抗腫瘍剤としてのキノキサリン誘導体
本発明は、結合パートナー、特に、エラスチンの生物学的活性に必須の結合パートナー(例えば、VDAC3などのVDAC)のスクリーニング方法に関する。本発明はまた、癌細胞の殺傷に有効な試薬および方法エラスチンおよび関連化合物または誘導体を提供する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
治療有効量の式I
の構造を有する化合物またはその薬学的に許容され得る塩を哺乳動物に投与することを含む、哺乳動物における状態を処置する方法であって、ここで、
R1は、H、Z−Q−Z、−C1〜8アルキル−N(R2)(R4)、−C1〜8アルキル−OR3、3〜8員の炭素環または複素環、アリール、ヘテロアリールおよびC1〜4アラルキルから選択され;
R2およびR4は、各存在について各々独立して、H、C1〜4アルキル、C1〜4アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アシル、アルキルスルホニルおよびアリールスルホニルから選択され、ただし、R2およびR4両方が、同じN原子上にあり、両方がHでない場合、これらは異なり、R2およびR4両方が、同じN原子上にあり、R2またはR4いずれかがアシル、アルキルスルホニルまたはアリールスルホニルである場合、もう一方は、H、C1〜8アルキル、アリール、C1〜4アラルキルおよびヘテロアリールから選択され;
R3は、H、C1〜4アルキル、C1〜4アラルキル、アリールおよびヘテロアリールから選択され;
Wは、
から選択され;
Qは、OおよびNR2から選択され;
Zは、各存在について独立して、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニルおよびC2〜6アルキニルから選択され、
ここで、該状態は、増強されたRasシグナル伝達活性およびSV40スモールt抗原の細胞性標的タンパク質の変更された活性を有する細胞によって特徴付けられる、方法。
【請求項2】
前記状態が実質的に野生型レベルのRb活性によってさらに特徴付けられる、請求項1記載の方法。
【請求項3】
R1が、Z−Q−Z、−C1〜8アルキル−N(R2)(R4)、−C1〜8アルキル−OR3、アリール、ヘテロアリールおよびC1〜4アラルキルから選択される、請求項1記載の方法。
【請求項4】
アリールが、C1〜6アルキル、CF3、ヒドロキシル、C1〜4アルコキシ、アリール、アリールオキシ、ハロゲン、NR2R4、ニトロ、カルボン酸、カルボン酸エステルおよびスルホニルから選択される基で任意に置換される、請求項1記載の方法。
【請求項5】
治療有効量の式I
の構造を有する化合物またはその薬学的に許容され得る塩を哺乳動物に投与することを含む、哺乳動物において状態を処置する方法であって、ここで、
R1は、H、Z−Q−Z、−C1〜8アルキル−N(R2)(R4)、−C1〜8アルキル−OR3、3〜8員の炭素環または複素環、アリール、ヘテロアリールおよびC1−4アラルキルから選択され;
R2およびR4は、各存在について各々独立して、H、C1〜4アルキル、C1〜4アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アシル、アルキルスルホニルおよびアリールスルホニルから選択され、ただし、R2およびR4両方が、同じN原子上にあり、両方がHでない場合、これらは異なり、R2およびR4両方が、同じN原子上にあり、R2またはR4いずれかがアシル、アルキルスルホニルまたはアリールスルホニルである場合、もう一方は、H、C1〜8アルキル、アリール、C1〜4アラルキルおよびヘテロアリールから選択され;
R3は、H、C1〜4アルキル、C1〜4アラルキル、アリールおよびヘテロアリールから選択され;
Wは、
であり;
Qは、OおよびNR2から選択され;
Zは、各存在について独立して、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニルおよびC2〜6アルキニルから選択され、
ここで、該状態は、増強されたRasシグナル伝達活性およびSV40スモールt抗原の細胞性標的タンパク質の変更された活性を有する細胞によって特徴付けられる、方法。
【請求項6】
前記状態が、実質的に野生型レベルのRb活性によってさらに特徴付けられる、請求項5記載の方法。
【請求項7】
R1が、Z−Q−Z、−C1〜8アルキル−N(R2)(R4)、−C1〜8アルキル−OR3、アリール、ヘテロアリールおよびC1〜4アラルキルから選択される、請求項5記載の方法。
【請求項8】
R4が、C1〜4アラルキルおよびアシルから選択される、請求項7記載の方法。
【請求項9】
R4がアシルである請求項8記載の方法。
【請求項10】
R4が、−C(O)−C1〜3アルキル−Yであり、Yが、H、アルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシおよびシクロアルキルから選択される、請求項9記載の方法。
【請求項11】
R4が、−C(O)−C1〜3アルキル−Yであり、Yが、アリールオキシ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシおよびシクロアルキルから選択される、請求項9記載の方法。
【請求項12】
R4が、−C(O)−C1〜3アルキル−Yであり、Yが、アリールオキシおよびヘテロアリールオキシから選択される、請求項9記載の方法。
【請求項13】
前記化合物が、非アポトーシス機構によって哺乳動物の細胞を殺傷する、請求項1〜12いずれか記載の方法。
【請求項14】
前記細胞が増強されたRasシグナル伝達活性を有する、請求項13記載の方法。
【請求項15】
前記細胞がSV40スモールt抗原を過剰発現する、請求項13記載の方法。
【請求項16】
前記細胞がホスファターゼPP2Aの実質的に減少した活性を有する、請求項13記載の方法。
【請求項17】
前記細胞がVDACを過剰発現する請求項13記載の方法。
【請求項18】
前記状態が癌である請求項1〜12いずれか記載の方法。
【請求項19】
前記細胞がSV40スモールt抗原を発現するよう誘導される、請求項13記載の方法。
【請求項20】
前記細胞が、SV40スモールt抗原を過剰発現するウイルスベクターで該細胞を感染することによってSV40スモールt抗原を発現するよう誘導される、請求項19記載の方法。
【請求項21】
前記ウイルスベクターがレトロウイルスベクターまたはアデノウイルスベクターである、請求項20記載の方法。
【請求項22】
アポトーシス機構によって細胞を殺傷する薬剤を前記哺乳動物に共同で投与することをさらに含む、請求項1〜12いずれか記載の方法。
【請求項23】
前記薬剤が化学療法剤である請求項22記載の方法。
【請求項24】
前記化学療法剤が、EGFレセプターアンタゴニスト、硫化砒素、アドリアマイシン、シスプラチン、カルボプラチン、シメチジン、カルミノマイシン、塩酸メクロレタミン、ペンタメチルメラミン、チオテパ、テニポシド、シクロホスファミド、クロラムブシル、デメトキシヒポクレリンA、メルファラン、イホスファミド、トロホスファミド、トレオサルファン、ポドフィロトキシンまたはポドフィロトキシン誘導体、リン酸エトポシド、テニポシド、エトポシド、ロイロシジン、ロイロシン、ビンデシン、9−アミノカンプトテシン、カンプトイリノテカン、クリスナトール、メゲストロール、メトプテリン、マイトマイシンC、エクテナサイジン743、ブスルファン、カルムスチン(BCNU)、ロムスチン(CCNU)、ロバスタチン、1−メチル−4−フェニルピリジニウムイオン、セムスチン、スタウロスポリン、ストレプトゾシン、フタロシアニン、ダカルバジン、アミノプテリン、メトトレキサート、トリメトレキサート、チオグアニン、メルカプトプリン、フルダラビン、ペンタスタチン、クラドリビン、シタラビン(araC)、ポルフィロマイシン、5−フルオロウラシル、6−メルカプトプリン、塩酸ドキソルビシン、ロイコボリン、ミコフェノール酸、ダウノルビシン、デフェロキサミン、フロクスウリジン、ドキシフルリジン、ラルチトレキセド、イダルビシン、エピルビカン、ピラルビカン、ゾルビシン、ミトキサントロン、硫酸ブレオマイシン、アクチノマイシンD、サフラシン、サフラマイシン、キノカルシン、ディスコデルモライド、ビンクリスチン、ビンブラスチン、酒石酸ビノレルビン、ベルトポルフィン、パクリタキセル、タモキシフェン、ラロキシフェン、チアゾフラン、チオグアニン、リバビリン、EICAR、エストラムスチン、エストラムスチンリン酸ナトリウム、フルタミド、ビカルタミド、ブセレリン、ロイプロリド、プテリジン、エネジイン、レバミゾール、アフラコン、インターフェロン、インターロイキン、アルデスロイキン、フィルグラスチム、サルグラモスチン、リタキシマブ、BCG、トレチノイン、ベタメトゾン、塩酸ゲムシタビン、ベラパミル、VP−16、アルトレタミン、タプシガーギン、オキサリプラチン、イプロプラチン、テトラプラチン、ロバプラチン、DCP、PLD−147、JM118、JM216、JM335、サトラプラチン、ドセタキセル、脱酸素化パクリタキセル、TL−139、5’−ノル−アンヒドロビンブラスチン(以後、5’−ノル−ビンブラスチン)、カンプトテシン、イリノテカン(Camptosar、CPT−11)、トポテカン(Hycamptin)、BAY38−3441、9−ニトロカンプトテシン(Orethecin、ルビテカン)、エキサテカン(DX−8951)、ルートテカン(GI−147211C)、ギマテカン、ホモカンプトテシンジフロモテカン(BN−80915)および9−アミノカンプトテシン(IDEC−13’)、SN−38、ST1481、カラニテシン(BNP1350)、インドロカルバゾール(例えば、NB−506)、プロトベルベリン、イントプリシン、イデノイソキノロン、ベンゾ−フェナジンならびにNB−506から選択される、請求項23記載の方法。
【請求項25】
(1)有効量の式I
の構造を有する化合物またはその薬学的に許容され得る塩であって、ここで、
R1は、H、Z−Q−Z、−C1〜8アルキル−N(R2)(R4)、−C1〜8アルキル−OR3、3〜8員の炭素環または複素環、アリール、ヘテロアリールおよびC1〜4アラルキルから選択され;
R2およびR4は、各存在について各々独立して、H、C1〜4アルキル、C1〜4アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アシル、アルキルスルホニルおよびアリールスルホニルから選択され、ただし、R2およびR4両方が、同じN原子上にあり、両方がHでない場合、これらは異なり、R2およびR4両方が、同じN原子上にあり、R2またはR4いずれかがアシル、アルキルスルホニルまたはアリールスルホニルである場合、もう一方は、H、C1〜8アルキル、アリール、C1〜4アラルキルおよびヘテロアリールから選択され;
R3は、H、C1〜4アルキル、C1〜4アラルキル、アリールおよびヘテロアリールから選択され;
Wは、
から選択され;
Qは、OおよびNR2から選択され;
Zは、各存在について独立して、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニルおよびC2〜6アルキニルから選択される;ならびに
(2)細胞中のVDACの存在量を増加させる薬剤
を細胞に投与する工程を含む、細胞を殺傷、細胞死を促進または細胞増殖を阻害する方法。
【請求項26】
R1が、Z−Q−Z、−C1〜8アルキル−N(R2)(R4)、−C1〜8アルキル−OR3、アリール、ヘテロアリールおよびC1〜4アラルキルから選択される、請求項25記載の方法。
【請求項27】
アリールが、C1〜6アルキル、CF3、ヒドロキシル、C1〜4アルコキシ、アリール、アリールオキシ、ハロゲン、NR2R4、ニトロ、カルボン酸、カルボン酸エステルおよびスルホニルから選択される群で任意に置換される、請求項25記載の方法。
【請求項28】
VDACが、VDAC1、VDAC2またはVDAC3である請求項25記載の方法。
【請求項29】
(1)有効量の式I
の構造を有する化合物またはその薬学的に許容され得る塩であって、ここで、
R1は、H、Z−Q−Z、−C1〜8アルキル−N(R2)(R4)、−C1〜8アルキル−OR3、3〜8員の炭素環または複素環、アリール、ヘテロアリールおよびC1〜4アラルキルから選択され;
R2およびR4は、各存在について各々独立して、H、C1〜4アルキル、C1〜4アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アシル、アルキルスルホニルおよびアリールスルホニルから選択され、ただし、R2およびR4両方が、同じN原子上にあり、両方がHでない場合、これらは異なり、R2およびR4両方が、同じN原子上にあり、R2またはR4いずれかがアシル、アルキルスルホニルまたはアリールスルホニルである場合、もう一方は、H、C1〜8アルキル、アリール、C1〜4アラルキルおよびヘテロアリールから選択され;
R3は、H、C1〜4アルキル、C1〜4アラルキル、アリールおよびヘテロアリールから選択され;
Wは、
であり;
Qは、OおよびNR2から選択され;
Zは、各存在について独立して、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニルおよびC2〜6アルキニルから選択される;ならびに
(2)細胞中のVDACの存在量を増加させる薬剤
を細胞に投与する工程を含む、細胞を殺傷、細胞死を促進または細胞増殖を阻害する方法。
【請求項30】
R1が、Z−Q−Z、−C1〜8アルキル−N(R2)(R4)、−C1〜8アルキル−OR3、アリール、ヘテロアリールおよびC1〜4アラルキルから選択される、請求項29記載の方法。
【請求項31】
R4が、C1〜4アラルキルおよびアシルから選択される、請求項30記載の方法。
【請求項32】
R4がアシルである請求項31記載の方法。
【請求項33】
R4が、−C(O)−C1〜3アルキル−Yであり、Yが、H、アルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシおよびシクロアルキルから選択される、請求項32記載の方法。
【請求項34】
R4が、−C(O)−C1〜3アルキル−Yであり、Yが、アリールオキシ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシおよびシクロアルキルから選択される、請求項32記載の方法。
【請求項35】
R4が、−C(O)−C1〜3アルキル−Yであり、Yが、アリールオキシおよびヘテロアリールオキシから選択される、請求項32記載の方法。
【請求項36】
VDACが、VDAC1、VDAC2またはVDAC3である請求項29記載の方法。
【請求項37】
前記細胞が癌細胞である請求項25〜35いずれか記載の方法。
【請求項38】
前記薬剤がVDACをコードするポリヌクレオチドを含む、請求項25〜35いずれか記載の方法。
【請求項39】
前記薬剤が、細胞に輸送されるように適合されたVDACタンパク質である、請求項25〜35いずれか記載の方法。
【請求項40】
前記薬剤が、異種内在化ドメインと融合されたVDACタンパク質である、請求項39記載の方法。
【請求項41】
前記薬剤が、VDACタンパク質を含むリポソーム調製物である、請求項39記載の方法。
【請求項42】
前記薬剤が内因性VDAC発現を増強または阻害する、請求項25〜35いずれか記載の方法。
【請求項43】
前記薬剤がVDAC発現を刺激する請求項42記載の方法。
【請求項44】
前記薬剤がVDACインヒビターの機能を阻害する、請求項42記載の方法。
【請求項45】
(1)有効量の式I
の構造を有する化合物またはその薬学的に許容され得る塩であって、ここで、
R1は、H、Z−Q−Z、−C1〜8アルキル−N(R2)(R4)、−C1〜8アルキル−OR3、3〜8員の炭素環または複素環、アリール、ヘテロアリールおよびC1〜4アラルキルから選択され;
R2およびR4は、各存在について各々独立して、H、C1〜4アルキル、C1〜4アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アシル、アルキルスルホニルおよびアリールスルホニルから選択され、ただし、R2およびR4両方が、同じN原子上にあり、両方がHでない場合、これらは異なり、R2およびR4両方が、同じN原子上にあり、R2またはR4いずれかがアシル、アルキルスルホニルまたはアリールスルホニルである場合、もう一方は、H、C1〜8アルキル、アリール、C1〜4アラルキルおよびヘテロアリールから選択され;
R3は、H、C1〜4アルキル、C1〜4アラルキル、アリールおよびヘテロアリールから選択され;
Wは、
から選択され;
Qは、OおよびNR2から選択され;
Zは、各存在について独立して、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニルおよびC2〜6アルキニルから選択される;ならびに
(2)細胞中のVDACの存在量を減少させる薬剤
を細胞に投与する工程を含む、細胞を殺傷、細胞死を促進または細胞増殖を阻害する方法。
【請求項46】
式I
の構造を有する化合物またはその薬学的に許容され得る塩であって、ここで、
R1は、H、Z−Q−Z、−C1〜8アルキル−N(R2)(R4)、−C1〜8アルキル−OR3、3〜8員の炭素環または複素環、アリール、ヘテロアリールおよびC1〜4アラルキルから選択され;
R2およびR4は、各存在について各々独立して、H、C1〜4アルキル、C1〜4アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アシル、アルキルスルホニルおよびアリールスルホニルから選択され、ただし、R2およびR4両方が、同じN原子上にあり、両方がHでない場合、これらは異なり、R2およびR4両方が、同じN原子上にあり、R2またはR4いずれかがアシル、アルキルスルホニルまたはアリールスルホニルである場合、もう一方は、H、C1〜8アルキル、アリール、C1〜4アラルキルおよびヘテロアリールから選択され;
R3は、H、C1〜4アルキル、C1〜4アラルキル、アリールおよびヘテロアリールから選択され;
Wは、
から選択され;
Qは、OおよびNR2から選択され;
Zは、各存在について独立して、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニルおよびC2〜6アルキニルから選択される、
化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項47】
R1が、Z−Q−Z、−C1〜8アルキル−N(R2)(R4)、−C1〜8アルキル−OR3、アリール、ヘテロアリールおよびC1〜4アラルキルから選択される、請求項46記載の化合物。
【請求項48】
アリールが、C1〜6アルキル、CF3、ヒドロキシル、C1〜4アルコキシ、アリール、アリールオキシ、ハロゲン、NR2R4、ニトロ、カルボン酸、カルボン酸エステルおよびスルホニルから選択される基で任意に置換される、請求項46記載の化合物。
【請求項49】
式I
の構造を有する化合物またはその薬学的に許容され得る塩であって、ここで、
R1は、H、Z−Q−Z、−C1〜8アルキル−N(R2)(R4)、−C1−8アルキル−OR3、3〜8員の炭素環または複素環、アリール、ヘテロアリールおよびC1〜4アラルキルから選択され;
R2およびR4は、各存在について各々独立して、H、C1〜4アルキル、C1〜4アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アシル、アルキルスルホニルおよびアリールスルホニルから選択され、ただし、R2およびR4両方が、同じN原子上にあり、両方がHでない場合、これらは異なり、R2およびR4両方が、同じN原子上にあり、R2またはR4いずれかがアシル、アルキルスルホニルまたはアリールスルホニルである場合、もう一方は、H、C1〜8アルキル、アリール、C1〜4アラルキルおよびヘテロアリールから選択され;
R3は、H、C1〜4アルキル、C1〜4アラルキル、アリールおよびヘテロアリールから選択され;
Wは、
であり;
Qは、OおよびNR2から選択され;
Zは、各存在について独立して、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニルおよびC2〜6アルキニルから選択される、
化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項50】
R1が、Z−Q−Z、−C1〜8アルキル−N(R2)(R4)、−C1〜8アルキル−OR3、アリール、ヘテロアリールおよびC1〜4アラルキルから選択される、請求項49記載の化合物。
【請求項51】
R4が、C1〜4アラルキルおよびアシルから選択される、請求項50記載の化合物。
【請求項52】
R4がアシルである請求項51記載の化合物。
【請求項53】
R4が、−C(O)−C1〜3アルキル−Yであり、Yが、H、アルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシおよびシクロアルキルから選択される、請求項52記載の化合物。
【請求項54】
R4が、−C(O)−C1〜3アルキル−Yであり、Yが、アリールオキシ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシおよびシクロアルキルから選択される、請求項52記載の化合物。
【請求項55】
R4が、−C(O)−C1〜3アルキル−Yであり、Yが、アリールオキシおよびヘテロアリールオキシから選択される、請求項52記載の化合物。
【請求項56】
a)適切な条件下で十分量の試験薬剤と細胞を接触させる工程;および
b)試験薬剤が、エラスチンタンパク質結合複合体の成分またはエラスチンタンパク質結合複合体の成分をコードする核酸のレベルを増大または阻害するかどうかを決定する工程
を含む、候補抗腫瘍剤を同定する方法。
【請求項57】
エラスチン結合タンパク質が、VDAC1、VDAC2、VDAC3、プロヒビチン、リボホリン、Sec61aまたはSec22bである、請求項56記載の方法。
【請求項58】
a)試験薬剤を腫瘍細胞と接触させる工程;および
b)試験薬剤が腫瘍細胞の増殖を阻害するかどうかを決定する工程
をさらに含む、請求項56記載の方法。
【請求項59】
a)エラスチン結合タンパク質またはエラスチン結合タンパク質を発現する細胞を試験薬剤と接触させる工程;および
b)試験薬剤がエラスチン結合タンパク質に結合するかどうかを決定する工程
を含む、候補抗腫瘍剤を同定する方法。
【請求項60】
エラスチン結合タンパク質が、VDAC1、VDAC2、VDAC3、プロヒビチン、リボホリン、Sec61aまたはSec22bである、請求項59記載の方法。
【請求項61】
a)試験薬剤を腫瘍細胞と接触させる工程;および
b)試験薬剤が腫瘍細胞の増殖を阻害するかどうかを決定する工程
をさらに含む、請求項59記載の方法。
【請求項62】
試験薬剤が有機低分子である請求項56または59記載の方法。
【請求項63】
試験薬剤が、ペプチド、タンパク質、炭水化物または核酸である、請求項56または59記載の方法。
【請求項64】
異なる試験薬剤のライブラリーに対して繰り返される、請求項56または59記載の方法。
【請求項65】
試験薬剤またはエラスチン結合タンパク質が、検出可能なマーカーで標識される、請求項59記載の方法。
【請求項66】
検出可能なマーカーが、ビオチン、フルオレセイン、ジゴキシゲニン、グリーン蛍光タンパク質(GFP)、同位体、ポリヒスチジン、磁気ビーズまたはグルタチオンSトランスフェラーゼ(GST)である、請求項65記載の方法。
【請求項67】
エラスチン結合タンパク質の存在量を増加または減少する化合物と腫瘍細胞を接触させる工程を含む、腫瘍細胞の化学療法剤に対する感受性を上昇する方法。
【請求項68】
エラスチン結合タンパク質が、VDAC1、VDAC2、VDAC3、プロヒビチン、リボホリン、Sec61aまたはSec22bである、請求項67記載の方法。
【請求項69】
化学療法剤が請求項46記載の化合物である請求項67記載の方法。
【請求項70】
エラスチン結合タンパク質の存在量を減少または増加する化合物と正常細胞を接触させる工程を含む、正常細胞の化学療法剤に対する感受性を低下する方法。
【請求項71】
エラスチン結合タンパク質が、VDAC1、VDAC2、VDAC3、プロヒビチン、リボホリン、Sec61aまたはSec22bである、請求項70記載の方法。
【請求項72】
化学療法剤が請求項46記載の化合物である請求項70記載の方法。
【請求項73】
(a)試験薬剤ならびにVDACタンパク質または少なくとも1つのVDACタンパク質および任意に1つ以上の他のタンパク質を含むタンパク質複合体を混合する工程;
(b)試験薬剤がVDACタンパク質に結合するかどうかを決定する工程;ならびに
(c)試験薬剤がVDACタンパク質に結合する場合、試験薬剤を細胞と接触させ、試験薬剤が細胞の増殖を変更するかどうかを決定する工程
を含む、所望されない細胞増殖を阻害するための候補治療剤を同定するための方法。
【請求項74】
試験薬剤が、有機低分子、ペプチド、タンパク質、ペプチド模倣物、核酸または抗体である、請求項73記載の方法。
【請求項75】
試験薬剤へのVDACタンパク質の結合が、物理的結合アッセイによって検出される、請求項73または74記載の方法。
【請求項76】
腫瘍の増殖速度を減少するのに十分な量の治療剤を投与する工程を含む、腫瘍の増殖速度を減少する方法であって、ここで、治療剤が:
(a)VDACタンパク質のレベルを増大または抑制する薬剤;
(b)VDACタンパク質の活性を上昇または阻害する薬剤;
(c)VDACタンパク質に結合する薬剤;
(d)少なくとも1つのVDACおよび任意に1つ以上の他のタンパク質を含むタンパク質複合体を結合、調節、または結合および調節する薬剤;
(e)VDACポリペプチドまたはその機能的バリアントを含む薬剤;あるいは
(f)VDACポリペプチドまたはその機能的バリアントをコードする核酸を含む薬剤
である、方法。
【請求項77】
(a)VDACタンパク質のレベルを増大または抑制する薬剤;
(b)VDACタンパク質の活性を上昇または阻害する薬剤;
(c)VDACタンパク質に結合する薬剤;
(d)少なくとも1つのVDACおよび任意に1つ以上の他のタンパク質を含むタンパク質複合体を結合、調節、または結合および調節する薬剤;
(e)VDACポリペプチドまたはその機能的バリアントを含む薬剤;ならびに
(f)VDACポリペプチドまたはその機能的バリアントをコードする核酸を含む薬剤
から選択される治療剤を患者に投与する工程を含む、癌に罹患する患者を処置する方法。
【請求項78】
VDACタンパク質が、VDAC1、VDAC2またはVDAC3である、請求項76または77記載の方法。
【請求項79】
薬剤が、有機低分子、ペプチド、タンパク質、ペプチド模倣物、核酸または抗体である、請求項76または77記載の方法。
【請求項80】
薬剤が、薬学的に許容され得る担体と共に製剤化される、請求項76または77記載の方法。
【請求項81】
薬剤が、静脈的に、経口的に、経頬的に、非経口的に、吸入スプレーによって、局所塗布によって、または経皮的に投与される、請求項76または77記載の方法。
【請求項82】
薬剤が局所塗布を介して投与される請求項76または77記載の方法。
【請求項83】
前記治療剤に付加的様式でまたは相乗的様式で癌細胞を阻害する少なくとも1つのさらなる抗癌化学療法剤を投与することをさらに含む、請求項76または77記載の方法。
【請求項84】
式II
の構造を有する化合物またはその薬学的に許容され得る塩であって、ここで、
Arは、置換フェニルであり;
R1は、H、C1〜8アルキル、Z−Q−Z、−C1〜8アルキル−N(R2)(R4)、−C1〜8アルキル−OR3、3〜8員の炭素環または複素環、アリール、ヘテロアリールおよびC1〜4アラルキルから選択され;
R2およびR4は、各存在について各々独立して、H、C1〜4アルキル、C1〜4アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アシル、アルキルスルホニルおよびアリールスルホニルから選択され、ただし、R2およびR4両方が、同じN原子上にあり、R2またはR4いずれかがアシル、アルキルスルホニルまたはアリールスルホニルである場合、もう一方は、H、C1〜8アルキル、アリール、C1〜4アラルキル、アリールおよびヘテロアリールから選択され;
R3は、H、C1〜4アルキル、C1〜4アラルキル、アリールおよびヘテロアリールから選択され;
R5は、結合される環上の0〜4個の置換基を示し;
Wは、
であり;
Qは、OおよびNR2から選択され;
Zは、各存在について独立して、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニルおよびC2〜6アルキニルから選択される、
化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項85】
式III
の構造を有する化合物またはその薬学的に許容され得る塩であって、ここで、
Arは、置換フェニルであり;
R1は、H、C1〜8アルキル、Z−Q−Z、−C1〜8アルキル−N(R2)(R4)、−C1〜8アルキル−OR3、3〜8員の炭素環または複素環、アリール、ヘテロアリールおよびC1〜4アラルキルから選択され;
R2およびR4は、各存在について各々独立して、H、C1〜4アルキル、C1〜4アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アシル、アルキルスルホニルおよびアリールスルホニルから選択され、ただし、R2およびR4両方が、同じN原子上にあり、R2またはR4いずれかがアシル、アルキルスルホニルまたはアリールスルホニルである場合、もう一方は、H、C1〜8アルキル、アリール、C1〜4アラルキルおよびヘテロアリールから選択され;
R3は、H、C1〜4アルキル、C1〜4アラルキル、アリールおよびヘテロアリールから選択され;
R5は、結合される環上の0〜4個の置換基を示し;
Wは、
または
から選択され;
Qは、OおよびNR2から選択され;
Zは、各存在について独立して、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニルおよびC2〜6アルキニルから選択される、
化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項86】
式IV
の構造を有する化合物またはその薬学的に許容され得る塩であって、ここで、
Arは、置換フェニルであり;
R1は、C1〜8アルキルであり;
R2およびR4は、各存在について各々独立して、HおよびC1〜8アルキルから選択され;
R5は、結合される環上の0〜4個の置換基を示し;
Wは、
または
から選択され;
Qは、OおよびNR2から選択される、
化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項87】
式V
の構造を有する化合物またはその薬学的に許容され得る塩であって、ここで、
R1は、HおよびC1〜8アルキルから選択され;
R2は、HおよびC1〜8アルキルから選択され;
R3は、ハロゲン、アルコキシおよびC1〜8アルキルから選択され;
R4は、H、ハロゲン、アルコキシおよびC1〜8アルキルから選択され;
R5は、H、ハロゲンおよびニトロから選択され;
nは、1または2である、
化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項88】
有効量の式I
の構造を有する化合物またはその薬学的に許容され得る塩を細胞に投与する工程を含む、細胞を殺傷、細胞死を促進または細胞増殖を阻害する方法であって、ここで、
R1は、H、Z−Q−Z、−C1〜8アルキル−N(R2)(R4)、−C1〜8アルキル−OR3、3〜8員の炭素環または複素環、アリール、ヘテロアリールおよびC1〜4アラルキルから選択され;
R2およびR4は、各存在について各々独立して、H、C1〜4アルキル、C1〜4アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アシル、アルキルスルホニルおよびアリールスルホニルから選択され、ただし、R2およびR4両方が、同じN原子上にあり、両方がHでない場合、これらは異なり、R2およびR4両方が、同じN原子上にあり、R2またはR4いずれかがアシル、アルキルスルホニルまたはアリールスルホニルである場合、もう一方は、H、C1〜8アルキル、アリール、C1〜4アラルキルおよびヘテロアリールから選択され;
R3は、H、C1〜4アルキル、C1〜4アラルキル、アリールおよびヘテロアリールから選択され;
Wは、
から選択され;
Qは、OおよびNR2から選択され;
Zは、各存在について独立して、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニルおよびC2〜6アルキニルから選択される、
方法。
【請求項89】
有効量の式II
の構造を有する化合物またはその薬学的に許容され得る塩を細胞に投与する工程を含む、細胞を殺傷、細胞死を促進または細胞増殖を阻害する方法であって、ここで、
Arは、置換フェニルであり;
R1は、H、C1−8アルキル、−Z−Q−Z、−C1〜8アルキル−N(R2)(R4)、−C1〜8アルキル−OR3、3〜8員の炭素環または複素環、アリール、ヘテロアリールおよびC1〜4アラルキルから選択され;
R2およびR4は、各存在について各々独立して、H、C1〜4アルキル、C1〜4アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アシル、アルキルスルホニルおよびアリールスルホニルから選択され、ただし、R2およびR4両方が、同じN原子上にあり、R2またはR4いずれかがアシル、アルキルスルホニルまたはアリールスルホニルである場合、もう一方は、H、C1〜8アルキル、アリール、C1〜4アラルキル、アリールおよびヘテロアリールから選択され;
R3は、H、C1〜4アルキル、C1〜4アラルキル、アリールおよびヘテロアリールから選択され;
R5は、結合される環上の0〜4個の置換基を示し;
Wは、
であり;
Qは、OおよびNR2から選択され;
Zは、各存在について独立して、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニルおよびC2〜6アルキニルから選択される、
方法。
【請求項90】
有効量の式III
の構造を有する化合物またはその薬学的に許容され得る塩を細胞に投与する工程を含む、細胞を殺傷、細胞死を促進または細胞増殖を阻害する方法であって、ここで、
Arは、置換フェニルであり;
R1は、H、C1〜8アルキル、−Z−Q−Z、−C1〜8アルキル−N(R2)(R4)、−C1〜8アルキル−OR3、3〜8員の炭素環または複素環、アリール、ヘテロアリールおよびC1〜4アラルキルから選択され;
R2およびR4は、各存在について各々独立して、H、C1〜4アルキル、C1〜4アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アシル、アルキルスルホニルおよびアリールスルホニルから選択され、ただし、R2およびR4両方が、同じN原子上にある場合、これらは両方がHであるかまたはこれらは異なり、R2およびR4両方が、同じN原子上にあり、R2またはR4いずれかがアシル、アルキルスルホニルまたはアリールスルホニルである場合、もう一方は、H、C1〜8アルキル、アリール、C1〜4アラルキルおよびヘテロアリールから選択され;
R3は、H、C1〜4アルキル、C1〜4アラルキル、アリールおよびヘテロアリールから選択され;
R5は、結合される環上の0〜4個の置換基を示し;
Wは、
または
から選択され;
Qは、OおよびNR2から選択され;
Zは、各存在について独立して、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニルおよびC2〜6アルキニルから選択され、
ここで、Arが、キナゾリノン環の窒素に対する結合に対してオルト位置にエトキシ置換基を有さない、方法。
【請求項91】
有効量の式IV
の構造を有する化合物またはその薬学的に許容され得る塩を細胞に投与する工程を含む、細胞を殺傷、細胞死を促進または細胞増殖を阻害する方法であって、ここで、
Arは、置換フェニルであり;
R1は、C1〜8アルキルであり;
R2およびR4は、各存在について各々独立して、HおよびC1〜8アルキルから選択され;
R5は、結合される環上の0〜4個の置換基を示し;
Wは、
または
から選択され;
Qは、OおよびNR2から選択される、方法。
【請求項92】
有効量の式V
の構造を有する化合物またはその薬学的に許容され得る塩を細胞に投与する工程を含む、細胞を殺傷、細胞死を促進または細胞増殖を阻害する方法であって、ここで、
R1は、HおよびC1〜8アルキルから選択され;
R2は、HおよびC1〜8アルキルから選択され;
R3は、ハロゲン、アルコキシおよびC1〜8アルキルから選択され;
R4は、H、ハロゲン、アルコキシおよびC1〜8アルキルから選択され;
R5は、H、ハロゲンおよびニトロから選択され;
nは、1または2である、
方法。
【請求項93】
腫瘍細胞または正常細胞を請求項46、84、85、86または87記載の化合物と接触させる工程を含む、腫瘍細胞または正常細胞の化学療法剤に対する感受性を上昇する方法。
【請求項94】
治療有効量の請求項46、84、85、86もしくは87記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を哺乳動物に投与する工程を含む、哺乳動物において癌を処置する方法。
【請求項95】
(1)有効量の請求項85、85、86もしくは87記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩、および
(2)細胞中のVDACの存在量を増加させる薬剤
を細胞に投与する工程を含む、細胞を殺傷、細胞死を促進または細胞増殖を阻害する方法。
【請求項96】
(1)有効量の請求項85、85、86もしくは87記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩、および
(2)細胞中のVDACの存在量を減少させる薬剤
を細胞に投与する工程を含む、細胞を殺傷、細胞死を促進または細胞増殖を阻害する方法。
【請求項97】
化合物D
をアミンHNR2と反応させる工程を含む、式F
によって示される化合物を調製する方法であって、ここで、
HNR2は、HWに相当し;
Arは、置換フェニルであり;
R1は、H、C1〜8アルキル、−Z−Q−Z、−C1〜8アルキル−N(R2)(R4)、−C1〜8アルキル−OR3、3〜8員の炭素環または複素環、アリール、ヘテロアリールおよびC1〜4アラルキルから選択され;
R2およびR4は、各存在について各々独立して、H、C1〜4アルキル、C1〜4アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アシル、アルキルスルホニルおよびアリールスルホニルから選択され、ただし、R2およびR4両方が、同じN原子上にある場合、これらは両方がHであるかまたはこれらは異なり、R2およびR4両方が、同じN原子上にあり、R2またはR4いずれかがアシル、アルキルスルホニルまたはアリールスルホニルである場合、もう一方は、H、C1〜8アルキル、アリール、C1〜4アラルキルおよびヘテロアリールから選択され;
R3は、H、C1〜4アルキル、C1〜4アラルキル、アリールおよびヘテロアリールから選択され;
R5は、結合される環上の0〜4個の置換基を示し;
Wは、
または
から選択され;
Qは、OおよびNR2から選択され;
Zは、各存在について独立して、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニルおよびC2〜6アルキニルから選択される、
方法。
【請求項1】
治療有効量の式I
の構造を有する化合物またはその薬学的に許容され得る塩を哺乳動物に投与することを含む、哺乳動物における状態を処置する方法であって、ここで、
R1は、H、Z−Q−Z、−C1〜8アルキル−N(R2)(R4)、−C1〜8アルキル−OR3、3〜8員の炭素環または複素環、アリール、ヘテロアリールおよびC1〜4アラルキルから選択され;
R2およびR4は、各存在について各々独立して、H、C1〜4アルキル、C1〜4アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アシル、アルキルスルホニルおよびアリールスルホニルから選択され、ただし、R2およびR4両方が、同じN原子上にあり、両方がHでない場合、これらは異なり、R2およびR4両方が、同じN原子上にあり、R2またはR4いずれかがアシル、アルキルスルホニルまたはアリールスルホニルである場合、もう一方は、H、C1〜8アルキル、アリール、C1〜4アラルキルおよびヘテロアリールから選択され;
R3は、H、C1〜4アルキル、C1〜4アラルキル、アリールおよびヘテロアリールから選択され;
Wは、
から選択され;
Qは、OおよびNR2から選択され;
Zは、各存在について独立して、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニルおよびC2〜6アルキニルから選択され、
ここで、該状態は、増強されたRasシグナル伝達活性およびSV40スモールt抗原の細胞性標的タンパク質の変更された活性を有する細胞によって特徴付けられる、方法。
【請求項2】
前記状態が実質的に野生型レベルのRb活性によってさらに特徴付けられる、請求項1記載の方法。
【請求項3】
R1が、Z−Q−Z、−C1〜8アルキル−N(R2)(R4)、−C1〜8アルキル−OR3、アリール、ヘテロアリールおよびC1〜4アラルキルから選択される、請求項1記載の方法。
【請求項4】
アリールが、C1〜6アルキル、CF3、ヒドロキシル、C1〜4アルコキシ、アリール、アリールオキシ、ハロゲン、NR2R4、ニトロ、カルボン酸、カルボン酸エステルおよびスルホニルから選択される基で任意に置換される、請求項1記載の方法。
【請求項5】
治療有効量の式I
の構造を有する化合物またはその薬学的に許容され得る塩を哺乳動物に投与することを含む、哺乳動物において状態を処置する方法であって、ここで、
R1は、H、Z−Q−Z、−C1〜8アルキル−N(R2)(R4)、−C1〜8アルキル−OR3、3〜8員の炭素環または複素環、アリール、ヘテロアリールおよびC1−4アラルキルから選択され;
R2およびR4は、各存在について各々独立して、H、C1〜4アルキル、C1〜4アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アシル、アルキルスルホニルおよびアリールスルホニルから選択され、ただし、R2およびR4両方が、同じN原子上にあり、両方がHでない場合、これらは異なり、R2およびR4両方が、同じN原子上にあり、R2またはR4いずれかがアシル、アルキルスルホニルまたはアリールスルホニルである場合、もう一方は、H、C1〜8アルキル、アリール、C1〜4アラルキルおよびヘテロアリールから選択され;
R3は、H、C1〜4アルキル、C1〜4アラルキル、アリールおよびヘテロアリールから選択され;
Wは、
であり;
Qは、OおよびNR2から選択され;
Zは、各存在について独立して、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニルおよびC2〜6アルキニルから選択され、
ここで、該状態は、増強されたRasシグナル伝達活性およびSV40スモールt抗原の細胞性標的タンパク質の変更された活性を有する細胞によって特徴付けられる、方法。
【請求項6】
前記状態が、実質的に野生型レベルのRb活性によってさらに特徴付けられる、請求項5記載の方法。
【請求項7】
R1が、Z−Q−Z、−C1〜8アルキル−N(R2)(R4)、−C1〜8アルキル−OR3、アリール、ヘテロアリールおよびC1〜4アラルキルから選択される、請求項5記載の方法。
【請求項8】
R4が、C1〜4アラルキルおよびアシルから選択される、請求項7記載の方法。
【請求項9】
R4がアシルである請求項8記載の方法。
【請求項10】
R4が、−C(O)−C1〜3アルキル−Yであり、Yが、H、アルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシおよびシクロアルキルから選択される、請求項9記載の方法。
【請求項11】
R4が、−C(O)−C1〜3アルキル−Yであり、Yが、アリールオキシ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシおよびシクロアルキルから選択される、請求項9記載の方法。
【請求項12】
R4が、−C(O)−C1〜3アルキル−Yであり、Yが、アリールオキシおよびヘテロアリールオキシから選択される、請求項9記載の方法。
【請求項13】
前記化合物が、非アポトーシス機構によって哺乳動物の細胞を殺傷する、請求項1〜12いずれか記載の方法。
【請求項14】
前記細胞が増強されたRasシグナル伝達活性を有する、請求項13記載の方法。
【請求項15】
前記細胞がSV40スモールt抗原を過剰発現する、請求項13記載の方法。
【請求項16】
前記細胞がホスファターゼPP2Aの実質的に減少した活性を有する、請求項13記載の方法。
【請求項17】
前記細胞がVDACを過剰発現する請求項13記載の方法。
【請求項18】
前記状態が癌である請求項1〜12いずれか記載の方法。
【請求項19】
前記細胞がSV40スモールt抗原を発現するよう誘導される、請求項13記載の方法。
【請求項20】
前記細胞が、SV40スモールt抗原を過剰発現するウイルスベクターで該細胞を感染することによってSV40スモールt抗原を発現するよう誘導される、請求項19記載の方法。
【請求項21】
前記ウイルスベクターがレトロウイルスベクターまたはアデノウイルスベクターである、請求項20記載の方法。
【請求項22】
アポトーシス機構によって細胞を殺傷する薬剤を前記哺乳動物に共同で投与することをさらに含む、請求項1〜12いずれか記載の方法。
【請求項23】
前記薬剤が化学療法剤である請求項22記載の方法。
【請求項24】
前記化学療法剤が、EGFレセプターアンタゴニスト、硫化砒素、アドリアマイシン、シスプラチン、カルボプラチン、シメチジン、カルミノマイシン、塩酸メクロレタミン、ペンタメチルメラミン、チオテパ、テニポシド、シクロホスファミド、クロラムブシル、デメトキシヒポクレリンA、メルファラン、イホスファミド、トロホスファミド、トレオサルファン、ポドフィロトキシンまたはポドフィロトキシン誘導体、リン酸エトポシド、テニポシド、エトポシド、ロイロシジン、ロイロシン、ビンデシン、9−アミノカンプトテシン、カンプトイリノテカン、クリスナトール、メゲストロール、メトプテリン、マイトマイシンC、エクテナサイジン743、ブスルファン、カルムスチン(BCNU)、ロムスチン(CCNU)、ロバスタチン、1−メチル−4−フェニルピリジニウムイオン、セムスチン、スタウロスポリン、ストレプトゾシン、フタロシアニン、ダカルバジン、アミノプテリン、メトトレキサート、トリメトレキサート、チオグアニン、メルカプトプリン、フルダラビン、ペンタスタチン、クラドリビン、シタラビン(araC)、ポルフィロマイシン、5−フルオロウラシル、6−メルカプトプリン、塩酸ドキソルビシン、ロイコボリン、ミコフェノール酸、ダウノルビシン、デフェロキサミン、フロクスウリジン、ドキシフルリジン、ラルチトレキセド、イダルビシン、エピルビカン、ピラルビカン、ゾルビシン、ミトキサントロン、硫酸ブレオマイシン、アクチノマイシンD、サフラシン、サフラマイシン、キノカルシン、ディスコデルモライド、ビンクリスチン、ビンブラスチン、酒石酸ビノレルビン、ベルトポルフィン、パクリタキセル、タモキシフェン、ラロキシフェン、チアゾフラン、チオグアニン、リバビリン、EICAR、エストラムスチン、エストラムスチンリン酸ナトリウム、フルタミド、ビカルタミド、ブセレリン、ロイプロリド、プテリジン、エネジイン、レバミゾール、アフラコン、インターフェロン、インターロイキン、アルデスロイキン、フィルグラスチム、サルグラモスチン、リタキシマブ、BCG、トレチノイン、ベタメトゾン、塩酸ゲムシタビン、ベラパミル、VP−16、アルトレタミン、タプシガーギン、オキサリプラチン、イプロプラチン、テトラプラチン、ロバプラチン、DCP、PLD−147、JM118、JM216、JM335、サトラプラチン、ドセタキセル、脱酸素化パクリタキセル、TL−139、5’−ノル−アンヒドロビンブラスチン(以後、5’−ノル−ビンブラスチン)、カンプトテシン、イリノテカン(Camptosar、CPT−11)、トポテカン(Hycamptin)、BAY38−3441、9−ニトロカンプトテシン(Orethecin、ルビテカン)、エキサテカン(DX−8951)、ルートテカン(GI−147211C)、ギマテカン、ホモカンプトテシンジフロモテカン(BN−80915)および9−アミノカンプトテシン(IDEC−13’)、SN−38、ST1481、カラニテシン(BNP1350)、インドロカルバゾール(例えば、NB−506)、プロトベルベリン、イントプリシン、イデノイソキノロン、ベンゾ−フェナジンならびにNB−506から選択される、請求項23記載の方法。
【請求項25】
(1)有効量の式I
の構造を有する化合物またはその薬学的に許容され得る塩であって、ここで、
R1は、H、Z−Q−Z、−C1〜8アルキル−N(R2)(R4)、−C1〜8アルキル−OR3、3〜8員の炭素環または複素環、アリール、ヘテロアリールおよびC1〜4アラルキルから選択され;
R2およびR4は、各存在について各々独立して、H、C1〜4アルキル、C1〜4アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アシル、アルキルスルホニルおよびアリールスルホニルから選択され、ただし、R2およびR4両方が、同じN原子上にあり、両方がHでない場合、これらは異なり、R2およびR4両方が、同じN原子上にあり、R2またはR4いずれかがアシル、アルキルスルホニルまたはアリールスルホニルである場合、もう一方は、H、C1〜8アルキル、アリール、C1〜4アラルキルおよびヘテロアリールから選択され;
R3は、H、C1〜4アルキル、C1〜4アラルキル、アリールおよびヘテロアリールから選択され;
Wは、
から選択され;
Qは、OおよびNR2から選択され;
Zは、各存在について独立して、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニルおよびC2〜6アルキニルから選択される;ならびに
(2)細胞中のVDACの存在量を増加させる薬剤
を細胞に投与する工程を含む、細胞を殺傷、細胞死を促進または細胞増殖を阻害する方法。
【請求項26】
R1が、Z−Q−Z、−C1〜8アルキル−N(R2)(R4)、−C1〜8アルキル−OR3、アリール、ヘテロアリールおよびC1〜4アラルキルから選択される、請求項25記載の方法。
【請求項27】
アリールが、C1〜6アルキル、CF3、ヒドロキシル、C1〜4アルコキシ、アリール、アリールオキシ、ハロゲン、NR2R4、ニトロ、カルボン酸、カルボン酸エステルおよびスルホニルから選択される群で任意に置換される、請求項25記載の方法。
【請求項28】
VDACが、VDAC1、VDAC2またはVDAC3である請求項25記載の方法。
【請求項29】
(1)有効量の式I
の構造を有する化合物またはその薬学的に許容され得る塩であって、ここで、
R1は、H、Z−Q−Z、−C1〜8アルキル−N(R2)(R4)、−C1〜8アルキル−OR3、3〜8員の炭素環または複素環、アリール、ヘテロアリールおよびC1〜4アラルキルから選択され;
R2およびR4は、各存在について各々独立して、H、C1〜4アルキル、C1〜4アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アシル、アルキルスルホニルおよびアリールスルホニルから選択され、ただし、R2およびR4両方が、同じN原子上にあり、両方がHでない場合、これらは異なり、R2およびR4両方が、同じN原子上にあり、R2またはR4いずれかがアシル、アルキルスルホニルまたはアリールスルホニルである場合、もう一方は、H、C1〜8アルキル、アリール、C1〜4アラルキルおよびヘテロアリールから選択され;
R3は、H、C1〜4アルキル、C1〜4アラルキル、アリールおよびヘテロアリールから選択され;
Wは、
であり;
Qは、OおよびNR2から選択され;
Zは、各存在について独立して、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニルおよびC2〜6アルキニルから選択される;ならびに
(2)細胞中のVDACの存在量を増加させる薬剤
を細胞に投与する工程を含む、細胞を殺傷、細胞死を促進または細胞増殖を阻害する方法。
【請求項30】
R1が、Z−Q−Z、−C1〜8アルキル−N(R2)(R4)、−C1〜8アルキル−OR3、アリール、ヘテロアリールおよびC1〜4アラルキルから選択される、請求項29記載の方法。
【請求項31】
R4が、C1〜4アラルキルおよびアシルから選択される、請求項30記載の方法。
【請求項32】
R4がアシルである請求項31記載の方法。
【請求項33】
R4が、−C(O)−C1〜3アルキル−Yであり、Yが、H、アルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシおよびシクロアルキルから選択される、請求項32記載の方法。
【請求項34】
R4が、−C(O)−C1〜3アルキル−Yであり、Yが、アリールオキシ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシおよびシクロアルキルから選択される、請求項32記載の方法。
【請求項35】
R4が、−C(O)−C1〜3アルキル−Yであり、Yが、アリールオキシおよびヘテロアリールオキシから選択される、請求項32記載の方法。
【請求項36】
VDACが、VDAC1、VDAC2またはVDAC3である請求項29記載の方法。
【請求項37】
前記細胞が癌細胞である請求項25〜35いずれか記載の方法。
【請求項38】
前記薬剤がVDACをコードするポリヌクレオチドを含む、請求項25〜35いずれか記載の方法。
【請求項39】
前記薬剤が、細胞に輸送されるように適合されたVDACタンパク質である、請求項25〜35いずれか記載の方法。
【請求項40】
前記薬剤が、異種内在化ドメインと融合されたVDACタンパク質である、請求項39記載の方法。
【請求項41】
前記薬剤が、VDACタンパク質を含むリポソーム調製物である、請求項39記載の方法。
【請求項42】
前記薬剤が内因性VDAC発現を増強または阻害する、請求項25〜35いずれか記載の方法。
【請求項43】
前記薬剤がVDAC発現を刺激する請求項42記載の方法。
【請求項44】
前記薬剤がVDACインヒビターの機能を阻害する、請求項42記載の方法。
【請求項45】
(1)有効量の式I
の構造を有する化合物またはその薬学的に許容され得る塩であって、ここで、
R1は、H、Z−Q−Z、−C1〜8アルキル−N(R2)(R4)、−C1〜8アルキル−OR3、3〜8員の炭素環または複素環、アリール、ヘテロアリールおよびC1〜4アラルキルから選択され;
R2およびR4は、各存在について各々独立して、H、C1〜4アルキル、C1〜4アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アシル、アルキルスルホニルおよびアリールスルホニルから選択され、ただし、R2およびR4両方が、同じN原子上にあり、両方がHでない場合、これらは異なり、R2およびR4両方が、同じN原子上にあり、R2またはR4いずれかがアシル、アルキルスルホニルまたはアリールスルホニルである場合、もう一方は、H、C1〜8アルキル、アリール、C1〜4アラルキルおよびヘテロアリールから選択され;
R3は、H、C1〜4アルキル、C1〜4アラルキル、アリールおよびヘテロアリールから選択され;
Wは、
から選択され;
Qは、OおよびNR2から選択され;
Zは、各存在について独立して、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニルおよびC2〜6アルキニルから選択される;ならびに
(2)細胞中のVDACの存在量を減少させる薬剤
を細胞に投与する工程を含む、細胞を殺傷、細胞死を促進または細胞増殖を阻害する方法。
【請求項46】
式I
の構造を有する化合物またはその薬学的に許容され得る塩であって、ここで、
R1は、H、Z−Q−Z、−C1〜8アルキル−N(R2)(R4)、−C1〜8アルキル−OR3、3〜8員の炭素環または複素環、アリール、ヘテロアリールおよびC1〜4アラルキルから選択され;
R2およびR4は、各存在について各々独立して、H、C1〜4アルキル、C1〜4アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アシル、アルキルスルホニルおよびアリールスルホニルから選択され、ただし、R2およびR4両方が、同じN原子上にあり、両方がHでない場合、これらは異なり、R2およびR4両方が、同じN原子上にあり、R2またはR4いずれかがアシル、アルキルスルホニルまたはアリールスルホニルである場合、もう一方は、H、C1〜8アルキル、アリール、C1〜4アラルキルおよびヘテロアリールから選択され;
R3は、H、C1〜4アルキル、C1〜4アラルキル、アリールおよびヘテロアリールから選択され;
Wは、
から選択され;
Qは、OおよびNR2から選択され;
Zは、各存在について独立して、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニルおよびC2〜6アルキニルから選択される、
化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項47】
R1が、Z−Q−Z、−C1〜8アルキル−N(R2)(R4)、−C1〜8アルキル−OR3、アリール、ヘテロアリールおよびC1〜4アラルキルから選択される、請求項46記載の化合物。
【請求項48】
アリールが、C1〜6アルキル、CF3、ヒドロキシル、C1〜4アルコキシ、アリール、アリールオキシ、ハロゲン、NR2R4、ニトロ、カルボン酸、カルボン酸エステルおよびスルホニルから選択される基で任意に置換される、請求項46記載の化合物。
【請求項49】
式I
の構造を有する化合物またはその薬学的に許容され得る塩であって、ここで、
R1は、H、Z−Q−Z、−C1〜8アルキル−N(R2)(R4)、−C1−8アルキル−OR3、3〜8員の炭素環または複素環、アリール、ヘテロアリールおよびC1〜4アラルキルから選択され;
R2およびR4は、各存在について各々独立して、H、C1〜4アルキル、C1〜4アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アシル、アルキルスルホニルおよびアリールスルホニルから選択され、ただし、R2およびR4両方が、同じN原子上にあり、両方がHでない場合、これらは異なり、R2およびR4両方が、同じN原子上にあり、R2またはR4いずれかがアシル、アルキルスルホニルまたはアリールスルホニルである場合、もう一方は、H、C1〜8アルキル、アリール、C1〜4アラルキルおよびヘテロアリールから選択され;
R3は、H、C1〜4アルキル、C1〜4アラルキル、アリールおよびヘテロアリールから選択され;
Wは、
であり;
Qは、OおよびNR2から選択され;
Zは、各存在について独立して、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニルおよびC2〜6アルキニルから選択される、
化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項50】
R1が、Z−Q−Z、−C1〜8アルキル−N(R2)(R4)、−C1〜8アルキル−OR3、アリール、ヘテロアリールおよびC1〜4アラルキルから選択される、請求項49記載の化合物。
【請求項51】
R4が、C1〜4アラルキルおよびアシルから選択される、請求項50記載の化合物。
【請求項52】
R4がアシルである請求項51記載の化合物。
【請求項53】
R4が、−C(O)−C1〜3アルキル−Yであり、Yが、H、アルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシおよびシクロアルキルから選択される、請求項52記載の化合物。
【請求項54】
R4が、−C(O)−C1〜3アルキル−Yであり、Yが、アリールオキシ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシおよびシクロアルキルから選択される、請求項52記載の化合物。
【請求項55】
R4が、−C(O)−C1〜3アルキル−Yであり、Yが、アリールオキシおよびヘテロアリールオキシから選択される、請求項52記載の化合物。
【請求項56】
a)適切な条件下で十分量の試験薬剤と細胞を接触させる工程;および
b)試験薬剤が、エラスチンタンパク質結合複合体の成分またはエラスチンタンパク質結合複合体の成分をコードする核酸のレベルを増大または阻害するかどうかを決定する工程
を含む、候補抗腫瘍剤を同定する方法。
【請求項57】
エラスチン結合タンパク質が、VDAC1、VDAC2、VDAC3、プロヒビチン、リボホリン、Sec61aまたはSec22bである、請求項56記載の方法。
【請求項58】
a)試験薬剤を腫瘍細胞と接触させる工程;および
b)試験薬剤が腫瘍細胞の増殖を阻害するかどうかを決定する工程
をさらに含む、請求項56記載の方法。
【請求項59】
a)エラスチン結合タンパク質またはエラスチン結合タンパク質を発現する細胞を試験薬剤と接触させる工程;および
b)試験薬剤がエラスチン結合タンパク質に結合するかどうかを決定する工程
を含む、候補抗腫瘍剤を同定する方法。
【請求項60】
エラスチン結合タンパク質が、VDAC1、VDAC2、VDAC3、プロヒビチン、リボホリン、Sec61aまたはSec22bである、請求項59記載の方法。
【請求項61】
a)試験薬剤を腫瘍細胞と接触させる工程;および
b)試験薬剤が腫瘍細胞の増殖を阻害するかどうかを決定する工程
をさらに含む、請求項59記載の方法。
【請求項62】
試験薬剤が有機低分子である請求項56または59記載の方法。
【請求項63】
試験薬剤が、ペプチド、タンパク質、炭水化物または核酸である、請求項56または59記載の方法。
【請求項64】
異なる試験薬剤のライブラリーに対して繰り返される、請求項56または59記載の方法。
【請求項65】
試験薬剤またはエラスチン結合タンパク質が、検出可能なマーカーで標識される、請求項59記載の方法。
【請求項66】
検出可能なマーカーが、ビオチン、フルオレセイン、ジゴキシゲニン、グリーン蛍光タンパク質(GFP)、同位体、ポリヒスチジン、磁気ビーズまたはグルタチオンSトランスフェラーゼ(GST)である、請求項65記載の方法。
【請求項67】
エラスチン結合タンパク質の存在量を増加または減少する化合物と腫瘍細胞を接触させる工程を含む、腫瘍細胞の化学療法剤に対する感受性を上昇する方法。
【請求項68】
エラスチン結合タンパク質が、VDAC1、VDAC2、VDAC3、プロヒビチン、リボホリン、Sec61aまたはSec22bである、請求項67記載の方法。
【請求項69】
化学療法剤が請求項46記載の化合物である請求項67記載の方法。
【請求項70】
エラスチン結合タンパク質の存在量を減少または増加する化合物と正常細胞を接触させる工程を含む、正常細胞の化学療法剤に対する感受性を低下する方法。
【請求項71】
エラスチン結合タンパク質が、VDAC1、VDAC2、VDAC3、プロヒビチン、リボホリン、Sec61aまたはSec22bである、請求項70記載の方法。
【請求項72】
化学療法剤が請求項46記載の化合物である請求項70記載の方法。
【請求項73】
(a)試験薬剤ならびにVDACタンパク質または少なくとも1つのVDACタンパク質および任意に1つ以上の他のタンパク質を含むタンパク質複合体を混合する工程;
(b)試験薬剤がVDACタンパク質に結合するかどうかを決定する工程;ならびに
(c)試験薬剤がVDACタンパク質に結合する場合、試験薬剤を細胞と接触させ、試験薬剤が細胞の増殖を変更するかどうかを決定する工程
を含む、所望されない細胞増殖を阻害するための候補治療剤を同定するための方法。
【請求項74】
試験薬剤が、有機低分子、ペプチド、タンパク質、ペプチド模倣物、核酸または抗体である、請求項73記載の方法。
【請求項75】
試験薬剤へのVDACタンパク質の結合が、物理的結合アッセイによって検出される、請求項73または74記載の方法。
【請求項76】
腫瘍の増殖速度を減少するのに十分な量の治療剤を投与する工程を含む、腫瘍の増殖速度を減少する方法であって、ここで、治療剤が:
(a)VDACタンパク質のレベルを増大または抑制する薬剤;
(b)VDACタンパク質の活性を上昇または阻害する薬剤;
(c)VDACタンパク質に結合する薬剤;
(d)少なくとも1つのVDACおよび任意に1つ以上の他のタンパク質を含むタンパク質複合体を結合、調節、または結合および調節する薬剤;
(e)VDACポリペプチドまたはその機能的バリアントを含む薬剤;あるいは
(f)VDACポリペプチドまたはその機能的バリアントをコードする核酸を含む薬剤
である、方法。
【請求項77】
(a)VDACタンパク質のレベルを増大または抑制する薬剤;
(b)VDACタンパク質の活性を上昇または阻害する薬剤;
(c)VDACタンパク質に結合する薬剤;
(d)少なくとも1つのVDACおよび任意に1つ以上の他のタンパク質を含むタンパク質複合体を結合、調節、または結合および調節する薬剤;
(e)VDACポリペプチドまたはその機能的バリアントを含む薬剤;ならびに
(f)VDACポリペプチドまたはその機能的バリアントをコードする核酸を含む薬剤
から選択される治療剤を患者に投与する工程を含む、癌に罹患する患者を処置する方法。
【請求項78】
VDACタンパク質が、VDAC1、VDAC2またはVDAC3である、請求項76または77記載の方法。
【請求項79】
薬剤が、有機低分子、ペプチド、タンパク質、ペプチド模倣物、核酸または抗体である、請求項76または77記載の方法。
【請求項80】
薬剤が、薬学的に許容され得る担体と共に製剤化される、請求項76または77記載の方法。
【請求項81】
薬剤が、静脈的に、経口的に、経頬的に、非経口的に、吸入スプレーによって、局所塗布によって、または経皮的に投与される、請求項76または77記載の方法。
【請求項82】
薬剤が局所塗布を介して投与される請求項76または77記載の方法。
【請求項83】
前記治療剤に付加的様式でまたは相乗的様式で癌細胞を阻害する少なくとも1つのさらなる抗癌化学療法剤を投与することをさらに含む、請求項76または77記載の方法。
【請求項84】
式II
の構造を有する化合物またはその薬学的に許容され得る塩であって、ここで、
Arは、置換フェニルであり;
R1は、H、C1〜8アルキル、Z−Q−Z、−C1〜8アルキル−N(R2)(R4)、−C1〜8アルキル−OR3、3〜8員の炭素環または複素環、アリール、ヘテロアリールおよびC1〜4アラルキルから選択され;
R2およびR4は、各存在について各々独立して、H、C1〜4アルキル、C1〜4アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アシル、アルキルスルホニルおよびアリールスルホニルから選択され、ただし、R2およびR4両方が、同じN原子上にあり、R2またはR4いずれかがアシル、アルキルスルホニルまたはアリールスルホニルである場合、もう一方は、H、C1〜8アルキル、アリール、C1〜4アラルキル、アリールおよびヘテロアリールから選択され;
R3は、H、C1〜4アルキル、C1〜4アラルキル、アリールおよびヘテロアリールから選択され;
R5は、結合される環上の0〜4個の置換基を示し;
Wは、
であり;
Qは、OおよびNR2から選択され;
Zは、各存在について独立して、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニルおよびC2〜6アルキニルから選択される、
化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項85】
式III
の構造を有する化合物またはその薬学的に許容され得る塩であって、ここで、
Arは、置換フェニルであり;
R1は、H、C1〜8アルキル、Z−Q−Z、−C1〜8アルキル−N(R2)(R4)、−C1〜8アルキル−OR3、3〜8員の炭素環または複素環、アリール、ヘテロアリールおよびC1〜4アラルキルから選択され;
R2およびR4は、各存在について各々独立して、H、C1〜4アルキル、C1〜4アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アシル、アルキルスルホニルおよびアリールスルホニルから選択され、ただし、R2およびR4両方が、同じN原子上にあり、R2またはR4いずれかがアシル、アルキルスルホニルまたはアリールスルホニルである場合、もう一方は、H、C1〜8アルキル、アリール、C1〜4アラルキルおよびヘテロアリールから選択され;
R3は、H、C1〜4アルキル、C1〜4アラルキル、アリールおよびヘテロアリールから選択され;
R5は、結合される環上の0〜4個の置換基を示し;
Wは、
または
から選択され;
Qは、OおよびNR2から選択され;
Zは、各存在について独立して、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニルおよびC2〜6アルキニルから選択される、
化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項86】
式IV
の構造を有する化合物またはその薬学的に許容され得る塩であって、ここで、
Arは、置換フェニルであり;
R1は、C1〜8アルキルであり;
R2およびR4は、各存在について各々独立して、HおよびC1〜8アルキルから選択され;
R5は、結合される環上の0〜4個の置換基を示し;
Wは、
または
から選択され;
Qは、OおよびNR2から選択される、
化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項87】
式V
の構造を有する化合物またはその薬学的に許容され得る塩であって、ここで、
R1は、HおよびC1〜8アルキルから選択され;
R2は、HおよびC1〜8アルキルから選択され;
R3は、ハロゲン、アルコキシおよびC1〜8アルキルから選択され;
R4は、H、ハロゲン、アルコキシおよびC1〜8アルキルから選択され;
R5は、H、ハロゲンおよびニトロから選択され;
nは、1または2である、
化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
【請求項88】
有効量の式I
の構造を有する化合物またはその薬学的に許容され得る塩を細胞に投与する工程を含む、細胞を殺傷、細胞死を促進または細胞増殖を阻害する方法であって、ここで、
R1は、H、Z−Q−Z、−C1〜8アルキル−N(R2)(R4)、−C1〜8アルキル−OR3、3〜8員の炭素環または複素環、アリール、ヘテロアリールおよびC1〜4アラルキルから選択され;
R2およびR4は、各存在について各々独立して、H、C1〜4アルキル、C1〜4アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アシル、アルキルスルホニルおよびアリールスルホニルから選択され、ただし、R2およびR4両方が、同じN原子上にあり、両方がHでない場合、これらは異なり、R2およびR4両方が、同じN原子上にあり、R2またはR4いずれかがアシル、アルキルスルホニルまたはアリールスルホニルである場合、もう一方は、H、C1〜8アルキル、アリール、C1〜4アラルキルおよびヘテロアリールから選択され;
R3は、H、C1〜4アルキル、C1〜4アラルキル、アリールおよびヘテロアリールから選択され;
Wは、
から選択され;
Qは、OおよびNR2から選択され;
Zは、各存在について独立して、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニルおよびC2〜6アルキニルから選択される、
方法。
【請求項89】
有効量の式II
の構造を有する化合物またはその薬学的に許容され得る塩を細胞に投与する工程を含む、細胞を殺傷、細胞死を促進または細胞増殖を阻害する方法であって、ここで、
Arは、置換フェニルであり;
R1は、H、C1−8アルキル、−Z−Q−Z、−C1〜8アルキル−N(R2)(R4)、−C1〜8アルキル−OR3、3〜8員の炭素環または複素環、アリール、ヘテロアリールおよびC1〜4アラルキルから選択され;
R2およびR4は、各存在について各々独立して、H、C1〜4アルキル、C1〜4アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アシル、アルキルスルホニルおよびアリールスルホニルから選択され、ただし、R2およびR4両方が、同じN原子上にあり、R2またはR4いずれかがアシル、アルキルスルホニルまたはアリールスルホニルである場合、もう一方は、H、C1〜8アルキル、アリール、C1〜4アラルキル、アリールおよびヘテロアリールから選択され;
R3は、H、C1〜4アルキル、C1〜4アラルキル、アリールおよびヘテロアリールから選択され;
R5は、結合される環上の0〜4個の置換基を示し;
Wは、
であり;
Qは、OおよびNR2から選択され;
Zは、各存在について独立して、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニルおよびC2〜6アルキニルから選択される、
方法。
【請求項90】
有効量の式III
の構造を有する化合物またはその薬学的に許容され得る塩を細胞に投与する工程を含む、細胞を殺傷、細胞死を促進または細胞増殖を阻害する方法であって、ここで、
Arは、置換フェニルであり;
R1は、H、C1〜8アルキル、−Z−Q−Z、−C1〜8アルキル−N(R2)(R4)、−C1〜8アルキル−OR3、3〜8員の炭素環または複素環、アリール、ヘテロアリールおよびC1〜4アラルキルから選択され;
R2およびR4は、各存在について各々独立して、H、C1〜4アルキル、C1〜4アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アシル、アルキルスルホニルおよびアリールスルホニルから選択され、ただし、R2およびR4両方が、同じN原子上にある場合、これらは両方がHであるかまたはこれらは異なり、R2およびR4両方が、同じN原子上にあり、R2またはR4いずれかがアシル、アルキルスルホニルまたはアリールスルホニルである場合、もう一方は、H、C1〜8アルキル、アリール、C1〜4アラルキルおよびヘテロアリールから選択され;
R3は、H、C1〜4アルキル、C1〜4アラルキル、アリールおよびヘテロアリールから選択され;
R5は、結合される環上の0〜4個の置換基を示し;
Wは、
または
から選択され;
Qは、OおよびNR2から選択され;
Zは、各存在について独立して、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニルおよびC2〜6アルキニルから選択され、
ここで、Arが、キナゾリノン環の窒素に対する結合に対してオルト位置にエトキシ置換基を有さない、方法。
【請求項91】
有効量の式IV
の構造を有する化合物またはその薬学的に許容され得る塩を細胞に投与する工程を含む、細胞を殺傷、細胞死を促進または細胞増殖を阻害する方法であって、ここで、
Arは、置換フェニルであり;
R1は、C1〜8アルキルであり;
R2およびR4は、各存在について各々独立して、HおよびC1〜8アルキルから選択され;
R5は、結合される環上の0〜4個の置換基を示し;
Wは、
または
から選択され;
Qは、OおよびNR2から選択される、方法。
【請求項92】
有効量の式V
の構造を有する化合物またはその薬学的に許容され得る塩を細胞に投与する工程を含む、細胞を殺傷、細胞死を促進または細胞増殖を阻害する方法であって、ここで、
R1は、HおよびC1〜8アルキルから選択され;
R2は、HおよびC1〜8アルキルから選択され;
R3は、ハロゲン、アルコキシおよびC1〜8アルキルから選択され;
R4は、H、ハロゲン、アルコキシおよびC1〜8アルキルから選択され;
R5は、H、ハロゲンおよびニトロから選択され;
nは、1または2である、
方法。
【請求項93】
腫瘍細胞または正常細胞を請求項46、84、85、86または87記載の化合物と接触させる工程を含む、腫瘍細胞または正常細胞の化学療法剤に対する感受性を上昇する方法。
【請求項94】
治療有効量の請求項46、84、85、86もしくは87記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を哺乳動物に投与する工程を含む、哺乳動物において癌を処置する方法。
【請求項95】
(1)有効量の請求項85、85、86もしくは87記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩、および
(2)細胞中のVDACの存在量を増加させる薬剤
を細胞に投与する工程を含む、細胞を殺傷、細胞死を促進または細胞増殖を阻害する方法。
【請求項96】
(1)有効量の請求項85、85、86もしくは87記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩、および
(2)細胞中のVDACの存在量を減少させる薬剤
を細胞に投与する工程を含む、細胞を殺傷、細胞死を促進または細胞増殖を阻害する方法。
【請求項97】
化合物D
をアミンHNR2と反応させる工程を含む、式F
によって示される化合物を調製する方法であって、ここで、
HNR2は、HWに相当し;
Arは、置換フェニルであり;
R1は、H、C1〜8アルキル、−Z−Q−Z、−C1〜8アルキル−N(R2)(R4)、−C1〜8アルキル−OR3、3〜8員の炭素環または複素環、アリール、ヘテロアリールおよびC1〜4アラルキルから選択され;
R2およびR4は、各存在について各々独立して、H、C1〜4アルキル、C1〜4アラルキル、アリール、ヘテロアリール、アシル、アルキルスルホニルおよびアリールスルホニルから選択され、ただし、R2およびR4両方が、同じN原子上にある場合、これらは両方がHであるかまたはこれらは異なり、R2およびR4両方が、同じN原子上にあり、R2またはR4いずれかがアシル、アルキルスルホニルまたはアリールスルホニルである場合、もう一方は、H、C1〜8アルキル、アリール、C1〜4アラルキルおよびヘテロアリールから選択され;
R3は、H、C1〜4アルキル、C1〜4アラルキル、アリールおよびヘテロアリールから選択され;
R5は、結合される環上の0〜4個の置換基を示し;
Wは、
または
から選択され;
Qは、OおよびNR2から選択され;
Zは、各存在について独立して、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニルおよびC2〜6アルキニルから選択される、
方法。
【図6C】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図5E】
【図5F】
【図6A】
【図6B】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15A】
【図15B】
【図15C】
【図15D】
【図16A】
【図16B】
【図16C】
【図16D】
【図17A】
【図17B】
【図17C】
【図17D】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図5E】
【図5F】
【図6A】
【図6B】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15A】
【図15B】
【図15C】
【図15D】
【図16A】
【図16B】
【図16C】
【図16D】
【図17A】
【図17B】
【図17C】
【図17D】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【公表番号】特表2008−531476(P2008−531476A)
【公表日】平成20年8月14日(2008.8.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−552406(P2007−552406)
【出願日】平成18年1月25日(2006.1.25)
【国際出願番号】PCT/US2006/002717
【国際公開番号】WO2006/081331
【国際公開日】平成18年8月3日(2006.8.3)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.フロッピー
【出願人】(506285068)プロレキシーズ ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド (3)
【出願人】(505291480)ホワイトヘッド インスティチュート フォー バイオメディカル リサーチ (5)
【出願人】(507247232)ザ トラスティーズ オブ コロンビア ユニバーシティ イン ザ シティー オブ ニューヨーク (2)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年8月14日(2008.8.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年1月25日(2006.1.25)
【国際出願番号】PCT/US2006/002717
【国際公開番号】WO2006/081331
【国際公開日】平成18年8月3日(2006.8.3)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.フロッピー
【出願人】(506285068)プロレキシーズ ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド (3)
【出願人】(505291480)ホワイトヘッド インスティチュート フォー バイオメディカル リサーチ (5)
【出願人】(507247232)ザ トラスティーズ オブ コロンビア ユニバーシティ イン ザ シティー オブ ニューヨーク (2)
【Fターム(参考)】
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