説明

携帯端末を利用した環境監視システム、環境監視方法およびプログラム

【課題】通報を受信した担当員が時間をかけずに通報している室内の対応ができ、また環境データに関しても情報共有できるシステム、方法およびプログラムを提供することにある。
【解決手段】 環境監視や管理を実施している室内にて採取された環境データが、予め設定されている適応範囲から外れた場合通報が出る。この時、複数いる担当員の中で通報している室内に対応できる技術力があるか否かを判断する。通報が出ている場所から技術力のあると判定された担当員が選定される。選定された担当員が保有している携帯端末40にネットワーク100を介して、室内の制御を実施するよう通報する。また一括に管理されている環境データのデータベース(図6)から複数の担当員が情報入手することが可能であることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は温度、湿度、光量、電圧ならびに風圧や不法侵入者の動きなどを検出するセンサから得られる情報を収集し、環境管理を行う環境監視システム、環境監視方法および環境監視プログラムに関する。特に、センサで収集された情報を携帯端末に通報し、携帯端末からの制御命令で環境管理を行う環境監視システム、環境監視方法および環境監視プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の環境監視システムは、例えば特開2001−290529号公報(特許文献1)や特開2002−33587号公報(特許文献2)に記載されている。特許文献1に記載される環境監視システムでは、環境を監視すべき有毒ガスの発生場所にセンサを設ける。このセンサで感知された情報を環境を監視している計器室以外の関連部署のコンピュータにリアルタイムで知らせる技術が示されている。また特許文献2に記載されている精度管理システムでは、環境監視の必要な対象から必要なデータがインタ−ネットを介してコンピュータに取り込まれる。このデータは、あらかじめ設定された警報条件に合うか否かが判定され、条件に合う場合には警報メッセージが移動基地局の担当者に知らされる。警報メッセージを受けた担当者は、警報の出る環境の近くにいる人間にe−メール等で連絡し、その人間に環境の制御を頼んでいた。
【0003】
【特許文献1】特開2001−290529号公報
【特許文献2】特開2002−33587号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のシステムでは、担当員の技術力を考慮せずに通報しているために、対応技術力のない担当員が通報されている監視対象である室内に行ったとしても対応できなかった。また、担当員のいる場所から通報されている処置の必要な監視対象である室内までの距離が遠く、行くまでに時間がかかった。環境データを入手したい場合も、環境データを出力、表示する端末で確認することが必要であり、場所や時間、担当員が限定されてしまうことがあった。
【0005】
本発明は、対応可能な技術力を有する担当員が現在いる場所など考慮せず、不特定の担当員に通報され処置が必要な環境対象である室内を制御するという課題を解決する。本発明の目的の一つは、通報を受信した担当員が時間をかけずに通報している室内の状況に対応でき、また環境データに関しても情報共有できることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の携帯端末を利用した第1の環境監視システムは、環境監視データが環境監視に必要な環境データの適用範囲から外れた場合、該適用範囲から外れた環境を元に戻すことのできる技術力を有する担当員を、データベースに格納された担当員の技術力の情報に基づいて選定する担当員選定手段と、
この担当員選定手段で選定された担当員が保有する携帯端末に、前記環境監視に必要な環境データの適用範囲から外れたことを示す環境監視データを表示するために通知する通知手段とを含むことを特徴とする。
【0007】
本発明の携帯端末を利用した第2の環境監視システムは、環境監視データが環境監視に必要な環境データの適用範囲から外れた場合、該適用範囲から外れた環境を元に戻すことのできる技術力を有する担当員を、データベースに格納された担当員の技術力の情報に基づいて選定する担当員選定手段と、
この担当員選定手段で選定された担当員が保有する携帯端末に、前記環境監視に必要な環境データの適用範囲から外れたことを示す環境監視データを表示するために通知する通知手段と、
この通知手段からの通知内容に基づいて、環境監視対象への制御命令を発する携帯端末と、
この携帯端末からの制御命令に基づいて環境監視対象の環境を環境データの適用範囲内に戻す環境管理手段とを含むことを特徴とする。
【0008】
本発明の携帯端末を利用した第3の環境監視システムは、環境監視データが環境監視に必要な環境データの適用範囲から外れた場合、外れた環境監視対象の環境を適用範囲に戻すため監視対象を制御するよう環境管理手段に指示を出すアラーム通報手段と、
前記環境監視データが環境監視に必要な環境データの適用範囲から外れた場合、該適用範囲から外れた環境を元に戻すことのできる技術力を有する担当員を、データベースに格納された担当員の技術力の情報に基づいて選定する担当員選定手段と、
この担当員選定手段で選定された担当員が保有する携帯端末に、前記環境監視に必要な環境データの適用範囲から外れたことを示す環境監視データを表示するために通知する通知手段と、
この通知手段からの通知内容に基づいて、環境監視対象への制御命令を発する携帯端末と、
前記アラーム手段からの指示を受け、かつ前記携帯端末からの制御命令に基づいて環境監視対象の環境を環境データの適用範囲内に戻す環境管理手段とを含むことを特徴とする。
【0009】
本発明の携帯端末を利用した第1の環境監視方法は、環境監視データが環境監視に必要な環境データの適用範囲から外れた場合、該適用範囲から外れた環境を元に戻すことのできる技術力を有する担当員を、データベースに格納された担当員の技術力の情報に基づいて選定する担当員選定ステップと、
この担当員選定ステップで選定された担当員が保有する携帯端末に、前記環境監視に必要な環境データの適用範囲から外れたことを示す環境監視データを表示するために通知する通知ステップとを含むことを特徴とする。
【0010】
本発明の携帯端末を利用した第2の環境監視方法は、環境監視データが環境監視に必要な環境データの適用範囲から外れた場合、該適用範囲から外れた環境を元に戻すことのできる技術力を有する担当員を、データベースに格納された担当員の技術力の情報に基づいて選定する担当員選定ステップと、
この担当員選定ステップで選定された担当員が保有する携帯端末に、前記環境監視に必要な環境データの適用範囲から外れたことを示す環境監視データを表示するために通知する通知ステップと、
この通知ステップでの通知内容に基づいて、環境監視対象への制御命令を発する制御命令発生ステップと、
この制御命令発生ステップで発生された制御命令に基づいて環境監視対象の環境を環境データの適用範囲内に戻す環境管理ステップとを含むことを特徴とする。
【0011】
本発明の第1のプログラムは、環境監視対象からデータを収集し、携帯端末に通報するデータ収集通報システムで動作するプログラムであって、
環境監視データが環境監視に必要な環境データの適用範囲から外れた場合、該適用範囲から外れた環境を元に戻すことのできる技術力を有する担当員を、データベースに格納された担当員の技術力の情報に基づいて選定する担当員選定ステップと、
この担当員選定ステップで選定された担当員が保有する携帯端末に、前記環境監視に必要な環境データの適用範囲から外れたことを示す環境監視データを表示するために通知する通知ステップとを含む処理をデータ収集通報システムに行わせることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、担当員の技術力と通報されている室内までの距離から対応する担当員の選定を実施することにより、通報内容に適した技術力をもつ担当員が対応することができる。また、環境データに関しては、環境データを一括に管理された環境データ収集部に接続することにより、任意の携帯端末に表示することができる。この結果、遠隔でかつ複数に存在する環境監視や管理を必要とする室内を、複数の担当員が情報共有しながら管理や制御できるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
次に、本発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0014】
図1を参照すると、管理倉庫、美術館や博物館、ビニールハウス、またはコンピュータ装置が設置してあるマシーン室など環境監視や管理を必要とする室内に対して環境監視装置10が環境監視を実施する。
【0015】
ネットワーク100を介して接続されている例えばサーバで実現されるデータ収集通報システム20が環境監視装置10から送信された環境データの管理を実施する。データ情報通報システム20で環境データの適応範囲を予め設定しておくことにより、環境監視装置10が監視している環境データが適応範囲を外れた場合は異常とみなす。
【0016】
環境管理システム30はデータ情報通報システム20からインターネットやイントラネットなどのネットワーク100を介して接続される。環境管理システム30が設定した適応範囲のデータ内になるよう室内の制御が実施され、担当員が保有している携帯端末40に情報が送信され、呼び出し通報される。
【0017】
情報の送信、呼び出しを行う担当員の選定では、通報を出している室内の状況に対応できる技術力があるか否かが判断される。この判断により、対応する担当員の選定が実施される。室内の環境に関する情報は、携帯端末40からネットワーク100を介してデータ収集通報システム20に接続することにより入手することができる。
【0018】
また室内の環境制御をしたい場合には、携帯端末40からネットワーク100を介して環境管理システム30に接続することにより制御することができる。
【0019】
本発明の環境監視システムの実施の一形態は、環境監視装置10とデータ収集通報システム20と環境管理システム30と携帯端末40とを含む。環境監視装置10とデータ収集通報システム20と環境管理システム30と携帯端末40とは、インターネットやイントラネットなどのネットワーク100を介して接続される。
【0020】
環境監視装置10は、環境監視や管理を必要とする室内に設置される。環境監視装置10には各種センサが取り付けてられている。このセンサで取得された環境情報は、インターネットやイントラネットなどのネットワーク100を介してデータ収集通報システム20へ送信される。環境監視装置10は監視時間などパターンを予めプログラミングすることにより決められた時間で環境監視を実施する装置である。
【0021】
図3を参照すると、環境監視装置10は、中央制御部101と監視センサ102と情報送受信部103とを備えている。中央制御部101は、監視センサ102や情報送受信部103の動作を制御する部分である。監視センサ102は、温度、湿度、光量、電圧、風圧、電力量、Ph値、雨量、電磁波や不法侵入者の動きなどを監視するために、環境監視や管理を必要とする室内に設置されている。情報送受信部103は、監視センサ102にて測定し取得された情報を、ネットワーク100を介してデータ収集通報システム30に送信する部分である。このネットワーク100の例としては、インターネットやイントラネットなどがある。
【0022】
図4を参照すると、データ収集通報システム20は、ネットワーク100を介して環境監視装置10から送信された環境情報の管理や保存、および監視時間などの設定をする。これと共に、データ収集通報システム20は、通報してきた室内に対応する担当員の選定や情報送信をする。環境監視に関する環境データの適応範囲を予め設定しておくことにより、データ収集通報システム20は、送信された環境データが設定データの適応範囲から外れたか否かを判断する。適応範囲から外れたと判断した場合、データ収集通報システム20は、以下を判断する。すなわち、環境データの適応範囲から外れた程度からその状態の復旧に対応できる担当員であるか否かを判断する。その後、データ収集通報システム20は、環境管理システム30と選定された担当員の保有する携帯端末40に通報を行う。
【0023】
データ収集通報システム20は、携帯端末40から、環境データに関する情報送信命令を受信したとき、環境データ収集部202から携帯端末40に送信するシステムである。データ収集通報システム20は、情報送受信部201と環境データ収集部202とデータ設定部203と担当員判断部204とアラーム通報部205とを備えている。情報送受信部201は、ネットワーク100を介して環境監視装置10と環境管理システム30と携帯端末40とに接続する部分である。環境データ収集部202は、ネットワーク100を介して環境監視装置10からの環境データを管理し、環境監視場所、日時、および採取した環境データをデータベース化する。
【0024】
環境データ収集部202は、担当員が保有している携帯端末40から、閲覧したいデータについて日時、場所、およびデータ名などの項目を受信する。この場合は、環境データ収集部202は、データベース化されているデータの並べ替えを実施し、情報送受信部201を介して並べ替えられたデータを送信する。環境データ収集部202で収集された情報の一構成例が図6に示されている。
【0025】
この図6には、データを収集した場所と日時が示され、データ名で示されたデータとその場所にふさわしい適応範囲が表示される。また図6には、適応範囲を超えたときアラームが出ているか否かも示され、そのアラームに対する状況も示されている。
【0026】
再び図4を参照すると、データ設定部203は、環境監視や管理を必要とする室内から取得した環境データに対して適応範囲を設定する。設定された適応範囲から環境データ収集部202にあるデータベース化されている環境データとの比較が実施される。環境データ設定に必要な情報の一構成例が図7に示される。
【0027】
図7を参照すると、この設定データとして、監視場所、環境のうちの監視対象の環境データ名、監視時間、および適応範囲が示されている。
【0028】
再び図4を参照すると、環境データが適応範囲から外れた場合には、担当員判断部204とアラーム通報部205に情報が送信される。担当員判断部204は、環境監視や管理を必要とする室内から取得した環境データがデータ設定部203で予め設定している適応範囲を外れたか否かを判断する。外れた時に、担当員判断部204は、データベース化されている担当員の技術力の情報から、通報する担当員を選定する。担当員の技術力は、外れた環境を元に戻す力を意味する。この技術力の情報に関するデータベースは、重障害対応から軽障害対応までランク付けされている。この技術力の情報の例は図8に示される。
【0029】
図8を参照すると、環境監視項目、その項目の技術力のランク、そのランクで復旧可能な外れる範囲が表示されている。外れた環境を元に戻す技術力を有する担当員として選定された担当員に関する情報はアラーム通報部205に送信される。
【0030】
図9には、この担当員に関する情報の例が示されている。具体的には、この担当者と担当者の担当する項目(担当データ)、およびこの項目に対応する技術力のランクが表示されている。
【0031】
再び図4を参照すると、アラーム通報部205は、環境データ設定部203にて設定した適応範囲と比較する。環境データが外れた場合に、アラーム通報部205は、環境管理システム30と担当員判断部204で選定した担当員が保有している携帯端末40にアラーム通報や内容を送信する。
【0032】
図5を参照すると、環境管理システム30は、通報している室内の環境を設定されている環境データ内に戻すよう制御するシステムである。この制御は、ネットワーク100を介して環境データ設定部203において設定されたデータが外れた場合に行われる。また、環境管理システム30は、携帯端末40からの制御命令を受信することにより、室内の環境を制御することができるシステムである。環境管理システム30は、情報送受信部301と環境制御部302を備えている。
【0033】
情報送受信部301は、ネットワーク100を介してデータ収集通報システム20と携帯端末40に接続される。さらに情報送受信部301は、環境監視や管理を必要とする室内に設置されている温湿度、光量調節器などの環境制御装置に接続される。
【0034】
環境制御部302は、室内に設置されている温湿度、光量調節器などの環境制御装置を制御する。この制御は、アラーム通報部205からネットワーク100を介して環境監視や管理を必要とする室内の環境データの適応範囲が外れたことを通報されたときに行われる。また携帯端末40から室内の制御命令を受信したときは、環境制御部302は、制御命令の内容の制御を実施する。
【0035】
再び図1を参照すると、携帯端末40は、担当員が保有している携帯電話やPDAなどの情報処理端末である。環境監視や管理の必要な室内の環境データが適応範囲から外れた場合に、アラーム通報部205からネットワーク100を介して与えられるアラーム通報や内容が表示される。環境データ収集部202にネットワーク100を介して接続することにより、携帯端末40は、環境監視や管理を必要とする室内の環境の情報を入手することができる。また携帯端末40は、ネットワーク100を介して環境制御部302に接続することができる。この接続により、環境監視や管理を必要とする室内に設置されている温湿度、光量調節器など環境制御装置を制御することができる。
【0036】
次に、本発明を実施するための最良の形態の動作について図面を参照して説明する。
【0037】
図1から図8を用いて、本発明の実施の一形態の動作を詳細に説明する。
【0038】
環境監視や管理を必要とする室内に設置された環境監視装置10は、データ収集通報システム20にて設定された監視時間などで、室内の監視を実施する(ステップA1)。
【0039】
環境監視装置10にて収集された環境データは、ネットワーク100を介してデータ収集通報システム20に送信される(ステップA2)。
【0040】
環境監視装置10から送信された環境データは、環境データ収集部202でデータベース化され保存される(ステップA3)。
【0041】
データ収集通報システム20は、担当員が保有している携帯端末40からネットワーク100を介して環境データ送信命令を受信する(ステップA4)。
【0042】
このとき、データ収集通報システム20は、環境データ収集部202に管理、保存してあるデータを送信する。送信する環境データは、月日、時間、および場所などでデータベース化され管理されている。データ収集通報システム20は、任意のデータの並べ替えなどを実施し送信することができる(ステップA5)。
【0043】
環境データを受信した携帯端末40は、環境データを表示する。(ステップA6)。環境データ収集部202内にあるデータベース化された環境データは、データ設定部203で設定されたデータと比較される(ステップA7)。
【0044】
設定された適用範囲内ならば環境監視装置10での監視が続行される。設定された適用範囲内から外れた場合には(ステップA7)、データ設定部203からアラーム通報部205へ情報が送信される。このアラーム通報部205からの通報は、ネットワーク100を介して環境管理システム30へアラーム通報を送信する(ステップA8)。
【0045】
ネットワーク100を介してアラーム通報を受信した環境管理システム30は、環境制御部302で温湿度、光量調節器などの環境制御装置の制御を実施する。この温湿度、光量調節器などの環境制御装置は、環境監視や管理を必要とする室内に設置されている。この環境制御装置の制御は、データ設定部203で設定している環境データ内になるように行われる(ステップA9)。
【0046】
また担当員に関しては、以下のようにして選定が行われる。データ設定部203で予め設定している適応範囲から外れた環境データとの比較が実施される。この比較により判明した設定適用範囲に外れた環境を元の適用範囲内に戻す技術力をもつ担当員が選定される。この選定結果は、アラーム通報部205に送信される(ステップA10)。
【0047】
アラーム通報部205が、通報している室内の対応を選定された担当員の保有携帯端末40へ、通報されている室内の場所と内容を通報する(ステップA11)。 また、ネットワーク100を介してアラーム通報を受信した携帯端末40は、アラーム通報に関する内容を表示する(ステップA12)。
【0048】
担当者から環境制御部302を制御したい場合には、インターネットやイントラネットなどのネットワーク100を介して情報を送信する。送信内容としては、メールなど文字情報を使用する(ステップA13)。
【0049】
環境監視や管理を必要とする室内は、設定した環境に戻り完了する(ステップA14)。完了したときは、携帯端末40から制御を実施した担当員名と完了時間を、データ収集通報システムに完了報告として送信する(ステップA15)。携帯端末40から送信された完了報告は、環境データ収集部202に完了したと追記される(ステップA16)。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の実施の形態の適用される構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態の動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明の実施の形態の一部である環境監視装置10の構成を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態の一部であるデータ収集通報システム20の構成を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態の一部である環境管理システム30の構成を示す図である。
【図6】環境データ収集部202に収集される情報の一構成例である。
【図7】環境データ設定部203で設定される情報の一構成例である。
【図8】担当員判断部204で判断される基礎データの一つの技術力を示す情報の一構成例であり、環境監視項目と対応技術力と対応技術力で調整可能な範囲とを示す例である。
【図9】担当員判断部204で判断される基礎データの一つの担当者に関する情報の一構成例であり、担当者名とその担当者が担当する環境監視項目とその担当者が担当する環境監視項目の対応技術力とを示す例である。
【符号の説明】
【0051】
10 環境監視装置
20 データ収集通報システム
30 環境管理システム
40 携帯端末
100 ネットワーク
101 中央制御部
102 監視センサ
103 情報送受信部
201 情報送受信部
202 環境データ収集部
203 データ設定部
204 担当員判断部
205 アラーム通報部
301 情報送受信部
302 環境制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
環境監視データが環境監視に必要な環境データの適用範囲から外れた場合、該適用範囲から外れた環境を元に戻すことのできる技術力を有する担当員を、データベースに格納された担当員の技術力の情報に基づいて選定する担当員選定手段と、
この担当員選定手段で選定された担当員が保有する携帯端末に、前記環境監視に必要な環境データの適用範囲から外れたことを示す環境監視データを表示するために通知する通知手段とを含むことを特徴とする携帯端末を利用した環境監視システム。
【請求項2】
環境監視データが環境監視に必要な環境データの適用範囲から外れた場合、該適用範囲から外れた環境を元に戻すことのできる技術力を有する担当員を、データベースに格納された担当員の技術力の情報に基づいて選定する担当員選定手段と、
この担当員選定手段で選定された担当員が保有する携帯端末に、前記環境監視に必要な環境データの適用範囲から外れたことを示す環境監視データを表示するために通知する通知手段と、
この通知手段からの通知内容に基づいて、環境監視対象への制御命令を発する携帯端末と、
この携帯端末からの制御命令に基づいて環境監視対象の環境を環境データの適用範囲内に戻す環境管理手段とを含むことを特徴とする携帯端末を利用した環境監視システム。
【請求項3】
環境監視データが環境監視に必要な環境データの適用範囲から外れた場合、外れた環境監視対象の環境を適用範囲に戻すため監視対象を制御するよう環境管理手段に指示を出すアラーム通報手段と、
前記環境監視データが環境監視に必要な環境データの適用範囲から外れた場合、該適用範囲から外れた環境を元に戻すことのできる技術力を有する担当員をデータベースに格納された担当員の技術力の情報に基づいて選定する担当員選定手段と、
この担当員選定手段で選定された担当員が保有する携帯端末に、前記環境監視に必要な環境データの適用範囲から外れたことを示す環境監視データを表示するために通知する通知手段と、
この通知手段からの通知内容に基づいて、環境監視対象への制御命令を発する携帯端末と、
前記アラーム手段からの指示を受け、かつ前記携帯端末からの制御命令に基づいて環境監視対象の環境を環境データの適用範囲内に戻す環境管理手段とを含むことを特徴とする携帯端末を利用した環境監視システム。
【請求項4】
環境監視データが環境監視に必要な環境データの適用範囲から外れた場合、該適用範囲から外れた環境を元に戻すことのできる技術力を有する担当員を、データベースに格納された担当員の技術力の情報に基づいて選定する担当員選定ステップと、
この担当員選定ステップで選定された担当員が保有する携帯端末に、前記環境監視に必要な環境データの適用範囲から外れたことを示す環境監視データを表示するために通知する通知ステップとを含むことを特徴とする携帯端末を利用した環境監視方法。
【請求項5】
環境監視データが環境監視に必要な環境データの適用範囲から外れた場合、該適用範囲から外れた環境を元に戻すことのできる技術力を有する担当員を、データベースに格納された担当員の技術力の情報に基づいて選定する担当員選定ステップと、
この担当員選定ステップで選定された担当員が保有する携帯端末に、前記環境監視に必要な環境データの適用範囲から外れたことを示す環境監視データを表示するために通知する通知ステップと、
この通知ステップでの通知内容に基づいて、環境監視対象への制御命令を発する制御命令発生ステップと、
この制御命令発生ステップで発生された制御命令に基づいて環境監視対象の環境を環境データの適用範囲内に戻す環境管理ステップとを含むことを特徴とする携帯端末を利用した環境監視方法。
【請求項6】
環境監視対象からデータを収集し、携帯端末に通報するデータ収集通報システムで動作するプログラムであって、
環境監視データが環境監視に必要な環境データの適用範囲から外れた場合、該適用範囲から外れた環境を元に戻すことのできる技術力を有する担当員を、データベースに格納された担当員の技術力の情報に基づいて選定する担当員選定ステップと、
この担当員選定ステップで選定された担当員が保有する携帯端末に、前記環境監視に必要な環境データの適用範囲から外れたことを示す環境監視データを表示するために通知する通知ステップとを含む処理をデータ収集通報システムに行わせることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−4225(P2006−4225A)
【公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−180635(P2004−180635)
【出願日】平成16年6月18日(2004.6.18)
【出願人】(000232140)NECフィールディング株式会社 (373)
【Fターム(参考)】