説明

感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物並びに該組成物を用いたレジスト膜及びパターン形成方法

【課題】ラインエッジラフネス、パターン形状、液浸液追随性及びドライエッジング耐性のいずれにも優れる感放射線性樹脂組成物、並びにそれを用いたレジスト膜及びパターン形成方法を提供する。
【解決手段】(A)下記一般式(I−1)又は(I−2)で表される繰り返し単位を含有する樹脂、及び(C)アセトニトリル溶媒中で測定した波長193nmにおけるモル吸光係数εが、トリフェニルスルホニウムノナフルオロブタンスルホネートに対する相対比で0.8以下である放射線の照射により酸を発生する化合物を含有する感放射線性樹脂組成物。


上記一般式(I−1)及び(I−2)中、AR及びARは、芳香族基を表す。Rは、アルキル基、シクロアルキル基又はアリール基を表す。A及びAは、各々独立に、水素原子、アルキル基、ハロゲン原子、シアノ基又はアルキルオキシカルボニル基を表す。ZはC−ARとともに環を形成する連結基を表す。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)下記一般式(I−1)又は(I−2)で表される繰り返し単位を含有する樹脂、及び
(C)アセトニトリル溶媒中で測定した波長193nmにおけるモル吸光係数εが、トリフェニルスルホニウムノナフルオロブタンスルホネートに対する相対比で0.8以下である活性光線又は放射線の照射により酸を発生する化合物
を含有する感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物。
【化1】

上記一般式(I−1)及び(I−2)中、
ARは、芳香族基を表す。
ARは、芳香族基を表す。
は、アルキル基、シクロアルキル基又はアリール基を表す。
及びAは、各々独立に、水素原子、アルキル基、ハロゲン原子、シアノ基又はアルキルオキシカルボニル基を表す。
Zは一般式(I−2)中のC−ARとともに環を形成する連結基を表す。
【請求項2】
前記化合物(C)が、下記一般式(II−1)又は(II−2)で表される化合物である、請求項1に記載の感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物。
【化2】


上記一般式中、
Raは各々独立に、アルキル基、シクロアルキル基又はアルケニル基を表す。2個のRaが互いに結合して環を形成してもよく、該環は芳香族環又は飽和炭化水素環と縮環していてもよい。
20は、水酸基、ハロゲン原子、カルボキシル基、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アルキルカルボニル基、アルキルスルホニル基、シクロアルキルスルホニル基、又はシクロアルキル基を有する基を表す。複数のR20が存在する場合、複数のR20は同一であっても異なっていてもよい。
は−CR21=CR22−、−NR23−、−S−又は−O−を表す。
21及びR22は、各々独立に、水素原子、フッ素原子、水酸基、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アルキルカルボニル基、アルキルスルホニル基、シクロアルキルスルホニル基又はシクロアルキル基を有する基を表す。
23は、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又はアシル基を表す。
24はアリール基を表す。
25及びR26は、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又はシアノ基を表す。
27及びR28は、各々独立に、アルキル基、シクロアルキル基、2−オキソアルキル基、2−オキソシクロアルキル基、アルコキシカルボニルアルキル基、アリル基又はビニル基を表す。
25とR26及びR27とR28はそれぞれ互いに連結して環を形成していても良い。
は0〜3の整数を表す。
qは0〜10の整数を表す。
は非求核性アニオンを表す。
【請求項3】
前記一般式(II−1)で表される化合物(C)が、下記一般式(ZI−1)で表されるカチオン構造を有する化合物であり、前記一般式(II−2)で表される化合物(C)が、下記一般式(ZI−3)で表されるカチオン構造を有する化合物である、請求項2に記載の感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物。
【化3】


一般式(ZI−1)中、
13は水素原子、フッ素原子、水酸基、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、又はシクロアルキル基を有する基を表す。
14は複数存在する場合は各々独立して、水酸基、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アルキルカルボニル基、アルキルスルホニル基、シクロアルキルスルホニル基、又はシクロアルキル基を有する基を表す。
15は各々独立して、アルキル基又はシクロアルキル基を表す。2個のR15が互いに結合して環を形成してもよく、該環は芳香族環又は飽和炭化水素環と縮環していてもよい。
lは0〜2の整数を表す。
rは0〜10の整数を表す。
【化4】


一般式(ZI−3)において、
1c〜R5cは、各々独立に、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルコキシカルボニル基、アルキルカルボニルオキシ基、シクロアルキルカルボニルオキシ基、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、アルキルチオ基又はアリールチオ基を表す。
6c及びR7cは、各々独立に、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基又はアリール基を表す。
及びRは、各々独立に、アルキル基、シクロアルキル基、2−オキソアルキル基、2−オキソシクロアルキル基、アルコキシカルボニルアルキル基、アリル基又はビニル基を表す。
1c〜R5c中のいずれか2つ以上、R5cとR6c、R6cとR7c、R5cとR、及びRとRは、それぞれ結合して環構造を形成しても良く、この環構造は、酸素原子、硫黄原子、エステル結合、アミド結合を含んでいてもよい。
【請求項4】
前記樹脂(A)を構成する繰り返し単位の全てが(メタ)アクリレート系繰り返し単位である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物。
【請求項5】
(B)フッ素原子及び珪素原子の少なくともいずれかを有する疎水性樹脂を更に含有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物。
【請求項6】
前記樹脂(A)がラクトン構造を有する繰り返し単位を更に含有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物。
【請求項7】
前記樹脂(A)が下記一般式(AI)で表される繰り返し単位を更に含有する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物。
【化5】


一般式(AI)に於いて、
Xaは、水素原子、置換基を有していてもよいメチル基又は−CH−Rで表される基を表す。Rは、ヒドロキシ基又は1価の有機基を表す。
Tは、単結合又は2価の連結基を表す。
Rx〜Rxは、それぞれ独立に、アルキル基又はシクロアルキル基を表す。
Rx〜Rxの2つが結合して、シクロアルキル基を形成してもよい。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか1項に記載の感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物を用いて形成されたレジスト膜。
【請求項9】
請求項8に記載のレジスト膜を露光する工程、及び
前記露光したレジスト膜を現像する工程
を含むパターン形成方法。
【請求項10】
前記露光が液浸露光である、請求項9に記載のパターン形成方法。

【公開番号】特開2012−173367(P2012−173367A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−32679(P2011−32679)
【出願日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】