説明

成形品の製造方法

インモールドデコレーションプロセスによって成形品を製造する方法を記載する。該方法は、キャリアフィルム(26)上に置かれている、複数の個々の熱可塑性プラスチックラベル(14)の積層物(4)を供給する。ラベル(14)の露出された第2表面(68)にインラインで装飾物(86)を適用し、これにより装飾積層物(5)を形成する。キャリアフィルム(26)の露出された第1表面(77)が金型の内面の少なくとも一部分に隣接するように、装飾積層物(5)を進めて金型(20)内に配置し、ラベル(14)の装飾された第2表面(68)は、金型の内部空間に面する。プラスチック材料(例えば熱可塑性プラスチック材料)を、ラベルの装飾面に対して金型に注入し、このようにして成形品を形成する。次いで、キャリアフィルム(26)を成形品から分離する。本方法に従って製造される成形品の表面の少なくとも一部分は、少なくとも1つのラベルの第1表面(71)によって規定される。本方法によって製造され得る成形品の例として、例えば運転免許証およびアニマルタグ(例えば、牛用のタグ)等のIDカード、例えば薄い色の付いた眼科用レンズおよびサンシェードレンズ等のレンズが挙げられる。


【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、インモールドデコレーション(または型内加飾成形)による成形品の製造方法に関する。本方法は、可逆的に接着されている複数の個々の(または独立した)熱可塑性プラスチックラベルを有するキャリアフィルムの積層物の供給を含む。次いで、ラベルの露出している第2表面に装飾物を適用する。キャリアフィルムが金型の内面の少なくとも一部分に隣接するように、装飾積層物を金型に配置(または割出:index)し、そして、ラベルの装飾面が金型の内部空間に面する。プラスチック材料(例えば、熱可塑性プラスチック材料)を、ラベルの装飾面に対して金型に注入する。金型を開けた後に、キャリアフィルムを成形品から分離する。(キャリアフィルム上に置かれていた)ラベルの第1表面は、成形品の少なくとも一部分を規定する。本発明の方法において、装飾物を適用する工程の前に、例えば、ダイス切断プロセスによって個々のラベルを形成する。本発明の方法を、好ましくは連続的に実施する。
【0002】
装飾された成形品を射出成形によって製造することが知られている。典型的には、第1および第2表面を有する装飾フィルム挿入物を、その第1表面が少なくとも金型の内面の一部分に隣接するように、金型に配置する。フィルム挿入物の第2表面は、金型の内部空間に面する。フィルム挿入物の第1および/または第2表面は、例えば印(indicia)を用いて装飾されていてよい。金型を閉め、プラスチック材料、典型的には、溶融した熱可塑性樹脂を金型に注入する。注入された、溶融した熱可塑性樹脂は、フィルム挿入物の第2表面に接触して融合する。注入した熱可塑性樹脂を金型内で冷却して硬化させ、装飾成形品を金型から取り除く。
【0003】
米国特許第4643789号および4650533号に、インモールドデコレーションプロセスで用い得る、剥離可能な積層物の製造が開示されている。’789および’533の特許には、キャリアフィルムおよび転写(またはトランスファー)フィルムを含む剥離可能な積層物の製造が開示されている。剥離可能な積層物の転写フィルムの自由表面を、装飾用の印を用いて印刷する。次いで、完全に印刷された、剥離可能な積層物を、転写フィルムを貫通するがキャリアフィルムを貫通しないようにダイス切断する。次いで、予め切断された、装飾転写物を有する剥離可能な積層物を、成形品のインモールドデコレーション形成を実施する金型に連続して配置する。
【0004】
印刷工程の後に、例えばダイス切断によって、キャリアフィルムに複数の個々の装飾転写物を形成することを含む、インモールドデコレーションプロセス(例えば、’789および’533の特許に記載されている)は、1つには、関連するプロセスの柔軟性が欠如するとの理由で望ましくない。(ダイス切断工程に比べて)前に印刷するそのようなプロセスは、事前に印刷された転写物のロール(または巻物)全てをキャリアフィルム上に形成して使用することを典型的には含む。キャリアフィルムにある、事前に印刷された転写物のロール全ては、印刷装飾物のインライン修飾には適さない。例えば、ロールが、事前に印刷された、一連のシリーズのバーコード転写物を含むとき、成形の不具合のために成形品を廃棄することで、結果として、一連でないバーコード成形品のシリーズを形成してしまう(換言すると、いくつかのバーコード成形品がシリーズから欠落する)。
【0005】
印刷工程の後に、ダイス切断によって個々の装飾転写物をキャリアフィルム上に形成することを含むプロセスは、転写フィルムの不要部分の除去(インモールドデコレーションプロセスを用いてインラインで行う)に起因して複雑化され得る。例えば、転写フィルムの不要部分の不完全な分離によって、剥離可能な積層物を引き裂き、結果としてラインのシャットダウンをもたらし得る。加えて、キャリアフィルムから完全に分離していない、転写フィルムの不要部分は、形成した成形品を結局は廃棄することを余儀なくする。
【0006】
射出成形によって装飾成形品を製造する更なる方法を開発することが望ましい。そのような新しい方法は、例えば、インラインで適用した装飾物を射出成形工程の前に修飾する等の、プロセス柔軟性の向上を可能にする必要がある。加えて、そのような新しく開発される方法は、より単純であること、かつ、余分の転写フィルムを間違って又は不完全に分離することに関連した問題に起因してラインがシャットダウンする傾向を少なくすることが望ましい。
【0007】
本発明により、一連の工程:
(a)(i)第1表面および第2表面を有するキャリアフィルム、ならびに
(ii)それぞれが第1表面および第2表面を有する、複数の個々の(または独立した)熱可塑性プラスチックラベル(該ラベルの第2表面は装飾物が無い)
を含んで成る積層物であって、各ラベルの第1表面がキャリアフィルムの第2表面上に置かれ、キャリアフィルムは各ラベルから剥離可能である積層物を供給する工程;
(b) 積層物のラベルの第2表面にインラインで装飾物を適用し、これにより装飾積層物を形成する工程;
(c) キャリアフィルムの第1表面が金型の内面の少なくとも一部分と隣接するように、内面を有する金型に装飾積層物を配置する(または割出す)工程;
(d) プラスチック材料をラベルの装飾された第2表面に対して金型に注入し、これにより成形品を形成する工程;ならびに
(e) 成形品からキャリアフィルムを分離する工程
を含んで成る製造方法であって、このとき、少なくとも1つのラベルの第1表面が、成形品の表面の少なくとも一部分を規定する方法を提供する。
【0008】
本発明の特徴を特許請求の範囲において詳細に示し、本発明の開示事項の一部分に付け加え、また、これを形成する。本発明のこれらおよび他の特徴、その操作上の利点ならびにこれを用いることによって達成される特定の課題は、以下の詳細な説明および添付の図面から更に十分に理解されよう。
【0009】
特に示さない限り、本明細書および特許請求の範囲で用いる、例えば構造上の寸法およびプロセス条件等を示す全ての数または表現は、用語「およそ:about」によって、全ての場合において変更されると理解されよう。
図1〜4における同様の参照数字および文字は、同様の成分および構造的特徴を示す。
【0010】
本発明の方法の重要な要旨は、装飾積層物を金型に配置する一連の工程の前に、個々の熱可塑性プラスチックラベルをインライン装飾することである。積層物の個々のラベルのインライン装飾は、本明細書において上述したような従来のインモールドデコレーションプロセス(転写フィルムを印刷し、続いて印刷された転写フィルムをダイス切断して、個々の印刷転写物を形成する)と比べて、プロセスの柔軟性をより高くさせる。例えば、成形の不具合によって成形品が拒否される場合、本方法では、これらの不合格品の個々のラベル(例えばバーコード)をインラインで再装飾して用いることができ、代替の成形品を形成する。更に、本方法では、例えば、(インラインのダイス切断工程の後に)キャリアフィルムから転写フィルムの不要部分を不完全に分離することに起因する積層物のインラインでの引き裂きを回避する。
【0011】
本発明の方法において、キャリアフィルムおよび複数の個々の熱可塑性プラスチックラベルを含む積層物を供給する。図2を参照すると、積層物4は、第2表面68および第1表面71を有する熱可塑性プラスチックラベル14、ならびに第1表面77および第2表面74を有するキャリアフィルム26を含む。熱可塑性プラスチックラベル14の第1表面71は、キャリアフィルム26の第2表面74上に置かれている。
【0012】
図2において、ラベル14の第1表面71は、キャリアフィルム26の第2表面に接している。本発明の一態様において、ラベル14の第1表面71とキャリアフィルム26の第2表面74との間に、少なくとも1つの追加の層(示さず)を挿入してもよい。そのような追加の挿入層は、特にキャリアフィルム26それ自身がラベル14から剥離できないような場合に、ラベル14からのキャリアフィルム26の剥離を行うために典型的には用いる。ラベル14とキャリア26との間に挿入され得る層の例として、限定されないが、シリコーン、ワックスならびにフッ素化ポリオレフィン(例えばポリテトラフルオロエチレン、ポリビニリデンジフルオライドおよびこれらの組み合わせ等)を含む層またはこれらから製造された層が挙げられる。
【0013】
例えば、ヒートラミネーション等の、当該技術分野において承認されている方法によって、キャリアフィルム26に熱可塑性プラスチックラベル14を別々にラミネートすることにより、積層物4を形成することができる。別法では、積層物4を、(a):(i)第1表面(例えば77)および第2表面(例えば74)を有するキャリアフィルム(例えばキャリアフィルム26);ならびに(ii)第1表面および第2表面(図示せず)を有する熱可塑性プラスチックフィルム;を含んで成る積層物前駆体を供給することを含む方法によって、形成することができる。キャリアフィルムの第2表面は熱可塑性プラスチックフィルムの第1表面上に置かれており、キャリアフィルムは熱可塑性プラスチックフィルムから剥離することができる。第2工程(b)において、熱可塑性プラスチックフィルムを完全に貫通するが、キャリアフィルムを実質的に貫通しない(好ましくは全く貫通しない)ように、積層物前駆体をダイス切断する。第3工程(c)において、熱可塑性プラスチックフィルムの余剰部分をキャリアフィルムから分離し、これによりキャリアフィルム26および複数の個々の熱可塑性プラスチックラベル14を含んで成る積層物4を形成する。
【0014】
本発明の態様において、熱可塑性プラスチックラベル14の第1表面71に、装飾物を有する。ラベル14の第1表面71を、当業者には既知の方法(例えば、インクジェット印刷、レーザージェット印刷、スクリーン印刷または例えば浸漬染法等の染色)によってキャリアフィルム26にラミネートする前に装飾することができる。ラベル14の第1表面71が装飾物を有する場合、本発明の方法により製造される成形品は、射出成形されたプラスチック材料とラベル14の第2表面68との間に固定された装飾物に加え、成形品の表面の少なくとも一部分(ラベル14の第1表面71によって規定される)に装飾物を有する。ラベルの第1および第2表面における装飾物のそのような組み合わせは、例えば、3次元像の外見を有する成形品を提供する。典型的には、ラベル14の第1表面71には装飾物は無い。
【0015】
本発明の方法で用いる積層物を、別の工程(例えば、キャリアフィルムに個々のラベルをラミネートすること、または上述のダイス切断プロセスによる)で好ましくは形成し、次いで、例えばロールで集める。次いで、本方法において、積層物をロールから好ましくは連続して引く。
【0016】
積層物のキャリアフィルムは、単層または多層フィルムであり得る。キャリアフィルムは、例えば、紙、熱可塑性ビニルポリマー、熱可塑性ポリオレフィン、熱可塑性ポリ(メタ)アクリレート、熱可塑性ポリエステル、熱可塑性ポリカーボネート、セルロース誘導体、ならびにこれらの単層および多層の組み合わせから製造することができる。本発明の一態様において、キャリアフィルムは、熱可塑性ポリ塩化ビニル、熱可塑性ポリエチレン、熱可塑性ポリプロピレン、熱可塑性ポリスチレン、セルロースアセテート、セルロースアセテートブチレート、エチルセルロース、セロファンならびにこれらの単層および多層の組み合わせから製造することができる。好ましくは、キャリアフィルムは熱可塑性ポリエステルから作製される単層フィルムである。
【0017】
キャリアフィルムは、少なくとも0.3ミル(7.6ミクロン)、好ましくは少なくとも0.5ミル(12.7ミクロン)、より好ましくは少なくとも0.8ミル(20.3ミクロン)の厚さを典型的には有する。また、キャリアフィルムは、3ミル(76.2ミクロン)以下、好ましくは2ミル(50.8ミクロン)以下、より好ましくは1.5ミル(38.1ミクロン)以下の厚さを典型的には有する。キャリアフィルムは、例えば0.3ミル(7.6ミクロン)〜3ミル(76.2ミクロン)、好ましくは0.5ミル(12.7ミクロン)〜2ミル(50.8ミクロン)、より好ましくは0.8ミル(20.3ミクロン)〜1.5ミル(38.1ミクロン)を含め、これらの上方および下方の値のいずれの組み合わせの間の範囲の厚さを有しても良い。
【0018】
積層物の熱可塑性プラスチックラベルおよび積層物前駆体の熱可塑性プラスチックフィルムは、それぞれ、単層または多層の熱可塑性プラスチックフィルムであり得る。好ましくは、積層物の熱可塑性プラスチックラベルおよび積層物前駆体の熱可塑性プラスチックフィルムは、それぞれ、単層フィルムである。積層物の熱可塑性プラスチックラベルおよび積層物前駆体の熱可塑性プラスチックフィルムは、それぞれ、熱可塑性ポリウレタン、熱可塑性ポリ(メタ)アクリレート、熱可塑性グラフトコポリマー、熱可塑性ポリアミド、熱可塑性ポリエステルおよび熱可塑性ポリカーボネートならびにこれらの単層および多層の組み合わせから作製することができる。好ましくは、積層物の熱可塑性プラスチックラベルおよび積層物前駆体の熱可塑性プラスチックフィルムは、それぞれ、少なくとも1の熱可塑性ポリウレタン層を含んで成る。
【0019】
積層物の熱可塑性プラスチックラベルおよび積層物前駆体の熱可塑性プラスチックフィルムは、それぞれ、典型的には少なくとも0.25ミル(6.4ミクロン)、より典型的には少なくとも1ミル(25.4ミクロン)、好ましくは少なくとも2ミル(50.8ミクロン)、そして、より好ましくは少なくとも3ミル(76.2ミクロン)の厚さを典型的には有する。また、積層物の熱可塑性プラスチックラベルおよび積層物前駆体の熱可塑性プラスチックフィルムは、それぞれ、典型的には500ミル(12700ミクロン)以下、より典型的には100ミル(2540ミクロン)以下、好ましくは50ミル(1270ミクロン)以下、そしてより好ましくは10ミル(254ミクロン)以下の厚さを有する。積層物の熱可塑性プラスチックラベルおよび積層物前駆体の熱可塑性プラスチックフィルムは、それぞれ、例えば、典型的には0.25ミル(6.4ミクロン)〜500ミル(12700ミクロン)、より典型的には1ミル(25.4ミクロン)〜100ミル(2540ミクロン)、好ましくは2ミル(50.8ミクロン)〜50ミル(1270ミクロン)、そしてより好ましくは3ミル(76.2ミクロン)〜10ミル(254ミクロン)を含め、これらの上方および下方の値のいずれの組み合わせの間の範囲の厚さを有し得る。
【0020】
積層物および積層物前駆体は、それぞれ、少なくとも0.55ミル(14ミクロン)、好ましくは少なくとも1.5ミル(38.1ミクロン)または2.5ミル(63.5ミクロン)、そしてより好ましくは少なくとも3.8ミル(96.5ミクロン)の厚さを有し得る。積層物および積層物前駆体は、それぞれ、503ミル(12776ミクロン)以下、好ましくは102ミル(2591ミクロン)または52ミル(1321ミクロン)以下、そしてより好ましくは11.5ミル(292ミクロン)以下の厚さを有し得る。積層物および積層物前駆体は、例えば0.55ミル(14ミクロン)〜503ミル(12776ミクロン)、好ましくは1.5ミル(38ミクロン)〜102ミル(2591ミクロン)、より好ましくは3.8ミル(96.5ミクロン)〜11.5ミル(292ミクロン)を含め、これらの上方および下方の値のいずれの組み合わせの間の範囲の厚さを有し得る。
【0021】
本発明の方法では、積層物(例えば4)のラベル(例えば14)の第2表面(例えば68)にインラインで装飾物を適用する。装飾工程により、装飾積層物、例えば図1および3の装飾積層物5の形成をもたらす(本明細書で更に説明する)。当該技術分野において承認されている方法(例えば、インクジェット印刷、レーザージェット印刷およびスクリーン印刷等の印刷、ならびに例えば浸漬染法等の染色が挙げられるが、これらに限定されない)によって装飾物を適用し得る。一態様において、インクジェット印刷によって装飾物を適用する。ラベルの第2表面に適用される装飾物は、例えば、印(indicia)、パターン、デザインおよびこれらの組み合わせから選択することができる。適用される装飾物は、白黒および/またはカラーであってよい。ラベルの第2表面に適用され得る装飾物のより詳細な例として、数字、文字、写真画像、1次元のバーコード、2次元のバーコード、およびこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。例えば、本方法に従って製造される成形品が、薄い色のついた眼科用レンズまたはサンシェードレンズである場合に望ましいように、適用される装飾物は、連続する又は滲んだ透明色の状態であり得る。本発明の一態様において、ラベルの第2表面に適用される装飾物は、1次元のバーコードおよび/または2次元のバーコードから選択される。
【0022】
ラベルの第1および/または第2表面に装飾物を形成するのに用いる色素(例えば、インクおよび/または染料)は、例えば、静電色素(static colorant)、フォトクロミック色素、導電性色素ならびにこれらの組み合わせから選択することができる。当業者に既知であるように、静電色素、例えば静電顔料および染料は、紫外(UV)光への曝露の際に、実質的に色が変化しない。用い得る静電色素の例として、当業者に既知であるもの、例えば、無機顔料および無機染料(例えば鉄酸化物)、有機顔料および有機染料(カーボンブラックを含む)ならびにこれらの組み合わせが挙げられる。
【0023】
フォトクロミック色素または物質(例えばフォトクロミック染料)は、当業者に既知であるように、UV光への曝露の際に可逆的に色が変化する。本発明で用い得るフォトクロミック物質の例として、当該技術分野において承認されている無機および有機フォトクロミック物質が挙げられる。用い得る有機フォトクロミック物質の例として、スピロ(インドリン)ナフトオキサジン、スピロ(インドリン)ベンゾオキサジン、クロメン(例えば、ベンゾピランおよびナフトピラン)、有機金属のジチゾネート(例えば、水銀ジチゾネート)、フルギド(例えば、3−フリルおよび3−チエニルフルギド)、フルギミド(例えば、3−フリルおよび3−チエニルフルギミド)ならびにこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。装飾物の形成にフォトクロミック物質を用いることにより、例えば眼科用フォトクロミックレンズ、フォトクロミックサンレンズおよびフォトクロミック窓ガラス(glazing)等の、フォトクロミック特性を有する成形品をもたらす。
【0024】
用い得る導電性色素(例えば、導電性インク)の例として、当業者に既知であるもの、例えば、導電性カーボンブラック顔料および/またはフィブリルを含んで成る導電性インクならびに導電性の地金等が挙げられる。装飾物の形成に導電性色素を用いることにより、例えば電磁遮蔽特性を有する成形品および/または電気回路の一部分として用い得る成形品等の、導電特性を有する成形品をもたらす。
【0025】
装飾工程の後、キャリアフィルムの第1表面が金型の内面の少なくとも一部分に隣接するように、内面を有する金型に装飾積層物を配置する。相応して、装飾された、ラベルの第2表面は、金型の開かれた内部空間に面する。図3に、隣接している装飾積層物5と金型(半分)の内面との関係の断面図を示す。装飾積層物5のキャリアフィルム26の第1表面77は、金型(半分)80の内面83に隣接している。残りの金型(図示せず)は、金型(半分)80と組み合わせるとき、金型の内部空間(図示せず)を規定する。
【0026】
装飾積層物の金型内への配置(または割出し)を、当該技術分野において承認されている方法(例えば、自動配置および手動配置等が挙げられる)によって達成することができる。手動配置は、典型的には、装飾積層物を視覚的に整列させたと判断するまで金型内へ進めることを含む。自動配置は、典型的には、装飾積層物を正しく整列させるために、その所定の長さを金型内へ進めることを含む。装飾積層物の進んだ長さは、例えば、下を通る積層物に接触するホイールの回転数;および/または装飾積層物に(典型的にはそのエッジに沿って)予め適用されたインデックスマーキングの数をカウントする光電池またはレーザーを用いて決定することができる。
【0027】
装飾積層物を金型内に配置して位置合わせをした後に、ラベルの装飾された第2表面に対して、金型の内部空間にプラスチック材料を注入する。図3を更に参照すると、矢印92に示すように、装飾積層物5のラベル14の第2表面68(装飾物86を有する)に対して、プラスチック材料(図示せず)を注入する。プラスチック材料を、加熱して溶融状態(熱可塑性プラスチック材料の場合)、または液体状態(熱硬化性プラスチック材料の場合)で典型的には注入し、そして、該材料はラベル14の第2表面68と融合および/または反応し、このようにして、注入したプラスチック材料とラベル14との間に装飾物86を固定する。プラスチック材料を、第2表面68に対して直接的に(例えば、90°の角度で)、または間接的に(例えば90°未満の角度で)、当該技術分野において承認されている方法(例えばゲートを用いて(図示せず))によって注入することができる。
【0028】
ラベルの第2表面に対して金型に注入されるプラスチック材料を、熱可塑性プラスチック材料および/または熱硬化性プラスチック材料から選択することができる。本明細書および特許請求の範囲において用いる、用語「熱硬化性プラスチック材料」および類似の用語は、例えば活性水素基および遊離したイソシアネート基等の化学的な反応基間の共有結合の形成により生成した、3次元の架橋ネットワークを有するプラスチック材料を意味する。ラベルの第2表面に対して金型に注入される熱硬化性プラスチック材料の例として、当業者に既知である、例えば架橋ポリウレタン;架橋ポリエポキシド;架橋ポリエステル;ならびに架橋ポリカーボネート(例えばPPGインダストリー社(PPG Industries, Inc.)から市販されているCR−39モノマーを用いて調製される、ラジカル重合性のエチレンを有する不飽和ポリカーボネート)が挙げられる。熱硬化性プラスチック材料として、架橋ポリウレタンおよび架橋ポリカーボネートが好ましい。
【0029】
当該技術分野で承認されている反応射出成形プロセスにより、熱硬化性プラスチック材料を金型に注入することができる。ポリウレタンの反応射出成形の例として、当業者には既知であるように、(i)活性水素官能基成分(例えば、ポリオールおよび/またはポリアミン)ならびに(ii)イソシアネート官能基成分(例えば、トルエンジイソシアネート等のジイソシアネートならびに/またはトルエンジイソシアネート等のジイソシアネートの二量体および三量体)を、典型的には、例えば、金型に別々に注入すること、好ましくは同時に注入することが挙げられる。反応成分が注入された金型を必要に応じて加熱することができ、注入成分の完全な反応を保証および/または促進する。注入成分の完全な反応の際に、金型を開け、本発明の管状アッセンブリを取り除く。
【0030】
本明細書および特許請求の範囲において用いる、用語「熱可塑性プラスチック材料」は、軟化点または融点を有し、そして、化学的な反応基(例えば、活性水素基および遊離イソシアネート基)間の共有結合の形成による、3次元の架橋ネットワークを実質的に有さないプラスチック材料を意味する。ラベルの装飾された第2表面に対して金型に注入され得る熱可塑性プラスチック材料の例として、熱可塑性ポリウレタン、熱可塑性ポリウレア、熱可塑性ポリイミド、熱可塑性ポリアミド、熱可塑性ポリアミドイミド、熱可塑性ポリエステル、熱可塑性コポリエステル、熱可塑性ポリカーボネート、熱可塑性ポリスルホン、熱可塑性ポリケトン、熱可塑性オレフィン(例えば、熱可塑性ポリエチレンおよびポリプロピレン)、熱可塑性アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン、熱可塑性ポリスチレン、熱可塑性シリコーン、熱可塑性アクリル酸エステル変性−スチレン−アクリロニトリルターポリマー(ASA)、熱可塑性エチレン−ビニルアセテートポリマー(EVA)、熱可塑性アクリロニトリル−エチレン−スチレンポリマー(AES)、ならびにこれらの1もしくはそれより以上を含む混合物または熱可塑性組成物が挙げられるが、これらに限定されない。ラベルの装飾された第2表面に対して金型に注入され得る熱可塑性プラスチック材料では、熱可塑性ポリウレタンが好ましい。
【0031】
ラベルの装飾された第2表面に対して金型に注入され得るプラスチック材料を、ガラスファイバー、ガラスビーズ、カーボンファイバー、金属片、ポリアミドファイバー、ナノ粒子材料(1nm〜1000nmの範囲の平均粒子径を有する、例えば、ナノ粒子のクレイ等)、タルクおよびこれらの混合物を用いて、必要に応じて補強することができる。当業者には既知であるように、補強ファイバー、特にガラスファイバーは、その表面にサイズ剤を含み得、組み込まれるプラスチックへの混和性および接着性を向上させる。ガラスファイバーは、本発明において好ましい補強材である。使用に際し、例えばガラスファイバー等の補強材は、ラベルの装飾された第2表面に対して金型に注入されるプラスチック材料中に、該材料の全重量基準で例えば5重量%〜60重量%の補強量で存在する。
【0032】
ラベルの装飾面に対して金型に注入されるプラスチック材料を、金型を開ける前に、典型的には冷却および/または反応させて、少なくとも部分的に固める。金型を開けると同時に、金型を開けた後に(成形品が、開いた金型の部分内に依然存在する)または金型から成形品を取り除いた後に、キャリアフィルムを成形品(ここでは、印刷ラベルを含む)から分離することができる。
【0033】
(熱可塑性プラスチック材料を注入する前に、1より多くのラベルを金型に配置することができるとき)、キャリアフィルムからの分離に際し、少なくとも1つのラベルの第1表面が、成形品の表面の少なくとも一部分を規定する。図4に、本発明の方法に従って製造した成形品7の断面図を示す。成形品7は、ラベル14の第2表面68に融合されている、成形された熱可塑性プラスチック材料部分89を含む。ラベル14の第2表面68は、プラスチック材料89とラベル14との間に固定されている装飾物86を有する。ラベル14の第1表面71は、成形品7の表面の一部分を規定する。図4において、ラベル14の第2表面68をはっきりとした明確な線で表しているが、射出成形工程の間、プラスチック材料89と第2表面68との間の融合および/または反応により、結果として、より拡散された界面を生成することが理解されよう。
【0034】
成形品からの分離に際し、キャリアフィルムを処理することができる。本発明の一態様において、成形品からの分離の後にキャリアフィルムを再利用する。分離後、例えば、本明細書において上述したように、キャリアフィルムに個々の剥離可能なラベルをラミネートする(または積み重ねる)こと、または、個々の剥離可能なラベルを形成するためのダイス切断の後に熱可塑性プラスチックフィルムをラミネートすることによって積層物を再形成(reform)するのに、該フィルムを用いることができる。
【0035】
本発明の方法を、バッチプロセス(例えば、シートの形態で積層物を供給する)または連続プロセス(例えば、ロールの形態で積層物を供給する)で実施することができる。好ましくは、本方法を連続して実施する。
【0036】
本発明の方法を、図1を参照して説明することができる。図1の金型および印刷アッセンブリ3は、積層物4のロール11、インラインプリンター17(例えば、デジタルインクジェットプリンターまたはデジタルレーザージェットプリンターであり得る)、金型(半分)20および巻き取り式ロール23を含む。積層物4は、複数のラベル14を有するキャリアフィルム26を含む。また、アッセンブリ3は、ベルト32を用いる巻き取り式ロール23にある滑車38に接続されている滑車35を有する駆動モーター29を含む。キャリアフィルム26のエッジに沿って位置する自動絞り機構47は、電気回線44(他の電気回線(図示せず)によって駆動モーター29に更に接続されている)によってプログラマブルコントローラ41に接続されている。
【0037】
ラベル14の第2表面(または露出面)に装飾物86(例えば、1次元のバーコード等)を適用するインラインプリンター17を通って、積層物4を進める(または送る)。装飾積層物5を、インラインプリンター17から案内棒53を通って進めて、金型(半分)20内の位置に配置する。金型(半分)20内への装飾積層物5の配置は、自動絞り機構47/プログラマブルコントローラ41/駆動モーター29のアレンジメントによって達成する。自動絞り機構47は、キャリアフィルム26のエッジに沿ってインデックスマーク(図示せず)をカウントし、その情報を、電気回線44を介してプログラマブルコントローラ41に送る。プログラマブルコントローラ41は自動絞り機構47からの情報を処理し、巻き取り式ローラ23を介してローラ11から更に積層物4を引く程度をコントロールする。
【0038】
金型(半分)20内の場所に装飾積層物5を配置した後に、配置された装飾積層物5を他の金型(半分)(図示せず)および金型(半分)20によって閉じ込め、こうして密閉金型(図示せず)を形成する。次いで、密閉金型にプラスチック材料を注入する。注入したプラスチック材料を、典型的には冷却および/または反応させて、そして密閉金型内で少なくとも部分的に固める。密閉金型を開き、キャリアフィルム26を成形品から分離する(図示せず)。成形品からのキャリアフィルム26の分離は手動で行うことができる。別法では、成形品が依然取り付けられているキャリアフィルム26を、分離棒56(成形品からキャリアフィルム26を分離する役目をする)に該フィルムが接触するように進めることができる。キャリアフィルム26から分離された成形品の表面の少なくとも一部分は、ラベル14の第1表面によって規定される。図4の成形品7を参照されたい。
【0039】
成形品(例えば図4の成形品7)の分離の後に、キャリアフィルム26を進めて巻き取り式ロール23に集める。巻き取り式ロール23に集められたキャリアフィルム26を後で用いることができ、積層物4の別のロール11を形成する。別法では、キャリアフィルム26を巻き取り式ロール23からロール11に送るとき、追加のラベル14をキャリアフィルム26に連続して適用することができる(図示せず)。
【0040】
本発明に従って製造され得る成形品の例として、例えばバンパーおよび車体パネル等の自動車の車体パーツ;例えば光学レンズ、眼科用レンズ(例えば、薄い色のついた眼科用レンズ)およびサンシェードレンズ(即ち、矯正用でないサングラスに用いられるレンズ)等のレンズ;例えば自動車用の透明フィルム、航空機用の透明フィルムならびに住宅向けおよび市販の透明フィルム等の透明フィルム(transparency)(窓または窓ガラスとも呼ばれる);ならびにIDカード、例えば個別のIDカード(例えば職場でのセキュリティ用IDカードおよび運転免許証等ならびにアニマルタグ(例えば牛用のタグ))が挙げられるが、これらに限定されない。一態様において、本発明の方法を用いて、熱可塑性プラスチックラベルの第2表面に1次元および/または2次元バーコードを有する牛用タグを製造する。
【0041】
本発明の特定の態様の具体的な詳細を参照にして本発明を説明したが、そのような詳細は、特許請求の範囲に含まれる範囲を除き、本発明の範囲を制限するものとして見なされることを意図するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】図1は、本発明の方法で用いることができる金型および印刷アッセンブリの略図である。
【図2】図2は、本発明の方法で用いられる積層物を表す断面図である。
【図3】図3は、金型部分内の位置に配置された印刷積層物を表す断面図である。
【図4】図4は、本発明の方法に従って製造された成形品を表す断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
成形品の製造方法であって、一連の工程:
(a)(i)第1表面および第2表面を有するキャリアフィルム、ならびに
(ii)それぞれが第1表面および第2表面を有する、複数の個々の熱可塑性プラスチックラベル(その第2表面には装飾物が無い)
を含んで成る積層物であって、各ラベルの第1表面はキャリアフィルムの第2表面上に置かれていて、キャリアフィルムが各ラベルから剥離可能である積層物を供給する工程;
(b)積層物のラベルの第2表面にインラインで装飾物を適用し、これにより、装飾積層物を形成する工程;
(c)キャリアフィルムの第1表面が金型の内面の少なくとも一部分に隣接するように、内面を有する金型に装飾積層物を配置する工程;
(d)ラベルの装飾された第2表面に対して金型にプラスチック材料を注入し、これにより成形品を形成する工程;ならびに
(e)成形品からキャリアフィルムを分離する工程
を含んで成り、少なくとも1つのラベルの第1表面が成形品の表面の少なくとも一部分を規定する方法。
【請求項2】
(a)〜(e)の一連の工程を、連続して実施する請求項1に記載の方法。
【請求項3】
(a)(i)第1表面および第2表面を有するキャリアフィルム、および
(ii)第1表面および第2表面を有する熱可塑性プラスチックフィルム
を含んで成る積層物前駆体であって、キャリアフィルムの第2表面が熱可塑性プラスチックフィルムの第1表面上に置かれていて、キャリアフィルムが熱可塑性プラスチックフィルムから剥離可能である積層物前駆体を供給すること、
(b)キャリアフィルムを実質的に貫通しないが、熱可塑性プラスチックフィルムを完全に貫通するように、積層物前駆体をダイス切断すること、ならびに
(c)キャリアフィルムから熱可塑性プラスチックフィルムの過剰部分を分離し、これによりキャリアフィルムおよび複数の個々の熱可塑性プラスチックラベルを含んで成る積層物を形成すること
を含んで成る方法によって積層物を形成する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
キャリアフィルムを、紙、熱可塑性ビニルポリマー、熱可塑性ポリオレフィン、熱可塑性(メタ)アクリレート、熱可塑性ポリエステル、熱可塑性ポリカーボネートおよびセルロース誘導体から選択される少なくとも1つの材料から製造する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
キャリアフィルムを、熱可塑性ポリ塩化ビニル、熱可塑性ポリエチレン、熱可塑性ポリプロピレン、熱可塑性ポリスチレン、セルロースアセテート、セルロースアセテートブチレート、エチルセルロースおよびセロファンから選択される少なくとも1つの材料から製造する、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
キャリアフィルムは、7.6ミクロン〜76.2ミクロンの厚さを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
熱可塑性プラスチックラベルを、熱可塑性ポリウレタン、熱可塑性ポリ(メタ)アクリレート、熱可塑性グラフトコポリマー、熱可塑性ポリアミド、熱可塑性ポリエステルおよび熱可塑性ポリカーボネートから選択される少なくとも1つの材料から製造する、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
熱可塑性プラスチックラベルは、単層の熱可塑性プラスチックラベルおよび多層の熱可塑性プラスチックラベルから選択される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
熱可塑性プラスチックラベルは、少なくとも1つの熱可塑性ポリウレタン層を含んで成る、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
熱可塑性プラスチックラベルは、6.4ミクロン〜12700ミクロンの厚さを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
ラベルの第2表面に適用される装飾物は、印、パターンおよびデザインの中の少なくとも1つから選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
装飾物は、少なくとも1つの1次元バーコードおよび2次元バーコードから選択される、請求項12に記載の方法。
【請求項13】
キャリアフィルムを成形品から分離した後、集めて再利用することを更に含んで成る、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
熱可塑性プラスチックラベルの第1表面に装飾物を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
金型に注入されるプラスチック材料は、熱可塑性プラスチック材料、熱硬化性プラスチック材料およびこれらの組み合わせから選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
金型に注入されるプラスチック材料は、熱可塑性ポリウレタン、熱可塑性ポリウレア、熱可塑性ポリイミド、熱可塑性ポリアミド、熱可塑性ポリアミドイミド、熱可塑性ポリエステル、熱可塑性コポリエステル、熱可塑性ポリカーボネート、熱可塑性ポリスルホン、熱可塑性ポリケトン、熱可塑性ポリエチレン、熱可塑性ポリプロピレン、熱可塑性アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンポリマー、熱可塑性ポリスチレン、熱可塑性シリコーン、熱可塑性アクリル酸エステル変性−スチレン−アクリロニトリルターポリマー、熱可塑性エチレン−ビニルアセテートポリマー、熱可塑性アクリロニトリル−エチレン−スチレンポリマーおよびこれらの1もしくはそれ以上を含む混合物または熱可塑性組成物から選択される熱可塑性プラスチック材料である、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
金型に注入されるプラスチック材料を、ガラスファイバー、ガラスビーズ、カーボンファイバー、金属フレーク、ポリアミドファイバー、ナノ粒子クレイ、タルクおよびこれらの混合物を用いて補強する、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
本方法によって製造される成形品は、自動車の車体パーツ、光学レンズ、眼科用レンズ、サンシェードレンズ、透明フィルムおよびIDカードから選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
本方法によって製造される成形品はアニマルタグであって、ラベルの第2表面に適用される装飾物を、少なくとも1つの1次元バーコードおよび2次元バーコードから選択する、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
装飾物は、静電色素、フォトクロミック色素、導電性色素およびこれらの組み合わせから選択した色素を含んで成る、請求項1に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2007−533485(P2007−533485A)
【公表日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−532927(P2006−532927)
【出願日】平成16年5月10日(2004.5.10)
【国際出願番号】PCT/US2004/014621
【国際公開番号】WO2004/101293
【国際公開日】平成16年11月25日(2004.11.25)
【出願人】(503349707)バイエル・マテリアルサイエンス・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー (178)
【氏名又は名称原語表記】Bayer MaterialScience LLC
【Fターム(参考)】