説明

指向エネルギーシステム

【課題】複数のエネルギー放射源を使用する指向エネルギーシステムにおいて、それぞれのエネルギー放射源から出力されるエネルギー束を目標に当てるための好適な制御を提供する。
【解決手段】指向エネルギーシステム(1)は、複数のレーザ光源(10)と、複数の指向装置(20)と、目標情報取得装置(30)と、制御装置(40)とを備える。複数の指向装置(20)は、複数のレーザ光源(10)のそれぞれから出力されるレーザビーム(11)の照射方向を変える。目標情報取得装置(30)は、目標(100)の方向を特定するための情報を含む目標情報(TAR)を取得する。制御装置(40)は、複数のレーザ光源(10)のそれぞれから出力されるレーザビーム(11)が目標(100)に照射されるように、目標情報(TAR)に基づいて複数の指向装置(20)を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、目標に向けてレーザビーム等のエネルギー束を照射する指向エネルギーシステム(Directed Energy System)に関する。
【背景技術】
【0002】
指向エネルギーシステムは、エネルギー束を目標に向けて照射する。例えばレーザシステムの場合、レーザ光源から出力されたレーザビームが目標に照射される。ここで、単一のレーザ光源しか用いられない場合、高出力のレーザビームを実現することは困難である。そこで、高出力のレーザビームを実現するために、複数のレーザ光源を使用することが考えられる。
【0003】
特許文献1(US公開2010/0148033)には、複数のレーザ光源を用いたレーザシステムにおいて、レーザビームが目標に当たった後の制御方法が記載されている。より詳細には、ビーム識別部(beam discriminator module)は、各レーザ光源によって生成されたレーザビームのパラメータをモニタする。更に、位置センサ(position sensor)が、ビーム識別部によってモニタされたパラメータに基づいて、いずれかのレーザビームが目標を外れたかどうかを判定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】US公開2010/0148033
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の1つの目的は、複数のエネルギー放射源を使用する指向エネルギーシステムにおいて、それぞれのエネルギー放射源から出力されるエネルギー束を目標に当てるための好適な制御技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下に、[発明を実施するための形態]で使用される番号・符号を用いて、[課題を解決するための手段]を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための形態]との対応関係を明らかにするために括弧付きで付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0007】
本発明の1つの観点において、指向エネルギーシステム(1)は、複数のレーザ光源(10)と、複数の指向装置(20)と、目標情報取得装置(30)と、制御装置(40)とを備える。複数の指向装置(20)は、複数のレーザ光源(10)のそれぞれから出力されるレーザビーム(11)の照射方向を変える。目標情報取得装置(30)は、目標(100)の方向を特定するための情報を含む目標情報(TAR)を取得する。制御装置(40)は、複数のレーザ光源(10)のそれぞれから出力されるレーザビーム(11)が目標(100)に照射されるように、目標情報(TAR)に基づいて複数の指向装置(20)を制御する。
【0008】
本発明の他の観点において、指向エネルギーシステム(1)は、複数のエネルギー放射源(110)と、複数の指向装置(20)と、目標情報取得装置(30)と、制御装置(40)とを備える。複数の指向装置(20)は、複数のエネルギー放射源(110)のそれぞれから出力されるエネルギー束(111)の照射方向を変える。目標情報取得装置(30)は、目標(100)の方向を特定するための情報を含む目標情報(TAR)を取得する。制御装置(40)は、複数のエネルギー放射源(110)のそれぞれから出力されるエネルギー束(111)が目標(100)に照射されるように、目標情報(TAR)に基づいて複数の指向装置(20)を制御する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、複数のエネルギー放射源を使用する指向エネルギーシステムにおいて、それぞれのエネルギー放射源から出力されるエネルギー束を目標に当てるための好適な制御が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、本発明の実施の形態に係る指向エネルギーシステムの構成を示す概略図である。
【図2】図2は、本発明の実施の形態に係る指向エネルギーシステムの構成を示す概略図である。
【図3】図3は、本発明の実施の形態に係る指向エネルギーシステムの第1の実施例を示す概略図である。
【図4】図4は、本発明の実施の形態に係る指向エネルギーシステムの第2の実施例を示す概略図である。
【図5】図5は、本発明の実施の形態に係る指向エネルギーシステムの第3の実施例を示す概略図である。
【図6】図6は、本発明の実施の形態に係る指向エネルギーシステムの第4の実施例を示す概略図である。
【図7】図7は、本発明の実施の形態に係る指向エネルギーシステムの第1の変形例を示す概略図である。
【図8】図8は、本発明の実施の形態に係る指向エネルギーシステムの第1の変形例を示す概略図である。
【図9】図9は、本発明の実施の形態に係る指向エネルギーシステムの第2の変形例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
添付図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
【0012】
1.指向エネルギーシステム
1−1.構成
図1は、本実施の形態に係る指向エネルギーシステム1の構成を概略的に示している。本実施の形態に係る指向エネルギーシステム1は、複数のレーザ光源10を備えており、それぞれのレーザ光源10から出力されるレーザビーム11を、少なくとも1つの目標100に向けて照射する。より詳細には、指向エネルギーシステム1は、複数のレーザ光源10、複数の指向装置20、目標情報取得装置30及び制御装置40を備えている。
【0013】
複数のレーザ光源10は、それぞれ独立にレーザビーム11を出力する。図1の例では、3個のレーザ光源10−1〜10−3が設けられており、それらレーザ光源10−1〜10−3がそれぞれ独立にレーザビーム11−1〜11−3を出力する。
【0014】
各指向装置20は、外部からの制御信号CONに応じてレーザビーム11の照射方向を変えることができるように構成されている。例えば、各指向装置20は、レーザビーム11を反射させる可動ミラーと、制御信号CONに応じて可動ミラーを動かすミラー制御装置とを備えている。本実施の形態では、指向装置20はレーザ光源10毎に設けられている。図1の例では、3個の指向装置20−1〜20−3が設けられており、それら指向装置20−1〜20−3がそれぞれ独立に、レーザビーム11−1〜11−3の照射方向を変える。
【0015】
目標情報取得装置30は、少なくとも1つの目標100に関する「目標情報TAR」を取得する。ここで、目標情報TARとは、目標100の方向を特定するために必要な情報のことである。例えば、目標情報TARは、目標100を捉えたレーダーデータであってもよいし、目標100の撮影画像であってもよい。また、目標情報TARは、目標100の位置座標そのものを示していてもよい。目標情報取得装置30は、取得した目標情報TARを、制御装置40に送る。尚、「レーダーデータ」とは、レーダーが目標100を捉えた場合に得られる目標100の距離及び位置、或いはそれから得られる目標100の座標を意味する。
【0016】
制御装置40は、典型的にはコンピュータである。この制御装置40は、レーザ光源10、指向装置20、目標情報取得装置30のそれぞれの動作を制御する。それら動作を制御するための信号が、制御信号CONである。例えば、制御装置40は、制御信号CONをレーザ光源10に出力し、レーザ光源10のON/OFFやレーザビーム11の各種パラメータを制御する。また、制御装置40は、制御信号CONを指向装置20に出力し、指向装置20のON/OFFや指向方向を制御する。また、制御装置40は、制御信号CONを目標情報取得装置30に出力し、目標情報取得装置30のON/OFFや装置特性を制御する。
【0017】
特に、制御装置40は、指向装置20の指向方向を制御するにあたり、目標情報取得装置30から送られてくる目標情報TARを参照する。そして、制御装置40は、複数のレーザ光源10のそれぞれから出力されるレーザビーム11が少なくとも1つの目標100に照射されるように、目標情報TARに基づいて複数の指向装置20をそれぞれ独立に制御する。
【0018】
目標情報取得装置30の位置ベクトルs、指向装置20の位置ベクトルm、及び目標100の位置ベクトルtを用いることにより、目標情報取得装置30から見た指向装置20への方向ベクトルuは、“u=m−s”で表される。また、目標情報取得装置30から見た目標100への方向ベクトルvは、“v=t−s”で表される。このとき、指向装置20から見た目標100への方向ベクトル、すなわち、指向装置20による所望の指向方向は“t−m=v−u”で表される。方向ベクトルuは、指向装置20と目標情報取得装置30との位置関係により決まる。一方、方向ベクトルvは、上述の目標情報TARにより得られる。従って、制御装置40は、目標情報TARを参照することによって、指向方向が“v−u”になるように指向装置20を制御することができる。
【0019】
目標100の数は、1つに限られず、複数であってもよい。図2は、複数の目標100−A、100−Bに対してレーザビーム11が照射される場合を示している。本実施の形態では、複数のレーザビーム11−1〜11−3のそれぞれに対して複数の指向装置20−1〜20−3が設けられているため、それら複数のレーザビーム11−1〜11−3の照射方向をそれぞれ独立に制御することができる。従って、複数のレーザビーム11−1〜11−3を、異なる複数の目標100−A、100−Bに対して同時に照射することが可能である。尚、複数の目標100に対して1つずつ順番に、複数のレーザビーム11−1〜11−3を照射することも可能である。
【0020】
1−2.効果
本実施の形態によれば、複数のレーザ光源10が用いられるため、単一のレーザ光源しか用いられない場合と比較して、より大きなエネルギーを目標100に作用させることが可能となり、好適である。
【0021】
ここで、比較例として、複数のレーザ光源のそれぞれから出力される複数のレーザビームを、結合器を用いることによって一本のレーザビームに束ねる場合を考える。この場合、高出力のレーザビームが得られるものの、システム構成が複雑となる。また、結合器にレーザビームを通す必要があり、そのことは、複数のレーザ光源の配置に制約を与える。すなわち、システムの設計自由度が劣化する。
【0022】
一方、本実施の形態によれば、複数のレーザビーム11のそれぞれに対して複数の指向装置20が設けられており、それら複数の指向装置20を制御することによって複数のレーザビーム11を目標100に照射することができる。すなわち、結合器を用いて複数のレーザビームを束ねることなく、高出力のレーザビームを目標100に照射することができる。結合器が不要であるため、複数のレーザ光源10の配置に対する制約は緩和される。すなわち、システムの設計自由度が向上する。
【0023】
また、複数のレーザビーム11のそれぞれに対して複数の指向装置20が設けられていることは、それら複数のレーザビーム11の照射方向をそれぞれ独立に制御することが可能となることを意味する。従って、図2で示されたように、複数のレーザビーム11を異なる複数の目標100に対して同時に照射することも可能である。
【0024】
更に、本実施の形態によれば、制御装置40は、指向装置20の指向方向を制御するにあたり、目標情報取得装置30から送られてくる目標情報TARを参照する。そして、制御装置40は、複数のレーザ光源10のそれぞれから出力されるレーザビーム11が少なくとも1つの目標100に照射されるように、目標情報TARに基づいて複数の指向装置20を制御する。その結果、目標100に対するレーザビーム11の照射精度が著しく向上する。
【0025】
尚、上述の特許文献1では、レーザビームが目標に当たった後の制御方法は記載されているものの、レーザビームをどのようにして目標に当てるかについては記載されていない。
【0026】
本実施の形態に係る指向エネルギーシステム1は、例えば、レーザ兵器やレーザエネルギー伝送システムに適用される。
【0027】
2.目標情報取得装置
以下、本実施の形態に係る指向エネルギーシステム1において用いられる目標情報取得装置30の様々な例を説明する。
【0028】
2−1.第1の実施例
図3は、第1の実施例を示している。第1の実施例では、目標情報取得装置30は、レーダー31と光学カメラ32を含んでいる。
【0029】
レーダー31は、目標100を探索する。そのレーダー探索の結果得られる情報が、目標情報TARの少なくとも一部となる。
【0030】
光学カメラ32は、目標100の少なくとも一部を含む領域を撮影する。その撮影の結果得られる情報が、目標情報TARの少なくとも一部となる。より詳細には、光学カメラ32は、目標100から反射、散乱または放射される自然光を観測する。あるいは、光学カメラ32は、目標100に照射されたレーザビーム11の反射光や散乱光を観測してもよい。あるいは、光学カメラ32は、目標100から反射、散乱または放射される自然光と、目標100に照射されたレーザビーム11の反射光や散乱光を観測してもよい。光学カメラ32は、観測された光に基づいて、目標情報TARを生成することができる。
【0031】
例えば、観測した画像データを信号処理することにより、目標情報TARを生成することができる。より詳細には、目標100からの光を画像として観測し、画像の輝度分布から、目標100の座標を求め、目標情報TARを生成することができる。また、複数の波長で目標100を観測した画像を画像処理することで、目標100の座標を求め、目標情報TARを生成することもできる。
【0032】
レーダー31は、捜索範囲は広いが目標観測精度は低いという特性を有する。一方、光学カメラ32は、捜索範囲は狭いが目標観測精度は高いという特性を有する。従って、レーダー31と光学カメラ32を組み合わせることによって、より精密な制御が可能となる。
【0033】
例えば、まずレーダー31が目標100を探索する。制御装置40は、レーダー31によって取得された目標情報TARに基づいて、複数の指向装置20を制御する。その結果、レーザビーム11が目標100に照射される。その後、制御装置40は更に、光学カメラ32によって生成された高精度な目標情報TARを受け取る。そして、制御装置40は、その高精度な目標情報TARに基づいて複数の指向装置20を制御し、それらの指向方向を微調整する。このようにして、精密な指向制御が可能となる。光学カメラ32に基づく精密制御が開始したら、レーダー31は他の目標100の探索を開始してもよい。
【0034】
尚、複数のレーザビーム11のそれぞれを区別することも可能である。具体的には、制御装置40は、対象レーザビーム11の出力状態(ON/OFF、パルス周期など)を変更する。光学カメラ32によって観測されるレーザビーム11の観測パターンは、対象レーザビーム11の出力状態の変更前と変更後とで変化する。従って、制御装置40は、光学カメラ32によって生成された目標情報TARに基づいて、目標100上における対象レーザビーム11の照射位置等を算出することができる。制御装置40は、対象レーザビーム11の照射位置を微調整するために、対応する指向装置20の指向方向を制御してもよい。
【0035】
2−2.第2の実施例
図4は、第2の実施例を示している。第2の実施例では、目標情報取得装置30は、光学カメラ32を含んでいる。光学カメラ32は、第1の実施例と同じである。例えば、まず、光学カメラ32は、目標100から反射、散乱または放射される自然光を観測する。その観測結果を示す目標情報TARに基づいて、制御装置40は複数の指向装置20を制御する。その結果、レーザビーム11が目標100に照射される。その後、目標100に照射されたレーザビーム11の反射光や散乱光の観測結果が、制御に用いられてもよい。
【0036】
2−3.第3の実施例
図5は、第3の実施例を示している。第3の実施例では、目標情報取得装置30は、レーダー31を含んでいる。レーダー31に基づく制御は、第1の実施例と同じである。
【0037】
2−4.第4の実施例
図6は、第4の実施例を示している。第4の実施例では、目標情報取得装置30は、通信装置33を含んでいる。通信装置33は、外部から目標情報TARを受け取り、その目標情報TARを制御装置40に送る。例えば、目標情報TARは、目標100の位置座標そのものを示していてもよい。そのような目標情報TARは、例えば目標100そのものによって生成され、提供される。第4の実施例は、例えばレーザエネルギー伝送システムに適用可能である。
【0038】
3.変形例
3−1.第1の変形例
図7及び図8は、指向エネルギーシステム1の第1の変形例を示している。第1の変形例では、ビーム調整器50が、レーザ光源10(レーザビーム11)毎に設けられている。ビーム調整器50は、制御装置40からの制御信号CONに応じて、レーザビーム11の伝搬方法(拡がりなど)を調整する。これにより、レーザビーム11を、目標100に対するエネルギー照射以外にも利用可能となる。例えば、レーザビーム11を、通信や目標100の探索に利用することができる。図8に示されるように、複数のレーザビーム11のうち一部だけが、通信や目標100の探索に利用されてもよい。
【0039】
3−2.第2の変形例
図9は、指向エネルギーシステム1の第2の変形例を示している。目標100に照射されるのは、上述のようなレーザビーム11に限られず、例えば電波であってもよい。より一般化すれば、エネルギー束(energy flux)111が目標100に照射される。図9に示されるように、指向エネルギーシステム1は、複数のエネルギー放射源110と、複数のエネルギー放射源110のそれぞれから出力されるエネルギー束111の照射方向を変える複数の指向装置20と、目標情報取得装置30と、制御装置40とを備えている。目標情報取得装置30や制御装置40は、既出の例と同様である。
【0040】
以上、本発明の実施の形態が添付の図面を参照することにより説明された。但し、本発明は、上述の実施の形態に限定されず、要旨を逸脱しない範囲で当業者により適宜変更され得る。
【符号の説明】
【0041】
1 指向エネルギーシステム
10 レーザ光源
11 レーザビーム
20 指向装置
30 目標情報取得装置
31 レーダー
32 光学カメラ
33 通信装置
40 制御装置
50 ビーム調整器
100 目標
110 エネルギー放射源
111 エネルギー束
TAR 目標情報
CON 制御信号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のレーザ光源と、
前記複数のレーザ光源のそれぞれから出力されるレーザビームの照射方向を変える複数の指向装置と、
目標の方向を特定するための情報を含む目標情報を取得する目標情報取得装置と、
前記複数のレーザ光源のそれぞれから出力される前記レーザビームが前記目標に照射されるように、前記目標情報に基づいて前記複数の指向装置を制御する制御装置と
を備える
指向エネルギーシステム。
【請求項2】
請求項1に記載の指向エネルギーシステムであって、
前記目標情報取得装置は、前記目標から反射、散乱または放射される光を観測する光学カメラを含み、
前記光学カメラは、前記観測された光に基づいて前記目標情報を生成する
指向エネルギーシステム。
【請求項3】
請求項2に記載の指向エネルギーシステムであって、
前記光学カメラが観測する前記光は、前記目標から反射、散乱または放射される自然光を含む
指向エネルギーシステム。
【請求項4】
請求項2又は3に記載の指向エネルギーシステムであって、
前記光学カメラが観測する前記光は、前記目標に照射された前記レーザビームの反射光及び散乱光を含む
指向エネルギーシステム。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の指向エネルギーシステムであって、
前記目標情報取得装置は、前記目標を探索するレーダーを含む
指向エネルギーシステム。
【請求項6】
請求項5に記載の指向エネルギーシステムであって、
前記目標情報取得装置は、更に、前記目標から反射、散乱または放射される光を観測する光学カメラを含み、
前記光学カメラは、前記観測された光に基づいて前記目標情報を生成し、
前記制御装置は、まず、前記レーダーによって取得された前記目標情報に基づいて、前記複数の指向装置を制御し、
前記レーザビームが前記目標に照射された後、前記制御装置は、更に、前記光学カメラによって生成された前記目標情報に基づいて、前記複数の指向装置を制御する
指向エネルギーシステム。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか一項に記載の指向エネルギーシステムであって、
前記目標情報取得装置は、前記目標情報を外部から受け取る通信装置を含む
指向エネルギーシステム。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれか一項に記載の指向エネルギーシステムであって、
前記目標の数は複数であり、
前記レーザビームは、前記複数の目標に対して同時に照射される
指向エネルギーシステム。
【請求項9】
複数のエネルギー放射源と、
前記複数のエネルギー放射源のそれぞれから出力されるエネルギー束の照射方向を変える複数の指向装置と、
目標の方向を特定するための情報を含む目標情報を取得する目標情報取得装置と、
前記複数のエネルギー放射源のそれぞれから出力される前記エネルギー束が前記目標に照射されるように、前記目標情報に基づいて前記複数の指向装置を制御する制御装置と
を備える
指向エネルギーシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−208370(P2012−208370A)
【公開日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−74728(P2011−74728)
【出願日】平成23年3月30日(2011.3.30)
【出願人】(000006208)三菱重工業株式会社 (10,378)
【Fターム(参考)】