説明

情報処理装置

【課題】ハードディスクが故障しても、簡単な構成で、最低限の処理を可能とする。
【解決手段】情報処理装置100は、ナビゲーションの制御とエアコン12とオーディオ機器13の操作の制御を行う。ハードディスク3は、ナビゲーションの制御プログラムとエアコン12の操作制御プログラムとオーディオ機器13の操作制御プログラムを格納する。フラッシュメモリ4は、エアコン12の操作制御プログラムとオーディオ機器13の操作制御プログラムを格納する。通常は、ハードディスク3からナビゲーションの制御プログラムとエアコン12の操作制御プログラムとオーディオ機器13の操作制御プログラムをロードして実行する。ハードディスク3が故障すると、フラッシュメモリ4からエアコン12の操作制御プログラムとオーディオ機器13の操作制御プログラムをロードして実行し、エアコン12とオーディオ機器13の操作を続行可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複数のハードディスクを備え、ハードディスクの故障を検知すると、故障していない残りのハードディスクで動作を続行可能とする画像処理装置が知られている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2000−215008号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、複数のハードディスクを備えるのではコストがかさみ、また、装置が大型化するという問題が生じる。
【0005】
本発明は、ハードディスクが故障しても、簡単な構成で、最低限の処理の実行が可能な情報処理装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の発明は、情報処理装置に適用され、ハードディスク手段と、不揮発性半導体メモリ手段と、制御手段とを備え、ハードディスク手段は、複数のプログラムを格納し、不揮発性半導体メモリ手段は、複数のプログラムのうちの一部のプログラムを格納し、制御手段は、ハードディスク手段から複数のプログラムをそれぞれメモリにロードして実行し、ハードディスク手段が故障したとき、不揮発性半導体メモリ手段から複数のプログラムのうちの一部のプログラムをメモリにロードして実行することを特徴とするものである。
請求項2の発明は、ナビゲーションの制御と車両に搭載された機器の制御を行う情報処理装置に適用され、ハードディスク手段と、不揮発性半導体メモリ手段と、制御手段とを備え、ハードディスク手段は、ナビゲーションの制御に関するプログラムと機器の制御に関するプログラムとを格納し、不揮発性半導体メモリ手段は、機器の制御に関するプログラムを格納し、制御手段は、ハードディスク手段からナビゲーションの制御に関するプログラムと機器の制御に関するプログラムをそれぞれメモリにロードして実行し、ハードディスク手段が故障したとき、不揮発性半導体メモリ手段から機器の制御に関するプログラムをメモリにロードして実行することを特徴とするものである。
請求項3の発明は、請求項2記載の情報処理装置において、機器の制御に関するプログラムは、車両に搭載されたエアコンの操作を制御するプログラムを含むことを特徴とするものである。
請求項4の発明は、請求項2または3に記載の情報処理装置において、機器の制御に関するプログラムは、車両に搭載されたオーディオ機器の操作を制御するプログラムを含むことを特徴とするものである。
請求項5の発明は、請求項2から4のいずれかに記載の情報処理装置において、不揮発性半導体メモリ手段に格納される機器の制御に関するプログラムは、機器の最低限必要な基本操作を操作可能とするプログラムであることを特徴とするものである。
請求項6の発明は、請求項2から5のいずれかに記載の情報処理装置において、各種情報を表示する表示手段をさらに備え、制御手段は、ナビゲーションの制御に関するプログラムを実行して表示手段に道路地図を表示し、機器の制御に関するプログラムを実行して機器の操作画面を表示することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、以上説明したように構成しているので、次のような効果を奏する。
請求項1の発明は、複数のプログラムをハードディスク手段からロードして実行する情報処理装置において、ハードディスク手段が故障しても、簡単かつ低コストな構成で、一部のプログラムの実行を可能とする。
請求項2の発明は、ナビゲーションの制御と車両に搭載された機器の制御を行う情報処理装置において、ハードディスク手段が故障しても、簡単かつ低コストな構成で、車両に搭載された機器の制御を可能とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図1は、本発明の一実施の形態である情報処理装置100の構成を示す図である。本実施の形態の情報処理装置100は、車両に搭載され、経路誘導などのナビゲーションおよび車両に搭載された機器の操作を制御する。情報処理装置100は、制御装置1、現在地検出装置2、ハードディスク3、フラッシュメモリ4、DRAM5、入力装置6、ディスプレイ7、通信インターフェース8、インターフェース9などから構成される。
【0009】
制御装置1は、情報処理装置100全体を制御し、マイクロプロセッサおよびその周辺回路から成る。現在地検出装置2は、例えば車両の進行方位を検出する方位センサ、車速を検出する車速センサ、GPS(Global Positioning System)衛星からのGPS信号を検出するGPSセンサ等から成り、ナビゲーションに使用する車両の現在地を検出する。
【0010】
ハードディスク3は、情報処理装置100が処理するプログラムやナビゲーション処理に使用する地図データなど各種の情報を格納する。フラッシュメモリ4は、車両に搭載された機器の操作を制御するプログラムを格納する。ハードディスク3やフラッシュメモリ4に格納されるプログラムについては、後述する。
【0011】
DRAM5は、ハードディスク3やフラッシュメモリ4に格納されたプログラムを実行するためにロードするメモリである。また、DRAM5は、各種プログラムが使用するワーキングエリアも有する。入力装置6は、ナビゲーション処理において車両の目的地等を入力したり車両に搭載された機器を操作するために操作される各種スイッチを有し、例えばリモコンで構成される。ディスプレイ7は、道路地図や推奨経路や機器の操作画面など各種情報を表示する。ディスプレイ7は、液晶パネル(LCD)などで構成される。ディスプレイ7の表示画面上にタッチパネルを設けて、ユーザによるタッチ操作で各種の指示を入力するようにしてもよい。
【0012】
通信インターフェース8は、携帯電話11などの無線による通信手段と接続するインターフェースである。情報処理装置100は、通信インターフェース8および携帯電話11などを介して情報提供センタ(不図示)と接続し、地図データや更新地図データ、各種の新規プログラムや更新プログラムなどの提供を受ける。
【0013】
インターフェース9は、情報処理装置100の外部に設けられているエアコン12やオーディオ機器13と接続するインターフェースである。
【0014】
前述したように、ハードディスク3は、情報処理装置100が処理する各種プログラムやナビゲーション処理に使用する地図データなどを格納する。これらのプログラムやデータなどは、情報処理装置100出荷時にすでにハードディスク3に格納されている。ただし、出荷後(ユーザが製品購入後)、通信インターフェース8および携帯電話11を介して、情報提供センタから新規なプログラムや更新プログラム、新規な地図データや更新地図データなどの提供受け、それらのプログラムやデータもハードディスク3に格納される。また、一部のプログラムは、フラッシュメモリ4にも格納される。
【0015】
本実施の形態の情報処理装置100が処理するプログラムには、ナビゲーション処理プログラムや、車両に搭載されたエアコン12の操作を制御するプログラムや、車両に搭載されたオーディオ機器13の操作を制御するプログラムなどがある。本実施の形態では、エアコン12の操作やオーディオ機器13の操作は、ディスプレイ7に表示された表示画面を通して、入力装置6からの入力指示により行う。
【0016】
ハードディスク3は、ナビゲーション処理プログラム、地図データ、エアコン12の操作制御プログラム、オーディオ機器13の操作制御プログラムなどを格納する。一方、フラッシュメモリ4は、ナビゲーション処理プログラムや地図データは格納せず、エアコン12の操作制御プログラムやオーディオ機器13の操作制御プログラムなど、限られたプログラムのみ格納する。
【0017】
ハードディスク3は、機械的な動作がある不揮発性記憶装置である。一方、フラッシュメモリ4は、機械的な動作がない不揮発性記憶装置であり、電気的に書き換え可能なROMである。半導体により構成されるので不揮発性半導体メモリと言ってもよい。ハードディスク3は、機械的な動作があるため、機械的な動作のないフラッシュメモリ4に比べて故障する確率が高い。本実施の形態では、ハードディスク3が万が一故障しても、車両にとって最低限必要な機器の操作が可能および継続できるようにするものである。
【0018】
ナビゲーション処理は、ナビゲーション処理プログラムの他に膨大な地図データを必要とし、そのような膨大な地図データをフラッシュメモリ4に格納しておくのは困難である。従って、本実施の形態では、ハードディスク3が使用できなくなった場合は、ナビゲーション装置自体が故障したのと同然であるため、ナビゲーション処理は諦めるものとする。
【0019】
一方、エアコン12は車内の空調を行うものであり、ハードディスク3が使用できなくなっても、エアコン12自体が故障しているものではなく、使用できるようにするのが望ましい。オーディオ機器13も、オーディオ機器13自体が故障しているものではなく、使用できるようにするのが望ましい。
【0020】
そこで、本実施の形態では、エアコン12の操作制御プログラムおよびオーディオ機器13の操作制御プログラムをフラッシュメモリ4にも格納し、ハードディスク3が故障した場合は、フラッシュメモリ4からそれらの操作制御プログラムをDRAM5に読み込み、エアコン12やオーディオ機器13を使用できるようにする。
【0021】
図2は、情報処理装置100がプログラムを読み込んで実行する制御のフローチャートを示す図である。情報処理装置100は、車両のイグニッションキーにより電源がオンオフされ、情報処理装置100の電源がオンすると図2の処理を開始する。図2の制御プログラムは、制御装置1内の不図示のROMに格納されている。なお、図2の制御プログラムも、フラッシュメモリ4に格納するようにしてもよい。
【0022】
イグニッションキーがACC位置(アクセサリオンの位置)あるいはON位置(エンジン動作位置)で情報処理装置100の電源がオンされる。情報処理装置100自体も電源スイッチ(不図示)を有するが、通常オンされたままであり、車両のイグニッションキーにより電源がオンオフされる。
【0023】
ステップS1では、ハードディスク3が故障しているかどうかを判断する。ハードディスク3の故障は、ハードディスク3へ何らかのファイルを読み出すためのアクセスをすることにより検出できる。ハードディスク3が故障していない場合はステップS2に進み、ハードディスク3が故障している場合はステップS3に進む。
【0024】
ステップS2では、ナビゲーション処理プログラム、エアコン操作制御プログラム、オーディオ機器操作制御プログラムを、ハードディスク3からDRAM5へ読み出す(ロードする)。一方、ステップS3では、エアコン操作制御プログラム、オーディオ機器操作制御プログラムを、フラッシュメモリ4からDRAM5へ読み出す(ロードする)。ナビゲーション処理プログラムは、フラッシュメモリ4に格納されていないので読み出さない。ステップS4では、ハードディスク3が故障している旨の警告表示をする。例えば、「ハードディスクが故障のため、ナビゲーションは実行できません。エアコンディショナおよびオーディオ機器は通常通り使用できます。」というような表示をディスプレイ7にする。
【0025】
ステップS5では、読み込まれたプログラムの実行を開始する。入力装置6を適宜操作することにより、ナビゲーション処理の画面、エアコン12の操作画面、オーディオ機器13の操作画面が適宜切り換えられる。ハードディスク3が故障している場合は、ナビゲーション処理は実行されていないため、ナビゲーション処理の画面には切り換えられない。
【0026】
ナビゲーション処理プログラムは、各種のナビゲーション処理を実行する。例えば、現在地検出装置2により車両の現在地を検出し、ハードディスク3に格納された地図データを使用して検出した現在地近辺の道路地図をディスプレイ7に表示する。また、車両の現在地から入力装置6を使用して指示された目的地までの経路探索を行い、経路探索された推奨経路に沿って経路誘導を行ったりする。
【0027】
エアコン操作制御プログラムは、エアコン12の操作のための操作画面をディスプレイ7に表示する。例えば、エアコン12の電源をオンオフしたり、設定温度や風量を変更したりすることが可能な操作画面をディスプレイ7に表示する。操作画面には、これらの操作ボタンが表示される。ユーザは、その操作画面を見ながら、入力装置6を使用して適宜操作指示を入力する。
【0028】
エアコン操作制御プログラムは、入力装置6により入力された操作指示に応じた操作指示信号をインターフェース9を介してエアコン12に送信する。エアコン12は、情報処理装置100とは独立して内部にCPUを有し、情報処理装置100からの操作指示信号に応じて、エアコン12の制御を実行する。情報処理装置100とエアコン12のCPUは、エアコン12への操作指示信号やエアコン12からの状態信号を授受するため、一定のプロトコルでコマンドのやり取りをする。
【0029】
オーディオ機器操作制御プログラムは、オーディオ機器13の操作のための操作画面をディスプレイ7に表示する。オーディオ機器13は、FMやAMのラジオ機能や、CDやMDの再生機能などを有する。操作画面は、例えば、オーディオ機器13の電源をオンオフしたり、放送局の選局や、音量の調整、CDやMD再生の各種の操作が可能な操作画面をディスプレイ7に表示する。操作画面には、これらの操作ボタンが表示される。ユーザは、その操作画面を見ながら、入力装置6を使用して適宜操作指示を入力する。
【0030】
オーディオ機器操作制御プログラムは、入力装置6により入力された操作指示に応じた操作指示信号をインターフェース9を介してオーディオ機器13に送信する。オーディオ機器13は、情報処理装置100とは独立して内部にCPUを有し、情報処理装置100からの操作指示信号に応じて、オーディオ機器13の制御を実行する。情報処理装置100とオーディオ機器13のCPUは、オーディオ機器13への操作指示信号やオーディオ機器13からの状態信号を授受するため、一定のプロトコルでコマンドのやり取りをする。
【0031】
なお、上記では、ハードディスク3とフラッシュメモリ4に格納する、エアコン操作制御プログラムとオーディオ機器操作制御プログラムは同じものとした。しかし、フラッシュメモリ4に格納するエアコン操作制御プログラムとオーディオ機器操作制御プログラムは、それぞれの機器の最低限必要な基本操作を操作可能とするプログラムとしてもよい。例えば、エアコン12では、エアコン12の電源オンオフと温度設定などは最低限必要な基本操作である。オーディオ機器13では、オーディオ機器13の電源のオンオフ、ラジオの選局、音量の調整などは最低限必要な基本操作である。
【0032】
また、フラッシュメモリ4には、エアコン操作制御プログラムやオーディオ機器操作制御プログラム以外に次のような制御プログラムを格納するようにしてもよい。例えば、情報処理装置100の簡易的な警告画面を表示するプログラムなどである。もちろんこれらのプログラムは、ハードディスク3にも格納される。
【0033】
フラッシュメモリ4に格納すべきプログラムかどうかの判断は、車両として最低限必要な機能かどうか、あるいは、その機能が車両にとってどの程度重要な機能かどうかで判断すればよい。すなわち、車両にとって重要な機能を制御するプログラムはフラッシュメモリ4にも格納する。上記では、エアコン12やオーディオ機器13の機能は、車両にとって最低限必要な機能であり、重要な機能である。
【0034】
また、情報処理装置100に接続される外部機器の操作制御プログラムなどはフラッシュメモリ4に格納するとしてもよい。上記のエアコン12やオーディオ機器13のような外部機器は、情報処理装置100とは独立して制御手段(CPU等)を有するので、情報処理装置100のハードディスク3が故障しても、外部機器自体は動作が可能である。このように、ハードディスク3の故障とは独立して動作が可能な機器の操作を制御するプログラムをフラッシュメモリ4に格納する。
【0035】
情報処理装置100に接続される外部機器とは、独立して制御手段(CPU等)を有し、インターフェース9を介して一定のプロトコルでコマンドや信号をやり取りする機器と定義することができる。一方、ナビゲーション処理は、情報処理装置100内部で制御がクローズする機能と言える。なお、オーディオ機器13などは、情報処理装置100と一体の筐体に設けられる場合もある。しかし、このような場合も、オーディオ機器13は、独立して制御手段(CPU等)を有し、インターフェース9を介して一定のプロトコルで情報処理装置100とコマンドや信号のやり取りをするので、外部機器である。すなわち、外部機器とは、情報処理装置100に対して制御的に外部であることを意味する。
【0036】
以上説明した本実施の形態の情報処理装置100装置は、次のようなすぐれた効果を奏する。
(1)複数のプログラムをハードディスク3からロードして実行する情報処理装置において、複数のプログラムのうち一部のプログラムをフラッシュメモリ4にも格納するので、ハードディスク3が故障しても、簡単かつ低コストな構成で、複数のプログラムのうち一部のプログラムの実行を可能とし高信頼性を実現する。
(2)特に、本実施の形態の情報処理装置100は、ナビゲーション処理やエアコン12やオーディオ機器13の操作を可能とする。このような情報処理装置100において、エアコン12やオーディオ機器13などの操作を制御するプログラムを、ハードディスク3とフラッシュメモリ4に格納するので、ハードディスク3が故障しても、エアコン12やオーディオ機器13などの操作を可能とする。
(3)本実施の形態では、ハードディスク3を複数備える必要もなく、フラッシュメモリ4の容量も大容量にする必要がないため、低コスト化と小型化を実現しながら高信頼性を実現できる。
(4)本実施の形態では、ハードディスク3とフラッシュメモリ4に格納するエアコン操作制御プログラムとオーディオ機器操作制御プログラムは同じものとしたが、前述したように、フラッシュメモリ4に格納するプログラムは、エアコン12やオーディオ機器13の最低限必要な基本操作を操作可能とするプログラムとしてもよい。このようにすると、フラッシュメモリ4の容量をより一層小さくすることができ、より低コスト化およびより小型化につなげながら、最低限必要な基本操作については高信頼性を維持することができる。
【0037】
上記の実施の形態では、フラッシュメモリ4を利用する例を説明をしたが、必ずしもこの内容に限定する必要はない。その他の不揮発性メモリであってもよい。バッテリバックアップされた半導体メモリなどであってもよい。ハードディスク3より故障の確率が低い、すなわちハードディスク3より信頼性が高い不揮発性メモリであれば、フラッシュメモリ4の代用として使用できる。
【0038】
上記の実施の形態では、図2のステップS1で、ハードディスク3が故障しているかどうかを判断してから、ステップS2でハードディスク3から各種のプログラムをロードする例を説明をしたが、必ずしもこの内容に限定する必要はない。いきなりハードディスク3から各種のプログラムをロードするようにし、そのロードが失敗したらハードディスク3の故障と判断するようにしてもよい。すなわち、ハードディスク3の故障の判断方法はどのような方法でもよい。
【0039】
上記の実施の形態では、通信インターフェース8および携帯電話11を介して、プログラムや地図データの提供をする例を説明をしたが、必ずしもこの内容に限定する必要はない。情報処理装置100にDVDやCD−ROMの駆動装置を設け、DVDやCD−ROMなどの記録媒体からプログラムや地図データの提供を受け、ハードディスク3やフラッシュメモリ4に格納するようにしてもよい。
【0040】
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
【0041】
以下、請求項の構成要素と上記実施の形態の構成要素との対応付けについて説明する。本発明のハードディスク手段はハードディスク3に対応し、不揮発性半導体メモリ手段はフラッシュメモリ4に対応し、制御手段は制御装置1に対応し、表示手段はディスプレイ7に対応する。なお、この対応付けの説明はあくまで一例であり、本発明はこの対応付けに限定して解釈されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の一実施の形態である情報処理装置100の構成を示す図である。
【図2】情報処理装置100がプログラムを読み込んで実行する制御のフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
【0043】
1 制御装置
2 現在地検出装置
3 ハードディスク
4 フラッシュメモリ
5 DRAM
6 入力装置
7 ディスプレイ
8 通信インターフェース
9 インターフェース
11 携帯電話
12 エアコン
13 オーディオ機器
100 情報処理装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置であって、
ハードディスク手段と、
不揮発性半導体メモリ手段と、
制御手段とを備え、
前記ハードディスク手段は、複数のプログラムを格納し、
前記不揮発性半導体メモリ手段は、前記複数のプログラムのうちの一部のプログラムを格納し、
前記制御手段は、前記ハードディスク手段から前記複数のプログラムをそれぞれメモリにロードして実行し、前記ハードディスク手段が故障したとき、前記不揮発性半導体メモリ手段から前記複数のプログラムのうちの一部のプログラムをメモリにロードして実行することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
ナビゲーションの制御と車両に搭載された機器の制御を行う情報処理装置であって、
ハードディスク手段と、
不揮発性半導体メモリ手段と、
制御手段とを備え、
前記ハードディスク手段は、前記ナビゲーションの制御に関するプログラムと前記機器の制御に関するプログラムとを格納し、
前記不揮発性半導体メモリ手段は、前記機器の制御に関するプログラムを格納し、
前記制御手段は、前記ハードディスク手段から前記ナビゲーションの制御に関するプログラムと前記機器の制御に関するプログラムをそれぞれメモリにロードして実行し、前記ハードディスク手段が故障したとき、前記不揮発性半導体メモリ手段から前記機器の制御に関するプログラムをメモリにロードして実行することを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
請求項2記載の情報処理装置において、
前記機器の制御に関するプログラムは、車両に搭載されたエアコンの操作を制御するプログラムを含むことを特徴とする情報処理装置。
【請求項4】
請求項2または3に記載の情報処理装置において、
前記機器の制御に関するプログラムは、車両に搭載されたオーディオ機器の操作を制御するプログラムを含むことを特徴とする情報処理装置。
【請求項5】
請求項2から4のいずれかに記載の情報処理装置において、
前記不揮発性半導体メモリ手段に格納される前記機器の制御に関するプログラムは、前記機器の最低限必要な基本操作を操作可能とするプログラムであることを特徴とする情報処理装置。
【請求項6】
請求項2から5のいずれかに記載の情報処理装置において、
各種情報を表示する表示手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記ナビゲーションの制御に関するプログラムを実行して前記表示手段に道路地図を表示し、前記機器の制御に関するプログラムを実行して前記機器の操作画面を表示することを特徴とする情報処理装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2007−280188(P2007−280188A)
【公開日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−107602(P2006−107602)
【出願日】平成18年4月10日(2006.4.10)
【出願人】(591132335)株式会社ザナヴィ・インフォマティクス (745)
【Fターム(参考)】