抗糖尿病性二環式化合物
5員ヘテロ環式環が結合しているシクロアルキルまたはヘテロ環式環に縮合してなるフェニルまたはピリジル環を含む二環式化合物、並びにその医薬的に許容され得る塩及びプロドラッグはGタンパク質結合性受容体40(GPR40)のアゴニストであり、治療用化合物として、特に2型糖尿病、及び肥満や脂質障害(例えば、混合性または糖尿病性脂質代謝異常、高脂血症、高コレステロール血症及び高トリグリセリド血症)を含めた前記疾患にしばしば関連する状態の治療における治療用化合物として有用である。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iの化合物またはその医薬的に許容され得る塩
【化1】
[式中、
Aは−CH−及び−N−からなる群から選択され;
Bは−S−、−O−、−NH−、−C(=O)−及び−CH2−からなる群から選択され;
Dは−C(=O)−、−C(=S)−、−C(=NH)−、−O−及び−NH−からなる群から選択され;
W及びZは独立して−CH2−、−CF2−、−CH2CH2−及び−CH2CH2CH2−から選択され、ならびにW及びZの1つは場合により−O−、−C(=O)−、−NR6−、−S−、−S(O)−及び−S(O)2−から選択され得;
Yは=CH−及び=N−から選択され;
ヘテロ環はO、N及びSから独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜6員の飽和または部分飽和単環式ヘテロ環式環であり;
ヘテロアリールはO、N及びSから独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜6員の単環式ヘテロ芳香族環であり;
R1、R2、R3及びR4は各々独立してH、ハロゲン、−CN、−NO2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−S(O)2C1−6アルキル、−N(R6)(R6)、−N(R6)C(=O)C1−6アルキル、−N(R6)S(O)2C1−6アルキル、−C(=O)H、−C(=O)OH、−C(=O)OC1−6アルキル、−C(=O)C1−6アルキル、−C(=O)N(R6)(R6)、−C(=O)フェニル、−C(=O)ナフチル、−C(=O)ヘテロ環、ヘテロ環、ヘテロアリール、C3−7シクロアルキル、フェニル及びナフチルからなる群から選択され;
ここで、−C1−6アルキル、並びに−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−S(O)2C1−6アルキル、−N(R6)C(=O)C1−6アルキル、−N(R6)S(O)2C1−6アルキル、−C(=O)OC1−6アルキル及び−C(=O)C1−6アルキルのアルキル基は場合により1〜5個のハロゲンで置換されており、また場合により−OH、場合により1〜5個のハロゲンで置換されていてもよい−OC1−3アルキル、−CF3、−S(O)2C1−3アルキル、−C(=O)C1−3アルキル、−OC(=O)C1−6アルキル、−NHC(=O)CH3、−NHC(=O)OC1−6アルキル、−NHS(O)2CH3、−N(R6)(R6)、ヘテロ環、ヘテロアリール、C3−7シクロアルキル、フェニル及びナフチルから独立して選択される1〜2個の基でも置換されており;
R1、R2、R3、R4として、またはR1、R2、R3及びR4上の置換基としての−C(=O)フェニル、−C(=O)ナフチル、−C(=O)ヘテロ環、ヘテロ環、ヘテロアリール、C3−7シクロアルキル、フェニル及びナフチルは場合によりハロゲン、−CF3、−OCF3、−CN、−NO2、−OH、−C1−3アルキル、−C(=O)C1−3アルキル、−S(O)2C1−3アルキル及び−OC1−3アルキル(前記−C1−3アルキル、−OC1−3アルキル、−S(O)2C1−3アルキル及び−C(=O)C1−3アルキル置換基は場合により1〜3個のハロゲンで置換されていている)から独立して選択される1〜4個の置換基で置換されており;或いは
(R1−R2)、(R2−R1)、(R2−R3)、(R3−R2)、(R3−R4)及び(R4−R3)から選択されるオルト置換基の一対が結合されて、−CH2CH2CH2−、−CH2CH2CH2CH2−、−CH2CH2CH2CH2CH2−、−OCH2CH2−、−OCH2CH2CH2−、−OCH2CH2CH2CH2−、−CH2OCH2−、−CH2OCH2CH2−、−CH2OCH2CH2CH2−、−CH2CH2OCH2CH2−及び−SCH2CH2−から選択される3〜5原子長を有する2価の架橋基(前記架橋基は場合によりハロゲン、−OH、−CN、−NO2、−C1−3アルキル、−OC1−3アルキル、−SC1−3アルキル、−S(O)2C1−3アルキル、−CF3及び−OCF3から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)を形成し得;或いは
オルト置換基R1−R2の対は、4炭素鎖−CH=CH−CH=CH−により結合されてR1及びR2位置で縮合フェニル環を形成し得、または−CH=CH−CH=N−、−N=CH−CH=CH−、−CH=N−CH=CH−、−CH=CH−N=CH−、−CH2CH2CH2C(=O)−及び−C(=O)CH2CH2CH2−から選択される4原子鎖により結合されてR1及びR2位置で縮合ピリジニル環または縮合シクロヘキサノン環(前記縮合フェニル環、縮合ピリジニル環及び縮合シクロヘキサノン環は場合によりハロゲン、−OH、−CN、−NO2、−C1−3アルキル、−OC1−3アルキル、−SC1−3アルキル、−S(O)2C1−3アルキル、−CF3及び−OCF3から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)を形成し得;或いは
オルト置換基R1−R2の対は、−CH=CHO−、−OCH=CH−、−CH=CH−S−、−SCH=CH−、−CH=CHN(R6)−、−N(R6)CH=CH−、−CH2CH2C(=O)−及び−C(=O)CH2CH2−から選択される3原子鎖により結合されて、R1及びR2位置でフェニル環に縮合した5員環(前記縮合5員環は場合によりハロゲン、−OH、−CN、−NO2、−C1−3アルキル、−OC1−3アルキル、−SC1−3アルキル、−S(O)2C1−3アルキル、−CF3及び−OCF3から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)を形成し得;及び
R6はH及び−C1−6アルキルからなる群から選択される]。
【請求項2】
R1、R2、R3及びR4は独立して(1)H、(2)ハロゲン、(3)−NO2、(4)−CN、(5)場合により1〜5個のハロゲンで置換され、また場合により−OH、−CF3、−C(=O)C1−3アルキル、及び1〜3個のハロゲンで置換されていてもよい−OC1−3アルキルから独立して選択される1〜2個の置換基でも置換されている−Cl−6アルキル、(6)場合により1〜5個のハロゲンで置換され、また場合により−CF3及び−C(=O)C1−3アルキルから独立して選択される1〜2個の基でも置換されている−OC1−6アルキル、(7)場合により1〜5個のハロゲンで置換され、また場合により−CF3から独立して選択される1〜2個の基で置換されている−C(=O)C1−3アルキル、(8)C3−7シクロアルキル、(9)フェニル、及び(10)ヘテロ環から独立して選択され、ここで前記C3−7シクロアルキル、フェニル及びヘテロ環は各々場合によりハロゲン、−OH、−OC1−3アルキル、CF3及び−C(=O)C1−3アルキルから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている
請求項1の化合物またはその医薬的に許容され得る塩。
【請求項3】
R1、R2、R3及びR4は各々独立してH、F、Br、Cl、CH3、CF3、−CH2OH、−CH(OH)CH3、−C(=O)H、−C(=O)OH、−C(=O)CH3、−CH2CH3、−CH2CF3、シクロプロピル、−CN、−OCH3、−OCF3、−NO2、CH(CH3)2、n−C3H7、n−C5H11、−C2F5、−CHFCH3、−CHFCF3、−CF2CH3、−CHF2、−CH2F、−OCHF2、−OCH2F、−OCH2フェニル、−C(=O)OCH3、−S(O)2CH3、−C(=O)NH2、−CH2OC(=O)CH3、−NH2、−CH2NH2、−CH2N(CH3)2、−CH2NHC(=O)OC(CH3)3、−CH2(1−ピロリジニル)及び−C(=O)(3,3−ジフルオロ−1−アゼチジニル)から選択される
請求項1の化合物またはその医薬的に許容され得る塩。
【請求項4】
R1、R2、R3及びR4は各々独立してH、F、Br、Cl、CH3、CF3、−CH2OH、−CH(OH)CH3、−C(=O)H、−C(=O)OH、−C(=O)CH3、−CH2CH3、−CH2CF3、シクロプロピル、−CN、−OCH3、−OCF3及び−NO2から選択される
請求項3の化合物またはその医薬的に許容され得る塩。
【請求項5】
R1及びR2は4炭素鎖−CH=CH−CH=CH−により結合されて、R1及びR2位置で縮合フェニル環(前記縮合フェニル環は場合によりハロゲン、−OH、−CN、−NO2、−C1−3アルキル、−OC1−3アルキル、−SC1−3アルキル、−S(O)2C1−3アルキル、−CF3及び−OCF3から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)を形成する
請求項1の化合物またはその医薬的に許容され得る塩。
【請求項6】
Zは−CH2−であり、ならびにWは−CH2−、−CF2−、−CH2CH2−、−O−及び−S−からなる群から選択される
請求項1の化合物またはその医薬的に許容され得る塩。
【請求項7】
Aは−CH−または−N−であり;
Bは−S−、−O−、−NH−及び−CH2−からなる群から選択され;ならびに
Dは−C(=O)−である;
請求項1の化合物またはその医薬的に許容され得る塩。
【請求項8】
R1及びR2は−CH2CH2CH2−、−CH2CH2CH2CH2−、−CH2CH2O−、−OCH2CH2−、−CH2CH2S−、−SCH2CH2−、−CH2CH2C(=O)−、及び−C(=O)CH2CH2−から選択される2価の架橋基により結合されて、R1及びR2位置で5または6員の縮合環(前記R1及びR2位置の縮合環は場合によりハロゲン、−OH、−CN、−NO2、−Cl−3アルキル、−OC1−3アルキル、−SC1−3アルキル、−S(O)2C1−3アルキル、−CF3及び−OCF3から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)を形成している
請求項1の化合物またはその医薬的に許容され得る塩。
【請求項9】
式Iaを有する請求項1の化合物またはその医薬的に許容され得る塩
【化2】
[式中、
Rl、R2、R3及びR4は各々独立してH、F、Br、Cl、CH3、CF3、−CH2OH、−CH(OH)CH3、−C(=O)H、−C(=O)OH、−C(=O)CH3、−CH2CH3、−CH2CF3、シクロプロピル、−CN、−OCH3、−OCF3、−NO2、CH(CH3)2、n−C3H7、n−C5H11、−C2F5、−CHFCH3、−CHFCF3、−CF2CH3、−CHF2、−CH2F、−OCHF2、−OCH2F、−OCH2フェニル、−C(=O)OCH3、−S(O)2CH3、−C(=O)NH2、−CH2OC(=O)CH3、−NH2、−CH2NH2、−CH2N(CH3)2、−CH2NHC(=O)OC(CH3)3、−CH2(1−ピロリジニル)及び−C(=O)(3,3−ジフルオロ−1−アゼチジニル)から選択され;或いは
R1及びR2は−CH=CH−CH=CH−、−CH2CH2CH2−、−CH2CH2C(=O)−及び−C(=O)CH2CH2−からなる群から選択される3または4炭素鎖により結合されて、R1及びR2位置で縮合フェニル、シクロペンチルまたはシクロペンタノン環(前記縮合フェニル、シクロペンチル及びシクロペンタノン環は場合によりハロゲン、−OH、−CN、−NO2、−C1−3アルキル、−OC1−3アルキル、−SC1−3アルキル、−S(O)2C1−3アルキル、−CF3及び−OCF3から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)を形成し;
Yは=CH−及び=N−から選択され;
Wは−CH2−、−CF2−、−CH2CH2−、−O−及び−S−からなる群から選択され;
Aは−CH−または−N−であり;ならびに
Bは−S−、−O−、−NH−及び−CH2−からなる群から選択される]。
【請求項10】
式Iaを有する請求項9の化合物またはその医薬的に許容され得る塩(式中、
R1はH、F、Br、Cl、CH3、CF3及び−CH2CH3からなる群から選択され;
R2はH、CH3、CF3、−CH2CH3及び−OCF3からなる群から選択され;或いは
R1及びR2は4炭素鎖−CH=CH−CH=CH−により結合されて、R1及びR2位置で縮合フェニル環を形成し;
R3はH、Cl、CH3、CF3、−CN及び−NO2からなる群から選択され;
R4はHまたは−CH3であり;
Yは=CH−及び=N−から選択され;
Wは−CH2−、−CH2CH2−及び−S−からなる群から選択され;
Aは−CH−または−N−であり;ならびに
Bは−S−、−O−及び−CH2−からなる群から選択される)。
【請求項11】
式Ibを有する請求項1の化合物またはその医薬的に許容され得る塩
【化3】
(式中、R1、R2、R3、R4、Y、W、Z、A及びBは請求項1に定義した通りである)。
【請求項12】
式Ibを有する請求項11の化合物またはその医薬的に許容され得る塩(式中、
R1、R2、R3及びR4は各々独立してH、F、Br、Cl、CH3、CF3、−CH2OH、−CH(OH)CH3、−C(=O)H、−C(=O)OH、−C(=O)CH3、−CH2CH3、−CH2CF3、シクロプロピル、−CN、−OCH3、−OCF3、−NO2、CH(CH3)2、n−C3H7、n−C5H11、−C2F5、−CHFCH3、−CHFCF3、−CF2CH3、−CHF2、−CH2F、−OCHF2、−OCH2F、−OCH2フェニル、−C(=O)OCH3、−S(O)2CH3、−C(=O)NH2、−CH2OC(=O)CH3、−NH2、−CH2NH2、−CH2N(CH3)2、−CH2NHC(=O)OC(CH3)3、−CH2(1−ピロリジニル)及び−C(=O)(3,3−ジフルオロ−1−アゼチジニル)から選択され;或いは
R1及びR2は−CH=CH−CH=CH−、−CH2CH2CH2−、−CH2CH2C(=O)−及び−C(=O)CH2CH2−からなる群から選択される3または4炭素鎖により結合されて、R1及びR2位置で縮合フェニル、シクロペンチルまたはシクロペンタノン環(前記縮合フェニル、シクロペンチル及びシクロペンタノン環は場合によりハロゲン、−OH、−CN、−NO2、−C1−3アルキル、−OCl−3アルキル、−SC1−3アルキル、−S(O)2C1−3アルキル、−CF3及び−OCF3から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)を形成し、;
Yは=CH−及び=N−から選択され;
Wは−CH2−、−CF2−、−CH2CH2−、−O−及び−S−からなる群から選択され;
Zは−CH2−であり;
Aは−CH−または−N−であり;ならびに
Bは−S−、−O−、−NH−及び−CH2−からなる群から選択される)。
【請求項13】
式Iを有する請求項1の化合物またはその医薬的に許容され得る塩[式中、
Rl、R2、R3及びR4は各々独立してH、F、Br、Cl、CH3、CF3、−CH2OH、−CH(OH)CH3、−C(=O)H、−C(=O)OH、−C(=O)CH3、−CH2CH3、−CH2CF3、シクロプロピル、−CN、−OCH3、−OCF3、−NO2、CH(CH3)2、n−C3H7、n−C5H11、−C2F5、−CHFCH3、−CHFCF3、−CF2CH3、−CHF2、−CH2F、−OCHF2、−OCH2F、−OCH2フェニル、−C(=O)OCH3、−S(O)2CH3、−C(=O)NH2、−CH2OC(=O)CH3、−NH2、−CH2NH2、−CH2N(CH3)2、−CH2NHC(=O)OC(CH3)3、−CH2(1−ピロリジニル)及び−C(=O)(3,3−ジフルオロ−l−アゼチジニル)から選択され;或いは
R1及びR2は−CH=CH−CH=CH−、−CH2CH2CH2−、−CH2CH2C(=O)−及び−C(=O)CH2CH2−からなる群から選択される3または4炭素鎖により結合されて、R1及びR2位置で縮合フェニル、シクロペンチルまたはシクロペンタノン環(前記縮合フェニル、シクロペンチル及びシクロペンタノン環は場合によりハロゲン、−OH、−CN、−NO2、−C1−3アルキル、−OCl−3アルキル、−SC1−3アルキル、−S(O)2C1−3アルキル、−CF3及び−OCF3から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)を形成し;
Yは=CH−及び=N−から選択され;
Wは−O−、−S−及びCH2からなる群から選択され;
Zは−CH2−及び−CH2CH2−からなる群から選択され;
Aは−CH−または−N−であり;
Bは−S−、−O−及び−CH2−からなる群から選択され;ならびに
Dは−C(=O)である]。
【請求項14】
式Icを有する請求項13の化合物
【化4】
(式中、Wは−O−及び−S−からなる群から選択される)。
【請求項15】
式Idを有する請求項14の化合物またはその医薬的に許容され得る塩
【化5】
(式中、
R1、R2、R3及びR4は各々独立してH、F、Br、Cl、CH3、CF3、−CH2OH、−CH(OH)CH3、−C(=O)H、−C(=O)OH、−C(=O)CH3、−CH2CH3、−CH2CF3、シクロプロピル、−CN、−OCH3、−OCF3、−NO2、CH(CH3)2、n−C3H7、n−C5H11、−C2F5、−CHFCH3、−CHFCF3、−CF2CH3、−CHF2、−CH2F、−OCHF2、−OCH2F、−OCH2フェニル、−C(=O)OCH3、−S(O)2CH3、−C(=O)NH2、−CH2OC(=O)CH3、−NH2、−CH2NH2、−CH2N(CH3)2、−CH2NHC(=O)OC(CH3)3、−CH2(1−ピロリジニル)及び−C(=O)(3,3−ジフルオロ−l−アゼチジニル)から選択され;或いは
R1及びR2は−CH=CH−CH=CH−、−CH2CH2CH2−、−CH2CH2C(=O)−及び−C(=O)CH2CH2−からなる群から選択される3または4炭素鎖により結合されて、R1及びR2位置で縮合フェニル、シクロペンチルまたはシクロペンタノン環を形成し;ならびに
Bは−S−及び−O−からなる群から選択される)。
【請求項16】
以下の化合物
【化6】
からなる群から選択される請求項13の化合物またはその医薬的に許容され得る塩。
【請求項17】
下記(a)及び(b)から選択される化合物からなる群から選択される請求項13の化合物またはその医薬的に許容され得る塩であり、ただし
(a)は化合物番号42〜48から選択される下記式:
【化7】
(式中、化合物42〜48の置換基R1、R2、R3及びR4は、
【表1】
である)
を有する化合物であり、及び
(b)は化合物番号49〜51から選択される下記式:
【化8】
(式中、化合物49〜51の置換基R1、R2、R3、R4及びR5は、
【表2】
である)
を有する化合物である。
【請求項18】
以下に掲げる化合物からなる群から選択される請求項13の化合物またはその医薬的に許容され得る塩。
【化9】
【請求項19】
請求項1の化合物またはその医薬的に許容され得る塩及び医薬的に許容され得る担体を含む医薬組成物。
【請求項20】
2型糖尿病の治療用薬剤を製造するための請求項1の化合物またはその医薬的に許容され得る塩の使用。
【請求項21】
2型糖尿病の治療を要する患者に対して治療有効量の式Iを有する化合物またはその医薬的に許容され得る塩を投与することを含む前記患者における2型糖尿病の治療方法。
【請求項22】
(1)請求項1の化合物またはその医薬的に許容され得る塩;
(2)(a)PPARγ−アゴニスト及び部分アゴニスト、
(b)ビグアニド、
(c)タンパク質チロシンホスファターゼ−1B(PTP−1B)阻害剤、
(d)ジペプチジルペプチダーゼIV(DP−N)阻害剤、
(e)インスリンまたはインスリンミメティック、
(f)スルホニル尿素、
(g)α−グルコシダーゼ阻害剤、
(h)(i)HMG−CoAレダクターゼ阻害剤、(ii)胆汁酸セクエストラント、(iii)ニコチニルアルコール、ニコチン酸またはその塩、(iv)PPARαアゴニスト、(v)コレステロール吸収阻害剤、(h)アシルCoA:コレステロールアシルトランスフェラーゼ(ACAT)阻害剤、(i)CETP阻害剤及び(j)フェノール系酸化防止剤からなる群から選択される患者の脂質プロフィールを改善する物質、
(i)PPARα/γ二重アゴニスト、
(j)PPARδアゴニスト、
(k)抗肥満化合物、
(1)回腸胆汁酸トランスポーター阻害剤、
(m)抗炎症剤、
(n)グルカゴン受容体アンタゴニスト、
(o)GLP−1、
(p)GIP−1、
(q)GLP−1アナログ、及び
(r)HSD−1阻害剤
からなる群から選択される1つ以上の化合物;
(3)医薬的に許容され得る担体;
を含む医薬組成物。
【請求項1】
式Iの化合物またはその医薬的に許容され得る塩
【化1】
[式中、
Aは−CH−及び−N−からなる群から選択され;
Bは−S−、−O−、−NH−、−C(=O)−及び−CH2−からなる群から選択され;
Dは−C(=O)−、−C(=S)−、−C(=NH)−、−O−及び−NH−からなる群から選択され;
W及びZは独立して−CH2−、−CF2−、−CH2CH2−及び−CH2CH2CH2−から選択され、ならびにW及びZの1つは場合により−O−、−C(=O)−、−NR6−、−S−、−S(O)−及び−S(O)2−から選択され得;
Yは=CH−及び=N−から選択され;
ヘテロ環はO、N及びSから独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜6員の飽和または部分飽和単環式ヘテロ環式環であり;
ヘテロアリールはO、N及びSから独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜6員の単環式ヘテロ芳香族環であり;
R1、R2、R3及びR4は各々独立してH、ハロゲン、−CN、−NO2、−C1−6アルキル、−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−S(O)2C1−6アルキル、−N(R6)(R6)、−N(R6)C(=O)C1−6アルキル、−N(R6)S(O)2C1−6アルキル、−C(=O)H、−C(=O)OH、−C(=O)OC1−6アルキル、−C(=O)C1−6アルキル、−C(=O)N(R6)(R6)、−C(=O)フェニル、−C(=O)ナフチル、−C(=O)ヘテロ環、ヘテロ環、ヘテロアリール、C3−7シクロアルキル、フェニル及びナフチルからなる群から選択され;
ここで、−C1−6アルキル、並びに−OC1−6アルキル、−SC1−6アルキル、−S(O)2C1−6アルキル、−N(R6)C(=O)C1−6アルキル、−N(R6)S(O)2C1−6アルキル、−C(=O)OC1−6アルキル及び−C(=O)C1−6アルキルのアルキル基は場合により1〜5個のハロゲンで置換されており、また場合により−OH、場合により1〜5個のハロゲンで置換されていてもよい−OC1−3アルキル、−CF3、−S(O)2C1−3アルキル、−C(=O)C1−3アルキル、−OC(=O)C1−6アルキル、−NHC(=O)CH3、−NHC(=O)OC1−6アルキル、−NHS(O)2CH3、−N(R6)(R6)、ヘテロ環、ヘテロアリール、C3−7シクロアルキル、フェニル及びナフチルから独立して選択される1〜2個の基でも置換されており;
R1、R2、R3、R4として、またはR1、R2、R3及びR4上の置換基としての−C(=O)フェニル、−C(=O)ナフチル、−C(=O)ヘテロ環、ヘテロ環、ヘテロアリール、C3−7シクロアルキル、フェニル及びナフチルは場合によりハロゲン、−CF3、−OCF3、−CN、−NO2、−OH、−C1−3アルキル、−C(=O)C1−3アルキル、−S(O)2C1−3アルキル及び−OC1−3アルキル(前記−C1−3アルキル、−OC1−3アルキル、−S(O)2C1−3アルキル及び−C(=O)C1−3アルキル置換基は場合により1〜3個のハロゲンで置換されていている)から独立して選択される1〜4個の置換基で置換されており;或いは
(R1−R2)、(R2−R1)、(R2−R3)、(R3−R2)、(R3−R4)及び(R4−R3)から選択されるオルト置換基の一対が結合されて、−CH2CH2CH2−、−CH2CH2CH2CH2−、−CH2CH2CH2CH2CH2−、−OCH2CH2−、−OCH2CH2CH2−、−OCH2CH2CH2CH2−、−CH2OCH2−、−CH2OCH2CH2−、−CH2OCH2CH2CH2−、−CH2CH2OCH2CH2−及び−SCH2CH2−から選択される3〜5原子長を有する2価の架橋基(前記架橋基は場合によりハロゲン、−OH、−CN、−NO2、−C1−3アルキル、−OC1−3アルキル、−SC1−3アルキル、−S(O)2C1−3アルキル、−CF3及び−OCF3から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)を形成し得;或いは
オルト置換基R1−R2の対は、4炭素鎖−CH=CH−CH=CH−により結合されてR1及びR2位置で縮合フェニル環を形成し得、または−CH=CH−CH=N−、−N=CH−CH=CH−、−CH=N−CH=CH−、−CH=CH−N=CH−、−CH2CH2CH2C(=O)−及び−C(=O)CH2CH2CH2−から選択される4原子鎖により結合されてR1及びR2位置で縮合ピリジニル環または縮合シクロヘキサノン環(前記縮合フェニル環、縮合ピリジニル環及び縮合シクロヘキサノン環は場合によりハロゲン、−OH、−CN、−NO2、−C1−3アルキル、−OC1−3アルキル、−SC1−3アルキル、−S(O)2C1−3アルキル、−CF3及び−OCF3から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)を形成し得;或いは
オルト置換基R1−R2の対は、−CH=CHO−、−OCH=CH−、−CH=CH−S−、−SCH=CH−、−CH=CHN(R6)−、−N(R6)CH=CH−、−CH2CH2C(=O)−及び−C(=O)CH2CH2−から選択される3原子鎖により結合されて、R1及びR2位置でフェニル環に縮合した5員環(前記縮合5員環は場合によりハロゲン、−OH、−CN、−NO2、−C1−3アルキル、−OC1−3アルキル、−SC1−3アルキル、−S(O)2C1−3アルキル、−CF3及び−OCF3から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)を形成し得;及び
R6はH及び−C1−6アルキルからなる群から選択される]。
【請求項2】
R1、R2、R3及びR4は独立して(1)H、(2)ハロゲン、(3)−NO2、(4)−CN、(5)場合により1〜5個のハロゲンで置換され、また場合により−OH、−CF3、−C(=O)C1−3アルキル、及び1〜3個のハロゲンで置換されていてもよい−OC1−3アルキルから独立して選択される1〜2個の置換基でも置換されている−Cl−6アルキル、(6)場合により1〜5個のハロゲンで置換され、また場合により−CF3及び−C(=O)C1−3アルキルから独立して選択される1〜2個の基でも置換されている−OC1−6アルキル、(7)場合により1〜5個のハロゲンで置換され、また場合により−CF3から独立して選択される1〜2個の基で置換されている−C(=O)C1−3アルキル、(8)C3−7シクロアルキル、(9)フェニル、及び(10)ヘテロ環から独立して選択され、ここで前記C3−7シクロアルキル、フェニル及びヘテロ環は各々場合によりハロゲン、−OH、−OC1−3アルキル、CF3及び−C(=O)C1−3アルキルから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている
請求項1の化合物またはその医薬的に許容され得る塩。
【請求項3】
R1、R2、R3及びR4は各々独立してH、F、Br、Cl、CH3、CF3、−CH2OH、−CH(OH)CH3、−C(=O)H、−C(=O)OH、−C(=O)CH3、−CH2CH3、−CH2CF3、シクロプロピル、−CN、−OCH3、−OCF3、−NO2、CH(CH3)2、n−C3H7、n−C5H11、−C2F5、−CHFCH3、−CHFCF3、−CF2CH3、−CHF2、−CH2F、−OCHF2、−OCH2F、−OCH2フェニル、−C(=O)OCH3、−S(O)2CH3、−C(=O)NH2、−CH2OC(=O)CH3、−NH2、−CH2NH2、−CH2N(CH3)2、−CH2NHC(=O)OC(CH3)3、−CH2(1−ピロリジニル)及び−C(=O)(3,3−ジフルオロ−1−アゼチジニル)から選択される
請求項1の化合物またはその医薬的に許容され得る塩。
【請求項4】
R1、R2、R3及びR4は各々独立してH、F、Br、Cl、CH3、CF3、−CH2OH、−CH(OH)CH3、−C(=O)H、−C(=O)OH、−C(=O)CH3、−CH2CH3、−CH2CF3、シクロプロピル、−CN、−OCH3、−OCF3及び−NO2から選択される
請求項3の化合物またはその医薬的に許容され得る塩。
【請求項5】
R1及びR2は4炭素鎖−CH=CH−CH=CH−により結合されて、R1及びR2位置で縮合フェニル環(前記縮合フェニル環は場合によりハロゲン、−OH、−CN、−NO2、−C1−3アルキル、−OC1−3アルキル、−SC1−3アルキル、−S(O)2C1−3アルキル、−CF3及び−OCF3から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)を形成する
請求項1の化合物またはその医薬的に許容され得る塩。
【請求項6】
Zは−CH2−であり、ならびにWは−CH2−、−CF2−、−CH2CH2−、−O−及び−S−からなる群から選択される
請求項1の化合物またはその医薬的に許容され得る塩。
【請求項7】
Aは−CH−または−N−であり;
Bは−S−、−O−、−NH−及び−CH2−からなる群から選択され;ならびに
Dは−C(=O)−である;
請求項1の化合物またはその医薬的に許容され得る塩。
【請求項8】
R1及びR2は−CH2CH2CH2−、−CH2CH2CH2CH2−、−CH2CH2O−、−OCH2CH2−、−CH2CH2S−、−SCH2CH2−、−CH2CH2C(=O)−、及び−C(=O)CH2CH2−から選択される2価の架橋基により結合されて、R1及びR2位置で5または6員の縮合環(前記R1及びR2位置の縮合環は場合によりハロゲン、−OH、−CN、−NO2、−Cl−3アルキル、−OC1−3アルキル、−SC1−3アルキル、−S(O)2C1−3アルキル、−CF3及び−OCF3から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)を形成している
請求項1の化合物またはその医薬的に許容され得る塩。
【請求項9】
式Iaを有する請求項1の化合物またはその医薬的に許容され得る塩
【化2】
[式中、
Rl、R2、R3及びR4は各々独立してH、F、Br、Cl、CH3、CF3、−CH2OH、−CH(OH)CH3、−C(=O)H、−C(=O)OH、−C(=O)CH3、−CH2CH3、−CH2CF3、シクロプロピル、−CN、−OCH3、−OCF3、−NO2、CH(CH3)2、n−C3H7、n−C5H11、−C2F5、−CHFCH3、−CHFCF3、−CF2CH3、−CHF2、−CH2F、−OCHF2、−OCH2F、−OCH2フェニル、−C(=O)OCH3、−S(O)2CH3、−C(=O)NH2、−CH2OC(=O)CH3、−NH2、−CH2NH2、−CH2N(CH3)2、−CH2NHC(=O)OC(CH3)3、−CH2(1−ピロリジニル)及び−C(=O)(3,3−ジフルオロ−1−アゼチジニル)から選択され;或いは
R1及びR2は−CH=CH−CH=CH−、−CH2CH2CH2−、−CH2CH2C(=O)−及び−C(=O)CH2CH2−からなる群から選択される3または4炭素鎖により結合されて、R1及びR2位置で縮合フェニル、シクロペンチルまたはシクロペンタノン環(前記縮合フェニル、シクロペンチル及びシクロペンタノン環は場合によりハロゲン、−OH、−CN、−NO2、−C1−3アルキル、−OC1−3アルキル、−SC1−3アルキル、−S(O)2C1−3アルキル、−CF3及び−OCF3から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)を形成し;
Yは=CH−及び=N−から選択され;
Wは−CH2−、−CF2−、−CH2CH2−、−O−及び−S−からなる群から選択され;
Aは−CH−または−N−であり;ならびに
Bは−S−、−O−、−NH−及び−CH2−からなる群から選択される]。
【請求項10】
式Iaを有する請求項9の化合物またはその医薬的に許容され得る塩(式中、
R1はH、F、Br、Cl、CH3、CF3及び−CH2CH3からなる群から選択され;
R2はH、CH3、CF3、−CH2CH3及び−OCF3からなる群から選択され;或いは
R1及びR2は4炭素鎖−CH=CH−CH=CH−により結合されて、R1及びR2位置で縮合フェニル環を形成し;
R3はH、Cl、CH3、CF3、−CN及び−NO2からなる群から選択され;
R4はHまたは−CH3であり;
Yは=CH−及び=N−から選択され;
Wは−CH2−、−CH2CH2−及び−S−からなる群から選択され;
Aは−CH−または−N−であり;ならびに
Bは−S−、−O−及び−CH2−からなる群から選択される)。
【請求項11】
式Ibを有する請求項1の化合物またはその医薬的に許容され得る塩
【化3】
(式中、R1、R2、R3、R4、Y、W、Z、A及びBは請求項1に定義した通りである)。
【請求項12】
式Ibを有する請求項11の化合物またはその医薬的に許容され得る塩(式中、
R1、R2、R3及びR4は各々独立してH、F、Br、Cl、CH3、CF3、−CH2OH、−CH(OH)CH3、−C(=O)H、−C(=O)OH、−C(=O)CH3、−CH2CH3、−CH2CF3、シクロプロピル、−CN、−OCH3、−OCF3、−NO2、CH(CH3)2、n−C3H7、n−C5H11、−C2F5、−CHFCH3、−CHFCF3、−CF2CH3、−CHF2、−CH2F、−OCHF2、−OCH2F、−OCH2フェニル、−C(=O)OCH3、−S(O)2CH3、−C(=O)NH2、−CH2OC(=O)CH3、−NH2、−CH2NH2、−CH2N(CH3)2、−CH2NHC(=O)OC(CH3)3、−CH2(1−ピロリジニル)及び−C(=O)(3,3−ジフルオロ−1−アゼチジニル)から選択され;或いは
R1及びR2は−CH=CH−CH=CH−、−CH2CH2CH2−、−CH2CH2C(=O)−及び−C(=O)CH2CH2−からなる群から選択される3または4炭素鎖により結合されて、R1及びR2位置で縮合フェニル、シクロペンチルまたはシクロペンタノン環(前記縮合フェニル、シクロペンチル及びシクロペンタノン環は場合によりハロゲン、−OH、−CN、−NO2、−C1−3アルキル、−OCl−3アルキル、−SC1−3アルキル、−S(O)2C1−3アルキル、−CF3及び−OCF3から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)を形成し、;
Yは=CH−及び=N−から選択され;
Wは−CH2−、−CF2−、−CH2CH2−、−O−及び−S−からなる群から選択され;
Zは−CH2−であり;
Aは−CH−または−N−であり;ならびに
Bは−S−、−O−、−NH−及び−CH2−からなる群から選択される)。
【請求項13】
式Iを有する請求項1の化合物またはその医薬的に許容され得る塩[式中、
Rl、R2、R3及びR4は各々独立してH、F、Br、Cl、CH3、CF3、−CH2OH、−CH(OH)CH3、−C(=O)H、−C(=O)OH、−C(=O)CH3、−CH2CH3、−CH2CF3、シクロプロピル、−CN、−OCH3、−OCF3、−NO2、CH(CH3)2、n−C3H7、n−C5H11、−C2F5、−CHFCH3、−CHFCF3、−CF2CH3、−CHF2、−CH2F、−OCHF2、−OCH2F、−OCH2フェニル、−C(=O)OCH3、−S(O)2CH3、−C(=O)NH2、−CH2OC(=O)CH3、−NH2、−CH2NH2、−CH2N(CH3)2、−CH2NHC(=O)OC(CH3)3、−CH2(1−ピロリジニル)及び−C(=O)(3,3−ジフルオロ−l−アゼチジニル)から選択され;或いは
R1及びR2は−CH=CH−CH=CH−、−CH2CH2CH2−、−CH2CH2C(=O)−及び−C(=O)CH2CH2−からなる群から選択される3または4炭素鎖により結合されて、R1及びR2位置で縮合フェニル、シクロペンチルまたはシクロペンタノン環(前記縮合フェニル、シクロペンチル及びシクロペンタノン環は場合によりハロゲン、−OH、−CN、−NO2、−C1−3アルキル、−OCl−3アルキル、−SC1−3アルキル、−S(O)2C1−3アルキル、−CF3及び−OCF3から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)を形成し;
Yは=CH−及び=N−から選択され;
Wは−O−、−S−及びCH2からなる群から選択され;
Zは−CH2−及び−CH2CH2−からなる群から選択され;
Aは−CH−または−N−であり;
Bは−S−、−O−及び−CH2−からなる群から選択され;ならびに
Dは−C(=O)である]。
【請求項14】
式Icを有する請求項13の化合物
【化4】
(式中、Wは−O−及び−S−からなる群から選択される)。
【請求項15】
式Idを有する請求項14の化合物またはその医薬的に許容され得る塩
【化5】
(式中、
R1、R2、R3及びR4は各々独立してH、F、Br、Cl、CH3、CF3、−CH2OH、−CH(OH)CH3、−C(=O)H、−C(=O)OH、−C(=O)CH3、−CH2CH3、−CH2CF3、シクロプロピル、−CN、−OCH3、−OCF3、−NO2、CH(CH3)2、n−C3H7、n−C5H11、−C2F5、−CHFCH3、−CHFCF3、−CF2CH3、−CHF2、−CH2F、−OCHF2、−OCH2F、−OCH2フェニル、−C(=O)OCH3、−S(O)2CH3、−C(=O)NH2、−CH2OC(=O)CH3、−NH2、−CH2NH2、−CH2N(CH3)2、−CH2NHC(=O)OC(CH3)3、−CH2(1−ピロリジニル)及び−C(=O)(3,3−ジフルオロ−l−アゼチジニル)から選択され;或いは
R1及びR2は−CH=CH−CH=CH−、−CH2CH2CH2−、−CH2CH2C(=O)−及び−C(=O)CH2CH2−からなる群から選択される3または4炭素鎖により結合されて、R1及びR2位置で縮合フェニル、シクロペンチルまたはシクロペンタノン環を形成し;ならびに
Bは−S−及び−O−からなる群から選択される)。
【請求項16】
以下の化合物
【化6】
からなる群から選択される請求項13の化合物またはその医薬的に許容され得る塩。
【請求項17】
下記(a)及び(b)から選択される化合物からなる群から選択される請求項13の化合物またはその医薬的に許容され得る塩であり、ただし
(a)は化合物番号42〜48から選択される下記式:
【化7】
(式中、化合物42〜48の置換基R1、R2、R3及びR4は、
【表1】
である)
を有する化合物であり、及び
(b)は化合物番号49〜51から選択される下記式:
【化8】
(式中、化合物49〜51の置換基R1、R2、R3、R4及びR5は、
【表2】
である)
を有する化合物である。
【請求項18】
以下に掲げる化合物からなる群から選択される請求項13の化合物またはその医薬的に許容され得る塩。
【化9】
【請求項19】
請求項1の化合物またはその医薬的に許容され得る塩及び医薬的に許容され得る担体を含む医薬組成物。
【請求項20】
2型糖尿病の治療用薬剤を製造するための請求項1の化合物またはその医薬的に許容され得る塩の使用。
【請求項21】
2型糖尿病の治療を要する患者に対して治療有効量の式Iを有する化合物またはその医薬的に許容され得る塩を投与することを含む前記患者における2型糖尿病の治療方法。
【請求項22】
(1)請求項1の化合物またはその医薬的に許容され得る塩;
(2)(a)PPARγ−アゴニスト及び部分アゴニスト、
(b)ビグアニド、
(c)タンパク質チロシンホスファターゼ−1B(PTP−1B)阻害剤、
(d)ジペプチジルペプチダーゼIV(DP−N)阻害剤、
(e)インスリンまたはインスリンミメティック、
(f)スルホニル尿素、
(g)α−グルコシダーゼ阻害剤、
(h)(i)HMG−CoAレダクターゼ阻害剤、(ii)胆汁酸セクエストラント、(iii)ニコチニルアルコール、ニコチン酸またはその塩、(iv)PPARαアゴニスト、(v)コレステロール吸収阻害剤、(h)アシルCoA:コレステロールアシルトランスフェラーゼ(ACAT)阻害剤、(i)CETP阻害剤及び(j)フェノール系酸化防止剤からなる群から選択される患者の脂質プロフィールを改善する物質、
(i)PPARα/γ二重アゴニスト、
(j)PPARδアゴニスト、
(k)抗肥満化合物、
(1)回腸胆汁酸トランスポーター阻害剤、
(m)抗炎症剤、
(n)グルカゴン受容体アンタゴニスト、
(o)GLP−1、
(p)GIP−1、
(q)GLP−1アナログ、及び
(r)HSD−1阻害剤
からなる群から選択される1つ以上の化合物;
(3)医薬的に許容され得る担体;
を含む医薬組成物。
【公表番号】特表2008−528628(P2008−528628A)
【公表日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−553333(P2007−553333)
【出願日】平成18年1月30日(2006.1.30)
【国際出願番号】PCT/US2006/003255
【国際公開番号】WO2006/083781
【国際公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【出願人】(390023526)メルク エンド カムパニー インコーポレーテッド (924)
【氏名又は名称原語表記】MERCK & COMPANY INCOPORATED
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年1月30日(2006.1.30)
【国際出願番号】PCT/US2006/003255
【国際公開番号】WO2006/083781
【国際公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【出願人】(390023526)メルク エンド カムパニー インコーポレーテッド (924)
【氏名又は名称原語表記】MERCK & COMPANY INCOPORATED
【Fターム(参考)】
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