説明

待ち時間報知装置および待ち時間報知プログラム

【課題】実際の信号待ち時間を運転者に報知する待ち時間報知装置を実現する。
【解決手段】車両進行方向を撮影した画像に信号機が写っていると、その信号機の位置(交差点位置)、車両の進行方向およびその時の日時を取得すると共に、赤信号から青信号に変わるまでの信号待ち時間を計測する。取得した「日時」、「進行方向」および「信号待ち時間」を「信号機の位置」に対応付けた信号履歴情報を発生して記憶保存する(ステップSA21)。信号待ちする度に、以前に同じ信号機で同じような時刻・進行方向の信号待ちをした時の信号履歴情報が記憶保存された信号履歴情報の中にあるか否かを判別し(ステップSA14)、該当する信号履歴情報が存在する場合には、その信号履歴情報に含まれる「信号待ち時間」を報知する(ステップSA17)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、信号の待ち時間をユーザに報知する待ち時間報知装置および待ち時間報知プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、燃料消費やCO排出量の低減の為に信号待ちでエンジンを止めるアイドリングストップが推奨されている。アイドリングストップを効果的に行うように支援する装置として、例えば特許文献1には、車両周辺を撮像した映像から信号機の信号状態又は状態の変化を検知し、検知した信号状態又は状態の変化に基づき現在の信号色での既経過時間や次の変化までの継続予想時間を生成して運転者に提供する信号状態検知装置が開示されている。
【0003】
【特許文献1】特開2007−85777号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記特許文献1に開示の装置は、現在の信号状態から次の信号状態に変化するまでのインターバルを予想した時間をユーザに提供するので、その予想した時間が実際の信号待ち時間より長かったりすると、信号待ちする運転者の心理として余計に苛立ちが生じてしまう。つまり、言い換えれば、実際の信号待ち時間を運転者に報知することが出来ないという問題がある。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、実際の信号待ち時間を運転者に報知することができる待ち時間報知装置および待ち時間報知処理プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、車両進行方向を撮影した画像から信号機を検出する検出手段と、前記検出手段が信号機を検出した場合に、信号機位置、車両進行方向および日時を取得する取得手段と、前記検出手段により検出された信号機が赤信号から青信号に変わるまでの信号待ち時間を計時する計時手段と、前記取得手段により取得された日時、車両進行方向および前記計時手段により計時された信号待ち時間を、前記取得手段により取得された信号機位置に対応付けた信号履歴情報として記憶する信号履歴記憶手段と、前記検出手段により検出された信号機が赤信号となって信号待ちする時に、以前に同じ信号機で同じような時刻・進行方向の信号待ちをした時の信号履歴情報が、前記信号履歴記憶手段に記憶されているか否かを判別する判別手段と、前記判別手段により該当する信号履歴情報が記憶されていると判別された場合に、その該当する信号履歴情報に含まれる信号待ち時間を前記信号履歴記憶手段から読み出して報知する報知手段とを具備することを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明では、車両進行方向を撮影した画像から信号機を検出する検出処理と、前記検出処理により信号機が検出された場合に、信号機位置、車両進行方向および日時を取得する取得処理と、前記検出処理により検出された信号機が赤信号から青信号に変わるまでの信号待ち時間を計時する計時処理と、前記取得処理により取得された日時、車両進行方向および前記計時処理により計時された信号待ち時間を、前記取得処理にて取得された信号機位置に対応付けた信号履歴情報として記憶する信号履歴記憶処理と、前記検出処理により検出された信号機が赤信号となって信号待ちする時に、以前に同じ信号機で同じような時刻・進行方向の信号待ちをした時の信号履歴情報が記憶されているか否かを判別する判別処理と、前記判別処理により該当する信号履歴情報が記憶されていると判別された場合に、その該当する信号履歴情報に含まれる信号待ち時間を読み出して報知する報知手段とをコンピュータで実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明では、実際の信号待ち時間を運転者に報知することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
A.構成
図1は、本発明の実施の一形態による待ち時間報知装置10の全体構成を示すブロック図である。この図において、CPU100は操作部103から供給される操作イベントに応じて装置各部を制御する。本発明の要旨に係わるCPU100の特徴的な処理動作については追って述べる。ROM101は、CPU100が実行する各種プログラムデータを記憶する。ここで言う各種プログラムとは、後述する信号検出処理および信号機時間アナウンス処理を含む。
【0010】
RAM102は、ワークエリアおよびデータエリアを備える。RAM102のワークエリアには、CPU100の演算に用いる各種レジスタ・フラグデータが一時記憶される。具体的には、後述のGPS信号受信部106が発生する位置情報や、地磁気センサ109から出力される地磁気データの他、撮影カメラ部105が発生する焦点距離データなどが一時記憶される。
【0011】
RAM102のデータエリアには、信号履歴情報が格納される。図2は、RAM102のデータエリアに格納される信号履歴情報の構成を示す図である。1つの信号履歴情報は、識別番号IDと履歴データとを備える。なお、図2に図示する一例は、信号履歴(1)情報が識別番号IDと、3つの履歴データ(1)〜(3)とを有する場合を図示している。
【0012】
識別番号IDとは、信号機を識別するための情報であって、信号機が設置されている交差点の位置情報(経度、緯度)に対応付けられた番号である。後述する地図データベース108では、識別番号IDに対応する交差点の名称とその位置情報(経度、緯度)とが記憶される。履歴データとは、識別番号IDで識別される信号機が設置された交差点において赤信号で停止した時の「日時」、その時の車両の「進行方向」および赤信号になってから青信号に変わるまでを計測した「計測時間」から構成される。したがって、識別番号IDの信号機が設置されている交差点を、赤信号で停止し、青信号で進行する度に新たな履歴データが信号履歴情報として登録される。
【0013】
操作部103には、各種の操作ボタンや操作スイッチが設けられ、操作されるボタンやスイッチの種類に対応した操作イベントを発生してCPU100に供給する。具体的には、後述する信号検出処理の開始を指示する信号検出開始スイッチを備える。表示部104は、CPU100から供給される表示制御信号に応じて地図上に現在位置を表示する。
【0014】
撮影カメラ部105は、信号機を撮影視野内に収めるように車両進行方向を撮影する車載カメラを備え、CPU100の指示に従って当該カメラにより撮影されたカメラ画像データを出力する。また、撮影カメラ部105では、車載カメラがAF(オートフォーカス)機能を備えており、後述の画像処理部107によりカメラ画像データから信号機が画像認識により検出され、その旨を検知したCPU100からの合焦指示に応じて、撮影中の信号機に焦点距離を合わせると共に、その焦点距離を表す焦点距離データを発生する。この焦点距離データは、RAM102のワークエリアにストアされる。
【0015】
GPS信号受信部106は、CPU100の指示に従ってGPS信号を受信し、少なくとも現在地の緯度および経度を含む位置情報を発生する。この位置情報は、RAM102のワークエリアにストアされる。画像処理部107は、CPU100の指示に従って撮影カメラ部105から出力されるカメラ画像データを取り込み、そのカメラ画像データに信号機が写っているか否かを判別する画像認識を施す。また、画像処理部107は、画像認識によりカメラ画像データに信号機が写っていると判別した場合、画像認識した信号機の点灯色を識別する。画像処理部107にて実行される画像認識の判別結果および信号機点灯色の識別結果はCPU100に供給される。
【0016】
地図データベース108は、ベクトル形式で表現される地図データを、メッシュと呼ばれる矩形領域に分割して記憶管理する。また、地図データベース108では、図3に図示するように、信号機が設置されている各交差点位置にそれぞれ前述した識別番号IDを付与し、それら識別番号IDに各々対応する交差点の名称とその位置情報(経度、緯度)とを含む信号機情報が記憶される。
【0017】
地磁気センサ109は、例えば外部磁界の変動に応じてインピーダンスが変化するMI素子を用いて検出した地磁気の2軸(X,Y)成分を表す地磁気データを出力する。地磁気センサ109から出力される地磁気データは、CPU100によって一定期間複数取り込まれてRAM102のワークエリアにストアされる。計時部110は、現在日時を計時して出力する。音声出力部111は、CPU100の指示に従って、例えば「青信号に変わるまでの時間はあと××秒です。」なるアナウンスメッセージを合成音声にて発声出力する。
【0018】
B.動作
次に、図4〜図6を参照して上記構成による待ち時間報知装置10の動作を説明する。なお、図2〜図5は、CPU100が実行する信号検出処理の動作を示すフローチャート、図6は信号検出処理からコールされる信号機時間アナウンス処理の動作を示すフローチャートである。
【0019】
操作部103の信号検出開始スイッチが操作されると、CPU100はそのスイッチイベントに基づき図4に図示する信号検出処理を実行する。信号検出処理が実行されると、CPU100は図4に図示するステップSA1に進み、撮影カメラ部105に対して撮影開始を指示すると共に、画像処理部107にカメラ画像データの取り込みを指示する。これにより、撮影カメラ部105から出力されるカメラ画像データが画像処理部107により取り込まれる。
【0020】
続いて、ステップSA2では、画像処理部107にて実行される画像認識の判別結果に基づき信号機検出の有無を判断する。すなわち、画像処理部107では、CPU100の指示に従って上記ステップSA1において取り込んだカメラ画像に信号機が写っているか否かを判別する画像認識を施し、その判別結果をCPU100に供給する。CPU100では、画像処理部107から供給される判別結果から信号機検出の有無を判断する。
【0021】
信号機が検出されない場合、つまり信号機が写っていなければ、ステップSA2の判断結果は「NO」になり、上記ステップSA1に処理を戻す。以後、信号機が検出されるまでステップSA1〜SA2を繰り返す。そして、カメラ画像に信号機が写るようになると、上記ステップSA2の判断結果が「YES」になり、ステップSA3に進む。ステップSA3では、信号機に焦点を合わせるように撮影カメラ部105に指示する。これにより、撮影カメラ部10では、CPU100からの合焦指示に応じて、撮影中の信号機に焦点距離を合わせると共に、その焦点距離を表す焦点距離データを発生する。
【0022】
次いで、ステップSA4では、CPU100の指示に従い、GPS信号受信部106がGPS信号を受信して少なくとも現在地の緯度および経度を含む位置情報を発生し、当該位置情報をRAM102のワークエリアにストアする位置情報取得処理を実行する。そして、ステップSA5では、上記ステップSA3にて取得した焦点距離データを用いてRAM102のワークエリアにストアされた位置情報を補正して交差点の位置情報を算出する。つまり、位置情報で表される自車位置に、焦点距離データに基づき算出される被写体(信号機)までの距離を加算することによって信号機が設置される交差点の位置情報を得る。
【0023】
次に、ステップSA6では、地磁気センサ109が出力する地磁気データに基づき車両進行方向を取得し、続くステップSA7では、計時部110が発生する現在日時を取得する。そして、ステップSA8では、上記ステップSA5において得られた交差点の位置情報と略一致する位置情報を有する交差点の識別番号IDを、地図データベース108(図3参照)から抽出し、抽出した識別番号IDを有する信号履歴情報(図2参照)をRAM102のデータエリアから検索する。つまり、該当する信号履歴情報が検索されると、以前に信号待ちしたことのある信号機であり、一方、該当する信号履歴情報が検索されなければ、以前に信号待ちしたことのない信号機となる。
【0024】
次いで、図5に図示すステップSA9に進むと、画像処理部107が画像認識した信号機の点灯色の識別結果に基づき信号機の点灯色を判別する。以下、信号機の点灯色が「黄色点灯の場合」、「赤色点灯の場合」および「青色点灯の場合」に分けて動作説明を進める。
【0025】
<黄色点灯の場合>
信号機が黄色点灯状態であると、ステップSA10に進み、信号機時間を一時記憶するレジスタをリセットして上記ステップSA9に処理を戻す。なお、信号機時間とは、後述するように、信号機が赤色点灯状態から青色点灯状態に変化するまで計測される信号待ち時間を指す。
【0026】
<赤色点灯の場合>
信号機が赤色点灯状態であると、ステップSA11に進み、赤フラグがオン状態であるか否かを判断する。赤フラグがオン状態でなければ、判断結果は「NO」となり、ステップSA12に進み、赤フラグをオン状態に設定した後、上記ステップSA9に処理を戻す。なお、後述するように、赤フラグは信号機が赤色点灯状態から青色点灯状態に変化するまでの間、オン設定されるフラグである。
【0027】
赤フラグがオン設定されると、上記ステップSA11の判断結果は「YES」になり、ステップSA13に進み、信号待ち時間の計測を開始する。続いて、ステップSA14では、前述のステップSA6〜SA7(図4参照)において取得された車両の「進行方向」および「現在日時」とほぼ合致する内容の履歴データを含む信号履歴情報がRAM102のデータエリアに登録されているか否か、すなわち以前に信号待ちしたことのある信号機であるかどうかを判断する。
【0028】
該当する信号履歴情報が検索されず、以前に信号待ちしたことのない信号機と判断された場合には、上記ステップSA14の判断結果は「NO」になり、ステップSA15に進み、RAM102のデータエリアに新規登録用の信号履歴エリアを確保し、続くステップSA16では、信号機が青色点灯するまで待機する。そして、信号機が青色点灯状態になると、上述のステップSA9に処理を戻す。
【0029】
一方、該当する信号履歴情報が検索され、以前に信号待ちしたことのある信号機と判断された場合には、上記ステップSA14の判断結果は「YES」となり、ステップSA17を介して信号機時間アナウンス処理を実行する。信号機時間アナウンス処理が実行されると、CPU100は図6に図示するステップSB1に進み、検索された信号履歴情報から時刻(日時)および進行方向がほぼ合致した履歴データ中の計測時間(例えばA秒)を読み出す。
【0030】
続いて、ステップSB2では、読み出した計測時間に基づき『青信号に変わるまでの時間はあと「A秒」です』というアナウンスメッセージを合成音声で発声させるための音声データ作成を音声出力部111に指示した後、続くステップSB3では、音声出力部111に対して作成した音声データの出力を指示する。これにより、実際の信号待ち時間を運転者に報知することが可能になる。信号機時間アナウンス処理が完了すると、ステップSA16に進み、信号機が青色点灯するまで待機した後、上述のステップSA9に処理を戻す。
【0031】
<青色点灯の場合>
信号機が青色点灯状態であると、ステップSA18に進み、赤フラグがオン設定されているか否かを判断する。赤フラグがオン設定済みで、上述したステップSA13において信号計測を開始している場合には、判断結果が「YES」になり、ステップSA19に進み、信号計測を終了する。信号計測を終了することによって赤信号から青信号に変わるまでの「計測時間(信号待ち時間)」を得る。これにより、前述のステップSA6〜SA7で得られた「日時」、「進行方向」およびステップSA19で得られた「計測時間(信号待ち時間)」からなる履歴データが生成される。
【0032】
次いで、ステップSA20では、前述のステップSA5(図4参照)で得られた位置情報(信号機が設置される交差点の位置情報)を含む信号機情報(識別番号ID、名称および位置情報)を地図データベース108から検索して取得する。次に、ステップSA21では、信号履歴保存処理を実行する。この信号履歴保存処理では、上記ステップSA5で取得した信号機情報の識別番号IDと同じ識別番号IDの信号履歴情報を、RAM102のデータエリアから検索し、該当する信号履歴情報の新たな属性データとして、上記ステップSA19において生成された履歴データ(「日時」、「進行方向」、「計測時間(信号待ち時間)」)を、上記ステップSA15で確保したエリアに新規登録する。
【0033】
この後、ステップSA22に進み、音声出力部111に対してアナウンス終了を指示し、続くステップSA23では、赤フラグをオフ状態にリセットして前述のステップSA9に処理を戻す。そして、信号機が青色点灯状態で赤フラグがオフ状態であると、上述したステップSA17の判断結果が「NO」になり、前述したステップSA1(図4参照)以降の処理を繰り返す。
【0034】
以上のように、本実施形態では、車両進行方向を撮影した画像に信号機が写っていると、その信号機の位置(交差点位置)、車両の進行方向およびその時の日時を取得すると共に、赤信号から青信号に変わるまでの信号待ち時間を計測する。取得した「日時」、「進行方向」および「信号待ち時間」を「信号機の位置」に対応付けた信号履歴情報を発生して記憶保存する。そして、信号待ちする度に、以前に同じ信号機で同じような時刻・進行方向の信号待ちをした時の信号履歴情報が記憶保存された信号履歴情報の中にあるか否かを判別し、該当する信号履歴情報が存在する場合には、その信号履歴情報に含まれる「信号待ち時間」を報知するので、実際の信号待ち時間を運転者に報知することができる。
【0035】
なお、上述した実施形態では、自装置の信号履歴情報だけを記憶保存する態様としたが、これに限らず、例えばインターネット上に他のユーザの信号履歴情報を集積して一元管理するサーバを設けておき、このサーバにアクセスして他のユーザの信号履歴情報をダウンロードする機能を具備すれば、例えば初めて通る道の信号機で信号待ちをしても、その信号待ち時間を報知することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明による一実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】RAM102のデータエリアに格納される信号履歴情報の構成を示す図である。
【図3】地図データベース108に登録される信号機情報の構成を示す図である。
【図4】信号検出処理の動作を示すフローチャートである。
【図5】信号検出処理の動作を示すフローチャートである。
【図6】信号機時間アナウンス処理の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0037】
10 待ち時間報知装置
100 CPU
101 ROM
102 RAM
103 操作部
104 表示部
105 撮影カメラ部
106 GPS信号受信部
107 画像処理部
108 地図データベース
109 地磁気センサ
110 計時部
111 音声出力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両進行方向を撮影した画像から信号機を検出する検出手段と、
前記検出手段が信号機を検出した場合に、信号機位置、車両進行方向および日時を取得する取得手段と、
前記検出手段により検出された信号機が赤信号から青信号に変わるまでの信号待ち時間を計時する計時手段と、
前記取得手段により取得された日時、車両進行方向および前記計時手段により計時された信号待ち時間を、前記取得手段により取得された信号機位置に対応付けた信号履歴情報として記憶する信号履歴記憶手段と、
前記検出手段により検出された信号機が赤信号となって信号待ちする時に、以前に同じ信号機で同じような時刻・進行方向の信号待ちをした時の信号履歴情報が、前記信号履歴記憶手段に記憶されているか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段により該当する信号履歴情報が記憶されていると判別された場合に、その該当する信号履歴情報に含まれる信号待ち時間を前記信号履歴記憶手段から読み出して報知する報知手段と
を具備することを特徴とする待ち時間報知装置。
【請求項2】
車両進行方向を撮影した画像から信号機を検出する検出処理と、
前記検出処理により信号機が検出された場合に、信号機位置、車両進行方向および日時を取得する取得処理と、
前記検出処理により検出された信号機が赤信号から青信号に変わるまでの信号待ち時間を計時する計時処理と、
前記取得処理により取得された日時、車両進行方向および前記計時処理により計時された信号待ち時間を、前記取得処理にて取得された信号機位置に対応付けた信号履歴情報として記憶する信号履歴記憶処理と、
前記検出処理により検出された信号機が赤信号となって信号待ちする時に、以前に同じ信号機で同じような時刻・進行方向の信号待ちをした時の信号履歴情報が記憶されているか否かを判別する判別処理と、
前記判別処理により該当する信号履歴情報が記憶されていると判別された場合に、その該当する信号履歴情報に含まれる信号待ち時間を読み出して報知する報知手段と
をコンピュータで実行させることを特徴とする待ち時間報知プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−300294(P2009−300294A)
【公開日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−156209(P2008−156209)
【出願日】平成20年6月16日(2008.6.16)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】