説明

情報システム、制御方法、およびそのプログラム

【課題】センサが常に検知状態になっているので電池の寿命が短い。
【解決手段】人感センサを起動させて人体を検知できる状態にする(S20)。情報端末装置と人感センサの間で時刻合わせを行い(S21)、人感センサが人体を検知する(S22)と、その人体検知情報を情報端末装置に送信し、その情報を保持しておく(S23)。情報端末装置は全ての人感センサに対して電源オフの信号を送信し電源をオフにする(S24)。その後、ある時刻まで人感センサの電源をオフにしておき、その時刻になると(S25)、全ての人感センサの電源をオンにする(S26)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機器が人体を検知した時に、機器の動作を制御し、情報端末装置に効率良く機器の情報を収集することに関する情報システム、制御方法およびそのプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、家の中の人の生活状況を監視する生活異常検知システムは、動態検知センサを用いて所定時間以上、人の動きが検知されない場合、異常と判断して警報を発するものがある(例えば、特許文献1参照)。これによって家人が倒れて動けない場合、ある所定時間以上経過すれば警報を発することができるものである。すなわち、その動態検知センサの検知エリアに人が居ない場合は、所定時間以上経過で異常と判断し、外部に通報することができるものである。
【0003】
この生活異常検知システムは、動態検知センサが常に検知状態になっており、検知するとすぐに外部に情報を送信することができ、動態を検知した後でも常に検知状態にしておくものである。
【0004】
また、安否確認対象人物の行動を人体検知センサを用いて、電話で確認するものもある(例えば、特許文献2参照)。これによって人体検知センサが反応すると情報端末で情報を収集し、予め設定されている時刻になると予め登録している外部電話に発呼を行い、情報を送信することができるものである。すなわち、定期的に電話発呼を行い、安否確認対象人物の行動を知らせることができるものである。
【特許文献1】特開平11−9559号公報
【特許文献2】特開2003−348264号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記従来の特許文献1の構成では、動態検知センサが常に検知状態になっているので、常に駆動された状態であり、センサ自体の電池の寿命が非常に短いという欠点がある。そのため、数ヶ月に1度、動態検知センサの電池交換をしないといけないという課題がある。
【0006】
また、動態検知センサが動態を検知するとすぐに外部に情報を送信し、動態を検知した後でも常に検知状態にしておくので、センサ自体の電池の寿命が非常に短くなるという欠点がある。
【0007】
さらに、これらのセンサは電池の容量がなくなってもすぐにはわからないという欠点がある。従って、定期的に電池残量をチェックするか、電池交換を早めにしないとシステムとして動作しないという課題がある。
【0008】
また、前記従来の特許文献2の構成では、人体検知センサが反応して情報端末で情報を収集し、予め設定された時刻に外部電話に発呼を定期的に行うので、電話を受ける側としては煩わしいという欠点がある。
【0009】
さらに、情報端末の電源が入っていない場合、停電したような場合は、電話をする時刻がずれたり、またはその時間帯の情報を考慮せずに、そのまま電話をかけてしまうという欠点がある。従って、人体検知センサ側の電池がなくなったり(人体検知センサの電池がなくなると人体を検知できなくなるので、人が居ても情報端末では全く人体が検知されないのだと誤認識して電話をかけてしまうため)、停電したような場合は、その情報が正しいものかどうか電話を受けた側はわからないという大きな課題がある。
【0010】
本発明は、情報端末装置が各センサ機器からの情報を受信した後に、ある一定期間センサ機器の起動を停止し、さらに他の機器の起動も停止することによって、センサ機器の電池の消耗を抑制し、センサ機器を長時間使用することができ、またセンサ機器の故障を正確に診断し、停電時の情報を考慮しないことによって、異常状態検出時の電話発呼に対する利便性、正確性、信頼性を高めることができるようにした情報システム、制御方法およびそのプログラムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記従来の課題を解決するために、本発明の情報システムは、人体を検知して情報を送信する情報送信部を備えた機器と、前記機器に関する情報を収集する情報送受信部と、前記機器からの情報に基づいて電話発呼を行う情報処理部とを備えた情報端末装置とからなり、前記機器と前記情報端末装置との間で定期的に時刻の送受信を行い、ある1つの前記機器が人体を検知すると、前記人体を検知した時間帯のみ全ての機器の動作を停止させ、前記時間帯を経過すると前記全ての機器を再度動作させ、前記機器からの情報をある一定期間前記情報端末装置で保持し、前記機器からの情報に基づいて設定時間人体を検知していないと、ある決められた時刻に前記情報端末装置から指定された外部通信装置に電話発呼を行うことを特徴とする情報システム提供するものである。
【0012】
また、本発明の制御方法は、人体を検知して情報を送信する情報送信部を備えた機器と、前記機器に関する情報を収集する情報送受信部と、前記機器からの情報に基づいて電話発呼を行う情報処理部とを備えた情報端末装置とからなる情報システムの制御方法において、前記機器と前記情報端末装置との間で定期的に時刻の送受信を行うステップと、ある1つの前記機器が人体を検知するステップと、前記機器から人体検知の情報を前記情報端末装置に送信するステップと、前記人体を検知した時間帯のみ全ての機器の動作を停止させるステップと、前記人体を検知した時間帯を経過すると前記全ての機器を再度動作させるステップと、前記機器からの情報をある一定期間前記情報端末装置で保持するステップと、前記機器からの情報に基づいて設定時間人体を検知していないと、ある決められた時刻に前記情報端末装置から指定された外部通信装置に電話発呼を行うステップとを備えてなる制御方法を提供するものである。
【0013】
すなわち、本発明は、機器が反応した後にその時間帯のみ機器の起動を停止することができ、さらに他の機器の起動も停止することができるので、機器の電池の消耗を抑え、機器を長時間使用することができる。また、人体を検知した情報はある決められた期間内 情報端末装置のみで保持しておくので、サーバとの情報のやりとりもなく、情報がなくなったりもれたりするということはない。
【0014】
さらに、機器を送信専用とし、定期的に情報端末装置に情報を送信することによって、情報が送信されてこなければ機器の故障と判断し、故障情報を使用者に知らせることができる。
【0015】
また、機器が故障と診断された時や、停電時などには情報端末装置側でその期間の情報は考慮に入れないことができるので、異常時の緊急連絡を携帯電話に正確に行うことができ、異常状態検出時の電話発呼に対する利便性、正確性、信頼性を向上させることができるようにしたものである。
【0016】
以上のような構成とすることにより、本発明によれば、情報端末装置が各機器からの情報を受信した後に、ある一定期間機器を停止し、さらに他の機器の起動も停止することによって、機器の電池の消耗を抑制し、機器を長時間使用することができ、また機器の故障を正確に診断し、停電時の情報を考慮しないことによって、異常状態検出時の電話発呼に対する利便性、正確性、信頼性を高めることができるようにしたものである。
【発明の効果】
【0017】
以上のように、本発明の情報システム、制御方法およびそのプログラムによれば、人体を検知した後にその時間帯のみ機器の起動を停止することができ、さらに他の機器の起動も停止することができるので、センサの電池の消耗を抑え、機器を長時間使用することができる。また、人体を検知した情報はある決められた期間内情報端末装置のみで保持しておくので、サーバとの情報のやりとりもなく、情報がなくなったりもれたりするということはない。
【0018】
また、情報端末装置と機器とで時刻合わせを行うことによって、異常と判断された時にある決められた時刻に正確に電話をかけることができる。
【0019】
さらに、機器を送信専用とし、定期的に情報端末装置に情報を送信することによって、情報が送信されてこなければセンサの故障と判断し、故障情報を使用者に知らせることができる。
【0020】
また、機器が故障と診断された時や、停電時などには情報端末装置側でその期間の情報は考慮に入れないことができるので、異常時の緊急連絡を携帯電話に正確に行うことができ、異常状態検出時の電話発呼に対する利便性、正確性、信頼性を向上させることができるようにしたものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
第1の発明は、人体を検知して情報を送信する情報送信部を備えた機器と、前記機器に関する情報を収集する情報送受信部と、前記機器からの情報に基づいて電話発呼を行う情報処理部とを備えた情報端末装置とからなり、前記機器が人体を検知した後、前記人体を検知した時間帯のみ前記機器の動作を停止させ、前記時間帯を経過すると前記機器を再度動作させ、前記機器からの情報をある一定期間前記情報端末装置で保持し、前記機器からの情報に基づいて設定された条件を満たすと前記情報端末装置から指定された外部通信装置に電話発呼を行うことを特徴とする情報システムを提供するものである。
【0022】
これによって、人体を検知して反応した後にその時間帯のみ機器の起動を停止することができるので、機器の電池の消耗を抑え、機器を長時間使用することができ、コストも低く抑えることができ、異常状態検出時の電話発呼に対する利便性、正確性、信頼性を高めることができるものである。
【0023】
第2の発明は、人体を検知して情報を送信する情報送信部を備えた機器と、前記機器に関する情報を収集する情報送受信部と、前記機器からの情報に基づいて電話発呼を行う情報処理部とを備えた情報端末装置とからなり、前記機器と前記情報端末装置との間で定期的に時刻の送受信を行い、前記機器が人体を検知した後、前記人体を検知した時間帯のみ前記機器の動作を停止させ、前記時間帯を経過すると前記機器を再度動作させ、前記機器からの情報をある一定期間前記情報端末装置で保持し、前記機器からの情報に基づいて設定時間人体を検知していないと、ある決められた時刻に前記情報端末装置から指定された外部通信装置に電話発呼を行うことを特徴とする情報システムを提供するものである。
【0024】
これによって、人体を検知した後にその時間帯のみ機器の起動を停止することができるので、機器の電池の消耗を抑え、機器を長時間使用することができ、コストも低く抑えることができ、また、情報端末装置と機器間で時刻合わせを行うことによって、異常と判断された時にある決められた時刻に正確に電話をかけることができ、異常状態検出時の電話発呼に対する利便性、正確性、信頼性を高めることができるものである。
【0025】
第3の発明は、人体を検知して情報を送信する情報送信部を備えた複数の機器と、前記機器に関する情報を収集する情報送受信部と、前記機器からの情報に基づいて電話発呼を行う情報処理部とを備えた情報端末装置とからなり、前記機器と前記情報端末装置との間で定期的に時刻の送受信を行い、ある1つの前記機器が人体を検知すると、前記人体を検知した時間帯のみ全ての機器の動作を停止させ、前記時間帯を経過すると前記全ての機器を再度動作させ、前記機器からの情報をある一定期間前記情報端末装置で保持し、前記機器からの情報に基づいて設定時間人体を検知していないと、ある決められた時刻に前記情報端末装置から指定された外部通信装置に電話発呼を行うことを特徴とする情報システムを提供するものである。
【0026】
これによって、人体を検知した後にその時間帯のみ機器の起動を停止することができ、さらに他の機器の起動も停止することができるので、機器の電池の消耗を抑え、機器を長時間使用することができ、コストも低く抑えることができ、異常状態検出時の電話発呼に対する利便性、正確性、信頼性を高めることができるものである。
【0027】
第4の発明は、人体を検知して情報を送信する情報送信部を備えた機器と、前記機器に関する情報を収集する情報送受信部と、前記機器からの情報に基づいて電話発呼を行う情報処理部とを備えた情報端末装置とからなり、前記機器は定期的に前記情報端末装置に信号を送信し、前記機器から定期的に前記情報端末装置が信号を受信しないと、前記情報端末装置は前記機器を故障と判断し、ある決められた時刻に前記情報端末装置の画面上に故障表示を行い、前記情報端末装置から指定された外部通信装置に電話発呼を行うことを特徴とする情報システムを提供するものである。
【0028】
これによって、本発明は、機器を送信専用とし、定期的に情報端末装置に情報を送信することによって、情報が送信されてこなければ機器の故障と判断し、故障情報を使用者に知らせることができるので、異常時の状態を携帯電話に正確に送信することができ、異常状態検出時の電話発呼に対する利便性、正確性、信頼性を高めることができるようにしたものである。
【0029】
第5の発明は、人体を検知して情報を送信する情報送信部を備えた複数の機器と、前記機器に関する情報を収集する情報送受信部と、前記機器からの情報に基づいて電話発呼を行う情報処理部とを備えた情報端末装置とからなり、前記機器からの情報を受信する前記情報端末装置が、ある時間帯において動作を停止していた後動作を再開すると、前記停止していた時間帯の情報を保持せずに、前記機器からの情報取得を行い、前記機器からの情報をある一定期間前記情報端末装置で保持し、前記機器からの情報に基づいて設定時間人体を検知していないと、前記情報端末装置から指定された外部通信装置に電話発呼を行うことを特徴とする情報システムを提供するものである。
【0030】
これによって、本発明は、機器が故障と診断された時や、停電時などには情報端末装置側でその期間の情報は考慮に入れないことができるので、異常時の緊急連絡を携帯電話に正確に行うことができ、異常状態検出時の電話発呼に対する利便性、正確性、信頼性を高めることができるものである。
【0031】
第6の発明は、人体を検知して情報を送信する情報送信部を備えた機器と、前記機器に関する情報を収集する情報送受信部と、前記機器からの情報に基づいて電話発呼を行う情報処理部とを備えた情報端末装置とからなる情報システムの制御方法において、前記機器が人体を検知するステップと、前記機器から人体検知の情報を前記情報端末装置に送信するステップと、前記人体を検知した時間帯のみ前記機器の動作を停止させるステップと、前記人体を検知した時間帯を経過すると前記機器を再度動作させるステップと、前記機器からの情報をある一定期間前記情報端末装置で保持するステップと、前記機器からの情報に基づいて設定された条件を満たすと前記情報端末装置から指定された外部通信装置に電話発呼を行うステップとを備えてなる制御方法を提供するものである。
【0032】
これによって、本発明は、人体を検知した後にその時間帯のみ機器の起動を停止することができるので、機器の電池の消耗を抑え、機器を長時間使用することができ、コストも低く抑えることができ、異常状態検出時の電話発呼に対する利便性、正確性、信頼性を高めることができるものである。
【0033】
第7の発明は、人体を検知して情報を送信する情報送信部を備えた機器と、前記機器に関する情報を収集する情報送受信部と、前記機器からの情報に基づいて電話発呼を行う情報処理部とを備えた情報端末装置とからなる情報システムの制御方法において、前記機器と前記情報端末装置との間で定期的に時刻の送受信を行うステップと、前記機器が人体を検知するステップと、前記機器から人体検知の情報を前記情報端末装置に送信するステップと、前記人体を検知した時間帯のみ前記機器の動作を停止させるステップと、前記人体を検知した時間帯を経過すると前記機器を再度動作させるステップと、前記機器からの情報をある一定期間前記情報端末装置で保持するステップと、前記機器からの情報に基づいて設定時間人体を検知していないと、ある決められた時刻に前記情報端末装置から指定された外部通信装置に電話発呼を行うステップとを備えてなる制御方法を提供するものである。
【0034】
これによって、本発明は、人体を検出した後にその時間帯のみ機器の起動を停止することができるので、機器の電池の消耗を抑え、機器を長時間使用することができ、コストも低く抑えることができる。また、情報端末装置と機器間で時刻合わせを行うことによって、異常と判断された時にある決められた時刻に正確に電話をかけることができ、異常状態検出時の電話発呼に対する利便性、正確性、信頼性を高めることができるものである。
【0035】
第8の発明は、人体を検知して情報を送信する情報送信部を備えた複数の機器と、前記機器に関する情報を収集する情報送受信部と、前記機器からの情報に基づいて電話発呼を行う情報処理部とを備えた情報端末装置とからなる情報システムの制御方法において、前記機器と前記情報端末装置との間で定期的に時刻の送受信を行うステップと、ある1つの前記機器が人体を検知するステップと、前記機器から人体検知の情報を前記情報端末装置に送信するステップと、前記人体を検知した時間帯のみ全ての機器の動作を停止させるステップと、前記人体を検知した時間帯を経過すると前記全ての機器を再度動作させるステップと、前記機器からの情報をある一定期間前記情報端末装置で保持するステップと、前記機器からの情報に基づいて設定時間人体を検知していないと、ある決められた時刻に前記情報端末装置から指定された外部通信装置に電話発呼を行うステップとを備えてなる制御方法を提供するものである。
【0036】
これによって、本発明は、人体を検知した後にその時間帯のみ機器の起動を停止することができ、さらに他の機器の起動も停止することができるので、機器の電池の消耗を抑え、機器を長時間使用することができ、コストも低く抑えることができ、異常状態検出時の電話発呼に対する利便性、正確性、信頼性を高めることができるものである。
【0037】
第9の発明は、人体を検知して情報を送信する情報送信部を備えた機器と、前記機器に関する情報を収集する情報送受信部と、前記機器からの情報に基づいて電話発呼を行う情報処理部とを備えた情報端末装置とからなる情報システムの制御方法において、前記機器から定期的に前記情報端末装置に信号を送信するステップと、前記情報端末装置が前記機器から定期的に信号を受信しない場合、前記情報端末装置は前記機器を故障と判断するステップと、ある決められた時刻に前記情報端末装置の画面上に故障表示を行うステップと、前記情報端末装置から指定された外部通信装置に電話発呼を行うステップとを備えてなる制御方法を提供するものである。
【0038】
これによって、本発明は、機器を送信専用とし、定期的に情報端末装置に情報を送信することによって、情報が送信されてこなければ機器の故障と判断し、故障情報を使用者に知らせることができるので、異常時の状態を携帯電話に正確に送信することができ、異常状態検出時の電話発呼に対する利便性、正確性、信頼性を高めることができるようにしたものである。
【0039】
第10の発明は、人体を検知して情報を送信する情報送信部を備えた複数の機器と、前記機器に関する情報を収集する情報送受信部と、前記機器からの情報に基づいて電話発呼を行う情報処理部とを備えた情報端末装置とからなる情報システムの制御方法において、前記機器からの情報を受信する前記情報端末装置が、ある時間帯において動作を停止するステップと、前記情報端末装置が動作を再開した後、前記停止していた時間帯の情報を保持せずに、前記機器からの情報取得を行うステップと、前記機器からの情報をある一定期間前記情報端末装置で保持するステップと、前記機器からの情報に基づいて設定時間人体を検知していないと、前記情報端末装置から指定された外部通信装置に電話発呼を行うステップとを備えてなる制御方法を提供するものである。
【0040】
これによって、本発明は、機器が故障と診断された時や、停電時などには情報端末装置側でその期間の情報は考慮に入れないことができるので、異常時の緊急連絡を携帯電話に正確に行うことができ、異常状態検出時の電話発呼に対する利便性、正確性、信頼性を高めることができるものである。
【0041】
第11の発明は、コンピュータに、機器からの人体検知情報を受信した後、前記機器からの情報をある一定期間情報端末装置で保持し、前記機器からの情報に基づいて前記情報端末装置から指定された外部通信装置に電話発呼を行うものとして機能させるためのプログラムを提供するものである。
【0042】
そして、プログラムであるので、電気・情報機器、コンピュータ、サーバ等のハードリソースを協働させて本発明の情報システムを容易に実現することができる。また記録媒体に記録したり通信回線を用いてプログラムを配信したりすることでプログラムの配布・更新やそのインストール作業が簡単にできる。
【0043】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0044】
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における情報システムのシステム全体を概略的に示す構成説明図を示すものである。以下に本実施の形態における構成を説明する。
【0045】
図1に示す本実施の形態の情報システムは、各家庭100に設置された機器としての人感センサ15〜18等を無線通信によって接続した情報端末装置1と、情報端末装置1を外部と接続するための回線接続手段4、外部のネットワークである宅外回線網(インターネット回線網)12、携帯電話等の外部の通信装置11、情報処理サーバ装置10とから成る。この時の情報端末装置1の通信回線網は情報通信回線網であるデータ通信回線網13、音声通信回線網14とから成っている。
【0046】
本情報システムは、各機器15〜18と無線通信によって接続されており、各機器15〜18からの情報収集を行いデータ送信を行う。これらの収集された情報や入力部によって入力されたデータ等を処理し、データ通信回線網13、回線接続手段4および宅外回線網12を経由して外部にある情報処理サーバ装置10および携帯電話11等の外部の通信装置と送受信することができるものである。
【0047】
具体的には、情報端末装置1の送受信は、アナログ電話回線網を用いて回線接続手段4であるモデム、スプリッター等を介してISP(インターネットサービスプロバイダ)にダイヤルアップ接続(PPP接続)し、そこから宅外回線網(WEB)を通じてセンターサーバ装置にTCP/IP接続することができるものである。また、別のブロードバンドであるADSL回線網を用いてデータ通信回線網13、回線接続手段4を介して直接に情報処理サーバ装置10にADSL接続することもできるものである。さらに、情報端末装置1の送受信の接続回線網はFTTHのような光ファイバー網でもよい。
【0048】
また、各機器15〜18からの情報収集を行いデータ送信を行う。これらの収集された情報によって入力されたデータ等を処理し、音声通信回線網14、回線接続手段4および宅外回線網12を経由して携帯電話11等の外部の通信装置に連絡することができるものである。
【0049】
実施の形態1の動作について説明する。
【0050】
まず、人感センサ15が人体を検知すると情報端末装置1に情報を送信し、送信した後人感センサ15の電源をオフにする。その検知した時間帯が過ぎれば再び人感センサ15の電源をオンにし、人体を検知することができる状態にする。ここで時間帯とは、例えば、1時間毎に00分〜59分を1つの時間帯にする。
【0051】
これらの送信された人感センサ15の検知情報は、情報端末装置1において24時間分のみ保存しておく。この情報端末装置1で保持しているデータは不揮発性メモリに書き込み、情報端末装置1をリブートしても消えないようにする。また、これらの検知情報をもとに異常を判定するため設定した時間を監視する時は、情報端末装置1がリブートしてもその設定と経過した時間を覚えておき、監視を続行できるようにしておく。
【0052】
また、例えば毎時01分にその前の時間帯の人動有無のチェックを行って、人動の有無が全くない時間が設定した時間以上経過すれば、その次の01分に登録している外線電話に電話をかける。すなわち、情報端末装置にて予め設定した限度時間(12時間/24時間/48時間)以内に1つの人感センサも人体検知をしなかった場合、予め登録された通知先に外線呼出を行い、音声メッセージによる通知を行うものである。
【0053】
例えば、14時20分に人感センサが人体を検知すると、それから15時00分まで人感センサの電源をオフにする。その後15時00分を過ぎて人感センサの電源を入れ、人体検知可能状態にする。情報端末装置では、14時台に人感センサの反応があったことを保存しておき、その後人感センサの反応情報が全くなく、設定時間が12時間とすると、その設定時間を過ぎた午前3時01分に登録された外線電話に電話をかけることになる。
【0054】
すなわち、本実施の形態は、人感センサが反応した後にその時間帯のみ人感センサの起動を停止することができるので、人感センサの電池の消耗を抑え、人感センサを長時間使用することができ、コストも低く抑えることができ、異常状態検出時の電話発呼に対する利便性、正確性、信頼性を高めることができるものである。
【0055】
このように、人感センサが人体を検知した後、ある時刻まで電源をオフにしてその後オンにすることによって、最も効率よく電池の消耗を抑制し、人感センサを長時間使用することができ、コストを低く抑えることができ、メンテナンスも容易に使用することができるものである。
【0056】
次に本実施の形態の情報端末装置について図面を参照しながら説明する。図2は本発明の第1の実施の形態で用いるセンサ機器と情報端末装置の機能ブロック図を示すものである。以下に本実施の形態における構成を説明する。
【0057】
図2(a)に示す本実施の形態の人感センサ32は、人体検知部37で人体を検知すると情報送信部33から情報端末装置1に情報を送信し、電源部36をオフにする。その後、タイマー部38で時刻を計測し、所定時刻になると再度電源部36をオンにする。
【0058】
図2(b)に示す本実施の形態の情報端末装置1は、データ通信処理部23、音声通信処理部24、情報処理部25、情報収集部26、情報送信部27、情報送受信部28、報知部30、画像表示部31とから構成されている。本情報端末装置1は、各人感センサと無線通信29によって接続されており、各人感センサからの情報収集を情報収集部26によって行い、各人感センサへのデータ送信を情報送信部27によって行う。
【0059】
また、情報端末装置1は、情報送受信部28を用いて人感センサ32からの情報を送受信した後、その機器からの検知情報をもとに全く人体を検知していない時間が設定した時間以上であれば、異常として情報処理部25で判断し、外線電話に電話をかけ音声通信処理部24を用いて外線電話に連絡を行う。
【0060】
以上のような構成とすることにより、本実施の形態によれば、人感センサが反応した後にその時間帯のみ人感センサの起動を停止することができるので、人感センサの電池の消耗を抑え、人感センサを長時間使用することができ、コストも低く抑えることができ、異常状態検出時の電話発呼に対する利便性、正確性、信頼性を高めることができるものである。
【0061】
次に、本実施の形態の制御方法について図面を参照しながら説明する。図3は同実施の形態に係るシステムの処理手順を示すフローチャートを示すものである。以下に本実施の形態におけるフローを説明する。
【0062】
まず、機器として人体を検知することができる人感センサ15を台所に設置し情報端末装置1に登録する。登録した後、人感センサ15を起動させて人体を検知できる状態にする(ステップS1)。起動した後、家人が台所で料理等をすると、人感センサ15が人体を検知する(ステップS2)。このようにして人感センサ15が人体を検知すると、その人体検知情報を情報端末装置1に送信し、情報端末装置1ではその情報を保持しておく(ステップS3)。
【0063】
情報を送信した後、人感センサ15は電源をオフにする(ステップS4)。その後、ある時刻(例えば毎時00分)まで人感センサ15の電源をオフにしておき、その時刻になると(ステップS5)、人感センサ15の電源をオンにする (ステップS6)。
【0064】
一方、人体を検知していない場合は、ある一定時間(例えば1時間)が経過すると(ステップS7)、情報端末装置1で今までの人感センサ15〜18から得られた人体検知情報をチェックする(ステップS8)。この情報端末装置1が取得した情報をもとに、全く人体が検知されていない時間が設定している時間(例えば12時間)になったら、情報端末装置1に登録されている電話番号先(携帯電話等)に音声通信回線網14を介して緊急連絡をする(ステップS9)。
【0065】
こうすることによって、人感センサ15が人体を検知した後、ある時刻まで電源をオフにしてその後オンにすることができ、最も効率よく電池の消耗を抑制し、人感センサ15を長時間使用することができ、コストを低く抑えることができ、メンテナンスも容易に使用することができる。
【0066】
また、人体検知が所定時間以上なければ、情報端末装置1はその信号をもとに登録されている電話番号に電話をかけ、家人が非常事態であることを連絡することができ、異常状態検出時の電話発呼に対する利便性、信頼性を高め、システムの信頼性を確実に向上させることができる。
【0067】
例えば、8時10分に人感センサ15が人体を検知すると、それから9時00分まで人感センサ15の電源をオフにする。その後9時00分を過ぎて人感センサ15の電源を入れ、人体検知可能状態にする。情報端末装置1では、8時台に人感センサの反応があったことを保存しておき、その後人感センサの反応情報が全くなく、設定時間が24時間とすると、翌日の9時01分に登録された外線電話に電話をかけることができる。
【0068】
以上のような構成・手順とすることにより、本実施の形態によれば、人感センサが反応した後にその時間帯のみ人感センサの起動を停止することができるので、人感センサの電池の消耗を抑え、人感センサを長時間使用することができ、コストも低く抑えることができ、異常状態検出時の電話発呼を容易にしたものである。従って、異常状態検出時の電話発呼に対する利便性、正確性、信頼性を高めることができ、システムの信頼性を確実に向上させることができるものである。
【0069】
(実施の形態2)
実施の形態2の情報システムについて説明する。以下に本実施の形態における構成を説明する。
【0070】
本実施の形態の情報システムは、図1と同様に各家庭100に設置された機器としての人感センサ15〜18等を無線通信によって接続した情報端末装置1と、情報端末装置1を外部と接続するための回線接続手段4、外部のネットワークである宅外回線網(インターネット回線網)12、携帯電話等の外部の通信装置11、情報処理サーバ装置10とから成る。この時の情報端末装置1の通信回線網は情報通信回線網であるデータ通信回線網13、音声通信回線網14とから成っている。
【0071】
実施の形態2の動作について説明する。
【0072】
まず、情報端末装置1と人感センサ15〜18との間で時刻の送受信を定期的に行い、時刻合わせを行う。次に、人感センサ15が人体を検知すると情報端末装置1に情報を送信し、送信した後人感センサ15の電源をオフにする。その検知した時間帯が過ぎれば再び人感センサ15の電源をオンにし、人体を検知することができる状態にする。
【0073】
これらの送信された人感センサ15の検知情報は、情報端末装置1において24時間分のみ保存しておく。この情報端末装置1で保持しているデータは不揮発性メモリに書き込み、情報端末装置をリブートしても消えないようにする。また、これらの検知情報をもとに異常を判定するため設定した時間監視する時は、情報端末装置がリブートしてもその設定と経過した時間を覚えておき、監視を続行できるようにしておく。
【0074】
また、例えば毎時01分にその前の時間帯の人動有無のチェックを行って、人動の有無が全くない時間が設定した時間以上経過すれば、その次の01分に登録している外線電話に電話をかける。すなわち、情報端末装置にて予め設定した限度時間(12時間/24時間/48時間)以内に1つの人感センサも人体検知をしなかった場合、予め登録された通知先に外線呼出を行い、音声メッセージによる通知を行うものである。
【0075】
例えば、19時30分に人感センサ15が人体を検知すると、それから20時00分まで人感センサ15の電源をオフにする。その後20時00分を過ぎて人感センサ15の電源を入れ、人体検知可能状態にする。情報端末装置1では、19時台に人感センサの反応があったことを保存しておき、その後人感センサ15の反応情報が全くなく、設定時間が12時間とすると、翌朝の午前8時01分に登録された外線電話に電話をかけることになる。
【0076】
すなわち、本実施の形態は、情報端末装置と人感センサとの時刻合わせを定期的に行い、人感センサが反応した後にその時間帯のみ人感センサの起動を停止することができるので、情報端末装置と人感センサとの時刻がずれることがなく、人感センサの電池の消耗を抑え、人感センサを長時間使用することができ、コストも低く抑えることができ、異常状態検出時の電話発呼に対する利便性、正確性、信頼性を高めることができるものである。
【0077】
このように、人感センサが人体を検知した後、ある時刻まで電源をオフにしてその後オンにすることによって、最も効率よく電池の消耗を抑制し、人感センサを長時間使用することができ、コストを低く抑えることができ、メンテナンスも容易に使用することができるものである。
【0078】
次に、本実施の形態の制御方法について図面を参照しながら説明する。図4は同実施の形態に係るシステムの処理手順を示すフローチャートを示すものである。以下に本実施の形態におけるフローを説明する。
【0079】
まず、機器として人体を検知することができる人感センサ15を洗面所に設置し情報端末装置1に登録する。登録した後、人感センサ15を起動させて人体を検知できる状態にする(ステップS10)。起動した後、情報端末装置1と人感センサ15の間で時刻合わせを行う(ステップS11)。
【0080】
次に、家人が洗面所で顔を洗ったりすると、人感センサ15が人体を検知する(ステップS12)。このようにして人感センサ15が人体を検知すると、その人体検知情報を情報端末装置1に送信し、情報端末装置1ではその情報を保持しておく(ステップS13)。
【0081】
情報を送信した後、人感センサ15は電源をオフにする(ステップS14)。その後、ある時刻(例えば毎時00分)まで人感センサ15の電源をオフにしておき、その時刻になると(ステップS15)、人感センサ15の電源をオンにする (ステップS16)。
【0082】
一方、人体を検知していない場合は、ある一定時間(例えば1時間)が経過すると(ステップS17)、情報端末装置1で今までの人感センサ15〜18から得られた人体検知情報をチェックする(ステップS18)。この情報端末装置1が取得した情報をもとに、全く人体が検知されていない時間が設定している時間(例えば12時間)になったら、情報端末装置1に登録されている電話番号先(携帯電話等)に音声通信回線網14を介して緊急連絡をする(ステップS19)。
【0083】
こうすることによって、人感センサ15が人体を検知した後、ある時刻まで電源をオフにしてその後オンにすることができ、最も効率よく電池の消耗を抑制し、人感センサ15を長時間使用することができ、コストを低く抑えることができ、メンテナンスも容易に使用することができる。
【0084】
また、人体検知が所定時間以上なければ、情報端末装置1はその信号をもとに登録されている電話番号に電話をかけ、家人が非常事態であることを連絡することができ、異常状態検出時の電話発呼に対する利便性、信頼性を高め、システムの信頼性を確実に向上させることができる。
【0085】
例えば、12時40分に人感センサ15が人体を検知すると、それから13時まで人感センサ15の電源をオフにする。その後13時00分を過ぎて人感センサ15の電源を入れ、人体検知可能状態にする。情報端末装置1では、12時台に人感センサ15の反応があったことを保存しておき、その後人感センサの反応情報が全くなく、設定時間が24時間とすると、翌日の13時01分に登録された外線電話に電話をかけることができる。
【0086】
以上のような構成・手順とすることにより、本実施の形態によれば、人感センサが反応した後にその時間帯のみ人感センサの起動を停止することができるので、人感センサの電池の消耗を抑え、人感センサを長時間使用することができ、コストも低く抑えることができる。
【0087】
また、情報端末装置1と人感センサ15から18間で定期的に時刻合わせを行うことによって、異常と判断された時にある決められた時刻に正確に電話をかけることができるものである。従って、異常状態検出時の電話発呼に対する利便性、正確性、信頼性を高めることができ、システムの信頼性を確実に向上させることができるものである。
【0088】
(実施の形態3)
実施の形態3の情報システムについて説明する。以下に本実施の形態における構成を説明する。
【0089】
本実施の形態の情報システムは、図1と同様に各家庭100に設置された機器としての人感センサ15〜18等を無線通信によって接続した情報端末装置1と、情報端末装置1を外部と接続するための回線接続手段4、外部のネットワークである宅外回線網(インターネット回線網)12、携帯電話等の外部の通信装置11、情報処理サーバ装置10とから成る。この時の情報端末装置1の通信回線網は情報通信回線網であるデータ通信回線網13、音声通信回線網14とから成っている。
【0090】
実施の形態3の動作について説明する。
【0091】
まず、情報端末装置1と人感センサ15との間で時刻の送受信を定期的に行い、時刻合わせを行う。次に、人感センサ15が人体を検知すると情報端末装置1に情報を送信し、送信した後全てのセンサ16〜18に対して電源オフの信号を送信する。
【0092】
その検知した時間帯が過ぎれば再びセンサ15〜18の電源をオンにし、人体を検知することができる状態にする。これらの送信された人感センサ15の検知情報は、情報端末装置1において24時間分のみ保存しておく。この情報端末装置1で保持しているデータは不揮発性メモリに書き込み、情報端末装置をリブートしても消えないようにする。
【0093】
また、これらの検知情報をもとに異常を判定するため設定した時間監視する時は、情報端末装置がリブートしてもその設定と経過した時間を覚えておき、監視を続行できるようにしておく。
【0094】
また、例えば毎時01分にその前の時間帯の人動有無のチェックを行って、人動の有無が全くない時間が設定した時間以上経過すれば、その次の01分に登録している外線電話に電話をかける。すなわち、情報端末装置にて予め設定した限度時間(12時間/24時間/48時間)以内に1つの人感センサも人体検知をしなかった場合、予め登録された通知先に外線呼出を行い、音声メッセージによる通知を行うものである。
【0095】
例えば、7時45分に人感センサ15が人体を検知すると、それから8時00分まで全ての人感センサ15〜18の電源をオフにする。その後8時00分を過ぎて人感センサ15〜18の電源を入れ、人体検知可能状態にする。情報端末装置1では、7時台に人感センサ15の反応があったことを保存しておき、その後人感センサ15〜18の反応情報が全くなく、設定時間が12時間とすると、その夜の20時01分に登録された外線電話に電話をかけることになる。
【0096】
すなわち、本実施の形態は、情報端末装置1と人感センサ15〜18との時刻合わせを定期的に行い、人感センサ15が反応した後にその時間帯のみ全ての人感センサ15〜18の起動を停止することができるので、情報端末装置1と人感センサ15〜18との時刻がずれることがなく、全ての人感センサ15〜18の電池の消耗を抑え、人感センサ15〜18を長時間使用することができ、コストも低く抑えることができ、異常状態検出時の電話発呼に対する利便性、正確性、信頼性を高めることができるものである。
【0097】
このように、人感センサ15〜18が人体を検知した後、ある時刻まで電源をオフにしてその後オンにすることによって、最も効率よく電池の消耗を抑制し、人感センサ15〜18を長時間使用することができ、コストを低く抑えることができ、メンテナンスも容易に使用することができるものである。
【0098】
次に、本実施の形態の制御方法について図面を参照しながら説明する。図5は同実施の形態に係るシステムの処理手順を示すフローチャートを示すものである。以下に本実施の形態におけるフローを説明する。
【0099】
まず、機器として人体を検知することができる人感センサ15〜18をトイレに設置し情報端末装置1に登録する。登録した後、人感センサ15〜18を起動させて人体を検知できる状態にする(ステップS20)。 起動した後、情報端末装置1と人感センサ15〜18の間で時刻合わせを行う(ステップS21)。
【0100】
次に、家人がトイレに入ると、人感センサ15が人体を検知する(ステップS22)。このようにしてある1つの人感センサが人体を検知すると、その人体検知情報を情報端末装置1に送信し、情報端末装置1ではその情報を保持しておく(ステップS23)。
【0101】
情報を送信した後、情報端末装置1は全ての人感センサ15〜18に対して電源オフの信号を送信し、全ての人感センサ15〜18は電源をオフにする(ステップS24)。
【0102】
その後、ある時刻(例えば毎時00分)まで人感センサ15〜18の電源をオフにしておき、その時刻になると(ステップS25)、全ての人感センサ15〜18の電源をオンにする (ステップS26)。
【0103】
一方、人体を検知していない場合は、ある一定時間(例えば1時間)が経過すると (ステップS27)、情報端末装置1で今までの人感センサ15〜18から得られた人体検知情報をチェックする (ステップS28)。この情報端末装置1が取得した情報をもとに、全く人体が検知されていない時間が設定している時間(例えば12時間)になったら、情報端末装置に登録されている電話番号先(携帯電話等)に音声通信回線網を介して緊急連絡をする(ステップS29)。
【0104】
こうすることによって、ある1つの人感センサが人体を検知した後、全ての人感センサをある時刻まで電源をオフにしてその後オンにすることができ、最も効率よく電池の消耗を抑制し、全てのセンサを長時間使用することができ、コストを低く抑えることができ、メンテナンスも容易に使用することができる。
【0105】
また、人体検知が所定時間以上なければ、情報端末装置はその信号をもとに登録されている電話番号に電話をかけ、家人が非常事態であることを連絡することができ、異常状態検出時の電話発呼に対する利便性、信頼性を高め、システムの信頼性を確実に向上させることができる。
【0106】
例えば、23時15分に人感センサ15が人体を検知すると、それから0時00分まで人感センサ15の電源をオフにする。その後0時00分を過ぎて人感センサ15〜18の電源を入れ、人体検知可能状態にする。
【0107】
情報端末装置1では、23時台に人感センサの反応があったことを保存しておき、その後人感センサの反応情報が全くなく、設定時間が12時間とすると、翌日の12時01分に登録された外線電話に電話をかけることができる。
【0108】
以上のような構成・手順とすることにより、本実施の形態によれば、ある1つのセンサが反応した後にその時間帯のみ全てのセンサの起動を停止することができるので、全てのセンサの電池の消耗を抑え、センサを長時間使用することができ、コストも低く抑えることができ、また、情報端末装置とセンサ間で定期的に時刻合わせを行うことによって、異常と判断された時にある決められた時刻に正確に電話をかけることができるものである。従って、異常状態検出時の電話発呼に対する利便性、正確性、信頼性を高めることができ、システムの信頼性を確実に向上させることができるものである。
【0109】
(実施の形態4)
実施の形態4の情報システムについて説明する。以下に本実施の形態における構成を説明する。
【0110】
本実施の形態の情報システムは、図1と同様に各家庭100に設置された機器としての人感センサ15〜18等を無線通信によって接続した情報端末装置1と、情報端末装置1を外部と接続するための回線接続手段4、外部のネットワークである宅外回線網(インターネット回線網)12、携帯電話等の外部の通信装置11、情報処理サーバ装置10とから成る。この時の情報端末装置1の通信回線網は情報通信回線網であるデータ通信回線網13、音声通信回線網14とから成っている。
【0111】
実施の形態4の動作について説明する。
【0112】
まず、センサ15が人体を検知すると情報端末装置1に情報を送信し、送信した後人感センサ15の電源をオフにする。その検知した時間帯が過ぎれば再び人感センサ15の電源をオンにし、人体を検知することができる状態にする。
【0113】
これらの送信された人感センサ15の検知情報は、情報端末装置1において24時間分のみ保存しておく。この情報端末装置1で保持しているデータは不揮発性メモリに書き込み、情報端末装置1をリブートしても消えないようにする。また、これらの検知情報をもとに異常を判定するため設定した時間監視する時は、情報端末装置1がリブートしてもその設定と経過した時間を覚えておき、監視を続行できるようにしておく。
【0114】
また、例えば、毎時30分に人感センサ15から情報端末装置1に信号を送信し、この信号送信がなく情報端末装置1で受信できなければ、情報端末装置1ではこの人感センサ15が故障であると判断し、その30分後に情報端末装置1の画面上で故障表示を行い、登録している外線電話に電話をかける。すなわち、情報端末装置1にて人感センサ15〜18からの定期的な信号を受信できなかった場合、予め登録された通知先に外線呼出を行い、音声メッセージによる通知を行い、センサの故障を知らせるものである。
【0115】
例えば、1時間毎に定期通信を行うとした場合、14時30分に人感センサ15から情報端末装置に定期送信を行った後、次の15時30分に定期送信ができなかったら、情報端末装置1では人感センサ15が故障であると判断し、16時00分に画面上に故障表示を行い、登録された外線電話に電話をかけることになる。
【0116】
すなわち、本実施の形態は、人感センサ15を送信専用とし、定期的に情報端末装置1に情報を送信することによって、情報が送信されてこなければ人感センサ15の故障と判断し、故障情報を使用者に知らせることができるので、異常時の状態を携帯電話などに正確に送信することができ、異常状態検出時の電話発呼に対する利便性、正確性、信頼性を高めることができるようにしたものである。
【0117】
このように、人感センサ15が定期的に情報端末装置1に信号を送信することができなければ、情報端末装置1では人感センサ15の故障と判断し、情報端末装置1の画面上に故障表示を行い、登録された外線電話に電話をかけることによって、人感センサ15の故障をいち早く使用者に知らせることができ、人感センサ15を効率よく使用することができ、コストを低く抑えることができ、メンテナンスも容易に使用することができるものである。
【0118】
次に本実施の形態の情報端末装置について図面を参照しながら説明する。図6は本実施の形態の第4の実施の形態で用いる機器と情報端末装置の機能ブロック図を示すものである。以下に本実施の形態における構成を説明する。
【0119】
図6(b)に示す本実施の形態の情報端末装置1は、データ通信処理部23、音声通信処理部24、情報処理部25、情報収集部26、情報送信部27、情報送受信部28、報知部30、画像表示部31とから構成されている。本情報端末装置1は、各人感センサと無線通信29によって接続されており、各人感センサからの情報収集を情報収集部26によって行う。
【0120】
図6(a)に示す本実施の形態の人感センサ39は、人体検知部37で人体を検知すると情報送信部33から情報端末装置1に情報を送信し、電源部36をオフにする。その後、タイマー部で時刻を計測し、所定時刻になると再度電源部36をオンにする。
【0121】
また、人感センサ39は人体を検知しなくても定期的に情報端末装置1に信号を送信し、人感センサ39が動作していることを情報端末装置1に知らせる。この定期的な信号送信が行われず、情報端末装置1が人感センサ39から信号を受信しなければ、情報端末装置1は人感センサ39を故障と判断し、情報端末装置1の画面表示部31に故障表示を行い、音声通信処理部24を用いて外線電話に連絡を行うものである。
【0122】
また、情報送受信部28を用いて人感センサ39からの情報を受信した後、その機器からの検知情報をもとに全く人体を検知していない時間が設定した時間以上であれば、異常として情報処理部25で判断し、音声通信処理部24を用いて外線電話に連絡を行う。
【0123】
以上のような構成とすることにより、本実施の形態によれば、人感センサを送信専用とし、定期的に情報端末装置に情報を送信することによって、情報が送信されてこなければ人感センサの故障と判断し、故障情報を使用者に知らせることができるので、異常時の状態を携帯電話に正確に送信することができ、異常状態検出時の電話発呼に対する利便性、正確性、信頼性を高めることができるようにしたものである。
【0124】
次に、本実施の形態の制御方法について図面を参照しながら説明する。図7は同実施の形態に係るシステムの処理手順を示すフローチャートを示すものである。以下に本実施の形態におけるフローを説明する。
【0125】
まず、機器として人体を検知することができる人感センサ15を洗面所に設置し情報端末装置1に登録する。登録した後、人感センサ15を起動させて人体を検知できる状態にする(ステップS30)。起動した後、情報端末装置1と人感センサ15の間で時刻合わせを行う(ステップS31)。
【0126】
次に、家人が洗面所で顔を洗ったりすると、人感センサ15が人体を検知する(ステップS32)。このようにして人感センサ15が人体を検知すると、その人体検知情報を情報端末装置1に送信し、情報端末装置1ではその情報を保持しておく(ステップS33)。情報を送信した後、人感センサは電源をオフにする(ステップS34)。その後、ある時刻(例えば毎時00分)までセンサの電源をオフにしておき、その時刻になると(ステップS35)、人感センサの電源をオンにする(ステップS36)。
【0127】
一方、人体を検知していない場合は、ある一定時間(例えば12時間)が経過すると(ステップS37)、情報端末装置1に信号を送信し、人感センサ15が動作中であることを知らせる(ステップS38)。
【0128】
人感センサ15から定期的に信号を受信できなければ、情報端末装置1で人感センサ15は故障と判断し(ステップS39)、この情報端末装置1が取得した情報をもとに、情報端末装置1に登録されている電話番号先(携帯電話等)に音声通信回線網21を介して連絡をする(ステップS40)。
【0129】
こうすることによって、人感センサ15が人体を検知していなくても、定期的に情報端末装置1に信号を送信し、起動中であることを知らせるので、定期的な信号が人感センサ15から来なければ、情報端末装置1では人感センサを故障と判断し、外部電話をかけることができ、効率よく人感センサの故障を知らせることができ、メンテナンスも容易に使用することができる。
【0130】
また、人体検知が所定時間以上なければ、情報端末装置1はその信号をもとに登録されている電話番号に電話をかけ、家人が非常事態であることを連絡することができ、異常状態検出時の電話発呼に対する利便性、信頼性を高め、システムの信頼性を確実に向上させることができる。
【0131】
例えば、1日2回、2時と14時に定期的に人感センサ15から情報端末装置1に信号を送信するとしたとき、この時刻に情報端末装置1に人感センサ15から信号が来なければ、情報端末装置1では人感センサ15が故障したと判断し、図8に示すような情報端末装置1の故障表示画面を表示し、登録された外線電話に電話をかけることができる。そうすることによって、使用者にいち早く電池交換を知らせることができる。
【0132】
また、定期的に人感センサ15から情報端末装置1に信号が送信されていても、人感センサ15から人体を検知した信号が送信されず、人感センサ15の反応情報が全くなく、設定時間を越えると登録された外線電話に電話をかけることができる。
【0133】
以上のような構成・手順とすることにより、本実施の形態によれば、人感センサを送信専用とし、定期的に情報端末装置に情報を送信することによって、情報が送信されてこなければ人感センサの故障と判断し、故障情報を使用者に知らせることができるので、異常時の状態を携帯電話に正確に送信することができるものである。
【0134】
従って、異常状態検出時の電話発呼に対する利便性、正確性、信頼性を高めることができ、システムの信頼性を確実に向上させることができるものである。
【0135】
(実施の形態5)
実施の形態5の情報システムについて説明する。以下に本実施の形態における構成を説明する。
【0136】
本実施の形態の情報システムは、図1と同様に各家庭100に設置された機器としての人感センサ15〜18等を無線通信によって接続した情報端末装置1と、情報端末装置1を外部と接続するための回線接続手段4、外部のネットワークである宅外回線網(インターネット回線網)12、携帯電話等の外部の通信装置11、情報処理サーバ装置10とから成る。この時の情報端末装置1の通信回線網は情報通信回線網であるデータ通信回線網13、音声通信回線網14とから成っている。
【0137】
実施の形態5の動作について説明する。
【0138】
まず、人感センサ15が人体を検知すると情報端末装置1に情報を送信し、送信した後人感センサ15の電源をオフにする。その検知した時間帯が過ぎれば再び人感センサ15の電源をオンにし、人体を検知することができる状態にする。
【0139】
これらの送信された人感センサ15の検知情報は、情報端末装置1において24時間分のみ保存しておく。この情報端末装置1で保持しているデータは不揮発性メモリに書き込み、情報端末装置1をリブートしても消えないようにする。また、これらの検知情報をもとに異常を判定するため設定した時間監視する時は、情報端末装置1がリブートしてもその設定と経過した時間を覚えておき、監視を続行できるようにしておく。
【0140】
また、情報端末装置1が停電等で起動を停止した場合、人感センサ15から送信があったとしても受信することができないので、情報端末装置1が起動を再開した時、停電時の時間帯を考慮に入れず、削除することによって、所定の時間(例えば12時間)以上の停電においてもすぐに電話をかけることがないようにしたものである。
【0141】
すなわち、情報端末装置1にて人感センサ15からの信号がなくても、情報端末装置1が起動停止の時の時間帯は考慮入れず削除し、情報端末装置1が起動している時間帯のみを考慮に入れ、人体の検知されていない時間が設定時間を越えた時、予め登録された通知先に外線呼出を行い、音声メッセージによる通知を行い、異常を知らせるものである。
【0142】
例えば、0時30分に人感センサ15から情報端末装置1に人体検知の信号が送信された後、8時00分まで人体検知の信号送信がなく、その後停電により情報端末装置の起動が停止した後、22時00分に停電が復帰し、情報端末装置1が起動を再開すると8時から22時の14時間の時間帯は削除され、考慮に入れないので、設定時間を12時間とすると、午前2時に登録された外線電話に電話をかけることになる。
【0143】
すなわち、本実施の形態は、人感センサ15が故障と診断された時や、停電時などには情報端末装置1側でその期間の情報は考慮に入れないことができるので、異常時の緊急連絡を携帯電話に正確に行うことができ、異常状態検出時の電話発呼に対する利便性、正確性、信頼性を高めることができるようにしたものである。
【0144】
このように、情報端末装置1が起動を停止して人体検知情報を受信できない時やセンサが故障して人体検知情報を送信できない時、情報端末装置1側でその期間の情報は考慮に入れないことができるので、正確に時間を計測することができ、異常時の緊急連絡を携帯電話に正確に行うことができ、センサを効率よく使用することができるものである。
【0145】
次に、本実施の形態の制御方法について図面を参照しながら説明する。図9は同実施の形態に係るシステムの処理手順を示す図を示すものである。以下に本実施の形態におけるフローを説明する。
【0146】
まず、機器として人体を検知することができる人感センサ15を洗面所に設置し情報端末装置1に登録する。登録した後、人感センサ15を起動させて人体を検知できる状態にする。起動した後、情報端末装置1から人感センサ15に時刻を送信し、人感センサ15の時刻を情報端末装置1の時刻に合わせる(ステップS41)。
【0147】
次に、家人が洗面所で顔を洗ったりすると、人感センサ15が人体を検知する(ステップS42)。このようにして人感センサ15が人体を検知すると、その人体検知情報を情報端末装置1に送信し、情報端末装置1ではその情報を保持しておく(ステップS43)。
【0148】
情報を送信した後、人感センサ15は電源をオフにする(ステップS44)。その後、ある時刻(例えば毎時00分)までセンサの電源をオフにしておき、その時刻になると(ステップS45)、人感センサ15の電源をオンにする(ステップS46)。
【0149】
一方、情報端末装置1が停電等で起動を停止した後(ステップS47)、停電が復帰して起動を再開すると(ステップS48)、現在までの人体を検知していない時間から起動を停止していた期間T1の時間を差し引く(ステップS49)。期間T1は図示していないが、情報端末1内にあってバックアップ電池で動作するタイマによってカウントする。
【0150】
その後、引き続き人体検知の情報を受信することがなく、設定時間(例えば12時間)を過ぎると(ステップS50)、この情報端末装置1が取得した情報をもとに、情報端末装置1に登録されている電話番号先に音声通信回線網14を介して携帯電話11に連絡をする。(ステップS51)。
【0151】
こうすることによって、人感センサ15が故障と診断された時や、停電時などには情報端末装置1側でその期間の情報は考慮に入れないことができるので、情報端末装置1はその信号をもとに登録されている電話番号に電話をかけ、家人が非常事態であることを正確に連絡することができ、異常状態検出時の電話発呼に対する利便性、信頼性を高め、システムの信頼性を確実に向上させることができる。
【0152】
例えば、10時30分に人感センサ15から情報端末装置1に人体検知の信号が送信された後、12時00分まで人体検知の信号送信がなく、その後停電により情報端末装置1の起動が停止した後、翌日8時00分に停電が復帰し、情報端末装置1が起動を再開すると12時から8時の20時間の時間帯は削除され、考慮に入れないので、設定時間を12時間とすると、19時00分に登録された外線電話に電話をかけることになる。従って、設定時間が24時間の場合に、情報端末装置1が25時間起動停止していた後、起動を再開してもすぐに外部電話はかけない。
【0153】
以上のような構成・手順とすることにより、本実施の形態によれば、人感センサが故障と診断された時や、停電時などには情報端末装置側でその期間の情報は考慮に入れないことができるので、異常時の緊急連絡を携帯電話に正確に行うことができるものである。従って、異常状態検出時の電話発呼に対する利便性、正確性、信頼性を高めることができ、システムの信頼性を確実に向上させることができるものである。
【0154】
なお、今までの実施の形態ではブロードバンドのインターネット回線としてADSLで説明したが、これに限らずあらゆる通信方式であってもよい。
【0155】
また、これらの情報システム、制御方法を情報端末装置の情報処理部で行うためには、情報端末装置内のCPUコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な独自のプログラムが必要である。本実施の形態で説明した手段は、CPU(またはマイコン)、RAM、ROM、記憶・記録装置、I/Oなどを備えた電気・情報機器、コンピュータ、サーバ等のハードリソースを協働させるプログラムの形態で実施してもよい。プログラムの形態であれば、磁気メディアや光メディアなどの記録媒体に記録したりインターネットなどの通信回線を用いて配信することで新しい機能の配布・更新やそのインストール作業が簡単にできる。
【0156】
以上のような構成とすることにより、本実施の形態によれば、人感センサが反応した後にその時間帯のみ人感センサの起動を停止することができ、さらに他の人感センサの起動も停止することによって、人感センサの電池の消耗を抑え、人感センサを長時間使用することができる。また、人感センサが故障と診断された時や、停電時などには情報端末装置側でその期間の情報は考慮に入れないことによって、異常時の緊急連絡を携帯電話に正確に行うことができるようにしたものであり、異常状態検出時の電話発呼に対する利便性、正確性、信頼性を高めることができ、システムの信頼性を確実に向上させることができるものである。
【0157】
すなわち、本実施の形態は、人感センサが反応した後にその時間帯のみ人感センサの起動を停止することができ、さらに他の人感センサの起動も停止することができるので、人感センサの電池の消耗を抑え、人感センサを長時間使用することができる。また、人感センサが反応した情報はある決められた期間内情報端末装置のみで保持しておくので、サーバとの情報のやりとりもなく、情報がなくなったりもれたりするということはない。
【0158】
また、情報端末装置と人感センサ間で時刻合わせを行うことによって、異常と判断された時にある決められた時刻に正確に電話をかけることができる。
【0159】
さらに、人感センサを送信専用とし、定期的に情報端末装置に情報を送信することによって、情報が送信されてこなければ人感センサの故障と判断し、故障情報を使用者に知らせることができる。
【0160】
また、人感センサが故障と診断された時や、停電時などには情報端末装置側でその期間の情報は考慮に入れないことができるので、異常時の緊急連絡を携帯電話に正確に行うことができ、異常状態検出時の電話発呼に対する利便性、正確性、信頼性を向上させることができるようにしたものである。
【産業上の利用可能性】
【0161】
以上のように、本発明にかかる情報システム、制御方法、およびそのプログラムは、情報端末装置が各機器からの情報を受信した後に、ある一定期間機器の起動を停止し、さらに他の機器の起動も停止することによって、機器の電池の消耗を抑制し、機器を長時間使用することができるものであり、また機器の故障を正確に診断し、停電時の情報を考慮しないことによって、異常状態検出時の電話発呼に対する利便性、正確性、信頼性を高めることができ、システムの信頼性を確実に向上させることができ、家庭内全てのネットワークシステムに対しても有用である。
【図面の簡単な説明】
【0162】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る情報システム全体を概略的に示す構成説明図
【図2】同実施の形態で用いる人感センサと情報端末装置の機能ブロック図
【図3】同実施の形態に係るシステムの処理手順を示すフローチャート
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るシステムの処理手順を示すフローチャート
【図5】本発明の第3の実施の形態に係るシステムの処理手順を示すフローチャート
【図6】本発明の第4の実施の形態で用いる情報端末装置と機器の機能ブロック図
【図7】同実施の形態に係るシステムの処理手順を示すフローチャート
【図8】同実施の形態で表示される情報端末装置の画面の一例を示す図
【図9】本発明の第5の実施の形態に係るシステムの処理手順を示す図
【符号の説明】
【0163】
1 情報端末装置
10 情報処理サーバ装置
11 通信装置(外部通信装置)
12 宅外回線網(インターネット回線網)
13 データ通信回線網
14 音声通信回線網
15、16、17、18 人感センサ(機器)
23 データ通信処理部
24 音声通信処理部
25 情報処理部
28 情報送受信部
30 報知部
31 画像表示部
36 電源部
38 タイマー部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
人体を検知して情報を送信する情報送信部を備えた機器と、
前記機器に関する情報を収集する情報送受信部と、前記機器からの情報に基づいて電話発呼を行う情報処理部とを備えた情報端末装置とからなる情報システムにおいて、
前記機器によって、人体を検知した後、前記人体を検知した時間帯のみ前記機器の動作を停止させ、前記時間帯を経過すると前記機器を再度動作させ、前記機器からの情報をある一定期間前記情報端末装置で保持し、前記機器からの情報に基づいて設定された条件を満たすと前記情報端末装置から指定された外部通信装置に電話発呼を行うことを特徴とする情報システム。
【請求項2】
人体を検知して情報を送信する情報送信部を備えた機器と、
前記機器に関する情報を収集する情報送受信部と、前記機器からの情報に基づいて電話発呼を行う情報処理部とを備えた情報端末装置とからなる情報システムにおいて、
前記機器と前記情報端末装置との間で定期的に時刻の送受信を行い、前記機器が、人体を検知した後、前記人体を検知した時間帯のみ前記機器の動作を停止させ、前記時間帯を経過すると前記機器を再度動作させ、前記機器からの情報をある一定期間前記情報端末装置で保持し、前記機器からの情報に基づいて設定時間に人体を検知していないと、ある決められた時刻に前記情報端末装置から指定された外部通信装置に電話発呼を行うことを特徴とする情報システム。
【請求項3】
人体を検知して情報を送信する情報送信部を備えた複数の機器と、
前記機器に関する情報を収集する情報送受信部と、前記機器からの情報に基づいて電話発呼を行う情報処理部とを備えた情報端末装置とからなる情報システムにおいて、
前記機器と前記情報端末装置との間で定期的に時刻の送受信を行い、ある1つの前記機器が人体を検知すると、前記人体を検知した時間帯のみ全ての機器の動作を停止させ、前記時間帯を経過すると前記全ての機器を再度動作させ、前記機器からの情報をある一定期間前記情報端末装置で保持し、前記機器からの情報に基づいて設定時間に人体を検知していないと、ある決められた時刻に前記情報端末装置から指定された外部通信装置に電話発呼を行うことを特徴とする情報システム。
【請求項4】
人体を検知して情報を送信する情報送信部を備えた機器と、
前記機器に関する情報を収集する情報送受信部と、前記機器からの情報に基づいて電話発呼を行う情報処理部とを備えた情報端末装置とからなる情報システムにおいて、
前記機器は定期的に前記情報端末装置に信号を送信し、前記機器から定期的に前記情報端末装置が信号を受信しないと、前記情報端末装置は、前記機器を故障と判断し、ある決められた時刻に前記情報端末装置の画面上に故障表示を行い、前記情報端末装置から指定された外部通信装置に電話発呼を行うことを特徴とする情報システム。
【請求項5】
人体を検知して情報を送信する情報送信部を備えた機器と、
前記機器に関する情報を収集する情報送受信部と、前記機器からの情報に基づいて電話発呼を行う情報処理部とを備えた情報端末装置とからなる情報システムにおいて、
前記機器からの情報を受信する前記情報端末装置が、ある時間帯において動作を停止していた後動作を再開すると、前記停止していた時間帯の情報を保持せずに、前記機器からの情報取得を行い、前記機器からの情報をある一定期間前記情報端末装置で保持し、前記機器からの情報に基づいて設定時間に人体を検知していないと、前記情報端末装置から指定された外部通信装置に電話発呼を行うことを特徴とする情報システム。
【請求項6】
人体を検知して情報を送信する情報送信部を備えた機器と、
前記機器に関する情報を収集する情報送受信部と、前記機器からの情報に基づいて電話発呼を行う情報処理部とを備えた情報端末装置とからなる情報システムの制御方法において、
前記機器が人体を検知するステップと、
前記機器から人体検知の情報を前記情報端末装置に送信するステップと、
前記人体を検知した時間帯のみ前記機器の動作を停止させるステップと、
前記人体を検知した時間帯を経過すると前記機器を再度動作させるステップと、
前記機器からの情報をある一定期間前記情報端末装置で保持するステップと、
前記機器からの情報に基づいて設定された条件を満たすと前記情報端末装置から指定された外部通信装置に電話発呼を行うステップとを備えてなる制御方法。
【請求項7】
人体を検知して情報を送信する情報送信部を備えた機器と、
前記機器に関する情報を収集する情報送受信部と、前記機器からの情報に基づいて電話発呼を行う情報処理部とを備えた情報端末装置とからなる情報システムの制御方法において、
前記機器と前記情報端末装置との間で定期的に時刻の送受信を行うステップと、
前記機器が人体を検知するステップと、
前記機器から人体検知の情報を前記情報端末装置に送信するステップと、
前記人体を検知した時間帯のみ前記機器の動作を停止させるステップと、
前記人体を検知した時間帯を経過すると前記機器を再度動作させるステップと、
前記機器からの情報をある一定期間前記情報端末装置で保持するステップと、
前記機器からの情報に基づいて設定時間人体を検知していないと、ある決められた時刻に前記情報端末装置から指定された外部通信装置に電話発呼を行うステップとを備えてなる制御方法。
【請求項8】
人体を検知して情報を送信する情報送信部を備えた複数の機器と、
前記機器に関する情報を収集する情報送受信部と、前記機器からの情報に基づいて電話発呼を行う情報処理部とを備えた情報端末装置とからなる情報システムの制御方法において、
前記機器と前記情報端末装置との間で定期的に時刻の送受信を行うステップと、
ある1つの前記機器が人体を検知するステップと、
前記機器から人体検知の情報を前記情報端末装置に送信するステップと、
前記人体を検知した時間帯のみ全ての機器の動作を停止させるステップと、
前記人体を検知した時間帯を経過すると前記全ての機器を再度動作させるステップと、
前記機器からの情報をある一定期間前記情報端末装置で保持するステップと、
前記機器からの情報に基づいて設定時間人体を検知していないと、ある決められた時刻に前記情報端末装置から指定された外部通信装置に電話発呼を行うステップとを備えてなる制御方法。
【請求項9】
人体を検知して情報を送信する情報送信部を備えた機器と、
前記機器に関する情報を収集する情報送受信部と、前記機器からの情報に基づいて電話発呼を行う情報処理部とを備えた情報端末装置とからなる情報システムの制御方法において、
前記機器から定期的に前記情報端末装置に信号を送信するステップと、
前記情報端末装置が前記機器から定期的に信号を受信しない場合、前記情報端末装置は前記機器を故障と判断するステップと、
ある決められた時刻に前記情報端末装置の画面上に故障表示を行うステップと、
前記情報端末装置から指定された外部通信装置に電話発呼を行うステップとを備えてなる制御方法。
【請求項10】
人体を検知して情報を送信する情報送信部を備えた複数の機器と、
前記機器に関する情報を収集する情報送受信部と、前記機器からの情報に基づいて電話発呼を行う情報処理部とを備えた情報端末装置とからなる情報システムの制御方法において、
前記機器からの情報を受信する前記情報端末装置が、ある時間帯において動作を停止するステップと、
前記情報端末装置が動作を再開した後、前記停止していた時間帯の情報を保持せずに、前記機器からの情報取得を行うステップと、
前記機器からの情報をある一定期間前記情報端末装置で保持するステップと、
前記機器からの情報に基づいて設定時間人体を検知していないと、前記情報端末装置から指定された外部通信装置に電話発呼を行うステップとを備えてなる制御方法。
【請求項11】
コンピュータに、機器からの人体検知情報を受信した後、前記機器からの情報をある一定期間情報端末装置で保持し、前記機器からの情報に基づいて前記情報端末装置から指定された外部通信装置に電話発呼を行うものとして機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−245879(P2006−245879A)
【公開日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−57242(P2005−57242)
【出願日】平成17年3月2日(2005.3.2)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】