説明

抗糖尿病化合物としてのベータカルボリン誘導体

構造式Iのベータ−カルボリン誘導体は、ソマトスタチンサブタイプ受容体3(SSTR3)の選択的アンタゴニストであり、2型糖尿病、並びに高血糖症、インシュリン抵抗性、肥満症、脂質障害及び高血圧症を含む、この疾患としばしば関連する病状の治療に有用である。この化合物は、うつ病及び不安の治療にも有用である。
【化1】



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
構造式I:
【化1】

[式中、
nは1〜4の整数であり;
は、
(1)−C(O)OR
(2)−C(O)NR
(3)シクロへテロアルキル、
(4)シクロへテロアルキル−C1−10アルキル−、
(5)ヘテロアリール、及び
(6)ヘテロアリール−C1−10アルキル−、からなる群から選択され、ここで、アルキル及びシクロヘテロアルキルは、Rから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく;ヘテロアリールは、Rから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、ただし、ヘテロアリールは、ピリジニル、ピロリル、チエニル、1,3−ベンゾジオキソリル又はフラニルではなく;
は、
水素、
1−10アルキル、
2−10アルケニル、
2−10アルキニル、
3−10シクロアルキル、
3−10シクロアルキル−C1−10アルキル−、
1−6アルキル−X−C1−6アルキル−、
アリール−C1−4アルキル−X−C1−4アルキル−、
ヘテロアリール−C1−4アルキル−X−C1−4アルキル−、
3−10シクロアルキル−X−C1−6アルキル−、
アリール、
シクロへテロアルキル、及び
ヘテロアリール、からなる群から選択され、ここで、Xは、O、S、S(O)、S(O)及びNRからなる群から選択され、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル及びシクロへテロアルキルは、Rから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく;アリール及びヘテロアリールは、Rから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく;
は、
水素、
1−10アルキル、
3−10シクロアルキル、
シクロへテロアルキル、
シクロへテロアルキル−C1−6アルキル−、及び
ヘテロアリール−C1−6アルキル−、からなる群から選択され、ここで、アルキル、シクロアルキル及びシクロへテロアルキルは、Rから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく;ヘテロアリールは、Rから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく;
は、水素又は1〜5個のフッ素で置換されていてもよいC1−8アルキルであり;
及びRは、それぞれ独立して、
水素、
1−10アルキル、
2−10アルケニル、
2−10アルキニル、
3−10シクロアルキル、
シクロへテロアルキル、
アリール、及び
ヘテロアリール、からなる群から選択され、ここで、アルキル、シクロアルキル及びシクロへテロアルキルは、Rから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、アリール及びヘテロアリールは、Rから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく;
は、
水素、
1〜5個のフッ素で置換されていてもよいC1−10アルキル、
2−10アルケニル、
3−10シクロアルキル、及び
1−4アルキル−O−C1−4アルキル−、からなる群から選択され;
各Rは、独立して、
(1)水素、
(2)−OR
(3)−NRS(O)
(4)ハロゲン、
(5)−S(O)
(6)−S(O)NR
(7)−NR
(8)−C(O)R
(9)−OC(O)R
(10)−CO
(11)−CN、
(12)−C(O)NR
(13)−NRC(O)R
(14)−NRC(O)OR
(15)−NRC(O)NR
(16)−OCF
(17)−OCHF
(18)シクロへテロアルキル、
(19)1〜5個のフッ素で置換されていてもよいC1−10アルキル、
(20)C3−6シクロアルキル、
(21)アリール、及び
(22)ヘテロアリール、からなる群から選択され、ここで、アリール及びヘテロアリールは、Rから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく;
は、
水素、
1−10アルキル、
2−10アルケニル、及び
3−10シクロアルキル、からなる群から選択され、ここで、アルキル、アルケニル及びシクロアルキルは、Rから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく;
10及びR11は、それぞれ独立して、水素、又は1〜5個のフッ素で置換されていてもよいC1−4アルキルであり;
各Rは、独立して、
(1)−OR
(2)−NRS(O)
(3)ハロゲン、
(4)−S(O)
(5)−S(O)NR
(6)−NR
(7)−C(O)R
(8)−OC(O)R
(9)オキソ、
(10)−CO
(11)−CN、
(12)−C(O)NR
(13)−NRC(O)R
(14)−NRC(O)OR
(15)−NRC(O)NR
(16)−CF
(17)−OCF
(18)−OCHF、及び
(19)シクロへテロアルキル;
(20)C3−6シクロアルキル−C1−6アルキル;及び
(21)C1−6アルキル−X−C1−6アルキル−、からなる群から選択され、ここで、Xは、O、S、S(O)、S(O)及びNRからなる群から選択され;
各Rは、独立して、
(1)R
(2)C1−10アルキル、及び
(3)C3−6シクロアルキル、からなる群から選択され、ここで、アルキル及びシクロアルキルは、1〜3個のヒドロキシル及び1〜6個のフッ素で置換されていてもよく;
及びRは、それぞれ独立して、
(1)水素、
(2)C1−10アルキル、
(3)C2−10アルケニル、
(4)C3−6シクロアルキル、
(5)C3−6シクロアルキル−C1−10アルキル−、
(6)シクロへテロアルキル、
(7)シクロへテロアルキル−C1−10アルキル−、
(8)アリール、
(9)ヘテロアリール、
(10)アリール−C1−10アルキル−、及び
(11)ヘテロアリール−C1−10アルキル−、からなる群から選択され;又は
及びRは、それらが結合する原子と一緒になって、酸素、イオウ及びN−Rから独立して選択される0〜2個の追加のヘテロ原子を含む、4〜7員環の複素環を形成し、ここで、R及びRが水素以外である場合、各R及びRは、Rから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく;
各Rは、独立して、
(1)水素、
(2)C1−10アルキル、
(3)C2−10アルケニル、
(4)C3−6シクロアルキル、
(5)C3−6シクロアルキル−C1−10アルキル−、
(6)シクロへテロアルキル、
(7)シクロへテロアルキル−C1−10アルキル−、
(8)アリール、
(9)ヘテロアリール、
(10)アリール−C1−10アルキル−、及び
(11)ヘテロアリール−C1−10アルキル−、からなる群から選択され、ここで、Rが水素でない場合、各Rは、Rから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく;
各Rは、独立して、1〜5個のフッ素で置換されていてもよい、−C(O)R又はC1−10アルキルであり;
各Rは、独立して、
(1)ハロゲン、
(2)C1−10アルキル、
(3)−O−C1−4アルキル、
(4)−S(O)−C1−4アルキル、
(5)−CN、
(6)−CF
(7)−OCHF、及び
(8)−O−CF、からなる群から選択され;そして
各mは、独立して0、1又は2である]の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
【請求項2】
、R、R、R、R10及びR11が、それぞれ水素である、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
が水素又はメチルである、請求項2記載の化合物。
【請求項4】
及びRが水素であり、Rがフェニル又はヘテロアリールであり、それぞれが、Rから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい、請求項1記載の化合物。
【請求項5】
ヘテロアリールが、Rから独立して選択される1〜2個の置換基で置換されていてもよいピリジニルである、請求項4記載の化合物。
【請求項6】
が、ハロゲン、メチル及びメトキシからなる群から独立して選択される1〜2個の置換基で置換されていてもよい、フェニル又はピリジン−2−イルである、請求項4記載の化合物。
【請求項7】
が、フェニル、4−フルオロフェニル、ピリジン−2−イル又は5−フルオロ−ピリジン−2−イルである、請求項6記載の化合物。
【請求項8】
nが1である、請求項1記載の化合物。
【請求項9】
が水素、ハロゲン又はシアノである、請求項8記載の化合物。
【請求項10】
が:
水素、
から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいヘテロアリール、
1−3アルキル−O−C1−3アルキル−、及び
アルキルがRから独立して選択される1〜2個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル、からなる群から選択される、請求項1記載の化合物。
【請求項11】
がシクロへテロアルキル又はヘテロアリールであり、ここで、シクロへテロアルキルはRから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよく、ヘテロアリールはRから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい、請求項1記載の化合物。
【請求項12】
が、Rから独立して選択される1〜2個の置換基で置換されていてもよいヘテロアリールである、請求項11記載の化合物。
【請求項13】
が、1,2,4−オキサジアゾール−3−イル、1,3,4−オキサジアゾール−2−イル、1,2,4−チアジアゾール−3−イル、ピラゾール−3−イル、ピラゾール−4−イル、1,2,3−トリアゾール−4−イル、1,2,4−トリアゾール−3−イル、1,3−チアゾール−4−イル、1,3−チアゾール−5−イル及び1,3−オキサゾール−4−イルからなる群から選択されるヘテロアリールであり、それぞれがC1−4アルキルで置換されていてもよく、ここでアルキルは1〜3個のフッ素で置換されていてもよい、請求項12記載の化合物。
【請求項14】
が、Rから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいヘテロアリールであり;
が:
水素、
から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいヘテロアリール、
1−3アルキル−O−C1−3アルキル−、及び
アルキルがRから独立して選択される1〜2個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル、からなる群から選択される、請求項1記載の化合物。
【請求項15】
又はRが水素である、請求項14記載の化合物。
【請求項16】
が、Rから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいヘテロアリールである、請求項15記載の化合物。
【請求項17】
*により印を付けた不斉炭素において、表示するR立体配置を有する、構造式II
【化2】

で表される、請求項1記載の化合物。
【請求項18】
、R、R、R、R10及びR11が、それぞれ水素であり;Rが水素又はメチルであり、nが1である、請求項17記載の化合物。
【請求項19】
が水素、ハロゲン又はシアノである、請求項18記載の化合物。
【請求項20】
が、Rから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいヘテロアリールであり、
が:
水素、
から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいヘテロアリール、
1−3アルキル−O−C1−3アルキル−、及び
アルキルが、Rから独立して選択される1〜2個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキル、からなる群から選択される、請求項17記載の化合物。
【請求項21】
又はRが水素である、請求項20記載の化合物。
【請求項22】
が、Rから独立して選択される1〜2個の置換基で置換されていてもよいヘテロアリールである、請求項20記載の化合物。
【請求項23】
及びRが、それぞれ独立して、1,2,4−オキサジアゾール−3−イル、1,3,4−オキサジアゾール−2−イル、1,2,4−チアジアゾール−3−イル、ピラゾール−3−イル、ピラゾール−4−イル、1,2,3−トリアゾール−4−イル、1,2,4−トリアゾール−3−イル、1,3−チアゾール−4−イル、1,3−チアゾール−5−イル及び1,3−オキサゾール−4−イルからなる群から選択されるヘテロアリールであり、それぞれがC1−4アルキルで置換されていてもよく、ここでアルキルは1〜5個のフッ素で置換されていてもよい、請求項22記載の化合物。
【請求項24】
【化3−1】

【化3−2】

【化3−3】

【化3−4】

からなる群から選択される、請求項1記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩。
【請求項25】
請求項1記載の化合物を、薬学的に許容される担体と組み合わせて含む医薬組成物。
【請求項26】
治療を必要とするほ乳動物における、ソマトスタチンサブタイプ受容体3(SSTR3)の拮抗作用に応答する障害、病状又は疾患を治療するための、請求項1に記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩の使用。
【請求項27】
前記障害、病状又は疾患が、2型糖尿病、インシュリン抵抗性、高血糖症、肥満症、脂質障害、メタボリックシンドローム及び高血圧からなる群から選択される、請求項26記載の使用。
【請求項28】
治療を必要とするほ乳動物において、2型糖尿病、高血糖症、インシュリン抵抗性、脂質障害、肥満症、メタボリックシンドローム及び高血圧の治療のための医薬を製造するための、請求項1に記載の化合物又は薬学的に許容されるその塩の使用。

【公表番号】特表2010−533712(P2010−533712A)
【公表日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−517003(P2010−517003)
【出願日】平成20年7月15日(2008.7.15)
【国際出願番号】PCT/US2008/008611
【国際公開番号】WO2009/011836
【国際公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.パイレックス
【出願人】(390023526)メルク・シャープ・エンド・ドーム・コーポレイション (924)
【Fターム(参考)】