説明

悪液質および/または食欲不振症および/または食欲不振症−悪液質および/または栄養失調および/または脂肪異栄養症および/または筋肉消耗および/または食欲−刺激を治療するためのグレリンスプライス変異体の使用

本開示は、一態様では、体重および体脂肪の減少の治療および/または予防、悪液質の予防または治療、食欲の刺激、食物摂取の刺激、体重増加の刺激、または体脂肪量増大、または除脂肪体重増大の1つ以上のための薬剤を調製するためのグレリンスプライス変異体またはその類似体の使用に関する。別の態様は、このような治療を必要とする個体において癌悪液質を予防または治療するための薬剤を調製するためのグレリンスプライス変異体様化合物の使用に関する。別の態様は、前記薬剤の皮下投薬を個体に投与することによって、個体において悪液質を予防または治療するための薬剤を調製するためのグレリンスプライス変異体様化合物の使用に関する。さらなる態様は、前記薬剤の皮下投薬を個体に投与することによって、個体において食欲を刺激するための薬剤を調製するためのグレリンスプライス変異体様化合物または医薬的に許容可能なその塩の使用に関する。さらなる態様は、いくつかの新しいグレリンスプライス変異体様化合物とそれらの使用、ならびに新しいグレリンスプライス変異体様化合物を含んでなる医薬組成物と医療包装に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式、
Z1−(X1)m−(X2)−(X3)n−Z2
(式中、
Z1は場合により存在する保護基であり;各X1は天然アミノ酸および合成アミノ酸から独立して選択され;X2は天然アミノ酸および合成アミノ酸から選択され、前記アミノ酸はかさ高い疎水性基で修飾され;各X3は天然アミノ酸および合成アミノ酸から独立して選択され、X1およびX3の1つ以上は場合によりかさ高い疎水性基で修飾されてもよく;Z2は場合により存在する保護基であり;mは1〜10の範囲内の整数であり;nは4〜92の範囲内の整数であり;ただし式Z1−(X1)m−(X2)−(X3)n−Z2で表される化合物はアミノ酸15〜94個の長さであり、配列番号1と少なくとも80%の相同性を有する)で表されるグレリンスプライス変異体様化合物。
【請求項2】
Z1−(X1)m−(X2)−(X3)n−Z2で表される化合物が、配列番号1と少なくとも85%の相同性を有する、請求項1に記載のグレリンスプライス変異体様化合物。
【請求項3】
Z1−(X1)m−(X2)−(X3)n−Z2で表される化合物が、配列番号1と少なくとも90%の相同性を有する、請求項2に記載のグレリンスプライス変異体様化合物。
【請求項4】
Z1−(X1)m−(X2)−(X3)n−Z2で表される化合物が、配列番号1と少なくとも95%の相同性を有する、請求項3に記載のグレリンスプライス変異体様化合物。
【請求項5】
Z1−(X1)m−(X2)−(X3)n−Z2で表される化合物が、配列番号1と少なくとも98%の相同性を有する、請求項4に記載のグレリンスプライス変異体様化合物。
【請求項6】
前記化合物がアミノ酸22〜29個の長さである、請求項1〜5のいずれか一項に記載のグレリンスプライス変異体様化合物。
【請求項7】
前記かさ高い疎水性基がアシル基または脂肪酸基である、請求項1〜5のいずれか一項に記載のグレリンスプライス変異体様化合物。
【請求項8】
前記アシル基がC〜C35アシル基である、請求項7に記載のグレリンスプライス変異体様化合物。
【請求項9】
前記アシル基がC〜C12アシル基である、請求項8に記載のグレリンスプライス変異体様化合物。
【請求項10】
前記化合物が、式、Z1−Gly−(X1)m−(X2)−(X3)n−Z2、Z1−Gly−Ser−(X2)−(X3)n−Z2、またはZ1−Gly−(X2)−(X3)n−Z2で表される、請求項1〜5のいずれか一項に記載のグレリンスプライス変異体様化合物。
【請求項11】
(X1)mが、Gly、Gly−Ser、Gly−Cys、Gly−Lys、Gly−Asp、Gly−Glu、Gly−Arg、Gly−His、Gly−Asn、Gly−Gln、Gly−Thr、またはGly−Tyrである、請求項1〜5のいずれか一項に記載のグレリンスプライス変異体様化合物。
【請求項12】
(X2)が、修飾Ser、修飾Cys、修飾Asp、修飾Lys、修飾Trp、修飾Phe、修飾Ile、または修飾Leuである、請求項1〜5のいずれか一項に記載のグレリンスプライス変異体様化合物。
【請求項13】
(X1)m−(X2)が、Gly−Xaa−Ser、Gly−Xaa−Dpr、またはGly−Xaa−Cys(式中、はアミノ酸残基がかさ高い疎水性基で修飾されていることを示し、Xaaは任意の天然アミノ酸または合成アミノ酸である)である、請求項1〜5のいずれか一項に記載のグレリンスプライス変異体様化合物。
【請求項14】
XaaがSerである、請求項13に記載のグレリンスプライス変異体様化合物。
【請求項15】
(X3)nが配列番号6の断片を含んでなる、請求項1〜5のいずれか一項に記載のグレリンスプライス変異体様化合物。
【請求項16】
前記化合物が、配列番号2、配列番号3、配列番号4、または配列番号5で記載されるアミノ酸配列を有する、請求項1に記載のグレリンスプライス変異体様化合物。
【請求項17】
前記化合物の第2のまたは第3のアミノ酸がオクタノイル基で修飾される、請求項16に記載のグレリンスプライス変異体様化合物。
【請求項18】
Z1が、C〜C10アルキル、C〜C10置換アルキル、C〜C10アルケニル、C〜C10置換アルケニル、アリール、C〜Cアルキルアリール、C(O)−(CH)−(C〜Cアルキル)−COOH、C(O)−(C〜Cアルキル)、C(O)−アリール、C(O)−O−(C〜C−アルキル)、およびC(O)−O−アリールからなる群から選択される、請求項1〜5または16〜17のいずれか一項に記載のグレリンスプライス変異体様化合物。
【請求項19】
Z2が、アミド、メチルアミド、およびエチルアミドからなる群から選択される、請求項1〜5または16〜17のいずれか一項に記載のグレリンスプライス変異体様化合物。
【請求項20】
前記GHS受容体GHS−R 1aに結合する、請求項1〜5または16〜17のいずれか一項に記載のグレリンスプライス変異体様化合物。
【請求項21】
前記化合物がGHS−R 1aに対して500nM未満のEC50力価を有する、請求項20に記載のグレリンスプライス変異体様化合物。
【請求項22】
前記化合物が500nM未満の解離定数を有する、請求項20に記載のグレリンスプライス変異体様化合物。
【請求項23】
前記化合物がグレリンの機能活性の少なくとも約50%を有する、請求項1〜5または16〜17のいずれか一項に記載のグレリンスプライス変異体様化合物。
【請求項24】
前記機能活性が、Gq/G11の活性化、イノシトールホスフェート蓄積、細胞内貯蔵からのカルシウム動員、MAPキナーゼの活性化または不活性化、NFκB転位、CRE駆動遺伝子転写、アレスチンとグレリン受容体との結合、またはその組み合わせである、請求項23に記載のグレリンスプライス変異体様化合物。
【請求項25】
前記化合物がポリマー分子に抱合する、請求項1〜5または16〜17のいずれか一項に記載のグレリンスプライス変異体様化合物。
【請求項26】
前記ポリマー分子が、ポリ酸化アルキレン、ポリアルキレングリコール、ポリ−ビニルアルコール、ポリ−カルボキシレート、ポリ−(ビニルピロリドン)、ポリエチレン−コ−マレイン酸無水物、ポリスチレン−コ−マレイン酸無水物、およびデキストランからなる群から選択される、請求項25に記載のグレリンスプライス変異体様化合物。
【請求項27】
前記化合物が化学的に反応性の基で修飾される、請求項1〜5または16〜17のいずれか一項に記載のグレリンスプライス変異体様化合物。
【請求項28】
前記化学的に反応性の基が、N−ヒドロキシスクシンイミド、N−ヒドロキシ−スルホスクシンイミド、マレイミド−ベンゾイル−スクシンイミド、γ−マレイミド−ブチリルオキシスクシンイミドエステル、およびマレイミドプロピオン酸からなる群から選択される、請求項27に記載のグレリンスプライス変異体様化合物。
【請求項29】
請求項1〜5または16〜17のいずれか一項に記載のグレリンスプライス変異体様化合物を含んでなる医薬組成物。
【請求項30】
医薬的に許容可能なキャリア、ビヒクル、賦形剤、輸送分子、湿潤剤、乳化剤、pH緩衝剤、またはその組み合わせをさらに含んでなる、請求項29に記載の医薬組成物。
【請求項31】
少なくとも2つの異なるグレリンスプライス変異体様化合物の混合物を含んでなる、請求項29に記載の医薬組成物。
【請求項32】
医薬的に許容可能な量の
(a)グレリンスプライス変異体、
(b)式、
Z1−(X1)m−(X2)−(X3)n−Z2
(式中、
Z1は場合により存在する保護基であり;各X1は天然アミノ酸および合成アミノ酸から独立して選択され;X2は天然アミノ酸および合成アミノ酸から選択され、前記アミノ酸はかさ高い疎水性基で修飾され;各X3は天然アミノ酸および合成アミノ酸から独立して選択され、X1およびX3の1つ以上は場合によりかさ高い疎水性基で修飾されていてもよく;Z2は場合により存在する保護基であり;mは1〜10の範囲内の整数であり;nは4〜92の範囲内の整数であり;ただし、式、Z1−(X1)m−(X2)−(X3)n−Z2で表される化合物はアミノ酸15〜94個の長さであり、配列番号1と少なくとも80%の相同性を有する)で表される、グレリンスプライス変異体様化合物、または
(c)その混合物
をそれを必要とする哺乳類に投与するステップを含んでなる、悪液質を治療する方法。
【請求項33】
前記グレリンスプライス変異体様化合物が、配列番号2、配列番号3、配列番号4、または配列番号5である、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記グレリンスプライス変異体が、配列番号1、配列番号7、配列番号8、またはそのアミノ酸15個以上のペプチドであり、さらにグレリンスプライス変異体が、場合により少なくとも1つの翻訳後修飾を有する、請求項32に記載の方法。
【請求項35】
グレリンスプライス変異体またはグレリンスプライス変異体様化合物が、皮下、経口、静脈内、鼻腔内、局所、または経皮投与のために調合される、請求項32〜34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項36】
グレリンスプライス変異体またはグレリンスプライス変異体様化合物が、食事前または食事中に投与される、請求項32〜34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項37】
グレリンスプライス変異体またはグレリンスプライス変異体様化合物が、体重1kgあたり10ng〜10mgの範囲のグレリンスプライス変異体またはグレリンスプライス変異体様化合物に相当する濃度で投与される、請求項32〜34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項38】
グレリンスプライス変異体またはグレリンスプライス変異体様化合物が、体重1kgあたり0.1μg〜1mgの範囲のグレリンスプライス変異体またはグレリンスプライス変異体様化合物に相当する濃度で投与される、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
グレリンスプライス変異体またはグレリンスプライス変異体様化合物が、食事前または食事中にボーラスとして投与され、前記ボーラスが0.3μg〜6gの範囲に相当する量のグレリンスプライス変異体またはグレリンスプライス変異体様化合物またはその塩を含んでなる、請求項32〜34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項40】
グレリンスプライス変異体またはグレリンスプライス変異体様化合物が毎日1〜3回投与され、各投与が食事中または最大限でも食事前180分である、請求項32〜34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項41】
前記悪液質が異化作用障害または食欲不振障害によって引き起こされる、請求項32〜34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項42】
前記哺乳類が、肺癌、膵臓癌、肝臓癌、内分泌癌、卵巣癌、乳癌、白血病、および消化管癌からなる群から選択される癌を患っている、請求項32〜34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項43】
前記悪液質が固形腫瘍によって引き起こされる、請求項32〜34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項44】
グレリンスプライス変異体またはグレリンスプライス変異体様化合物が、食欲調節剤と組み合わされて投与される、請求項32〜34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項45】
前記食欲調節剤が、GH、IGF−1、IGFBP−3、またはALPである、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
グレリンスプライス変異体またはグレリンスプライス変異体様化合物が、化学療法薬剤、放射線療法、または外科治療と組み合わされて投与される、請求項32〜34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項47】
グレリンスプライス変異体またはグレリンスプライス変異体様化合物の投与が、食欲の刺激、食物摂取の刺激、体重増加または体重維持の刺激、体脂肪量増大、除脂肪体重増大、またはその組み合わせをもたらす、請求項32〜34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項48】
食欲の刺激が、食欲、空腹感、または満腹レベルを測定するための視覚的アナログ尺度によって測定される、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
食欲の刺激が、刺激前の食欲と比較して少なくとも5%高い食欲を生じる、請求項47に記載の方法。
【請求項50】
食物摂取の刺激が、刺激前の食物摂取と比較して少なくとも1%高い食物摂取を生じる、請求項47に記載の方法。
【請求項51】
食物摂取の刺激が、刺激前のカロリー摂取と比較して少なくとも1%高いカロリー摂取を生じる、請求項47に記載の方法。
【請求項52】
医薬的に許容可能な量のプロゲステロン剤;分枝鎖アミノ酸;オキサンドラリン;抗TNF−α剤;テストステロン;免疫栄養剤、抗酸化剤、およびCOX2阻害剤を含んでなるカクテル;カンナビノイド;エイコサペンタエン酸;メラトニン;サリドマイド;β2アドレナリン作動薬;抗炎症化合物;エリスロポエチン;アンギオテンシンII低下剤;アンドロゲン受容体調節因子;レプチン;オピオイド受容体作用薬;ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体γ作用薬;またはその混合物を投与するステップをさらに含んでなる、請求項32〜34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項53】
医薬的に許容可能な量の抗うつ薬、制吐薬、抗精神病薬、抗不安剤、またはその混合物を投与するステップをさらに含んでなる、請求項32〜34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項54】
投与するステップの後に、化合物(a)、(b)、または(c)の投与の効果をモニタリングするさらなるステップを含んでなる、請求項32〜34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項55】
前記モニタリングが、グレリンスプライス変異体またはグレリンスプライス変異体様化合物活性の少なくとも1つのマーカーを測定することによって達成される、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
少なくとも1つのマーカーが、GH、IGF−I、IGFBP−3、ALP、甲状腺ホルモン、性ホルモン、インシュリンレベル、グルコースレベル、およびアルブミンからなる群から選択される、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
前記哺乳類がヒトである、請求項32〜34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項58】
医薬的に許容可能な量の
(a)グレリンスプライス変異体、
(b)式、
Z1−(X1)m−(X2)−(X3)n−Z2
(式中、
Z1は場合により存在する保護基であり;各X1は天然アミノ酸および合成アミノ酸から独立して選択され;X2は天然アミノ酸および合成アミノ酸から選択され、前記アミノ酸はかさ高い疎水性基で修飾され;各X3は天然アミノ酸および合成アミノ酸から独立して選択され、X1およびX3の1つ以上は場合によりかさ高い疎水性基で修飾されてもよく;Z2は場合により存在する保護基であり;mは1〜10の範囲内の整数であり;nは4〜92の範囲内の整数であり;ただし、式、Z1−(X1)m−(X2)−(X3)n−Z2で表される化合物はアミノ酸15〜94個の長さであり、配列番号1と少なくとも80%の相同性を有する)で表されるグレリンスプライス変異体様化合物、または
(c)その混合物
をそれを必要とする哺乳類に投与するステップを含んでなる、悪液質を予防する方法。
【請求項59】
医薬的に許容可能な量の
(a)グレリンスプライス変異体、
(b)式、
Z1−(X1)m−(X2)−(X3)n−Z2
(式中、
Z1は場合により存在する保護基であり;各X1は天然アミノ酸および合成アミノ酸から独立して選択され;X2は天然アミノ酸および合成アミノ酸から選択され、前記アミノ酸はかさ高い疎水性基で修飾され;各X3は天然アミノ酸および合成アミノ酸から独立して選択され、X1およびX3の1つ以上は場合によりかさ高い疎水性基で修飾されてもよく;Z2は場合により存在する保護基であり;mは1〜10の範囲内の整数であり;nは4〜92の範囲内の整数であり;ただし、式、Z1−(X1)m−(X2)−(X3)n−Z2で表される化合物はアミノ酸15〜94個の長さであり、配列番号1と少なくとも80%の相同性を有する)で表されるグレリンスプライス変異体様化合物、または
(c)その混合物
をそれを必要とする哺乳類に投与するステップを含んでなる、食欲、食物摂取、および/または体重増加の刺激のための方法。
【請求項60】
医薬的に許容可能な量の
(a)グレリンスプライス変異体、
(b)式、
Z1−(X1)m−(X2)−(X3)n−Z2
(式中、
Z1は場合により存在する保護基であり;各X1は天然アミノ酸および合成アミノ酸から独立して選択され;X2は天然アミノ酸および合成アミノ酸から選択され、前記アミノ酸はかさ高い疎水性基で修飾され;各X3は天然アミノ酸および合成アミノ酸から独立して選択され、X1およびX3の1つ以上は場合によりかさ高い疎水性基で修飾されてもよく;Z2は場合により存在する保護基であり;mは1〜10の範囲内の整数であり;nは4〜92の範囲内の整数であり;ただし、式、Z1−(X1)m−(X2)−(X3)n−Z2で表される化合物はアミノ酸15〜94個の長さであり、配列番号1と少なくとも80%の相同性を有する)で表されるグレリンスプライス変異体様化合物)、または
(c)その混合物
をそれを必要とする哺乳類に投与するステップを含んでなる、脂肪異栄養症を治療する方法。
【請求項61】
医薬的に許容可能な量の
(a)グレリンスプライス変異体、
(b)式、
Z1−(X1)m−(X2)−(X3)n−Z2
(式中、
Z1は場合により存在する保護基であり;各X1は天然アミノ酸および合成アミノ酸から独立して選択され;X2は天然アミノ酸および合成アミノ酸から選択され、前記アミノ酸はかさ高い疎水性基で修飾され;各X3は天然アミノ酸および合成アミノ酸から独立して選択され、X1およびX3の1つ以上は場合によりかさ高い疎水性基で修飾されてもよく;Z2は場合により存在する保護基であり;mは1〜10の範囲内の整数であり;nは4〜92の範囲内の整数であり;ただし、式、Z1−(X1)m−(X2)−(X3)n−Z2で表される化合物はアミノ酸15〜94個の長さであり、配列番号1と少なくとも80%の相同性を有する)で表されるグレリンスプライス変異体様化合物、または
(c)その混合物
をそれを必要とする哺乳類に投与するステップを含んでなる、脂肪異栄養症を予防する方法。
【請求項62】
医薬的に許容可能な量のレプチン、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体作用薬、レニン−アンギオテンシン作用薬、オピオイド受容体作用薬、脱アシルグレリンスプライス変異体、アディポネクチン、hGH、またはその混合物を投与するステップをさらに含んでなる、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
(a)グレリンスプライス変異体、
(b)式、
Z1−(X1)m−(X2)−(X3)n−Z2
(式中、
Z1は場合により存在する保護基であり;各X1は天然アミノ酸および合成アミノ酸から独立して選択され;X2は天然アミノ酸および合成アミノ酸から選択され、前記アミノ酸はかさ高い疎水性基で修飾され;各X3は天然アミノ酸および合成アミノ酸から独立して選択され、X1およびX3の1つ以上は場合によりかさ高い疎水性基で修飾されてもよく;Z2は場合により存在する保護基であり;mは1〜10の範囲内の整数であり;nは4〜92の範囲内の整数であり;ただし、式、Z1−(X1)m−(X2)−(X3)n−Z2で表される化合物はアミノ酸15〜94個の長さであり、配列番号1と少なくとも80%の相同性を有する)で表されるグレリンスプライス変異体様化合物、または
(c)その混合物
を含んでなる、医薬的に許容可能な量の分泌促進物質を、それを必要とする哺乳類に投与するステップを含んでなる、悪液質および/または食欲不振症および/または食欲不振症−悪液質および/または栄養失調および/または脂肪異栄養症および/または食欲−刺激を治療する方法であって、
治療が悪液質の予防または治療、脂肪異栄養症の予防または治療、食欲の刺激、食物摂取の刺激、体重増加の刺激、体脂肪量増大、除脂肪体重増大、またはその組み合わせからなる群から選択される、方法。
【請求項64】
医薬的に許容可能な量の
(a)グレリンスプライス変異体、
(b)式、
Z1−(X1)m−(X2)−(X3)n−Z2
(式中、
Z1は場合により存在する保護基であり;各X1は天然アミノ酸および合成アミノ酸から独立して選択され;X2は天然アミノ酸および合成アミノ酸から選択され、前記アミノ酸はかさ高い疎水性基で修飾され;各X3は天然アミノ酸および合成アミノ酸から独立して選択され、X1およびX3の1つ以上は場合によりかさ高い疎水性基で修飾されてもよく;Z2は場合により存在する保護基であり;mは1〜10の範囲内の整数であり;nは4〜92の範囲内の整数であり;ただし、式、Z1−(X1)m−(X2)−(X3)n−Z2で表される化合物はアミノ酸15〜94個の長さであり、配列番号1と少なくとも80%の相同性を有する)で表されるグレリンスプライス変異体様化合物、または
(c)その混合物
をそれを必要とする哺乳類に投与するステップを含んでなる、筋肉消耗を治療する方法。
【請求項65】
医薬的に許容可能な量の
(a)グレリンスプライス変異体、
(b)式、
Z1−(X1)m−(X2)−(X3)n−Z2
(式中、
Z1は場合により存在する保護基であり;各X1は天然アミノ酸および合成アミノ酸から独立して選択され;X2は天然アミノ酸および合成アミノ酸から選択され、前記アミノ酸はかさ高い疎水性基で修飾され;各X3は天然アミノ酸および合成アミノ酸から独立して選択され、X1およびX3の1つ以上は場合によりかさ高い疎水性基で修飾されてもよく;Z2は場合により存在する保護基であり;mは1〜10の範囲内の整数であり;nは4〜92の範囲内の整数であり;ただし、式、Z1−(X1)m−(X2)−(X3)n−Z2で表される化合物はアミノ酸15〜94個の長さであり、配列番号1と少なくとも80%の相同性を有する)で表されるグレリンスプライス変異体様化合物、または
(c)その混合物
をそれを必要とする哺乳類に投与するステップを含んでなる、筋肉消耗を予防する方法。
【請求項66】
(a)医薬的に許容可能な量の
(1)グレリンスプライス変異体、
(2)式、
Z1−(X1)m−(X2)−(X3)n−Z2
(式中、
Z1は場合により存在する保護基であり;各X1は天然アミノ酸および合成アミノ酸から独立して選択され;X2は天然アミノ酸および合成アミノ酸から選択され、前記アミノ酸はかさ高い疎水性基で修飾され;各X3は天然アミノ酸および合成アミノ酸から独立して選択され、X1およびX3の1つ以上は場合によりかさ高い疎水性基で修飾されてもよく;Z2は場合により存在する保護基であり;mは1〜10の範囲内の整数であり;nは4〜92の範囲内の整数であり;ただし、式、Z1−(X1)m−(X2)−(X3)n−Z2で表される化合物はアミノ酸15〜94個の長さであり、配列番号1と少なくとも80%の相同性を有する)で表されるグレリンスプライス変異体様化合物、または
(3)その混合物
を含んでなる剤形、および
(b)場合により(a)を投与するための説明書
を含んでなる、グレリンスプライス変異体またはグレリンスプライス変異体様化合物を投与するためのキット。
【請求項67】
(a)請求項1のグレリンスプライス変異体様化合物をコードするポリヌクレオチド配列を含んでなるcDNAを提供するステップと、
(b)cDNAがプロモーターと作動的に結合するように、前記cDNAを発現ベクターに挿入するステップと、
(c)前記発現ベクターを宿主細胞に導入し、それによって前記宿主細胞が前記グレリンスプライス変異体様化合物を生成するステップと、
(d)場合によりステップ(c)で生成されたグレリンスプライス変異体様化合物を回収するステップ
を含んでなる、グレリンスプライス変異体様化合物を製造する方法。

【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2009−530277(P2009−530277A)
【公表日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−500411(P2009−500411)
【出願日】平成19年3月9日(2007.3.9)
【国際出願番号】PCT/US2007/006189
【国際公開番号】WO2007/108990
【国際公開日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【出願人】(506083350)
【氏名又は名称原語表記】Liat MINTZ
【Fターム(参考)】