説明

待受画面設定システム、待受画面設定方法及び待受画面設定プログラム

【課題】携帯端末の利用者の行動に応じて、他の携帯端末の待受画面を自動で設定できる待受画面設定システムを提供する。
【解決手段】待受画面表示部91は、待受画面を表示する。状態記憶手段92は、第一の携帯端末70の状態を示す状態情報を記憶する。条件記憶手段93は、所定の条件と条件を満たしたときに表示する画像情報とを対応付けた待受制御情報を記憶する。登録手段94は、制御サーバ80から状態情報を受信したときに、状態記憶手段92に状態情報を登録する。タイマ95は、現在時刻を計時する。画像表示手段96は、状態記憶手段92に記憶された状態情報及び現在時刻に対応する条件が条件記憶手段93に記憶されている場合、条件に対応する画像情報を待受画面表示部91に表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末の利用者の動きに応じた待受画面を、他の携帯端末の画面に表示する待受画面設定システム、及びその待受画面設定システムに適用される携帯端末、制御サーバ、待受画面設定方法、待受画面設定プログラム、状態情報送信プログラム、及び制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
離れて暮らす者とのコミュニケーションツールとして、写真付きメールやTV電話を利用してコンタクトを行う方法が存在する。これらの方法を利用することにより、相手の姿形や居住空間が見えるため、安心感を得られるといった利点がある。
【0003】
また、携帯電話機が普及し、携帯端末の待受画面に家族や友人、恋人やペットといった写真を貼って、携帯電話機を開くたびに心を和ませる者も多い。特に、携帯電話機の待受画面はPC(Personal Computer )よりも覗き見る回数が比較的多く、携帯電話機の利用者にとっては、待受画面は情報を取得する玄関となっている。
【0004】
特許文献1には、特定のグループ内で携帯電話用待受け画面を共有できる携帯電話用待受け画面更新システムが記載されている。特許文献1に記載された携帯電話用待受け画面更新システムは、サーバが携帯電話機から画面データを受信して、その内容を記憶する。他の携帯端末がサーバに画面データが更新されたか否かを示すリクエストを送信すると、サーバは更新された画面データ及びテキストデータを送信する。携帯電話機は受信した画面データ及びテキストデータをもとに待受け画面を更新する。
【0005】
【特許文献1】特開2005−229164号公報(段落0024〜0026、図3)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
写真付きメールやTV電話を利用する場合、これらの方法を利用したコミュニケーションの方法は、常に対話等を必要とし、親密すぎると感じる場合も少なくない。かといって、このように感じる人々であっても、親密すぎず離れすぎない、程良い距離での触れ合いを求めるケースも存在する。常に対話等をしなくても、相手の様子がわかるだけで安心できると感じることも多いため、簡易的に相手の行動や安否を知りたいというニーズがある。
【0007】
また、特許文献1に記載された携帯電話用待受け画面更新システムでは、待受画面に表示する画面データを更新する場合、携帯端末機のユーザが、サーバ内の画像データを意識して更新する必要がある。さらに、その画面データを携帯端末機の待受け画面として利用する利用者は、サーバ内の画面データが更新されたかどうかのリクエストを行い、サーバから画像データを取得して設定する作業が必要になるという課題があった。
【0008】
そこで、本発明は、携帯端末の利用者の行動に応じて、他の携帯端末の待受画面を自動で設定できる待受画面設定システム、及びその待受画面設定システムに適用される携帯端末、制御サーバ、待受画面設定方法、待受画面設定プログラム、状態情報送信プログラム、及び制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明による待受画面設定システムは、第一の携帯端末と、第一の携帯端末から第一の携帯端末の状態を示す状態情報を受信する制御サーバと、制御サーバから状態情報を受信し、状態情報に応じた待受画面を表示する第二の携帯端末とを備え、第一の携帯端末が、状態情報を検知する検知手段と、状態情報と状態情報の基準を示す基準情報との間に差分があると判断した場合に、状態情報を制御サーバへ送信する状態情報送信手段とを備え、制御サーバが、状態情報を第二の携帯端末に送信する送信手段を備え、第二の携帯端末が、待受画面を表示する待受画面表示部と、状態情報を記憶する状態記憶手段と、所定の条件と条件を満たしたときに表示する画像情報とを対応付けた待受制御情報を記憶する条件記憶手段と、制御サーバから状態情報を受信したときに、状態記憶手段に状態情報を登録する登録手段と、現在時刻を計時するタイマと、状態記憶手段に記憶された状態情報及び現在時刻に対応する条件が条件記憶手段に記憶されている場合、条件に対応する画像情報を待受画面表示部に表示させる画像表示手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
本発明による携帯端末は、他の携帯端末の状態を示す状態情報を受信する制御サーバから、状態情報を受信して状態情報に応じた待受画面を表示する携帯端末であって、待受画面を表示する待受画面表示部と、状態情報を記憶する状態記憶手段と、所定の条件と条件を満たしたときに表示する画像情報とを対応付けた待受制御情報を記憶する条件記憶手段と、制御サーバから状態情報を受信したときに、状態記憶手段に状態情報を登録する登録手段と、現在時刻を計時するタイマと、状態記憶手段に記憶された状態情報及び現在時刻に対応する条件が条件記憶手段に記憶されている場合、条件に対応する画像情報を待受画面表示部に表示させる画像表示手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
本発明による携帯端末は、自身の状態を示す状態情報を検知する携帯端末であって、状態情報を検知する検知手段と、状態情報と状態情報の基準を示す基準情報との間に差分があると判断した場合に、状態情報を予め定められた装置へ送信する状態情報送信手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】
本発明による制御サーバは、第一の携帯端末から第一の携帯端末の状態を示す状態情報を受信し、所定の条件と条件を満たしたときに表示する画像情報とを対応付けた待受制御情報に応じた待受画面を表示する第二の携帯端末に状態情報を送信する制御サーバであって、所定の条件を作成するための設定情報及び画像情報をもとに、待受制御情報を生成する待受制御情報生成手段と、状態情報及び待受制御情報を第二の携帯端末に送信する送信手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】
本発明による待受画面設定方法は、第一の携帯端末が、第一の携帯端末の状態を示す状態情報を検知する検知ステップと、第一の携帯端末が、状態情報と状態情報の基準を示す基準情報との間に差分があると判断した場合に、状態情報を制御サーバへ送信する状態情報送信ステップと、制御サーバが、状態情報に応じた待受画面を表示する第二の携帯端末に状態情報を送信する送信ステップと、第二の携帯端末が、制御サーバから状態情報を受信したときに、状態情報を記憶する状態記憶手段に状態情報を登録する登録ステップと、所定の条件と所定の条件を満たしたときに表示する画像情報とを対応付けた待受制御情報を記憶する条件記憶手段に、状態記憶手段に記憶された状態情報及びタイマが計時した現在時刻に対応する条件が記憶されている場合、第二の携帯端末が条件に対応する画像情報を待受画面表示部に表示させる画像表示ステップとを含むことを特徴とする。
【0014】
本発明による待受画面設定プログラムは、他のコンピュータの状態を示す状態情報を受信するサーバから、状態情報を受信して状態情報に応じた待受画面を表示するコンピュータに搭載される待受画面設定プログラムであって、コンピュータに、サーバから状態情報を受信したときに、状態情報を記憶する状態記憶手段に状態情報を登録する登録処理、および、所定の条件と所定の条件を満たしたときに表示する画像情報とを対応付けた待受制御情報を記憶する条件記憶手段に、状態記憶手段に記憶された状態情報及びタイマが計時した現在時刻に対応する条件が記憶されている場合、条件に対応する画像情報を待受画面を表示する表示部に表示させる画像表示処理を実行させることを特徴とする。
【0015】
本発明による状態情報送信プログラムは、自身の状態を示す状態情報を検知するコンピュータに搭載されるプログラムであって、コンピュータに、状態情報を検知する検知処理、および、状態情報と状態情報の基準を示す基準情報との間に差分があると判断した場合に、状態情報を予め定められた装置へ送信する状態情報送信処理を実行させることを特徴とする。
【0016】
本発明による制御プログラムは、第一の携帯端末から第一の携帯端末の状態を示す状態情報を受信し、所定の条件と条件を満たしたときに表示する画像情報とを対応付けた待受制御情報に応じた待受画面を表示する第二の携帯端末に状態情報を送信するコンピュータに搭載されるプログラムであって、コンピュータに、所定の条件を作成するための設定情報及び画像情報をもとに、待受制御情報を生成する待受制御情報生成処理、および、状態情報及び待受制御情報を、第二のコンピュータに送信する送信処理を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、携帯端末の利用者の行動に応じて、他の携帯端末の待受画面を自動で設定できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
【0019】
図1は、本発明による待受画面設定システムの一実施形態を示すブロック図である。本発明における待受画面設定システムは、携帯電話機101と、携帯電話機201と、基地局サーバ131とを備えている。携帯電話機101と携帯電話機201と基地局サーバ131とは、通信ネットワーク100を介して接続される。通信ネットワーク100は無線通信ネットワーク等であるが、通信ネットワーク100の形態は、特に限定されない。
【0020】
携帯電話機101は、携帯電話機101が検知する現在の状態に関する情報(以下、状態情報と記す。)を、他の携帯電話機である携帯電話機201向けに送信する。携帯電話機101は状態情報として、例えば、現在位置、移動の有無を検知し、またこれらの情報を検知した時刻も併せて検知する。
【0021】
本実施形態では、携帯電話機101が予め定められた基地局サーバ131に対して状態情報を送信し、基地局サーバ131が、携帯電話機101から受信した状態情報を携帯電話機201向けに変換し、その変換した情報(以下、状態変換情報と記す。)を携帯電話機201が受信する場合について説明する。なお、携帯電話機101が携帯電話機201向けの状態変換情報を作成してもよい。この場合、基地局サーバ131は、変換処理を行わなくてもよい。
【0022】
また、携帯電話機101は、携帯電話機201の待受画面に表示させる画像を更新するための条件、及びその条件に基づいて表示する待受画像の情報を携帯電話機201向けに送信する。待受画像の情報は、画像データそのものでもよいし、基地局サーバ131が画像データを保存している場合であれば、その画像データを識別できる情報であってもよい。
【0023】
以下の説明では、携帯電話機201の待受画面に表示させる画像を更新するための条件、及びその条件に基づいて表示する待受画像の情報をまとめたものであって、携帯電話機101が送信するこれらの情報を設定情報と記す。本実施形態では、携帯電話機101が予め定められた基地局サーバ131に対して設定情報を送信し、基地局サーバ131が携帯電話機101から受信した設定情報を携帯電話機201向けの制御情報として変換し、その変換した情報(以下、待受制御情報と記す。)を携帯電話機201が受信する場合について説明する。また、待受制御情報のうち、画像を更新するための条件を変換した情報を条件情報、表示する待受画像の情報から決定した画像を画像情報と記す。なお、携帯電話機101が携帯電話機201向けの待受制御情報を作成してもよい。この場合、基地局サーバ131は、変換処理を行わなくてもよい。
【0024】
図1に示す例では携帯電話機101及び携帯電話機201をそれぞれ1台ずつ示しているが、携帯電話機101及び携帯電話機201の台数は1台に限定されず、2台以上であってもよい。
【0025】
以下の説明では、携帯電話機101と携帯電話機201とは、別の構成である場合について説明するが、携帯電話機101と携帯電話機201の構成は、同一の構成であってもよい。例えば、図2の例に示す携帯電話機301のように、プロセッサ302と、時計303と、プログラム記憶部304と、キー305と、回線接続部306と、加速度情報取得装置307と、位置情報取得装置308と、メモリ309(より詳しくは、待受画面機能用制御メモリ322と、待受画面機能用画像メモリ323)と、表示装置310と、スピーカ311と、マイク312とを備える構成であってもよい。
【0026】
携帯電話機101は、プロセッサ102と、時計103と、プログラム記憶部104と、キー105と、回線接続部106と、加速度情報取得装置107と、位置情報取得装置108と、メモリ109と、スピーカ111と、マイク112とを備えている。
【0027】
時計103は、現在日時を計時する。
【0028】
キー105は、携帯電話機101の利用者等によって操作される入力デバイスである。キー105は、キーボードやテンキー等の入力デバイスであるが、キー105の態様はキーボードやテンキー等に限定されない。
【0029】
回線接続部106は、通信ネットワーク100を介して、基地局サーバ131及び他の携帯電話機とのデータの送受信を行う。
【0030】
加速度情報取得装置107は、携帯電話機101が移動したことを検出するセンサであり、例えば、加速度センサなどにより実現される。例えば、加速度情報取得装置107が、携帯電話機101を保持する保持者が移動したことを示す情報を検出し、プロセッサ102は、その情報を、携帯電話機101の利用者の状態情報として使用してもよい。さらに、携帯電話機101がカメラを備え、そのカメラ及び加速度情報取得装置107によって傾きや移動速度情報を取得できる場合であれば、携帯電話機101は、そのカメラ及び加速度情報取得装置107によって取得できるこれらの情報を状態情報として利用してもよい。
【0031】
位置情報取得装置108は、携帯電話機101の現在位置を検知するセンサである。位置情報取得装置108は、例えば、GPS(Global Positioning System)衛星からの信号に基づいて位置情報を導出するGPS装置によって実現される。例えば、位置情報取得装置108が、携帯電話機101を保持する利用者の現在位置を検出し、プロセッサ102は、その情報を携帯電話機101の利用者の状態情報として使用してもよい。以下の説明では、位置情報取得装置108が検出した現在位置を利用者の状態情報として利用する場合について説明する。
【0032】
メモリ109は、携帯電話機101の状態情報の基準となる情報(以下、基準情報と記す。)を記憶する記憶装置である。例えば、メモリ109は、位置情報取得装置108が検知した位置情報を、基準情報として記憶してもよい。
【0033】
スピーカ111は、着信音やアラーム音を発する。
【0034】
マイク112は、携帯電話機101の利用者の音声などを検知する。例えば、マイク112が携帯電話機101の利用者の音声を検出し、プロセッサ102がその音声を、携帯電話機101の利用者の状態情報として使用してもよい。
【0035】
プログラム記憶部104は、プログラムを記憶する記憶装置である。例えば、プロセッサ102がそのプログラムを読み込み、プログラムに従って状態情報及び待受制御情報の送信等を行う。
【0036】
プロセッサ102は、設定情報を基地局サーバ131に送信する。プロセッサ102は、例えば、携帯電話機101の利用者が、キー105を介して入力した設定情報を送信してもよい。また、例えば、メモリ109が設定情報を記憶している場合であれば、プロセッサ102は、メモリ109からその設定情報を読み取って、基地局サーバ131に送信してもよい。
【0037】
携帯電話機101が送信する設定情報は、待受制御情報を追加するための追加情報であってもよく、以前設定した設定情報との差分情報であってもよい。例えば、既に送信済の画像情報が基地局サーバ131に存在する場合に、携帯電話機101が差分情報を送信する場合であれば、携帯電話機101は、送信する差分情報にその画像情報を含めなくてもよい。すなわち、携帯電話機101は、新たに追加された画像のみを基地局サーバ131に送信すればよい。
【0038】
また、プロセッサ102は、携帯電話機101の状態を携帯電話機201に通知するため、状態情報と状態情報を検知した時刻(以下、検知時刻と記す。)とを基地局サーバ131に送信する。検知時刻は、例えば、時計103によって計時される。
【0039】
また、携帯電話機101が、通信ネットワーク100を介してインターネット上のサイトから待受画像の情報として画像データを取得できる場合、プロセッサ102は、その取得した画像データを、待受画像の情報として基地局サーバ131へ送信してもよい。また、例えば、メモリ109が画像データを記憶している場合であれば、プロセッサ102は、メモリ109からその画像データを読み取って、基地局サーバ131に送信してもよい。
【0040】
基地局サーバ131は、待受画面更新情報処理部132と、記憶部133とを備えている。
【0041】
記憶部133は、基準情報、携帯電話機201に送信する画像情報、及び送信する携帯電話機の宛先を示す情報等を記憶する記憶装置である。例えば、記憶部133は、携帯電話機101の利用者の自宅を示す地点の位置情報を基準情報として記憶してもよい。以下の説明では、記憶部133は基準情報として、携帯電話機101の利用者の自宅を示す地点の位置情報(以下、自宅の位置情報と記す。)を基準情報として記憶する場合を例に説明するが、基準情報は自宅の位置情報に限定されない。
【0042】
待受画面更新情報処理部132は、携帯電話機101から受信した状態情報もとに、状態変換情報を作成する。待受画面更新情報処理部132は、例えば、携帯電話機101から状態情報として現在位置を示す情報を受信したときに、基準情報として記憶した自宅の位置情報と距離の差分を計算して、その差分の程度を状態変換情報として作成してもよい。例えば、現在位置と自宅の位置情報とがほぼ一致し、差分がほとんどない場合、状態変換情報を「位置0」と示し、一定の差分がある場合、状態変換情報を「位置2」,「位置3」などの情報として変換したものを作成してもよい。
【0043】
また、待受画面更新情報処理部132は、携帯電話機101から受信した設定情報をもとに待受制御情報を作成する。待受画面更新情報処理部132は、例えば、携帯電話機101から、「所定の時刻に所定の位置に居た場合に携帯電話機201の待受画面に所定の画像を表示させる」旨の設定情報を受信した場合、携帯電話機201にこれらの条件に対応した表示制御を行わせるための条件情報を作成する。このとき、待受画面更新情報処理部132は、この条件情報に対応する画像情報として、携帯電話機101から受信した画像データを使用してもよい。または、記憶部133に画像データが記憶されている場合であれば、携帯電話機101からの指示に応じて、記憶部133に記憶された画像データを画像情報として使用してもよい。
【0044】
また、待受画面更新情報処理部132は、検知時刻、状態変換情報及び待受制御情報を携帯電話機201に送信する。
【0045】
待受画面更新情報処理部132は、例えば、プログラムに従って動作する基地局サーバ131のCPUによって実現される。例えば、プログラムは、基地局サーバ131の記憶手段(図示せず)に記憶され、CPUは、そのプログラムを読み取り、プログラムに従って待受画面更新情報処理部132として動作してもよい。
【0046】
携帯電話機201は、プロセッサ202と、時計203と、プログラム記憶部204と、回線接続部206と、メモリ209と、表示装置210とを備えている。
【0047】
携帯電話機201は、基地局サーバ131から受信した検知時刻、状態変換情報及び待受制御情報を受信して、これらの情報をメモリ209に記憶する。携帯電話機201は、その記憶した情報をもとに待受画面に表示する画像の更新を行う。
【0048】
時計203は、現在日時を計時する。
【0049】
回線接続部206は、通信ネットワーク100を介して、基地局サーバ131及び他の携帯電話機とのデータの送受信を行う。
【0050】
表示装置210は、待受画面等を表示する表示装置であり、例えば、携帯電話機201が備えるLCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置によって実現されるが、表示装置210の態様は、LCDに限定されない。
【0051】
メモリ209は、待受画面機能用制御メモリ222と、待受画面機能用画像メモリ223とを含む記憶装置である。
【0052】
待受画面機能用制御メモリ222は、基地局サーバ131から受信した検知時刻、状態変換情報及び条件情報を記憶し、待受画面機能用画像メモリ223は、基地局サーバ131から受信した画像情報を記憶する。条件情報は、例えば、スクリプト情報であり、画像情報は、例えば、表示装置210に表示する画像データであるが、条件情報及び画像情報はこれらの内容に限定されない。
【0053】
また、待受画面機能用制御メモリ222は、複数の条件情報に対して優先順位をつけて記憶する。例えば、携帯電話機201が、待受制御情報を複数回受信したときに、待受画面機能用制御メモリ222は、後から記憶した条件情報を優先順位の高い情報として記憶してもよい。
【0054】
本実施形態では、条件情報を記憶する記憶装置を、待受画面機能用制御メモリ222とし、画像情報を記憶する記憶装置を待受画面機能用画像メモリ223とする場合について説明しているが、記憶装置は、この分け方に限られない。例えば、条件情報と画像情報とをまとめて(すなわち、待受制御情報として)単独の記憶装置に記憶させてもよい。
【0055】
プログラム記憶部204は、待受画面設定プログラム221を記憶する記憶装置である。本実施形態では、プロセッサ202が、待受画面設定プログラム221を読み込み、プログラムに従って、待受画面を設定する。
【0056】
プロセッサ202は、時計203が計時した時刻に対応する条件情報を待受画面機能制御用メモリ222から読み取り、その条件情報が状態変換情報と一致しているかどうか判断する。条件が一致している場合、プロセッサ202は、その条件情報に対応する画像情報を待受画面機能用画像メモリ223から読み取って、その画像情報を表示装置210に表示させる。条件が一致していない場合であれば、プロセッサ202は、あらかじめ定めた画像情報を表示装置210に表示させてもよい。
【0057】
また、携帯電話機101及び携帯電話機201が、画像情報を編集できる機能を備えていてもよい。例えば、イラストツールによるイラストを画像情報として利用してもよい。また、携帯電話機にプリインストールされた再配信可能な画像に対し、色調変更などのフォトレタッチ加工や文字の書き込みを行って加工した画像を画像情報として利用してもよい。また、携帯電話機101及び携帯電話機201がカメラを内蔵している場合であれば、そのカメラを利用して、写真を撮影し、その画像を画像情報として使用してもよい。
【0058】
次に、動作について説明する。図3は、携帯電話機101が携帯電話機201に対して、初期設定を行う処理の例を示すフローチャートである。以下、初期設定が完了し、携帯電話機101と携帯電話機201との連携が開始したことを連動動作開始と記す。
【0059】
例えば、携帯電話機101の利用者によって、初期設定開始の指示がなされると、携帯電話機101は、初期設定を開始する。まず、位置情報取得装置108は、初期設定開始時点における位置情報を取得し、その位置情報を基準情報としてメモリ109に登録する(ステップS201)。以下の説明では、初期設定で位置情報取得装置108が検知した自宅の位置情報を基準情報として使用する場合について説明する。
【0060】
プロセッサ102は、基準情報として取得した自宅の位置情報、及び設定情報を基地局サーバ131へ送信する(ステップS202)。設定情報には、待受画像を表示する時間帯と、その時間帯に表示する画像の情報とを含む。画像の情報は、画像データそのものでもよいし、基地局サーバ131に記憶された画像データを識別する情報でもよい。
【0061】
また、プロセッサ102は、待受制御情報を送信する携帯電話機の宛先を示す情報を基地局サーバ131に送信する。宛先を示す情報は、1件であってもよく、複数件であってもよい。
【0062】
基地局サーバ131が携帯電話機101から基準情報及び携帯電話機の宛先を示す情報を受信すると、待受画面更新情報処理部132は、それらの情報を記憶部133に記憶させる。また、基地局サーバ131が設定情報を受信すると、待受画面更新情報処理部132は、その設定情報をもとに待受制御情報を作成する(ステップS301)。待受画面更新情報処理部132は、作成した待受制御情報を携帯電話機201に送信する(ステップS302)。なお、待受画面更新情報処理部132は、記憶部133に記憶された携帯電話機201の宛先を示す情報に基づいて待受制御情報の送信先を決定する。
【0063】
また、待受画面更新情報処理部132は、状態変換情報として所定の項目に関する情報を携帯電話機201に送信してもよい。以下の説明では、ステップS302において、待受画面更新情報処理部132が状態変換情報として所定の項目に関する情報(例えば、位置を表す「位置0」,「位置2」など)を携帯電話機201に送信する場合について説明する。ただし、待受画面更新情報処理部132は、ステップS302において、状態変換情報として所定の項目に関する情報を携帯電話機201に送信しなくてもよい。この場合、携帯電話機201は、携帯電話機101の現在位置を示す状態変換情報を受信するまで待受画面の制御を行わず、既存の待受画像を表示させればよい。
【0064】
携帯電話機201が待受制御情報及び状態変換情報を受信すると、プロセッサ202は、その待受制御情報の条件情報及び状態変換情報を待受画面機能用制御メモリ222に記憶させ、画像情報を待受画面機能用画像メモリ223に記憶させる。プロセッサ202は、記憶させた旨を携帯電話機101に通知するため、基地局サーバ131宛にその旨の送信する(ステップS401)。
【0065】
基地局サーバ131は、携帯電話機201が待受制御情報を記憶させた旨の通知を受信すると、携帯電話機101に、その旨を通知する(ステップS303)。携帯電話機101は、基地局サーバ131からその旨の通知を受信すると、携帯電話機201と連動動作が開始したと判断する(ステップS203)。
【0066】
次に、携帯電話機201が、待受制御情報を受信した後の動作について説明する。図4は、携帯電話機201が待受制御情報を受信した後の処理の例を示すフローチャートである。携帯電話機201が、待受制御情報及び状態変換情報をメモリ209に記憶させたあと(ステップS401)、例えば、携帯電話機201の利用者の指示に応じ、プロセッサ202は、待受画面を表示するための処理を開始する(ステップS402)。
【0067】
プロセッサ202は、待受画面を表示するための処理を開始すると、時計203に現在の日時を取得させる(ステップS403)。プロセッサ202は、現在の日時及び状態変換情報を待受画面機能用制御メモリ222に記憶された条件情報と比較し、一致する条件情報が存在するか否か判定する(ステップS404)。一致する条件情報が存在した場合(ステップS404におけるYES)、プロセッサ202は、条件情報に対応する画像データを待受画面機能用画像メモリ223から読み込み、その画像データを表示装置210に表示させる(ステップS405)。一致する条件情報が存在しない場合(ステップS404におけるNO)、例えば、状態変換情報(例えば、携帯電話機101の現在位置)に関わらず、その時間帯のみの条件で一致する条件情報が存在する場合であれば、その条件情報に対応する画像データを待受画面機能用画像メモリ223から読み込み、その画像データを表示装置210に表示させてもよい(ステップS406)。また、その時間帯のみの条件でも一致する条件情報が存在しない場合、例えば、あらかじめ定めた画像データを表示装置210に表示させてもよい。
【0068】
次に、携帯電話機101が、携帯電話機201の状態変換情報を更新する場合について説明する。図5は、携帯電話機101の利用者が携帯電話機を携帯して移動したときの移動状況に応じて、携帯電話機201の状態変換情報の更新を行う処理の例を示すフローチャートである。
【0069】
例えば、加速度情報取得装置107が携帯電話機の移動を検知すると、プロセッサ102は、例えば、メモリ109内に作業領域を確保する。その後、プロセッサ102は、定期的(例えば、数十秒〜数分おき)に、時計103に日時を検知させ、併せて位置情報取得装置108に、現在位置を取得させて、それらの情報を対応付けてメモリ109の作業領域に記憶させる(ステップS501)。以下、メモリ109の作業領域に記憶させたこれらの情報をログ情報と記す。
【0070】
プロセッサ102は、ログ情報と予め定めた基準情報(本例では、自宅の位置情報)との間に一定の差分が存在するか否か判定する(ステップS502)。例えば、プロセッサ102は、携帯電話機101の利用者が自宅から一定距離(例えば、数百メートル、数キロメートル、又は数十キロメートルの距離)離れ、一定時間経過しているか否かを判定する。
【0071】
プロセッサ102は、一定の差分が存在すると判定した場合(ステップS502におけるYES)、基地局サーバ131に携帯電話機101の現在位置と検知時刻とを送信する(ステップS503)。一方、プロセッサ102が、一定の差分が存在しないと判定した場合(ステップS502におけるNO)、再度記憶されたログ情報と基準情報とを比較するステップS501以降の処理を繰り返す。
【0072】
基地局サーバ131は、携帯電話機101の現在位置と検知時刻とを受信すると、その現在位置と基準情報をもとに状態変換情報を作成する(ステップS511)。例えば、基地局サーバ131が、携帯電話機101の現在位置として携帯電話機101の利用者の通う大学の位置を受信した場合、待受画面更新情報処理部132は、基準情報である自宅の位置情報と大学の位置とから、状態変換情報を、例えば「位置2」と作成してもよい。待受画面更新情報処理部132は、作成した状態変換情報と検知時刻とを携帯電話機201に送信する(ステップS512)。
【0073】
携帯電話機201は、検知時刻と状態変換情報とを受信すると、メモリ209にこれらの情報を登録し、その結果を基地局サーバ131を介して携帯電話機101に送信する(ステップS521)。基地局サーバ131は、その更新結果を、携帯電話機101に送信する(ステップS513)。
【0074】
次に、携帯電話機101が、携帯電話機201の待受制御情報を更新する場合について説明する。図6は、携帯電話機101が携帯電話機201に対して、待受制御情報を更新する処理の例を示すフローチャートである。例えば、携帯電話機101の利用者によって、待受制御情報の更新指示がなされると、プロセッサ102は、更新する情報を設定した設定情報を基地局サーバ131へ送信する(ステップS202’)。この時、プロセッサ102は、携帯電話機101の現在位置を併せて送信してもよい。
【0075】
基地局サーバ131が設定情報を受信して、待受制御情報を作成し、その待受制御情報を携帯電話機201に送信するまでの処理は、ステップS301〜S302に示す内容と同様である。
【0076】
携帯電話機201が待受制御情報を受信すると、プロセッサ202は、その待受制御情報の条件情報を待受画面機能用制御メモリ222に記憶させ、画像情報を待受画面機能用画像メモリ223に記憶させる(ステップS401’)。
【0077】
次に、携帯電話機の待受画面の表示を更新する方法について、以下に詳述する。図7は、携帯電話機600の待受画面を表示する表示装置601が、条件情報に一致した画像を表示する処理の例を示す説明図である。
【0078】
経過時刻602は、時計203が計時した日時である。携帯電話機600が設定した待受画面の表示設定603(以下、初期設定603と記す。)は、初期設定で携帯電話600に記憶させた待受制御情報の条件情報である。また、割込み待受画面表示設定604(以下、更新設定604と記す。)は、初期設定の後に追加された待受制御情報の条件情報である。更新設定604は、条件を送信する携帯電話機の利用者の更新操作によって追加される。携帯電話機600は、判定条件として、初期設定603よりも優先的に更新設定604を使用する。
【0079】
待受制御情報の一部であるイベント605及びイベント606を用いて具体的に説明する。イベント605には、表示設定603として4件の条件情報が登録されているが、更新設定604として登録された条件情報は存在しない。そのため、経過時刻602の示す時刻と表示設定603の条件情報に含まれる時間帯とが一致すると、携帯電話機600は、その一致した条件情報の内容をもとに、表示装置601に表示する内容を判断する。
【0080】
例えば、携帯電話機600の利用者が、2008年6月2日の8:30に、待受画面に画像情報を表示させようとした場合、携帯電話機600は、表示設定603の条件情報のうち、その時間を含む時間帯(時間帯08:00〜09:00)に対応する画像である画像3を選択して表示する。
【0081】
一方、イベント606には、表示設定603及び更新設定604としてそれぞれ1件の条件情報が登録されている。表示設定603では、16:00〜17:00の間は、携帯電話機の位置によらず、画像1を表示することになっている。ここで、更新設定604には、16:30〜17:00の間は、携帯電話機が「位置0」で表わされる位置にある場合に画像0を表示すると設定されているため、この条件を満たす場合には、画像0(自宅にいる本人)を画像1よりも優先して表示する。
【0082】
また、携帯電話機600の利用者が基準情報として定めた自宅へ一定期間滞在する場合には、現在位置と自宅の位置に差分が発生しないため、表示設定604に条件は追加されない。そのため、携帯電話機600は表示設定603の内容に従って待受画面を更新する。
【0083】
図8は、状態情報と条件情報が一致した場合に表示する待受画面の画像のイメージの例を示した説明図である。破線701の上方に記載した画像711〜716は、表示設定603の条件情報の時間帯に対応する画像情報である。破線701と破線702の間に記載した画像717〜719は、更新設定604の条件情報の時間帯に対応する画像情報である。
【0084】
(1)、(2)及び(6)の時間帯は、更新設定604の条件情報が存在しない(すなわち、その時間帯に表示する画像情報が存在しない)。そのため、携帯電話機700の待受画面には、表示設定603の条件情報に対応する画像情報(本例では、画像711,712,716)を表示する。
【0085】
一方、(3)、(4)及び(5)の時間帯は、更新設定604の条件情報が存在する(すなわち、その時間帯に表示する画像情報が存在する)。そのため、更新設定604の条件情報を満たす場合には、携帯電話機700の待受画面には、表示設定603の条件情報に対応する画像情報(本例では、画像713,714,715)ではなく、更新設定604の条件情報に対応する画像情報(本例では、画像717,718,719)を表示する。
【0086】
本発明によれば、携帯電話機101は、検知した状態情報を基地局サーバ131に送信し、基地局サーバ131は、その状態情報を携帯電話機201に送信する。携帯電話機201は、状態情報を受信すると、その状態情報をメモリ209に登録する。携帯電話機201は、登録した状態情報と時計203が計時した現在時刻とに対応する条件が待受画面機能用制御メモリ222に記憶されている場合、その条件に対応する画像情報を待受画面機能用画像メモリ223から読み込んで表示装置210に表示させる。よって、携帯電話機101の利用者の行動に応じて、携帯電話機201の待受画面を自動で設定できる。
【0087】
図9は、本発明における待受画面設定システムの概要を示すブロック図である。本発明による待受画面設定システムは、第一の携帯端末70(例えば、携帯電話機101)と、第一の携帯端末70から第一の携帯端末70の状態を示す状態情報(例えば、携帯電話機101の現在位置)を受信する制御サーバ80(例えば、基地局サーバ131)と、制御サーバ80から状態情報を受信し、状態情報に応じた待受画面を表示する第二の携帯端末90(例えば、携帯電話機201)とを備えている。
【0088】
第一の携帯端末70は、状態情報を検知する検知手段71(例えば、位置情報取得装置108)と、状態情報(例えば、携帯電話機101の現在位置)と状態情報の基準を示す基準情報(例えば、自宅の位置情報)との間に差分があると判断した場合に、状態情報を制御サーバ80へ送信する状態情報送信手段72(例えば、プロセッサ102)とを備えている。
【0089】
制御サーバ80は、状態情報を第二の携帯端末90に送信する送信手段81(例えば、待受画面更新情報処理部132)を備えている。
【0090】
第二の携帯端末90は、待受画面を表示する待受画面表示部91(例えば、表示装置210)と、状態情報を記憶する状態記憶手段92(例えば、メモリ209)と、所定の条件と条件を満たしたときに表示する画像情報(例えば、画像データ、画像を識別する情報)とを対応付けた待受制御情報を記憶する条件記憶手段93(待受画面機能用制御メモリ222、待受画面機能用画像メモリ223)と、制御サーバ80から状態情報を受信したときに、状態記憶手段92に状態情報を登録する登録手段94(例えば、プロセッサ202)と、現在時刻を計時するタイマ95(例えば、時計203)と、状態記憶手段92に記憶された状態情報及び現在時刻に対応する条件が条件記憶手段93に記憶されている場合、条件に対応する画像情報を待受画面表示部91に表示させる画像表示手段96(例えば、プロセッサ202)とを備えている。
【0091】
そのような構成により、携帯端末の利用者の行動に応じて、他の携帯端末の待受画面を自動で設定できる。
【0092】
また、検知手段71が、状態情報として第一の携帯端末の現在位置を示す現在位置情報を検出し、状態情報送信手段72が、状態情報として現在位置情報を制御サーバ80に送信し、送信手段81が、状態情報として現在位置情報を第二の携帯端末90に送信し、登録手段94が、制御サーバ80から現在位置情報を受信したときに、状態記憶手段93に現在位置情報を状態情報として登録し、画像表示手段96が、状態記憶手段92に記憶された現在位置情報及び現在時刻に対応する条件が条件記憶手段93に記憶されている場合、条件に対応する画像情報を待受画面表示部91に表示させてもよい。
【0093】
また、第一の携帯端末70が、所定の条件(例えば、待受制御情報)を作成するための設定情報(例えば、携帯電話機201の待受画面に表示させる画像を更新するための条件、及びその条件に基づいて表示する待受画像の情報)と、所定の条件を満たしたときに表示する画像情報とを対応付けて制御サーバへ送信する設定情報送信手段(例えば、プロセッサ102)を備え、制御サーバ80が、設定情報及び画像情報をもとに、待受制御情報を生成する待受制御情報生成手段(例えば、待受画面更新情報処理部132)を備え、送信手段81が、待受制御情報生成手段が生成した待受制御情報を第二の携帯端末90に送信し、登録手段94が、待受制御情報を受信したときに、条件記憶手段93に当受制御情報を登録してもよい。
【0094】
また、設定情報送信手段が、設定情報として、状態情報と状態情報を満たす時間帯とを制御サーバ80へ送信し、待受制御情報生成手段が、設定情報として、状態情報と時間帯とをもとに待受制御情報を生成してもよい。
【0095】
また、制御サーバ80が、複数の宛先を記憶する宛先記憶手段(例えば、記憶部133)を備え、送信手段81が、宛先の示す第二の携帯端末90に状態情報を送信してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0096】
本発明は、携帯端末の利用者の動きに応じた待受画面を、他の携帯端末の画面に表示する待受画面設定システムに好適に適用される。
【図面の簡単な説明】
【0097】
【図1】本発明による待受画面設定システムの一実施形態を示すブロック図である。
【図2】本発明による携帯電話機の一実施形態を示すブロック図である。
【図3】携帯電話機101が携帯電話機201に対して、初期設定を行う処理の例を示すフローチャートである。
【図4】携帯電話機201が待受制御情報を受信した後の処理の例を示すフローチャートである。
【図5】携帯電話機201の状態変換情報の更新を行う処理の例を示すフローチャートである。
【図6】待受制御情報を更新する処理の例を示すフローチャートである。
【図7】表示装置601が、条件情報に一致した画像を表示する処理の例を示す説明図である。
【図8】状態情報と条件情報が一致した場合に表示する待受画面の画像のイメージの例を示した説明図である。
【図9】本発明における待受画面設定システムの概要を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0098】
100 通信ネットワーク
101,201,301 携帯電話機
102,202,302 プロセッサ
103,203,303 時計
104,204,304 プログラム記憶部
105,305 キー
106,206,306 回線接続部
107,307 加速度情報取得装置
108,308 位置情報取得装置
109,209,309 メモリ
111,311 スピーカ
112,312 マイク
131 基地局サーバ
132 待受画面更新情報処理部
133 記憶部
210,310 表示装置
222,322 待受画面機能用制御メモリ
223,323 待受画面機能用画像メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一の携帯端末と、
前記第一の携帯端末から当該第一の携帯端末の状態を示す状態情報を受信する制御サーバと、
前記制御サーバから状態情報を受信し、当該状態情報に応じた待受画面を表示する第二の携帯端末とを備え、
前記第一の携帯端末は、
前記状態情報を検知する検知手段と、
前記状態情報と状態情報の基準を示す基準情報との間に差分があると判断した場合に、当該状態情報を制御サーバへ送信する状態情報送信手段とを備え、
前記制御サーバは、
前記状態情報を第二の携帯端末に送信する送信手段を備え、
前記第二の携帯端末は、
待受画面を表示する待受画面表示部と、
前記状態情報を記憶する状態記憶手段と、
所定の条件と当該条件を満たしたときに表示する画像情報とを対応付けた待受制御情報を記憶する条件記憶手段と、
前記制御サーバから前記状態情報を受信したときに、前記状態記憶手段に当該状態情報を登録する登録手段と、
現在時刻を計時するタイマと、
前記状態記憶手段に記憶された前記状態情報及び現在時刻に対応する条件が前記条件記憶手段に記憶されている場合、当該条件に対応する画像情報を前記待受画面表示部に表示させる画像表示手段とを備えた
ことを特徴とする待受画面設定システム。
【請求項2】
第一の携帯端末の検知手段は、状態情報として第一の携帯端末の現在位置を示す現在位置情報を検出し、
第一の携帯端末の状態情報送信手段は、状態情報として前記現在位置情報を制御サーバに送信し、
制御サーバの送信手段は、状態情報として前記現在位置情報を第二の携帯端末に送信し、
第二の携帯端末の登録手段は、制御サーバから前記現在位置情報を受信したときに、状態記憶手段に当該現在位置情報を状態情報として登録し、
画像表示手段は、状態記憶手段に記憶された前記現在位置情報及び現在時刻に対応する条件が条件記憶手段に記憶されている場合、当該条件に対応する画像情報を待受画面表示部に表示させる
請求項1記載の待受画面設定システム。
【請求項3】
第一の携帯端末は、
所定の条件を作成するための設定情報と、当該所定の条件を満たしたときに表示する画像情報とを対応付けて制御サーバへ送信する設定情報送信手段を備え、
制御サーバは、
前記設定情報及び画像情報をもとに、待受制御情報を生成する待受制御情報生成手段を備え、
制御サーバの送信手段は、前記待受制御情報生成手段が生成した待受制御情報を第二の携帯端末に送信し、
第二の携帯端末の登録手段は、前記待受制御情報を受信したときに、条件記憶手段に当該待受制御情報を登録する
請求項1から請求項2のいずれか1項に記載の待受画面設定システム。
【請求項4】
第一の携帯端末の設定情報送信手段は、設定情報として、状態情報と当該状態情報を満たす時間帯とを制御サーバへ送信し、
制御サーバの待受制御情報生成手段は、設定情報として、前記状態情報と前記時間帯とをもとに待受制御情報を生成する
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の待受画面設定システム。
【請求項5】
制御サーバは、
複数の宛先を記憶する宛先記憶手段を備え、
制御サーバの送信手段は、前記宛先の示す第二の携帯端末に状態情報を送信する
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の待受画面設定システム。
【請求項6】
他の携帯端末の状態を示す状態情報を受信する制御サーバから、当該状態情報を受信して当該状態情報に応じた待受画面を表示する携帯端末であって、
待受画面を表示する待受画面表示部と、
前記状態情報を記憶する状態記憶手段と、
所定の条件と当該条件を満たしたときに表示する画像情報とを対応付けた待受制御情報を記憶する条件記憶手段と、
前記制御サーバから前記状態情報を受信したときに、前記状態記憶手段に当該状態情報を登録する登録手段と、
現在時刻を計時するタイマと、
前記状態記憶手段に記憶された前記状態情報及び現在時刻に対応する条件が前記条件記憶手段に記憶されている場合、当該条件に対応する画像情報を前記待受画面表示部に表示させる画像表示手段とを備えた
ことを特徴とする携帯端末。
【請求項7】
制御サーバから状態情報として他の携帯端末の現在位置を示す現在位置情報を受信する携帯端末であって、
登録手段は、制御サーバから前記現在位置情報を受信したときに、状態記憶手段に当該現在位置情報を状態情報として登録し、
画像表示手段は、状態記憶手段に記憶された前記現在位置情報及び現在時刻に対応する条件が条件記憶手段に記憶されている場合、当該条件に対応する画像情報を待受画面表示部に表示させる
請求項6記載の携帯端末。
【請求項8】
自身の状態を示す状態情報を検知する携帯端末であって、
前記状態情報を検知する検知手段と、
前記状態情報と状態情報の基準を示す基準情報との間に差分があると判断した場合に、当該状態情報を予め定められた装置へ送信する状態情報送信手段とを備えた
ことを特徴とする携帯端末。
【請求項9】
第一の携帯端末から当該第一の携帯端末の状態を示す状態情報を受信し、所定の条件と当該条件を満たしたときに表示する画像情報とを対応付けた待受制御情報に応じた待受画面を表示する第二の携帯端末に前記状態情報を送信する制御サーバであって、
前記所定の条件を作成するための設定情報及び画像情報をもとに、前記待受制御情報を生成する待受制御情報生成手段と、
前記状態情報及び前記待受制御情報を前記第二の携帯端末に送信する送信手段とを備えた
ことを特徴とする制御サーバ。
【請求項10】
第一の携帯端末が、当該第一の携帯端末の状態を示す状態情報を検知する検知ステップと、
前記第一の携帯端末が、前記状態情報と状態情報の基準を示す基準情報との間に差分があると判断した場合に、当該状態情報を制御サーバへ送信する状態情報送信ステップと、
前記制御サーバが、前記状態情報に応じた待受画面を表示する第二の携帯端末に当該状態情報を送信する送信ステップと、
前記第二の携帯端末が、前記制御サーバから前記状態情報を受信したときに、前記状態情報を記憶する状態記憶手段に当該状態情報を登録する登録ステップと、
所定の条件と当該所定の条件を満たしたときに表示する画像情報とを対応付けた待受制御情報を記憶する条件記憶手段に、前記状態記憶手段に記憶された前記状態情報及びタイマが計時した現在時刻に対応する条件が記憶されている場合、前記第二の携帯端末が当該条件に対応する画像情報を待受画面表示部に表示させる画像表示ステップとを含む
ことを特徴とする待受画面設定方法。
【請求項11】
検知ステップで、状態情報として第一の携帯端末の現在位置を示す現在位置情報を検出し、
状態情報送信ステップで、状態情報として前記現在位置情報を制御サーバに送信し、
送信ステップで、状態情報として前記現在位置情報を第二の携帯端末に送信し、
登録ステップで、制御サーバから前記現在位置情報を受信したときに、状態記憶手段に当該現在位置情報を登録し、
画像表示ステップで、状態記憶手段に記憶された前記現在位置情報及び現在時刻に対応する条件が条件記憶手段に記憶されている場合、当該条件に対応する画像情報を待受画面表示部に表示させる
請求項10記載の待受画面設定方法。
【請求項12】
他のコンピュータの状態を示す状態情報を受信するサーバから、当該状態情報を受信して当該状態情報に応じた待受画面を表示するコンピュータに搭載される待受画面設定プログラムであって、
前記コンピュータに、
前記サーバから前記状態情報を受信したときに、前記状態情報を記憶する状態記憶手段に当該状態情報を登録する登録処理、および、
所定の条件と当該所定の条件を満たしたときに表示する画像情報とを対応付けた待受制御情報を記憶する条件記憶手段に、前記状態記憶手段に記憶された前記状態情報及びタイマが計時した現在時刻に対応する条件が記憶されている場合、当該条件に対応する画像情報を待受画面を表示する表示部に表示させる画像表示処理
を実行させるための待受画面設定プログラム。
【請求項13】
前記コンピュータに、
登録処理で、サーバから前記現在位置情報を受信したときに、状態記憶手段に当該現在位置情報を状態情報として登録させ、
画像表示処理で、状態記憶手段に記憶された前記現在位置情報及び現在時刻に対応する条件が条件記憶手段に記憶されている場合、当該条件に対応する画像情報を待受画面表示部に表示させる
請求項12記載の待受画面設定プログラム。
【請求項14】
自身の状態を示す状態情報を検知するコンピュータに搭載されるプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記状態情報を検知する検知処理、および、
前記状態情報と状態情報の基準を示す基準情報との間に差分があると判断した場合に、当該状態情報を予め定められた装置へ送信する状態情報送信処理
を実行させるための状態情報送信プログラム。
【請求項15】
第一の携帯端末から当該第一の携帯端末の状態を示す状態情報を受信し、所定の条件と当該条件を満たしたときに表示する画像情報とを対応付けた待受制御情報に応じた待受画面を表示する第二の携帯端末に前記状態情報を送信するコンピュータに搭載されるプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記所定の条件を作成するための設定情報及び画像情報をもとに、前記待受制御情報を生成する待受制御情報生成処理、および、
前記状態情報及び前記待受制御情報を、前記第二のコンピュータに送信する送信処理
を実行させるための制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−103896(P2010−103896A)
【公開日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−275385(P2008−275385)
【出願日】平成20年10月27日(2008.10.27)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】