説明

情報処理システム、情報処理システムの制御方法、監視装置、監視プログラム、保守管理プログラム

【課題】 冗長構成の監視装置のネットワークを利用した遠隔保守における接続確認作業を短時間に迅速かつ確実に行うことが可能な技術を提供する。
【解決手段】 安定稼働を要求される監視対象装置の監視のために冗長構成で設けられた複数の監視装置20の中の代表監視装置20Aにオペレータ101から接続確認を起動すると、代表監視装置20Aからの指令により、他の監視装置20も自動的に保守センタの保守管理装置50への接続確認を開始し、保守センタでは、特定の監視対象装置に設けられた監視装置20のグループ毎に接続確認の結果をまとめて、装置設置者の装置設置者端末100に一通の電子メール(接続確認メール43)で通知する。監視装置20に障害がある場合には他の監視装置20が代理で保守センタに接続確認を行う。この場合も、障害の監視装置20のエラー情報を含む接続結果が、保守センタから装置設置者端末100に対して一通の電子メールにてまとめて通知される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理システムの制御方法、監視装置、保守管理装置、監視プログラム、保守管理プログラムに関し、特に、長期間の安定稼動を要求される情報処理装置の監視技術、さらにはネットワークを利用した遠隔保守技術等に適用して有効な技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、たとえば、特許文献1のように、安定稼動を保証しなければならないサーバ等の情報処理装置においては、当該情報処理装置のエラー状態監視を行う複数の監視装置を冗長化して設置することにより、監視装置自体の故障に関係なくエラー状態監視を継続可能にすることが行われている。また、これらの複数の監視装置をネットワークを介して遠隔地に存在する保守センタに接続してエラー情報の収集および監視装置の集中管理を行うことも考えられる。
【0003】
また、特許文献2に開示されているように、冗長化された複数の監視装置の中の代表がエラー通報を行う方法が存在する。
ところで、監視装置を冗長化し、これらを保守センタで遠隔管理する場合、個々の監視装置と保守センタとを独立な通信経路で接続することが必要となる。すなわち、保守センタと個々の監視装置との間の通信経路を共通にした場合には、代表の故障に際して別の監視装置を代替起動しても、当該通信経路の障害によってすべての監視装置が保守センタと通信不能になり、監視装置を冗長化した意味がなくなる。
【0004】
このように、監視装置を冗長化し、さらに個々の監視装置と保守センタとの間の通信経路を独立にした場合、監視システムの起動に際しては、任意の監視装置の代替起動に備えて、個々の監視装置と保守センタとの間の接続確認を個別に行う必要がある。
【0005】
ところが、監視装置が複数存在する場合、全ての監視装置から操作者が個別に接続プログラムを起動して保守センタに接続を試行し、接続結果の応答メールを管理センタから監視対象の情報処理装置の設置者に送って確認をとる等の煩雑な操作を監視装置の設置台数分だけ繰り返す必要があり、監視装置の設置台数に比例した確認時間がかかるという技術的課題があった。
【0006】
近年では、多数の情報処理装置を特定のサイトに設置して集中管理することが一般的になってきているが、安定稼働を維持するためには監視装置の冗長化は不可欠であり、上述のような監視装置の個別的な接続確認作業は一層煩雑なものとなる。
【0007】
また、監視装置自体は健全でも保守センタとの間のネットワークが不調である場合、保守センタの側では、監視装置側の障害が、監視装置自体によるものか、それともネットワークに起因するものかを区別できず、保守センタから当該不調に対する対処を監視装置側に的確に指示できないという技術的課題もある。
【0008】
また、冗長化された監視装置の中の代表に保守センタに通報を行わせる場合、代表となる監視装置が故障した場合には、残った監視装置の中から新たな代表を選ぶことにより監視を継続することになる。しかしながら、代表と保守センタとの間のネットワークが障害の原因の場合には、監視装置自体の故障ではないために、代表の監視装置の他の監視装置への切り換えが行われず、保守センタへ通報が届かなくなるという技術的課題もある。
【特許文献1】特開2003−308261号公報
【特許文献2】特開2001−23064号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、冗長構成の監視装置のネットワークを利用した遠隔保守における接続確認作業を短時間に迅速かつ確実に行うことが可能な技術を提供することにある。
本発明の他の目的は、冗長構成の監視装置のネットワークを利用した遠隔保守において、ネットワークの障害に影響されることなく、監視装置の冗長化による安定稼働を実現することが可能な技術を提供することにある。
【0010】
本発明の他の目的は、冗長構成の監視装置のネットワークを利用した遠隔保守において、ネットワークの障害に影響されることなく、障害の監視装置の的確な切り換えによる安定稼働を実現することが可能な技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の第1の観点は、第1情報処理装置に対して情報伝送路を介して共通に接続され、当該第1情報処理装置を監視する冗長構成の複数の第2情報処理装置と、情報ネットワークを介して前記第2情報処理装置に接続され、当該第2情報処理装置を管理する第3情報処理装置とを含み、
個々の前記第2情報処理装置は、代表の一つの前記第2情報処理装置からの指示に基づいて前記情報ネットワークを介して前記第3情報処理装置に対して接続確認情報の送信を試行する接続確認制御論理を備え、
前記第3情報処理装置は、個々の前記第2情報処理装置から到来する前記接続確認情報を収集し、前記接続確認情報の収集結果を前記第1情報処理装置の管理者に電子メールとして送信する保守管理制御論理を備えた情報処理システムを提供する。
【0012】
本発明の第2の観点は、第1情報処理装置に対して情報伝送路を介して共通に接続され、当該第1情報処理装置を監視する冗長構成の複数の第2情報処理装置と、情報ネットワークを介して前記第2情報処理装置に接続され、当該第2情報処理装置を管理する第3情報処理装置とを含む情報処理システムの制御方法であって、
個々の前記第2情報処理装置が、代表の一つの前記第2情報処理装置からの指示に基づいて前記情報ネットワークを介して前記第3情報処理装置に対して接続確認情報の送信を試行する第1工程と、
前記第3情報処理装置が、個々の前記第2情報処理装置から到来する前記接続確認情報を収集し、前記接続確認情報の収集結果を前記第1情報処理装置の管理者に電子メールとして送信する第2工程とを含む情報処理システムの制御方法を提供する。
【0013】
本発明の第3の観点は、監視対象装置に対して情報伝送路を介して接続され、前記監視対象装置の監視を行う監視装置であって、
前記情報伝送路に共通に接続された冗長構成の他の監視装置からの指令を契機として、情報ネットワークを介した保守管理装置への接続確認を実行する機能と、
前記接続確認の失敗時に、前記情報伝送路を介して他の前記第2情報処理装置に対して、前記接続確認情報の送信失敗を示す接続エラー情報、および当該接続確認情報、および代替接続経路情報の、前記保守管理装置への代理送信を依頼する機能と、
他の前記第2情報処理装置から依頼された前記代理送信を実行する機能と、を実現する接続確認制御論理を含む監視装置を提供する。
【0014】
本発明の第4の観点は、情報伝送路を介して監視対象装置に接続された冗長構成の複数の監視装置から、情報ネットワークを介して前記監視対象装置の保守管理情報の収集を行う保守管理装置であって、
複数の前記監視装置の各々から到来する当該保守管理装置に対する接続確認情報を収集し、前記接続確認情報の収集結果を前記監視対象装置の管理者に電子メールとして送信する保守管理制御論理を備えた保守管理装置を提供する。
【0015】
本発明の第5の観点は、監視対象装置に対して情報伝送路を介して接続され、前記監視対象装置の監視を行う監視装置を制御する監視プログラムであって、
前記監視装置に、
前記情報伝送路に共通に接続された冗長構成の他の監視装置からの指令を契機として、情報ネットワークを介した保守管理装置への接続確認を実行する機能と、
前記接続確認の失敗時に、前記情報伝送路を介して他の前記第2情報処理装置に対して、前記接続確認情報の送信失敗を示す接続エラー情報、および当該接続確認情報、および代替接続経路情報の、前記保守管理装置への代理送信を依頼する機能と、
他の前記第2情報処理装置から依頼された前記代理送信を実行する機能と、を実現させる監視プログラムを提供する。
【0016】
本発明の第6の観点は、情報伝送路を介して監視対象装置に接続された冗長構成の複数の監視装置から、情報ネットワークを介して前記監視対象装置の保守管理情報の収集を行う保守管理装置を制御する保守管理プログラムであって、
前記保守管理装置に、複数の前記監視装置の各々から到来する当該保守管理装置に対する接続確認情報を収集し、前記接続確認情報の収集結果を前記監視対象装置の管理者に電子メールとして送信する機能を実現させる保守管理プログラムを提供する。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、冗長構成の監視装置のネットワークを利用した遠隔保守における接続確認作業を短時間に迅速かつ確実に行うことが可能となる。
また、冗長構成の監視装置のネットワークを利用した遠隔保守において、ネットワークの障害に影響されることなく、監視装置の冗長化による安定稼働を実現することが可能となる。
【0018】
また、冗長構成の監視装置のネットワークを利用した遠隔保守において、ネットワークの障害に影響されることなく、障害の監視装置の的確な切り換えによる安定稼働を実現することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態である情報処理システムの作用の一例を示すシーケンス図、図2は、本発明の一実施の形態である情報処理システムの構成の一例を示す概念図、図3は、本実施の形態の情報処理システムを構成する監視装置の構成の一例を示すブロック図、図4は、本実施の形態の情報処理システムを構成する保守管理装置の構成の一例を示すブロック図である。
【0020】
図5および図6は、本実施の形態の監視装置にて用いられる情報の一例を示す概念図、図7は、本実施の形態の保守管理装置にて用いられる情報の一例を示す概念図である。
図8および図9は、本実施の形態の監視装置が接続確認時に送信する送信データの一例を示す概念図、図10および図11は、本実施の形態の監視装置がエラー通報時に送信する送信データの一例を示す概念図である。
【0021】
図12、図13、図14および図15は、本実施の形態の監視装置の動作の一例を示すフローチャート、図16は、本実施の形態の保守管理装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【0022】
図17および図18は、本実施の形態の保守管理装置から接続確認時に監視対象装置の設置者宛に送信される電子メールの一例を示す概念図である。
図2に例示されるように、本実施の形態の情報処理システムは、たとえば、長期間の安定した連続稼働を要求されるメインフレームコンピュータ、サーバ装置等の情報処理装置からなる監視対象装置10(第1情報処理装置)と、この監視対象装置10の動作を監視する冗長構成の複数の監視装置20(第2情報処理装置)を備えている。
【0023】
個々の監視装置20は、冗長構成の汎用バス31および汎用バス32を介して相互に接続され、かつ監視対象装置10にも接続されている。
すなわち、汎用バス31および汎用バス32の一方が故障しても、監視装置20の相互間の情報の授受、および個々の監視装置20と監視対象装置10との間における情報の授受は支障無く行うことが可能である。
【0024】
このように、本実施の形態では、監視対象装置10に対して、安定した監視を保証するため、冗長構成の複数の監視装置20が設置されている。
個々の監視装置20は、互いに独立な複数の通信経路40aを介して、広域情報ネットワーク等の情報ネットワーク40に接続され、さらに、この情報ネットワーク40を介して、たとえば遠隔地に存在する保守センタの保守管理装置50(第3情報処理装置)に接続されている。
【0025】
図3に例示されるように、本実施の形態の監視装置20は、一例として、全体を制御するMPU21、MPU21が実行するプログラムやデータが可能される主記憶22、情報を可視化してユーザに提示するディスプレイ23、ユーザによる情報入力に用いられるキーボード24、冗長な汎用バス31および汎用バス32に独立に接続するための複数の汎用バスアダプタ25、通信経路40aを介して情報ネットワーク40に接続するためのネットワークインターフェイス26、情報を更新可能に持久的に記憶する不揮発記憶装置27、これらの各要素を相互に接続する内部バス28、を備えている。
【0026】
本実施の形態の場合、主記憶22には、後述の図12〜図15のフローチャートに例示されるような処理を監視装置20にて実現するための監視プログラム61(接続確認制御論理)が格納されている。この監視プログラム61は、不揮発記憶装置27に格納され、必要に応じて主記憶22にロードされてMPU21にて実行される。あるいは、監視プログラム61は、通信経路40aおよび情報ネットワーク40を介して外部から不揮発記憶装置27に実装してもよい。
【0027】
また、不揮発記憶装置27には、後述の監視装置管理テーブル70、監視対象装置管理テーブル80等の情報も格納され、MPU51からアクセスされる。
図4に例示されるように、本実施の形態の保守管理装置50は、全体を制御するMPU51、MPU51が実行するプログラムやデータが格納される主記憶52、情報を可視化して表示するディスプレイ53、ユーザが情報の入力に用いるキーボード54、保守管理装置50を情報ネットワーク40に接続するためのネットワークインターフェイス55、情報を更新可能に持久的に記憶する不揮発記憶装置56、これらの各部を接続する内部バス57からなる。
【0028】
本実施の形態の場合、主記憶52には、保守管理プログラム62(保守管理制御論理)が格納され、この保守管理プログラム62をMPU51が実行することで、後述の図16のフローチャート等に例示される処理を保守管理装置50にて実現する。
【0029】
この保守管理プログラム62は、不揮発記憶装置56に実装され、主記憶52に読み出されて、MPU51にて実行される。あるいは、この保守管理プログラム62は、情報ネットワーク40を介して外部から不揮発記憶装置56に実装してもよい。
【0030】
不揮発記憶装置56には、後述のような接続管理テーブル90が格納されており、MPU51にてアクセスされる。
図5に例示されるように、監視装置管理テーブル70は、個々の監視装置20に備えられ、自装置および冗長化された他の監視装置20を個別に管理するために用いられる。
【0031】
すなわち、監視装置管理テーブル70には、汎用バス31(汎用バス32)上に接続される監視対象装置10や複数の監視装置20の各々に固定的にユニークに割り当てられる汎用バス上ID71、複数の監視装置20の各々に変更可能にユニークに付与される監視装置番号72、個々の監視装置20におけるエラーの有無を管理するためのエラーフラグ73、個々の監視装置20に関する管理情報74、の情報が、汎用バス上ID71の各々に対応付けられて格納されている。
【0032】
図6に例示される監視対象装置管理テーブル80は、個々の監視装置20に設けられ、監視対象装置10にユニークに付与された監視対象装置ID81と、当該監視対象装置ID81にて特定される監視対象装置10における障害情報82
が格納される。
【0033】
図7に例示される接続管理テーブル90は、保守管理装置50に備えられ、個々の監視対象装置10に対応して設けられた監視装置20の当該保守管理装置50に対する接続状態の管理に用いられる。
【0034】
すなわち、接続管理テーブル90には、接続管理対象の監視装置20に対応する監視対象装置10を特定する監視対象装置ID91と、接続管理テーブル90が生成された時刻を示すタイムスタンプ92、接続管理の対象となる監視装置20に付与された監視装置番号93(上述の監視装置番号72に対応する)、接続確認の完了の有無を示す接続フラグ94、監視装置番号93で特定される個々の監視装置20を管理するための管理情報95、等の情報が格納されている。
【0035】
図8は、接続確認時に個々の監視装置20から保守管理装置50に送信される接続確認時送信データ41の一例を示している。
接続確認時送信データ41は、送信元の監視装置20が属する監視対象装置10を識別する監視対象装置ID41a、送信元の監視装置20の監視装置番号41b、イベント種別41c、構成情報41d、送信時刻41eからなる。イベント種別41cは、接続確認時送信データ41の送信契機となった事象の種別を示す。構成情報41dは、当該監視対象装置10の監視に冗長構成で設けられた監視装置20の総数と、送信元の監視装置20の監視装置番号41bのペアの情報を含んでいる。
【0036】
図9は、接続確認時の代理送信に用いられる接続確認時代理送信データ41−1の一例を示している。
この接続確認時代理送信データ41−1は、上述の接続確認時送信データ41の内容の他に、さらにネットワーク関連情報41fを含んでいる。このネットワーク関連情報41fは、経路障害となった監視装置20が収集して代理の監視装置20に渡した、通信経路40aおよび情報ネットワーク40に関するネットワーク情報、および代理の監視装置20が収集した代替経路の情報等を含んでいる。
【0037】
図10は、監視装置20から保守管理装置50への、監視対象装置10のエラー通報に用いられるエラー通報時送信データ42の一例を示している。
エラー通報時送信データ42は、監視対象装置10の監視対象装置ID42a、送信元の監視装置20の監視装置番号42b、イベント種別42c、送信時刻42d、監視対象装置10のエラー内容の詳細を示すエラー情報42eからなる。
【0038】
図11は、監視装置20が他の監視装置20のエラー情報を保守管理装置50に代理送信する場合に用いられるエラー通報時代理送信データ42−1の一例を示している。
エラー通報時代理送信データ42−1は、エラーとなった監視装置20が収集して代理の監視装置20に送った通信経路40aおよび情報ネットワーク40に関するネットワーク情報等のネットワーク関連情報42fが含まれている点が接続確認時送信データ41と異なっている。また、この場合、イベント種別42cには、「エラー通報」および「代理送信」であることを示す情報が設定される。
【0039】
上述のように、安定稼動を保障しなければならない監視対象装置10は、その筐体毎に監視対象装置ID81が割り振られている。
保守管理装置50(保守センタ)は、図8〜図11の通報内容(接続確認時送信データ41、接続確認時代理送信データ41−1、エラー通報時送信データ42、エラー通報時代理送信データ42−1)に含まれる監視対象装置ID41a、監視対象装置ID42a(すなわち監視対象装置ID81)により、監視対象装置10のグループを識別する。
【0040】
また、本実施の形態の場合、監視対象装置10であるサーバ装置内には複数のパーティションが存在し、各々別のオペレーティングシステム(OS)が動作しているが、全て同一の監視対象装置ID81により管理する。すなわち、監視対象装置10は、監視装置20による障害監視においては、筐体単位で管理される。
【0041】
以下、本実施の形態の作用について説明する。
監視装置20が初期起動された時、監視装置20はお互いを識別して代表監視装置20Aを決定する。監視装置20は、汎用バス31、汎用バス32上におけるお互いの実装位置(汎用バス上ID71)を比較して、最も若い実装位置にある監視装置20を代表監視装置20Aに決定する。
【0042】
すなわち、汎用バス上ID71の順に、監視装置20には連続した監視装置番号72が割り当てられ、監視装置番号72が最も若い監視装置20が代表監視装置20Aとなる。
そして、この過程で、監視装置20の接続台数等の構成や状態が把握され、汎用バス上ID71、監視装置番号72、エラーフラグ73、管理情報74等の情報が各々の監視装置20が持つ監視装置管理テーブル70に格納される。
【0043】
代表監視装置20Aのみが監視対象装置10のエラー情報の詳細を収集して、保守センタに通知する。代表監視装置20Aが動作不能となった場合、残った装置は同様に新たな代表監視装置20Aを決定する。
【0044】
なお、個々の監視装置20は、代表監視装置20Aによって監視対象装置10から収集されたエラー情報の詳細を、その内部に持つ監視対象装置管理テーブル80に保持しており、自装置が代表監視装置20Aに切り替わった際には、直ちに、監視対象装置10の監視動作を引き継ぐことが可能になっている。
【0045】
複数の監視装置20は、それら全てが正常に保守センタの保守管理装置50に接続可能でなければならない。
そのため、装置設置時に保守センタに対して接続確認を実行する必要がある。
【0046】
装置設置者(オペレータ101)が代表監視装置20Aで起動したメニューから、接続確認を選択すると、代表監視装置20Aおよび、当該代表監視装置20Aの指示を受けて自動起動する他の監視装置20の全てから、自動的に接続確認が行われる。保守センタの保守管理装置50は、代表監視装置20Aから、合計何台の監視装置20が存在するかの情報(図8の構成情報41d)を含んだ接続通知(接続確認時送信データ41)を受信する。
【0047】
保守センタの保守管理装置50は、全ての監視装置20から接続通知が到着すると、全ての経路の正常性が確認された旨を装置設置者の装置設置者端末100に、図17のような内容の電子メール(接続確認メール43)で通知する。このように、所定時間内にすべての監視装置20からの接続確認が成功した場合の様子を、図1の上側のシーケンスに示す。
【0048】
保守センタの保守管理装置50は、所定時間内に一部の経路(すなわち監視装置20)のみから接続確認が行われた場合には、一部の監視装置20のみの接続が確認された旨を装置設置者に図18のような接続確認メール44(電子メール)で通知する。すなわち、本実施の形態では、保守センタは、最大時間T1(たとえば10分間)、全ての監視装置20から接続確認が完了することを待ち合わせるが、T1を超えても一部のみの接続確認しか受信しない場合、一部のみ接続確認された旨を通知する。
【0049】
監視装置20は、保守センタに対する接続確認が失敗した場合、自装置が接続された通信経路40aおよび情報ネットワーク40に関するネットワーク情報を収集し、図9の接続確認時代理送信データ41−1として、保守センタへ通報することを、他の監視装置20(たとえば代表監視装置20A)に依頼する。また、依頼を受けた監視装置20においてもネットワーク情報を収集して、依頼元の情報と合わせてネットワーク関連情報41fを構成して通報する。保守センタに、ネットワークのどの部分でエラーが発生しているかの情報が伝達されるため、保守センタから、設定情報の誤りやネットワークの接続などの部分に関して対処すべきか等の指示を行うことが可能となる。
【0050】
また、保守センタは、一部の監視装置20の接続経路の接続確認が完了してから、エラー情報が到着するまでの間隔がT1以内であれば、装置設置者の装置設置者端末100に対して、一部の経路の接続確認が成功したこと、一部の経路の接続確認が失敗したこと、およびその失敗時のネットワーク情報解析結果を、まとめて一通の電子メール(たとえば図18の接続確認メール44)にて返送する。このエラー時の監視装置20間の代理送信のシーケンスの一例を図1の下側に示す。
【0051】
保守センタに対して、T1以上の時間差でエラー情報が到達した場合は、たとえば、T2時間(たとえば1日)(>T1)経過後、一部のみ接続確認された旨を知らせる電子メール(接続確認メール44)が一通と、一部の経路の接続確認が失敗したこと、およびその失敗のネットワーク情報解析結果を知らせる別の電子メールが別々に保守管理装置50から装置設置者端末100に送信される。
【0052】
また、監視装置20が一旦、正常に設置された後でも、情報ネットワーク40、通信経路40aの状態は変化する可能性がある。
ネットワーク接続の正常性を確認するため、全ての監視装置20は、定期的に保守センタの保守管理装置50に対して定期接続を行う。定期接続では、監視装置20は、次回の定期接続予定時刻を保守センタに通知する。保守センタは定期接続時刻を過ぎても定期接続が行われないことにより、接続状態の異常を検出できる。
【0053】
監視対象装置10で異常が発生した場合、代表監視装置20Aは監視対象装置10内のエラー情報を冗長化された汎用バス31、汎用バス32を経由して収集する。また、代表監視装置20Aは収集した情報を保守センタの保守管理装置50に対してエラー通報する。この時には、図10に例示されるエラー通報時送信データ42が用いられる。
【0054】
代表でない監視装置20でエラーが発生した場合、監視装置20は自身のエラー情報を収集する。また、前記監視装置20は、代表監視装置20Aに対して、当該監視装置20のエラー情報の保守管理装置50への通報を依頼する。
【0055】
代表監視装置20Aでエラーが発生した場合、代表監視装置20Aは自身のエラー情報を収集する。また、代表監視装置20Aは、他の監視装置20(この場合、監視装置番号72が次順位の代表監視装置20A)に対して、当該代表監視装置20Aのエラー情報の通報および、新たな代表監視装置20Aとしての動作開始を依頼し、自らの監視装置20としての動作を停止する。
【0056】
この代表監視装置20Aの交代は汎用バス31、汎用バス32を介してすべての代表監視装置20Aに通知される。
図11のエラー通報時代理送信データ42−1は、上述のような監視装置20または代表監視装置20Aにおけるエラー発生時の代理通報に用いられる情報を示している。このエラー通報時代理送信データ42−1では、接続確認時送信データ41のフォーマットの他にネットワーク関連情報42fを含んでいる。
【0057】
代表監視装置20Aからの情報ネットワーク40を経由した接続がうまく動作せず、通報が保守センタの保守管理装置50に到達しなかった場合、代表監視装置20Aは、通信経路40aおよび情報ネットワーク40のネットワーク情報を収集し、そのネットワーク情報およびエラー情報の保守センタへの通報を、他の監視装置20に依頼する。
【0058】
このように、本実施の形態では、代表監視装置20A自体は健全で、代表監視装置20Aと保守管理装置50との間の通信経路40a、情報ネットワーク40の経路に障害がある場合でも、代表監視装置20Aは、他の監視装置20に確実に切り換えられる。
【0059】
また、前記の依頼を受けた監視装置20は情報ネットワーク40の情報を収集し、収集した情報内容および代表監視装置20Aから依頼を受けた内容を、保守センタの保守管理装置50に対して、依頼を受けて送信していることを示す代理送信により通知する。この時は、図9に例示される接続確認時代理送信データ41−1と同様の送信データフォーマットを用いることができる。
【0060】
保守センタの保守管理装置50は、代表監視装置20Aからの代理送信を受けることにより、接続状態の異常を識別できる。保守センタに、情報ネットワーク40、通信経路40aのどの部分でエラーが発生しているかの情報が伝達されるため、保守センタの保守管理装置50から代表監視装置20Aのオペレータ101や装置設置者端末100に対して、設定情報の誤りや、情報ネットワーク40および通信経路40aの接続状態などを伝達できる。この結果、装置設置者が、監視装置20や、保守管理装置50に対して、どの部分に関してエラー対処すべきか的確に指示することが可能である。
【0061】
上述のような本実施の形態の代表監視装置20Aおよび保守管理装置50の動作を、フローチャートを用いて説明する。
図12のフローチャートに例示されるように、個々の監視装置20は、初期起動時に、汎用バス31、汎用バス32上の汎用バス上ID71を収集して(ステップ201)、自装置が代表監視装置20Aか否かを判別し、代表監視装置20Aの場合には、ディスプレイ23に管理メニューを表示して(ステップ203)、オペレータ101に初期情報の入力を行わせる。この初期情報には、監視対象装置10の監視に必要な情報、保守管理装置50への通信に必要な情報等が入力される。この初期情報は、他の監視装置20と共有され、個々の監視装置20に保持される。
【0062】
その後、他のすべての監視装置20に保守センタ(保守管理装置50)への接続確認指示を行う(ステップ205、ステップ206)。
その後、代表監視装置20Aは自装置のセンタ接続確認処理300を実行した後、保守センタからの接続確認メールを、装置設置者端末100にて閲覧するようにオペレータ101に指示するメッセージをディスプレイ23に出力する(ステップ207)。
【0063】
その後、相互監視処理400、および定期接続処理500を実行する。この相互監視処理400および定期接続処理500は、個々の監視装置20において、バックグラウンドで独立に動作する。
【0064】
上述のステップ202で代表監視装置20Aでないと判明した監視装置20では、代表監視装置20Aの端末となって、ディスプレイ23への代表監視装置20Aから汎用バス31、汎用バス32を介して通知された情報の表示を行う端末モードへ移行する。すなわち、たとえば、代表監視装置20Aのディスプレイ23の画面と同様の画面が監視装置20のディスプレイ23に表示される。
【0065】
その後、代表監視装置20Aから保守センタへの接続確認の実行指示を待ち(ステップ209)、センタ接続確認処理300を実行する。
図13のフローチャートに例示されるように、上述のセンタ接続確認処理300では、保守センタの保守管理装置50への通信経路40a、情報ネットワーク40を経由した接続確認(すなわち、接続確認時送信データ41の送信)を試行し(ステップ301)、接続エラーが発生した場合には(ステップ302)、自装置の通信経路40a、情報ネットワーク40におけるネットワーク情報を収集する(ステップ303)。
【0066】
そして、自装置が代表監視装置20Aか否かを判別し(ステップ304)、代表監視装置20Aの場合には、次順位の監視装置20に自装置のネットワーク情報を転送して、保守センタへの代理通報(図9の接続確認時代理送信データ41−1の送信)を依頼する(ステップ305)。
【0067】
また、自装置が代表監視装置20Aでない場合は、代表監視装置20Aに代理送信を依頼する(ステップ306)。
ステップ302で接続エラーが検出されない場合には終了する。
【0068】
図14のフローチャートは、個々の監視装置20にて実行される上述の相互監視処理400の一例を示している。
すなわち、相互監視処理400が起動されると、自装置が代表監視装置20Aか否かを判別し(ステップ401)、代表監視装置20Aでない場合には、所定の監視周期の時間の経過を待って(ステップ402)、代表監視装置20Aに汎用バス31、汎用バス32を経由して所定の監視メッセージを送信する(ステップ403)。
【0069】
そして、既定時間内に代表監視装置20Aからの確認応答の有無を判別し(ステップ404)、応答がない場合には、代表監視装置20Aに障害有りとみなして新たな代表監視装置20Aを決定し(ステップ409)、ステップ401に戻る。ステップ404で代表監視装置20Aから応答がある場合には、さらに代表監視装置20Aからのエラー通報の有無を判別し(ステップ405)、代表監視装置20Aからエラー通報を受けている場合には、次順位の監視装置20がエラー通報時代理送信データ42−1を用いて、保守センタに代表監視装置20Aのエラー通報を実行し(ステップ408)、ステップ409以降の処理を実行する。
【0070】
ステップ406で代表監視装置20Aからのエラー通報がない場合には、自装置のエラー検出を試行し(ステップ406)、エラーが検出された場合には代表監視装置20Aに自装置のエラー情報の保守センタへの代理通報(エラー通報時代理送信データ42−1を使用)を依頼して(ステップ407)、監視対象装置10の監視業務から外れて終了する。
【0071】
すなわち、このエラー通報を受けた代表監視装置20Aでは、監視装置管理テーブル70のエラーフラグ73に当該エラーの監視装置20のエラーを記録し、さらに他の監視装置20にも通知される。
【0072】
ステップ406で自装置にエラーが検出されない場合には、上述のステップ402以降を反復する。
上述のステップ401で自装置が代表監視装置20Aであると判定された場合には、他の監視装置20からの所定の監視メッセージの受信を監視し(ステップ410)、受信有りの場合には送信元の監視装置20に確認応答を送信し(ステップ411)、送信元の当該監視装置20からの監視メッセージの受信間隔の閾値を管理する監視タイマをリセットする(ステップ412)。すなわち、ステップ410、ステップ413のループ中に監視タイマ内に個々の監視装置20から監視メッセージの受信がなかった場合には、当該監視装置20を障害とみなし、監視装置管理テーブル70のエラーフラグ73にエラーを記録し、この特定の監視装置20のエラーはすべての監視装置20に通知されて監視装置管理テーブル70に記録され、将来の代表監視装置20Aの障害発生時における交代候補から外す。
【0073】
ステップ410で監視メッセージの受信がない場合は、自装置のエラー検出を行い(ステップ413)、自装置にエラーが検出されない場合はステップ410に戻る。
ステップ413で自装置にエラーが検出された場合には、エラー情報を他の監視装置20に汎用バス31、汎用バス32を介して転送し、エラー通報時代理送信データ42−1を用いた保守センタへの代理送信を依頼して(ステップ414)、終了する。
【0074】
図15のフローチャートにより、上述の定期接続処理500について説明する。すべての監視装置20では、自装置の図示しないタイマ機能等により、保守センタに対する定期接続のタイミングを監視しており(ステップ501)、定期接続の契機が到来すると、次回の定期接続予定時刻を含む送信情報を作成して(ステップ502)、保守センタの保守管理装置50に対する定期接続を実行し(ステップ503)、成功した場合には、ステップ501〜ステップ504の定期接続の試行を所定の時間間隔で反復する。
【0075】
ステップ504で定期接続が不成功の場合には(ステップ504)、自装置の通信経路40aおよび情報ネットワーク40に関するエラー情報を収集して他の監視装置20に汎用バス31、汎用バス32を経由して転送し、保守センタへの代理送信を依頼する(ステップ505)。依頼された代表監視装置20Aまたは監視装置20は、エラー通報時代理送信データ42−1を使用して保守センタへの代理送信を行う。
【0076】
次に、図16のフローチャートを参照して、保守センタにおける保守管理装置50の動作を説明する。
保守管理装置50は、情報ネットワーク40を介した監視装置20の側からの接続確認のための接続確認時送信データ41の到来を監視し(ステップ601)、接続確認時送信データ41を受信すると、監視対象装置ID41aに対応した接続管理テーブル90の有無を確認して無い場合には新たに生成する(ステップ602)。なお、監視対象装置ID41aに対応した接続管理テーブル90が既存の場合には、後述のステップ604以降を実行する。
【0077】
そして、生成した接続管理テーブル90のタイムスタンプ92に、受信時刻のタイムスタンプを格納する(ステップ603)。このタイムスタンプは、後述のT1の管理の起点として使用される。
【0078】
さらに、接続管理テーブル90の監視装置番号93、管理情報95の各々に、受信した接続確認時送信データ41の監視装置番号41b、構成情報41d(全部で監視装置20がn台設けられ、当該監視装置20は(z)番目かを示す情報である)等を格納し、接続フラグ94には受信完了を記録する(ステップ604)。
【0079】
そして、特定の監視対象装置ID41aに対応した監視対象装置10の監視のために設けられたn台のすべての監視装置20からの接続確認が完了した場合には、接続管理テーブル90の内容に基づいて、図17に例示される接続確認メール43のような内容の一通の電子メールを装置設置者端末100に送信して、装置設置者に、監視対象装置ID41aに対応した監視対象装置10に設けられたn台のすべての監視装置20からの接続確認が完了したことを知らせる。そして、接続管理テーブル90をクリアして(ステップ607)、ステップ601に戻る。
【0080】
ステップ605で未完の場合には、タイムスタンプ92の時刻から最大時間T1(たとえば10分間)だけ待ちつつ受信待ちを継続し(ステップ608)、そのT1の間に同一の監視対象装置ID41aに対応する受信確認が到来したなら(ステップ609)、ステップ604以降を実行して、接続管理テーブル90に受信内容を登録する。
【0081】
最大時間T1以内にすべての監視装置20からの接続確認が揃わない場合には、その時点の接続管理テーブル90の内容にて図18の接続確認メール44のような内容の一通の電子メールを装置設置者端末100に送信する(ステップ610)。この接続確認メール44には、代理送信の内容も含まれており、装置設置者は、監視装置20の障害等も確実に把握できる。
【0082】
そして、さらにタイムスタンプ92の時刻から、さらに最大時間T2(たとえば24時間)だけ、残りの監視装置20からの接続確認を待ち(ステップ611)、残りの接続確認を受信したら(ステップ612)、受信した監視装置20の監視装置番号41b等を接続管理テーブル90に登録し(ステップ613)、その時点の接続管理テーブル90の内容に基づいて、装置設置者端末100に一通の電子メール(接続確認メール44)を送信する(ステップ614)。この接続確認メール44には、代理送信の内容も含まれており、装置設置者は、監視装置20の障害等も確実に把握できる。
【0083】
そして、最大時間T2時間以内にすべての監視装置20からの接続確認の受信が完了したか判定し(ステップ615)、完了した場合にはステップ607に戻り、接続管理テーブル90をクリアしてステップ601に戻る。また、ステップ615で受信未完の場合には、ステップ611に戻る。
【0084】
以上説明したように、本実施の形態によれば、長期間の安定稼働が要求される監視対象装置10の監視のために冗長構成で設けられた複数の監視装置20からの保守センタに対する接続確認が、一つの代表監視装置20Aを起動するだけですべて自動的に実行される。このため、個々の監視装置20についてオペレータ101が手動で接続確認の指示や初期設定情報の入力等の煩雑な処理を行う必要がなく、情報処理システムの立ち上げ時の監視装置20の接続確認作業等を大幅に簡略化できる。
【0085】
すなわち、冗長構成の監視装置20の情報ネットワーク40を利用した保守センタ(保守管理装置50)からの遠隔保守における接続確認作業を短時間に迅速かつ確実に行うことが可能となる。
【0086】
また、保守センタから装置設置者(装置設置者端末100)に対しては、一つの監視対象装置10に設けられた複数の監視装置20に関する保守センタへの接続確認の結果が、代理送信等のエラー情報も含めて、一通の電子メールに集約されて保守センタから通知されるので、装置設置者は、監視装置20の台数分の多数の電子メールを個別に閲覧する等の煩雑な作業を必要とすることなく、個々の監視対象装置10における複数の監視装置20の接続確認の結果を迅速かつ的確に把握することが可能になる。
【0087】
また、特定の監視装置20の通信経路の障害に際しては他の監視装置20による代理送信にて保守センタに障害が通知されるので、障害の監視装置20に対する迂回路の設定等により、通信経路に起因する障害を回復でき、情報ネットワーク40や通信経路40a等の障害に影響されることなく、監視装置20の冗長構成を有効に機能させることが可能になる。この結果、監視装置20の冗長化による監視対象装置10の安定稼働を実現することが可能となる。
【0088】
すなわち、冗長構成の監視装置20の情報ネットワーク40を利用した保守センタからの遠隔保守において、情報ネットワーク40、通信経路40a等の障害に影響されることなく、監視装置20の冗長化による安定稼働を実現することが可能となる。
【0089】
また、代表監視装置20Aと監視装置20の相互監視、および自動切替、さらには保守センタへのエラー情報の代理送信等により、個々の監視装置20を保守センタおよび装置設置者の側から確実に把握でき、冗長構成の複数の監視装置20の的確な切替による監視対象装置10の安定稼働を実現できる。
【0090】
すなわち、冗長構成の監視装置20の情報ネットワーク40を利用した保守センタからの遠隔保守において、情報ネットワーク40や通信経路40aの障害に影響されることなく、障害の監視装置20の的確な切り換えによる安定稼働を実現することが可能となる。
【0091】
また、保守センタの保守管理装置50の側から個々の監視装置20への確認メールの返送が行われないので、当該確認メールの監視装置20への返送受信が外部から監視装置20への不正アクセスに利用される懸念が全くなく、監視対象装置10および監視装置20のセキュリティが向上する。
【0092】
なお、本発明は、上述の実施の形態に例示した構成に限らず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
(付記1)
第1情報処理装置に対して情報伝送路を介して共通に接続され、当該第1情報処理装置を監視する冗長構成の複数の第2情報処理装置と、情報ネットワークを介して前記第2情報処理装置に接続され、当該第2情報処理装置を管理する第3情報処理装置とを含み、
個々の前記第2情報処理装置は、代表の一つの前記第2情報処理装置からの指示に基づいて前記情報ネットワークを介して前記第3情報処理装置に対して接続確認情報の送信を試行する接続確認制御論理を備え、
前記第3情報処理装置は、個々の前記第2情報処理装置から到来する前記接続確認情報を収集し、前記接続確認情報の収集結果を前記第1情報処理装置の管理者に電子メールとして送信する保守管理制御論理を備えたことを特徴とする情報処理システム。
【0093】
(付記2)
付記1記載の情報処理システムにおいて、前記第2情報処理装置は、代表の前記第2情報処理装置が故障した場合、または前記第2情報処理装置と前記第3情報処理装置との間の通信が不能となった場合に、他の前記第2情報処理装置を代表として機能させる制御論理をさらに備えたことを特徴とする情報処理システム。
【0094】
(付記3)
付記1記載の情報処理システムにおいて、
前記第2情報処理装置の前記接続確認制御論理は、
前記接続確認情報の送信に失敗した場合、前記情報伝送路を介して他の前記第2情報処理装置に対して、前記接続確認情報の送信失敗を示す接続エラー情報および当該接続確認情報の代理送信を依頼する機能と、
他の前記第2情報処理装置から依頼された前記代理送信を実行する機能と、をさらに備えたことを特徴とする情報処理システム。
【0095】
(付記4)
付記1記載の情報処理システムにおいて、
前記第2情報処理装置の前記接続確認制御論理は、
前記接続確認情報の送信に失敗した場合、前記情報伝送路を介して他の前記第2情報処理装置に対して、前記接続確認情報の送信失敗を示す接続エラー情報、および当該接続確認情報、および代替接続経路の代理送信を依頼する機能と、
他の前記第2情報処理装置から依頼された前記代理送信を実行する機能とをさらに備えたことを特徴とする情報処理システム。
【0096】
(付記5)
付記1記載の情報処理システムにおいて、
前記第3情報処理装置の前記保守管理制御論理は、個々の前記第2情報処理装置から到来する前記接続確認情報を時系列に所定の経過時間毎に多段階に収集し、個々の段階での前記接続確認情報の収集結果を前記第1情報処理装置の管理者に一通の電子メールとして送信する機能を備えたことを特徴とする情報処理システム。
【0097】
(付記6)
第1情報処理装置に対して情報伝送路を介して共通に接続され、当該第1情報処理装置を監視する冗長構成の複数の第2情報処理装置と、情報ネットワークを介して前記第2情報処理装置に接続され、当該第2情報処理装置を管理する第3情報処理装置とを含む情報処理システムの制御方法であって、
個々の前記第2情報処理装置が、代表の一つの前記第2情報処理装置からの指示に基づいて前記情報ネットワークを介して前記第3情報処理装置に対して接続確認情報の送信を試行する第1工程と、
前記第3情報処理装置が、個々の前記第2情報処理装置から到来する前記接続確認情報を収集し、前記接続確認情報の収集結果を前記第1情報処理装置の管理者に電子メールとして送信する第2工程とを含むことを特徴とする情報処理システムの制御方法。
【0098】
(付記7)
付記6記載の情報処理システムの制御方法において、代表の前記第2情報処理装置が故障した場合、または前記第2情報処理装置と前記第3情報処理装置との間の通信が不能となった場合に、他の前記第2情報処理装置を代表として機能させることを特徴とする情報処理システムの制御方法。
【0099】
(付記8)
付記6記載の情報処理システムの制御方法において、
前記第1工程において、前記第2情報処理装置が前記接続確認情報の送信に失敗した場合、前記情報伝送路を介して他の前記第2情報処理装置に対して、前記接続確認情報の送信失敗を示す接続エラー情報および当該接続確認情報の代理送信を依頼し、依頼された他の前記第2情報処理装置が前記代理送信を実行することを特徴とする情報処理システムの制御方法。
【0100】
(付記9)
付記6記載の情報処理システムの制御方法において、
前記第1工程において、前記第2情報処理装置が前記接続確認情報の送信に失敗した場合、前記情報伝送路を介して他の前記第2情報処理装置に対して、前記接続確認情報の送信失敗を示す接続エラー情報、および当該接続確認情報、および代替接続経路の代理送信を依頼し、他の前記第2情報処理装置が、依頼された前記代理送信を実行することを特徴とする情報処理システムの制御方法。
【0101】
(付記10)
付記6記載の情報処理システムの制御方法において、
前記第2工程において、前記第3情報処理装置は、個々の前記第2情報処理装置から到来する前記接続確認情報を時系列に所定の経過時間毎に多段階に収集し、個々の段階での前記接続確認情報の収集結果を前記第1情報処理装置の管理者に一通の電子メールとして送信することを特徴とする情報処理システムの制御方法。
【0102】
(付記11)
監視対象装置に対して情報伝送路を介して接続され、前記監視対象装置の監視を行う監視装置であって、
前記情報伝送路に共通に接続された冗長構成の他の監視装置からの指令を契機として、情報ネットワークを介した保守管理装置への接続確認を実行する機能と、
前記接続確認の失敗時に、前記情報伝送路を介して他の前記第2情報処理装置に対して、前記接続確認情報の送信失敗を示す接続エラー情報、および当該接続確認情報、および代替接続経路情報の、前記保守管理装置への代理送信を依頼する機能と、
他の前記第2情報処理装置から依頼された前記代理送信を実行する機能と、を実現する接続確認制御論理を含むことを特徴とする監視装置。
【0103】
(付記12)
情報伝送路を介して監視対象装置に接続された冗長構成の複数の監視装置から、情報ネットワークを介して前記監視対象装置の保守管理情報の収集を行う保守管理装置であって、
複数の前記監視装置の各々から到来する当該保守管理装置に対する接続確認情報を収集し、前記接続確認情報の収集結果を前記監視対象装置の管理者に電子メールとして送信する保守管理制御論理を備えたことを特徴とする保守管理装置。
【0104】
(付記13)
付記12記載の保守管理装置において、
前記制御論理は、個々の前記監視装置から到来する前記接続確認情報を時系列に所定の経過時間毎に多段階に収集し、個々の段階での前記接続確認情報の収集結果を前記監視対象装置の管理者に一通の電子メールとして送信する機能をさらに備えたことを特徴とする保守管理装置。
【0105】
(付記14)
監視対象装置に対して情報伝送路を介して接続され、前記監視対象装置の監視を行う監視装置を制御する監視プログラムであって、
前記監視装置に、
前記情報伝送路に共通に接続された冗長構成の他の監視装置からの指令を契機として、情報ネットワークを介した保守管理装置への接続確認を実行する機能と、
前記接続確認の失敗時に、前記情報伝送路を介して他の前記第2情報処理装置に対して、前記接続確認情報の送信失敗を示す接続エラー情報、および当該接続確認情報、および代替接続経路情報の、前記保守管理装置への代理送信を依頼する機能と、
他の前記第2情報処理装置から依頼された前記代理送信を実行する機能と、を実現させることを特徴とする監視プログラム。
【0106】
(付記15)
情報伝送路を介して監視対象装置に接続された冗長構成の複数の監視装置から、情報ネットワークを介して前記監視対象装置の保守管理情報の収集を行う保守管理装置を制御する保守管理プログラムであって、
前記保守管理装置に、複数の前記監視装置の各々から到来する当該保守管理装置に対する接続確認情報を収集し、前記接続確認情報の収集結果を前記監視対象装置の管理者に電子メールとして送信する機能を実現させることを特徴とする保守管理プログラム。
【0107】
(付記16)
付記15記載の保守管理プログラムにおいて、
前記保守管理装置に、さらに、個々の前記監視装置から到来する前記接続確認情報を時系列に所定の経過時間毎に多段階に収集し、個々の段階での前記接続確認情報の収集結果を前記監視対象装置の管理者に一通の電子メールとして送信する機能を実現させることを特徴とする保守管理プログラム。
【0108】
(付記17)
監視対象装置に接続された複数の監視装置の各々と保守管理装置との間に設けられた独立な接続経路の接続確認において、前記監視装置の全てから前記保守管理装置への接続を実行し、全ての前記監視装置の接続確認が完了すると、前記保守管理装置から一通の確認メールが前記監視対象装置の管理者に送信されることで、前記監視装置の正常性を確認することを特徴とする接続確認方法。
【0109】
(付記18)
監視対象装置に接続された複数の監視装置の各々と保守管理装置との間に設けられた独立な接続経路の接続確認において、前記監視装置の全てから前記保守管理装置への接続を試行し、いずれかの前記監視装置の接続確認が失敗した場合、失敗した前記監視装置と前記保守管理装置との間の接続経路情報を収集し、前記接続経路情報を正常な接続経路を持つ他の前記監視装置を経由して前記保守管理装置に通知することを特徴とする接続確認方法。
【0110】
(付記19)
監視対象装置に接続された複数の監視装置の各々と保守管理装置との間に設けられた独立な接続経路の接続確認において、前記監視装置の全てから前記保守管理装置への接続を試行し、いずれかの前記監視装置の接続確認は成功したが、別の前記監視装置の接続確認が失敗した場合、失敗した前記監視装置と前記保守管理装置との間の接続経路情報を収集し、前記接続経路情報を正常な接続経路を持つ他の前記監視装置を経由して前記保守管理装置に通知し、個々の前記監視装置に関する前記接続確認の成否および前記接続経路情報を、一通の電子メールにて前記監視対象装置の管理者に送信することを特徴とする接続確認方法。
【0111】
(付記20)
監視対象装置に接続された冗長構成の複数の監視装置の中の代表がネットワークを介して保守管理装置に前記監視対象装置の監視情報の通報を行う保守管理方法であって、
前記代表に接続された前記ネットワークが不調となった場合に、前記代表以外の前記監視装置に前記監視情報の通報を依頼し、前記監視情報には、前記代表と前記保守管理装置との間の前記ネットワークの不調のための代理通報であることを識別可能にする識別情報を含むことを特徴とする保守管理方法。
【0112】
(付記21)
監視対象装置に接続された冗長構成の複数の監視装置の中の代表がネットワークを介して保守管理装置に前記監視対象装置の監視情報の通報を行う保守管理方法であって、
前記代表に接続された前記ネットワークが不調となった場合に、前記ネットワークにおける失敗した接続経路の経路情報を収集し、前記経路情報および前記体表の代理通報であることが可能な識別情報を、正常な前記接続経路を持つ他の前記監視装置を経由して前記保守管理装置に通知することを特徴とする保守管理方法。
【0113】
(付記22)
監視対象装置に接続された冗長構成の複数の監視装置の中の代表がネットワークを介して保守管理装置に前記監視対象装置の監視情報の通報を行う保守管理方法であって、
代表に接続されたネットワークが不調となった場合に、代表から失敗した接続経路の情報を収集し、それを正常な接続経路持つ監視装置を経由して通知し、かつ、前記正常な接続経路を持つ監視装置からもネットワーク情報を収集し、それらすべてを前記保守管理装置に通報することを特徴とする保守管理方法。
【図面の簡単な説明】
【0114】
【図1】本発明の一実施の形態である情報処理システムの作用の一例を示すシーケンス図である。
【図2】本発明の一実施の形態である情報処理システムの構成の一例を示す概念図である。
【図3】本発明の一実施の形態である情報処理システムを構成する監視装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施の形態である情報処理システムを構成する保守管理装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図5】本発明の一実施の形態である監視装置にて用いられる情報の一例を示す概念図である。
【図6】本発明の一実施の形態である監視装置にて用いられる情報の一例を示す概念図である。
【図7】本発明の一実施の形態である保守管理装置にて用いられる情報の一例を示す概念図である。
【図8】本発明の一実施の形態である監視装置が接続確認時に送信する送信データの一例を示す概念図である。
【図9】本発明の一実施の形態である監視装置が接続確認時に送信する送信データの一例を示す概念図である。
【図10】本発明の一実施の形態である監視装置がエラー通報時に送信する送信データの一例を示す概念図である。
【図11】本発明の一実施の形態である監視装置がエラー通報時に送信する送信データの一例を示す概念図である。
【図12】本発明の一実施の形態である監視装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図13】本発明の一実施の形態である監視装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図14】本発明の一実施の形態である監視装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図15】本発明の一実施の形態である監視装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図16】本発明の一実施の形態である保守管理装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図17】本発明の一実施の形態である保守管理装置から接続確認時に送信される電子メールの一例を示す概念図である。
【図18】本発明の一実施の形態である保守管理装置から接続確認時に送信される電子メールの一例を示す概念図である。
【符号の説明】
【0115】
10 監視対象装置
20 監視装置
20A 代表監視装置
21 MPU
22 主記憶
23 ディスプレイ
24 キーボード
25 汎用バスアダプタ
26 ネットワークインターフェイス
27 不揮発記憶装置
28 内部バス
31 汎用バス
32 汎用バス
40 情報ネットワーク
40a 通信経路
41 接続確認時送信データ
41−1 接続確認時代理送信データ
41a 監視対象装置ID
41b 監視装置番号
41c イベント種別
41d 構成情報
41e 送信時刻
41f ネットワーク関連情報
42 エラー通報時送信データ
42−1 エラー通報時代理送信データ
42a 監視対象装置ID
42b 監視装置番号
42c イベント種別
42d 送信時刻
42e エラー情報
42f ネットワーク関連情報
43 接続確認メール
44 接続確認メール
50 保守管理装置
51 MPU
52 主記憶
53 ディスプレイ
54 キーボード
55 ネットワークインターフェイス
56 不揮発記憶装置
57 内部バス
61 監視プログラム
62 保守管理プログラム
70 監視装置管理テーブル
71 汎用バス上ID
72 監視装置番号
73 エラーフラグ
74 管理情報
80 監視対象装置管理テーブル
81 監視対象装置ID
82 障害情報
90 接続管理テーブル
91 監視対象装置ID
92 タイムスタンプ
93 監視装置番号
94 接続フラグ
95 管理情報
100 装置設置者端末
101 オペレータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1情報処理装置に対して情報伝送路を介して共通に接続され、当該第1情報処理装置を監視する冗長構成の複数の第2情報処理装置と、情報ネットワークを介して前記第2情報処理装置に接続され、当該第2情報処理装置を管理する第3情報処理装置とを含み、
個々の前記第2情報処理装置は、代表の一つの前記第2情報処理装置からの指示に基づいて前記情報ネットワークを介して前記第3情報処理装置に対して接続確認情報の送信を試行する接続確認制御論理を備え、
前記第3情報処理装置は、個々の前記第2情報処理装置から到来する前記接続確認情報を収集し、前記接続確認情報の収集結果を前記第1情報処理装置の管理者に電子メールとして送信する保守管理制御論理を備えたことを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
第1情報処理装置に対して情報伝送路を介して共通に接続され、当該第1情報処理装置を監視する冗長構成の複数の第2情報処理装置と、情報ネットワークを介して前記第2情報処理装置に接続され、当該第2情報処理装置を管理する第3情報処理装置とを含む情報処理システムの制御方法であって、
個々の前記第2情報処理装置が、代表の一つの前記第2情報処理装置からの指示に基づいて前記情報ネットワークを介して前記第3情報処理装置に対して接続確認情報の送信を試行する第1工程と、
前記第3情報処理装置が、個々の前記第2情報処理装置から到来する前記接続確認情報を収集し、前記接続確認情報の収集結果を前記第1情報処理装置の管理者に電子メールとして送信する第2工程とを含むことを特徴とする情報処理システムの制御方法。
【請求項3】
監視対象装置に対して情報伝送路を介して接続され、前記監視対象装置の監視を行う監視装置であって、
前記情報伝送路に共通に接続された冗長構成の他の監視装置からの指令を契機として、情報ネットワークを介した保守管理装置への接続確認を実行する機能と、
前記接続確認の失敗時に、前記情報伝送路を介して他の前記第2情報処理装置に対して、前記接続確認情報の送信失敗を示す接続エラー情報、および当該接続確認情報、および代替接続経路情報の、前記保守管理装置への代理送信を依頼する機能と、
他の前記第2情報処理装置から依頼された前記代理送信を実行する機能と、を実現する接続確認制御論理を含むことを特徴とする監視装置。
【請求項4】
監視対象装置に対して情報伝送路を介して接続され、前記監視対象装置の監視を行う監視装置を制御する監視プログラムであって、
前記監視装置に、
前記情報伝送路に共通に接続された冗長構成の他の監視装置からの指令を契機として、情報ネットワークを介した保守管理装置への接続確認を実行する機能と、
前記接続確認の失敗時に、前記情報伝送路を介して他の前記第2情報処理装置に対して、前記接続確認情報の送信失敗を示す接続エラー情報、および当該接続確認情報、および代替接続経路情報の、前記保守管理装置への代理送信を依頼する機能と、
他の前記第2情報処理装置から依頼された前記代理送信を実行する機能と、を実現させることを特徴とする監視プログラム。
【請求項5】
情報伝送路を介して監視対象装置に接続された冗長構成の複数の監視装置から、情報ネットワークを介して前記監視対象装置の保守管理情報の収集を行う保守管理装置を制御する保守管理プログラムであって、
前記保守管理装置に、複数の前記監視装置の各々から到来する当該保守管理装置に対する接続確認情報を収集し、前記接続確認情報の収集結果を前記監視対象装置の管理者に電子メールとして送信する機能を実現させることを特徴とする保守管理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2006−154991(P2006−154991A)
【公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−341463(P2004−341463)
【出願日】平成16年11月26日(2004.11.26)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】