前述したスライドドア3が全開位置に移動される場合、中央ローラ9の第1中央ローラ(中央ローラ9の転がりローラ9aをいう)が、第1中央ストッパ22aのパッド20の傾斜面20aに接触されることによって、X軸方向(運転室2の前後方向又はスライドドア3が開放される方向)にさらに前進することが不可能となる。
【0096】
転がりローラ9aとの接触により、パッド20は、ガイド25に沿ってX軸方向に移動されることになり、変位が生ずる。この際、パッド20の左右側に設けられた弾性部材26、27の弾性復元力によりパッド20の位置が決まる。
【0097】
位置固定されたパッド20の傾斜面20aの構造により、転がりローラ9aを、図面上、X軸方向(運転室2の前後方向)に加圧することから、スライドドア3のX軸方向への振れ又は遊動を防止することができる。
【0098】
これと同時に、位置が固定されたパッド20との接触により、転がりローラ9aを、図面上、Z軸方向(運転室2の上下方向)に加圧することから、スライドドア3のZ軸方向への振れ又は遊動を防止することができる。
【0099】
一方、中央ローラ9の第2中央ローラ(中央ローラ9のガイドローラ9bをいう)は、第2中央ストッパ22bのパッド20の傾斜面20aに接触されることによって、X軸方向(運転室2の前後方向又はスライドドア3の開放方向)にさらに前進することが不可能となる。
【0100】
ガイドローラ9bとの接触により、パッド20は、ガイド25に沿ってX軸方向に移動することになり、変位が生ずる。この際、パッド20の左右側に設けられた弾性部材26、27の弾性復元力によりパッド20の位置が決まる。
【0101】
位置固定されたパッド20の傾斜面20aの構造により、ガイドローラ9bを、図面上、X軸方向(運転室2の前後方向)に加圧することから、スライドドア3のX軸方向への振れ又は遊動を防止することができる。
【0102】
これと同時に、位置固定されたパッド20との接触により、ガイドローラ9bを、図面上、Y軸方向(運転室2の左右方向)に加圧することから、スライドドア3のY軸方向への振れ又は遊動を防止することができる。
【0103】
従って、スライドドア3の全開時、第1中央ストッパ22aのパッド20との接触により、第1中央ローラ(転がりローラ9aをいう)をX軸及びZ軸方向に加圧することから、スライドドア3のX軸及びZ軸方向への振れ又は遊動を抑える。同時に、第2中央ストッパ22bのパッド20との接触により、第2中央ローラ(ガイドローラ9bをいう)をX軸及びY軸に加圧することから、スライドドア3のX軸及びY軸方向への振れ又は遊動を抑える。
【0104】
図10A、Bに示されたように、外側壁2aとスライドドア3との間で製造偏差が生じたり、又はスライドドア3を繰り返して開閉させることによって、プラスチック材からなるパッド20に磨耗が発生する。この時、上部ストッパ21、中央ストッパ22及び下部ストッパ23のうちに、何れかの一つを外側壁2aに取り付けるための取付部材38をX軸又はZ軸方向に微細に位置移動させることによって、上部ローラ7、中央ローラ9、下部ローラ8に対するパッド20の固定位置をX軸又はZ軸方向に調整して固定することが可能となる。
【0105】
即ち、パッド20が結合されたケース24を外側壁2aに固定するための取付部材38が結合される取付孔31が、ブラケット30に長孔形状(スロット)に形成されていることによって、取付孔31内で取付部材38をX軸方向(図10Aに仮想線で示されている)、又はZ軸方向(図10Bに仮想線で示されている)に微細に位置移動させ、ケース24を固定せしめることが可能となる。
【0106】
これにより、スライドドア3の全開状態又は全閉状態において、運転室2に生ずる衝撃又は振動により、スライドドア3の微細な振れを常時防止することができる。
【0107】
本発明の実施例による建設装備用運転室は、建設装備に搭載される運転室を一例にして説明したが、ドアがスライド移動自在に開閉されるバン、ワゴン車などに適用し、ドアを閉じた状態で走行すると生じえるドアのX軸、Y軸、Z軸方向への振れ又は遊動を防止することができるのはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0108】
【図1】従来技術による運転室の斜視図である。
【図2】図1に示されたスライドドアの側面図である。
【図3A】図2に示されたS‐S線における断面図であって、スライドドアを閉鎖した状態の図面である。
【図3B】図2に示されたT‐T線における断面図であって、スライドドアを開放させた状態の図面である。
【図3C】図1に図示の中央レール及び中央ローラの断面図である。
【図3D】図3Bの円部位の拡大図である。
【図4A】本発明の一実施例による建設装備用運転室に取り付けられるストッパの斜視図である。
【図4B】本発明の一実施例による建設装備用運転室に取り付けられるストッパの変形例示図である。
【図4C】本発明の一実施例による建設装備用運転室に取り付けられるストッパの変形例示図である。
【図5】本発明の一実施例によるストッパが取り付けられた運転室の斜視図である。
【図6】図5に図示の上部ストッパの使用状態図である。
【図7】図12に図示の中央ストッパの使用状態図である。
【図8】図5に図示の下部ストッパの使用状態図である。
【図9】図5に図示のストッパバーホルダとストッパバーの要部抜粋図である。
【図10A】図4に示されたストッパの固定位置をX軸方向に位置移動させて固定することを説明するための図面である。
【図10B】図4に示されたストッパの固定位置をZ軸方向に位置移動させて固定することを説明するための図面である。
【図11】本発明の他の実施例による建設装備用運転室の斜視図である。
【図12】本発明のさらに他の実施例による建設装備用運転室の斜視図である。
【符号の説明】
【0109】
2 運転室
3 スライドドア
4 上部レール
5 下部レール
6 中央レール
7 上部ローラ
8 下部ローラ
9 中央ローラ
20 パッド
21 開位置の上部ストッパ
22 開位置の中央ストッパ
23 開位置の下部ストッパ
24 ケース
25 ガイド
26、27 弾性部材
30 ブラケット
31 取付孔
32 サポータ
33 ストッパバーホルダ
34 ストッパバー
35 隔壁部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建設装備用運転室において、
出入口が開設される外側壁と、
前記外側壁の上部及び下部に備えられる上部レール及び下部レールと、
前記上部レール及び下部レールに係合される上部ローラ及び下部ローラによりスライド移動されることで出入口を開閉させるスライドドアと、
前記スライドドアが完全に開放される開位置の外側壁に設けられ、スライドドアが完全に開放されると上部ローラに接触することになり、上部ローラとの接触時、X軸方向に変位が生ずるように弾性支持されたパッドの加圧によりスライドドアの振れを防止する開位置の上部ストッパと、
前記スライドドアが完全に開放される開位置の外側壁に設けられ、スライドドアが完全に開放されると下部ローラに接触することになり、下部ローラとの接触時、X軸方向に変位が生ずるように弾性支持されたパッドの加圧によりスライドドアの振れを防止する開位置の下部ストッパとを含めることを特徴とする建設装備用運転室。
【請求項2】
建設装備用運転室において、
出入口が開設される外側壁と、
前記外側壁の上部及び下部に備えられる上部レール及び下部レールと、
前記上部レール及び下部レールに係合される上部ローラ及び下部ローラによりスライド移動されることで出入口を開閉させるスライドドアと、
前記スライドドアが完全に開放される開位置の外側壁に設けられ、スライドドアが完全に開放されると上部ローラに接触することになり、上部ローラとの接触時、X軸方向に変位が生ずるように弾性支持されたパッドの加圧によりスライドドアの振れを防止する開位置の上部ストッパと、
前記スライドドアが完全に開放される開位置の外側壁に設けられ、スライドドアが完全に開放されると下部ローラに接触することになり、下部ローラとの接触時、X軸方向に変位が生ずるように弾性支持されたパッドの加圧によりスライドドアの振れを防止する開位置の下部ストッパと、
前記スライドドアが完全に閉鎖される閉位置の外側壁に設けられ、スライドドアが完全に閉鎖されると上部ローラに接触することになり、上部ローラとの接触時、X軸方向に変位が生ずるように弾性支持されたパッドの加圧によりスライドドアの振れを防止する閉位置の上部ストッパと、
前記スライドドアが完全に閉鎖される閉位置の外側壁に設けられ、スライドドアが完全に閉鎖されると下部ローラに接触することになり、下部ローラとの接触時、X軸方向に変位が生ずるように弾性支持されたパッドの加圧によりスライドドアの振れを防止する閉位置の下部ストッパとを含めることを特徴とする建設装備用運転室。
【請求項3】
建設装備用運転室において、
出入口が開設される外側壁と、
前記外側壁の上部、中央及び下部に備えられる上部レール、中央レール、及び下部レールと、
前記上部レール、中央レール及び下部レールにそれぞれ係合される上部ローラ、中央ローラ及び下部ローラによりスライド移動されることで出入口を開閉させるスライドドアと、
前記スライドドアが完全に開放される開位置の外側壁に設けられ、スライドドアが完全に開放されると上部ローラに接触することになり、上部ローラとの接触時、X軸方向に変位が生ずるように弾性支持されたパッドの加圧によりスライドドアの振れを防止する開位置の上部ストッパと、
前記スライドドアが完全に開放される開位置の外側壁に設けられ、スライドドアが完全に開放されると中央ローラに接触することになり、中央ローラとの接触時、X軸方向に変位が生ずるように弾性支持されたパッドの加圧によりスライドドアの振れを防止する開位置の中央ストッパと、
前記スライドドアが完全に開放される開位置の外側壁に設けられ、スライドドアが完全に開放されると下部ローラに接触することになり、下部ローラとの接触時、X軸方向に変位が生ずるように弾性支持されたパッドの加圧によりスライドドアの振れを防止する開位置の下部ストッパとを含めることを特徴とする建設装備用運転室。
【請求項4】
前記上部ストッパと下部ストッパのうちに少なくとも何れかの一つは、
前記外側壁に取り付けられるケースと、
前記ケースを貫通して固定されたガイドに位置移動可能に組み合わせられ、スライドドアが開く方向にその上面が上向きに傾斜したパッドと、
前記パッドの前後方向のガイド外側面に設けられ、スライドドアの全開時、上部ローラと下部ローラのうちに何れかの一つと接触するパッドを弾性復元力により加圧することによって、スライドドアを固定せしめる弾性部材とを含めることを特徴とする請求項1に記載の建設装備用運転室。
【請求項5】
前記上部ストッパ、中央ストッパ、下部ストッパのうちに少なくとも何れかの一つは、
前記外側壁に取り付けられるケースと、
前記ケースを貫通して固定されたガイドに位置移動可能に組み合わせられ、スライドドアが開く方向にその上面が上向きに傾斜したパッドと、
前記パッドの前後方向のガイド外側面に設けられ、スライドドアの全開時、上部ローラ、中央ローラ及び下部ローラのうちに何れかの一つと接触するパッドを弾性復元力により加圧することによって、スライドドアを固定せしめる弾性部材とを含めることを特徴とする請求項3に記載の建設装備用運転室。
【請求項6】
前記上部ストッパ又は下部ストッパは、
前記上部ローラ又は下部ローラの個数に相応して外側壁に設けられることを特徴とする請求項1に記載の建設装備用運転室。
【請求項7】
前記上部ストッパ又は下部ストッパは、
前記上部ローラ又は下部ローラの個数に相応して外側壁に設けられることを特徴とする請求項2に記載の建設装備用運転室。
【請求項8】
前記上部ストッパ、中央ストッパ又は下部ストッパは、
前記上部ローラ、中央ローラ又は下部ローラの個数に相応して外側壁に設けられることを特徴とする請求項3に記載の建設装備用運転室。
【請求項9】
前記上部ストッパは、
前記スライドドアの全開時、前記パッドにより上部ローラをX軸及びY軸方向に加圧するように設けられ、スライドドアのX軸及びY軸方向に振れることを防止することを特徴とする請求項1に記載の建設装備用運転室。
【請求項10】
前記上部ストッパは、
前記スライドドアの全開時、前記パッドにより上部ローラをX軸及びY軸方向に加圧するように設けられ、スライドドアのX軸及びY軸方向への振れを防止し、
前記スライドドアの全閉時、前記パッドにより上部ローラをX軸及びY軸方向に加圧するように設けられ、スライドドアのX軸及びY軸方向への振れを防止することを特徴とする請求項2に記載の建設装備用運転室。
【請求項11】
前記上部ストッパは、
前記スライドドアの全開時、前記パッドにより上部ローラをX軸及びY軸方向に加圧するように設けられ、スライドドアのX軸及びY軸方向への振れを防止することを特徴とする請求項3に記載の建設装備用運転室。
【請求項12】
前記下部ストッパは、
前記スライドドアの全開時、パッドにより第1下部ローラをX軸及びZ軸方向に加圧するように設けられ、スライドドアのX軸及びZ軸方向への振れを防止する第1下部ストッパと、
前記スライドドアの全開時、パッドにより第2下部ローラをX軸及びY軸方向に加圧するように設けられ、スライドドアのX軸及びY軸方向への振れを防止する第2下部ストッパとを含めることを特徴とする請求項1に記載の建設装備用運転室。
【請求項13】
前記下部ストッパは、
前記スライドドアの全開時、パッドにより第1下部ローラをX軸及びZ軸方向に加圧するように設けられ、スライドドアのX軸及びZ軸方向への振れを防止する第1下部ストッパと、
前記スライドドアの全開時、パッドにより第2下部ローラをX軸及びY軸方向に加圧するように設けられ、スライドドアのX軸及びY軸方向への振れを防止する第2下部ストッパと、
前記スライドドアの全閉時、パッドにより第1下部ローラをX軸及びZ軸方向に加圧するように設けられ、スライドドアのX軸及びZ軸方向への振れを防止する第1下部ストッパと、
前記スライドドアの全閉時、パッドにより第2下部ローラをX軸及びY軸方向に加圧するように設けられ、スライドドアのX軸及びY軸方向への振れを防止する第2下部ストッパとを含めることを特徴とする請求項2に記載の建設装備用運転室。
【請求項14】
前記下部ストッパは、
前記スライドドアの全開時、パッドにより第1下部ローラをX軸及びZ軸方向に加圧するように設けられ、スライドドアのX軸及びZ軸方向への振れを防止する第1下部ストッパと、
前記スライドドアの全開時、パッドにより第2下部ローラをX軸及びY軸方向に加圧するように設けられ、スライドドアのX軸及びY軸方向への振れを防止する第2下部ストッパとを含めることを特徴とする請求項3に記載の建設装備用運転室。
【請求項15】
前記中央ストッパは、
前記スライドドアの全開時、パッドにより第1中央ローラをX軸及びZ軸方向に加圧するように設けられ、スライドドアのX軸及びZ軸方向への振れを防止する第1中央ストッパと、
前記スライドドアの全開時、パッドにより第2中央ローラをX軸及びY軸方向に加圧するように設けられ、スライドドアのX軸及びY軸方向への振れを防止する第2中央ストッパとを含めることを特徴とする請求項3に記載の建設装備用運転室。
【請求項16】
前記上部ストッパ又は下部ストッパを外側壁に対してX軸又はZ軸方向に位置移動させて固定せしめることが可能となるように、ケースを外側壁に取り付けるためのブラケットに長孔形状からなる取付孔を備えることを特徴とする請求項4に記載の建設装備用運転室。
【請求項17】
前記上部ストッパ、中央ストッパ及び下部ストッパのうちに何れかの一つを、外側壁に対してX軸又はZ軸方向に位置移動させて固定せしめることが可能となるように、ケースを外側壁に取り付けるためのブラケットに長孔形状からなる取付孔を備えることを特徴とする請求項5に記載の建設装備用運転室。
【請求項18】
前記外側壁の上部又は下部に設けられ、スライドドアの全開時、スライドドアの側面と面接触されることにより、スライドドアのX軸方向への振れを抑えるサポータをさらに含めることを特徴とする請求項1に記載の建設装備用運転室。
【請求項19】
前記外側壁の上部又は下部に設けられ、スライドドアの全開時、スライドドアの側面と面接触されることにより、スライドドアのX軸方向への振れを抑えるサポータをさらに含めることを特徴とする請求項2に記載の建設装備用運転室。
【請求項20】
前記外側壁の上部又は下部に設けられ、スライドドアの全開時、スライドドアの側面と面接触されることにより、スライドドアのX軸方向への振れを抑えるサポータをさらに含めることを特徴とする請求項3に記載の建設装備用運転室。
【請求項21】
前記スライドドアの後方内側面に備えられるストッパバーホルダと、
前記スライドドアが完全に開放されるとストッパバーホルダに結合されるように外側壁に設けられ、スライドドアの全開時、ストッパバーホルダをロックさせることによって、スライドドアのX軸及びY軸方向への振れを防止するストッパバーと、
前記ストッパバーに隣接して設けられ、前記スライドドアの全開時、前記スライドドアに設けられたロッキングプレートによりロックされるロックストライカとをさらに含めることを特徴とする請求項1に記載の建設装備用運転室。
【請求項22】
前記スライドドアの後方内側面に備えられるストッパバーホルダと、
前記スライドドアが完全に開放されるとストッパバーホルダに結合されるように外側壁に設けられ、スライドドアの全開時、ストッパバーホルダをロックさせることによって、スライドドアのX軸及びY軸方向への振れを防止するストッパバーと、
前記ストッパバーに隣接して設けられ、前記スライドドアの全開時、前記スライドドアに設けられたロッキングプレートによりロックされるロックストライカとをさらに含めることを特徴とする請求項2に記載の建設装備用運転室。
【請求項23】
前記スライドドアの後方内側面に備えられるストッパバーホルダと、
前記スライドドアが完全に開放されるとストッパバーホルダに結合されるように外側壁に設けられ、スライドドアの全開時、ストッパバーホルダをロックさせることによって、スライドドアのX軸及びY軸方向への振れを防止するストッパバーと、
前記ストッパバーに隣接して設けられ、前記スライドドアの全開時、前記スライドドアに設けられたロッキングプレートによりロックされるロックストライカをとさらに含めることを特徴とする請求項3に記載の建設装備用運転室。
【請求項24】
前記ケースは、
前記パッドを中心としてケースの前後方向に対向するように形成され、前記上部ローラ又は下部ローラがスライドドアの移動によりパッドの傾斜面に接触することになれば、パッドのX軸方向に直線移動をガイドする一対の隔壁部材をさらに含めることを特徴とする請求項4に記載の建設装備用運転室。
【請求項25】
前記ケースは、
前記パッドを中心としてケースの前後方向に対向するように形成され、前記上部ローラ、中央ローラ及び下部ローラのうちに何れかの一つがスライドドアの移動によりパッドの傾斜面に接触することになれば、パッドのX軸方向に直線移動をガイドする一対の隔壁部材をさらに含めることを特徴とする請求項5に記載の建設装備用運転室。
【請求項26】
前記ストッパバーホルダは、プラスチック材からなることを特徴とする請求項21乃至23のうちに何れかの一つに記載の建設装備用運転室。
【請求項27】
前記パッドは、プラスチック材からなることを特徴とする請求項1乃至3のうちに何れかの一つに記載の建設装備用運転室。
【請求項28】
前記サポータは、プラスチック材からなることを特徴とする請求項18乃至20のうちに何れかの一つに記載の建設装備用運転室。
【請求項29】
前記弾性部材は、前記パッド前後方向のガイドにそれぞれ設けられることを特徴とする請求項4又は5に記載の建設装備用運転室。
【請求項30】
前記弾性部材は、前記パッドが加圧される方向のガイドに設けられることを特徴とする請求項4又は5に記載の建設装備用運転室。
【請求項31】
前記弾性部材を前記パッドの前後方向のガイドにそれぞれ設けるが、前記パッド前方のガイドに設けられる弾性部材は、前記パッド後方の弾性部材より相対的に強度が高く、且つ、設置場所がパッド前方のガイドの長さの一部に設けられることを特徴とする請求項4又は5に記載の建設装備用運転室。
【請求項32】
前記上部ストッパ又は下部ストッパは、前記スライドドアが完全に開放される開位置の上部レール又は下部レールの内側端部にそれぞれ位置するように設けられることを特徴とする請求項1に記載の建設装備用運転室。
【請求項33】
開位置の上部ストッパ又は下部ストッパは、
前記スライドドアが完全に開放される開位置の上部レール又は下部レールの内側端部にそれぞれ位置するように設けられ、
閉位置の上部ストッパ又は下部ストッパは、前記スライドドアが完全に閉鎖される閉位置の上部レール又は下部レールの内側端部にそれぞれ位置するように設けられることを特徴とする請求項2に記載の建設装備用運転室。
【請求項34】
前記上部ストッパ、中央ストッパ及び下部ストッパは、前記スライドドアが完全に開放される開位置の上部レール、中央レール及び下部レールの内側端部にそれぞれ位置するように設けられることを特徴とする請求項3に記載の建設装備用運転室。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10A】
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【図10B】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2008−120365(P2008−120365A)
【公開日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−335217(P2006−335217)
【出願日】平成18年12月13日(2006.12.13)
【出願人】(502032378)ボルボ コンストラクション イクイップメント アーベー (156)
【出願人】(390001579)プレス工業株式会社 (173)
【Fターム(参考)】